Archive | 2012年04月
前回ご紹介した飛鳥山公園でお花見をしている途中、飛鳥山にある3つの博物館のうちの1つ紙の博物館で「紙漉図絵 ~絵巻・和本にみる紙漉工程~」を観てきました。


【展覧名】
紙漉図絵 ~絵巻・和本にみる紙漉工程~
【公式サイト】
http://www.papermuseum.jp/exhibit/temporary/2012/0317.html
【会場】紙の博物館 ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
【最寄】JR・東京メトロ 王子駅
【会期】2012年03月17日(土)~2012年05月27日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
0時間45分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日15時頃です)】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_③_4_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_③_4_5_満足
【感想】
恐らく飛鳥山が一年で最も活況となっている日に行ったこともあり、沢山のお客さんがいましたが混んでいるというほどでもなく自分のペースで観ることができました。
さて、今回は江戸時代の紙漉き(かみすき)に関する書画の特別展が開催されていました。あまりメモを取らなかったのですが、簡単にご紹介しておこうと思います。常設については以前もご紹介したので割愛しますが、常設30分+特別展15分くらいでした。
参考記事:
おもちゃ絵の世界 ~見る・作る・遊ぶ・学ぶ~ (紙の博物館)
紙の博物館 (王子 飛鳥山)
<第1章 紙漉大概>
まずは「紙漉大概(かみすきたいがい)」という図解入りの巻物についての章でした。これは1784年に描かれたもので、葉っぱ(コウゾ?)を釜で煮ている様子や紙をこしている様子などが図解されていました。この少し前まで紙の製造は門外不出の技術だったようで、こうした図解入りの本が広まったことで紙が一般に普及していったようです。
<第2章 紙漉重宝記>
2章は「紙漉重宝記」という本が展示されていました、これは1824年に刊行された紙漉きの工程を初めて図解した本のようです。驚くことにこれは世界各国でも刊行されたようで、同じ絵柄でドイツ語、英語、フランス語、スペイン語などの翻訳版も展示されていました。同じページで比較しているのが面白かったです。 この本では閑農期に紙漉きを行うことを評価していたとのことでした。
この辺には鎌や紙漉きの道具なども展示されていました。
<第3章 江戸・明治時代の紙漉図絵>
江戸時代はコウゾがとれる藩では紙の専売制をしいて特産品として全国に流通させて利益を得ていたそうです。明治時代には殖産興業の流れで紙も推進されていたようで、明治時代の頃の紙漉きの様子などが展示されていました。
<第4章 製紙勤労之図>
ここは江戸末期に描かれた「製紙勤労之図」という巻物のコーナーでした。文字はなく絵巻的に工程が描かれています。文字が無いけど工程は分かりやすそうでした。
<第5章 日本製紙論>
江戸時代から明治にかけて、吉井源太という土佐藩の御用紙漉きの家系の人物が紙漉きの発展に大きく寄与したそうです。明治時代に、このままの生産では需要に間に合わなくなると量産の為の技術を色々と開発したらしく、それを世に広めたそうです。ここにはそれに関連した作品が並んでいました。昔は秘伝だった紙漉きもこの人のおかげで効率良く生産できるようになったと思うと偉人と言えそうです。
<第6章 越前紙漉之巻>
最後は大正天皇・皇后の銀婚式記念のために全国48カ所の風俗を日本画家たちに分担して描かせた作品のうち、冨田渓仙という人が描いた「越前紙漉之巻」という紙漉きを描いた作品が展示されていました。越前は特に良質な和紙の生産地だったそうで横山大観をはじめとする多くの日本画家にも評価されていたようです。
常設には役者絵にかつらを乗せて遊ぶおもちゃ絵や金唐紙、紙人形、紙の着物、美しい料紙などもありました。
ということで、紙の博物館ならではの主題となっていました。日本画には欠かせない和紙の歴史もわかって興味深い内容でした。 なお、今回は3つの博物館のうち1つしか観ませんでしたが、すぐ隣には北区飛鳥山博物館と渋沢史料館もあるので、お花見に行くついでに覗いてみるのも面白いかと思います。
おまけ:
博物館の前にはコウゾがありました。

参照記事:★この記事を参照している記事


【展覧名】
紙漉図絵 ~絵巻・和本にみる紙漉工程~
【公式サイト】
http://www.papermuseum.jp/exhibit/temporary/2012/0317.html
【会場】紙の博物館 ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
【最寄】JR・東京メトロ 王子駅
【会期】2012年03月17日(土)~2012年05月27日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
0時間45分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日15時頃です)】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_③_4_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_③_4_5_満足
【感想】
恐らく飛鳥山が一年で最も活況となっている日に行ったこともあり、沢山のお客さんがいましたが混んでいるというほどでもなく自分のペースで観ることができました。
さて、今回は江戸時代の紙漉き(かみすき)に関する書画の特別展が開催されていました。あまりメモを取らなかったのですが、簡単にご紹介しておこうと思います。常設については以前もご紹介したので割愛しますが、常設30分+特別展15分くらいでした。
参考記事:
おもちゃ絵の世界 ~見る・作る・遊ぶ・学ぶ~ (紙の博物館)
紙の博物館 (王子 飛鳥山)
<第1章 紙漉大概>
まずは「紙漉大概(かみすきたいがい)」という図解入りの巻物についての章でした。これは1784年に描かれたもので、葉っぱ(コウゾ?)を釜で煮ている様子や紙をこしている様子などが図解されていました。この少し前まで紙の製造は門外不出の技術だったようで、こうした図解入りの本が広まったことで紙が一般に普及していったようです。
<第2章 紙漉重宝記>
2章は「紙漉重宝記」という本が展示されていました、これは1824年に刊行された紙漉きの工程を初めて図解した本のようです。驚くことにこれは世界各国でも刊行されたようで、同じ絵柄でドイツ語、英語、フランス語、スペイン語などの翻訳版も展示されていました。同じページで比較しているのが面白かったです。 この本では閑農期に紙漉きを行うことを評価していたとのことでした。
この辺には鎌や紙漉きの道具なども展示されていました。
<第3章 江戸・明治時代の紙漉図絵>
江戸時代はコウゾがとれる藩では紙の専売制をしいて特産品として全国に流通させて利益を得ていたそうです。明治時代には殖産興業の流れで紙も推進されていたようで、明治時代の頃の紙漉きの様子などが展示されていました。
<第4章 製紙勤労之図>
ここは江戸末期に描かれた「製紙勤労之図」という巻物のコーナーでした。文字はなく絵巻的に工程が描かれています。文字が無いけど工程は分かりやすそうでした。
<第5章 日本製紙論>
江戸時代から明治にかけて、吉井源太という土佐藩の御用紙漉きの家系の人物が紙漉きの発展に大きく寄与したそうです。明治時代に、このままの生産では需要に間に合わなくなると量産の為の技術を色々と開発したらしく、それを世に広めたそうです。ここにはそれに関連した作品が並んでいました。昔は秘伝だった紙漉きもこの人のおかげで効率良く生産できるようになったと思うと偉人と言えそうです。
<第6章 越前紙漉之巻>
最後は大正天皇・皇后の銀婚式記念のために全国48カ所の風俗を日本画家たちに分担して描かせた作品のうち、冨田渓仙という人が描いた「越前紙漉之巻」という紙漉きを描いた作品が展示されていました。越前は特に良質な和紙の生産地だったそうで横山大観をはじめとする多くの日本画家にも評価されていたようです。
常設には役者絵にかつらを乗せて遊ぶおもちゃ絵や金唐紙、紙人形、紙の着物、美しい料紙などもありました。
ということで、紙の博物館ならではの主題となっていました。日本画には欠かせない和紙の歴史もわかって興味深い内容でした。 なお、今回は3つの博物館のうち1つしか観ませんでしたが、すぐ隣には北区飛鳥山博物館と渋沢史料館もあるので、お花見に行くついでに覗いてみるのも面白いかと思います。
おまけ:
博物館の前にはコウゾがありました。

参照記事:★この記事を参照している記事
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日付が変わって昨日となりましたが、土曜日に王子駅近くの飛鳥山公園でお花見をしてきました。

参考リンク:
飛鳥山公園の公式サイト
最寄駅:王子駅
私はほぼ毎年ここにお花見に行っているので3回目のご紹介になりますw 今年は薄曇りで肌寒いせいか、去年に比べるとやや人が少なかった気がします。
参考記事:
飛鳥山公園の桜 (東京都北区)
飛鳥山公園の桜 2011
今回は北口のあたりからぐるっと周るように見てきました。桜は満開近く、小川沿いにも咲いていました。

この辺は飛鳥山公園の北側の辺り。

ちょっと暗い写真ですみません。曇っていたので実際もこんな感じだったのが残念。

飛鳥山の中は周りがすべて桜です。

イベントで長唄のようなものが聞こえてきました。

これは青淵文庫の辺り。

土曜日は中に入れるのですが、行った時間がちょうど閉館の時間でした。残念。
参考記事:
渋沢史料館 (王子 飛鳥山)
渋沢家のおひなさま (渋沢史料館)
ということで、今年も桜だらけの凄い風景となっていました。ここは駅から近いのも便利です。あと数日は咲いていると思いますので、まだお花見をしていない方は候補にしてみるのも良いかもしれません。
おまけ:
今日は上野にも行こうとしたのですが、公園口の改札が行列となっているのに驚きましたw 駅から出ることもできない…。上野公園の美術館・博物館に行くのも桜が咲いている内は一苦労かもしれません。

参考リンク:
飛鳥山公園の公式サイト
最寄駅:王子駅
私はほぼ毎年ここにお花見に行っているので3回目のご紹介になりますw 今年は薄曇りで肌寒いせいか、去年に比べるとやや人が少なかった気がします。
参考記事:
飛鳥山公園の桜 (東京都北区)
飛鳥山公園の桜 2011
今回は北口のあたりからぐるっと周るように見てきました。桜は満開近く、小川沿いにも咲いていました。


この辺は飛鳥山公園の北側の辺り。


ちょっと暗い写真ですみません。曇っていたので実際もこんな感じだったのが残念。


飛鳥山の中は周りがすべて桜です。

イベントで長唄のようなものが聞こえてきました。

これは青淵文庫の辺り。


土曜日は中に入れるのですが、行った時間がちょうど閉館の時間でした。残念。
参考記事:
渋沢史料館 (王子 飛鳥山)
渋沢家のおひなさま (渋沢史料館)
ということで、今年も桜だらけの凄い風景となっていました。ここは駅から近いのも便利です。あと数日は咲いていると思いますので、まだお花見をしていない方は候補にしてみるのも良いかもしれません。
おまけ:
今日は上野にも行こうとしたのですが、公園口の改札が行列となっているのに驚きましたw 駅から出ることもできない…。上野公園の美術館・博物館に行くのも桜が咲いている内は一苦労かもしれません。
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今日は前回の記事に引き続き、国立新美術館の「国立新美術館開館5周年 セザンヌ―パリとプロヴァンス」の後編をご紹介いたします。前編には混み具合なども記載しておりますので、前編を読まれていない方は前編から先にお読み頂けると嬉しいです。
前編はこちら

