Archive | 2012年03月
前々回、前回と国立西洋美術館の常設をご紹介しましたが、常設を観る前に特別展「ユベール・ロベール-時間の庭」を観てきました。私には馴染みの薄い画家だったこともありメモを多めに取ってきましたので、前編・後編に分けてじっくりご紹介しようと思います。

【展覧名】
ユベール・ロベール-時間の庭
【公式サイト】
http://www.tokyo-np.co.jp/event/bi/robert/
http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/current.html#mainClm
【会場】国立西洋美術館 ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
【最寄】上野駅(JR・東京メトロ・京成)
【会期】2012年3月6日(火)~5月20日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況(平日14時頃です)】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
有給休暇を取って平日に行ったこともあり、空いていてゆっくり観ることができました。
さて、今回の展示はユベール・ロベールというフランスの画家の個展となっています。今回が日本で初めての本格的な個展であり、あまり日本では馴染みのない画家なので先に簡単に略歴を説明すると、ユベール・ロベールは「廃墟のロベール」として名高い風景画家で、18世紀のフランス革命の前後に活躍しました。「国王の庭園デザイナー」という称号も持っていたそうで、革命前の王室や貴族のために様々な理想的風景の庭園のデザインも手がけていたようです。
この展示では世界有数のユベール・ロベールのコレクションを誇るヴァランス美術館の作品(特にサンギーヌという赤チョークの素描が中心)が130点ほど並んでいました。こんなに貸してもらえたのは2013年にリニューアルオープンする為に閉館中というのも理由のようです。
内容は時代やテーマによって6章に分かれていましたので、詳しくは章ごとに気に入った作品と共にご紹介しようと思います。なお、今回の展示は作品リストは作っていないようでしたが、公式サイトでダウンロードできるようです。似たような名前の作品もあるので、番号を併記しておきます。
参考リンク:作品リスト(pdf)
<第1章 イタリアと画家たち>
まずはユベール・ロベールが影響を受けた17世紀の画家たちのコーナーです。ユベール・ロベールは1733年に公爵の侍従の息子としてパリで生まれました。1754年に公爵の息子がイタリアに大使として赴任した際に随行し、ローマで11年間を過ごします。ここでイタリアの芸術や風景に触れて研鑽を積んだようで、ここにはそうしたロベールの美術的語彙や理想的風景の範例を感じさせる作品が並んでいました。
1 作者不詳、エリザベト・ヴィジェ=ル・ブランに基づく 「ユベール・ロベールの肖像」
これは冒頭にあった作品で、ロベールの友人であった女性画家のルブランが描いたロベールの肖像を模写した絵です。パレットを持ち右を向いた姿で描かれ、普段着を着ています。灰色の髪で知的な表情をしていて、これは50歳半ば頃の姿のようでした。ロベールは社交的でラテン語も理解するインテリだったらしく、この歳くらいが画家として最も輝いていたそうです。しかし、この後フランス革命が起きて、王家の仕事を手がけていた為にしばらく投獄されたそうです。
参考記事:
マリー=アントワネットの画家ヴィジェ・ルブラン -華麗なる宮廷を描いた女性画家たち- 感想前編(三菱一号館美術館)
マリー=アントワネットの画家ヴィジェ・ルブラン -華麗なる宮廷を描いた女性画家たち- 感想後編(三菱一号館美術館)
ここから先が1章の内容です。まずは非常に緻密なクロード・ロランの版画が6点並んでいました。クロード・ロランはロベールより100年前の画家です。
8 クロード・ロラン 「笛を吹く人物のいつ牧歌的風景」 ★こちらで観られます
これは静岡県立美術館所蔵の油彩画です。淡い赤色に染まる河岸で牧童たちが楽器(笛?)を奏で、その脇で牛が草を食んでいます。その奥にはローマ遺跡のような建物があり、柔らかな空気感で理想的な風景となっていました。解説によると、こうした作風はロベールにも共通点があるそうです。
この辺は理想化された古代風の風景画が並んでいました。
13 ジョヴァンニ・パオロ・パニーニ 「古代建築と彫刻のカプリッチョ」
円柱の立ち並ぶローマの古代遺跡の周りにいる人々が描かれた作品です。高いところにある筋骨隆々のヘラクレス像?に向かって身振りをして話している人物や、それを見て笑っている兵士たち、休んでいる人々など様々です。解説によるとこの人物は哲学者のディオゲネスではないかとのことでした。背景の雲なども含めて理想化された風景で、この後出てくるロベールの作風に大きな影響を与えたのが分かります。
<第2章 古代ローマと教皇たちのローマ>
続いてはロベールのイタリア時代の作品のコーナーです。ロベールはフランスの国費留学生たちとともに、フランス・アカデミーでの寄宿と勉強が許され、絵画を学びます。この章ではローマのフォロ・ロマーノ周辺の古代遺跡を始め、カピトリーノ美術館などローマの街で描かれた作品が並んでいました。
16 ユベール・ロベール 「セプティミウス・セウェルス凱旋門のヴァリエーション」
ローマに到着して最も早い時期に描かれた作品の1つです。荘厳な門を下から眺めるように描かれていて、門はあちこち壊れていますが細かい彫刻が施されています。手前には槍を持った2人の兵士が崩れ落ちた彫刻を指さして話しているようでした。解説によると、仰ぎみるようにクローズアップしているのは壮大さを強調してためのようです。また、明暗が強めに表現されていたのですが、これは前章でご紹介したパニーニやピラネージの影響を受けているようでした。一見緻密で写実的に思えますが、実景には拘っていないようで、3つある門のうち2つは省略されたり、離れた場所のピラミッドが描かれているとのことです。
参考記事:ピラネージ『牢獄』展 (国立西洋美術館)
この辺から赤っぽい素描作品が多くなります。ここにはローマの古代遺跡を描いた作品が並び、門が題材にしたものが多かったように思います。
27 ユベール・ロベール 「カピトリーノ美術館の素描家」
沢山の彫刻が立ち並ぶ美術館の中の様子を描いた作品です。女神像の前に座って素描している人物がいるのですが、これはロベール自身を描いたもののようです。周りには犬や親子連れの姿もあり、のんびりした雰囲気がありました。所蔵品は細かく立体的な陰影で描かれているように思いました。
32 ユベール・ロベール 「サン・ピエトロ大聖堂の柱廊の開口部の人々」 ★こちらで観られます
大聖堂の巨大な開口部(窓のような)を内側から描いた油彩画です。縁のような部分に白い布をかけて座る人々との対比からその開口部の大きさが伺えます。左手前の人物は暗めに描かれ、右下から左上に向かって光が当たっているような陰影がありました。石の質感も見事で、荘厳な印象を受けました。
<第3章 モティーフを求めて>
続いても版画中心のコーナーです。イタリア時代のロベールは、古代遺跡や教会建築ばかりではなく、郊外で半ば打ち捨てられた16~17世紀のヴィラ(上流階級の邸宅)の庭園なども重要なモティーフだったようです。仲間たちとともにローマから足を伸ばしてイタリア各地でスケッチをしたそうで、ここにはそうした作品も並んでいました。
37 ユベール・ロベール 「ヴィラ・ジュリアの中庭」
16世紀に教皇の為に作られた別荘の中庭を描いた作品です。18世紀には打ち捨てられローマ庶民の生活の場となっていたそうで、円柱がカーブ状に並び奥にアーチのある回廊には人々が座ったり話したりしています。人の顔が描かれていないなど、結構あっさりした描写のところもありますが、明暗や遠近感があり、奥行きを強調するような構図や柱のリズム感も面白かったです。
42 ユベール・ロベール 「打ち捨てられた庭園の噴水のそばの女たち」
右下のほうで女神像が立つ噴水(ライオンの口から水が出ている)と、そこで水汲みをしている2人の女性が描かれています。画面の3/4くらいは多くの木々や葉っぱで埋まっていて、噴水だけがぽつんと残っているような感じです。この隣には倒木を描いた作品もあり、自然を描こうとする姿勢が伺えました。(倒木はヴァニタス画に通じるものとされていたようです)
50 ユベール・ロベール 「ティヴォリの滝」
大きな滝とその上に立つ神殿や別荘、手前には河岸の岩場でくつろぐ人々が描かれています。滝は豪快な水流で迫力があり、これは実景に基づいて描いているようでしたが岩場の部分は創作で描いているようです。奥の神秘的な雰囲気に対して、手前は牧歌的な雰囲気となっていました。
この辺には普段は西洋美の常設にあるジャン=オノレ・フラゴナールの「若い熊使い」と「丘を下る羊の群れ」が展示されていました。ロベールとフラゴナールは連れ立ってローマ近郊の景勝地でスケッチしていたそうで、主題や様式も近くしばしば混同されたそうです。フラゴナールの素描もあったのですが確かに画風も題材も似ていました。
61 ユベール・ロベール 「ユピテル神殿、ナポリ近郊ポッツオーリ」
これは油彩で、左側と奥に古代の建物の壁が続き、手前には円柱が円形に立ち並ぶ建物の遺構が描かれています。手前の遺跡は褐色ですが、奥のほうが青みがかっているなど空気感の表現も緻密です。背景の空を含めて柔らかな明るさがあり、のんびりとした風景でした。解説によると、これはナポリ近郊の遺跡らしく、1760年代はナポリ周辺では重要な考古学的発見が続いたとのことでした。
ということで長くなってきたので今日はこの辺にしておこうと思います。あまり観る機会がない画家の作品ですが、こうしてまとめて観るとそのルーツや背景も分かってきて非常に参考になります。次回はその真骨頂とも言える奇想の風景画や庭園の仕事のコーナーをご紹介する予定です。
→後編はこちら
おまけ:
この記事が1000記事目になりました。ちょうど3年なので、1年333記事くらいかなw 次の1000記事もこのペースで出来れば良いですが。
参照記事:★この記事を参照している記事

