Archive | 2009年12月
先日、六本木ヒルズの中にある森アーツセンターギャラリーで「ヴァン クリーフ&アーペル ザ スピリット オブ ビューティー展 時空を超える美の真髄」を観てきました。今年は春に上野でカルティエ展もありましたが、この展示も同じように豪華絢爛で美しい宝飾品を堪能することが出来ました。

【展覧名】
ヴァン クリーフ&アーペル ザ スピリット オブ ビューティー展 時空を超える美の真髄
【公式サイト】
http://www.roppongihills.com/art/macg/events/2009/11/vancleef.html
http://www.thespiritofbeauty-vancleef-arpels.com/
【会場】森アーツセンターギャラリー
【最寄】六本木駅
【会期】2009年10 月31日(土)~2010年1月17日(日)※会期中無休
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間20分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日15時頃です)】
混雑_1_2_③_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
この展示はヴァン クリーフ&アーペルのこれまでの作品を集めたもので、単に煌びやかな宝石というだけでなく、その独特のデザイン性や様々なテーマを持った芸術性の高い内容となっていました。今回も章ごとに気に入った作品をご紹介します。公式ページには章単位で作品のサムネイル画像(拡大可能)が載っていますので、雰囲気を垣間見ることもできます。
<第1章 自然のスピリット> ★こちらで観られます
最初は自然がテーマとなっているデザインの作品を中心に紹介していました。円柱状の筒などの中に自然をモチーフした作品が浮かぶように展示されていて、作品の魅力をひきだしていました。
「パス パルトゥー」
蛇腹のようなゴールドのネックレスです。「パス パルトゥー」というのはマスターキーという意味で、スライドで調節することでネックレス、ブレスレット、ベルトにもなるそうです。薄い青のサファイアの花があしらわれていたのが可憐でした。
「パピヨン・ネックレス(ミステリーセッティング)」
その名の通り赤いルビーの蝶と、銀とダイヤの蝶がネックレスの両端についている作品で、蝶の部分は取り外してクリップにもできるそうです。シェイクスピアの真夏の夜の夢を題材にしているようで、高貴な雰囲気に溢れていました。
この「ミステリーセッティング」はヴァン クリーフ&アーペルのデザインを語る上で欠かせない技術で、1933年に発明され特許もとられています。蜘蛛の巣のようなネット状の薄いゴールドに宝石を嵌め込んでいく技法で、石を留める爪が見えない(金属部分が出ない)特徴があり、どんなデザインでもまるで絵画のように表現できまるそうです。1つ1つ手作りで嵌め込むので、作品によっては1000時間もかかるのだとか。「パピヨン・ネックレス」でも羽の部分が格子状になって細かい宝石が無数に嵌め込まれていました。
「パピヨン・クリップ」
輪島塗の箱瀬淳一氏とのコラボレーション作品です。無数の蝶の作品が展示されているのですが、その羽には日本風の蒔絵のモチーフが描かれています。華麗で繊細な雰囲気漂う作品でした。後のほうで日本をテーマにした作品もありますが、これは本当に日本の伝統に基づいていました。
「オーキッド(蘭)のクリップ」
まるで本物の蘭のような艶やかで生命力のある作品です。ダイヤとプラチナで出来ていて、真ん中には大きな円いラウンドカットのダイヤありました。また、茎の部分には四角いバゲットカットが施されています。ヴァン クリーフ&アーペルは最初はこうしたカット技術の高さで認められていったそうです。また、この作品もそうだと思うのですが、ヴァン クリーフ&アーペルはジャポニスムやアールデコに影響されたデザインが多かったそうです。
「ロータスブレスレット」
仏教的なデザインを思わす蓮の形のブレスレットです。緑、赤、青と無数の小さな宝石やプラチナで出来ていてキラキラと輝いていました。3章にも出てきますが、アジア風のデザインも多いのもこの展覧の特徴に思えました。
<第2章 エレガンスのスピリット> ★こちらで観られます
この辺は凄く混んでいました。ここは混み②くらいかも。リボンやレースといった女性美を感じるデザインが中心のコーナーとなっていました。
「カール ミノディエール」
ミノディエールというのは微笑みという意味のコンパクトケースです。劇場やオペラ鑑賞など夜のお出かけに使う口紅やメイク道具、オペラグラス等々が立体的なつくりのケースに収まるように作られています。端には時計まであります。 黒とゴールドが基調で気品があり、幾何学的でアールデコのような雰囲気がありました。
「アールデコ ネックレス」
円形のプラチナやダイヤが多く使われているように思いますが、全体的に観ると直線的で左右対称の幾何学的なデザインのネックレスです。そして、結構な重厚感がある一方で流れるような感じが印象的でした。
「ブロンクス カクテル チャームブレスレット」
禁酒法時代のカクテルの名前がつけられたブレスレットです。ゴールドとエナメルで瓶の形の飾りが付いていて面白いデザインです。また、隣にはトパーズのネックレスが、黄色く大きな四角のカットが美しかったです。
「スペインの踊り子のクリップ」
この辺には様々な踊る女性をモチーフにしたクリップがありました。バレリーナが足を水平に上げ、扇子?をかざす姿は優美で動きを感じます。そういうデザインを宝石で表現しているのが素晴らしいです。可愛らしい仕草と宝石の煌びやかさが見事にマッチしていて、このコーナーでも特に気に入りました。
「カデナウォッチ」
南京錠の形をあしらったデザインです。注文主は王位を捨ててまで愛する女性と結婚したそうで、鍵をかけたいほどの愛情を表現しているようです。南京錠というと無骨なイメージがありますが洗練されたデザインに仕上がっていました。
「ジップネックレス」
これはネックレスがジッパー(チャック)になっていて、閉めるとブレスレッドなどにも出来るようです。金とルビーやエメラルドで出来ていて、ジッパーと思えない高貴さがありました。
「リボンのクリップ」
ゴールドの緩やかな曲線で花のリボンになっているクリップ。優美で軽やかさを感じ、非常に愛らしいデザインでした。
<第3章 冒険のスピリット> ★こちらで観られます
このコーナーはアールデコを基調にしつつも、乗り物、エジプト、ヒンドゥー教、仏教などをテーマにしたデザインが中心となっていました。
「ヴァルナ ヨットのミニチュア」
船のミニチュアで、下にある緑の海も石で出来ています。また、執事呼出用のベルもついているそうです。近くには汽車と車をあしらったバニティケースなどもあり、「冒険」を想起するデザインも多々ありました。
「エジプシャンのブレスレット」
エジプトの壁画のようなブレスレットです。ダイヤを基調にルビーやサファイアで絵を描いている豪華さです。特に紫がかった赤色が美しい作品でした。
「ブッダのクリップ」
赤いブッダの坐像のクリップです。背に光背を背負っていますが、ちょっと乙女チックな感じの光背ですw 台座もダイヤで出来ていて何か違和感を感じる…。日本人ならではの違和感かもしれません。また、作品名を忘れましたが金の仏の顔のクリップもありました。これも何か微妙に違うような気がしましたw
「日本庭園を描いたペンダントクリップ」
掛け軸のような枠のある長方形の宝飾作品。宝石で家屋や富士山のような山、松などが描かれています。特に植物と屋根が鮮やかで美しかったです。こうした細かく絵画的な表現が出来るのがヴァン クリーフ&アーペルならではなのかもしれません。
<第4章 インカーネーション(美の化身)> ★こちらで観られます
このケースは作品というより宝飾品を身につけていた女性達が主役のコーナーでした。グレース・ケリー、マリア・カラス、マレーネ・ディートリッヒ、バーバラ・ハットンといった王室、歌手、女優、富豪の女性を飾った品々が展示されていました。
このコーナーの面白いのが、展示ケースの前に行くとランプがつく展示方法です。この光で鑑賞者がガラスに反射して映りこみ、中の展示物を身につけて鏡面に映っているように見える仕組みになっていました。女性はティアラや耳飾をつけた姿を観ることが出来て面白いと思います。男の私は自重しましたw また、レンズをつかって立体に浮かび上がるように見える展示方法もあり、単に綺麗に見せるだけでなく工夫が見られる展示となっていました。
ということで、豪華絢爛で輝きに満ちた中に、一流のデザインを観ることのできる素晴らしい展示でした。こういう展示を沢山観ていくと普段のアクセサリーへのセンスも身に付くんじゃないかな。(多分w) なお、展覧会の記念限定ジュエリーも買えるようです。このブランドが好きな方はチェックしてみては如何でしょうか。
この後、森美術館に「医学と芸術展」を観にいきました。レオナルドダビンチの素描などもある展示でした。次回はそれをご紹介します。


【展覧名】
ヴァン クリーフ&アーペル ザ スピリット オブ ビューティー展 時空を超える美の真髄
【公式サイト】
http://www.roppongihills.com/art/macg/events/2009/11/vancleef.html
http://www.thespiritofbeauty-vancleef-arpels.com/
【会場】森アーツセンターギャラリー
【最寄】六本木駅
【会期】2009年10 月31日(土)~2010年1月17日(日)※会期中無休
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間20分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日15時頃です)】
混雑_1_2_③_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
この展示はヴァン クリーフ&アーペルのこれまでの作品を集めたもので、単に煌びやかな宝石というだけでなく、その独特のデザイン性や様々なテーマを持った芸術性の高い内容となっていました。今回も章ごとに気に入った作品をご紹介します。公式ページには章単位で作品のサムネイル画像(拡大可能)が載っていますので、雰囲気を垣間見ることもできます。
<第1章 自然のスピリット> ★こちらで観られます
最初は自然がテーマとなっているデザインの作品を中心に紹介していました。円柱状の筒などの中に自然をモチーフした作品が浮かぶように展示されていて、作品の魅力をひきだしていました。
「パス パルトゥー」
蛇腹のようなゴールドのネックレスです。「パス パルトゥー」というのはマスターキーという意味で、スライドで調節することでネックレス、ブレスレット、ベルトにもなるそうです。薄い青のサファイアの花があしらわれていたのが可憐でした。
「パピヨン・ネックレス(ミステリーセッティング)」
その名の通り赤いルビーの蝶と、銀とダイヤの蝶がネックレスの両端についている作品で、蝶の部分は取り外してクリップにもできるそうです。シェイクスピアの真夏の夜の夢を題材にしているようで、高貴な雰囲気に溢れていました。
この「ミステリーセッティング」はヴァン クリーフ&アーペルのデザインを語る上で欠かせない技術で、1933年に発明され特許もとられています。蜘蛛の巣のようなネット状の薄いゴールドに宝石を嵌め込んでいく技法で、石を留める爪が見えない(金属部分が出ない)特徴があり、どんなデザインでもまるで絵画のように表現できまるそうです。1つ1つ手作りで嵌め込むので、作品によっては1000時間もかかるのだとか。「パピヨン・ネックレス」でも羽の部分が格子状になって細かい宝石が無数に嵌め込まれていました。
「パピヨン・クリップ」
輪島塗の箱瀬淳一氏とのコラボレーション作品です。無数の蝶の作品が展示されているのですが、その羽には日本風の蒔絵のモチーフが描かれています。華麗で繊細な雰囲気漂う作品でした。後のほうで日本をテーマにした作品もありますが、これは本当に日本の伝統に基づいていました。
「オーキッド(蘭)のクリップ」
まるで本物の蘭のような艶やかで生命力のある作品です。ダイヤとプラチナで出来ていて、真ん中には大きな円いラウンドカットのダイヤありました。また、茎の部分には四角いバゲットカットが施されています。ヴァン クリーフ&アーペルは最初はこうしたカット技術の高さで認められていったそうです。また、この作品もそうだと思うのですが、ヴァン クリーフ&アーペルはジャポニスムやアールデコに影響されたデザインが多かったそうです。
「ロータスブレスレット」
仏教的なデザインを思わす蓮の形のブレスレットです。緑、赤、青と無数の小さな宝石やプラチナで出来ていてキラキラと輝いていました。3章にも出てきますが、アジア風のデザインも多いのもこの展覧の特徴に思えました。
<第2章 エレガンスのスピリット> ★こちらで観られます
この辺は凄く混んでいました。ここは混み②くらいかも。リボンやレースといった女性美を感じるデザインが中心のコーナーとなっていました。
「カール ミノディエール」
ミノディエールというのは微笑みという意味のコンパクトケースです。劇場やオペラ鑑賞など夜のお出かけに使う口紅やメイク道具、オペラグラス等々が立体的なつくりのケースに収まるように作られています。端には時計まであります。 黒とゴールドが基調で気品があり、幾何学的でアールデコのような雰囲気がありました。
「アールデコ ネックレス」
円形のプラチナやダイヤが多く使われているように思いますが、全体的に観ると直線的で左右対称の幾何学的なデザインのネックレスです。そして、結構な重厚感がある一方で流れるような感じが印象的でした。
「ブロンクス カクテル チャームブレスレット」
禁酒法時代のカクテルの名前がつけられたブレスレットです。ゴールドとエナメルで瓶の形の飾りが付いていて面白いデザインです。また、隣にはトパーズのネックレスが、黄色く大きな四角のカットが美しかったです。
「スペインの踊り子のクリップ」
この辺には様々な踊る女性をモチーフにしたクリップがありました。バレリーナが足を水平に上げ、扇子?をかざす姿は優美で動きを感じます。そういうデザインを宝石で表現しているのが素晴らしいです。可愛らしい仕草と宝石の煌びやかさが見事にマッチしていて、このコーナーでも特に気に入りました。
「カデナウォッチ」
南京錠の形をあしらったデザインです。注文主は王位を捨ててまで愛する女性と結婚したそうで、鍵をかけたいほどの愛情を表現しているようです。南京錠というと無骨なイメージがありますが洗練されたデザインに仕上がっていました。
「ジップネックレス」
これはネックレスがジッパー(チャック)になっていて、閉めるとブレスレッドなどにも出来るようです。金とルビーやエメラルドで出来ていて、ジッパーと思えない高貴さがありました。
「リボンのクリップ」
ゴールドの緩やかな曲線で花のリボンになっているクリップ。優美で軽やかさを感じ、非常に愛らしいデザインでした。
<第3章 冒険のスピリット> ★こちらで観られます
このコーナーはアールデコを基調にしつつも、乗り物、エジプト、ヒンドゥー教、仏教などをテーマにしたデザインが中心となっていました。
「ヴァルナ ヨットのミニチュア」
船のミニチュアで、下にある緑の海も石で出来ています。また、執事呼出用のベルもついているそうです。近くには汽車と車をあしらったバニティケースなどもあり、「冒険」を想起するデザインも多々ありました。
「エジプシャンのブレスレット」
エジプトの壁画のようなブレスレットです。ダイヤを基調にルビーやサファイアで絵を描いている豪華さです。特に紫がかった赤色が美しい作品でした。
「ブッダのクリップ」
赤いブッダの坐像のクリップです。背に光背を背負っていますが、ちょっと乙女チックな感じの光背ですw 台座もダイヤで出来ていて何か違和感を感じる…。日本人ならではの違和感かもしれません。また、作品名を忘れましたが金の仏の顔のクリップもありました。これも何か微妙に違うような気がしましたw
「日本庭園を描いたペンダントクリップ」
掛け軸のような枠のある長方形の宝飾作品。宝石で家屋や富士山のような山、松などが描かれています。特に植物と屋根が鮮やかで美しかったです。こうした細かく絵画的な表現が出来るのがヴァン クリーフ&アーペルならではなのかもしれません。
<第4章 インカーネーション(美の化身)> ★こちらで観られます
このケースは作品というより宝飾品を身につけていた女性達が主役のコーナーでした。グレース・ケリー、マリア・カラス、マレーネ・ディートリッヒ、バーバラ・ハットンといった王室、歌手、女優、富豪の女性を飾った品々が展示されていました。
このコーナーの面白いのが、展示ケースの前に行くとランプがつく展示方法です。この光で鑑賞者がガラスに反射して映りこみ、中の展示物を身につけて鏡面に映っているように見える仕組みになっていました。女性はティアラや耳飾をつけた姿を観ることが出来て面白いと思います。男の私は自重しましたw また、レンズをつかって立体に浮かび上がるように見える展示方法もあり、単に綺麗に見せるだけでなく工夫が見られる展示となっていました。
ということで、豪華絢爛で輝きに満ちた中に、一流のデザインを観ることのできる素晴らしい展示でした。こういう展示を沢山観ていくと普段のアクセサリーへのセンスも身に付くんじゃないかな。(多分w) なお、展覧会の記念限定ジュエリーも買えるようです。このブランドが好きな方はチェックしてみては如何でしょうか。
この後、森美術館に「医学と芸術展」を観にいきました。レオナルドダビンチの素描などもある展示でした。次回はそれをご紹介します。
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更新情報や美術関連の小ネタをtwitterで呟いています。
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「河口龍夫展 言葉・時間・生命」を観た後、東京国立近代美術館の常設を観てきました。ここは事前に受付で写真撮影の許可を貰ってルールを守れば撮影可能です。(中には撮影してはいけない作品もあります。)
詳しくはこちら
いくつかご紹介しようと思うのですが、掲載に問題がありましたら即刻取りやめますので、ご連絡ください。(広報や商用に使うわけではありません。)
萬鉄五郎 「裸体美人」
ゴーギャン展の際、常設特集で取り上げられていた作品です。この構図は高度なものらしいです。

