関東近辺の美術館めぐり ~美術・美景・美味を楽しむブログ~

日本のアートディレクション展 2019 【ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)】

今日は写真多めです。前回ご紹介した展示を観た後、ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)に移動して「日本のアートディレクション展 2019」を観てきました。この展示は撮影可能となっていましたので、写真を使ってご紹介していこうと思います。

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【展覧名】
 日本のアートディレクション展 2019

【公式サイト】
 http://www.dnp.co.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=1&seq=00000741

【会場】ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)
【最寄】銀座駅

【会期】2019年10月23日(水)~11月16日(土)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間40分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_③_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
意外と多くの人で賑わっていて、場所によっては人だかりができるような感じでした。

さて、この展示は日本を代表するアートディレクター79名により構成される「ADC」(正式名称:東京アートディレクターズクラブ)の全員が審査員となって行われる年次の公募展で、日本の広告やグラフィックデザインの先端の動向を反映するアートディレクション賞となっています。今年度は2018年5月から2019年4月までに発表・使用・掲載された約8,500点の中から受賞作品・優秀作品を紹介する内容となっていました。以前に観た日本グラフィックデザイナー協会の展示とはまた別のようですが、割と同じ作品もあったかな。詳しくは写真を使ってご紹介していこうと思います。なお、デザイナー等関係者の名前がかなり多いので、今回は作品名だけ記載しておきます。
 参考記事:日本のグラフィックデザイン2019 (東京ミッドタウン・デザインハブ)

「酔独楽のジェネラルグラフィック、パッケージデザイン、環境空間、マーク&ロゴタイプ」
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こちらは白と黒のサイコロを振って 飲む盃の大きさと酒の等級を決めるという体験型の作品。カラフルな盃が洒落ていて、確かに独楽みたいな形に見えるかな。デザインを使った面白いブランド作りに思えました。

「Yohji Yamamoto hommage M.Cubisme/Mon cher Azzedine のブック&エディトリアル」
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こちらはヨウジヤマモト氏のブックレットかな。大胆な構図で高級感ある写真となっていて、服の魅力が伝わってくるようでした。

「Tartine」
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こちらは菓子メーカープレジィールの新ブランド「Tartine(タルティン)」のパッケージ。ポップで可愛らしく心浮き立つような雰囲気があります。平面的でちょっと絵本のような絵柄が親しみやすい

「AUDREY」
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こちらも菓子メーカープレジィール「AUDREY(オードリー)」のパッケージ。こちらもテイストは似てるけど乙女チックな感じがするかな。どっちも食べてみたいものですw

「COMME des GARCONS SEIGEN ONO/日本コロムビアのポスター、ジェネラルグラフィック」
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こちらはADCグランプリ作品。鳥をアップに撮った写真で、特に左から2番目の鳥の顔がインパクト大! 威嚇するようであり叫ぶようであり何かを訴えているように思えました。この写真はポスター以外にCDのジャケットなどにも使われたようで、近くにそうした品も並んでいます。

「AUDIO ARCHITECTURE:音のアークテクチャ展」
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こちらは21_21 DESIGN SIGHTの展示風景を映像で紹介していました。この展示は斬新な映像と音楽が融合して かなり面白かったのでよく覚えていました。
 参考記事:AUDIO ARCHITECTURE:音のアーキテクチャ展 (21_21 DESIGN SIGHT)

続いて地下の展示。

「デザインあ」
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こちらはNHKの番組「デザインあ」の関連グッズ。「デザインあ展」なども行われ、根強い人気のある番組です。先程の音のアーキテクチャと同じく中村勇吾 氏や佐藤卓 氏、コーネリアスなんかが関わっているので共通するものがあるように思えます。

「JINS Inc.」
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こちらは眼鏡のJINSの紙袋やメガネケースなど。だまし絵のように紐と絵が一体化したデザインで、ポップな雰囲気です。紙袋だけでも一気にオシャレなブランドに思えるんじゃないかなw

「コクヨ」
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こちらはコクヨのグラフィックマーカーで、芯を交換できるパステルみたいな商品です。パステルで絵を描くと結構手についたり 短くなって描きづらくなるので、こうしたプロダクトデザインは確かに描きやすそうです。画材も進化しているんですね。

