関東近辺の美術館めぐり ~美術・美景・美味を楽しむブログ~

クイーン・アリス アクア 【竹橋・九段界隈のお店】

前回ご紹介した東京国立近代美術館で「建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション」を観た後、東京国立近代美術館の2Fにあるレストラン「クイーン・アリス アクア」で遅いお昼をとりました。

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【店名】
 クイーン・アリス アクア

【ジャンル】
 レストラン

【公式サイト】
 http://www.momat.go.jp/Honkan/aqua.html
 ※営業時間・休日・地図などは公式サイトでご確認下さい。

【最寄駅】
 東西線竹橋駅

【近くの美術館】
 東京国立近代美術館(館内の2Fです)
 東京国立近代美術館工芸館
 科学技術館
 北の丸公園
  など

【この日にかかった1人の費用】
 1300円程度

【味】
 不味_1_2_3_④_5_美味

【接客・雰囲気】
 不快_1_2_③_4_5_快適

【混み具合・混雑状況(日曜日14時頃です)】
 混雑_1_②_3_4_5_快適

【総合満足度】
 地雷_1_2_③_4_5_名店

【感想】
最初は美術館に行く前に、以前ご紹介した百人亭(竹橋駅のパレスサイド内)で牛タンを食べようと思っていたのですが、あちらは日曜日がお休みなのをてっきり忘れていました。そこで、いつも混んでいて利用したことがなかった「クイーン・アリス アクア」に行こうと思い立ちました。

美術館側ではなく表通りの方の入口から入ったのですが、店内に入っても店員さんが誰も来ないで2~3分放置されました。ようやく気づいて話しかけてきたと思ったら、「あちらでお名前を書いて並んでください」と美術館側の入口の外を教えられました。最初からわかるようにしとけよ!と、この時点で心配りの無さにイラっときたのですが、このレベルのサービスが続きますw
この日はお昼の時間からちょっと遅く、展覧会もそんなに混んでいませんでしたが10~15分くらい店外で待ちました。

中に入ると中々良い席で、店内の雰囲気も良いです。(テンプレートの【接客・雰囲気】のうち、接客は②くらいで雰囲気は④くらいだと思うので、間を撮って③くらいにしときました)

こんな感じでアートな雰囲気があります。テラスの席も選ぶことができます。
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この日は子羊のグリル(1200円)とパン(250円)を頼んでみました。外では待ちましたが注文したら意外とすぐに料理が来ました。
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子羊は、羊独特の香りがして、かかってるソースが非常に合っていて美味しいです。良い焼き加減も丁度良く、素晴らしい味でした。肉の下に野菜やポテトも入っています。

こちらはフランスパン。
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フランスパンは温かくて外はさくさく中はふんわりとしていて、これまた美味しかったです。写真だと大きく見えますが、普通の付け合せのパンくらいの大きさです。

連れはビーフカレー(800円)とポテト(350円)を頼んでいました。
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カレーはあまり辛くなく、柔らかいビーフがゴロッと入っています。カレーにコクがあって野菜の味がするそうです。煮込んだ感じが出ているのだとか。
ポテトは私も少し食べましたが、後引く感じでどんどん食べられますw ガーリック味で、表面はさくさくしていて中はしっとりして美味しいです。結構量があるのも嬉しい

ということで、味は申し分ありません。その反面、接客は本当に残念なお店です。忙しいのだとは思うのですが、注文をしようと思ってもずっと誰も来ないし、水を頼んでも完全に忘れられるしで、散々な目に遭いました。
・・・それでも日曜日は周りにお店も無く独占状態だし、これだけ美味しければまた行くかも。味と雰囲気は非常に良いお店です。

おまけ:お店の前にあった花
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建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション 【東京国立近代美術館】

つい昨日のことですが、竹橋の東京国立近代美術館で「建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション」を観てきました。この展覧会は写真撮影が可能でしたので、撮ってきた写真を中心にご紹介しようと思います。

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【展覧名】
 建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション

【公式サイト】
 http://www.momat.go.jp/Honkan/where_is_architecture/work_in_progress/
 http://www.momat.go.jp/Honkan/where_is_architecture/

【会場】東京国立近代美術館 企画展ギャラリー
【最寄】東京メトロ東西線 竹橋駅
【会期】2010/4/29~8/8
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間30分程度

【混み具合・混雑状況(日曜日13時半頃です)】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
この展示は世代もタイプも異なる7人の日本人建築家に焦点を合わせた展覧会で、四半世紀ぶりの大規模な展示らしいです。新作のインスタレーションで、それぞれが何をテーマにどこに「建築」を表しているのか?という趣旨となっているようです。パンフレットに詳しく書いてありますが、今回はあまり難しいことを考えずに作品を観て、写真を撮って楽しんできました。

なお、写真撮影に関しては三脚禁止・フラッシュ禁止・動画禁止・他のお客さんの鑑賞の妨げにならないように等の注意事項があります(どれも当たり前のことですね。) この日は空いていたので人の邪魔にならないように撮るのも難しくなかったです。
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撮影した写真は、営利目的禁止・改変禁止の上で、作者名・作品名・「建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション」・「東京国立近代美術館」の情報を記せばブログにも載せられます。また、公式ページにもアップするところがあるようです。(詳しくは公式ページをご覧下さい。) 今、森美術館で開催されている「六本木クロッシング2010展:芸術は可能か?」も撮影可能ですが、こういう写真撮影可能な展覧会が増えるのは嬉しい限りです。
 参考記事:六本木クロッシング2010展:芸術は可能か? (森美術館)

さて、詳しい解説などは公式サイトに任せるとして、各作品の面白い!と思ったところを写真でご紹介しようと思います。

中村竜治 「とうもろこし畑(cornfield)」
建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション(東京国立近代美術館)
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これは白い針金のようなもので出来た作品です。左は全景で右は幾何学模様の中を撮ってみました。この不思議な構造物は整然としながらも自然物のような雰囲気も感じました。 この人の作品か分からないので写真は載せていませんが、この後ろに同じように針金のようなものでできた熊の人形のようなものもありました。


中山英之 「草原の大きな扉(Door on the prairie)」
建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション(東京国立近代美術館)
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こちらの作品は光輝くドアが2つと様々なものが置かれた作品です。小さな椅子とテーブルのセットが可愛いw

中山英之 「草原の大きな扉(Door on the prairie)」
建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション(東京国立近代美術館)
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ドアの中はこんな感じです。椅子とテーブル、カーペットなどが入っていました。

中山英之 「草原の大きな扉(Door on the prairie)」
建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション(東京国立近代美術館)
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後ろの壁にも沢山の額縁にデザイン画のようなものが配されていました。文字なども書いてあり、面白いです。 右は先ほどのタイル。床に散りばめられて意味深です。


鈴木了二 「物質試行51 DUBHOUSE(Experience in Material No.51:DUBHOUSE)」
建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション(東京国立近代美術館)
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続いて、椅子の高さ位の天井の部屋?の作品です。かがまないと中が見えないw 後ろには絵のようなものも飾ってあるのですが、見るのも大変です。