アンリ・ルソー 「第22回アンデパンダン展に参加するよう芸術家達を導く自由の女神」」
これは観たことないかも。ルソーらしい色使いです。

坂本繋二郎 「三月頃の牧場」
ポーラ美術館で観た絵に似た雰囲気だったので気になりました。

藤島武二 「匂い」
藤島作品大好きです。企画展やってくれないかなあ

左:岸田劉生 「麗子肖像(麗子五歳之像)」
中:岸田劉生 「道路と土手と塀(切通之写生)」
右;岸田劉生 「古屋君の肖像(草持てる男の肖像)」
右と左の作品は損保ジャパンの岸田劉生展にも出品されていました。

高村光太郎 「手」
これは今年の4~5月ごろに行われた日本の美術館名品展にもありました。

ホアン・グリス 「円卓」
ジョルジュ・ブラックの作品かと思いました。

仲田定之助 「首」
インパクトのあるキュビスム風の彫刻

パウル・クレー 「小さな秋の風景」
相変らずクレーはよくわからないけど、秋っぽい色合いが郷愁を誘います。

古河春江 「海」
シュルレアリスム風ですね。

左:藤田嗣治 「五人の裸婦」
右:藤田嗣治 「自画像」
乳白色の頃の藤田の作品もあります。自画像の猫はおなじみの顔をしてます。

佐伯祐三 「ガス灯と広告」
佐伯も大好きなんです(><) これ1枚しかなかったかな。

黒田清輝 「落葉」
偉大な日本洋画の大先生。印象派とアカデミックの中間風です。

安井曾太郎 「奥入瀬の渓流」
これも何かの特別展に貸し出ししてたと思いますが思い出せず…。今やっているブリヂストン美術館の安井展では肖像に特化していますが、風景画も良いですね。

鏑木清方 「初冬の花」
清純な雰囲気の美人画です。 現在サントリー美術館行われている鏑木清方展ではこういう作品が沢山観られて素晴らしいです。

北脇昇 「クォ・ヴァディス」
クォ・ヴァディスとはラテン語で「(主よ)いずこへ行き給うぞ」の意味で聖ペトロの言葉です。これはそれを戦後すぐの日本に向かって問いかけた作品のようです。

ということで、これでもかなり絞って紹介しています。2F~4Fまでたっぷり展示してあるので、じっくり観ると2時間くらいかかるかも。ご紹介した作品よりも最近の作品も結構あります(最近のはそれこそ著作権が気になるので載せませんが、いい作品が多いです) ここは1度はしっかり観ておきたい常設だと思います。特別展などで立ち寄った際は是非どうぞ。
詳しくはこちら
いくつかご紹介しようと思うのですが、掲載に問題がありましたら即刻取りやめますので、ご連絡ください。(広報や商用に使うわけではありません。)
萬鉄五郎 「裸体美人」
ゴーギャン展の際、常設特集で取り上げられていた作品です。この構図は高度なものらしいです。

アンリ・ルソー 「第22回アンデパンダン展に参加するよう芸術家達を導く自由の女神」」
これは観たことないかも。ルソーらしい色使いです。

坂本繋二郎 「三月頃の牧場」
ポーラ美術館で観た絵に似た雰囲気だったので気になりました。

藤島武二 「匂い」
藤島作品大好きです。企画展やってくれないかなあ

左:岸田劉生 「麗子肖像(麗子五歳之像)」
中:岸田劉生 「道路と土手と塀(切通之写生)」
右;岸田劉生 「古屋君の肖像(草持てる男の肖像)」
右と左の作品は損保ジャパンの岸田劉生展にも出品されていました。



高村光太郎 「手」
これは今年の4~5月ごろに行われた日本の美術館名品展にもありました。

ホアン・グリス 「円卓」
ジョルジュ・ブラックの作品かと思いました。

仲田定之助 「首」
インパクトのあるキュビスム風の彫刻

パウル・クレー 「小さな秋の風景」
相変らずクレーはよくわからないけど、秋っぽい色合いが郷愁を誘います。

古河春江 「海」
シュルレアリスム風ですね。

左:藤田嗣治 「五人の裸婦」
右:藤田嗣治 「自画像」
乳白色の頃の藤田の作品もあります。自画像の猫はおなじみの顔をしてます。


佐伯祐三 「ガス灯と広告」
佐伯も大好きなんです(><) これ1枚しかなかったかな。

黒田清輝 「落葉」
偉大な日本洋画の大先生。印象派とアカデミックの中間風です。

安井曾太郎 「奥入瀬の渓流」
これも何かの特別展に貸し出ししてたと思いますが思い出せず…。今やっているブリヂストン美術館の安井展では肖像に特化していますが、風景画も良いですね。

鏑木清方 「初冬の花」
清純な雰囲気の美人画です。 現在サントリー美術館行われている鏑木清方展ではこういう作品が沢山観られて素晴らしいです。

北脇昇 「クォ・ヴァディス」
クォ・ヴァディスとはラテン語で「(主よ)いずこへ行き給うぞ」の意味で聖ペトロの言葉です。これはそれを戦後すぐの日本に向かって問いかけた作品のようです。

ということで、これでもかなり絞って紹介しています。2F~4Fまでたっぷり展示してあるので、じっくり観ると2時間くらいかかるかも。ご紹介した作品よりも最近の作品も結構あります(最近のはそれこそ著作権が気になるので載せませんが、いい作品が多いです) ここは1度はしっかり観ておきたい常設だと思います。特別展などで立ち寄った際は是非どうぞ。
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三陽商会のファミリーセールに行った後、東京国立近代美術館で、「河口龍夫展 言葉・時間・生命」を観てきました。もうすでに終わってしまった展覧ですが、面白かったのでさらっとご紹介します。梅雨頃に見た野村仁展と同じようなノリなのかなと期待して行ってきました。

【展覧名】
河口龍夫展 言葉・時間・生命
【公式サイト】
http://www.momat.go.jp/Honkan/kawaguchi_tatsuo/index.html
【会場】東京国立近代美術館 企画展ギャラリー
【最寄】東京メトロ東西線 竹橋駅
【会期】2009年10月14日(水)~12月13日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間00分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日14時半頃です)】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
もうすぐ会期が終わるという頃に行きましたが、そんなに混んでいることもなく、じっくりと鑑賞することが出来ました。私は現代アートを苦手としていますが、科学の香りがするものは好きなので、これは結構面白そうだと思いました。そして、ありがたかったのが、作品リストでほとんどの作品について軽く説明が載っていたことです。これのお陰でだいぶ作者の意図することを汲めたように思います。 今回はその説明を交えながら、気に入った作品をご紹介しようと思います。
<第1章 ものと言葉>
「石と光」 ★こちらで観られます
石の中がくりぬかれて、そこに蛍光灯が貫くように嵌め込まれている作品です。石は物質だけれども光は物質ではなく、何物か?というのがテーマになっていました。これは蛍光灯なので物質だろ?と思いましたが、題名が「蛍光灯」ではなく「光」となっていて、この章の「ものと言葉」というタイトルにふさわしく、言葉の曖昧さを表現しているようでした。早速一本取られましたw
「DARK BOX」
「DARK BOX」と刻印された16個の鉄の箱が並んでいて、それぞれ1997~2010年、3000年の年号が入っています。(1997年の箱、1998年の箱・・・という感じで16個) 2010年と3000年以外はボルトで封をされていて、中には「闇」が入っているそうです。それは即ち空っぽで空気が入っていると言えばその通りですが、そこをあえて「闇」とすることに言葉についての認識や考察が生まれるようでした。それにしても、3000年ってどんな闇が入るのか好奇心と想像力が湧きますね。
「関係―闇の中の彩色ドローイング」
これは体験コーナーです。真っ暗な部屋で手探りで色鉛筆を選んで、好きなように絵を描くというもので、私もチャレンジしてみました。せっかくなので恥ずかしながら私の画伯ぶりを披露(><)

…幼稚園生の絵じゃないですよw これでも自分の中では意外とまともに描けたと思います。 何しろ真っ暗で色も分からないし、そもそもちょっと前に描いた線の位置も分からないので難儀しました。福笑いのお絵かきバージョンみたいなものかな。自宅でも簡単に真似できるので、独特の感覚を一度お試しあれ。
「113cm」
線路上で撮った同じような写真が左右に2枚並んでいます。右と左では間違い探しのように似ていますが、ちょっとだけ移動した場所で取られているのが分かり、タイトルから察するに113cmのズレなのかなと思ってみていました。ちょっとズレただけで違和感というか、違いを感じます。写真をよく撮る人ならこの感覚はあるある!って思うかも。
「黒板の地球儀」「黒板の地図」
1章の最後のほうには黒板の緑色の素材で作られた地球儀や地図がいくつかありました。経度緯度の線だけ書かれたのっぺりした地球儀、陸地が凹凸になっている地球儀、凹凸のある日本地図、関東の地図などがあり、会場の緯度経度をチョークで書かかれているのもありました。元々1つの物体である地球に、人が国境線を書いてきたという意味があるようです。
<第2章 時間>
「関係―質」
2章に入ったら抽象画のような緑や茶色の絵?のようなものが部屋の周りを飾っていました。これは金属の鉄や銅の錆を染み出したものらしく、解説によると完成まであと一歩の現在進行形を見続けることを表現しているようです。流石にこの辺は解説が無いと理解は厳しかったかもw
「COSMOS」
星図のような星の写真です。それぞれの星に○年という文字が書かれ、それで何光年前の光であるかがわかるようになっていました。こういうのを見ると改めて宇宙のロマンを感じます。今観てる星の光は何千年前の輝きなんですよね。(そういえば野村仁展でもこういう発想の作品がありました)
「太陽の道」
横に長いブロンズ版です。一日中、虫眼鏡で木を焼き続けてへこみをつけたのをブロンズで型取りしたそうです。そのへこみが太陽光が通った証になっていました。物質でない光が形を残すというのが面白かったです。
「関係―未来」
水辺の木の写真です。その木には錠のついた輪がかけられていて、そこには年数が書かれています。これは、順調に成長していけば、この年くらいにこの輪の太さになるという意味があるようで、その年になったら開錠してあげるそうです。確かに未来との関係を感じる作品でした。
「関係―種子・10万年前の北斗七星」「関係―種子・現在の北斗七星」「関係―種子・10万年後の北斗七星」
地球も含め、星は絶えず移動しているので、10万年前の星の配置と現在では見え方が違うというのを示す作品。どこまで正確な予測かわかりませんが、10万年後は今の面影が全く無い配置でした。星の位置すら変わっていく月日の流れを感じます。
<第3章 生命>
「関係―種子、土、水、空気」 ★こちらで観られます
これは1986年のチェルノブイリ原発事故に触発されて作られた作品らしいです。未来に確実に植物を伝えるために、放射能を遮断する性質を持つ鉛で種子・土・水・空気を包んでいます。実際には水と空気が少なすぎるとは思いますが、こういうタイムカプセルは出番がこないのを祈りたいですね。
「関係―無関係・立ち枯れのひまわり」 ★こちらで観られます
枯れたヒマワリを蜜蝋で固めて、棺のような容器にいれた作品。立ち枯れたその姿は誰もが死や老いをイメージすると思います。その一方で種子も残っていて、次の世代の誕生を暗示しているようです。7つほど棺おけのように並んでいたのですが、特に真ん中のは花が大きく人の頭みたいでインパクトがありました。
「睡眠からの発芽」
これは今回のポスターになっていた作品。ベッドから蓮の種子から伸びた細い茎?が沢山伸びています(無数の針金がベッドに突き刺さってるような感じ) 真ん中には人の形に空白があり、これが睡眠から目覚めたのを暗示しているのかなと思いました。なにか力強さを感じる作品でした。
「関係―蓮の時・3000年の夢」
これは「睡眠からの発芽」と対になると解説されていた作品。縄文時代の遺跡で見つかった蓮の種子が発芽したというニュースに触発されて作成されたものらしいです。鉛のベッドの上に茎のながい蓮が横たわるように置かれ、擬人化されているようでした。先ほどの「睡眠からの発芽」がエネルギーを外に出しているのに対して、こちらは内に保存していると解説されていました。
「関係―生命・鉛の温室」
すべて鉛で出来た温室です。やはりこれも放射能を防ぐためのものかな。この辺には種の他に、人間が生活で使うものなども鉛で覆った作品が多くありました。相当気に入った題材だったんでしょうね。
「へその緒」
へその緒の紙粘土の型やスケッチがいくつかありましたへその緒という関係を断ち切ることで、世界や母親と新たな関係が生まれると解説されていました。生命の源といえる物だけに、生命への根源的な問いかけのように思えます。
「木馬から天馬へ」 ★こちらで観られます
白い漁船に針金状のものが無数に突き刺さっています。針金の先には種子のようなものがあり、先ほどの「睡眠からの発芽」で使われていたものに似ています。また、船の前のほうには黄色い馬のゆりかごが置かれ、やはり針金が突き刺さっています。その背中には鉛の翼を付け、尻尾辺りからは長い鉛の蓮が伸びていました。この漁船は古くなり使われなくなったもので、旧世代を暗示し、ゆりかごという新しい世代を象徴するものが乗って導いているようです。天馬というモチーフが未来への飛躍をイメージさせ、ここまで観てきたとおり、鉛の蓮はエネルギーと生命感を感じさせるように思いました。
ということで、結構一貫した題材が多かったように思います。解説のお陰で少しは理解できたように思えるし、興味深く好奇心の湧く内容でよかったです。現代の作家でもこういう展示だと楽しいですね。
この後、常設にも行きました。今回も写真を撮ってきました。


