HOME   »  映画
Category | 映画

美術関連の映画

今日は久々に映画の記事です。と言っても最新の映画ではなく、過去にこのブログでご紹介した映画の中から美術鑑賞に関係がありそうなものをピックアップしてまとめてみました。緊急事態宣言が出されコロナの感染者数が連日過去最高を更新するような状況でお盆を迎え、お家で過ごす時間も長いと思われますので この機に映画で美術の知識をつけるというのも一興かと思います。それぞれ簡単な説明で振り返るとともに、NetflixおよびAmazon prime Videoで視聴可能かどうかを調べてみました。当時の記事もリンクしておきますので気になる映画があったらチェックしてみてください。
 ※NetflixおよびAmazon prime Videoの視聴情報は2021年8月8日時点のものです。



ゴッホ~最期の手紙~
20171110 192547

参考記事:映画「ゴッホ~最期の手紙~」(ややネタバレあり)
Netflix:取り扱い無し
Amazon:視聴不可

【総合満足度】駄作_1_2_3_4_⑤_名作

こちらはその名の通りフィンセント・ファン・ゴッホについての映画で、推理小説のようにゴッホの人間関係を深掘りしながら亡くなった当日の様子なども詳細に描写されます。この映画が革新的なのが全編に渡って油彩画を使ったアニメーションとなっている点です。まず最初に役者たちが普通に演技を行ったのを、わざわざ油彩画にし直すという非常に凝った手法になっています。そしてその各シーンはゴッホの描いた名画をモチーフにしているので、ゴッホ好きなら あの絵だ!!と思うことも多々あると思います。これらの絵は何と1秒に12枚の油彩を描いたそうで、総勢125名によって6万2450枚もの油彩画を使っています。(メインはカラーの油彩画、回想シーンは白黒という切り分けも面白いです) その色、そのタッチ すべてがゴッホ風で観たことがある絵が動くのは本当に驚きと感動がありました。ストーリーも映像も非常に素晴らしい内容となっているので、ゴッホが好きな方は是非観ておきたい映画ではないでしょうか。有力2サイトで取り扱い無しとは意外…。



永遠の門 ゴッホの見た未来
DSC09175.jpg
参考記事:映画「永遠の門 ゴッホの見た未来」(ややネタバレあり)
Netflix:取り扱い無し
Amazon:有料レンタルあり

【総合満足度】駄作_1_2_3_④_5_名作

こちらもフィンセント・ファン・ゴッホの画家としての活動をテーマにしたもので実写映画となります。アルルを目指す少し前から死ぬところまでの物語となっているので、先述の最期の手紙 よりは時系列の範囲が広い感じです。ストーリー自体はゴッホの生涯を辿っていくので特に意外性はありませんが、あまり説明的ではなく 前後不覚で自分の耳を切った事件は直接描かれない等 ゴッホの主観のような感じで進むので、ゴッホの生涯を全く知らないとストーリーは理解できないかもしれません。一方で人々(特にゴーギャン)との芸術論のやり取りのシーンなどは厚めとなっているので、ゴッホの芸術に対する考え方はよく分かるようになっています。精神に異常をきたしてからは画面の一部がボヤけたりしてきて、映像もゴッホの主観を取り入れたような感じとなっています。また、セリフがなく絵を描いたりするシーンが多いのも独特かな。広く一般に受けるような映画とは思えませんが、ゴッホの内面を重視しているのでゴッホ好きには面白いと思います。



ゴーギャン タヒチ、楽園への旅
DSC00145.jpg
参考記事:映画「ゴーギャン タヒチ、楽園への旅」(ややネタバレあり)
Netflix:取り扱い無し
Amazon:有料レンタルあり

