関東近辺の美術館めぐり ~美術・美景・美味を楽しむブログ~

【静嘉堂文庫美術館】の建物と庭園

前回ご紹介した静嘉堂文庫美術館の展示を観た後、敷地内の庭園も観てきました。まだこの美術館の庭園についてご紹介したことが無かったので、写真を使ってご紹介しておこうと思います。

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 公式サイト:http://www.seikado.or.jp/about/garden.html

まずは静嘉堂文庫とは何かというそもそもの話ですが、ここは三菱財閥を発展させた岩﨑彌之助(三菱第2代目社長)とその息子の岩崎小彌太(三菱第4代目社長)の親子によって作られ、古典や古美術品を集めて保存するのが目的となっています。古美術品は6500点、古典籍は何と20万冊もあるそうで、国宝や重要文化財も多く含まれ、敷地内の美術館で展示されたりしています。一時期は国立国会図書館の支部だったようで、その後に三菱の私立図書館に戻ったのが1970年、一般公開されたのは1977年、美術館ができたのは100周年の1992年なので、こうしてこの地で展示を観られるのは長い歴史の中では割と最近です

こちらが静嘉堂文庫。
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桜井小太郎による設計で1924年に建てられました。当時のイギリス郊外住宅の様式を元にしているようです。

こちらは入口。残念ながら私は中に入ったことはありません。
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研究目的の学者さんなどは本を閲覧できるようですが、事前の予約が必要のようです。大学生などは教授の紹介状も必要なのだとか。(建物に入れるのかも分かりません)

続いては美術館の裏手にある庭園を観てきました。

美術館には展望室もあって見晴らしの良い風景が広がります。
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眺めだけで良いなら美術館の中から楽しめますw 冬は寒いせいか庭園まで来る人は少数派でした。

庭園は斜面に広がる感じです。5~10分くらいで観られるくらい。
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こんな寒い中でも綺麗な花を見ることができます。

2月の上旬でしたが、この日は水仙の花が沢山咲いていました。
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辺りに爽やかな香りが漂っていました。水仙は見た目も香りも良いし、こんな寒い時期に花を咲かす貴重な植物ですね。

こちらは紅梅。勾配に紅梅なんて親父ギャグみたいなことを考えてましたw
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白梅もあるので、紅白揃ってめでたい感じ。幹や枝のうねり具合が琳派の作品みたいで面白い。

花のアップ。
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梅は四君子と呼ばれるうちの1つですが(梅、蘭、竹、菊)、その香りの清廉さなどもその理由の1つだったと記憶しています。

庭から見上げた美術館。
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割とアップダウンがあるのでいい運動になりますw

続いて、美術館の正面左手方向にある岩﨑家廟を観てきました。
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こちらは裏手。教会のようで教会ではない独特の形をしています。

こちらが正面から観た様子。大きな香炉みたいなのがあって、西洋風と東洋風が合わさったような不思議な場所です。
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設計したのはジョサイア・コンドルで、この時代の三菱財閥の建物と言えばジョサイア・コンドルです。実際にここはお墓となっているようなので、辺りには静寂が漂います。ここ最近、三菱財閥の建物めぐりをしている気がしないでもないw
 参考記事:
  山のホテルと箱根神社の写真 (箱根編)
  三菱一号館竣工記念「一丁倫敦と丸の内スタイル展」 (三菱一号館美術館)

ということで、15分くらいで観られる庭園ですが、歴史ある建物と真冬でも咲いている花を楽しむことができました。ちなみに次回の展示「酒器の美に酔う」では曜変天目も出てくるようです。(期間中に展示替えがあるようなので全期間で観られるかは不明) この美術館に訪れる際にはお庭も見学することをお勧めします。
 展覧会名:酒器の美に酔う
 会期:2018年4月24日~6月17日


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【ポーラ美術館】の常設 2018年1月(箱根編)

今回も写真多めです。前回ご紹介したポーラ美術館の企画展を観た後、常設展示も観てきました。こちらも撮影可能となっていましたので、写真を使ってご紹介していこうと思います。

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【公式サイト】
 http://www.polamuseum.or.jp/collection/

