関東近辺の美術館めぐり ~美術・美景・美味を楽しむブログ~

La Palette(ラ パレット) 【平塚界隈のお店】

前々回前回とご紹介した平塚市美術館の展示を観た後、館内にあるLa Palette(ラ パレット)というお店で軽くお茶してきました。

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【店名】
 La Palette(ラ パレット)

【ジャンル】
 レストラン/カフェ

【公式サイト】
 http://www.mupalette.com/
 食べログ:http://r.tabelog.com/kanagawa/A1404/A140407/14007487/
 ※営業時間・休日・地図などは公式サイトでご確認下さい。

【最寄駅】
 平塚駅

【近くの美術館】
 平塚市美術館(館内のお店です)

【この日にかかった1人の費用】
 900円程度

【味】
 不味_1_2_3_④_5_美味

【接客・雰囲気】
 不快_1_2_3_④_5_快適

【混み具合・混雑状況(土曜日16時半頃です)】
 混雑_1_2_3_④_5_快適

【総合満足度】
 地雷_1_2_3_④_5_名店

【感想】
閉館が近いこともあって、空いていて快適にお茶することができました。

店内はこんな感じで、こざっぱりとした雰囲気です。
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この日はケーキセット(900円)を頼みました。
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まずはアップルパイ。
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細かく刻まれたりんごが中に入っています。やや酸味があり甘い生地と合っていて中々美味しいですが、もうちょっと深みがあると良いかも。付け合わせのように一緒にきたフルーツは甘いものの後ということもあり、ちょっと酸っぱい感じ

続いてアイスコーヒー。
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こちらは苦味があって酸味はあまりない感じです。コクもまあまあかな。


ということで、飛び抜けて美味しいというわけではないですが、美術館の展示を観て疲れた後にゆっくりできるのが嬉しいです。この辺はあまりお店も無いようなので、この美術館に行く際には重宝しそうです。レストランメニューもあるそうなので、ランチも取れそうでした。


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アーティストin湘南Ⅰ  ~工藤甲人・伊藤彬・中野嘉之・山本直彰・斉藤典彦~ 【平塚市美術館】

前回ご紹介した平塚市美術館のエコール・ド・パリ展を観た後、隣の部屋で開催されていた「アーティストin湘南Ⅰ  ~工藤甲人・伊藤彬・中野嘉之・山本直彰・斉藤典彦~」も観てきました。

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【展覧名】
 アーティストin湘南Ⅰ ~工藤甲人・伊藤彬・中野嘉之・山本直彰・斉藤典彦~

【公式サイト】
 http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/2011204.htm

【会場】平塚市美術館  ★この美術館の記事  ☆周辺のお店
【最寄】平塚駅

【会期】2011年7月22日(金)~9月11日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間30分程度

【混み具合・混雑状況(土曜日15時半頃です)】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
空いていてゆっくりと観て廻ることができました。

この展示は平塚市のある湘南をはじめ神奈川県にゆかりのある現代の画家を紹介する展示となっています。今回はその中でも平塚市美術館で個展を開いたこともある5人の作品が50点ほど展示されていました。せっかくなので5人とも気に入った作品を通じてご紹介しようと思います。

まず部屋に入ってびっくり。大型の作品ばかりです。

工藤甲人 「愉しき仲間(二)」
森の中で地べたに座り、上方のカラスにりんごを差し出す裸の少年を描いた作品です。カラスは巨大で人の半分くらいもあります。その後ろにはキツネや他の人々、大きなフクロウなどもいて、むしろ人が小さいのかも?? シュールな光景です。また、色はぺったりとしていて素朴派のような雰囲気もありました。

工藤甲人 「相」
4曲の屏風で、うねるような桜の木とピンクの花が咲き、背景にはオレン~赤の太陽が描かれています。色は強いものの、ぼんやりと混ざり合うような色彩が独特で幻想的でした。
この画家の作品は夢の中のような神秘的な雰囲気のものが多かったように思います。色彩が強いけれどもまどろむような感じかな。蛾などの虫をモチーフにしている作品の割合も多かったです。

伊藤彬 「夢の入口」
白い満月の浮かぶ夜の草原で、樹の下に佇む少年と左の木陰から出てきた白い象が描かれています。静かな雰囲気の中に現れた像が神聖な感じで、確かに夢の入口のような不思議な光景でした。

伊藤彬 「山水-うつろふ1」「山水-うつろふ2」 ★こちらで観られます
いずれも4面からなる屏風のように大きな作品です。全体的に黒く、炭で覆われているのですが、白い植物が絡まるように描かれています。下の方には白い流れのようなものがあり、これが川の様子のようでした。白黒で暗い画面でしたが植物の生命力や川の勢いを感じさせました。

斉藤典彦 「Luminous:内なる光」
横長の壁画のような作品で3つセットとなっています。(1つに2~3面あるような感じ) 絵の具が流れるような抽象で、白、黒、オレンジなどの色を元に様々な色が重なっています。絵の前に立って囲まれてみると、何か神聖で荘厳な印象を受けました。これはマーク・ロスコの作品が並ぶ部屋に入った時の感覚に似ているかも??
この部屋にはそうした抽象的な作品が多かったのですが、1点だけやや具象的な作品もありました。

中野嘉之 「樹-風の音」 ★こちらで観られます
枯れ木の根元に立つ黒鷺(くろさぎ)を描いた作品です。枯れ木は上に向かって勢い良く伸び、黒い空と同化するように渦を巻いています。背景には金の葉などもあり、風が強く吹いているような流れを感じました。黒鷺の精悍な顔つきと共に緊張感のあるダイナミックな作品でした。

中野嘉之 「刻」 ★こちらで観られます
6曲1双の屏風です。左から右にかけて流れるように水色とピンクの何かが描かれています。夕暮れの雲かな?? その淡い色彩も含めて幻想的で、風が吹いているような感じを受けました。この作品も目の前にすると圧倒されます。

山本直彰 「IKAROS」
まるで足が4本あるように、もがきながら落ちてくる黒っぽい人影があり、タイトルから察するにこれはイカロスのようです。そして、左下にはそれに不釣合いな感じで赤白の3本の煙突のある建物が描かれています。神話と工場という組み合わせが奇妙ですが、この建物は福島の原子力発電所を描いたものだそうです。描いた時期はチェルノブイリ事故の後の頃だそうですが、現在の状況を予見していたかのようで驚きました。イカロスと原発…、非常に暗示めいてます。

山本直彰 「Republic SquareⅠ」 ★こちらで観られます
黒っぽいドアに白い絵の具をぶちまけたような感じの作品です。斜めに線があり勢いを感じる一方、様々な色も使われていて緻密な感じもありました。何故ドアをこのような作品にしたか意図は分かりませんでしたが、この周りには数点ありました。


ということで、現代の日本画の多様性を知ることができました。エコール・ド・パリ展に行く方は、こちらの展示も一緒にご覧になることをお勧めします。この展示の後は年内中にPart3まで作家を変えて同様のテーマで開催されるようです。詳しくは公式ページをご確認ください。


おまけ:
平塚市美術館の中はこんな感じで非常に綺麗です。
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花ひらくエコール・ド・パリの画家たち 【平塚市美術館】

先週の土曜日に、平塚市美術館まで遠征して「開館20周年記念展 花ひらくエコール・ド・パリの画家たち パスキン、そしてシャガール、フジタ、ローランサン…」を観てきました。

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【展覧名】
 開館20周年記念展
 花ひらくエコール・ド・パリの画家たち
 パスキン、そしてシャガール、フジタ、ローランサン…

【公式サイト】
 http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/2011203.htm

【会場】平塚市美術館  ★この美術館の記事  ☆周辺のお店
【最寄】平塚駅


【会期】7月16日(土)~9月4日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間20分程度

【混み具合・混雑状況(土曜日14時頃です)】
 混雑_1_2_3_④_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
結構人は多めでしたが、混んでいるというほどではなく自分のペースで観ることができました。

さて、この展覧会はエコール・ド・パリの時代の展示となっていますが、北海道立近代美術館のパスキンのコレクションが主役で、他の画家は同時代の画家という感じで数点ずつという内容となっていました。エコール・ド・パリの展覧会はしょっちゅうありますが、パスキンが主役というのは滅多に無いかも??
 参考記事;
  ポーラ美術館コレクション展 印象派とエコール・ド・パリ 感想後編(横浜美術館)
  ポーラ美術館コレクション展 印象派とエコール・ド・パリ 感想後編(横浜美術館)
  エコール・ド・パリ展 (松岡美術館)

