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ウィーン・ミュージアム所蔵 クリムト、シーレ ウィーン世紀末展 【日本橋タカシマヤ】

最近、旅行や休日出勤などで中々美術館巡りができませんでしたが、もうすぐ「ウィーン世紀末展」の東京開催が終わりそうなので、これは見逃したらマズい!と思い慌てて観にいってきました。

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【展覧名】
 ウィーン・ミュージアム所蔵 クリムト、シーレ ウィーン世紀末展

【公式サイト】
 東京:http://www.takashimaya.co.jp/tokyo/event2/index.html
 大阪:http://www.suntory.co.jp/culture/smt/gallery/next.html

【会場】日本橋タカシマヤ8F
【最寄】地下鉄日本橋駅
【会期】2009/09/16~2009/10/12 (以降巡回)
 ※営業時間・休館日・地図などは公式サイトでご確認下さい。
 ※写真はコンパクトデジカメで撮影しました。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 2時間00分程度

【混み具合・混雑状況(日曜日16時頃です)】
 混雑_1_2_③_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
この展覧会は1880年~1910年くらいのウィーンの芸術を題材にしていて、中々日本ではお目にかけないシーレやクリムトの作品もあって見応えのある面白い内容でした。今回も章ごとに気に入った作品をご紹介します。
参考までに、wikiに面白い記事があったので、これを読むと理解が深まるかもしれません。
「世紀末ウィーン」のwiki

<第1章 装飾美術と風景画>
この章では「情緒的印象主義」という印象派に似た作品や装飾美術が紹介されていました。ウィーンにはリングシュトラーセという環状道路があるそうですが、それはこの時代に建設されたらしく、その一環で装飾美術の仕事も多くあったようです。このコーナーではそうした背景で花開いた芸術を紹介していました。

フーゴー・シャルルモント 「ハンス・マカルトのアトリエの静物」
画面の中央には船の模型や中国風の花瓶、左上部にはインコの剥製、下部手前には貝殻などという感じで様々な豪奢な宝が置かれた静物です。これはそんなにリアルってほどではないけど、その当時のウィーンの人々が物に執着する享楽的な世俗だったという解説を聞くと、なるほどと思えました。そう思って観るとヴァニタスみたいに意味有りげです。

レオポルト・カール・ミュラー 「若いアラブ人の上半身(通称"召使いのハッサン")」
赤いターバンを撒いた色黒の若い男性の像です。普通に日本人の大工さんとかにいそうw 若々しいエネルギッシュな感じでした。

エミール・ヤーコブ・シンドラー 「森の小道」
その名の通り森の絵で、うっそうとした背の高い木々を描いています。これは情緒的印象主義の作品らしいです。印象派と似てるけど、少し写実的かな? 道に落ちる木漏れ日や光の当たり方の表現などは印象派っぽさを感じました。

マリー・エグナー 「山ツツジ」
赤とピンクが混じった鮮やかな山ツツジと、それが生えている急な斜面、背景には遙かな山々が描かれています。可憐な山ツツジと自然の雄大さを感じることのできる絵でかなり気に入りました。

ティナ・ブラウ 「テュルケンシャンツェから見たウィーンの眺め」
この人は女性画家です。観た感じ何の変哲もない土の丘と、向こうには街が描かれています。こんな風景をよく題材にするな…と思う一方で、一見したときコローの作品のような柔らかな表現を感じました。

ハインリヒ・トメク 「カーレンベルクの村とレオポルツベルク」
大きな絵です。夕陽に染まる山が大きく描かれ存在感があります。その頂には屋敷があり、山の下には街が広がっています。のどかな感じもしますが、とにかく山が力強く思えました。

フーゴー・ダルナウト 「シュトゥーベントーア橋」
川とそれに架かる橋の絵です。空と雲にはピンクや薄紫が混じり、もうすぐ夜を迎える時間帯であることがうかがえます。 橋の上には家路に急いでいるだろう人々や、灯り始めた等間隔の街灯が描かれています。その灯りが川の水面に反射していて、昼でもなく夜でもない短い夕暮れ時の美しさを感じました。夕暮れの絵は郷愁を誘われますね。

