Archive | 2011年03月
先週の土曜日に、約1年ぶりに千葉県の川村記念美術館へ行ってきました。この日は企画展の上村松園展が目当てでしたがまずは常設から周っていきました。

【公式サイト】
http://kawamura-museum.dic.co.jp/collection/current.html
【会場】川村記念美術館 ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
【最寄】JR佐倉駅 または 京成佐倉駅
【会期】2011年2月8日(火)~2011年3月27日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間00分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日12時半頃です)】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
この日はお天気も良く、結構お客さんが来ているようでしたが混んでいるわけではなく、自分のペースで観ることが出来ました。いつもならこの美術館内のレストランで食事をしたり自然散策にも行くのですが、この日は歴博にハシゴする為に食事も散歩も抜きでしたw まあ、この時期はあまり花も無いでしょうし…。(3月末くらいになると菜の花が綺麗です)
参考記事:
川村記念美術館の案内
川村記念美術館の案内 (2010年03月)
ベルヴェデーレ (川村記念美術館のお店)
さて、今回の記事は常設についてですが、以前にご紹介した作品も展示されていましたので、基本的にはまだご紹介していない作品を中心にご紹介しようと思います。いくつか再プッシュしているのは相当気に入っているということですw 作品充実度を⑤にしているのは、作品の素晴らしさに加えて都心の美術館ではできないような展示方法も加味してのものです。ロスコルームやニューマン・ルーム、フランク・ステラの作品群などは部屋も作品に合わせているので、その場に行くことに非常に価値を感じます。
参考記事:
マーク・ロスコ 瞑想する絵画 (川村記念美術館)
川村記念美術館の常設 (2010年03月)
<101展示室 印象派の時代からエコール・ド・パリまで>
まずは王道の近代西洋美術のコーナー。
カミーユ・ピサロ 「麦藁を積んだ荷馬車、モンフーコー」
背景の家ほどの高さのある藁を積んだ馬車と白い馬が描かれた作品です。藁の上に乗る人や藁を持つ女性、手前にも白い馬の姿が描かれています。柔らかい色彩でのんびりとした感じも受けますが、どことなく暗めな感じも受けました。これは初めて観たかも。
この辺にはルノワールの「水浴する女」やモネの睡蓮、マティスなど、有名どころも並んでいます。水浴する女は去年のルノワール展でも出品されていたので観た方も多いかな。
参考記事:ルノワール-伝統と革新 感想前編 (国立新美術館)
ジョルジュ・ブラック 「水浴する女」
濃い茶色の肌をした女性像です。結構ごつい体つきで、左半分は黒っぽい色をしています。単純化されているけど具象的な感じがするかな。力強い作品です。
この隣にはブラックのキュビスム風のマンドリンの作品もあります。
ジョルジュ・ブラック 「小屋と舟」
幾何学的に単純化された2軒の小屋と、海岸に置かれた黒い舟を描いた作品です。海岸は大きな点描で表現されていて、背景は暗くどんよりした雰囲気でした。何か心に訴える寂しさでした。
コンスタンティン・ブランクーシ 「眠れるミューズ II」
金色に光る長い卵型の彫刻です。よく観ると鼻と唇、横には耳と留めた髪があり、眠っている女性を単純化したものだと分かります。滑らかで優美な曲線をしていて非常に美しい彫刻です。ブランクーシの彫刻作品はハズレが無いような気がしますが、これもかなり好きな作品です。
モイーズ・キスリング 「姉妹」
緑の服を着た赤毛の姉と、青い服の金髪の妹が壁を背に立っている様子を描いた作品です。姉は妹の両肩に両手を乗せていて、2人とも少し首をかしげて無表情な顔をしていました。少し寂しい感じもしますが、濃い色彩と神秘的な雰囲気から、静かながらも強い印象を受けました。
この辺にはシャガールの「赤い太陽」と「ダヴィデ王の夢」、藤田嗣治(レオナール・フジタ)の「アンナ・ド・ノアイユの肖像」と「二人の友達」なども展示されていました。
<102展示室 レンブラント>
このコーナーではこの美術館の目玉とも言えるレンブラントの「広つば帽を被った男」(★こちらで観られます)を堪能することができました。何度見ても素晴らしい肖像画です。2011/3/12から国立西洋美術館でレンブラント展も始まるので、レンブラント作品の注目度もますますあがるんじゃないかな。
参考リンク:レンブラント 光の探求/闇の誘惑 公式ページ
<103展示室 前衛の時代>
続いて前衛芸術のコーナーにはカジミール・マレーヴィッチの「シュプレマティズム」(★こちらで観られます)やラースロー・モホイ=ナジの「スペース・モデュレーター CH 1」などがありました。マレーヴィッチは難しいですが結構好きです。
