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cafe HIBIKI 【上野界隈のお店】

都美のボルゲーゼ美術館展西洋の美常設とめぐった後に、国立西洋美術館の目の前にある「cafe HIBIKI」でお茶してきました。 最初は国立西洋美術館内のすいれんに行こうと思ったのですが、17時で閉店だったので、cafe HIBIKIを選びました。

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【店名】
 cafe HIBIKI

【ジャンル】
 カフェ

【紹介サイト】 公式サイトは見つかりませんでした
 食べログ:http://r.tabelog.com/tokyo/A1311/A131101/13091066/

【最寄駅】
 上野駅(JR・東京メトロ・京成)



【近くの美術館等施設】
 国立西洋美術館
 上野の森美術館
 東京国立博物館
 東京都美術館
 国立科学博物館
 東京文化会館
 上野動物園
  など

【この日にかかった1人の費用】(※お酒は飲んでいません)
 1000円程度

【味】
 不味_1_2_③_4_5_美味

【接客・雰囲気】
 不快_1_2_③_4_5_快適

【混み具合・混雑状況(土曜日17時頃です)】
 混雑_①_2_3_4_5_快適

【総合満足度】
 地雷_1_2_③_4_5_名店

【感想】
いつもなら満足度3くらいのお店はわざわざ記事にしようとは思わないのですが、このお店は立地が凄いw 味はさておき値段と立地に関して言えば、かなり重宝する存在です。上野駅から上に挙げた近くの各施設にいく場合、上野の森美術館以外はこのお店の前を通って行き来することになるので、かなりの要所にあるお店です。さらに上野公園は食事やお茶に困る土地で、店の絶対数も少ないため、存在だけでもあがたみを感じます。そのせいか、このお店はいつも混んでいるように見えます。今回行った際も、中はほぼ満員状態でした。

何とか席が確保できるようだったので、入口でコーヒーとチーズケーキを頼んでみました。
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紙コップに紙のお皿。味は普通かな。値段も安いし別に不味くはないので、そこに不満はありませんが、狭くて混んでるのが落ち着かないかも。ゆっくりしたい時は微妙かもしれません。

外にもテーブルはあります。今は寒くて誰も利用していませんでしが、暖かくなったら店内より屋外のほうがゆっくりできそう。
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と、可も不可もないという感じでした。でも、この利便性を考えるとまた行くと思います。美術館巡りで足が疲れてる時にここを通るとオアシスのように見えるw



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国立西洋美術館の案内 【常設 2010年01月】

東京都美術館でボルゲーゼ美術館展を観た後、近くの国立西洋美術館に移動し、常設展を観にいきました。なんと、2010年1月9日~2月14日の期間中、常設展を無料で観られるという太っ腹な感謝サービスをやっています。

公式サイト
 http://www.nmwa.go.jp/jp/index.html

今回も作品の写真を撮ってきましたので、一部をご紹介しようと思います。
 ※常設展はフラッシュ禁止などのルールを守れば撮影可能です。(中には撮ってはいけない作品もあります。)
  掲載等に問題があったらすぐに削除しますのでお知らせください。

参考記事
 国立西洋美術館の案内 【常設】
 国立西洋美術館の案内 【常設 2009年10月】

本館は閉鎖されているようで、今回は新館のみの常設となっていました。…と言っても十分な質と量があるので、じっくり観たら1~2時間かかります。これを無料で観られるというのは凄いことです。まずは2Fから周ります。

(左):アリ・シェフェール 「戦いの中、聖母の加護を願うギリシャの乙女たち」
(右):ギュスターヴ・ドレ 「ラ・シエスタ、スペインの思い出」
シェフェールはロマン派の画家、ドレは挿絵画家です。
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ギュスターヴ・クールベ 「罠にかかった狐」
お気に入りの作品。罠にかかって痛そう。
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ギュスターヴ・クールベ 「馬小屋」
クールベの作品は結構あって、これは最近観た記憶がないかも
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(左):エドゥアール・マネ 「ブラン氏の肖像」
(右):エドゥアール・マネ 「花の中の子供(ジャック・オシュデ)」
4月から三菱一号館美術館でマネ展が始まります。楽しみです(><)
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(左):ピエール=オーギュスト・ルノワール 「木かげ」
(右):カミーユ・ピサロ 「立ち話」
国立新美術館のルノワール展は今週からです!早速行かなきゃ…。 ピサロは印象派の中でも好きな画家です。
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クロード・モネ 「ラ・ロシュ=ギュイヨンの道」
モネの作品が多いのもこの美術館の特徴かも。
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クロード・モネ 「しゃくやくの花園」
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2F奥の部屋では「ルネサンスから近代までの肖像」展が開催されていました。
 会期:2010年1月9日~2月14日
いつも本館にある作品もいくつかこちらで展示されていました。
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(左):ロヒール・ファン・デル・ウェイデン(派) 「ある男の肖像」
(右):ティントレット(本名ヤコボ・ロブスティ) 「ダヴィデを装った若い男の肖像」
この辺の作品は観たことがないのも結構ありました。
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(左):15世紀フィレンツェ派 「聖ヴェロニカ」
(右):15世紀フランドル派 「悲しみの聖母」
15世紀の西洋画が観られるのは貴重です。
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(左):フィリップ・ド・シャンベーニュ 「マグダラのマリア」
(右):シモン・ヴーエ(に帰属) 「アレクサンドリアの聖カタリナ」
聖女が結構並んでいます。前回のボルゲーゼ展の記事に書きましたがカタリナは車輪を持ってます。
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(左):ピエール=オーギュスト・ルノワール 「ばらをつけた女」
(中):キース・ヴァン・ドンゲン 「ターバンの女」
(右):エルネスト・ローラン 「若い婦人の肖像」
この辺はかなり好みの時代。特に右の作品は初めて観ましたがかなり気に入りました。
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ここから1Fに降ります。1Fの中庭に面したところにはロダンの彫刻がいくつも並んでいます。

(左):アンリ・ファンタン=ラトゥール 「花と果物、ワイン容れのある静物」
(右):オーギュスト・ロダン 「私は美しい」
この静物画は素人目にもバランスが良い構図に思えました。 ロダンの作品はどれも筋肉の美しさを感じます。
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(左):ポール・シニャック 「サン=トロペの港」
(右):ジョルジュ・ルオー 「リュリュ(道化の顔)」
1Fは印象派の後の絵画の流れが多いかな。
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最後のコーナーはこんな感じ
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という感じで、非常にコレクションが充実している美術館です。これでもほんの一部で、かなり端折っています。他にもお気に入りの作品もあるのですが、またいずれの機会にしようかと思います。無料期間に何度でも通いたいところです^^ 行ったことが無い方は是非どうぞ


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ボルゲーゼ美術館展 【東京都美術館】

だいぶ前から楽しみにしていて、この間の土曜日から始まったボルゲーゼ美術館展に初日に行ってきました。まだ初日だったせいか、めちゃくちゃ混んでいるというわけではありませんでしたが、既に絵の前に何人か集まるくらいの混み具合でした。(会期が進むとかなり混みそうな予感)

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【展覧名】
 ボルゲーゼ美術館展 ラファエロ「一角獣を抱く貴婦人」

【公式サイト】
 http://www.tobikan.jp/museum/borghese.html
 http://www.borghese2010.jp/

【会場】東京都美術館
【最寄】上野駅(JR・東京メトロ・京成)
【会期】2010年1月16日(土)~4月4日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 2時間00分程度

【混み具合・混雑状況(土曜日13時半頃です)】
 混雑_1_②_3_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_4_⑤_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
この展覧会は50点程度と点数は少ないのですが内容がかなり濃かったです。点数が少ない分、観るスペースが広いのがありがたかった。おかげである程度混んでいてもじっくりと自分のペースで観ることができました。今回もメモを元に、章ごとに気に入った作品を中心にご紹介しようかと思います。 (名前や作品名が複雑なので、打ち間違っていたらごめんなさい)

