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国立科学博物館の案内 (地球館)

もう1ヶ月くらい前ですが、国立科学博物館へ「大哺乳類展 1 陸のなかまたち」を観に行こうとしたのですが、チケット売り場の行列を見て諦めて久々に常設を観に行ってきました。ここはルールを守れば写真も撮れます。

国立科学博物館 公式サイト:http://www.kahaku.go.jp/

この博物館はかなり広く、地球館と日本館に分かれています。今日は地球館をご紹介しようと思うのですが、地下3階から地上3階まであり、地球館だけで観るのに2時間はかかりますw (それでもかなり早めに周っている感覚です) 特別展とあわせて周ると1日かかる勢いです。今回は一番地下から観ていきましたので、上に向かってご紹介しようかと思います。

<地下3F [宇宙・物質・法則 / 科博の活動] -自然“しくみ”を探る-> ★詳細紹介ページまずは宇宙や科学についてのコーナーです。写真は少ないですが、ここは宇宙好きの私にとってかなり面白い場所です。

隕石。結構大きいです。
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分子の模型。極大と極小が同じフロアにあって面白い。背後に見えるように体験コーナーのようなものが沢山あります。
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<地下2F [地球環境の変動と生物の進化 -誕生と絶滅の不思議-] -誕生と絶滅の不思議-> ★詳細紹介ページ
地下2階は生物の進化のコーナー。化石や骨が多く展示されていて、古代好きでなくても観て楽しめます。

カクトクリヌスという植物の化石。揺らめいている感じがそのまま化石になってる不思議。
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三葉虫の化石。大きくて若干きもいw カンブリア紀頃に栄えたようです。
この辺には植物の化石などもありました。
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地下2階の奥には哺乳類の骨もありました。右はアメリカマストドンという象のような生物
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こちらは海に戻って進化した生物のコーナー。天井にまで展示され、泳ぐような展示方法が面白いです。
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こちらは原人のコーナー。博物館といえばこういうのがあるイメージですよねw 人類が拡散していく様子などもわかります。
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<地下1F [地球環境の変動と生物の進化 -恐竜の謎を探る-] -恐竜の謎を探る-> ★詳細紹介ページ
化石といったらやはり恐竜が出てこないと納得できないと思いますw 地下1Fはどど~んと恐竜達が待っています。子供は勿論、大人にも人気のコーナーです。

名前を見忘れましたがティラノサウルスかな。
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こちらは全く名前がわかりませんw ほかにステゴサウルスやトリケラトプスも展示されていました。
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<1F [地球の多様な生き物たち] -みんな、かかわりあって生きている-> ★詳細紹介ページ
1階は現代の地球の生物の多様性についてのコーナーです。進化の木を辿っていくコーナーなどもあり進化の歴史もわかります。

左からジャコウウシ、シロイワヤギ、ペンギン。可愛い彼らも寒さと戦って進化してきました。
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蝶の標本やクワガタの標本なども沢山あります。
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<M2F  [科学技術の偉人たち] -日本の科学者技術者-> ★詳細紹介ページ
こちらは中2階のちょっとした休憩スペースのようなところです。知らない偉人が沢山いて我ながら恥ずかしい^^;
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<2F [科学と技術の歩み / たんけん広場-身近な科学] -私たちは考え、手を使い、創ってきた-> ★詳細紹介ページ
2階は打って変わって近代の科学技術に関するコーナーです。

左:平成18年に重要文化財に指定された江戸時代の万年時計。和時計の最高傑作なのだとか。
右:いわずと知れた平賀源内のエレキテルの複製です。隣にあるのは茶運び人形。
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何故か零戦もあります。外国のお客さんも多いのに大丈夫なのかなw 他にもロケットや車なども展示されていました。
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<3F 大地を駆ける生命 / たんけん広場-発見の森] -力強く生きる哺乳類と鳥類をみる-> ★詳細紹介ページ
3階は再び生物のコーナーです。ここにはヨシモトコレクションというハワイの日系2世の方の貴重な剥製コレクションがあります。

こんな感じでかなりの点数と質をほこります。ちょっと可哀想だけど壮観です。
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パンダ。今じゃ絶対に剥製は無理ですね。可愛いだけに可哀想(><)
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多種多様にいます。これを観るだけでもここに来る価値があるかも。
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ということで、生物と科学が混じった展示になっています。特に恐竜と3階の剥製は観ていて面白いので、是非1度は観ておきたい博物館です。

次回は日本館の方をご紹介しようと思います。


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マネとモダン・パリ 【三菱一号館美術館】

銀座で展覧会めぐりをしてお昼を食べた後、1駅ほど歩いて先週オープンしたばかりの三菱一号館美術館で「マネとモダン・パリ」を観てきました。

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【展覧名】
 三菱一号館美術館開館記念展〈I〉マネとモダン・パリ

【公式サイト】
 http://mimt.jp/manet/index.html

【会場】三菱一号館美術館
【最寄】東京駅・二十橋前駅・有楽町・日比谷駅
【会期】2010年4月6日(火)~7月25日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間30分程度

【混み具合・混雑状況(土曜日14時頃です)】
 混雑_①_2_3_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_4_⑤_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
以前、オープン前のお披露目展覧を観て、実際に開館したら混雑でえらいことになるのでは??とある程度予想していましたが、予想以上の混雑で大変なことになっていましたw
 参考記事:三菱一号館竣工記念「一丁倫敦と丸の内スタイル展」(三菱一号館美術館)

まずは気になる混み具合ですが、先述のようにかなり混んでいます。チケットを買うのに10分くらい並びました。一方、ロッカーは十分にあるようなので助かりました。 中に入ると通路や部屋があまり広くないので、かなり混雑した感じを受けます。(というか、開館1週間で2万人を突破したらしいので、実際に凄い盛況具合です) そして、混雑以上に辛いのは、途中で座って休むところがほとんどなく、大部屋に椅子があるのみという点です。(混んでいて私は入りませんでしたが、映像のコーナーは少し座れるかもしれません。) 混んでるし座れないしで、お年寄りたちは大変そうでした。これから行く方は混んでいるのと休める場所が少ないのを最初から覚悟しておいたほうが良さそうです。

さて、肝心の内容ですが、今回がオープニングというだけあって素晴らしい作品を観られる展覧会でした。写真やリトグラフなどが多いのですが、フランス所蔵の油彩の傑作が並び貴重な内容です。解説の情報量は多いもののちょっとわかりづらい構成だったかも。 詳しくは気に入った作品を中心に章ごとにご紹介しようと思います。

<モダンパリ>
最初に1章の作品があるのですが、コーナーとしては最初に当時のパリの様子を紹介するコーナーとなっていました。写真や街の中の建物の設計図などが展示されていて、何故かゴーギャンやシニャックの作品なども展示されています。初っ端に後世の画家の作品があるのは謎ですが、それもオルセーの貴重なコレクションでした。 他の写真などは手短に観られるので、入口付近の混雑緩和のためのコーナーなのかな。エッチングやリトグラフもありました。

