関東近辺の美術館めぐり ~美術・美景・美味を楽しむブログ~

歌川国貞展~錦絵に見る江戸の粋な仲間たち~ 【静嘉堂文庫美術館】

10日ほど前の土曜日に世田谷の静嘉堂文庫美術館で「歌川国貞展~錦絵に見る江戸の粋な仲間たち~」を観てきました。この展示は前期・後期に会期が分かれていて、私が観たのは前期の内容でした。

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【展覧名】
 歌川国貞展~錦絵に見る江戸の粋な仲間たち~ 

【公式サイト】
 http://www.seikado.or.jp/exhibition/index.html 

【会場】静嘉堂文庫美術館
【最寄】用賀駅

【会期】
 <前期>2018年1月20日(土)~2月25日(日)
 <後期>2018年2月27日(火)~3月25日(日)
   ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間00分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_③_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
予想以上にお客さんが多くてやや混んでいる感じもしましたが、だいたい自分のペースで鑑賞することができました。

さて、この展示は江戸時代の浮世絵師 歌川国貞についての展示となっています。歌川国貞は59歳の時に師の名前を継いで三代歌川豊国を名乗ったので、三代歌川豊国の名前で紹介している美術館も多い気がしますが、いずれの時代も美人画を得意として数多くの作品を残しています。今回の展示でも美人画を中心にそれ以外の題材の作品もありましたので、簡単にいくつか気に入った作品をご紹介しようと思います。(作品リストに年数が書いていないので当記事の中では歌川国貞の名前でで統一しておきますが、豊国時代の作品もあります)

歌川国貞 「今様見立士農工商 職人」「今様見立士農工商 商人」
まず冒頭で目を引いたのがそれぞれ3枚続のこの2つの作品です。錦絵作りを行う様子と販売する様子が描かれているのですが、全て女性となっています。鮮やかな画中画や美人達の生き生きとした姿が華やかで、3枚続きならではの大画面の見栄えもありました。

その後には化粧をしたり子供を風呂に入れる女性など、様々な女性像が並んでいます。こうした日常風景も実は何かの見立てだったりしますが、当時の風俗が伝わってくると共に親密さが感じられます。こうした画題は後に西洋の印象派の画家たちも描くようになったのを考えると、浮世絵からの影響は表現だけでなく画題にも及んでいたのではないかと思います。

歌川国貞 「今様化粧鏡」(シリーズ作品)
こちらは「合わせ鏡」、「眉かくし」、「牡丹刷毛」、「眉毛抜き」、「房楊枝」、「鉄漿つけ」のシリーズ6点が並んでいました。いずれも手鏡の中に反射して映る女性像といった感じの構図となっているのが面白くて、お歯黒や眉毛抜きといったお化粧している姿が描かれています。特に「合わせ鏡」は鏡を合わせて女性の背中側まで描かれているという変わった構図で、ウィットに富んだ作品となっていました。
 参考リンク:今風化粧鏡(牡丹刷毛)

この近くにはポーラ美術館所蔵の日本髪の雛形や髪飾りなどが展示されていました。昔は髪型や化粧で身分が分かったりしたみたいなので、この辺が詳しくなると浮世絵の人物を見る時に面白くなると思います。

歌川国貞 「娼家内証花見図」
こちらも3枚続きの大画面で、2階建ての屋内の様子が描かれています。恐らく花魁たちだと思うのですが、女性たちの多く描かれ喧騒が聞こえてきそうなくらいに動きのあるポーズをしています。そしてこの作品で面白いのが非常に強い遠近法を使っている点で、消失点が分かるような感じです。その効果で広々した家だという印象を受け、いち早くそうした西洋絵画の手法を取り入れているように思えました。

歌川国貞 「訛織当世島(くわえ楊枝)」「訛織当世島(金花糖)」
こちらは2枚セットで展示されていました。くわえ楊枝のほうはタイトル通り楊枝を加えた粋な女性、金花糖は子供と金魚を観ている女性が描かれているのですが、この両作品で面白いのは背景です。縦に波線のようなものが描かれていて、その縞模様がモダンでアールデコの建物の壁紙などを予見しているのような雰囲気です。どうしてこうした背景にしたかは分かりませんが、かなり洒落た印象になっていて好みでした。