まずは概要のおさらいです。
【展覧名】
国立新美術館開館5周年 セザンヌ―パリとプロヴァンス
【公式サイト】
http://cezanne.exhn.jp/
http://www.nact.jp/exhibition_special/2012/cezanne2012/index.html
【会場】国立新美術館 企画展示室1E ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
【最寄】千代田線乃木坂駅/日比谷線・大江戸線 六本木駅
【会期】2012年3月28日(水)~6月11日(月)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日14時半頃です)】
混雑_1_②_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_4_⑤_満足
【感想】
前編では初期と風景画の章をご紹介しましたが、今日は残りの4つの章をご紹介します。
<第3章 身体>
1870年代、セザンヌはパリで性をめぐる誘惑と支配という観点から身体の表現に取り組んだらしく、マネの「オランピア」などにも影響を受けながら、過去の芸術からもポーズを借用するなどしていたようです。一方、プロヴァンスでは性の葛藤を避けるように人物たちの性を片方に分けたそうです。(男性だけの水浴図や女性だけの水浴図など) ここにはそうした作品が並んでいました。
※この章は展示順がリストと異なっていましたが見た順にご紹介します。
[3-3 プロヴァンス:水浴図]
まずは水彩やリトグラフの小点が並んでいました。中にはミケランジェロの彫刻を素描したものや「草上の昼食」というマネの物議を醸した問題作と同じタイトルの作品などもあります。
[3-2 パリ:余暇の情景]
ポール・セザンヌ 「池のほとり」
これは以前ボストン美術館展で観たのと同じかな? 池の畔の草原でくつろぐ2組の男女や、寝っ転がっている人などを描いた作品です。平坦な感じで、人々は貼り付けられたようなと解説されていましたが、確かにそう見えます。人物の位置と大小もちょっと変わった作品でした。
参考記事:ボストン美術館展 西洋絵画の巨匠たち 感想後編(森アーツセンターギャラリー)
[3-1 パリ:裸体の誘惑]
ポール・セザンヌ 「聖アントニウスの誘惑」
手に大きな布を持って上に挙げるポーズをした裸体の女性と、その右脇に子供らしき裸体の人物が何人か描かれています。左には赤いマントの人物(悪魔)が聖アントニウスにこの女性を観るようにと迫っているようです。女性はスタイルが良くてポーズも美しく、白い肌が目を引きました。これは誘惑者としての女性を描いているようで、妖しい魅力がありました。
ポール・セザンヌ 「永遠の女性」 ★こちらで観られます
中央の三角の帳のようなところで裸体の女性が座り、両目から血を流しているように見えます。周りには杖と冠の聖職者や、トランペットの音楽家、女性を観て絵を描く画家(セザンヌ自身?)など沢山の男たちが取り囲んでいます。これはマネのオランピアに触発されて性をめぐる男女の関係を皮肉的に描いている作品だそうで、女性に支配されているように見えます。女は死んでいるような虚ろな感じで、ちょっと怖い雰囲気がありました。
[3-3 プロヴァンス:水浴図]
ポール・セザンヌ 「3人の水浴の女たち」 ★こちらで観られます
水辺で3人の女性が水浴している様子を描いた絵で、アンリ・マティスが長らく所有していた作品だそうです。左右の樹が三角形を描くような感じに描かれ、女性の配置やポーズもそれに沿っているように見えます。周りの木々は斜めの短いタッチ(構築的筆触)で描かれ、リズミカルな印象を受けました。
<第4章 肖像>
続いては肖像のコーナーです。セザンヌはパリでは支援してくれる友人たちの肖像を描いていたそうで、最初にセザンヌの一大コレクションを築いたヴィクトール・ショケや画商のアンブロワーズ・ヴォラールなども描かれています。一方、プロヴァンスでは家族や友人、身近な農民や庭師などを描いていたようです。肖像画は本来、描かれる人物の身分や階級、感情、気質などを表現するものですが、セザンヌは装飾や心理表現を省略し、周囲の空間と人物の造形的調和を目指したそうです。また、セザンヌはモデルが動くのを嫌っていたようで、じっと動かない奥さんには「りんごのようにポーズをとる」と言って賞賛していたそうです。
[4-1 親密な人々:家族と友人の肖像]
ポール・セザンヌ 「赤いひじ掛け椅子のセザンヌ夫人」 ★こちらで観られます
黄色い壁を背に、赤い椅子に腰掛けた青い服の女性を描いた作品です。これはモデルとして雇い 後に妻となったオルタンス・フィケで、手を組んで無表情にどこかを見つめている感じです。その色の取り合わせや壁の模様のせいか装飾的に観えるように思いました。
この章の最初の法にはピサロに学んでいた頃の自画像などもありました。
[4-2 パリ:コレクター、画商の肖像]
ポール・セザンヌ 「アンブロワーズ・ヴォラールの肖像」
足を組んでうつむいた感じの背広の紳士の肖像で、色使いにセザンヌらしさを感じるかな。これは画商のヴォラールの肖像で、この画商がセザンヌの初めての個展を開いたおかげで、セザンヌは評判となりよく知られる画家になりました。 セザンヌはヴォラールを誠実な人物と考えて肖像画を描いたようですが115回もポーズを取らされたそうですw
[4-3 プロヴァンス:農民、庭師の肖像]
ここには農夫や庭師、老人などを描いた作品がならんでいました。
<第5章 静物>
続いては静物のコーナーです。各対象を自由に配置できる静物は、造形的な実験に適しているジャンルであるため、セザンヌの新たな表現の模索に合っていたようです。
印象派の色彩を取り入れたセザンヌは、パリで静物画の本質を発見し、生涯を通じて200点ほどの油彩を残しているそうで、ここにはそうした作品が並んでいました。
[5-1 北を中心に:1882年まで]
ポール・セザンヌ 「壺、カップとりんごのある静物」 ★こちらで観られます
白い布の上に乗ったりんごや緑の砂糖壺、白いカップなどを描いた作品で、これはパリのアパルトマンで描いたそうです。背景はパターン化された十字のある黄色い壁紙となっていて、W字のように並んでいる模様と手前の布がV地に垂れているのが呼応しているようで、構成の奥深さに驚きます。解説によると、セザンヌは構成を考えぬいて何度も向きを変えたり、りんごの下にコインを挟んだりして調節したそうです。セザンヌの構成へのこだわりを感じる作品でした。
この辺には損保ジャパン東郷青児美術館の「りんごとナプキン」などもありました。また、「青い花瓶」という作品も良かったです。
[5-2 南を中心に:1882年以降]
ポール・セザンヌ 「りんごとオレンジ」 ★こちらで観られます
2枚の絨毯と白い布、そしてその上の皿や器に盛られたりんごとオレンジを描いた作品です。色の取り合わせが対比的に感じるせいか、全体的に華やかな印象を受けます。セザンヌは「1つのりんごでパリを驚かせたい」と言っていたようですが、確かにこれには驚かされました。解説によると、これは中央に目が向くように構成されているそうで、よく観ると視点が正面だったり斜め上から観た感じになっているようです。また、オレンジや球体にも頂点があると言っていたらしく、こうした流れが後のキュビスムに繋がるのがよく分かります。リズム感もあって、これだけのものがうまく調和しているのには感動しました。
セザンヌは「自然を円筒、球体、円錐で扱いなさい。すべてを遠近法の中に入れ、物の面や線が中心に向かうようにすると良い」という有名な言葉を晩年に残しています。これはピカソたちキュビストを初め、多くの画家に影響を与えていきました。
この章の最後の方には作品の中に描かれたモチーフ(壺、瓶)などが並んでいました。
<第6章 晩年>
最後は晩年のコーナーです。セザンヌは晩年、ほとんど故郷のエクスで過ごしたそうですが、ヴォラールによって開催された個展の成功により画商や若い画家が続々とエクスにセザンヌを訪ねてきたそうです。老いても制作意欲は衰えず、最晩年には水彩画を思わせる軽やかな筆致でサント・ヴィクトワール山の連作も描いているようです。ここにはそうした晩年の作品が並んでいました。
ポール・セザンヌ 「庭師ヴァリエ」 ★こちらで観られます
身の回りの世話をしてくれた庭師を描いた作品です。樹の下で足を組んで椅子に座り、帽子をかぶって白ひげを生やしています。背景は何本か色が帯のようになっている感じでした。意外と色が明るめかな。
解説によると、最晩年に外で雷雨の中でも制作していたのですが、失神して自宅に運ばれたようです。しかし次の日には庭の樹の下でヴァリエの肖像を仕上げようとしていたそうで、そんな無茶をしたせいか自宅に戻ってまもなく死んだそうです。ヴァリエの肖像の連作のうちどれかが絶筆のようですが、どれかというのは諸説あるようでした。
ポール・セザンヌ 「サント=ヴィクトワール山」
丘から望むサント・ヴィクトワール山を描いた作品です。奥に山、手前は野となっているのですが、手前の辺りはかなり抽象的に見えます。また、色が明るく薄塗になっているようで、解説ではステンドグラスのようだと言っていました。抽象化に向かっていたのかな?
最後はセザンヌの晩年のアトリエの再現がありました。「レ・ローヴのアトリエ」というサント=ヴィクトワール山を一望できる丘の麓に建てたもので、モチーフに使われた時期や瓶、衝立、テーブル、ナプキンなども展示されていました。
出口手前には最後のパレットがあり、白の絵の具が大胆に盛られたままでした。
ということで、非常に満足できる内容となっていました。日本での最大規模という言葉も伊達ではありません。特に「りんごとオレンジ」は観られて良かったと心底から思います。これはリピート確定かなw 図録もしっかり買って余韻に浸っています。
これは恐らく今後は混むと思いますので、気になる方はできるだけ早めに行くことをお勧めします。
追記
2012年5月末頃に、改めてこの展示を観てきました。
参考記事:
セザンヌ―パリとプロヴァンス 2回目感想前編(国立新美術館)
セザンヌ―パリとプロヴァンス 2回目感想後編(国立新美術館)
参照記事:★この記事を参照している記事
前編はこちら