「イッセイミヤケ」
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こちらは佐藤卓 氏にようポスター。まるで蛸みたいw 他にもクラゲのように見えるポスターもあって発想が面白い。何度観ても傑作だと思います。

「Sense of Humor展」
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こちらも昨年の21_21 DESIGN SIGHTのポスター。割とカオスな展示だったけど、浅葉克己 氏のセンスを感じさせる内容でした。このカエルの玩具も表情豊かで迫ってくるようですねw
 参考記事:ユーモアてん。/SENSE OF HUMOR  (21_21 DESIGN SIGHT)

「輝く人のSTAR FLYER」
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こちらは動きと表情が面白く感じられました。ジョジョ立ちみたいなw 右の写真にも小さく飛行機が写り込んでいるのが面白い。

「良品計画」
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こちらも絵柄が気に入った作品。直線や三角錐など単純な形のみで自然とキャンプの様子を表していて、ちょっとぼやけた所がノスタルジックな雰囲気もだしているように思えました。それにしても無印のキャンプ場なんてあるんですね。

「東日本旅客鉄道」
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こちらは「行くぜ東北」のポスター。遠近感を圧縮して絵画的な構図に思えるかな。電車に乗ったワクワク感が詰まったような光景です。JRのポスターは詩的でどれも傑作揃い。


ということで、見覚えのある品も多く 入選も納得の優れたデザインばかりとなっていました。商品や広告もデザインによって一層に価値が高まるのが見て取れると思います。ここは無料で観られますので、グラフィックデザインに興味がある方はチェックしてみるとよろしいかと思います。



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虫展 -デザインのお手本- 【21_21 DESIGN SIGHT】

今日も写真多めです。前回ご紹介した展示を観た後、21_21 DESIGN SIGHTのギャラリー1・2で「虫展 -デザインのお手本-」を観てきました。この展示は撮影可能となっていましたので、写真をつかってご紹介していこうと思います。

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【展覧名】
 虫展 -デザインのお手本-

【公式サイト】
 http://www.2121designsight.jp/program/insects/

【会場】21_21 DESIGN SIGHT
【最寄】六本木駅・乃木坂駅

【会期】2019年7月19日(金)~11月4日(月・祝)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間00分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_③_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
会期末が迫っていることもあって結構多くのお客さんで賑わっていました。

さて、この展示は展覧会ディレクターにグラフィックデザイナーの佐藤卓 氏、企画監修には虫好きでもある解剖学者の養老孟司 氏を迎えて虫の生態をデザインに応用するという内容となっています。昆虫は古くは約3億7900万年前の化石が残っているらしく、現在でも未発見も含めて300~1000万種以上いて 植物を含めた全生物の半分以上の種を占めていると考えられているそうです。この展示ではそうした虫からデザインを学び応用したもの等が並んでいましたので詳しくは写真と共にご紹介してまいります。

こちらは入口付近にあったシロモンクモゾウムシの中足を700倍に拡大したもの。
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元の虫の足は5mm程度なのでかなり小さい虫です。毛などはこの大きさでも細かいので、元のサイズだと恐ろしく微細なんでしょうね。それにしてもちょっとキモいw

こちらは昆虫標本。
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美しい蝶もいれば変わった形をした虫もいて、虫の多様性が一目瞭然です。やたら尾が長い蝶とか何故そのように進化したのか興味が湧くところです。

こちらは3面のスクリーンに昆虫の写真を大写しにしていたもの
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私は子供の頃は虫の図鑑とか観ていたのですが、大人になったら虫嫌いになりましたw しかし改めて観ると本当に不思議な形態をしています。

こちらはカブトムシの中身は分かるように作られたスケルトンカブトムシ
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脳みそみたいなものが透けてややキモいw カブトムシも幼虫の頃と大きく見た目と生態が変わりますね。

こちらは様々な昆虫を顕微鏡で拡大したもの。
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集合恐怖症の人が観たら卒倒しそうw 複眼など動物とは大きく異なった形態をしています。