歌川国貞・歌川広重 「風流源氏夜の庭」
こちらは既に三代豊国の時代だったと思います。遠近法や明暗の表現が使われた山と川の夜の風景を背景に、行灯を持つ女性と見送るような人物が描かれています。やや人物が大きすぎる感じもしますが、こうした表現も西洋画的なものを感じます。この作品は『偐紫田舎源氏』に題材したもので、歌川国貞はこの本の挿絵を手掛けたことで有名です。

この近くには源氏絵のコーナーがありました。

歌川国貞・歌川広重 「双筆五十三次」(シリーズ作品)
双筆というのは2人の合作という意味で、このシリーズでは人物を歌川国貞(三代豊国)、背景を歌川広重が担当しています。シリーズのうち10点ほど展示されていたのですが、人物と風景はいずれも独立した画面となっているものの、絵の中の土地に合わせた人物を描いているようでした。完全な合作ではないですが2人の巨匠のコラボぶりが面白いです。人物と風景の何が関連しているかは解説を読まないと分かりませんがw
 参考リンク:双筆五十三次

歌川国貞 「仁木弾正左衛門直則 五代目松本幸四郎 秋野亭錦升 後 錦紅」
こちらは今回のポスターにもなっている目玉作品です。鼻の高い役者が横向きで描かれ、肩から上しかない大首絵となっています。引き締まって凛々しい表情には緊張感があり、ちょっと悪そうな顔をしていましたw この横向きの顔というのもルネサンス(とその影響を受けた)肖像以外で見る機会は少ないので面白い構図でした

歌川国貞 「豊国漫画図絵 袴垂保輔」「豊国漫画図絵 将軍太郎良門」
こちらは2点セットで並んでいました。いずれも悪党を役者の見立てで描いたシリーズで、口をへの字に曲げて見栄を切るような憎たらしい表情をしていますw 個性的な雰囲気がある為か、こうした悪党を描いたシリーズは当時人気があったようです。

歌川国貞 「芝居町 新吉原 風俗絵鑑」
こちらは版画ではなく肉筆画。吉原の芝居小屋を描いたもので、大パノラマで芝居小屋の中のお客さんまでも描かれています。お客さんは何かを食べたり喧嘩したりしていて、お前ら芝居観てないだろ?wとツッコミを入れながら観てきましたw 配達している人なんかもいて、現代で言えば劇場よりは野球観戦のほうが雰囲気が近いかも。とにかく多くの人が描かれていて、圧巻の作品です。


ということで、それほど広くない会場に多くの作品が並んでいました。しかも発色の良い摺りが多かったので、満足度の高い内容でした。艶やかな美人が沢山観られる展示ですので、美術初心者でも楽しめる内容だと思います。


おまけ:
静嘉堂文庫美術館に行く前に、以前ご紹介した西庵カフェでお蕎麦を食べてきました。静嘉堂文庫の近くにあるしアートの図録なんかもおいてあるお店なので、この美術館に行く方にお勧めのお店です。
 参考記事:西庵カフェ 【用賀界隈のお店】

西庵カフェの外観
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洒落た雰囲気で時期によってはお花も咲いています。

内装はこんな感じ。
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静かな空間で美術展の図録なんかを観ながらくつろげました。

こちらはかき揚げ蕎麦の大盛り
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蕎麦もツユもかき揚げも美味しいですw この後デザートも頼んでそれも美味しいので何を食べても美味しいお店だろうと思いますw


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クインテットIV 五つ星の作家たち 【東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館】

今日は写真多めです。1週間程ほど前の祝日に新宿の東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館で「クインテットIV 五つ星の作家たち」を観てきました。この展示は既に終了してしまいましたが、撮影可能となっていたので写真を使ってご紹介しておこうと思います。

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【展覧名】
 クインテットIV 五つ星の作家たち

【公式サイト】
 http://www.sjnk-museum.org/program/past/5165.html

【会場】東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館
【最寄】新宿駅

【会期】2018年1月13日(土)~2月18日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間00分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_④_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
結構お客さんがいましたが、快適に鑑賞することができました。

さて、この展示はこの美術館が力を入れている現代画家を紹介するもので、今までも同じ名前で開催されたことがあります。4回目となる今回は「具象と抽象の狭間」をテーマに将来有望な5人の画家の作品を合わせて80点ほど展示していて、1人ずつ章分けされていました。詳しくは各人ごとに写真を使ってご紹介していこうと思います。


<船井美佐>
まずは1974年生まれで日本画も学んでいた船井美佐 氏のコーナーです。

船井美佐 「womb-世界の内側と外側はどちらが 内側で外側なのか」
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早速、大型の作品がありました。何を意味しているかは分かりませんが、花のような星雲のようなものが軽やかな色彩で表されていて目に鮮やかです。

