Category | 写真
旅行していた為、ちょっと間が空きました。何週間か前に新宿のSOMPO美術館で川瀬巴水の展示を観てきたのですが、リニューアル後にこの美術館を訪れたのは初だったので、先に簡単にご紹介しておこうと思います。
まず大きく変わったのが建物自体です。以前は背景に写っているビルの42階にあったのが、2020年7月から専用の建物となりました。地上6階・地下1階で設計は大成建設株式会社一級建築士事務所となります。東郷青児の作風の優美な女性像の曲線をイメージした近未来的な雰囲気に生まれ変わりました。

名前も長い名前だったのがSOMPO美術館というシンプルな名前になっています。(この10年くらいの間で、東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館→損保ジャパン東郷青児美術館→SOMPO美術館って感じかな。何度も変わって覚えられなかったのがようやく覚えやすくなったw) コロナ禍の影響でオープンしても全然行けなかったのですが、美術館自体も元々は2020年5月28日開館のはずだったのが7月10日にズレこむなど、少なからず影響を受けました。
1階は受付やロッカー、6階は事務所らしく、展示は5階から3階へと下っていく感じです。3階には常設コーナーがあり、この美術館が誇るゴッホの「ひまわり」も展示されています。

撮影場所を制限されるものの撮影可能となりました! バブル時代に買った時はその高額な価格が批判されたりしましたが、今や安い買い物だったとされるほど高騰していますw 以前に比べると専用ルームっぽさが減った気はするけど、いつでも観られるのは有り難いことです。
2階には待望のカフェが! と言っても私が行った時には終わってましたw 終わるの早いよ…w

こちらがメニュー。いずれ試したいと思いますが、ショップと一体化したカジュアルな感じの空間となっています。
カフェが駄目でも裏に自販機もありますw

一息つきたいときには良いかも。私は濃いコーヒーが飲みたかったので、この日は他のカフェに行きました。
という訳で、完全に生まれ変わって新しい美術館になっていました。眺望は楽しめなくなりましたが、その分快適になったのではないかと思います。もちろんこの時も展示を楽しんできましたので、次回はそれについてご紹介予定です。
まず大きく変わったのが建物自体です。以前は背景に写っているビルの42階にあったのが、2020年7月から専用の建物となりました。地上6階・地下1階で設計は大成建設株式会社一級建築士事務所となります。東郷青児の作風の優美な女性像の曲線をイメージした近未来的な雰囲気に生まれ変わりました。

名前も長い名前だったのがSOMPO美術館というシンプルな名前になっています。(この10年くらいの間で、東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館→損保ジャパン東郷青児美術館→SOMPO美術館って感じかな。何度も変わって覚えられなかったのがようやく覚えやすくなったw) コロナ禍の影響でオープンしても全然行けなかったのですが、美術館自体も元々は2020年5月28日開館のはずだったのが7月10日にズレこむなど、少なからず影響を受けました。
1階は受付やロッカー、6階は事務所らしく、展示は5階から3階へと下っていく感じです。3階には常設コーナーがあり、この美術館が誇るゴッホの「ひまわり」も展示されています。

撮影場所を制限されるものの撮影可能となりました! バブル時代に買った時はその高額な価格が批判されたりしましたが、今や安い買い物だったとされるほど高騰していますw 以前に比べると専用ルームっぽさが減った気はするけど、いつでも観られるのは有り難いことです。
2階には待望のカフェが! と言っても私が行った時には終わってましたw 終わるの早いよ…w


こちらがメニュー。いずれ試したいと思いますが、ショップと一体化したカジュアルな感じの空間となっています。
カフェが駄目でも裏に自販機もありますw

一息つきたいときには良いかも。私は濃いコーヒーが飲みたかったので、この日は他のカフェに行きました。
という訳で、完全に生まれ変わって新しい美術館になっていました。眺望は楽しめなくなりましたが、その分快適になったのではないかと思います。もちろんこの時も展示を楽しんできましたので、次回はそれについてご紹介予定です。
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今日も写真多めです。前回ご紹介した三嶋暦師の家を見学した後、有名な三嶋大社にお参りしてきました。
【公式サイト】
http://www.mishimataisha.or.jp/
【施設】三嶋大社
【最寄】三島駅
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
0時間30分程度
三嶋大社は三島の地名の由来になったとされるほどこの地にとって重要な存在で、創建の時期は不明なものの奈良時代には既に記録が残っているという古くからの神社です。伊豆国の一宮とされ、大山祇命(おおやまつみのみこと)と積羽八重事代主神(つみはやえことしろぬしのかみ)の二柱の神を総じて三嶋大明神と称しています。大山祇命は山森農産の守護神、事代主神は恵比須様のことで、源頼朝が源氏再興を祈願した神社としても有名です。
こちらは大鳥居。神社の南側にあり、北西に位置する三島駅から行くと反対側になってしまいます。

この写真を撮った辺りには鰻屋さんがありました。三島は鰻が名物であちこちにお店があります。昔は鰻は三嶋大社の神様の使いとされていたのですが、ある時に食べてみたら罰も当たらず美味しかったということで名物になりましたw
鳥居をくぐると池の真ん中に道があり、西側に厳島神社があります(この写真は本殿側から観てます)

市杵嶋姫命(いちきしまひめ)をお祀りし、北条政子が勧請したとされる神社です。市杵嶋姫命は神仏習合で弁財天と同神とされたので、ご利益も弁天様の芸事上達などとなっています。弁天様だけにちょっと夫婦でお参りするのは躊躇しましたが安産のご利益もあるようです。
こちらは総門。