<序章 ボルゲーゼ・コレクションの誕生>
まずはボルゲーゼ美術館そのものについての説明となる序章からスタートします。
ボルゲーゼ美術館はルネサンス、バロック美術の宝庫で、その起源はローマ皇帝パウルス5世の甥で、教皇庁で権勢のあったシピオーネ・ボルゲーゼ枢機卿のコレクションを元にしています。1615年には伊達政宗の家臣である支倉常長の慶長遣欧使節がここで歓待を受けるなど、日本とは400年近い繋がりがあるようです。
展覧会の入口では大きなパネルでボルゲーゼ美術館の白く美しい姿が観られました。(後のほうで映像で観られるコーナーがあります) 序章は美術館の成り立ちに関する作品が中心となっていました。

マルチェッロ・プロヴェンツァーレ 「パウルス5世(カミッロ・ボルゲーゼ)の肖像」
赤い衣と赤い帽子を被った初老の男性の肖像です。実はこの人はローマ教皇で、ボルゲーゼ美術館の祖であるシピオーネの叔父さんにあたる、カミッロ・ボルゲーゼです。右上にはボルゲーゼ家の紋章が描かれています。この作品はモザイクを使って描かれていて、特に顔の部分ではそれがよく分かります。作者はサンピエトロ聖堂の大天井の修復も手がけた人らしいです。モザイクの細かさと色合いの巧みさが見事な作品でした。

マルチェッロ・プロヴェンツァーレ 「オルフェウスの姿のシピオーネ・ボルゲーゼ」
色鮮やかな赤と白の衣を着て、バイオリン?を持っているオルフェウスです。周りには竜、鷲、ライオン、鶏、ダチョウ、牛などなど沢山の動物が集まっています。この絵は、オルフェウスの音楽はキリストの話が人々を魅了するようなもの と捕らえているそうです。そして、作品名の通り、シピオーネをオルフェウスに見立てていて、さらにボルゲーゼ家の紋章である鷲と竜を際立たせているのだとか(確かに目立っていました) 普通に観たらそんなこと絶対わからなかったw 多くの意味を隠した興味深い作品でした。

ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ 「シピオーネ・ボルゲーゼ枢機卿の胸像」 ★こちらで観られます
この美術館の祖となったシピオーネ・ボルゲーゼ枢機卿の胸像です。口を開き視線を横に向けて、誰かと話しているみたいに見えます。大理石でできていて表面は滑らかで生気を感じます。 作者はバロックを代表する彫刻家で、流石といった作品でした。

序章の最後のあたりにはボルゲーゼ家の建物や周辺を描いた版画のコーナー(5点ほど)がありました。細かく描かれていて、当時の様子がよくわかる版画でした。


<Ⅰ章 15世紀・ルネサンスの輝き>
まずはルネサンスのコーナーです。この時代の作品は日本国内では中々観られないので貴重な経験になります。

サンドロ・ボッティチェリとその弟子たち 「聖母子、洗礼者ヨハネと天使」 ★こちらで観られます
直径2mくらいある円形の絵です。円形の絵は「トンド」と呼ばれルネサンス期によく作られたようです。ほほを寄せてキリストを抱くマリアと、傍らでひざまずいているヨハネを中心に背後には天使たちが祈りを捧げています。キリストは赤子ながら祝福のポーズをとって左手にはざくろを持っていました。ざくろは豊穣や復活の象徴なのだとか。円形の中に緻密な構図で色々な要素が納まっているように思いました。また、一部分ですが上から塗ったと思われる花とかが透けて背景が見えるのが気になったw わざと?

マルコ・ドッジョーノ 「祝福のキリスト」
地球儀を持って祝福のポーズをとる青年のキリストです。一時期はレオナルド・ダ・ヴィンチの作品と思われていたのだとか。若々しく女性的な顔立ちで、にこやかな優しい表情をしていました。 そして地球儀が結構正確で驚いたw 1505年頃の作品のようですが当時すでに地球儀があったのかな…。

ラファエロ・サンツィオ 「一角獣を抱く貴婦人」 ★こちらで観られます
今回の目玉作品です。目のパッチリした少し童顔の愛らしい女性が右側に視線を向けて座り、小さな一角獣(ユニコーン)を抱いています。背景には左右の端に2本の柱が立ち、広大な風景が広がっています。 これを観た時にレオナルド・ダ・ヴィンチのモナリザに構図が似てるなと思いました。(解説でもピラミッド型の人物図はダ・ヴィンチの影響と言ってたからあながち間違いじゃないかも) そして、もう一つ気になるのが小脇に抱えた一角獣です。この絵は婚礼の際に注文されて作られ、一角獣は貞淑と純潔の証ということですが、やけに小さくないか?w 仮にも馬ならもっと大きいのでは? と思ったら、この一角獣は元々、犬を描こうとしていたのを一角獣に変更したのではないかということでした。 また、この絵の近くに同じような絵の白黒写真があるぞ?と思ったら、修復前のこの絵の写真でした。 一角獣は車輪に置き換わり、女性は肩にマントを羽織って、聖カタリナとして書き換えられていたようです。(車輪はカタリナの持ち物。それに関しては後述します) 修復の際にX線で調べてみて、一角獣の存在が分かったそうで、何故上から描かれていたのかはわかりませんが、ミステリアスな運命を辿った作品のようです。 そんな作品を目の当たりにするとは美術好き冥利に限りますね。

レオナルド・ダ・ヴィンチ(模写) 「レダ」
オリジナルは失われてしまったレオナルド・ダ・ヴィンチの作品の模写です。均整の取れた裸婦が身をくねらせ、白鳥の首を抱き、足元の子供たちに慈愛の目を向けています。 背景は大気と光を巧みに捉えた描写だと解説されていました。非常に魅力的な女性像でした。


この先の階段脇の所に、ボルゲーゼ美術館内の映像コーナーがありました。天井から壁など至るところまで美術品がある豪華絢爛な部屋に圧倒されます。特にアポロ像の部屋は凄そう…。一度は行ってみたいです(><)


<特別出品 ボルゲーゼと日本:支倉常長と慶長遣欧使節>
序章でも説明があったように、伊達政宗の家臣の支倉常長と慶長遣欧使節についての特別コーナーがありました。通商条約を主な目的として渡欧し、ボルゲーゼ家で歓待を受け、ローマ市民権や貴族の地位を貰うなどの厚遇を受けたようですが、本来の目的は難航してうまくいかなかったようです。
 参考:慶長遣欧使節のwiki

アルキータ・リッチ(かつてはクロード・デリュに帰属) 「支倉常長像」
白い絹に草花や動物をモチーフにした金銀の刺繍を施した着物を着た支倉常長が描かれています。腰には2本の刀を差し、足元には可愛らしい欧風の犬が一緒に描かれていました。この格好はヨーロッパ側の記録通りの格好だそうです。また、背景の窓の外には帆船や天使が描かれ苦難に満ちた船旅を暗示しているのだとか。 ちなみに支倉常長は帰国後1年くらいで死んでしまったそうです…。


<Ⅱ章 16世紀・ルネサンスの実り‐百花繚乱の時代>
緻密な風景や風俗描写、豊穣な色彩が特徴のルネサンス絵画が揃った章となっています。その後は「マニエラ(いかに描くか)」が注目されるようになりマニエリスムの風潮となったようです。

カリアーニ 「聖母子と聖ペトロ」
左からマリア、台の上にたって上を指差す赤子のキリスト、聖ペテロの順で並んでいます。マリアの後ろにはゴシキヒワがいて、キリストの足元には2つの洋ナシが並んでいます。 ゴシキヒワはアザミを食べることからキリストの受難を暗示し、洋ナシは原罪から人間を救済するために神がキリストを遣わしたというのを示しているそうです。解説機の説明無しではわかりませんでしたが、1つ1つに深い意味が込められていて知的な感じでした。

ドッソ・ドッシ 「アレクサンドリアの聖カタリナ」
本を読むカタリナが右手で大きな木製の車輪を押さえています。着ている服が薄くて乳首が浮いてます。また金属的な帽子?か光輪かわからないものを頭に乗せていました。落ち着いた雰囲気をもった作品でした。
なお、カタリナはローマ皇帝に車裂きの刑にされたが、天使が現れて車輪を粉砕したという伝説があり、カタリナの持ち物は車輪になっています。

