関東近辺の美術館めぐり ~美術・美景・美味を楽しむブログ~

画家が見たこども展 ゴッホ、ボナール、ヴュイヤール、ドニ、ヴァロットン (感想後編)【三菱一号館美術館】

今日は前回に引き続き三菱一号館美術館の「開館10周年記念 画家が見たこども展 ゴッホ、ボナール、ヴュイヤール、ドニ、ヴァロットン」についてです。前編は1章までご紹介しましたが、後編では残りの2章以降についてご紹介して参ります。まずは概要のおさらいです。

 → 前編はこちら

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【展覧名】
 開館10周年記念 画家が見たこども展 ゴッホ、ボナール、ヴュイヤール、ドニ、ヴァロットン 

【公式サイト】
 https://mimt.jp/kodomo/

【会場】三菱一号館美術館
【最寄】東京駅/有楽町駅

【会期】2020年2月15日(土)~6月7日(日)(2月28日~3月16日は臨時休館)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 2時間30分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_④_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
後半も混むことなく快適に鑑賞できました。引き続き各章ごとに気に入った作品と共にご紹介して参ります。


<2 都市の公園と家族の庭>
2章は公園や庭園の子供をモチーフにした作品が並ぶコーナーです。

41 モーリス・ドニ 「赤いエプロンドレスを着た子ども」 ★こちらで観られます
こちらは今回のポスターにもなっている作品で、花を持って歩く赤い服の女の子が描かれています。服は背景の花畑に透けるような表現で大きな斑点で描かれていて実験的な大胆さを感じます。少女は微笑んでいるようで可愛らしく幸せそうな雰囲気となっていました。

51 アルフレド・ミュラー 「ピクニック」 ★こちらで観られます
こちらは横長の画面に4人の女の子たちが樹の下にシートを広げてピクニックしている様子が描かれた作品です。1人は青い傘を担ぐようにさしていて、その後ろにはアヒルの親子の姿もあります。微笑ましい光景に思えますが、何故かみんな無表情というか沈んだ雰囲気があり、妙に暗い印象を受けました。素描のような表現も面白い作品です。

50 エドゥアール・ヴュイヤール 「公園にて、麦わら帽子」
こちらはチュイルリー公園で柵につかまっている麦わら帽子の子供を描いた作品です。その後ろには腰に手を当てて困った顔をしている母親らしき姿があり、その背後でも女の子が遊んでいます。母親は子供が言うことを聞かないのでうんざりした感じが出ていて、今も昔も親子というのは変わらないようです。絵の中の人の感情がよく表れていて、生き生きとしていました。

この近くにあったヴァロットンの「リュクサンブール公園」も良かったです。そう言えばヴァロットンの「ボール(ボール遊びをする子どものいる公園の一隅)」を以前この美術館で観たのを思い出しました。今回は残念ながらありませんが。

44 アリスティード・マイヨール 「若い少女の胸像」 ★こちらで観られます
こちらはマイヨールが彫刻家になる前に画家を目指していた若い頃の作品です。黄色を背景に紺色の服を着た少女がこちらを見て微笑んでいる様子が描かれています。陰影があまりなく対比的で明るい色彩となっていて、ゴーギャンの画風によく似ています。何故か下の方は未完成のように塗り残されていて、幻影のような感じにも思えました。

マイヨールも数点ありました。


<3 家族の情景>
続いては画家の子供など家族・親類を描いた作品のコーナーです。

53 ピエール・ボナール 「家族の情景」 ★こちらで観られます
こちらはレスタンプ・オリジナルに収められたリトグラフで、ボナールの妹夫妻とその赤ちゃんが描かれた縦長の画面となっています。夫妻は赤ちゃんをじっと観ていますが、今にもぐずり出しそうな顔をしているのが危ういw かなり簡略化された表現で、平面的で色数が少なく落ち着いた雰囲気があります。泣かないようにあやしている独特の緊張感が面白い作品でした。

66 ピエール・ボナール 「歌う子どもたち(シャルルとジャン・テラス)」 ★こちらで観られます
こちらは作曲家のクロード・テラスの家の2人の息子を描いた作品で、2人はボナールの甥っ子にあたります。2人で仲良く並んで1冊の楽譜を観て歌っているそうですが、歌っているというよりは本を読んでいるように見えるかな。兄は真面目そうで、弟も楽譜を目で追っている感じがします。柔らかく温かい雰囲気があり、親密な空間を覗いたような作品でした。ちなみに弟のシャルルは後に美術史家となりボナールに関する著書も書いたのだとか。

65 ピエール・ボナール 「小さな少年」
こちらはテーブルで猫を抱いている女の子?と、隣で観ている子が描かれた作品です。2人とも微笑んでいて可愛らしく、猫もまだ子猫のような幼さを感じさせます。猫はボナールの絵によく出てきますが、子供とセットだと一層に幸せそうな雰囲気になるように思えました。

61 ピエール・ボナール 「子どもたちの昼食」 ★こちらで観られます
こちらは中央に明るく灯るランプがあり、テーブルの両端で子供が食事をしている様子が描かれています。テーブルの上には猫がそれをじっと観ている後ろ姿があり、奥の方の市松模様の上にも白い猫(犬?)もいるようです。特に目を引くのがオレンジがかったランプで、柔らかい明暗表現によって温かみが感じられます。こちらも穏やかで微笑ましい光景となっていました。

68 モーリス・ドニ 「子ども部屋(二つの揺りかご)」 ★こちらで観られます
こちらは中央に観音開きの大きなガラスの窓があり、窓の向こうにはパリ郊外の町並みが見えています。そして窓の両脇には子供の小さめのベッドがあり、左には赤ちゃん 右には赤い服の女の子が座っています。お互い見つめ合っていて、2人はドニの長女とその妹のようです。中央の窓の存在が面白い構図で、明るい背景と共に爽やかな印象を受けました。

この辺はドニが多めでした。上階はこの辺までです。

上階の最後には記念撮影できる場所があります。
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前編でご紹介したヴァロットンの版画の中に入り込む感じですねw

続いては下階です。

74 ジョルジュ・ラコンブ 「立つシルヴィの肖像」
ラコンブは「彫刻のナビ」と呼ばれた彫刻家ですが、こちらは長女を描いた絵画作品です。赤いワンピースに赤い長靴を履いて草原の上に立ち、スカートの裾を持ってポーズを取っています。背景は暗く赤が目を引きますが、全体的には平面的でナビ派らしい画風です。顔は丹念に描かれていて、やや無表情に思えるものの可愛らしい女の子でした。