<110展示室 日本画>
私としては一番凄いと思うのがこの部屋です。ちょうど去年と同じような内容でしたが、やはり好みの作品なので、再度ご紹介。
加山又造 「鶴舞」
4曲1双の屏風に5羽の鶴が白黒の濃淡で描かれています。いずれも羽を広げたり羽ばたいたりしていて、踊るような躍動感があります。また、5羽の配置もリズミカルで目の前で実際に鶴が舞っているような臨場感がありました。
尾形光琳 「柳に水鳥図屏風」
今年は琳派の展示が多いですが、この作品にも再び会えて嬉しい限り。2曲1双の金屏風で、右隻は川と紅葉した木と柳、泳ぐオシドリが描かれ、左隻には雪の積もった木と川の鴨が描かれています。左右の季節は違いますが自然な感じで繋がっています。様式化された川があるかと思えば細密な描写もあり、自由闊達な印象を受けました。色合いも非常に強く、観るからに華やかな印象の作品だと思います。
他にも横山大観の「輝く日本」や鏑木清方の「四季美人」などもありました。「四季美人」は4幅対の掛け軸で、清方作品の中でもあっさりした雰囲気かな。
なお、この部屋の奥にはお茶席があり、抹茶と和菓子のセットを700円で楽しめます。(残念ながら時間が無いので行きませんでした。また別の機会にでも…)
参考リンク:公式サイトのお茶席のページ
<104展示室 ダダとシュルレアリスムの時代>
シュルレアリスムの部屋も中々の見所となっています。ちょうど東京でシュルレアリスム展を観たばかりなので、思い返しながら鑑賞してきました。
参考記事:シュルレアリスム展 感想前編(国立新美術館)
マックス・エルンスト 「石化せる森」
暗い緑を背景に、中央上部に赤い円輪が描かれ、その下にはざらついた質感の黄色い森?が描かれています。近くで見ると、実際に絵の具が盛り上がっているので凹凸のある感じがよくわかります。逆に離れてみると、月光に照らされた森のようで静かな雰囲気がありました。
エルンストはこの作品の他にも「入る、出る」というドアの作品などもあります。
ルネ・マグリット 「冒険の衣服」
砂漠のような所で、頭に被った白いベールに包まれるように、眼をつぶった裸婦が仰向けで手を挙げて横たわっています。その上には亀が仰向けで浮かんでいて奇妙な光景が広がります。意味は分かりませんが、神秘的で夢の中の不条理を感じるような作品でした。
マグリットにはこの他にも大砲が擬人化されたような「感傷的な対話」という作品もあります。
ここには他にもマン・レイのオブジェや、ジャン・デュビュッフェ、ヴォルスの抽象的な作品などもあり、点数は多くないですが粒ぞろいです。
<105展示室 ヌーヴォー・レアリスム>
この部屋は3点程度のイヴ・クラインとジャン・ティンゲリーのオブジェが並んでいましたが、あまり記憶に残ってないので割愛。
<106展示室 ロスコ・ルーム(シーグラム壁画)>
1階の奥はロスコのシーグラム壁画が並ぶ部屋となっています。(★こちらで観られます) 6角形の部屋に7枚の大きなシーグラム壁画という赤と黒を基調とした抽象画が並んでいます。この部屋はこの作品を鑑賞するために作られているようで、周りをぐるりと囲まれているのが圧巻です。こういう展示方法もこの美術館の魅力の1つだと思います。
<200展示室 ニューマン・ルーム>
ここからは2階です。ロスコルームの上にあるこの部屋は、階段を登りきると部屋の中が見えて、赤い壁面に眼を奪われます。これはバーネット・ニューマンの「アンナの光」( ★こちらで観られます)という作品で、部屋と作品が一体化したような魅力があります。写真だけ観ると、ただの赤い壁じゃん!と思うかも知れませんが、ここで見ると深遠なものに感じてきますw
<201展示室 第二次世界大戦後の抽象美術>
常設の最後は現代の抽象美術です。天井が高い広い展示室で、後半には巨大な作品が並んでいます。
ジャクソン・ポロック 「緑、黒、黄褐色のコンポジション」 ★こちらで観られます
緑、黒、銀、褐色などの絵の具が飛び散り、したたり、ぐちゃぐちゃに混ざり合ったような抽象画です。湧き上がる気持ちを叩きつけたような感じで、意味は分かりませんがうねりやエネルギーを感じる作品でした。
ジョゼフ・アルバース 「正方形讃歌のための習作:[グローイング]」
正方形のキャンバスに、濃い灰色、白っぽい灰色、黄緑の正方形が入れ子状に描かれている作品です。中に描かれる正方形は、親の正方形のやや下側の方に描かれているのが一定の規則性のようです。これも絵画なの?と首を傾げてしまいますが、作者は色と形の組み合わせを試したそうで、25年で1000点近くこういった作品を描いているそうです。似た作品も近くにあって比べてみると少し印象が違うかも??とちょっと納得したようなしないようなw
フランク・ステラ 「スフィンクス 1.875X」
アルミニウム?の金属板を曲げて作った巨大な立体的な作品です。もはや言葉では説明不可能な形態をしていて、複雑な模様がつけられています。どこらへんがスフィンクスなのかはわかりませんでしたが、先進的なフォルムが面白い作品でした。