【展覧名】
ユベール・ロベール-時間の庭
【公式サイト】
http://www.tokyo-np.co.jp/event/bi/robert/
http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/current.html#mainClm
【会場】国立西洋美術館 ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
【最寄】上野駅(JR・東京メトロ・京成)
【会期】2012年3月6日(火)~5月20日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況(平日14時頃です)】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
有給休暇を取って平日に行ったこともあり、空いていてゆっくり観ることができました。
さて、今回の展示はユベール・ロベールというフランスの画家の個展となっています。今回が日本で初めての本格的な個展であり、あまり日本では馴染みのない画家なので先に簡単に略歴を説明すると、ユベール・ロベールは「廃墟のロベール」として名高い風景画家で、18世紀のフランス革命の前後に活躍しました。「国王の庭園デザイナー」という称号も持っていたそうで、革命前の王室や貴族のために様々な理想的風景の庭園のデザインも手がけていたようです。
この展示では世界有数のユベール・ロベールのコレクションを誇るヴァランス美術館の作品(特にサンギーヌという赤チョークの素描が中心)が130点ほど並んでいました。こんなに貸してもらえたのは2013年にリニューアルオープンする為に閉館中というのも理由のようです。
内容は時代やテーマによって6章に分かれていましたので、詳しくは章ごとに気に入った作品と共にご紹介しようと思います。なお、今回の展示は作品リストは作っていないようでしたが、公式サイトでダウンロードできるようです。似たような名前の作品もあるので、番号を併記しておきます。
参考リンク:作品リスト(pdf)
<第1章 イタリアと画家たち>
まずはユベール・ロベールが影響を受けた17世紀の画家たちのコーナーです。ユベール・ロベールは1733年に公爵の侍従の息子としてパリで生まれました。1754年に公爵の息子がイタリアに大使として赴任した際に随行し、ローマで11年間を過ごします。ここでイタリアの芸術や風景に触れて研鑽を積んだようで、ここにはそうしたロベールの美術的語彙や理想的風景の範例を感じさせる作品が並んでいました。
1 作者不詳、エリザベト・ヴィジェ=ル・ブランに基づく 「ユベール・ロベールの肖像」
これは冒頭にあった作品で、ロベールの友人であった女性画家のルブランが描いたロベールの肖像を模写した絵です。パレットを持ち右を向いた姿で描かれ、普段着を着ています。灰色の髪で知的な表情をしていて、これは50歳半ば頃の姿のようでした。ロベールは社交的でラテン語も理解するインテリだったらしく、この歳くらいが画家として最も輝いていたそうです。しかし、この後フランス革命が起きて、王家の仕事を手がけていた為にしばらく投獄されたそうです。
参考記事:
マリー=アントワネットの画家ヴィジェ・ルブラン -華麗なる宮廷を描いた女性画家たち- 感想前編(三菱一号館美術館)
マリー=アントワネットの画家ヴィジェ・ルブラン -華麗なる宮廷を描いた女性画家たち- 感想後編(三菱一号館美術館)
ここから先が1章の内容です。まずは非常に緻密なクロード・ロランの版画が6点並んでいました。クロード・ロランはロベールより100年前の画家です。
8 クロード・ロラン 「笛を吹く人物のいつ牧歌的風景」 ★こちらで観られます
これは静岡県立美術館所蔵の油彩画です。淡い赤色に染まる河岸で牧童たちが楽器(笛?)を奏で、その脇で牛が草を食んでいます。その奥にはローマ遺跡のような建物があり、柔らかな空気感で理想的な風景となっていました。解説によると、こうした作風はロベールにも共通点があるそうです。
この辺は理想化された古代風の風景画が並んでいました。
13 ジョヴァンニ・パオロ・パニーニ 「古代建築と彫刻のカプリッチョ」
円柱の立ち並ぶローマの古代遺跡の周りにいる人々が描かれた作品です。高いところにある筋骨隆々のヘラクレス像?に向かって身振りをして話している人物や、それを見て笑っている兵士たち、休んでいる人々など様々です。解説によるとこの人物は哲学者のディオゲネスではないかとのことでした。背景の雲なども含めて理想化された風景で、この後出てくるロベールの作風に大きな影響を与えたのが分かります。
<第2章 古代ローマと教皇たちのローマ>
続いてはロベールのイタリア時代の作品のコーナーです。ロベールはフランスの国費留学生たちとともに、フランス・アカデミーでの寄宿と勉強が許され、絵画を学びます。この章ではローマのフォロ・ロマーノ周辺の古代遺跡を始め、カピトリーノ美術館などローマの街で描かれた作品が並んでいました。
16 ユベール・ロベール 「セプティミウス・セウェルス凱旋門のヴァリエーション」
ローマに到着して最も早い時期に描かれた作品の1つです。荘厳な門を下から眺めるように描かれていて、門はあちこち壊れていますが細かい彫刻が施されています。手前には槍を持った2人の兵士が崩れ落ちた彫刻を指さして話しているようでした。解説によると、仰ぎみるようにクローズアップしているのは壮大さを強調してためのようです。また、明暗が強めに表現されていたのですが、これは前章でご紹介したパニーニやピラネージの影響を受けているようでした。一見緻密で写実的に思えますが、実景には拘っていないようで、3つある門のうち2つは省略されたり、離れた場所のピラミッドが描かれているとのことです。
参考記事:ピラネージ『牢獄』展 (国立西洋美術館)
この辺から赤っぽい素描作品が多くなります。ここにはローマの古代遺跡を描いた作品が並び、門が題材にしたものが多かったように思います。
27 ユベール・ロベール 「カピトリーノ美術館の素描家」
沢山の彫刻が立ち並ぶ美術館の中の様子を描いた作品です。女神像の前に座って素描している人物がいるのですが、これはロベール自身を描いたもののようです。周りには犬や親子連れの姿もあり、のんびりした雰囲気がありました。所蔵品は細かく立体的な陰影で描かれているように思いました。
32 ユベール・ロベール 「サン・ピエトロ大聖堂の柱廊の開口部の人々」 ★こちらで観られます
大聖堂の巨大な開口部(窓のような)を内側から描いた油彩画です。縁のような部分に白い布をかけて座る人々との対比からその開口部の大きさが伺えます。左手前の人物は暗めに描かれ、右下から左上に向かって光が当たっているような陰影がありました。石の質感も見事で、荘厳な印象を受けました。
<第3章 モティーフを求めて>
続いても版画中心のコーナーです。イタリア時代のロベールは、古代遺跡や教会建築ばかりではなく、郊外で半ば打ち捨てられた16~17世紀のヴィラ(上流階級の邸宅)の庭園なども重要なモティーフだったようです。仲間たちとともにローマから足を伸ばしてイタリア各地でスケッチをしたそうで、ここにはそうした作品も並んでいました。
37 ユベール・ロベール 「ヴィラ・ジュリアの中庭」
16世紀に教皇の為に作られた別荘の中庭を描いた作品です。18世紀には打ち捨てられローマ庶民の生活の場となっていたそうで、円柱がカーブ状に並び奥にアーチのある回廊には人々が座ったり話したりしています。人の顔が描かれていないなど、結構あっさりした描写のところもありますが、明暗や遠近感があり、奥行きを強調するような構図や柱のリズム感も面白かったです。
42 ユベール・ロベール 「打ち捨てられた庭園の噴水のそばの女たち」
右下のほうで女神像が立つ噴水(ライオンの口から水が出ている)と、そこで水汲みをしている2人の女性が描かれています。画面の3/4くらいは多くの木々や葉っぱで埋まっていて、噴水だけがぽつんと残っているような感じです。この隣には倒木を描いた作品もあり、自然を描こうとする姿勢が伺えました。(倒木はヴァニタス画に通じるものとされていたようです)
50 ユベール・ロベール 「ティヴォリの滝」
大きな滝とその上に立つ神殿や別荘、手前には河岸の岩場でくつろぐ人々が描かれています。滝は豪快な水流で迫力があり、これは実景に基づいて描いているようでしたが岩場の部分は創作で描いているようです。奥の神秘的な雰囲気に対して、手前は牧歌的な雰囲気となっていました。
この辺には普段は西洋美の常設にあるジャン=オノレ・フラゴナールの「若い熊使い」と「丘を下る羊の群れ」が展示されていました。ロベールとフラゴナールは連れ立ってローマ近郊の景勝地でスケッチしていたそうで、主題や様式も近くしばしば混同されたそうです。フラゴナールの素描もあったのですが確かに画風も題材も似ていました。
61 ユベール・ロベール 「ユピテル神殿、ナポリ近郊ポッツオーリ」
これは油彩で、左側と奥に古代の建物の壁が続き、手前には円柱が円形に立ち並ぶ建物の遺構が描かれています。手前の遺跡は褐色ですが、奥のほうが青みがかっているなど空気感の表現も緻密です。背景の空を含めて柔らかな明るさがあり、のんびりとした風景でした。解説によると、これはナポリ近郊の遺跡らしく、1760年代はナポリ周辺では重要な考古学的発見が続いたとのことでした。
ということで長くなってきたので今日はこの辺にしておこうと思います。あまり観る機会がない画家の作品ですが、こうしてまとめて観るとそのルーツや背景も分かってきて非常に参考になります。次回はその真骨頂とも言える奇想の風景画や庭園の仕事のコーナーをご紹介する予定です。
→後編はこちら
おまけ:
この記事が1000記事目になりました。ちょうど3年なので、1年333記事くらいかなw 次の1000記事もこのペースで出来れば良いですが。
参照記事:★この記事を参照している記事
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前回ご紹介した国立西洋美術館の常設を観た際、版画素描展示室で開催されていた「ピラネージ『牢獄』展」も観てきました。

【展覧名】
ピラネージ『牢獄』展
【公式サイト】
http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/piranesi2012.html#mainClm
【会場】国立西洋美術館 ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
【最寄】上野駅(JR・東京メトロ・京成)
【会期】2012年3月6日(火)~5月20日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
0時間20分程度
【混み具合・混雑状況(平日17時頃です)】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
平日の閉館近い時間に行ったこともあり、空いていてゆっくり観ることが出来ました。
さて、今回の展示は18世紀イタリアの版画家ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージの作品の中で、最も有名な連作「牢獄」が並ぶ内容となっています。ピラネージは建築家でもあったそうで、作品に「建築家ピラネージ」とサインするすることも多かったようですが、実際には設計した建築はほとんどないそうです。しかし、彼の作品は美術だけではなく建築や小説、映画にまで影響を与えているらしく、想像をかきたてるような作風となっていました。詳しくは気に入った作品と共に振り返ろうと思います。なお、この美術館の常設(この部屋も含む)はルールを守れば写真撮影可能ですので、今回も撮ってきた写真を使って何点かご紹介しようと思います。
※掲載等に問題があったらすぐに削除しますのでお知らせください。
ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ 「『牢獄』(第1版):(1)表題紙」