フェルディナント・ラウフベルガー 「プラーター公園で楽しむ庶民」
この画家はリングシュトラーセの装飾を手がけて成功した人らしいです。この絵は公園の木陰に座ってくつろいでいる人たちや、原っぱで座っている人たちを描いています。 その中には、カップル、はしゃいでる子供とその親、取っ組み合って喧嘩している子供などなど、銘々に公園でのひと時を過ごしている様子が描かれていて面白いです。絵全体が明るい感じでほのぼのしてました。

シャルル・ヴィルダ 「ランナーとシュトラウス」
舞踏会を描いた作品で、絵の右上には有名な作曲家のヨハン・シュトラウスがバイオリンを弾いている様子が描かれています。フロアには淡い色のドレスを着た女たちや、その踊りの相手をしている男も描かれ華やかな感じです。この頃、ウィーンでは連日連夜、王侯貴族から庶民まで歌と踊りに明け暮れていたそうで、この絵からも享楽的な雰囲気が伝わってくるようでした。

スザンネ・レナーテ・グラニッチェ 「イーゼルの前の自画像」
萌えーw 左手にパレット右手に筆を持ち、つばの広い帽子を被った美人画家の自画像です。 こちらを向いて微笑んでいて、白いブラウスとその笑顔から清楚で爽やかな印象をうけます。印象派(特にモネとか)の雰囲気に近い絵かな。柔らかい画風でかなり好みでした。

<第2章 グスタフ・クリムト>
この展覧会で最も充実してると思ったのがこのコーナーです。私もここ何年も年に100回くらい展覧に行ってますが、クリムトはせいぜい10枚くらいしか観たことないかも…。これだけ良い作品を観られるのは中々ない機会かもしれません。 ・・・というわけで私もクリムトについてはほとんど知識がなかったのですが、詳しい解説があって分かりやすかったです。
クリムトは最初はアカデミックな装飾美術からスタートして、公的な仕事で成功しました。しかしその後、保守的な美術界に疑問を持ち「ウィーン分離派」という一派を結成しました。ウィーン分離派は「時代にはその芸術を、芸術にはその自由を」というモットーで活動したようです(4章で紹介されています)。このコーナーでは作品点数は多くないものの、アカデミックな作品も分離派への記念碑的な作品も観られました。

フランツ・フォン・マッチュ 「テレーゼとフランツ・マッチュ」 ★こちらで観られます
この人はクリムトの仲間だったかな(多分) 赤い椅子に座って編み物をする女の子と、ぬいぐるみのついた車輪の玩具を持っている弟の肖像です。きょとんとした顔の弟と、それを見守る姉の目の優しさが微笑ましかったです。画風はアカデミックな感じがしました。

グスタフ・クリムト 「寓話」 ★こちらで観られます
クリムト21歳の初期の作品。初期のクリムトはハンス・マカルトの影響が見て取れるとありました。1章にその画家の絵もありますが、どこら辺が影響したのかはわかりませんw この絵はアカデミックな感じの絵で、ペンを持った理想的な裸婦が中央に描かれています。そして、その裸婦の左右にはイソップ物語の寓話を主題にした動物が描かれています。左にはライオンとそれを助けたネズミ。右には鶴と瓶に入った餌をもったキツネが描かれていました。キツネはなんか嫌そうな顔して可愛かったw

エルンスト・クリムト 「宝石商」
グスタフ・クリムトには弟のエルンストがいて、これはその作品です。弟なんていたんですね。しかもかなりの腕前です。半円状(かまぼこみたいな)をした絵で、左側には冠のようなものを被った女性(髪の質感まで出ているようでした)が、金のアクセサリーを手にとって観ています。右にはひげを生やした男が女性に話しかけているようです。手元に宝石箱があるので、この男が宝石商で売り込みをかけているみたいです。しかし、女性の表情はあんま興味なさそうでしたw この絵の中央には紋章のようなマークが描かれていて、それが装飾的な感じでした。