【総合満足度】 駄作_1_2_3_④_5_名作

こちらはポスト印象派の巨匠として名高いポール・ゴーギャンについてです。ゴーギャンと言えばとんでもない性格で、そのクズっぷりは絵画ファンにはよく知られているところですが、この映画を観るとちょっとゴーギャンに対して悪い印象を持ちすぎていたのかも?と思える内容になっています。1回目のタヒチ移住の直前あたりから物語が始まり、楽園を夢見たものの現実に直面するといった内容で辛くても芸術に対してのストイックな所が随所に出てきて、良くも悪くも純粋な人だったのかも?と思う一方で 頑固さが状況を困難にしている感もあり、観ていてもどかしいところが多いように思います。ハリウッド映画のように明確に伏線を張るのではなく、演技や仕草でそれとなくその後を予見させる演出もさりげなくて、たまに有名な名画を描いているシーンなんかもあるので、ゴーギャン好きの人は一層楽しめるのは間違いないです。特にノアノアの版画なんかを観たことがあると、絵の中のタヒチのイメージと映画でのイメージを照らし合わせることもできて楽しいと思います。原始の楽園だと思っていたら予想以上に西欧化した光景なので、ゴーギャンが奥地を目指した気持ちも理解できる気がしました。これを観ると今後のゴーギャン作品を観る上でも参考になると思います。



セザンヌと過ごした時間
DSC08511.jpg

参考記事:映画「セザンヌと過ごした時間」 (軽いネタバレあり)
Netflix:取り扱い無し
Amazon:プライム特典で視聴可能

【総合満足度】 駄作_1_2_3_④_5_名作

この映画は近代画家の父と呼ばれ現在でも絶大な影響力を持つポール・セザンヌを主人公にしたもので、史実を下敷きに最近の研究結果なども考察して作られた物語となっています。幼少の頃に地元のエクス・アン・プロヴァンスで友達になったエミール・ゾラ(後の有名小説家)との友情を主軸に、苦労した若い頃と、仲違い後に久々に再会した頃の2つの時間軸を行ったり来たりするような構成となっています。2人の友情がどうなってしまうのか、結果を知っている人にはストーリーが読めてしまうと思いますが、それよりも心情表現が深くてそこに面白味があると思います。お互いの歯に衣着せぬ応酬が観ているこっちまで心苦しくなってくる感じです。ストーリー以外でも楽しめる点としてこの映画の登場人物にはマネや画材屋のタンギー爺さん、画商ヴォラールなど近代絵画史で有名な人物も沢山出てきます。しかしそれらを知らなくても十分にストーリーは分かるので、知っていたらより楽しめる要素と言った感じかな。また、セザンヌがモデルに対してじっとしていることを強要するシーンなどはセザンヌのエピソードとしてよく紹介されているので、そういった所も細かい配慮を感じます。映像や役者も当時の風景や本人そっくりな感じなので、強烈な個性を堪能できますw これを観ておけば、今後セザンヌの絵を観る時により感慨深いものになるかも。



ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ
DSC01247_20171117020507cc6.jpg
参考記事:映画「ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ」(ネタバレあり)
Netflix:取り扱い無し
Amazon:プライム特典で視聴可能

【総合満足度】 駄作_1_2_3_④_5_名作

この映画は近代建築3大巨匠のル・コルビュジエと、女性家具デザイナー アイリーン・グレイの名前を冠したタイトルとなっています。ちょっとネタバレをしてしまいますが、このタイトルだけ観るとこの2人が主軸の映画のようですが、半分そうと言えますが半分は違っているように思います。というのも、主人公はアイリーン・グレイとその恋人で建築家・批評家の評論家ジャン・バドヴィッチ(ル・コルビュジエの仲間)で、ストーリーは2人の人間ドラマと、アイリーン・グレイの代表作である「E.1027」という家を如何に作り、その家がどうなって行ったかという話が主な筋書きです。勿論、その中でル・コルビュジエとアイリーン・グレイがお互いの建築論をぶつけ合う所なども非常に重要なポイントになってきますが、基本的にはアイリーン・グレイとジャン・バドヴィッチの視点で描かれ、ル・コルビュジエは狂言回しのような感じで出てきます。この「E.1027」は長年ル・コルビュジエの建物と勘違いしていた人も多かったのですが、それにはいくつか理由がありそれがアイリーン・グレイのル・コルビュジエへの愛憎両極端の理由とも言えます。この映画の中では2人の考えの違いなんかも分かるようになっていて、ル・コルビュジエの入れ込み具合なんかも分かりますw 事前にこの2人について知っておいたほうが楽しめると思いますので、ご興味ある方は簡単にでも2人の作品や生涯について調べてから観ることをお勧めします。