船井美佐 「Hole/桃源郷/境界/絵画/眼底」「楽園/境界」「Hole/Trans rabbit, Kaiba」「まる・さんかく・しかく」
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船井氏の展示スペースはこんな感じでした。絵画だけでなく鳥や動物を象った立体作品や、鏡を使った作品などもあって部屋全体に独特のリズムがありました。

船井美佐 「Strokes/猿」「Strokes/馬」
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こちらも動物をモチーフとしていますが、先程の絵とはだいぶ違う雰囲気に思えました。具象と抽象を自在に使いこなしている感じがします。


<室井公美子>
続いては1975年生まれで大学で洋画の講師もやっている室井公美子 氏のコーナーです。

室井公美子 「Psyche (プシュケー)」
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プシュケーを日本語にすると命のことですが、タイトルの意味とこの絵にどのような関係性があるのかは分かりません。滴ったり飛び散るような表現が独特で勢いが感じられました。

室井公美子 「Santa Cecilia (聖チェチェリア)」
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聖チェチリアは殉教した聖女で、音楽を奏でる姿などが題材とされます。この絵の右側に人影っぽく見えるのがそうなのかな?と考えながら観ていました。

室井公美子 「Anima (アニマ)」
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アニマも命という意味があります。こちらは一層激しく滴っていますが、色の取り合わせが好みでした。右上辺りのは顔かな??


<竹中美幸>
続いては1976年生まれで最近数々の賞を受賞している多摩美大出身の竹中美幸 氏のコーナーです。

竹中美幸 「titles 2017-1」
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こちらの作品はフィルムに色をつけて表しています。透明感があって爽やかな印象を受けました。

フィルムのアップ。
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昔から透明なものが好きだったそうですが、キャンバスではなくフィルムを使うという発想が面白い。

竹中美幸 「内側の気配」「外側の気配」
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こちらは水彩やパステルを使った作品。上の絵から下の絵が抜け出したような感じになっていて、これも発想の面白さがあります。色彩もやはり軽やかです。

竹中美幸 「何処でもないどこか(境界に浮かぶ橋)」
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こちらは何と樹脂を使った作品。ゼリー状のものが張り付いて模様を作っています。

樹脂部分のアップ
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部屋の光も反射していて輝くような透明感でした。

この隣には雨滴のように見える同様の樹脂の作品もありました。素材の選び方も自由な感じ。


<田中みぎわ>
続いては1974年生まれで東京藝術大学で日本画を学んだ田中みぎわ 氏のコーナーです。

田中みぎわ 「夜長の雨」
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墨や胡粉を使って烟るような湿気を表しているように思います。モノクロで静かな情景は長谷川等伯に通じるものを感じました。

こちらは先程の絵のアップ。
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かなり細部まで繊細かつ緻密に描かれています。近くで見たり離れて観たりすると印象が変わりました。

田中みぎわ 「やさしい雨」
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こちらはかなりの大型作品。雨の降る海を観ているような気分になれました。

この他にも月光を描いた作品や川の情景など、どこか懐かしさと叙情性のある作品が並んでいました。


<青木恵美子>
最後は1976年生まれで昨年にはFACE展グランプリやVACA展でも活躍していた青木恵美子 氏のコーナーです。

青木恵美子 「夏色」
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強い色彩ですが、色をぼかしているせいかちょっとやわらかい印象も受けました。

青木恵美子 「INFINITY Blue No6」
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こちらは非常に厚塗りされていて彫刻作品のような立体感のある絵画です。描いているのは花だと思いますが、色の強さと相まって力強い生命力が感じられました。

斜めから見るとその盛り上がり具合がよく分かります。
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盛り上がりが本当に花びらのようになっています。

青以外にも紫やピンクなどのカラーバリエーションもありました。

青木恵美子 「INFINITY Colors」
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こちらは小型にしたバージョン。カラーバリエーションも様々でした。


ということで、5人とも同年代の女性でしたがそれぞれ異なる個性を楽しむことができました。抽象画は難しいのでもうちょっと制作意図を知りたかったかな。とは言え、今回の展示の趣旨の通りまだまだこれからの活躍が楽しみな方たちですので、今後もこうした機会があれば他の作品も観てみたいと思います。もう終わってしまいましたが印象深い展示でした。





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竹村京 ーどの瞬間が一番ワクワクする? 【ポーラ美術館 アトリウム ギャラリー】

今回で箱根編は最終回です。前回ご紹介したポーラ美術館の常設を観た後、アトリウム ギャラリーで「竹村京 ーどの瞬間が一番ワクワクする?」を観てきました。この展示も撮影可能でしたので写真を使ってご紹介しようと思います。

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【展覧名】
 竹村京 ーどの瞬間が一番ワクワクする?