グスタフ・クリムト 「愛」  ★こちらで観られます
これは気に入ったのでショップで絵葉書を買いました。両脇が金地で、ピンクのバラが描かれていて、真ん中には暗めの色彩の絵が描かれています。絵の中には男女が抱擁している姿が描かれ、その背中は背景に溶け込みそうなほどぼんやりしています。さらに、2人の頭上には亡霊のような女の顔が6~7人描かれていて、嫉妬か憎しみのような表情を浮かべていました。女の業を表現したんでしょうか。結構怖い絵ですが面白かったです。

グスタフ・クリムト 「パラス・アテナ」  ★こちらで観られます
これは第2回分離派展に出された記念碑的な作品らしいです。金の兜と胸当てを装着した女性が大きく描かれ、手には杖?と小さい裸婦を持っています。タイトルどおりギリシャ神話のアテナのようです。そしてよく観ると胸当てはゴルゴンが描かれ、その舌をぺろりと出しています。この表情は美術界への挑戦的な批判を表現しているらしく、当時は批判と賞賛のまっぷたつにわかれたそうです。愛嬌があって面白いんですけどねw 全体的に私の持つクリムト作品のイメージ通り、優雅で夢の中でまどろんでいるかのような印象を受けました。

<第3章 エゴン・シーレ>
シーレもかなり楽しみにしていたコーナーです。シーレはクリムト以上に観る機会が少ないかも…。シーレはクリムトに才能を認められお互いに交流があったそうです。しかし28歳の若さでスペイン風邪で死んでしまった夭折の天才(というか奇才?)画家です。 ノイクンストグルッペという一派を結成していたという解説もありました。

エゴン・シーレ 「意地悪女」
私の持ってるシーレのイメージは、えぐくて生々しい中に葛藤や性/生という根源的な力強さがあるという感じなのですが、これまた強烈なインパクトの作品です。4歳下の妹を描いた作品なのですが、ヤンキーかよ!と突っ込みたくなる肖像ですw 上半身が裸で前かがみになり腕を組んでいます。しかし、何といっても強烈なのが舌打ちしているような意地悪顔ですw 髪と帽子が一体化して凄い頭になってるし、仲が良かった妹をこんな風に描いちゃうなんて!?と驚きました。

エゴン・シーレ 「ヒマワリ」 ★こちらで観られます
やたら縦長なヒマワリの絵です。(日本の掛け軸の影響らしい) 普通、ヒマワリの絵といえば、それこそゴッホの作品ように力強い様子を思い浮かべますが、シーレは違いますw 花は真っ黒で葉っぱもダラリと黒ずんで垂れています。枯れて死んだような印象でちょっと醜い感じもします。その一方で、ヒマワリの足元ではオレンジの花が咲き誇っていて、まるで生と死の対比のようでした。シーレならではのセンスを感じます。

エゴン・シーレ 「裸婦背面」
うつ伏せの裸婦を描いた作品ですが、その裸婦は痩せていて骨が浮いて見えます。皮膚も黒ずんで不健康そうで、お世辞にも綺麗とは言えませんw シーレの持ち味である「生きることの痛み」を感じる1枚でした。

エゴン・シーレ 「アルトゥール・レスター」  ★こちらで観られます
早くからシーレを援護してくれた批評家の肖像です。右隣にはその奥さんの絵もありました。手を交差した横向きのポーズで何をしているのか全く分かりません。漫画のジョジョの奇妙な冒険に出てきそうなポーズですw まったく伝統的なポーズとは関係ないポーズをとらす点にシーレの絵に対する姿勢が感じられました。

エゴン・シーレ 「自画像」 ★こちらで観られます
今回のポスターにもなっている作品。(ポスターはこの一部をトリミングしている) よく観ると、シーレの頭の右側は黒い花瓶と一体化していて、その花瓶は人の横顔のように見えます。これはシーレの2面性を暗示しているという解説もありました。それにしても、極端に長い指や、線の多い顔、黒ずんだ肌などの表現はシーレ独特ですね。こちらを見つめる眼には言いようのないパワーを感じます。

エゴン・シーレ 「裸の男」
手を頭の上で組んで立つ裸の男性です。顔は腕で隠されていますが、体は所々シーレ独特の色彩で生々しく(痛々しく?)描かれています。 これもまた生きる苦しみを表現したのかな? 