1930年(昭和5年)に北伊豆地震で被災したようですが、その翌年には竣工したようです。でっかい しめ縄は400kgもあるのだとか
境内を進むと右手に神鹿園があります。

大正時代に奈良の春日大社から雄雌8頭の鹿を譲り受けたそうで、その子孫かな? 餌をやる人に群がってましたw この奥に見えているのが宝物殿で三嶋大社に伝わる御神宝などが常設されていますが、この日は遅かったので入れませんでした。ちなみにこの神鹿園から東側に抜けると前回ご紹介したした三嶋暦師の家に行けます。(我々はこの辺から神社に入りましたw)
こちらは芸能殿。

元々は総門だったのですが、前述の1930年の北伊豆地震で倒壊してしまい、その材料を使ってこちらに移築されました。神事や奉納芸能などが行われるようです。
こちらは神馬舎(しんめしゃ)。神馬像は1868年(慶応4年)完成で、神馬舎は戦後に移されたようです。

三嶋大社の神馬は毎朝 神様を乗せて箱根山に登るという伝説があり、旧神官はお馬様が帰ったと言ってから朝食を摂っていたようで子供の成長と健脚を祈る風習があるとのこと。
こちらは矢田部盛治の像

誰?と思ったら1854年の東海大地震で倒壊した社殿の復興に16,677両という巨費を投じた人物。明治維新の際には明治天皇の御通行警護を務めた他、トンネルを掘って田に水を潤したという地元の偉人でした。地震でぶっ壊れては復活を繰り返していますね…。どおりで慶応2~4年頃の建物ばかりな訳です。
こちらは神門。1867年(慶応3年)に竣工しました。

この辺に来たら急に晴れて神々しい雰囲気になりました。コロナ明けの日本を祝福してるかのような爽やかさ。
神門のアップ

伊豆の名工小沢半兵衛・希道父子一派による彫刻が見どころとなっています。堂々たる風格ですね。
こちらは神門に入って右手にある天然記念物の三嶋大社の金木犀

夏の終り頃に2度(毎年9月上旬と下旬の2度)満開を迎え、満開時には木犀の夕という舞楽などが行われるイベントが催されるようです。
こちらは本殿の前にある舞殿

静岡県の無形文化財に指定されている「お田打ち神事」や「豆撒き神事」「鳴弦式」をはじめ、祈祷なども行うようです。
舞殿の中

かなり綺麗で最近の建物に見えるけど、神門と同じ1867年(慶応3年)に竣工。昭和5年の伊豆震災の復興の際に一部改修したそうです。
そしてこちらが本殿。1866年(慶応2年)に竣工

小沢半兵衛・希道父子一派の彫刻があちこちに施されています。総けやき素木造りで、本殿・幣殿・拝殿、3つの建物が連なる複合社殿となっています。まさに伊豆一宮に相応しい威容。もちろん参拝して、個人的な健康とコロナの収束を祈っておきました。
本当はもっと三島の文化施設を巡りたかった(特に楽寿園…)のですが、この時点で17時頃で日も暮れてきたので諦めて三島駅まで歩いて行きました。
三島はこんな感じであちこちに水路があります。

富士山からの湧水が豊富らしく、この水路から西のほうに行くと源兵衛川というホタルも住んでいる清流があります。源兵衛川は飛び石や木道もあって散策に向いているようですが、疲れていたので行きませんでしたw またいずれ訪れたい。
こちらは白滝公園。湧水が白い滝のように流れていたとされています。

10月中旬で雨上がりだったので肌寒いくらいでしたが、水遊びしている人もいました。夏には憩いの場になりそうですね。
こちらは湧き水の出てくるところ

富士山からの湧き水は年間を通じて15~16℃らしく、夏は冷たく冬は温かく感じるようです。
ということで、三嶋大社の立派さにも驚きましたが、三島の街の川や池の美しさも引けを取らないくらいでした。今回訪れることのできなかった三島駅前の楽寿園も含め、見どころの多い街です。
三島の美術館めぐりの最後にお寿司を頂いてきましたので、次回は三島編の最終回でそれをご紹介しようと思います。
【公式サイト】
http://www.mishimataisha.or.jp/
【施設】三嶋大社
【最寄】三島駅
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
0時間30分程度
三嶋大社は三島の地名の由来になったとされるほどこの地にとって重要な存在で、創建の時期は不明なものの奈良時代には既に記録が残っているという古くからの神社です。伊豆国の一宮とされ、大山祇命(おおやまつみのみこと)と積羽八重事代主神(つみはやえことしろぬしのかみ)の二柱の神を総じて三嶋大明神と称しています。大山祇命は山森農産の守護神、事代主神は恵比須様のことで、源頼朝が源氏再興を祈願した神社としても有名です。
こちらは大鳥居。神社の南側にあり、北西に位置する三島駅から行くと反対側になってしまいます。

この写真を撮った辺りには鰻屋さんがありました。三島は鰻が名物であちこちにお店があります。昔は鰻は三嶋大社の神様の使いとされていたのですが、ある時に食べてみたら罰も当たらず美味しかったということで名物になりましたw
鳥居をくぐると池の真ん中に道があり、西側に厳島神社があります(この写真は本殿側から観てます)

市杵嶋姫命(いちきしまひめ)をお祀りし、北条政子が勧請したとされる神社です。市杵嶋姫命は神仏習合で弁財天と同神とされたので、ご利益も弁天様の芸事上達などとなっています。弁天様だけにちょっと夫婦でお参りするのは躊躇しましたが安産のご利益もあるようです。
こちらは総門。