構成は3つの章に分かれていてそれぞれ面白い作品がありましたので、気に入った作品を通じてご紹介しようと思います。


<パスキンの油彩>
まずはパスキンの油彩です。パスキンはブルガリアで1885年に穀物商の家に生まれ、1905年にパリに移り画家の道に入りました。天性の素描家でどんな時にも手を動かして素描を描いていたそうで、パリに行く前にはミュンヘンで風刺雑誌「ジンプリツィシスム」の挿絵を描いていたこともあったそうです。(そのためかパリでも社会の底辺の人々を題材としていました。) その後、1907年頃から本格的な油彩を始め、最初は厚塗りでぎこちなかったものの、対象を感覚的に捉えていたそうです。また、この頃のフォーヴィスムやキュビスムの影響で当時の前衛にもチャレンジしています。 やがて1914年にアメリカに渡り、20年にパリに戻ってからは女性や裸婦を中心に描くようになり、1920年代後半には素描の線を生かした淡い色彩の繊細な作風に変化して行きました。パスキンの裸婦は貧相だったり無防備な様子で描かれているようですが、内面的なものを追求しているとのことで、この章でもそれを伺わせる作品が並んでいました。

最初にアトリエの写真が展示されていて、シャガールやスーチン、モディリアーニなどがいたラ・リュッシュ(蜂の巣)や、ピカソ達がいたバトー・ラヴォワール(洗濯船)などの写真が並んでいました。また、エコール・ド・パリを語る上で欠かせないカフェの写真やマティスの制作風景の写真などもありました。

ジュル・パスキン 「女学生」 ★こちらで観られます
カーペットの上?でクッションに横たわっている女性を描いた作品です。手を組み、目を閉じてうつむく姿はちょっと悲しげな感じもします。背景には青や赤、白、黄色のカーテン、カーペットは黄色、服は紺色というように色の取り合わせは強くなりそうな対比ですが、実際には落ち着いた色彩なのが面白く思いました。写実的で初期の油彩のようでした。

ジュル・パスキン 「ソファに腰掛けるシュザンヌ」
シュザンヌというのはユトリロの母のシュザンヌ・ヴァラドンのことかな?? 裸婦像で、うなじに手をやり足を組んで赤いソファに寄りかかっている姿です。右のほうをじっと見つめているのですが、ちょっと怪訝そうにも見えました。これも色は対比的ですが、柔らかい印象を受けました。
この辺の作品を観ていると、具象的ですが徐々に独自の世界になってきている感じがします。

ジュル・パスキン 「キューバの人達」 ★こちらで観られます
人々や馬が行き交う街の様子を描いた作品です。だいぶ簡略化されてセザンヌやキュビスムのような雰囲気があり、色合いは淡めです。右のほうで額を拭う女性や、中央の馬などに目が向きました。こんな作風もあることに驚きました。この辺は作風の変遷が面白いです。
近くにはサルモン(ピカソたちの仲間)を描いた肖像もありました

ジュル・パスキン 「腰掛ける女」
足を組んで椅子に座る女性を描いた作品です。露出の多い服で、肩に毛皮のようなものを羽織っています。茶色くぼんやりした背景で、ややキュビスム的な雰囲気を感じます。ぼやけた色合いですが女性の存在感がありました。

ジュル・パスキン 「花束を持つ少女」 ★こちらで観られます
紫の服を着た少女が赤やピンクの花束を持って白いソファに座っている様子を描いた作品です。あまり機嫌が良くなさそうな顔で何か不安なのかな? 輪郭線が残っているのですが、これは素描の線らしく、それを油彩でも活かしているようでした。また、全体的に淡い色彩の中で赤い花の鮮やかさが目を引きました。

ジュル・パスキン 「三人の女達」
白い布の上で横たわる3人の裸婦を描いた作品です。淡い色で裸婦が布に溶けこむような感じもしますが、境界線に素描の筆跡が残っています。3人ともまどろむような顔で夢見ているような雰囲気でした。パスキンというとこういう画風を思い浮かびます。好みの作品です。

この辺は裸婦や女性像が並びます。


<エコール・ド・パリの時代>
続いてはエコール・ド・パリのコーナーです。エコール・ド・パリというのはパリに集まった外国人画家によって彼らの故郷をルーツにするものを取り入れるなど、既存のパリの芸術とは違った表現をした芸術の潮流で、ラ・リュッシュ(蜂の巣)やバトー・ラヴォワール(洗濯船)といったアトリエを兼ねたアパートや、カフェなどを拠点にして、お互いに交流していました。一口にエコール・ド・パリと言っても、画風は様々なので一緒に括っているのは便宜上と言っても良いかもしれません。ここにはそうした個性的なエコール・ド・パリ時代の画家の作品が数点ずつ並んでいました。

マリー・ローランサン 「三人の娘」
パステル調の淡く明るい色彩で描かれた3人の女性像です。青や赤の服で華やかかつ神話の中の世界のような雰囲気があります。ローランサンと言えばこういう作風というくらい、らしさがありました。以前どこかで観た気もします。
隣には早い時期の作品もあり、時期による作風の違いもよく分かりました。
 参考記事:マリー・ローランサンの扇 (川村記念美術館)

この辺にはドランやアンドレ・ロートの作品もありました。

マルク・シャガール 「パリの空に花」
青で描かれたエッフェル塔が建つパリを背景に、宙を舞うウェディングドレスを着た女性と、その隣で逆さまになった男性が寄り添っている様子を描いた作品です。また、画面の右側からは赤い花束が大胆に伸びていて花嫁と共に流れるような対角線となっていました。おなじみの題材が揃っているように思いますが、やや色が薄い気がするかな。大画面で見ごたえのある作品でした。
 参考記事:シャガール ロシア・アヴァンギャルドとの出会い―交錯する夢と前衛― (東京藝術大学大学美術館)

モーリス・ユトリロ 「シセイ・アン・モルヴァン」
どんよりした雲の下のパリの通りを描いた作品です。全体的に落ち着いた色合いで、恐らく初期の「白の時代」(最も評価が高い時期)の作品だと思います。微妙な色の違いがあり、家の壁の表現は特に見事です。画面に人通りはありますが、曇りの憂鬱な雰囲気も流石です。
 参考記事:モーリス・ユトリロ展 -パリを愛した孤独な画家- (損保ジャパン東郷青児美術館)

この辺にはユトリロがもう1点と、近くにはパスキンの嫁のダヴィッドの作品もありました。

モイズ・キスリング 「魚の静物」
カゴから投げ出されたように折り重なって机に乗っている様々な魚を描いた静物です。色とりどりの魚はちょっとグロテスクな風貌をしていますが、質感や曲線の表現が面白いです。
この隣にもキスリングの作品があったのですが、そちらはキスリングっぽくなく、キュビスム、シュプレマティスム、フォーヴィスムなどを足したような画風でちょっと驚きました。

モーリス・ド・ヴラマンク 「風景」
暗い雲の立ち込める空の下、手前に伸びる道とその脇の家々を描いた作品です。家はややセザンヌ的な幾何学性があり、手前の道や雲は流れるような力強い筆後がありました。

ヴラマンクはもう1点ありました。ここまでこの章は風景画が中心でしたが、ここからは人物中心です。

モイズ・キスリング 「オランダの娘」
青を背景に青い服と白いレースの服とベールのようなものを被った女性で、やや虚ろな目をしているのはキスリングの人物画の特徴ですw 色が強くなめらかな印象があり、青地に白の服は爽やかな雰囲気でした。
ちなみに、これは前にどこかで観たことがあると思って自分のブログで調べてみたら、日本の美術館名品展に出てたようです。
 参考記事:日本の美術館名品展 2回目 (東京都美術館)

この両脇もキスリングの作品で、他にもペール・クローグやドンゲンもありました。

藤田嗣治 「二人裸婦」
腰掛ける金髪の女性と裸婦とその膝にもたれ掛かる黒髪の裸婦を描いた作品です。シーツのようなものを背景に柔らかい胡粉のような色合いで、細い輪郭線と緻密な陰影で表現されていました。結構大きな作品ですが繊細な美しさを感じます。
 参考記事:
  藤田嗣治展 人物と動物 所蔵作品より (目黒区美術館)
  藤田嗣治-東京・ニューヨーク・パリ (目黒区美術館)
  よみがえる幻の壁画たち レオナール・フジタ展 (そごう美術館)

藤田は他にも「ル・アーヴルの港」などもあります。また、モディリアーニによる藤田の像も久々に観ました。
  参考記事:セーヌの流れに沿って-印象派と日本人画家たちの旅 感想後編 (ブリヂストン美術館)

