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ヘラルボニー/ゼロからはじまる 【BAG-Brillia Art Gallery】

先日ご紹介した銀座のギャラリー巡りをした際、今秋に新しくオープンしたBAG-Brillia Art Galleryで、オープン記念展覧会「ヘラルボニー/ゼロからはじまる」を観てきました。この展示は撮影可能となっていましたので、写真を使ってご紹介していこうと思います。

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【展覧名】
 オープン記念展覧会
「ヘラルボニー/ゼロからはじまる」

【公式サイト】
 https://www.brillia-art.com/bag/exhibition/01.html

【会場】BAG-Brillia Art Gallery
【最寄】京橋駅(東京)

【会期】2021年10月15日(金)~2022年1月23日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間20分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
入場制限などはなく空いていて快適に鑑賞することができました。

さて、このギャラリーは2021年10月15日にオープンしたばかりで、以前ここにはLIXILギャラリーがあったので、私はてっきりLIXILギャラリーだと思って入ったら2Fではなく1Fが展示室となっていて驚きました(この時点ではまだ気づいていなかったw) 開催概要を見たら、東京建物のマンションブランドの名前を冠したギャラリーに変わっていて、LIXILギャラリーは、2020年9月30日で閉廊したようです。そう言えばコロナ禍でLixil移転のニュースを見たような...それと関係があるのかは分かりませんが、40年近く銀座の奥にあって でっかい看板がよく見えただけに結構しんみりするものがあります。今でもLIXILギャラリーのサイトは残っていて、アーカイブを観られるようなのでかつての展示を参照することはできるようです。
 参考記事:LIXILギャラリー閉廊のごあいさつ

ということで、今度は東京建物のギャラリーに生まれ変わって、オープン記念となったこの展示は「ヘラルボニー」という松田文登 氏と松田崇弥 氏の双子が2018年に創設した福祉実験ユニットに関する内容となっています。「異彩を、放て。」をミッションにハンディキャッパーの作品を紹介しているようで、「障害」という言葉の持つイメージの変容に努めているようです。「ヘラルボニー」というのは彼らの4つ上で精神年齢は3歳のままの兄が7歳のときに自由帳に記した言葉だそうで、その兄によって生じる葛藤や疑問、社会から浴びる異質な視線への違和感からこうした活動に取り組むことになったようです。彼らの目指す誰もが違いを認め合い自分らしくいられる世界というのに このギャラリーが目指すものと一致するとのことで、その活動の様子が紹介されていました。詳しくは写真を使っていこうと思います。

HERALBONY GALLERY 「光の庭」
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こちらは入口から左手(銀座方面)の窓がステンドグラスのようになっていた作品。岩手の るんびにい美術館で活動している八重樫季良 氏の絵をステンドグラスにしたもので、その幾何学的なリズムは現代アートそのものです。

八重樫季良 「無題(家)」
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こちらは絵画作品。先程の作品と似ていますが違っています。色使いも心地よくて凄い才能ですね。クレーに通じるものを感じます。

八重樫季良 「無題(家)」
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こちらも幾何学的な作品。数千点もこうした絵を描いているそうで、その熱量も凄い。

こちらは会場内の風景。八重樫季良 氏の作品が吊り下がっていました。
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非常に個性的で、こうして組み合わせても一種の統一感があるのが面白い。

高橋南 「風のロンド」
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こちらは優しく温かみのある色彩が風のように流れて見える作品。抽象的だけどタイトル通りですね。暖色に寒色を混ぜてるのがアクセントになってます。

こちらは先程の作品を傘にしたもの。
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非常に洒落ていて可愛らしいですね。るんびにい美術館に所属するアーティストの純粋無垢な作品を松田兄弟が「MUKU」というプロジェクトでグッズ化したようです。

工藤みどり 「無題(青)」
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こちらは無数の斑点が並んだ作品。色の置き方が心地よくて海や花咲く野原を彷彿とさせました。

こちらも傘となっていました。
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水玉模様で有名な草間彌生 氏も精神的なハンディキャップのある方として有名なので、こうした活動から世界的なアーティストが生まれても不思議ではないですね。