鈴木了二 「物質試行51 DUBHOUSE(Experience in Material No.51:DUBHOUSE)」
建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション(東京国立近代美術館)
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この作品の模型もありました。手前の模型と奥を並べて撮ってみました。

鈴木了二 「物質試行51 DUBHOUSE(Experience in Material No.51:DUBHOUSE)」
建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション(東京国立近代美術館)
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先ほどの部屋の内部を右端の方から撮ってみました。意外と天井が高いところもあるみたいです。なんともスタイリッシュな部屋です。

鈴木了二 「物質試行51 DUBHOUSE(Experience in Material No.51:DUBHOUSE)」
建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション(東京国立近代美術館)
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こちらは角度違い。これが限界w パンフレットの解説を読むとなるほどって感じですが、横に引き伸ばされ縦方向は圧縮された感じの部屋でした。


内藤廣 「赤縞(Red Stripes)」
建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション(東京国立近代美術館)
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暗幕をくぐって入るこの部屋は、かなり暗いので写真は結構難しいかもw 布を渡されて、何をするのだろう?と思ったら、この赤い縞のレーザーの下で布を振ってその変化を楽しむインスタレーションでした。自分なりに変化をつけられるのが面白かったです。
なお、ここでダンスのショーも開催されるようです。※日程などは公式サイトに載っております。


菊地宏 「ある部屋の一日(One day in a room)」
建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション(東京国立近代美術館)
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ぐるぐると回転する模型のような作品です。このライトと模型が両極となり時計回りに回転をしていました。

菊地宏 「ある部屋の一日(One day in a room)」
建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション(東京国立近代美術館)
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模型のアップ。回転するごとにライトの光の当たる方向が変わって行き、1日の太陽の動きのようにも思えました。

菊地宏 「ある部屋の一日(One day in a room)」
建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション(東京国立近代美術館)
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先ほどの模型にはカメラがついているらしく、模型の部屋の隣でその映像をみることができます。光りが当たったり真っ暗になったりと、こちらで観るとまるで光が動いているようでした。

伊東豊雄 「うちのうちのうち(inside in)」
建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション(東京国立近代美術館)
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室内最後の作品は幾何学的なデザインの白い部屋となっていました。

伊東豊雄 「うちのうちのうち(inside in) アーチの連続体で有機的な空間を作る」
建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション(東京国立近代美術館)
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鏡とアーチを組み合わせた不思議な空間。この写真だけみたら万華鏡みたいに見えるかも。

伊東豊雄 「うちのうちのうち(inside in)」
 左:円柱・円錐の連続体による波 右:3種類の多面体がつくるコスモス

建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション(東京国立近代美術館)
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この人の作品は直線・曲線・多面体など様々な模様があって非常に興味深いです。この他にも何だこれ!?と驚く模様がありました。


アトリエ・ワン 「まちあわせ(Rendez-vous)」
建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション(東京国立近代美術館)
こちらは美術館の前のスペースにある作品。竹?で作られた動物のような感じです。2Fまで首が伸びて美術館に溶け込んでいました。
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アトリエ・ワン 「まちあわせ(Rendez-vous)」
建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション(東京国立近代美術館)
籠目から望む空。作品の真下にベンチがあり、そこで座って鑑賞することができました。
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アトリエ・ワン 「まちあわせ(Rendez-vous)」
建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション(東京国立近代美術館)
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2Fから観た風景。左右にご飯を食べている動物の頭のようになっている部分が見えますw 可愛らしいです。

ということで、意図する内容は難しそうでしたが直感的にも楽しめるデザイン・建築ばかりでした。勿論、写真が撮れたのも満足でした。カメラを持って観にいくとより楽しめると展示だと思います。


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細川家の至宝-珠玉の永青文庫コレクション- 【東京国立博物館 平成館】

ご紹介が後回しになっていましたが、4月末の金曜日の夕方に、東京国立博物館で「細川家の至宝-珠玉の永青文庫コレクション-」を観てきました。この日も東博のパスポートを使って入りました。
 参考リンク:友の会・パスポート

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【展覧名】
細川家の至宝-珠玉の永青文庫コレクション-

【公式サイト】
 http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?pageId=B01&processId=01&event_id=7192

【会場】東京国立博物館 平成館
【最寄】上野駅(JR・東京メトロ・京成)
【会期】2010年4月20日(火)~6月6日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 2時間00分程度

【混み具合・混雑状況(金曜日18時頃です)】
 混雑_1_2_3_④_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
この日はゴールデンウィークの祝日と土日に挟まれた金曜日の夜だったせいか、結構空いていて自分のペースでのんびり観ることができました。2部構成となっていて、前半は細川家の足跡を辿るコーナーとなっていました。特に予習もせず細川家のこともよく知らずに行ったのですが、1部で大体のことがわかります。 そして、後半の2部は細川氏の集めた永青文庫のコレクションが中心となっていて、私的にはこっちのほうが楽しめたかな。様々なジャンルの美術品が並んでいました。 いくつか代表的な品をメモしてきましたので、章ごとにご紹介しようと思います。

[第1部 武家の伝統―細川家の歴史と美術―]
最初は細川家の歴史に関するコーナーです。細川氏は足利氏の流れを組む御家人で、戦国時代には大名となり織田信長に従いました。江戸時代には54万石の大名となり、代々続く武家として栄え、最近だと細川護煕氏が連立政権の首相になりました。(細川護煕氏は今回の展覧会で、解説機で祖父の思い出などを語っています) ここでは武家時代の細川家に関わる品々が展示されていました。

<第1部 第1章 戦国武将から大名へ―京・畿内における細川家―>
まずは武家時代の頃の品々です。戦国時代の頃の当主、細川忠興は織田信長・豊臣秀吉・徳川家康に仕え、信長の薦めで明智光秀の娘「たま(後のガラシャ)」を妻とした人物で、その後の細川家に大きな影響を与えました。1章は細川忠興を中心に紹介していました。
 参考リンク:細川忠興のwiki

「紺赤糸威二枚胴具足」
いきなり時代が違いますが、これは明治維新の頃の鎧です。非常に長い兜で、兎の耳というか鎌というか、変わった形をしていました。中々面白い鎧です。近くには戦国時代に細川忠興が使った甲冑もありました。

「幟 白地紺九曜に引両」
続いて着物と旗のコーナーもありました、これは細川家の旗で、大きな円の周りに小さな8つの円が配されたマークでした。これ以外にも円の中に「有」という文字の入った旗などもありました(細川家の始祖の頼有の「有」らしいです)

この辺りには地図や書簡のコーナーもありました。

「明智光秀覚書」
これは明智光秀が本能寺の変で、姻戚関係にあった細川藤孝、忠興の父子に加勢を頼んだ書簡です。前述の通り、忠興は光秀の娘(ガラシャ)を妻としていましたが、謀反人には与さないとして、ガラシャを幽閉して豊臣につきました。この選択が日本の歴史自体も変えたのでは??と考えると、歴史の重みを感じる書でした。