まずは概要のおさらいです。
【展覧名】
国立新美術館開館5周年 セザンヌ―パリとプロヴァンス
【公式サイト】
http://cezanne.exhn.jp/
http://www.nact.jp/exhibition_special/2012/cezanne2012/index.html
【会場】国立新美術館 企画展示室1E ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
【最寄】千代田線乃木坂駅/日比谷線・大江戸線 六本木駅
【会期】2012年3月28日(水)~6月11日(月)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日14時半頃です)】
混雑_1_②_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_4_⑤_満足
【感想】
前編では初期と風景画の章をご紹介しましたが、今日は残りの4つの章をご紹介します。
<第3章 身体>
1870年代、セザンヌはパリで性をめぐる誘惑と支配という観点から身体の表現に取り組んだらしく、マネの「オランピア」などにも影響を受けながら、過去の芸術からもポーズを借用するなどしていたようです。一方、プロヴァンスでは性の葛藤を避けるように人物たちの性を片方に分けたそうです。(男性だけの水浴図や女性だけの水浴図など) ここにはそうした作品が並んでいました。
※この章は展示順がリストと異なっていましたが見た順にご紹介します。
[3-3 プロヴァンス:水浴図]
まずは水彩やリトグラフの小点が並んでいました。中にはミケランジェロの彫刻を素描したものや「草上の昼食」というマネの物議を醸した問題作と同じタイトルの作品などもあります。
[3-2 パリ:余暇の情景]
ポール・セザンヌ 「池のほとり」
これは以前ボストン美術館展で観たのと同じかな? 池の畔の草原でくつろぐ2組の男女や、寝っ転がっている人などを描いた作品です。平坦な感じで、人々は貼り付けられたようなと解説されていましたが、確かにそう見えます。人物の位置と大小もちょっと変わった作品でした。
参考記事:ボストン美術館展 西洋絵画の巨匠たち 感想後編(森アーツセンターギャラリー)
[3-1 パリ:裸体の誘惑]
ポール・セザンヌ 「聖アントニウスの誘惑」
手に大きな布を持って上に挙げるポーズをした裸体の女性と、その右脇に子供らしき裸体の人物が何人か描かれています。左には赤いマントの人物(悪魔)が聖アントニウスにこの女性を観るようにと迫っているようです。女性はスタイルが良くてポーズも美しく、白い肌が目を引きました。これは誘惑者としての女性を描いているようで、妖しい魅力がありました。
ポール・セザンヌ 「永遠の女性」 ★こちらで観られます
中央の三角の帳のようなところで裸体の女性が座り、両目から血を流しているように見えます。周りには杖と冠の聖職者や、トランペットの音楽家、女性を観て絵を描く画家(セザンヌ自身?)など沢山の男たちが取り囲んでいます。これはマネのオランピアに触発されて性をめぐる男女の関係を皮肉的に描いている作品だそうで、女性に支配されているように見えます。女は死んでいるような虚ろな感じで、ちょっと怖い雰囲気がありました。
[3-3 プロヴァンス:水浴図]
ポール・セザンヌ 「3人の水浴の女たち」 ★こちらで観られます
水辺で3人の女性が水浴している様子を描いた絵で、アンリ・マティスが長らく所有していた作品だそうです。左右の樹が三角形を描くような感じに描かれ、女性の配置やポーズもそれに沿っているように見えます。周りの木々は斜めの短いタッチ(構築的筆触)で描かれ、リズミカルな印象を受けました。
<第4章 肖像>
続いては肖像のコーナーです。セザンヌはパリでは支援してくれる友人たちの肖像を描いていたそうで、最初にセザンヌの一大コレクションを築いたヴィクトール・ショケや画商のアンブロワーズ・ヴォラールなども描かれています。一方、プロヴァンスでは家族や友人、身近な農民や庭師などを描いていたようです。肖像画は本来、描かれる人物の身分や階級、感情、気質などを表現するものですが、セザンヌは装飾や心理表現を省略し、周囲の空間と人物の造形的調和を目指したそうです。また、セザンヌはモデルが動くのを嫌っていたようで、じっと動かない奥さんには「りんごのようにポーズをとる」と言って賞賛していたそうです。
[4-1 親密な人々:家族と友人の肖像]
ポール・セザンヌ 「赤いひじ掛け椅子のセザンヌ夫人」 ★こちらで観られます
黄色い壁を背に、赤い椅子に腰掛けた青い服の女性を描いた作品です。これはモデルとして雇い 後に妻となったオルタンス・フィケで、手を組んで無表情にどこかを見つめている感じです。その色の取り合わせや壁の模様のせいか装飾的に観えるように思いました。
この章の最初の法にはピサロに学んでいた頃の自画像などもありました。
[4-2 パリ:コレクター、画商の肖像]
ポール・セザンヌ 「アンブロワーズ・ヴォラールの肖像」
足を組んでうつむいた感じの背広の紳士の肖像で、色使いにセザンヌらしさを感じるかな。これは画商のヴォラールの肖像で、この画商がセザンヌの初めての個展を開いたおかげで、セザンヌは評判となりよく知られる画家になりました。 セザンヌはヴォラールを誠実な人物と考えて肖像画を描いたようですが115回もポーズを取らされたそうですw
[4-3 プロヴァンス:農民、庭師の肖像]
ここには農夫や庭師、老人などを描いた作品がならんでいました。
<第5章 静物>
続いては静物のコーナーです。各対象を自由に配置できる静物は、造形的な実験に適しているジャンルであるため、セザンヌの新たな表現の模索に合っていたようです。
印象派の色彩を取り入れたセザンヌは、パリで静物画の本質を発見し、生涯を通じて200点ほどの油彩を残しているそうで、ここにはそうした作品が並んでいました。
[5-1 北を中心に:1882年まで]
ポール・セザンヌ 「壺、カップとりんごのある静物」 ★こちらで観られます
白い布の上に乗ったりんごや緑の砂糖壺、白いカップなどを描いた作品で、これはパリのアパルトマンで描いたそうです。背景はパターン化された十字のある黄色い壁紙となっていて、W字のように並んでいる模様と手前の布がV地に垂れているのが呼応しているようで、構成の奥深さに驚きます。解説によると、セザンヌは構成を考えぬいて何度も向きを変えたり、りんごの下にコインを挟んだりして調節したそうです。セザンヌの構成へのこだわりを感じる作品でした。
この辺には損保ジャパン東郷青児美術館の「りんごとナプキン」などもありました。また、「青い花瓶」という作品も良かったです。
[5-2 南を中心に:1882年以降]
ポール・セザンヌ 「りんごとオレンジ」 ★こちらで観られます
2枚の絨毯と白い布、そしてその上の皿や器に盛られたりんごとオレンジを描いた作品です。色の取り合わせが対比的に感じるせいか、全体的に華やかな印象を受けます。セザンヌは「1つのりんごでパリを驚かせたい」と言っていたようですが、確かにこれには驚かされました。解説によると、これは中央に目が向くように構成されているそうで、よく観ると視点が正面だったり斜め上から観た感じになっているようです。また、オレンジや球体にも頂点があると言っていたらしく、こうした流れが後のキュビスムに繋がるのがよく分かります。リズム感もあって、これだけのものがうまく調和しているのには感動しました。
セザンヌは「自然を円筒、球体、円錐で扱いなさい。すべてを遠近法の中に入れ、物の面や線が中心に向かうようにすると良い」という有名な言葉を晩年に残しています。これはピカソたちキュビストを初め、多くの画家に影響を与えていきました。
この章の最後の方には作品の中に描かれたモチーフ(壺、瓶)などが並んでいました。
<第6章 晩年>
最後は晩年のコーナーです。セザンヌは晩年、ほとんど故郷のエクスで過ごしたそうですが、ヴォラールによって開催された個展の成功により画商や若い画家が続々とエクスにセザンヌを訪ねてきたそうです。老いても制作意欲は衰えず、最晩年には水彩画を思わせる軽やかな筆致でサント・ヴィクトワール山の連作も描いているようです。ここにはそうした晩年の作品が並んでいました。
ポール・セザンヌ 「庭師ヴァリエ」 ★こちらで観られます
身の回りの世話をしてくれた庭師を描いた作品です。樹の下で足を組んで椅子に座り、帽子をかぶって白ひげを生やしています。背景は何本か色が帯のようになっている感じでした。意外と色が明るめかな。
解説によると、最晩年に外で雷雨の中でも制作していたのですが、失神して自宅に運ばれたようです。しかし次の日には庭の樹の下でヴァリエの肖像を仕上げようとしていたそうで、そんな無茶をしたせいか自宅に戻ってまもなく死んだそうです。ヴァリエの肖像の連作のうちどれかが絶筆のようですが、どれかというのは諸説あるようでした。
ポール・セザンヌ 「サント=ヴィクトワール山」
丘から望むサント・ヴィクトワール山を描いた作品です。奥に山、手前は野となっているのですが、手前の辺りはかなり抽象的に見えます。また、色が明るく薄塗になっているようで、解説ではステンドグラスのようだと言っていました。抽象化に向かっていたのかな?
最後はセザンヌの晩年のアトリエの再現がありました。「レ・ローヴのアトリエ」というサント=ヴィクトワール山を一望できる丘の麓に建てたもので、モチーフに使われた時期や瓶、衝立、テーブル、ナプキンなども展示されていました。
出口手前には最後のパレットがあり、白の絵の具が大胆に盛られたままでした。
ということで、非常に満足できる内容となっていました。日本での最大規模という言葉も伊達ではありません。特に「りんごとオレンジ」は観られて良かったと心底から思います。これはリピート確定かなw 図録もしっかり買って余韻に浸っています。
これは恐らく今後は混むと思いますので、気になる方はできるだけ早めに行くことをお勧めします。
追記
2012年5月末頃に、改めてこの展示を観てきました。
参考記事:
セザンヌ―パリとプロヴァンス 2回目感想前編(国立新美術館)
セザンヌ―パリとプロヴァンス 2回目感想後編(国立新美術館)
参照記事:★この記事を参照している記事
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この前の日曜日に、乃木坂の国立新美術館へ行って、「セザンヌ―パリとプロヴァンス」を観てきました。かなり充実の内容となっていましたので、前編・後編に分けてじっくりとご紹介しようと思います。

