関東近辺の美術館めぐり ~美術・美景・美味を楽しむブログ~

横山操展 ~アトリエより~ 【三鷹市美術ギャラリー】

10日ほど前の日曜日に三鷹市美術ギャラリーで「横山操展 ~アトリエより~」を観てきました。この展示は既に終了していますが、今後の参考になると思いますので記事にしておこうと思います。

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【展覧名】
 横山操展 ~アトリエより~

【公式サイト】
 http://mitaka-sportsandculture.or.jp/gallery/event/20180804/

【会場】三鷹市美術ギャラリー
【最寄】三鷹駅

【会期】2018年8月4日(土) ~ 10月14日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間00分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
空いていて快適に鑑賞することができました。

さて、この展示は現代の日本画家 横山操の個展となっていました。横山操は盟友の加山又造にも影響を与えた個性的かつ現代的な作風で、加山又造が特に好きな私としては是非観ておきたい展示でした。しかし完成作はそれほどなく、素描やスケッチ、製作中の作品などが多めで「~アトリエより~」というサブタイトルはそれを表していたのかも…。
まず簡単に横山操についてですが、1920年に新潟県西蒲原郡吉田町(現・燕市)に生まれ、14歳で上京し文京区の図案社などで働きながら画家を目指しはじめました。その後20歳で召集され、中国各地を転戦した後にシベリアで抑留されて復員したのは1950年の戦後だったようです。戦後は川端龍子の青龍社を中心に大画面の日本画を描くと共に、故郷の山並みや夕景を叙情的に表現したそうです。復員の翌年に結婚して1952年には娘を授かり、都内を移り住んでいたようで、1959年には三鷹に自宅・アトリエを建てました。何故かその際に過去の作品の大半を焼却してしまったようです…。何かの覚悟かもしれませんが、その後はますます活躍したそうで、1966年には多摩美術大学日本画科教授に就任し 後進の育成にも力を注ぎます。(今回の展示でも多摩美術大学の出品が結構あったのはその所縁だと思われます) しかし教授就任の5年後の1971年に脳卒中で倒れ、半身不随で利き腕の右手が使えなくなってしまいます。それでもリハビリをして左手で描くなど再び歩み始めましたが、1973年に再び脳卒中に倒れ、亡くなったそうです。
と、そんな波乱に満ちた人生を送られて画風も結構変わっていたりしますが 展覧会は特に章分けされる訳ではなく、概ね時代順となっているようでした(制作年不明も多数あります) 簡単に会場の様子と気に入った作品をご紹介していこうと思います。

1 横山操 「梅に鶯」 ★こちらで観られます
こちらは復員の翌年に描かれたもので、花咲く梅にとまる鶯が描かれています。鶯は写実的ですが、梅の枝はデフォルメされていて琳派風に思えます。所々に滲みを活かしたたらし込みのような技法も見受けられるかな。小品ながら春の温かみや期待を感じさせるような作品でした。

3 横山操 「舞妓」
こちらは金と銀の扇の間に白い顔の舞妓の顔が描かれた作品です。美人ですが強い目をしていて緊張感のある面持ちに思えるかな。金や銀の部分は盛り上がって ざらついた質感となっていて、舞妓も太めの輪郭を使って描かれるなど全体的に力強い表現となっていました。

この辺は舞妓をモチーフにした作品が並び、スケッチなどもありました。その少し先には「操と基子夫人による手作りの年譜」というスクラップブックのようなものがあり、横山操自身と奥さんがまとめた受賞や批評の新聞記事をまとめたような内容となっていました。

70 横山操 「未完 3」
こちらは富士山の山頂付近を描いた作品で、かなり太い黒で山の稜線を型どっています。細かい粒のようなものが見えるほどマチエールがざらついていて、かなりの重厚感があって もはや油彩にしか思えません。未完とのことですが、堂々たる風格を漂わせる作品でした。
同様の「未完 4」も赤い富士を描いていて見事でした。未完の富士は4点くらいあったかな。

この辺にはイーゼル、定規、パレットナイフ、筆、箔、硯、受賞メダルなど制作や受賞に関する品なども並んでいました。

21 横山操 「春夏秋冬屏風」
こちらは六曲一隻の屏風で、20cmくらいの太さの筆跡で「春夏秋冬」と左上から右下にかけて下がっていくように書かれています。かすれたり滲んだり飛び散ったり と かなり豪快な印象です。非常に勢いを感じさせる筆跡でした。