この隣には同じ女の子をモデルにした頭部像もありました。

83 モーリス・ドニ 「サクランボを持つノエルの肖像」 ★こちらで観られます
こちらはドニの長女が3歳の頃の肖像で、テーブルに向かってさくらんぼを持ち 微笑んでいる様子が描かれています。優しい顔つきで、髪の毛がもしゃもしゃした様子まで丹念に描かれている点にドニの愛情を感じます。解説によると、後にドニの妻が亡くなるとこの子が母親代わりに兄弟の世話をしたそうです。その話を聞いたせいか、幼くして既に慈愛の表情を浮かべているようにも思えました。

やはりドニは子供を描いた作品が多めでした。聖母子に見立てたような宗教的な作品もあり、「美しきイコンのナビ」のあだ名を持っていたようです。


<4 挿画と物語、写真>
4章は挿絵と写真のコーナーです。ナビ派の画家たちはコダック社のカメラで色々と撮影していたようで、その写真もいくつか残っているようです。

89-92 ピエール・ボナール 「感情のアルファベット」
こちらはアルファベットの学習の為の本で、ボナールによって挿絵が描かれています。「友愛(amitié)のA」では子供と犬が戯れる様子、「不機嫌(bouderie)のB」では子供が俯いて母がじっと観ている様子、「秘密(confidence)のC」ではジョウロが2つ並んでいる様子が描かれているのですが… 中々理解するのが難しいw 特にCはシュールさすら感じるw かなり分かりづらいですが、あえて物ではなく感情でアルファベットを表現するところに個性が感じられます。解説によると、この本は未完成で出版できなかったようです。実際に当時の子供がどんな反応したか分からないのは残念w

107 モーリス・ドニ 「ボローニャのポルティコ(柱廊)の下のアンヌ=マリー、ベルナデット、ノエル」
こちらは回廊を歩く3人の女の子の後ろ姿が撮られた写真で、3人とも同じような服で大きな帽子をかぶっています。明暗が交錯する回廊の中、1人だけが手前で振り返っているのがドラマチックな印象で、可愛らしい表情を見せています。構図やタイミングが絵画的で、写真でもいかんなく感性が発揮されている様子が伺えました。

この近くにはボナールの写真もありました。
 参考記事:ピエール・ボナール展 感想前編(国立新美術館)


<エピローグ 永遠の子ども時代>
最後はエピローグとして晩年のボナールの作品を含む油彩の大型作品が5点ほど並んでいました。

111 ピエール・ボナール 「雄牛と子ども」 ★こちらで観られます
こちらはオレンジ色の雄牛と、その手前の柵に手をかけている子供を描いた作品です。子供は伏目がちで ちょっと沈んだ表情に見えるかな。全体的には色が明るく、特に雄牛のオレンジが目を引きます。解説によると、これを描いた翌年にボナールは亡くなってしまったようですが、そうとは思えない明るさと、理想郷のような幻想性があるように思えました。

他にも犬とベンチに座る「イザベル・ルコント・ドゥ・ヌイ嬢」や正方形の大型作品の「大装飾画、街路風景」(★こちらで観られます)も見事でした。


ということで、後半もナビ派の名品の数々を観ることができました。ナビ派は親密な空気感を表現することが多かったので、子供はうってつけの題材だったのかもしれません。今までと異なる面白い着眼点で、心温まる内容だと思います。コロナウィルスの影響で休館期間がありますが、会期は長めなので騒動が落ち着いたら洋画好きの方はチェックしてみてください。



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画家が見たこども展 ゴッホ、ボナール、ヴュイヤール、ドニ、ヴァロットン (感想前編)【三菱一号館美術館】

先週の休みに三菱一号館美術館で「開館10周年記念 画家が見たこども展 ゴッホ、ボナール、ヴュイヤール、ドニ、ヴァロットン」を観てきました。メモを多めに取ってきましたので前編・後編に分けてご紹介していこうと思います。

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【展覧名】
 開館10周年記念 画家が見たこども展 ゴッホ、ボナール、ヴュイヤール、ドニ、ヴァロットン 

【公式サイト】
 https://mimt.jp/kodomo/

【会場】三菱一号館美術館
【最寄】東京駅/有楽町駅

【会期】2020年2月15日(土)~6月7日(日)(2月28日~3月16日は臨時休館)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 2時間30分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_④_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
割と空いていて快適に鑑賞することができました。当時もコロナウィルスのニュースが大きく報道されていましたが、ついに2月28日~3月16日の間は三菱一号館美術館も休館となってしまったようです。今後の予定も変更になる可能性があるようですので、気になる方は公式サイトをご確認ください。

さて、この展示は近代フランスの画家たち(特にタイトルとなっているナビ派の画家たち)が「子供」をモチーフに描いた作品が並ぶ内容となっています。彼らは都市生活をよく描きましたが、その中には子供も含まれていて、様々な場面に登場してくるようです。展示は描かれた場面ごとに章分けされていましたので、詳しくは各章ごとに気に入った作品と共にご紹介していこうと思います。


<プロローグ>
まずはプロローグです。19世紀末に子どもたちの存在は大きな主題となったようで、ここには有名画家の作品が並んでいました。

1 モーリス・ブーテ・ド・モンヴェル 「ブレのベルナールとロジェ」
こちらは今回のパンフレットにもなっている作品で、絵本や少年少女向けの雑誌で挿絵を手掛けていた画家の2人の息子が描かれています。草原の中で2人揃って直立不動で立っていて、セーラー服(この頃流行っていた)を着て帽子を被っています。兄の方は髪も長いし女の子みたいに見えるかな。しかし無表情で仕方なく並んでいるような感じがしますw それが逆に子供っぽさを感じさせて面白い。画風は写実的で、長閑な光景に2人だけ立ってるのがちょっとシュールにも思えました。

この部屋にはルノワールが描いた子供の絵もありました。ルノワールにとっては得意分野ですね。

4 ウジェーヌ・カリエール 「画家の家族の肖像」
こちらは3組の母子が並んでいる様子が描かれた作品です。抱きかかえたり、手を置いたりしていて仲の良さそうな家族です。全体的にぼんやりして茶色がかっているのがカリエールらしい画風に思えます。大型の作品なのに静けさが漂い、瞑想的な雰囲気すらありました。

この隣にもカリエールの「病める子ども」がありました。5歳で亡くした子供を偲んで描いたと考えられるようです。

12 テオフィル・アレクサンドル・スランタン 「人形を抱く子ども」
こちらは赤と白の縦縞の服を着た人形を抱きかかえる1~2歳くらいの子供を描いた作品です。白い布をかぶっていて つぶらな目でこちらをじっと観ているのがあどけない感じです。全体的に落ち着いた色調で、穏やかな日常の幸せが感じられました。

10 フィンセント・ファン・ゴッホ 「マルセル・ルーランの肖像」 ★こちらで観られます
こちらはゴッホがよく描いた郵便配達人のジョゼフ・ルーランの家の末娘マルセルを描いた作品です。緑を背景に白い産着を着た赤ちゃんがキョトンとした顔で大人しくしているようです。やたら右肩の辺りが膨らんでいるようなボリューム感で、赤ちゃんなのにどっしりした風格がありました。