【会場】ポーラ美術館
【最寄】なし

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間00分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
空いていて快適に鑑賞することができました。ここには今まで4~5回行ったことがありますがこんなに空いていたのは初めてかも。私の訪れる1週間前には雪で臨時休館もあったようですが、1月はオフシーズンなのかどこも空いていて屋内なら至極快適です(外はめちゃくちゃ寒いけどw)
 参考記事:
  ポーラ美術館の常設(2010年秋)
  ポーラ美術館の常設(2009年)

ちなみにこのポーラ美術館は「ミュージアムセレクト2」というチケットを使うことができます。
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これは6つの美術館のうち2つに2000円で入れるというお得なチケットで、私は箱根ラリック美術館とポーラ美術館の2館で使用しました。ラリック美術館の単独入館料が1500円、ポーラ美術館は1800円なので、半端なくお得感があります。(対象で一番高い入館料はポーラ美術館です) 2018/3/31までに箱根で美術館めぐりする方は是非ご活用ください。
 参考リンク:ミュージアムセレクト2の公式サイト
 発売期間・有効期間:2017年12月1日(金)~2018年3月31日(土)


さて、ここからが本題です。こちらの常設は普段は洋画・日本画・化粧道具・中国磁器といった感じのジャンルになっているのですが、今回は洋画と日本画は企画展の方とくっついていた感じだったので、今日は化粧道具と中国磁器のコレクションについてご紹介していこうと思います。冒頭に書いたように撮影可能だった(以前は撮影不可だった)ので、写真を使って参ります。


<西洋の化粧道具 揃い物の美の系譜>
こちらは化粧品メーカーの会社らしい化粧道具のコレクションのコーナーです。18世紀から20世紀にかけての化粧道具が並び、特に揃い物としてのセットが多く展示されていました。

「卵型ケース入り香水瓶」
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これは18世紀フランスの香水瓶。色も形も高級感のある優美な香水瓶です。宝飾品みたいなケースでした。

この近くには同時代の化粧道具が並びます。つけぼくろなどの「パッチ化粧」なんかが流行っていたそうです。

「珊瑚象嵌化粧ケース」
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こちらは19世紀イギリスの化粧ケース。香水瓶やマニュキュアセット、手鏡なんかも入っています。まさに揃物で同じ柄となっていて、珊瑚が象嵌された豪華なセットとなっていました。

続いては19世紀のコーナーです。

左「花紋マイクロモザイク手鏡」 中「革製モノグラム入り手鏡」 右「エナメル製手鏡」
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右はフランス製で他2つはイタリア製です。この時代になるとブルジョワが台頭して柄も最新の流行を取り入れたものとなっていったようです。結構多彩な模様となっているのが分かります。

「緑ガラス化粧セット」
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こちらは19世紀後半のガラスのセット。エメラルドグリーンが爽やかで形もむしろ現代的なシンプルさがあって好みでした。

「花かご文銀と鼈甲製手鏡」
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こちらは鼈甲で出来ているので日本っぽさも感じますが1907年のイギリス製です。文様だけでなく縁取りにまで細やかな装飾性があり気品が感じられました。

「ローズ色ガラス化粧セット」
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こちらは1940年頃のバカラの化粧セット。化粧するのにこんなに瓶を使ったの?というくらい沢山ある揃物です。螺旋状の捻りの模様が洒落た印象で色合いも可愛らしいセットでした。

「ガラス化粧セット」
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こちらは1900年頃のフランスのセット。本体はシンプルな形ですが、蓋の部分が装飾的で洗練されたセンスを感じました。

ルネ・ラリック 「ガラス化粧セット エレーヌ」
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ラリックによるガラス瓶もありました。側面に女性像が表されていて、衣が流れるような表現が女性たちの美しさとよく合います。ラリックの化粧セットなんて贅沢ですね。

エミール・ガレ 「蜻蛉文香水瓶」
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アール・ヌーヴォーの代名詞とも言えるエミール・ガレの香水瓶もありました。これはまだ普通の瓶に蜻蛉を表しただけですが、ジャポニスムからの影響が感じられます。

ルイス・カムフォート・ティファニー 「蜻蛉文ランプ」
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こちらはアメリカのアール・ヌーヴォーの巨人ティファニーによる作品。ランプシェードの部分がトンボっぽいですが。むしろ赤い目の王蟲みたいなw

この辺りは20世紀の化粧道具が並んでいました。

「青革製旅行ケース」
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深い青が目を引く化粧セットですが、革製の旅行ケースに入っているのが特徴となっています。これを持って旅行したのかな。相当なお金持ちだったのだろうと思います。