<第4章 分離派とウィーン工房>
このコーナーにはクリムトの結成した分離派の作品がありました。ユーゲントシュティールという装飾的な表現(植物をモティーフとした曲線など)などが特徴という解説もありました。たまにアールヌーボーのような雰囲気の作品もあったかも。

オスカー・ココシュカ 「夢見る少年たち」
8枚セットの絵。絵の右側に文字が書かれているから紙芝居みたいなものかも。童話の挿絵みたいな雰囲気で、幾何学的に簡素化された装飾性がありました。

オスカー・ココシュカ 「ウィーン工房のハガキ、no152 "窓辺の婦人"」
月夜に窓辺で本を読む女性が描かれています。これも簡素化された童話的な雰囲気がしていて、枠にそって木枠のような装飾があります。全体的に落ち着く青っぽい色調で神秘的な感じでした。気に入ったので絵葉書を買いました。

マックス・クルツヴァイル 「病気の回復」
これは印象派っぽいかな。草原と果実のなった木が背景で全体的に爽やかな緑色となっていて、帽子を被った男性とその腕に抱きついている女性が描かれています。女性の顔は無表情のように見えますが、しっかりと男性の腕を持って、もう離さない!って感じでした。また病気にならないか不安なのかな?

オットー・ワーグナー 「シュタインホーフの教会(草案)」
かなり緻密に描かれた草案です。教会というよりはモスクみたいな形してるかも。草案なのに芸術的な雰囲気がありました。この建物は建築の歴史においても重要な建物となったそうで、今でもウィーンの観光地になってるみたいです。

カール・モル 「庭のテラス」
レンガで造られたテラスを描いた作品。塀の上には白くて四角い花瓶が置かれ、赤く咲いた花(ゼラニウム)が咲いています。また、月桂樹も配置されていて画面全体から規則的・幾何学的な美しさを感じました。これがこの頃のウィーンの特徴らしいです。

<第5章 自然主義と表現主義>
分離派はやがて現実を描く自然主義へと変遷し、シーレたちの一派は装飾的表現に対して、苦悩・絶望・死といった根源的なテーマを表現する表現主義に向かっていったそうです。このコーナーではそうした2つの流れの作品が混じって展示されていました。

レオポルド・ヴィドリツカ 「ブラーター公園のレストラン"花束亭"の庭」
見慣れた印象派っぽい雰囲気があるかなw 公園に面したレストランでオープンカフェのように公園に白いテーブルと椅子を置いている店なんでしょうが、店は閉まっていて、外の椅子とテーブルはてきとーな感じでまとめて置いてありました。外のテーブルの上には木から舞い落ちる木の葉があり、足元には木の葉の絨毯ができていました。ちょっとしんみりと感傷にひたれそうですが、どこか明るさも感じる美しい絵でした。

リヒアルト・ゲルストル 「母と娘」
これも印象派のような感じでしたが、何か緊張感があります。黒いドレスの女性と、白い服の娘が並んで2人ともこちらをじっと見つめています。 肖像画の2人は平坦な感じで描かれ奥行きがないのも特徴ですが、何といってもその眼が怖いくらいですw 生活に潜むものを描くというのはムンクの影響らしいですが、まさにムンクのような不安すら覚える作品でした。

グスタフ・ヤーガーシュバッハー 「ペーター・アルテンベルクの肖像」
ちょっと病的な顔色の鼻眼鏡をかけた男性の肖像です。振り返った顔には皺が多いのですが、茶色い鮮やかな口ひげをたくわえていました。眼にも光があって顔色の割りに元気なのかなw 背景にはバーの扉や暗闇に光る星が描かれていました。