<第1章 スペイン趣味とレアリスム 1850~60年代>
1章はスペインからの影響やロマン主義的な作品に関する章です。マネは18歳から絵を学び始め、16世紀のヴェネツィア派や17世紀オランダの画家フランス・ハルスなどにも関心があったようですが、特に強い関心があったのはベラスケスなどのスペイン絵画でした。当時ベラスケスはあまり知られていなかったようですが、マネはレアリスムと簡潔な筆捌きによる光と色彩の扱いに注目していたようで、後々でスペインまで実際に絵を観にいったりもしているほど入れ込んでいたようです。
また、詩人ボードレールの美学に共鳴したマネはロマン主義的な視線を持っていたとも解説されていました。都市の様々な階層の人たちを描いていたようで、1863年の落選者展やサロンではスキャンダラスな主題を扱う画家として世間に名前が広がりました。 今回の展示では特に厳しい批判を受けた「オランピア」の習作なども展示されていました。(裸婦=女神という時代に裸の娼婦を描いたので批判された) この章ではそうしたマネの革新的な活動を観ることができました。

参考までにwikiのリンクを張っておきます。オランピアの件も載っています。
 エドゥアール・マネのwiki

エドゥアール・マネ 「サラマンカの学生たち」 ★こちらで観られます
ベラスケスの影響が観られる作品です。スペイン風の服装の2人の男性が森の中にいる絵で、マネはベラスケスの作品を模写して効果的な黒の使い方を身につけていたと解説されていました。この絵の男性の1人も黒い服を着ていて、後の作品を思わせる艶があるように思いました

エドゥアール・マネ 「闘牛」
闘牛場を描いた作品です。背景には単純化された群集が描かれ、闘技場の中央には牛と馬がいて、何かアクシデントでも起こっているようです。どこか緊張感を感じました。
解説によると、マネはサロンに出品したオランピアが酷評された後に、ベラスケスの作品を観るためにスペインのプラド美術館に行ったそうです。当時のフランスはスペインブームだったとも説明されていました。

エドゥアール・マネ 「扇を持つ女(ジャンヌ・デュヴァルの肖像)」 ★こちらで観られます
この人は詩人ボードレールの恋人で、彼女が50歳くらいの時の姿を描いた絵です。ソファに腰掛け扇子を持っているのですが、手前の白いスカートが布団のように大きく、そこから出ている足はあらぬ方向に曲がっています。どうやら体が不自由になった頃のようで、スカートが大きいのは体を隠すためなのかも。顔はうつろな感じで理想化されていない生身の人間らしさを感じました。また、白いスカートと黒いソファの対比も目を引きました。

エドゥアール・マネ 「死せる闘牛士(死せる男)」 ★こちらで観られます
仰向けで倒れる闘牛士が大きく描かれた作品ですが、実は元々は闘牛場を描いた作品でした。サロンで批判されたことで、絵を分割して闘牛士だけの絵にしたそうです。その画面構成のせいか、非常に存在感があり艶やかな黒がリアルで無常な死を冷ややかに描いているように思えました。

この辺にはオランピアの習作の版画なども展示されていました。

エドゥアール・マネ 「ローラ・ド・ヴァランス」 ★こちらで観られます
日本初公開の作品だそうです。舞台裏で出番を待つ女性の姿を描いた作品で、派手なドレスを着ています。(スペイン風かな??)舞台ではなく舞台裏という所が面白いです。脇には客席も見えていました。 また、女性のまとう白いベールや黒地に赤の花模様などの色彩の豊かさが目を引きました。当時はこの色彩が明るすぎると批判を浴びたのだとか。マネは革新的で、伝統的なサロンからはボコボコに批判されまくってたようですね…。しかし、マネはあくまでも官展であるサロンにこだわり挑戦し続けました。独自で展覧会を作った印象派とは違う険しい道です。

エドゥアール・マネ 「街の歌い手」 ★こちらで観られます
かなり気に入った作品です。うらぶれた酒場から出てくる「ながし」の女性を描いた絵で、ギターを持ち脇にさくらんぼの包みを抱え、右手でさくらんぼを口に運んでいます。その目に力があり生き生きとしていました。当時の庶民の生活がわかるような絵でした。


<第2章 親密さの中のマネ:家族と友人たち>
最も混んでいたのが2章のあたりかな。2章の始めの方にはドガらと共に普仏戦争に参加したこと等が解説されていました。その後のパリ・コミューン(内戦)での悲劇を描いた作品などもあります。 また、エドガー・アラン・ポーの物語詩「大鴉」の挿画のリトグラフなどもありました。版画や習作が多かったかな。

その後はタイトル通りマネの友人や家族を題材にした作品が多く、特にベルト・モリゾとの関係についてクローズアップされていたように思います。ベルト・モリゾはエドゥアール・マネの弟のウージェーヌ・マネと結婚した印象派の女性画家です。マネとはお互いに才能を認め合っていて、見た目も美しいモリゾはモデルとしても何度もマネの作品に登場してきます。ここではマネの代表作である「すみれの花束をつけたベルト・モリゾ」も観ることができました。
ちなみに、先日東京開催が終わったばかりのルノワール展に出品されていた「ジュリー・マネの肖像」はモリゾの娘を描いた肖像です。印象派の画家は親密な交流をしていたので、こうした繋がりがわかるとより面白いです。
 参考記事:ルノワール-伝統と革新 感想前編(国立新美術館)

エドゥアール・マネ 「アルカションの室内」
この辺はぎゅうぎゅうに混んでて落ち着いて見るのも難しかったw この絵はパリ・コミューンなどの後にパリを去り、アルカションという静かな土地に移ったころの作品です。海の見える室内が描かれ、左に海を見る妻、右に物思いにふけっている息子が描かれていました。お互いすぐ隣にいるのにまったく違うことをしている様子を描いているのが、心の中も表現したようなマネの鋭い観察眼だと解説されてたかな。何気ない風景にそんな視点を持っていることに驚きです。

ベルト・モリゾ 「テラスにて」
これはモリゾの作品です。2007年末頃の損保ジャパン東郷青児美術館で行われたモリゾ展でも出品されていたと記憶しています。テラスで座っている帽子の女性と、背景に薄い色合いの海が描かれた作品で、爽やかで印象派らしい光の表現を感じました。モリゾ自身も素晴らしい画家なんです(><)

エドゥアール・マネ 「浜辺にて」
砂浜で本を読んでいる妻と、寝そべっている弟が描かれていて、くつろいだ雰囲気の作品です。この頃マネは印象派の画家達と仲良くなって、印象派と同じように戸外で作品を制作するようになったようです(戸外で絵を描くのも当時は革新的なことです) 明るい海の色も好みですが、弟の黒い服の色彩は流石といった感じでした。

エドゥアール・マネ 「バラ色のくつ(ベルト・モリゾ)」
この作品のあった部屋はモリゾの肖像しかない部屋です! いずれも劣らぬ素晴らしい作品だと思いますが、私が気になったのはこの作品。モリゾの全身像で、すらっとしたスタイルが美しく、右足を踏み出したポーズで靴が裾からのぞいています。その靴は薄いピンク色で、ちょこんと出ているのが可愛らしかったです。

エドゥアール・マネ 「すみれの花束をつけたベルト・モリゾ」 ★こちらで観られます
何と言っても今回の目玉作品はこの作品でしょう。2007年春の東京都美術館のオルセー美術館展以来の来日かな。モリゾ31歳の頃の肖像で、黒い帽子、黒いチョーカー?、黒い服と黒尽くしです。しかし、黒は艶やかで、これだけ黒が多いのに画面は明るく感じます。また、顔の左側に光が当たっている様子も伺え、むしろ黒や影はモリゾの表情を対比的に明るくしているような気がします。そしてこちらを見つめるモリゾの目は非常に魅力的でした。とにかく必見の名画です。