こちらは牢獄シリーズの表題紙です。文字の部分には「INVENZIONE」と「CAPRIC」という単語がありますが、前者は芸術家が作り出す構想・創作の事で、後者はカプリッチョ(奇想)を意味しています。この『牢獄』は牢獄の様々な様子が描かれていますが、実は空想の世界で、19世紀にはピラネージがアヘンを吸って朦朧とした中で描いたものと考えられているようです。しかし、最近の研究では当時の美学や考古学、ピラネージの状況などが反映されたものと考えられているようです。
この隣にはほぼ同じような第2版も並んで展示されていました。(中の文字などに違いがあります。) 今回の展示のほとんどの作品は第1版と第2版が対になって展示されていて、大体は第1版が簡素な感じで第2版は陰影が強くて細かい加筆が加わったように観えます。第1版はジョヴァンニ・プシャールが版元になったもので、第2版はピラネージ自身が発行したものらしく、この表紙でも1版はプシャール、2版はピラネージの名前が入っているようでした。また、1版の中でも3回の刷り、2版は4回の刷りがあるそうで、今回は第1版第3刷と第2版第3刷が比較されていました。
ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ 「『牢獄』(第2版):(2)拷問台の上の男」

これは2版から加わった作だそうです。ローマ皇帝のネロに殺された人々の名前が書いてあるそうですが、当時険悪な中であったパトロンの姿を重ねているそうです。何かレバーのようなのを引いている人とか、刺の付いた拷問具が観えます…w
この辺にあった解説によると、第2版を発行しようとした動機はいくつか説があるようで、考古学的関心が強まり古代ローマの性格をより強く与えたかったという説、プシャールから独立したての頃だったのであたかも新作として販売しなおしたという説、仲が悪くなったパトロンのアイルランド人貴族チャールモント卿と取り巻きへの非難を込めたという説 などが紹介されていました。
左:ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ 「『牢獄』(第1版):(6)煙を噴く火」
右:ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ 「『牢獄』(第2版):(6)煙を噴く火」

第1版と第2版はこんな感じで違いがあります。2版のほうが陰影が深くて重厚な印象を受けました。ピラネージは実験的な手法なども使ってコントラストを強調したようです。
左:ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ 「『牢獄』(第1版):(7)跳橋」
右:ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ 「『牢獄』(第2版):(7)跳橋」

最初はこの絵を扉絵にしようと考えていたようです。牢獄というよりはRPGのダンジョンみたいな感じw
左:ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ 「『牢獄』(第1版):(11)貝殻装飾のあるアーチ」
右:ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ 「『牢獄』(第2版):(11)貝殻装飾のあるアーチ」

これはかなりの改変が行われているようでした。階段とかハシゴが増えているし、構図以外は別物みたいです。
ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ 「『牢獄』(第1版):(16)鎖のある迫持台」

ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ 「『牢獄』(第2版):(16)鎖のある迫持台」

上の2点は特に大きな改変のあった作品です。この絵には古代ローマの歴史家の一節などが書かれているそうで、パトロンへの非難や正義の裁きを訴えている要素があるようです。だいぶ物の配置が違っていて印象も別物みたいでした。
ということで、ありそうで無さそうな奇想的な風景の版画集となっていました。ファンタジーの世界のようで物語性があるのでは?と想像してしまいます。第1版と第2版を比べることができるのが非常に興味深いので、この展示だけでも西洋美の常設展を観る価値があると思います。
参照記事:★この記事を参照している記事


【展覧名】
ピラネージ『牢獄』展
【公式サイト】
http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/piranesi2012.html#mainClm
【会場】国立西洋美術館 ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
【最寄】上野駅(JR・東京メトロ・京成)
【会期】2012年3月6日(火)~5月20日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
0時間20分程度
【混み具合・混雑状況(平日17時頃です)】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
平日の閉館近い時間に行ったこともあり、空いていてゆっくり観ることが出来ました。
さて、今回の展示は18世紀イタリアの版画家ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージの作品の中で、最も有名な連作「牢獄」が並ぶ内容となっています。ピラネージは建築家でもあったそうで、作品に「建築家ピラネージ」とサインするすることも多かったようですが、実際には設計した建築はほとんどないそうです。しかし、彼の作品は美術だけではなく建築や小説、映画にまで影響を与えているらしく、想像をかきたてるような作風となっていました。詳しくは気に入った作品と共に振り返ろうと思います。なお、この美術館の常設(この部屋も含む)はルールを守れば写真撮影可能ですので、今回も撮ってきた写真を使って何点かご紹介しようと思います。
※掲載等に問題があったらすぐに削除しますのでお知らせください。
ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ 「『牢獄』(第1版):(1)表題紙」

こちらは牢獄シリーズの表題紙です。文字の部分には「INVENZIONE」と「CAPRIC」という単語がありますが、前者は芸術家が作り出す構想・創作の事で、後者はカプリッチョ(奇想)を意味しています。この『牢獄』は牢獄の様々な様子が描かれていますが、実は空想の世界で、19世紀にはピラネージがアヘンを吸って朦朧とした中で描いたものと考えられているようです。しかし、最近の研究では当時の美学や考古学、ピラネージの状況などが反映されたものと考えられているようです。
この隣にはほぼ同じような第2版も並んで展示されていました。(中の文字などに違いがあります。) 今回の展示のほとんどの作品は第1版と第2版が対になって展示されていて、大体は第1版が簡素な感じで第2版は陰影が強くて細かい加筆が加わったように観えます。第1版はジョヴァンニ・プシャールが版元になったもので、第2版はピラネージ自身が発行したものらしく、この表紙でも1版はプシャール、2版はピラネージの名前が入っているようでした。また、1版の中でも3回の刷り、2版は4回の刷りがあるそうで、今回は第1版第3刷と第2版第3刷が比較されていました。
ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ 「『牢獄』(第2版):(2)拷問台の上の男」

これは2版から加わった作だそうです。ローマ皇帝のネロに殺された人々の名前が書いてあるそうですが、当時険悪な中であったパトロンの姿を重ねているそうです。何かレバーのようなのを引いている人とか、刺の付いた拷問具が観えます…w
この辺にあった解説によると、第2版を発行しようとした動機はいくつか説があるようで、考古学的関心が強まり古代ローマの性格をより強く与えたかったという説、プシャールから独立したての頃だったのであたかも新作として販売しなおしたという説、仲が悪くなったパトロンのアイルランド人貴族チャールモント卿と取り巻きへの非難を込めたという説 などが紹介されていました。
左:ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ 「『牢獄』(第1版):(6)煙を噴く火」
右:ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ 「『牢獄』(第2版):(6)煙を噴く火」

第1版と第2版はこんな感じで違いがあります。2版のほうが陰影が深くて重厚な印象を受けました。ピラネージは実験的な手法なども使ってコントラストを強調したようです。
左:ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ 「『牢獄』(第1版):(7)跳橋」
右:ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ 「『牢獄』(第2版):(7)跳橋」


最初はこの絵を扉絵にしようと考えていたようです。牢獄というよりはRPGのダンジョンみたいな感じw
左:ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ 「『牢獄』(第1版):(11)貝殻装飾のあるアーチ」
右:ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ 「『牢獄』(第2版):(11)貝殻装飾のあるアーチ」

これはかなりの改変が行われているようでした。階段とかハシゴが増えているし、構図以外は別物みたいです。
ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ 「『牢獄』(第1版):(16)鎖のある迫持台」

ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ 「『牢獄』(第2版):(16)鎖のある迫持台」

上の2点は特に大きな改変のあった作品です。この絵には古代ローマの歴史家の一節などが書かれているそうで、パトロンへの非難や正義の裁きを訴えている要素があるようです。だいぶ物の配置が違っていて印象も別物みたいでした。
ということで、ありそうで無さそうな奇想的な風景の版画集となっていました。ファンタジーの世界のようで物語性があるのでは?と想像してしまいます。第1版と第2版を比べることができるのが非常に興味深いので、この展示だけでも西洋美の常設展を観る価値があると思います。
参照記事:★この記事を参照している記事
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先日、上野の国立西洋美術館に行って特別展と常設を観てきました。まだ特別展の記事を仕込み中なので、今日は先に常設展について書こうと思います。
公式サイト
http://www.nmwa.go.jp/jp/index.html
今回も作品の写真を撮ってきましたので、一部をご紹介しようと思います。
※常設展はフラッシュ禁止などのルールを守れば撮影可能です。(中には撮ってはいけない作品もあります。)
掲載等に問題があったらすぐに削除しますのでお知らせください。
参考記事
国立西洋美術館の案内 (常設 2011年10月)
国立西洋美術館の案内 (常設 2011年07月)
国立西洋美術館の案内 (常設 2010年10月 絵画編)
国立西洋美術館の案内 (常設 2010年10月 彫刻編)
国立西洋美術館の案内 (常設 2010年06月)
国立西洋美術館の案内 (常設 2010年02月)
国立西洋美術館の案内 (常設 2010年01月)
国立西洋美術館の案内 (常設 2009年10月)
国立西洋美術館の案内 (常設 2009年04月)
ヴィンチェンツォ・カテーナ 「聖母子と幼い洗礼者ヨハネ」

こちらは2011年度購入の新収蔵作品です。1480年頃のヴェネツィアで描かれた作品で、非常に色鮮やかで明るい雰囲気でした。これで何と2億559万円だとか。
ヤーコブ・ファン・ロイスダール 「砂丘と小さな滝のある風景」

ロイスダールは17世紀のオランダの画家で、風景を得意とした人です。後のバルビゾン派に影響を与えたそうですが確かに似た雰囲気があります。
アレッサンドロ・マニャスコ 「嵐の海の風景」

アレッサンドロ・マニャスコは18世紀のイタリアの画家です。はじめは肖像画で成功しましたが、後に風景画や風俗画に取り組み個性を発揮したそうです。雲の動きがダイナミックで、広い風景に対して人間が小さく感じられました。
アレッサンドロ・マニャスコ 「羊飼いのいる風景」

こちらもアレッサンドロ・マニャスコ。先ほどの作品と対になるように展示されていました。
オノレ・ドーミエ 「果物を取り合う二人の童子」

こちらは2010年度購入の新収蔵作品です。ドーミエは1830年代に風刺版画家として有名になり、1840年代後半からは油彩画にも取り組んでいます。これはどういう意味があるかはわかりませんでしたが明暗が強くドラマティックな印象でした。何かの物語なのかな?
参考記事:オノレ・ドーミエ版画展―『カリカチュール』と初期の政治諷刺画― (国立西洋美術館)
ウジェーヌ・カリエール 「クレマンソー」

褐色の色合いが個性的なカリエールの肖像画。象徴主義的な雰囲気でどこかまどろむような画面に見えます。
ウジェーヌ・カリエールはカリエールアカデミーという画塾を開いてマティスやドランを輩出した画家です。ロダンとも親交があったようで、以前この美術館でそれを題材にした展覧会も開かれていました。
参考リンク:ロダンとカリエール
ウジェーヌ・カリエール 「母と子」