【公式サイト】
 http://www.polamuseum.or.jp/hiraku_project/02/
 http://www.polamuseum.or.jp/exhibition/20180113ag01/ 

【会場】ポーラ美術館 アトリウム ギャラリー
【最寄】なし

【会期】2018年1月13日(土)~3月11日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間15分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
空いていて快適に鑑賞することができました。

さて、この展示は竹村京 氏という1975年生まれの女性アーティストの個展となっています。この方ポーラ美術振興財団の在外研究員としてベルリンで研修をしていたそうで、写真やドローイングの上に刺繍を施す手法が特徴のようです。展覧会は20点程度と小規模でしたが、その特徴がよく分かる内容となっていましたので写真を使ってご紹介しようと思います。

こちらはトランプらしき作品。
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よく見ると手描きみたいな部分と元々の絵柄のような部分があるのでコピーした上からドローイングしてるのかな? ちょっと観ただけでは意図が分からないので解説が欲しかったw

こちらはトランプの上に刺繍が施されている作品。
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これは解説によるとドイツ製のトランプを地にオーストリア製のトランプの図柄を日本製の絹糸で刺繍しているそうで、時代性や国籍の組み合わせの偶然性を表しているようです。ハートのマークの刺繍がポップで楽しげな印象に思えました。

この辺りにはこうしたトランプの作品が並び「Playing Cards 2017,Austrian Cards on German Cards」というタイトルで24点あるようです。

こちらもトランプに刺繍されています。
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ハートのキングのはずが刺繍はクラブになっているようなw 遊び心を感じます。

こちらはタロットかと思いましたがやはりトランプかな?
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よく見ると下地とずれて上から描いたような複雑な構成となっています。

こちらは下地のトランプの草花文と刺繍が一体化しているような作品。
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離れて見るとどこから絵なのかちょっと分からないくらい自然な感じに見えました。

こちらは「Playing Dominos in J.Cityのためのドローイング」という作品。
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このカードみたいなのはインドネシアのジョグジャカルタで流行っているドミノというカードゲームらしく、現地の人と遊んだ時の配置を日本の絹糸で縫いとめたそうです。楽しんだ瞬間を縫い止めて取っておくような作品に思えて今回の展示のタイトルはそういう意味なのかな?と考えながら観ていました。

こちらは「May I open the book?」という作品
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ちょうど節分のちょっと前頃に行ったので、豆まきの鬼かな?と思いましたが詳細は不明。背景の子供たちの写真と相まって、鬼なのに可愛らしい楽しげな雰囲気がありました。

こちらも背景に子供の写真を使った作品。
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下地のポーズを活かして手に持った本がめくれて飛び出したような遊び心が感じられます。左の子も大きな本を開いているように見えました。


ということで、小展示でしたがユニークな作品が並ぶ内容となっていました。もうちょっとキャプションがあったほうが楽しめるようにも思えますが、トランプの刺繍なんかは単純に面白い作品だったように思います。気軽に楽しむことができるので、ポーラ美術館に行く機会があったらアトリウム ギャラリーも覗いてみることをお勧めします。



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【ポーラ美術館】の常設 2018年1月(箱根編)

今回も写真多めです。前回ご紹介したポーラ美術館の企画展を観た後、常設展示も観てきました。こちらも撮影可能となっていましたので、写真を使ってご紹介していこうと思います。

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【公式サイト】
 http://www.polamuseum.or.jp/collection/

【会場】ポーラ美術館
【最寄】なし

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間00分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
空いていて快適に鑑賞することができました。ここには今まで4~5回行ったことがありますがこんなに空いていたのは初めてかも。私の訪れる1週間前には雪で臨時休館もあったようですが、1月はオフシーズンなのかどこも空いていて屋内なら至極快適です(外はめちゃくちゃ寒いけどw)
 参考記事:
  ポーラ美術館の常設(2010年秋)
  ポーラ美術館の常設(2009年)