この近くにはゴーギャンの版画もありました。タヒチ時代に描いた作品です。


<1 路上の光景、散策する人々>
続いては都市生活の中の子供のコーナーで、路上で見かけた子供などがモチーフになっています。優しさや生命力を感じさせるだけでなく、時に小悪魔的な雰囲気の子供が登場する作品なども並んでいます。

18-21 ピエール・ボナール 「パリ生活の小景より」 ★こちらで観られます
こちらはボナールの12点セットの版画集の一部で、パリの町並みの様子が描かれています。その中にも子供たちが登場していて、馬車の様子を観る子供たちなどの姿があります。しかし私は子供よりもこの版画の大胆な構図や構成の方が面白く感じられました。「大通り」は通りを水平方向に描いたもので、そこに垂直の木がリズミカルに並んでいるのが心地よく感じます。また、「夕暮れの広場」では黒地に黒い服を着た人を表現していて、実験的な試みに思えました。

13 ピエール・ボナール 「乳母たちの散歩、辻馬車の列」 ★こちらで観られます
こちらは四曲一隻の屏風仕立てで、「日本かぶれのナビ」と呼ばれたボナールらしいジャポニスム的な要素が強い作品です。手前で車輪を転がして遊ぶ2人の子供とその母親、奥には乳母らしき姿もあり 背景には水平方向に並ぶ馬車が四曲に渡って連なっています。かなり簡略化が進んでいて、色彩は淡く少ない色合いとなっていて平面的な印象を受けます。それでも子供の元気な躍動感があり、やんちゃな雰囲気に思えるかな。余白の使い方なんかも日本画のような趣で面白い構図でした。

23 エドゥアール・ヴュイヤール 「赤いスカーフの子ども」
こちらは父親らしき人物と手を繋いでいる赤い服の女の子を描いた作品です。2人とも後ろ姿で、父親は肩から上は画面からはみ出ていて描かれていません。まるで子供だけをトリミングしたような斬新な構図が何とも現代的な感性です。また、全体的に暗めの色調で、赤の斑点で描かれた女の子の襟巻き?が強く目を引きました。先日観てきた写真家のソール・ライターはナビ派に大きな影響を受けているようでしたが、これを観るとソール・ライターの作品を思い起こしました。ナビ派はこの時点でこんな視点を持っていたのかと改めて驚かされますね。
 参考記事:永遠のソール・ライター 感想前編(Bunkamura ザ・ミュージアム)

大部屋の壁の一画だけ撮影可能となっていました。
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この壁にかかっているヴァロットンの版画が撮影可能です。折角なので何枚か写真と共にご紹介。

フェリックス・ヴァロットン 「ベレー帽をかぶる子ども」
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こちらは写実的な素描を版画にしたもの。この他の版画と比べるとかなり雰囲気が違っていて、写真のような精密さです。それにしても耳にこだわりを感じますねw

フェリックス・ヴァロットン 「街頭デモ」
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こちらは街頭デモの様子。散り散りになって逃げていくところでしょうか。何処が子供の絵なんだ?と思ったら左上に乳母車らしきものを押している女性の姿が…。巻き込まれたのかは分かりませんが、黒い服の中で白い服が目を引き 騒乱の混乱に一層の緊迫感が出ているように思えました。

フェリックス・ヴァロットン 「事故(『息づく街パリ』より)」
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こちらは事故の現場を描いた作品。凄惨な現場ですが、2人の子供がその様子をまじまじと見ています。子供が見たらトラウマになりそうな気はするけど、妙なことまで好奇心旺盛なのが子供だったりしますね。それにしても轢かれた人の表情が一番のんびりして見えるのは気の所為でしょうかw

フェリックス・ヴァロットン 「女の子たち」
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沢山の女の子が歩いている中、真ん中の子がこちらを向いているのが気になるw 何故かこの子は瞳がないのがちょっと怖いw 他の子の仕草や表情は大人びた雰囲気に思えました。

フェリックス・ヴァロットン 「突風」
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突風が吹いた時の一瞬を捉えたような作品。子供も母親の傍らで身をかがめてやり過ごしています。この強風で帽子を押さえるポーズは歌川広重の東海道五十三次を思い起こしました。自然に出るポーズだけに絵の中の人達が生き生きして見えますね。

フェリックス・ヴァロットン 「可愛い天使たち」
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タイトル的には無邪気で可愛い子供に見えますが、警官に捕まったホームレスみたいな男性を見て囃し立てている野次馬のようですw 子供ってこういう善悪の判断のない残酷なところがありますよね… ヴァロットンの冷徹なまでの観察眼が面白い作品です。


ということで長くなってきたので今日はこの辺にしておこうと思います。三菱一号館美術館はナビ派に力を入れているだけあって面白い作品が多く、特にヴァロットンはこの美術館イチオシの画家ではないかと思います。後半も様々な場面で描かれた子供の絵が並んでいましたので、次回は残りについてご紹介の予定です。

 → 後編はこちら



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奇蹟の芸術都市バルセロナ (感想後編)【東京ステーションギャラリー】

今日は前回に引き続き東京ステーションギャラリーの「奇蹟の芸術都市バルセロナ」についてです。前編では1~3章についてご紹介しましたが、後編では残りの4~6章についてご紹介していこうと思います。まずは概要のおさらいです

 → 前編はこちら

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【展覧名】
 奇蹟の芸術都市バルセロナ

【公式サイト】
 http://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/202002_barcelona.html

【会場】東京ステーションギャラリー
【最寄】東京駅

【会期】2020年2月8日(土)~4月5日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 2時間00分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_②_3_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
上階に比べると下階のほうがやや空いていて概ね自分のペースで観ることができました。引き続き各章ごとに気に入った作品と共にご紹介して参ります。


<4章 「四匹の猫」>-
4章は「四匹の猫」というサロン的なカフェについてのコーナーです。3章でも観てきたラモン・カザス、サンティアゴ・ルシニョル、ミケル・ウトリリョ、ペラ・ルメウの4人はパリのカフェ「黒猫」(シャ・ノワール)からヒントを得てバルセロナに「四匹の猫」を開きました。 ここにはバルセロナ内外から芸術家たちが集まり、芸術談義をしたり展覧会、音楽会、人形劇、朗読会などの催しが行われ雑誌・パンフレットなども発刊したようです。そうした発刊物には若い芸術家に手掛けさせていたようで、グループ展でも後進の画家を参加させて活動の機会を与えていたようです。そんな「四匹の猫」にはピカソも18歳の頃から通い、初の展覧会を開いたり芸術家同士の交流を持っていたようです。ここにはそうした活動を伝える品々が並んでいました。