佐々木早苗 「無題(丸・3点)」
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こちらは同心円を重ねたドーナツ状の絵画作品。コンテンポラリーアートっぽさが漂います。

こちらは椅子のカバーになっていました。美術館によく合いそうです。
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ちなみに この方は織物や切り紙、刺繍まで行うそうです。好きなことにはとことんやったり集中するところが個性でしょうね。

小林覚 「数字」
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こちらは一見すると不可思議な有機物に見えますが、数字を繋げて描いています。日記や作文も文字をこのように独特にアレンジして書くので学校の先生は苦労したようですが、アーティストとしては天性の才能ですね。

小林覚 「新石鳥谷音頭」
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こちらも一見すると抽象画のようですが、石と谷と鳥の字は割とすぐ分かったかな。色彩が強くてインパクトがありました。

こちらはMUKUのネクタイ
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このアレンジセンスもかなり良いと思います。ハイブランドのネクタイと言われたら多分信じるw

こちらは車椅子のホイール
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今まで出てきた方の作風とは違って見えるかな。今回の展示には 森啓輔 氏という方も参加されているはずなのですが見つからなかったので、その方の作品かな??


ということで、非常に個性的な作品を観ることができました。こうした作品はアール・ブリュットとかアウトサイダー・アートの文脈で語られることもありますが、実際に観ると ひとまとめに出来ない多様なものを感じます。ここは無料で観られるし交通の便も良いので、近くに行く機会があったら寄ってみると良いかと思います。



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横溝美由紀「Landscape やわらかな地平のその先に」 【ポーラミュージアム アネックス POLA MUSEUM ANNEX】

前々回、前回ご紹介した展示を観る前に銀座のポーラミュージアム アネックスで横溝美由紀「Landscape やわらかな地平のその先に」を観てきました。この展示は撮影可能となっていましたので写真を使ってご紹介して参ります。

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【展覧名】
 横溝美由紀「Landscape やわらかな地平のその先に」

【公式サイト】
 https://www.po-holdings.co.jp/m-annex/exhibition/index.html

【会場】ポーラミュージアム アネックス POLA MUSEUM ANNEX
【最寄】銀座駅・京橋駅

【会期】2021年12月10日(金)~2022年1月30日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間15分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_②_3_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
特に入場制限などはなく、空いていて快適に鑑賞することができました。

さて、この展示は90年代半ば頃から国内外で活躍されている横溝美由紀 氏の個展となっています。1994年に多摩美術大学彫刻学科を卒業したあと、ギャラリーだけでなく、水戸芸術館、 埼玉県立近代美術館、 東京都現代美術館、川村記念美術館など多くの美術館でサイトスペシフィックな(特定の場所で、その特性を活かして制作・表現した)大型のインスタレーションを発表してきたとのことで、今回の展示室にも大型作品が展示されていました。詳しくは写真と共にご紹介していこうと思います。

展示会場を入るとこんな感じ
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白く長いベンチかと思ったら作品で、壁には5枚から成る絵画作品が展示されています。写真を撮っている側の壁にも数点の絵画作品が並んでいました。

こちらは絵画作品のアップ。名前はちょっと分からず。
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白を地に水平方向と垂直方向に線が引かれているのが分かります。展覧会の名前から察するに風景画を抽象的にしたものでしょうか。

こちらは一番右側をアップにしたもの。よく観ると様々な色の線が入っているのが分かります
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作者の言葉として紹介されていたのがポーラ美術館所蔵のゴッホ「草むら」についてで、これを観て自身が20年前に制作したアクリルチューブに水を満たして数百本を配置した「green」というインスタレーションを思い出したようです。曖昧な記憶とゴッホのサン=レミの草むらからインスピレーションを受けたのかもしれませんね。おぼろげながら地平線と森の絵のようにも見えました。

こちらは展示室の真ん中にあった「aero sculpture」
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煉瓦を模してセロハンテープとプラスティックシートで作った箱を4000個も並べているようです。空気を閉じ込めた彫刻と言った感じでしょうか。横から見ると積み重なって一種の構造物のようでした。