写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと
DSC05076.jpg
参考記事:映画 「写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと」
Netflix:取り扱い無し
Amazon:有料レンタルあり

【総合満足度】 駄作_1_2_3_④_5_名作

こちらは写真家のソール・ライターをタイトルに冠した作品で、ソール・ライターはbunkamuraで2017年と2020年に大規模な回顧展が行われ多くのファンを獲得したと思いますが、晩年の2011年頃にイギリスのトーマス・リーチという監督がソール・ライターに密着して数々の言葉を引き出したものとなっています。一般的にイメージする映画というよりはドキュメンタリーといった感じのもので、時系列に追っていく訳ではなく一緒に生活している中であれこれエピソードを思い出して語るような感じの構成になっています。(ちょいちょいと章立てのように13個のテーマが出てきて、その話をする感じ) 色々とこだわりがあるちょっと頑固なおじいちゃんですが、亡くなった奥さんへの愛情が深く 助手の女性の言うことには素直だったりと優しい面もあってちょっと微笑ましいところもあります。技術的な話などはほぼ無くソール・ライターがどういう光景に興味を持っているのかに主眼が置かれているように思えます。しかしそこで撮った写真は映画内で観られないのが残念かな。一方でソール・ライターへのオマージュ的な映像が入るところも見どころで、最後はソール・ライター自身もこの映画を気に入ってくれたようです。短編ですがソール・ライターの人となりがよく分かる内容で、完全にファンの方向けの作品です。



メリエスの素晴らしき映画魔術&月世界旅行
P1040638.jpg
参考記事:映画「メリエスの素晴らしき映画魔術&月世界旅行」(ネタバレあり)
Netflix:取り扱い無し
Amazon:プライム特典で視聴可能

【総合満足度】 駄作_1_2_3_④_5_名作

この映画は2本立てとなっていて、1本目は110年前にジョルジュ・メリエスによって作られた映画「月世界旅行」に関するドキュメンタリーで、もう1本がカラー版の「月世界旅行」となります。まず1本目の「メリエスの素晴らしき映画魔術」ですが、こちらはジョルジュ・メリアスの偉業やその後の顛末、月世界旅行の修復についての話がメインとなっています。1902年に世界最初のSF映画とも言える「月世界旅行」が発表されると、たちまちのうちに大人気となりました。これは複数のシーンから成るストーリーのある作品で、今では当たり前のようでも当時の映画界ではこれは大変画期的なことでした。しかしその後大半のフィルムは失われ、奇跡的に見つかったフィルムの修復作業などが紹介されます。そして十分に価値と有難味が理解できた所で、修復されたカラー版の「月世界旅行」が始まります。映画の中の解説や構成も非常に分かりやすくて、メリアスと「月世界旅行」がどれだけ偉大な存在であるのか実感できるので、特に映画好きの方は映画の歴史を知る上でもチェックしてみるのもよろしいかと思います。



ミッドナイト・イン・パリ
P1010517.jpg
参考記事:映画「ミッドナイト・イン・パリ」(ややネタバレあり)
Netflix:視聴可能
Amazon:有料レンタルあり

