関東近辺の美術館めぐり ~美術・美景・美味を楽しむブログ~

映画「ミッドサマー」(ややネタバレあり)

先週末に映画「ミッドサマー」を観てきました。この記事にはネタバレが含まれますので、ネタバレなしで観たい方はご注意ください。

DSC05845.jpg

【作品名】
 ミッドサマー

【公式サイト】
 https://www.phantom-film.com/midsommar/

【時間】
 2時間30分程度

【ストーリー】
 退屈_1_2_3_④_5_面白

【映像・役者】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【総合満足度】
 駄作_1_2_3_④_5_名作

【感想】
かなり混んでいて予想以上に注目されているようでした。

さて、この映画は映画好きの中で怖すぎると話題となった「ヘレディタリー 継承」のアリ・アスター監督の2作目で、やはりホラーな内容となっています。私はこの監督の作品は初めてですが、北欧の祝祭をテーマにした神話的な映像が気になって観に行ってみました。ここからネタバレとなりますが、この映画の怖さは超常現象的なものではなく、サイコ・スリラーのような怖さです。主人公たちは大学の論文などを目的に伝統的で独特な宗教を信じて共同生活を送る村へと行くわけですが、そこがドニの絵に出てきそうな美しく幻想的な光景となってます。村人は優しくもてなしてくれるし、主人公たちも楽しそうに過ごしていたのですが、徐々に異様なカルト性が見えてくるようになります…。たまにショッキングなことが起きても当事者たちには神事や儀式だったりするので悪意はなく、そこが却って恐ろしいw 価値基準が分からない集団の中で戸惑う主人公たちの気持ちがよく分かって、カルト教団の中に潜入するドキュメントみたいな要素もあるかも。そこに主人公のトラウマや恋人との関係なども加わって先の読めない展開となっていました。役者も知らない人ばかりだからそれを頼りに予想することもできないしw
強いて言えば、若干 尺が長すぎると思う所もあるけど、何事も無く終わる儀式もあるのが逆にいつ何が起こるか分からない緊張感を生んでいるように思えました。

一方、映像は輪になって踊る儀式や花飾りをまとった衣装など全般的に理想郷のような印象で、白夜の光に溢れた中で美しく描かれています。所々に儀式の絵やルーン文字が描いてあるのが伏線なんだろうなと思いつつも、意味までは分からず 後でそういうことか となるのもよく出来ていました。多分、私が気づいていない仕掛けが沢山あると思います。 とにかくカルトの異様さと美しい神話的な光景のギャップが一層怖くて妙に印象に残りました。

ということで、美しさと不気味さが上手いこと織り交ぜられていてジワジワ来る怖さでした。観ている方も村人に洗脳されそうなw コロナウィルスが懸念される今の時期に映画館に行くのはオススメできませんが、安心して観られる環境に戻ったらホラー好きの方はチェックしてみると良いかもしれません。



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映画 「1917 命をかけた伝令」 (ややネタバレあり)

この前の日曜日に映画 「1917 命をかけた伝令」を観てきました。この記事にはネタバレが含まれますので、ネタバレなしで観たい方はご注意ください。

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【作品名】
 1917 命をかけた伝令

【公式サイト】
 https://1917-movie.jp/

【時間】
 2時間00分程度

【ストーリー】
 退屈_1_2_③_4_5_面白

【映像・役者】
 不足_1_2_3_4_⑤_充実

【総合満足度】
 駄作_1_2_3_④_5_名作

【感想】
かなり混んでいて注目度の高さが伺えました。

さてこの映画はアカデミー賞で撮影賞・録音賞・視覚効果賞の3部門を受賞した戦争もので、1917年の第一次世界大戦の西部戦線をテーマにした内容となっています。特に話題となっているのは全編ワンカットとなる長回しで、まるでその場の一員になっているような視点で戦場への伝令を一部始終観ていくことになります。ここからはネタバレとなりますが、実際にはワンカットではなく いくつかの映像を繋げているようで、普通に観ている分にも2回ほど途切れる箇所があります。それでも延々と続く映像は驚異的で、どうやって撮っているのか分からないようなシーンも多々あります。全編に渡って緊張感があり 予測がつかない展開と相まって戦場の臨場感がありました。
話はごくシンプルで台詞もそれほど無いものの、長回しでこれだけ完璧な演技が続くのもやはり画期的です。セットもリアルで、どこまでも戦場が続いているような感覚になります。第一次世界大戦で悪名高い塹壕もあちこちにあり、戦火で破壊された街もある等 当時の様子も追体験するような作りでした。まあ、ストーリーはそうした描写の為みたいな展開かなw 割と偶然過ぎるだろ…と思うシーンもいくつかあるし、今までの戦争映画と違うメッセージ性があるかと言うと その点は特筆する所はなかったと思います。