こちらもカリエール。柔らかい濃淡が独特の世界観です。
カミーユ・ピサロ 「収穫」

のんびりした風景を描いた作品。初めて観た時ピサロとは気が付かなかった^^;
サム・フランシス 「ホワイト・ペインティング」

シミのように見えますが、にじみのような表現は日本美術からの影響があるぞうです。
アルベール・グレーズ 「収穫物の脱穀」

かなり大画面の作品。キュビスムの多面的な構成が面白いです。
ということで、今回は初めて観る新収蔵品もありました。常設にはこれ以外にも巨匠の作品(特に印象派)が沢山ありますので、上野に行ったら寄ってみると楽しいかと思います。
公式サイト
http://www.nmwa.go.jp/jp/index.html
今回も作品の写真を撮ってきましたので、一部をご紹介しようと思います。
※常設展はフラッシュ禁止などのルールを守れば撮影可能です。(中には撮ってはいけない作品もあります。)
掲載等に問題があったらすぐに削除しますのでお知らせください。
参考記事
国立西洋美術館の案内 (常設 2011年10月)
国立西洋美術館の案内 (常設 2011年07月)
国立西洋美術館の案内 (常設 2010年10月 絵画編)
国立西洋美術館の案内 (常設 2010年10月 彫刻編)
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国立西洋美術館の案内 (常設 2010年02月)
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国立西洋美術館の案内 (常設 2009年10月)
国立西洋美術館の案内 (常設 2009年04月)
ヴィンチェンツォ・カテーナ 「聖母子と幼い洗礼者ヨハネ」

こちらは2011年度購入の新収蔵作品です。1480年頃のヴェネツィアで描かれた作品で、非常に色鮮やかで明るい雰囲気でした。これで何と2億559万円だとか。
ヤーコブ・ファン・ロイスダール 「砂丘と小さな滝のある風景」

ロイスダールは17世紀のオランダの画家で、風景を得意とした人です。後のバルビゾン派に影響を与えたそうですが確かに似た雰囲気があります。
アレッサンドロ・マニャスコ 「嵐の海の風景」

アレッサンドロ・マニャスコは18世紀のイタリアの画家です。はじめは肖像画で成功しましたが、後に風景画や風俗画に取り組み個性を発揮したそうです。雲の動きがダイナミックで、広い風景に対して人間が小さく感じられました。
アレッサンドロ・マニャスコ 「羊飼いのいる風景」

こちらもアレッサンドロ・マニャスコ。先ほどの作品と対になるように展示されていました。
オノレ・ドーミエ 「果物を取り合う二人の童子」

こちらは2010年度購入の新収蔵作品です。ドーミエは1830年代に風刺版画家として有名になり、1840年代後半からは油彩画にも取り組んでいます。これはどういう意味があるかはわかりませんでしたが明暗が強くドラマティックな印象でした。何かの物語なのかな?
参考記事:オノレ・ドーミエ版画展―『カリカチュール』と初期の政治諷刺画― (国立西洋美術館)
ウジェーヌ・カリエール 「クレマンソー」

褐色の色合いが個性的なカリエールの肖像画。象徴主義的な雰囲気でどこかまどろむような画面に見えます。
ウジェーヌ・カリエールはカリエールアカデミーという画塾を開いてマティスやドランを輩出した画家です。ロダンとも親交があったようで、以前この美術館でそれを題材にした展覧会も開かれていました。
参考リンク:ロダンとカリエール
ウジェーヌ・カリエール 「母と子」

こちらもカリエール。柔らかい濃淡が独特の世界観です。
カミーユ・ピサロ 「収穫」

のんびりした風景を描いた作品。初めて観た時ピサロとは気が付かなかった^^;
サム・フランシス 「ホワイト・ペインティング」

シミのように見えますが、にじみのような表現は日本美術からの影響があるぞうです。
アルベール・グレーズ 「収穫物の脱穀」

かなり大画面の作品。キュビスムの多面的な構成が面白いです。
ということで、今回は初めて観る新収蔵品もありました。常設にはこれ以外にも巨匠の作品(特に印象派)が沢山ありますので、上野に行ったら寄ってみると楽しいかと思います。
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前回ご紹介した椿山荘のレストランでお茶した後、すぐ近くの講談社野間記念館に行って、「竹内栖鳳と京都画壇」を観てきました。

【展覧名】
竹内栖鳳と京都画壇
【公式サイト】
http://www.nomamuseum.kodansha.co.jp/installation/index.html#kyotogadan
【会場】講談社野間記念館 ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
【最寄】都電 早稲田駅、護国寺駅、江戸川橋駅など
【会期】2012年03月10日(土)~05月20日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間00分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日16時頃です)】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
閉館まで残り1時間ということもあり、空いていてゆっくり観ることができました。
さて、この展示は竹内栖鳳とその弟子など、近代の京都の代表的な日本画家の作品が並ぶ展示となっていました。館内には解説があまり無かった(その代わりに解説付の紙を貰うことができます)ので、気に入った作品をいくつか挙げて簡単にご紹介しようと思います。
<1.竹内栖鳳と京都画壇>
竹内栖鳳は幸野楳嶺(こうのばいれい)の画塾で四条派を学び、そこで四天王と称せられるほどだったようですが、四条派だけではなくその他の諸派を折衷したため「鵺派」と酷評されたこともあったそうです。しかし、その後も西洋画をも取り入れた画風で新しい日本画を切り開き、東の大観、西の栖鳳と称されるほどの巨匠となりました。また、師としても優秀で、上村松園や土田麦僊、小野竹喬などを輩出しました。
今回の展示は実は竹内栖鳳の作品はそんなにないのですが、最初の部屋は他に比べて竹内栖鳳の作品が多めに展示されていました。
1-1 竹内栖鳳 「古城枩翠」
これは以前ご紹介した「禁城松翠」と同じかな? 古い城のお堀と、大きな松を描いた作品で、松が画面の半分くらいを覆っています。堀に浮かぶ2艘の舟には作業している人の姿もあり、淡い色彩と相まってのんびりとしていて爽やかな雰囲気がありました。
参考記事:近代日本画にみる東西画壇 -東京・京都・大阪の画家たち- (泉屋博古館 分館)
1-8 榊原紫峰 「猫之図」
切り株の上でじっとしている猫を描いた絵です。非常にふわふわした毛並みに表現されていて、丸っこい体つきをしていました。ちょっと怪訝そうな顔つきに見えますが可愛らしい猫でした。
1-14 今尾景年 「花鳥図」
これは六曲一双の屏風で、右隻は牡丹か薔薇?と尾が立派な鶏が描かれています。一方、左隻にも牡丹?と鴛鴦らしき鳥が描かれていました。非常に精密かつすっきりした印象を受け、落ち着いた色合いの作品でした。
この辺には色紙サイズの木島桜谷の「十二ヶ月図」(12枚セット)などもありました。
<2.竹内栖鳳と京都画壇の精鋭>
続いての2部屋目には大きな作品がありました。
2-1 土田麦僊 「春」 ★こちらで観られます
まるで壁画のような大きな作品で、藤棚の下で地面に座っている赤い着物の子と、それを見て両手を差し出して近づいていく若い母親が描かれています。右には満開の椿、左は白いモクレンが咲き誇り、周りじゅうを花で囲まれているような感じでした。淡い色彩で幻想的な雰囲気の作品でした。
この部屋には色紙サイズの「十二ヶ月図」(12枚セット)が並んでいました。やまと絵風の松本一洋、余白の美しさを感じる上村松園の十二ヶ月図、人物画を使った伊藤小波の「十二ヶ月図」などがありました。特に上村松園の7月の盆踊りの絵は好みです。
2-7 上村松園 「惜春之図」
扇子を持ち、少し下を向いている平安美人を描いた作品です。髪の毛1本1本まで描き こむような繊細さで、曲線などに優美な雰囲気があります。落ち着いていながらも雅さと華やかさを感じさせる色彩も良かったです。
<3.竹内栖鳳と京都画壇>
次の部屋も弟子たちの作品が多かったように思います。
3-3 上村松園 「塩汲ノ図」 ★こちらで観られます
緑の紐をもった着物の女性を描いた作品で、紐の先には滑車に乗った茶碗?のようなものがあります。女性は左上を振り返っているのですが、目は虚ろで異様な妖艶さがあるように思えました。解説によると、これは歌舞伎の「松風」に取材しているそうです。儚げで流麗な印象の作品でした。
3-5 小野竹喬 「龍峡帰舟」
天竜川のカーブしている所を上から見下ろすような構図で描かれた作品です。船に乗った3人の人物がいて、船頭らしき人が長い棒を岸に向かって伸ばしています。全体的に適度に簡略化されていて、淡い色彩が爽やかな雰囲気ですが、どこか神秘的なものも感じました。
3-10 宇田萩邨 「淀の水車」
すすきの生える小道と、その奥の水車のある川辺を描いた作品です。薄い金色と銀色を使って細い線で描かれているのが静かで流れるような感じです。水車は日本画でもよく描かれる題材ですが、これも情緒豊かで良かったです。
<4.竹内栖鳳と京都画壇>
最後の部屋も色紙サイズの十二ヶ月図作品が並んでいました。特に福田平八郎の作品や、堂本印象の朝顔、山口華楊の色鮮やかな作品などが好みでした。
ということで、雅で情感溢れる作品が多くて思った以上に楽しめる内容でした。若干、竹内栖鳳の作品が少なく感じるかもしれませんが、弟子の良い作品もあったので良かったです。こうした近代の日本画が好きな方は是非どうぞ。
おまけ:
この日は近くの永青文庫は休館だったのでハシゴできませんでした。
参照記事:★この記事を参照している記事