こちらはよく似た昆虫を比較したもの
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24がミズタマモンホウセキカタゾウムシ、25がニセカタゾウカミキリ。擬態らしいですがそもそも違う種ということに驚きです。。

こちらはテントウムシなどの羽の収納のデザインを模したもの
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大きな羽をコンパクトに収めるのは宇宙船などに応用できそうに思えます。何千万年と進化し続けて辿りついたデザインだけに無駄がありません。

こちらは蟻の動きをシミュレーションしたもの
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実は蟻の動きは単純な法則の積み重ねで複雑になっているようです。流石に複雑なことを考えている訳ではないようですが、結果として社会的な活動をしているのだから凄い。AIなどにも活用できるかも

こちらは身の回りのものを何でも集めてくっつけて巣にしてしまうトビケラからインスピレーションを得た作品。
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約700個の発泡スチロールと500個の磁石と接着剤でできているそうです。最初観た時は何かの卵かと思いましたw 素材を自由に組み替えて建築にするというのは色々と可能性を感じます

こちらは蛹の中の変態の様子を映像化したもの
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蛹の中では予想以上にダイナミックにパーツが移動していて、まるで身体が溶けているような感じでした。カブトムシ以外にもいくつかあって、これは特に面白かった

こちらもトビケラからインスピレーションを得てつくった髪の巣
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何と人間の髪の毛とナッツの殻を組み合わせた素材だそうです。人の髪の毛はアルミと同じくらい引っ張る力に強く、ナッツの殻は逆の圧縮方向への強さがあうので、2つをあわせて強靭な素材にしたそうです。ゴミになるものを素材にする発想ですが、人毛はちょっと怖いw

この辺にはアメンボの足をイメージしたドームのようなものがありました。
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水の上で歩く生物はアメンボくらいしか思いつかないw かなり特殊な形態と生態ではないかと思います。

こちらは様々なトビケラの巣。今回は特にトビケラ推しですw
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身の回りのものを接着剤のようにくっつけて巣にするようです。一種のオブジェのようで昆虫界のアーキテクチャーですね。

こちらは体験型の作品。
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中を覗くと虫の姿が万華鏡のように写りました。美しかったりキモかったり…昆虫のデザインは不思議と人間の感覚を揺さぶりますねw

こちらは昆虫の感じを集めたもの。回転させると読み仮名と英語表記がわかります。
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蛤(はまぐり)とか蛸(たこ)なども虫偏がついているわけですが、昔は虫の分類概念が今とは違ったのかな。 それにしても読めない字が多いw

会場のあちこちに虫の豆知識が貼られていました。
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これを観ると蜂蜜の貴重さが分かるw 他にもホタルたちには方言があるとか面白い生態の豆知識を披露してくれました。

こちらは虫のもつ機能を道具に見立てて標本のようにした作品。
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音を反響させたりするのは分かるけど、1のプロジェクタは視野を拡張するトンボに見立てているそうです。複眼ってそんなに広範囲が見えるんですね

こちらはワークショップのような作品
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虫は長い名前のものが多くその特徴をよく表していますが、ここではそうした虫の名前をつけてみようという趣旨となっています。

このスタンプを組み合わせて虫の名前をつけていきます。
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「トイレ」とか「モヒカン」とか可笑しな単語の判子もあるので変な名前をつけることも可能ですw

こちらはラオスの村で虫に囲まれて暮らすフィールド研究者でブレイクダンサーでもある小林マオ氏の日常の映像
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無数の虫を意にも介さずブレイクダンスしたりしていました。ラオスでは虫を食べることもあるのだとか。

こちらは両脇に虫の模様を拡大した映像が並んでいた通路
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目のようで、ちょっと猫の顔みたいなw 目のような「眼状紋」にすることで天敵の鳥の目に擬態しているようです。

こちらはハキリアリの鳴き声を聞くコーナー。音声でコミュニケーションを取っているそうです。
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いくつか種類があって確かに鳴き声が違っていました。昆虫たちも社会を形成して協力しあっているんですね。