と、言うことで映像と緊迫感が凄いのは間違い無い作品でした。映像で1つだけ不満があるとしたらIMAXでの上映劇場が少なすぎる点です。これこそIMAXで観たいのに…。可能な限り映像と音響の良い映画館で観ておきたい作品だと思います。 それにしてもこれだけの映像をどうやって作ったのかも興味が湧くところで、メイキング映像などが出たら観てみたいと思いました。観終わってからも興味が増すのは名作の証ですね。



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映画「ヲタクに恋は難しい」(ややネタバレあり)

この前の祝日に映画「ヲタクに恋は難しい」を観てきました。この記事にはネタバレが含まれますので、ネタバレなしで観たい方はご注意ください。

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【作品名】
 ヲタクに恋は難しい

【公式サイト】
 https://wotakoi-movie.com/

【時間】
 1時間50分程度

【ストーリー】
 退屈_1_②_3_4_5_面白

【映像・役者】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【総合満足度】
 駄作_1_②_3_4_5_名作

【感想】
まだ公開して間もないですが、空いていました。

さて、この映画は同名の漫画を原作にしたコメディで、ヲタク(オタク)の男女を主人公にした内容となっています。宣伝文句に「ヲタクたちの悲哀と歓喜の協奏曲(ララランド)」とありますが、所々にミュージカルシーンが入ってくるミュージカル映画でもあります。私は原作を知りませんが、監督が人気のコメディドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズの福田雄一 氏で俳優陣にもムロツヨシ氏、佐藤二朗 氏がいるようだったのでそちらが気になって観てみました。

ここからネタバレになりますが、ミュージカルシーンを抜くと非常に薄いストーリーで、しかも唐突に終わる感じがするので話自体に面白さがありません。特に見どころも無く、まさに山無し落ちなし状態。恋愛ものとしても あまりに盛り上がりが少ないです。さらに売りであるはずのミュージカルが良くないw メロディがつまらない上に何言ってるのかハッキリしないので、ヲタ用語を羅列しただけの寒さだけが残るような…。歌は下手という訳でないので逆に残念感が強まります。ラ・ラ・ランドのオマージュシーンなんかもあったけど、本家は一発で覚えられるメロディだったのに この作品で思い出せる曲は1つもありませんw 時間を食って話が薄くなるし、ミュージカルにしたこと自体が失敗だった気がしてならない。

そして、何よりも気になったのがヲタクの描写。ハッキリ言ってヲタクを分かってないw そもそもゲーム・アニメ・アイドル・コスプレ・コミケという狭い範囲でしか描いていないし、昔のステレオタイプなイメージでヲタ=特殊な趣味の人 という感じになってます。そもそも葛藤のあるヲタなんて今どきいますかね?w この辺は同じフジテレビ系の「電車男」の方が全然上手かった気がするかな。ニコニコ動画風の映像とか00年代で認識が止まってるんじゃないか?と失笑しました。 ヲタ用語を並べ立てたり、あるあるネタを入れてきても滑っていて笑いはほとんど起きてませんでした。 所々で本家の協力を得たオマージュがあるけど、これもセルフパロディみたいで寒かった。

役者については主役の山崎賢人 氏と高畑充希 氏に関しては演技力があって歌や踊りも良かったと思います。(楽曲が残念なだけで) 脇役も概ね良かったけど、期待していたムロツヨシ氏、佐藤二朗 氏はいつも通り過ぎたかなw ツッコミ役がいないと結構キツいw


と、まあ何だかボロカス言ってますがここ数年で最もモヤモヤした映画でした。原作を知らないけど、恐らく映画の作りの問題だと思います。サブスクで観れば十分… というかサブスクでも観る時間がもったいな(以下省略



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映画「パラサイト 半地下の家族」(ややネタバレあり)

先週の金曜日のレイトショーで映画「パラサイト 半地下の家族」を観てきました。この記事はネタバレを含んでいますので、ネタバレなしで観たい方はご注意ください。

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【作品名】
 パラサイト 半地下の家族

【公式サイト】
 http://www.parasite-mv.jp/

【時間】
 2時間10分程度

【ストーリー】
 退屈_1_2_3_④_5_面白

【映像・役者】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【総合満足度】
 駄作_1_2_③_4_5_名作