2章の後にあった映像コーナーは行列ができていました。残念ながらパス。本気で座るところが欲しい…。

<第3章 マネとパリ生活>
このコーナーは同時代の画家の作品が並び、最後の方にはマネの晩年の作品があるという感じで、構成の意図はよくわかりませんw しかし質の良い作品が揃っていました。彫刻とかもありました。

エドガー・ドガ 「ル・ペルティエ街のオペラ座の稽古場」
ドガといえば踊り子が真っ先に思いつきますが、これも踊り子達の練習風景を描いた作品です。足を上げたりポーズをとったりしている様子が描かれ、軽やかな印象を受けました。今年は横浜美術館でドガ展が開催されるのでそちらも楽しみです。

ジェームズ・ティソ 「舞踏会」
この人はアカデミックな作風の画家です。舞踏会で人々が行きかう中、フリルのついた扇子を持つドレスの女性を後ろから見た構図の作品です。深い色合いや緻密な筆致が目を引き、余所見をしている女性の表情は非常に美しかったです。

ジャン・ベロー 「夜会」
この人も精密な作風の画家です。宮廷の晩餐かな、後ろを向いた女性が着ている白いドレスの裾が非常に細かく描かれています。また、色彩も鮮やかで写真のようなリアルな色でした。この辺の同時代の画家も素晴らしいです。

ラテュイユ親父の店 ★こちらで観られます
男女が屋外のテーブルで食事を摂っている様子が描かれています。男は左手でシャンパングラスを持ち、女性の背もたれに右手を回し、女性を口説いているようです。女性の顔はちょうど横向きでわからりづらいけど微笑んでいるような気がします。また、背後ではギャルソンがじっと2人の様子をみつめ、手に持った水差で水を注ぐタイミングを見計らっているようで面白いです。1枚で3者の心理が伝わってくる面白い絵でした。

この頃にはマネは足の病を患い、やがてパリを離れていったようです。

エドゥアール・マネ 「花瓶に挿したシャクヤク」
大きな芍薬を描いた静物画で、開いた白い花が生気に溢れ美しかったです。なお、サロンから批判されまくっていたマネですが静物画は当時から評価が高かったそうです。

エドゥアール・マネ 「散歩」
深い緑の中、黒い帽子に黒い服の女性が散歩している様子が描かれた作品です。気品溢れる佇まいが好みでした。それにしても緑に黒が映えます。

エドゥアール・マネ 「ブラン氏の肖像」
これは以前このブログでもご紹介した国立西洋美術館の常設作品です。
参考記事;国立西洋美術館の案内 (常設 2010年01月)
ブラン氏とは療養中に知り合ったそうです。緑の背景を含めて画面が明るく、印象派のような雰囲気も感じます。お互いに影響されていたのかな。

エドゥアール・マネ 「自画像」
こちらはブリヂストン美術館の常設作品です。マネの自画像は2枚しかないらしく、貴重なもののようです。凛と立つ姿に威厳すら感じます。 晩年は壊疽の進んだ足を切断したらしく、その1年後に51歳で亡くなったそうです。


ということで、たった1人でサロンに立ち向かっていった革新的な様子なども伝わる内容でした。作品は素晴らしかったですがとにかく混んでいて、あまり落ち着いてじっくり観ることができなかったのが残念です。水~金は20時までやっているので、いずれ夜の時間帯を狙ってまた行ってみようと思っています。今後の活躍が期待できる美術館だと思います。

おまけ:ジョサイア・コンドルが設計した建物自体も素晴らしい作品です。
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ぴょんぴょん舎 銀座百番 【銀座・有楽町界隈のお店】

INAXギャラリーポーラミュージアム アネックスと周った後、盛岡の有名な冷麺屋さん「ぴょんぴょん舎」の銀座百番店でお昼をとりました。この日は暑かったので冷麺が食べたくなったw
盛岡には、わんこそば、冷麺、じゃじゃ麺の3大麺があるそうで、なぜ盛岡で冷麺?と思ったら、戦後に朝鮮の人が盛岡で店を始めたのが起源なのだとか。あと、平壌と盛岡の緯度が近いという理由のようです(両者の緯度を確認したことは無いですがw)

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【店名】
 ぴょんぴょん舎 銀座百番

【ジャンル】
 韓国料理

【公式サイト】
 http://www.pyonpyonsya.co.jp/index.html
 ※営業時間・休日・地図などは公式サイトでご確認下さい。

【最寄駅】
 銀座駅・銀座一丁目駅・有楽町駅など


【近くの美術館】
 ポーラミュージアム アネックス
 出光美術館
  など

【この日にかかった1人の費用】(※お酒は飲んでいません)
 1000円程度

【味】
 不味_1_2_3_④_5_美味

【接客・雰囲気】
 不快_1_②_3_4_5_快適

【混み具合・混雑状況(土曜日13時頃です)】
 混雑_①_2_3_4_5_快適

【総合満足度】
 地雷_1_2_3_④_5_名店

【感想】
このお店は路地の脇にあるので場所はわかりづらいですが、行列が出来ているのですぐ見つけることができます。このお店は銀座には2店あってGINZA UNA店という広めのお店もありますが、こちらは10席程度しかないお店です。15分くらい並んで中に入りました。

じゃじゃ麺もあるようですが、このお店で人気の高い盛岡冷麺の大盛りとミニビビンバのセットを頼みました。セットで1250円+大盛り100円で1350円です。
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辛さは別辛、中辛、特辛、激辛の中から選べるのですが、私は別辛にしました。これは全く辛くなく、一緒に出てくるキムチで辛さを調整できるというものです。結局全部入れてみましたが全然辛くないので、辛いのが苦手な人はこれが良いかも。
私は冷麺はあまり食べたことがないので他と比べようがないですが、麺がつるつる良い食感で噛み応えもあり美味しいです。つゆがあっさりしているのにこくがあるというか癖になる感じです。中には卵などと共にに梨が入っているのが変わってるな~と思ったら中々合っていました。

ちょっと食べてから撮影してしまったw ビビンバは五穀米で出来ていました。ビビンバ用の肉味噌をかけるとより美味しいです。
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連れは中辛の普通盛り900円。私も以前食べことがあるけど、少し辛いくらいだったかな。
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ということで、混んでいるので落ち着くことはできませんが、とにかく美味しい冷麺を食べてみたいという人に向いていると思います。これから暑くなっていく時期には良いんじゃないかな。並ぶのがちょっと大変かもw

この後、食後の散歩を兼ねて1駅分くらい歩いて、三菱一号館美術館へ行ってマネ展を観てきました。次回はマネ展についてご紹介しようと思います。


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ポーラ ミュージアムアネックス展2010 -祝祭- 【ポーラミュージアム アネックス POLA MUSEUM ANNEX】

INAXギャラリーで「ゑびす大黒」展を観た後、すぐ近くのポーラミュージアム アネックスへハシゴして「ポーラ ミュージアムアネックス展2010 -祝祭-」を観てきました。

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【展覧名】
 ポーラ ミュージアムアネックス展2010 -祝祭-

【公式サイト】
 http://www.pola.co.jp/m-annex/exhibition/
 http://www.pola.co.jp/m-annex/exhibition/detail.html

【会場】ポーラミュージアム アネックス (POLA MUSEUM ANNEX)
【最寄】東京メトロ 銀座駅・銀座一丁目駅 JR有楽町駅


【会期】2010年4月1日(木)~ 4月25日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
0時間15分程度

