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週刊文春2011年10月6日号の「ショップが充実のミュージアム」に掲載されました

今日はちょっと宣伝?です。
先日、週刊文春の方から、ミュージアムショップのランキングを作ってくれる人を募集しているので参加しないかというオファーを頂き、各美術館のショップを思い出しながらつらつらと感想を書いて送ったところ、2011/9/29発売の「週刊文春 10月6日号」に見事掲載して頂きました!
 参考リンク:http://www.bunshun.co.jp/mag/shukanbunshun/index.htm
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「今週のBEST10」というコーナーの「ショップが充実のミュージアム」というところに載っています。まあ、他の方も寄稿されているので、私の選んだのはいくつかしかランクインしていないのですが、意外とあちこちで文面を使って頂いているのは嬉しいと同時にちょっと緊張するものがあります^^;

他の方の選出理由なども興味深かったので、読んでみると面白いかと思います。同じ号の最後の方には今年のアートフェアにも参加していた江本創 氏の幻獣の写真などもあって、これも楽しい記事でした。
 参考記事:アートフェア東京2011 (東京国際フォーラム)

多分、2~3日はコンビニにも置いてあると思います^^


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タカノフルーツバー 【新宿界隈のお店】

前回ご紹介したコニカミノルタプラザの展示を観た後、1つ階が上の5階へ移動して、「タカノフルーツバー」というお店でランチを摂りました。(つまりこの日は、3階のグッチ→4階のコニカミノルタ→5階のタカノフルーツバーというように1つのビルの中を移動していますw)

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【店名】
 タカノフルーツバー

【ジャンル】
 バイキング

【公式サイト】
 http://takano.jp/parlour/bar/
 食べログ:http://r.tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13004308/
 ※営業時間・休日・地図などは公式サイトでご確認下さい。

【最寄駅】
 新宿駅・新宿三丁目駅

【近くの美術館】
 コニカミノルタプラザ
 損保ジャパン東郷青児美術館

【この日にかかった1人の費用】
 2600円程度

【味】
 不味_1_2_3_④_5_美味

【接客・雰囲気】
 不快_1_2_3_④_5_快適

【混み具合・混雑状況(土曜日12時半頃です)】
 混雑_①_2_3_4_5_快適

【総合満足度】
 地雷_1_2_3_④_5_名店

【感想】
非常に混んでいて、20分ほど並んでからの入店となりました。

このお店はフルーツと軽食を中心としたバイキングのお店で、90分間の時間制限でいくらでも食べることが出来ます(私が行った時は60分のコースもありましたが、期間限定のコースのようです) しかし、まずこのお店に行く前に非常に重要なことですが、ここは男性だけでは行くことが出来ません。必ず、女性同伴となっています。お客さんも女性同士が中心かな。

毎月、旬のフルーツや軽食メニューが変わるらしく、私の行った2011年9月のメニューはこんな感じでした。
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食べ物を取るのも結構並ぶのですが、こんな感じで最初は軽食メニューから取ってきました。ちょっと見た目があれですみませんw
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どれを食べても美味しかったです。特にサーモンのドリアが好みで何回かおかわりしました。

私の行った時間帯にはオムレツもあったので取ってきました。これは並んでいる人1人1人にオーダーを聞いて作るので、かなりの渋滞ができていました。
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しかし、並んだかいがあって美味しかったので、納得。中にライスが入ったオムライスみたいな感じです。

軽食ではあまり満腹にはせずに、すかさずにフルーツを取りに行きました。
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ケーキなどもあったのですが、とりあえず各種取ってきました。
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この中ではプラムとパインが特に良かったかな。

しかし、この日一番美味しかったのは何と言ってもぶどうです。左からシャインマスカット(緑)、ピオーネ(紫)、ロザリオビアンコ(緑)、かいじ(赤紫)です。
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この中でもシャインマスカットとかいじは特に美味しくて、最後はひたすらシャインマスカットを食べまくっていましたw


ということで、美味しいご飯とフルーツをたっぷりと楽しむことが出来ました。これだけのものが出てくるのであれば、2,600円でもお得な気がします。男だけでは行けないというルールが厳しい気がしますが、グッチやコニカミノルタに寄る機会があったらここも楽しんでみるのも良いかと思います。


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スティーブ・ブルーム写真展「SPIRIT OF THE WILD」 【コニカミノルタプラザ】

前回ご紹介した、グッチ新宿店の展示を観た後、一旦1階に降りてから裏口のエレベーターで同じビルの4階にあるコニカミノルタプラザに行って、スティーブ・ブルーム写真展「SPIRIT OF THE WILD」を観てきました。

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【展覧名】
 スティーブ・ブルーム写真展「SPIRIT OF THE WILD」

【公式サイト】
 http://www.konicaminolta.jp/plaza/schedule/2011september/gallery_a_110908.html

【会場】コニカミノルタプラザ  ★この美術館の記事  ☆周辺のお店
【最寄】新宿駅・新宿三丁目駅

【会期】2011年9月8日(木)~10月3日(月)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間30分程度

【混み具合・混雑状況(土曜日12時頃です)】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_4_⑤_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
空いていてゆっくりと観ることが出来ました。

このコニカミノルタプラザは定期的に写真展やイベントをやっているのですが、今回はギャラリーAがスティーブ・ブルーム写真展「SPIRIT OF THE WILD」、ギャラリーBとCが人類の変容とREBIRTH PROJECT展 「METAMORPHOSE」- 311後の未来 -となっていました。

まずスティーブ・ブルーム写真展ですが、こちらは野生動物の写真が35点ほど並んだ展覧会で、老若男女問わずわかりやすくて驚きの多い内容となっています。私はスティーブ・ブルーム氏のことを知らなかったのですが、冒頭の説明によると、南アフリカ出身の写真家で、イギリスで広告業界を顧客とした写真の特殊効果の会社を共同経営していた人だそうです。その時代の仕事の中にはバルセロナ・オリンピックの公式ポスターも含まれているようですが、1990年初頭の46歳の時に故郷の南アフリカに訪れたのをきっかけに動物写真家となったようです。動物写真家としても成功を収め、全世界で計70版を超える著作が出版されているなどの活躍ぶりで、単に動物を撮るだけではなく環境保護の運動にも取り組んでいるようです。
環境保護家の写真というと説教臭いイメージですが、この展覧会ではそんなこともなく、自然や動物の美しさを前面に出しつつ、自然の尊さをうかがい知るような感じだったと思います。 空飛ぶ鷲、戦う虎、川を渡るゼブラ、あくびをするライオン、疾走するサイ、大口を開けるカバ、子供をくわえるライオン、泳ぐ象を水中から撮った様子、ペンギンの群れ、などなど、決定的で動きや自然のダイナミックさを感じる一瞬を捉えています。どうやって撮ったのか気になる構図や、非常にカラフルで鮮明な写真の数々に驚きっぱなしでした。特に子供を連れた動物の写真の割合が高くて、動物の親子の愛情を感じました。