エルンスト・バイエル 「月夜の冬景色」
川と川べりを描いていて、辺りには雪が積もっています。空には月が輝き、水面には月光が反射していました。神秘的な静けさを感じる1枚でした。

マックス・オッペンハイマー 「エゴン・シーレ」
シーレをモデルにした作品。シーレらしく手を捻じ曲げたようなポーズをとっていました。痩せた顔で人を馬鹿にしたような冷淡な目をしています。(実際に絵が売れないのを馬鹿にしている所を描いているらしいですw) 良くも悪くもシーレの心情がよく伝わってくる作品でした。

マックス・オッペンハイマー 「近代画廊の展覧会ポスター」
結構大きなポスターです。引き締まった裸体の男性がモノクロで描かれ、その胸は真っ赤な鮮血で染まっています。顔は苦悶の表情をして、血の出ているところに手を当てて凄く痛そうです。これも苦悶が伝わってくるような作品でした。当時、不快感を与えるということでこのポスターを張るのは禁止されたそうですw


ということで、タカシマヤの展覧スペースならそんなに点数も多くないだろうと思っていたら、強烈な個性を持った作品が多かったので、充実感がありました。140点もあるので思った以上の収穫でした。会期がもうすぐ終わってしまいますがお勧めです。この後、大阪などに巡回するそうです。

おまけ:会場の隣でウィーン・オーストリアフェアをやっていました。
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・・・しかし、さらにその隣では北海道物産展を大々的にやっていたので、そっちに惹かれてしまったw 北海道のジャガイモが入ったカレーパンを買ったら美味しかったです。


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【番外編】 京都旅行 金閣寺エリアその3

今回も京都旅行の記事です。しかし、ようやく美術館ネタを仕入れてきたので、京都編はこの記事で一時中断(まだ沢山あるので折を見て再開します)

今日は前回の記事で飛ばした仁和寺です。なぜ飛ばしたかというと、このお寺は見所が多くて素晴らしいので、他と一緒に紹介すると記事が非常に長くなるのため、独立した記事にしました。
この仁和寺は真言宗御室派のお寺で、888年に宇多天皇が完成させました。その後、江戸時代まで皇室の皇子や皇孫が門跡として勤めました。応仁の乱で全焼したりもしたらしく、現在の伽藍は徳川家光が再建したものらしいです。さらにここはお寺だけでなく遅咲きの桜「御室桜」でも有名らしいです
公式サイト:http://web.kyoto-inet.or.jp/org/ninnaji/

入口の門。二王門(仁王じゃなく二王と書くようです。)
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(左):名前に相応しく仁王がいます。左は吽。
(右):右は阿。余談ですが、人間が生まれておぎゃあと叫ぶときの顔が阿。死ぬときに口を結ぶのが吽の顔と聞いたことがあります。(真偽は不明ですw)
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入口を入ってからすぐ左にある御殿入口。ここには地を這うような見事な松もありました。
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御殿内の屏風。 岸駒(がんく)という江戸後期の岸派の絵師の作です。まずまず良い感じ
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屋内を進んでいった白書院にある襖絵。福永晴帆の1937年の作品らしいです。ちょっと斜めっててすみません。優美さと大胆さが共存していて見事です。
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隣の部屋。四季折々の松をテーマにしています。まさに「壮観」ですねw
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上の絵の左側面。舞い飛ぶ鳥が爽快で自由です。
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これは右側面。岩に打ち付ける波の飛沫が力強い動きを感じさせますが、全体的に大和絵風の柔らかい上品さも感じます。
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さらに隣の部屋。面白い構図です。
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もちろん襖絵だけじゃなく庭も見所です。南庭
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南庭の全景
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宸殿(しんでん)への渡り廊下
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宸殿から観る南庭
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宸殿から観る北庭。ここの眺めは抜群でした。向こうに五重塔が見えます。
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北庭の西側
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欄間? こんなところまでアートです。
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この宸殿(しんでん)には上段の間、中段の間、下段の間があり、それぞれ原在泉が1913年に描いた襖絵などがあります。
上段の間の床には「遠山流水」 襖には春の「桜花」 その裏面の中段の間側には夏の「葵祭之図」、他方には秋の「大堰川三船之図」 下段の間の襖には冬の「鷹野行幸図(大阪・交野)」ということで四季がテーマのようです。