1930年(昭和5年)に北伊豆地震で被災したようですが、その翌年には竣工したようです。でっかい しめ縄は400kgもあるのだとか
境内を進むと右手に神鹿園があります。

大正時代に奈良の春日大社から雄雌8頭の鹿を譲り受けたそうで、その子孫かな? 餌をやる人に群がってましたw この奥に見えているのが宝物殿で三嶋大社に伝わる御神宝などが常設されていますが、この日は遅かったので入れませんでした。ちなみにこの神鹿園から東側に抜けると前回ご紹介したした三嶋暦師の家に行けます。(我々はこの辺から神社に入りましたw)
こちらは芸能殿。

元々は総門だったのですが、前述の1930年の北伊豆地震で倒壊してしまい、その材料を使ってこちらに移築されました。神事や奉納芸能などが行われるようです。
こちらは神馬舎(しんめしゃ)。神馬像は1868年(慶応4年)完成で、神馬舎は戦後に移されたようです。


三嶋大社の神馬は毎朝 神様を乗せて箱根山に登るという伝説があり、旧神官はお馬様が帰ったと言ってから朝食を摂っていたようで子供の成長と健脚を祈る風習があるとのこと。
こちらは矢田部盛治の像

誰?と思ったら1854年の東海大地震で倒壊した社殿の復興に16,677両という巨費を投じた人物。明治維新の際には明治天皇の御通行警護を務めた他、トンネルを掘って田に水を潤したという地元の偉人でした。地震でぶっ壊れては復活を繰り返していますね…。どおりで慶応2~4年頃の建物ばかりな訳です。
こちらは神門。1867年(慶応3年)に竣工しました。

この辺に来たら急に晴れて神々しい雰囲気になりました。コロナ明けの日本を祝福してるかのような爽やかさ。
神門のアップ

伊豆の名工小沢半兵衛・希道父子一派による彫刻が見どころとなっています。堂々たる風格ですね。
こちらは神門に入って右手にある天然記念物の三嶋大社の金木犀

夏の終り頃に2度(毎年9月上旬と下旬の2度)満開を迎え、満開時には木犀の夕という舞楽などが行われるイベントが催されるようです。
こちらは本殿の前にある舞殿

静岡県の無形文化財に指定されている「お田打ち神事」や「豆撒き神事」「鳴弦式」をはじめ、祈祷なども行うようです。
舞殿の中

かなり綺麗で最近の建物に見えるけど、神門と同じ1867年(慶応3年)に竣工。昭和5年の伊豆震災の復興の際に一部改修したそうです。
そしてこちらが本殿。1866年(慶応2年)に竣工

小沢半兵衛・希道父子一派の彫刻があちこちに施されています。総けやき素木造りで、本殿・幣殿・拝殿、3つの建物が連なる複合社殿となっています。まさに伊豆一宮に相応しい威容。もちろん参拝して、個人的な健康とコロナの収束を祈っておきました。
本当はもっと三島の文化施設を巡りたかった(特に楽寿園…)のですが、この時点で17時頃で日も暮れてきたので諦めて三島駅まで歩いて行きました。
三島はこんな感じであちこちに水路があります。

富士山からの湧水が豊富らしく、この水路から西のほうに行くと源兵衛川というホタルも住んでいる清流があります。源兵衛川は飛び石や木道もあって散策に向いているようですが、疲れていたので行きませんでしたw またいずれ訪れたい。
こちらは白滝公園。湧水が白い滝のように流れていたとされています。


10月中旬で雨上がりだったので肌寒いくらいでしたが、水遊びしている人もいました。夏には憩いの場になりそうですね。
こちらは湧き水の出てくるところ

富士山からの湧き水は年間を通じて15~16℃らしく、夏は冷たく冬は温かく感じるようです。
ということで、三嶋大社の立派さにも驚きましたが、三島の街の川や池の美しさも引けを取らないくらいでした。今回訪れることのできなかった三島駅前の楽寿園も含め、見どころの多い街です。
三島の美術館めぐりの最後にお寿司を頂いてきましたので、次回は三島編の最終回でそれをご紹介しようと思います。
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今日も写真多めです。前回ご紹介した三島の佐野美術館を観た後、三島の街を散策しながら三嶋大社の近くにある三嶋暦師の館を観てきました。
こちらが三嶋暦師の館。江戸時代まで使われていた地方暦の1つである「三嶋暦」を作っていた河合家の住宅です。

安政の地震で三島が壊滅した時に十里木(現在の裾野市)にあった関所を移築して作られました。近隣のお城の瓦なども使われたようです。
【公式サイト】
https://www.city.mishima.shizuoka.jp/kanko_content006484.html
【会場】三嶋暦師の館
【最寄】三島駅
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
0時間30分程度
三嶋大社にほど近く、もともとは神領域だったのを社家の一人だった河合氏が暦師となってこの地で三嶋暦の印刷・販売を行っていたようです。ここも先日の百年名家で紹介されているのを観て、実際に観に行ってきました。
参考リンク:百年名家(しなやかに暦を伝える家~静岡県三島市「三嶋暦師の館」~)
こちらは土間。

この写真の奥の部屋は最近作られた隣の建物に繋がっていて、暦を刷る無料体験などができるようです。閉館ギリギリの時間だったので残念ながら体験しませんでした。
こちらは玄関の間。