作者不詳(17世紀前半に活動)、ドッソ・ドッシの追随者 「ゴリアテの首を持つダヴィデと従兵」
黒い甲冑をきたダビデが台の上に大きなゴリアテの頭を置いていて、後ろには従者もいます。しかし、この作品の主役は甲冑じゃないかなw 甲冑に当たる光の反射の表現が見事で、質感までわかるような感じでした。

作者不詳(16世紀広範に活動)、ガローファロの追随者 「我に触れるな(ノリ・メ・タンゲレ)」
長い棒を持ち、手を下にかざすキリストと、地面で膝をついて上向きでキリストを見るマグダラのマリアが描かれています。マグダラのマリアは豪華な服をまとい壷(多分、香油が入ってると思う)を持っています。キリストの目線が右下に向かっているのと、背景の虹が右下に向かっているのが呼応しているようで印象的でした。

ペッレグリーノ・ティバルディ 「幼児礼拝」
聖母子に向かって熱狂的な人々が群がっている様子が描かれています。赤子のキリストは嫌がってマリアにしがみつき、背後で養父ヨセフが待て待て!と抑えるような仕草をしています。上からは天使が長い紙を持って舞い降りてきていました。人々の肉体は隆々としているのですが、これは解剖学に基づき硬く描線で筋肉に躍動感を与えているのだとか。ミケランジェロの影響もあるようです。光があたって明暗があるのもドラマチックでした。

パリス・ボルドン 「ヴィーナス、サテュロスとキューピッド」
赤い布の上で眠るビーナスとその布を引っ張るキューピッド、その背後で果実を品定めしているようなサテュロス(下半身は獣)が描かれています。各自の仕草が面白くて、ビーナスの美しい肌とキューピッドが可愛らしい作品でした。

ブレシャニーノ 「ヴィーナスとふたりのキューピッド」
均整の取れたすらっとしたヴィーナスで、足元には2人のキューピッドもいます。ヴィーナスは顔も端整で髪が短く、現代人のような雰囲気も感じました。踏み出した足と、右手に貝殻をもって、こちらに抜け出てきそうな動きがあります。解説によると立体的なビーナスからはヘレニズム時代のギリシア彫刻への知識が伺えるそうです。また、ダ・ヴィンチやラファエロ、ミケランジェロからも影響を受けたと思われるのだとか。

ルカ・カンビアーソ 「海のヴィーナスとキューピッド」
この辺はヴィーナスとキューピッドの作品が並んでました。 これは魚に乗ったキューピッドと、イルカに押される貝に乗ったヴィーナスが描かれ、ヴィーナスは後ろを向いて、足を絹の布でぬぐおうとする仕草をしているのが面白いです。こうした伝統に囚われないポーズで「いかに描くか」がマニエリスムの特徴らしいです。

ミケーレ・ディ・リドルフォ・デル・ギルランダイオ 「ルクレツィア」 
ミケーレ・ディ・リドルフォ・デル・ギルランダイオ 「レダ」
2枚並んだ同じ画家の作品で、両方とも美しい女性の上半身像です。ルクレツィアは横向きで少し身をひねる様なポーズをとり、レダは振り返るポーズでした。これもマニエリスムなのかな? かなり気に入ったので両方とも絵葉書を買いました。


また階段を登って2Fにつくと、そこにも映像のコーナーがあります。ここも地下と同じような内容で美術館内を案内するような映像でした。


<Ⅲ章 17世紀・新たな表現に向けて‐カラヴァッジョの時代>
最後の章はカラヴァッジョの時代の作品が中心でした。ボルゲーゼ枢機卿はカラヴァッジョの後援者だったそうで、そのコレクションも多いそうです。(今回は1枚ですが) この章はバロック時代の劇的な作品がありました。

カラヴァッジョ 「洗礼者ヨハネ」 ★こちらで観られます
カラヴァッジョ最晩年の作品の1枚です。光が当たったような裸体のヨハネの姿が描かれています。身をくねって持たれかかるポーズをして妖しい雰囲気を漂わせています。表情も気だるく色っぽい…。カラヴァッジョは男色のショタってのは本当っぽいですねw この作品は口論の末に殺人を犯してしまったカラヴァッジョが、逃亡しているときにパトロンであるボルゲーゼ卿にとりなしてもらって恩赦を受けようと描いた作品らしいです。 しかし病気にかかってその後すぐに死んでしまったのだとか。波乱の人生ですね。

カヴァリエール・ダルピーノに帰属 「キューピッドに冠を被せられるヴィーナス」
またもやヴィーナスとキューピッドの親子ですw 赤い布の上で横たわるヴィーナスと、その頭に花の冠を被せようと背伸びするキューピッドが描かれています。キューピッドの左には豊穣のシンボルである雌の白い鳩が描かれ、背景には広大な景色が広がっていました。 背伸びしている様子が可愛らしいです。

グエルチーノ 「放蕩息子」
これはルカのたとえ話が元になっている作品。生前分与された父の遺産を使い果たし、豚の餌を食べて暮らすまでボロボロになった息子(弟)が、裕福な実家に戻ってきた時の様子を描いています。これは絵画でよく取り上げられるシーンで、この展覧会でもこの主題は2枚観られます。 この絵は、左から、兄、父、弟と並んでいて、兄は不満そうな眼で弟の帰りを喜ぶ父を咎めているような感じです。それに対して父は、「悔い改め改心したのは死人が生き返ったようなもの」と兄に説明しながら帰ってきた弟の肩に手を回していました。弟はすごいボロボロの服を着て情けないですが、犬も前足を弟の腰にひっかけて立ち、喜んでいるようでした。1枚の絵でこれだけのストーリーがあるのが奥深いです。 ちなみに、作者名のグエルチーノはあだ名で「やぶにらみ」という意味らしく、彼は斜視だったらしいです。

ゲラルド・デッレ・ノッティ(ヘリット・ファン・ホントホルスト) 「スザンナと老人たち」
カラヴァッジョ派の画家です。水浴している女性と、その腰布を剥ぎ取ろうとするターバンの老人2人が描かれています。女性は驚きと恐怖の表情で必死に腰布を抑えていました。一目でわかる劇的な絵でした。

ジョヴァン・フランチェスコ・ロマネッリ 「巫女シビラ」
ターバンを巻いた女性が振り向きざまで、右から強い光が当たっています。そして本に神託を書き記しているようです。この明暗もこの時期らしいかな。結構愛らしい顔をしていました。


ということで、かなり充実した展覧会でした。ルネサンス期やバロック期の作品は、隠れた意味や一定のルールもあるので、今回の展示は特に解説機を借りることをお勧めします(むしろ美術館の特別展では常に解説機を借りるのをお勧めしますw) 

なお、この展覧会が終わると、約2年間に及ぶリニューアル工事に入るようです。どんな風に変わるんでしょうね。
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原美術館とカフェ ダール

原美術館のヤン・フードン展を観た後、常設を観てからカフェでゆっくりしてきました。せっかくなので、原美術館自体とカフェについてご紹介しようと思います。(館内の常設作品についてはメモを取っていないので省略します)

美術館の門を入ったところ。元々はお金持ちの家で、疎開して空き家になり、その後美術館として使われるようになったそうです。
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入口にあるオブジェ。作者などは不明ですw
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(左):今時珍しいピンクの電話が置いてあります。ここまで生き残るとアンティークの域ですねw
(右):これは結構好きな作品。岩のようなものが乗っています。
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さて、ここからが今回行ってきた、カフェ ダールについてです。この写真の1F部分です。
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【店名】
 カフェ ダール