まずは下段の間 「鷹野行幸図(大阪・交野)」 豪華です。
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中段の間 「大堰川三船之図」
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中段の間 「葵祭之図」
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上段の間 左のが「桜花」です。 右に「遠山流水」があります。
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上段の間の正面のアップ。見事な孔雀です。 それにしてもここの襖や戸の絵は素晴らしいものばかりでした。
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これは霊明殿(れいめいでん)だったかな。作者は忘れましたがこれも渋いです。
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霊明殿の本尊は薬師如来です。御殿内にはここしか仏堂はないようです。
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霊明殿付近から観る北庭。散歩してみたいw
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黒書院。ここには1931年(弘法大師1100年御忌の)に堂本印象に描かれた襖絵が各部屋にあるみたいでした。黒書院は裏に竹の間、表は柳の間、松の間、秋草の間、上段の間と4つの間があります。
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黒書院の襖絵。これは松がかかれてますので松の間でしょう。
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こんな感じで御殿をぐるっと巡りました。

これは御殿から出る途中にあったお茶席。500円だったかな
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この仁和寺は御殿だけでなく沢山の伽藍があります。結構広いです。
これは勅使門。
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何故か中門の前景写真を撮り忘れましたが、
(左):中門の多聞天
(右):中門の持国天
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さらに進むとさっきの北庭でも見えていた五重塔が見えます。そういえば五重塔で有名な東寺も真言宗ですね。
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五重の塔の北東あたりにある九所明神(本殿、左右殿) 九つのメジャーな神様を祭っています。前にあるのは古田織部が考案した織部型石灯篭で、三日月の穴が開いていました。
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これが本殿かな
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九所明神の西にある経蔵。一切経が収められているらしいです。何故かこの経蔵は禅宗の様式の建築です。
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国宝の金堂。要は本堂です。
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本尊は阿弥陀三尊像です。
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金堂の左側。
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この奥にはさらに弘法大師をまつった御影堂とか、御室88箇所めぐり(2時間程度のコースらしい)などもありました。御室88箇所は流石にやりませんでしたw

観音堂。ここには千手千眼観自在菩薩や二十八部衆もいるようですが観られませんでした。
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中門あたりから入口方面を観た景色。本当に見所が多かったです。
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ということで、かなり充実したお寺でした。京都の中でもかなり上位の満足度でした。ここには宿泊施設もあるみたいで、泊まって御勤めに参加すると特別に観られる場所もあるそうです。京都に足を運ばれた際は是非寄ってみてください。
さて、京都旅行はこれで半分くらいかなw 次回から本線復帰で美術館ネタに戻りますが、またその次の週あたりに京都の記事を再開しようかと思います。