続いて、ギャラリーBとCの展示も観てきました。

【展覧名】
 人類の変容とREBIRTH PROJECT展 「METAMORPHOSE」- 311後の未来 -

【公式サイト】
 http://www.konicaminolta.jp/plaza/schedule/2011september/rebirth_project/index.html

【会期】2011年9月8日(木)~10月3日(月)

こちらは日本の伊勢谷友介氏が主宰する「REBIRTH PROJECT」という活動を紹介する展示となっていました。展示室の壁には今までのプロジェクトの活動の写真や、今年の3/11の東日本大震災の際に復興支援していた様子などがあります。フォトブックには震災直後の被災地の様子もあって、結構ショッキングです。 展示室中央あたりには廃材で作った展示棚や本、服、かばんなどもあります。また、奥のあたりには「元気玉プロジェクト」という活動の紹介もあり、これは複数のファンから創作費用を少しずつ集めて、被災地にハンモックやちゃぶ台を送るといった活動のようです。復興支援のアイディアも募集していて、壁一面に鑑賞者たちのアイディアと投票シールが貼られていました。最も賛同が多かったものを実現させるそうです。
その隣の部屋は映像の部屋となっていて、未来の活動の構想を流しているようでした。自然エネルギーの法案や首相公選制に関するものなど、壮大なものをやっていましたが皆の意見で未来を創るというようなメッセージとなっていました。私にはこちらは現実離れしていてピンとこなかったかな。


ということで、特に写真展は楽しめました。無料でこれだけの展示が観られるのは嬉しい限りです。新宿駅の駅前(アルタ付近)という好立地な上、空いていて静かに見ることが出来るので、近くに行く機会があったら寄ってみるのも楽しいかと思います。


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岸辺露伴 新宿へ行く 展 【グッチ新宿】

先週の土曜日に新宿駅のアルタ付近にあるグッチ新宿店の3階で、GUCCI×HIROHIKO ARAKI×SPUR「岸辺露伴 新宿へ行く」展を観てきました。

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【展覧名】
 GUCCI×HIROHIKO ARAKI×SPUR「岸辺露伴 新宿へ行く」展

【公式サイト】
 http://www.gucci.com/jp/worldofgucci/articles/japan-shinjuku-renewal
 http://www.araki-jojo.com/96/

【会場】グッチ新宿店  ☆周辺のお店
【最寄】新宿駅・新宿三丁目駅


【会期】2011年9月17日(土)~10月6日(木)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間15分程度

【混み具合・混雑状況(土曜日11時半頃です)】
 混雑_1_2_③_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
行く前に調べたら入場券を配って入場規制している時もあるということでしたが、私が行った時は空いていて、ゆっくりと観ることができました。

さて、この展示は「ジョジョの奇妙な冒険」で有名な荒木飛呂彦氏、グッチ、女性誌のSPUR(シュプール)のコラボ企画の展示となっています。私は長いこと荒木飛呂彦氏のファンをやっていますが、まさか女性誌に掲載されてブランド店で展覧をやるとは予想すらしていませんでしたw
↓SPUR 2011年10月号にはこんな感じで全面的に載っています。女性誌を買うのを躊躇っていたらあっという間に売り切れましたw

    SPUR (シュプール) 2011年 10月号

ちなみに、最近 荒木飛呂彦氏はルーブル美術館とのコラボなども行っていて、その度に岸辺露伴という漫画家のキャラクーがあちこちに出向いていますw

    岸辺露伴 ルーヴルへ行く

さて、肝心の展覧会についてですが、これは荒木飛呂彦氏のファンかどうかで楽しめるかが決まると思います。ジョジョが大好きな私としては楽しめましたが、そうでない人が原画を観ても楽しめるのかな?と。 なので、この記事もこの先はファンの人向けに書こうと思います。

まず、会場ですがグッチの3階にあります。そこまでお店の中を通って進んでいくのですが、この敷居の高さはエスパス ルイ・ヴィトン東京に行った時と同じでしたw むしろ店内を通るのでこっちのほうが緊張感があるかも。一応私もある程度ちゃんとしたした服で行きましたw

3階に入ると結構暗い部屋となっていて、一番奥の方に今回SPURに載った漫画の原画のコピーがあります。フルカラー全16ページで、岸辺露伴がイタリアのグッチの工房へ祖母のバックを直しに行くという話です。通訳の女性のキャラクターもいて、その女性が様々なグッチの服やグッズを身にまとって登場してきます。今回の漫画を読んでいなくても、全ページ観ることが出来るので、読みながら観ていくことができました。その為、このコーナーはお客さんの列ができている盛況ぶりです。相変わらず動きのあるスタイリッシュで奇妙な雰囲気のポーズが多くてファンには嬉しい作品ですが、こちらはコピーのようです(隅のほうに番号があったので原画か?とお客さん達も混乱気味です)

そして、その近くにあった青いコート(SPURの表紙のやつ)など作中で出てくるグッチの2011年秋冬の服や、部屋の逆の奥側には露伴の履いていたスニーカーなども展示されています。このコートは40万以上するようですが、非常に高級感があって凄いオーラでしたw

そして、今回の見所は各所にある扉絵などの原画です。書き下ろしは6点のようでしたが、結構大きめで、しっかりと色が付けられていました。見た目も完成作と一緒なので、筆跡とかは分からなかったです。

もうひとつ、出口付近には「ジョジョの奇妙な冒険 MASTER STARS PIECE 岸辺露伴は動かない ~六壁坂~」(ジャンプスクエア 2008年1月号掲載)の岸辺露伴の等身大の人形もありました。
↓これが等身大となって展示されています。