【混み具合・混雑状況(土曜日12時半頃です)】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
この展覧会は「祝祭」をテーマに、ポーラ美術館の在外研修に対する助成活動で採択された若手アーティストを紹介する展覧会で、4人のアーティストが紹介されていました。簡単にメモしてきたので1人ずつご紹介。皆さん個性的で文章では非常に形容が難しいかもw 公式ページで1人1作品観られます。

<遠藤 良太郎>
この人の作品は絵画作品でした。淡い色彩で具象と抽象が混在しているようで、背景に抽象的な模様が描かれているのも多かったかな。カラフルに描かれたインパラや、空色の模様?を背景にした椅子の絵などがあり、色彩が良かったです。タイトルが「インパラ/好きにしろって言われてもな/…」とか変わった名前が多かったです。

<小木曽 瑞枝>
壁に貼られた作品で、彫刻と言うか切り抜いたインスタレーションと言えばいいのか。樹をデフォルメした作品や、雨粒を抽象化した作品がありました。アクリルの色だと思いますが発色が良くカラフルで、自由自在な感じのデザインでした。

<斎藤 麗>
卓上に並んだインスタレーションです。皿の上に色がついた陶器の作品や、グラスの形にひねって作られた紙のグラス?、炎の部分ががステンドグラスのような燭台など、様々なものが置かれています。上にもチェーン状の紙飾り(七夕のときに作るような飾り)でできたシャンデリアもありました。何を意味しているかはわかりませんが、「祝祭」という雰囲気が一番感じられたかな。

<内田 早苗>
今回一番気に入ったのがこの人の作品です。いずれも絵画作品で、動物が擬人化され、浜辺や竹林、桜、海、雪山などの四季折々の風景のなかで楽しんでいる様子が描かれています。どの作品も素朴で遠足のような楽しさに溢れ、心が温まる作品でした。なお、帰りに受け付けで内田氏の絵葉書を貰えました。可愛らしくてそのうち使ってみたいです。

ということで、私にはちょっと難しかったですが、新しい才能を知る機会となっていて面白かったです。

なお、ここの次回の展示は「音の出る展覧会」ということで、マティスやデュフィの名品も展示されるようで楽しみです。
 次回予告のページ:http://www.pola.co.jp/m-annex/exhibition/upcoming/


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ゑびす大黒-笑顔の神さま-展 【INAXギャラリー】

先週の土曜日に、INAXギャラリーで「ゑびす大黒-笑顔の神さま- 展」を観てきました。久々に行ったら1Fの表通りの入口は土曜日は閉まっていて、建物の右手から入るようになっていました。

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【展覧名】
 ゑびす大黒-笑顔の神さま- 展

【公式サイト】
 http://www.inax.co.jp/gallery/exhibition/detail/d_001470.html

【会場】INAXギャラリー
【最寄】銀座線京橋駅 都営浅草線宝町



【会期】2010年3月4日(木)~5月22日(土)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。


【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間15分程度

【混み具合・混雑状況(土曜日12時半頃です)】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
今回の展覧は題名からわかる通り、七福神のゑびす様と大黒様を主題にした展示でした。この展示スペースはあまり広くないのですが、270体もの小さなご神像が並ぶ様子は中々壮観です。これらは八日市市の市神神社の所有物らしく、元は家々の神棚に置かれていたものだそうです。様々な作風があり、庶民的なぬくもりを感じる神様たちが並んでいました。

さて、ゑびす様と大黒様、2神とも満面の笑みを浮かべて福をもたらすイメージがありますが、実はルーツはだいぶ違います。以前チベット展の際にもご紹介しましたが、大黒天は元々はインドのマハーカーラが仏教に取り入れられた神で、マハーが大きい、カーラが暗黒を意味し、死を支配する多面多臂(顔と腕が沢山ある)の恐ろしい神です。それが仏教に天部として取り入れられ、軍神と富貴の神の面を持ちます。その後日本でさらに習合して大国主(豊穣の神)と見做されたようです。(音読みすると大黒=大国というのも理由の1つなのかも)
 参考記事;聖地チベット-ポタラ宮と天空の至宝- (上野の森美術館)

一方、恵比寿様は大国主の神の子息である事代主か、イザナギ・イザナミの子である蛭子命(ひるこのみこと)のどちらかのようです。(ってことは大黒様の息子とも考えられる??) 恵比寿様には海神としての面があり、鯨をえびすと呼ぶこともあるのは鯨は神の零落した姿と考えられていたためと説明されていました。(ちなみに水死体もえびすと呼ぶことがあるそうです) 漁村で漁業の海神として祀られていたのですが、漁村の民が商人化した際に商業の神としての面を持ち広まっていきました。昔、農民よりも漁民のほうが商人になりやすかったのだとか。

こうして2神は福の神となっていったわけですが、2神が対で祀られ始めたのは室町後期の京都で、それが近世の江戸に伝わり、大々的に流行したようです。

こうした説明も役立ちましたが、やはり作品も面白いです。黒光りする像が多く、大黒様は頭巾をかぶって米俵の上に立ち、袋を担いで小槌を持っています。たまに鼠(蛭子命の使い?)を従えていました。また、中には初期のマハーカーラを思わせる軍神らしい怖い顔をして後ろから手が生えているものもあり、その習合のルーツが垣間見られます。
ゑびす様は烏帽子をかぶって足を組んで鯛を脇に抱えている像が多いかな。たまに釣竿を持ってたりします。
デフォルメされていたり彫が深かったり、表情豊かで多種多様なゑびす様・大黒様を見ることができました。

また、彫刻の他にも宝船の絵もありました。これを正月二日に枕の下に入れて寝ると良い初夢が観られるというものです。この展示には説明がなかったけど、縁起の良い回文歌と一緒に使ったものだと思います(うろおぼえですがw)

ということで、短時間でしたが今後の参考になりそうな展示でした。こういう美術展を観ていると、宗教はどんどん変容していって、時代と共に変化していくもののように思います。キリスト教も仏教も初期のものとはだいぶ違うし、(それが良いのか悪いか言う気はありません) 人間の文化の移り変わりというのは面白いものだと改めて認識できる展示でした。


別室で開催されていた「黒宮菜菜 -流彩の幻景-展」と「伊東靖和 展 -陶 記憶の中のいきものたち-」も観てきました。
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黒宮菜菜 -流彩の幻景-展 
公式サイト;http://www.inax.co.jp/gallery/contemporary/detail/d_001574.html
期間;2010年4月1日(木)~4月27日(火)

伊東靖和 展 -陶 記憶の中のいきものたち-
公式サイト;http://www.inax.co.jp/gallery/ceramic/detail/d_001576.html
期間;2010年4月6日(火)~4月27日(火)

両展とも公式ページの方が詳しい解説があるかもw 読んでみたらなるほどと思いました。 実際に観ると写真と違った迫力があります。


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アートフェア東京2010 【東京国際フォーラム】

もう終わってしまいましたが、先週末に開催されたアートフェアに今年も行ってきました。以前予告しましたが今年も3日間のイベントでした。

参考記事:アートフェア東京2009 (東京国際フォーラム)

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【展覧名】
 アートフェア東京2010

【公式サイト】
 http://www.artfairtokyo.com/

【会場】
 東京国際フォーラム 展示ホール&ロビーギャラリー

【最寄】東京駅or有楽町駅
【会期】2010年4月2日(金) - 4月4日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 3時間00分程度