【展覧名】
河口龍夫展 言葉・時間・生命
【公式サイト】
http://www.momat.go.jp/Honkan/kawaguchi_tatsuo/index.html
【会場】東京国立近代美術館 企画展ギャラリー
【最寄】東京メトロ東西線 竹橋駅
【会期】2009年10月14日(水)~12月13日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間00分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日14時半頃です)】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
もうすぐ会期が終わるという頃に行きましたが、そんなに混んでいることもなく、じっくりと鑑賞することが出来ました。私は現代アートを苦手としていますが、科学の香りがするものは好きなので、これは結構面白そうだと思いました。そして、ありがたかったのが、作品リストでほとんどの作品について軽く説明が載っていたことです。これのお陰でだいぶ作者の意図することを汲めたように思います。 今回はその説明を交えながら、気に入った作品をご紹介しようと思います。
<第1章 ものと言葉>
「石と光」 ★こちらで観られます
石の中がくりぬかれて、そこに蛍光灯が貫くように嵌め込まれている作品です。石は物質だけれども光は物質ではなく、何物か?というのがテーマになっていました。これは蛍光灯なので物質だろ?と思いましたが、題名が「蛍光灯」ではなく「光」となっていて、この章の「ものと言葉」というタイトルにふさわしく、言葉の曖昧さを表現しているようでした。早速一本取られましたw
「DARK BOX」
「DARK BOX」と刻印された16個の鉄の箱が並んでいて、それぞれ1997~2010年、3000年の年号が入っています。(1997年の箱、1998年の箱・・・という感じで16個) 2010年と3000年以外はボルトで封をされていて、中には「闇」が入っているそうです。それは即ち空っぽで空気が入っていると言えばその通りですが、そこをあえて「闇」とすることに言葉についての認識や考察が生まれるようでした。それにしても、3000年ってどんな闇が入るのか好奇心と想像力が湧きますね。
「関係―闇の中の彩色ドローイング」
これは体験コーナーです。真っ暗な部屋で手探りで色鉛筆を選んで、好きなように絵を描くというもので、私もチャレンジしてみました。せっかくなので恥ずかしながら私の画伯ぶりを披露(><)

…幼稚園生の絵じゃないですよw これでも自分の中では意外とまともに描けたと思います。 何しろ真っ暗で色も分からないし、そもそもちょっと前に描いた線の位置も分からないので難儀しました。福笑いのお絵かきバージョンみたいなものかな。自宅でも簡単に真似できるので、独特の感覚を一度お試しあれ。
「113cm」
線路上で撮った同じような写真が左右に2枚並んでいます。右と左では間違い探しのように似ていますが、ちょっとだけ移動した場所で取られているのが分かり、タイトルから察するに113cmのズレなのかなと思ってみていました。ちょっとズレただけで違和感というか、違いを感じます。写真をよく撮る人ならこの感覚はあるある!って思うかも。
「黒板の地球儀」「黒板の地図」
1章の最後のほうには黒板の緑色の素材で作られた地球儀や地図がいくつかありました。経度緯度の線だけ書かれたのっぺりした地球儀、陸地が凹凸になっている地球儀、凹凸のある日本地図、関東の地図などがあり、会場の緯度経度をチョークで書かかれているのもありました。元々1つの物体である地球に、人が国境線を書いてきたという意味があるようです。
<第2章 時間>
「関係―質」
2章に入ったら抽象画のような緑や茶色の絵?のようなものが部屋の周りを飾っていました。これは金属の鉄や銅の錆を染み出したものらしく、解説によると完成まであと一歩の現在進行形を見続けることを表現しているようです。流石にこの辺は解説が無いと理解は厳しかったかもw
「COSMOS」
星図のような星の写真です。それぞれの星に○年という文字が書かれ、それで何光年前の光であるかがわかるようになっていました。こういうのを見ると改めて宇宙のロマンを感じます。今観てる星の光は何千年前の輝きなんですよね。(そういえば野村仁展でもこういう発想の作品がありました)
「太陽の道」
横に長いブロンズ版です。一日中、虫眼鏡で木を焼き続けてへこみをつけたのをブロンズで型取りしたそうです。そのへこみが太陽光が通った証になっていました。物質でない光が形を残すというのが面白かったです。
「関係―未来」
水辺の木の写真です。その木には錠のついた輪がかけられていて、そこには年数が書かれています。これは、順調に成長していけば、この年くらいにこの輪の太さになるという意味があるようで、その年になったら開錠してあげるそうです。確かに未来との関係を感じる作品でした。
「関係―種子・10万年前の北斗七星」「関係―種子・現在の北斗七星」「関係―種子・10万年後の北斗七星」
地球も含め、星は絶えず移動しているので、10万年前の星の配置と現在では見え方が違うというのを示す作品。どこまで正確な予測かわかりませんが、10万年後は今の面影が全く無い配置でした。星の位置すら変わっていく月日の流れを感じます。
<第3章 生命>
「関係―種子、土、水、空気」 ★こちらで観られます
これは1986年のチェルノブイリ原発事故に触発されて作られた作品らしいです。未来に確実に植物を伝えるために、放射能を遮断する性質を持つ鉛で種子・土・水・空気を包んでいます。実際には水と空気が少なすぎるとは思いますが、こういうタイムカプセルは出番がこないのを祈りたいですね。
「関係―無関係・立ち枯れのひまわり」 ★こちらで観られます
枯れたヒマワリを蜜蝋で固めて、棺のような容器にいれた作品。立ち枯れたその姿は誰もが死や老いをイメージすると思います。その一方で種子も残っていて、次の世代の誕生を暗示しているようです。7つほど棺おけのように並んでいたのですが、特に真ん中のは花が大きく人の頭みたいでインパクトがありました。
「睡眠からの発芽」
これは今回のポスターになっていた作品。ベッドから蓮の種子から伸びた細い茎?が沢山伸びています(無数の針金がベッドに突き刺さってるような感じ) 真ん中には人の形に空白があり、これが睡眠から目覚めたのを暗示しているのかなと思いました。なにか力強さを感じる作品でした。
「関係―蓮の時・3000年の夢」
これは「睡眠からの発芽」と対になると解説されていた作品。縄文時代の遺跡で見つかった蓮の種子が発芽したというニュースに触発されて作成されたものらしいです。鉛のベッドの上に茎のながい蓮が横たわるように置かれ、擬人化されているようでした。先ほどの「睡眠からの発芽」がエネルギーを外に出しているのに対して、こちらは内に保存していると解説されていました。
「関係―生命・鉛の温室」
すべて鉛で出来た温室です。やはりこれも放射能を防ぐためのものかな。この辺には種の他に、人間が生活で使うものなども鉛で覆った作品が多くありました。相当気に入った題材だったんでしょうね。
「へその緒」
へその緒の紙粘土の型やスケッチがいくつかありましたへその緒という関係を断ち切ることで、世界や母親と新たな関係が生まれると解説されていました。生命の源といえる物だけに、生命への根源的な問いかけのように思えます。
「木馬から天馬へ」 ★こちらで観られます
白い漁船に針金状のものが無数に突き刺さっています。針金の先には種子のようなものがあり、先ほどの「睡眠からの発芽」で使われていたものに似ています。また、船の前のほうには黄色い馬のゆりかごが置かれ、やはり針金が突き刺さっています。その背中には鉛の翼を付け、尻尾辺りからは長い鉛の蓮が伸びていました。この漁船は古くなり使われなくなったもので、旧世代を暗示し、ゆりかごという新しい世代を象徴するものが乗って導いているようです。天馬というモチーフが未来への飛躍をイメージさせ、ここまで観てきたとおり、鉛の蓮はエネルギーと生命感を感じさせるように思いました。
ということで、結構一貫した題材が多かったように思います。解説のお陰で少しは理解できたように思えるし、興味深く好奇心の湧く内容でよかったです。現代の作家でもこういう展示だと楽しいですね。
この後、常設にも行きました。今回も写真を撮ってきました。
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今日はちょっと体調が悪いので、軽めの雑談記事になります。今月の頭くらいに竹橋の科学技術館で行われた三陽商会のファミリーセールに行ってきました。(バーバリーのブラックレーベル/ブルーレーベルで特に有名なアパレル会社です) ファミリーセールは夏に行ったスピックインターナショナル以来かな。 三陽商会は私自身初めての参加となりました。
三陽商会の公式ページ:http://www.sanyo-shokai.co.jp/
科学技術館。すっごい久々にきましたが、展示ではなくバーゲンが目的ですw

ファミリーセールなので、招待券が無いと入れません。1枚で3人まで参加可能だったと記憶しています。
このファミリーセールの招待券は友達紹介で紹介してもらわないと手に入らないのかも。たまにメンバーの人が紹介できる機会があるようで、私も紹介していただきました。紹介を頂いてから半年くらいかかったかな。今後は年に4回程度届くらしいです。2年間行かないと届かなくなるのだとか…。
会場の地図。結構広いです。

バーバリーブラックレーベル(主にメンズ)とブルーレーベル(主にレディス)は、チケット制で1回しか出入りできませんでした。また、1人5点までと制限がありました。ブラレはそんなに混んでませんでしたが、ブルレの方は結構混んでるようでした。(とはいえ、最終日の最終時間まで2時間くらいに行ったので、これでも全然空いている方らしく、初日は会場に入るのにも並ぶのだとか。)
割引率は半額くらいのが多かったように思います。たまに70%オフとかあったかも。
私も色々と観て周ったのですが、行ったタイミングがまずかったせいか、残ってるのは同じようなものばかりだったかな。 …残っている物で気に入る服がない!w っていうかサイズが合うのも残り少ないw ということで、結局何も買わずに終了しました。靴や小物はまた別のコーナーにあったのですが、そちらももうほとんど無かったw やはりこういうのは初日に行かないと駄目ですね。今回は様子見で終わってしまいましたが次回からはガッツリ買いまくりたいです。
この後、東京国立近代美術館に行ってきました。次回はそれをご紹介します。
三陽商会の公式ページ:http://www.sanyo-shokai.co.jp/
科学技術館。すっごい久々にきましたが、展示ではなくバーゲンが目的ですw

ファミリーセールなので、招待券が無いと入れません。1枚で3人まで参加可能だったと記憶しています。
このファミリーセールの招待券は友達紹介で紹介してもらわないと手に入らないのかも。たまにメンバーの人が紹介できる機会があるようで、私も紹介していただきました。紹介を頂いてから半年くらいかかったかな。今後は年に4回程度届くらしいです。2年間行かないと届かなくなるのだとか…。
会場の地図。結構広いです。

バーバリーブラックレーベル(主にメンズ)とブルーレーベル(主にレディス)は、チケット制で1回しか出入りできませんでした。また、1人5点までと制限がありました。ブラレはそんなに混んでませんでしたが、ブルレの方は結構混んでるようでした。(とはいえ、最終日の最終時間まで2時間くらいに行ったので、これでも全然空いている方らしく、初日は会場に入るのにも並ぶのだとか。)
割引率は半額くらいのが多かったように思います。たまに70%オフとかあったかも。
私も色々と観て周ったのですが、行ったタイミングがまずかったせいか、残ってるのは同じようなものばかりだったかな。 …残っている物で気に入る服がない!w っていうかサイズが合うのも残り少ないw ということで、結局何も買わずに終了しました。靴や小物はまた別のコーナーにあったのですが、そちらももうほとんど無かったw やはりこういうのは初日に行かないと駄目ですね。今回は様子見で終わってしまいましたが次回からはガッツリ買いまくりたいです。
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NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)の展示を観た後、東京オペラシティアートギャラリーにハシゴして、ヴェルナー・パントン展も観てきました。この2つのアートスポットはかなり近くにあるのでハシゴするのに最適です。