続いてはシャガールのリトグラフのコーナーです。「ダフニスとクロエ」のシリーズの作品が1部屋を占めていて、水彩のように明るく軽やかな色合いの作品が並んでいます。淡いけど色の対比はシャガールそのもので物語を盛り上げているようでした。


<パスキンの素描、水彩、版画>
最後はパスキンの素描や水彩、版画のコーナーです。パスキンは1914年まで風刺画を描いていたそうで、1914年にアメリカに渡った後は1917年にダヴィッドと結婚し、メキシコやキューバを旅行してその土地のタイトルをつけては日記的に素描を描いていたそうです。(解説によるとこの頃の画風はおおらかなのだとか) その後もチュニジアやアルジェリアを旅行していたようです。
1920年代になると油彩同様に裸婦が多いそうですが、版画は油彩の繊細な作風と異なり明暗のはっきりした線で表現したようです。ここにはそうした様々な画風の作品が並んでいました。

ジュル・パスキン 「パリの貧民街」
風刺というか、貧民街でクラス人々を描いた作品です。道端で子供たちが遊び、男女がそれを観ています。サラサラっと描いたような細い素描に色付けした感じで、ありのままを描いているようでした。

この辺は小さめの作品が並びます。

ジュル・パスキン 「黒いスカートのエルミーヌ」
足を曲げて腕を組んで横たわるエルミーヌ・ダヴィッド(まだ結婚する前の奥さん)を描いた作品。ほとんどモノクロですが髪の毛と唇だけ色がついていて、結構写実的な作品でした。素描の力量を感じます。

ジュル・パスキン 「キューバの外輪船」
黒い煙突のある平べったい白い船と、ヤシの木が生えるキューバの風景を描いた水彩です。軽やかな色が付けられていて爽やかな雰囲気がありました。
この辺はキューバを題材にした作品もあります。それにしても作風が色々あって1人が描いたとは思えませんw

ジュル・パスキン 「国吉夫人」
国吉というのは日本人画家の国吉康雄のことかな? ソファに足を組んで座るスカートの女性を描いた作品です。ショートカットの髪で目をつぶっていて、クールな印象を受けます。やや仏像的な優美さもあるかな。素描ですが内面的なものを感じさせる作品でした。
近くにはかなり抽象に近い作品や、サロメやシンデレラの挿絵のような作品もありました。


ということで、中々貴重な機会となっていました。どうせならパスキンに絞ってもう少し詳しく掘り下げてくれたらなあとも思いますが、世間的にはパスキンって誰?という感じで興行的には厳しいのかなw この美術館は施設自体も綺麗な建物なので、気になる方はチェックしてみてください。


おまけ:
4年ほどに渡って活躍してくれたコンパクトデジカメのLUMIX (ルミックス) DMC-TZ3ですが、約21,000枚ほど撮ったところで引退となりました。まさに名誉の引退。(しかしまだ使えるので友人にあげましたw)
今後は代わって新たに購入したOLYMPUSのSZ-30マルチレコーディングが後継を担います。今度は24倍までズームが効く凄いやつです。
 参考リンク:OLYMPUS SZ-30MR




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文化勲章受章作家の競演 日本絵画の巨匠たち 【ホテルオークラ アスコットホール】

お盆休みで間があきました^^; 前回ご紹介した大倉集古館の展示を観た後、ホテルオークラのアスコットホールへ行って、東日本大震災復興支援 チャリティーイベント「アートで心をつなぐ」 第17回秘蔵の名品アートコレクション展 文化勲章受章作家の競演 日本絵画の巨匠たち を観てきました。この展示は途中で作品の一部に入れ替えがあるようで、私が行ったのは初日でした。

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【展覧名】
 東日本大震災復興支援 チャリティーイベント「アートで心をつなぐ」
 第17回秘蔵の名品アートコレクション展
 文化勲章受章作家の競演 日本絵画の巨匠たち

【公式サイト】
 http://www.hotelokura.co.jp/tokyo/special/art11/

【会場】ホテルオークラ アスコットホール  ★この美術館の記事  ☆周辺のお店
【最寄】六本木一丁目/溜池山王/神谷町


【会期】2011年8月6日(土)~8月28日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間30分程度

【混み具合・混雑状況(土曜日15時半頃です)】
 混雑_1_2_3_④_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
お客さんは結構いましたが、自分のペースでゆっくりと鑑賞することができました。

このアスコットホールは普段は美術館ではないのですが、毎年この時期になるとチャリティーの展示を開催しています。私も何年か前から観に行っているのですが、記憶が残っているところでは、第14回は印象派やエコールド・パリ、日本画・富嶽三十六景や東海道五十三次の浮世絵、第15回はオランダの絵画展というように毎年趣向が変わっていて、確か去年の第16回は平山郁夫の展示でした(こちらは見逃しました)
 参考記事:第15回秘蔵の名品アートコレクション展 ~日蘭通商400周年記念 栄光のオランダ絵画展~ (ホテルオークラ アスコットホール)

そして今年は文化勲章を受章した日本の画家の展示となっていて、大きく分けて日本画と洋画のコーナーとなっていました。有名画家が綺羅星の如く競演していましたので、気に入った作品を通して展覧会の様子をご紹介しようと思います。


<日本画>
まずは日本画のコーナーです。入口付近には鏑木清方、横山大観などの作品が並び、最初からビッグネームとなっています。

安田靫彦 「吾妻はや」
富士山を背景に白馬にまたがって右手を上げる日本武尊(ヤマトタケル)を描いた作品で、タイトルの「吾妻はや」というのは亡くなった妻を偲んでいるようです。線が細くデフォルメされたような画風で、やや大和絵の雰囲気もありました。

東山魁夷 「萬緑新」
昭和天皇・皇后陛下の住む吹上御所に飾るために描かれた作品です。陛下の要望で猪苗代湖の湖畔を描いているそうで、全体的に緑がかった大画面に悠然とした森の深い緑が重なり静けさを感じました。魁夷らしい作品です。
魁夷はもう1点近くにありました。

山口蓬春 「夏の印象」
額のように全体の周りを囲う朝顔の葉と花、中央に色々な貝やモザイク状の表現となっている麦わら帽子を描いた作品です。朝顔の葉っぱがリズミカルで、緑地に輪郭線を描く表現が軽やかでした。貝や麦わら帽子も明るい色で、夏らしい爽やかな印象を受けました。

奥村土牛 「吉野懐古」
吉野の山の上から山の斜面を観るような構図の風景画で、右のほうに満開の桜もあります。全体的に滲みを使って描かれた淡い色彩で、夢の中のような幻想的な風景でした。以前観たことがある気がするけど山種の展覧会だったかな??
 参考記事:生誕120年 奥村土牛 (山種美術館)

この辺には前田青邨の作品などもありました。

橋本明治 「球」
ビリヤード台で白球に向かってキューを構える白黒チェック柄の服を着たヒゲの男性を、正面から描いた作品です。真剣に球を見る眼差しや手付きに緊張感がありました。題材や構図が面白かったです。

小野竹喬 「新月」
細い月と雲の浮かぶ空と、手前の木々の枝を描いた作品です。柔らかい色使いで、夕方の情景がしんみりと表されていました。手前に枝を入れる構図は小野竹喬の作品では結構観るかな。
 参考記事:生誕120年 小野竹喬展 (東京国立近代美術館)

山本丘人 「地上風韻」
4面からなる大きな作品で、咲き誇る藤棚の下で洋風の白い椅子に腰掛ける、白い服に黒髪の女性を描いています。女性は後ろ姿で左側を向き、美人ではないかと想像させます。全体的にぼんやりした中で満開の藤の色が美しく、時間が止まったかのような神秘的な光景となっていました。

川合玉堂 「奔潭」
6曲1双の大きな屏風です。墨の濃淡で渓流の水の流れを描いていて、様式化された岩や水に勢いがあり流れを感じます。その一方、背景がうっすらして霧が立ち込めるような幽玄の雰囲気もありました。

小林古径 「木菟(みみずく)」
暗い背景に横に伸びた梅の木と、その枝にとまる木菟(みみずく)を描いた作品です。濃いピンクの花は満開で妖しい程に鮮やかです。みみずくはじっと様子を観ているようで、静かな中に緊張感がありました。

川端龍子 「鯉」
6曲1双の屏風で、たくさんの鯉を描いた作品です。右隻から左隻まで鯉の群が列を組んでいて、ぐるっとカーブして進む様子がダイナミックに描かれています。また、動きの滑らかさも感じさせ、いきいきとしていました。