ジョジョのフィギュアは原作への愛を感じるものが多いですが、こちらも凄い再現力でした。


ということで、ファンには嬉しい内容となっていました。ファン以外には岸辺露伴って誰だよ!って状態だと思いますが、そういう方は特に行かなくても良いと思います。ジョジョ(特に4部や岸辺露伴)が好きな人向けの展示です。もっと本格的なジョジョ展をどこかでやってほしいなあw


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国際建築イラストレーション展 【ポーラミュージアム アネックス POLA MUSEUM ANNEX】

前回ご紹介したブリヂストン美術館の展示を観た後、ポーラミュージアム アネックス (POLA MUSEUM ANNEX)にもハシゴして「国際建築イラストレーション展」を観てきました。

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【展覧名】
 国際建築イラストレーション展

【公式サイト】
 http://www.pola.co.jp/m-annex/exhibition/
 http://www.pola.co.jp/m-annex/exhibition/detail.html

【会場】ポーラミュージアム アネックス (POLA MUSEUM ANNEX)  ★この美術館の記事  ☆周辺のお店
【最寄】東京メトロ 銀座駅・銀座一丁目駅 JR有楽町駅


【会期】2011年9月17日(土)~2011年10月2日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間20分程度

【混み具合・混雑状況(平日16時頃です)】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
この日はシルバーウィークの谷間の平日で、台風で大騒ぎしていた日でもあったので貸切状態で観ることができました。

さて、今回の展示はやけに期間が短いぞ??と思ったら、これは世界建築会議(UIA)が国際フォーラムで開催されるのに合わせた展示のようです。世界建築会議(UIA)というのはは、3年に1回開催される建築界のオリンピックとも呼ばれる世界的な大会だそうで、第1回(1948年)のスイスのローザンヌ大会から今回で24回目だそうで、日本で開催されるのは初めてだそうです。
 参考リンク:第24回世界建築会議の公式サイト
  会場:国際フォーラム
  会期:2011年9月25日(日)~10月1日(土)

私が行った日はまだUIAが開催されていませんでしたので、単に展示があっただけですが、作家によるデモンストレーションや公演の予定もあるようです。実際にそうしたスペースも置かれていました。

で、肝心の展示の内容ですが、たぶんこれだけ観てもよく分からないと思います。私がそうでしたw 世界各国の建築物のイラスト・写真が展示されていて、建築物の完成イメージをずら~っと並べたような感じです。確かに世界中の作家の作品が集まっていて、その点数の多さは壮観ですが、門外漢が理解するのは難しかったです。入口で非常に立派なパンフレットも貰えるので、建築に詳しい方はそれを観れば面白いかもしれません。素人目で観ると、中国のビルのデザインは独特で面白いのが多かったように思います。風水でも取り入れてるのかな? どことなく中国と分かる特徴がありますw


ということで、私にはちょっと難しかったです。建築にご興味がある方はUIAと共に行ってみるのもありかもしれませんが、UIAの当日券は5万円となっているようです。…遊びで行くような場ではなさそうですw


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くらべてわかるー印象派誕生から20世紀美術まで 【ブリヂストン美術館】

先日ご紹介した日本橋タカシマヤの展示に行った後、京橋のブリヂストン美術館まで歩いて移動して、「コレクション展 くらべてわかるー印象派誕生から20世紀美術まで」を観てきました。

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【展覧名】
 コレクション展 くらべてわかるー印象派誕生から20世紀美術まで

【公式サイト】
 http://www.bridgestone-museum.gr.jp/exhibitions/

【会場】ブリヂストン美術館  ★この美術館の記事  ☆周辺のお店
【最寄】JR東京駅・銀座線京橋駅・都営浅草線宝町駅

【会期】2011年9月14日(水)~2011年10月18日(火)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間00分程度

【混み具合・混雑状況(平日15時頃です)】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
平日で台風の日だったので、空いていてゆっくり観ることができました。

さて、今回の展示は「コレクション展 くらべてわかるー印象派誕生から20世紀美術まで」というタイトルがついていて、内容としてはブリヂストン美術館の常設作品の一部を2点比較するように並べたものとなっています。(それ以外は普通の常設展示)
その為 今までご紹介した作品も多いので、この記事ではその趣旨はあまりご紹介せずに、以前ご紹介したコレクション展示の記事と同様に、常設の中で「最近入れ替わって展示されたと思われる作品」をいくつかご紹介しようと思います。あまり解説なども読んでいなかったので、個人的な感覚で適当な感想になります。 私独自の基準ですみません。
 参考リンク:
  印象派はお好きですか? (ブリヂストン美術館)
  美の饗宴・東西の巨匠たち (ブリヂストン美術館)
  なぜ、これが傑作なの? (ブリヂストン美術館)


レンブラント・ファン・レイン 「説教するキリスト」
こちらは「くらべてわかる」の対象となっていたエッチングの作品で、両手を上げて説教するキリストとその周りに集まる人々が描かれています。緻密な線によって明暗がつけられていて、隣にあった油絵(聖書あるいは物語に取材した夜の情景)とは全然違う表現方法ですが明暗の使い分けは流石で、劇的な場面となっていました。
 参考記事:レンブラント 光の探求/闇の誘惑 (国立西洋美術館)

カミーユ・コロー 「イタリアの女」「森の中の若い女」 ★こちらで観られます
この2点も「くらべてわかる」の対象作品で、「イタリアの女」は後ろみきの赤い服の女性が頭に壺を乗せている様子が描かれています。スラっとした雰囲気でやや緊張感があるかな。それに対して「森の中の若い女」は農婦が親しみの表情を見せてこちらを観ているように思います。
この辺はコローが何点か展示されています。

ウジェーヌ・ドラクロワ 「馬習作」
水彩の習作です。何頭かの馬がすらすらと描かれた感じで、淡い色彩と相まって流れるような感じでした。ドラクロワの油彩とは違った面白さがあります。

ポール・シニャック 「ラ・ロシェル」
水彩の作品で、港に浮かぶ沢山の船が描かれています。シニャックと言えば点描で有名ですが、隣にある点描の油彩とは違い、こちらは鉛筆の輪郭線と色面で描かれていました。まっすぐな線や軽やかな線は水彩ならではの味わいがあるように思います。これだけ見たらシニャックと気づく自信がないw

印象派の部屋はいつも通りかな。モネの「睡蓮」と「睡蓮の池」を比べるという面白い趣向もありました。少し進むとマネの自画像とセザンヌの自画像を並べたコーナーもあります。