この部屋にはこうした大型の作品が数点あり、観る角度によって見えるものが違うのでしばらくぐるぐる周って見ていましたw
ということで、久々でしたがまた楽しむことが出来ました。印象派、フォーヴ、レンブラント、光琳、シュルレアリスム・・・と、私の好みのジャンル・画家ばかりなのでテンション高めでしたw 東京からだとちょっとした日帰り旅行みたいな所にありますが、お勧めの美術館です。
この後、そのまま今回の目当てである上村松園展も観てきました。次回はそれをご紹介しようと思います。

【公式サイト】
http://kawamura-museum.dic.co.jp/collection/current.html
【会場】川村記念美術館 ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
【最寄】JR佐倉駅 または 京成佐倉駅
【会期】2011年2月8日(火)~2011年3月27日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間00分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日12時半頃です)】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
この日はお天気も良く、結構お客さんが来ているようでしたが混んでいるわけではなく、自分のペースで観ることが出来ました。いつもならこの美術館内のレストランで食事をしたり自然散策にも行くのですが、この日は歴博にハシゴする為に食事も散歩も抜きでしたw まあ、この時期はあまり花も無いでしょうし…。(3月末くらいになると菜の花が綺麗です)
参考記事:
川村記念美術館の案内
川村記念美術館の案内 (2010年03月)
ベルヴェデーレ (川村記念美術館のお店)
さて、今回の記事は常設についてですが、以前にご紹介した作品も展示されていましたので、基本的にはまだご紹介していない作品を中心にご紹介しようと思います。いくつか再プッシュしているのは相当気に入っているということですw 作品充実度を⑤にしているのは、作品の素晴らしさに加えて都心の美術館ではできないような展示方法も加味してのものです。ロスコルームやニューマン・ルーム、フランク・ステラの作品群などは部屋も作品に合わせているので、その場に行くことに非常に価値を感じます。
参考記事:
マーク・ロスコ 瞑想する絵画 (川村記念美術館)
川村記念美術館の常設 (2010年03月)
<101展示室 印象派の時代からエコール・ド・パリまで>
まずは王道の近代西洋美術のコーナー。
カミーユ・ピサロ 「麦藁を積んだ荷馬車、モンフーコー」
背景の家ほどの高さのある藁を積んだ馬車と白い馬が描かれた作品です。藁の上に乗る人や藁を持つ女性、手前にも白い馬の姿が描かれています。柔らかい色彩でのんびりとした感じも受けますが、どことなく暗めな感じも受けました。これは初めて観たかも。
この辺にはルノワールの「水浴する女」やモネの睡蓮、マティスなど、有名どころも並んでいます。水浴する女は去年のルノワール展でも出品されていたので観た方も多いかな。
参考記事:ルノワール-伝統と革新 感想前編 (国立新美術館)
ジョルジュ・ブラック 「水浴する女」
濃い茶色の肌をした女性像です。結構ごつい体つきで、左半分は黒っぽい色をしています。単純化されているけど具象的な感じがするかな。力強い作品です。
この隣にはブラックのキュビスム風のマンドリンの作品もあります。
ジョルジュ・ブラック 「小屋と舟」
幾何学的に単純化された2軒の小屋と、海岸に置かれた黒い舟を描いた作品です。海岸は大きな点描で表現されていて、背景は暗くどんよりした雰囲気でした。何か心に訴える寂しさでした。
コンスタンティン・ブランクーシ 「眠れるミューズ II」
金色に光る長い卵型の彫刻です。よく観ると鼻と唇、横には耳と留めた髪があり、眠っている女性を単純化したものだと分かります。滑らかで優美な曲線をしていて非常に美しい彫刻です。ブランクーシの彫刻作品はハズレが無いような気がしますが、これもかなり好きな作品です。
モイーズ・キスリング 「姉妹」
緑の服を着た赤毛の姉と、青い服の金髪の妹が壁を背に立っている様子を描いた作品です。姉は妹の両肩に両手を乗せていて、2人とも少し首をかしげて無表情な顔をしていました。少し寂しい感じもしますが、濃い色彩と神秘的な雰囲気から、静かながらも強い印象を受けました。
この辺にはシャガールの「赤い太陽」と「ダヴィデ王の夢」、藤田嗣治(レオナール・フジタ)の「アンナ・ド・ノアイユの肖像」と「二人の友達」なども展示されていました。
<102展示室 レンブラント>