再びこちらは絵画作品。
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これはちょっとゴッホの「草むら」を意識しているのかも? 細かい線や点が集まって抽象的だけどゴッホの作品と共通するものを感じました。
 参考リンク:ポーラ美術館 ゴッホ「草むら」

こちらは真っ白な作品。
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よく観るとスラッシュ状に白い絵の具が塗られているのが分かりますでしょうか。素材感や線を使った表現が特徴なのかな。


ということで、解説も少なくて難解ではありましたがそれほど広くない会場でもスケールを感じさせる作品が並んでいました。ここは無料で観られるし、写真も撮れるので銀座に行く機会があったら寄ってみると良いかと思います。


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第15回 shiseido art egg 【資生堂ギャラリー】

先日ご紹介したパナソニック汐留美術館の展示を観る前に、資生堂ギャラリーで「第15回 shiseido art egg 中島 伽耶子 展」を観てきました。この展示は既に終了していますが撮影可能だったので、写真を使ってご紹介しておこうと思います。

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【展覧名】
 第15回 shiseido art egg 中島 伽耶子 展

【公式サイト】
 https://gallery.shiseido.com/jp/exhibition/4343/

【会場】資生堂ギャラリー
【最寄】銀座駅 新橋駅など

【会期】
  石原 海 展    2021年 9月14日(火)~10月10日(日)
  菅 実花 展    2021年10月19日(火)~11月14日(日)
  中島 伽耶子 展  2021年11月23日(火)~12月19日(日)

 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間10分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_②_3_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
特に入場制限などはなく、空いていて快適に鑑賞することができました。

過去にも何度か「shiseido art egg」をご紹介しましたが、これは2006年からスタートして毎年行われている公募制の展示で、今年も新進のアーティストが3組が紹介される場となっていました。今年は243件の応募があったようで、独自の視点から今日の世界の新しい価値観や美意識を表現する 3名、石原海 氏、菅実花 氏、中島伽耶子 氏が入選となり、私が観たのは最後の会期となる中島伽耶子 氏の展示でした。

中島伽耶子 氏は1990年生まれで、2020年に東京藝術大学 美術研究科 美術専攻博士 後期課程を修了し、国内では越後妻有アートトリエンナーレ(2012、2015)や瀬戸内国際芸術祭(2013、2016)をはじめ多数のアートフェスに参加し、最近ではオーストリアや台湾でもグループ展に参加されたりしているようです。

会場に入って階段を下っていくと、真っ白な部屋が見えます。この空間そのものが「Hedgehogs(ハリネズミたち)」という作品で、これ1点のみなので作品充実度は低めにしましたが大掛かりで、この時この場所でしか味わえませんでした。
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手前の床に呼び鈴があり、奥に扉があります。仕切られていて壁の向こうは見えないようになっていました。

踊り場にボタンがあって、押してもOKだったので早速押してみました。
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先程の呼び鈴が物凄い音量でジリリリリリリとなって驚きw 多分、壁の向こうにいた人は私以上に驚いたと思います。

階段を下り、壁の向こう側のメインフロアに回るとこんな感じ。
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このアクリル板がハリネズミっぽさを醸し出していますが、この作品は「ハリネズミのジレンマ(ヤマアラシのジレンマ)」を意図していて、お互い身を寄せ合いたいのに、そうするとお互いの針が刺さってしまうので距離感を図るのが難しいという意味もあります。この壁の向こうには灯りが見えるし、扉もあって向こうに行けそうな感じもするんだけど、この扉を開けてはいけないとのことで行き来はできません。

これを観ていると先程の呼び鈴がけたたましく鳴りましたw こちら側は静かで幻想的な雰囲気なのに、それをつんざくような呼び鈴は暴力的でもあります。
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これは、理解しあいたいけど、ときに無自覚に他社を傷つけるというのを体感できるようです。コロナ禍でコミュニケーションのあり方も大きく変わったので、それも制作意図に含まれているようでした。