まずは人形劇や影絵のパンフレットやポスターがありました。ラモン・カザスの「影絵芝居のポスター」はロートレックを思わせるデザインで、パリのカフェ文化からの影響がうかがえます。また、人形劇の人形もあり当時の「四匹の猫」で大人気だったそうです。大人だけでなく子供向けの公演もあったらしいので幅広く支持されていたのかも知れません。

4-21 リカル・カナルス 「カフェ・コンセール」
こちらは観客席から舞台で踊る踊り子たちを眺めている構図の絵画です。手前には演奏している楽団や着飾った女性たちの姿もあります。割と筆致が粗めで印象派のような感じで、題材的にもドガなどを思い起こしました。当時の賑やかな様子が生き生きと伝わってきます。この画家はセザンヌなどポスト印象派も含めて研究していたそうで、フランス風な絵に見えました。

この隣にあった同じ画家の「化粧」という作品もマネを彷彿とする主題でした。

4-9 10 ラモン・カザス 「貞奴の肖像」「川上音二郎の肖像」
こちらは日本人の夫妻をモデルにした素描の肖像画です。2人の一座は欧米各地で日本舞踊や歌舞伎を披露して人気を博したのですが、この絵は1902年に3日間のバルセロナ公演を行った際、カザスが自宅のアトリエに招いて描いたようです。やや不安げな様子で座る洋装の貞奴と、寛いだ感じで足を組む川上音二郎が対照的に思えます。素早い筆致でやや簡素ではありますが表情が読み取れるほどに特徴を捉えていました。
 参考記事:文化のみち二葉館の写真 (名古屋編)

4-19 エルマン・アングラダ・カマラザ 「夜の女」
こちらは花柄の黄色いドレスを着た女性の肖像で、胸に手を当てて微笑んでいます。足をやや捻って優美なポーズとなっていて、背景も薄緑色の花柄で華やいだ印象を受けます。等身大くらいあるので見栄えが良く、筆致は粗めですが妖しい色気が漂っていました。

続いては四匹の猫でのピカソについてのコーナーです。ピカソは14歳頃からバルセロナに住んでいて、四匹の猫に通い画家たちとの交流の中でエル・グレコを意識した作品やデッサンを数多く残したようです。主催者のラモン・カザスにも対抗意識を持っていたようで、既にこの頃から評価は高かったそうです。

4-27 パブロ・ピカソ 「エル・グレコ風の肖像」
こちらは顎髭を生やした黒髪の男性が描かれ、背景も黒で溶け込むように見えます。縦に引き伸ばされた感じの筆跡で、顔も細長くなっているので確かにエル・グレコに影響されていることが伺えます。ピカソの貴重な初期作品を観られて驚きでした。

この近くにはピカソが手掛けた雑誌の挿絵もありました。また、友人のカルラス・カザジェマスの「酒場のジェルメーヌ」という絵がありました。カルラス・カザジェマスは失恋して自殺するわけですが、恐らくその女性を描いているようです。彼の自殺はピカソにも大きなショックを与え、「青の時代」に移るきっかけになりました。

4-13 イジドラ・ヌネイ 「ジプシー女の横顔」
こちらは赤い服を着た黒髪に褐色の肌のジプシー女が描かれた作品です。俯いて疲れた感じの後ろ姿となっていて、全体的にくすんだ色彩で 背景は緑がかっていて、服の赤が強めに見えても派手さは無く貧しく沈んだ印象を受けます。解説によると、この画家はかつては風景を中心に描いていたようですが、病に苦しむ人々を目にしてから都市に生きる貧しい人や病人・社会の底辺に追いやられた人などを描くようになったそうです。そしてその主題はピカソにも大きな影響を与えたそうで、確かにピカソの青の時代の寂しげな雰囲気と共通するものを感じました。


<5章 ノウサンティズマ - 地中海へのまなざし>
続いては「ノウサンティズマ」という芸術家派についてのコーナーです。1898年の米西戦争敗北を機にスペイン中央政府との対立が激しくなったカタルーニャでは民族性を重視する保守的思想が強くなったそうで、3章でご紹介した芸術運動(ムダルニズマ)のようなアール・ヌーヴォー的な表現様式は形骸化したものとみなされ批判の対象となっていったようです。そして代わりに地中海文明への回帰を特徴とした「ノウサンティズマ」というローカルな表現様式が生まれたようです。ここにはそうした作品が並んでいました。

5-7 ジュアキム・スニェー 「森の中の三人の女たち」
こちらは畑の見える樹の下で3人の裸婦が描かれた作品です。ポーズを取ったり、座ったり、様子を伺う仕草をしたりと三者三様となっていますが、色彩・構図・描法などはセザンヌそのものと言った感じです。背景に現実風景があるのはマネみたいな…。まあエクス・アン・プロヴァンスもバルセロナからそれほど遠くないとは思うけど、やっぱりフランス風なのでは…w 「ノウサンティズマ」って何だろう?と逆に分からなくなりましたw

5-4 ホアキン・トーレス=ガルシア 「村の女たち」
こちらは様々な果実を籠に淹れて運ぶ3人の女性と、座っている1人の女性を描いた作品です。平面的な描法で、解説によると地中海的な古典美やアルカイックな造形が特徴となっているようです。何処と無くドニの神話を描いた作品などに似ているように思えましたが、牧歌的で理想郷のような光景となっていました。

5-9 パブロ・ガルガーリョ 「ピカソの頭部」
こちらは前髪を分けたピカソの頭部の彫刻で、遠くから観てもピカソと分かるw キュビスム的な要素もありつつ単純化の具合が面白く、風貌や特徴をよく捉えていました。

この近くにはカダファルクによる「1917年開催予定のバルセロナ国際博覧会俯瞰図」という計画図もありました。この博覧会は第一次大戦の影響により1929年に延期され、この案の完全な実現には至らなかったそうです。当時の写真やポスターもあり、ポスターはアール・デコ風でした。


<6章 前衛美術の勃興、そして内戦へ>
最後はミロやダリをはじめとする前衛美術の勃興と スペイン内戦の頃に関するコーナーです。1906年にバルセロナにダルマウ画廊がオープンし、この店のオーナーのジュゼップ・ダルマウは かつて四匹の猫で個展も開いた元画家で、アートディーラーになった人物のようです。この画廊では国内外の新しい芸術を紹介し、若い前衛芸術家に刺激を与えると共に 彼らを国際市場へと送り出していきました。ジョアン・ミロやサルバトール・ダリもそうした画家で、この画廊から世界へと進出したようです。また、モダニズム建築の巨匠ル・コルビュジエやミース・ファン・デル・ローエに影響を受けたバルセロナの建築家たちも新時代の建築を示し 建築界でも前衛運動が起きたようです。しかし1930年にダルマウ画廊は経済的な理由で閉廊し、1934年になると10月革命によってスペイン情勢に暗雲が立ち込め 前衛芸術の流れが絶たれてしまいます。さらに1936年7月18日についに内戦が勃発し、以後長い独裁が続きます(民主化するのはなんと1977~78年頃です) ここにはそうした内戦時代直前までの品が並んでいました。