「細川ガラシャ消息(松本殿御内儀宛)」
ガラシャ夫人のコーナーもありました。明智光秀の次女たまとして細川忠興に嫁ぎ、本能寺の変の際には2年間幽閉されました。その後、1587年にキリスト教に入信しラテン語で「恩寵・感謝」を意味する「ガラシャ」の洗礼名を受けたそうです。 その後、関が原の戦いを控えて石田三成への人質となるのを拒んだことで、三成の軍勢に囲まれ、大坂の細川屋敷で家臣に胸を突かせて死にました。享年は38歳だったそうで、壮絶な人生を送った人でした。
 参考リンク:細川ガラシャのwiki
これは細川ガラシャから侍女への手紙で、流れるような文字で書かれ教養の高さを感じさせる書でした。

<第1部 第2章 藩主細川家―豊前小倉と肥後熊本―>
2章では江戸幕府の時代の頃の品々が展示されていました。 豊前小倉藩39万石を拝領した後、肥後熊本54万石へ配置換えとなり、比較的安定した時代だったようです。途中、藩の建て直しなどに関する展示もありました。

宮本武蔵 「鵜図」
この章には宮本武蔵のコーナーがありました。宮本武蔵は3代当主 細川忠利の招きに応じて熊本藩に身を寄せた為、細川家には宮本武蔵に関する作品が残っているようです。巌流島での決戦など、武芸で名高い武蔵ですが、武芸だけでなく晩年には本格的に絵を描いていたりします。 これは崖に立つ鵜の姿を水墨画で描いたものです。解説によると濃淡が効果的で画面にリズム感があるそうです。(そんなに良い作品なのか私にはちょっと分からなかったかなw)

「五輪書」 ★こちらで観られます
これは有名な武蔵の兵法の書である五輪書の写本です。自筆本は現存しないようなので、かなり貴重な品かもしれません。

竹原玄路(筆) 秀山宗騏(賛)「細川重賢像」
この肖像の細川重賢という人は江戸中期に熊本藩の改革を行った人物です。重賢が藩主になる前は凶作や出費が重なり、前藩主が急死するなど藩はピンチの状態だったようです。 しかし、重賢が藩主になってからは3年の改革を行い、役所の再編・刑法の改変や特産品の専売などで藩を建て直し、「肥後の鳳凰」とまで呼ばれるようになったそうです。また、時習館(藩校)や再春館(医学の藩校)を建てたりして活躍したのですが、改革が軌道に乗ってくると早々に引退し、博物学に没頭したのだとか。
 参考リンク:細川重賢のwiki
そう聞くとこの像も聡明そうな顔に見えてきましたw 近くには時習館の額、刑法の本、熊本城の図なども展示されていました。

谷文晁 「東海道勝景図巻」
これは谷文晁に描かせた富士図(20図)です。富士山を背景に、麓の川とその畔の村を描いています。細かく写実的で雄大な作品でした。ようやく好みの作品が出てきたw

矢野良勝・衛藤良行 「領内名勝図巻」
これはお抱え絵師に描かせた全14巻のうちの1巻で、領内の滝がずら~っと描かれ圧巻です。太く濃い輪郭の画風で、雪舟に学んだのだとか。カラフルで切り立った感じの風景画多かったように思います。


<第1部 第3章 武家の嗜み―能・和歌・茶―>
1部の最後は武家の嗜みとされた茶や能に関する品々が並ぶコーナーでした。

豊後行平 「太刀 銘 豊後国行平作」 ★こちらで観られます
これは戦国時代の細川幽斎(忠興の父)が関が原の時、講和を結んだ使いに贈ったものらしいです。柄の部分に細かい彫刻が施され、すらっとしていて美しい刀でした。

この辺には他に古今和歌集や茶器、釜などが並んでいました。

「黄天目 珠光天目」
薄黄色と焦茶色の混じった色の、光沢のある碗です。2種類の釉薬が使われているためにそういう色になっているのだとか。素人目にも面白い碗でした。

長次郎 「黒楽茶碗 銘 おとごぜ」
こちらは真っ黒でいびつな形の茶碗です。ざらっとした表面で重厚感があるかな。いかにも黒楽といった感じでした。

伝 雪舟等楊(筆) 伝 仲和(賛)「富士三保清見寺図」
雪舟作と伝わる作品です。三角の山と、麓の家や湖が描かれています。霞がかった感じの空気感が素晴らしく、静かな雰囲気が漂っていました。

千利休 「竹二重切花入」
利休が作った花入です。結構太い竹で出来ていて、表面に赤や黒の線が入った花入れです。立派で味わいのある作品でした。

「能面 翁」
この辺は能面や衣装のコーナーでした。これは満面の笑みを浮かべる翁の面です。長いあごひげで丸っこい眉をしています。解説によると、上品でおおらかな雰囲気があるそうです。冬に大倉集古館で見た面を思い出しました。
 参考記事:新春を仰ぐ 大倉コレクション 能面・能装束展 (大倉集古館)

「能面 般若」 ★こちらで観られます
まさに般若!という感じの面です。角が生え、金色の目をして眉がありません。赤っぽい顔でちょっと口を開いているのが恐ろしい雰囲気を強めているように思いました。非常にパワーがあります。


[第2部 美へのまなざし―護立コレクションを中心に―]
続いて2部は、文京区の「永青文庫」の設立者16代当主 細川護立(1883年~1970年)のコレクションを紹介するコーナーでした。古今東西の品が揃い、ようやく美術品が主役のコーナーとなっていましたw
 参考リンク:
  細川護立のwiki
  永青文庫公式サイト

<第2部 第1章 コレクションの原点>
まずは細川護立が美術品を収集するきっかけとなった作品についてのコーナーです。細川護立は体が弱かったそうで、ある時、白隠慧鶴という僧の本を読んで健康法を試したところ体調が良くなっていったそうです。それに感謝したのか、白隠の作品を集めるようになったのがコレクションの始まりでした。当時は特にまとまって保存されていたわけでなかったので、所持している人の家々を周ったりして集めたようですが、10年で1000点も集めたそうです。(後に300点まで絞った) 解説機を借りると、元首相の細川護煕氏がその経緯を詳しく解説してくれます。

白隠慧鶴 「乞食大燈像」 ★こちらで観られます
最初は白隠のコーナーとなっています。これは、ぎょろっとした目でこちらを見る修行僧が描かれた絵で、大徳寺を開いた僧(宗峰妙超?)を描いたものらしいです。白い袋を持ち乞食や追剥に混じって修行していた姿だそうで、鬼気迫る雰囲気がありました。

仙義梵 「人形売」
天秤を担いで声を張り上げる人形売りを描いた作品です。「小供こいこい 人形の安売りじゃ」というセリフも書かれているのが面白いです。解説では親しみやすい顔で軽妙と言っていましたが、その通りの印象を受けました。

「短刀 無銘正宗(名物包丁正宗)」
この辺には刀や鍔のコーナーもありました。これは短い刀ですが、白い波紋が太くて非常に美しい刀でした。


<第2部 第2章 芸術の庇護者>
続いて、細川護立が有力な支援者として横山大観・菱田春草・小林古径といった日本画家の活動を支え「芸術の庇護者」となったのがわかるコーナーでした。少数ですが西洋画も展示されていました。