ということで、タイトル通りに昆虫をお手本にしたデザインや昆虫の奥深い生態を観ることができました。やはり数億年の最適化の結果だけに人智を超えた形態もあるように思えます。この記事を書いている時点で最終日となっていますので、気になる方はお気をつけください。


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Google Design Studio | comma 【21_21 DESIGN SIGHT】

今日も写真多めです。前回ご紹介した展示を観た後、21_21 DESIGN SIGHTで「Google Design Studio | comma」を観てきました。既にこの展示は終了していますが、撮影可能となっていましたので写真を使ってご紹介していこうと思います。

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【展覧名】
 Google Design Studio | comma

【公式サイト】
 http://www.2121designsight.jp/gallery3/comma/

【会場】21_21 DESIGN SIGHT
【最寄】六本木駅・乃木坂駅

【会期】2019年10月20日(日)~10月27日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間20分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_③_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
意外と混んでいましたが概ね自分のペースで観られました。

さて、この展示は検索エンジンを始め様々なIT技術をリードするGoogleが「間があること、思考すること、詩的になること、そして繋がること」を「comma(カンマ)」と呼んで、それに沿って表現するという内容となっています。トレンド予測のパイオニアであるリドヴィッチ・エデルコート氏がセレクトした日用品やテキスタイルなどのインスタレーションと共に、いかにテクノロジーが人々の暮らしに溶け込んでいくかを探求するとのことで、いくつかのライフスタイルごとにパーティションが分かれるような感じとなっていました。あまり解説などもなかったですが、撮ってきた写真と共に簡単な感想と共に振り返ってみたいと思います

こちらは和風の鉄瓶とお皿
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一部分が伸びてカンマのような形になっています。いずれも簡潔な美しさを感じるデザイン

こちらは漆器のセット
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何気なくスマートフォンが置かれています。すっかりスマートフォンも日常に溶け込んだ感があるかな。黒と白のコントラストは伝統的な色彩だし、意外としっくりきます。

こちらもスマフォと民芸の品のような組み合わせ。
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匙がカンマのような形をしていました。 こうして置かれてるとスマフォが硯のように見えるw

こちらは朱色をテーマにしたコーナー
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テキスタイルに描かれているのはスマフォかな? これも伝統工芸のような佇まい。

ポットのアップ。
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朱色は日本っぽいけど形はポップな感じ。丸々した胴が可愛らしい。

こちらは淡い青を基調としたコーナー
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置かれた静物も淡い色彩で落ち着いた気分になります。今回のコンセプトがよく分かる品々じゃないかな。

こちらは淡いピンクのコーナー。
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この色彩感覚が温かみがあってどこか古風なものを感じます。洒落ていて華美ではないというか。

こちらはアトリエコーナー。
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Googleデザインのインスピレーションの元やプロダクトを直接触れて体験できるようになっていました。先端技術の会社ですが、意外と有機的な印象を受けるデザインが多いように感じます。

たまにスマフォやweb画面のようなデザインもあったかな。
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そのうちgoogleのプロダクトに反映されるようなアイディアもあるのかも。

こちらはオレンジ色のコーナー
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よく観るとテキスタイルは縞模様のようになっていて味わいがあります。椅子や静物はビビットな印象を受けるかな。

最後にこちらは薄い緑のコーナー
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こちらは落ち着いた雰囲気で優しい印象を受けます。

何だか面白い形のガラス器がありました。
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人の形のようにも見えるしペンギンのようでもあるw 滑らかな曲線が美しい形でした。


ということで、詳しいことは分かりませんでしたが日本の伝統芸能との調和を感じさせる温かいデザインを観ることができました。Googleは先端技術だけでなくデザインにも深い関心を持っているのも伺えたように思います。この展示は既に終わってしまいましたが今後のプロダクトなどで活用してほしい内容でした。



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Tokyo Midtown Award 2019 EXHIBITION 【東京ミッドタウン】

今日は写真多めです。先週の日曜日に六本木のミッドタウンの地下で「Tokyo Midtown Award 2019 EXHIBITION」を観てきました。この展示は撮影可能となっていましたので、写真を使ってご紹介していこうと思います。