最初の写真にあった屋根が「起り破風」を持った式台玄関に特徴があるそうで、この部屋も天井が高いなどちょっと変わった所があります。また、玄関は北向きになっていて目の前の鎌倉古道に面するようにしていたようです。
玄関の間から控えの間と その奥の上段の間が観えております。

控えの間には古材として再利用した瓦などが展示されていました。普通の民家には無いような独特の空間。
上段の間。右手には縁側、左手には展示室になった部屋があります。

この床の間は恐らく関東大震災の頃に壊れて左隣の部屋から移築されたと考えられています。柱や天井なども再利用しているようです。
縁側から庭を観た様子

雨上がりではありますが、北向きということで控えめな採光って感じです。
縁側部分の左右。

狭いけど椅子が置かれていました。こういう空間に憧れますw
こちらは上段の間に移される前の元々の奥座敷。

今は展示室となっていて、暦関係の展示をしています。展示品は後ほど。
元奥座敷の隣も展示室になっています。(元奥座敷の方を撮っています)

この部屋の隣(この写真の後方)は玄関の間の奥になっていて、ぐるっと1周してきた感じです。
展示室には暦に関する様々なものが紹介されています。これは二十四節気についてのパネル

太陰暦は29.5日しかないので二十四節気を併用したのが太陰太陽暦です。夏至とか冬至は今でも馴染みがありますね。
これは当時の暦のコピー。

この河合家にはかつて庭先に天文台もあったと言われていて、幕府が暦を編集するまでは河合家が独自に計算して編集・印刷・販売をしていたようです。三嶋のみならず東国に広く普及していたのだとか。暦の歴史などもパネルで紹介していました。
こちらは版木。慶応3年なので明治の直前です。

ちょっとマニアックな暦で詩歌の題目が示された品のようです。
こちらは最古の三嶋暦のコピー

三嶋暦は鎌倉時代にはあったそうで、これは1437年に足利学校に伝わったものです。かな文字で印刷された暦としては三嶋暦が日本最古とされています。
こちらは三嶋暦の版木

三嶋暦は文字が細かく美しいことも有名だったようで、それが伺えます。
こちらは当時の三嶋暦。江戸時代には三島の土産として道中記に紹介されるほどで、贈答品にもなったのだとか。

しかし1685年に暦は幕府の天文方の支配となり、三嶋暦は伊豆・相模の2国のみの販売許可となりました。
三嶋暦以外にも地方ごとに暦が存在し、これは京暦

京暦はどこの国でも自由に販売することができ、主に北陸と東海以西の西日本で販売されていたようです。
他にもお伊勢参りのお土産(しかも無償)となった伊勢暦などもあり、河合家は伊勢の奉行所にお土産で伊勢暦を配るのは遠慮して欲しいと何度も願い出たのだとかw
こちらは明治5年の旧暦の暦

この年に太陰暦から太陽暦へと改暦されました。既にかなりの部数を販売した後だったので買い戻しを要求する客が殺到して莫大な損害となったようです。この改暦の混乱の話はよく聞くのでよっぽどの大事件だったんでしょうね。
最後に三島茶碗も展示されていました。

模様が三嶋暦みたいなのでこの名前が付いたわけですが、確かにそう見えますw
ということで、変わった経歴の建物と暦について知ることができて面白い施設でした。無料で観られる上に三嶋大社からも近いので、三島を観光する際には立ち寄ってみると この地の歴史を深く理解できそうです。
この後、三嶋大社も訪れました。市内の様子とともに次回ご紹介予定です。
こちらが三嶋暦師の館。江戸時代まで使われていた地方暦の1つである「三嶋暦」を作っていた河合家の住宅です。

安政の地震で三島が壊滅した時に十里木(現在の裾野市)にあった関所を移築して作られました。近隣のお城の瓦なども使われたようです。
【公式サイト】
https://www.city.mishima.shizuoka.jp/kanko_content006484.html
【会場】三嶋暦師の館
【最寄】三島駅
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
0時間30分程度
三嶋大社にほど近く、もともとは神領域だったのを社家の一人だった河合氏が暦師となってこの地で三嶋暦の印刷・販売を行っていたようです。ここも先日の百年名家で紹介されているのを観て、実際に観に行ってきました。
参考リンク:百年名家(しなやかに暦を伝える家~静岡県三島市「三嶋暦師の館」~)
こちらは土間。

この写真の奥の部屋は最近作られた隣の建物に繋がっていて、暦を刷る無料体験などができるようです。閉館ギリギリの時間だったので残念ながら体験しませんでした。
こちらは玄関の間。

最初の写真にあった屋根が「起り破風」を持った式台玄関に特徴があるそうで、この部屋も天井が高いなどちょっと変わった所があります。また、玄関は北向きになっていて目の前の鎌倉古道に面するようにしていたようです。
玄関の間から控えの間と その奥の上段の間が観えております。

控えの間には古材として再利用した瓦などが展示されていました。普通の民家には無いような独特の空間。
上段の間。右手には縁側、左手には展示室になった部屋があります。

この床の間は恐らく関東大震災の頃に壊れて左隣の部屋から移築されたと考えられています。柱や天井なども再利用しているようです。
縁側から庭を観た様子

雨上がりではありますが、北向きということで控えめな採光って感じです。
縁側部分の左右。


狭いけど椅子が置かれていました。こういう空間に憧れますw
こちらは上段の間に移される前の元々の奥座敷。

今は展示室となっていて、暦関係の展示をしています。展示品は後ほど。
元奥座敷の隣も展示室になっています。(元奥座敷の方を撮っています)