菱田春草 「黒き猫」 ★こちらで観られます
木の上に乗っかっている黒猫を描いた作品です。解説によるとフワフワした毛の黒猫は写実的に描かれ、上部にある金色の柏の葉は装飾的な美しさがあるようです。確かにそのように見えるかな。また、黄色の多い画面で猫の黒は非常に目を引くように思いました。

横山大観 「焚火」
3枚セットの掛け軸で、伝説的な僧である寒山・拾得が掃き貯めた木の葉で焚き火をしている様子が描かれています。どちらが寒山か拾得かわかりませんが、右に立っているほうは箒を持って笑い、左の座っている方は微笑んでいました。顔はちょっと不気味w 中央の焚き火は装飾的というか、不動明王の光背のような炎だったのも印象的でした。

川合玉堂 「彩雨」
水車と木でできた水道を描いた作品です。背景には紅葉した木々が描かれ、手前には傘をさす2人がいます。ぼや~っとした感じで雨が降っているのが分かります。紅葉の美しさと共に繊細な表現が素晴らしい作品でした。

小林古径 「髪」
これは切手のデザインにもなった作品だそうです。上半身裸の女性が、着物の女性に髪を梳かしてもらっています。髪は1本1本描かれたようで、本物のような艶と質感がありました。それに対して女性の輪郭線は単純化されて流麗な印象でした。

アンリ・マティス 「縞ジャケット」
これはブリヂストン美術館でよく常設に飾ってある作品なので、あれ?と思いました。元は細川護立が所蔵していたそうです。単純化されつつも爽やかな雰囲気の女性像です。
隣にはセザンヌの作品もありました。

梅原龍三郎 「紫禁城」
梅原の紫禁城は何枚か見ていますが、こちらも中々素晴らしい作品です。朱色が鮮やかで伸びやかな雰囲気でした。


<第2部 第3章 東洋美術との出会い>
最後は東洋美術のコーナーでした。仏像や陶器など幅広い作品が展示されていました。

「如来坐像」(伝 中国陝西省西安青龍寺) ★こちらで観られます
空海が修行した寺の仏像と伝わる作品です。解説によると写実性があり端整な姿なのだとか。日本とはどこか違う雰囲気をたたえていました。

この辺は唐三彩や中国の壷のコーナーでした。ちょっと苦手なジャンルですw その上、閉館が迫ったのでちょっと急ぎ足になってしまった…。

「白釉黒掻落牡丹文瓶」(磁州窯)
白地に黒の掻き落としで牡丹の文様が描かれている作品。非常に見事な壷で、文様が目を引きました。


ということで、特に細川家に興味があるわけでは無いので前半部は私にはあまりピンと来なかったですw 後半の方が楽しめました。ちょっと作品のジャンルや時代などが多岐に渡りすぎて、貴重なものだとは思っても気分が乗らなかったかな。歴史に詳しい方・興味のある方には面白い展示かもしれません。


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ピッツェリア・トラットリア ナプレ 【表参道界隈のお店】

前回・前々回と、根津美術館をご紹介しましたが、その前に表参道駅近くの「ピッツェリア・トラットリア ナプレ」というお店でランチを取ってきました。中々の人気店のようでした。

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【店名】
 ピッツェリア・トラットリア ナプレ

【ジャンル】
 イタリアン

【公式サイト】
 http://www.bellavita.co.jp/napule/
 ※営業時間・休日・地図などは公式サイトでご確認下さい。

【最寄駅】
 表参道駅



【近くの美術館】
 根津美術館

【この日にかかった1人の費用】
 2700円程度

【味】
 不味_1_2_3_④_5_美味

【接客・雰囲気】
 不快_1_2_3_④_5_快適

【混み具合・混雑状況(日曜日13時半頃です)】
 混雑_1_②_3_4_5_快適

【総合満足度】
 地雷_1_2_3_④_5_名店

【感想】
この日、ちょっと遅い時間のお昼だったのですが、それでも列を作って5分くらい入店待ちをしました。(ちょっとわかりづらいですが、お店から少し離れたところに並びました)

少し待って入店して3Fの席に座りました。店内の雰囲気もお洒落でさすが表参道の人気店といったところです。
この日はランチメニューが無かった(平日しかないらしい)ので、普通にピザを頼むことにしました。1枚あたり2000円~2700円程度とお値段もそれなりですw

まずはパンが来ました(これは2人分です) この細いパンはガーリックなどの味がして美味しかったです。
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そしてメインのピザです。私は「生ハムとルッコラのピザ」を頼みました。30cmで2700円也
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生ハムもルッコラも結構なボリュームで、見た目からして巨大ですw。若干たべづらいかもw 生ハムはちょうどいい塩加減で美味しいです。ピザ自体も中々の美味しさでした。

連れは「ナオミ」というピザで、これはカラスミ、ルッコラ、ドライトマト、モッツァレラチーズなどが乗ったピザでした。30cmで2600円也
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ちょっと貰って食べましたが、カラスミの独特の香りと味が効いていて美味しいです(その反面、意外と一本調子な気もしました)

ということで、人気店だけあって美味しいピザでしたが、コストパフォーマンスはどうかなと思いました。また、ピザは結構量が多いので1人1枚は女性では厳しいかもしれません。ピザ以外にも美味しそうなメニューは沢山ありましたので、いずれそちらも試してみたいと思います。せっかく表参道に来たならお洒落なお店でランチをしたい!と思ったらうってつけのお店だと思います。


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根津美術館の燕子花

根津美術館で「国宝燕子花図屏風 琳派コレクション一挙公開」を観る前に、根津美術館の庭園で本物の燕子花(杜若)を観て、写真を撮ってきました。(今回の写真は全て、2010年05月09日に撮ったものですので、今は状況が変わっているかもしれません。)

公式サイトでカキツバタ情報を流していたのですが、2010年05月12日の最終情報によると、カキツバタの見頃もそろそろ終わりとのことです。
 参考リンク:http://www.nezu-muse.or.jp/index.html

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ここの庭園は何度かご紹介しましたが、季節が変わる毎に咲く花も変わり、素晴らしい限りです。
 参考記事:
  新・根津美術館の庭園の写真
  根津美術館の紅葉

今回はツツジも沢山咲いていました。
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新緑の季節でもあるので、美しい緑に囲まれています。
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毎回同じようなところで写真を撮っていますが、季節が違うと全く違う風景なのが面白いです。
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さて、今回の見所、池に咲く杜若です!
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アップ。光琳の絵も見事ですが、やはり本物の花を観ないと絵の良さもわかりませんね。
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ちょっと紅葉が赤くなっていたので何枚か同じ場所で撮ってみましたw
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ちょっと場所を変えてアップ。同じにしか見えないかもw
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これで見納め。非常に綺麗な時期に観ることができました。
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こちらは藤棚。ちょっとしおれていました。
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こちらは時期が過ぎてしまったかなw 藤と杜若が同時期に咲いている時が最強かも(そんな時期があったのかはわかりませんが)
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ということで、館内の美術品だけでなく庭園も1つの作品のように楽しめる素晴らしい美術館です。都会の真ん中のオアシスのような空間で、外の世界を忘れてしまいそうです。 もう杜若の時期も終わってしまうようですので、気になる方はお早めにどうぞ。


