関東近辺の美術館めぐり ~美術・美景・美味を楽しむブログ~

PIECE OF PEACE―『レゴブロック』で作った世界遺産展PART-3― 【松坂屋上野店本館6階催事場】

今回は写真多めです。2週間ほど前に御徒町の松坂屋上野店で、「PIECE OF PEACE―『レゴブロック』で作った世界遺産展PART-3―」という展示を観てきました。この展示は既に終了してしまいましたが、撮影可能でしたので写真を使ってご紹介しておこうと思います。

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【展覧名】
 PIECE OF PEACE―『レゴブロック』で作った世界遺産展PART-3― 

【公式サイト】
 https://www.pofp.jp/

【会場】松坂屋上野店本館6階催事場
【最寄】御徒町駅

【会期】2017年10月28日(土)~11月9日(木)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間00分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
そこそこお客さんがいましたが、快適に鑑賞することができました。

さて、この展示は上野松坂屋のリニューアルと その隣にPARCO-yaが2017/11/4にオープンしたのを記念したもので、世界的に有名なレゴブロックを使って世界遺産の建物などを再現するという内容となっています。パート3となっているのは今回が3回目の開催ということらしく、初回は2008年に日本全国13箇所で開催され、2回目は世界遺産40周年を記念して2012年に行われたそうです。今回は約5年ぶりということで、前回から新たに増えた世界遺産なども展示されていました。冒頭にも書いたように撮影可能となっていましたので、気に入ったものをいくつか写真でご紹介していこうと思います。

まずこちらは広島の厳島神社。
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見事な再現ぶりで、クオリティの高さが伺えます。鳥居の反った所とか細かいところまで気を配ってます。

今回の作品は「マスタービルド」の大澤よしひろ氏 達が手がけているそうで、マスタービルドは世界に18人しかいないプロフェッショナルです。それ以外の方が作った作品もありますが、いずれの出来も素晴らしくその凄さはこれからお見せする作品の写真で伝わってくると思います。

こちらはすぐ近くにある上野の国立西洋美術館。
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前回の記事でもご紹介したル・コルビュジエの設計した建物で、日本にあるル・コルビュジエ作品はこの美術館のみです。これも素晴らしい再現度で、13000個ものブロックで作られているのだとか。ちゃんとモデュロールを意識した寸法です。

こちらは軍艦島。明治日本の産業革命遺産として2015年に登録されました。
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これは6000ピースくらいらしく、ちょっと単純化しているかな。

しかし近くに寄ってみるとこんな感じです。
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細かいブロックが転がっていて廃墟感もちゃんと再現されているのが面白い。

こちらは平泉の毛越寺の浄土庭園。2011年登録。
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ちょうど登録される少し前に平泉に行って盛り上がっていたのを思い出しました。
 参考記事:毛越寺の写真 【番外編 岩手】

こちらも平泉で、中尊寺金色堂。
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中を覗くと須弥壇のようなものまでありました。こだわりが凄いw
 参考記事:中尊寺の写真 【番外編 岩手】

この近くにあった姫路城なども圧巻の出来栄えでした。続いてはアジアの世界遺産のコーナー。

これはラオスのルアン・パバーンの町。1995年に登録。
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この重厚な屋根をよく表現したものだと驚くばかりです。壁面の装飾などもちゃんと再現しています。


こちらはカンボジアのアンコール。
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13000ピースを使い240時間かけて作られた大作。緻密さだけでなく大きさにも驚かされました。

こちらは万里の長城。
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これは900ピースと少なめですが、土台の部分と一体となっているのが他と異なっているかも。

この辺にあったインドのタージ・マハルもかなり見ごたえがありました。

こちらはちょっとアジアから離れてイースター島のモアイ。
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苔に侵食されているのを表現する為に緑を混ぜるなど、細部への工夫も観られます。

こちらはエジプトのメンフィスのギザなどにあるピラミッド。
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ちゃんとスフィンクスもいますw 風化した感じも出ていてこれもリアルです。

こちらはロシアのモスクワ、クレムリンの赤の広場です。角度違いで同じものを撮っています。
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これは何と16000ピースで576時間もかけて作った大作。色の配置や建物の構造を相当よく考えないとこんな複雑なものは作れないと思います。

こちらはイタリアのピサの斜塔。
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もうこれくらいでは驚けなくなってきましたが、傾斜もしっかりブロックで再現していました。

そして再び驚くような作品がw ローマのコロッセオ!!
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7000ピース程度と意外と見た目ほどでは無いようですが、432時間かけて作られた圧巻の作品です。