ちなみにこのポーラ美術館は「ミュージアムセレクト2」というチケットを使うことができます。
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これは6つの美術館のうち2つに2000円で入れるというお得なチケットで、私は箱根ラリック美術館とポーラ美術館の2館で使用しました。ラリック美術館の単独入館料が1500円、ポーラ美術館は1800円なので、半端なくお得感があります。(対象で一番高い入館料はポーラ美術館です) 2018/3/31までに箱根で美術館めぐりする方は是非ご活用ください。
 参考リンク:ミュージアムセレクト2の公式サイト
 発売期間・有効期間:2017年12月1日(金)~2018年3月31日(土)


さて、ここからが本題です。こちらの常設は普段は洋画・日本画・化粧道具・中国磁器といった感じのジャンルになっているのですが、今回は洋画と日本画は企画展の方とくっついていた感じだったので、今日は化粧道具と中国磁器のコレクションについてご紹介していこうと思います。冒頭に書いたように撮影可能だった(以前は撮影不可だった)ので、写真を使って参ります。


<西洋の化粧道具 揃い物の美の系譜>
こちらは化粧品メーカーの会社らしい化粧道具のコレクションのコーナーです。18世紀から20世紀にかけての化粧道具が並び、特に揃い物としてのセットが多く展示されていました。

「卵型ケース入り香水瓶」
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これは18世紀フランスの香水瓶。色も形も高級感のある優美な香水瓶です。宝飾品みたいなケースでした。

この近くには同時代の化粧道具が並びます。つけぼくろなどの「パッチ化粧」なんかが流行っていたそうです。

「珊瑚象嵌化粧ケース」
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こちらは19世紀イギリスの化粧ケース。香水瓶やマニュキュアセット、手鏡なんかも入っています。まさに揃物で同じ柄となっていて、珊瑚が象嵌された豪華なセットとなっていました。

続いては19世紀のコーナーです。

左「花紋マイクロモザイク手鏡」 中「革製モノグラム入り手鏡」 右「エナメル製手鏡」
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右はフランス製で他2つはイタリア製です。この時代になるとブルジョワが台頭して柄も最新の流行を取り入れたものとなっていったようです。結構多彩な模様となっているのが分かります。

「緑ガラス化粧セット」
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こちらは19世紀後半のガラスのセット。エメラルドグリーンが爽やかで形もむしろ現代的なシンプルさがあって好みでした。

「花かご文銀と鼈甲製手鏡」
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こちらは鼈甲で出来ているので日本っぽさも感じますが1907年のイギリス製です。文様だけでなく縁取りにまで細やかな装飾性があり気品が感じられました。

「ローズ色ガラス化粧セット」
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こちらは1940年頃のバカラの化粧セット。化粧するのにこんなに瓶を使ったの?というくらい沢山ある揃物です。螺旋状の捻りの模様が洒落た印象で色合いも可愛らしいセットでした。

「ガラス化粧セット」
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こちらは1900年頃のフランスのセット。本体はシンプルな形ですが、蓋の部分が装飾的で洗練されたセンスを感じました。

ルネ・ラリック 「ガラス化粧セット エレーヌ」
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ラリックによるガラス瓶もありました。側面に女性像が表されていて、衣が流れるような表現が女性たちの美しさとよく合います。ラリックの化粧セットなんて贅沢ですね。

エミール・ガレ 「蜻蛉文香水瓶」
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アール・ヌーヴォーの代名詞とも言えるエミール・ガレの香水瓶もありました。これはまだ普通の瓶に蜻蛉を表しただけですが、ジャポニスムからの影響が感じられます。

ルイス・カムフォート・ティファニー 「蜻蛉文ランプ」
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こちらはアメリカのアール・ヌーヴォーの巨人ティファニーによる作品。ランプシェードの部分がトンボっぽいですが。むしろ赤い目の王蟲みたいなw

この辺りは20世紀の化粧道具が並んでいました。

「青革製旅行ケース」
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深い青が目を引く化粧セットですが、革製の旅行ケースに入っているのが特徴となっています。これを持って旅行したのかな。相当なお金持ちだったのだろうと思います。

この他にも様々な化粧道具が目を引きましたが、実際に観て驚いて頂きたい品が多いので出し惜しみしておこうと思います。


<東洋陶磁 名作でめぐる中国陶磁の世界>
続いては中国の磁器のコーナーです。割と広い年代の名品が並びます。

「三彩馬」
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こちらは7~8世紀の唐の時代の三彩です。口を開けていななくような写実性が見事で、三彩の色の使い方もセンスがありました。