【展覧名】
竹内栖鳳と京都画壇
【公式サイト】
http://www.nomamuseum.kodansha.co.jp/installation/index.html#kyotogadan
【会場】講談社野間記念館 ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
【最寄】都電 早稲田駅、護国寺駅、江戸川橋駅など
【会期】2012年03月10日(土)~05月20日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間00分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日16時頃です)】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
閉館まで残り1時間ということもあり、空いていてゆっくり観ることができました。
さて、この展示は竹内栖鳳とその弟子など、近代の京都の代表的な日本画家の作品が並ぶ展示となっていました。館内には解説があまり無かった(その代わりに解説付の紙を貰うことができます)ので、気に入った作品をいくつか挙げて簡単にご紹介しようと思います。
<1.竹内栖鳳と京都画壇>
竹内栖鳳は幸野楳嶺(こうのばいれい)の画塾で四条派を学び、そこで四天王と称せられるほどだったようですが、四条派だけではなくその他の諸派を折衷したため「鵺派」と酷評されたこともあったそうです。しかし、その後も西洋画をも取り入れた画風で新しい日本画を切り開き、東の大観、西の栖鳳と称されるほどの巨匠となりました。また、師としても優秀で、上村松園や土田麦僊、小野竹喬などを輩出しました。
今回の展示は実は竹内栖鳳の作品はそんなにないのですが、最初の部屋は他に比べて竹内栖鳳の作品が多めに展示されていました。
1-1 竹内栖鳳 「古城枩翠」
これは以前ご紹介した「禁城松翠」と同じかな? 古い城のお堀と、大きな松を描いた作品で、松が画面の半分くらいを覆っています。堀に浮かぶ2艘の舟には作業している人の姿もあり、淡い色彩と相まってのんびりとしていて爽やかな雰囲気がありました。
参考記事:近代日本画にみる東西画壇 -東京・京都・大阪の画家たち- (泉屋博古館 分館)
1-8 榊原紫峰 「猫之図」
切り株の上でじっとしている猫を描いた絵です。非常にふわふわした毛並みに表現されていて、丸っこい体つきをしていました。ちょっと怪訝そうな顔つきに見えますが可愛らしい猫でした。
1-14 今尾景年 「花鳥図」
これは六曲一双の屏風で、右隻は牡丹か薔薇?と尾が立派な鶏が描かれています。一方、左隻にも牡丹?と鴛鴦らしき鳥が描かれていました。非常に精密かつすっきりした印象を受け、落ち着いた色合いの作品でした。
この辺には色紙サイズの木島桜谷の「十二ヶ月図」(12枚セット)などもありました。
<2.竹内栖鳳と京都画壇の精鋭>
続いての2部屋目には大きな作品がありました。
2-1 土田麦僊 「春」 ★こちらで観られます
まるで壁画のような大きな作品で、藤棚の下で地面に座っている赤い着物の子と、それを見て両手を差し出して近づいていく若い母親が描かれています。右には満開の椿、左は白いモクレンが咲き誇り、周りじゅうを花で囲まれているような感じでした。淡い色彩で幻想的な雰囲気の作品でした。
この部屋には色紙サイズの「十二ヶ月図」(12枚セット)が並んでいました。やまと絵風の松本一洋、余白の美しさを感じる上村松園の十二ヶ月図、人物画を使った伊藤小波の「十二ヶ月図」などがありました。特に上村松園の7月の盆踊りの絵は好みです。
2-7 上村松園 「惜春之図」
扇子を持ち、少し下を向いている平安美人を描いた作品です。髪の毛1本1本まで描き こむような繊細さで、曲線などに優美な雰囲気があります。落ち着いていながらも雅さと華やかさを感じさせる色彩も良かったです。
<3.竹内栖鳳と京都画壇>
次の部屋も弟子たちの作品が多かったように思います。
3-3 上村松園 「塩汲ノ図」 ★こちらで観られます
緑の紐をもった着物の女性を描いた作品で、紐の先には滑車に乗った茶碗?のようなものがあります。女性は左上を振り返っているのですが、目は虚ろで異様な妖艶さがあるように思えました。解説によると、これは歌舞伎の「松風」に取材しているそうです。儚げで流麗な印象の作品でした。
3-5 小野竹喬 「龍峡帰舟」
天竜川のカーブしている所を上から見下ろすような構図で描かれた作品です。船に乗った3人の人物がいて、船頭らしき人が長い棒を岸に向かって伸ばしています。全体的に適度に簡略化されていて、淡い色彩が爽やかな雰囲気ですが、どこか神秘的なものも感じました。
3-10 宇田萩邨 「淀の水車」
すすきの生える小道と、その奥の水車のある川辺を描いた作品です。薄い金色と銀色を使って細い線で描かれているのが静かで流れるような感じです。水車は日本画でもよく描かれる題材ですが、これも情緒豊かで良かったです。
<4.竹内栖鳳と京都画壇>
最後の部屋も色紙サイズの十二ヶ月図作品が並んでいました。特に福田平八郎の作品や、堂本印象の朝顔、山口華楊の色鮮やかな作品などが好みでした。
ということで、雅で情感溢れる作品が多くて思った以上に楽しめる内容でした。若干、竹内栖鳳の作品が少なく感じるかもしれませんが、弟子の良い作品もあったので良かったです。こうした近代の日本画が好きな方は是非どうぞ。
おまけ:
この日は近くの永青文庫は休館だったのでハシゴできませんでした。
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前回ご紹介した椿山荘の庭園を散策した後、フォーシーズンズホテル椿山荘東京の中にあるロビーラウンジ ル・ジャルダンというお店でアフタヌーンティーをしてきました。

【店名】
ロビーラウンジ ル・ジャルダン
【ジャンル】
レストラン・カフェ
【公式サイト】
http://www.fourseasons-tokyo.com/restaurant/restaurant/jardin.html
※営業時間・休日・地図などは公式サイトでご確認下さい。
【最寄駅】
都電 早稲田駅、護国寺駅、江戸川橋駅など
【近くの美術館】
永青文庫
講談社野間記念館
早稲田大学西早稲田キャンパス 演劇博物館
早稲田大学會津八一記念博物館
など
【この日にかかった1人の費用】
5000円程度
【味】
不味_1_2_3_④_5_美味
【接客・雰囲気】
不快_1_2_3_4_⑤_快適
【混み具合・混雑状況(日曜日15時頃です)】
混雑_1_②_3_4_5_快適
【総合満足度】
地雷_1_2_3_④_5_名店
【感想】
土日は予約することができないようで、20分ほど待つことになりました。(待つ間に庭園を観てきました)
しかし一度お店に入ってしまえば快適そのもので、雰囲気も眺め良い席につくことができました。

アフタヌーンティーは2種類あるのですが、ロイヤルアフタヌーンティー(4500円+サービス税)というコースにしました。

2012年3月時点のメニューを見ると桜にちなんだ食材が使われているので、おそらく季節で変わるのだと思います。
ほぼ同じ内容の桜アフタヌーンティー(3500円+サービス税)というのもあるのですが、違いは最初にグラスシャンパンかロイヤルブルーティー"クイーンオブブルー"という飲み物がつきます。

左はシャンパン。爽やかな香りですっきり飲みやすいロゼでした。クイーンオブブルーは苦味が無く、まろやかで美味しかったです、
こちらがアフタヌーンティー(2人分)

まず一番上の段は、桜ゼリー、桜のレアチーズとレモンのタルト、桜と抹茶のムース、クランチチョコレートです。

いずれも上品な甘さで美味しかったのですが、特に美味しかったのがこのゼリー。

桜の香りが軽やかで、少しだけ酸味があります。中には金箔が入っていました。
中段はスコーン。

よもぎ、プレーン、さくらだったかな。
スコーンはクロテッドクリームやジャムをつけて頂きます。

特にジャムが美味しい! イチゴの欠片が大きめでした。
下段はスモークサーモンとクリームチーズのサンド、タラモサンド、白あんのほうれん草ブレッドロール、チキンと桜えびのサンドです。

これもいずれも美味しいのですが、特にチキンと桜えびのサンドが好みでした。
これは最後に来るコーヒー。

苦味・酸味ともに適度で、締めに飲むのに丁度いいくらいでした。
連れはアールグレイ。

こちらはかなりいい香りがしていました。
器もノリタケで統一感がありました。

ということで、のんびりと1時間くらいかけてアフタヌーンティーをしました。値段の割には飛び抜けた美味しさというわけでもなかった気がしますが、優雅な時間を過ごすことが出来ました。プチ贅沢をしたい時にお勧めです。
2013年にはフォーシーズンズと藤田観光の提携が解消されるみたいですが、ここはどうなるんだろう??

【店名】
ロビーラウンジ ル・ジャルダン
【ジャンル】
レストラン・カフェ
【公式サイト】
http://www.fourseasons-tokyo.com/restaurant/restaurant/jardin.html
※営業時間・休日・地図などは公式サイトでご確認下さい。
【最寄駅】
都電 早稲田駅、護国寺駅、江戸川橋駅など
【近くの美術館】
永青文庫
講談社野間記念館
早稲田大学西早稲田キャンパス 演劇博物館
早稲田大学會津八一記念博物館
など
【この日にかかった1人の費用】
5000円程度
【味】
不味_1_2_3_④_5_美味
【接客・雰囲気】
不快_1_2_3_4_⑤_快適
【混み具合・混雑状況(日曜日15時頃です)】
混雑_1_②_3_4_5_快適
【総合満足度】
地雷_1_2_3_④_5_名店
【感想】
土日は予約することができないようで、20分ほど待つことになりました。(待つ間に庭園を観てきました)
しかし一度お店に入ってしまえば快適そのもので、雰囲気も眺め良い席につくことができました。

アフタヌーンティーは2種類あるのですが、ロイヤルアフタヌーンティー(4500円+サービス税)というコースにしました。

2012年3月時点のメニューを見ると桜にちなんだ食材が使われているので、おそらく季節で変わるのだと思います。
ほぼ同じ内容の桜アフタヌーンティー(3500円+サービス税)というのもあるのですが、違いは最初にグラスシャンパンかロイヤルブルーティー"クイーンオブブルー"という飲み物がつきます。


左はシャンパン。爽やかな香りですっきり飲みやすいロゼでした。クイーンオブブルーは苦味が無く、まろやかで美味しかったです、
こちらがアフタヌーンティー(2人分)

まず一番上の段は、桜ゼリー、桜のレアチーズとレモンのタルト、桜と抹茶のムース、クランチチョコレートです。

いずれも上品な甘さで美味しかったのですが、特に美味しかったのがこのゼリー。


桜の香りが軽やかで、少しだけ酸味があります。中には金箔が入っていました。
中段はスコーン。

よもぎ、プレーン、さくらだったかな。
スコーンはクロテッドクリームやジャムをつけて頂きます。

特にジャムが美味しい! イチゴの欠片が大きめでした。
下段はスモークサーモンとクリームチーズのサンド、タラモサンド、白あんのほうれん草ブレッドロール、チキンと桜えびのサンドです。