【展覧名】
国立新美術館開館5周年 セザンヌ―パリとプロヴァンス
【公式サイト】
http://cezanne.exhn.jp/
http://www.nact.jp/exhibition_special/2012/cezanne2012/index.html
【会場】国立新美術館 企画展示室1E ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
【最寄】千代田線乃木坂駅/日比谷線・大江戸線 六本木駅
【会期】2012年3月28日(水)~6月11日(月)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日14時半頃です)】
混雑_1_②_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_4_⑤_満足
【感想】
展示が始まって初めの日曜日(前日の土曜日は嵐のような日)でしたが既に人気の展示となっていて、序盤は列を組んで鑑賞するような混み具合でした。とは言え、列もせいぜい1列程度で、後半はさほど混まなかったので、少し離れて鑑賞すれば自分のペースで観て回ることができました。 恐らく会期が進むに連れて混雑も増してくると思われますので、気になる方はお早めにどうぞ。経験則から狙い目は金曜の夕方~夜あたりじゃないかと推測します。
さて、今回の展示は近代絵画の父とも呼ばれる巨匠セザンヌの個展です。ポスターには林檎に「100%セザンヌ」なんて果汁みたいなマークが入っていますが、約90点がすべてセザンヌ!しかも世界中の名だたる美術館から名品が集まって国内過去最大級の展示となっています。ちょっと変わっているのが、故郷のフランス南部エクス=アン=プロヴァンスと、晩年まで20回ほど行き来したパリ(北部)を対比させるという意図があるようで、解説でもちょくちょくその点に触れていました。(キャプションの色も違っています) 初期から晩年まで題材などによって章が分かれていましたので、詳しくは章ごとにご紹介しようと思います。
<第1章 初期>
まずは初期のコーナーです。ポール・セザンヌはサロン(官展)での成功を夢見て、エミール・ゾラ(中学の時から親友で後に小説家となった。パリ出身)に連れられてパリに出ました。パリではルーヴル美術館や、同時代の作品が並ぶリュクサンブール美術館に足繁く通い、独自の絵画を模索したようです。また、アカデミー・シュイスに学び、そこでカミーユ・ピサロやアルマン・ギヨマンらと交流し、その後ピサロからは大きな影響を受けています。
初期の特徴はパレットナイフを使った絵の具の厚塗りだそうで、後年のセザンヌはこの画風を「クイヤルド(睾丸の大きな)」という名前を与えたようです。この画風で自らの激しい気質を表現したようですが、サロンでは評価されず落選続きだったそうです。ここにはそうした作品が並んでいました。
[1-1 形成期:パリとプロヴァンスのあいだで]
ポール・セザンヌ 「砂糖壺、洋なし、青いカップ」 ★こちらで観られます
黒を背景にした静物で、タイトル通り洋なしや砂糖壺、青いカップが描かれています。離れてみても分かるくらい厚塗りされていて、表面に凹凸があります。ただ、ちょっとぐにゃぐにゃした印象を受けるかな。解説によるとこの青いカップは贅沢品だったらしく裕福な家庭であるのが絵からも分かるようでした。
ポール・セザンヌ 「ピアノを弾く少女(「タンホイザー」序曲)」
左向きでピアノを弾く白いドレスの女性と、奥で椅子に腰掛けて編み物?をしている母親らしき女性、右には花柄の椅子が描かれています。この2人はポール・セザンヌの妹と母と考えられているらしく、椅子は父が座っていたものだそうです。全体的に落ち着いた色合いで平坦な印象を受けました。解説によるとセザンヌは自分でも演奏するほどの音楽好きで、エクスにいる時にドイツ人にまだ無名だったワグナーを聴かせて貰って気に入ったそうです。作品名をワグナーの曲名にするほど相当好きだったのかな。
ポール・セザンヌ 「林間の空地」
紅葉する庭のようなところを描いた作品です。強い光と影があり、ちょっと抽象画のような雰囲気があるように思いました。(後のナビ派みたいな…)
この辺は模写などもありました。初期は作風がバラバラでセザンヌと言われてもわからないくらいです。色々と模索していたのが分かります。
[1-2 ジャス・ド・ブッファン]
ポール・セザンヌ 「四季 春」 「四季 夏」 「四季 冬」 「四季 秋」 ★こちらで観られます
左から順に春夏冬秋の順で並ぶ4枚セットの大きな壁画のような作品です。これは父が買ったまま放っておいた別荘の広間に飾るために描いたもので、春は朝で花束を持つ赤い衣の女性、夏は昼で藁を持っている女性、冬は星空の下で焚き火で暖まっている女性、秋は夕方で頭に果物籠を乗せている女性が描かれています。よく観ると、冬の焚き火の中央辺りには薄っすらと人物の影があり、これは描き直した跡のようです。全体的に古風に思えましたが、装飾画ということだけあって華やかな印象を受けました。各作品にはInGRE(アングル)とサインされているのですが、これは20歳の頃の師匠がアングルを絶賛していたので遊び心で書いたのでは?とのことでした。
<第2章 風景>
続いて2章は風景画のコーナーです。セザンヌは1870年代にパリとその周辺地域のイル=ド=フランスという地域を風景画制作の地にしたようです。アカデミー・シュイスで知り合ったピサロに戸外制作と印象派の技法を教わった後、フォンテーヌブロー近くのムランという地で「構築的筆触」という独自の画風を確立しました。これは方向を揃えた斜めの短い筆触のことで、ここにはそうした画風の作品が並んでいました。
[2-1 北:1882年まで]
ポール・セザンヌ 「首吊りの家、オーヴェール=シュル=オワーズ」 ★こちらで観られます
これは第1回印象派展に出品した風景画で、坂道から下の家や、屋根の合間に見える山や野などが描かれています。全体的に斜めの線が多いのが構成的に観えるかな。これは戸外で描かれピサロに学んだ印象派の技法を使っているようで、光が感じられるような明るさがありました。
この辺には明るい雰囲気の作品が並んでいました。
ポール・セザンヌ 「ベルヴュから見たピロン・デュ・ロワ(イル=ド=フランスの風景)」
こちらのタイトルが2つの地名となっているのは、製作地について諸説があるからのようです。この展示では( )のイル=ド=フランスの説を採用しています。絵自体は、高い位置から山の麓の村を描いたもので、この頃から使い始めた「構築的筆触」があちこちに観られます。木々や山に点描を斜めに伸ばしたような筆跡があり独特のリズムがありました。全体的に四角っぽい形も多いかな。
[2-2 南:1882年まで]
ポール・セザンヌ 「サンタンリ村から見たマルセイユ湾」 ★こちらで観られます
こちらは南仏のマルセイユ湾を描いた作品で、左側から奥にかけて陸があり、右下には青い海が広がっています。岸には沢山の家々があり、セザンヌは青い海と赤い屋根の家がトランプのようだと言っていたそうです。全体的にやや単純化されて平坦に観えるかな。ここまでは様々な画風がありましたが、この辺りから馴染みあるセザンヌらしさが出てくるように思いました。
解説によると、この頃マルセイユで父には秘密で妻と子供をもうけていたらしく、それが親にバレると、家賃の援助を打ち切られて友人のエミール・ゾラの援助でほそぼそと生活していたそうです。(後に妻とは正式に結婚し、親も結婚式に参加しています。しかしあまり嫁姑の折り合いは良くなかったようです。また、父が死ぬとセザンヌは遺産を受け継いだようです)
[2-3 北:1882年以降]
ポール・セザンヌ 「風景」
これは昔から好きな大原美術館所蔵の作品で、久々に観られました。高い位置から街を見下ろすように描いた風景画で、中央に高い木が生えて周りには赤い屋根の家々が描かれています。それがリズミカルに観えて構成も面白いです。塗り残しの部分が多く描きかけのように観えるのもセザンヌらしいかな。
[2-4 南:1882年以降]
ポール・セザンヌ 「ガルダンヌの村」
中央の上部に丘の上に建つ教会、その下には赤い屋根の家々、手前には森が広がる風景画です。ここでセザンヌは自然の中にある客観的な構造から絵画を構築する方法を模索したらしく、この作品では家や森が連なり積み重なるような感じを受けました。これも塗り残しが多めに見えますが、この構図は非常に面白いです。
この近くには西洋美の「葉を落としたジャス・ド・ブッファンの木々」もありました。
ポール・セザンヌ 「サント=ヴィクトワール山」 ★こちらで観られます
左右に松の樹があり、その枝葉が枠になるように上部を囲い、その下にはサント=ヴィクトワール山と裾野の村が描かれています。松の葉は山の輪郭に沿うように曲がって描かれているのが面白く、全体的に明るく穏やかな印象を受けました。
この隣にはその10年後に描かれたサント=ヴィクトワール山の絵があり、こちらと比べると山はより大きく雄大に描かれ、木々は抽象的で色も対比が強くなっているように観えました。時代を越えた比較は分かりやすくて良かったです。
ということで、前半から見所の多い展覧会となっています。さらに後半にはこれぞセザンヌ!と感動できる傑作も展示されていましたので、次回は残りの3章~6章をご紹介しようと思います。
→ 後編はこちら
参照記事:★この記事を参照している記事


【展覧名】
国立新美術館開館5周年 セザンヌ―パリとプロヴァンス
【公式サイト】
http://cezanne.exhn.jp/
http://www.nact.jp/exhibition_special/2012/cezanne2012/index.html
【会場】国立新美術館 企画展示室1E ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
【最寄】千代田線乃木坂駅/日比谷線・大江戸線 六本木駅
【会期】2012年3月28日(水)~6月11日(月)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日14時半頃です)】
混雑_1_②_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_4_⑤_満足
【感想】
展示が始まって初めの日曜日(前日の土曜日は嵐のような日)でしたが既に人気の展示となっていて、序盤は列を組んで鑑賞するような混み具合でした。とは言え、列もせいぜい1列程度で、後半はさほど混まなかったので、少し離れて鑑賞すれば自分のペースで観て回ることができました。 恐らく会期が進むに連れて混雑も増してくると思われますので、気になる方はお早めにどうぞ。経験則から狙い目は金曜の夕方~夜あたりじゃないかと推測します。
さて、今回の展示は近代絵画の父とも呼ばれる巨匠セザンヌの個展です。ポスターには林檎に「100%セザンヌ」なんて果汁みたいなマークが入っていますが、約90点がすべてセザンヌ!しかも世界中の名だたる美術館から名品が集まって国内過去最大級の展示となっています。ちょっと変わっているのが、故郷のフランス南部エクス=アン=プロヴァンスと、晩年まで20回ほど行き来したパリ(北部)を対比させるという意図があるようで、解説でもちょくちょくその点に触れていました。(キャプションの色も違っています) 初期から晩年まで題材などによって章が分かれていましたので、詳しくは章ごとにご紹介しようと思います。
<第1章 初期>
まずは初期のコーナーです。ポール・セザンヌはサロン(官展)での成功を夢見て、エミール・ゾラ(中学の時から親友で後に小説家となった。パリ出身)に連れられてパリに出ました。パリではルーヴル美術館や、同時代の作品が並ぶリュクサンブール美術館に足繁く通い、独自の絵画を模索したようです。また、アカデミー・シュイスに学び、そこでカミーユ・ピサロやアルマン・ギヨマンらと交流し、その後ピサロからは大きな影響を受けています。
初期の特徴はパレットナイフを使った絵の具の厚塗りだそうで、後年のセザンヌはこの画風を「クイヤルド(睾丸の大きな)」という名前を与えたようです。この画風で自らの激しい気質を表現したようですが、サロンでは評価されず落選続きだったそうです。ここにはそうした作品が並んでいました。
[1-1 形成期:パリとプロヴァンスのあいだで]
ポール・セザンヌ 「砂糖壺、洋なし、青いカップ」 ★こちらで観られます
黒を背景にした静物で、タイトル通り洋なしや砂糖壺、青いカップが描かれています。離れてみても分かるくらい厚塗りされていて、表面に凹凸があります。ただ、ちょっとぐにゃぐにゃした印象を受けるかな。解説によるとこの青いカップは贅沢品だったらしく裕福な家庭であるのが絵からも分かるようでした。
ポール・セザンヌ 「ピアノを弾く少女(「タンホイザー」序曲)」
左向きでピアノを弾く白いドレスの女性と、奥で椅子に腰掛けて編み物?をしている母親らしき女性、右には花柄の椅子が描かれています。この2人はポール・セザンヌの妹と母と考えられているらしく、椅子は父が座っていたものだそうです。全体的に落ち着いた色合いで平坦な印象を受けました。解説によるとセザンヌは自分でも演奏するほどの音楽好きで、エクスにいる時にドイツ人にまだ無名だったワグナーを聴かせて貰って気に入ったそうです。作品名をワグナーの曲名にするほど相当好きだったのかな。
ポール・セザンヌ 「林間の空地」
紅葉する庭のようなところを描いた作品です。強い光と影があり、ちょっと抽象画のような雰囲気があるように思いました。(後のナビ派みたいな…)
この辺は模写などもありました。初期は作風がバラバラでセザンヌと言われてもわからないくらいです。色々と模索していたのが分かります。
[1-2 ジャス・ド・ブッファン]
ポール・セザンヌ 「四季 春」 「四季 夏」 「四季 冬」 「四季 秋」 ★こちらで観られます
左から順に春夏冬秋の順で並ぶ4枚セットの大きな壁画のような作品です。これは父が買ったまま放っておいた別荘の広間に飾るために描いたもので、春は朝で花束を持つ赤い衣の女性、夏は昼で藁を持っている女性、冬は星空の下で焚き火で暖まっている女性、秋は夕方で頭に果物籠を乗せている女性が描かれています。よく観ると、冬の焚き火の中央辺りには薄っすらと人物の影があり、これは描き直した跡のようです。全体的に古風に思えましたが、装飾画ということだけあって華やかな印象を受けました。各作品にはInGRE(アングル)とサインされているのですが、これは20歳の頃の師匠がアングルを絶賛していたので遊び心で書いたのでは?とのことでした。
<第2章 風景>
続いて2章は風景画のコーナーです。セザンヌは1870年代にパリとその周辺地域のイル=ド=フランスという地域を風景画制作の地にしたようです。アカデミー・シュイスで知り合ったピサロに戸外制作と印象派の技法を教わった後、フォンテーヌブロー近くのムランという地で「構築的筆触」という独自の画風を確立しました。これは方向を揃えた斜めの短い筆触のことで、ここにはそうした画風の作品が並んでいました。
[2-1 北:1882年まで]
ポール・セザンヌ 「首吊りの家、オーヴェール=シュル=オワーズ」 ★こちらで観られます
これは第1回印象派展に出品した風景画で、坂道から下の家や、屋根の合間に見える山や野などが描かれています。全体的に斜めの線が多いのが構成的に観えるかな。これは戸外で描かれピサロに学んだ印象派の技法を使っているようで、光が感じられるような明るさがありました。
この辺には明るい雰囲気の作品が並んでいました。
ポール・セザンヌ 「ベルヴュから見たピロン・デュ・ロワ(イル=ド=フランスの風景)」
こちらのタイトルが2つの地名となっているのは、製作地について諸説があるからのようです。この展示では( )のイル=ド=フランスの説を採用しています。絵自体は、高い位置から山の麓の村を描いたもので、この頃から使い始めた「構築的筆触」があちこちに観られます。木々や山に点描を斜めに伸ばしたような筆跡があり独特のリズムがありました。全体的に四角っぽい形も多いかな。
[2-2 南:1882年まで]
ポール・セザンヌ 「サンタンリ村から見たマルセイユ湾」 ★こちらで観られます
こちらは南仏のマルセイユ湾を描いた作品で、左側から奥にかけて陸があり、右下には青い海が広がっています。岸には沢山の家々があり、セザンヌは青い海と赤い屋根の家がトランプのようだと言っていたそうです。全体的にやや単純化されて平坦に観えるかな。ここまでは様々な画風がありましたが、この辺りから馴染みあるセザンヌらしさが出てくるように思いました。
解説によると、この頃マルセイユで父には秘密で妻と子供をもうけていたらしく、それが親にバレると、家賃の援助を打ち切られて友人のエミール・ゾラの援助でほそぼそと生活していたそうです。(後に妻とは正式に結婚し、親も結婚式に参加しています。しかしあまり嫁姑の折り合いは良くなかったようです。また、父が死ぬとセザンヌは遺産を受け継いだようです)
[2-3 北:1882年以降]
ポール・セザンヌ 「風景」
これは昔から好きな大原美術館所蔵の作品で、久々に観られました。高い位置から街を見下ろすように描いた風景画で、中央に高い木が生えて周りには赤い屋根の家々が描かれています。それがリズミカルに観えて構成も面白いです。塗り残しの部分が多く描きかけのように観えるのもセザンヌらしいかな。
[2-4 南:1882年以降]
ポール・セザンヌ 「ガルダンヌの村」
中央の上部に丘の上に建つ教会、その下には赤い屋根の家々、手前には森が広がる風景画です。ここでセザンヌは自然の中にある客観的な構造から絵画を構築する方法を模索したらしく、この作品では家や森が連なり積み重なるような感じを受けました。これも塗り残しが多めに見えますが、この構図は非常に面白いです。
この近くには西洋美の「葉を落としたジャス・ド・ブッファンの木々」もありました。
ポール・セザンヌ 「サント=ヴィクトワール山」 ★こちらで観られます
左右に松の樹があり、その枝葉が枠になるように上部を囲い、その下にはサント=ヴィクトワール山と裾野の村が描かれています。松の葉は山の輪郭に沿うように曲がって描かれているのが面白く、全体的に明るく穏やかな印象を受けました。
この隣にはその10年後に描かれたサント=ヴィクトワール山の絵があり、こちらと比べると山はより大きく雄大に描かれ、木々は抽象的で色も対比が強くなっているように観えました。時代を越えた比較は分かりやすくて良かったです。
ということで、前半から見所の多い展覧会となっています。さらに後半にはこれぞセザンヌ!と感動できる傑作も展示されていましたので、次回は残りの3章~6章をご紹介しようと思います。
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前回ご紹介したBunkamuraザ・ミュージアムの展示を観る前に、近くの「カフェ マメヒコ」というお店でお茶してきました。