【展覧名】
ヴェルナー・パントン展
【公式サイト】
http://www.operacity.jp/ag/exh111/
【会場】東京オペラシティアートギャラリー
【最寄】初台駅
【会期】2009年10月17日~12月27日
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間00分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日18時頃です)】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
まず、この展覧会についてですが、デザイナー/建築家であるヴェルナー・パントンのインテリアが初期の作品から展示されている内容で、作品ごとに紹介するという感じではなく、いくつかの家具を並べて空間を作り上げているような感じでした。なので、今回の記事は作品ごとに紹介というよりは、展覧会の感想のみになります。(公式ページで雰囲気を味わうこともできます。)
名前くらいしか知らないので、ヴェルナー・パントンとは何者か?というのは略歴やこの展覧の概要などで簡単にはわかりましたが、その功績や生い立ちはあまり深く分からなかったかな。どちらかというとアティチュード的なことが詳しく掘り下げられていました。(とはいえ、あまり経歴とかに気にせず、作品自体を楽しんできましたw)
参考:ヴェルナー・パントンの略歴
参考:この展覧の概要
<Gallery 1> ★こちらで観られます
まず最初の方は初期の作品があります。どれも幾何学的で未来的なデザインをしていて、真っ先に思いついたのが映画『時計仕掛けのオレンジ』に出てくる家具!w ちょっと天才肌な雰囲気です。
三角錐を逆さにして、斜めにカットしたような椅子や、アルファベットのSとZの中間みたいな形の椅子(パントンチェア)、針金で作った籠のような椅子など、様々な椅子が特に気に入りました。このパントンチェアはデザインだけでなく重さ/強度/生産効率などを考慮し、材質も試行錯誤をしていたようです。ガラス繊維強化ポリエステル樹脂(色付けとコーディングが必要)→硬質ポリウレタン樹脂(コーディングが必要)→ポリスチレン樹脂(強度と劣化に難あり)→再び、硬質ポリウレタン樹脂という変遷を辿ったのも観ることが出来ました。(この椅子は最後のほうで座れるのもありました。)
<Gallery 2> ★こちらで観られます
さて、この展覧の面白いのはその次のコーナーで、赤い絨毯が敷かれているエリアで靴を脱いで鑑賞することになります。ここは実際に作品に触れて体験できるコーナーで、いくつかの椅子?を体験できます。特に凄いのが、「ファンタジー・ランドスケープ」という青と赤の鍾乳洞(というか生物の内臓?w)みたいな部屋で、ソファ・床・天井・柱の区別が曖昧で、どこに座っても良いという空間でした。また、大きなスクリーンの前にも凹凸で出来たソファー?があって、もたれて映像を見ることができました。その映像によると、パントンとしてはこうした流線型のフォルムよりもカラーを重要視していたそうです。確かに原色に近く幻想的な色は彼の作品の魅力だと思います。
最後にテキスタイルのコーナーもあります。こちらもカラフルで、幾何学的な作品が多かったです。
ということで、何とも説明しづらいくらい先進的なデザインに色々と刺激を受けてきました。これは特にクリエイティブな活動をしている人には面白い展示じゃないかと思います。体験もできて思った以上に楽しい展覧会でした。
公式サイトで、展覧会場の風景が観られますので、気になった方はチェックしてみてください。
http://www.operacity.jp/ag/exh111/j/gallery.html
****************************************************************
ヴェルナー・パントン展を観た後は、同じ東京オペラシティアートギャラリーで「収蔵品展031 奥山民枝展」も観てきました。ヴェルナー・パントン展のチケットで入れますので、こちらも合わせてさらっとご紹介します。
【展覧名】
収蔵品展031 奥山民枝展
【公式サイト】
http://www.operacity.jp/ag/exh112.php
【会場】東京オペラシティアートギャラリー
【最寄】初台駅
【会期】2009年10月17日~12月27日
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
0時間20分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日18時頃です)】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_③_4_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_②_3_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_③_4_5_満足
【感想】
説明や解説が少なめで、理解したか?というと微妙な気もしますが、いくつか気に入った作品をごく簡単にご紹介します。
抽象なのか具象なのかわからない構図で、淡い色彩の作品が中心となっていました。
奥山民枝 「シリーズ 『わたる』 陽気」
ぼんやり描かれた薄暗い円形から放射線が延びていて、日食みたいな感じでした。この絵の辺りには日食のダイヤモンドリングのような絵が沢山ありました。
奥山民枝 「丘の国」
ちょっと不気味な感じの作品で怖いw 同じ顔をしたおばさんたちが20人くらいこっちを見ています。しかもみんな正面を向いてる…。 中には動物も紛れていて、背景にはヨーロッパの町並みのような風景が広がっていました。おばさん達が不気味で超現実的な雰囲気がありました。
奥山民枝 「赤い花」
その名の通り赤い花が描かれていますが、幹と根の部分が女性の胴体や指先を思わせる艶かしさがありました。ちょっと妖しい雰囲気です。
奥山民枝 「赤い山」
遠くに赤い山があり、手前は木々やそれに留まる鳥、花などが描かれています。遠近感が不思議な感じで、素朴派の作品(ルソーとか)を想起するものがありました。
という感じで、抽象やシュールな雰囲気を持っていたように思います。
さらにこの後、新人画家の展示もありました。
おまけ:オペラシティの中にある像。

今は何処もクリスマスムードが高まっています。


【展覧名】
ヴェルナー・パントン展
【公式サイト】
http://www.operacity.jp/ag/exh111/
【会場】東京オペラシティアートギャラリー
【最寄】初台駅
【会期】2009年10月17日~12月27日
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間00分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日18時頃です)】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
まず、この展覧会についてですが、デザイナー/建築家であるヴェルナー・パントンのインテリアが初期の作品から展示されている内容で、作品ごとに紹介するという感じではなく、いくつかの家具を並べて空間を作り上げているような感じでした。なので、今回の記事は作品ごとに紹介というよりは、展覧会の感想のみになります。(公式ページで雰囲気を味わうこともできます。)
名前くらいしか知らないので、ヴェルナー・パントンとは何者か?というのは略歴やこの展覧の概要などで簡単にはわかりましたが、その功績や生い立ちはあまり深く分からなかったかな。どちらかというとアティチュード的なことが詳しく掘り下げられていました。(とはいえ、あまり経歴とかに気にせず、作品自体を楽しんできましたw)
参考:ヴェルナー・パントンの略歴
参考:この展覧の概要
<Gallery 1> ★こちらで観られます
まず最初の方は初期の作品があります。どれも幾何学的で未来的なデザインをしていて、真っ先に思いついたのが映画『時計仕掛けのオレンジ』に出てくる家具!w ちょっと天才肌な雰囲気です。
三角錐を逆さにして、斜めにカットしたような椅子や、アルファベットのSとZの中間みたいな形の椅子(パントンチェア)、針金で作った籠のような椅子など、様々な椅子が特に気に入りました。このパントンチェアはデザインだけでなく重さ/強度/生産効率などを考慮し、材質も試行錯誤をしていたようです。ガラス繊維強化ポリエステル樹脂(色付けとコーディングが必要)→硬質ポリウレタン樹脂(コーディングが必要)→ポリスチレン樹脂(強度と劣化に難あり)→再び、硬質ポリウレタン樹脂という変遷を辿ったのも観ることが出来ました。(この椅子は最後のほうで座れるのもありました。)
<Gallery 2> ★こちらで観られます
さて、この展覧の面白いのはその次のコーナーで、赤い絨毯が敷かれているエリアで靴を脱いで鑑賞することになります。ここは実際に作品に触れて体験できるコーナーで、いくつかの椅子?を体験できます。特に凄いのが、「ファンタジー・ランドスケープ」という青と赤の鍾乳洞(というか生物の内臓?w)みたいな部屋で、ソファ・床・天井・柱の区別が曖昧で、どこに座っても良いという空間でした。また、大きなスクリーンの前にも凹凸で出来たソファー?があって、もたれて映像を見ることができました。その映像によると、パントンとしてはこうした流線型のフォルムよりもカラーを重要視していたそうです。確かに原色に近く幻想的な色は彼の作品の魅力だと思います。
最後にテキスタイルのコーナーもあります。こちらもカラフルで、幾何学的な作品が多かったです。
ということで、何とも説明しづらいくらい先進的なデザインに色々と刺激を受けてきました。これは特にクリエイティブな活動をしている人には面白い展示じゃないかと思います。体験もできて思った以上に楽しい展覧会でした。
公式サイトで、展覧会場の風景が観られますので、気になった方はチェックしてみてください。
http://www.operacity.jp/ag/exh111/j/gallery.html
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ヴェルナー・パントン展を観た後は、同じ東京オペラシティアートギャラリーで「収蔵品展031 奥山民枝展」も観てきました。ヴェルナー・パントン展のチケットで入れますので、こちらも合わせてさらっとご紹介します。
【展覧名】
収蔵品展031 奥山民枝展
【公式サイト】
http://www.operacity.jp/ag/exh112.php
【会場】東京オペラシティアートギャラリー
【最寄】初台駅
【会期】2009年10月17日~12月27日
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
0時間20分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日18時頃です)】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_③_4_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_②_3_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_③_4_5_満足
【感想】
説明や解説が少なめで、理解したか?というと微妙な気もしますが、いくつか気に入った作品をごく簡単にご紹介します。
抽象なのか具象なのかわからない構図で、淡い色彩の作品が中心となっていました。
奥山民枝 「シリーズ 『わたる』 陽気」
ぼんやり描かれた薄暗い円形から放射線が延びていて、日食みたいな感じでした。この絵の辺りには日食のダイヤモンドリングのような絵が沢山ありました。
奥山民枝 「丘の国」
ちょっと不気味な感じの作品で怖いw 同じ顔をしたおばさんたちが20人くらいこっちを見ています。しかもみんな正面を向いてる…。 中には動物も紛れていて、背景にはヨーロッパの町並みのような風景が広がっていました。おばさん達が不気味で超現実的な雰囲気がありました。
奥山民枝 「赤い花」
その名の通り赤い花が描かれていますが、幹と根の部分が女性の胴体や指先を思わせる艶かしさがありました。ちょっと妖しい雰囲気です。
奥山民枝 「赤い山」
遠くに赤い山があり、手前は木々やそれに留まる鳥、花などが描かれています。遠近感が不思議な感じで、素朴派の作品(ルソーとか)を想起するものがありました。
という感じで、抽象やシュールな雰囲気を持っていたように思います。
さらにこの後、新人画家の展示もありました。
おまけ:オペラシティの中にある像。

今は何処もクリスマスムードが高まっています。


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新宿の損保ジャパン東郷青児美術館で「所蔵作品展」を観た後、ちょっと離れていますが初台に移動して、NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)と東京オペラシティアートギャラリーに行ってきました。今日はまずNTTインターコミュニケーション・センター(ICC)をご紹介します。
ここは有料の「コープ・ヒンメルブラウ:回帰する未来」と無料で観られる「オープン・スペース 2009」のコーナーに分かれていますが、両方合わせて感想を書きます。

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【展覧名】
コープ・ヒンメルブラウ:回帰する未来
【公式サイト】
http://www.ntticc.or.jp/Exhibition/2009/CoopHimmelblau/index_j.html
【会期】2009年9月19日~12月23日
***************************************************************
【展覧名】
オープン・スペース 2009
【公式サイト】
http://www.ntticc.or.jp/Exhibition/2009/Openspace2009/index_j.html
【会期】2009年5月16日(土)~2010年2月28日(日)
***************************************************************
【会場】NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)
【最寄】初台駅
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間15分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日16時半頃です)】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
まず、「コープ・ヒンメルブラウ:回帰する未来」についてですが、これは3点(見た目は2点っぽい)のインスタレーション作品と解説ビデオだけの展示となっていて、人によっては10分以内で観終わるかもしれません。
コープ・ヒンメルブラウというのは、ドイツ語で「空色共同組合」の意味を持つ、ウィーンの建築設計事務所のようです。場内にあるビデオでその建築物なども観られました。
参考:コープ・ヒンメルブラウのwiki
「アストロバルーン 1969 リヴィジテッド――フィードバック・スペース」 ★こちらで観られます
これは、「アストロバルーン」という作品と「フィードバック・ヴァイブレーション・シティ」をあわせた作品です。「アストロバルーン」は巨大で透明な容器で、人体を思わせる柔らか味のある形状です。(おしりみたいな形w) そして、「フィードバック・ヴァイブレーション・シティ」は取っ手を持つと、自分の鼓動に合わせてどくんどくんと音が響き、赤または青の光がバルーンに投影されます。自分の動きに合わして動くのが新鮮な感覚で、なんとなく子宮を思わせる作品でした。 解説によると「心拍,呼吸,脳のα波や住民の動きにより変化する都市が構想されている」とのことです。
「ブレイン・シティ・ラボ」 ★こちらで観られます
これは床部分と大きな地図のような部分からなる作品。作品の床部分に立ち入ると光の輪(たまに四角)が自分の足元を囲み、自分が動くと光も追跡してきます。 そして、その自分の位置と光の輪に合わせて地図部分も連動して光が投影されていました。何を意味しているのかわかりませんが、こちらの動きに合わせて場が変化する技術と相互関係が面白かったです。
ということで、小展ですが中々面白い仕掛けでした。
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続いて、「オープン・スペース 2009」も観てきました。
岩井俊雄 「マシュマロスコープ」 ★こちらで観られます
リアルタイムの映像がdjのスクラッチみたいに行ったりきたりする映像作品で、マシュマロ(っていうか入道雲みたいな)のにモニタが付いていました。館内に入った人はみんな映ってるんじゃないかな。何が本当の映像かわかりませんw
「POWERS OF TEN」
この展示スペースにはガラス張りの床があって、その下に様々なものが展示されています。その中に小学校の頃によく通った地元の天文台にあった映像を見つけて嬉しくなったw というか、作品名さえわかればYOUTUBEでも観られるんですねw どんどん1m四方の風景がどんどん10倍になっていく様子が観られます。せっかくですのでリンクを張るので詳しくは見てみてください。
JODI 「My%20Desktop OSX10.4」 ★こちらで観られます
Macのデスクトップでフォルダを操作している様子を映像作品にしたもの。大量のフォルダを開けたりコピーしたり整理したりして、幾何学的で機械的な模様を作っていました。身近なパソコンの一般的な機能をアートにしてしまうセンスに脱帽です。
グレゴリー・バーサミアン 「ジャグラー」 ★こちらで観られます
回転する円筒に、針金でつくられた人型が並んでいます。これは時間がくると回転し始めて、コマ送りのアニメのように見える仕掛けになっていました。止まっている時はこうなっているのかとわかるのですが、本当に不思議です。ここの展示でも特に面白いものでした。
藤木淳 「2.5次元の世界」 ★こちらで観られます
プレステとかパソコンでゲームができるコーナーがあって、これはそこにあった作品です。 立体という3次元を2次元で表現しているので2.5次元の世界らしいです。ゲームで遊んでみるのも面白いかと思います。ちなみに私はコツがわからずクリアできませんでしたw
前林明次 「メトロノームと無響室のための作品」 ★こちらで観られます
これは整理券を貰わないと体験できません。係員の方に連れられて、音の反射の無い部屋に1人ずつ入って体験します。真ん中にメトロノームがある以外は椅子しかない部屋で、作品が始まると真っ暗になって、海辺や道路脇で録音した音が聞こえてきます。音の反射が無いと実際にその場にいるような錯覚すら覚えるほどリアルで、特にメトロノームの音は目の前のメトロノームの音と、音響機器から出るメトロノームの音がまったく同じに聞こえていました。聴覚の仕組みを利用した、現実があいまいになる驚きの経験ができると思います。。
ラファエル・ロサノ=ヘメル 「フリークエンシー&ヴォリューム」 ★こちらで観られます
これは部屋の後ろからの光で、自分の影が大きく壁に映る仕掛けがあるのですが、その影に応じてTVやラジオの音声が拾われるという仕掛けが施されています。 体の体制を変えたり動くと、それに合わせてラジオの音も変わりました。特にTV東京と北朝鮮の放送はよく入ったかなw 複数人でやるとわかりづらいですが、チャンスを狙って1人ずつ体験してみるとより楽しめるかと思います。
ということで、体験型の作品が多く小難しいことを知らなくても直感的に楽しめる作品が多かったように思います。(中には解説されてもさっぱりわからないものもありますがw) この「オープン・スペース 2009」は無料のようですので、オペラ鑑賞などで初台に行った際は気軽にハシゴするのも良いかと思います。
この後、東京オペラシティアートギャラリーで「ヴェルナー・パントン展」を鑑賞してきました。次回はそれをご紹介します。 ・・・それにしても年末に向けて大型の展覧会も減り、このブログも人が減る一方ですw ポチも激減してしまった。。。
ここは有料の「コープ・ヒンメルブラウ:回帰する未来」と無料で観られる「オープン・スペース 2009」のコーナーに分かれていますが、両方合わせて感想を書きます。