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【展覧名】
 Tokyo Midtown Award 2019 EXHIBITION

【公式サイト】
 https://www.tokyo-midtown.com/jp/award/

【会場】東京ミッドタウン プラザB1Fメトロアベニュー
【最寄】六本木駅/乃木坂駅

【会期】2019年10月18日(金)~11月10日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間20分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
空いていて快適に鑑賞することができました。

さて、この「Tokyo Midtown Award」は毎年開催されているデザインコンペで、今年で12回目となっています。昨年のテーマは「HUMAN」でしたが、それ以来アイデアや作品を生み出す「人」にフォーカスしたアワードとなったそうで、今年も39歳以下の若い才能による機知に富んだデザインが並んでいました。撮影可能となっていましたのでいくつか気に入ったものを写真を使ってご紹介していこうと思います。
 参考記事:
  Tokyo Midtown Award 2019 EXHIBITION (東京ミッドタウン)
  Tokyo Midtown Award 2017 デザインコンペ受賞作品展示 (東京ミッドタウン3階)
  Tokyo Midtown Award 2012 (東京ミッドタウン)


伊藤直樹 「トロフィー」
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こちらはデザインコンペの審査員の伊藤直樹 氏がデザインした2019年のトロフィー。脳をサボテンの盆栽に見立てたもので、配線のようにも見えるかな。アイディアが光る作品が集まるコンペだけにトロフィーも凝った作りとなっていました。

河合航路・南和宏・西川佳織 「すべてティッシュでできたティッシュペーパー」
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こちらは今年のデザイン部門のグランプリ。白地に白で分かりづらいですが、箱までティッシュペーパーで出来た無駄のないデザインとなっています。環境に優しくて商品にしたら売れるかも?? コロンブスの卵のような発想となっていました。

吉田隆大・北浦俊 「おみくず」
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こちらはペットボトルのビニールカバーを剥がす部分がおみくじになったデザイン。これなら楽しみながら分別もできそう。作業を楽しみに変える発想が凄い。

比護拓郎 「継木鉛筆」
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こちらは釘を使わないで木を継ぐ「組木」の技術を鉛筆の先に使ったデザイン。短くなっても鉛筆同士を継いで使えるようになっています。これもエコロジーと日本古来の伝統が結びついた面白い作品でした。

鳥山翔太・柳澤駿 「アイコンブリスター」
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こちらは薬のブリスターという容器をデザインした作品。遠目で観ると何が変わっているか分かりづらいかな。

アップにするとこんな感じ
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胃薬は胃のアイコンの形になっています。これで薬が増えても何の薬か分かって飲み間違いを防ぐことができるようです。何に効くのかも一目瞭然で分かりやすい

nyokki(三谷悠・八幡佑希・柿木大輔) 「逆から履歴書」
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こちらは働き方の希望や特技・趣味などが先に来るという履歴書。普通の履歴書の逆になっていて、何をしたいのか何が出来るのかが学歴などより先に観られるようになっています。私は履歴書自体がもはや時代遅れで不要と思っていますが、こういう発想は様々な分野で活かせそうに思えました。

槇野結・渡辺光 「お年玉カード」
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こちらはキャッシュレス化したお年玉w ついにこんな所にまでキャッシュレス化の波が押し寄せるのか…w まあ最近はアマゾンギフトカードがプレゼントとかよくあるので、時代の流れとしては順当と言えそうですね。

伊藤かをり・大村龍也 「白い電線」
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こちらは電線を白くするというデザイン。青空に映えてネガティブな印象の電線が爽やかになるという逆転の発想です。災害の多い日本では地中化は一長一短なので、電線を上手くデザインするというのは面白いかも。

近くには過去の受賞作などが並んでいました。
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和風のデザインが多いのが特徴かな。

続いてはアートコンペの受賞作のコーナー。アート部門は今年からかな?