【店名】
カフェ マメヒコ 渋谷店
【ジャンル】
カフェ
【公式サイト】
http://www.mamehico.com/
食べログ:http://r.tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13043557/
※営業時間・休日・地図などは公式サイトでご確認下さい。
【最寄駅】
渋谷駅/京王井の頭線神泉駅
【近くの美術館】
Bunkamuraザ・ミュージアム
たばこと塩の博物館
など
【この日にかかった1人の費用】
1250円程度
【味】
不味_1_2_3_④_5_美味
【接客・雰囲気】
不快_1_2_③_4_5_快適
【混み具合・混雑状況(土曜日17時頃です)】
混雑_1_②_3_4_5_快適
【総合満足度】
地雷_1_2_3_④_5_名店
【感想】
若者で混んでいて、ほぼ満席ぐらいでした。ちょっとがやがやしてる感じかな。
さて、このお店は以前ご紹介したカフェ マメヒコ パートⅢの姉妹店で、こちらのほうが広いかな。カフェ マメヒコ パートⅢは非常に美味しかったので、こちらも期待大でした。
参考記事:カフェ マメヒコ パートⅢ (渋谷界隈のお店)
中の雰囲気はこんな感じ。

1枚の長いテーブル(公式HPによると7mのオーク材だそうです)を中心に周りに並ぶのが独特です。
この日は期間限定のレモンケーキ(500円)と深入りコーヒーのマグカップ(750円)を頼みました。

まずレモンケーキ。

クリームの下にレモンのクリームがあって、すっぱめで爽やかな香りがしました。これは瀬戸内海のレモンのみを使用しているそうです。
続いてコーヒー。

こちらはあまり酸味も苦味がなく、まろやかな感じでした。マグカップだと量もたっぷりです。それでも、前にマメヒコⅢで飲んだ時の方が美味しかったような…。単に期待値が高かったからかなw
ということで、ちょっと混んでてゆっくりできる感じではなかったのが残念でした。多分、大人数で来るには良いと思うのですが、私にはマメヒコⅢのほうが合っていそうです。それでも充分良いお店なので、また行ってみたいと思います。


【店名】
カフェ マメヒコ 渋谷店
【ジャンル】
カフェ
【公式サイト】
http://www.mamehico.com/
食べログ:http://r.tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13043557/
※営業時間・休日・地図などは公式サイトでご確認下さい。
【最寄駅】
渋谷駅/京王井の頭線神泉駅
【近くの美術館】
Bunkamuraザ・ミュージアム
たばこと塩の博物館
など
【この日にかかった1人の費用】
1250円程度
【味】
不味_1_2_3_④_5_美味
【接客・雰囲気】
不快_1_2_③_4_5_快適
【混み具合・混雑状況(土曜日17時頃です)】
混雑_1_②_3_4_5_快適
【総合満足度】
地雷_1_2_3_④_5_名店
【感想】
若者で混んでいて、ほぼ満席ぐらいでした。ちょっとがやがやしてる感じかな。
さて、このお店は以前ご紹介したカフェ マメヒコ パートⅢの姉妹店で、こちらのほうが広いかな。カフェ マメヒコ パートⅢは非常に美味しかったので、こちらも期待大でした。
参考記事:カフェ マメヒコ パートⅢ (渋谷界隈のお店)
中の雰囲気はこんな感じ。

1枚の長いテーブル(公式HPによると7mのオーク材だそうです)を中心に周りに並ぶのが独特です。
この日は期間限定のレモンケーキ(500円)と深入りコーヒーのマグカップ(750円)を頼みました。

まずレモンケーキ。

クリームの下にレモンのクリームがあって、すっぱめで爽やかな香りがしました。これは瀬戸内海のレモンのみを使用しているそうです。
続いてコーヒー。

こちらはあまり酸味も苦味がなく、まろやかな感じでした。マグカップだと量もたっぷりです。それでも、前にマメヒコⅢで飲んだ時の方が美味しかったような…。単に期待値が高かったからかなw
ということで、ちょっと混んでてゆっくりできる感じではなかったのが残念でした。多分、大人数で来るには良いと思うのですが、私にはマメヒコⅢのほうが合っていそうです。それでも充分良いお店なので、また行ってみたいと思います。
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先週の土曜日の夕方に渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで「レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想」を観てきました。色々ネタを溜め込んでいますが、注目の展覧会なので先にご紹介しておこうと思います。

【展覧名】
レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想
【公式サイト】
http://davinci2012.jp/
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/12_davinci.html
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/12_davinci/index.html
【会場】Bunkamuraザ・ミュージアム ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
【最寄】渋谷駅/京王井の頭線神泉駅
【会期】2012年3月31日(土)~6月10日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日18時頃です)】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
初日に行ったのですが、嵐のような風と雨の夕方だったこともあり意外なほどに空いていて、自分のペースで観ることができました。特殊すぎて今回はあまり役に立たない混雑情報かなw
さて、今回は美術好きでなくても誰でも知っている芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチを題材とした展覧会となっています。レオナルド・ダ・ヴィンチの展示というと資料展のような展示になりがちに思いますが、今回は弟子や工房、同時代の画家の作品が並び、中には日本初公開の作品や研究者でも滅多に観たことが無いような作品なども展示されるという貴重な内容となっていました。題材などによって5つの章に分かれていましたので、詳しくは章ごとに気に入った作品と共にご紹介しようと思います。なお、かっこ書きで「カルロ・ペドレッティ説」となっているのはこの展示の名誉監修を務めているダ・ヴィンチ研究の世界的権威の方の説です。
参考記事:ダ・ヴィンチ ~モナ・リザ25の秘密~ (日比谷公園ダ・ヴィンチミュージアム)
<冒頭>
まず冒頭にレオナルド・ダ・ヴィンチの由来に関する作品が展示されていました。
レオナルド・ダ・ヴィンチ考案/アルブレヒト・デューラー 「柳の枝の飾り文様」
円の中に植物文様のようなものが描かれた図案です。
※この写真は東急のショーウィンドウにあったコピーを撮ったものです。反射が多くてすみません。