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【番外編】 京都旅行 金閣寺エリアその2

今週は番外編で京都旅行の記事が続いております。今日は前回の金閣寺エリアの続きです。

↓この辺です


金閣寺からきぬかけの道を歩いて龍安寺に行きました。龍安寺の入口。意外と空いていました。
公式サイト:http://www.ryoanji.jp/
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龍安寺は、室町時代の守護大名の細川勝元が創建した臨済宗妙心寺派のお寺です。また臨済宗ですねw 
(左):龍安寺の中のマップ。結構広いです。
(右):入口付近の道
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お寺の中にある鏡容池(きょうようち)。めっちゃ蓮あってちょっときもいw 真ん中に弁天堂がありました。
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(左):庫裏と石段。石段の両脇は龍安寺垣というらしいです。
(右):庫裏。この建築様式は今回の旅で結構見たかな。金閣寺のにも似てる気がします。
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庫裏から有名な石庭に行く途中に眼の不自由な方向けにミニチュアがありました。
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石庭。なんか白いのが見えていますが、このとき工事中でした。さらに2010年の1月5日~2月25日はお寺ごと拝観中止になるようです。 詳しくはこちら
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横長な感じ。枯山水といえば龍安寺!って思い浮かびますが、建仁寺や天龍寺に比べると案外地味かもw
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とはいえ、工事中のおかげで間近で見られたのは貴重な経験でした
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この部屋は方丈です。臨済宗のお寺には方丈がつきものなのかな。
この絵は、皐月鶴翁(さつきかくおう)が1953年から5年がかりで描いた龍。見事です。
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この龍も迫力と生命力があります。
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正面。
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石庭のアップ。白い石が水の流れのようです。
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今度は奥のほうから入口方向を見た石庭。正式名称は方丈庭園というらしいです
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真ん中の石。なんか石にも威厳がありますw
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「蹲踞(つくばい)」 茶室に入る前に手を清めるところらしいです。これは水戸黄門で有名な徳川光圀の寄進らしいです。
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庫裏から出て、敷地の奥へいくと、日本離れしたデザインの供養塔があります。パゴタというものでビルマ方面で戦死した方達への供養らしいです。
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パゴタの前には変わった木が生えてました。これもビルマと関係あるのかな??
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再び鏡容池。ここも紅葉したら綺麗になりそうです。
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この後、龍安寺から仁和寺に行ったのですが、仁和寺が充実しまくっていてこの記事に収まりきらないので、その次に行った妙心寺と北野天満宮を先にご紹介します。

嵐電の妙心寺道駅から近い妙心寺の入口。臨済宗妙心寺派の大本山です。
公式サイト:http://www.myoshinji.com/
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今年の1月頃に東博の妙心寺展に行ったときにこの寺の説明を読みましたが、実際に来るとだだっぴろくて驚きます。
こういう感じの○○院が沢山あります。
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どれも似てるw 中に入らないとあんま面白くないかも
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とにかく広くて迷路みたいです。右も左も○○院ばかり。48箇院もあるそうです。
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たまに車がきたりします。「妙心寺」はお寺の集合体みたいなもんです。
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法堂 ここでは狩野探幽の雲龍図が観られるようですが、今回は疲労のため素通りしました。
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蓮池。全部観るのは無理なので東側から出ることにしました。
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どこも立派な門構えです。
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本当に迷路みたいでした…。全部観るのは大変なので、ここは京都上級者向けの観光地かもしれないです。
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さらにバスに乗って北野天満宮に行きました。神社は閉門とかないのがありがたいw
公式サイト:http://www.kitanotenmangu.or.jp/
(左):バス停から一番近い参道
(左):ちょっと進んだ参道。脇には牛の置物がたくさんありました。
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楼門。この神社はいわずと知れた、学問の神様の菅原道真を祭った神社です。
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三光門(中門) 非常に豪勢な門です。
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門にはちょっと可愛いマスコット的な聖獣がいました。
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社殿。特に何も試験を予定していませんが、とりあえずお参りしました。
左遷先の大宰府で死んだ後、死霊となって京に災難をまいたそうですが、後に左遷を撤回し学問の神として祀って祟りをおさめたそうです。
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奉納品。神社らしい雰囲気です
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裏手。
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雰囲気がいいので、なんとなくこんな写真を撮ってみましたw
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ということで、金閣寺エリアは見所が多いです。龍安寺と妙心寺はちょっと渋めかな。北野天満宮は雰囲気だけでも楽しめます。そして、このエリアで金閣寺をも越える面白さがあったのが仁和寺です。次回は仁和寺をご紹介します。