こちらはフランスのモンサンミッシェル。
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ちゃんと修道院へと向かう道ができています。傾斜を高さが一定のブロックで表現するのは大変そう。

こちらも驚きましたw スペインのサグラダ・ファミリア。アントニオ・ガウディの設計です。
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こちらは25000ピース! 私が作ったらそれこそ未完成のまま何百年かかることやらw 特に聖堂の中央辺りの細かさがヤバイ。

こちらはオーストラリアのシドニーにあるオペラハウス。ヨーン・ウッツォンの設計です。
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ちょっと本物に比べるとカクついてる感じがするけど、貝殻みたいな見た目はよく再現されています。

と、世界遺産のレゴブロックはこんな感じで、最後の方は著名人やアーティストによるレゴを使った創作のコーナーとなっていました。

これは みうらじゅん氏がデザインした「郷土LOVEちゃん」
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隣りにあるイラストと比べるとよく分かります。着物の日本の形をよく再現できたもんですねw

こちらはフラワーアーティスト東信 氏の「盆栽」
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タイトル通り、年季の入った盆栽そのものとなっていました。割とリアルでレゴと親和性あるかもw

こちらはリリー・フランキー氏による「ピサとおでんくん」
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またピサの斜塔が出てきましたが、こちらはおでんくんもいてほのぼのした雰囲気。

こちらは楳図かずお氏の「まことちゃんハウス」
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これ、実際に三鷹にある楳図かずお氏の家ですw 近隣住民が建設反対してた話を聞いたことがありますw

こちらは河森正治 氏の「レゴは思考プロセスを具現化するための最適なツール」
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この人はアニメ「マクロス」シリーズや「アクエリオン」などでメカをデザインしたらしく、絵だけでなくレゴでのシミュレートもしていたのだとか。仕事で使う人もいるんですね。

こちらはバルーンアーティストのDaisy Balloon(細貝里枝 氏、河田孝志 氏)による「構築」
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レゴでできたドレス! しかも2着。 花瓶もレゴだしw

この他にも多々面白いアート作品がありましたが、画像が重くなるのでこれにて終了。会場外には実際にレゴブロックで遊べるワークショップコーナーもありました。


ということで、レゴブロックでここまで表現できるのかと驚きの展示でした。私も子供の頃によくレゴブロックで飛行機などを自作していたので、ちょっと懐かしい気分になったりしました。この展示はもう終わってしまいましたが、最近では名古屋にレゴランドも出来たみたいなので、今後もレゴには注目したいと思います。


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GOOD DESIGN AWARD 2017 食べるデザイン 【GOOD DESIGN Marunouchi】

今日も無料で観られるギャラリー巡りです。前回の新橋から1駅離れた有楽町駅の北西あたりにあるGOOD DESIGN Marunouchiで「GOOD DESIGN AWARD 2017 食べるデザイン」という展示を観てきました。この展示は既に終了していますが、撮影可能となっていたので写真を使ってご紹介しようと思います。

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【展覧名】
 GOOD DESIGN AWARD 2017 食べるデザイン 

【公式サイト】
 https://www.g-mark.org/gdm/exhibition30.html

【会場】GOOD DESIGN Marunouchi
【最寄】有楽町駅


【会期】2017/11/1(水)~11/13(月)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間30分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_③_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_②_3_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
私が行った日は後述するイベントを開催していたこともあって結構お客さんが多かったですが、普段はそこまで混んでいない施設だと思います。

さて、この施設はこのブログが休止していた2015年の夏くらいに有楽町近く(出光美術館と三菱一号館美術館の間くらい)に出来た施設で、その名の通りGOOD DESIGN賞を受賞した品々などを紹介する展示を行っています。 今回は2017年に受賞した作品のうち、「食」に関するものがピックアップして並んでいました。冒頭にも書いた通り、ここは撮影可能となっていますので詳しくは写真を使ってご紹介していこうと思います。

ゑびや 「ブランディング [伊勢 ゑびや]」
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こちらは伊勢にあるお土産物屋さんのブランディング。伊勢海老と恵比寿様を掛けて「ゑびや」という名前にしているそうで、伊勢海老のマークが分かりやすい。他のマークも含めて好みの単純化でした。