これは柳の枝をモチーフにしたものらしく、レオナルド・ダ・ヴィンチを示すようです。ダ・ヴィンチという名前は故郷のヴィンチ村に由来し、そのヴィンチというのはラテン語でユーラシア柳のことだそうで、ヴィンチ村にもこの柳は茂っていたようです。また、この作品はデューラーによる複製らしく、ダ・ヴィンチを敬愛し深く影響を受けたようでした。
参考記事:
黙示録―デューラー/ルドン (東京藝術大学大学美術館)
アルブレヒト・デューラー版画・素描展 宗教/肖像/自然 (国立西洋美術館)
<レオナルド・ダ・ヴィンチの時代の女性像>
まず1章はレオナルド・ダ・ヴィンチからの影響を感じさせる同時代の画家の女性像などが並んでいました。
ラファエロとその工房(帰属) 「カーネーションの聖母」 ★こちらで観られます
これはレオナルド・ダ・ヴィンチの「ブノワの聖母」に影響を受けたラファエロ・サンティが描いた作品を模写したと考えられているものです。室内の聖母マリアの膝の上で、赤ん坊のイエスがカーネーションを持っている様子が描かれています。2人とも頭に薄っすらと金の輪が浮かんでいて、色鮮やかで明るい印象を受けました。解説によるとカーネーションはキリストの受難の象徴で、未来を暗示しているようです。模写のようですが生き生きした雰囲気がある作品でした。
この辺にはラファエロ工房の作品がもう1点あり、他にも聖母を描いた作品が並んでいました。
フランチェスコ・コロンナ 「ポリフィロの夢」
これは挿絵が入った本で、金属活字が発明されて間もない頃の作品のようです。内容は修道師が書いた夢の中の話で、様々な試練を乗り越えて恋人と共に現実に帰っていくというストーリーだそうです。ラテン語、ギリシャ語、アラビア語など様々な言語が混じった難解な本らしく、哲学的で美そのものを書いているとも解釈できるようでした。レオナルド・ダ・ヴィンチたちにも影響を与え、発想の源となったらしいですが、これを観ただけではそこまでわからないかもw とりあえず貴重なものというのはよく分かりました。
ポッカッチョ・ボッカッチーノ 「ロマの少女」
赤い衣を着て、青い布を頭に巻いた少女の肖像です。これはジプシーの少女らしく、じっとこちらを観て何か言いたげな表情に観えます。背景が暗いせいか、より鮮やかに感じられました。解説によると、この画家はウルビーノ派やベネツィア派の影響を受けているそうです。また、レオナルド・ダ・ヴィンチは「目は心の窓」と言ってそれまで無表情だった肖像に心の機微を捉えた表現を行ったらしく、この作品もそうした流れの中にあるとのことでした。
<レオナルド・ダ・ヴィンチとレオナルド派>
続いてはレオナルド・ダ・ヴィンチと彼の工房などのコーナーです。ダ・ヴィンチは当時の慣習に従って14~16歳頃にフィレンツェのアンドレア・デル・ヴェロッキオの工房で修行をしました。ここは当時のフィレンツェで最も有名だった工房で、同じようにボッティチェッリなども修行をしていたようです。その後レオナルド・ダ・ヴィンチが独立すると自分の工房を持って弟子たちと共に作品を制作していきます。この時代の工房の弟子たちは師の素描や作品を忠実に模写して人物造形や描き方を学んだそうで、レオナルド・ダ・ヴィンチの工房でもそのようにしていたようです。また、レオナルド・ダ・ヴィンチが作品に仕上げなかった素描を元に、弟子たちは時にバリエーションを加えて独自の作品を描いたりもしていたらしく、ここではその弟子たちの作品を通じて、レオナルド・ダ・ヴィンチの美の理想をたどるような内容になっていました。
レオナルド・ダ・ヴィンチ 「衣紋の習作」 ★こちらで観られます
これはヴェロッキオの工房にいた頃に描いた素描です。ひだのある衣だけが描かれているのですが、あたかも人がそれをまとっているかのような造形となっています。ダ・ヴィンチは「絵画論」という弟子のまとめた本のなかで、「人体に着せた布はその中に人体があるかのように表現しなくてはならない」と言っていたそうです。この作品はその言葉をそのまま体現したかのようで、明暗などによって見事に表現されていました。
この隣にも衣を描いた素描が並んでいました。
レオナルド・ダ・ヴィンチと弟子 「少女の頭部(「紡錘の聖母」のヴァリエーション)」 ★こちらで観られます
オリジナルが現存しない「紡錘の聖母」という作品を元に描かれた素描です。伏せ目でうつむき加減の女性の肩から上が描かれていて、肩には何度もラインを引き直した跡がありこだわりを感じさせます。特に目鼻のあたりはかなり緻密で、表情や人体をよく観察しているのが分かりました。ダ・ヴィンチは「慎ましやかな女性を描くときはうつむき加減で斜めに向くのが良い」と言っていたそうで、この作品を含めてこの後そうしたポーズの女性像が何枚か出品されています。
参考記事:医学と芸術展:生命(いのち)と愛の未来を探る (森美術館)
この近くにはマッチ箱くらいの大きさの素描などがあり、ダ・ヴィンチが素描を重視していたのがわかります。また、弟子のメルチィがダ・ヴィンチの言葉をまとめて本にした「絵画論」も展示されていました。
レオナルド・ダ・ヴィンチ下絵、サライ(カルロ・ペドレッティ説) 「聖母マリア」
これは小悪魔という意味のあだ名のサライという弟子が描いたと考えられる作品で、青と赤の衣をまとった聖母マリアが描かれ、頭を下げて目を伏せたようなポーズをしています。今は修復されていますが修復前の写真を観ると絵の具が透けていたらしく、下絵の方が洗練されていて下絵はレオナルド・ダ・ヴィンチによるものと思われるそうです。ダ・ヴィンチの弟子というとメルチィとこの人を真っ先に思い浮かべるかな。手を焼きつつも相当可愛がっていた弟子のようです。
隣にもサライ(カルロ・ペドレッティ説)による「ほつれ髪の女」の模写が展示されていました。
レオナルド・ダ・ヴィンチと弟子(カルロ・ペドレッティ説) 「岩窟の聖母」 ★こちらで観られます
こちらは同名のレオナルド・ダ・ヴィンチの代表作の第3(または第2)のバージョンではないか?と考えられている作品です。岩の洞窟の中に聖母マリアとその傍らで手を合わせた赤ん坊の洗礼者ヨハネ、そして祝福のポーズをとる赤ん坊のキリストとヨハネを指さす天使が描かれています。マリアはうつむいていて、ヨハネとキリストは向きあうような感じかな。すぐ隣にルーヴルのオリジナルとロンドンナショナルギャラリーの別バージョンの写真がありましたが、これはその2枚とよく似ています。これを観た19世紀の画家アングルはレオナルド・ダ・ヴィンチの真作と考えていたほどで、素人目には真贋は全くわかりませんw 本人の作ではないかもしれませんが、非常に見事でこれだけでも今回の展示を観た甲斐があるように思いました。
レオナルド・ダ・ヴィンチ 「ほつれ髪の女」 ★こちらで観られます
これは今回のポスターにも使われている目玉作品です。板に描かれた女性の頭部の素描で、線をぼかすスフマート法を用いて描かれています。ややうつむいていて髪は波打つような感じなのですが、ダ・ヴィンチは絵画論の中で「髪は風に合わせてたわむれるように描くと良い」と言っていたそうです。柔らかな陰影がつけられた緻密な描写となっていて、スコープで拡大してみてもその繊細さに驚きました。何とも知的で気品のある作品です。
ジャンピエトリーノ 「マグダラのマリア」
手を交差させて胸に当て、やや上を向いて口を開ける裸婦を描いた作品です。これは元娼婦のマグダラのマリアを描いたものらしく、その傍らには香油の壺があり、キリストの足に香油を塗ったエピソードが思い起こされます。この絵で最も目を引くのは髪の毛で、腰のあたりまで伸びたうねる赤毛が全体的にボリューム感をもたせているように思いました。恍惚の表情をしていると解説されていましたが、確かにそう見えるかも。。
<「モナ・リザ」のイメージの広がり>
続いては世界一有名な絵画「モナ・リザ」に関するコーナーです。モナ・リザは描いている時から模写が描かれていたそうで、中にはレオナルド・ダ・ヴィンチの真筆と考えられていたものもあるそうです。ここにはそうした真筆と思われていた作品も含め沢山のモナ・リザが並んでいました。
レオナルド・ダ・ヴィンチの未完成作説あり 「アイルワースのモナ・リザ」 ★こちらで観られます
これは世界初公開で研究者でもほとんど観たことがないもので、レオナルド・ダ・ヴィンチによる未完成作(別バージョン)ではないかとも考えられているそうです。よく知られるルーヴルのモナ・リザに比べるとだいぶ若い姿に見えるかな。背景はルーヴルのとだいぶ違って岩山が広がり両脇に円柱が立っているという特徴があります。(そう言えば、ラファエロがモナ・リザにインスピレーションを得て描いた「一角獣を抱く貴婦人」にも両脇に円柱があったのを思い出す…。) 誰が描いたにせよ、ここに展示されている中では白眉の作品じゃないかな。 目鼻や手の表現など細部の表現も見事だし、全体的に気品がありました。若く描いている点もミステリアスです。もしこれが本物だったら大ニュースになるでしょうね。
参考記事:ボルゲーゼ美術館展 (東京都美術館)
アンブロワーズ・デュボア(帰属) 「モナ・リザ」
これは完成度の高いモナ・リザの模写ですが、スフマート法は用いずに描かれたもののようです。16世紀末にアンリ4世が命じて作らせたものだそうで、実際の作品に接する機会があったためかサイズもオリジナルに忠実なようです。周りの他の模写はちょっと顔が違うなと違和感があったりするのですが、こちらはオリジナルによく似ていました。
この近くにはモナ・リザの彫刻や素描、ミュンヘンのモナ・リザやプラド美術館のモナ・リザなど真筆と考えられていた作品を原画にした版画なども展示されていました。
<「裸のモナ・リザ」、「レダと白鳥」>
続いては「裸のモナ・リザ」と、「レダと白鳥」という作品についてのコーナーです。「裸のモナ・リザ」は本人が描いた作品は発見されていませんが、弟子の作品などに残されていて、レオナルド・ダ・ヴィンチの最後の創意だったと考える研究者もいるそうです。 また、「レダと白鳥」は真筆は失われてしまいましたが、弟子の模写によって知られているようです。ここにはそうした模写が並んでいました。
レオナルド・ダ・ヴィンチ構想/サライ(帰属) 「裸のモナ・リザ」 ★こちらで観られます
上半身裸で、モナ・リザと同じように手を組んで身体を左に向ける女性像です。顔には微笑を浮かべているのですがモナ・リザよりもニコニコしている感じで、髪もだいぶ短くなっているなど違いは様々あります。しかし、ここには似た作品がいくつかあり、もしかしたらオリジナルがあったのかも?と思わせます。モナ・リザとして観なくても面白い作品で、良い構図に思えました。
この近くには背景が花になった裸のモナ・リザや、やや黄色っぽい色合いになった作品、版画などもありました。
レオナルド周辺の画家 「レダと白鳥」 ★こちらで観られます
裸婦(レダ)と白鳥に姿を変えたゼウスを描いた作品で、足元には2人の子供の姿もあります。この作品は真作と考えられていたようですが、後世に加筆されているようです。 均整の取れたスタイルのレダは身をくねらせ、艶かしい雰囲気があります。うつむいてやや微笑んだ表情は確かにダ・ヴィンチ風のようでした。色の塗り方などはダ・ヴィンチとは違うように見えますが、これはこれで素晴らしい作品だと思います。
<神話化されるレオナルド・ダ・ヴィンチ>
最後は神話化されていったレオナルド・ダ・ヴィンチについてのコーナーです。ダ・ヴィンチは「印刷技法は最も有益な発明だ」と言って、手稿や素描をエッチングで印刷する技法を研究していたようです。しかし、自作の版画化という夢が実現したのは後の時代のことで、1785年にマンテッリがミラノのアンブロシアーナ図書館のダ・ヴィンチの素描を全部版画化したそうです。また、さらに後の19世紀になるとミラノの大収集家ジュゼッペ・ボッシが「最後の晩餐」に関する著書の中で、トリノ王立図書館にある自画像に基づく版画を掲載し、レオナルド・ダ・ヴィンチのイメージを決定づけたとのことでした。その後、神話化されたダ・ヴィンチは白髪の老人で描かれていったようで、ここにはそうした没後の他の作家による作品が並んでいました。
ジロラモ・マンテッリ 「レオナルド風の女性の肖像」
レオナルド・ダ・ヴィンチと弟子の作品を版画化したものの1つです。横を向く女性の肖像で、当時は真筆と考えられていたようですが今はレオナルド派によるものと考えられているようです。流石にオリジナルを観た後だとそこまで感動は無いのですが緻密なエッチングでした。
この辺にはモナ・リザを描くダ・ヴィンチや画中画として描かれたダ・ヴィンチの作品、ダ・ヴィンチの死を描いた作品などもありました。
「レオナルドの肖像」
これは白髪で長いヒゲのレオナルド・ダ・ヴィンチの肖像です。賢者風で今日の我々がよく知るダ・ヴィンチそのものという感じでした。
出口の辺りには10分程度の映像があり、その生涯を振り返るような内容でした。
ということで、非常に貴重な機会となっていました。私は元々レオナルド・ダ・ヴィンチが好きというわけでもないので満足度4にしましたが、絵画ファンの多くには満足度の高い展示なのではないかと思います。もしこの中から新たに本物と断定される作品が現れたら伝説の展覧会になるかもしれません。
おまけ:
東急のショーウィンドウにあった「ほつれ髪の女」のコピー。