エドガー・ドガ 「浴後」 ★こちらで観られます
パステルで描かれた作品で、後ろ向きの裸婦が前かがみになって足を拭いている姿を書いています。線で影をつけるなど、筆が早そうで動きを感じるようでした。滑らかな感じがします。
 参考記事:
  ドガ展 (横浜美術館)
  ドガ展 2回目(横浜美術館)

この辺にはセザンヌの水彩やロートレックのポスター/油彩なども展示されています。

エドゥアール・ヴュイヤール 「鏡の前」
暖炉の上の鏡の前に立つ、水色のドレスの女性を描いた作品です。ちょっとぼんやりした顔に見えるかな。鏡には後ろ姿とカーテンが映り込み、カーテンの赤が全体的な色のバランスを取っているように感じました。パステルで全体的にぼやけた感じですが色が好みでした。

オディロン・ルドン 「供物」
小さな縦長の作品で、左にうつむいて立つ女性と、その右に子供らしき人影が描かれています。ちょっと曖昧で細かいところはよくわかりませんが、幻想的でまどろむ夢のなかのような雰囲気がありました。

ルドンはもう1点あり、他にもボナールやギュスターヴ・モロー、アンリ・ルソー2点なども展示されていました。

アルベール・マルケ 「道行く人、ラ・フレット」
川とその脇の道を描いた作品で、道には背を向けた人が歩いています。色は印象派のように明るく淡いのですが、どこか平坦な感じに思いました。遠くはかすむように描かれていて、静かな雰囲気があります。

モーリス・ド・ヴラマンク 「風景」
記憶が曖昧でつい最近観た気もしないでもないですがw 手前に道と木、奥に教会や家々が並ぶ風景が描かれた作品です。水彩で描かれていますがヴラマンク独特の色合いの強さは健在で、素早く塗り重ねて描いたような感じです。隣には油彩画がありますが、恐らく描かれた時代が違うんじゃないかな。こちらの方が好みです。

この辺にはデュフィやルオーもあります。少し進むと、マティス5点、ブラック、ピカソ数点、藤田嗣治4点、佐伯祐三2点、モディリアーニ、マリー・ローランサン3点など錚々たる面々の作品が並びます。(この辺はよく観る作品なので今回はご紹介を割愛)

マルク・シャガール 「ヴァンスの新月」
全体的に赤い色で覆われたグワッシュの作品です。町並みを背景に青い裸婦と、それに抱きあう男性、花束を持った紫の人物などが空を浮遊しているような感じで描かれています。グワッシュでも色合いが強く、シャガール独特の色合いが出ていて目に鮮やかでした。

この後は抽象画のコーナーです。ここは入れ替わっているかは判断が難しいので割愛w 最後は日本の洋画家のコーナーでした。

牛島憲之 「家」
ぐにゃぐにゃとうねるような藁葺き屋根の家々を描いた作品です。落ち着いた色彩で静けさと幻想性がありように思います。隣にあったタンクの道の絵と共に幾何学的な要素も感じます。
 参考記事:牛島憲之 ―至高なる静謐― (松濤美術館)

ここは牛島憲之と岡鹿之助を比べるコーナーで、ここだけ2点ずつ並んでいました。2人とも人口の建造物を描いているのに、どこにも無い心象風景となっている点が共通しているようです。しかし色の取り組みが顕著に違うと解説されていました。

岡鹿之助 「望楼」
西洋の塔のような建物を描いた作品です。ざらざらした質感となっていて、写実のようでありながら何故かシュールな感じすらする素朴な雰囲気があります。

梅原龍三郎 「脱衣婦」
師匠のルノワールに似た作風で描かれた裸婦像です。タイトル通り服を脱ぐ所らしく、みずみずしい体が表現されています。ルノワールに比べるとすっきりした印象を受けるかな。好みの作品でした。
なお、この作品は以前ご紹介した小出楢重の「横たわる裸身」と一緒に並んで比較されていました。2人とも留学しましたが時期が違うのも作風の違いに影響しているようです。

この辺は梅原が数点、安井曾太郎、岸田劉生、青木繁、古賀春江など日本を代表する画家の作品も並んでいました。

猪熊弦一郎 「夜の猫」
水彩で、2匹の猫が向きあう様子を描いた作品です。簡略化されていて抽象画みたいな感じかな。その2匹の下には水面なのか鏡写しとなった2匹の姿があるのですが、上とはちょっと違った姿になっているのも面白かったです。微笑ましい雰囲気の作品でした。
 参考記事:猪熊弦一郎展『いのくまさん』 (東京オペラシティアートギャラリー)

最後は藤島武二の作品が数点並んでいました。

ということで、今回も充実したコレクションを観ることができました。今回ご紹介したのは最近入れ替わったのでは?という作品だけですので、これ以外の作品にはさらに人気の作品もあります。特別展の時は常設作品が一部しか出てこないので、こうした機会は逆にいいチャンスとも言えますので、この美術館に行ったことが無い方にはお勧めです。


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洋食 麦星 by グリル満天星 【日本橋界隈のお店】

前回ご紹介した日本橋タカシマヤの展示を観た後、高島屋の地下に移動して、「洋食 麦星 by グリル満天星」というお店でランチを取りました。

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【店名】
 洋食 麦星 by グリル満天星

【ジャンル】
 洋食

【公式サイト】
 http://www.takashimaya.co.jp/tokyo/restaurant/index05.html
 ぐるなび:http://r.gnavi.co.jp/e248804/
 食べログ:http://r.tabelog.com/tokyo/A1302/A130202/13061065/dtlrvwlst/1460792/
 ※営業時間・休日・地図などは公式サイトでご確認下さい。

【最寄駅】
 日本橋駅

【近くの美術館】
 日本橋タカシマヤ
 ブリヂストン美術館
  など

【この日にかかった1人の費用】
 1900円程度

【味】
 不味_1_2_3_④_5_美味

【接客・雰囲気】
 不快_1_2_3_④_5_快適

【混み具合・混雑状況(平日14時頃です)】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【総合満足度】
 地雷_1_2_3_④_5_名店