ということで、解説を読まなければ難解だけど意図が分かると なるほどと感じられて面白かったです。1点しか無かったけど、今後もアートフェスなどに参加されると思いますので、そういった機会で観られることを期待したいアーティストでした。



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ブダペスト国立工芸美術館名品展 ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ 【パナソニック汐留美術館】

先週の日曜日に新橋のパナソニック汐留美術館で「ブダペスト国立工芸美術館名品展 ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ」を観てきました。

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【展覧名】
 ブダペスト国立工芸美術館名品展 ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ

【公式サイト】
 https://panasonic.co.jp/ew/museum/exhibition/21/211009/index.html

【会場】パナソニック汐留美術館
【最寄】新橋駅

【会期】2021年10月9日(土)~12月19日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 2時間00分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_③_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
日時指定予約ではありますが、通路の狭いところもあって若干の混雑感もありました。

さて、この展示はジャポニスムとアール・ヌーヴォーをテーマに、ハンガリーのブダペスト国立工芸美術館のコレクションを紹介するもので、ジョルナイ陶磁器製作所などハンガリーを代表する作品も含め200点もの陶磁器や工芸品などが並ぶものとなっています。構成はテーマごとに5つの章(3章は4つの項)に分かれていましたので、詳しくは各章ごとに気に入った作品と共にご紹介していこうと思います。


<1章 自然への回帰 - 歴史主義からジャポニスムへ>
まずはジャポニスムがデザインに反映された頃のコーナーです。ジャポニスムは1862年のロンドン万国博覧会と1867年のパリ万国博覧会で日本の美術品・工芸品が紹介されたことで広まりました。ヨーロッパの人々に衝撃をもって迎えられ、現地でも日本趣味に基づくデザインの制作が行われるようになりました。ここにはそうした初期段階のジャポニスム作品が並んでいました。

13 ジョゼフ=テオドール・デック 「花鳥文花器」
こちらは両脇に唐獅子みたいなものが付いている花器です。鮮やかな黄色地に赤い花と青い鳥、内側は爽やかな空色をしています。日本というよりは中国っぽい色彩だけど花鳥は日本っぽいかな。まだ日本の理解がそれほど進んでいないようにも思えました。

2 マルク=ルイ・ソロン(?) 「尾長猿文飾壺」
こちらは青地に木で身を伏せるオナガザルが白で描かれた壺です。周りには華籠のような文様があったりして、見た目は日本のデザインのように思えます。これはよく研究している感じがあるかな。

8 図案デザイン:ユーリア・ジョルナイ 「ブラシ用装飾陶板」
こちらはまるで日本の鼈甲の櫛のような装飾陶板で、赤地に花や蝶の文様を象っています。流れるような配置が何とも優美で、解説によるとこれは1852年に創業のハンガリーの陶器製作所が作ったものらしく万博で名声を博したようです。確かにこれは完成度の高さが目を引きました。


<2章 日本工芸を源泉として - 触感的なかたちと表面>
続いては陶器のコーナーです。西洋は完璧な仕上がりとなる釉薬や顔料が評価されていましたが、東洋では予期せぬ偶発性が自由な創作の余地を残しています。こうした東洋の陶磁器の影響を受けて、西洋でも色や斑紋の組み合わせや光などを実験して作り上げて行きました。ここにはその成果を伺える作品が並んでいました。

27 ロールストランド磁器製造所 「黄釉花器」
こちらはオレンジ色の徳利みたいな花器で、側面のオレンジが微妙に色合いが違って揺らめくように見えます、その炎のような温かみと色彩が非常に美しく感じられました。

30 イエネー・ファルカシュハージ=フィッシェル 「茶粉釉六角形花」
こちらは六角形の胴に丸い首の花器で、側面は焦げ茶で上は明るい茶色となっています。所々にムラがあるのが渋い味わいで、まるで日本の茶器のような風格です。これはヘレンド製陶所ようですが、日本の美意識を感じられました。

この辺には形は西洋風だけど日本の陶磁器のような色合いの品がいくつかありました。

41 テプリツェ=ツルノヴァニ製陶所 「ラスター結晶釉花器」
こちらは捻りを加えたような有機的な形の器で、全体的に光沢のあるラスター彩(中東の金属的な質感の陶器)となっています。玉虫色で鈍い輝きが美しく、これを再現できる技術の高さが伺えました。