参照記事:★この記事を参照している記事


【展覧名】
レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想
【公式サイト】
http://davinci2012.jp/
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/12_davinci.html
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/12_davinci/index.html
【会場】Bunkamuraザ・ミュージアム ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
【最寄】渋谷駅/京王井の頭線神泉駅
【会期】2012年3月31日(土)~6月10日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日18時頃です)】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
初日に行ったのですが、嵐のような風と雨の夕方だったこともあり意外なほどに空いていて、自分のペースで観ることができました。特殊すぎて今回はあまり役に立たない混雑情報かなw
さて、今回は美術好きでなくても誰でも知っている芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチを題材とした展覧会となっています。レオナルド・ダ・ヴィンチの展示というと資料展のような展示になりがちに思いますが、今回は弟子や工房、同時代の画家の作品が並び、中には日本初公開の作品や研究者でも滅多に観たことが無いような作品なども展示されるという貴重な内容となっていました。題材などによって5つの章に分かれていましたので、詳しくは章ごとに気に入った作品と共にご紹介しようと思います。なお、かっこ書きで「カルロ・ペドレッティ説」となっているのはこの展示の名誉監修を務めているダ・ヴィンチ研究の世界的権威の方の説です。
参考記事:ダ・ヴィンチ ~モナ・リザ25の秘密~ (日比谷公園ダ・ヴィンチミュージアム)
<冒頭>
まず冒頭にレオナルド・ダ・ヴィンチの由来に関する作品が展示されていました。
レオナルド・ダ・ヴィンチ考案/アルブレヒト・デューラー 「柳の枝の飾り文様」
円の中に植物文様のようなものが描かれた図案です。
※この写真は東急のショーウィンドウにあったコピーを撮ったものです。反射が多くてすみません。

これは柳の枝をモチーフにしたものらしく、レオナルド・ダ・ヴィンチを示すようです。ダ・ヴィンチという名前は故郷のヴィンチ村に由来し、そのヴィンチというのはラテン語でユーラシア柳のことだそうで、ヴィンチ村にもこの柳は茂っていたようです。また、この作品はデューラーによる複製らしく、ダ・ヴィンチを敬愛し深く影響を受けたようでした。
参考記事:
黙示録―デューラー/ルドン (東京藝術大学大学美術館)
アルブレヒト・デューラー版画・素描展 宗教/肖像/自然 (国立西洋美術館)
<レオナルド・ダ・ヴィンチの時代の女性像>
まず1章はレオナルド・ダ・ヴィンチからの影響を感じさせる同時代の画家の女性像などが並んでいました。
ラファエロとその工房(帰属) 「カーネーションの聖母」 ★こちらで観られます
これはレオナルド・ダ・ヴィンチの「ブノワの聖母」に影響を受けたラファエロ・サンティが描いた作品を模写したと考えられているものです。室内の聖母マリアの膝の上で、赤ん坊のイエスがカーネーションを持っている様子が描かれています。2人とも頭に薄っすらと金の輪が浮かんでいて、色鮮やかで明るい印象を受けました。解説によるとカーネーションはキリストの受難の象徴で、未来を暗示しているようです。模写のようですが生き生きした雰囲気がある作品でした。
この辺にはラファエロ工房の作品がもう1点あり、他にも聖母を描いた作品が並んでいました。
フランチェスコ・コロンナ 「ポリフィロの夢」
これは挿絵が入った本で、金属活字が発明されて間もない頃の作品のようです。内容は修道師が書いた夢の中の話で、様々な試練を乗り越えて恋人と共に現実に帰っていくというストーリーだそうです。ラテン語、ギリシャ語、アラビア語など様々な言語が混じった難解な本らしく、哲学的で美そのものを書いているとも解釈できるようでした。レオナルド・ダ・ヴィンチたちにも影響を与え、発想の源となったらしいですが、これを観ただけではそこまでわからないかもw とりあえず貴重なものというのはよく分かりました。
ポッカッチョ・ボッカッチーノ 「ロマの少女」
赤い衣を着て、青い布を頭に巻いた少女の肖像です。これはジプシーの少女らしく、じっとこちらを観て何か言いたげな表情に観えます。背景が暗いせいか、より鮮やかに感じられました。解説によると、この画家はウルビーノ派やベネツィア派の影響を受けているそうです。また、レオナルド・ダ・ヴィンチは「目は心の窓」と言ってそれまで無表情だった肖像に心の機微を捉えた表現を行ったらしく、この作品もそうした流れの中にあるとのことでした。
<レオナルド・ダ・ヴィンチとレオナルド派>
続いてはレオナルド・ダ・ヴィンチと彼の工房などのコーナーです。ダ・ヴィンチは当時の慣習に従って14~16歳頃にフィレンツェのアンドレア・デル・ヴェロッキオの工房で修行をしました。ここは当時のフィレンツェで最も有名だった工房で、同じようにボッティチェッリなども修行をしていたようです。その後レオナルド・ダ・ヴィンチが独立すると自分の工房を持って弟子たちと共に作品を制作していきます。この時代の工房の弟子たちは師の素描や作品を忠実に模写して人物造形や描き方を学んだそうで、レオナルド・ダ・ヴィンチの工房でもそのようにしていたようです。また、レオナルド・ダ・ヴィンチが作品に仕上げなかった素描を元に、弟子たちは時にバリエーションを加えて独自の作品を描いたりもしていたらしく、ここではその弟子たちの作品を通じて、レオナルド・ダ・ヴィンチの美の理想をたどるような内容になっていました。
レオナルド・ダ・ヴィンチ 「衣紋の習作」 ★こちらで観られます
これはヴェロッキオの工房にいた頃に描いた素描です。ひだのある衣だけが描かれているのですが、あたかも人がそれをまとっているかのような造形となっています。ダ・ヴィンチは「絵画論」という弟子のまとめた本のなかで、「人体に着せた布はその中に人体があるかのように表現しなくてはならない」と言っていたそうです。この作品はその言葉をそのまま体現したかのようで、明暗などによって見事に表現されていました。
この隣にも衣を描いた素描が並んでいました。
レオナルド・ダ・ヴィンチと弟子 「少女の頭部(「紡錘の聖母」のヴァリエーション)」 ★こちらで観られます
オリジナルが現存しない「紡錘の聖母」という作品を元に描かれた素描です。伏せ目でうつむき加減の女性の肩から上が描かれていて、肩には何度もラインを引き直した跡がありこだわりを感じさせます。特に目鼻のあたりはかなり緻密で、表情や人体をよく観察しているのが分かりました。ダ・ヴィンチは「慎ましやかな女性を描くときはうつむき加減で斜めに向くのが良い」と言っていたそうで、この作品を含めてこの後そうしたポーズの女性像が何枚か出品されています。
参考記事:医学と芸術展:生命(いのち)と愛の未来を探る (森美術館)
この近くにはマッチ箱くらいの大きさの素描などがあり、ダ・ヴィンチが素描を重視していたのがわかります。また、弟子のメルチィがダ・ヴィンチの言葉をまとめて本にした「絵画論」も展示されていました。
レオナルド・ダ・ヴィンチ下絵、サライ(カルロ・ペドレッティ説) 「聖母マリア」
これは小悪魔という意味のあだ名のサライという弟子が描いたと考えられる作品で、青と赤の衣をまとった聖母マリアが描かれ、頭を下げて目を伏せたようなポーズをしています。今は修復されていますが修復前の写真を観ると絵の具が透けていたらしく、下絵の方が洗練されていて下絵はレオナルド・ダ・ヴィンチによるものと思われるそうです。ダ・ヴィンチの弟子というとメルチィとこの人を真っ先に思い浮かべるかな。手を焼きつつも相当可愛がっていた弟子のようです。
隣にもサライ(カルロ・ペドレッティ説)による「ほつれ髪の女」の模写が展示されていました。
レオナルド・ダ・ヴィンチと弟子(カルロ・ペドレッティ説) 「岩窟の聖母」 ★こちらで観られます
こちらは同名のレオナルド・ダ・ヴィンチの代表作の第3(または第2)のバージョンではないか?と考えられている作品です。岩の洞窟の中に聖母マリアとその傍らで手を合わせた赤ん坊の洗礼者ヨハネ、そして祝福のポーズをとる赤ん坊のキリストとヨハネを指さす天使が描かれています。マリアはうつむいていて、ヨハネとキリストは向きあうような感じかな。すぐ隣にルーヴルのオリジナルとロンドンナショナルギャラリーの別バージョンの写真がありましたが、これはその2枚とよく似ています。これを観た19世紀の画家アングルはレオナルド・ダ・ヴィンチの真作と考えていたほどで、素人目には真贋は全くわかりませんw 本人の作ではないかもしれませんが、非常に見事でこれだけでも今回の展示を観た甲斐があるように思いました。
レオナルド・ダ・ヴィンチ 「ほつれ髪の女」 ★こちらで観られます
これは今回のポスターにも使われている目玉作品です。板に描かれた女性の頭部の素描で、線をぼかすスフマート法を用いて描かれています。ややうつむいていて髪は波打つような感じなのですが、ダ・ヴィンチは絵画論の中で「髪は風に合わせてたわむれるように描くと良い」と言っていたそうです。柔らかな陰影がつけられた緻密な描写となっていて、スコープで拡大してみてもその繊細さに驚きました。何とも知的で気品のある作品です。
ジャンピエトリーノ 「マグダラのマリア」
手を交差させて胸に当て、やや上を向いて口を開ける裸婦を描いた作品です。これは元娼婦のマグダラのマリアを描いたものらしく、その傍らには香油の壺があり、キリストの足に香油を塗ったエピソードが思い起こされます。この絵で最も目を引くのは髪の毛で、腰のあたりまで伸びたうねる赤毛が全体的にボリューム感をもたせているように思いました。恍惚の表情をしていると解説されていましたが、確かにそう見えるかも。。
<「モナ・リザ」のイメージの広がり>
続いては世界一有名な絵画「モナ・リザ」に関するコーナーです。モナ・リザは描いている時から模写が描かれていたそうで、中にはレオナルド・ダ・ヴィンチの真筆と考えられていたものもあるそうです。ここにはそうした真筆と思われていた作品も含め沢山のモナ・リザが並んでいました。
レオナルド・ダ・ヴィンチの未完成作説あり 「アイルワースのモナ・リザ」 ★こちらで観られます
これは世界初公開で研究者でもほとんど観たことがないもので、レオナルド・ダ・ヴィンチによる未完成作(別バージョン)ではないかとも考えられているそうです。よく知られるルーヴルのモナ・リザに比べるとだいぶ若い姿に見えるかな。背景はルーヴルのとだいぶ違って岩山が広がり両脇に円柱が立っているという特徴があります。(そう言えば、ラファエロがモナ・リザにインスピレーションを得て描いた「一角獣を抱く貴婦人」にも両脇に円柱があったのを思い出す…。) 誰が描いたにせよ、ここに展示されている中では白眉の作品じゃないかな。 目鼻や手の表現など細部の表現も見事だし、全体的に気品がありました。若く描いている点もミステリアスです。もしこれが本物だったら大ニュースになるでしょうね。
参考記事:ボルゲーゼ美術館展 (東京都美術館)
アンブロワーズ・デュボア(帰属) 「モナ・リザ」
これは完成度の高いモナ・リザの模写ですが、スフマート法は用いずに描かれたもののようです。16世紀末にアンリ4世が命じて作らせたものだそうで、実際の作品に接する機会があったためかサイズもオリジナルに忠実なようです。周りの他の模写はちょっと顔が違うなと違和感があったりするのですが、こちらはオリジナルによく似ていました。
この近くにはモナ・リザの彫刻や素描、ミュンヘンのモナ・リザやプラド美術館のモナ・リザなど真筆と考えられていた作品を原画にした版画なども展示されていました。
<「裸のモナ・リザ」、「レダと白鳥」>
続いては「裸のモナ・リザ」と、「レダと白鳥」という作品についてのコーナーです。「裸のモナ・リザ」は本人が描いた作品は発見されていませんが、弟子の作品などに残されていて、レオナルド・ダ・ヴィンチの最後の創意だったと考える研究者もいるそうです。 また、「レダと白鳥」は真筆は失われてしまいましたが、弟子の模写によって知られているようです。ここにはそうした模写が並んでいました。
レオナルド・ダ・ヴィンチ構想/サライ(帰属) 「裸のモナ・リザ」 ★こちらで観られます
上半身裸で、モナ・リザと同じように手を組んで身体を左に向ける女性像です。顔には微笑を浮かべているのですがモナ・リザよりもニコニコしている感じで、髪もだいぶ短くなっているなど違いは様々あります。しかし、ここには似た作品がいくつかあり、もしかしたらオリジナルがあったのかも?と思わせます。モナ・リザとして観なくても面白い作品で、良い構図に思えました。
この近くには背景が花になった裸のモナ・リザや、やや黄色っぽい色合いになった作品、版画などもありました。
レオナルド周辺の画家 「レダと白鳥」 ★こちらで観られます
裸婦(レダ)と白鳥に姿を変えたゼウスを描いた作品で、足元には2人の子供の姿もあります。この作品は真作と考えられていたようですが、後世に加筆されているようです。 均整の取れたスタイルのレダは身をくねらせ、艶かしい雰囲気があります。うつむいてやや微笑んだ表情は確かにダ・ヴィンチ風のようでした。色の塗り方などはダ・ヴィンチとは違うように見えますが、これはこれで素晴らしい作品だと思います。
<神話化されるレオナルド・ダ・ヴィンチ>
最後は神話化されていったレオナルド・ダ・ヴィンチについてのコーナーです。ダ・ヴィンチは「印刷技法は最も有益な発明だ」と言って、手稿や素描をエッチングで印刷する技法を研究していたようです。しかし、自作の版画化という夢が実現したのは後の時代のことで、1785年にマンテッリがミラノのアンブロシアーナ図書館のダ・ヴィンチの素描を全部版画化したそうです。また、さらに後の19世紀になるとミラノの大収集家ジュゼッペ・ボッシが「最後の晩餐」に関する著書の中で、トリノ王立図書館にある自画像に基づく版画を掲載し、レオナルド・ダ・ヴィンチのイメージを決定づけたとのことでした。その後、神話化されたダ・ヴィンチは白髪の老人で描かれていったようで、ここにはそうした没後の他の作家による作品が並んでいました。
ジロラモ・マンテッリ 「レオナルド風の女性の肖像」
レオナルド・ダ・ヴィンチと弟子の作品を版画化したものの1つです。横を向く女性の肖像で、当時は真筆と考えられていたようですが今はレオナルド派によるものと考えられているようです。流石にオリジナルを観た後だとそこまで感動は無いのですが緻密なエッチングでした。
この辺にはモナ・リザを描くダ・ヴィンチや画中画として描かれたダ・ヴィンチの作品、ダ・ヴィンチの死を描いた作品などもありました。
「レオナルドの肖像」
これは白髪で長いヒゲのレオナルド・ダ・ヴィンチの肖像です。賢者風で今日の我々がよく知るダ・ヴィンチそのものという感じでした。
出口の辺りには10分程度の映像があり、その生涯を振り返るような内容でした。
ということで、非常に貴重な機会となっていました。私は元々レオナルド・ダ・ヴィンチが好きというわけでもないので満足度4にしましたが、絵画ファンの多くには満足度の高い展示なのではないかと思います。もしこの中から新たに本物と断定される作品が現れたら伝説の展覧会になるかもしれません。
おまけ:
東急のショーウィンドウにあった「ほつれ髪の女」のコピー。