【感想】
遅い時間に行ったこともあり空いていてゆっくりとランチすることができました。

このお店は麻布に本店がある老舗のようで、都内にも何店か支店があるらしくこのお店もその1つです。中はこんな感じで簡素ですが洒落ています。
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お店の前にでかでかとオムライスの看板があったので、迷わずオムレツデミソース(1575円)を頼みました。それだけだと寂しいので、飲み物とオードブル(+315円)もつけました。

頼んだらすぐにきました。これはオードブル。スープも一緒についてきました。
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エビとサーモンが入っていて、中々美味しいです。
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コンソメスープは普通。
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続いてお目当てのオムライスと付け合わせのごぼう。
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ちょうどいい具合にとろりとした卵が美味しくて、中にはほたてやエビ、ハム、きのこなどが入っていて期待通りでした。欲を言えばデミはもうちょっと期待してたのですが。
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付け合わせのごぼうは、きんぴらごぼうのごぼうみたいな感じかな。特に合うとも思いませんが、それなりに美味しいです。
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セットにしたので、食後に飲み物(私はコーヒー)とデザートがきました。
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こちらはココナッツプリン。
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ちょっと硬めですが、甘いココナッツの香りが良くて美味しかったです。

最後にコーヒー。
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これが予想以上に美味しくてちょっと驚きました。香り豊かで飲むと口の中に広がってきます。苦味とコクがあり、軽い酸味も良かったです。


ということで、コストパフォーマンスを考えるとこれくらいは普通かなとも思いますが、中々美味しいオムレツを食べることができました。店員も目配り気配りが良かったのが好印象です。この辺には食べる所も多いですが、そのうちまた行ってみたいと思います。



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犬塚勉展-純粋なる静寂- 【日本橋タカシマヤ】

今日から本線復帰です。しばらく番外編をやっていたらランキングもアクセスも激減してしまいましたw
日付が変わって昨日となりましたが、シルバーウィークの合間の平日の有給休暇を取って、日本橋タカシマヤの8階で「犬塚勉展-純粋なる静寂-」を観てきました。

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【展覧名】
 犬塚勉展-純粋なる静寂-

【公式サイト】
 http://www.nhk-p.co.jp/tenran/20110905_125237.html

【会場】日本橋タカシマヤ  ★この美術館の記事  ☆周辺のお店
【最寄】日本橋駅

【会期】2011/9/7(水)~9/26(月)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間20分程度

【混み具合・混雑状況(平日12時頃です)】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
この日は台風が接近していたこともあり、空いていてゆっくり観ることができました。

さて、今回の展示は犬塚勉という現代の洋画家の個展となっています。私はこの画家を全然知らなかったのですが、自然を神秘的に描いた作品のポスターが気になったので観に行きました。
まず簡単な経歴をざっと紹介すると、1949年に川崎で生まれ、6歳からは多摩で育ちました。工科系の学校に入ったようですが、画家を目指して東京学芸大学に進学し、卒業してからは町田の中学で美術教師として働きながら絵を描いていきます。1978年と翌年にスペインに旅行すると西洋とは異なるアイデンティティを自覚し、多摩の風景や夫人(1979年に結婚)を描いていくようになったようです。同じ時期には精神世界を視覚的に表現するのを学ぶため、仏教美術を題材とした作品もあります。1983年には盲腸とA型肝炎によって製作を中断することになりますが、その頃から作風が一転し、自然を写実的に描くようになりました。その後も作風を進化させながら活動を続けますが、1988年に谷川岳へ絵の取材に行った際、遭難して38歳で亡くなりました。没後、2009年にNHKの日曜美術館で紹介されると全国的に有名となり、このたびの展覧会となったようです。
展覧会は2部構成となっていて、110点あまりもの作品が並んでいました。詳しくは気に入った作品と共にご紹介しようと思います。


<第1部 画家としての変遷>
まずは作風の変遷を紹介するコーナーです。

犬塚勉 「自画像」
ちょっと髪の長い青年時代(26歳頃)の自画像です。やや上向きで目だけ横を見ている感じで、暗い背景に襟元の赤が目立っているように見えました。影の濃い印象を受ける作品でした。

犬塚勉 「アーチから出る人」
アーチのある建物と、手前に横断歩道が描かれた作品で、右には歩行者用の信号もあって現代の日本であることがわかります。しかし、アーチの石の質感や、そこから出てくる人のコートなどはいつの時代のどこの国か一瞬迷うような異国風の雰囲気があるように思いました。全体的に青みがかっていて、静かな印象の作品です。
この辺はこうした青っぽい画面の作品が多かったように思います。

犬塚勉 「フラメンコ」
赤いドレスを着た女性が立っている様子を描いた作品です。顔は描かれておらず、具象とも言い切れない感じです。背景は黄色っぽいざらついた壁のような感じで、MENCと文字があるのでフラメンコのことかな?? その色合いが女性の赤を引き立てていました。
この辺は具象のようで抽象的な要素のある作品がならんでいました。また、スペインに関する作品や、人物・馬を描いた作品もあります。

犬塚勉はスペインから帰国すると、日本や東洋に目を向け仏教的なモティーフや多摩の風景を描くようになったようです。また、1980年に北海道で雄大な自然をスケッチしたようで、この頃から登山に目覚め、のめりこんでいきました。1983年頃には実際の風景よりも幻想的な雰囲気が濃くなったらしく、この頃の仏教画も同じ傾向のようです。

犬塚勉 「多摩丘陵」
手前に畑、奥に家々が描かれた作品で、画面のあちこちに雪が舞っています。全体的に青く陰影がつけられていて、夕暮れ時なのかな? 非常に静かな印象です。解説によると、上から筆をおろして偶然に出来た形で雪を表現しているそうです。こうした表現方法はこの後も見受けられます。また、多摩の絵は終業後に描いているので夕暮れ時の絵ばかりとのことでした。

多摩では当初は草木を描いていましたが、次第に気に入った場所を繰り返し描くようになったそうです。そして、単なる写生に疑問を感じて方向性を見出せなくなった頃、アントニ・クラーヴェ(スペインの現代画家)の作品に感動し、大胆に素直に絵を描くことに立ち戻ったようです。

犬塚勉 「夕暮れの坂道」
全体的に青で描かれた作品です。手前には横に走る道と電柱、右の辺りには奥に向かってカーブしている登り坂、背景には木々や山が描かれています。手前の道にはピンクの花を持った女性が歩いていて、何故か懐かしいような風景となっていました。今でも田舎にいけばこういう風景はありそうです。