【ジャンル】
 レストラン/カフェ

【公式サイト】
 http://www.haramuseum.or.jp/generalTop.html

食べログ:
 http://r.tabelog.com/tokyo/A1314/A131403/13009303/

 ※営業時間・休日・地図などは公式サイトでご確認下さい。

【近くの美術館】
 原美術館内です。

【この日にかかった1人の費用】(※お酒は飲んでいません)
 700円程度

【味】
 既製品を頼みましたw

【接客・雰囲気】
 不快_1_2_3_④_5_快適

【混み具合・混雑状況(日曜日15時頃です)】
 混雑_1_2_③_4_5_快適

【総合満足度】
 地雷_1_2_3_④_5_名店

【感想】
このカフェはいつ行っても人気のあるカフェで、この日も美術館の人の入りはそんなに多くない割りに半分以上の席が埋まっていました。何といっても、中庭を眺めながらゆったりすることのできる空間で、洒落た感じがするのが好感度が高い理由だと思います。

他のお客さんを避けて撮ったので変な構図ですが、中庭を一望できます。
店内のラックには過去の展覧会のカタログなんかもあります。今、横浜美術館でも展覧会をやっている束芋のカタログなどを読んできました。
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喉が渇いていたのでジンジャーエールを頼みました。ショウガの味の濃いひりっと来るジンジャーエールです。これがめっちゃ好きw
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カフェでゆっくりした後は、お店の横から中庭の作品を楽しむことができます。この写真の位置の後ろ側あたりに作品があるのですが、それはちょっと撮影はやばそうなので美術館側に向かって撮ってますw
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ということで、落ち着くカフェです。ここを目当てにやってくる人もいるんじゃないかな。 ランチも意外とお手ごろ価格なので、いずれ試してみようと思います。

おまけ
美術館の帰りに品川のインターシティに寄っていきました。数年前にこの辺で働いてたので懐かしい…。右の写真は当時撮ったものですが今も変わりなしw
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これも数年前に撮ったもの。日差しが初夏っぽいw
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ヤン フードン-将軍的微笑 【原美術館】

この前の日曜日に、久々に原美術館に行って、「ヤン フードン-将軍的微笑」展を観てきました。

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【展覧名】
 ヤン フードン-将軍的微笑

【公式サイト】
 http://www.haramuseum.or.jp/generalTop.html

【会場】原美術館
【最寄】品川駅/北品川駅/大崎駅



【会期】2009年12月19日~2010年3月28日

 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
 ※写真はコンパクトデジカメで撮影しました。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 特別展 1時間00分程度 + 常設展30分程度

【混み具合・混雑状況(日曜日14時頃です)】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
前に原美術館に来たのは1年以上前かも。このブログでは初登場のようですw 元々私が現代アートに疎い上に最近興味のある展覧が無かったせいかも…。 しかし、今回の展示は最近よく開催されるようになった中国の現代アートについてもう少し知っておこうと思い、行ってきました。タイミングよくギャラリーツアーに参加できたので、そこで聞いた内容を含めてご紹介します。

この特別展には5つの展示品しかありませんでした。すべて映像を使った作品で、1部屋に1作品という感じです。
まず、中国の現代美術についてですが、30年くらい前に小平が行った改革・開放路線によって、社会主義的リアリズムからの脱却が起こったそうです。(それ以前は文化大革命とかの時代かな?) 1971年にはアイ・ウェイウェイなども参加していた星星画会(せいせいがかい)が展覧会を開催し、個性を出していきました。
 参考記事:アイ・ウェイウェイ展 何に因って? (森美術館)

この世代の中国のアーティストは、アイ・ウェイウェイの他にも、北京五輪の花火を演出した蔡 國強(さいこっきょう)などもいるそうで、絵画や彫刻だけではなく映像やインスタレーションなどで表現する人も多いようです。また、作品の方向性としてはシニカルリアリズムやポップなものが主流で、90年代までの作品は政治や経済について言及している作品が多く、中には過激な作品も含まれているようです。 私は観に行きませんでしたが、去年、国立新美術館で行われたアバンギャルドチャイナでもそういった作品があったようです。

さて、今回の展示の主役である楊福東(ヤン・フードン)についてですが、彼は前述の世代よりも若い世代です。00年代からは自分の世代に目を向ける、内面を表現した作品が中国現代美術の流れになっているそうで、彼もそういったアーティストのようです。1971年の北京生まれで上海育ちの都会っ子で、発展していく中国に触れて育ちました。そのため、彼の作品は急成長した社会の混沌とした気持ちや、中国の伝統も含めたビデオ作品が多いようです。今回の展覧でも、中国の都会っ子が見る中国という感じの作品がありました。また、元々は絵画を目指していたので、映像にも絵画的なものを生かしていて、さらに映画監督のフェデリコ・フェリーニからの影響もあるようです(旅するシーンに影響が観られるのだとか。)

と、予備知識はこんな感じです。ここからは作品ごとにご紹介します。

楊福東(ヤン・フードン) 「バックヤード ほら、陽が昇るよ!」(13分)
チケット売り場のすぐ脇にある部屋の作品です。私はたまたま日曜日にいったのですが、日曜日だけはフィルムで、他の曜日はDVDでの上映となるようです。内容は4人の軍服を着た若者が中国の剣を持って街中を走り回るという謎の内容ですw これはストーリーとかないようで、観るものの感性にゆだねられるようです。説明して頂いた学芸員さんの見解では、日の当たらない「バックヤード」と陽が昇るというのが対比になっているのではということでした。 私が見ると、駄目な大人達が鬼ごっこしてるように見えましたがw 謎ですが不思議と記憶に残る作品でした。

楊福東(ヤン・フードン) 「将軍の微笑」(約20分)
これは盲目の将軍の最後の誕生会を題材にした作品で、命の尊さをテーマにしているようです。普通の人と違って地位があり、信念を貫いてきた人間の象徴として将軍を取り上げていると解説してもらいました。 晩餐会のテーブルを真上から撮った映像が実際のテーブルのように映し出されています。また、将軍へのインタビューや、パーティの参加者?の若い女性や男性たちが戯れる映像や、若い女性たちと散歩する将軍の映像、まるで写真のように身動きしないでじっとしている女性の映像などが、部屋のあちこちで流れていました。これらは年をとった将軍と対称的に、若さや女性といった生命を感じさせる作品でした。 華やかというか、どこかバブルの頃のパーティみたいな感じもしたかなw

楊福東(ヤン・フードン) 「半馬索」(約7分)
この半馬索というタイトルは、「絆馬索」をわざと漢字違いにしているそうで、元々は土の中に縄を張って足を引っ掛ける罠のことを指すそうです。漢字を変えたのは、ビジュアル的なものと、この表現だとどこかの地名に見えるからだそうで、これは架空の田舎を舞台にした映像作品となっていました。田舎の青年と都会の青年が現状を抜け出そうとして旅に出るようですが、これも特にストーリーはありません。 見知らぬ両者がお互いの生活に憧れて旅しようと交錯しているのかなと思いました。ヤン・フードンの都会育ちの面がちょっと見られたかも。

楊福東(ヤン・フードン) 「竹林の七賢人 Part3」(53分)
この作品はPart5まであるようですが、展示されているのはPART3です。53分とめっちゃ長いので、少しだけ観てきました。都会の若者が田舎に行って生活するという内容で、私が観たときは青年が行き倒れて村に運ばれるようなとこでした。 この映像では田舎に馴染まない都会人の様子が見られるようで、牛の首を切るシーンとか、中国の田舎では普通に行われているものの、都会人から見ると異様な光景も含まれているようです。田舎では単なる牛の死という考えがあり、生命についても都会とは異なる見解を持っています。そうした住んでいる環境で考えが変わるという事も表現していると解説されていました。ここら辺も都会っ子ならでは感性じゃないかな。

楊福東(ヤン・フードン) 「青麒麟」(約20分)
山東省の石像を作るので有名な場所(工事現場みたいな)で撮られた作品。石像といってもお土産もの的なものらしく、アートという概念を考えたことが無い人たちもいるそうです。ヤン・フードンはアーティストである自分とどう考えが違うのかを考えていたようです。 作品自体は部屋の周りに縦長の映像モニタが何枚か並んでいて、建設現場の人みたいな作業者が、1人1枚ずつ立って写っています。みんな身動きせずに写真のように見えますが、強い風で服がはためいたり、後ろで他の作業者が働いていて、硬直しているのがわかります。結構しんどそうなポーズの人もいましたw ここら辺が絵画的な側面なのかな。
ちなみに何故「青麒麟」かというと青っぽい石が取れるというのと、「ブルーワーカー」の青という意味もあるようです。職業としてリスペクトされるのか?もテーマになっていたようです。