この他にも様々な化粧道具が目を引きましたが、実際に観て驚いて頂きたい品が多いので出し惜しみしておこうと思います。


<東洋陶磁 名作でめぐる中国陶磁の世界>
続いては中国の磁器のコーナーです。割と広い年代の名品が並びます。

「三彩馬」
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こちらは7~8世紀の唐の時代の三彩です。口を開けていななくような写実性が見事で、三彩の色の使い方もセンスがありました。

「黒釉油滴斑碗」
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こちらは12~13世紀の金の時代の黒釉磁器。やや虹色の油滴が宇宙的な印象を受けました。油滴の磁器ってどうやって作るんだろう?と考えながら観ていましたw

大清康煕年製 「五彩花鳥文盤」
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薄めの色彩で気品溢れる清時代の景徳鎮の品。非常に細やかで富貴やめでたさを表すモチーフが集まっています。特に花びらの周りが美しく感じられました。

大清乾隆年製 「火焔紅双耳方壺」
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こちらも清時代の景徳鎮によるもの。この力強い色彩感覚は現代の作品かと思ってしまうくらい大胆です。中国磁器は幅が広くて凄い…。

「五彩唐子文方壺」
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こちらも清時代の景徳鎮によるもの。絵はゆるめですが、ブレイクダンスでもしてるのか?って子供がいたりして喧騒が聞こえそうなくらい生き生きとしていました。

他にも中国磁器も豊富なコレクションとなっていて見ごたえがありました。

化粧道具や中国磁器以外に屋内外に彫刻作品もあったりします。

niu(にゅう) 「しあわせな犬」
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これは2016年の作品なのでつい最近に作られたようです。雪と相まって はしゃいでいる犬に見えますw 犬が嬉しい時ってこんな感じでジャンプしてくるのを思い出しながら観ていました。


ということで、常設も楽しめました。私は箱根に行く際は美術館めぐりをするのですが、ポーラ美術館には必ず立ち寄るようにしています。(他はローテーションで行ったり行かなかったり) 本当に素晴らしいコレクションを持っているので、箱根に行くなら是非立ち寄ってほしい美術館です。


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山のホテルと箱根神社の写真 (箱根編)

今日は写真多めです。今回の箱根旅行では岩崎小彌太男爵別邸(の跡地)の「山のホテル」に泊まりました。また、山のホテルの近くにはパワースポットとしても有名な箱根神社(九頭龍神社)もあるのでそれと合わせてご紹介しようと思います。


まずは山のホテルから。芦ノ湖から見えるこの建物が「小田急山のホテル」です。
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 公式サイト:山のホテル
 参考サイト:じゃらんでのクチコミ

海賊船の船着き場まで送迎バスが出ているのが便利で利用しました。街からはほんの少し離れていますが歩けない距離ではありません。

山のホテルの近くには箱根駒ヶ岳ロープウェーや箱根園水族館などもあります。
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元箱根港とは逆方面で、むしろこっちのほうがやや遠いかな。今回は寄りませんでした。

こちらが山のホテルの近影。
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元々この地には三菱財閥の創始者である岩崎彌太郎の甥で4代目社長の岩崎小彌太の別邸がありました。その別邸はわずか1年で燃えた後、ジョサイア・コンドル設計の洋館が建てられたものの、それも関東大震災で崩壊、その後にジョサイア・コンドルの設計を活かした木造の建物として建て直され、その後も焼失や改築がありスイスのロッジ風の時代もあったようです。(この時点でジョサイア・コンドルの設計部分も燃えた) そして現在のこの建物になったのは1978年なので、そんなに古くはない建物だったりします。とは言え、格調高い雰囲気の洒落た外装です。

こちらは昭和24~33年頃の山のホテルの写真。今でこそ私のような庶民も行けますが、この頃は高級ホテルで庶民にはかなり敷居が高かったと思われます。
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もうこの頃にはジョサイア・コンドルの設計の部分は無かったようです。ジョサイア・コンドルの建物も結構失われてて凄く勿体無い話です。
 参考記事:三菱一号館竣工記念「一丁倫敦と丸の内スタイル展」 (三菱一号館美術館)

館内には成川美術館の所有する絵画も展示されていました。
鳥山玲「希翔」
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羽ばたく鶴たちが幻想的に表されています。
 参考記事:戦後日本画の山脈 第一回 【成川美術館】(箱根編) 