この辺は青や緑が静かな作品が多いように思います。

犬塚勉 「深き森へ」
青で描かれた森の絵に、左右や下の方に白く塗りつぶした部分がある作品です。塗りつぶしは一直線で、ローラーでも引いたような感じでした。飛沫のようなものも画面に飛び散り、大胆で実験的な雰囲気の作品でした。

その後は仏教画のコーナーとなっていました。1981年頃から仏教彫刻を写し始め、精神性や内面性の視覚化を学んでいたようです。やがてチベット密教やシルクロードにも対象を広げ、蓮や馬もよく描いたとのことでした。

犬塚勉 「観世音」
丸い光背を背負った観音像を描いた作品です。全体的に赤く、風化した質感を感じます。あちこちに赤や黒の斑点があり、絵の具のこぼしやたらしこみによる偶発的な効果を狙っているようでした。

犬塚勉 「自在なるものⅡ」
笛を吹く仏(飛天?)を描いた作品で、緑の地に黒く太い輪郭で描かれています。何となく棟方志功の版画を彷彿とするような…。素朴な力強さと神秘性を感じました。

この辺は抽象的な仏教画もありました。

犬塚勉 「森の赤馬と」
暗い緑と青が交じり合う森の中、赤い馬とそれに連れ添う女性が描かれています。抽象性があり、画面のあちこちに飛沫のような斑点もありました。画材は確認できませんでしたが、色がくっきりしていて馬が赤々として目を引きました。幻想的な雰囲気です。
この辺にはこうした馬を描いた抽象的な作品が並んでいました。

1983~84年にかけて、大塚は盲腸やA型肝炎で1ヶ月ほど入院することになりました。この年のノートには「一度死んだと思うべきだ」とあるそうで、製作できなかった1年を振り返っているようです。そして、これまでの幻想的な作風から一転、「ナチュラリティーとリアリティー」という方向性に向かっていきます。

犬塚勉 「頂B」
これは作風のターニングポイントの頃に描かれた、後の風景画のプロローグと言える作品のようです。山の頂上の2つの岩壁が描かれ、深い青空を背景に質感豊かに表現されています。風格や自然の厳しさを感じさせるようにそびえ立っていて、写実的でありながら自然への畏敬を感じるような作品でした。


<第2部 自然を描く>
体調を崩した後、犬塚は過去の制作を見直し、大量のスケッチなどを処分したそうです。そして、次第に多摩の草木や雑草の細密描写をはじめ、1984年の「ひぐらしの鳴く」で登山や自然への情熱をそのまま描くという画風を確立しました。1984年のノートに、関心があるのが山なので当面は山の絵を仕上げてみるという旨の記載があり、晩年まで山登りと制作が結びついていったようです。

犬塚勉 「ひぐらしの鳴く」 ★こちらで観られます
今回のポスターの作品で、キャンバス2枚を横並びにした大きめのサイズです。草原を目の高さくらいから見た風景で、右のほうに木がある以外は草がびっしりと描かれています。草の葉1本1本まで描かれているせいか、離れて観るとうっそうとした感じがあり、草の生命力を感じます。リアルなのに神秘的な感じすらあるように思いました。

犬塚はこの頃から自然そのままの「密度」に到達することを目指したそうです。写実的な表現のために草1本1本描くような超緻密な描写を行い、この密度の高さによって目に見える自然を再現できるか決まると考えていたようです。ここから先はこうした作品が並びます。

犬塚勉 「梅雨の晴れ間」
まるで写真のような密度の高い作品です。手前にヒメジオンらしき花があり、右に植え込み?、左半分は草が茂っています。右方向から強い日差しが照りつけているようで、陰影が濃く、爽やかな雰囲気がありました、先ほどの「ひぐらしの鳴く」と比べると枯れ草の黄土色や光の加減など、色数が多いように思います。

1984年からは本格的に冬山に挑戦し、山そのものを描いた作品を制作するようになりました。犬塚はここで密度の問題にぶつかったようで、岩と草原では現実世界を再現するほど空間を埋められずに非現実のように傾いてしまっていたようです。しかし、1年かけて構想した「縦走路」という作品を見事描きあげました。

犬塚勉 「縦走路」 ★こちらで観られます
山の中の草原と尖った石が沢山転がった岩場(道?)を描いた作品です。石は1つ1つ描かれていて、密度で言えば草を描いた作品と同等のリアルさがあります。荒々しく、大きな画面も相まって圧倒されました。
この辺にはこの作品のためのスケッチなども展示されていました。この作品の後は、密度から色彩に関心を移していったようです。

1987年に入るとモティーフが画面を大きく占める作品を描くようになりました。展覧会にも積極的に参加し、評価もされていたようです。また、私生活ではこの頃 五日市町(あきるの市)の小学校に転任しているそうです(うろおぼえですが、もっと自然が観たいという理由だったかな)

犬塚勉 「山の暮らし」
画面いっぱいに描かれた切り株の作品です。木の質感がよく出ていて、風化した感じや断面の凹凸が表現されています。右から光があたり、強い陰影となっていて、左は背景の闇に溶け込むような感じでした。力強く雄々しい印象を受けました。
切り株を描いた作品は大きく2種類あるらしく、これは切り株そのものを描いた作品で、もう1つは風景の中のモティーフとしての切り株だそうです。

犬塚勉 「切り株と空」
こちらが風景と一緒に描かれたタイプの作品です。海際の草原にある切り株が大きく描かれ、その上に石(貝?)が置かれています。この切り株もリアルな質感で描かれているのですが、背景には海や空、草原、岩、月なども描かれているせいか幻想的な光景に思いました。

続いてはブナを描いた作品のコーナーです。犬塚はブナの文様の大胆さに強く惹かれ、ブナを観るために何度も山に足を運んだそうです。雪と組み合わせることでイメージを確立したようで、雪とブナの根元を描いた作品が並んでいます。

犬塚勉 「ブナの森からⅡ」
雪の積もったブナの根元を描いた作品です。太く直立した根が生命力を感じさせ、その幹からは風雪にさらされてきたブナの風格が伝わってくるようでした。