<3章 アール・ヌーヴォーの精華 - ジャポニスムを源流として‒ ① 花>
続いてはジャポニスムから生まれたアール・ヌーヴォーの品々が並ぶコーナーです。ここは更に細かく分かれていて、まずは花をモチーフにした作品が並んでいました。

60 デザイン:アルゴット・エリクソン 「オモダカ文花器」
こちらは水滴のような形の花器で、側面には白いオモダカの花が描かれています。全体的に淡い緑で、その色合いが柔らかいグラデーションになっていて、繊細かつ可憐な印象でした。

59 「朝顔文花器」
こちらは円筒形の大きな花瓶の側面に淡い色彩で朝顔が描かれています。写実的ではあるものの、ちょっと「たらしこみ」」のような滲みもあって、モチーフ的にも琳派を想起させました。これもかなり好みです。

67 ジョルナイ陶磁器製造所 「葡萄新芽文花器」
こちらは太く大きくて中央にやや膨らみのある胴の花器で、側面には金属的なエオシン彩というラスター彩に似た玉虫色の釉薬が使われています。そこに真っ赤なブドウの葉っぱが表され、どぎつい位の赤さに驚くと共にその迫力が目を引きました。中々のインパクトです。

この辺には「樹枝文デザート皿」という平皿のシリーズがあり、様々な花や草を円形にデフォルメして配しているのが非常に優美でした。

74 エミール・ガレ 「イヌサフラン文高脚杯」
こちらはアール・ヌーヴォーの中でも特に名高いガレによるもので、花のような形に見える杯です。オレンジ色になっていて、足の部分は螺旋状の文様が施されています。もはや絵付けだけでなく形状までも花鳥のデザインを取り入れて、一層にデザイン性に磨きがかかっているのが伺えました。

この辺には他にもガレの作品がありました。


<3章 アール・ヌーヴォーの精華 - ジャポニスムを源流として‒ ② 表面の輝き>
続いては表面の輝きがテーマのコーナーです。日本の蒔絵や中東のラスター彩に影響を受けた金属的な質感の作品が並んでいました。

86 ルイス・カンフォート・ティファニー 「花器」
こちらは小さい小瓶で、側面は深い臙脂色のような黄色のような緑色のような混じり合った色となっています。その不可思議な色合いながらも気品があり、格調高い雰囲気となっていました。

92 ルイス・カンフォート・ティファニー 「変色ラスター彩飾瓶」
こちらは大きめの瓶で、緑っぽい金属的な光を放っています。しかし所々にピンク~紫に見えるところもあり、光の当たり具合で赤にも見えてかな。その名の通り見方によって変色するするのが美しい品でした。

これだけ金属的な作品を多く観るのは中々無いので、ブダペスト国立工芸美術館のコレクションの特徴なのかも?と思いながら観ていました。


<3章 アール・ヌーヴォーの精華 - ジャポニスムを源流として‒ ③ 伝統的な装飾モチーフ>
続いては日本の葉っぱや花といった植物文様を受け継いだデザインのコーナーです。

95 ジョルナイ陶磁器製造所 「花煙帯文花器」
こちらは金属的な表面に波や花のような文様がかなり細かく描かれています。流麗で驚くほど緻密で、自然をよく観察しているのも伺えました。

この辺は割とパターン化されたデザインがあるように思えました。


<3章 アール・ヌーヴォーの精華 - ジャポニスムを源流として‒ ④ 鳥と動物>
続いては浮世絵や根付から着想を得た鳥・動物がモチーフの作品のコーナーです。

124 ルイス・カンフォート・ティファニー 「孔雀文花器」 ★こちらで観られます
こちらはコバルトブルーのガラス器で、金属的な輝きの孔雀の羽根の文様がついています。金属的と言っても静かで落ち着きや気品が感じる色合いとなっていて、燃え立つような羽の文様と相まって まさに名品中の名品となっていました。