古屋真美 「躍っていたいだけ」
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服の素描が並んでクローゼットみたいな印象を受けるかな。誰が袖のテーマを現代化したような人の余韻を感じました。

井原宏蕗 「made in ground」
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こちらはグランプリ作品。ミミズの糞塚を窯で焼成し陶にしたそうです。金彩されて何だか豪華な印象を受けますw

アップにするとこんな感じ。
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ミミズの糞は畑にとって大事だそうですが、実際に観たのは初めてです。小さいミミズがこんなに大きな塚を作るとは驚きでした。

会場ではシールを貼って人気投票をしていました。
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一番人気は「おみくず」のようでした。中々に圧倒的な数です。


ということで、今年は環境に配慮したようなデザインが多かったように思います。マイナスをプラスに転換する発想が見事なものもあり楽しめました。 この展示は地下通路で行われていて気軽に観ることができますので、六本木に行く用事がある方は是非立ち寄ってみてください。



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バスキア展 メイド・イン・ジャパン (感想後編)【森アーツセンターギャラリー】

今回は前回に引き続き森アーツセンターギャラリーの「バスキア展 メイド・イン・ジャパン」についてです。後半も撮影可能な作品がいくつかありましたので、一部は写真と共にご紹介していこうと思います。まずは概要のおさらいです。

 → 前編はこちら

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【展覧名】
 バスキア展 メイド・イン・ジャパン

【公式サイト】
 https://www.basquiat.tokyo/
 https://macg.roppongihills.com/jp/exhibitions/basquiat/index.html

【会場】森アーツセンターギャラリー
【最寄】六本木駅

【会期】2019年9月21日(土)~11月17日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間30分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_③_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_4_⑤_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_4_⑤_満足

【感想】
後半も前半と同じくらいの混雑具合でした。引き続き気に入った作品と共に展示の様子を振り返ってみようと思います。なお、写真を使っているのは全て撮影可能だった作品となります。

ジャン=ミシェル・バスキア 「オニオンガム」
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「ONION GUM MAKES YOUR MOUHT TASTE LIKE ONIONS」(玉ねぎガムはあなたの口を玉ねぎ味にする)という言葉が3回繰り返し書かれ、舌を出して辛いものを食べたような顔をしています。右上にはメイドインジャパンの文字もあって、オニオンガムは日本製なのかな?w 解説によるとこの頃アメリカにはメイドインジャパンの家電などが溢れていたらしく、行き渡り過ぎたことを皮肉っているのかも知れません。頭の上で操っているような人もいて日本製品の操り人形になっているイメージのようにも思えました。

ジャン=ミシェル・バスキア 「メイドインジャパン1」「メイドインジャパン2」
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こちらも当時のメイドインジャパン旋風を題材にしたと思われる作品。電話らしきものを持って日本製品でしょうか。こちらも難解な作品ですが、カリカチュア的な肖像となっていました。

この近くには空手をしている人のドローイングもありました。

ジャン=ミシェル・バスキア 「木」
こちらはポップアートの巨匠アンディ・ウォーホルとの共作で、中央に木が描かれ その周りにシリンダーや目に「EYE」と書いてある人の横顔が火を吹いています。周りには「WOOD」や「FEET」といった言葉もあり謎めいたシュールな雰囲気となっています。どこをどう共作しているのか分かりませんが、2人は何度か共作を作っていてバスキアはウォーホルを敬愛していたようです。バスキアが売れる前の18歳の時、レストランでウォーホルに出会って自作のポストカードを売ることに成功したそうで、その6年後にはスターダムに登りつめてこの作品を作ったことになります。2人の作風は異なりますが、お互いの才能を認め合っていたのはよく分かりました。
 参考記事:アンディ・ウォーホル展:永遠の15分 感想後編(森美術館)

この近くにはウォーホルとの2人展のポスターが2枚ありました。両方とも一見するとボクシングの試合のポスターみたいな感じで、1枚はウォーホルがバスキアの顔にパンチを入れていますw もう1枚は2人でファイティングポーズを取っていて割とサマになってました。

その後はバスキアの日本滞在時の作品などが並んでいました。南青山のレストランCAYの壁に残した絵の一部や、日本で撮った写真(大きな瓦屋根の写真など)が展示されています。また、その先には音楽に関するドローイングなどもあり、その中にジャズのアーティストの名前を入れたりしています。バスキア自身もミュージシャンとして活動していたようで、映像でラップ調の音楽も流していました。(DJの手だけ写ってたりするので本人なのかは分からず…)