6-1 メラ・ムッテルミルヒ 「画商ジュゼップ・ダルマウの肖像」
こちらはソファに腰掛けてポケットに手を入れている画商ジュゼップ・ダルマウを描いた肖像です。こちらをじっと観ているような視線を感じます。かなり大胆な筆致で、ざらついたマチエールとなっていて 塗り残しのような白い部分も多くあります。個性的な画風で驚きました。

6-4 ジュアン・ミロ 「花と蝶」 ★こちらで観られます
こちらは横浜美術館でよく見かける作品で、晩年のミロの画風とは異なった画風です。花瓶に入った木と蝶が描かれ、みんな正面を向いて描かれています。それが何とも平面的でシュールな雰囲気で、控えめな色彩と共に素朴さすら感じられました。明るい色彩で有名なミロの作品とは思えないほどですw なお、ミロは1918年にダルマウ画廊で初個展を開催したそうです。この画廊で大いに刺激を受けて前衛芸術に大きな関心を寄せてセザンヌ、ゴッホ、フォーヴ、キュビスムなどを吸収していったのだとか。

この隣にあったミロの「赤い扇」はフォーヴ的な作品でした。

6-11 サルバドール・ダリ 「ヴィーナスと水兵(サルバット=パパサイットへのオマージュ)」
こちらは1925年にダルマウ画廊で開いた初個展に出品された作品です。水兵がヴィーナスを後ろから抱くような感じで、恐らく建物から海を見ているような光景です。キュビスム的な面もありつつ新古典主義の時代のピカソの作風に近いものを感じます。(というか、遠目で観てピカソかと思ったw) 水兵とヴィーナスという突拍子もない組み合わせがシュールで、既にシュルレアリスムへの傾倒の萌芽がみられました。

この近くにはピカソの作品などもありました。

6-30 ル・コルビュジエ 「無題(バルセロナ陥落)」
こちらは絵画のリトグラフで、2人の人物が描かれた作品となっています。狭い所に押し込められているように身をかがめていて、タイトルから察するにスペイン内戦でのバルセロナの抑圧ぶりを表現しているのではないかと思います。キュビスムを発展させたピュリスムでの表現となっていて、ル・コルビュジエの画家としての一面がよく分かる作品でした。
 参考記事:ル・コルビュジエ 絵画から建築へ―ピュリスムの時代 感想前編(国立西洋美術館)

内戦前にル・コルビュジエはバルセロナを訪れていたようで、その時の写真などもありました。当時のバルセロナの建築家に関する資料などもあります。

スペイン内戦は反乱軍が勝利し、フランコ将軍の軍事独裁時代となりました。フランコ政権下では公的な場でのカタルーニャ語の使用が禁止されるなど、カタルーニャは再び抑圧の時代を迎えます。(またかという感じですね…)

6-27 パブロ・ピカソ 「フランコの夢と嘘Ⅱ」
こちらは共和国陣営への支援金を得る為の版画作品です。漫画のようにいくつかのコマ割りがあり、そこに戯画的な感じで人々が描かれているのですが、手を挙げて苦しむ人や殺される母子などショッキングな場面となっています。「フランコの夢と嘘」を描いた年には有名な「ゲルニカ」も描いているので、フランコとそれを支援したナチスへの怒りが込められているように思えました。

6-25 ジュアン・ミロ 「スペインを救え」
こちらもスペイン内戦中の1937年に開催されたパリ万博のスペイン共和国パビリオンで共和国陣営への支援金を募るために販売されたポスターです。力こぶを見せる農民らしき人が描かれ、画面下には「私はファシスト陣営に対して時代遅れの暴力しか認めない。その反対の陣営に対しては計り知れない創造性を持った人々を認める。その創造性は世界を圧倒する力をスペインに与えるだろう。」と書いてあるそうです。ミロの力強く屈しない姿勢がそのまま現れているような作品でした。


ということで、後半はピカソ、ミロ、ダリといった巨匠を輩出した背景を知ることが出来ました。合わせてカタルーニャやスペインの歴史も知ることができるので、バルセロナに旅行に行ったことがある方や行ってみたい方にオススメの展示です。



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奇蹟の芸術都市バルセロナ (感想前編)【東京ステーションギャラリー】

2週間ほど前に東京駅の東京ステーションギャラリーで「奇蹟の芸術都市バルセロナ」を観てきました。メモを多めに取ってきましたので、前編・後編に分けてご紹介していこうと思います。

DSC05244_20200219232437aa6.jpg

【展覧名】
 奇蹟の芸術都市バルセロナ

【公式サイト】
 http://www.ejrcf.or.jp/gallery/exhibition/202002_barcelona.html

【会場】東京ステーションギャラリー
【最寄】東京駅

【会期】2020年2月8日(土)~4月5日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 2時間00分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_②_3_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
予想以上に混んでいて、場所によっては人だかりが出来るくらいでした。

さて、この展示はスペインのカタルーニャ自治州の州都であるバルセロナをテーマとしていて、バルセロナの近代化を促進させた都市計画の誕生(1859年)からバルセロナ万博(1888年)を経てスペイン内戦(1936~39年)までの80年間の歴史と芸術を紹介する内容となっています。バルセロナというとスペインの東端にあるスペイン第二の大都市というイメージがありますが、実際には他のスペインの州とは異なる文化圏で、言葉もカタルーニャ語を用いていたり、近年ではカタルーニャの独立運動がしばしばニュースになったりします。この展示ではバルセロナの芸術が花開くまでの流れを観ると共に、その苦難の歴史を知ることもできるので、その辺りの事情も見えてくるように思えました。構成は6つの章に分かれていましたので、詳しくは各章ごとに気に入った作品と共にご紹介していこうと思います。


<プロローグ>
まずは近代化前についてのコーナーです。現在のカタルーニャ州はフランス国境に近い逆三角形の自治区で、カタルーニャ語を話し独自の文化を持っています。キリスト教・イスラム教・地中海の古代文明が交錯した場所(かつてローマやイスラムなどに支配されたことがあります)で、バルセロナは中世盛期には海洋貿易で黄金期を迎えたようです。しかし15世紀末のスペインの統一後はマドリードが政治・経済・文化の中心地となりバルセロナは輝き失って行き、新大陸発見によって低迷に追い打ちをかけられたようです。さらに1701年~1714年のスペイン継承戦争では王位継承者を指名されたブルボン家ではなくハプスブルク家に与して戦い、敗北してバルセロナは陥落し カタルーニャの地方特権は剥奪されて公的な場でのカタルーニャ語を禁止されるなど決定的な痛手を受けたようです。そしてバルセロナには監視要塞が作られるなど抑圧された時期が続きましたが、18世紀から20世紀前半に独自の文化が花開いて行くことになります。