これもいずれも美味しいのですが、特にチキンと桜えびのサンドが好みでした。
これは最後に来るコーヒー。

苦味・酸味ともに適度で、締めに飲むのに丁度いいくらいでした。
連れはアールグレイ。

こちらはかなりいい香りがしていました。
器もノリタケで統一感がありました。

ということで、のんびりと1時間くらいかけてアフタヌーンティーをしました。値段の割には飛び抜けた美味しさというわけでもなかった気がしますが、優雅な時間を過ごすことが出来ました。プチ贅沢をしたい時にお勧めです。
2013年にはフォーシーズンズと藤田観光の提携が解消されるみたいですが、ここはどうなるんだろう??
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この前の日曜日に、早稲田の近くにあるフォーシーズンズホテル椿山荘東京(ちんざんそう)へ行ってアフタヌーンティーをしてきたのですが、その前にホテルの庭園を散策してきました。

【公式サイト】http://www.fourseasons-tokyo.com/
【紹介サイト】
じゃらん
【施設名】フォーシーズンズホテル椿山荘東京 (フォーシーズンズは2012年一杯で椿山荘と提携解消)
【最寄】都電 早稲田駅、護国寺駅、江戸川橋駅など
先日、藤田観光がフォーシーズンズと提携を解消するとニュースで見たので、今のうちに行っておこうと思い足を運びました。
参考リンク:藤田観光、フォーシーズンズと提携解消 椿山荘のホテル単独運営
都電の早稲田駅から行ったので、庭の入口から入りました。

ここは山縣有朋が屋敷にしていた土地を藤田財閥が譲り受け、その後の藤田観光が結婚式場やホテルを建てたところです。庭園はかなり広く史跡や重要文化財などもあります。
参考リンク:
椿山荘の歩み
庭園マップ
庭には建物も何件もあるのですが、こちらは長松亭という茶室。昭和29年に出来たのでそんなに古くはないかな。

参考リンク:椿山荘の庭園の歴史
椿山荘の名前の通り、椿が綺麗に咲いていました。元々ここは椿が自生していたそうです。

幾何学的なデザインが面白いホテル。

3月上旬に行ったので、河津桜が咲いていました。左は十三重の塔。織田有楽(織田信長の弟)ゆかりの歴塔だそうです。

結婚式で有名なプラザ。

横には人口の滝まであります。(写真を撮った辺りには池もあります)

滝の裏側に回りこむこともできますw

これは圓通閣と名付けられた三重塔。

これは元々、平安前期に広島に建てられた塔で、最初の修復は平清盛によって行われたという言い伝えもあるそうです。その後、1925年に藤田組2代目によって移築され、この地に置かれました。 中には聖観世音菩薩が収められていました。
ということで、都会にこんなに広大な土地のホテルがあるというのは驚きです。ここの近くには細川家の回遊式泉水庭園を公園にした新江戸川公園などもあるので、散策が楽しいところです。
参考記事:新江戸川公園の写真
この後、ホテル内にあるお店でアフタヌーンティーをしてきましたので、次回はそれをご紹介しようと思います。

【公式サイト】http://www.fourseasons-tokyo.com/
【紹介サイト】
【施設名】フォーシーズンズホテル椿山荘東京 (フォーシーズンズは2012年一杯で椿山荘と提携解消)
【最寄】都電 早稲田駅、護国寺駅、江戸川橋駅など
先日、藤田観光がフォーシーズンズと提携を解消するとニュースで見たので、今のうちに行っておこうと思い足を運びました。
参考リンク:藤田観光、フォーシーズンズと提携解消 椿山荘のホテル単独運営
都電の早稲田駅から行ったので、庭の入口から入りました。

ここは山縣有朋が屋敷にしていた土地を藤田財閥が譲り受け、その後の藤田観光が結婚式場やホテルを建てたところです。庭園はかなり広く史跡や重要文化財などもあります。
参考リンク:
椿山荘の歩み
庭園マップ
庭には建物も何件もあるのですが、こちらは長松亭という茶室。昭和29年に出来たのでそんなに古くはないかな。

参考リンク:椿山荘の庭園の歴史
椿山荘の名前の通り、椿が綺麗に咲いていました。元々ここは椿が自生していたそうです。

幾何学的なデザインが面白いホテル。

3月上旬に行ったので、河津桜が咲いていました。左は十三重の塔。織田有楽(織田信長の弟)ゆかりの歴塔だそうです。


結婚式で有名なプラザ。

横には人口の滝まであります。(写真を撮った辺りには池もあります)

滝の裏側に回りこむこともできますw

これは圓通閣と名付けられた三重塔。


これは元々、平安前期に広島に建てられた塔で、最初の修復は平清盛によって行われたという言い伝えもあるそうです。その後、1925年に藤田組2代目によって移築され、この地に置かれました。 中には聖観世音菩薩が収められていました。
ということで、都会にこんなに広大な土地のホテルがあるというのは驚きです。ここの近くには細川家の回遊式泉水庭園を公園にした新江戸川公園などもあるので、散策が楽しいところです。
参考記事:新江戸川公園の写真
この後、ホテル内にあるお店でアフタヌーンティーをしてきましたので、次回はそれをご紹介しようと思います。
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日頃、終わってから展示の様子を紹介することが多いので、今日は短期間で終わってしまう注目のイベントを先にご紹介しようと思います。今年も「六本木アートナイト」と「アートフェア東京」の季節となりました。
まずは六本木アートナイトの開催概要です。

【展覧名】
六本木アートナイト2012
【公式サイト】
http://www.roppongiartnight.com/
【会場】
六本木ヒルズ、森美術館、東京ミッドタウン、サントリー美術館、21_21 DESIGN SIGHT、
国立新美術館、六本木商店街、その他六本木地区の協力施設や公共スペース
【最寄】
千代田線乃木坂駅/日比谷線・大江戸線 六本木駅
【会期】
2012年3月24日(土)10:00 ~ 3月25日(日)18:00
コアタイム 3月24日(土)17:56【日没】 ~ 3月25日(日)5:38【日の出】
※コアタイムは全体の開催時間中でメインとなるインスタレーションやイベントが集積する時間帯です。
こちらは昨年はちょうど1年前の東日本大震災によって中止となってしまいましたが、今年も六本木の美術館を中心に、日没から夜明けまでをコアタイムとして開催されます。街の様々な場所にインスタレーションが置かれ、パフォーマンスが行われるようですが、今年は草間彌生の「愛はとこしえ、未来は私のもの!」という作品などが目玉になりそうな感じです。このイベントは初回の2009年よりも2回目の2010年のほうがかなりクオリティが上がっているように思いましたので、実質的に3回目となる今年も期待できるのでは?と楽しみにしています。
参考記事:
「写真で旅する世界遺産」と「六本木アートナイト」と桜装飾 (2009年)
六本木アートナイト2010 (前編)
六本木アートナイト2010 (後編)
もう1つは有楽町の国際フォーラムで行われるアートフェア東京です。
【展覧名】
アートフェア東京2012
【公式サイト】
http://www.artfairtokyo.com/
【会場】東京国際フォーラム 展示ホール
【最寄】東京駅・有楽町駅
【会期】2012年3月30日(金)~4月1日(日)
こちらは沢山の有名ギャラリーがブースを作り、取り扱っている商品を展示したり、お抱えのアーティストを紹介したりするというギャラリーのお祭りのようなもので、ギャラリーの最前線を知ることのできる展示です。実際にその場で作品を買うことも出来て、お手頃な値段のものから数千万円するようなものまで置かれています。たまに凄い巨匠の作品が通路近くにあったりするのが一種のスリルかもw (毎年、かなり多くの人で賑わいますので注意も必要です。)
参考記事:
アートフェア東京2009 (東京国際フォーラム)
アートフェア東京2010 (東京国際フォーラム)
アートフェア東京2011 (東京国際フォーラム)
ということで、今年もこの2つのイベントは観に行ってみようと考えています。六本木アートナイトはお天気が良いことを祈りたいw どちらも楽しいイベントですので、ご興味ある方は是非どうぞ。
おまけ
ついでに今年も桜の季節が近いので、今までご紹介した桜の写真の記事をご紹介。
参考記事:
一足早い桜満開
飛鳥山公園の桜 2011
飛鳥山公園の桜 (東京都北区)
砧公園の桜
まずは六本木アートナイトの開催概要です。

【展覧名】
六本木アートナイト2012
【公式サイト】
http://www.roppongiartnight.com/
【会場】
六本木ヒルズ、森美術館、東京ミッドタウン、サントリー美術館、21_21 DESIGN SIGHT、
国立新美術館、六本木商店街、その他六本木地区の協力施設や公共スペース
【最寄】
千代田線乃木坂駅/日比谷線・大江戸線 六本木駅
【会期】
2012年3月24日(土)10:00 ~ 3月25日(日)18:00
コアタイム 3月24日(土)17:56【日没】 ~ 3月25日(日)5:38【日の出】
※コアタイムは全体の開催時間中でメインとなるインスタレーションやイベントが集積する時間帯です。
こちらは昨年はちょうど1年前の東日本大震災によって中止となってしまいましたが、今年も六本木の美術館を中心に、日没から夜明けまでをコアタイムとして開催されます。街の様々な場所にインスタレーションが置かれ、パフォーマンスが行われるようですが、今年は草間彌生の「愛はとこしえ、未来は私のもの!」という作品などが目玉になりそうな感じです。このイベントは初回の2009年よりも2回目の2010年のほうがかなりクオリティが上がっているように思いましたので、実質的に3回目となる今年も期待できるのでは?と楽しみにしています。
参考記事:
「写真で旅する世界遺産」と「六本木アートナイト」と桜装飾 (2009年)
六本木アートナイト2010 (前編)
六本木アートナイト2010 (後編)
もう1つは有楽町の国際フォーラムで行われるアートフェア東京です。
【展覧名】
アートフェア東京2012
【公式サイト】
http://www.artfairtokyo.com/
【会場】東京国際フォーラム 展示ホール
【最寄】東京駅・有楽町駅
【会期】2012年3月30日(金)~4月1日(日)
こちらは沢山の有名ギャラリーがブースを作り、取り扱っている商品を展示したり、お抱えのアーティストを紹介したりするというギャラリーのお祭りのようなもので、ギャラリーの最前線を知ることのできる展示です。実際にその場で作品を買うことも出来て、お手頃な値段のものから数千万円するようなものまで置かれています。たまに凄い巨匠の作品が通路近くにあったりするのが一種のスリルかもw (毎年、かなり多くの人で賑わいますので注意も必要です。)
参考記事:
アートフェア東京2009 (東京国際フォーラム)
アートフェア東京2010 (東京国際フォーラム)
アートフェア東京2011 (東京国際フォーラム)
ということで、今年もこの2つのイベントは観に行ってみようと考えています。六本木アートナイトはお天気が良いことを祈りたいw どちらも楽しいイベントですので、ご興味ある方は是非どうぞ。
おまけ
ついでに今年も桜の季節が近いので、今までご紹介した桜の写真の記事をご紹介。
参考記事:
一足早い桜満開
飛鳥山公園の桜 2011
飛鳥山公園の桜 (東京都北区)
砧公園の桜
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前回ご紹介したギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)の展示を観た後、すぐ近くの資生堂ギャラリーで「第6回 shiseido art egg 入江早耶展」を観てきました。