【混み具合・混雑状況(土曜日15時頃です)】
 混雑_①_2_3_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_4_⑤_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
今年も去年と同じように混み合っていて、中に入るのに15分くらいは並んだんじゃないかな。今年は入場料だけで名刺とか自分の名前などの記帳は無くなったようです。個人情報に厳しい世の中になったせいかも。

中に入ったら特にルートは無いので端から順に見ていきました。かなり人がごった返していましたが、端の方には休憩できるスペースもあって助かります。画廊・ギャラリーごとにブースが分かれ、140もあるので全部観るのに3時間近くかかりました。古今東西の美術品が揃い、買おうと思えば買うこともできます! 実際、既に売約済みの作品も多々ありました。意外と手が届きそうな作品もあって思わず欲しくなってしまうw 
とりあえず気になったブースをいくつかご紹介しようと思います。(カタログを買ってきてそれを観ながら振り返っていますので、順序はカタログに載っている順になっています)

<千代春画廊> ★ブース紹介ページ 
ここは笹本正明 氏の絵画絵画が美しかったです。金色に輝くような背景の建物とこちらを見る美女が幻想的な雰囲気でした。

<日動画廊> ★ブース紹介ページ
ここは渡辺香奈 氏の絵画作品が気になりました。花束や女性を生き生きとした色彩で描き、非常に華やかな作品でした。

<アンドーギャラリー> ★ブース紹介ページ
ここには舟越桂 氏の作品が展示されていました。以前、庭園美術館で彫刻作品の個展を観たことがありますが、展示されていたのは色鉛筆で描かれた絵画でした。首が長く、長い耳?のようなものを持つ女性像が特徴です。お値段見忘れたw

<ギャラリー銀座アルトン> ★ブース紹介ページ
ここは卯野和宏 氏の絵画作品が素晴らしかったです。写真のようにリアルで、清純な雰囲気の女性が描かれた画中画のような作品でした。今回観てきた中でもかなり好みの作品です。

<ギャラリー玉英> ★ブース紹介ページ
去年は野口哲哉 氏のシャネル侍で盛り上がっていましたが、今年も同氏の鎧姿の武者像が2人立っていました。今回の武者は丸い模様の鎧で、どこかで観たことがあるとおもったら、「医学と芸術展」で観た作品と同じなのかな。
 参考記事;医学と芸術展:生命(いのち)と愛の未来を探る (森美術館)
 参考リンク:ギャラリー玉英ブログ 銀座・東京

<イムラアートギャラリー> ★ブース紹介ページ
このブースは色々あったのですが、佐藤雅晴 氏の下りのエスカレータを延々と昇り続ける女性の後姿のアニメ作品が面白かったです。上には光が差しているようで、どこか崇高なものに向かっているような感じがしました。

<加島美術> ★ブース紹介ページ
ここは何と、長澤蘆雪の「龍虎図」の2枚セットの掛け軸が展示されていました。観る時に順番を待って小部屋に入ると、奥に虎、振り返ると龍という展示方法でした。龍虎が対峙する間に挟まれながら鑑賞してきました。プライベートな感じで間近で見られて良かったです。虎は猫のような顔でちょっと可愛いかった。

<水戸忠交易> ★ブース紹介ページ
このブースはどこかで観たことがある陶磁器があるぞ!?と思ったら、ルーシー・リー氏の作品でした。(観たのは去年の21_21 DESIGN SIGHT) もうすぐ国立新美術館でも個展が開かれる今注目の彼女ですが、このブースでは1点とは言わず茶室になっている素晴らしい展示方法でした。気品ある佇まいの陶器はやはり人気が高いようで、ギャラリーの人と真剣に話しているお客さんもいました。
 参考記事:U-Tsu-Wa (21_21 DESIGN SIGHT)

<彩鳳堂画廊> ★ブース紹介ページ
ここは今回のフェアの中でも最も気に入った作品の1つである塩谷亮 氏の作品がありました。夏の涼しげな服を着て、椅子に座って足を組む女性の絵画です。写実的でリアルに描かれた女性は現代風ですが、神秘的な雰囲気がありました。
単に私が写実的な美人画が好きなだけじゃないかという説も濃厚ですが、本当に良かった。

<思文閣> ★ブース紹介ページ
ここには曾我蕭白の作品がありました。蕭白といっても妖気漂うような作品ではなく、風が吹いている蘆原が描かれている掛け軸でした。意外なビッグネームが観られるのもこのフェアの面白いところです。

<角匠> ★ブース紹介ページ
ここは葛飾北斎の肉筆が展示されていたのですが、驚きの1億円越えで、確か1億3000万円くらいだったかな。肉筆は高いだろうとは思いましたが恐るべしです。他にも4000万円くらいの屏風もありました。 1億の作品とは別に、葛飾北斎の菖蒲と鎧兜の静物のような「端午の節句図」はその構図の面白さもあり好みの作品でした。

<ギャラリー戸村> ★ブース紹介ページ
このブースは今年も高松和樹 氏の作品が大人気でした。アクリルの透き通る白で描かれた近未来的な少女の絵で、年輪のような縞模様もクールです。 結構お手ごろな価格で私でも買えるくらいで、欲しい!!と思ったら観る限り全部売り切れでした。このギャラリーには行ってみたいです。
 参考リンク:ギャラリー戸村の高松和樹作品紹介ページ

<Sony Digital ENTERTAINMENT> ★ブース紹介ページ基本的に会場内は撮影不可なのですが、入口近くにあったソニーのブース?は撮影してブログに載せてもOKということで撮ってきました。
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この作品を観てピンと来た人も多いのでは? 今をときめくtwitterのツイッターバードをデザインしたサイモン・オキシレイ氏の作品です。シンプルでありながら個性的で一目でわかりますね。

途中、入口付近でちょっと休憩していたら係りの人がアンケートをお願いしてきたので、回答してみました。購入する気持ちの度合いや購入予算などを尋ねる質問があったので、こういうアンケートから出品作品も検討しているのかな。 アンケートに答えたらドリンク引き換え券を貰えたので、再入場して休んでいました。

メイン会場を観終えた後、去年は別会場になっていた若手現代アートのコーナーへ行きました。今年はロビーギャラリーでこんな感じでブースが作られていました。
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<Gallery4walls> ★ブース紹介ページ
ここはKIM Seok 氏のガンダムのようなマジンガーZのようなロボットの彫刻が面白かったです。どういう意図があるのかわかりませんがw

<eitoeiko> ★ブース紹介ページ
ここは相川勝 氏の映像作品が面白かったです。ヘッドフォンをつけてベッドで音楽を聴いている本人?がIRON MAIDENのHallowed Be Thy Name(だと思う)やマイケル・ジャクソンのsmooth criminalを歌っている様子が流れていましたw IRON MAIDEN好きとは好感が持てるw ギャラリーの方が色々と親切に教えてくれて、この人は「六本木クロッシング2010展:芸術は可能か?」にも作品を出品中なのだとか。もうちょっとしたら観にいこうと思っているので、ちょっと楽しみにしておこうかな。

ということで、今年もだいぶ楽しめました。ちょっと今年はタイミングが悪くイベントの類に出会えなかったのが作戦ミスだったかな。来年も4月初旬に開催されるようですので、観に行きたいと思います。