72 横山操 「小説「石版東京図絵(作:永井龍男)」挿絵原画」
こちらは1967年に毎日新聞で連載された小説の挿絵で、明治~大正の東京の街の暮らしや 大震災、戦後に街が変わっていく様子など主人公の関由太郎の成長と共に描くストーリーのようです。非常にシンプルなモノクロの挿絵ですが、当時の情感が漂い どこか郷愁を誘います。また、絵の端々には指示書きのようなものがあって、「中心より左の位置にする」といったことやサイズ等が書かれていました。 物語の最初の辺りは明治42年の国技館や落成当時の帝劇などの瀟洒な建物の絵があって、今とは違った豪華さがあります。一方で当時の子供たちの素朴な可愛さが伝わる絵もあったりします。また、大震災の火事や人々が逃げ惑う様子、焼け野原となったシーンなどは恐ろしさやその後の寂しさを見事に表現していました。その後はしばらく長閑な雰囲気が漂っていて、途中から女性キャラも加わって人間模様を感じさせるような挿絵となっていました。話を知らずに絵だけ観てると中身が気になってきますw

この近くには当時の小説の本や新聞なんかもありました。その後は外国の風景のスケッチのコーナーです。中国・イタリア・フランスなどの絵が並んでいました。

41 横山操 「北京天安門」
こちらは北京の天安門を描いたスケッチです。フリーハンドで描いていてやや右下下がりになっているように思えますが威圧的な構えの雰囲気がよく伝わってきます。画面には1人も人がいない静けさが漂っているのもそれを感じさせる要因かもしれません。

その先には日本の風景のスケッチもいくつかありました。

33,34 横山操 「紅梅図屏風」「白梅図屏風」 ★こちらで観られます
今回の展示の一番の見どころはこれかな。六曲一双の屏風で、左隻は銀地に白い花を咲かせる白梅図、右隻は金地に赤い花を咲かせる紅梅図となっています。何故か紅梅図の左から三番目の曲は欠けているのが残念。題材や滲みを使っている点などは琳派風ですが、紅梅図は色が強く花がかなり大きく感じられ、赤い花の中には無数の黄色い雄蕊が描かれているのが絢爛さを感じさせます。一方の白梅は黒々とした木と白い花が静けさを漂わせ、さらにその上からモヤのように白を塗り重ねていて、霞むような幻想性がありました。対比的で非常に面白い作品で見応えがありました。

その後は再びスケッチ作品が並んでいました。農家や町並み、木々などを描いていて輪郭の強さが目を引きました。

82 横山操 「夜の教会」
これもコンテによるスケッチで、縦の画面の下の方に明かりが灯る三角屋根の家のシルエットがあり、屋根に十字架が載っています。背景の空が大きく取られ、黒のグラデーションで夕暮れを表していて、シンプルだけど非常にしんみりとした雰囲気があり好みでした。力強い作品があったと思えばこういう繊細さもあるのが面白いです。

この近くにあった「月明河岸」も叙情的だったし、繊細な表現の作風もかなり良いです。
その先には顔料や朱肉、奥さんの墨跡や娘さんの水彩画なんかもありました。娘さんの絵も琳派的な雰囲気の題材で、趣味の範囲とは思えない出来でした。

92 横山操 「茜」
こちらは中央に川が流れる野原を描いたもので、枯れ木が立ち並び背景には夕暮れの山も描かれています。稜線と木以外はあまり輪郭が使われていない柔らかめの表現となっていて、これまでの作品とはちょっと趣が違うようにも感じたかな。特に夕日の色合いが寂しさと神々しさを感じさせて、また違った魅力となっていました。
この近くの「むさし乃」(★こちらで観られます)も赤い滲みを使っていて、幻想的な雰囲気でした。最晩年で画風が変わったのかも。


ということで、もうちょっと完成した作品を観てみたかったというのが正直なところですが、それでも風情ある絵が多かったのが良かったです。既に終わってしまいましたが記憶に留めておきたい画家です。


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「2018台湾 地方創生-デザインによる地域イノベーション」東京展  【GOOD DESIGN Marunouchi】

今日は写真多めです。この間の祝日に丸の内にあるGOOD DESIGN Marunouchiで「2018台湾 地方創生-デザインによる地域イノベーション」東京展を観てきました。この展示は撮影可能となっていましたので、写真を使ってご紹介していこうと思います。