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【展覧名】
コープ・ヒンメルブラウ:回帰する未来
【公式サイト】
http://www.ntticc.or.jp/Exhibition/2009/CoopHimmelblau/index_j.html
【会期】2009年9月19日~12月23日
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【展覧名】
オープン・スペース 2009
【公式サイト】
http://www.ntticc.or.jp/Exhibition/2009/Openspace2009/index_j.html
【会期】2009年5月16日(土)~2010年2月28日(日)
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【会場】NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)
【最寄】初台駅
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間15分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日16時半頃です)】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
まず、「コープ・ヒンメルブラウ:回帰する未来」についてですが、これは3点(見た目は2点っぽい)のインスタレーション作品と解説ビデオだけの展示となっていて、人によっては10分以内で観終わるかもしれません。
コープ・ヒンメルブラウというのは、ドイツ語で「空色共同組合」の意味を持つ、ウィーンの建築設計事務所のようです。場内にあるビデオでその建築物なども観られました。
参考:コープ・ヒンメルブラウのwiki
「アストロバルーン 1969 リヴィジテッド――フィードバック・スペース」 ★こちらで観られます
これは、「アストロバルーン」という作品と「フィードバック・ヴァイブレーション・シティ」をあわせた作品です。「アストロバルーン」は巨大で透明な容器で、人体を思わせる柔らか味のある形状です。(おしりみたいな形w) そして、「フィードバック・ヴァイブレーション・シティ」は取っ手を持つと、自分の鼓動に合わせてどくんどくんと音が響き、赤または青の光がバルーンに投影されます。自分の動きに合わして動くのが新鮮な感覚で、なんとなく子宮を思わせる作品でした。 解説によると「心拍,呼吸,脳のα波や住民の動きにより変化する都市が構想されている」とのことです。
「ブレイン・シティ・ラボ」 ★こちらで観られます
これは床部分と大きな地図のような部分からなる作品。作品の床部分に立ち入ると光の輪(たまに四角)が自分の足元を囲み、自分が動くと光も追跡してきます。 そして、その自分の位置と光の輪に合わせて地図部分も連動して光が投影されていました。何を意味しているのかわかりませんが、こちらの動きに合わせて場が変化する技術と相互関係が面白かったです。
ということで、小展ですが中々面白い仕掛けでした。
***************************************************************
続いて、「オープン・スペース 2009」も観てきました。
岩井俊雄 「マシュマロスコープ」 ★こちらで観られます
リアルタイムの映像がdjのスクラッチみたいに行ったりきたりする映像作品で、マシュマロ(っていうか入道雲みたいな)のにモニタが付いていました。館内に入った人はみんな映ってるんじゃないかな。何が本当の映像かわかりませんw
「POWERS OF TEN」
この展示スペースにはガラス張りの床があって、その下に様々なものが展示されています。その中に小学校の頃によく通った地元の天文台にあった映像を見つけて嬉しくなったw というか、作品名さえわかればYOUTUBEでも観られるんですねw どんどん1m四方の風景がどんどん10倍になっていく様子が観られます。せっかくですのでリンクを張るので詳しくは見てみてください。
JODI 「My%20Desktop OSX10.4」 ★こちらで観られます
Macのデスクトップでフォルダを操作している様子を映像作品にしたもの。大量のフォルダを開けたりコピーしたり整理したりして、幾何学的で機械的な模様を作っていました。身近なパソコンの一般的な機能をアートにしてしまうセンスに脱帽です。
グレゴリー・バーサミアン 「ジャグラー」 ★こちらで観られます
回転する円筒に、針金でつくられた人型が並んでいます。これは時間がくると回転し始めて、コマ送りのアニメのように見える仕掛けになっていました。止まっている時はこうなっているのかとわかるのですが、本当に不思議です。ここの展示でも特に面白いものでした。
藤木淳 「2.5次元の世界」 ★こちらで観られます
プレステとかパソコンでゲームができるコーナーがあって、これはそこにあった作品です。 立体という3次元を2次元で表現しているので2.5次元の世界らしいです。ゲームで遊んでみるのも面白いかと思います。ちなみに私はコツがわからずクリアできませんでしたw
前林明次 「メトロノームと無響室のための作品」 ★こちらで観られます
これは整理券を貰わないと体験できません。係員の方に連れられて、音の反射の無い部屋に1人ずつ入って体験します。真ん中にメトロノームがある以外は椅子しかない部屋で、作品が始まると真っ暗になって、海辺や道路脇で録音した音が聞こえてきます。音の反射が無いと実際にその場にいるような錯覚すら覚えるほどリアルで、特にメトロノームの音は目の前のメトロノームの音と、音響機器から出るメトロノームの音がまったく同じに聞こえていました。聴覚の仕組みを利用した、現実があいまいになる驚きの経験ができると思います。。
ラファエル・ロサノ=ヘメル 「フリークエンシー&ヴォリューム」 ★こちらで観られます
これは部屋の後ろからの光で、自分の影が大きく壁に映る仕掛けがあるのですが、その影に応じてTVやラジオの音声が拾われるという仕掛けが施されています。 体の体制を変えたり動くと、それに合わせてラジオの音も変わりました。特にTV東京と北朝鮮の放送はよく入ったかなw 複数人でやるとわかりづらいですが、チャンスを狙って1人ずつ体験してみるとより楽しめるかと思います。
ということで、体験型の作品が多く小難しいことを知らなくても直感的に楽しめる作品が多かったように思います。(中には解説されてもさっぱりわからないものもありますがw) この「オープン・スペース 2009」は無料のようですので、オペラ鑑賞などで初台に行った際は気軽にハシゴするのも良いかと思います。
この後、東京オペラシティアートギャラリーで「ヴェルナー・パントン展」を鑑賞してきました。次回はそれをご紹介します。 ・・・それにしても年末に向けて大型の展覧会も減り、このブログも人が減る一方ですw ポチも激減してしまった。。。
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先週、寒空に雨が降りしきる中、損保ジャパン東郷青児美術館で「所蔵作品展」を観てきました。ここはいつも常設展示もありますが、これだけ一気に観られる機会は中々ないので、逆にちょっと楽しみにしていました。

【展覧名】
所蔵作品展
【公式サイト】
http://www.sompo-japan.co.jp/museum/exevit/index.html
【会場】損保ジャパン東郷青児美術館
【最寄】新宿駅
【会期】2009年12月5日(土)~12月27日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間00分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日15時半頃です)】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
初日に行ったせいか、または寒い雨の日だったせいか、かなり空いていてゆっくり観ることができました。今回の展示では作品リストが無かったので、メモだけが頼りですが、いつもどおり章ごとに気にいった作品をご紹介します。
<Ⅰ 東郷青児とゆかりの洋画家>
やはりここの所蔵品で多いのは東郷青児氏の作品です。最初は東郷青児中心のコーナーでした。
東郷青児 「ビルヌーブ・ルーベ」
キュビスム風の家が三角形の塔のように積み重なっているかのように見えます。セザンヌからの影響を感じる作風でした。
東郷青児 「超現実派の散歩」 ★こちらで観られます
空中で両手をあげる人物が描かれています。体は真っ白で左手と右足だけ黒い、不可思議な超現実の人間です。頭上の三日月を掴もうとしているのかな? 意味はわかりませんが、どことなく懐かしいような、不安のようなものを感じます。
東郷青児 「鳥と少女」
白い鳥、鳥の巣に入った卵、身をくねった少女が描かれています。少女の指は長く、全身しなやかで少し萌えが入った東郷ならではの美女でした。女性の優美さと神秘性が強調されているように思います。
東郷青児 「思い出の街」
全体的に薄い朱色で、手前に手を交差させる朱色の服の美女が描かれ、背景にはビルのようなものが浮かんで見えます。その色から郷愁を感じ、時間が過ぎ去ったような雰囲気すらします。
なお、この絵の周りには同じ少女を描いたと思われる絵が4枚ありました。いずれも首が長めで目をつぶり睫毛が長い特徴がありました。
東郷青児 「日蝕」
左上にダイヤモンドリングが出た日蝕が描かれ、その先は闇が広がっています。そして中央辺りでは2人の裸婦が絡みつくようにポーズをとっています。この女性達が何を意味しているかわかりませんが、日蝕の神秘性に似つかわしい女性像でした。 この辺には歴史や地域を題材にした少女の絵がありました。こうしてよくよく見ると、東郷青児はローランサンやモディリアーニ、ピカソなどと共通の要素を感じます。
岸田劉生 「自画像」
初夏の頃にここで行われた岸田劉生展でも展示されていた作品。色々な意味で濃い作品で生命感を感じます。
井上覚造 「猟人日記」
石を組み合わせて作った門のような壁のようなものが立っていて、背景には湿原が描かれています。現実ではありえないバランス感で、背景とあわせてシュールな雰囲気でした。
<Ⅱ 日本画>
あまり点数はありませんでしたが、日本画のコーナーもありました。ここの作品は観たことない作品がほとんどだったかも。
山口華揚 「幻化」 ★こちらで観られます
草原で円になって飛び跳ねる2匹のキツネが描かれています。ぼんやりとした色彩で幻想的な雰囲気が漂います。大きなキツネの尻尾は柔らかそうなフワフワ感がありました。 また、この絵の隣にあった「猿」もよかったです、
東山魁夷 「潮音」
岩山と空かと思ったら、岩と海の波を描いた絵でした。うねる波の泡が流れるようで、岩は力強く険しい表情を見せます。右のほうで流れ落ちる水は、細かい観察眼を持って描かれているリアルさがありました。神聖な感じすら漂った作品でした。
平山郁夫 「ブルーモスクの旅」
つい先日亡くなった平山郁夫の作品。鮮やかな青い夜空と満月を背景に、モスクと塔が描かれています。空の星は無数にあり、静かな夜を思わせました。
<Ⅲ 海外の作家(1) グランマ・モーゼス>
この美術館はグランマ・モーゼスも常設でよく観られる画家です。去年の夏に、ここで「アンドレ・ボーシャンとグランマ・モーゼス展」が開催されていましたが、そこで観た作品も展示されていました。なお、本名はアンナ・メアリ・ロバートソン・モーゼスで、「おばあさん」の愛称で、グランマ・モーゼスと呼ばれます。
グランマ・モーゼス 「春うらら」
広い牧場の緑鮮やかな草原と、ピンクの花をつけた木(桜かな?)が描かれ、周りでは人々が踊ったり農作業をしています。絵自体が子供のように自由に描かれ可愛らしく、のんびりしていて幸福感が溢れていました。
グランマ・モーゼス 「夕暮れ、森のキャンプ」
刺繍でできた小さな絵です。山の上に昇る月と川の畔で赤々と燃えるキャンプの炎が心休まるような光景になっていました。
グランマ・モーゼス 「厩の屋根葺き」
これは何と91歳の頃の作品。手前の家の屋根で、4~5人の人が屋根葺きをしています。馬で荷物を運ぶ様子や、馬で畑を耕す様子などもかかれ、のどかな農村の風景が広がります。この作品も薄く鮮やかな緑が爽やかでした。
グランマ・モーゼス 「トロイの大火事」
屋根のついている橋が、黒煙をあげて燃える様子が描かれています。以前この絵を観た際の記憶によると、グランマ・モーゼスはこの火事のことを後々まで覚えていて、その記憶を頼りに描いた作品だったと思います(多分そうだったはずw) バケツリレーしている様子や、人々がかけつけてくる様子は緊迫していますが、画面の右側では平和な町並みが広がりギャップを感じます。この人には珍しくドラマチックな感じの絵です。
グランマ・モーゼス 「砂糖作り」
これは常設でよく観るんじゃないかな。一面が雪に覆われている中、小屋の前の広場に人々が集まって木(白樺?)から砂糖をとる様子が描かれています。大きな釜がたかれそこからパイプが伸びています。周りでは子供がはしゃいだり、荷物を運ばせたりと、お祭りのように賑やかで楽しげな雰囲気が漂っていました。
<Ⅳ 海外の作家(2) 印象派以降のフランスの画家達>
最後は王道の印象派以降のフランス画家の作品です。なんと言ってもここはゴッホのヒマワリで有名な美術館です。
ピエール=オーギュスト・ルノワール 「帽子の娘」 ★こちらで観られます
これも常設でよく観る作品。右横向きで、頬杖をつく帽子を被った女性が描かれています。肉感的でバラ色とも言われるルノワール独特の色合いで顔に生気と魅力を与えています。ルノワールの女性観がよく分かる作品だと思います。
ジョルジュ・ルオー 「悪の華 辱めを受けるキリスト」
版画作品です。頭の上で手を組むキリストが描かれています。ルオーらしい太い輪郭でかかれ、顔には深い悲しみの表情が見られました。
ジョルジュ・ルオー 「悪の華 悪魔Ⅲ」
これも版画です。中年くらいの男性の顔(顔だけ描かれています) ぎょろっと大きな目で、歯をむき出しにして何かを話しかけてくるようです。顔は実物大なのに目が異様に大きくインパクトがある作品でした。
最後にはいつもどおり、
ポール・セザンヌ 「りんごとナプキン」 (戻ってきました)
フィンセント・ファン・ゴッホ 「ひまわり」
ポール・ゴーギャン 「アリスカンの並木道」
の3枚の特別室もあります。これも含めて今回はこの美術館の作品をじっくり見直すことができました。
ということで、若干脈絡のない展示内容だとは思いますが、今まで観たことのある作品が多くて、これはこういう絵だったなあと思い出しながら観ていました。ここの特別展に通い続けていない方にはちょっとわかりづらいかも?と思いますが、良質なコレクションで、観るだけでも楽しめるのではないかと思います。期間も短いので、そんなに盛り上がりそうもないですが、私にとっては面白い内容でした。
おまけ;あいにくの天気でしたが、この日の展望