【展覧名】
第6回 shiseido art egg 入江早耶展
【公式サイト】
http://www.shiseido.co.jp/gallery/exhibition/index.html
【会場】資生堂ギャラリー ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
【最寄】銀座駅 新橋駅など
【会期】2012年3月2日(金)~3月25日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
0時間15分程度
【混み具合・混雑状況(平日18時頃です)】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_③_4_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
平日の夜ということもあり、空いていてゆっくり鑑賞することができました。
さて、この展示は以前ご紹介した第6回 shiseido art eggの最後を飾る入江早耶 氏というアーティストの個展となります。あまり入江早耶 氏に関する情報は無かったのですが、今回も面白い作品が並んでいましたので、展示の様子を簡単にご紹介しようと思います。入口で大きな虫眼鏡を渡され、小さめの作品を鑑賞していくことになります。
参考記事:
第6回 shiseido art egg three展 (資生堂ギャラリー)
第6回 shiseido art egg 鎌田友介展 (資生堂ギャラリー)
入江早耶 「メガミダスト」
たくさんの紙の箱の上に置かれた小さな女神像で、周りをいばらのようなものが囲っています。これはあぶらとり紙のパッケージを消しゴムで消して、その消しカスを使って元の絵を立体的に再現するという作品でした。その発想も面白いですが、かなり細かく精密に再現されているのにも驚きました。
入江早耶 「カンノンダスト シセイドウバージョン」 ★こちらで観られます
壁に観音の掛け軸があり、その前に小さな観音像が無数の空き箱の上に置かれた作品です。こちらの作品も先ほどと同じように掛け軸を消しゴムで消していて、その消しカスで観音像を作っています。掛け軸のほうが結構ボロボロになっているかな。また、掛け軸の周りにも光背のように唐草模様があり、これもお菓子のパッケージを消した消しカスで出来たものでした。先ほどの作品にも増して手が込んでいて、かなりの労力と精密さを感じました。
この辺には同じように「エビスダスト シセイドウバージョン」という作品もありました。
入江早耶 「ナガグツザウルス」
これは黄色い長靴が床に転がっている作品で、その長靴の底が蛇のように長い首の恐竜の顔に彫刻されています。虫眼鏡で観ると歯まで表現されていて超精密です。長靴の素材の化石燃料は元は堆積した古代の動植物であるということに着想を得ているようですが、こちらも面白い発想でした。
入江早耶 「C」
これは鉛筆を使った作品で、鉛筆の芯の先がダイヤ型に削ってありました。これもダイヤと炭素は同じ元素であることに着想を得ているようでした。これも肉眼で見るのは大変なほど細かいです。
この辺には「ケシカスドローイング」という夢見る少女のような絵の消しカスの像がありました。
入江早耶 「ヴィーナスファンデーション」
これは3点セットの作品で、コンパクトの上にファンデーションを彫刻してミロのビーナスの形にしたものが乗っています。ちょうどビーナスが鏡に全身を映しているようになっていて、正確に彫刻されているように思いました。これも思いも寄らない発想でした。
ということで、小規模な展示でしたがどれも発想が面白い作品ばかりでした。今回のart eegは3組とも素晴らしい内容でしたが、特にこの展示は良かったです。銀座に行く機会があったら寄ってみると楽しいかと思います。
参照記事:★この記事を参照している記事

【展覧名】
第6回 shiseido art egg 入江早耶展
【公式サイト】
http://www.shiseido.co.jp/gallery/exhibition/index.html
【会場】資生堂ギャラリー ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
【最寄】銀座駅 新橋駅など
【会期】2012年3月2日(金)~3月25日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
0時間15分程度
【混み具合・混雑状況(平日18時頃です)】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_③_4_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
平日の夜ということもあり、空いていてゆっくり鑑賞することができました。
さて、この展示は以前ご紹介した第6回 shiseido art eggの最後を飾る入江早耶 氏というアーティストの個展となります。あまり入江早耶 氏に関する情報は無かったのですが、今回も面白い作品が並んでいましたので、展示の様子を簡単にご紹介しようと思います。入口で大きな虫眼鏡を渡され、小さめの作品を鑑賞していくことになります。
参考記事:
第6回 shiseido art egg three展 (資生堂ギャラリー)
第6回 shiseido art egg 鎌田友介展 (資生堂ギャラリー)
入江早耶 「メガミダスト」
たくさんの紙の箱の上に置かれた小さな女神像で、周りをいばらのようなものが囲っています。これはあぶらとり紙のパッケージを消しゴムで消して、その消しカスを使って元の絵を立体的に再現するという作品でした。その発想も面白いですが、かなり細かく精密に再現されているのにも驚きました。
入江早耶 「カンノンダスト シセイドウバージョン」 ★こちらで観られます
壁に観音の掛け軸があり、その前に小さな観音像が無数の空き箱の上に置かれた作品です。こちらの作品も先ほどと同じように掛け軸を消しゴムで消していて、その消しカスで観音像を作っています。掛け軸のほうが結構ボロボロになっているかな。また、掛け軸の周りにも光背のように唐草模様があり、これもお菓子のパッケージを消した消しカスで出来たものでした。先ほどの作品にも増して手が込んでいて、かなりの労力と精密さを感じました。
この辺には同じように「エビスダスト シセイドウバージョン」という作品もありました。
入江早耶 「ナガグツザウルス」
これは黄色い長靴が床に転がっている作品で、その長靴の底が蛇のように長い首の恐竜の顔に彫刻されています。虫眼鏡で観ると歯まで表現されていて超精密です。長靴の素材の化石燃料は元は堆積した古代の動植物であるということに着想を得ているようですが、こちらも面白い発想でした。
入江早耶 「C」
これは鉛筆を使った作品で、鉛筆の芯の先がダイヤ型に削ってありました。これもダイヤと炭素は同じ元素であることに着想を得ているようでした。これも肉眼で見るのは大変なほど細かいです。
この辺には「ケシカスドローイング」という夢見る少女のような絵の消しカスの像がありました。
入江早耶 「ヴィーナスファンデーション」
これは3点セットの作品で、コンパクトの上にファンデーションを彫刻してミロのビーナスの形にしたものが乗っています。ちょうどビーナスが鏡に全身を映しているようになっていて、正確に彫刻されているように思いました。これも思いも寄らない発想でした。
ということで、小規模な展示でしたがどれも発想が面白い作品ばかりでした。今回のart eegは3組とも素晴らしい内容でしたが、特にこの展示は良かったです。銀座に行く機会があったら寄ってみると楽しいかと思います。
参照記事:★この記事を参照している記事
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先週、平日に有給休暇を取ってあちこち行ってきたのですが、夕方に銀座のギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)に行って「ロトチェンコ -彗星のごとく、ロシア・アヴァンギャルドの寵児-」を観てきました。

【展覧名】
ロトチェンコ -彗星のごとく、ロシア・アヴァンギャルドの寵児-
【公式サイト】
http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/
【会場】ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg) ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
【最寄】銀座駅 新橋駅など
【会期】2012年03月02日(金)~03月27日(火)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
0時間20分程度
【混み具合・混雑状況(平日17時半頃です)】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
平日の夕方ということもあり、空いていてゆっくり観ることが出来ました。
さて、この展示はロシア革命の前後に活躍したロシア・アヴァンギャルドの画家ロトチェンコが手がけたポスターや写真の展示となっています。解説はあまり無かったので以前の記事などを参考にして頂ければと思いますが、この展示でも幾何学的でこれぞロシア・アヴァンギャルド!といった感じの作品が157点も並んでいました。あまりメモも取らなかったのですが、簡単にどのような展示だったかご紹介しようと思います。
参考記事:
ロトチェンコ+ステパーノワーロシア構成主義のまなざし (東京都庭園美術館)
ロシアの夢 1917-1937 革命から生活へ-ロシア・アヴァンギャルドのデザイン (埼玉県立近代美術館)
シャガール ロシア・アヴァンギャルドとの出会い―交錯する夢と前衛― (東京藝術大学大学美術館)
陰影礼讃―国立美術館コレクションによる (国立新美術館)
<1階>
まず最初に「絵画のためのエスキース」(下絵)の作品が何点か並んでいました。帯のような線や四角、直線、円で描かれた幾何学模様が多用され未来的な雰囲気の作風です。
アレクサンドル・ロトチェンコ 「私たちと貴方たちはベルリンに要る」表紙のエスキース
あずき色の地にZが黒く描かれ、そこにロシアの文字が白字で書かれている作品です。全体的にシンプルですが、等間隔の太さで書かれた文字をはじめ独特の雰囲気を持っていました。
この辺にはコラージュを使った挿絵なども何点か並んでいました。
アレクサンドル・ロトチェンコ 雑誌「新レフ12号」表紙
四隅に赤い四角が描かれ、中央付近には白と黒が交互に並ぶ線の長方形が描かれた作品です。右の方にneФ12という文字も見えます。色は3色と少なくシンプルながらも幾何学的なリズムと美しさがあって良い表紙でした。
この辺には新レフの表紙が並んでいました。写真をコラージュしたものもあったかな。
<地下>
続いて、地下です。
アレクサンドル・ロトチェンコ 「最新作」
本の広告の栞(しおり)です。「Hoboctb」と書かれた看板を持った人の形のですが、その人間も手を上げているのはV字で足は把手のような形に簡略化されています。また、腕の上から看板にかけては切り抜かれているのも面白かったです。
この辺は言葉では説明しづらい幾何学的なコラージュ的なポスターなどが並んでいました。
アレクサンドル・ロトチェンコ 「画家アレクサンドル・シェフチェンコ」
これは写真作品で、椅子に座って横を見ている紳士(シェフチェンコ)と左を見ている同じ紳士の顔が二重露光で重なっています。ちょうどキュビスムの絵画のように多面的な写真となっているのが面白かったです。また、片方の露光の手がもう一方の露光の手を握るように写っている構図には驚きました。
この辺は白黒写真のコーナーで、妻で画家のステパーノワを撮った写真もありました。
アレクサンドル・ロトチェンコ 「鉄橋」
鉄橋の線路の上に立つ人の人影を撮った作品です。両脇を交差する鉄骨が覆い、地面は枕木が規則正しく並んでいます。その光景自体が幾何学的で、生活の中からロシア・アヴァンギャルドの構成主義のような構図を抜き出しているのが面白かったです。人物だけ幾何学てきではないのが かえってそう感じさせるのかも??
この辺にはこうした身近な幾何学性のものが写された作品が並び、ラジオの鉄塔や歯車などがあった他、「避難はしご」「階段」「ライカを持つ女性」など以前観たことがある作品も並んでいました。(参考記事でもご紹介しました)
アレクサンドル・ロトチェンコ 「国立出版社レニングラード支部のための広告ポスター」
これはロトチェンコのポスターの中では一番よく観る作品かも? 手を口にあてて何かを叫ぶような女性の写真と、その口を三角の頂点として、セリフが飛び出したように書かれた文字がコラージュされています。円や原色を使っているのもシンプルで力強いですが、その構図が凄いメッセージ性を持っているように感じました。
ということで、ロトチェンコを知らない人には解説が少ないので難しい内容かも?と思いますが、日本人には中々出せないような作風の作品が並んでいる展示だと思います。無料でこれだけの展示が観られるのは素晴らしいので、銀座~新橋に行く機会があったら覗いてみると面白いかと思います。
参照記事:★この記事を参照している記事