「黒釉油滴斑碗」
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こちらは12~13世紀の金の時代の黒釉磁器。やや虹色の油滴が宇宙的な印象を受けました。油滴の磁器ってどうやって作るんだろう?と考えながら観ていましたw

大清康煕年製 「五彩花鳥文盤」
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薄めの色彩で気品溢れる清時代の景徳鎮の品。非常に細やかで富貴やめでたさを表すモチーフが集まっています。特に花びらの周りが美しく感じられました。

大清乾隆年製 「火焔紅双耳方壺」
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こちらも清時代の景徳鎮によるもの。この力強い色彩感覚は現代の作品かと思ってしまうくらい大胆です。中国磁器は幅が広くて凄い…。

「五彩唐子文方壺」
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こちらも清時代の景徳鎮によるもの。絵はゆるめですが、ブレイクダンスでもしてるのか?って子供がいたりして喧騒が聞こえそうなくらい生き生きとしていました。

他にも中国磁器も豊富なコレクションとなっていて見ごたえがありました。

化粧道具や中国磁器以外に屋内外に彫刻作品もあったりします。

niu(にゅう) 「しあわせな犬」
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これは2016年の作品なのでつい最近に作られたようです。雪と相まって はしゃいでいる犬に見えますw 犬が嬉しい時ってこんな感じでジャンプしてくるのを思い出しながら観ていました。


ということで、常設も楽しめました。私は箱根に行く際は美術館めぐりをするのですが、ポーラ美術館には必ず立ち寄るようにしています。(他はローテーションで行ったり行かなかったり) 本当に素晴らしいコレクションを持っているので、箱根に行くなら是非立ち寄ってほしい美術館です。


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100点の名画でめぐる100年の度 【ポーラ美術館】(箱根編)

今日は写真多めです。先日ご紹介した箱根ラリック美術館を観た後に、ポーラ美術館に移動して「100点の名画でめぐる100年の度」を観てきました。何とこの展示は撮影可能(一部は不可)となっていましたので、写真を使ってご紹介していこうと思います。

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【展覧名】
 100点の名画でめぐる100年の度

【公式サイト】
 http://www.polamuseum.or.jp/sp/best_collection_100/

【会場】ポーラ美術館
【最寄】なし

【会期】2017年10月1日(日)~2018年3月11日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間20分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
空いていて快適に鑑賞することができました。

さて、この展示は豊富なコレクションを持つポーラ美術館の名品の中から100点を選び、近代絵画の100年を俯瞰するという内容となっています。誰もが知る巨匠の作品が惜しげなく展示されていて、さらに撮影可能という嬉しい機会となっていましたので、一部の気に入った作品を写真を使ってご紹介していこうと思います。


<1 大自然を歩く -印象派前夜 1860s-1870s>
まずは印象派直前のコーナーです。

エドゥアール・マネ 「サラマンカの学生たち」
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スペインの逸話を描いたマネの作品。自然が主役ではないものの、マネの別荘の辺りの風景を描いたようです。黒い服の人物が目を引きます。

近くにはコローやクールベ、シスレー、ブーダンなど印象派の誕生には欠かせなかった画家の作品が並んでいました。


<2 雲と煙 -モネとモダニスム 1870s>
こちらはモネのコーナーです。特に充実しているモネのコレクションがならんでいます。

クロード・モネ 「散歩」
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アルジャントゥイユにいた頃の作品。穏やかで光を感じるモネらしい作品です。日傘の女性が優雅な雰囲気。

他にもサンラザール駅を描いた作品やセーヌ河を描いた作品など、モネの魅力がよく分かる作品が並んでいました。


<3 人物の研究 -セザンヌとドガ 1870s>
こちらはセザンヌとドガのコーナー。

ポール・セザンヌ 「4人の水浴の女たち」
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人物が三角形に配置されている作品。セザンヌはこうした構成を意識した作品が多いので、これはそれが特によく現れていると思います。

勿論ここにはドガもありました。全部お見せるのもあれなので出し惜しみしておきますw


<4 光を描く-モネからスーラ 1880s>
こちらはモネやその後の新印象派のスーラなどの作品などが並んでいました。

ジョルジュ・スーラ 「グランカンの干潮」
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スーラはよく船を描いていて、代名詞的な点描の技法で描かれています。割と点が細かいのがスーラの特徴かな。