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【展覧名】
「2018台湾 地方創生-デザインによる地域イノベーション」東京展
(中国語名:2018年「設計翻轉 地方創生」成果聯展 日本展) 

【公式サイト】
 http://www.keiwacorp.com/localvalue/event.html

【会場】GOOD DESIGN Marunouchi
【最寄】有楽町駅

【会期】2018年9月21日(金)~9月30日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間20分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_②_3_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
空いていて快適に鑑賞することができました。

さて、この展示は台湾の現代のデザインを集めたもので、「人、地、産」をテーマに台湾の「デザインによる地域イノベーション」を紹介するものとなっています。台湾は少子高齢化、都市への集中、地方の衰退、産業空洞化など日本と似た社会問題を抱えているようで、この展示ではそうした状況から生み出された品々が展示してありました。詳しくは写真を使ってご紹介していこうと思います。

花蓮市 點?設計 Dot design「Marble&Jade Series」
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こちらは花蓮県という2018年に大きな地震があった地方の品で、地震で砕けた石材を使ったデザインです。洒落た燭となっていて、マイナスをプラスに転じようとするアイディアに感心させられました。

台南市政府文化局 西屹設計「菱の殻焼き」
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こちらは菱殻炭という炭を使った品々。特産品を地元の若者と共に活性化させようというデザインのようで、確かに日本の地方創生の発想に似ています。シンプルなデザインがモダンな印象です。

嘉義市 Woo Collective 「物Woo Collective 錫器」
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こちらは100年ほど栄えた錫の産業を国際市場に出そうと試みているデザイン。台湾っぽさもあって温もりも感じられます。

嘉義市 呂勝南「交趾焼きの作品」
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こちらは焼き物の作品。赤と黄色で中華っぽい雰囲気があります。何の用途かちょっと分かりませんが、交趾焼きはお祝いの贈答品として用いられるようです。

嘉義市 呂勝南「交趾焼きの作品」
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こちらも同じ作者の交趾焼き。シーサーでしょうか? 巻き毛の表現が可愛らしく見えました。

金門県 金門県文化局 邸?能 「金合利金門包丁」
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こちらは1970年に1人の兵士が砲弾を拾って、それを材料に包丁を作ったという驚きのデザイン。中華包丁っぽい形をしていて中々豪快です。

金門県 金門県文化局 邸?能 「金合利金門包丁」
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こちらは砲弾の形をした水筒。ユーモアを感じるアイディアで結構カッコいいかもw 空港とかの手荷物検査でで引っかかりそうw

南投県 南投県政府 「竹山竹藝品」
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こちらは竹細工を使った地方創生のためのデザイン。カバとカエルの顔が可愛くて、子供向けかな? 竹の合板の木目も綺麗です。

屏東県 屏東県政府 「先住民文化の手工芸品」
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こちらは先住民たちによる工芸品。兵士たちだと思いますが、現代アートとプリミティブな両面が感じられて非常に面白い造形です。

屏東県 屏東県政府 「先住民文化の手工芸品」
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こちらも先住民の品。蛇をモチーフにしているのかな? こちらもどこか土着の宗教観を感じさせるデザインが神秘的です。この他にも独特のセンスが面白い品が並んでいて、特に気に入ったコーナーでした。

台南市 點?設計 Dot design「Herbal Tea Collection」
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有機的なデフォルメが美しい鳥型の容器。お菓子のヒヨコみたいなw 中にはお茶のパックが入っているようでした。

南投縣 點?設計 Dot design 「Bamboo Series」
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竹を使って作ったカップが竹の節のように重ね起きできるデザイン。こちらも豊かな発想ですね。

苗栗県 程湘如 章琦? 「客家桐花季商品」
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ちょっと用途が分かりませんが、鳥の形が楽しい器具。花模様も優美です。

壁には各地方の写真や魅了を紹介していました。
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台湾の鉄道には心惹かれるものがあるかも。アジア圏の旅行は苦手ですが、流石に綺麗な所のようでした。


ということで、日本と似ている部分もあれば異文化の魅力もあるデザインとなっていました。会期が短いのですぐに終わってしまいますが、ここは無料で観られるので台湾が好きな方が有楽町あたりに行く機会があったら立ち寄ってみてはと思います。





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没後100年 渡辺省亭特別展 【迎賓館赤坂離宮 花鳥の間】

前回に引き続き、迎賓館赤坂離宮についてです。前回は外観についてご紹介しましたが、今日は内観についてとなります。花鳥の間では特別展として「没後100年 渡辺省亭特別展」が行われていましたので、展覧会の様子と共にご紹介していこうと思います。