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東京国立近代美術館の案内 (2010年04月)

前回ご紹介した東京国立近代美術館の小野竹喬展を観た後に常設展も観てきました。今回の常設は大幅に入れ替わっているように思いました。

参考記事:
 東京国立近代美術館の案内 (2010年02月)
 東京国立近代美術館の案内 (2009年12月)

ここは事前に受付で写真撮影の許可を貰ってルールを守れば撮影可能です。(中には撮影してはいけない作品もあります。)
 詳しくはこちら

安井曽太郎 「春の家」
これが安井なのかーとちょっと意外な感じの作品。1911年作です。
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左:山下新太郎 「窓際」
右:南薫造 「少女」
女性の後ろ姿の絵2枚。本を読んだり手紙を書く姿を描くのは昔から定番の題材ですね。
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左:原田直次郎 「騎龍観音」
右:竹内栖鳳 「飼われたる猿と兎」
左の作品はつい最近から写真OKになりました! この絵は目の前に来ると圧倒されます。
右の作品は小野竹喬の先生である栖鳳の作品。もふもふ感がたまらん!w
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左:ハンス・リヒター 「色のオーケストレーション」
右:国吉康雄 「誰かが私のポスターを破った」
左は色彩が面白い抽象画。
右は国吉康雄が1943年の戦争時代にアメリカで描いた作品。敵性外国人の扱いを受けていた頃で、この絵にも反戦の意があるのでは。
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ジョージア・オキーフ 「タチアオイの白と緑- ペダーナル山の見える」
ジョージア・オキーフの作品に会うのは3年位前のフィラデルフィア美術館展以来かも。どこか色っぽいです。
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特集展示で須田国太郎のコーナーがありました。
須田国太郎 「法隆寺塔婆」
特に気に入ったのはこの作品。現代の電柱と古代から続く五重塔の共存が面白いです。
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児玉希望 「仏蘭西山水絵巻 河」
こちらはフランスの風景を水墨で描いた作品。和風ですがよく観ると城などは向こうのですね。
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左:速水御舟 「夜梅」
右:速水御舟 「浅春」
これは別々の場所にあった作品ですが、速水御舟繋がりで並べました。特に夜梅は好みです。
 参考記事:速水御舟展 -日本画への挑戦- (山種美術館)
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左:鏑木清方 「三遊亭円朝像」
右:伊東深水 「露」
この美術館の紹介記事でこの2人の作品は毎回のように紹介している気もしますが、大好きなのでw
 参考記事:清方/Kiyokata ノスタルジア (サントリー美術館)  清方/Kiyokata ノスタルジア 2回目(サントリー美術館)
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この他にもこの辺りは素晴らしい作品がかなりあり、特に加山又造の「春秋波濤」は感動でした。これは良い写真も撮れたのですがあえて出し惜しみですw 美術ファンには是非、直接観て頂きたい作品でした。2Fにも高松次郎の「影」や日高恵理子の「樹を見上げてⅦ」など面白い作品が並んでいました。

2Fのギャラリー4では所蔵作品展「水浴考」が開催されていました。
 公式ページ:http://www.momat.go.jp/Honkan/On_Bathing/index.html
 会期:2010年2月20日(土)~4月11日(日)

梅原龍三郎 「ナルシス」
満谷国四郎 「行水」
水浴にテーマを合わせて様々な時代やジャンルの作品がありました。やはり好みは油絵ですね。
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今回は特にご紹介できなかった中にも素晴らしい作品が多かった気がします。というか、最近観なかった作品や観たこと無いのもあったかな。ここのコレクションも流石は国立と言った奥深さですね。


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生誕120年 小野竹喬展 【東京国立近代美術館】

ご紹介が遅れてもう会期末になってしまいましたが、先週の金曜日に有給休暇を取って、東京国立近代美術館へ「生誕120年 小野竹喬展」を観に行ってきました。竹橋へ竹橋(竹喬)を観に行ってきた!とちょっと駄洒落みたいなことになってますw

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【展覧名】
 生誕120年 小野竹喬展

【公式サイト】
 http://www.momat.go.jp/Honkan/ono_chikkyo/index.html

【会場】東京国立近代美術館 企画展ギャラリー
【最寄】東京メトロ東西線 竹橋駅
【会期】2010年3月2日(火)~4月11日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間30分程度

【混み具合・混雑状況(平日13時半頃です)】
 混雑_1_2_③_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
小野竹喬(おのちっきょう)の作品はたまに観ることがありましたが、これだけまとまって観たのは初めてでした。今回の展示は2章構成となっていて、1939年を転機と捕らえ、その前後で章が分かれていました。今回も気に入った作品をご紹介しつつ章ごとに振り返ろうと思います。

<第1章 写実表現と日本画の問題>
まずは生い立ちから1939年までの章です。小野竹喬は岡山の出身で14歳で京都に出て、竹内栖鳳に師事しました。
 参考記事:大観と栖鳳-東西の日本画 (山種美術館)
当時の栖鳳は写生とコローの写実を融合する技法を試していたようで、竹喬にもその影響が観られるようです。他にも竹喬はセザンヌや富岡鉄斎の南画の影響も受けていて、1章にはそれを感じさせる作品が並んでいます。 また、竹喬は目指す写実が日本画の素材では十分に達成できないということに悩み 渡欧しました。その結果、東洋画の線の表現を再認識し、江戸時代の南画を改めて学び、池大雅を意識した作品なども作っていったようです。 と、この章の概要はこんな感じです。

小野竹喬 「野之道(蕉翁句意)」
これは竹喬の現存する作品のもので最も早い時期の作品で、栖鳳に入門して3年目に描かれた作品です。「馬ぽくぽく 我をゑに見る 夏野哉」という芭蕉の俳句を主題にしていて、栖鳳から出されたお題によって、この芭蕉の句を題材にしました。白い馬に横向きで座る芭蕉と、傘と蓑を身にまとい馬を引く馬子が描かれています。馬子は背を向けていますが少し上を向いていて、空にはぼんやりとした月が浮かんでいました。全体的にのんびりとした雰囲気が漂っているように思います。また、背景に描かれた木々はコローの絵に出てくる木のような表現で師を介しての影響を感じました。

小野竹喬 「花の山」
桜の花が鮮やかな、街道沿いの崖のようなところを描いた絵です。木の根元に物売りらしき人の姿も観られました。桜の花が小さな点で描かれリズミカルな感じでした。

小野竹喬 「島二作(早春・冬の丘)」 ★こちらで観られます
非常に鮮やかな色合いの2幅セットの作品。左は手前から奥にかけて丘が続き、縞模様のような畑や半円状の丘などが見えます。 右は右上がりの縞模様を描く畑や家、少し斜めに立つ木々など何重もの構成になっているようです。幾何学的で練られた構成にセザンヌの影響を感じるかな。リズム感がありました。

小野竹喬 「波切村」
島の村を描いた4曲1双の屏風です。左隻は港湾と崖、家々、木々などが描かれていて、家の形はセザンヌの絵に出てきそうな感じで、全体的に単純化の雰囲気が漂っています。 右隻は半島のような場所を描いた絵で、奥の海には船の姿が見え、手前の陸地には曲がりくねった階段があり、所々に青い服の人たちが籠や藁のようなものを運んでいる様子が描かれています。その人々が流れを感じさせました。また、傾いだ木々など右上に向かって線がいくつも描かれてたかな。構成が緻密かつ複雑な絵でした。