近くには点描を取り入れた頃のピサロの作品などもありました。他にもモネやセザンヌ、マネなどによるこの時代の作品も並んでいます。


<5 美しき女性たち-マネとルノワール 1880s>
こちらはマネとルノワールによる女性像のコーナーです。特にルノワールが充実していました。

ピエール・オーギュスト・ルノワール 「ムール貝採り」
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この美術館のコレクションの中でも特に好きな作品の1つです。子供の可愛さとムール貝採りという素朴な題材が楽しい。

他にもここにはこの美術館でも特に人気の作品が並んでいるので、見どころの1つだと思います。


<6 カンヴァスの上のサムライたち -日本近代洋画の黎明 1880s-1890s>
こちらは西洋画を学んで日本でも描き始めた頃の作品が並ぶコーナーです。

浅井忠 「武蔵野」
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バルビゾン派風の絵画を学んだ浅井忠ですが、ここでは武士の鷹狩という歴史的な場面を描いています。写実的で細やかな筆致からアカデミックな感じも受けました。

他に小山正太郎の作品などもありました。


<7 印象派の向こう側 -ポスト印象派の挑戦 1890s>
続いてはゴッホやゴーギャン、セザンヌなどポスト印象派の作品が並ぶコーナーです。このコーナーはそんなに点数は多くないのですが素晴らしい作品ばかりです。

フィンセント・ファン・ゴッホ 「アザミの花」
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オーヴェル・シュル・オワーズのガシェ医師の家で描いた作品。晩年独特の大胆な筆致が残っているので、これは是非近くで見て頂きたい逸品です。

ポール・セザンヌ 「砂糖壺、梨とテーブルクロス」
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セザンヌの静物の魅力が詰まった1枚。球体や幾何学性、色彩の取り合わせなどが面白いです。

ポール・ゴーギャン 「異国のエヴァ」
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これは一見するとタヒチの様子のように見えますが、タヒチに行く前にパリ万博で観た異国の品を観たのを元に描いていると考えられているようです。いずれにしても原始を求めたゴーギャンの指向性が感じられる作品。


<8 モネ、水の世界へ 1890s>
再びモネのコーナー。こちらは水が描かれた作品が中心となっていました。

クロード・モネ 「睡蓮の池」
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ジヴェルニーの自宅の太鼓橋を描いた作品。睡蓮が水面に広がっていて、美しい光景です。どちらもモネの中でも特に有名なモチーフかな。

この他にも睡蓮そのものを描いた作品やルーアン大聖堂を描いた作品などもありました。


<9 1900年 -時代は動き、芸術が変わる 1900s>
こちらは印象派もあればその後の流れもある感じです。日本の近代洋画を導いた黒田清輝の作品なんかもありました。

アンリ・ルソー 「エッフェル塔とトロカデロ宮殿の眺望」
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素朴派と呼ばれた偉大な素人アンリ・ルソー。人形のような人物や色合いがちょっとシュールな感じすら思えますが、どこか懐かしさを覚えます。

アンリ・ルソー 「エデンの園のエヴァ」
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何の植物か分からないうねったジャングルを描いた熱帯シリーズの1枚。エヴァと素朴な画風がマッチして非常に幻想的な光景となっています。

オディロン・ルドン 「アポロンの二輪馬車」
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ドラクロワがルーヴル美術館の天井に描いたアポロンの馬車に触発されて描いた作品の1枚。くすんだ感じの色彩や超現実的な光景がルドンならではの独特の世界となっています。

<10 色とかたちの冒険-フォーヴとキューブ 19000s-1910s>
続いてフォーヴィスムとキュビスムのコーナー。ここは撮影可能なものがありませんでしたが、ヴラマンクやブラック、ピカソなどがありました。ちなみにピカソの作品は全面的に撮影禁止となっています(多分、亡くなってからそれほど経ってないからかな?)


<11 Bonjour!巴里-パリと日本の画家たち 1910s>
続いてはパリと日本の画家についてのコーナーです。

佐伯祐三 「アントレ ド リュード シャトー」
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パリの建物をよく描いた佐伯ですが、ユトリロからの影響も感じさせます。しかし色彩の重厚さは独自のもので見事です。

近くにはユトリロの建物の作品もありました。見比べてみるのも面白いかも。


<12 美の競演-女性像にみる西洋と日本 1910s-1920s>
こちらは再び女性像に関するコーナーです。西洋と日本の女性像が並んでいます。

岸田劉生 「麗子坐像」
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岸田劉生といえば娘の麗子を描いた作品を真っ先に思い浮かべる人も多いのでは。こちらは細部まで緻密な描き方で、北方ルネサンス(特にデューラーあたり)を思わせる表現となっています。芸術の為とは言え子供ならもうちょっと可愛く描いてあげれば良いのにと毎回思いますw