112 エミール・ガレ 「蜻蛉文花器」
こちらはトンボが上から下へと飛んでいる様子が大きく描かれた花器です。紫がかった地に青で蓮の花が咲いている様子なども表されています。トンボは武士のシンボルでもあるので、ガレは特に好んでモチーフに用いましたが、この作品にもそのこだわりぶりが発揮されていました。

129 デザイン:アルマリック・ワルター 「ツグミ」
こちらはツグミがちょこんと木に止まっている姿を青いガラスで表した作品です。じっと様子を伺っているようで、可愛らしくも凛々しい雰囲気となっていました。用途は分からないけどこれ欲しいw

133 「ヨークシャー豚像」
こちらは真っ赤な中国の牛血紅を思わせる釉薬が全身に塗られた豚の像です。やや身を捻っていて動きが感じられます。解説によると19世紀末のヨーロッパでは赤色の釉薬の研究が流行したとのことで、これは特に鮮やかな赤色となっていました。

136 シャーンドル・アパーティ・アブト 「狩りをする雌ライオン像」
こちらはモスグリーンのエオシン彩の金属的な輝きを放つメスのライオン像です、2頭並んで獲物を狙っているようで、滑らかな筋肉がしなる感じが優美で、同時に緊張感がありました。


<4章 建築の中の装飾陶板 -1900年パリ万博のビゴ・パビリオン>
続いては装飾陶板のコーナーです。1900年のパリ万国博覧会で、建築家のジュール・ラヴィロットが設計し建設された「ビゴ・パビリオン」はグランプリを受賞しました。その装飾陶板をブダペスト国立工芸美術館の館長が買い上げてコレクションになったようで、ここにはその一部が並んでいました。

139 デザイン:ピエール・ロシュ 「自転車に乗る人物図フリーズタイル(ビゴ・パビリオンの一部)」
こちらは自転車に乗って前傾姿勢をした人物が表されたタイルです。同じデザインが3つ並んで連続するようになっていて、焼き上がりの違いなどで微妙に違って見えるのが面白い。他にも同様の発想の「鬼ごっこ」という作品(こっちは鬼ごっこには見えないけどw)もあり、デザインセンスが感じられました。

この辺には当時の会場の写真などもありました。

140 デザイン:ピエール・ロシュ 「渦の中を泳ぐ女性図フリーズ装飾陶版(ビゴ・パビリオンの一部)」
こちらは陶器というか彫刻のような装飾陶板です。裸婦が泳ぐようなデザインで、流麗な印象を受けます。これは確かに一時的な建物として壊すにはもったいなさすぎるw


<5章 もうひとつのアール・ヌーヴォー - ユーゲントシュティール>
続いてはドイツ語圏でのアール・ヌーヴォーについてのコーナーです。ドイツ語圏では特に幾何学的な側面のアール・ヌーヴォーが流行し、ユーゲント・シュティール(青春様式)と呼ばれました。

149 「植物文花器」 ★こちらで観られます
こちらは乳白色の肌の陶器の側面に、花が孔雀の羽根のように規則的に並んで表されています。繊細で整ったデザインとなっていで、曲線も多用されているものの素地を生かした幾何学性やパターン性が美しく感じられました。

156 「洋蘭文ティーセット」
こちらは蓋付ティーポット、蓋付砂糖壺、生クリーム入れ、 ティーカップ、受け皿から成るティーセットです。白地に紫の蘭の花が描かれた文様が共通して使われているのですが、飽きのこないパターンで一見すると別々の絵柄に思えるような感じです。統一感がありつつ多様に思えるって相反した感覚を受けたのが面白い。


<6章 アール・デコとジャポニスム>
最後はアール・ヌーヴォーの次の時代のアール・デコのコーナーです。ここは点数少なめ。

158 ルネ・ラリック 「ナーイアス図飾皿」
こちらは円形のオパルセントグラス(乳白色のオパールのようなガラス)の中央に髪をかきあげる裸婦が表された皿です。これはギリシア神話に登場する妖精のナイアスで、髪は水流と一体化するようなデザインとなっています。割と見慣れた作品ではありますが、やはりラリックのデザインは普遍的なものがあるので何度観ても美しく感じられますね。