これは娯楽映画で、アメリカ人の主人公がふとしたきっかけでタイムトラベルする話です。ちょっとコメディテイストもあり1920年代のパリに憧れる脚本家の主人公が実際に過去に行ったらどうなるか?みたいな感じで話が進んでいくのですが、出てくるメンツがかなり面白いです。最初のほうでF・スコット・フィッツジェラルド(グレート・ギャツビーなどの作者)と妻のゼルダ・セイヤー(この人も作家)が出てきて、その後もアーネスト・ヘミングウェイ、ガートルード・スタイン(芸術サロンを開いていた女性詩人)といったパリに行っていたアメリカの文豪が次々と出てきます。特にヘミングウェイの男気溢れるところなどはイメージぴったりで面白いです。
文豪だけでなく、ジャン・コクトー(名前だけ出演)、ピカソ、ダリ、マン・レイ、ルイス・ブニュエル(ダリとアンダルシアの犬を作った映画監督)、ロートレック、ゴーギャン、ドガなど芸術家もどんどん現れてきては主人公と交流を持っていく感じです。 他にも思い出し切れないほど沢山の芸術家・音楽家・文豪・舞踏家などが出てくるので、観る側にもある程度以上の知識・見識が無いとなんのこっちゃとなるかと思います。しかし、それを知っているとその設定や時代考証の緻密さに引き込まれると思います。役者が驚くほどに本人に似ていて、ピカソやダリ、ロートレックなどは出てきた瞬間に分かるほど似ていました。(さらに各芸術家の性格もよく把握していて言動がいちいち面白いw) パリの美しい町並みも楽しめるし コメディ的な小ネタもウィットに富んでいるので、芸術好きの方には特に楽しめる作品ではないかと思います。



ということで、いくつか挙げてみました。映画館で観ていないものやブログ休止中に観た映画は割愛していますが、そのうちまた同じようにご紹介するかもしれません。せっかくのお盆休みがこんな状況となってしまいましたが、その時間を有効に使う方法を考えたいところですね。


記事が参考になったらブログランキングをポチポチっとお願いします(><) これがモチベーションの源です。

 

更新情報や美術関連の小ネタをtwitterで呟いています。
更新通知用twitter



映画「ミッドサマー」(ややネタバレあり)

先週末に映画「ミッドサマー」を観てきました。この記事にはネタバレが含まれますので、ネタバレなしで観たい方はご注意ください。

DSC05845.jpg

【作品名】
 ミッドサマー

【公式サイト】
 https://www.phantom-film.com/midsommar/

【時間】
 2時間30分程度

【ストーリー】
 退屈_1_2_3_④_5_面白

【映像・役者】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【総合満足度】
 駄作_1_2_3_④_5_名作

【感想】
かなり混んでいて予想以上に注目されているようでした。

さて、この映画は映画好きの中で怖すぎると話題となった「ヘレディタリー 継承」のアリ・アスター監督の2作目で、やはりホラーな内容となっています。私はこの監督の作品は初めてですが、北欧の祝祭をテーマにした神話的な映像が気になって観に行ってみました。ここからネタバレとなりますが、この映画の怖さは超常現象的なものではなく、サイコ・スリラーのような怖さです。主人公たちは大学の論文などを目的に伝統的で独特な宗教を信じて共同生活を送る村へと行くわけですが、そこがドニの絵に出てきそうな美しく幻想的な光景となってます。村人は優しくもてなしてくれるし、主人公たちも楽しそうに過ごしていたのですが、徐々に異様なカルト性が見えてくるようになります…。たまにショッキングなことが起きても当事者たちには神事や儀式だったりするので悪意はなく、そこが却って恐ろしいw 価値基準が分からない集団の中で戸惑う主人公たちの気持ちがよく分かって、カルト教団の中に潜入するドキュメントみたいな要素もあるかも。そこに主人公のトラウマや恋人との関係なども加わって先の読めない展開となっていました。役者も知らない人ばかりだからそれを頼りに予想することもできないしw
強いて言えば、若干 尺が長すぎると思う所もあるけど、何事も無く終わる儀式もあるのが逆にいつ何が起こるか分からない緊張感を生んでいるように思えました。

一方、映像は輪になって踊る儀式や花飾りをまとった衣装など全般的に理想郷のような印象で、白夜の光に溢れた中で美しく描かれています。所々に儀式の絵やルーン文字が描いてあるのが伏線なんだろうなと思いつつも、意味までは分からず 後でそういうことか となるのもよく出来ていました。多分、私が気づいていない仕掛けが沢山あると思います。 とにかくカルトの異様さと美しい神話的な光景のギャップが一層怖くて妙に印象に残りました。