川瀬巴水がこの地を描いた作品もありました。岩崎小彌太に依頼されて描いたようです。左は「ベランダより見るつつじ庭」 右は「芦ノ湖の夕富士」です
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この地はシャクナゲやツツジの庭園も有名で、それを描いているようです。川瀬巴水らしい叙情性がある作品で好みでした。
 参考記事:馬込時代の川瀬巴水 (大田区立郷土博物館)

絵が並んでいる辺りは地下まで吹き抜けになっていました。地下にはカフェ兼バーがあって、夜には演奏会も開かれます。
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ここには写っていませんが暖炉もあって風情がある空間です。

私が行った日はロシアの音楽をやっていました。ほとんど知らない曲でしたが数曲程度は誰でも知っている曲をやってくれました(テトリスで有名なトロイカとか)
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聞くのは無料ですが、基本的には何か頼むのが筋かなw 

一応、部屋はこんな感じ。すっきりして標準的なお部屋です。
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窓からは芦ノ湖を一望できるます。
ちなみに、部屋にもシャワーはありますが大浴場が別にあります。大浴場は勿論温泉で、サウナ、室内温泉、露天温泉の3つがありました。泉質は良さそうですが、お風呂は特に凝ったところはない普通の大きな浴槽かな。

せっかくなので夕飯はホテルでいただきました。
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和食と洋食が選べたので和食にしました。このレストランからも芦ノ湖が望めます。ちょうど夕暮れ時で、夕日は山に隠れて見えませんが美しい空と湖を見ながら食事することができます。

前菜はこんな感じでした。
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細かいことは忘れましたが、見た目も華やかでどれも美味しかったです。戌と書かれていたのは戌年の1月に行った為ですw

この後も色々料理が出てきたのですが、器も箱根を意識したものが出てきて面白かったです。
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こちらは歌川広重の「東海道五十三次」の箱根を金蒔絵風にしたもの。連れのは小田原だったのでいくつか種類があるのかもw


と、こんな感じでホテル自体の歴史やアートに関する品もあって楽しめました。そして次の日の朝はすぐ近くにある箱根神社(九頭龍神社)に寄ってから美術館めぐりへと出かけていきました。

 公式サイト:箱根神社

こちらが神社の湖面側の入口近く。この神社は古くからの山岳信仰と関係があるようで、御祭神は、箱根大神(ニニギノミコト、コノハナサクヤヒメノミコト、ヒコホホデミノミコト)を祭神としています。
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かなり広い神社なので、まずは本殿を目指しました。この階段が結構キツイw

こちらは本殿前の門
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この神社が出来て1250年くらい経っているそうですが、建物は再建されたのかそれほど古さは感じませんでした。本殿とは別に宝物殿なんかもありますが、今回は時間の関係で寄りませんでした。

こちらが本殿。
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割と何にでもご利益があるようで、関東屈指のパワースポットと呼ばれているようです。何しろ鎌倉幕府よりも前からあるので源頼朝も訪れたことがあるのだとか。

こちらは本殿の隣にある九頭龍神社新宮
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元々は人々を苦しめていた龍がいたそうですが、箱根大権現に奉じた萬巻上人によって調伏され 龍は懺悔して龍神となったのがこの神社の祭神のようです。特に縁結びに効くそうで、熱心にお願いしている人たちが多かったです。ちなみに近くには安産杉なんてのもあります。

最後に、湖面に面した平和の鳥居も観てきました。(階段の昇り降りがキツイので上から観ただけですがw)
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これは成川美術館などからも見える鳥居の裏側です。箱根のシンボルの1つって感じです。


ということで、箱根神社に参拝してご利益を少し頂けたような気がしました。凛とした空気感の漂う場所なので、それだけでも満足です。箱根のシンボル的な神社ですので、一度は訪れたい場所ではないかと思います。







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【箱根ラリック美術館】のオリエント急行 [LE TRAIN](箱根編)

今回も写真多めです。前回ご紹介した成川美術館に行った後、船で桃源台まで行ってそこからバスで箱根ラリック美術館へ行きました。ラリック美術館ではカフェとオリエント急行にも寄りましたので、先にそれについてご紹介しようと思います。