この辺には竹内栖鳳の作品もありました。

加山又造 「雪山」
雪の積もった山の斜面とそびえる山を描いた作品です。手前を塞ぐ枯れ木などからピーテル・ブリューゲルの作品を彷彿とさせます。緻密で色が強く、雄大さと冬の厳しさを感じました。
加山は何点かあり、白黒の牡丹の絵も良かったです。

上村松園 「鼓の音」 ★こちらで観られます
最近見る機会の多い上村松園の代表的な作品の1つで、今回のポスターにも使われています。赤い着物に青の帯の芸者が少し微笑むような表情で鼓を叩こうと身構えています。凛とした気品があり、色の取り合わせも艶やかでした。
 参考記事:
  上村松園 素描、下絵と本画 (川村記念美術館)
  上村松園展 (東京国立近代美術館)

この近くには大観や堂本印象の作品もありました。

平山郁夫 「想一想」
森の中に座した仏らしき人影を描いた作品です。深い緑の中で静かに金色に輝くようで、非常に神聖な雰囲気です。おぼろげで夢想的な作品でした。
 参考記事:仏教伝来の道 平山郁夫と文化財保護 (東京国立博物館 平成館)


<洋画>
続いては日本人の洋画のコーナーです。こちらは日本画に比べると点数は少なめでした。

藤島武二 「屋島よりの展望」
高い位置から屋島の海を描いた作品です。赤紫に染まる空、海に浮かぶ船など伸びやかで清々しい風景となっていました。筆の速さを感じるのも流石です。

梅原龍三郎 「桜島」
赤く雄大にそびえる桜島とその手前に並ぶ家々を描いた作品です。簡略されて赤で表現された山肌が力強い印象となっていました。師のルノワールとも違ったどっしりとした感じがあります。

この隣には安井曾太郎の花瓶に入った花の絵もありました。また、坂本繁二郎、林武の作品も良かったです。

岡鹿之助 「運河」 ★こちらで観られます
パリの運河を描いた作品です。点描で描かれていて、ざらつくような質感があります。シンメトリーで写実的な風景ではあるのですが、ルソーなどの素朴派を彷彿する幻想的な作風となっていました。かなり好みの作品です。

小磯良平 「集い」
中央に、背中に帽子を背負うようにつけて立つ女性、その周りに6人の人々が集まって楽器を持っていたりしています。緻密な描写で、明暗が左右でくっきり分かれているのが劇的な雰囲気でした。小磯良平はかなり好みの画家です。
ちなみにこれは以前に日本赤十字社所蔵美術展の時にもご紹介しました。
 参考記事:日本赤十字社所蔵美術展 -人道と平和への想い-(千葉県立美術館)

牛島憲之 「春ぬるむ」
地上と空の境界線が曖昧な砂漠のようなところに、浮かぶように緑の木々が並んでいます。その木の下のベンチに人々が腰掛けていたり、近くを散歩している人もいるので公園を描いているのかな。シュールで、少し寂しいような楽しいような不思議な光景となっていました。
 参考記事:牛島憲之 ―至高なる静謐― (松濤美術館)

伊藤清永 「曙光」
背を向けて鏡に向かう裸婦を描いた作品です。鏡には美しい女性の前面が映しだされちょっと首を傾げるように口紅を塗ろうとしています。ふっくらした体つきや髪の流れを感じるような筆使いはルノワールの作品を思い起こしました。

この辺には赤十字社所蔵展の時にご紹介した荻須高徳の「僧院の回廊」もありました。


ということで、今年も楽しむことができました。今回も300円のパンフレットと人気投票は健在で、パンフレットを購入した上で人気投票は山口蓬春の「夏の印象」に一票投じてきました。会期が短いですが、中々充実した展覧会なのでお勧めです。

さらに智美術館にもハシゴをする計画だったのですが、流石に時間切れとなりましたw


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大倉喜七郎と邦楽 -“幻の竪笛”オークラウロを中心に-/美術に視る音色 【大倉集古館】

前回ご紹介した泉屋博古館分館の展示を観た後、近くの大倉集古館に移動して「大倉喜七郎と邦楽 -“幻の竪笛”オークラウロを中心に-/美術に視る音色」を観てきました。

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【展覧名】
 大倉喜七郎と邦楽 -“幻の竪笛”オークラウロを中心に-/美術に視る音色

【公式サイト】
 http://shukokan.org/exhibition/index.html

【会場】大倉集古館  ★この美術館の記事  ☆周辺のお店
【最寄】六本木一丁目/溜池山王/神谷町


【会期】2011年8月2日(火)~9月25日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間40分程度

【混み具合・混雑状況(土曜日15時頃です)】
 混雑_1_2_3_④_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
空いていて自分のペースで観ることが出来ました。

この展示はタイトルの通り、1階と2階の一部の「美術に視る音色 -描かれた楽器たち-」と2階の「大倉喜七郎と邦楽 -“幻の竪笛”オークラウロを中心に-」という2部構成となっています。それぞれ趣きが異なっていましたので、章ごとに展覧会の様子をご紹介しようと思います。


<美術に視る音色 -描かれた楽器たち->
まずは楽器が描かれた絵画作品中心のコーナーです。主に日本の作品が多く、中世から近代の作品が並んでいました。

鈴木其一 「宮女奏楽図」 ★こちらで観られます
掛け軸にされた扇形の作品です。大和絵風で、屋内で琵琶や横笛、琴などの演奏に興じる十二単の女性たちが描かれてます。色鮮やかで雅な雰囲気があり、楽器を演奏する姿が何とも優美でした。御簾が透ける表現も見事です。

この辺には桃山時代の屏風や、楽器を奏でる人が描かれた中国の巻物などもありました。

英一蝶 「獅子舞図 雑画帖のうち」
色紙くらいの大きさの作品で、笠を被って横笛を吹く人とそれに合わせて踊る獅子舞が描かれています。獅子舞の下からは2人の人間の足がのぞいていて、軽やかなステップを踏むような感じです。それに対して獅子の口はクワッと開かれ、生き生きとした雰囲気がありました。笛の音まで聞こえてきそうです。

英一蝶(はなぶさ いっちょう)は神楽を描いた作品もありました。また、作者不明の百鬼夜行図もちょっと間が抜けていて面白かったです。

狩野常信 「松に琴・紅葉に琵琶横笛図」
2枚セットの掛け軸です。右は鮮やかな緑色の松の下に置かれた琴、左は紅葉したモミジの下に置かれた琵琶と横笛と、舞い散るモミジの葉が描かれていますどちらも画面に人がおらず、ぽつんとした印象を受けます。静けさが漂っているのですが、ちょっと前までそれらの楽器が奏でられていたかのような余韻があり、逆に想像力を掻き立てられました。

1階の奥の方には鍋島の皿や邦楽に使う管楽器、琵琶、常設の仏像なども並んでいました。

原在中 「百鬼夜行図」
背の低い6曲1双の横長の屏風です。コミカルな画風で沢山の妖怪が描かれ、そのほとんどは物が長年を経て変化する付喪神(九十九神 つくもがみ)となっています。手足のついたシンバルのような仏具(鐃鉢 にょうはち?)や琵琶、獣の足の生えた琴などの姿もあり、奇想天外な様相を呈しています。百鬼というほどはいないように思いますが、怖いというよりは愛嬌のある姿で面白かったです。

狩野(神山)養竹 「源氏物語図」
6曲1双の屏風で、三の丸尚蔵館が所蔵する、狩野探幽の「源氏物語図屏風」を忠実に踏襲した作品です。左右で源氏物語の54帖の代表的なシーンを描いていて、右隻は1扇あたりに縦に4場面ずつ、第5扇と第6扇には5場面あるので、全部で26帖(桐壺~常夏まで)描かれています。左隻は残りの28帖となっていました。
大和絵風で雅な雰囲気がありますが、やや色が弱い気もします。 これのどこが楽器と関係あるのか?というと、第18帖の「松風」で明石の君が琴を奏でるシーンや、第24帖の「胡蝶」で庭に龍の舟を浮かべてそこで演奏している様子などが描かれています。左隻にも第27帖「篝火」で琴が置かれていたり、第35帖「若菜」で女三の宮・明石の君・明石の女御の3人が合奏している様子などもありました。楽器という視点で源氏物語図を観たことはありませんでしたが、言われてみると結構あるものですね。面白い見方です。

1階はこの辺までで続いて2階です。この章の2階の作品は展示の最後にあったのですが、先にご紹介しておきます。

伊東深水 「小雨」 ★こちらで観られます
青い着物を着て少しうつむくように三味線を弾く女性を描いた作品です。真っ白な肌に切れ長の目、赤い唇など、艶やかでありながらも清純な雰囲気も併せ持っています。三味線をつまむような仕草もなんとも色っぽくて、物想いに耽るような表情も神秘的でした。素晴らしいです^^

鏑木清方 「七夕」 ★こちらで観られます
6曲1双の屏風です。右隻と左隻の間に短冊の付いた笹が立っていて、それがタイトルの由来のようです。右隻には椅子に腰掛けて長い髪をほどいている着物の美女と、蒔絵のような桶?に水を貯めてそれを観ている青い着物の女性が描かれています。左隻には、琴や糸巻き、物干しに掛けた着物、壺などを出している様子が描かれていて、青い着物に赤い帯の女性の後ろ姿も描かれていました。これらは供物なのか、女性の芸事の上達を七夕で祈っているそうです。また、左隻の女性の顔は見えませんでしたが、その視線の先には青空が広がり、清々しい爽やかさと女性らしい色気がありました。こちらも素晴らしい!