この日はこの後、初台のオペラシティに向かいました。

【展覧名】
所蔵作品展
【公式サイト】
http://www.sompo-japan.co.jp/museum/exevit/index.html
【会場】損保ジャパン東郷青児美術館
【最寄】新宿駅
【会期】2009年12月5日(土)~12月27日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間00分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日15時半頃です)】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
初日に行ったせいか、または寒い雨の日だったせいか、かなり空いていてゆっくり観ることができました。今回の展示では作品リストが無かったので、メモだけが頼りですが、いつもどおり章ごとに気にいった作品をご紹介します。
<Ⅰ 東郷青児とゆかりの洋画家>
やはりここの所蔵品で多いのは東郷青児氏の作品です。最初は東郷青児中心のコーナーでした。
東郷青児 「ビルヌーブ・ルーベ」
キュビスム風の家が三角形の塔のように積み重なっているかのように見えます。セザンヌからの影響を感じる作風でした。
東郷青児 「超現実派の散歩」 ★こちらで観られます
空中で両手をあげる人物が描かれています。体は真っ白で左手と右足だけ黒い、不可思議な超現実の人間です。頭上の三日月を掴もうとしているのかな? 意味はわかりませんが、どことなく懐かしいような、不安のようなものを感じます。
東郷青児 「鳥と少女」
白い鳥、鳥の巣に入った卵、身をくねった少女が描かれています。少女の指は長く、全身しなやかで少し萌えが入った東郷ならではの美女でした。女性の優美さと神秘性が強調されているように思います。
東郷青児 「思い出の街」
全体的に薄い朱色で、手前に手を交差させる朱色の服の美女が描かれ、背景にはビルのようなものが浮かんで見えます。その色から郷愁を感じ、時間が過ぎ去ったような雰囲気すらします。
なお、この絵の周りには同じ少女を描いたと思われる絵が4枚ありました。いずれも首が長めで目をつぶり睫毛が長い特徴がありました。
東郷青児 「日蝕」
左上にダイヤモンドリングが出た日蝕が描かれ、その先は闇が広がっています。そして中央辺りでは2人の裸婦が絡みつくようにポーズをとっています。この女性達が何を意味しているかわかりませんが、日蝕の神秘性に似つかわしい女性像でした。 この辺には歴史や地域を題材にした少女の絵がありました。こうしてよくよく見ると、東郷青児はローランサンやモディリアーニ、ピカソなどと共通の要素を感じます。
岸田劉生 「自画像」
初夏の頃にここで行われた岸田劉生展でも展示されていた作品。色々な意味で濃い作品で生命感を感じます。
井上覚造 「猟人日記」
石を組み合わせて作った門のような壁のようなものが立っていて、背景には湿原が描かれています。現実ではありえないバランス感で、背景とあわせてシュールな雰囲気でした。
<Ⅱ 日本画>
あまり点数はありませんでしたが、日本画のコーナーもありました。ここの作品は観たことない作品がほとんどだったかも。
山口華揚 「幻化」 ★こちらで観られます
草原で円になって飛び跳ねる2匹のキツネが描かれています。ぼんやりとした色彩で幻想的な雰囲気が漂います。大きなキツネの尻尾は柔らかそうなフワフワ感がありました。 また、この絵の隣にあった「猿」もよかったです、
東山魁夷 「潮音」
岩山と空かと思ったら、岩と海の波を描いた絵でした。うねる波の泡が流れるようで、岩は力強く険しい表情を見せます。右のほうで流れ落ちる水は、細かい観察眼を持って描かれているリアルさがありました。神聖な感じすら漂った作品でした。
平山郁夫 「ブルーモスクの旅」
つい先日亡くなった平山郁夫の作品。鮮やかな青い夜空と満月を背景に、モスクと塔が描かれています。空の星は無数にあり、静かな夜を思わせました。
<Ⅲ 海外の作家(1) グランマ・モーゼス>
この美術館はグランマ・モーゼスも常設でよく観られる画家です。去年の夏に、ここで「アンドレ・ボーシャンとグランマ・モーゼス展」が開催されていましたが、そこで観た作品も展示されていました。なお、本名はアンナ・メアリ・ロバートソン・モーゼスで、「おばあさん」の愛称で、グランマ・モーゼスと呼ばれます。
グランマ・モーゼス 「春うらら」
広い牧場の緑鮮やかな草原と、ピンクの花をつけた木(桜かな?)が描かれ、周りでは人々が踊ったり農作業をしています。絵自体が子供のように自由に描かれ可愛らしく、のんびりしていて幸福感が溢れていました。
グランマ・モーゼス 「夕暮れ、森のキャンプ」
刺繍でできた小さな絵です。山の上に昇る月と川の畔で赤々と燃えるキャンプの炎が心休まるような光景になっていました。
グランマ・モーゼス 「厩の屋根葺き」
これは何と91歳の頃の作品。手前の家の屋根で、4~5人の人が屋根葺きをしています。馬で荷物を運ぶ様子や、馬で畑を耕す様子などもかかれ、のどかな農村の風景が広がります。この作品も薄く鮮やかな緑が爽やかでした。
グランマ・モーゼス 「トロイの大火事」
屋根のついている橋が、黒煙をあげて燃える様子が描かれています。以前この絵を観た際の記憶によると、グランマ・モーゼスはこの火事のことを後々まで覚えていて、その記憶を頼りに描いた作品だったと思います(多分そうだったはずw) バケツリレーしている様子や、人々がかけつけてくる様子は緊迫していますが、画面の右側では平和な町並みが広がりギャップを感じます。この人には珍しくドラマチックな感じの絵です。
グランマ・モーゼス 「砂糖作り」
これは常設でよく観るんじゃないかな。一面が雪に覆われている中、小屋の前の広場に人々が集まって木(白樺?)から砂糖をとる様子が描かれています。大きな釜がたかれそこからパイプが伸びています。周りでは子供がはしゃいだり、荷物を運ばせたりと、お祭りのように賑やかで楽しげな雰囲気が漂っていました。
<Ⅳ 海外の作家(2) 印象派以降のフランスの画家達>
最後は王道の印象派以降のフランス画家の作品です。なんと言ってもここはゴッホのヒマワリで有名な美術館です。
ピエール=オーギュスト・ルノワール 「帽子の娘」 ★こちらで観られます
これも常設でよく観る作品。右横向きで、頬杖をつく帽子を被った女性が描かれています。肉感的でバラ色とも言われるルノワール独特の色合いで顔に生気と魅力を与えています。ルノワールの女性観がよく分かる作品だと思います。
ジョルジュ・ルオー 「悪の華 辱めを受けるキリスト」
版画作品です。頭の上で手を組むキリストが描かれています。ルオーらしい太い輪郭でかかれ、顔には深い悲しみの表情が見られました。
ジョルジュ・ルオー 「悪の華 悪魔Ⅲ」
これも版画です。中年くらいの男性の顔(顔だけ描かれています) ぎょろっと大きな目で、歯をむき出しにして何かを話しかけてくるようです。顔は実物大なのに目が異様に大きくインパクトがある作品でした。
最後にはいつもどおり、
ポール・セザンヌ 「りんごとナプキン」 (戻ってきました)
フィンセント・ファン・ゴッホ 「ひまわり」
ポール・ゴーギャン 「アリスカンの並木道」
の3枚の特別室もあります。これも含めて今回はこの美術館の作品をじっくり見直すことができました。
ということで、若干脈絡のない展示内容だとは思いますが、今まで観たことのある作品が多くて、これはこういう絵だったなあと思い出しながら観ていました。ここの特別展に通い続けていない方にはちょっとわかりづらいかも?と思いますが、良質なコレクションで、観るだけでも楽しめるのではないかと思います。期間も短いので、そんなに盛り上がりそうもないですが、私にとっては面白い内容でした。
おまけ;あいにくの天気でしたが、この日の展望

この日はこの後、初台のオペラシティに向かいました。
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府中市美術館で「ターナーから印象派へ 光の中の自然」展を観た後、いつもどおり東京競馬場にハシゴしました。今はめっきり行く回数が減りましたが、ここは学生時代からの私のホームグラウンドなのですw 今回はジャパンカップを目当てに行ってきました。前回来たのは青葉賞だったので、半年ぶりくらいでした。
以前、一度場内の案内記事を書いていますので、今回はジャパンカップの後に敷地内のJRA競馬博物館をご紹介しようと思います。
参考記事:青葉賞 【東京競馬場の案内】
東京競馬場正門。ここの紅葉も綺麗ですがもう終わりかけていました。

今回はメインのジャパンカップだけ観てきました。私の本命は10番オウケンブルースリ。

対抗は6番レッドディザイアだったのですが、何故か写真を撮り忘れたw これは5番ウオッカです。最近力を落としたように思うので、切ろうかと思いましたが、武豊→ルメールに乗り代わったのを鞍上強化と受け取り押さえておきましたw

これが実際に買った3連複の馬券。500円だけですw 外国馬でBCターフを勝った16番コンデュイットも不気味なので買っています。それと去年の覇者18番スクリーンヒーローは久々に去年と同じデムーロ騎手とのコンビが怖いので押さえています。

そしてスタート。
ゴール前はウオッカとオウケンブルースリの際どい接戦でかなり白熱しました。写真判定の末、勝ったのはウオッカ。3着にレッドディザイア、4着にコンデュイットが入選しました。ウオッカがここまでやるとは思っていませんでしたが、歴史的名牝に名高い素晴らしいレースでした。そして、先ほどの馬券は見事に大当たりです。2,460円になって返ってきました。本命サイドでの決着だったけどやはり当たりは嬉しいです(><)
さて、レースの後はすぐに帰ると混むので、10年ぶりくらいにJRA競馬博物館に行ってきました。(競馬場の敷地内にあります) せっかくなので、一応美術館の評価テンプレートを使ってご紹介。


【展覧名】
強い馬づくりの拠点トレーニング・センター展
【公式サイト】
http://www.bajibunka.jrao.ne.jp/K/K01.html
【会場】JRA競馬博物館
【最寄】府中競馬正門前駅/京王府中駅/東府中駅/JR府中本町駅
【会期】2009年10月10日(土)~11月29日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
0時間30分程度+常設0時間30分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日16時頃です)】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_③_4_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_③_4_5_満足
【感想】
多分、競馬に興味がない人はここに来る機会も少ないと思いますが、この博物館は競馬を知らなくても面白い展示と、知っていたほうが面白い展示があります。今回の特別展は調教の様子などの説明で、どちらかというと後者の展示ですが、初心者の人も競走馬ってこういう風にトレーニングしているんだとわかる内容だったと思います。結構マニアックな内容ですが競馬ファンには馴染み深いものでした。
ここからは常設。写真を撮っていいところと駄目なところがあって、確認してから撮っているのですが、撮ってはいけないものがあったらすぐに掲載を外しますので、お気づきの方はご連絡ください。
顕彰馬のコーナー。これは記憶に新しい3冠馬ディープインパクトのコーナーです。もうすぐ子供も出てくるかと思うと月日の流れを感じます。

これは2Fの発馬機の体験コーナー。スターターと騎手の疑似体験が出来ます。

ライディング・ビジョン。レースのシミュレーターです。今見るとゲームのギャロップレーサーみたいw

ということで、大体1時間くらいで競馬にまつわる様々なことを観ることが出来ます。綺麗だし、子供も楽しめる施設になっています。
おまけ。博物館の前で小さい馬が帰る人たちをお見送りしていました。

どうやら博物館内にある映像ホールで上映している「チャッピーとエミの大冒険」のイメージキャラクターみたいで、右がチャッピーで、左がエミです。馬の種類は何だったか忘れましたが、撫でても暴れず大人しくしていて可愛かったです。
ということで、府中市美術館に行くと、毎回ハシゴして東京競馬場にきます(というか、競馬のスケジュールに合わせて行ってます) 走る芸術品とまで言われるサラブレッドは美しくて可愛いですよ^^ デュフィも競馬場の絵をよく描いていたし、競馬場は実は美の宝庫です。
以前、一度場内の案内記事を書いていますので、今回はジャパンカップの後に敷地内のJRA競馬博物館をご紹介しようと思います。
参考記事:青葉賞 【東京競馬場の案内】
東京競馬場正門。ここの紅葉も綺麗ですがもう終わりかけていました。

今回はメインのジャパンカップだけ観てきました。私の本命は10番オウケンブルースリ。

対抗は6番レッドディザイアだったのですが、何故か写真を撮り忘れたw これは5番ウオッカです。最近力を落としたように思うので、切ろうかと思いましたが、武豊→ルメールに乗り代わったのを鞍上強化と受け取り押さえておきましたw

これが実際に買った3連複の馬券。500円だけですw 外国馬でBCターフを勝った16番コンデュイットも不気味なので買っています。それと去年の覇者18番スクリーンヒーローは久々に去年と同じデムーロ騎手とのコンビが怖いので押さえています。

そしてスタート。
ゴール前はウオッカとオウケンブルースリの際どい接戦でかなり白熱しました。写真判定の末、勝ったのはウオッカ。3着にレッドディザイア、4着にコンデュイットが入選しました。ウオッカがここまでやるとは思っていませんでしたが、歴史的名牝に名高い素晴らしいレースでした。そして、先ほどの馬券は見事に大当たりです。2,460円になって返ってきました。本命サイドでの決着だったけどやはり当たりは嬉しいです(><)
さて、レースの後はすぐに帰ると混むので、10年ぶりくらいにJRA競馬博物館に行ってきました。(競馬場の敷地内にあります) せっかくなので、一応美術館の評価テンプレートを使ってご紹介。