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 オリエント急行 公式サイト:http://www.lalique-museum.com/letrain/
 カフェ・レストランLYS(リス) 公式サイト:http://www.lalique-museum.com/caferestaurant/guide/index.html

この美術館とカフェについては以前もご紹介しましたが、1つ心残りがあってそれが冒頭の写真にもあるオリエント急行の車両を使ったカフェに行くことでした。このオリエント急行は事前に予約が必要で、中に入る時間と出る時間が決められています。今回はたまたま13時の回の予約が取れたので、先にレストランでお昼を済ませてから乗ることにしました。
 参考記事:箱根ラリック美術館 館内の案内

こちらは箱根ラリック美術館の併設のカフェ・レストランLYS(リス)です。
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奥にチラッとオリエント急行が見えているように、このレストランからも車両を観ることができます。

この日はランチプレート1950円を頼みました。
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ちょっと詳しいことは忘れましたが、いずれも美味しいので値段に見合った内容です。

トマトソースが掛かっているのはチキンで、緑色のは白身の魚(スズキだったかな)です。
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この後にオリエント急行でデザートを食べることになるので、ここではセットのみにしておきました。

こちらがオリエント急行(ル・トラン)の乗車券。飲み物とデザート込みで2100円です。飲み物は予約時に申請します。
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この日は10時~16時まで1時間ずつ7回の案内でしたが、たまたま13時と16時が空いていました。遅い時間は以前も空いてたので狙い目かも。先着順なので先に予約を取って先に美術館を観るのも良いかもしれません。

カフェの隣に小さな待合スペースみたいなのがあって、そこで待ちました(とは言えお昼を食べて時間調整してたのですぐでしたが。)待合スペースにはオリエント急行に関係するグッズのようなものもあり、アルフィーが使ったオリエント急行の形のギターなんかもありました。また、私が行った時はちょうど『オリエント急行殺人事件』の映画をロードショーしていたこともあって、映画のポスターなども展示されていました。
 参考記事:映画「オリエント急行殺人事件」(ややネタバレあり)

そして時間になるとこのオリエント急行とルネ・ラリックに関する映像が始まります。
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箱根の狭い道を運んできた苦労なんかが分かります。ちなみにこの車両は以前にも日本に来たことがある日本に馴染み深い車両です。1988年にフジテレビが行った企画で、鉄道少年だった私も一大事件として覚えていましたw 日本とは車輪の幅も違うし車両の長さも違う、細かいことを言えば防火設備や電源も違ったりと相当苦労して実現した夢の企画でした。当時のことについてのwikipediaも面白いので参考に貼っておきます。
 参考リンク:オリエント・エクスプレス '88のwikipedia

映像を観終わったら予約順に名前を呼ばれて車内へと移動します。

そしてこちらがオリエント急行 プルマン車No.4158DE
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1928年にルネ・ラリックが室内装飾を手掛けたので、この美術館に相応しい車両です。白と青に黄色の帯の気品ある外観。

こちらは中の通路。
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外から見えるマークの部分も透かしとなっていました。

そしてこちらが客室内。大きく分けて2つの部屋がカフェスペースとなっています(席は決まっています)
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この内装は当時のものをそのまま使っている非常に贅沢な空間となっています。

座席のアップ。
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ライトだけは当時のレプリカのようですが雰囲気があります。

席に着くと飲み物とチョコタルトが運ばれてきました。
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私はコーヒーを頼んだのですが、多分3杯分くらいありました。味もやや酸味強めで非常に美味しかったです。デザートも控えめな甘さで大人の味でした。

お茶を楽しんでいる間はスタッフの方がこの車両についてのエピソードを語ってくれます。質問も受け付けてくれるので、色々と聞いている人がいました。私は専ら写真を撮るのが忙しかったですw

こちらは椅子のアップと床のアップ。絨毯はトルコ絨毯です。
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細かいところにまで見事に装飾されています。椅子の中には藁が入っているのだとか。

こちらは車両の床付近に配置されたパイプ。
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これは暖房用です。ちなみにこの暖房はそれほど暖かくないようで、前述の企画で日本に来る際 ロシア(ソ連)の冬の寒さには対応できないということで冬は避けたようです。なお、冷房は無いようなので日本の夏も無理ですねw

そして、やはり美術好きとしては気になるのはラリックのデザインです。こちらは天井のランプシェード。
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これもラリックによるものだそうです。割とシンプルでラリックっぽいというよりは一般的なアール・デコ風に思えます。