<大倉喜七郎と邦楽 -“幻の竪笛”オークラウロを中心に->
続いては大倉財閥2代目総帥である大倉喜七郎とオークラウロという楽器に関する章です。大体は大倉喜七郎にゆかりの深い邦楽関係の資料展示で、オークラウロというのは尺八にフルートに使う「ベーム式キーシステム」(穴に蓋をするやつです)を取り付けた楽器のようです。大倉喜七郎は三味線に西洋音楽の歌唱法を取り入れた大和楽など、西洋と日本の長所を合わせた音楽を創り上げていたそうで、オークラウロもそうした発想と似ているかもしれません。
ここにはまず大倉喜七郎の写真が並び、伊藤博文や有栖川宮らと一緒に写っていました。 また、ジャケットやトランクといった身の回りの品や、ローマで行われた日本美術展(通称、ローマ展)のポスターまであって、大倉喜七郎に関するコーナーとなっています。その後にオークラウロの実物が大小4つ並んでいます。見た目はフルートを縦にしたような感じでした。 近くには当時の音符や楽譜、尺八番付、特許の資料、教本、写真、広告なども並んでいます。部屋の奥にもオークラウロがあり、フルートと尺八が合体した感じがよくわかります。館内でもその音色と思われる音楽が流れていたのですが、音は尺八っぽい感じでした。

その後には大和楽のコーナーとなっています。三味線や、見台、公演の様子を撮った写真などもありました。


ということで、後半は資料が多かったですが、絵画の方は思った以上に粒ぞろいで楽しむことが出来ました。特に清方と深水は好みでした。ここはぐるっとパスの提示で入ることができるので、近くの美術館と一緒にハシゴしてみると面白いと思います。
この後、ホテルオークラの中にあるアスコットホールの展示を観に行ってきました。


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書斎の美術 -明清の玉・硝子・金工を中心に- 【泉屋博古館 分館】

前回ご紹介したお店でランチを済ませた後、すぐ近くの泉屋博古館 分館で「書斎の美術 -明清の玉・硝子・金工を中心に-」を観てきました。

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【展覧名】
 書斎の美術 -明清の玉・硝子・金工を中心に-

【公式サイト】
 http://www.sen-oku.or.jp/tokyo/program/index.html

【会場】泉屋博古館 分館  ★この美術館の記事  ☆周辺のお店
【最寄】六本木一丁目/神谷町


【会期】2011年7月16日(土)~9月25日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間30分程度

【混み具合・混雑状況(土曜日14時頃です)】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
いつも通り空いていて、ゆっくりと観ることができました。

さて、今回の展示は「明清の玉・硝子・金工を中心に」というサブタイトルの通り中国の明・清時代の様々な工芸品が並ぶ内容となっていました。小規模な展示ですが他館の作品と合わせて80点程度となっていましたので、気に入った作品をいくつかご紹介していこうと思います。


<第1室>
「白玉獣面文蟠龍耳形瓶」
白っぽくてやや緑がかった、いわゆる「玉(ぎょく)」と呼ばれる石で作られた瓶です。側面に龍を象った耳が2つあり、壺の中央には饕餮文(とうてつもん)があり、上の方には蝉の文もあります。結構大きくて、色合いが美しいので見栄えの良い作品でした。
解説によると玉は新石器時代に作られたそうですが、これは清時代の復古作だそうで龍は清時代の影響だそうです。
 参考記事:国宝那智瀧図と自然の造形 (根津美術館)

この辺には爵(しゃく)や香炉なども展示されていて、この玉でできた作品も結構ありました。

「水晶蟠龍蓋獅子耳香炉」
水晶で作られた香炉です。とぐろを巻いた龍の彫刻が蓋にあり、茶釜のような形をしています。足の部分が獣の足となっているのも面白い意匠でした。水晶というだけでも驚きなのに細工も見事です。
この近くには翡翠でできた香炉などもありました。

「金錯花鳥文鉄小花瓶」 ★こちらで観られます
漆の黒地に金で幾何学的な模様や鳳凰のようなものが描かれた小瓶です。解説によると金は象嵌になっているそうで、非常に細かく技術の高さを感じます。形も優美で素晴らしい作品でした。

部屋の奥には内藤湖南博士のコーナーがありました。内藤湖南博士は東洋史学に不朽の業績を残した学者で、中国書画をコレクションしていたようです。ここには書画が5点並んでいます。

乾隆帝 「行書五言律詩」
掛け軸になった書です。清の6代皇帝の乾隆帝による直筆で、自詠の澄観斉という詩を書いているようです。読みやすいスッキリ綺麗な字で、現代日本人でも何となく読めます(意味はわかりませんがw) 真面目そうな印象を受けました。

「鍍金魁星像」 ★こちらで観られます
日本で言うと風神雷神か鬼のような者が、左手で升を懐に抱えて右手では筆を持っている金色の像です。右足を曲げて左足だけで立っているのですが、走っているような姿勢に躍動感がありました。表情はクワッとした顔で、足の鉤爪のようなものなども面白い姿です。
解説によると、タイトルの魁星というのは北斗七星の斗形の四星のことで、さきがけの意味から科挙を目指す者が合格祈願をしたそうです。道教に関係ありそうですね。
 参考記事:知られざるタオの世界「道教の美術 TAOISM ART」 -道教の神々と星の信仰- (三井記念美術館)

「鍍金獣面八卦文喚鐘」
金色の小さめの金です。側面に細かい文様がびっしりあり、上部に双頭の龍が両脇を睨みつけています。非常に重厚で豪華な印象があり、小さいながらも威厳すら感じました。

この辺りには置物やハンコなどがありました。

「黄地紅被硝子瓶」
黄色地に赤の草花文のある瓶です。どぎつい位の色合いで、形は後のアールヌーボーの時代の作品を思わせる大胆さがあります。乾隆帝の時代にはこういう色合いが流行ったそうですが、ちょっと異様な雰囲気の色でした。

この辺には数珠や如意のコーナーもありました。これらも玉でできています。

「鼻煙壺」50点 ★こちらで観られます
嗅ぎタバコを入れるための小瓶が50点、ズラッと並んでいます。50点以上あったようにも見えましたがw どれも一様ではなく、染付風の作品もあれば、被せガラス、琥珀、瑪瑙などを使った作品もあり、意匠もひょうたん型だったる唐辛子のような形、中国風の絵が描かれた作品などいずれも個性的でした。この個性と遊び心は日本の江戸時代の根付に通じるものがあるかも??