このコーナーではこの美術館の目玉とも言えるレンブラントの「広つば帽を被った男」(★こちらで観られます)を堪能することができました。何度見ても素晴らしい肖像画です。2011/3/12から国立西洋美術館でレンブラント展も始まるので、レンブラント作品の注目度もますますあがるんじゃないかな。
参考リンク:レンブラント 光の探求/闇の誘惑 公式ページ
<103展示室 前衛の時代>
続いて前衛芸術のコーナーにはカジミール・マレーヴィッチの「シュプレマティズム」(★こちらで観られます)やラースロー・モホイ=ナジの「スペース・モデュレーター CH 1」などがありました。マレーヴィッチは難しいですが結構好きです。
<110展示室 日本画>
私としては一番凄いと思うのがこの部屋です。ちょうど去年と同じような内容でしたが、やはり好みの作品なので、再度ご紹介。
加山又造 「鶴舞」
4曲1双の屏風に5羽の鶴が白黒の濃淡で描かれています。いずれも羽を広げたり羽ばたいたりしていて、踊るような躍動感があります。また、5羽の配置もリズミカルで目の前で実際に鶴が舞っているような臨場感がありました。
尾形光琳 「柳に水鳥図屏風」
今年は琳派の展示が多いですが、この作品にも再び会えて嬉しい限り。2曲1双の金屏風で、右隻は川と紅葉した木と柳、泳ぐオシドリが描かれ、左隻には雪の積もった木と川の鴨が描かれています。左右の季節は違いますが自然な感じで繋がっています。様式化された川があるかと思えば細密な描写もあり、自由闊達な印象を受けました。色合いも非常に強く、観るからに華やかな印象の作品だと思います。
他にも横山大観の「輝く日本」や鏑木清方の「四季美人」などもありました。「四季美人」は4幅対の掛け軸で、清方作品の中でもあっさりした雰囲気かな。
なお、この部屋の奥にはお茶席があり、抹茶と和菓子のセットを700円で楽しめます。(残念ながら時間が無いので行きませんでした。また別の機会にでも…)
参考リンク:公式サイトのお茶席のページ
<104展示室 ダダとシュルレアリスムの時代>
シュルレアリスムの部屋も中々の見所となっています。ちょうど東京でシュルレアリスム展を観たばかりなので、思い返しながら鑑賞してきました。
参考記事:シュルレアリスム展 感想前編(国立新美術館)
マックス・エルンスト 「石化せる森」
暗い緑を背景に、中央上部に赤い円輪が描かれ、その下にはざらついた質感の黄色い森?が描かれています。近くで見ると、実際に絵の具が盛り上がっているので凹凸のある感じがよくわかります。逆に離れてみると、月光に照らされた森のようで静かな雰囲気がありました。
エルンストはこの作品の他にも「入る、出る」というドアの作品などもあります。
ルネ・マグリット 「冒険の衣服」
砂漠のような所で、頭に被った白いベールに包まれるように、眼をつぶった裸婦が仰向けで手を挙げて横たわっています。その上には亀が仰向けで浮かんでいて奇妙な光景が広がります。意味は分かりませんが、神秘的で夢の中の不条理を感じるような作品でした。
マグリットにはこの他にも大砲が擬人化されたような「感傷的な対話」という作品もあります。
ここには他にもマン・レイのオブジェや、ジャン・デュビュッフェ、ヴォルスの抽象的な作品などもあり、点数は多くないですが粒ぞろいです。
<105展示室 ヌーヴォー・レアリスム>
この部屋は3点程度のイヴ・クラインとジャン・ティンゲリーのオブジェが並んでいましたが、あまり記憶に残ってないので割愛。
<106展示室 ロスコ・ルーム(シーグラム壁画)>
1階の奥はロスコのシーグラム壁画が並ぶ部屋となっています。(★こちらで観られます) 6角形の部屋に7枚の大きなシーグラム壁画という赤と黒を基調とした抽象画が並んでいます。この部屋はこの作品を鑑賞するために作られているようで、周りをぐるりと囲まれているのが圧巻です。こういう展示方法もこの美術館の魅力の1つだと思います。
<200展示室 ニューマン・ルーム>
ここからは2階です。ロスコルームの上にあるこの部屋は、階段を登りきると部屋の中が見えて、赤い壁面に眼を奪われます。これはバーネット・ニューマンの「アンナの光」( ★こちらで観られます)という作品で、部屋と作品が一体化したような魅力があります。写真だけ観ると、ただの赤い壁じゃん!と思うかも知れませんが、ここで見ると深遠なものに感じてきますw
<201展示室 第二次世界大戦後の抽象美術>
常設の最後は現代の抽象美術です。天井が高い広い展示室で、後半には巨大な作品が並んでいます。
ジャクソン・ポロック 「緑、黒、黄褐色のコンポジション」 ★こちらで観られます
緑、黒、銀、褐色などの絵の具が飛び散り、したたり、ぐちゃぐちゃに混ざり合ったような抽象画です。湧き上がる気持ちを叩きつけたような感じで、意味は分かりませんがうねりやエネルギーを感じる作品でした。
ジョゼフ・アルバース 「正方形讃歌のための習作:[グローイング]」