【展覧名】
ロトチェンコ -彗星のごとく、ロシア・アヴァンギャルドの寵児-
【公式サイト】
http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/
【会場】ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg) ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
【最寄】銀座駅 新橋駅など
【会期】2012年03月02日(金)~03月27日(火)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
0時間20分程度
【混み具合・混雑状況(平日17時半頃です)】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
平日の夕方ということもあり、空いていてゆっくり観ることが出来ました。
さて、この展示はロシア革命の前後に活躍したロシア・アヴァンギャルドの画家ロトチェンコが手がけたポスターや写真の展示となっています。解説はあまり無かったので以前の記事などを参考にして頂ければと思いますが、この展示でも幾何学的でこれぞロシア・アヴァンギャルド!といった感じの作品が157点も並んでいました。あまりメモも取らなかったのですが、簡単にどのような展示だったかご紹介しようと思います。
参考記事:
ロトチェンコ+ステパーノワーロシア構成主義のまなざし (東京都庭園美術館)
ロシアの夢 1917-1937 革命から生活へ-ロシア・アヴァンギャルドのデザイン (埼玉県立近代美術館)
シャガール ロシア・アヴァンギャルドとの出会い―交錯する夢と前衛― (東京藝術大学大学美術館)
陰影礼讃―国立美術館コレクションによる (国立新美術館)
<1階>
まず最初に「絵画のためのエスキース」(下絵)の作品が何点か並んでいました。帯のような線や四角、直線、円で描かれた幾何学模様が多用され未来的な雰囲気の作風です。
アレクサンドル・ロトチェンコ 「私たちと貴方たちはベルリンに要る」表紙のエスキース
あずき色の地にZが黒く描かれ、そこにロシアの文字が白字で書かれている作品です。全体的にシンプルですが、等間隔の太さで書かれた文字をはじめ独特の雰囲気を持っていました。
この辺にはコラージュを使った挿絵なども何点か並んでいました。
アレクサンドル・ロトチェンコ 雑誌「新レフ12号」表紙
四隅に赤い四角が描かれ、中央付近には白と黒が交互に並ぶ線の長方形が描かれた作品です。右の方にneФ12という文字も見えます。色は3色と少なくシンプルながらも幾何学的なリズムと美しさがあって良い表紙でした。
この辺には新レフの表紙が並んでいました。写真をコラージュしたものもあったかな。
<地下>
続いて、地下です。
アレクサンドル・ロトチェンコ 「最新作」
本の広告の栞(しおり)です。「Hoboctb」と書かれた看板を持った人の形のですが、その人間も手を上げているのはV字で足は把手のような形に簡略化されています。また、腕の上から看板にかけては切り抜かれているのも面白かったです。
この辺は言葉では説明しづらい幾何学的なコラージュ的なポスターなどが並んでいました。
アレクサンドル・ロトチェンコ 「画家アレクサンドル・シェフチェンコ」
これは写真作品で、椅子に座って横を見ている紳士(シェフチェンコ)と左を見ている同じ紳士の顔が二重露光で重なっています。ちょうどキュビスムの絵画のように多面的な写真となっているのが面白かったです。また、片方の露光の手がもう一方の露光の手を握るように写っている構図には驚きました。
この辺は白黒写真のコーナーで、妻で画家のステパーノワを撮った写真もありました。
アレクサンドル・ロトチェンコ 「鉄橋」
鉄橋の線路の上に立つ人の人影を撮った作品です。両脇を交差する鉄骨が覆い、地面は枕木が規則正しく並んでいます。その光景自体が幾何学的で、生活の中からロシア・アヴァンギャルドの構成主義のような構図を抜き出しているのが面白かったです。人物だけ幾何学てきではないのが かえってそう感じさせるのかも??
この辺にはこうした身近な幾何学性のものが写された作品が並び、ラジオの鉄塔や歯車などがあった他、「避難はしご」「階段」「ライカを持つ女性」など以前観たことがある作品も並んでいました。(参考記事でもご紹介しました)
アレクサンドル・ロトチェンコ 「国立出版社レニングラード支部のための広告ポスター」
これはロトチェンコのポスターの中では一番よく観る作品かも? 手を口にあてて何かを叫ぶような女性の写真と、その口を三角の頂点として、セリフが飛び出したように書かれた文字がコラージュされています。円や原色を使っているのもシンプルで力強いですが、その構図が凄いメッセージ性を持っているように感じました。
ということで、ロトチェンコを知らない人には解説が少ないので難しい内容かも?と思いますが、日本人には中々出せないような作風の作品が並んでいる展示だと思います。無料でこれだけの展示が観られるのは素晴らしいので、銀座~新橋に行く機会があったら覗いてみると面白いかと思います。
参照記事:★この記事を参照している記事
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前回ご紹介したサントリー美術館に行った際、ミッドタウンの中にあるJUNOESQUE BAGEL-ジュノエスクベーグル-というお店で、お茶してきました。

【店名】
JUNOESQUE BAGEL-ジュノエスクベーグル-
【ジャンル】
カフェ
【公式サイト】
http://www.junoesque.jp/
食べログ:http://r.tabelog.com/tokyo/A1307/A130701/13037390/
※営業時間・休日・地図などは公式サイトでご確認下さい。
【最寄駅】
六本木駅/乃木坂駅
【近くの美術館】
サントリー美術館
21_21 DESIGN SIGHT
国立新美術館
など
【この日にかかった1人の費用】
730円程度
【味】
不味_1_2_3_④_5_美味
【接客・雰囲気】
不快_1_2_③_4_5_快適
【混み具合・混雑状況(日曜日18時半頃です)】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【総合満足度】
地雷_1_2_3_④_5_名店
【感想】
少し遅い時間だったこともあり、あまり混んでおらずすぐ席につくことができました。
さて、このお店はベーグルが名物のお店のようでしたので、ベーグルを使ったサンドイッチを頼むことにしました。まずレジで注文して、それから席に運んでくれるスタイルです。
店内はこんな感じ。店内は洒落た感じですが、地下なので入口側は若干殺風景。

店外にも席があるようでした。
この日はアボガドとシュリンプのサンドイッチ(580円)とセットドリンク(150円)にしました。ベーグルはいくつかの中から選べるので、胚芽のにしました。

あつあつで胚芽の良い香りがしました。意外とボリュームがあります。

味付けはシンプルで軽くマスタードの風味がするかな。素材の美味しさがあって、特にアボガドが美味しかったです。
セットドリンクはコーヒーにしました。

こちらは結構香りがあるけど味は普通かなw 軽い苦味と酸味で飲みやすいです。
ということで、この辺のお店にしてはそんなに高いわけでもなく美味しいベーグルを食べることができました。そこそこボリュームもあるし、小腹を満たしたい時に使えそうです。この辺は普段からよく来るのでまた利用しようと思います。

【店名】
JUNOESQUE BAGEL-ジュノエスクベーグル-
【ジャンル】
カフェ
【公式サイト】
http://www.junoesque.jp/
食べログ:http://r.tabelog.com/tokyo/A1307/A130701/13037390/
※営業時間・休日・地図などは公式サイトでご確認下さい。
【最寄駅】
六本木駅/乃木坂駅
【近くの美術館】
サントリー美術館
21_21 DESIGN SIGHT
国立新美術館
など
【この日にかかった1人の費用】
730円程度
【味】
不味_1_2_3_④_5_美味
【接客・雰囲気】
不快_1_2_③_4_5_快適
【混み具合・混雑状況(日曜日18時半頃です)】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【総合満足度】
地雷_1_2_3_④_5_名店
【感想】
少し遅い時間だったこともあり、あまり混んでおらずすぐ席につくことができました。
さて、このお店はベーグルが名物のお店のようでしたので、ベーグルを使ったサンドイッチを頼むことにしました。まずレジで注文して、それから席に運んでくれるスタイルです。
店内はこんな感じ。店内は洒落た感じですが、地下なので入口側は若干殺風景。

店外にも席があるようでした。
この日はアボガドとシュリンプのサンドイッチ(580円)とセットドリンク(150円)にしました。ベーグルはいくつかの中から選べるので、胚芽のにしました。

あつあつで胚芽の良い香りがしました。意外とボリュームがあります。

味付けはシンプルで軽くマスタードの風味がするかな。素材の美味しさがあって、特にアボガドが美味しかったです。
セットドリンクはコーヒーにしました。

こちらは結構香りがあるけど味は普通かなw 軽い苦味と酸味で飲みやすいです。
ということで、この辺のお店にしてはそんなに高いわけでもなく美味しいベーグルを食べることができました。そこそこボリュームもあるし、小腹を満たしたい時に使えそうです。この辺は普段からよく来るのでまた利用しようと思います。
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プロフィール
Author:21世紀のxxx者
多分、年に70~100回くらい美術館に行ってると思うのでブログにしました。写真も趣味なのでアップしていきます。
関東の方には休日のガイドやデートスポット探し、関東以外の方には東京観光のサイトとしてご覧頂ければと思います。
画像を大きめにしているので、解像度は1280×1024以上が推奨です。
↓ブログランキングです。ぽちっと押して頂けると嬉しいです。
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