株式会社インプロバイド 「北海道のお土産サービス [旬を届ける。TABEGORO(タベゴロー)]」
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こちらもお土産品ですが、これは店舗で実物ではなく申し込み用紙を買って、家に帰ってから魚介や生鮮食品の宅配手配をすることで新鮮な旬のものをお土産に出来るという仕組み。グッドデザイン賞はこうした仕組みやプロジェクトもデザインとみなして対象としているのが特徴かな。 観光中の荷物にならないのは嬉しいけど、帰ったらすぐ食べたい派にとっては買った店で宅配便で出すのと違いがないかも…w

白山陶器株式会社 「ボール [コメット]」
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こちらはシンプルな形のボールですが、サイズ違いのボールを重ねて収納することができるデザインです。大きさが違うものが複数あると用途が分けられるので便利だし、重ね置き出来るとキッチンがスッキリするのも良いと思います。単純に1つ1つの形も有機的で好み。

株式会社長門屋本店 「和菓子 [PONTE  シリーズ]」
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こちらは福島の和菓子屋さんの和菓子。このシュルレアリスムの絵画みたいな切り口が何とも面白い。

株式会社明治 「チョコレート [明治THE chocolate]」
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こちらはご存知の方も多いかな。チョコレートっぽくないパッケージも話題になりましたが、受賞理由はそこではなくカカオ農家への支援に関してでした。育成技術の向上や適正価格での継続購入などを行い、現地との良好な関係を築いた点が評価されたようです。カカオは中国などの新興国がガンガン買ってるので、そのうち高級化して食べられなくなるかも?なんて話もあるので、これは納得。ただでさえカカオは育てづらいし。
 参考記事:
  チョコレート展 感想前編(国立科学博物館)
  チョコレート展 感想後編(国立科学博物館)
  
NPO法人ちょうしがよくなるくらぶ 「非常食および非常用具 [もしものおまもり]」
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非常食をお守りのデザインにしたもので、もしもの時は食べられるお守りです。非常食は実用性オンリーみたいな所があって普段おうちに置くのは不格好なところもありますが、こういうデザイン化する発想があれば身近にいつも置いておきたくなるかも。

BambooCut 「梅干し [備え梅]」
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こちらも非常食。「うれしい備災品」を目指した梅干しで、これもお守りみたいになっています。クエン酸が多いので疲労防止になるようですが、私は漬物全般が苦手なので嬉しくないかもw 連れはメッチャ欲しい!を連呼してたので、梅干し好きには嬉しい備災品のようです。

黒保根おいしいお米をつくる会 お米 [求人米「あととりむすこ」]
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こちらは農家の後継者を求める広告。「農家の一番の広告は、つくった美味しい作物である。」という考えから生まれたそうで、確かにこれを食べればどういうお米かよく分かりそう。英語版もあるところを観ると門戸は日本人に限られていなそうですが、それだけ後継者不足が深刻なのが伺えます。

NKアグリ株式会社 「にんじん [こいくれない]」
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こちらは赤が深い人参で、見た目も独特ですが普通の人参には入っていないリコピンを含んでいるそうです。旬になるのを全国のセンサーで予測して出荷するなど、テクノロジーを活用しているのも驚きの人参です。

神山しずくプロジェクト 「食器 [SHIZQ]」
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これは徳島県神山町産杉を材料とした食器ブランド。木目の美しさが木のぬくもりを感じさせます。こちらも林業の衰退に危機感を持って作られたそうで、デザインを通じて日本の様々な第一次産業の現在が見えるように思いました。みんな戦ってますね…。

大堀相馬焼 松永窯 「クロテラス」
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こちらは書道の硯に使う素材を釉薬として使った食器。黒々して緑や黄色が映えそうな落ち着いた雰囲気が好みでした。これも福島の相馬焼きということで、被災地復興の1つと言えそうです。

リヤカーゴプロジェクト 「リヤカーゴ」
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これはリアカーとカーゴが合体した一種の屋台。様々な場所に出向くことができるようで、これも震災復興に関係しているようです。こんなにコンパクトなのに収容力が結構ありそうでした。


ということで、デザインと一口に言ってもプロダクトだけでなくプロジェクトなども対象になっていて、幅広い内容となっていました。(今回ご紹介しなかった品も公式サイトに写真と説明が載っています) 既に次の展示も始まっていますが、ここは常に最先端のデザインに出会うことができる場所なので、出光美術館や三菱一号館美術館に行く際にはハシゴして寄ってみるのも良いかと思います。
ちなみに今年の4月にはこの施設からも近いKITTE丸の内の3階に、グッドデザイン賞受賞商品の専門店「GOOD DESIGN STORE TOKYO by NOHARA」もオープンしています。
 参考リンク:GOOD DESIGN STORE TOKYO by NOHARA 