という感じで、学芸員さんの説明のお陰でだいぶ楽しめました。学芸員さんがヤン・フードンの言葉を紹介していたのですが、5つの作品はバラバラのようで繋がりがあり、一番のテーマは「生命」だそうです。作品は鍵があれば開くともいっていたようで、確かに説明を受けるとなるほどーと思うのは鍵みたいなものかもw 解説が無かったら全くわからずで終わってたかも…。興味がある方は行く前にこの記事を参考にしていただければと思います。

この後、常設や館内のカフェでゆっくりしてきました


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氷川神社とさいたま新都心

鉄道博物館に行った際、実は前後に大宮近辺を色々と堪能していました。あまり行かない地区に行ったら必ず何かしらハシゴしてきますw 今回は、氷川神社で初詣→鉄道博物館→さいたま新都心という流れでした。

まずは氷川神社に行きました。大宮駅から歩いて15分くらいの所にある神社で、関東によくある氷川神社系の総本社です。


祭神は須佐之男命(すさのおのみこと)・奇稲田姫命(くしなだひめ)・大己貴命(おおくにぬしのみこと)
 参考:氷川神社のwiki

かなり混んでいて入場規制していました。いつもなら15分なのに駅からここまで1時間近くかかったんじゃないかな。参道が屋台で狭かった!
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「止まってください」の看板が見えます。もうすぐで境内の門だけど入場規制中。
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ようやく着きました。桜門。
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境内も大勢でにぎわっていました。これは舞殿。何人か中にいるのがみえます。
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拝殿。今年も平安無事でありますように…。
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運良く、ちょうど舞殿で奉納の舞が始まるところでした。
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緊張感ある立ち居振る舞いです。
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扇を持ってポーズ。凛々しいです。
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あまり長いこと観られませんでしたが、素晴らしい舞でした。
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この後、鉄道博物館に向かいました

鉄道博物館の後は、大宮の隣のさいたま新都心を観に行きました。


もう終わってるかもしれませんが、イルミネーションが綺麗でした。向こうに見える建物がさいたまスーパーアリーナです。
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ダイヤモンド型に光の絵が描かれています。
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地面に移る光。移動しながら地面を照らす仕掛けです。
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さいたまスーパーアリーナ。ここにはジョン・レノン・ミュージアムというのもあります。私は興味ありませんが… 
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この後、さいたま新都心駅の東口(写真の奥の方)にあるコクーンという商業施設に行きました。
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ということで、大宮周辺を堪能した一日でした。大宮と浦和は駅周辺に見所が多いので、美術館に行ったついでに色々と観て回れると思います。(情報も少ないので地元民しか遊び所がわからなそうですがw)


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鉄道博物館の案内 (コレクション・資料)

前回に引き続き、鉄道博物館、略して「てっぱく」の記事です。電車や汽車の写真を撮りまくった後、他のゾーンも回ってきました。今日はコレクションや鉄道に関する資料をご紹介します。

まずは概要のおさらい。

【公式サイト】
 http://www.railway-museum.jp/

【会場】鉄道博物館
【最寄】ニューシャトル 鉄道博物館駅
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
 ※写真はD60で撮影しました。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 2時間30分程度

 前回の記事:鉄道博物館の案内 (ヒストリーゾーン)


ゾーンは北から「パークゾーン」「ノースウィング」「ラーニングゾーン」「コレクションゾーン」「エントランスゾーン」「ヒストリーゾーン」となっています。今回、パークゾーンとノースウィングは子供向けっぽいのと寒くてあまり外に出たくないので行きませんでしたw なので、ラーニングゾーンから南に向かってご紹介します。

<ラーニングゾーン 1F> ★詳細はこちら
ラーニングゾーンの1Fは「車両工場ラボ」「駅構内ラボ」「デザインラボ」の3つのラボがあり、鉄道に関する体験ができるようです。時間制で予約できる時間も決まっているようです。(ゾーンの入口に掲示されています)

歴代新幹線の先端の長さ。このデザインは風を切るように出来ているんですね。
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お馴染みの「みどりの窓口」も体験できるようです。
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これは運転司令室のパソコン画面。目の前のパークゾーンを走るミニ運転列車の運行状況を表示しています。
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パークゾーンの風景。このミニ運転列車は博物館の横からノースウィングの方に走ってるみたいです。
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<ラーニングゾーン2F> ★詳細はこちら
ラーニングゾーンの2Fと3Fは原理や仕組みのコーナー。これが意外と面白いコーナーです。2Fは原理が中心かな。

(左):ラーニングゾーン2Fの風景。数々の体験コーナーがあります。
(右):信号機。この信号機は自分で自在にスイッチで変えられます。
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ダンベルのようですが、車輪の模型です。写真の左にちらっと写っている線路に乗せてカーブを曲がる実験をします。
この3つのうち、1つだけカーブを上手く曲がることができます。答えはご自身でやってみてください^^
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<ラーニングゾーン3F> ★詳細はこちら
ラーニングゾーン3Fは2Fよりも実際の鉄道の機械についての仕組みになります。

ラーニングゾーン3Fの風景。鉄道の動力などについて体験できます。
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パンタグラフ。ボタンを押すと上がったり下がったりします。
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電気機関車の動力の伝わり方を示す図。光って流れがわかります。
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ラーニングゾーンにはご紹介した以外にも色々と展示されていて、片っ端から体験しましたw 続いてコレクションゾーンに移動

<コレクションゾーン> ★詳細はこちら
ここは倉庫かと思ったw 国鉄時代からの様々なものが所狭しと並んでいるコレクションルームがありました。

この切符の自動販売機、凄い懐かしい! 昔はこんなのでしたねー。右にあるみどりの窓口の機械も懐かしい。
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ヘッドマークと駅名表示板。「ちがさき」とか使い込んだ感じがするのは実際につかわれてたから?
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コレクションゾーンにはスペシャルギャラリーもあり、企画展を行うスペースもあります。「雪にいどむ」という展示をやっていました。

【展覧名】第4回企画展「雪にいどむ」
【公式サイト】http://www.railway-museum.jp/event/index.html
【会場】鉄道博物館2F スペシャルギャラリー1
【会期】2009年12月19日(土)~2010年4月11日(日)


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(左):積もった雪の高さを示すボード。最大8m近くあり、見上げるような高さでした。
(右):展示室風景。模型が多いです。
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ラッセル車の模型。かなり精巧かつリアルでもはや芸術の域では??
この尖った先端で雪を掻き分けるようです。一度実物を観てみたいものです。
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これ以外にもコレクションゾーンにはライブラリーもあります。今回は入らなかったので省略。続いて、博物館入口付近のエントランスゾーン。

<エントランスゾーン> ★詳細はこちら

運転シミュレーター。電車でGOみたいなw この日は空いていたのに45分待ちの札が見えます…。
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エントランスゾーンにはミュージアムショップもあります。

エスカレーターで2Fへ行く途中、これまた懐かしの特急マークが並んでいました。
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この博物館の目玉の1つ、巨大ジオラマのコーナー! ★詳細はこちら
1日に4~6回ほど、模型を使った1日の電車の活動を見ることができます。幸運にも時間に恵まれました。
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朝から始まり、夜にかけて様々な鉄道を紹介します。 これは新幹線「こまち」かな。
プログラム運転中は観客席から見ることになります。
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サムネイルだと分かりませんが、スイッチバックやトンネルもあります。
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中央駅。子供の頃はこんなジオラマを作りたかったw プログラム運転終了後は自由に見られます。
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これも駅。
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ジオラマのコーナーの隣では鉄道模型を作るおじさんの仕事場が見られるようになっていました。夢がありますね
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ここら辺はいつの間にかヒストリーゾーンの2Fと繋がっています。1Fは前回ご紹介したとおり電車や汽車がいますが、2Fには歴史年表のようなものがあります。