正方形のキャンバスに、濃い灰色、白っぽい灰色、黄緑の正方形が入れ子状に描かれている作品です。中に描かれる正方形は、親の正方形のやや下側の方に描かれているのが一定の規則性のようです。これも絵画なの?と首を傾げてしまいますが、作者は色と形の組み合わせを試したそうで、25年で1000点近くこういった作品を描いているそうです。似た作品も近くにあって比べてみると少し印象が違うかも??とちょっと納得したようなしないようなw
フランク・ステラ 「スフィンクス 1.875X」
アルミニウム?の金属板を曲げて作った巨大な立体的な作品です。もはや言葉では説明不可能な形態をしていて、複雑な模様がつけられています。どこらへんがスフィンクスなのかはわかりませんでしたが、先進的なフォルムが面白い作品でした。
この部屋にはこうした大型の作品が数点あり、観る角度によって見えるものが違うのでしばらくぐるぐる周って見ていましたw
ということで、久々でしたがまた楽しむことが出来ました。印象派、フォーヴ、レンブラント、光琳、シュルレアリスム・・・と、私の好みのジャンル・画家ばかりなのでテンション高めでしたw 東京からだとちょっとした日帰り旅行みたいな所にありますが、お勧めの美術館です。
この後、そのまま今回の目当てである上村松園展も観てきました。次回はそれをご紹介しようと思います。
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前回ご紹介した森アーツセンターギャラリーに行った後、六本木ヒルズの裏手にあるHARBS(ハーブス)六本木ヒルズ店でお茶してきました。

【店名】
HARBS(ハーブス) 六本木ヒルズ店
【ジャンル】
カフェ
【公式サイト】
http://www.harbs.co.jp/harbs/
食べログ:http://r.tabelog.com/tokyo/A1307/A130701/13034106/
※営業時間・休日・地図などは公式サイトでご確認下さい。
【最寄駅】
六本木駅
【近くの美術館】
森美術館
森アーツセンターギャラリー
【この日にかかった1人の費用】
1350円程度
【味】
不味_1_2_3_④_5_美味
【接客・雰囲気】
不快_1_2_3_④_5_快適
【混み具合・混雑状況(金曜日21時頃です)】
混雑_1_2_③_4_5_快適
【総合満足度】
地雷_1_2_3_④_5_名店
【感想】
いつもは非常に混んでいるお店ですが、この日はほぼ満席でしたが待たずに入店することができました。ここは先にケーキを頼んでから入店します。
店員さんの接客は丁寧で店の雰囲気も良いのですが、ちょっと狭いかな。外にも若干席があるようです。

この日はストロベリーチーズケーキとコーヒー(ストロング)を頼みました。
こちらはストロベリーチーズケーキ(750円)

クリーム主体の柔らかいケーキで、ふんわりしています。と言うか生地はほんのちょっとで台になってる程度です。 クリームは2層になっていてチーズケーキと半分はショートケーキのクリームでした。肝心のお味の方はあまり甘すぎず軽やかで美味しかったです。イチゴも良いもの使ってます。
こちらはコーヒーのストロング(600円)

どっしりしたコクと苦味で確かにストロングです。これはかなり好みの味。
ということで、中々美味しいカフェです。まあ、それなりに高いのでコストパフォーマンスとしては普通かもしれません。関東にも何店か支店があるようなので、機会があったら他の店舗にも行ってみたいです。

【店名】
HARBS(ハーブス) 六本木ヒルズ店
【ジャンル】
カフェ
【公式サイト】
http://www.harbs.co.jp/harbs/
食べログ:http://r.tabelog.com/tokyo/A1307/A130701/13034106/
※営業時間・休日・地図などは公式サイトでご確認下さい。
【最寄駅】
六本木駅
【近くの美術館】
森美術館
森アーツセンターギャラリー
【この日にかかった1人の費用】
1350円程度
【味】
不味_1_2_3_④_5_美味
【接客・雰囲気】
不快_1_2_3_④_5_快適
【混み具合・混雑状況(金曜日21時頃です)】
混雑_1_2_③_4_5_快適
【総合満足度】
地雷_1_2_3_④_5_名店
【感想】
いつもは非常に混んでいるお店ですが、この日はほぼ満席でしたが待たずに入店することができました。ここは先にケーキを頼んでから入店します。
店員さんの接客は丁寧で店の雰囲気も良いのですが、ちょっと狭いかな。外にも若干席があるようです。

この日はストロベリーチーズケーキとコーヒー(ストロング)を頼みました。
こちらはストロベリーチーズケーキ(750円)

クリーム主体の柔らかいケーキで、ふんわりしています。と言うか生地はほんのちょっとで台になってる程度です。 クリームは2層になっていてチーズケーキと半分はショートケーキのクリームでした。肝心のお味の方はあまり甘すぎず軽やかで美味しかったです。イチゴも良いもの使ってます。
こちらはコーヒーのストロング(600円)

どっしりしたコクと苦味で確かにストロングです。これはかなり好みの味。