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国宝燕子花図屏風 琳派コレクション一挙公開 【根津美術館】

先週の日曜日、快晴の中で根津美術館に行って「国宝燕子花図屏風 琳派コレクション一挙公開」を観てきました。丁度、燕子花(杜若)の咲き誇る時期で最高のタイミングでした。

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【展覧名】
 国宝燕子花図屏風 琳派コレクション一挙公開

【公式サイト】
 http://www.nezu-muse.or.jp/jp/exhibition/index.html

【会場】根津美術館
【最寄】表参道駅
【会期】2010年4月24日(土)~5月23日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 特別展 0時間30分程度
 コレクション展 0時間30分程度

【混み具合・混雑状況(日曜日15時頃です)】
 混雑_1_2_③_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
実際には先に庭園を巡ってきたのですが、今日は展覧会の様子をご紹介します。根津美術館は国宝もいくつかあるほどのコレクションですが、今回はその凄さを改めて感じる展示でした。特別展は20点ちょっとと点数は多くないものの、琳派の傑作が並ぶ素晴らしい内容となっていました。そのせいか結構混んでいましたが、自分のペースで観られるくらいの混み具合でした。詳しくは気に入った作品をいくつか挙げてご紹介しようと思います。

野々村仁清 「色絵山寺図茶壷」 ★こちらで観られます
琳派ではないと思いますが、仁清の素晴らしい茶壷がありました。金に染まる山と寺が描かれた壷で、細かく煌びやかな色彩も見事ですが、壷そのものも品格を感じる優美さがありました。

尾形宗謙 「新古今和歌集抄」
これは尾形光琳の父親の書いた書です。呉服店「雁金屋」を営んでいただけあり、高い教養を持っていたようです。細く流れるような字で書かれた歌は、ど素人の私が観ても美しく感じられる書体でした。

「誰が袖図屏風」
6曲1双の屏風です。左右に渡り、着物が服掛けに掛かっている様子が描かれています
扇子や紅葉など様々な意匠の着物が並び、優美で華やかな印象を受けました。作者については分かりませんが、中々好みの作品です。

尾形光琳 「燕子花図屏風」 ★こちらで観られます
今回のメインディッシュと言える作品です。これを観るのは2008年秋に東博で行われた大琳派展以来かな。「燕子花」というのは、杜若(かきつばた)のことで、伊勢物語第九段に出てくる杜若の名所「三河国 八橋」を描いた作品です。6曲1双の屏風で金地を背景に、鮮やかで深い藍色の花と黄緑の葉の杜若が並び、その並び方も絶妙なリズムとバランスを持っています。平面的で装飾性の強い作風が光琳らしさを感じました。まさに日本の宝と言える作品じゃないでしょうか。じ~~~っくりと眺めてきましたw
近くには同じく大琳派展に出品されていた光琳の「白楽天図屏風」などもありました。

尾形光琳 「梅図刀掛」
こちらは刀を置くための木枠のようなものの内側に描かれた絵です。保存状態がちょっと厳しいですが、光琳ならではの装飾的で優美な梅の文様がとても気に入りました。

尾形光琳・尾形乾山 「銹絵梅図角皿」 ★こちらで観られます
これは光琳と乾山の兄弟による合作で、絵を光琳、皿と書を乾山が担当しています。方型の皿の内側には乾山が書いた漢詩と簡略化された梅が描かれていました。兄弟の合作は結構観たことがありますが、この作品も2人の個性がよく出ている上で調和している素晴らしい作品だと思います。

鈴木其一 「夏秋渓流図屏風」 ★こちらで観られます
江戸後期の琳派の後継者、鈴木其一の作品もありました。(そういえばこれも大琳派展で観た気がします) 右隻は百合の花が咲く夏、左隻は紅葉の秋の場面となっていますが、連続した風景となっています。非常に濃い色彩で、青々とした川に金で描かれた流れなど目に鮮やかです。また、単純化されているようで花や樹などは細かく描かれていました。舞い落ちる木の葉なども描かれ、実際の風景と装飾化された風景の両面の特徴があるようでした。素晴らしいです。

ということで、「燕子花図屏風」と「夏秋渓流図屏風」の2枚だけでも十分満足できる内容でした。もうすぐ終わってしまいますが、見て損は無いと思います。
この後、コレクション展示も観てきましたが、そちらのご紹介は割愛して、次回は庭園で撮ってきた杜若の写真をご紹介しようと思います。 絵に負けず美しい風景が広がっていました。


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音の出る展覧会 【ポーラミュージアム アネックス (POLA MUSEUM ANNEX)】

先日、銀座のポーラミュージアム アネックスで、「音の出る展覧会」を観てきました。この展覧はちょっと楽しみにしていました。

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【展覧名】
 音の出る展覧会

【公式サイト】
 http://www.pola.co.jp/m-annex/exhibition/
 http://www.pola.co.jp/m-annex/exhibition/detail.html

【会場】ポーラミュージアム アネックス (POLA MUSEUM ANNEX)
【最寄】東京メトロ 銀座駅・銀座一丁目駅 JR有楽町駅
【会期】2010年5月1日(土)~6月27日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間15分程度

【混み具合・混雑状況(土曜日15時半頃です)】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
いつも通り無料で観られる展覧会なのですが、無料でこれだけのものが観られるのは本当に素晴らしいことです。(しかも立派なパンフレットくれるし) 今回は絵画作品は5点でしたが、いずれもポーラ美術館の質の高さを伺わせる作品でした。せっかくなので5点とも紹介しようと思います。

ラウル・デュフィ 「五重奏」 ★こちらで観られます
音楽にちなんだ展覧会だったらデュフィほどの適任者は中々いないのでは?w 今回の展覧会にもデュフィは2点展示されています。こちらは去年、デュフィ展でも出品されていた作品なので、記憶に新しいところです。円を組んで四重奏+ヴィオラの五重奏を奏でているところが描かれ、恐らくモーツァルトの曲を演奏しているところだそうです。また、右手には聴衆と思しき人の姿も描かれています。結構単純化されている感じがして、素早く描かれたのではないかと思います。全体的に軽やかな雰囲気が漂い、音楽好きのデュフィの音楽への喜びを感じさせる作品だと思います。
 参考記事:ラウル・デュフィ展 ~くり返す日々の悦び~ (三鷹市美術ギャラリー)

ラウル・デュフィ 「赤いコンサート」
その名の通り全体が濃い赤に包まれたコンサートの風景を描いた絵で、オーケストラの後ろから観客席側を見た構図となっています。観客席もオーケストラも赤く描かれ、情熱的な雰囲気を感じます。また、演奏者の姿勢などから本当に音楽が聴こえてきそうな躍動を感じることが出来ました。かなり好みの絵です。