おまけ:

今回、この施設の前にある通りで「ジャパンハーヴェスト」という農業に関する展示が行われていました。(それを観に行ったついでに寄りました)
 公式サイト:ジャパンハーヴェスト2017
 期間:2017/11/4~5

会場はこんな感じ。
20171104 131740
東京駅前から御幸通り/丸の内仲通りを通って有楽町駅近くまで続いています。

会場の通りはこんな感じでかなりの活気でした。
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スタンプラリーをしてくじ引きをしたらジャガイモまで貰えましたw 

こちらは作物収穫体験のコーナー。
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凄い混んでいたので諦めましたが、東京のど真ん中で農業体験ができるのが面白いw

東京駅前では「大田楽」という踊りも披露されていました。
20171104 131711
非常に躍動感のある踊りで、見ごたえがありました。

他にも様々なブースがあって楽しめました。今回、グッドデザイン賞も食をテーマにしたのは間違いなくこのイベントに合わせたものだったんでしょうね。

おまけ2
この展示もですが、短期の展示はブログで記事を書く前に終了するケースが多くて申し訳ないです。常に2週間分くらいは記事のネタをストックしているので、どうしても記事化が遅れてしまいます…。先日からその補完としてツイッターで速報を入れるようにしましたので、そちらも参考にして頂けると嬉しいです。
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LINK OF LIFE 2017 まわれ右脳!展 【資生堂ギャラリー】

今日も再び無料で観られる銀座のギャラリーについてです。前回ご紹介した展示を観る前に、新橋近くの資生堂ギャラリーで「LINK OF LIFE 2017 まわれ右脳!展」という展示も観ていました。この展示は既に終了していますが、撮影可能となっていましたので、写真を使ってご紹介しておこうと思います。

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【展覧名】
 LINK OF LIFE 2017 まわれ右脳!展

【公式サイト】
 http://www.shiseidogroup.jp/gallery/exhibition/past/past2017_05.html

【会場】資生堂ギャラリー
【最寄】銀座駅 新橋駅など

【会期】2017年10月26日(木)~11月10日(金)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間15分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_③_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_②_3_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
結構混んでいて、多くのお客さんで混み合っていました。

さて、この展示は化粧品メーカーの資生堂の研究成果を外部のアーティストやテクノロジーと融合させアート作品として発表するもので、2015年から始まり今回で3回目となっています。今年のテーマは『右脳を刺激して感性を研ぎ澄ませ、遊びゴコロを満たして美しさを重ねる』=『asobi-neering(アソビニアリング)』となっていて、直感的に楽しめる作品が並んでいました。冒頭に書いたように撮影可能でしたので、写真でご紹介していこうと思います。

こちらは「The Scent of Life」という作品。
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カラフルなフラスコが並んで実験室みたいなワクワク感がありました。詳しい意味は分かりませんがw

これもThe Scent of Lifeの一部かな。いくつかのグラスが逆さに置いてあり、中に香水瓶のようなものが入っています。
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このグラスを手に持って匂いを嗅ぐと、移り香でフルーティーな香りがしました。それぞれ匂いが違い、女性の多様性を表現しているのだとか。鑑賞者は傍目から見ると利きワインやってるみたいな絵面になります。

続いてこちらは「Human × Shark」という作品。今回最もインパクトがあったのがこの作品です。
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こちらもシャーレの上に乗った紙をピンセットで摘んで匂いを嗅ぐのですが、青いほうはサメのフェロモンの匂いがしますw 具体的にいうとイカとかが古くなったアンモニアっぽい生臭い香りですw 一方、赤い方は花のような香りがするのですが、この2つの香りを混ぜると意外にもサメの匂いがかなり薄れて、ちょっとアクセントが効いた香水のようになりました。こんな臭いものも混ぜれば感じ方が変わるというのが面白かったです。

最後が「A Room of Dis-edge 身体の境界線がとける部屋」という作品。
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こちらはヘッドフォンを装着して鑑賞します。この円形の上には水が張られていて、そこに指を入れるとズズズズズ…というラジオのチューニングのような音が聞こえました。これは自分の身体の中を通る電気を利用したもので、鑑賞者同士で手をつなぐと音が変わるというのも不思議でした。アートと科学の融合が体験できる作品です。


ということで、3点しかなかったのであっという間に見終わってしまいましたが、科学実験室みたいな面白さのある展示でした。2週間程度しか期間がなく今年は既に終了しておりますが、来年以降も同様の展示が期待できそうなので、記憶に留めておきたい展示です。