この部屋の隣(この写真の後方)は玄関の間の奥になっていて、ぐるっと1周してきた感じです。
展示室には暦に関する様々なものが紹介されています。これは二十四節気についてのパネル

太陰暦は29.5日しかないので二十四節気を併用したのが太陰太陽暦です。夏至とか冬至は今でも馴染みがありますね。
これは当時の暦のコピー。

この河合家にはかつて庭先に天文台もあったと言われていて、幕府が暦を編集するまでは河合家が独自に計算して編集・印刷・販売をしていたようです。三嶋のみならず東国に広く普及していたのだとか。暦の歴史などもパネルで紹介していました。
こちらは版木。慶応3年なので明治の直前です。

ちょっとマニアックな暦で詩歌の題目が示された品のようです。
こちらは最古の三嶋暦のコピー

三嶋暦は鎌倉時代にはあったそうで、これは1437年に足利学校に伝わったものです。かな文字で印刷された暦としては三嶋暦が日本最古とされています。
こちらは三嶋暦の版木

三嶋暦は文字が細かく美しいことも有名だったようで、それが伺えます。
こちらは当時の三嶋暦。江戸時代には三島の土産として道中記に紹介されるほどで、贈答品にもなったのだとか。

しかし1685年に暦は幕府の天文方の支配となり、三嶋暦は伊豆・相模の2国のみの販売許可となりました。
三嶋暦以外にも地方ごとに暦が存在し、これは京暦

京暦はどこの国でも自由に販売することができ、主に北陸と東海以西の西日本で販売されていたようです。
他にもお伊勢参りのお土産(しかも無償)となった伊勢暦などもあり、河合家は伊勢の奉行所にお土産で伊勢暦を配るのは遠慮して欲しいと何度も願い出たのだとかw
こちらは明治5年の旧暦の暦

この年に太陰暦から太陽暦へと改暦されました。既にかなりの部数を販売した後だったので買い戻しを要求する客が殺到して莫大な損害となったようです。この改暦の混乱の話はよく聞くのでよっぽどの大事件だったんでしょうね。
最後に三島茶碗も展示されていました。

模様が三嶋暦みたいなのでこの名前が付いたわけですが、確かにそう見えますw
ということで、変わった経歴の建物と暦について知ることができて面白い施設でした。無料で観られる上に三嶋大社からも近いので、三島を観光する際には立ち寄ってみると この地の歴史を深く理解できそうです。
この後、三嶋大社も訪れました。市内の様子とともに次回ご紹介予定です。
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今日も写真多めです。前回までご紹介していたクレマチスの丘の美術館群を巡った後、三島駅まで戻りそこからタクシーで三島の南にある佐野美術館に行ってきました。ここは池泉回遊式庭園も見どころとなっていますのでその写真を使ってご紹介していこうと思います。
タクシーで行ったら美術館の裏側で降ろされましたw 大した距離じゃないのでバスか歩きでも良かったかな。

この入口の隣に日本料理のお店があって、美術館の庭園が借景みたいになってましたw
こちらが佐野美術館。ここに来るまでに庭園を突っ切ったのですが、それについては後ほど。

【公式サイト】
https://www.sanobi.or.jp/
【会場】佐野美術館
【最寄】三島駅 (タクシーで約10分)
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間00分程度
佐野と言っても地名ではなく、三島出身の実業家の佐野隆一の名前を取ったものです。佐野隆一は合金を開発し電機事業で財をなし、昭和初期にこの地に両親のために邸宅を築きました。その敷地の一部にこの美術館が建っています
2階が展示室となっていて、私が行った時は「加守田章二 天極をさす」をやっていました(既に終了)

近代陶芸の大家で、初期から晩年までの作品が並び益子や遠野といった土地でどのように表現が培われて行ったかがよく分かり、後半には斬新さと伝統が同居するような感じの作風で楽しめました。
参考リンク:加守田章二 天極をさす
また、数点ですが常設コーナーがあり、佐野隆一が蒐集した刀や仏像などが展示されていました。佐野隆一は三島に文化施設をいくつも作った地元の名士だったようです。
と、美術館は30分くらいで足早に観てきたわけですが、ここに来たのは庭と建物が目的でした。先日の百年名家で観て行ってみたくなったw
参考リンク:百年名家(様式美の極み 近代和風建築~静岡県三島市「佐野美術館 隆泉苑」~)
こちらが庭園の地図。

一番最初の写真の裏口の辺りにあった地図です。美術館は右の方にあります。
庭園はこんな感じ

まるで大名の屋敷のような豪華な庭園です。約二千坪も敷地となっています。
角度違い。

池には鴨などもいて風情がありました。水が非常に綺麗で、三島は富士からの湧水で有名な街となっています。(湧水に関しては後日ご紹介予定です)
庭石や彫刻なども置かれています。

5分もあればぐるっと廻れますが、絵になる光景が多い庭園で非常に美しかったです。
庭園の奥にあるこちらが両親のために作った「隆泉苑」 左が書院棟、中央が洋間、右が数寄屋棟となっています。屋根の形もそれぞれです。

残念ながらこちらは一般公開されておらず、茶会や文化講座等の会場として利用されています。佐野美術館に問い合わせると利用できるようです。
こちらは数寄屋の間などがある棟。先程の写真の右側に見切れてる辺りですw