【感想】
思ったよりお客さんが多くて注目を集めているようでした。

さて、この映画は韓国映画で、2019年の第72回カンヌ国際映画祭で韓国初のパルムドール(最高賞)を受賞した作品です。早速ネタバレになりますが、韓国には半地下となっている物件が結構あるようで、そこに住む貧しい一家が主人公となっています。その一家が詐欺まがいの手段で富豪一家に寄生していく…という意味でパラサイトというタイトルになっているようです。一家で犯罪行為をする話と言えば2018年のパルムドールの「万引き家族」を思い起こすけど、この映画はコメディ的な所もありつつ割と胸くそ悪いw さらに核心のネタバレとなりますが、後半以降はシリアスな展開となり一層に貧富の格差が色濃く描写されてきます。つい最近観た「ジョーカー」もそんなテーマでしたが、このテーマになった場合、救いが無く不幸描写の投げっぱなしになりがちなので、どう収集するのかな?と思っていたけど、結局は予想の範疇でした…。所々に象徴的なシーンがあり、何故?と考えさせる行動もあるので その辺が評価に繋がったのだろうと思いますが、とにかく主人公家族がクズ揃いで感情移入できないw 貧困なのも自業自得みたいな感じの描写しかないので同情しづらいし、苦難を助け合うような家族の絆を感じさせる描写も無い… その辺の描き方がどうなんだ?と疑問でした。(そもそもあんなに優しい一家相手なら騙す必要も無かったのでは…??) ただ、1つ印象に残ったシーンがあり「お金が心の皺を伸ばす」という言葉がこの映画を通じて描かれていたようにも思えました。

映像や役者に関しては特に派手なシーンがある訳ではないので普通かな。後半に出てくる人物の役者さんだけは異様な迫力で印象的でしたw


と、つまらないという程ではないものの、これでパルムドールか…となったので、あまり期待しすぎない方が良いかもしれません。貧富の格差は今後の映画でもテーマになると思うけど、話としてはパターン化してるような気がします。不幸の投げっぱなしを観ても何の解決もなく暗い気持ちになるので、同じ貧困でもカイジを観に行ったほうがスカっとしたかもw まあ、好みではないけど記憶には残りそうな作品です。



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映画「ジュマンジ/ネクスト・レベル」(ややネタバレあり)

日付が変わって昨日となりましたが、レイトショーで映画「ジュマンジ/ネクスト・レベル」を観てきました。この記事はネタバレを含んでいますので、ネタバレ無しで観たい方はご注意ください

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【作品名】
 ジュマンジ/ネクスト・レベル

【公式サイト】
 https://www.jumanji.jp/

【時間】
 2時間00分程度

【ストーリー】
 退屈_1_2_③_4_5_面白

【映像・役者】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【総合満足度】
 駄作_1_2_3_④_5_名作

【感想】
公開から1ヶ月程度経っていますがレイトショーでも結構お客さんがいました。

さて、この映画は1995年に「ジュマンジ」として初めて映画化され、2017年に続編「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」で大ヒットとなったシリーズの第3段となっています。私は1作目は観たものの2作目は観ないままだったのですが、一昨日の金曜ロードショーで観て予想以上に面白くて笑えたので今回の映画も観に行ってみました。

早速ネタバレですが、今回は前作の「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」とはかなり密接な続編でキャストも被るところが多くなっていて、前作を観てからの方が楽しめるのは間違いありません。監督も前作と同じでテイストも変わらないので前作が好きな人は今作も気に入ると思います。(前作を知っているとちょっとしたサプライズ要素もあります) 今回もゲームの中に吸い込まれてしまい、命をかけてクリアを目指す…という単純明快なB級映画感が満載ですw タイトルにネクスト・レベルとあるように前作よりも難易度が上がってしまった深刻な状況なのに、常に可笑しくて笑えるシーンが続き、特にゲームのあるあるネタも多くてそれがシュールな笑いを誘います。一方、今回は前回よりも人間ドラマ的な要素も増えているように思えますが、ダレること無くテンポ良く話が進むので、最後まであっと言う間に観た感じでした。

映像に関しては今回もCGでリアルな世界観を出していました。残念ながら私は2D版で観ましたが、3D版だったらもっと没入感があったかも知れません。また、役者については特にゲーム内のキャラが非常に濃くて良い味出しています。見た目のキャラ(ゲーム内のアバター)と中身のキャラ(プレイヤー自身)のギャップを上手く表現していて、それがこの映画の魅力となっているように思いました。

ということで、今作も笑えて爽快であまり深いことを考えずに楽しめました。テーマもへったくれもなく完全に娯楽に振り切ってるのが清々しいw 特にゲーム好きの方には面白い映画だと思います。



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