この辺には10分程度の映像のコーナーもありました。ここまで観てきた変遷のおさらいができます。

映像の後は絶筆を含む晩年のコーナーです。1987年8月のノートに、これまで線による描写に関心を示してきたが、色の面による表現を重視するという記載があるようです。また、1988年には「わくわくした期待と」不安を感じさせる入口」で始まり「困難な道中」を経て最後に「山頂の広がり」「天上」があるという3部作の構想を始めたそうです。ここにはそうした岩や渓谷の作品が並んでいます。

犬塚勉 「水音の囁く」
水辺の大きな岩を描いた作品です。ざらざらした岩肌や鏡のような水面が描かれているのですが、近くで観ると意外と平坦な色面で描かれているようでした。山の神秘的な雰囲気がよく出ているように思います。
この辺には水彩のスケッチも展示されていました。

犬塚勉 「暗く深き渓谷の入口Ⅰ」
絶筆となった2点のうちの1つです。大きな岩に落ちる滝がしぶきまでリアルに描かれ、周りは暗くなっています。自然への信仰のようなものすら感じる作品でした。

犬塚勉 「暗く深き渓谷の入口Ⅱ」
絶筆です。川とその周りの岩が描かれ、背景は緑だったそうですが黒く塗りつぶされています。そのためか、しんと静まりかえったような雰囲気がありました。大塚はこの作品の制作のために、もう一度水を見てくると家族に言い残し谷川岳に向かいましたが、遭難して38歳の若さで亡くなりました。これだけでも充分に凄いと思うのですが…。
この辺にはこの作品の構想やスケッチなどもありました。


と言うことで、全く知らない画家でしたが、一気に生涯の変遷と代表作を観ることができる充実の内容でした。会期が短いのが勿体無いくらいですので、気になる方はお早めにどうぞ。ちなみに亡くなったのは9/26なので、展覧会の終了日が丁度命日のようです。


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盛岡の写真 【番外編 岩手】

5回に渡ってご紹介した番外編の岩手も今回で最終回。最後は岩手の県庁所在地である盛岡にも行ってきました。去年も盛岡に行ったのですが、美術館しか観ていなかったので今回は逆に美術館には行かずに市内の観光をしてきました。(観光と言っても新幹線の時間が決まっていたので、短時間で回れるように駅から近いところを散歩した程度です)

まずは盛岡城跡公園に行ってきました。
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ここは南部氏の居城があったところで、廃藩置県まで盛岡は城下町として栄えました。ちなみに「盛岡」という名前は江戸時代に決めたもので、それ以前は「不来方(こずかた)」という地名だったのだとか


公園内はこんな感じ
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あくまで城跡であって、建物はありません。

これは何だったか忘れましたが、一部は明治時代に陸軍の用地として使われていたようです。
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お城だけあって高いところにあり、盛岡の町を見渡せます。しかしこの日はあいにくの曇りでよく見えずw
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石垣と朱色の橋。
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石垣の組み方は綺麗でしっかりしています。橋は当時の本丸と二の丸の間くらいに架かっているようでした。

裏手は水辺となっていて緑の生い茂る公園となっています。
P8160119.jpg

公園を抜けるとすぐ隣に北上川が流れています。
P8160120.jpg
この日、夕方くらいからこの川でお祭りがあったようですが、私が行ったときには何も無く、釣り人がいるくらいでしたw

川の水は結構綺麗で鳥たちもくつろいでいました。
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続いて、すぐ近くにある岩手銀行旧本店にも行ってきました。去年はタクシーで素通りだったので、今回はこれが楽しみでしたw
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横から。
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以前も書きましたが、これを設計したのは辰野金吾・葛西萬司です。三菱一号館 美術館や東京駅に似ているのは辰野がジョサイア・コンドルの弟子であるためだと思います。
 参考記事:三菱一号館竣工記念「一丁倫敦と丸の内スタイル展」 (三菱一号館 美術館)

ここは今でも銀行業務をやっているので入ってみました。
P8160127.jpg P8160128.jpg
これは入口付近の同じ場所で左右を見たもの。クラシックな雰囲気が漂います。

中も三菱一号館に似ているように思います。せっかくなので私もATMを利用してきました。
P8160129.jpg P8160130.jpg

銀行に寄った後、違う道を通って駅のほうに引き返していきました。
こちらは盛岡城付近にある桜山神社。普通の道路に鳥居がありました。
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実はこの通りにある有名なじゃじゃ麺屋さんを目当てに行ったのですがお休みだったので他のお店を探すことにしました。この近くには盛岡八幡宮という大きな神社もあるようでした。(新幹線の時間があったのでこちらは見られず)


と言うことで、文化の香る町のようでした。記事にはしませんが、今回は盛岡三大麺の1つ「じゃじゃ麺」(残りは冷麺とわんこそば)も美味しかったので、短時間の滞在でしたが楽しめました。

これにて番外編は終了です。最近忙しくて美術館めぐりが滞っていましたが、次回からまた普段どおりにご紹介していこうと思います。

 参考記事:
 2010年
  毛越寺の写真 (番外編 岩手)
  ゆめやかた(夢館奥州藤原歴史館)の案内 (番外編 岩手)
  中尊寺の写真 (番外編 岩手)
  鹿踊りと花巻周辺の写真 (番外編 岩手)
  岩手県立美術館の案内 (番外編 岩手)
  東屋 (盛岡界隈のお店)

 2011年
  猊鼻渓(げいびけい)の写真 (番外編 岩手)
  藤原の郷(ふじわらのさと)の写真 (番外編 岩手)
  遠野の写真 (番外編 岩手)
  萬鉄五郎記念美術館の案内 (番外編 岩手)
  盛岡の写真 (番外編 岩手)



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【萬鉄五郎記念美術館】の案内 (番外編 岩手)

前回ご紹介した岩手県の萬鉄五郎記念美術館の特別展を観た後、常設展示も観てきました。私としてはこちらが目当てでした。

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【公式サイト】
 http://www.city.hanamaki.iwate.jp/sightseeing/yorozu/

【会場】萬鉄五郎記念美術館
【最寄】土沢駅


【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間30分程度

【混み具合・混雑状況(日曜日13時頃です)】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③__5_満足

【感想】
こちらも空いていてじっくり観ることができました。

さて、こちらの常設については萬鉄五郎(よろずてつごろう)の生い立ちから晩年までの作品が並び、その生涯の功績が分かる内容です。…と言いたい所ですが、一部は代表作のコピーだったりするのがちょっと残念w しかし、いつでも時系列で萬鉄五郎の変遷を知ることが出来るのは地元だからこそじゃないかな。いくつかのコーナーに分かれてその時々の作品(とコピー)を展示していたので、萬鉄五郎その人についてと共に気に入った作品をご紹介しようと思います。