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【展覧名】
 没後100年 渡辺省亭特別展

【公式サイト】
 https://www.geihinkan.go.jp/akasaka/akasaka_news/seitei2018/

【会場】迎賓館赤坂離宮 花鳥の間
【最寄】四ツ谷駅

【会期】2018年8月31日(金)~10月6日(土)(開催期間が短縮される場合あり)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間20分程度(+館内見学に1時間程度)

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_④_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
それほど混むこともなく、自分のペースで観ることができました。

さて、この展示は迎賓館赤坂離宮の花鳥の間で行われている特別展ですが、会場と一体化するように30点の七宝焼きによる絵画作品が並んでいます。この展示を観に行くためには迎賓館の館内を進んで行く必要があるので、せっかくなので迎賓館の見学ルートも合わせてご紹介していこうと思います。なお、迎賓館赤坂離宮の建物自体については前回の外観の記事に記載しておきましたので、そちらをご参照頂ければと思います。
 参考記事:片山東熊 【迎賓館赤坂離宮】(外観の写真 2018年9月)


<正面玄関・中央階段> ★こちらで観られます
前回の記事でご紹介した建物の右側辺りから見学ルートはスタートするのですが、まずは玄関と中央階段から観ていくルートでした。実際には玄関も中央階段も入ることができないのですが、玄関は大理石による市松模様が美しく、ドアの装飾なども見事です。そして赤みがかった大理石の壁に囲まれた階段を登った所には8本の大理石の柱と、小磯良平の大型作品が2枚あります。(実際には中央階段の上の辺りは花鳥の間の後にルートに組み込まれているのですが、ここだけ先にご紹介しておきます)
小磯良平の作品は「絵画」と「音楽」というタイトルの2枚で、いずれも室内の群像となっています。特に右側の「音楽」は室内で演奏する様子が描かれ優美で気品があります。かなり大きな絵なので、描くのにも時間がかかったという話を館内の解説で流していました。
また、階段上で特に目を引くのが8本の柱で、いずれもイタリア産のビアンコ・カララという大理石でできています。その模様がダイナミックかつ重厚感に溢れていて、天然の芸術ぶりに驚かされました。


<花鳥の間> ★こちらで観られます
玄関の後は中央階段ではない別の階段を登って2階へ向かいます。この迎賓館では絨毯の上以外は歩けない&壁などにも手を触れることができないのですが、階段の手すりだけは触ってOKですw 
そして、花鳥の間に入ると、すぐにその豪華さに圧倒されます。重厚なアンリ2世様式の部屋で、かつては「饗宴の間」と呼ばれ、現在では公式晩餐会や記者会見に使われています。館内にはパネルでトランプ大統領が訪れた時の写真なんかも展示されているので、ニュースなどで見覚えがある部屋かもしれません。
この部屋の見所は巨大な食器棚とシャンデリア、天井画、部屋の名前の由来となった花鳥画の七宝焼です。まず、食器棚は大きな鏡があり、部屋が倍の広さに思えるくらいでした。そしてシャンデリアはこの1t以上ある迎賓館の中で最も重いもので、燭台が無数に立っているような趣があります。天井画については完全にフランスの王宮を思わせる画風で、実際にフランス人が描いているようです。天井を覆い尽くすように鳥たちなどが描かれていました。そして今回の特別展示となっている30点の渡辺省亭の花鳥画が壁面に並んでいました。


<没後100年 渡辺省亭特別展> ★こちらで観られます
今回の展示の期間中は全30点観られるのですが、30点一気に観られるのは中々無い機会のようです。実物だけでなくデジタルサイネージでも解説しているので心ゆくまで鑑賞することができます。また、全作品が載っているリーフレットも貰えてお得でした。

花鳥画の下絵は渡辺省亭(わたなべせいてい)、七宝にしたのは濤川惣助(なみかわそうすけ)という豪華なタッグで作られたもので、渡辺省亭は渡仏してマネやドガと交流し欧米にも多くの作品が残る日本画家で、ブラックモンなどにも影響を受けた写実と叙情性を兼ね備えた画風となっています。
 参考記事:日本画と洋画のはざまで (山種美術館)
モチーフは様々で、「燕に夾竹桃」「巴鴨に葦・寒菊」といった感じで季節感を感じる鳥と花がセットになって楕円形の画面に情緒豊かに表現されています。細部まで繊細に描かれているのですが、動きを感じさせたり 逆に静けさを感じさせたりと、絵の巧さよりも日本の自然の美しさを感じさせてくれます。ぼかしや線描をあまり使わない描法は伝統的な日本画とは違った艶めかしさがあり、七宝とは思えないくらい微妙な色彩となっているのは流石は濤川惣助と言ったところでしょうか。
この部屋だけで20分くらい観ていましたが、非常に見応えがあるのでここだけでも十分に満足できました。