雨戸が閉まっていて中は観られませんでしたが、広縁があったりしてかなり落ち着いた雰囲気の建物です。雨戸が開いていると、庭に向かってガラス張りとなっていて中からの眺めはかなり良いようです。
こちらは書院の間がある棟。こちらはギリギリ中を観ることができました。

この右側には洋間もあり、洋間を挟んで数寄屋と書院という日本的な2つの様式が揃っている家となります。
書院棟の中のアップ。雨戸が閉められそうだったので急いで撮ったため変な構図ですw

こちらもスッキリとした美しさで、欄間などもじっくり観てみたかった…
玄関は庭の裏側にあります。

軒先が銅板となっていて、重厚さよりも軽やかさを感じます。
こちらは玄関前の門

閉ざされていて通る事はできませんでしたw 一文字瓦を使った真っ直ぐな屋根となっているので幾何学的な印象が強いかな。
ということで、建物の中を観ることはできませんでしたが、美術館と庭園の両方を楽しめました。すぐ近くには伊豆箱根鉄道の駅もあるし、三嶋大社もそれほど遠くないので三島観光で足を伸ばすのにも良い所だと思います。
この後、百年名家で紹介していた三島のもう1つの古い建物を訪れました。次回はそちらの写真をご紹介予定です。
タクシーで行ったら美術館の裏側で降ろされましたw 大した距離じゃないのでバスか歩きでも良かったかな。

この入口の隣に日本料理のお店があって、美術館の庭園が借景みたいになってましたw
こちらが佐野美術館。ここに来るまでに庭園を突っ切ったのですが、それについては後ほど。

【公式サイト】
https://www.sanobi.or.jp/
【会場】佐野美術館
【最寄】三島駅 (タクシーで約10分)
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間00分程度
佐野と言っても地名ではなく、三島出身の実業家の佐野隆一の名前を取ったものです。佐野隆一は合金を開発し電機事業で財をなし、昭和初期にこの地に両親のために邸宅を築きました。その敷地の一部にこの美術館が建っています
2階が展示室となっていて、私が行った時は「加守田章二 天極をさす」をやっていました(既に終了)

近代陶芸の大家で、初期から晩年までの作品が並び益子や遠野といった土地でどのように表現が培われて行ったかがよく分かり、後半には斬新さと伝統が同居するような感じの作風で楽しめました。
参考リンク:加守田章二 天極をさす
また、数点ですが常設コーナーがあり、佐野隆一が蒐集した刀や仏像などが展示されていました。佐野隆一は三島に文化施設をいくつも作った地元の名士だったようです。
と、美術館は30分くらいで足早に観てきたわけですが、ここに来たのは庭と建物が目的でした。先日の百年名家で観て行ってみたくなったw
参考リンク:百年名家(様式美の極み 近代和風建築~静岡県三島市「佐野美術館 隆泉苑」~)
こちらが庭園の地図。

一番最初の写真の裏口の辺りにあった地図です。美術館は右の方にあります。
庭園はこんな感じ

まるで大名の屋敷のような豪華な庭園です。約二千坪も敷地となっています。
角度違い。

池には鴨などもいて風情がありました。水が非常に綺麗で、三島は富士からの湧水で有名な街となっています。(湧水に関しては後日ご紹介予定です)
庭石や彫刻なども置かれています。


5分もあればぐるっと廻れますが、絵になる光景が多い庭園で非常に美しかったです。
庭園の奥にあるこちらが両親のために作った「隆泉苑」 左が書院棟、中央が洋間、右が数寄屋棟となっています。屋根の形もそれぞれです。

残念ながらこちらは一般公開されておらず、茶会や文化講座等の会場として利用されています。佐野美術館に問い合わせると利用できるようです。
こちらは数寄屋の間などがある棟。先程の写真の右側に見切れてる辺りですw

雨戸が閉まっていて中は観られませんでしたが、広縁があったりしてかなり落ち着いた雰囲気の建物です。雨戸が開いていると、庭に向かってガラス張りとなっていて中からの眺めはかなり良いようです。
こちらは書院の間がある棟。こちらはギリギリ中を観ることができました。

この右側には洋間もあり、洋間を挟んで数寄屋と書院という日本的な2つの様式が揃っている家となります。
書院棟の中のアップ。雨戸が閉められそうだったので急いで撮ったため変な構図ですw

こちらもスッキリとした美しさで、欄間などもじっくり観てみたかった…
玄関は庭の裏側にあります。

軒先が銅板となっていて、重厚さよりも軽やかさを感じます。
こちらは玄関前の門

閉ざされていて通る事はできませんでしたw 一文字瓦を使った真っ直ぐな屋根となっているので幾何学的な印象が強いかな。
ということで、建物の中を観ることはできませんでしたが、美術館と庭園の両方を楽しめました。すぐ近くには伊豆箱根鉄道の駅もあるし、三嶋大社もそれほど遠くないので三島観光で足を伸ばすのにも良い所だと思います。
この後、百年名家で紹介していた三島のもう1つの古い建物を訪れました。次回はそちらの写真をご紹介予定です。
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今日も写真多めです。前編に引き続き三島のクレマチスの丘にあるヴァンジ彫刻庭園美術館についてで、館内後半から裏庭についてご紹介してまいります。
こちらは館内の奥の部屋

この美術館は建築家の宗本順三 氏が設計したそうで、日本の伝統的な回遊式庭園の要素を取り入れつつ庭園の景色・建築・彫刻が調和し、来館者の居心地を大切にしているようです。
ここまで彫刻ばかりでしたがジュリアーノ・ヴァンジは絵画作品も手掛けています。