こちらはあちこちにあったラリックの彫像。
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同じ種類のものもありますが、ぶどうのバリエーション等も含めて11種類あるようです。

こちらも彫像。酒の神バッカスの従者・巫女たちが表されています。当時の姿のままです。
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輝いて見えるのは裏面に水銀を貼っている為です。夜はスタンドに照らされてオレンジ色に染まるようです。

こちらは帰り際に通った個室のようになっている部屋。
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こちらの装飾パネルはルネ・ラリックの娘のスザンヌが手がけたようです。花束をガラスで表現した可憐な作品です。

カフェタイムを含めて40分間の乗車でしたが本当にあっという間に終わってしまった感じでした。

ということで、レストランとオリエント急行を楽しんできました。特にオリエント急行は念願だったので非常に楽しめました。お茶も美味しかったですが、そんなことを気にしている暇がないほど写真を撮ったりあちこちを観てきて、連れに落ち着きがないと言われたのもいい思い出になりましたw この後、もちろん箱根ラリック美術館の展示も楽しんできましたので、それについてもご紹介しようと思います。


おまけ:
オリエント急行は箱根まで行かないと乗れませんが、北斗星のカフェなら埼玉の東川口で乗ることができます。
 参考記事:ピュアヴィレッジなぐらの郷 グランシャリオ 【東川口界隈のお店】



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箱根の鉄道と周辺の写真(箱根編)

今回も箱根編です。今日は行き帰りで乗った鉄道や船なんかの写真をご紹介しようと思います。以前にも同様の記事を書いてますが、その時とはまた違った車両だったりするので改めて記事にしてみました。
 参考記事:鉄道の写真 【箱根旅行】

まず新宿からはロマンスカーで行きました。9時ちょうど発のVES(50000形)に乗りました。
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真っ白なボディが近未来的ですが、2005年運転開始なので結構前の車両です。VSEはVault Super Expressの略で、ドーム型の天井を持った超特急という意味です。設計はポンピドゥーセンターの設計チームにも参加した岡部憲明 氏によるもの。
 参考記事:【番外編 フランス旅行】 ポンピドゥー・センター(国立近代美術館)

こちらは一見するとビュッフェ車両に見えますがここでは販売をしていません。
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代わりにワゴン販売をやってるのですが、せっかくならここで販売してくれれば昔の新幹線を思い出すんだけどなあw

窓が大きいのでしばらくここで車窓を眺めていました。
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まあ小田急はしばらくは住宅街が続くので厚木より先までは日常の光景とあまり大差ないかなw

ちょっとお客さんで埋まっていたので撮れませんでしたが、このVSEにはサルーンという個室があります。左に写ってるのが個室。
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この車両に乗るのであればサルーンか展望車に乗りたかったのですが、そんな簡単に取れる席ではなかったw しかしサルーンでなくても非常に快適な車両で、座り心地抜群です。2018年1月時点でロマンスカーで一番乗り心地が良いとまで言われています。

VSEのもう1つの売りは開口部の広い展望車です。
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この日は空が澄んでいて正面に富士山が見えたりしました(私は2号車だったので、たまに観に行っただけですがw)

ちなみにこのロマンスカーは豪華な割に特別料金は箱根湯本までで890円です。更に新宿から箱根フリーパスも使えます。
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箱根フリーパスは新宿からだと2日間で5000円程度です。箱根登山鉄道やバス、海賊船などが乗り放題なので私は余裕で元が取れました。
 参考リンク:箱根フリーパス

ちなみに帰りはこちら(LSE 7000形)でした。1980年から走るベテラン選手です。
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最も好きなロマンスカーはだいぶ前に引退したNSE(3100形)なのですが、これは先輩のNSEの面影があります。子供の頃はこれが最新だったので懐かしい限り。むしろ1987年にデビューしたHiSE(10000形)のほうが先に引退するとは意外でした。以前乗っておいて良かったw

こちらは車両が古いこともあって設備もレトロな感じです。
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昭和の鉄道って感じが漂って楽しいw

LSEの展望者はこんな感じ。
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当時はこの展望車に憧れました。こんな真っ暗で何にも観えない時間でも先頭には乗れませんでしたw