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【番外編】 京都旅行 金閣寺エリアその1

今日も京都旅行に行った記事です。今日は京都の中でも見所が集中している金閣寺エリアをご紹介します。

まずは昨日の記事で後回しにしていた広隆寺から紹介しようと思います。
↓ここら辺りです。嵐山と金閣寺の間くらいかな。


広隆寺へは嵐山から京福電気鉄道(嵐電)で行きました。
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嵐山からだと途中で二又に分かれますが、広隆寺、仁和寺、妙心寺、龍安寺、平安神宮などは嵐電で周ると便利かも。
京福電気鉄道の公式ページ:http://www.keifuku.co.jp/randen/information.html
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広隆寺です。金閣寺エリアか嵐山エリアか微妙なところ(むしろ太秦エリア)ですが、このブログでは金閣寺エリアとしましょうw
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広隆寺の南大門(仁王門) ここは真言宗のお寺ですがそれ以前に縁起があって、聖徳太子の仏像「弥勒菩薩半跏像」のために秦河勝(はたのかわかつ)が作った飛鳥時代のお寺なのだとか。
紹介ページ:http://kaiwai.city.kyoto.jp/search/view_sight.php?ManageCode=1000064&InforKindCode=1
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仁王像。右が阿で左が吽です。
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仁王門を裏から撮影。緑の毛のようなものが生えた木が由緒ある寺に相応しい雰囲気でした
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本堂。ここの本尊は聖徳太子の像らしいです。
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新霊宝殿。ここに国宝第一号(というか第一期)の木造弥勒菩薩半跏像(宝冠弥勒)を始めとする数々の仏像が収められていました。
弥勒菩薩半跏像の優美な佇まいは必見です! 他にも十二神将や千手観音など素晴らしい仏像が沢山ありました。
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さて、実際には広隆寺と金閣寺は別の日に行ったのですが、ここで一気に金閣寺に進もうと思います。
金閣寺へはバスが最適かな。めちゃくちゃ混むのが難点ですが、すぐ近くまでいけます。うっかり撮り忘れましたが、金閣寺のバス停あたりから左の大文字の焼き跡も観れました。
公式ページ:http://www.shokoku-ji.or.jp/kinkakuji/

↓この辺です


金閣寺は足利義満の頃に建てられた臨済宗のお寺です。本当は鹿苑寺という名前であることも有名ですね。
金閣寺の門。すでにちょっと紅葉しかかっている木がありました。
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舟形石。どういう由来かわかりませんw
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(左):鐘楼。確か、打つのにお布施が必要だったと記憶しています。
(右):庫裏。臨済宗っぽい建物です。それにしても京都観光で主要なお寺は臨済宗と真言宗が多いですね。
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やってきました金閣!
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あいにくのお天気でしたがくっきりと水面に反射していました。昭和に放火で消失して再建し、さらに1987年に金箔を張替えたらしいです。新しい感じですね。
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臨済宗のお寺は庭が見事です。金閣だけじゃないですね。金ぴかなのに下品じゃないのはこの庭のおかげかも
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水面に映った金閣を撮ってみました。
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金閣の斜め裏手にある陸舟の松(おかふねのまつ/りくしゅうのまつ) 元は足利義満の盆栽だったらしいです。樹齢600年なのだとか。
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金閣の斜め裏から。こっちから観ると微妙w
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金閣を横からと、屋根の鳳凰のアップ。
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金閣の裏手。小鳥が沢山いました。
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鯉魚石と龍門の瀧。鯉の形の石が滝を登っているように見えます。
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安民沢(あんみんたく) 右に見えるのは白蛇塚という五輪の石塔です。 
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ここら辺は紅葉したら凄そう…。
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夕佳亭(せっかてい) 数寄屋造りの茶室です。藁葺きの屋根で良い感じでした。
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不動堂。本尊は弘法大師が作ったと伝わっているようです。あれ?臨済宗のはずじゃ…。
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真言は「ノーマク サーマンダー バーサラダー センダー マーカロシャーター サハダヤ ウンタラター カンマン」でした。
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ということで、やはり金閣寺は楽しめました。京都といえば?と聞かれたらベスト3には入る観光地だと思います。外国人もかなり多かったです。


おまけ。この後、歩いて龍安寺まで行きましたw これは道中の「きぬかけの道」です。途中、立命館大学なんかもありますが、あんま大した観光にならないかもw こういう雰囲気のところは少しだけでした。
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次回は龍安寺などを紹介する予定です。


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