ということで、美しさと不気味さが上手いこと織り交ぜられていてジワジワ来る怖さでした。観ている方も村人に洗脳されそうなw コロナウィルスが懸念される今の時期に映画館に行くのはオススメできませんが、安心して観られる環境に戻ったらホラー好きの方はチェックしてみると良いかもしれません。



記事が参考になったらブログランキングをポチポチっとお願いします(><) これがモチベーションの源です。

 

更新情報や美術関連の小ネタをtwitterで呟いています。
更新通知用twitter



映画 「1917 命をかけた伝令」 (ややネタバレあり)

この前の日曜日に映画 「1917 命をかけた伝令」を観てきました。この記事にはネタバレが含まれますので、ネタバレなしで観たい方はご注意ください。

DSC05592_20200219012703c82.jpg

【作品名】
 1917 命をかけた伝令

【公式サイト】
 https://1917-movie.jp/

【時間】
 2時間00分程度

【ストーリー】
 退屈_1_2_③_4_5_面白

【映像・役者】
 不足_1_2_3_4_⑤_充実

【総合満足度】
 駄作_1_2_3_④_5_名作

【感想】
かなり混んでいて注目度の高さが伺えました。

さてこの映画はアカデミー賞で撮影賞・録音賞・視覚効果賞の3部門を受賞した戦争もので、1917年の第一次世界大戦の西部戦線をテーマにした内容となっています。特に話題となっているのは全編ワンカットとなる長回しで、まるでその場の一員になっているような視点で戦場への伝令を一部始終観ていくことになります。ここからはネタバレとなりますが、実際にはワンカットではなく いくつかの映像を繋げているようで、普通に観ている分にも2回ほど途切れる箇所があります。それでも延々と続く映像は驚異的で、どうやって撮っているのか分からないようなシーンも多々あります。全編に渡って緊張感があり 予測がつかない展開と相まって戦場の臨場感がありました。
話はごくシンプルで台詞もそれほど無いものの、長回しでこれだけ完璧な演技が続くのもやはり画期的です。セットもリアルで、どこまでも戦場が続いているような感覚になります。第一次世界大戦で悪名高い塹壕もあちこちにあり、戦火で破壊された街もある等 当時の様子も追体験するような作りでした。まあ、ストーリーはそうした描写の為みたいな展開かなw 割と偶然過ぎるだろ…と思うシーンもいくつかあるし、今までの戦争映画と違うメッセージ性があるかと言うと その点は特筆する所はなかったと思います。

と、言うことで映像と緊迫感が凄いのは間違い無い作品でした。映像で1つだけ不満があるとしたらIMAXでの上映劇場が少なすぎる点です。これこそIMAXで観たいのに…。可能な限り映像と音響の良い映画館で観ておきたい作品だと思います。 それにしてもこれだけの映像をどうやって作ったのかも興味が湧くところで、メイキング映像などが出たら観てみたいと思いました。観終わってからも興味が増すのは名作の証ですね。



記事が参考になったらブログランキングをポチポチっとお願いします(><) これがモチベーションの源です。

 

更新情報や美術関連の小ネタをtwitterで呟いています。
更新通知用twitter



映画「ヲタクに恋は難しい」(ややネタバレあり)

この前の祝日に映画「ヲタクに恋は難しい」を観てきました。この記事にはネタバレが含まれますので、ネタバレなしで観たい方はご注意ください。

DSC05246_20200213020310a36.jpg

【作品名】
 ヲタクに恋は難しい

【公式サイト】
 https://wotakoi-movie.com/

【時間】
 1時間50分程度

【ストーリー】
 退屈_1_②_3_4_5_面白

【映像・役者】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【総合満足度】
 駄作_1_②_3_4_5_名作