ということで、中々美味しいカフェです。まあ、それなりに高いのでコストパフォーマンスとしては普通かもしれません。関東にも何店か支店があるようなので、機会があったら他の店舗にも行ってみたいです。
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前回ご紹介した21_21 DESIGN SIGHTの展示を観た後、森アーツセンターギャラリーに移動して「G-tokyo 2011(エキジビション・ウイーク)」を観てきました。既に終了していますが、来年も開催されるのではないかと思うので、今後の参考として記事にしておこうと思います。なお、展覧会という感じではないので、評価テンプレートは所要時間と混み具合だけにしておきます。

【展覧名】
G-tokyo 2011
【公式サイト】
http://www.gtokyo-art.com/
【会場】森アーツセンターギャラリー ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
【最寄】六本木駅
【会期】
2011年2月19日(土)~20日(日) ギャラリー・デイズ -アートフェア本会期-
2011年2月21日(月)~27日(日) エキジビション・ウイーク
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
0時間40分程度
【混み具合・混雑状況(金曜日20時頃です)】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【感想】
金曜の夜遅い時間だったこともあり空いていて快適に観ることができました。その反面、ギャラリーの方も一切いないようでしたw
G-tokyoは昨年も開催されていましたが、前回は2日間のみだったのに対して、今年は2日間のギャラリー・デイズに加え、7日間のエキジビション・ウイークと少し長めとなっていました。
参考記事:G-tokyo 2010 (森アーツセンターギャラリー)
今年も個性的なギャラリーと作品が連ねていたので、いくつか気になったものをご紹介しようと思います。
<A ギャラリーSIDE2> ハーモロディックス ★ギャラリー紹介ページ
ここではムラタ有子 氏の作品が好みでした。淡い色だけどしっかりした色彩で、海岸、茄子、マスカット?、鼠?などの絵が並んでいました。爽やかで温かみを感じます。この人の作品は去年も良かったなあ。
他の画家の作品もいくつかあり、マティスのジャズをモチーフにしたような作品もありました。
参考記事:マティス Jazz (ポーラミュージアム アネックス POLA MUSEUM ANNEX)
<C シュウゴアーツ> 戸谷成雄 ミニマルバロックⅨ ★ギャラリー紹介ページ
このギャラリーには巨大な立方体の作品がありました。規則的に四角い凹凸がついた側面に、溝みたいなものがあり、思わず覗き込んでしまいましたがそこから中は見えません。 側面には細かいヒビのようなところもあり、そこからは中が見えて、中には所々が木みたいになっていました。どういう意味があるのか分かりませんが、1つの世界観があるようです。私としてはどうにも中が気になる作品でしたw
<D SCAI THE BATHHOUSE> The Light Field-光の場- ★ギャラリー紹介ページ
ここで気になったのは上村洋一 氏の「New Order」という作品でした。ガラスに描かれた譜面がが3重になったものが2つ対となっていて、1/6~6/6の6枚の譜面のようでした。譜面の背面には鏡にスピーカーがついていて、音楽が流れていました。静かな曲で作品共々繊細な美しさがありました。
<E ケンジタキギャラリー> アルフレッド・ジャー個展 ★ギャラリー紹介ページ
このギャラリーはアルフレッド・ジャーという作家の個展となっていて、「untitled(water)」という作品が目立っていました。 3つセットの四角いディスプレーの上に写真?が写されていて、青い海の上を船が飛沫をたてたような感じでした。この他にもいくつかこの人の作品があり、香港のボートピープルなどをテーマにしているようでした。
<F 山本現代> ANOTHER CONSTRUCTION アナザー・コンストラクション ★ギャラリー紹介ページ
ここはまず、ビーズを使って作ったマスクのような作品が4つ並んでいるのが気になりました。通路の近くにはこれを顔につけた男性の半裸の写真もあるのですが、ちょっと怖いようなシュールさを感じました。 また、街の建物かミニチュアか分からないような不思議な写真も並んでいました。背景が真っ黒なのにぽつんとリアルな建物がたっていたりして、超現実的な雰囲気があり面白かったです。
<H ワコウ・ワークス・オブ・アート> ヴォルフガング・ティルマンス個展 ★ギャラリー紹介ページ
ここはヴォルフガング・ティルマンス氏の個展となっていました。(ヴォルフガング・ティルマンス氏は2000年にターナー賞を受賞したほどの作家です) 色紙のような少しグラデーションがついた長方形が壁面に並んだ作品が展示されていて、これって作品なの??とちょっと驚きw しかし、その幾何学的な配置と色の取り合わせが洒落た感じで、スマートな空間となっていました。