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アルベルト・ヨナタン「TERRENE」 【ポーラミュージアム アネックス POLA MUSEUM ANNEX】

今日も無料で観られる銀座の小展示についてです。前回ご紹介したLIXILの展示を観た後、徒歩5分くらいの所にあるポーラミュージアム アネックスにもハシゴして、アルベルト・ヨナタン「TERRENE」という展示を観てきました。この展示は既に終わってしまったので記事にしないつもりでしたが、撮影可能だった為 写真を使って説明できるのでご紹介しておこうと思います。(なお、このギャラリーは既に次の展示を行っていますが、毎回無料の展示です)

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【展覧名】
 アルベルト・ヨナタン「TERRENE」

【公式サイト】
 http://www.po-holdings.co.jp/m-annex/exhibition/archive/detail_201710.html

【会場】ポーラミュージアム アネックス POLA MUSEUM ANNEX
【最寄】銀座駅

【会期】2017年10月7日(土)~11月5日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間20分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
空いていて快適に鑑賞することができました。

さて、この展示は特に調べて行ったわけではなく、いつものギャラリー巡りのコースなのでフラッと寄ってみたのですが、何処か見覚えのある作風で誰だっけ??と思い出せずにいたのですが、キャプションを読んでつい先日のサンシャワー展で観た作家の1人であることを思い出しましたw(一応記憶には残っていたので私の目は節穴ではなかったw)
 参考記事:サンシャワー:東南アジアの現代美術展 1980年代から現在まで 感想後編(森美術館)

改めて紹介すると、アルベルト・ヨナタン氏はインドネシア出身のアーティストで、2012年から京都で活動している陶芸中心の作家です。今回の展示名の「Terrene」は「土からきたもの又は土のようなもの」を指すそうで、ラテン語の土(terra)を語源としています。作者はこの言葉に「無形」と「物質」という相反する言葉を想起するそうで、光と影のようにお互いがお互いの概念を形作るのに必要な存在と考えているよです。今回はその「物質」と「無形」と、「世俗的」と「精神的」という正反対の間を探るというのがテーマになっているそうで、10点程度の作品が並んでいました。 …と、ちょっとキャプションを読んでも完全に理解するのは難しいので、写真でご紹介していきますw (1つ1つの解説もないので私の勝手な感想のみです)

こちらが会場風景
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手前の床に何やら沢山の陶器が並んでいて、不思議な円を描いています。

先程の写真のアップ。
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1つ1つは水滴のようなメタルスライムのような形をしています。驚くことにこれらは雛形を使っているのではなく全部自分の手で作っているのだとか。その形がどこか仏塔を想起しました。

壁には絵画作品もありました。
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シュルレアリスム的な感じですが、目が怖いw フリーメイソンのプロビデンスの目みたいなw

こちらも絵画作品。
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これはユダヤ教のカバラを想起しました。サンシャワー展では宗教関連の章に展示されてたし、この作家の作品はどこか宗教的なものを感じます。

そしてこちらが今回のポスターにもなっている作品。
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木のように見えますが、無数の陶器を組み合わせて作っています。幾何学模様が何とも美しい。

こちらがアップ。
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これも恐らく手作り。よくぴっちり合うものだと感心します。

近くにあったこちらは設計図かな?
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こちらは鳥の形の陶器が円形に並んでいる様子。
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遠目から見たら仏教の華籠に似たようなものを感じたかな。

近くで観るとこんな感じ。
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1羽1羽がかなり精密に作られています。これには驚きました。

最後に陶器を使った映像作品もありました。
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これは一見すると静止画に見えますが、ゆ~~っくりと水が流れ出したりして時間が経過している様子が映されていました。


ということで、現代的な雰囲気がありつつ どこか宗教的なニュアンスを感じる作品を観ることができました。立て続けに作品を目にする機会があったわけですが、世界的にも注目されている作家らしいので、今後も目にする機会がありそうです。もう終わってしまいましたが、覚えておきたいアーティストでした。






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東大寺の歴史と美術 【東大寺ミュージアム】(奈良編)

今日で関西遠征編は最後です。前回ご紹介した東大寺を観た後、境内にある東大寺ミュージアムで「東大寺の歴史と美術」を観てきました。

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【展覧名】
 東大寺の歴史と美術

【公式サイト】
 http://culturecenter.todaiji.or.jp/museum/index.html

【会場】東大寺ミュージアム
【最寄】近鉄奈良駅

【会期】2017/10/01(日)~11/21(火)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間30分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_4_⑤_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
空いていて快適に鑑賞することができました。