このプロローグは地図と歴史の紹介のみとなっていました。前述の監視要塞の存在が後々重要となってきます。


<1章 都市の拡張とバルセロナ万博>
続いて1章はバルセロナ万博までのコーナーです。18世紀初頭になるとカタルーニャは植民地との貿易や産業革命に伴い徐々に活気を取り戻していきました。しかしその一方でバルセロナは人口増加と衛生環境が悪化し、コレラなどが蔓延したようです。その為、旧壁を取り壊しと都市の拡張が急務となり、1859年にイルダフォンス・サルダーによる都市拡張プランが採用されました。このプランは旧壁を取り払い 街を碁盤の目のように整備するもので、これによってバルセロナの近代化が進み、1888年には監視要塞の跡地で万国博覧会も開催されました。この時期にはカタルーニャ独自の言語と文化の復興運動「ラナシェンサ」も興り、文化的アイデンティティも確立していったようです。ここにはそうした時代の作品が並んでいました。

1-1 アウゼビ・アルナウ 「バルセロナ」
こちらは冠を被って目を閉じている女性像で、バルセロナを擬人化したブロンズ像です。冠には鎖状の飾りがあり、カタルーニャ州やバルセロナなどの紋章などが表されているようです。台座部分が石灰石となっていて、それもバルセロナ旧市街地で取れたものを使うなど徹底した郷土愛が感じられます。重厚で厳粛な雰囲気があり、気高い美人となっていました。

1-6 モデスト・ウルジェイ 「共同墓地のある風景」
こちらは横長の画面に広い荒れ地の中にある共同墓地の門と壁が描かれています。夕日で空が赤くなり、人が全くいない光景が寂しげです。荒涼としていてバルセロナの歴史の悲哀が感じられました。

この近くには『ラベンス』というカタルーニャの文芸復興運動「ラナシェンサ」を担った雑誌も展示されていました。言葉は文化そのものなので、こうした流れはバルセロナの文化にとって重要なものでしょうね。

1-10 G. L. ルイス 「1888年バルセロナ万博のポスター」
こちらはバルセロナ万博の会場を正面から描いたポスターです。抑圧の象徴だった要塞の跡地が会場で、鉄塔やレンガで作られた左右対称の巨大な建物がそびえています。手前にはスペイン・イスラーム建築の意匠をオマージュした凱旋門などもあって非常に洗練された雰囲気です。近くには当時の写真のコピーもあり、凱旋門はかなり大きく30~40mくらいはありそうに見えました。屈辱的だった場所がハレの舞台となるとは劇的な万博ですね。

この近くには万博内にあったジャポニスム風のレストランの壁画の写真と、その壁画の参考となった瀧澤清「潜龍堂画譜 魚類之部」などもありました。

1-9 ジュアン・プラネッリャ 「織工の娘」
こちらは織工の機械に向かう10歳くらいの少女を描いた作品です。周りは暗く、少女と機械に光が当たったような明暗の強い場面となっています。淡々と作業をしているようで、奥の方にそれをじっと観る男性らしき影があるのがちょっと怖い。当時の貧富の差や過酷な労働の悲哀を感じさせる作品でした。

1-8 フランセスク・マスリエラ 「1882年の冬」
こちらはフードを被って ふわふわの毛皮で口元を隠している若い女性を描いた作品です。やや上目がちに何処かを見つめているような表情かな。毛のふわふわした質感や寒さに震えている様子など細部まで丹念な描写となっています。解説によると、この作品のタイトルになっている1882年に パリの株式市場の大暴落が起きてバルセロナの経済は一気に衰退したそうで、寒そうな様子は不安げな表情はそれを予見するようでもあるとのことでした。


<2章 コスモポリスの光と影>
続いてはバルセロナの建築や庶民の暮らしに関するコーナーです。1875年に建築家資格を授与できる公的な機関となったバルセロナ建築学校ではリュイス・ドゥメナク・イ・ムンタネーの指導のもとアントニ・ガウディやジュゼップ・プッチ・イ・カダファルクなどが巣立っていきました。中でも拡張地域のグラシア通りにある「不和の街区」はカタルーニャ建築の精華を伝える一画となっているようで、そこには
カダファルクの「カザ・アマッリェー」
ドゥメナクの「カザ・リェオー・ムレラ」
ガウディの「カザ・バッリョー」
があります。この「不和の街区」は神話のパリスの審判に由来するそうで、3柱の女神が誰が一番美しいか競った話なので、3つの建物をそれになぞらえているものと思われます。依頼主は経済発展を支えた上流階級やブルジョワだったようです。
一方、労働者階級には生活格差への不満があり、しばしば爆弾テロも行われ「爆弾の都市」とも呼ばれていたようです。ここにはそうしたバルセロナの光と影の部分が紹介されていました。

2-12 13 アントニ・ガウディ(デザイン)、カザス・イ・バルデス工房 「カザ・バッリョーの組椅子」「カザ・バッリョーの扉」 ★こちらで観られます
こちらは「カザ・バッリョー」の為の椅子と扉で、椅子は木製の椅子が2つくっついているようなデザイン、扉は有機的な丸みのある装飾で凹凸がついています。いずれもカザ・バッリョーの全体の雰囲気によく合っていて、家具も含めて1つの作品であるように思えました。

この辺には「カザ・バッリョー」の映像が流れていました。骨や貝殻を思わせる優美なデザインで、ガラス片が散りばめられた壁面となっています。ガウディの魅力が詰まった建物です。

その先はドゥメナクの「カザ・リェオー・ムレラ」のコーナーで、ムレラというのは桑の実のことだそうです。映像を観るとステンドグラスやたくさんの彫刻がある装飾的な建物で、花柄が多くてアール・ヌーヴォーに通じるものを感じるかな。寄せ木を使っているのもそう感じさせました。机や椅子も展示されています。

2-10 ガスパー・オマー、ジュゼップ・ペイ(デザイン)、ジュアン・カレラス・ファレー(彫刻)、ジュアン・サガラ・イ・フィス(寄木象嵌) 「庭の婦人」
こちらは寄せ木でできた女性の後姿を表した作品です。ドレスを着た線の細い感じの美人で、平面的な感じなのでナビ派のような印象を受けるかな。寄せ木とは思えないほど繊細な色調で表現されていました。

その先はカダファルクの「カザ・アマッリェー」のコーナーで、中世ゴシックを思わせる折衷様式となっています。三角屋根が階段状になっているのが面白く、北欧の破風にも似ているようです。ここには図面や花柄の装飾タイルなどもあり、タイルは赤・オレンジ・緑などでツヤがあり色鮮やかでした。