<第2室>
中央の部屋を通って反対側の2室です。こちらは酒器(爵、「か」、尊)などが並んでいます。1つ1つの違いはよくわかりませんが、X線の写真で中の断面が分かるのは面白い趣向でした。

「せっ曲文き形香炉」 ★こちらで観られます
2羽のみみずくが背中合わせになったデザインの酒器で、上に把手があり持ち運んで使うようです。みみずくの胴には細かい紋様がタイル画のように並び、渦のように配されていました。形も面白いですが、技術の高さにも驚きます。 解説によると、みみずくには魔除けの効果があると考えられていたそうです。

この部屋には他にも酒器が並んでいたのですが、特に目についたものが無かったので割愛。この部屋の出入口付近に「素文しょう」という青銅器のような楽器のレプリカがありました。これは馬に乗った旅人が旅先で悪霊を祓うためのものだったらしく、春秋時代から漢の時代に流行ったそうです。実際にこれを叩くこともできたので試してみたのですが、基本的には高めの鐘の音で、澄んだ音色でした。
 参考記事:誕生!中国文明 (東京国立博物館 平成館)


ということで、若干地味なテーマではありますが、中々面白い作品もあって楽しめました。六本木一丁目から近い場所にある上、周りにはアートスポットが集まっていますので、美術めぐりの1つとしてハシゴしてみるのも良いかと思います。
この後、大倉集古館にハシゴしました。


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RANDY (ランディー) 【六本木一丁目/神谷町界隈のお店】

先週の土曜日、六本木一丁目周辺の美術館巡りをしてきたのですが、その前にスペイン大使館の裏にあるRANDY (ランディー)というお店でランチしてきました。

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【店名】
 RANDY (ランディー)

【ジャンル】
 レストラン/カフェ

【公式サイト】
 http://www.cafe-randy.jp/
 食べログ:http://r.tabelog.com/tokyo/A1307/A130701/13108462/
 ※営業時間・休日・地図などは公式サイトでご確認下さい。

【最寄駅】
 六本木一丁目駅、溜池山王駅、神谷町駅


【近くの美術館】
 大倉集古館
 智美術館
 泉屋博古館分館
  など

【この日にかかった1人の費用】
 1800円程度

【味】
 不味_1_2_3_④_5_美味

【接客・雰囲気】
 不快_1_2_3_④_5_快適

【混み具合・混雑状況(土曜日13時半頃です)】
 混雑_1_2_3_④_5_快適

【総合満足度】
 地雷_1_2_3_④_5_名店

【感想】
お昼には遅い時間に行ったためか、あまり混んでいなくてゆっくりとランチすることができました。場所柄のせいかお客さんも国際色豊かで外国の方が多いようでした。

店内はこんな感じで洒落ています。テラスの席もありますが、この日は暑かったので店内で食事しました。
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この日はエビカツのサンドイッチ1500円とセットでアイスコーヒー300円を頼みました。
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まずはエビカツのサンドイッチ
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結構なボリュームでちょっと驚き! エビカツの他にアボガド、レタス、トマトなども入っていて、ちょっとマスタードがきいて美味しかったです。やや崩れやすいのが難点かなw

こちらはアイスコーヒー。
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苦味があるけど酸味はなく、飲むと口に香りが広がりました。あまり重さはなくスッキリしています。


ということで、洒落た雰囲気の中で美味しいお昼を摂ることができました。ちょっと値段が高いのはこの辺の相場かなw 味と雰囲気はいいので、余裕を楽しみたい方向けのお店だと思います。


この後、泉屋博古館分館、大倉集古館、アスコットホールの展示を観てきました。次回以降、順次ご紹介していこうと思います。


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第24回 日本の自然を描く展 【上野の森美術館】

先日、上野の森美術館で「第24回 日本の自然を描く展」を観てきました。この展覧会は一般公募によるもので、入選以上の作品が展示されているようです。

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【展覧名】
 第24回 日本の自然を描く展

【公式サイト】
 http://www.ueno-mori.org/shizen/24/index.html

【会場】上野の森美術館  ★この美術館の記事  ☆周辺のお店
【最寄】上野駅(JR・東京メトロ・京成


【会期】2011年8月5日(金) ~ 8月24日(水)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間30分程度

【混み具合・混雑状況(土曜日12時頃です)】
 混雑_1_2_③_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
結構お客さんが入っていましたが、自分のペースで観ることができました。

さて、冒頭にも書いたようにこの展覧会は公募展で、私の身近に優秀賞をとった方がいたので観に行ってきました。賞のランクによっては会期によって入れ替えがあるようで、私が観たのは一番最初の会期でした。

個々の作品については特にメモを取りませんでしたが、大体は上下2段くらいで作品が並んでいて、1階に冠賞や優秀賞、上位入選、それ以外の場所に入選という感じで展示されています。 作品は主に2種類あり、1つはタイトル通りの日本の自然を描いた作品、もう1つは自由部門となります。 いずれも一般の方々が描いた作品ですが、非常に面白い作品が多く、近代~現代の絵画の流れを感じさせました。具象もあれば抽象あり、風景以外にも肖像や静物もあり、力強い作品もあれば繊細な作品もありと、千差万別で個性的な作品ばかりです。 この作品はもっと賞を貰っても良いのでは??と思う作品もあるのですが、上位の賞を観るとまた納得するという…w こんなにも世の中には良い絵を描く人がいるのかと驚かされました。全部で5000点以上の応募があったようなので、多少は運の要素もあるかもしれませんが、その中から選ばれた作品群は見ごたえがありました。

ということで、いつも美術館で観ている絵とはまた違った面白さがありました。中には今年の地震を感じさせるものもあるので、リアルな現代を感じさせます。 会期が短いですが、空海展やギリシア展の後にでもハシゴしてみると面白いと思います。


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国立エルミタージュ美術館所蔵 皇帝の愛したガラス (感想後編)【東京都庭園美術館】

今日は前回の記事に引き続き、東京都庭園美術館の「国立エルミタージュ美術館所蔵 皇帝の愛したガラス」 の後編をご紹介いたします。前編には混み具合なども記載しておりますので、前編を読まれていない方は前編から先にお読み頂けると嬉しいです。
 前編はこちら

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まずは概要のおさらいです。

【展覧名】
 国立エルミタージュ美術館所蔵 皇帝の愛したガラス

【公式サイト】
 http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/glass/index.html

【会場】東京都庭園美術館  ★この美術館の記事  ☆周辺のお店
【最寄】目黒駅(JR・東京メトロ) または 白金台駅(東京メトロ)
【会期】2011年7月14日~9月25日
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
 
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 2時間00分程度

【混み具合・混雑状況(日曜日15時半頃です)】
 混雑_1_2_3_④_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
前編では1階の展示をご紹介しましたが、後編は2階の展示をご紹介します。

<2章 ヨーロッパ諸国の華麗なる競演>
2章からは2階の展示です。階段を登ったところに大きなテーブルがあり、その一角の作品群に目を奪われます。ガラスの木のような菓子器、4つの燭台、壁の鏡、花の形の照明、シャンデリアも花の形をしています。(アールヌーボー期の作品などもあるようでした) この豪華さと華麗には驚きました。今回の展示でも必見です。

[技巧と洗練-ヴェネティア、イギリス、フランス、オーストリア、ボヘミア、ドイツ(19世紀)]
続いては19世紀の作品です。19世紀に入ると新古典主義の流行で、カットや金彩を用いた抑揚の聞いた装飾が主流となったそうですが、製品の質や芸術性は前時代に劣ることも少なく無かったそうです。その後、工芸が再び勢いを取り戻したきっかけとなったのは万国博覧会で、それ以降は新しい表現が模索されて行きました。ここにはそうした19世紀頃の作品が並んでいました。

52 ジャコモ・ラファエリ 「モザイク画 ティボリの大滝と巫女の神殿(金彩を施した木製額縁付)」 ミラノ
滝を眺めている家族や崖の上の古代遺跡のような神殿を描いた絵です…。と思ったら絵ではありません! これは非常に細かいガラスのモザイクで出来た作品で、よく観ると細かい破片であることが分かるのですが、絵のようにしか見えませんでした。驚きです。

57 アントーニオ・サルヴィアーティ博士社 「コリント式 ガラス製水差し」 ヴェネティア
琥珀色の水差しの表面に水色(空色)のガラスの破片が無数についている作品です。水差しには把手があり、首の細い形はルネサンスからの伝統だそうです。なかなか優美な雰囲気がありました。
この辺にはギリシャ・ローマの陶器を模倣したコリント式のガラス器もありました。

60 アントーニオ・サルヴィアーティ博士社 「蛇を象った手付水差し」 ヴェネティア
緑色の水差しで、把手は金色の蛇となっていて、下には3匹の白いイルカもくっついています。解説によるとイルカは海洋王国ヴェネツィアの勝利、蛇は叡智としてのキリストと闇の力としての悪魔という意味だそうです。イルカも蛇もちょっと間の抜けた顔をしているのが可愛いかったですw
この近くにはドイツやオーストリアのタンブラーなどがありました。その隣りの小部屋には小さなステンドグラスも2点あります。

77 「婚礼用のダブル・カップ」 シレジア
両手で棒のようなものを持ち、その上の器を持ち上げる仕草をした女性像型のカップで、これはユングフラウ(乙女)と呼ばれるルネサンス時代のドイツの婚礼用の器の再現だそうです。スカートの部分と頭上の器がカップとなっていて、新郎は逆さにしてスカートの部分(容量が大きい方)、新婦は器の方(容量が少ない方)でお酒を飲むようでした。中々お洒落で意匠の面白い作品でした。