【展覧名】
強い馬づくりの拠点トレーニング・センター展
【公式サイト】
http://www.bajibunka.jrao.ne.jp/K/K01.html
【会場】JRA競馬博物館
【最寄】府中競馬正門前駅/京王府中駅/東府中駅/JR府中本町駅
【会期】2009年10月10日(土)~11月29日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
0時間30分程度+常設0時間30分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日16時頃です)】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_③_4_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_③_4_5_満足
【感想】
多分、競馬に興味がない人はここに来る機会も少ないと思いますが、この博物館は競馬を知らなくても面白い展示と、知っていたほうが面白い展示があります。今回の特別展は調教の様子などの説明で、どちらかというと後者の展示ですが、初心者の人も競走馬ってこういう風にトレーニングしているんだとわかる内容だったと思います。結構マニアックな内容ですが競馬ファンには馴染み深いものでした。
ここからは常設。写真を撮っていいところと駄目なところがあって、確認してから撮っているのですが、撮ってはいけないものがあったらすぐに掲載を外しますので、お気づきの方はご連絡ください。
顕彰馬のコーナー。これは記憶に新しい3冠馬ディープインパクトのコーナーです。もうすぐ子供も出てくるかと思うと月日の流れを感じます。

これは2Fの発馬機の体験コーナー。スターターと騎手の疑似体験が出来ます。

ライディング・ビジョン。レースのシミュレーターです。今見るとゲームのギャロップレーサーみたいw

ということで、大体1時間くらいで競馬にまつわる様々なことを観ることが出来ます。綺麗だし、子供も楽しめる施設になっています。
おまけ。博物館の前で小さい馬が帰る人たちをお見送りしていました。

どうやら博物館内にある映像ホールで上映している「チャッピーとエミの大冒険」のイメージキャラクターみたいで、右がチャッピーで、左がエミです。馬の種類は何だったか忘れましたが、撫でても暴れず大人しくしていて可愛かったです。
ということで、府中市美術館に行くと、毎回ハシゴして東京競馬場にきます(というか、競馬のスケジュールに合わせて行ってます) 走る芸術品とまで言われるサラブレッドは美しくて可愛いですよ^^ デュフィも競馬場の絵をよく描いていたし、競馬場は実は美の宝庫です。
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もう10日くらい前になりますが、久々に府中市美術館に赴き、「ターナーから印象派へ 光の中の自然」展を観てきました。ここは駅から遠いので京王府中駅からいつもバスで行っています。


【展覧名】
市制施行55周年記念
ターナーから印象派へ 光の中の自然
【公式サイト】
http://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/kikakuten/kikakuitiran/turner/index.html
【会場】府中市美術館
【最寄】京王線府中駅/京王線東府中駅/JR中央線武蔵小金井駅など
【会期】2009年11月14日(土)~2010年2月14日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
特別展 1時間30分程度+常設展 1時間00分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日12時頃です)】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
今回の展示は主にイギリス画家が中心となっていたように思います。ターナーやミレイなど、有名どころの作品も結構あり、充実した内容だったと思います。
今回も章ごとに気に入った作品をご紹介します。
<1章 純粋風景 主題と自然 イギリス風景画の始まり>
このコーナーはその名の通り、イギリスの風景画が主なテーマとなっていました。オランダ絵画からの影響もみられるとの解説もありました。
ウィリアム・ヘンリー・ハント 「イワヒバリの巣」 ★こちらで観られます
土を背景に鳥の巣が描かれ、周りにはバラやイチゴが転がっています。巣の中には青い卵があり、水彩の絵なのに非常に鮮明で、細かく写実的でした。しかし、これは実際の光景を描いたものではないそうです。
パトリック・ネイスミス 「クラモンド、エディンバラ近郊」
オランダの風景画からの影響が観られると解説されていた作品。山道と木々が描かれ、うねるような幹に生命感があります。空まで精密に描かれ写実的です。このコーナーの作品は精密描写の写生が多かったです。
ジョン・エヴァレット・ミレイ 「グレン・バーナム」 ★こちらで観られます
久々に観るミレイの作品。枯れ木が両脇にある雪道を、赤い帽子?(スカーフ?)をかぶった女性が、奥へと背を向けて歩いています。背景には山が見え、どことなく夕暮れのような寂しい雰囲気です。 ミレイはこの地を去る心残りを描いたという解説がありました。しんみりと心に残る作品でした。
ジョウゼフ・マラッド・ウィリアム・ターナー 「エーレンブライトシュタイン」 ★こちらで観られます
切り立つ崖の上にある廃墟と、その下の港町が描かれた風景画です。手前に船がいくつか描かれ、その中にはカンバスをいじっている人物がいます。 実はこれはターナー本人らしいです。 水彩で柔らかく描かれ、輪郭がゆるく金色に光り輝いているかのような雰囲気の絵でした。なお、この辺にはターナーの絵が4枚ほど飾られていました。
<2章 海、川、湖、そして岸辺の風物>
19世紀の初めに、イギリス画家は海岸に注目するようになったそうです。このコーナーではそうした水辺の作品がテーマになっていました。
ウィリアム・クラークソン・スタンフィールド 「テクセル川河口」
川の河口を描いている作品ですが、ほとんど海みたいな感じです。激しい波の上を行く帆船が描かれていて、船が傾くほどの波に力強さを感じます。嵐かな?と思う一方、空は薄日が差していて意外と明るい雰囲気でした。
ジョン・ブレット 「コーンウォール海岸、トリヴォウズ岬」
鮮やかな青が非常に爽やかな作品。海原と空が大きく描かれ、その波まで精密に描かれています。海の色合いは群青だったり、緑がかったり、微妙な色の変化を見せてくれました。
ジョージ・フレデリック・ウォッツ 「ネス湖」
ぼんやりして薄暗い湖畔(ネッシーで有名なネス湖)の風景画です。縦長の画面の、上部60%くらいは空が描かれていて、霧がかったような静かな印象で、幻想的な雰囲気でした。解説によると作者はこの作品を手放さなかったそうです。
<3章 旅人>
デイヴィッド・ロバーツ 「ガラリヤのカナ」
岩山の中腹から遙か向こうの夕日(朝日?)を望む絵です。光線が放射状に出ていて、明るく神秘的な感じもしました。
ジェイムズ・ベイカー・パイン 「コブレンツとエーレンブライトシュタイン」
アーチ状の橋が見える川の畔の風景です。川には船が浮かび、河岸では洗濯をしている女性達が描かれていました。 光や大気の表現が柔らかいように思いました。(空気遠近法について評価が高いという説明もありました。)
ウィリアム・クラークソン・スタンフィールド 「ブルターニュの海岸」
海岸の風景で、浜では漁師達が何かの作業をしています。波は人の高さくらいまで高くなり、激しい飛沫の表現が見事です。海の向こうには真っ黒な雲が広がり、かごめ?が飛んでいます。嵐が来る予感を感じる作品でした。
<4章 仕事と風景 一人、動物、農耕>
ジョン・リネル 「小川を渡る」
山道を登る馬車と人々の絵です。両脇には木々があり、道の向こうには田園風景が広がって見えます。また、道には轍が残り、微妙に木々や崖の影が落ちています。そうした光の表現が素晴らしく、ロイヤルアカデミーでもこの作品はこの画家の最高傑作と評されたそうです。
エドウィン・ランシア 「乱射」
雪の斜面で倒れる母鹿と寄り添う仔鹿が描かれています。母鹿は狩猟の傷を負い、血を流して死んでいるように見えます。仔鹿がその母鹿の乳を飲もうとしているのが不憫です。これは、子連れの鹿を撃ってはいけないというルールを守っていない者を非難する意味が込められているそうです。また、周りには無数の足跡があり、雪の質感を感じたり、鹿とは対照的に爽やかで神々しい陽からは、超然とした自然の雄大さを感じました。
トマス・シドニー・クーパー 「橋の上の牛」
小川の橋とその周りの牛達の絵です。橋の上で寝そべる2頭の牛、その周りの2頭の牛、手前で川の水を飲む牛、背後にも1頭という感じで、6頭ほどが群がっています。牛飼いも見当たらず、のんびりした雰囲気です。また、奥から明るい光が輝き、神聖な風景のようにも見えました。
ジョウゼフ・ファーカーソン 「冬の日没」
縦長の絵で、雪道を羊の群れがこちらにやってくる様子や、牧羊犬や羊飼いが描かれています。背景には柔らかな夕陽のグラデーションが見え、郷愁を誘います。日が暮れて帰るのかな?
ジョウゼフ・マラッド・ウィリアム・ターナー 「タブリ・ハウス-准男爵J.F.レスター卿の屋敷、風の強い日」
湖に浮かぶ帆船と、塔が描かれています。帆船は左から右へと吹く風に押し倒されるようになっていて、見えない風の流れを感じます。また、手前の水面には光が当たり、その少し奥には真っ黒な影が覆われ、頭上に雲があることが想像できます。一見晴れているようですが、嵐が近づく様子が間接的にわかる作品でした。
<5章 人のいる風景>
ウィリアム・マルレディ 「初めての船出」
大仰なタイトルですが、水辺でたらいに乗った子供ですw 周りにはそれを引っ張ったり支える家族が描かれています。背景にも見物している人が2人いますが、その2人はぼやけていて、手前の家族がスポットライトが当たったかのように目を引きます。また、肉感的で生気のある子供たちの描写が印象的でした。
ジョージ・クラウセン 「春の朝:ハーヴァーストック・ヒル」
ガス灯のある石畳の大通りを歩く人々の絵です。まず目に入るのが手前に大きく描かれた喪服の女性とその子供で、身分の高そうな雰囲気です。そして、その背景ではつるはしをもって道路工事を行う男性が描かれていました。これは意図的に身分の違う人々が一緒にいる風景を描いたそうです。何か当時の政治的な意味でもあるのか?と思いながら観ましたが特に解説はありませんでした。
エリザベス・アデラ・フォーブズ 「ジャン、ジャンヌ、ジャネット」 ★こちらで観られます
イギリスの印象派の作品です。緑豊かな小川の脇の小道で手押し車に座る女性と、その女性が摘んだハーブを食べる白ヤギが描かれています。奥には弟と思われる子供が釣りをしていて、幸せでのんびりした雰囲気が出ています。花の表現などは印象派っぽいですが、ヤギの毛は細かく描かれ、ふわふわした質感を感じさせました。
ヘンリー・ハーバート・ラ・サング 「プラム拾い」
林の中でプラムを拾う2人の子供です。木漏れ日があちこちに落ちていて、プラムを拾う子の背中や足にも光が落ちています。子供の姿勢は今にも動きそうで、一瞬を切り取ってきたような臨場感ある絵でした。
<6章 建物のある風景 建築物と土地の景観図>
ジョン・ウィリアム・ゴッドワード 「金魚の池」 ★こちらで観られます
噴水のような水場の脇に座り、水の中の魚に餌をやろうと身をひねる女性が描かれています。背景には真っ赤な花やローマ風の立像が描かれ装飾的で華麗な感じもします。映画か物語のワンシーンのような絵でした。
ウォルター・クレイン 「ホイットビー修道院」
13世紀に建てられたという聖堂の廃墟の絵です。廃墟となっても風格を感じ、荘厳な雰囲気を称えています。質感まで伝わるような描写でした。
ノーマン・ウィルキンソン(オブ・フォー・オークス) 「ボックス村」
丘から見おろす村の風景です。似たような家々が並び、遠くの森や丘も見渡せます。日差しがあたりのんびりとした光景ですが、人が見当たらず、時間が止まったような雰囲気でした。
<7章 フランスの風景画>
最後はおなじみの名前が揃う、フランス風景画のコーナーでした。
ピエール=エドゥアール・フレール 「雪合戦」
何十人もの子供が学校の前で雪合戦をしています。雪を投げている子、手で防御している子、しゃがんで雪を集める子、雪の上でうつ伏せになっている子までいますw 生き生きとしていて可愛らしいですが、雪は薄くて土と混ざってぐちゃぐちゃになってそうな感じでしたw
ウジェーヌ=ルイ・ブーダン 「トルーヴィル、満潮時の埠頭」 ★こちらで観られます(PDF)
港のようすを描いた作品。帆船が何隻かいて、薄い青の水面や空の表現がブーダンならではの美しさでした、清清しい作品です。
カミーユ・ピサロ 「ルーヴシエンヌの村道」 ★こちらで観られます
村の入口と思われる場所で、下り坂を行きかう人や村の様子が描かれています。光による微妙な色の違いや澄んだ空気を感じるような表現は流石印象派です。秋の趣を感じる風景となっていました。
ポール・ゴーギャン 「ディエップの港」 ★こちらで観られます
まだゴーギャンが印象派だった頃の作品です。港の風景が描かれていて、薄曇な感じですが、淡く軽やかな表現に見えます。よく観るゴーギャンのイメージとは違っていて、貴重な経験でした。
ということで、予想よりも楽しめる内容でした。機会があったらもう一度観たい内容です。
この後、常設展覧もさらっと観てきました。メモを取らなかったので常設の感想は割愛しますが、特集展示で
「明治・大正・昭和の洋画」 9月19日(土)~2010年2月14日(日)
「冬の絵」 11月14日(土)~2010年1月10日(日)
をやっていました。
参考リンク:http://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/jyosetu/ichiran/jyosetuten/index.html