【感想】
まだ公開して間もないですが、空いていました。

さて、この映画は同名の漫画を原作にしたコメディで、ヲタク(オタク)の男女を主人公にした内容となっています。宣伝文句に「ヲタクたちの悲哀と歓喜の協奏曲(ララランド)」とありますが、所々にミュージカルシーンが入ってくるミュージカル映画でもあります。私は原作を知りませんが、監督が人気のコメディドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズの福田雄一 氏で俳優陣にもムロツヨシ氏、佐藤二朗 氏がいるようだったのでそちらが気になって観てみました。

ここからネタバレになりますが、ミュージカルシーンを抜くと非常に薄いストーリーで、しかも唐突に終わる感じがするので話自体に面白さがありません。特に見どころも無く、まさに山無し落ちなし状態。恋愛ものとしても あまりに盛り上がりが少ないです。さらに売りであるはずのミュージカルが良くないw メロディがつまらない上に何言ってるのかハッキリしないので、ヲタ用語を羅列しただけの寒さだけが残るような…。歌は下手という訳でないので逆に残念感が強まります。ラ・ラ・ランドのオマージュシーンなんかもあったけど、本家は一発で覚えられるメロディだったのに この作品で思い出せる曲は1つもありませんw 時間を食って話が薄くなるし、ミュージカルにしたこと自体が失敗だった気がしてならない。

そして、何よりも気になったのがヲタクの描写。ハッキリ言ってヲタクを分かってないw そもそもゲーム・アニメ・アイドル・コスプレ・コミケという狭い範囲でしか描いていないし、昔のステレオタイプなイメージでヲタ=特殊な趣味の人 という感じになってます。そもそも葛藤のあるヲタなんて今どきいますかね?w この辺は同じフジテレビ系の「電車男」の方が全然上手かった気がするかな。ニコニコ動画風の映像とか00年代で認識が止まってるんじゃないか?と失笑しました。 ヲタ用語を並べ立てたり、あるあるネタを入れてきても滑っていて笑いはほとんど起きてませんでした。 所々で本家の協力を得たオマージュがあるけど、これもセルフパロディみたいで寒かった。

役者については主役の山崎賢人 氏と高畑充希 氏に関しては演技力があって歌や踊りも良かったと思います。(楽曲が残念なだけで) 脇役も概ね良かったけど、期待していたムロツヨシ氏、佐藤二朗 氏はいつも通り過ぎたかなw ツッコミ役がいないと結構キツいw


と、まあ何だかボロカス言ってますがここ数年で最もモヤモヤした映画でした。原作を知らないけど、恐らく映画の作りの問題だと思います。サブスクで観れば十分… というかサブスクでも観る時間がもったいな(以下省略



記事が参考になったらブログランキングをポチポチっとお願いします(><) これがモチベーションの源です。

 

更新情報や美術関連の小ネタをtwitterで呟いています。
更新通知用twitter



映画「パラサイト 半地下の家族」(ややネタバレあり)

先週の金曜日のレイトショーで映画「パラサイト 半地下の家族」を観てきました。この記事はネタバレを含んでいますので、ネタバレなしで観たい方はご注意ください。

DSC03447_20200130020250ff6.jpg

【作品名】
 パラサイト 半地下の家族

【公式サイト】
 http://www.parasite-mv.jp/

【時間】
 2時間10分程度

【ストーリー】
 退屈_1_2_3_④_5_面白

【映像・役者】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【総合満足度】
 駄作_1_2_③_4_5_名作