ジャン=ミシェル・バスキア 「消防士」
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右側は確かに消防士っぽい人物像かな。左側は何故か腹にパンチを入れてて「BOF」っと効果音までついているのがちょっと可笑しいw 塗り残しのような所があったりして、非常に大胆な構成に思えました。

ジャン=ミシェル・バスキア 「プラスティックのサックス」
DSC06830_20191020012951c3f.jpg
断片的に貼り付けたような画面で、いくつか人の顔があります。中央あたりの人が何か吹いているようにも見えるからそれがサックスなのかな?と思ったけど詳細は不明です。(シャツの襟かもしれませんw)

一部をアップすると日本語が書かれています。
DSC06836.jpg
トーヨーの折り紙をトレースしたのかな。何箇所か同じように書いてあるけど、一部は おしがみ となってたりしますw 意図は分かりませんが、これも日本との関わりを感じさせました。

近くには日本の五重塔をモチーフにした作品もありました。

ジャン=ミシェル・バスキア 「シー」
こちらは自らのドローイングを敷き詰めた背景に骸骨のような人物が目に手をあてて座っている様子が描かれた作品です。タイトルの「シー」は法王を示すらしいので、玉座に座る法王と考えることもできそうです。白黒の髑髏姿で描かれているのはちょっと不気味な雰囲気に思えます。前半の展示にも史上最悪と言われる法王アレクサンデル6世を題材にしたものがあったので、法王に対してちょっと批判的な意味合いがあるのかも?と思いましたが、自身の作品を背にしたバスキア自身の自画像と考えることもできるようです。この絵を描いた1985年にはニューヨーク・タイムズマガジンの表紙に載るなど時代の寵児となっていたらしいので、自らを法王に見立てつつ皮肉しているのかもしれませんね。

ジャン=ミシェル・バスキア 「炭素/酸素」
DSC06845_201910200129544ce.jpg
こちらは都市や宇宙開発を想起させるモチーフが並んだ作品。オカルト好きとしては中央の影が宇宙人に見えるw

こちらは一部をアップしたもの。
DSC06847_201910200129568b0.jpg
炭素+酸素→一酸化炭素といった化学式のようなものが描かれているのがタイトルの由来のようです。

こちらも一部をアップしたもの
DSC06849.jpg
日本の五重塔も入っています。割とお気に入りのモチーフだったのかな。科学をモチーフにした中に伝統的な建物が入っていて日本的なものを感じました。

この後にあった作品はちょっと作風が変わったものがありました。1986年以降、新しいスタイルに挑戦したそうで、ソ連のグラスノスチ(ゴルバチョフによる情報公開)を皮肉った作品ではかなりシンプルな色面と人物像が描かれていました。

ジャン=ミシェル・バスキア 「無題(ドローイング)」
DSC06852_20191020012959110.jpg
こちらは最後にあった1986年の作品。かなり大きくて壁画のような感じです。これもかなり読み解くのは難しいけど、とにかくHEY!が目につくw

HEY!のあたりのアップ
DSC06856_20191020013000e0e.jpg
さらに小さくHEY!HEY!HEY!HEY!と書いてありますw たまにおかしくなってYEHになってるしw 最後まで謎めいた作風でした。

1987年にウォーホルが亡くなって、バスキアはその翌年の1988年に27歳の若さで亡くなりました。展覧会では言及されていませんでしたがヘロインの過剰摂取(オーバードース)が死因となっています。ウォーホルの死によって孤独が深まりヘロインに溺れたと考えられています…。


ということで、私は大満足で図録も購入しました。難解なところもありますがエネルギッシュな作品の数々を観ることができ、展覧会のサブタイトルにある「メイド・イン・ジャパン」についても作品で何度も取り上げられていて、日本との関わりなども伺えました。かなり人気の展示で日によっては待ち時間が発生すると思われますが、素晴らしい展示なので興味がある方は是非足を運ぶことをおすすめします。


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