<J オオタファインアーツ> 樫木知子・さわひらき ★ギャラリー紹介ページ
線が細く妖しい美しさの女性を描いた大きな絵が3点ほどありました。体の線が柔らかくしなやかな感じも何とも好み。
他に、たくさんの鳥が空を舞うような映像作品もあり、こちらも面白い作品でした。
<Sapphire Bar>
休憩所というか、スポンサーのボンベイ・サファイア(ジン)の試飲ができるバーのようなコーナーもありました。飲んでいる人が多かったですが、私は下戸なので飲んでいませんw 薄暗いバーカウンターのようですが、それだけではなく、ここにも中村拓志&NAP建築設計事務所による「幻影のマティーニ」という作品が展示されていました。円筒のガラスケースの中で延々と水が渦を巻いているのが5×8で40個並んでいて、後ろにある鏡でさらに倍に見えました。暗い中で渦を巻くのが無数に並んでいる風景は幻想的で、しばらく見ていても飽きませんでした。
<K ミヅマアートギャラリー> 天明屋尚 個展「縁起物」 ★ギャラリー紹介ページ
ここは天明屋尚 氏の個展で、伝統的な日本画と現代の手法が融合したような未知の世界が広がっていました。目を引いたのが「獏図」という作品で、黒を背景にカラフルな鎧兜に身を包んだ獏が描かれ、その上に矢を番えた男が乗っています。絵は和風な感じなのですが、色は淡く明るい印象を受けました。新しい感覚で面白い作風です。他にも江戸時代の人々を描いたような作品も並んでいて、このギャラリーが一番好みだったかな。
<M ヒロミヨシイ> セオリー・オブ・ヘブン ★ギャラリー紹介ページ
ここには巨大な人形が折り重なるように積まれた作品がありました。単純化され異様に眼が大きいアフリカの彫刻のような感じです(というか、ウルトラマンのダダという宇宙人を髣髴しましたw)何を意味しているのか分かりませんが、迫力があり少しユーモラスなところもあるように思えました。
<O TARO NASU> ジョージェ・オズボルト 個展 ★ギャラリー紹介ページ
ここは奇妙な肖像が並んでいました。煙草を吸う修道士みたいな人や、モナリザの模写?、口から血を垂らし顔が解けているかのように見えるサンタクロース、吸血鬼?などなど少しグロくてブラックジョークのような作品郡ですw 色も独特でポップな印象を受けました。
ということで、今年も楽しめるイベントでした。言葉では形容しづらい個性的な作品が多いので、私の拙い文章を読んでもちんぷんかんぷんかもw(すみません^^;) 作家の意図を全然理解できていませんが、雰囲気が面白かったです。また、全体的に去年以上に運営面が洗練されていたように思えましたので、来年の開催も期待したいところです。
なお、この手のイベントとして、今年もアートフェア東京2011が開催されるようですので、こちらも楽しみです(こちらは3日間しかないので興味がある方はお見逃し無く)
参考リンク:アートフェア東京2011 公式サイト

【展覧名】
G-tokyo 2011
【公式サイト】
http://www.gtokyo-art.com/
【会場】森アーツセンターギャラリー ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
【最寄】六本木駅
【会期】
2011年2月19日(土)~20日(日) ギャラリー・デイズ -アートフェア本会期-
2011年2月21日(月)~27日(日) エキジビション・ウイーク
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
0時間40分程度
【混み具合・混雑状況(金曜日20時頃です)】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【感想】
金曜の夜遅い時間だったこともあり空いていて快適に観ることができました。その反面、ギャラリーの方も一切いないようでしたw
G-tokyoは昨年も開催されていましたが、前回は2日間のみだったのに対して、今年は2日間のギャラリー・デイズに加え、7日間のエキジビション・ウイークと少し長めとなっていました。
参考記事:G-tokyo 2010 (森アーツセンターギャラリー)
今年も個性的なギャラリーと作品が連ねていたので、いくつか気になったものをご紹介しようと思います。
<A ギャラリーSIDE2> ハーモロディックス ★ギャラリー紹介ページ
ここではムラタ有子 氏の作品が好みでした。淡い色だけどしっかりした色彩で、海岸、茄子、マスカット?、鼠?などの絵が並んでいました。爽やかで温かみを感じます。この人の作品は去年も良かったなあ。
他の画家の作品もいくつかあり、マティスのジャズをモチーフにしたような作品もありました。
参考記事:マティス Jazz (ポーラミュージアム アネックス POLA MUSEUM ANNEX)