163 ドーム兄弟 「多層間金箔封入小鉢」 ★こちらで観られます
こちらは茶碗のような小鉢で、側面に金箔や緑の帯状の部分があります。まるで日本の椀や蒔絵のようでありつつ抽象絵画のような趣きもあり、色彩感覚や不規則な文様が日本人の好みそのものでした。これは特に名品だと思います。


ということで、レベルの高いコレクションを観ることが出来ました。ジャポニスムをテーマにしているので日本人の琴線に触れる作品も多いのではないかと思います。この記事を書いている時点で最終日となってしまいましたが、工芸好きの方は要チェックの展示だと思います。


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鈴木其一・夏秋渓流図屏風 【根津美術館】

前回ご紹介した根津美術館の庭園散策の後、「重要文化財指定記念特別展 鈴木其一・夏秋渓流図屏風」を観てきました。

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【展覧名】
 重要文化財指定記念特別展 鈴木其一・夏秋渓流図屏風

【公式サイト】
 https://www.nezu-muse.or.jp/jp/exhibition/index.html

【会場】根津美術館
【最寄】表参道駅

【会期】2021年11月3日(水・祝)~12月19日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間00分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_④_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
日時指定予約制のため、混むこともなく快適に鑑賞することができました。

さて、この展示は江戸琳派の鈴木其一の「夏秋渓流図屏風」が2020年に重要文化財となったことを記念し紅葉のこの時期に行われたもので、其一の作品のみならずそのルーツとなる酒井抱一や琳派以外の作品も含めて「夏秋渓流図屏風」に繋がっていく様子を紹介する内容となっています。展示は大きく分けて3つの章から成っていましたので、詳しくは各章ごとに気に入った作品と共にご紹介して参ります。


<序章 檜の小径を抜けて>
まず序章は今回の「夏秋渓流図屏風」にも出てくるヒノキをテーマにした日本画のコーナーです。ここには師の酒井抱一の作品以外に狩野派の作品なども並んでいました。

2 山本光一 「檜に白鷺図」
こちらは掛け軸で、其一の師匠の酒井抱一の弟子(其一の兄弟弟子)の作品で、山本光一は儒学者の山本素堂の長男です。抱一が描いた作品と同じ構図で描いたようで、右側で真っ直ぐ伸びるヒノキと、その上の方の枝に止まって じっと下を伺う白鷺が描かれています。滲みを活かす たらし込みの技法など琳派っぽい雰囲気があり、抱一からの継承ぶりが伺えました。
この隣にはほぼ同じ構図の狩野常信の「檜に白鷺図」もありました。琳派と狩野派が同じ構図ってのが興味深い。

3 谷文晁 「檜蔭鳴蝉図」
こちらも掛け軸で、中央に真っ直ぐ伸びるヒノキが描かれています。ちょうど幹の中間の右側にセミが止まっているので夏の様子かな。全体的に静かで、幾何学的な動きを見せる枝を組み合わせたのは谷文晁が交友のあった抱一の画風を取り入れたとのことでした。

4 酒井抱一 「雪中檜に小禽図」
こちらは十二ヶ月花鳥図の12月に該当すると思われる掛け軸です。雪の積もったヒノキが左側に真っ直ぐ伸び、下の方にはヤブコウジの赤い実や黄鶺鴒が餌を探す様子が描かれています。柔らかく滲みを使った色彩で、雪は薄く重ねて表現するなど冬の風情が溢れていました。


<第1章 「夏秋渓流図屏風」誕生への道行き>
続いては大型の屏風が並ぶコーナーです。ここには今回の目玉作品と、それに類する作品などが並んでいました。

7 酒井抱一 「青楓朱楓図屏風」
こちらは酒井抱一が著した光琳百図に掲載された六曲一双の屏風で、実際に尾形光琳の作品を実見して写したと考えられます。金地を背景に右隻は青葉の楓、左隻は紅葉した楓が描かれ、群青の川の波も金で表しているなど強い色彩とデザイン化されたデフォルメの優美さが見事です。右隻はうねり、左隻は比較的まっすぐに伸びる幹なども対比的なのは光琳が得意とした構成かな。これは特に見どころになる作品でした。