この後、先程の中央階段を登った辺りを通って、次の大部屋へと向かいます。


<彩鸞の間> ★こちらで観られます
こちらは打って変わって白地に金彩の華麗な雰囲気の部屋で、ナポレオン1世の頃のアンピール様式となっています。本来は来客の控えの間だったようですが、「朝日の間」が改修工事中ということもあって天皇陛下や首相が国家元首との懇談やや首脳会談などにも使われているようです。この部屋は金のレリーフを観るのが面白くて、洋風の部屋なのに日本の鎧兜や刀を象ったものなどもあります。また、この部屋の名前の由来となった「鸞(らん)」という霊鳥が暖炉の上で羽を広げていて、その下の両脇にも鸞の姿があります。鸞は前回の外観の記事でもご紹介した通り、建物の屋根の上にもいるので、この建物にゆかりの深い霊鳥と言えそうです。鸞は中国の霊鳥だし、フランス・日本・中国のモチーフが破綻することなく調和しているのは日本っぽいと言えそうでしたw


<朝日の間> ★こちらで観られます
こちらは残念ながら改修中で見学できませんでした。「謁見の間」に相当する最も格式ある部屋らしいので、いずれリベンジしたいです。2019年4月に公開再開する予定なのだとか。


<羽衣の間> ★こちらで観られます
最後はかつて舞踏室で現在も演奏会などが行われる羽衣の間です。名前の由来は天井画に謡曲「羽衣」をモチーフにした絵が描かれているためで、花が舞っているような可憐な雰囲気となっています。また、この部屋の大きな特徴として2階部分にオーケストラボックスがあります。ちょっと狭そうにも思いますが、ここで生演奏しながら舞踏会をするのを想定していたんでしょうね。この部屋のシャンデリアは館内で最も大きなものらしく、小さなガラス玉がキラキラと輝く様子はまさに王宮そのものと言った感じでした。


ということで、迎賓館の内観と共に渡辺省亭と濤川惣助の合作を楽しむことができました。朝日の間が改修中だったのがちょっと悔やまれますが、快適に見て回れて良かったです。現役で使われている建物だけに警備も厳しいですが、その分 ニュースなどで観る度に思い出せるかも知れませんw 日本人なら一度は観ておきたい建物の1つではないかと思います。



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宮本佳美「消滅からの形成」 【ポーラミュージアム アネックス POLA MUSEUM ANNEX】

先週の日曜日に銀座のポーラミュージアム アネックスで宮本佳美「消滅からの形成」を観てきました。この展示は撮影可能となっていましたので、写真を使ってご紹介していこうと思います。

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【展覧名】
 宮本佳美「消滅からの形成」

【公式サイト】
 http://www.po-holdings.co.jp/m-annex/exhibition/index.html

【会場】ポーラミュージアム アネックス POLA MUSEUM ANNEX
【最寄】銀座駅・京橋駅

【会期】2018年9月7日(金)~9月24日(月・祝)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間20分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
空いていて快適に鑑賞することができました。

さて、今回の展示は宮本佳美 氏という1981年生まれの若手の女性アーティストのミニ個展で、五島記念文化賞美術新人賞を受賞されたりイムラアートギャラリーなどで個展を開催するなど現在活躍中の方のようです。その作風は白黒の光と影をテーマにしているそうで、オランダへの海外研修で17世紀のオランダ絵画の「ダッチライト」に触れ、それに変わる現代の光の表現を追求しているようです。冒頭に記載した通りこの展示は撮影可能となっていましたので、詳しくは写真を使ってご紹介していこうと思います。

展覧会場はこんな感じ。
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結構大きめの作品が並び、奥には暗めの部屋もあります。全部で10点と少なめなので20分くらいで観られました。

宮本佳美 「first time」
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写真のように思えましたが水彩とアクリルを使って描いたもののようです。(写真なども制作手段として使っているようです) ちょっとぼんやりした感じが温もりを感じさせるかな。タイトルから何かの初体験に胸の高鳴りを押さえているのかなと思いましたが詳細は不明です。