2-31 ルマー・リベラ 「休息」
こちらはピンクのドレスの女性が赤いソファで横になって休んでいる様子が描かれた作品です。疲れて倒れ込んだような感じで、その後ろには食卓と給仕らしき姿が見えます。豪華な生活ぶりの貴族の日常といった所でしょうか。解説によると、この頃 上流階級が理想とした豪奢で壮麗な生活を表象する作品が好まれたそうで、こちらはまさにその代表のような作品でした。

この近くにはアール・ヌーヴォー的なポスターがありました。また、バルセロナでも東洋趣味が流行したようで、七宝などを使った作品もありました。

2-30 ルマー・リベラ 「夜会のあとで」 ★こちらで観られます
こちらは豪華な調度品に囲まれ ソファに座って靴を脱いでいる白いドレスの女性を描いた作品です。背景には日本の屏風のような衝立があったり団扇らしきものも見受けられます。女性は穏やかで寛いでいる雰囲気があり、緊張から開放された姿のように思えました。

2-40 リカル・ウピス 「アナーキストの集会」
こちらはストライキの様子を描いた作品で、大きく口を開けて何かを叫ぶ人や拳を振り上げる人など多くの労働者が描かれています。臨場感と熱気が伝わってくるようで、当時の人々の怒りの様子が伺えます。
この隣には爆弾テロが起きた祭を描いた作品もありました。一見するとにぎやかな祭の絵ですが、当時の人々はそれを観て悲劇を想起したようです。この時代は労働者にとっては決して楽なものじゃなかったようですね。

上階はこの辺までとなり次の章から下階となります。


<3章 パリへの憧憬とムダルニズマ>
3章はラモン・カザスとサンティアゴ・ルシニョルという2人の巨匠画家についてのコーナーです。2人はパリと母国の往来を繰り返し、新しい様式や手法を吸収し故郷の芸術に新しい可能性を見出そうとしました。確かな技量と表現力を持つラモン・カザスはパリの人々を描いた作品や、社会的な主題の大作、肖像、企業ポスターなどを手掛けています。そして後に「四匹の猫」というグループでも中心的な役割を担っていました(それについては4章の内容となります) もう1人のサンティアゴ・ルシニョルは画家でありながら文学者・美術コレクター・総合芸術オーガナイザーの資質も持っていたようです。シッジャスという小さい村を拠点とし分野の垣根を超えた総合芸術の祭典「ムダルニズマ祭」を主催しました。ルシニョルはエル・グレコの再評価運動を行った功績も大きく、後にピカソもエル・グレコから影響を受けています。
また、こうした新しい芸術の一方でキリスト教の道徳観に基づく芸術を目指す「サン・リュック美術協会」という団体も生まれたようで、ここにはそうした芸術家たちの作品も並んでいました。

3-7 ミケル・ウトリリョ 「シュザンヌ・ヴァラドン」
こちらはユトリロの母であるシュザンヌ・ヴァラドンを描いた肖像画です。ミケル・ウトリリョはバルセロナの画家で美術評論家でもあったそうで、一応はユトリロの父(認知した父)ということになっています。ヴァラドンは斜め横向きでやや不機嫌そうな感じに見えます。写実的で輪郭が強めの画風となっていました。

3-3 ラモン・カザス 「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの室内」
こちらはパリのモンマルトルの有名な店の店内で、丸いテーブルに3人の男女が座っています。手前の女性は横を向いて周りの様子を観ていて、奥の2人は抱き合うように寄り添っています。背景には2階に座っている人の姿もあり、あちこちに人の気配が感じられるかな。筆致は粗めで題材やロケーションも印象派やロートレックなどを思い起こします。解説によるとカザスはこの店の敷地内のアパルトマンに滞在していたこともあったのだとか。完全にパリの絵といった雰囲気でした。

3-2 サンティアゴ・ルシニョル 「ムーラン・ド・ラ・ギャレットでのミケル・ウトリリョ」
こちらは大型作品で、店の門の前に立つミケル・ウトリリョが描かれています。帽子に黒い服でポケットに手を入れてステッキをついた姿となっていてダンディな出立ちです。ややぼんやりした筆致ですが、落ち着いた色調でカザスよりも写実的な感じに思えました。

この近くにはカザスが挿絵を描いた『風車小屋便り』という随筆もありました。モンマルトルの生活の様子を伝えたものだそうです。

3-15 ジュゼップ・リモーナ 「初聖体拝領」
こちらは聖体(パン)を受け取ろうと口を開ける少女と胸に手を当てて目を閉じて不安げに待つ少女を表した彫像です。唇は赤く塗られていて、表情や動きにかなりリアリティがあります。ロダンやルネサンスの巨匠から影響を受けたそうで、劇的な印象を受けました。解説によるとこの作者はカトリックの芸術団体「サン・リュック美術協会」の設立の中心的な役割を担ったそうで、それも納得の実力の高さとなっていました。

この近くには同じくサン・リュック美術協会でジュゼップ・リモーナの兄弟であるジュアン・リモーナの「読書」という絵もありました。シスターの読書姿を描いていて、静けさ漂う作品です。

3-10 サンティアゴ・ルシニョル 「夢想」
こちらはベッドで白い玉のようなものを静かに観ている黒髪の女性が描かれた作品です。全体的に青みがかっている静かな雰囲気で、エル・グレコからの影響が考えられるようです。また、この女性は物思いに耽っているように見えて 実はモルヒネ中毒者の姿とのことで、作者自身も腎臓の痛みを抑えるためにモルヒネ中毒となっていたようです。そう聞くと死を連想させるようにも思えました。

3-8 サンティアゴ・ルシニョル 「青い中庭」
こちらは青い壁に囲まれた中庭の様子を描いた作品です。井戸や洗濯物干しがあり、女性が洗濯カゴを抱えています。全体的に明るく軽やかな色彩で、特に青が爽やかな光景となっていました。


ということで長くなってきたので今日はここまでにしておこうと思います。バルセロナというとガウディが特に有名ですが、それだけでなく様々な芸術家を知ることができて満足度高めです。後半もバルセロナの芸術の系譜を観ることができましたので、次回はそれについてご紹介の予定です。
 → 後編はこちら



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2019 MOMASコレクション 第4期 【埼玉県立近代美術館】

この前の日曜日に埼玉県立近代美術館で特別展を観てきたのですが、その際に常設も観てきました。特別展については準備中ですので、先に常設についてご紹介していこうと思います。今回は「2019 MOMASコレクション 第4期」というタイトルになっていました。