 参考リンク:
  萬鉄五郎(萬鐵五郎)のwikipedia
 参考記事:
  東京国立近代美術館の案内 (2009年12月)
  東京国立近代美術館の案内 (2011年06月)


<中学時代の作品>
萬鉄五郎は今の花巻市の生まれで、中学時代には絵を描いていたようです。中学卒業時に禅の布教団と共にアメリカに渡ったそうで、アメリカの風景画なども展示されています。

萬鉄五郎 「ポットのある静物」
こちらはタイトルどおりポットと湯飲みの静物画です。落ち着いた色彩でどっしりした雰囲気は後の萬鉄五郎の作風を思わせるものがありました。


<美術学校時代>
萬鉄五郎はアメリカで美術学校に入りたかったようですが、サンフランシスコの地震などが原因でそれは叶わなかったようです。やがて、日本に帰国して東京美術学校の西洋画科に入学すると、黒田清輝の外光派なども試したそうですが、後期印象派やフォーヴィスムに惹かれて行ったようです。ここには美術学校の時代の作品が並んでいました。

萬鉄五郎 「土沢雪風景」
雪の積もった町の通りを描いた作品です。外光派のような明るい色彩で描かれていて、これが萬鉄五郎なの?とちょっと驚きです。隣にあった青年像も色が淡く、こういう時期があったのかと意外な感じを受けました。

ここら辺には東京国立近代美術館にある「裸体美人」の複製もありました。あれは卒業制作の作品のようです。学生時代はフォーヴ的な感じのものもありますが、思ったより色々な作風の作品があって、まだ確固とした画風が定まっていないような感じもします(中学時代のほうが萬鉄五郎らしく見える)

萬鉄五郎 「軽業師」
タライのようなものの中に入っている人と、それを寝転んで上に足を上げて回している軽業師を描いた作品です。だいぶ簡略化されていますがポーズが非常に面白い作品でした。水彩の同じ構図の作品もありました。

萬鉄五郎 「心象風景」
絵の中に黒い大きな四角いふちがあり、その内外に赤や黄色、緑、青などの様々な色が混ざった抽象的な作品です。うねって盛り上がるような力強さがあり、抽象にも挑んでいる様子が伺えました。

この頃、岸田劉生らも参加するフュウザン会の第1回展にも出品していたようです。


<土沢時代>
土沢と言うのはこの美術館のある花巻の地区のことで、1914年にこの地に戻って制作に没頭したようです。土のにおいのする暗く沈んだ色彩が特徴と解説されていました。

萬鉄五郎 「丘の道」
暗い色彩で山の道を描いた作品です。緑と茶色の道がぐねぐねと交じり合うように描かれ、キュビスムやフォーヴからの影響を感じます。画面は暗いですがリズミカルな印象を受けました。

ここには東京国立近代美術館の「もたれて立つ人」の複製もありました。


<茅ヶ崎時代>
1919年になると、萬鉄五郎は神経衰弱と結核の療養で神奈川の茅ヶ崎に移住します。1年で健康を取り戻すと、文人画の精神に自分との一致を見出したようで、新しい表現を打ち出したり、1922年には春陽会の結成に参加するなどの活躍を見せました。しかし1927年に再び結核が悪化し、そのまま亡くなってしまいました。ここにはそうした晩年の時代の作品が並んでいました。

萬鉄五郎 「茅ヶ崎の松林を遠く望む」
水彩画で、結構写実的な感じを受ける作品です。湾曲する道と、両脇の畑や遠くの林や家が描かれていて、色合いは水彩のせいか明るく、土沢時代とはだいぶ違う印象を受けました。

この辺には確かに中国・日本の文人画のような雰囲気の作品や、スケッチブック、フュウザン会時代のものまでありました。スケッチは写実的な感じです。

萬鉄五郎 「渓流風景」
山間の川の中で釣りをしている2人の人を描いた作品で、色は明るく緑や水の色が鮮やかです。簡略化の仕方が南画のような感じがするのも面白い作風でした。

この部屋にはそれ以外に、資料的なものがあり、パレットや七福神のお面、卒業証書、カメラ、赤いちゃんちゃんこ、よだれかけまでありましたw


ということで、2部屋のみで点数も少ない上にコピーもあるのですが、情報量は多くて萬鉄五郎には様々な作風があったことを知ることができたのは収穫でした。萬鉄五郎が好きな私にとっては訪れておいて良かったです。

おまけ1:
美術館の前には「木の間から見下ろした町」という作品を描いた場所があり、フレームのようになっていました。
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近くにその絵の写真があるのですが、だいぶ現在とは変わっているように見えました。

こちらは美術館の隣の土蔵のカフェ。残念ながら私が行った時は震災の影響で閉鎖中でした。
P8140020.jpg


おまけ2:
ついでに車で15分くらいのところにある毘沙門山というところにも行ってきました。
 参考リンク:毘沙門山の公式サイト

こんな感じのうっそうとした山を登ると、奥に白壁の土蔵のような展示室があります。
P8140008.jpg P8140007.jpg
中は撮影禁止なので写真はありませんが、藍婆と毘藍婆の二鬼を従えた巨大な毘沙門天が立っていて、圧倒されました。重要文化財となっている貴重な仏像です。

毘沙門山から見た風景。日本の原風景といった感じです。
P8140012.jpg

花巻は宮沢賢治関連の施設もあるようだし、中々文化的なところですね。

 参考記事:
 2010年
  毛越寺の写真 (番外編 岩手)
  ゆめやかた(夢館奥州藤原歴史館)の案内 (番外編 岩手)
  中尊寺の写真 (番外編 岩手)
  鹿踊りと花巻周辺の写真 (番外編 岩手)
  岩手県立美術館の案内 (番外編 岩手)
  東屋 (盛岡界隈のお店)

 2011年
  猊鼻渓(げいびけい)の写真 (番外編 岩手)
  藤原の郷(ふじわらのさと)の写真 (番外編 岩手)
  遠野の写真 (番外編 岩手)
  萬鉄五郎記念美術館の案内 (番外編 岩手)
  盛岡の写真 (番外編 岩手)


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