80 「栓付デカンター」 アイルランド、コーク?
無色透明のカットグラスで、側面に菱形や轆轤目のような模様のカットがあります。非常に透明感があって、ひんやりした印象を受けると共に幾何学的な模様が面白い作品です。解説によると、1676年にイギリスで開発されたクリスタルガラスは酸化鉛を20~30%程度含み、高い透明度とカットに適した硬さがあるそうで、これは19世紀のクリスタルガラスの中心地であるアイルランドのコークの作品のようでした。


[手仕事の小宇宙]
18世紀半ば、ロマノフ朝のペテルブルグでは貴族たちはいかに独創的な装飾を披露できるか競いあっていたそうで、ヨーロッパ各地のガラスを取り寄せていたそうです。また、19世紀前半のヨーロッパではガラスビーズが脚光を浴び、ビーズ刺繍や手工芸が隆盛したそうです。このコーナーではそうした手仕事で作られた作品が並んでいました。

95 ジョン・マグソン 「懐中時計」 ロンドン
まるでダイヤモンドのような小さなカットグラスがびっしりと覆った懐中時計の入れ物です。その形からオニョン(球根)と呼ばれたそうで、面白い形をしています。時計も黒いエナメルの文字盤と金でできていて、気品のある作品となっていました。

この辺には煙草入れなどの細かい作品が並んでいます。

104 「都市風景を描いた刺繍画」 ドイツ?
都市の風景を刺繍にしたハンドタオルくらいの大きさの作品です。これは全部ビーズでできている驚異的なもので、キラキラ光っていました。絵自体は素朴な印象を受けますが、手が込んでいて技術の高さを感じさせました。

この辺にはビーズでできたハンドバッグや、大きな刺繍画(これも1mmにも満たないビーズでできている)などが並んでいました。ビーズも侮れません。


[新しい夜明け-アール・ヌーヴォー、アール・デコ(19世紀後半~20世紀初頭)]
19世紀末以降、アール・ヌーボーはガラス工芸に大きな変革を起こし、ガレやドーム兄弟は多層式ガラスを用いた自然主義的・象徴主義的な様式を作り上げました。また、20世紀初頭にはラリックたちが活躍したアール・デコが全盛期を迎えました。ここにはアール・ヌーボー、アール・デコの時代の作品が並んでいました。
 参考記事:
  エミール・ガレの生きた時代 (目黒区美術館)
  生誕150年ルネ・ラリック─華やぎのジュエリーから煌きのガラスへ 感想前編 (国立新美術館)
  生誕150年ルネ・ラリック─華やぎのジュエリーから煌きのガラスへ 感想後編 (国立新美術館)

116 エミール・ガレ 「ヒキガエルとトンボを描いた花器」 フランス、ナンシー ★こちらで観られます
パリ万博に出品された黒のシリーズに属する作品で、黒っぽい扁平で丸い花器の側面に、飛び立つトンボに襲いかかるようなカエルが浮き彫りになっています。トンボもカエルと同じくらいの大きさで、いずれも目を引きます。背景には水色や茶色っぽい部分もあり、不思議な色合いで幻想的でした。解説によると、カエルとトンボは善と悪という解釈もあるようです。

この辺には1870年代に流行したアラビア様式の花器や大杯、中国の青磁を模倣した器、イギリス産の日本風花器など東洋趣味の作品もありました。

117 エミール・ガレ 「クレマチスの花と葉、巻きつく茎を描いた花器」 フランス、ナンシー
黒い茎とピンク色の花を咲かすクレマチスを模した花器です。透明とピンクの部分があり、下には花の形の銀も張り付いています。この頃の花言葉ではクレマチスは理性を表すそうですが、これは「悪の華」というボードレールの詩集の一節に関係があるようです。解説によると「諸々の花と默せる万象の言葉」という文字が刻まれていることでしたので探してみたら、左下の方にうっすらと文字らしきものがありました。詩を題材にするセンスは日本からの影響かな? 意味深い作品でした。

この辺にはドーム兄弟やラリックの作品もありました。ラリックはちょっと少なめで残念。


<3章 ロマノフ王朝の威光-ロシアのガラス(18~20世紀)>
最後はエルミタージュ美術館のあるロシアに関するコーナーでした。
ロシアでは11世紀からガラス製造が始まりましたが、本格化はモスクワ公国が成立してからで、17~18世紀ころは贅沢品だったようです。18世紀半ばにガラス製造の円熟期を迎えると、1777年にエカテリーナ2世が内縁の夫であるポチョムキン公爵にガラス工場を贈与しました。その後、公爵が死んだ後には国有化されて、ロシア帝室のガラス工場としてヨーロッパでも有力な拠点となったそうです。19世紀末には経営悪化で磁器工場に接収されてしまったようですが、ガレなどを模倣して制作していたそうです。ここにはそうしたロシア製のガラスが並んでいました。

141 「王冠の下に[Mя][MYa]のモノグラム(組合せ文字)のある栓付デカンター」 ロシア
大きなアメジスト色のデカンターで、ほとんど黒に見えます。金で絵付けされていて、シュロの葉の模様や王冠、「Mя」というモノグラムなどが描かれていました。どっしりとした風格のある作品でした。

135 ポチョムキン・ガラス工場 「植木鉢のヤシの木を模した枝付燭台」 ロシア ★こちらで観られます
大きな燭台で、植木鉢に入ったヤシの木の形をしています。葉っぱのところには大粒のクリスタルガラスが垂れ下がっていて、台座の部分には4頭のスフィンクスの像がありました。ガラスの葉が何とも豪華で、迫力があります。解説によると、エキゾチックなヤシの木はロシアの宮殿で極めて人気だったそうです。これは今回の展示の中でも見どころだと思います。

157 「花器」 ロシア ★こちらで観られます
金の台の上に浅いカップのついた形の花器です。器の部分は赤いゴールド・ルビーグラス(詳しくは前編の記事をご参照ください)で、両脇に金の鳥の把手がついています。器の色が微妙に違っていて、非常に美しい色合いでした。解説によると、ニコライ1世の部屋に置かれていたそうです。 それにしても花なんて入るのかな?ってくらい底が浅いですw

この辺にはモザイク絵の作品もありました。

167 「ゴリーツィン公爵家の食器セットより4点の品」 ロシア ★こちらで観られます
ゴールド・ルビーグラスにロシア・ビサンティン様式の金の紋様を施した食器セットです。ガラスの赤も美しいですが、金の部分が多くて見栄えがします。幾何学的な模様や草花の組み合わせなど気品のある作品でした。

159 「花器」 ロシア
巨大な透明の花器で、把手に2匹ずつ蛇が絡みあっています。(2×2で4匹) 紋様のようなカットと装飾に威厳すら感じました。

183 「梅瓶(メイビン)を模した花器」 ロシア
深い青地に金色で中国風の絵が描かれている作品です。鳥や木、花など、青に金が映えて美しく、壺のような形も優美でした。

185 「花器 ケシと蝶々」 ロシア
観た瞬間にガレの作品か?と思うほど似た作風の作品です。ひしゃげた形で多層ガラスの技法で作られていて、乳白色の地にケシの花があります。蝶々はどこかよくわかりませんでしたが虫は側面にありました。色合いも風格もガレを模倣しているようで、敬意を払って作成しているとのことでした。
この辺にはガレやドームのような作品もいくつかありました。


ということで、非常に楽しめる展示でした。この暑い時期に涼しげなのも良いですね。空いている時に観ることができたこともあり、満足できる展覧会でした。
なお、庭園美術館はこの展示が終了した後、建物自体を公開する恒例の「アール・デコの館」が1ヶ月程度あり、その後は長期の休館となるようです。


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国立エルミタージュ美術館所蔵 皇帝の愛したガラス (感想前編)【東京都庭園美術館】

前回ご紹介した国立科学博物館付属自然教育園に行った後、隣の東京都庭園美術館で、「国立エルミタージュ美術館所蔵 皇帝の愛したガラス」を観てきました。元々興味がある分野な上、情報量の多い展示でしたので、前編・後編にわけてじっくりとご紹介したいと思います。

P1200771.jpg

【展覧名】
 国立エルミタージュ美術館所蔵 皇帝の愛したガラス

【公式サイト】
 http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/glass/index.html

【会場】東京都庭園美術館  ★この美術館の記事  ☆周辺のお店
【最寄】目黒駅(JR・東京メトロ) または 白金台駅(東京メトロ)