さて、この展覧会は東大寺の長年の歴史で作られてきた品々を展示するもので、多くは国宝や重要文化財に指定された貴重な品となっています。メモ等は取っていませんが、5つの部屋でジャンル別に展示されていましたので簡単にご紹介していこうと思います。


<奈良時代の東大寺>
まず、こちらは創建期の品々が並ぶコーナーで、「東大寺金堂鎮壇具」の一式や伎楽面などが展示されています。鎮壇具はちょっとボロボロになっているものもありますが、奈良時代当時の美しい装飾を思わせる太刀や鏡、水晶玉などが含まれていて、東大寺が古くから文化の粋を集めた場所であったことを感じさせます。一方、伎楽面は大仏開眼の際に用いられたとされる面で、非常に個性豊かな表情をしています。当時は楽器を鳴らして滑稽な踊りを踊っていたためか、ちょっと可愛い感じもするかな。これも当時の仏像と同じく乾漆の技法で作られているようでした。
ここには他に、西大門の勅願などもありました。字は聖武天皇が書き、周りに快慶作と思われる見事な仏像で飾られた額です。
 参考記事:東大寺大仏―天平の至宝― (東京国立博物館 平成館)

<東大寺の彫像>
ここが観たくてこのミュージアムに入ったと言えます。下記の看板にも写っている平安時代の千手観音菩薩立像とその脇の日光・月光菩薩像(こちらは奈良時代に作られた国宝)がまず目を引きました。
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千手観音菩薩立像は予想以上に大きくてオーラがあります。また、日光・月光菩薩像合掌した静かな雰囲気で、気品が感じられました。

さらにここには国宝の「誕生釈迦仏立像及び灌仏盤」もあります。天上天下唯我独尊のポーズを取ったこの像は2010年の東大寺展で観たのをよく覚えていました。4/8の灌仏会で頭から甘茶をかけるのに使った品です。また、他には四天王像のうち持国天立像と多聞天立像も非常に見事な出来で、特に宝塔を掲げる仕草(手より先は失われている)をする多聞天立像は他ではあまり観たことが無い独特のポーズでした。
それ以外も見事な仏像ばかりで、このコーナーを観ただけでもここに入った価値がありました。

<東大寺の経巻>
ここはあまり記憶にありませんが、中国や朝鮮半島(高麗)から伝わったお経などが展示されていました。これは観ただけではありがたみはよく分からなかったw

<東大寺の工芸>
ここは奈良時代の銅製の品や鬼瓦が並んでいました。点数は少なめかな。鎌倉時代の孔雀が装飾された文馨などもあり、かつての工芸レベルの高さが伺えます。

<特集展示 正倉院に伝わった色彩>
ここも点数は少なめで、奈良時代の天平裂という絹製の布が展示されていました。花鳥文や唐花門などがあり華やかな印象を受けます。当時から割と複雑な模様ができたんですね。
また、ここには大仏開眼の様子を描いた明治時代の仏画などもありました。

<東大寺の考古学>
最後は陶器が沢山展示されていました。おもに土器や瓦で、破損していたりします。いずれも奈良時代のものなので、戦乱などで焼け落ちて境内に埋まっていたのかな。大仏殿や二月堂、法華堂の周りから出土した品となっていました。この辺も考古学的な価値はあるのでしょうが、観ただけでは何がどういう価値なのかは私には分かりませんでした。

最後に映像コーナーがありました。私が観た時は東大寺の成り立ちやイベントについて英語(日本語字幕付き)で流していました。海外の方も多いからかな。

ということで、東大寺に伝わる貴重な品々を楽しむことができました。土器や瓦などはちょっと価値が分かりませんが、装飾品や仏像は目を引くものがあります。 大仏や仁王像が目を引く東大寺ですが、ここにある仏像も素晴らしいので東大寺に訪れる機会があったら、是非こちらも合わせて寄ってみるのをお勧めします。

おまけ:ミュージアムの前にあった大仏の手の再現。
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間近で観ると中々の迫力でした。

この後に京都に戻って以前ご紹介したフォーエバー現代美術館に行きました。春日大社にも寄ろうかと思ったけど急遽の奈良行きだったので時間がなかったw


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プロフィール

21世紀のxxx者

Author:21世紀のxxx者
 
多分、年に70~100回くらい美術館に行ってると思うのでブログにしました。写真も趣味なのでアップしていきます。

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■2011/9/29
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■2009/10/28
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