彫刻と同じく明快な解釈はできませんが、意味深で何かを象徴しているのかな。
こちらは「歩く女」(1993)

モデルのようにスラっとした歩き方で動きも感じられます。この日の展示でも特に魅力的な女性像でした。
こちらは「横たわる女」(1981)

足を組んで横たわっているようで、右半身と左半身で表現が違って観えます。
左半身はこんな感じ

無数のドレープがあってかなり具象的で優美な雰囲気。
右半身はこんな感じ。

抽象というかツルっとした仕上げになっています。かなり滑らかな雰囲気。ヴァンジの作品は多方向から観るのが醍醐味です
こちらは講演台

表から観ると女性像に見えるけど、台に立つとちゃんと書見台みたいになって実用性もありました。
こちらは「コンポジション」(1987)

テンペラ・鉛筆・木炭によるもので、ちょっと不安を覚えるような光景かな。
この辺にジュリアーノ・ヴァンジの略歴がありました。ジュリアーノ・ヴァンジは1931年にトスカーナのフィレンツェ近郊に生まれ、フィレンツェで彫刻を学びました。ルネサンス以降の人間表現の伝統から逃れるために1959年にブラジルに渡りますが、3年後にイタリアに戻り、それ以降は一貫して人間の姿形によって感情の複雑さを表す独自の彫刻を探求するようになりました。1967年のストロッツィ宮殿の個展で近代社会の人間が抱える閉塞感を表すと人々の称賛と共感を得て、それ以降イタリアのみならずヨーロッパ・アメリカ・日本などでも発表を重ねます。1995年のベルヴェデーレ要塞での大回顧展の成功以降、教会彫刻や公共彫刻の依頼が相次ぐようになったそうで、マリノ・マリーニやジャコモ・マンズーといった戦後現代イタリア彫刻の流れを継いだ巨匠と呼ばれています。
こちらは「チューブの中の女」(1967~68)

どうしてこんな作品を作ろうと思ったんだろw 窮屈そうでねじ曲がっているのが何かを暗示しているようにも思えます。ヴァンジの作品はいろんな素材があって、色大理石や木材、ニッケル合金などを使って象嵌の技法なども用いているようです。
この辺で展示室を1周したので庭に進みました。
1階から裏手の庭に出ることができます。

この美術館の庭園内には約250品種2000株以上のクレマチスが栽培されているそうで、春から初夏の最盛期のみならず夏咲きや冬咲きなども組み合わせているようです。後ろの方に沢山植え込みがあるのが観えますが、この日は時期が微妙で咲いてるのは僅かでしたw
あちこちに植物があり、その中に彫刻が溶け込むように配置されています。

この辺で近くにいたはずの奥さんが見当たらなくなり、神隠しか?と一瞬焦りましたw
種明かしすると先程の像の脇に地下へと続く階段があります。

こんな大掛かりな作品があるとは予想外でしたw
地下には壁画のような作品と、それを観る男女の像がありました。

こういう鑑賞者がいるのかと思ったw 中々面白い趣向です。
こちらは先程の植え込みの葉っぱ

コリウスワサビという種類でこんなに綺麗な葉っぱの鑑賞植物があるとは知りませんでした。他にも色とりどりの下草があり、花だけでなくこうした下草も見どころです。
裏庭から振り返って美術館を観た光景

美術館の屋上あたりから入館して、館内を下ってここに来ます。まあ15分くらいあれば観て回れる広さです。
小高い丘になっているところにはブランコがありました。

ハンモックもあって、晴れてたらここでのんびりするのも気持ちよさそう。この日はあいにくの小雨だったので私は試しませんでしたw
裏庭にも様々な彫刻作品が展示されています。

こちらの像も目ヂカラが強いのは象嵌されているからでしょうね。
こちらは向き合うように展示されています。

神話のワンシーンのような光景です。後ろには円形の池もあります。
池には非常に美しい蓮華が咲いていました。

彫刻の森とフラワーガーデンを合わせたような空間で満足度高めです。
庭園の奥にはホワイトガーデンというエリアもあります。

10月でも様々な花が咲いていて目を楽しませてくれます。春と秋にはローズガーデンも見どころになるそうです。
ホワイトガーデンの奥にはティーハウス ガーデナーズハウスというカフェとガーデン・ライブラリーというのがあります。

公式サイト:http://www.clematisgarden.jp/gardenhouse.html
この日は既に先日ご紹介したピッツェリア&トラットリア チャオチャオでデザートも頂いていたので立ち寄りませんでしたが、庭園を観ながらティータイムできるみたいなので、再訪の際には利用したいところです。
最後に坂を登ると、ピッツェリア&トラットリア チャオチャオの辺りに戻ってきます。
オマケでヴァンジ彫刻庭園美術館の入口の向かいにあるZU PHOTO MUSEUM

公式サイト:http://www.izuphoto-museum.jp/
残念ながら2021年10月時点では休館中でした、企画展を中心とした展示らしいのでコロナの影響でしょうか…
ということで、その名の通り彫刻と庭園を楽しめる美術館でした。クレマチスの丘にはビュッフェとヴァンジの2人の巨匠の専門美術館があるので、それだけでも遠征する価値があると思います。特にクレマチスの咲く頃に訪れてみては如何でしょうか。
この後、送迎バスで三島に戻って三島駅近郊で美術館・史跡を巡ってきました。次回も三島についてご紹介予定です。
こちらは館内の奥の部屋