宮本佳美 「Surge of shadow」
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こちらは先程よりも明暗が強めですが、それでも柔らかい光のように感じるのが不思議です。手前に焦点が合ってる感じとか写真みたいに思えます。

奥の部屋は暗室のような中で絵が浮かび上がるように展示されていました。

宮本佳美 「Everlasting truth」
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男女が抱き合うロマンチックなタイトルの作品。明暗はくっきりしていますが、人体が滑らかに感じる影となっています。男性の方は力強い肉付きですね。

宮本佳美 「mutter」
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mutterはドイツ語の呟きという意味かな? 薄っすらと口を開いて何かを言っているような感じです。目を閉じていることもあって祈っている姿にも観えました。柔らかくも精神性を感じる明暗です。

宮本佳美 「flash over」
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こちらは花を描いたものかな。これだけ陰影が深いのに劇的と言うよりは女性的な繊細さを感じました。やはり ややボヤけている所が柔らかく感じられるのかも。


ということで、個性的な明暗の作品を堪能することができました。点数が少ないので満足度は普通にしていますが、作品自体は良かったと思います。もう会期末が迫っていますので、ご興味ある方はすぐにでもどうぞ。無料で20時までやっているので気軽に立ち寄れると思います。





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芳年-激動の時代を生きた鬼才浮世絵師 (感想後編)【練馬区立美術館】

前回に引き続き練馬区立美術館の「芳年-激動の時代を生きた鬼才浮世絵師」についてです。前編は第一会場についてでしたが、今日は残りの第二・第三会場の展示についてです。まずは概要のおさらいです。

 前編はこちら

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【展覧名】
 芳年-激動の時代を生きた鬼才浮世絵師

【公式サイト】
 https://www.neribun.or.jp/event/detail_m.cgi?id=201805131526201032

【会場】練馬区立美術館
【最寄】中村橋駅

【会期】2018年08月05日(日)~ 09月24日(月)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 2時間00分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_③_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
前編は困窮し病になってしまった所までご紹介しましたが、今日はそこから復活して売れっ子となる晩年についてご紹介していきます。

 参考記事:
  没後120年記念 月岡芳年 感想前編(太田記念美術館)
  没後120年記念 月岡芳年 感想後編(太田記念美術館)


<第三章 転生・降臨-”大蘇” 蘇りの時代 明治6年~明治14年(1873~81)>
月岡芳年は明治6年にそれまで使っていた「一魁斎」の号に代わって新しく「大蘇」の号を用いるようになり、病から脱して意欲的に制作に携わるようになりました。明治8年には郵便報知新聞で新聞錦絵の連載を開いて好評を博し、新聞小説の挿絵も手がけるなど新聞でも活躍しました。西南戦争に取材するなど 風俗・時事的な要素が濃くなると共に歴史画・神話画・徳川の時代を振り返るような作品も手がけています。この頃の画風は衣服の衣紋線や皺を強調して描いたり、人物の劇的な動きを与える芳年ならではの画風の確立が観られるようです。また、この時期は多くの美人画も手がけているようで、ここには様々な題材の作品が並んでいました。

104 月岡芳年 「大日本名将鑑 源三位頼政 猪早太」
このシリーズは1877~1888年にかけて制作された天照大神から徳川家光までの人物が描かれた51図の揃いもので、西洋画の技法を取り入れて煙・炎・光線などを効果的に用いたり明暗の対比を強調した画風となっているようです。この絵では鵺退治の逸話が描かれ、黒雲を目がけて矢を構えている源頼政が描かれています。脇では従者が空を見上げ、空には黒地に黄色・赤で稲光が描かれ、明るくなった部分には内裏などが浮かんでいます。雷光の一瞬を切り取ったような劇的な構図で、ちょっと漫画のような雰囲気すらありました。確かに光線を上手く用いています。

114 月岡芳年 「義経紀五條橋之図」
こちらは今回のポスターにもなっている作品で、弁慶と牛若丸が五條大橋で戦っている様子が描かれています。ひらひらと跳ぶ義経に対し長刀で踏ん張るようなポーズの弁慶が対照的で 力強い印象を受けます。また、橋の欄干と長刀がV字を描くようになっていて、画面に広がりが生まれているような効果がありました。空には満月が浮かぶなど、モチーフの配置も含めて面白い作品です。