【展覧名】
市制施行55周年記念
ターナーから印象派へ 光の中の自然
【公式サイト】
http://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/kikakuten/kikakuitiran/turner/index.html
【会場】府中市美術館
【最寄】京王線府中駅/京王線東府中駅/JR中央線武蔵小金井駅など
【会期】2009年11月14日(土)~2010年2月14日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
特別展 1時間30分程度+常設展 1時間00分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日12時頃です)】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
今回の展示は主にイギリス画家が中心となっていたように思います。ターナーやミレイなど、有名どころの作品も結構あり、充実した内容だったと思います。
今回も章ごとに気に入った作品をご紹介します。
<1章 純粋風景 主題と自然 イギリス風景画の始まり>
このコーナーはその名の通り、イギリスの風景画が主なテーマとなっていました。オランダ絵画からの影響もみられるとの解説もありました。
ウィリアム・ヘンリー・ハント 「イワヒバリの巣」 ★こちらで観られます
土を背景に鳥の巣が描かれ、周りにはバラやイチゴが転がっています。巣の中には青い卵があり、水彩の絵なのに非常に鮮明で、細かく写実的でした。しかし、これは実際の光景を描いたものではないそうです。
パトリック・ネイスミス 「クラモンド、エディンバラ近郊」
オランダの風景画からの影響が観られると解説されていた作品。山道と木々が描かれ、うねるような幹に生命感があります。空まで精密に描かれ写実的です。このコーナーの作品は精密描写の写生が多かったです。
ジョン・エヴァレット・ミレイ 「グレン・バーナム」 ★こちらで観られます
久々に観るミレイの作品。枯れ木が両脇にある雪道を、赤い帽子?(スカーフ?)をかぶった女性が、奥へと背を向けて歩いています。背景には山が見え、どことなく夕暮れのような寂しい雰囲気です。 ミレイはこの地を去る心残りを描いたという解説がありました。しんみりと心に残る作品でした。
ジョウゼフ・マラッド・ウィリアム・ターナー 「エーレンブライトシュタイン」 ★こちらで観られます
切り立つ崖の上にある廃墟と、その下の港町が描かれた風景画です。手前に船がいくつか描かれ、その中にはカンバスをいじっている人物がいます。 実はこれはターナー本人らしいです。 水彩で柔らかく描かれ、輪郭がゆるく金色に光り輝いているかのような雰囲気の絵でした。なお、この辺にはターナーの絵が4枚ほど飾られていました。
<2章 海、川、湖、そして岸辺の風物>
19世紀の初めに、イギリス画家は海岸に注目するようになったそうです。このコーナーではそうした水辺の作品がテーマになっていました。
ウィリアム・クラークソン・スタンフィールド 「テクセル川河口」
川の河口を描いている作品ですが、ほとんど海みたいな感じです。激しい波の上を行く帆船が描かれていて、船が傾くほどの波に力強さを感じます。嵐かな?と思う一方、空は薄日が差していて意外と明るい雰囲気でした。
ジョン・ブレット 「コーンウォール海岸、トリヴォウズ岬」
鮮やかな青が非常に爽やかな作品。海原と空が大きく描かれ、その波まで精密に描かれています。海の色合いは群青だったり、緑がかったり、微妙な色の変化を見せてくれました。
ジョージ・フレデリック・ウォッツ 「ネス湖」
ぼんやりして薄暗い湖畔(ネッシーで有名なネス湖)の風景画です。縦長の画面の、上部60%くらいは空が描かれていて、霧がかったような静かな印象で、幻想的な雰囲気でした。解説によると作者はこの作品を手放さなかったそうです。
<3章 旅人>
デイヴィッド・ロバーツ 「ガラリヤのカナ」
岩山の中腹から遙か向こうの夕日(朝日?)を望む絵です。光線が放射状に出ていて、明るく神秘的な感じもしました。
ジェイムズ・ベイカー・パイン 「コブレンツとエーレンブライトシュタイン」
アーチ状の橋が見える川の畔の風景です。川には船が浮かび、河岸では洗濯をしている女性達が描かれていました。 光や大気の表現が柔らかいように思いました。(空気遠近法について評価が高いという説明もありました。)
ウィリアム・クラークソン・スタンフィールド 「ブルターニュの海岸」
海岸の風景で、浜では漁師達が何かの作業をしています。波は人の高さくらいまで高くなり、激しい飛沫の表現が見事です。海の向こうには真っ黒な雲が広がり、かごめ?が飛んでいます。嵐が来る予感を感じる作品でした。
<4章 仕事と風景 一人、動物、農耕>
ジョン・リネル 「小川を渡る」
山道を登る馬車と人々の絵です。両脇には木々があり、道の向こうには田園風景が広がって見えます。また、道には轍が残り、微妙に木々や崖の影が落ちています。そうした光の表現が素晴らしく、ロイヤルアカデミーでもこの作品はこの画家の最高傑作と評されたそうです。
エドウィン・ランシア 「乱射」
雪の斜面で倒れる母鹿と寄り添う仔鹿が描かれています。母鹿は狩猟の傷を負い、血を流して死んでいるように見えます。仔鹿がその母鹿の乳を飲もうとしているのが不憫です。これは、子連れの鹿を撃ってはいけないというルールを守っていない者を非難する意味が込められているそうです。また、周りには無数の足跡があり、雪の質感を感じたり、鹿とは対照的に爽やかで神々しい陽からは、超然とした自然の雄大さを感じました。
トマス・シドニー・クーパー 「橋の上の牛」
小川の橋とその周りの牛達の絵です。橋の上で寝そべる2頭の牛、その周りの2頭の牛、手前で川の水を飲む牛、背後にも1頭という感じで、6頭ほどが群がっています。牛飼いも見当たらず、のんびりした雰囲気です。また、奥から明るい光が輝き、神聖な風景のようにも見えました。
ジョウゼフ・ファーカーソン 「冬の日没」
縦長の絵で、雪道を羊の群れがこちらにやってくる様子や、牧羊犬や羊飼いが描かれています。背景には柔らかな夕陽のグラデーションが見え、郷愁を誘います。日が暮れて帰るのかな?
ジョウゼフ・マラッド・ウィリアム・ターナー 「タブリ・ハウス-准男爵J.F.レスター卿の屋敷、風の強い日」
湖に浮かぶ帆船と、塔が描かれています。帆船は左から右へと吹く風に押し倒されるようになっていて、見えない風の流れを感じます。また、手前の水面には光が当たり、その少し奥には真っ黒な影が覆われ、頭上に雲があることが想像できます。一見晴れているようですが、嵐が近づく様子が間接的にわかる作品でした。
<5章 人のいる風景>
ウィリアム・マルレディ 「初めての船出」
大仰なタイトルですが、水辺でたらいに乗った子供ですw 周りにはそれを引っ張ったり支える家族が描かれています。背景にも見物している人が2人いますが、その2人はぼやけていて、手前の家族がスポットライトが当たったかのように目を引きます。また、肉感的で生気のある子供たちの描写が印象的でした。
ジョージ・クラウセン 「春の朝:ハーヴァーストック・ヒル」
ガス灯のある石畳の大通りを歩く人々の絵です。まず目に入るのが手前に大きく描かれた喪服の女性とその子供で、身分の高そうな雰囲気です。そして、その背景ではつるはしをもって道路工事を行う男性が描かれていました。これは意図的に身分の違う人々が一緒にいる風景を描いたそうです。何か当時の政治的な意味でもあるのか?と思いながら観ましたが特に解説はありませんでした。
エリザベス・アデラ・フォーブズ 「ジャン、ジャンヌ、ジャネット」 ★こちらで観られます
イギリスの印象派の作品です。緑豊かな小川の脇の小道で手押し車に座る女性と、その女性が摘んだハーブを食べる白ヤギが描かれています。奥には弟と思われる子供が釣りをしていて、幸せでのんびりした雰囲気が出ています。花の表現などは印象派っぽいですが、ヤギの毛は細かく描かれ、ふわふわした質感を感じさせました。
ヘンリー・ハーバート・ラ・サング 「プラム拾い」
林の中でプラムを拾う2人の子供です。木漏れ日があちこちに落ちていて、プラムを拾う子の背中や足にも光が落ちています。子供の姿勢は今にも動きそうで、一瞬を切り取ってきたような臨場感ある絵でした。
<6章 建物のある風景 建築物と土地の景観図>
ジョン・ウィリアム・ゴッドワード 「金魚の池」 ★こちらで観られます
噴水のような水場の脇に座り、水の中の魚に餌をやろうと身をひねる女性が描かれています。背景には真っ赤な花やローマ風の立像が描かれ装飾的で華麗な感じもします。映画か物語のワンシーンのような絵でした。
ウォルター・クレイン 「ホイットビー修道院」
13世紀に建てられたという聖堂の廃墟の絵です。廃墟となっても風格を感じ、荘厳な雰囲気を称えています。質感まで伝わるような描写でした。
ノーマン・ウィルキンソン(オブ・フォー・オークス) 「ボックス村」
丘から見おろす村の風景です。似たような家々が並び、遠くの森や丘も見渡せます。日差しがあたりのんびりとした光景ですが、人が見当たらず、時間が止まったような雰囲気でした。
<7章 フランスの風景画>
最後はおなじみの名前が揃う、フランス風景画のコーナーでした。
ピエール=エドゥアール・フレール 「雪合戦」
何十人もの子供が学校の前で雪合戦をしています。雪を投げている子、手で防御している子、しゃがんで雪を集める子、雪の上でうつ伏せになっている子までいますw 生き生きとしていて可愛らしいですが、雪は薄くて土と混ざってぐちゃぐちゃになってそうな感じでしたw
ウジェーヌ=ルイ・ブーダン 「トルーヴィル、満潮時の埠頭」 ★こちらで観られます(PDF)
港のようすを描いた作品。帆船が何隻かいて、薄い青の水面や空の表現がブーダンならではの美しさでした、清清しい作品です。
カミーユ・ピサロ 「ルーヴシエンヌの村道」 ★こちらで観られます
村の入口と思われる場所で、下り坂を行きかう人や村の様子が描かれています。光による微妙な色の違いや澄んだ空気を感じるような表現は流石印象派です。秋の趣を感じる風景となっていました。
ポール・ゴーギャン 「ディエップの港」 ★こちらで観られます
まだゴーギャンが印象派だった頃の作品です。港の風景が描かれていて、薄曇な感じですが、淡く軽やかな表現に見えます。よく観るゴーギャンのイメージとは違っていて、貴重な経験でした。
ということで、予想よりも楽しめる内容でした。機会があったらもう一度観たい内容です。
この後、常設展覧もさらっと観てきました。メモを取らなかったので常設の感想は割愛しますが、特集展示で
「明治・大正・昭和の洋画」 9月19日(土)~2010年2月14日(日)
「冬の絵」 11月14日(土)~2010年1月10日(日)
をやっていました。
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今日は久々にお店情報です。平日に遅い休み時間を利用して「喫茶・虎屋菓寮」に行ってきました。お目当ては1155円のお汁粉です!

【店名】
喫茶・虎屋菓寮 (とらや赤坂本店)
【ジャンル】
和菓子
【公式サイト】
http://www.toraya-group.co.jp/shops/sho04.html
※営業時間・休日などは公式サイトでご確認下さい。
【最寄駅】
赤坂見附/永田町
【近くの美術館】
虎屋文庫
ニューオータニ美術館
カナダ大使館 高円宮記念ギャラリー
【この日にかかった1人の費用】
1150円程度
【味】
不味_1_2_3_④_5_美味
【接客・雰囲気】
不快_1_2_3_④_5_快適
【混み具合・混雑状況(平日15時頃です)】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【総合満足度】
地雷_1_2_3_④_5_名店
【感想】
まず、このお店についてですが、有名な虎屋さんの本店で、このお店にはギャラリーもあるようです。(ここには何度も来ているのに、その存在に最近まで気つきませんでした)
公式ページ:虎屋文庫
ちょっと前まで「虎づくし展」を開催していましたが、すでに終わっていて残念。年1回~2回くらいの割合で展示があるようですので、運が良ければ観られるという感じかもしれません。
さて、ここからが今回の本題。1155円のお汁粉です。これは季節のメニューとなっているようで、いつもあるものではなさそうです。こしあん、つぶあん、白のつぶあん の3種類から選べるようでしたので、つぶあんを頼みました。
詳しい商品説明ページ: http://www.toraya-group.co.jp/products/pro05/pro05_001.html

待つこと5分程度でやってきました。 値段からして巨大な丼みたいなものが来るかと心配しましたが、至って普通の量でした。

アップ。もちが2つ入っていています。

お味は結構濃密で、どっしりした重厚感がありますが、和三盆を使っているせいかしつこい感じはしません。焦げ目のついた餅も美味しく、これ一杯で甘いものが食べたいという欲求とお腹を満たしてくれると思います。全体的に高いだけあって美味しいですが、コストパフォーマンス的にはどうかなという気もしますw
一緒に行った人の中で白いつぶあんを頼んだ人もいたので、写真だけ撮らせてもらいました。
お汁粉自体の色が違いますが、至ってスタンダードなお汁粉の味らしいです。

ということで、さすがに美味しいですが、ちょっと高いなあというのが本音です。その分、話のネタとしても美味しいと思うので興味がある方はチャレンジしてみてください。ホームページを観る感じでは、本店以外でこのお汁粉を扱っているかわかりませんが、六本木のミッドタウンの地下とかにもお店はあります。
おまけ:これはおととしの夏に食べた1260円のカキ氷。毎年やっているかわかりませんが、夏の時期はこれだと思われます。こっちのほうが価格なりのインパクトはあったかな。そばに置いた500円玉が白玉より小さいw これをイメージしてお汁粉も巨大なのかと想像していました。


【店名】
喫茶・虎屋菓寮 (とらや赤坂本店)
【ジャンル】
和菓子
【公式サイト】
http://www.toraya-group.co.jp/shops/sho04.html
※営業時間・休日などは公式サイトでご確認下さい。
【最寄駅】
赤坂見附/永田町
【近くの美術館】
虎屋文庫
ニューオータニ美術館
カナダ大使館 高円宮記念ギャラリー
【この日にかかった1人の費用】
1150円程度
【味】
不味_1_2_3_④_5_美味
【接客・雰囲気】
不快_1_2_3_④_5_快適
【混み具合・混雑状況(平日15時頃です)】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【総合満足度】
地雷_1_2_3_④_5_名店
【感想】
まず、このお店についてですが、有名な虎屋さんの本店で、このお店にはギャラリーもあるようです。(ここには何度も来ているのに、その存在に最近まで気つきませんでした)
公式ページ:虎屋文庫
ちょっと前まで「虎づくし展」を開催していましたが、すでに終わっていて残念。年1回~2回くらいの割合で展示があるようですので、運が良ければ観られるという感じかもしれません。
さて、ここからが今回の本題。1155円のお汁粉です。これは季節のメニューとなっているようで、いつもあるものではなさそうです。こしあん、つぶあん、白のつぶあん の3種類から選べるようでしたので、つぶあんを頼みました。
詳しい商品説明ページ: http://www.toraya-group.co.jp/products/pro05/pro05_001.html

待つこと5分程度でやってきました。 値段からして巨大な丼みたいなものが来るかと心配しましたが、至って普通の量でした。

アップ。もちが2つ入っていています。

お味は結構濃密で、どっしりした重厚感がありますが、和三盆を使っているせいかしつこい感じはしません。焦げ目のついた餅も美味しく、これ一杯で甘いものが食べたいという欲求とお腹を満たしてくれると思います。全体的に高いだけあって美味しいですが、コストパフォーマンス的にはどうかなという気もしますw
一緒に行った人の中で白いつぶあんを頼んだ人もいたので、写真だけ撮らせてもらいました。
お汁粉自体の色が違いますが、至ってスタンダードなお汁粉の味らしいです。

ということで、さすがに美味しいですが、ちょっと高いなあというのが本音です。その分、話のネタとしても美味しいと思うので興味がある方はチャレンジしてみてください。ホームページを観る感じでは、本店以外でこのお汁粉を扱っているかわかりませんが、六本木のミッドタウンの地下とかにもお店はあります。
おまけ:これはおととしの夏に食べた1260円のカキ氷。毎年やっているかわかりませんが、夏の時期はこれだと思われます。こっちのほうが価格なりのインパクトはあったかな。そばに置いた500円玉が白玉より小さいw これをイメージしてお汁粉も巨大なのかと想像していました。

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