小野竹喬 「はぐくまるる朝」
これは特集展示Ⅰの後にあったので2章かも。アンリ・ルソーの影響を感じる作品です。海辺で農作業をする人々の様子が描かれ木々の曲線や色がルソーっぽさを感じるのかな。平面的な感じも受けました。

小野竹喬 「冬日帖」 ★こちらで観られます
6枚セットの淡い色彩の風景画です。題材は畑や丘陵と、以前の作品と同じようですが、雰囲気はだいぶ違います。繊細で写実的な表現になっていて、冬景色なのに柔らかい雰囲気すら感じます。これは故郷の笠岡を書いた作品で、当初は池大雅の太い描線を目指したようですが、自身の生来の才能である細かい線に帰結したようです。

<特集展示Ⅰ 竹喬の渡欧>
先述の通り、近代西洋美術と日本画の相容れない部分を解消したいと考えていた竹喬は渡欧し、イタリア、スペイン、イギリスなどを周りました。その際、ヨーロッパ絵画の古典に目を移し、フレスコ画などの表現に日本との共通点を見つけたようです。また、素朴派のアンリ・ルソーを知り影響を受けました。

このコーナーにはコロッセオやピサの町、ボルゲーゼの庭など結構写実的なスケッチがありました。また、同じ栖鳳の弟子で共に渡欧した土田麦僊の作品もいくつかあり、ルノワールの家の絵などもありました。
 参考記事:ボルゲーゼ美術館展 (東京都美術館)

<第2章 自然と私との素直な対話>
ここからは1939年以降の作品です。これまでの南画や西洋画の影響を受けた作品から、大和絵風の作品へと変わっていきます。この頃、身近な人たちの死が相次ぐなど私生活では苦しい時期だったようです。

小野竹喬 「秋陽(新冬)」
54歳の頃の作品です、母、師匠の竹内栖鳳、息子、娘、仲間など相次いで身近な人を失った頃だったようで、相当悲しい思いをしていたのではないでしょうか。この絵は中禅寺湖から日光駅に下る坂道の展望を描いた絵で、血管のように枝が広がる枯れ木が手前を覆い、その向こうにはピンク色に染まった山、薄黄色の山、白に近い薄い紫の空などが見えます。この枯れ木は当時の内面を象徴しているという解説がありましたが、背景の色合いは少し爽やかに感じたかな。

小野竹喬 「奥入瀬の渓流」
単純化・デフォルメされた川の絵です。横に倒れた木が横切る構図で、線で描かれた水などは大和絵風の装飾性を感じさせました。しかし、色合いは薄めなので独特の雰囲気がありました。

小野竹喬 「雨の海」 ★こちらで観られます
横一直線に浮かぶ島と、その前の海が描かれ、海には白っぽい油が浮かんでいます。また、空からは縦に白い線が降り注ぎ、雨が降っているようです。海を微妙な色加減で描き分けていて叙情的な作品でした。

小野竹喬 「夕空」
丸い柿?のなる木と、空を描いた絵です、薄い桃色と水色が混じる空には1つ星が輝いています。タイトルの通り夕暮れ時の風景らしく、郷愁を誘われました。 この辺りには自然描写の作品が多く、若い頃よりもシンプルに単純化された作品が多いように思いました。

小野竹喬 「残照」 ★こちらで観られます
真ん中に栗の木が立ち、背景には燃えるような赤い空がみえます。その赤は仏画の不動明王の光背を髣髴するような色形に思いました。青や緑に染まる空も描かれ、自然への畏怖が込められているとの解説でした。

小野竹喬 「白雨来る」
傾いだ緑豊かな木と力強い白雲、縦に走る線などから夏のお天気雨の様子を描いた作品のようです。風の強さと雨音まで感じられそうな描写で、爽やかです。この辺には木の上部が手前に大きく描かれ、背景には空だけが描かれているという作品が多かったです。

小野竹喬 「池」
水面と水の中に生える水草のみを描いた作品です。波は少しうねり、草は左に揺れているのがわかります。単純化され装飾的な感じで、柔らかく静かな雰囲気をたたえていました。

小野竹喬 「日本の四季 春の湖面」
4枚セットの作品です。それぞれ日本の春夏秋冬の喜びを描いた作品となっていました。まずこちらの作品は、緑とピンクに染まった湖面と、波のような魚群が描かれていました。幻想的な感じです。

小野竹喬 「日本の四季 京の灯」
手前は黒い山で、京都の夕暮れ時の街の景色を描いた作品です。灯りがともり始めた様子が何とも風情があります。4枚のなかで一番好みでした。

小野竹喬 「日本の四季 朝靄」
手前には刈り取られた稲が並び、その奥には藁葺きの家がみえます。背景には靄がかかった山の森が描かれていました。どこか寂しく冬が近づいてきているのを感じる作品でした。

小野竹喬 「日本の四季 川の辺り」
枯れ木と枯れ草、雪、奥を流れる川などが描かれています。まだ寒そうな感じですが緑も少し見られ、春の訪れを待っている様子が伺えました。

小野竹喬 「彩雪」
こちらは最晩年89歳の作品です。この作品を描く25年前に俵屋宗達の水墨画に感銘を受け、水墨画への憧れを抱き、まずは墨彩画(墨絵に淡い色をつけている)で描いた作品です。題材はやはり木と背景の空が描かれ、墨の濃淡で葉っぱなどを表現しています。そこに真っ白で雪も描かれていました。 この作品の後には墨だけの作品を描こうと思っていたようです。 描きたいと思ってもその時点では自分が描くべき絵を描き、25年経ってからやりたかった水墨画にチャレンジしたというのも凄いですが、89歳でまだ新しいことにチャレンジする姿勢は偉大ですね…。

<特集展示Ⅱ 奥の細道句抄絵>
最後のコーナーは松尾芭蕉の「奥の細道」を題材にしたコーナーでした。竹喬の兄弟が松岡子規の孫弟子のようで、竹喬自身も俳句に造詣があったようです。特に芭蕉が好きで、このシリーズを手がけたようです。わざわざ実際に現地まで様子を見に行って描いているようでした(行った時期が俳句に詠まれた季節とズレてたりしたようですが)

小野竹喬 「奥の細道句抄絵 田一枚植えて立ち去る柳かな」 ★こちらで観られます
今回の展覧会のポスターにもなっていた作品です。まず、この俳句の解説ですが、芭蕉が西行の歌に出てくる柳の木を見つけ、それを観ている間に、目の前の田んぼで田植えが1枚分終わっていた という句です。これはそれにちなんだ絵で、青い空と雲が反射する田んぼに植えたばかりの苗が描かれ、画面の右には鮮やかな柳が立っています。水色と黄緑が主体でとても爽やかで、日本の美しい風景の代表のように思いました。

小野竹喬 「奥の細道句抄絵 五月雨をあつめて早し最上川」
奥の細道で一番馴染みがある句も題材になっていました。この作品には最上川の波しか描かれていません。実際にこの絵を描いたのは9月でその時期は水は少ないようですが、波紋などを観てインスピレーションを得て描いたようです。デフォルメされた波がうねり、流れの早さを感じさせる作品でした。


ということで、今更遅いよ!と言われそうですが良い展覧会でした。特に後半の作風は心休まり日本の原風景を感じさせてくれました。国近美の展示もハズレがないですね。

この後、いつもどおり常設展にも行ってきました。


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LETTRE D'AMOUR (レトルダムール) 【目黒/白金界隈のお店】