<C シュウゴアーツ> 戸谷成雄 ミニマルバロックⅨ ★ギャラリー紹介ページ
このギャラリーには巨大な立方体の作品がありました。規則的に四角い凹凸がついた側面に、溝みたいなものがあり、思わず覗き込んでしまいましたがそこから中は見えません。 側面には細かいヒビのようなところもあり、そこからは中が見えて、中には所々が木みたいになっていました。どういう意味があるのか分かりませんが、1つの世界観があるようです。私としてはどうにも中が気になる作品でしたw
<D SCAI THE BATHHOUSE> The Light Field-光の場- ★ギャラリー紹介ページ
ここで気になったのは上村洋一 氏の「New Order」という作品でした。ガラスに描かれた譜面がが3重になったものが2つ対となっていて、1/6~6/6の6枚の譜面のようでした。譜面の背面には鏡にスピーカーがついていて、音楽が流れていました。静かな曲で作品共々繊細な美しさがありました。
<E ケンジタキギャラリー> アルフレッド・ジャー個展 ★ギャラリー紹介ページ
このギャラリーはアルフレッド・ジャーという作家の個展となっていて、「untitled(water)」という作品が目立っていました。 3つセットの四角いディスプレーの上に写真?が写されていて、青い海の上を船が飛沫をたてたような感じでした。この他にもいくつかこの人の作品があり、香港のボートピープルなどをテーマにしているようでした。
<F 山本現代> ANOTHER CONSTRUCTION アナザー・コンストラクション ★ギャラリー紹介ページ
ここはまず、ビーズを使って作ったマスクのような作品が4つ並んでいるのが気になりました。通路の近くにはこれを顔につけた男性の半裸の写真もあるのですが、ちょっと怖いようなシュールさを感じました。 また、街の建物かミニチュアか分からないような不思議な写真も並んでいました。背景が真っ黒なのにぽつんとリアルな建物がたっていたりして、超現実的な雰囲気があり面白かったです。
<H ワコウ・ワークス・オブ・アート> ヴォルフガング・ティルマンス個展 ★ギャラリー紹介ページ
ここはヴォルフガング・ティルマンス氏の個展となっていました。(ヴォルフガング・ティルマンス氏は2000年にターナー賞を受賞したほどの作家です) 色紙のような少しグラデーションがついた長方形が壁面に並んだ作品が展示されていて、これって作品なの??とちょっと驚きw しかし、その幾何学的な配置と色の取り合わせが洒落た感じで、スマートな空間となっていました。
<J オオタファインアーツ> 樫木知子・さわひらき ★ギャラリー紹介ページ
線が細く妖しい美しさの女性を描いた大きな絵が3点ほどありました。体の線が柔らかくしなやかな感じも何とも好み。
他に、たくさんの鳥が空を舞うような映像作品もあり、こちらも面白い作品でした。
<Sapphire Bar>
休憩所というか、スポンサーのボンベイ・サファイア(ジン)の試飲ができるバーのようなコーナーもありました。飲んでいる人が多かったですが、私は下戸なので飲んでいませんw 薄暗いバーカウンターのようですが、それだけではなく、ここにも中村拓志&NAP建築設計事務所による「幻影のマティーニ」という作品が展示されていました。円筒のガラスケースの中で延々と水が渦を巻いているのが5×8で40個並んでいて、後ろにある鏡でさらに倍に見えました。暗い中で渦を巻くのが無数に並んでいる風景は幻想的で、しばらく見ていても飽きませんでした。
<K ミヅマアートギャラリー> 天明屋尚 個展「縁起物」 ★ギャラリー紹介ページ
ここは天明屋尚 氏の個展で、伝統的な日本画と現代の手法が融合したような未知の世界が広がっていました。目を引いたのが「獏図」という作品で、黒を背景にカラフルな鎧兜に身を包んだ獏が描かれ、その上に矢を番えた男が乗っています。絵は和風な感じなのですが、色は淡く明るい印象を受けました。新しい感覚で面白い作風です。他にも江戸時代の人々を描いたような作品も並んでいて、このギャラリーが一番好みだったかな。
<M ヒロミヨシイ> セオリー・オブ・ヘブン ★ギャラリー紹介ページ
ここには巨大な人形が折り重なるように積まれた作品がありました。単純化され異様に眼が大きいアフリカの彫刻のような感じです(というか、ウルトラマンのダダという宇宙人を髣髴しましたw)何を意味しているのか分かりませんが、迫力があり少しユーモラスなところもあるように思えました。
<O TARO NASU> ジョージェ・オズボルト 個展 ★ギャラリー紹介ページ
ここは奇妙な肖像が並んでいました。煙草を吸う修道士みたいな人や、モナリザの模写?、口から血を垂らし顔が解けているかのように見えるサンタクロース、吸血鬼?などなど少しグロくてブラックジョークのような作品郡ですw 色も独特でポップな印象を受けました。
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