110 月岡芳年 「大日本史略図会 第一代神武天皇」
こちらは神代から中世にかけれの歴代天皇に関する逸話を集めたシリーズで、この絵では第1代の神武天皇が描かれています。真っ赤な太陽を背にして、手には大きな鳥の止まった杖を持ち、太陽からは放射線状に赤い光線が放たれて、周りにいる男たちはそれに打たれて苦しんでいます。物語の一場面を視覚化した感じですが、これも劇的かつ漫画チックな感じがするかなw 光線での攻撃は現代の漫画で出てきてもおかしくないw 中々斬新な表現方法で面白い作品です。

この近くには徳川時代の事件を描いたシリーズなどもありました。徳川慶喜が大坂から敵前逃亡する様子なんかもあります。

116 月岡芳年 「新容六怪撰 平相国清盛入道浄海」
こちらは平清盛の逸話を描いた作品で、雪の降り積もった築山のある庭が あたかも無数の髑髏が現れたように見える光景となっています。清盛は刀を手に持ちじっとそれを睨み、周りの女官たちは恐怖で震えています。明暗が強めで、ダブルイメージを違和感なく表しているのが面白いかな。オカルト的なエピソードが現実っぽく思えてきましたw

118 月岡芳年 「郵便報知新聞社 第五百卅二号」
こちらは警官に川から助けられた上半身裸の女性が描かれた新聞の挿絵で、この女性は盗み癖があって義兄弟にしばって川に投げ込まれたという事件のようです。警官が抱きかかえる様子は妖艶な雰囲気があり、単なるニュースの挿絵を超えたクオリティとなっていました。これは確かに人気が出そうです。

127 月岡芳年 「見立多以尽 手があらひたい」
こちらは美人画で、屋形船の小窓から手を出して洗っている芸者が描かれています。髪が風になびいて色っぽさがあります。ハンカチを咥えているのが江戸ではなく明治の文明開化の流れを感じさせるかな。時事的な要素が含まれているのも芳年の魅力かもしれません。

この辺は芸者を描いた美人画が並んでいました。 

136 月岡芳年 「芳年略画 応挙之幽霊/雪舟活画」
こちらは1枚で上下2つの絵が描かれていて、上段には自ら描いた絵から幽霊が出てきて驚いている円山応挙が描かれ、下段には木に縛られた子供時代の雪舟が足の指でネズミを描いたら実体化した様子が描かれています。両方とも卓越した技術によって絵が現実になったというエピソードですが、略画らしい ちょっと緩い雰囲気となっていました。特に一休さんみたいな雪舟が可愛らしいですw


<第四章 ”静”と”動”のドラマ 明治15年~明治25年(1882~92)>
月岡芳年は明治15年に絵入自由新聞社に挿絵絵師として月給100円の破格の待遇で迎えられ、人気の絶頂期となりました。画業においても40代半ばから亡くなるまでの10年の間に代表作・ヒット作を連発していったよう、いずれも明と暗、静と動を巧みに操ったドラマチックな画面構成だったようです。こうした作品には浄瑠璃・歌舞伎・講談・落語・戯作・小説などが大きく関わったとのことで、このコーナーにはそうした晩年の人気作が並んでいました。

139 月岡芳年 「皇国二十四功 贈正一位菅原道真公」
こちらは日本の古今における忠孝に優れた24人を取り上げたシリーズで、この絵では菅原道真が描かれています。竹のようなものを持ち、風の中で髪が逆立っている姿で描かれ、背景には稲光が駆け抜けているので、むしろ怨霊としての菅原道真のイメージに見えるような…w 強い風と光で神格化された菅原道真への畏怖のようなものも感じられました。

146 月岡芳年 「芳年武者旡類 源牛若丸 熊坂長範」 ★こちらで観られます
こちらは神話から戦国時代までの武者を描くシリーズで、武者震いと旡類(無類)を掛けたタイトルとなっています。この作品では切り込む牛若と仰け反って長刀で受ける熊坂長範が描かれ、お互いに視線がぶつかり合っています。戦闘の迫力が伝わるポーズが見事で、一瞬の緊張感が漲っていました。摺りの色彩も鮮やかで、かなり出来の良い品だと思います。

163 月岡芳年 「奥州安達がはらひとつ家の図」
こちらは縦長の2枚続で、古家の梁から吊るされた妊婦と、その下で包丁を研ぎながら妊婦を見つめる老婆が描かれています。これは安達太良山の麓の鬼婆伝説に取材したもので、リアルすぎて明治政府に発禁になったという逸話まであるようです。血みどろ絵ではないものの、間もなく惨劇が起こるであろうと想像させられ却って不気味な雰囲気となっていました。