アンリ・マティス 「リュート」
マティスも2枚展示されていました。左側にリュートを持って演奏する女性が描かれ、周りには植物や赤い絨毯・壁紙などが描かれています。何と言っても特徴的なのはその色彩感覚で、壁や床の色は原色に近い赤に白い模様が描かれ、非常に目に鮮やかでダイナミックなリズムがあります。色同士が喧嘩せずに響きあっているのが流石です。色彩の協奏といった感じでしょうか。かなり好みの作品となりました。

アンリ・マティス 「室内:二人の音楽家」
こちらは「リュート」より20年くらい前の作品で、比較的落ち着いた色調で描かれています。室内で2人の女性(マティス娘とモデル)がドレスを着て、1人は弦楽器を弾き、1人は座って楽譜のようなものを持っています。後ろには赤いモロッコ風の衝立が立っていて、優雅な雰囲気です。こちらの作品は音楽を楽しんでいるという雰囲気を感じました。全体的に上品な感じです。

ワシリー・カンディンスキー 「複数のなかのひとつの像」 ★こちらで観られます
これは言葉では説明が難しいですが、カンディンスキーらしい幾何学模様や曲線を多用した抽象画です。特に音楽をモチーフにしたわけではないようですが、彼は絵画制作を作曲になぞらえ、色と形によるコンポジション(作曲)として捉えていたようです。 確かに色や形がお祭りのように賑やかでありながら、どこか筋が通って品のある雰囲気は音楽に通じるものがあるように思いました。中々にポップな印象を受けました。


ということで、絵画は5点です。それ以外にもアントニオ・ストラディヴァリやニコロ・アマティ(バイオリンの創始者アンドレア・アマティの孫)といった超有名な職人が作ったヴァイオリンなども展示されていました。私は参加できませんでしたが、会期中に3回のコンサートがあり、そこで実際にその音色を聞くことが出来るようです。
パンフレットによると以下の日程のようです。
 第1回 05/08(土)14:00から約30分 「ストラディヴァリ」
 第2回 05/22(土)14:00から約30分 「グァルネリ・デル・ジェス」
 第3回 06/05(土)14:00から約30分 「アマティ」
 ※無料。当日13時から受付開始。定員30名。満席時は立見とのこと。

ということで、コンサートも楽しめそうです。どれくらい混むのか分かりませんが、もし行くならコンサート狙いも良いかもしれません。


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カフェ コキーユ 【六本木界隈のお店】

前回ご紹介した、ルーシー・リー展を観た後、国立新美術館の1Fにあるカフェ コキーユでお茶をしてきました。今までこの美術館に何度となく来たことがありますが、ここを利用したのは初めてでした。

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↑この写真の太い柱の根元辺りにレジがあります。

【店名】
 カフェ コキーユ

【ジャンル】
 カフェ

【公式サイト】
 http://www.nact.jp/restaurant/03.html
 ※営業時間・休日・地図などは公式サイトでご確認下さい。

【最寄駅】
 乃木坂駅/六本木駅

【近くの美術館】
 国立新美術館の館内です。

【この日にかかった1人の費用】
 400円程度

【味】
 不味_1_2_③_4_5_美味

【接客・雰囲気】
 不快_1_2_③_4_5_快適

【混み具合・混雑状況(平日17時頃です)】
 混雑_1_②_3_4_5_快適

【総合満足度】
 地雷_1_2_③_4_5_名店

【感想】
ここを利用したことが無かった理由は、いつも席が埋まっているという点につきます。この日は連休の谷間の平日だったせいか、いくつか席が空いていたのでチャレンジしてみました。しかし、前述の通りここが空いているのはほとんど観たことが無いので、いつも混んでるイメージがあります。(館内には他にカフェは2つありますので、混雑の際はそちらに回避するのも手と思います。)
 参考記事:
  カフェテリア カレ (六本木界隈のお店)
  サロン・ド・テ ロンド

このカフェは1Fの窓に面した辺りにあり、外の席も利用可能です。コキーユというのはフランス語の貝のことで、窓の形が貝の口のようになっているからそういう名前のようです。 ここは先にレジで注文して席に持っていくタイプのお店でした。

この日は「ルーシー・リー展 」スペシャルドリンクというのがあったので、それを頼んでみました。「アルビオン・ブルー」という飲み物です。
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ルーシー・リーの青釉鉢をイメージしたそうで、確かに色は似ていますが、飲み物としてこの色は中々にチャレンジングなのではw
 参考リンク:青釉鉢の紹介動画

この上の方にある茶色いのは紅茶のゼリーでした。混ぜるとルーシー・リーの斑紋の作品のようになります。さて、そのお味はというと… 美味しい!^^ いや、冷静になればゼリーの入った普通のソーダなんですが、結構暑い日だったので一際美味しく感じられました。これで400円は高いような気もしますが、ネタ的にも美味しかったので、良いかなと。ルーシー・リー展に行かれたら飲んでみるのも一興かと思います。


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ルーシー・リー展 【国立新美術館】

ゴールデンウィークの谷間の金曜日に有給休暇を取って、国立心美術館でルーシー・リー展を観てきました。予想以上に好みの作品が多い内容となっていました。

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【展覧名】
 ルーシー・リー展

【公式サイト】
 http://www.lucie-rie.jp/
 http://www.nact.jp/exhibition_special/2010/lucie/index.html

【会場】国立新美術館 企画展示室1E
【最寄】千代田線乃木坂駅/日比谷線・大江戸線 六本木駅
【会期】2010年4月28日(水)~6月21日(月)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間30分程度

【混み具合・混雑状況(平日15時頃です)】
 混雑_1_2_③_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
以前も何度かこのブログでも名前が挙がったルーシー・リーですが、今回の展示は彼女の初期の作品から円熟期まで、様々な作品が並んだ充実の展覧会となっていました。(似たような名前の作品が多いので、念のためご紹介は作品リストの番号つきでご紹介しようと思います。)
 参考記事:
  アートフェア東京2010 (東京国際フォーラム)
  U-Tsu-Wa (21_21 DESIGN SIGHT)

まず、生い立ちなどについての説明がありました。※詳しくは公式サイトでも観られます。
ルーシー・リーは1902年に裕福なウィーンのユダヤ人の家で生まれました。子供の頃に祖母の持っていた古代の焼き物などに興味を持っていたようです。また、この頃ウィーンの街は華やかな芸術の街で、ウィーン分離派などが活躍した時代でした。彼女はそうした芸術の街から少なからず影響を受けているようです。
 参考記事:ウィーン・ミュージアム所蔵 クリムト、シーレ ウィーン世紀末展 (日本橋タカシマヤ)

やがて成長し、二十歳でウィーン工業美術学校に学びました。最初は絵画を学んでいたようですが、ろくろに魅せられ陶芸を志しました。学校を卒業した後には結婚し、建築家に家をデザインして貰ったりしています(これも展示内容で出てきます) その後、国際的な展覧会などで数々の賞を集めたようですが、時悪く戦争となったために1938年にロンドンに亡命します。ちなみに彼女はユダヤ人だったので、ナチスの迫害の対象だったようです。 まず1章ではそうしたロンドン亡命までの作品が並んでいました。