他にもボナールや国吉、村山槐多なんかも好みでした。


<13 薔薇とキャベツ-静物画の魅力 1920s>
続いては静物画のコーナー。

小出楢重 「静物」
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このコーナーのタイトルを観てキャベツって何のこっちゃ?と思ったら、この絵に描かれてましたねw 色彩は強いのに軽やかさがあるのが小出楢重の魅力で、この作品でも野菜・果実が艷やかに描かれていました。

この近くには和田英作の薔薇を描いた作品もありました。


<14 描かれた日本のエレガンス-洋画の美人画 1920s>
続いては日本洋画の女性像のコーナーです。

岡田三郎助 「あやめの衣」
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沢山の着物を所有しモデルに着せていた岡田三郎助の作品。着崩して色っぽい姿が目を引きました。着物の柄も優美です。


<15 パリに集う異郷人たち-エコール・ド・パリの肖像 1920s>
続いてはエコール・ド・パリの画家たちのコーナーです。

ワシリー・カンディンスキー 「支え無し」
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色と形が音楽的なハーモニーを奏でる1枚。何が描かれているか分かりませんが、リズム感があって一目でカンディンスキーと分かる特徴があるのが面白いです。

この絵の近くには絵と一体化してみる体験コーナーみたいなのがありました。
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横からみるとこんな感じ。ここで遊んでから絵を見直すと何か違ってみえるかも?

シャイム・スーティン 「青い服を着た子供の肖像」
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ちょっと不機嫌そうな顔をした少女像。この構図やポーズは過去のルーヴルで観た巨匠の作品から学んでいるそうです。

近くにはモディリアーニやパスキン、ローランサンなんかもありました。


<16 魔術的芸術の魅力-シュルレアリスムの広がり 1930s>
続いてはシュルレアリスムのコーナーです。

古賀春江 「白い貝殻」
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空中なのか水中なのかマネキンのような人がポーズを取っているのが幻想的な作品。マネキンっぽいのはデ・キリコからの影響を受けているようです。海は古賀春江によく出てくる背景かも。


<17 みのりの季節-マティスとピカソ 1930s-1940s>
続いては主にマティスとピカソが中心のコーナー。とは言えボナールやデュフィ、マルケなどもあって充実しています。私は西洋画で最も好きなのはマティスかデュフィかという感じなのでこのコーナーは特に満足度が高かったです。

アンリ・マティス 「リュート」
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マティスならではの強い色彩の背景が目を引く作品。装飾的で軽やかな雰囲気が素晴らしい! リュートを持つ女性も優美な印象の逸品です。

ラウル・デュフィ 「パリ」
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水彩のように透明感のある色彩ですが油彩です。こちらも軽やかでのびのびした雰囲気がかなり好みでした。やはりデュフィは最高ですね。

このコーナーもピカソは写真が撮れませんが、いずれも素晴らしい作品が並んでいました。


<18 画家たちと戦争-揺れる時代の絵画 1940s>
こちらは第二次大戦の頃のコーナーです。

安井曾太郎 「中国風景」
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こちらは1944年に安井が中国を訪れた際に描かれた作品。のんびりしていて明るい色彩が穏やかですが、実際はこの頃は終戦近い時期なので世相は暗かったのかも。

<19 戦後の絵画-写実と抽象のはざまで 1950s>
こちらは戦後の日本洋画のコーナーです。

児島善三郎 「箱根仲秋」
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箱根の美術館に相応しい作品。児島善三郎の作品はいつの時代も好みですが、この単純化された作風も面白いです。色彩が強く感じられるのも素晴らしい1枚でした。


<20 それぞれの宇宙-描かれた幻想 1960s>
最後はすべて撮影不可でしたが、デルヴォーの大作を始め、シャガールの色彩や岡鹿之助の素朴さなど、各画家の個性溢れる作品が並んでいました。特にデルヴォーが観られて嬉しかったです。

この後、ポーラ美術館の日本画のコーナーもありました(ここも撮影不可) 大作が並ぶ光景は圧巻です。


ということで、豊富なコレクションをじっくりと堪能することができました。近代に限って言えば国立美術館にも匹敵するような充実のコレクションと言えるのではないかと思います。今回は近代絵画の流れに沿った内容だったので、美術初心者の方には美術の流れがよく分かる構成ではないかと思います。ポーラ美術館の凄さを再確認できる展示でした。




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