この辺は縦2枚続きの縦長の作品が並んでいました。

166 月岡芳年 「松竹梅湯嶋掛額」
こちらも縦2枚続で、恋する人を探すために放火した八百屋お七の逸話を描いています。画面いっぱいに梯子が掛かり、そこに着物姿で登って うっとりした表情を浮かべて男を探すお七が描かれ、狂気に満ちています。下半分は盛大に燃えていて、華麗な着物姿とのギャップが恐ろしさを増幅させていました。

第2会場はここまでとなっています。廊下にはこちらのパネルがあって、これだけ撮影可能でした。
DSC_4265.jpg


続いては第3会場です。ここは月百姿がズラッと並んでいるのが特に圧巻でした。
 参考記事:月岡芳年「月百姿」展(後期) (礫川浮世絵美術館)

202 月岡芳年 「月百姿 玉兎 孫悟空」
こちらは月をテーマにした100枚揃いのシリーズで、この絵では猿の姿の孫悟空と白兎が描かれ、背景には大きな月が描かれています。シンプルながらも3者の配置や大きさ、ポーズの妙が面白く 特に記憶に残っていました。兎が特に可愛いですw

200 月岡芳年 「つきの百姿 月宮迎 竹とり」
こちらはかぐや姫が月に帰っていく様子を描いた作品で、手前では跪いて嘆く翁の姿もあります。別れのシーンをドラマチックなポーズで分かりやすく伝えていました。

208 月岡芳年 「新形三十六怪撰 老婆鬼腕を持去る図」
こちらは最晩年のシリーズで、幽霊・妖怪・怪異などを取り上げています。この絵では茨木童子が変装した老婆が自らの腕を奪い返しにくるシーンが描かれ、横顔の老婆は鬼婆そのものと言った感じです。ちらっと振り返って笑みをこぼす様子が不敵かつ不気味でした。

214 月岡芳年 「新形三十六怪撰 清姫日高川に蛇体と成る図」
こちらは道成寺(安珍・清姫伝説)を題材にしたもので、川岸で清姫が非常に色彩豊かな着物を来て立っています。しかしその模様はどことなく蛇のようで、空には暗雲が立ち込めるなど不吉な気配が漂い蛇体へと変身しそうな感じとなっていました。美しくも恐ろしい清姫をよく表しているように思います。

この近くには「新形三十六怪撰 地獄太夫悟道の図」なんかもあって、こちらも好みでした。

220 月岡芳年 「風俗三十二相 うるささう 寛政年間 処女之風俗」
こちらはこの記事の冒頭のポスターの絵で、猫に顔を寄せて話しかけている女性が描かれています。覆いかぶさって愛しそうにしているように観えますが、猫はうるさそうに思っているのでしょうかw 現代でもこういう光景はあるので、観ていて可笑しくて娘も可愛く感じられました。

225 月岡芳年 「風俗三十二相 めがさめさう 弘化年間 むすめの風俗」
こちらは朝顔を背景に歯を磨いている女性を描いた作品です。着物が はだけて片胸があらわになっているなど しどけない姿で、目も虚ろです。綺麗な女性でも寝起きはこんな感じですよねw 私も朝が弱いので観ていて親近感が湧きました。月岡芳年の観察眼は中々容赦がないw

この他にも風俗三十二相は面白い作品ばかりです。私はこのシリーズが観たくて足を運んだとも言えるくらい好きですw
こうして晩年までまで活躍した月岡芳年ですが、明治24年(1891年)に神経の病が再発し、54歳で亡くなってしまいました。もうちょっと晩年の作風で頑張って欲しかったですね…。


<別章 肉筆画・下図類など>
最後は少しだけ画稿や肉筆作品がありました。

239 月岡芳年 「富士山」
こちらは富士山を描いた水墨です。月岡芳年の水墨は珍しいのですが、こちらは濃淡のみで遠近感や霞を表現していて、明暗も見事でした。水墨でもこれだけの表現力があることに驚きです。


ということで、網羅的かつ代表作を楽しめる月岡芳年の決定版のような展示となっていました。前半は血みどろ絵なんかが多かったですが、後半はほっこりする絵もあって多才な魅力を楽しむことができました。もう会期が残りわずかとなってしまいましたが、浮世絵好きだけでなく多くの絵画ファンにお勧めできる展示です。


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