<Ⅰ.初期-ウィーン時代 1921年~38年>
前述の通り、美術学校に入って勉強していたのですが、陶芸科のミヒャエル・ポヴォルニー教授は素材と技法に精通していて、ルーシーに刺激を与えたと説明されていました。このコーナーには大学の履修登録や修了証、写真アルバムなどルーシーの学生時代の様子を伺わせる品々も並んでいます。
また、ウィーン時代を「ウィーン工房タイプ」「前溶岩釉タイプ」「バウハウスタイプ」の3つに分類し紹介していました。

[ウィーン工房タイプ]
3~5 ルーシー・リー 「鉢」 ★こちらで観られます
こちらはヨーゼフ・ホフマンの影響を受けたウィーン工房タイプの作品です。輪花型器という、上から見ると葉っぱみたいな形をした器で、側面には原色に近い華やかな色彩が施されていました。装飾的な雰囲気があり、深くてたっぷりとした容量ある形も魅力でした。

[前溶岩釉タイプ]
11,7 ルーシー・リー 「花器」「植木鉢」
茶色と水色で複雑な斑模様を作っている力強いタイプの作品です。「溶岩釉」は後の時代にも出てきますが、ざらついた感じの質感が素朴に感じられ、模様が面白かったです。

[バウハウスタイプ]
12 ルーシー・リー 「カップとソーサー」 ★こちらで観られます
赤茶色一色で器が薄く、平べったいカップです。これはドイツのバウハウスのデザインに通じるものがあると解説されていました。ルーシー・リーはこの頃、若い建築家エルンスト・プリシュケに自宅の内装と家具のデザインを依頼していて、その後彼とは仲良くなったそうですが、エルンスト・プリシュケの作風もシンプルで実用的なデザインなのだとか。こうした人脈を通じてシンプルなデザインの影響を受けていたようでした。

この辺には釉薬ノートや自身のポートレート、手紙、エルンスト・プリシュケがデザインしたルーシー・リーの自宅の映像なども展示されていました。


<Ⅱ.形成期-ロンドン時代>
2章はロンドンに亡命して来た時代の作品です、当時のロンドンの陶芸は、東洋に範を置くバーナード・リーチらが主流となっていて、新しい建築様式に触発されたルーシー・リーの作品は相容れず、正当な評価を受けることができませんでした。しかし、ルーシー・リーは新しい技術や様式に目をむけ、研究を続けていたようです。戦時中にはボタン制作の仕事を行い、そこに後の大陶芸家となるハンス・コパーが入ってくるなどの出会いもありました。

R-3 不明 「白磁大壷」
これは朝鮮白磁の壷で、バーナード・リーチがルーシー・リーに贈った壷です。真っ白で大きな壷で、優美さがあります。当時、ルーシー・リーはすでに有名だったバーナード・リーチの元へ仕事を貰いに尋ねて行きました。バーナード・リーチはルーシー・リーの作品を薄くて飾りすぎた高台と批判していたようですが、作品の見解の違いはあったものの2人は非常に懇意となり、この壷も友情の証として贈られたもののようです。ルーシー・リーはこの壷をずっと大事にしたのだとか。お互いの人格が偲ばれるエピソードのつまった壷でした。
この辺には2人のやりとりの手紙なども展示されていました。

24 ルーシー・リー 「白釉蓋付大壷」
先ほどの朝鮮の壷と似た質感の白い大きな壷です。台形の形で優美さがありました。

このへんはずらっと様々なタイプの作品があり、「掻き落しの系譜」「器形のヴァリエーション」「釉薬の変貌」という3つの切り口で展示されていました。

26 ルーシー・リー 「斑文大鉢・小鉢」
円形の器の一部を引っ張ったような歪んだフォルムの器です。中と外には白い肌に縦に伸びた斑点が多々見られます。これは着色剤がにじんだ斑らしく、普通は素焼きしてから釉薬を塗る工程になるのですが、急いで大量の注文をさばいた際に素焼きの工程を飛ばしたところ、釉薬と素地が混じったようなこうした作風が生まれたのだとか。確かに素地と一体化した斑となっていてそれが新しい味わいになっているのが面白かったです。


[掻き落しの系譜]
1950年頃から青銅器時代の土器に着想を得て、「掻き落し」という技法に取り組んだようです。不規則に器の表面の土を削り、素朴な線を生み出す技法で、格子状に引っ掻いたような跡を残したり、手書きで温かみのある作品などが並んでいました。

51 ルーシー・リー 「斜線文鉢」
茶色い鉢に細く白い線が無数に入っている掻き落しの技法が使われた作品です。繊細かつ力強い雰囲気で土器っぽさも感じました。 この辺にはそうした作品がいくつも並んでいました。

[ルーシー・リーのボタン] ★こちらで観られます
1940年に依頼を受けて、戦争中はボタンの制作などをしていたようです。以前のutuwa展でも観たことがありますが、この人のボタンは陶器の研究の成果が現れているように思います。 主に高級衣装店に卸されていたボタンは実に様々で、1部屋まるごとボタンのコーナーとなっていました。陶器やガラスでできたボタンは宝石のような輝きがあり、花や幾何学模様、歪んだフォルム、貝のような形など豊富なデザインとなっています。鏡やブレスレット、チョーカーなどもあって非常に華やかなコーナーとなっていました。見所の多いコーナーだと思います。

[ハンス・コパーとの合作]
ルーシー・リーが44歳の時、工房に26歳のハンス・コパーがボタン作りのアシスタントとして入ってきました。彫刻家志望のユダヤ人の彼は、後に大陶芸家として名を馳せますが、入ってきた頃からどんどん技術を習得していったようです。当時はルーシー・リーの評価は高くありませんでしたが、ハンス・コパーはルーシー・リーを励まし、それによって彼女は元気付けられていたそうです。お互いに影響を与えつつ13年間一緒に作った後、彼は独立していったようですが、ここでは貴重な合作なども観ることができました。
ちなみに、6月末からパナソニック電工 汐留ミュージアムでハンス・コパー展も始まるようですので、そちらも行ってみたいところです。こちらでもルーシー・リーの作品も観られそうです。
 参考リンク:パナソニック電工 汐留ミュージアム ハンス・コパー展 -20世紀陶芸の革新

R-14 ルーシー・リー/ハンス・コパー 「水差しとカップ」
白黒のツートンカラーの水差とカップです。どちらも非常にシンプルな形をしていて、口の部分が白くなっています。この水差しとカップは使いやすいと評判になったそうです。シンプルながらもスタイリッシュで使いやすいという非常に優れた作品のようでした。
この辺にはコパーによるルーシーの頭部の彫像などもありました。


[器形のヴァリエーション]
この頃、器の各パーツを個別に成型し、組み合わせて1つのフォルムを作り出す「コンビネーションポット」の手法を使うようになったようです。これによってより複雑な形で大型の制作が可能となったそうで、ここにはそうした作品が並んでいました。

119 ルーシー・リー 「白釉花器」
広い口に細い首、すらっとした胴といった感じで、ちょっと変わった形をしている花器です。乳白色の色も美しさと色気のようなものを醸し出していました。
この作品の隣には口が少し歪んだものや、近くにはおちょこのような可愛らしい器など、様々な形の器が並んでいて楽しさがあります。


[ウェッジ・ウッドのためのプロトタイプ]
1963年にウェッジ・ウッドから依頼を受けて作成された、大量生産品のプロトタイプが展示されていました。残念ながら採用されることは無かったようですが、作られていたらかなり欲しいと思わせる作品でした。

71 ルーシー・リー 「ブレックファースト・セット」 ★こちらで観られます
空色と白の横縞模様のマットな感じのカップがならんでいました。これがプロトタイプのようです。 凄くシンプルな色と形をしていますが、格調高さを感じさせ、爽やかな印象を受ける器でした。素人目で観ても人気が出そうな感じなんですけどね。何で採用されなかったんだろ??