【感想】
思ったよりお客さんが多くて注目を集めているようでした。

さて、この映画は韓国映画で、2019年の第72回カンヌ国際映画祭で韓国初のパルムドール(最高賞)を受賞した作品です。早速ネタバレになりますが、韓国には半地下となっている物件が結構あるようで、そこに住む貧しい一家が主人公となっています。その一家が詐欺まがいの手段で富豪一家に寄生していく…という意味でパラサイトというタイトルになっているようです。一家で犯罪行為をする話と言えば2018年のパルムドールの「万引き家族」を思い起こすけど、この映画はコメディ的な所もありつつ割と胸くそ悪いw さらに核心のネタバレとなりますが、後半以降はシリアスな展開となり一層に貧富の格差が色濃く描写されてきます。つい最近観た「ジョーカー」もそんなテーマでしたが、このテーマになった場合、救いが無く不幸描写の投げっぱなしになりがちなので、どう収集するのかな?と思っていたけど、結局は予想の範疇でした…。所々に象徴的なシーンがあり、何故?と考えさせる行動もあるので その辺が評価に繋がったのだろうと思いますが、とにかく主人公家族がクズ揃いで感情移入できないw 貧困なのも自業自得みたいな感じの描写しかないので同情しづらいし、苦難を助け合うような家族の絆を感じさせる描写も無い… その辺の描き方がどうなんだ?と疑問でした。(そもそもあんなに優しい一家相手なら騙す必要も無かったのでは…??) ただ、1つ印象に残ったシーンがあり「お金が心の皺を伸ばす」という言葉がこの映画を通じて描かれていたようにも思えました。

映像や役者に関しては特に派手なシーンがある訳ではないので普通かな。後半に出てくる人物の役者さんだけは異様な迫力で印象的でしたw


と、つまらないという程ではないものの、これでパルムドールか…となったので、あまり期待しすぎない方が良いかもしれません。貧富の格差は今後の映画でもテーマになると思うけど、話としてはパターン化してるような気がします。不幸の投げっぱなしを観ても何の解決もなく暗い気持ちになるので、同じ貧困でもカイジを観に行ったほうがスカっとしたかもw まあ、好みではないけど記憶には残りそうな作品です。



記事が参考になったらブログランキングをポチポチっとお願いします(><) これがモチベーションの源です。

 

更新情報や美術関連の小ネタをtwitterで呟いています。
更新通知用twitter



プロフィール

21世紀のxxx者

Author:21世紀のxxx者
 
多分、年に70~100回くらい美術館に行ってると思うのでブログにしました。写真も趣味なのでアップしていきます。

関東の方には休日のガイドやデートスポット探し、関東以外の方には東京観光のサイトとしてご覧頂ければと思います。

画像を大きめにしているので、解像度は1280×1024以上が推奨です。

↓ブログランキングです。ぽちっと押して頂けると嬉しいです。





【トラックバック・リンク】
基本的にどちらも大歓迎です。アダルトサイト・商材紹介のみのサイトの方はご遠慮ください。
※TB・コメントは公序良俗を判断した上で断り無く削除することがあります。
※相互リンクに関しては一定以上のお付き合いの上で判断させて頂いております。

【記事・画像について】
当ブログコンテンツからの転載は一切お断り致します。(RSSは問題ありません)

更新情報や美術関連の小ネタをtwitterで呟いています。
更新通知用twitter

展覧スケジュール
現時点で分かる限り、大きな展示のスケジュールを一覧にしました。

展展会年間スケジュール (1都3県)
検索フォーム
ブログ内検索です。
【○○美術館】 というように館名には【】をつけて検索するとみつかりやすいです。
全記事リスト
カテゴリ
リンク
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
メディア掲載
■2012/1/27
NHK BSプレミアム 熱中スタジアム「博物館ナイト」の収録に参加してきました
  → 詳細

■2011/11/21
海の見える杜美術館の公式紹介サイトに掲載されました
  → 詳細

■2011/9/29
「週刊文春 10月6日号」に掲載されました
  → 詳細

■2009/10/28
Yahoo!カテゴリーに登録されました
  → 絵画
  → 関東 > 絵画

記事の共有
この記事をツイートする
広告
美術鑑賞のお供
細かい美術品を見るのに非常に重宝しています。
愛機紹介
このブログの写真を撮ってます。上は気合入れてる時のカメラ、下は普段使いのカメラです。
RSSリンクの表示
QRコード
QRコード
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
学問・文化・芸術
57位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
デザイン・アート
9位
アクセスランキングを見る>>
twitter
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

※できるだけコメント欄にお願い致します。(管理人だけに表示機能を活用ください) メールは法人の方で、会社・部署・ドメインなどを確認できる場合のみ返信致します。