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【展覧名】
 2019 MOMASコレクション 第4期

【公式サイト】
 https://pref.spec.ed.jp/momas/2020.2.8-4.19--2019MOMAS%E3%82%B3%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E7%AC%AC%EF%BC%94%E6%9C%9F

【会場】埼玉県立近代美術館
【最寄】北浦和駅

【会期】2020年2月8日(土)~4月19日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間30分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
空いていて快適に鑑賞することができました。

さて、この展示は常設展示で、埼玉県立近代美術館では年4回テーマを決めて入れ替えていて、これで2019年度最後の4期目となります。今回は一部で撮影可能となっていましたので、それを交えながら気に入った作品と共に振り返ってみようと思います。
 参考記事:
  2019 MOMASコレクション 第1期 (埼玉県立近代美術館)
  2019 MOMASコレクション 第2期 (埼玉県立近代美術館)
  2019 MOMASコレクション 第3期 (埼玉県立近代美術館)


<セレクション:シャガールとか佐伯祐三とか>
まずはこの美術館でも特に重要な近代西洋絵画のコーナーです。今回ここは撮影可能となっていました。

クロード・モネ 「ジヴェルニーの積みわら、夕日」
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こちらはこの美術館を代表するコレクション。夕日に照らされた積みわらが何とも叙情的。時間を変えて描き続けた連作の1枚です。
 参考記事:【番外編 フランス旅行】 ジヴェルニー モネの家

キスリング 「赤いテーブルの上の果実」
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濃厚な色彩で艷やかな印象を受ける静物。色と形が響き合うようでリズム感があります。
 参考記事:キスリング展 エコール・ド・パリの夢 (東京都庭園美術館)

佐伯祐三 「門と広告」
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佐伯は広告をよくモチーフにしていたので、これもその1枚と言えます。重厚感のある門と共に独特のマチエールが魅力です。

ジョアン・ミロ 「詩画集『手づくり諺』より」
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こちらはミロの詩画集の抽象画をリトグラフにしたもの。目玉があって生き物でしょうか? *は星を表すことが多い画家ですが、何か具象的なモチーフがあるのかな。

他にもシャガールやユトリロなど有名画家の作品が並んでいました。


<春陽会―旗揚げのころ>
続いては春陽会についてのコーナーです。次回の記事で森田恒友展を取り上げる予定ですが、春陽会は森田恒友も参加したグループです。特別展とのコラボ企画となっていました。

森田恒友 「山村早春」
こちらは風景画で、手前に背の低い木々が並び それを世話している男性の姿があります。その奥には家々が立ち並び、背景は丘(山?)となっています。幾何学的な家々はセザンヌに傾倒していた頃の名残を感じるかな。全体的に薄茶色っぽい色彩で、静けさや素朴さが感じられ、1人だけポツンと描かれているのが寂しげな印象を受けました。

岸田劉生 「路傍初夏」 ★こちらで観られます
こちらは岸田劉生が鵠沼に住んでいた頃の作品で、恐らくその辺りの光景だと思われます。土の道を遠近感強めで描いていて、空は雲1つない青空で日差しの強さを感じさせます。明暗が強く緑の木々が力強い印象で、手前の柵はリズミカルに並んでいます。この人の気配のない道を観ていると、代表作の「道路と土手を塀(切通之写生)」を思い起こしました。写生的なのにどこかシュールさすら感じる不思議な魅力です。
 参考記事:東京国立近代美術館の案内 (2009年12月)

斎藤与里 「雪の日の天王寺公園」
こちらは縦書きで「ライオンはみがき」と書かれた広告のある通天閣が大きく描かれ、手前には雪が積もった公園で人々が行き交う様子が描かれています。淡く荒めの筆致ですが、楽しげで幸福感が感じられるような画風かな。何故か左の方に視線を向けている人が何人かいて、画面外への広がりを感じさせました。何があるのか気になりますw

山本鼎 「多治見の街」
こちらは焼き物が並ぶ多治見の陶器工場を描いた作品です。屋根の上の煙突は煙を出していて、屋根は幾何学的で複雑に重なり合う感じが面白い構図となっています。淡い色彩であるのに光が強く感じられました。セザンヌっぽさもありつつ個性的な作風です。

他には春陽会のポスターや展覧会当時の当番表なんかもありましたw


<サポーターズ・チョイス!>
最後はガイド・ボランティアとして活躍する美術館サポーターの方々が選んだお気に入り作品のコーナーです。目が肥えているだけあって良い作品が多かったです。

倉俣史朗 「ミス ブランチ」
こちらは透明なアクリルの椅子の中にバラの造花が無数に埋め込まれている作品です。以前にも観たことがありますが、流石は椅子のコレクションで有名な美術館だけあってきっちり抑えてますw まるでバラが浮かんでいるような感じで、これがあるだけで部屋が華やかになりそうです。
 参考記事:倉俣史朗とエットレ・ソットサス (21_21 DESIGN SIGHT)

この辺にはデルヴォーやキスリング、藤田、クレー、ピカソなど錚々たる画家の作品が並んでいました。

福田美蘭 「湖畔」
こちらは黒田清輝の代表作である「湖畔」を元に再構成したオマージュ的な作品です。湖畔で団扇を持って佇む女性が描かれているのですが、オリジナルは女性にクローズアップしてトリミングされているような構図であるのに対して、福田美蘭 氏の本作では周りの風景がパノラマのように広がっています。さらに全体的に色あせた色彩になってコピー機かフイルム写真のような風合いとなっているのも特徴かな。名画の一部を切り取るのではなく、逆に背景を広げるという発想に驚かされます。洒落っ気があって面白い作品です。

福田美蘭 氏は他にもシャルル=ジョゼフ・ナトワール「黄金の雨に変身したジュピターを迎えるダナエ」を元にリプトン紅茶を貼り付けた作品などもありました。

鏑木清方 「慶長風俗」
こちらは二曲一双の屏風で、右隻に緑色の着物の女性が描かれ頭から衣をかぶっています。右の方にある白い花を観ているのかな? 一方、左隻はオレンジ色の着物の少女が屈んでいて、川の流れに手を入れています。いずれも清方らしい清純な乙女と言った感じで、衣装などは当時の風俗を研究している様子が伺えました。

上田薫 「ジェリーにスプーンC」
こちらはゼリーにスプーンを入れている様子が描かれた作品です。これが写真以上に生っぽい描写で、瑞々しくぷるんとした触感まで伝わってくるようなスーパーリアルとなっています。スプーンやゼリーに反射して部屋の中の様子まで見えるのが面白い。ここまでリアルだと逆に非現実感が出てきますw


ということで、今回の常設も楽しむことができました。一部の写真も撮れたし、サポーターチョイスも流石と言った所でいつも以上の満足度でした。この美術館に訪れる際には常設も合わせて観ることをオススメします。
次回は常設の前に観た「森田恒友展」についてご紹介の予定です.



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