【会期】2011年7月14日~9月25日
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
 
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 2時間00分程度

【混み具合・混雑状況(日曜日15時半頃です)】
 混雑_1_2_3_④_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
開催されてから10日目くらいに行ったのですが、意外と空いていてゆっくり自分のペースで観ることができました。 (エルミタージュの素晴らしい作品が多かったので、今後はお客さんが増えるような予感もします。細かい作品が多く、部屋は広くないので混雑すると大変になるかもしれません)

さて、今回は旧ロシア帝国ロマノフ王朝が集めたガラス器を集めた展示です。最近ロシア関連の展覧会が多い庭園美術館ですが、真打のエルミタージュ美術館はやはり凄いと思わせる品々が並んでいました。単に綺麗なだけではなく、ヨーロッパ諸国やロシアのガラスの歴史も分かるような内容となっていましたので、詳しくは各章ごとに気に入った作品と共にご紹介しようと思います。なお、似たような名前の作品が多いので、作品番号も併記しておきます。


<1章 ルネサンスからバロックの時代へ>
まずは15世紀末のヴェネチアから18世紀のヨーロッパ各地に関する章です。

[水の都の幻想-ヴェネツィア(15世紀末~16世紀初頭)]
最初は15世紀末~16世紀初頭にかけてヨーロッパ最大のガラス生産地であったヴェネチアのムラーノ島に関するコーナーです。この時代のガラスに関するほとんどの科学的発見や装飾の技術を考案したのはこの地で、16世紀には薄手で高品質の無色ソーダガラスである「クリスタッロ」や、磁器を模して白濁させた「ラッティモ」が発明されたようです。また、ガラスのピースをモザイク状にした「ミッレフィオーリ」のように古代の技法の復活もあり、かなり高度な技術に発展していたようです。そして、今日でもヴェネチアガラスの代名詞的な存在の「レティチェッロ」という網目状のレース模様が考案されたのも16世紀だそうです。ここにはそうした様々な技法で作られた。ヴェネチアゆかりの作品が並んでいました。

1 「鉢」 ヴェネツィア
台座のついた平たい形の鉢です。すみれ色と紹介されていましたが、やや茶色っぽいように思います。側面に金の模様があり、扇型の紋様が規則正しく並んでいて、アラベスクのような感じだなと思ったら、アラビア由来の模様のようでした。フルーツを盛るための器とも解説されていました。

8 「ゴブレット」 ヴェネツィア ★こちらで観られます
レース模様のような細い螺旋模様が無数に入っているゴブレット(グラス)です。これはレースグラスかな。1本1本が繊細に絡み合っていて、どうやってこんな繊細なものが作れるのだろう?と疑問に思ったら、作成方法の解説もありました。
これはヴェトロ・ア・レティチェッロという技法で作られているそうで、まず細い乳白色のガラス棒を平行に並べ、ガラス種に巻きつけて一方向にねじりながら成形します。そして、同様に反対方向にねじって成形したものと一緒に重ねることで網目にしているようでした。当時からこんな精密で華麗なグラスを作っていたとは驚きです。
 参考記事:箱根ガラスの森美術館の案内

12 「大杯」 ネーデルランド、アントヴェルペン?
こちらはネーデルランド(オランダ・ベルギーあたり)の作品です。16世紀以降、ヴェネチアを抜けだした職人はファソン・ド・ヴニーズと呼ばれるヴェネチア様式のガラス器作成を試みてヨーロッパで大流行したそうで、恐らくこれもその1つのようです。
縦長の大きな杯で、ワインクーラーのような形をしています。そして驚くのがその表面で、ザラザラして銀色に光っているように見えます。これは熱い半加工品を冷水に漬けてヒビ割れさせて再加熱する「アイス・グラス」という技法だそうで、ネーデルランドでも普及していたようです。その名の通り、氷のような雰囲気があって面白い器でした。


[深い森の光と影-ボヘミア、ドイツ、フランス(16~18世紀)]
18世紀になるとヴェネチアの優位性は急速に失われ、変わってボヘミアやドイツでの生産が盛んになっていったようです。高品質で厚手のガラス器を再現する手法を会得したボヘミアでは、宝石を加工する技術を応用したエングレービング(彫刻)による装飾を施したガラス器が隆盛しました。また、同時にエナメル彩色によって絵付けされた「フンペン」という筒状の大型飲用グラスやゴブレットも盛んに製作され、それ以外にも金銀箔を挟み込んだゴールド・サンドウィッチのような古典技法もあったようです。一方、ドイツでも金を使って赤く発色させたりする技法など様々な技法が使われていたようで、その陰には錬金術士との関わりもあったようです。ここにはそうしたボヘミアやドイツのガラス器が並んでいました。

16 「神聖ローマ帝国の紋章を描いた大壺」 ボヘミア
磔刑のキリストと、その背景に王冠を被った双頭の鷲が羽を広げた姿が描かれたガラス器です。羽には沢山の紋章がカラフルにかかれています。双頭の鷲は皇帝を表しているそうで、紋章は様々な階層の住民と職業を表しているとのことでした。この模様の作品は見覚えがあるぞ?と思ったら、結構使われていた絵柄なのか、今回の展示で何回か似た作品を見かけました。この作品の隣にもフンペンというビールジョッキのようなかなり大きな器が同様の絵付けをされていました。かなり鮮やかで緻密な絵付けです。

26 「巡礼者の水筒」 南ドイツ
まるでルビーの宝石のように赤い胴に、金色の金具をつけた雫のような形の水筒です。その色合いが非常に美しく、金と赤の取り合わせが高貴な雰囲気を出していました。これは「ゴールド・ルビー」という製法だそうで、ドイツのポツダムでヨハン・クンケルによって発案され、門外不出とされたそうですが、間もなくボヘミアにも伝わったとのことでした。 この辺にはこうした作品が並んでいて、宝石を観ているような気分になります。

31 「デザート用鉢」 ボヘミア、クローンシュタット、イグナーツ・プライスラー
イグナーツ・プライスラーはシュバルツロート技法(黒エナメル彩)の絵付師で、こちらの作品も透明な鉢に灰色の模様がつけられ、狩りで捕まえた鳥と猟銃を持つ中国人が描かれています。紋様はカクカクしていて幾何学的かな。面白いリズム感です。中国風の絵は17~18世紀のシノワズリ(中国趣味)を示しているとのことでした。

35 「野ウサギとキツネ狩りを描いた蓋付きゴブレット」 ボヘミア
つまみのある蓋付きのゴブレットで、側面に槍を持つ人の姿が金で描かれています。これは狩りの様子かな? 上には草のような紋様もありました。解説によると、ボヘミアの職人たちはガラスに金箔を挟むビサンティン帝国時代の技法も使っていたそうで、恐らくこれがゴールド・サンドウィッチの技法のようでした。

40 「栓付きデカンター」 ボヘミア
白地に色絵が付けられた磁器そっくりの乳白色のガラス器です。バラや家の前で佇む人が描かれ、ちょっと乙女チックな感じもしますが色鮮やかで可憐な雰囲気でした。18世紀半ばではこうした磁器に似た素材が求められていたそうです。


[南国の情熱-スペイン(17~18世紀)]
続いての部屋はスペインのコーナーです。スペインのカタロニア地方やアンダルシア地方では、イスラム圏とルネサンスが融合した独特のガラス器が作られたそうで、16世紀以降各地の小さい工房で地域性豊かな製品が作られました。2つの注ぎ口のある容器や、緑や琥珀色のガラス器など変わった作品も作られていたのですが、18世紀になり王立のガラス工場ができると個性が失われ、ドイツやフランスのデザインを踏襲するようになっていったそうです。ここにはそうしたスペインの作品が並んでいました。

43 「花器」 スペイン、アンダルシア
タコの足のような把手が4つ付いた緑色の花器です。この色は酸化鉄によるものらしく、アンダルシアの砂の中に多く含まれているそうです。複数の把手が面白いのですが、こうした一風変わった形はかつてこの地を支配したアラビアの影響があるとのことでした。ヴェネツィアやドイツとは違った土着の雰囲気を感じさせます。

46 「犬の像」 スペイン、アンダルシア
緑色の犬の形のガラスです。って、これは犬なのか?w ちょっと抽象的なくらい変形しているように思いますが、上を向いて吠えているような感じも受けるかな。なんのために作ったんだろう??

近くには注ぎ口が2つあるカンティールというガラス器もありました。この部屋で1階は終わりです。


ということで、今日はこの辺までにしようと思います。美しい装飾ガラスの歴史を一気にわかりやすく観ることができ、かなり参考になります。この後の2階も19世紀以降の作品やロシアの作品など、面白いガラスが多々ありましたので、後編ではそちらを紹介していこうと思います。



   続いて、後編はこちら



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