庭園美術館のアールデコの館で写真を撮ってきた後、近くの「LETTRE D'AMOUR (レトルダムール)」というお店でお茶してきました。結構お洒落な雰囲気のお店でした。
色々とネタを溜め込みっぱなしなのですが、今日は新しいパソコンのセットアップをしているので、ちょっと軽めの記事です^^;

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【店名】
 LETTRE D'AMOUR (レトルダムール)

【ジャンル】
 カフェ

【公式サイト】
 http://www.shidax.co.jp/srm/sweets/
 ※営業時間・休日・地図などは公式サイトでご確認下さい。

【最寄駅】
 白金台駅(東京メトロ) または 目黒駅(JR・東京メトロ)



【近くの美術館】
 松岡美術館
 東京都庭園美術館

【この日にかかった1人の費用】(※お酒は飲んでいません)
 1200円程度

【味】
 不味_1_2_3_④_5_美味

【接客・雰囲気】
 不快_1_2_3_4_⑤_快適

【混み具合・混雑状況(日曜日16時半頃です)】
 混雑_1_2_③_4_5_快適

【総合満足度】
 地雷_1_2_3_④_5_名店

【感想】
ここは以前ご紹介したブルーポイントの近くなのですが、この通りは雰囲気の良いカフェが軒を連ねているので、制覇してみたいところですw
 参考記事:ブルーポイント BLUE POINT 白金 (目黒/白金界隈のお店)

このお店の名前はフランス語で、ラブレターの意味のようです。公式ページで初めて知りましたが、カラオケのシダックスが経営しているみたいです。(チェーン店では無さそう) 1Fがブティック/アトリエ(要はケーキ屋さん)で2Fがサロン・ド・テ(喫茶店)という感じです。結構席が埋まっていました。

さて、私はショートケーキを頼みました。\525なり
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ちょうど良い甘さで、ふんわりして中々美味しいです。

飲み物はいつもどおりブレンドコーヒー。\682
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濃いめで苦みは少なめだったかな。かなり好みのコーヒーでした。高いだけありますw

連れは「ミロワール フレース」というケーキでした。\480
P1120185.jpg
外見はゼリー状のもので、中はホワイトチョコにイチゴの交ざったムース 上にはイチゴ、真ん中ににイチゴのソース 下はピスタチオ味?のスポンジとかなり手の込んだもの。少し貰って試したら明らかにこっちのほうが美味しかったw 私もこれにすれば良かった…。

連れの飲み物はレモングラス。\735
P1120189.jpg
3杯くらい飲めたかな。薄い味でレモンと草の香り。草の香りが強めでした。

ということで、それなりのお値段ですが美味しかったです。ちょっと贅沢したい時に良いカフェだと思います。この辺のカフェ巡りも楽しいものですね。


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アールデコの館 (旧朝香宮邸編)【東京都庭園美術館】

前回に引き続き、庭園美術館の「アールデコの館」についてのご紹介です。昨日ご紹介した庭園を観た後、館内に入って写真を撮ってきました。この「アールデコの館」を開催している間だけ写真撮影が可能になります。

 参考記事:
  東京都庭園美術館の写真その1
  東京都庭園美術館の写真その2
  アールデコの館 (庭園編)【東京都庭園美術館】
 
DSC_1828.jpg


【展覧名】
 アールデコの館 -庭園美術館建物公開-

【公式サイト】
 http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/artdeco_2010/index.html

【会場】東京都庭園美術館
【最寄】目黒駅(JR・東京メトロ) または 白金台駅(東京メトロ)
【会期】2010/03/25~2010/04/11
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間30分程度

【混み具合・混雑状況(日曜日14時頃です)】
 混雑_1_2_③_4_5_快適

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
今回は以前ご紹介した所とかぶってる写真もありますw 今回は思ったより人が多くて、人をよけて部屋の全景を撮るのは難しいくらいだったので、インテリアを中心に写真を撮ってきました。

玄関から外を観ると、正面に桜が咲いています。
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左:玄関左の小客室
中:玄関のタイル
右:ルネ・ラリックの作品。これは4枚あるうちの右端です。これだけ少し割れてるんですよね。
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大広間。まさにアールデコという雰囲気が漂います。
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お馴染みの香水塔。ちょっと薄暗い日でした。
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こちらは大客室から撮った香水塔。私のアイコンにしている以前撮った写真とほぼ同じ写真が撮れましたw
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左:大客室。シャンデリアをはじめ、アールデコのデザインが集まった部屋です。奥に見えるのは大食堂。
右:このドアのエッチング・ガラスプレート(マックス・アングラン作)も大食堂で展示されていました。
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大客室にはルネ・ラリックの作品がいくつか展示されていました。

左:ルネ・ラリック 「花器 [オラン]」
右:ルネ・ラリック 「皿 [金魚]」
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ルネ・ラリック 「カーマスコット [ヴィクトワール(勝利の女神)]」
これは確か昨年のラリック展にも展示されてたはず。
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参考記事:
   ラリック展 感想前編
   ラリック展 感想後編
   ラリック展 2回目感想前編
   ラリック展 2回目感想後編
   箱根ラリック美術館 館内の案内
   ラリック家の女神たち (箱根ラリック美術館)

左:大食堂の天井灯。これもラリックの作品です。
右;壁面の装飾はレオン・ブランショによる作品です。実に見事
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左:喫茶室 このテーブルは以前のアールデコの館では、小客室に置かれてた記憶が…。
右:小食堂
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小食堂が1Fの一番奥の辺りなので、大広間に引き返して、階段を登っていきました。今回からだと思いますが、階段付近での写真撮影は禁止となったようです。危険だからだそうですが、ちょっと残念。

左:2Fから観る階段
右:アントワーヌ・ブールデル 「ポスター [現代装飾美術・産業美術国際博覧会]」
2Fの階段前のホールには当時のポスターなどが展示されていました。
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2Fの階段前のホールの天井灯。UFOみたいですw
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若宮の寝室から見る外の景色。昔もこんな風に桜が咲いていたのでしょうか。
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左:若宮の寝室(多分)のライト
右:若宮の居間(多分)のライト
この建物の魅力の1つに照明器具やラジエーターなどがあります。どの部屋も凝ったつくりで面白いです。
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左:書庫かな
右:書斎。この机や椅子、絨毯はアンリ・ラパンの作品です。壁紙など、いたるところに彼の仕事ぶりが伺えます。
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この部屋の名前は忘れましたw
「サビニ女の略奪」をテーマにした作品。フィレンツェにある作品の複製だったかな。
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左:妃殿下寝室のライト。女性らしい雰囲気です。
中:その奥の部屋のライト。
右:妃殿下寝室隣の庭園に面した廊下
DSC_1959.jpg DSC_1967.jpg DSC_1971.jpg

左:妃殿下寝室付近の階段の踊り場のライト
右;3Fのウィンターガーデン
DSC_1985.jpg DSC_2002.jpg

という感じで撮ってきました。内部の様子がわかる写真が少なくてすみませんw ここは非常に魅力的な建物ですので、この機会にカメラを持って遊びに行ってみると楽しいと思います。
なお、今回の「アールデコの館」を逃すと次の機会は年末くらいになるようです。


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■2011/9/29
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■2009/10/28
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  → 関東 > 絵画

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