この美術館は建築家の宗本順三 氏が設計したそうで、日本の伝統的な回遊式庭園の要素を取り入れつつ庭園の景色・建築・彫刻が調和し、来館者の居心地を大切にしているようです。
ここまで彫刻ばかりでしたがジュリアーノ・ヴァンジは絵画作品も手掛けています。

彫刻と同じく明快な解釈はできませんが、意味深で何かを象徴しているのかな。
こちらは「歩く女」(1993)


モデルのようにスラっとした歩き方で動きも感じられます。この日の展示でも特に魅力的な女性像でした。
こちらは「横たわる女」(1981)

足を組んで横たわっているようで、右半身と左半身で表現が違って観えます。
左半身はこんな感じ

無数のドレープがあってかなり具象的で優美な雰囲気。
右半身はこんな感じ。

抽象というかツルっとした仕上げになっています。かなり滑らかな雰囲気。ヴァンジの作品は多方向から観るのが醍醐味です
こちらは講演台


表から観ると女性像に見えるけど、台に立つとちゃんと書見台みたいになって実用性もありました。
こちらは「コンポジション」(1987)

テンペラ・鉛筆・木炭によるもので、ちょっと不安を覚えるような光景かな。
この辺にジュリアーノ・ヴァンジの略歴がありました。ジュリアーノ・ヴァンジは1931年にトスカーナのフィレンツェ近郊に生まれ、フィレンツェで彫刻を学びました。ルネサンス以降の人間表現の伝統から逃れるために1959年にブラジルに渡りますが、3年後にイタリアに戻り、それ以降は一貫して人間の姿形によって感情の複雑さを表す独自の彫刻を探求するようになりました。1967年のストロッツィ宮殿の個展で近代社会の人間が抱える閉塞感を表すと人々の称賛と共感を得て、それ以降イタリアのみならずヨーロッパ・アメリカ・日本などでも発表を重ねます。1995年のベルヴェデーレ要塞での大回顧展の成功以降、教会彫刻や公共彫刻の依頼が相次ぐようになったそうで、マリノ・マリーニやジャコモ・マンズーといった戦後現代イタリア彫刻の流れを継いだ巨匠と呼ばれています。
こちらは「チューブの中の女」(1967~68)


どうしてこんな作品を作ろうと思ったんだろw 窮屈そうでねじ曲がっているのが何かを暗示しているようにも思えます。ヴァンジの作品はいろんな素材があって、色大理石や木材、ニッケル合金などを使って象嵌の技法なども用いているようです。
この辺で展示室を1周したので庭に進みました。
1階から裏手の庭に出ることができます。

この美術館の庭園内には約250品種2000株以上のクレマチスが栽培されているそうで、春から初夏の最盛期のみならず夏咲きや冬咲きなども組み合わせているようです。後ろの方に沢山植え込みがあるのが観えますが、この日は時期が微妙で咲いてるのは僅かでしたw
あちこちに植物があり、その中に彫刻が溶け込むように配置されています。

この辺で近くにいたはずの奥さんが見当たらなくなり、神隠しか?と一瞬焦りましたw
種明かしすると先程の像の脇に地下へと続く階段があります。

こんな大掛かりな作品があるとは予想外でしたw
地下には壁画のような作品と、それを観る男女の像がありました。

こういう鑑賞者がいるのかと思ったw 中々面白い趣向です。
こちらは先程の植え込みの葉っぱ

コリウスワサビという種類でこんなに綺麗な葉っぱの鑑賞植物があるとは知りませんでした。他にも色とりどりの下草があり、花だけでなくこうした下草も見どころです。
裏庭から振り返って美術館を観た光景

美術館の屋上あたりから入館して、館内を下ってここに来ます。まあ15分くらいあれば観て回れる広さです。
小高い丘になっているところにはブランコがありました。

ハンモックもあって、晴れてたらここでのんびりするのも気持ちよさそう。この日はあいにくの小雨だったので私は試しませんでしたw
裏庭にも様々な彫刻作品が展示されています。


こちらの像も目ヂカラが強いのは象嵌されているからでしょうね。
こちらは向き合うように展示されています。

神話のワンシーンのような光景です。後ろには円形の池もあります。
池には非常に美しい蓮華が咲いていました。

彫刻の森とフラワーガーデンを合わせたような空間で満足度高めです。
庭園の奥にはホワイトガーデンというエリアもあります。

10月でも様々な花が咲いていて目を楽しませてくれます。春と秋にはローズガーデンも見どころになるそうです。
ホワイトガーデンの奥にはティーハウス ガーデナーズハウスというカフェとガーデン・ライブラリーというのがあります。

公式サイト:http://www.clematisgarden.jp/gardenhouse.html
この日は既に先日ご紹介したピッツェリア&トラットリア チャオチャオでデザートも頂いていたので立ち寄りませんでしたが、庭園を観ながらティータイムできるみたいなので、再訪の際には利用したいところです。
最後に坂を登ると、ピッツェリア&トラットリア チャオチャオの辺りに戻ってきます。
オマケでヴァンジ彫刻庭園美術館の入口の向かいにあるZU PHOTO MUSEUM

公式サイト:http://www.izuphoto-museum.jp/
残念ながら2021年10月時点では休館中でした、企画展を中心とした展示らしいのでコロナの影響でしょうか…
ということで、その名の通り彫刻と庭園を楽しめる美術館でした。クレマチスの丘にはビュッフェとヴァンジの2人の巨匠の専門美術館があるので、それだけでも遠征する価値があると思います。特にクレマチスの咲く頃に訪れてみては如何でしょうか。
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