8 鈴木其一 「三十六歌仙・檜図屏風」
こちらも光琳百図に載っている金地の屏風で、右隻に三十六歌仙、左隻が檜図となっています。三十六歌仙は人の配置が流れるようなリズムで、表情やポーズも多様なのが流麗な印象です。檜図は枝葉が文様風にモノクロの墨絵で描かれているのが面白く、細かい描写でリズミカルな感じかな。くねくね曲がって軽やかに見えるけど色は静かな雰囲気でした。

この近くには酒井抱一の『光琳百図』がありました。版木が二度も火事で消失しましたが、その度に其一が復刻したようです。琳派の顕彰にも活躍したんですね。

11 円山応挙 「保津川図屏風」 ★こちらで観られます
こちらは応挙が亡くなった年に描いた生涯最後の大画面作品で、八曲一双の屏風となっています。左右の滝が中央で集まっていく様子が描かれ、写実的ではあるけど線で描いているのでデフォルメっぽくも見えます。白い流れがダイナミックで、水の勢いがつぶさに表現されていました。この中央で川が合わさるのが鈴木其一の「夏秋渓流図屏風」と共通しているようです。

5 鈴木其一 「夏秋渓流図屏風」 ★こちらで観られます
こちらは今回の目玉作品で、渓流とその周りの檜の林が描かれています。右隻はクマザサやヤマユリが咲く夏で、左隻は桜の葉っぱが赤く色づく秋となっています。草木の緑も川の青も非常に深い色で、平面的にも思えるかな。川の飛沫を金の線で描くところは抱一に似ているように思いますが、琳派と中国っぽい画風が混じったようにも見えます。真っ直ぐな檜が並ぶ様子がリズムを生んでいて、構成も見応えがありました。


<第2章 其一の多彩な画業に分け入る>
最後の章は其一の多彩な作品を紹介するコーナーで、10点くらい並んでいました。

23 鈴木其一 「菊図」
こちらは掛け軸で、上から白菊、黄菊、赤菊と言った感じで並んでいます。咲いている向きが様々で、色や形の違いを楽しむ意図があるのかな。解説によると謡曲の「菊慈童」のイメージを重ねているとのことでした。これを観ると師の抱一の画風を忠実に学んでいる様子が伺えます。

25 鈴木其一 「昇龍図」
こちらは墨の濃淡で描かれた水墨の掛け軸です。上に登っていく龍が描かれ、体をにじり黒い雲のようなものをまとっていて、それが影かオーラのようにも見えます。鋭い爪や鱗などかなり細かくて勢いと動きがあるものの、顔はちょっと可愛いのが面白かったです。

34 鈴木其一 「秋草・波に月図屏風」
こちらは二曲一双の横長の小屏風で、裏表の両面が観られるような展示方法となっていました。表には秋の七草が描かれ、たらし込みを使った葉っぱや群青の朝顔など琳派らしいモチーフとなっています。裏面にはうねる波間に浮かぶ満月がぼんやり浮かぶ様子が描かれていて、表の七草が影のように浮かんで見えます。再び表に戻ってみると葛の花辺りにうっすらと裏側の月が浮かんでいるのですが、かなり一生懸命観ないと分からない(見えると思ってじっくり観ていると何となく分かるw) 感じでした。

35 鈴木其一 「群鶴図屏風」
こちらは群青に金箔の帯を配した抽象的な地を背景に、丹頂鶴と真鶴が飛び交う様子が描かれた作品。左右に飛び交っていてターンしているやつなんかもいます。デザイン化されているようにも思え、群れていてもごちゃついた感じはなく華やかさがありました。


ということで、其一だけでなくその周辺の巨匠の作品なども観られて満足しました。何より、コロナ禍で屏風を観る機会が無かったので久々にその大きさと迫力に圧倒されましたw もうすぐ会期末となりますが、オススメの展示です。


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