[釉薬の変貌] ★こちらで観られます
1960年代に泡立った釉薬「溶岩釉」の作品が現れたようです。初期にも似たような作品もあったように思いますが、こちらのほうがクレーターのような穴がぼこぼこ開いてる気がします。他にも様々な釉薬の研究を行っていたようで、釉薬ノートなども展示されていました。

105 ルーシー・リー 「スパイラル文円筒花器」
皿のような広い口を持った花器で、茶色が渦をまくような縞模様を描いている作品です。この作品以外にもスパイラルの鉢や捻りこまれたような器がいくつかありました。素材と技法が合わさらなければこんな模様はできないのでは?と驚きながら観ていました。

108 ルーシー・リー 「溶岩釉鉢」
ぼこぼこと無数の穴が開き、岩石に苔でも生えてるのか??という質感を感じる溶岩釉の作品です。これは焼くときにガスが発生することによって、クレーターのようなものが無数にできるという手法のようです。この質感は力強いだけでなく落ち着きを感じます。ルーシー・リーはこの頃から学校で焼き物を教えることもあったようですが、こうした技術なども惜しげなく教えていたそうです。

この先に映像のコーナーもありました。既に老齢に差し掛かった頃の制作風景を映像に撮ったものです(もしかしたら21_21で観たかも??) 制作の様子だけでなく、彼女の人柄も伝わってくるような内容で、今回の展覧会をよく理解できる内容になっていました。

<Ⅲ.円熟期> ★こちらで観られます
最後のコーナーはどど~んと円熟期の作品がならんだコーナーとなっていました。1967年の回顧展で国内外で高い評価を受け、広まっていったようです。80歳を過ぎた後でも、1990年に病に倒れこの世を去るまで実験と創作を繰り返していたようです。 ここはあらゆるタイプの作品がある凄いコーナーでした。

175 ルーシー・リー 「ピンク線文鉢」
濃い目のピンクの器です。ふちは茶色かな。非常に華やかで縦に走った細い線も美しかったです。この他にも薄いピンクの鉢もいくつかあり、いずれも可愛らしく女性らしい感性を感じることができました。 ★こちらで観られます

159 ルーシー・リー 「青釉鉢」 ★こちらで観られます
今回のポスターにもなっている鮮やかなコバルトブルーの器です。ふちの部分だけ茶色いのも味わいを感じます。細くなった高台やすらっとした印象など、彼女の作品の特徴が色々と詰まっているように思います。その色の鮮やかだけでもどれだけ釉薬に通じていたのか想像されます。

151 ルーシー・リー 「スパイラル文花器」 ★こちらで観られます
これもスパイラルの縞模様が美しい花器です。首から胴の部分が見事に縞になっていて、製法を聞いても不思議に思えてしまうくらいの出来栄えでした。なお、解説によると、もしルーシー・リーは「美こそ全て」という哲学を持っていたそうです。人と違うことを目指すとか、芸術論などは彼女にとっては無意味で、ひたすら美を求めていたようです。だからこそ、どれを観ても素直に美しいと感じられるのかなと思いました。嫌味が無いまっすぐな美しさのように思います。


ということで、思った以上に面白い展覧でした。製法や彼女の人生についても知ることのできる良い構成だったのも良かったです。焼き物音痴の私でも楽しめましたので、焼き物好きの方ならもっと楽しめる展示だと思います。お勧めです。


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【番外編】 大江戸温泉 (2010年05月)

日本科学未来館の展示を楽しんできた後、すぐ近くにある大江戸温泉に行ってゆっくりと休んできました。ここは以前もご紹介したことがあるのですが、今回は日本科学未来館とセットで遊びに行きました。
 参考記事;【番外編】 大江戸温泉と夜景 (お台場)

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【公式サイト】
 http://www.ooedoonsen.jp/

【最寄】テレコムセンター/船の博物館/りんかい線東京テレポート駅


今、7周年の謝恩料金になっているようで、8/31まで割引料金となっているようでした。
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ここはまず受付でバーコード付きのロッカーキーを受け取り、浴衣を選んでからロッカーに向かいます。そこで浴衣に着替えて館内へ入り、館内での会計はすべてバーコードで済ますことになります。お風呂場にはまた鍵付きのロッカーがあるので、携帯くらいは持っていっても大丈夫かも。

ここの温泉は黄金の湯、露天風呂、寝湯などそんなに変わったお風呂はありませんが、絹風呂は今回もお肌がつるつるになって良かったです。温泉効果はまずまずかな。神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復などに効果があるようです。
そして、ここの施設で一番好きなのが2Fにある休憩室です。テレビ付きソファでぐっすり2時間くらい昼寝をしてきましたw お台場で遊んだ後にゆっくり昼寝ができるので重宝しています。その後、フードコートへ行ってラーメンを食べてきました。流石にここはご飯は普通です。ちょっと高めの普通のフードコートといった感じでした。
食後に今度は足湯へ行ってきました。ここの足湯は庭のようなところで、有料でドクターフィッシュに足の角質を食べてもらうこともできます。この日は良い天気だったのでゆっくり夕涼みをしながら足湯を楽しんでいたのですが、飛行機が大きな機影を見せながら通過していくのがよく見えるのも面白かったです。飛行機好きが行ったら1日中飽きないかもw

ということで、お台場に行ったら毎回ここに寄ってる気がします。温泉自体やフードコートは普通かもしれませんが、休憩室や足湯などはかなり気に入っています。中々使い勝手の良い温泉です。日本科学未来館→大江戸温泉は家族でも楽しめるコースじゃないでしょうか。


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21世紀のxxx者

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多分、年に70~100回くらい美術館に行ってると思うのでブログにしました。写真も趣味なのでアップしていきます。

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メディア掲載
■2012/1/27
NHK BSプレミアム 熱中スタジアム「博物館ナイト」の収録に参加してきました
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■2011/11/21
海の見える杜美術館の公式紹介サイトに掲載されました
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■2011/9/29
「週刊文春 10月6日号」に掲載されました
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■2009/10/28
Yahoo!カテゴリーに登録されました
  → 絵画
  → 関東 > 絵画

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美術鑑賞のお供
細かい美術品を見るのに非常に重宝しています。
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このブログの写真を撮ってます。上は気合入れてる時のカメラ、下は普段使いのカメラです。
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