<ヒストリーゾーン2F>
この辺はまだ鉄道模型のコーナーなのかな。いつの間にか変わっているので間違っていたら悪しからず。
ジオラマの模型より大きめの模型が飾られています。
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どうもヘッドマークに目が無いw
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このヘッドマークは戦後すぐのものらしいです。どちらも初めてみました。
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国鉄バスの模型。つばめのマークも可愛いです。
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これで一通り周ったかな(パークゾーンとか周りきれていないけどw)

ということで、2記事で多くの写真を使ってご紹介しましたが、実際にはこれ以外にもまだまだありますw 家族連れからマニアまで幅広い層が楽しめる博物館で、満足度も高いと思います。お勧めです。
あとは混んでいないのを祈るのみですね。(正月は修学旅行とかいなかったw) 


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鉄道博物館の案内 (ヒストリーゾーン)

前の記事と時期が前後しますが、正月の三賀日に鉄道博物館に行って写真を撮りまくってきました^^; 最近の記事で、江戸東京博物館みたいな博物館はもう作れないのでは?と書きましたが、鉄道博物館というさらに巨大な博物館を忘れていましたw ここはいくつかコーナーが分かれているのですが、今日は車輌が置いてある「ヒストリーゾーン」をご紹介しようかと思います。

なお、ここは常に混んでいると聞きますが、お正月だったせいか空いていてゆっくり観ることができました。
 ※混み具合は、特別に空いている日だったので参考にならないと思います。


【公式サイト】
 http://www.railway-museum.jp/

【会場】鉄道博物館
【最寄】ニューシャトル 鉄道博物館駅
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
 ※写真はD60で撮影しました。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 2時間30分程度


(左):JR大宮駅からニューシャトルというちっちゃな電車に乗って、1駅目の鉄道博物館駅という駅で降ります。(以前は大成という駅だった駅です)
(右):駅を降りるとすぐ博物館で、向かう途中にはデゴイチなどもおいてありました。
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博物館の入口。改札になってる!w
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先にヒストリーゾーンの全体像をご紹介。2Fと吹き抜けになっていて一望できます。
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こんな感じで車輌が無数に並んでいて圧巻です。
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実際に周っているとあまり意識しませんが、ここは時代などによって8つのコーナーに分かれていて、それぞれの時代を代表する汽車・電車・車両が置かれています。私はぐちゃぐちゃに周ってしまいましたが、章毎に並べてみましたw

<日本の鉄道の黎明期 ~明治期~> ★詳細はこちら
まずは明治時代の汽車。ここには海外から輸入された汽車などが飾られていました。

「150形式蒸気機関車 車号150」(1871年製造) 
英国から輸入された日本初の蒸気機関車らしいです。
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<全国に広がる鉄道網 ~大正期~> ★詳細はこちら
続いて大正時代。

「9850形式蒸気機関車 車号9856」(1913年製造)
内部がえぐられて見えるようになっていました。
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「ED40形式電気機関車 車号ED4010」(1921年製造)
初の国産電気機関車。横川~軽井沢間で使用されたそうです。
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「ナデ6110形式電車 車号ナデ6141」(1914年製造)
山手線や中央線で活躍した初期の通勤電車。そういえば、先月あたりにこの色に染めた山手線が走っていましたね
この博物館の客車の多くは内部も見ることができます。
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「キハ41000形式気動車 車号キハ41307」(1933年製造)
初の本格的なガソリンカー。
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<特急列車の誕生と通勤輸送の始まり ~戦前・戦後~> ★詳細はこちら
この辺は以前、旧新橋停車場 鉄道歴史展示室で観た、「特急"燕"とその時代」の展示を思い出す内容でした。

「C57形式蒸気機関車 車号C57135」(1940年製造)
ちょうどヒストリーゾーンの真ん中に機関車。メカニカルな美しさを感じます。
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「マイテ39形式客車 車号マイテ3911」(1930年製造)
東海道本線の特急用一等展望客車らしいです。 内装がめっちゃ豪華!!
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<大量輸送と電化時代 ~昭和30年代~> ★詳細はこちら

(左):「ナハネフ22形式客車 車号ナハネフ22-1」(1964年製造)
(右):「EF58形式電気機関車 車号EF5889」(1956年製造)
国鉄初の固定編成寝台特急用客車と戦後の標準型特急用電気機関車です。ここら辺は子供の頃に観たことあるなー。懐かしい。
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「クモハ101形式電車 車号クモハ101-902」(1957年製造)
国鉄初の新性能通勤電車。これはお世話になった人も多いのでは?
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昔の路線図。埼京線とか無い時代です。この路線図だけで10分は浸れるw
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<全国に広がる特急網 ~昭和40年代~> ★詳細はこちら
個人的にはここが一番面白いコーナー。実際に走っているところを観たことある車両が沢山あるのが嬉しい。 国鉄カラーも今はもう観ませんね…。

(左):「ED75形式電気機関車 車号ED75 775」(1975年製造)
(中):「クモハ455形式電車 車号クモハ455-1」(1965年製造)
(右):「クハ181形式電車 車号クハ181-45」(1965年製造)
どれも個性的です。特にこの「とき」のフォルムはかっこいいです。
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「クハ481形式電車 車号クハ481-26」(1965年製造)
人形が「ひばり」のヘッドマークを「あいず」に替えようとしています。これって替えられたんですね。
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ひばりのパンタグラフを見ることもできます。
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行き先表示板。
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<新幹線の誕生> ★詳細はこちら
この博物館には初めてきたのですが、0系新幹線が来る!とポスターになっていたので0系新幹線は最近展示したのかな?

「21形式新幹線電車 車号21-2 (0系新幹線電車)」(1964年製造)
最初の新幹線。0系は最近まで走っていましたが、もう引退してしまったようです。もちろんこれも中に入れます。
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「222形式新幹線電車 車号222-35 (200系)」(1980年製造)
東北・上越新幹線用の200系。先頭下部に雪かきがあり雪国に対応しています。
こちらは車体の真下から見学することも出来ます。
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<鉄道による貨物輸送> ★詳細はこちら
この博物館には客車だけではなく、貨物に関する車両まであります。

「DD13形式ディーゼル機関車 車号DD13 1」(1958年製造)
入換用ディーゼル機関車の標準機。よく観るのは色違いかな。
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「EF66形式電気機関車 車号EF66 11」(1968年製造)
国鉄最大の出力を誇った高速貨物列車用電気機関車。これも好きな形です。
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<御料車の歴史> ★詳細はこちら
こちらは天皇陛下の乗る御料車のコーナー。歴代の客車が並んでいました。

「初代2号御料車 御料客車」(1891年製造)
御料列車はガラスケース越しにしか観られませんが、中は荘厳な作りになっています。こんなところまで手が込んでるのか?と驚きます。
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ここからはどこの章にも属していない展示物です。

国鉄バスだったかな。ボンネットバスや、青函連絡船の模型もありました。
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これは一旦、博物館の外に出たところにある特急車輌。同じような車輌が4つくらいいます。
近くにお弁当屋さんがあり、この車輌の中で食べられます。実際の線路沿いで、車窓気分で食べられそう。この日はもうお弁当屋さんは締まってて残念。
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という感じで、車輌がかなり並んでいて様々な方向から観ることができるのが面白いです。ここで紹介した以外にもいくつも車両があり、それぞれの車内を見ることもできるので、一度は観ておいて損は無いかと思います。鉄道好きだけでなく子供づれの家族が多いのも特徴で、子供達のテンションも高かったw

これだけでも凄い内容ですが、ここの博物館には他にも多くのコーナーがあります。次回はそれらをご紹介しようと思います。


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ドゥ マゴ パリ  【渋谷界隈のお店】

bunkamuraで「愛のヴィクトリアン・ジュエリー展」を観た後、目の前にあるドゥ マゴ パリでお茶をしてきました。文化村にきたら結構な確率でここに寄っています。

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【店名】
 ドゥ マゴ パリ

【ジャンル】
 レストラン/カフェ

【公式サイト】
 http://www.bunkamura.co.jp/restshop/magots/index.html
 ※営業時間・休日・地図などは公式サイトでご確認下さい。