ついでに帰りに新宿で会ったEXE(30000形)VSEの1つ前の形で1996年にデビュー。
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これは展望ビューがないのであまり興味が湧きませんが乗ったことはあります。通勤用の特急みたいな感じ。2017年3月からはEXEαなんてのもデビューしています。
これでまだ乗ったことがないのはEXEαとフェルメール・ブルーと呼ばれるMSE(60000形)だけ! …と思ったら2018年3月17日に新しいGSEがデビューするようです。伝統を踏まえた近未来感がカッコイイ!
 参考リンク:「特急ロマンスカー・GSE」特設サイト

ロマンスカーに関してはこんな感じで、その後は箱根湯本駅で箱根登山鉄道に乗りました。

小涌谷駅で降りた時にすれ違った2000形。スイスのレーティッシュ鉄道と提携している関係でサンモリッツ号なんて呼ばれています。
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こう見えて1989年デビューのベテランです。いつもピカピカで新車両みたい。

こちらは私が乗ってきた1000形。ベルニナ号と呼ばれています。
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1981年デビューで割と年季が入っていますが急坂もグイグイ登っていきます。途中、スイッチバックを3回行うのがこの登山電車の魅力の1つです。

こちらも小涌谷駅での1000形。
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2014年デビューでまだ観たことが無い3000形に会えるかなと思ったけど、会えませんでしたw 途中ですれ違ったのを見逃したのかなあ。

小涌谷駅からはバスで岡田美術館に行きました。前回ご紹介した通り岡田美術館はかなりのコレクションの量で3時間半もいた為、その後に彫刻の森美術館に行く予定だったのをやめて大涌谷までバスで行くことにしました(雪が多いしめちゃくちゃ寒かったのも彫刻の森を諦めた理由ですw) 本来なら強羅からケーブルカー、ロープウェイと乗り継いで行きたかったのですが、ロープウェイの点検で早雲山~大涌谷間が運休だったのでバスで直行となりました。しかし西武系列のバスだったので箱根フリーパスが使えないという悲劇w 岡田美術館から大涌谷まで400円くらいだったかな。

そしてこちらが大涌谷。
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2015年の6月に小規模な噴火があって、一時はどうなることかという感じでしたが2018年1月時点では落ち着いています。ちょうど草津のスキー場で噴火があった直後に行ったので、箱根も最近噴火したなとちょっと頭をよぎりました。 それにしても真冬に行った為か以前よりも水蒸気がえらい勢いに思えるのは気の所為でしょうか。硫化水素の香りも以前よりパワーアップしたような…。プラシーボ?
 参考記事:
  大涌谷の写真 【箱根旅行】 
  芦ノ湖~大涌谷の写真

ここに来た目的は勿論、黒卵。
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毎回食べきるのが至難だったりしますが、今回はお昼がうどんで少なかったので海賊船の中で2人で5個をあっという間に食べ切れました。

こちらは大涌谷の駐車場あたりから見えた富士山。
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こんなに綺麗に見えたのは冬の澄んだ空気のおかげかな。まさに心神といった威厳です。

大涌谷から桃源台まではロープウェイで行きました。
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今回は富士山がくっきり見えて芦ノ湖に夕日が映る素晴らしい光景が観られました。しかし逆光や反射がキツかったので良い写真は撮れずw

桃源台から最終の箱根町港行きに乗りました。冬は16時頃には最終になってしまうので注意。
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この海賊船は3隻いるのですが、この日も次の日もこのロワイヤルⅡ号でしたw

海賊船の船内の様子。空いているように見えますが、こちらは追加料金のかかる特別船室。
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ゴールデンウィークやシルバーウィークの時は混むのが嫌なので追加料金を払って利用したことがあります。今回は普通の船室にしました。今回はそれほど混んでもいなかったし。

普通の客室はこんな感じ。
DSC08869.jpg
これはみんな下船した後に撮ったので誰もいませんが、今回はちょうど満員くらいでした。割とここからでも景色が楽しめます。

1階には売店もあります。
DSC08870.jpg
あっという間に着くので使いませんでした。この海賊船は遊覧船ではありますが、芦ノ湖の端と端を結ぶ交通網としても便利です。


ということで、今回の旅行のテーマの1つは沢山の乗り物に乗ることだったので、特にVSEに乗れたのが良かったです。箱根に行くなら車より電車が一番です。 箱根2日目は3館ほど美術館めぐりをしたので、次回以降ご紹介の予定です。



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