【最寄駅】
 渋谷駅/京王井の頭線神泉駅

【近くの美術館】
 Bunkamuraザ・ミュージアム
 松濤美術館
 たばこと塩の博物館
  など

【この日にかかった1人の費用】(※お酒は飲んでいません)
 700円程度

【味】
 不味_1_2_3_④_5_美味

【接客・雰囲気】
 不快_1_2_3_④_5_快適

【混み具合・混雑状況(土曜日17時頃です)】
 混雑_1_2_③_4_5_快適

【総合満足度】
 地雷_1_2_3_④_5_名店

【感想】
ここは1885年にパリにできた「カフェドゥマゴ」の提携店らしいです。カフェドゥマゴはピカソ等に愛され、他のカフェと共にその時代を象徴する存在の一つといえます。ちなみにドゥはフランス語で数字の2、マゴは中国人形のことで、ドゥマゴで2体の中国人形という意味になります。お店のマークも中国人形が向き合ったマークになっています。
お店は屋内と屋外がありますが、お茶をするときはいつも外かも。外でも↓のストーブがあるので暖かいです。
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エスプレッソのダブルを頼みました。非常にコクのある味で美味しいです。黄色い紙包みにはチョコレートが入っています。マークは中国人形です。
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連れは紅茶。結構お湯が多くて2杯~3杯くらい飲めるくらいの量でした。
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これがチョコレート。紅茶にもついてきました。ちょっと苦めで大人の味です。
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会計はテーブル会計です。ちょっと高いけどその分美味しかったです。ここは食事もできるので、文化村に行ったらお勧めです。歴史的背景を持ったカフェというのが文化村に相応しいと思います。


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愛のヴィクトリアン・ジュエリー展 華麗なる英国のライフスタイル 【Bunkamuraザ・ミュージアム】

今日、渋谷のbunkamuraで「愛のヴィクトリアン・ジュエリー展 華麗なる英国のライフスタイル」を観てきました。色々と紹介待ちのネタがあるのですが、割り込みで先にご紹介しようかと思います。

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【展覧名】
 愛のヴィクトリアン・ジュエリー展 華麗なる英国のライフスタイル

【公式サイト】
 http://www.bunkamura.co.jp/museum/lineup/10_victorian/index.html

【会場】Bunkamuraザ・ミュージアム
【最寄】渋谷駅/京王井の頭線神泉駅
【会期】2010年1月2日(土)~2月21日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
 ※写真はコンパクトデジカメで撮影しました。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 2時間00分程度

【混み具合・混雑状況(土曜日15時頃です)】
 混雑_1_2_③_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
行くまではこの間行ったヴァン クリーフ&アーペル展みたいな感じの展示かのかなと思いましたが、この展示は宝石だけではなく、後半は衣装やテーブルセット等もあり、結構幅広い展示になっていました。作品と共にヴィクトリア女王に関するエピソードや宝飾品の作成技法なども解説されていたので、気に入った作品の感想と共にご紹介しようかと思います。似たような名前の作品が多いので、念のため番号をつけておきます。

なお、込み具合に関してですが、そんなに人は多くないものの、ケースに入った小さなジュエリーが展示のメインですので、ケースの前は混みあうこともあります。(一度に観られる人数は少ない) しかしちょっと待てば空くくらいの混み具合で、そこまで不便は感じませんでした

<プロローグ ヴィクトリア女王の愛>
まずはプロローグです。ヴィクトリア女王は1837年から64年間に渡って英国女王として君臨した女王で、夫のアルバート公とは相思相愛だったようです。(2人の愛はこの展覧でも大きなテーマになっています。) 1851年に行われたロンドン万国博覧会に2人の幸せは頂点に達したそうですが、結婚21年目にアルバート公は急死してしまったそうです。その悲しみもわかる展示となっていました。

1 「若き日のヴィクトリア女王」
最初のコーナーにあるのは若い頃の女王の肖像画です。胸にはハート型のペンダント、左指には結婚指輪をはめています。この結婚指輪の風習はアルバート公がドイツの風習を持ち込んで、イギリスにもそれを機に広がったそうです。この絵に描かれている女王は、女王とは思えないくらい温和で女性らしいやわらかな雰囲気を持ち、幸せそうな表情を浮かべていました。
この絵のほかに、宮殿の生活を描いた絵の写しなどが展示されていて、当時の様子を想像できるようになっていました。


<1 アンティーク・ジュエリー>
1章がほとんどメインの章です。いくつか素材や技法ごとに小コーナーがあり、それに沿った作品が並んでいました。最初に作品名や説明によく使われる用語の解説などもあって親切ですが、情報が多すぎて覚えきれないw これはパンフレットにでも書いて欲しかったかな。とりあえず、重要そうなのをご紹介すると、

 パリュール:髪飾り、ネックレス、ブレスレット、ブローチ、イヤリングが一揃えになっているジュエリーのこと
 スウィート:完全に揃っていない場合
 セット:アイテムが2種類の場合

という区別のようです。これを知れば作品名で大体何が展示されているかはわかるかもw

5 「シトリン&カラーゴールドパリュール」
パリュールです。ゴールドと透明感のある黄色いシトリン、トパーズで出来ています。黄金色に統一された感じで、ミリ以下の細工の細かさに驚きます。最初に驚くジュエリーです。

[ゴールド]
17 「ブルーエナメル&ゴールドセット」
ゴールドの小コーナーです。金は当時珍しかったらしく、合金にする技術が発達したそうです。それにより、銀を混ぜて青みを出したり、銅を混ぜて赤みを出す技術が生まれたようです。これはブルーエナメルの忘れな草、金の鳩、そして真珠で出来た鳩の卵があしらわれていました。鳩は精霊のシンボルらしく、三位一体を表すそうです。見た感じは可愛らしく、小さな真珠が卵になっているのが特に面白かったです。

13 「リガードパドロックペンダント」 ★こちらで観られます
錠前のような形のペンダントです。これには3つの意味があるそうで、メッセージジュエリーと呼ばれるようです。その意味は、
①真ん中のターコイズと真珠で忘れな草を象っている → 私を忘れないで
②左から順に円形に、ルビー、エメラルド、ガーネット、アメジスト、ルビー、ダイヤとならんでいる。これらの宝石の英語の頭文字を順に並べると「REGARD」つまり敬愛となる。
③形が錠前である。とらわれた愛情という意味
となっているようです。単に綺麗というだけでなく、願いを込めるというのがロマンチックな感じでした。


[パール]
33 「シードパール&ゴールドブローチ」
パールが無数に集まってブドウのようになっています。葉っぱにはカラーゴールドが使われていました。シードパールというのはケシと呼ばれる小さなパール(ビーズくらいの大きさ)で、色々なところに使われるようでした。 この作品はその大きさを活かした可愛らしい作品でした。

36 「シードパールティアラ」
これもシードパールを使った作品で、ティアラです。3つ大きな花(アザミなどイギリスの3つの花を表している)が付いているのですが、花がぶるぶると振動していて驚きました。実は、これはわざと揺らすようにスプリングで取り付けられているようです。特に真ん中は常に揺れる感じで展示されていました。

[ダイヤモンド]
50 「ダイヤモンドスプレーブローチ」
花束を象ったブローチです。ビクトリア女王は植物が好きだったそうで、植物にちなんだ作品が多くあり、これもその1つです。花束には愛情を意味するメッセージもあるようです。 ダイヤが嵌め込まれた花束は高貴な印象がありました。

51 「ガーネット&ダイヤモンドペンダント」
丸っぽい3つのガーネットが円を組み、その真ん中にダイヤが嵌め込まれています。果実の実を思わせる艶やかなペンダントでした。

[エナメル]
58 「スイスエナメルブレスレット」
これは3つの円形の絵をエナメルで作ったブレスレット。中央には犬を撫でる若い女性、両端には子供を抱く女性が描かれ、エナメルらしい光沢と柔らかい色調を感じました。
他にも山の情景をスイスエナメルブローチなど見事な作品がありました。(★こちらで観られます

[インタリオ&カメオ]
インタリオというのは沈み彫り、カメオは浮き彫りのことです。

65 「カメオ&インタリオゴールドパリュール」
金のネックレス?に沢山の飾りが付いています。その飾の真ん中に人物などを彫り込んだ宝石が嵌め込まれていました。結構遠くからでもわかるくらい目立ちました。手が込んでます。

72 「アメシストカメオ&ハーフパールバングル」
薄紫のアメジストに女性の顔が浮き彫りになっています。その透明感ある宝石と女性の顔が可憐な雰囲気を出していました。

71 「ラプラドライトカメオペンダント」
全体的に鮮やかな青をしているペンダントで、ミネルヴァが浮き彫りになっています。結構大きくて存在感のある作品でした。独特の青が高貴な感じを漂わせます。

このコーナーにはカメオのデザインのコーナーもありました。

[モザイク]
2万色もの種類があるガラス片を使った手法です。ガラス片を並べてモザイクにするらしいのですが…。どの作品を観ても、どこがモザイク模様であるかは全くわかりませんw 細かすぎてモザイクになんて見えないw 

85 「ローマンモザイク&ゴールドブローチ」
花籠?と2羽の鳩を絵画のように表現したモザイク作品。どう観ても絵画的で、超絶技巧を観た気分になりました。豊富な色のバリエーションによって陰影も細かく表現されていました。

[スコティッシュ]
スコットランドの瑪瑙で作った作品をスコティッシュというそうです。

91 「スコティッシュブローチ <ケルトスタイル>」
円環状になっているデザインで、4つの宝石が嵌め込まれています。この形はケルト人の遺跡から発掘されたものをモチーフにしていると解説されていたように記憶しています。

[ピクウェ]
べっこうや象牙に金銀などを象嵌したものをピクウェというそうです。フランスのユグノー教が聖職者に捧げたものが始まりらしく、秘法であるため現在では途絶えた技法なのだとか。

100 「ピクウェ櫛」
べっこうの櫛です。べっこうのせいかどこか日本の櫛を思わせるものを感じました。(形も日本の櫛みたいでした)

[アイボリー]
象牙です。有史以前からある伝統的な材料です。

102 「アイボリーブローチ」
バラを持つ手を象った作品。バラを持つ手は真の友情を示すそうです。立体的で写実的な彫りは見事で、どうしたらこんなところまで彫れるんだろう??と首を傾げながら観ていました。

103 「アイボリーブレスレット」
森と狩人と犬を象った象牙です。この作品で驚くのはその細かさで、木々の葉っぱの1枚1枚までもが表現されていました。その細かさはミリ以下の精度に見えました。

[多種多様な素材]
ここは変り種の素材が多く、面白い小コーナーです。

107 「フレンチペーストブローチ」
七色の光を放つガラスを使った星型のブローチ。その輝きはダイヤのようで、ダイヤと言われたら信じてしまいそうw その形と合わせて面白い作品でした。

119 「タイガークロウ&ゴールドブローチ」
その名前の通り、虎の爪を使って作られた作品。珊瑚などと組み合わされています。虎の爪は半透明でちょっと象牙を透明にしたような質感に思いました。円を描くように2つの爪が並んでいました。

123 「ブルーバタフライブローチ <トンボ>」
南米のモルフォ蝶の羽を使った作品です。トンボの羽として嵌め込まれていました。青紫に鈍く輝くのが美しく、角度を変えながら観ていました。非常に美しいです。

この他に、サメの歯を使った作品等もあり、驚きの多いコーナーでした。また、近くにはジュエリーのデザイン画のコーナーもありました。デザインも非常に細かいですw

[世界の著名なコレクション]
ここでは著名なコレクターの紹介と共に、そのコレクションが柱状の展示ケースの中に飾られていました。

145 「ガーネット&ダイヤモンドゴールドセット」
柘榴石(カーバングル)と金、ダイヤが組み合わさった作品で、特に艶やかな柘榴石が目を引きました。生々しくも美しい赤です。

146 「ブルーエナメル&ゴールドネックレス」 ★こちらで観られます
ロイヤルブルーでハートの形をしたネックレスです。中には星型にダイヤが配置され真ん中にパールが嵌っていて、見事な調和を感じます。また、チェーンの部分にはヘビが表され、自分の尻尾を飲み込むヘビは永遠を表すのだとか。この展覧の中でもかなり気に入った作品となりました。

148 「コーネリアンインタリオセット」
夕陽のようなオレンジに染まったインタリオ。馬車に乗る人や神話風の絵が沈み彫りされていました。グラデーションがあり透明感があって鮮やかでした。綺麗です。

[英国王室にまつわる宝飾品]
ここではヴィクトリア女王の家族に関する作品や、なぜかダイアナ王妃に関する作品までありました。

156 「ジョージ4世のデスクシール」
薄黄色のシトリンを水晶カットしたものです。印鑑などがついてるようですが、その透明感ある美しさがとにかく好みでした。

166 「ロイヤルポートレートミニアチュール(ヴィクトリア女王の子供達の肖像画)」 ★こちらで観られます
象牙にグワッシュで描かれたヴィクトリア女王の子供たちの絵です。古風な服装で神話の絵のようになっていました。可愛らしく幸せそうです。

172 「ヴィクトリア女王のプレゼンテーションペンダント」
ブルーエナメルが非常に鮮やかで、真ん中にAEとダイヤで描かれているペンダント。これは女王直筆の手紙と共に展示されていました。友人に息子のアルバート・エドワード(その頭文字がAEの意味)がお世話になったお礼に贈ったものらしいです。その手紙からは夫を亡くし喪に服している様子がわかるのだとか。色々とエピソードや人柄も詰まった作品のようでした。

<2 歓びのウェディングから哀しみのモーニングへ>
2章からはジュエリーというよりは生活様式に関するコーナーかも。ここではウェディングドレスや指輪、ケーキの模型、モーニング(喪服)などが並んでいました。

191 「ウェディングショール」
純白で大きなショールです。細かい刺繍が施されていて豪華で華麗な感じでした。 このコーナーの壁にはいくつものレースが並び、優美な雰囲気と緻密な芸術性がありました。

237 「シャンティリレースの扇」
黒いレースの扇子です。根元は素材はわかりませんが七色に鈍く光る材質で、艶やかさを感じる扇子でした。 ここら辺には扇子や日傘が何点かずつありました。


ウェディングのコーナーの次にはモーニングのコーナーがあり、亡き夫へ想いを寄せる女王についての説明のありました。喪服や遺髪を入れるペンダントなども展示されていました。

255 「ジェットブローチ <ベッラドンナ>」
ジェットは流木の化石で、真っ黒で光沢のある材質です。昔から魔よけとして使われていたそうです。 このブローチは結構大きなもので、ジェットのブローチとしては最大なのだとか。艶があり高貴な印象のある黒でした。 このジェットを使ったティアラやブローチもありました。

<3 優雅なひととき -アフタヌーンティー->
最後のコーナーはアフタヌーンティーのコーナー。これも女王が広めた風習のようです。テーブルに置かれたティーセットの再現コーナーなどもありました。

265 「デザートセット」
白蝶貝という真珠のような材質の持ち手と、銀の刃を持ったナイフとフォークです。銀の部分にも装飾がされ豪華です。白蝶貝と銀の組み合わせはかなり好みでした。こんなのでデザートを食べてみたいw


ということで、ジュエリー以外にも色々とある展覧でした。後半は何でもありな感じもしますが、宝石をより美しく見せる技術や、作品に込められた気持ちや意味までもわかる面白い内容でした。そして女性客の割合が高いのは宝飾展ならではの特徴でしょうかw

なお、Bunkamura ル・シネマでは「ヴィクトリア女王 世紀の愛」という作品を上映しているようです。私は観ませんでしたが、合わせて観るのも一興かもしれません。
 公式サイト:ヴィクトリア女王 世紀の愛



おまけ。東急の交差点あたりにあるショーウィンドウの写真です。
P1100604.jpg

P1100609.jpg


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