参照記事:★この記事を参照している記事
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更新情報や美術関連の小ネタをtwitterで呟いています。
更新通知用twitter
先日に予告しました通り、この週末はアートフェア東京2012が開催されていました。もう終わってしまいましたが私も土曜日に行ってきましたので、今年の様子をご紹介しようと思います。

【展覧名】
アートフェア東京2012
【公式サイト】
http://artfairtokyo.com/
【会場】東京国際フォーラム 展示ホール ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
【最寄】東京駅・有楽町駅
【会期】
2012年3月30日(金)~4月1日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日15時頃です)】
混雑_1_②_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
私が行った日は嵐のような風と雨だったこともあってか、今まで行った中では空いていたように思います。
参考記事:
アートフェア東京2009 (東京国際フォーラム)
アートフェア東京2010 (東京国際フォーラム)
アートフェア東京2011 (東京国際フォーラム)
混み具合はこんな感じでした。

今回は東京国際フォーラムの下のフロア2面となっていました。
さて、このイベントは毎年この時期に開催される東京のギャラリーが一堂に介したアートのお祭りのようなもので、上の写真のようにブースに区切られて沢山のギャラリーがお抱えのアーティストを紹介したり、伝統的な美術品を展示していたりします。そして、値段がつけられていて実際に買うこともできるという場でもあります。 今年も古今東西のアートが集まって非常に面白い内容でしたので、詳しくは気に入ったブースと共にその雰囲気をご紹介しようと思います。(観てきた順にご紹介します。ジグザグに端から順に周ってきました。)
B01 <Gallery Togeisha> ★ブース紹介ページ
ここは金子豊文という人の絵に驚きました。猫や鶏、たくさんの野菜を描いた作品などが並んでいたのですが、猫の毛1本1本描きこまれたような緻密さと、色彩の鮮やかさがすごかったです、構図が一味違っているのも良くてしばらく眺めてきました。これは一度描いた上から削っているのかな。まとめて作品を観てみたいです。
D01 <渡邊木版美術画舗> ★ブース紹介ページ
ここは老舗らしいですが斬新な現代アート作品が展示されていました。大型のカプセルの中に、頭にチューブのようなものを取り付けられた白髪に白肌(透明っぽい)をした裸体の少女の人形が入っています。下には心電図のようなモニタもあり生命維持装置のようにも観えました。SFっぽい作品でした。
<ShuffleⅡ> ★ブース紹介ページ
ここは会場の一番角にあったいくつかのギャラリーが集まったコーナーで、ちょくちょく入場制限をするほどの人気ぶりでした。ここのコンセプトはそのタイトルの通り古今の作品をシャッフルしたような驚きの組み合わせで、Ⅱとなっているのは昨年に白金でⅠが開催されていたからだそうです。
本堀雄二 「BUTSU NANZUKA」
こちらは昨年のアートフェアでも見かけた本堀雄二 氏のダンボールで作った仏像です。ちょっと離れてみると優美な観音像に見えるのですが、側面から見るとどこにでもあるダンボールなのが面白いです。さらに今回は平安時代の四天王像を従えて展示されていて、時代をこえたコラボを観ることができました。
参考記事:植物化石-5億年の記憶- 展 (INAXギャラリー) ※同時開催「本堀雄二 -紙の断層 透過する仏-展」
この部屋の中央には火焔式土器のようなものがあり、部屋の隅にも縄文土器に花が活けられていました。
円山応挙 「虎図」
江戸時代の絵師、応挙の作品で虎の水墨の掛け軸です。上を見上げて猫のような目をしていて、ちょっと可愛らしい雰囲気がありました。
この隣には長沢芦雪の作品もありました。また、江戸時代の幽霊画の隣には松井冬子の作品(これもちょっと幽霊画っぽい)が並んでいるなど面白いクロスオーバーぶりです。
山口英紀 「右心房・左心房」
どう観ても白黒写真にしかみえないけれど水墨画の作品です。ビルと高速道路を見下ろすように描いていて、左右対となってそれがタイトルの由来となっているようでした。片方は車の姿もなく完全な対称というわけでもないのも面白かったです。
「瀑布図刺繍額」
明治時代の刺繍で作られた絵画のような作品です。紅葉の中の滝が編みこまれているのですが、光沢のある糸で輝くような感じでした。その細かさにかなり驚きです。
D03 <画廊くにまつ> ★ブース紹介ページ
こちらは今年も松尾太一 氏の透明の樹脂に包まれた花々の作品が展示されていました。その作風だけでも華やかですが、有機的で不定形な形態も生命感があるように思いました。
D14 <ギャラリー戸村> ★ブース紹介ページ
こちらは毎年楽しみにしている高松和樹 氏の少女を描いた作品が今年も展示されていました。さらに今年は冨田伊織という方の作品も目を引き、私が行った時にちょうど本人がお客さんに説明していました。透明標本という蛍光色の標本(魚、タツノオトシゴ、イカ、鶏?、カメレオンなどなど)が瓶に入って並んでいます。最初、作り物か?と思ったら全て本物の生き物の標本に色をつけたもののようです。色鮮やかなレントゲン写真のような感じですが、骨や肉も残っているとのことでした。これはSFっぽさもあって楽しめました。 写真パネルも含めて結構点数があったのですが売れ行き好調でした。
E08 <ギャラリー銀座アルトン> ★ブース紹介ページ
こちらは「片桐剛 展」と銘打って片桐剛 氏の作品が並んでいました。写実的に現代日本の女性を描いた作品が多く、イヤリングをつける仕草や本を読む様子、香水の瓶を開ける姿などが描かれ、ふとした時の何とも言えない女性の神秘を感じるような表情をしていました。
E02 <埼玉画廊> ★ブース紹介ページ
こちらは「吉岡正人 展」というタイトルで吉岡正人 氏の作品が展示されていました。中世~ルネッサンス期の絵を思わせる作風で、同じ女性を描いたのではないかと思う作品が並んでいます。中にはヨーロッパ風の建物や風景の作品もあるのですが、どこか神秘的で幻想的な雰囲気がありました。
C09 <翠波画廊> ★ブース紹介ページ
ここはティエリー・デュヴァルという画家の描いた写実的なパリの街並みの絵が並んでいました。写真のようにも観えますが、洒落ていて詩情あふれる雰囲気がありました。
この近くにあったE03 ギャルリーためながは今年もチェン・ジャン・ホンの作品がありました。やはり好みの作風です。
B12 <加島美術> ★ブース紹介ページ
ここは「河鍋暁斎屋敷」という名前でぼろぼろの民家風の展示スペースとなっていました。中には木にとまるカラスの水墨の掛け軸と、野ざらしになった骸骨を描いた作品、妖怪たちが琴・棋(囲碁)・書・画を嗜んでいるところを描いた掛け軸がありました。いずれも河鍋暁斎らしさを感じる作品で面白いです。前者2枚は値段がついていたので確認してみたら、43万円と30万円でした。意外と安いのでは?? …でもメモの桁が間違ってるのかもw
B11 <角匠> ★ブース紹介ページ
こちらには北斎の肉筆画「女達磨図」や狩野派の屏風など日本画中心に並んでいました。中には中国に渡ったイタリア人画家ジュゼッペ・カスティリオーネ(中国名;郎世寧)が描いた扇の作品(松の下にいる2頭の馬を描いている)が2800万円の値となっていました。
参考記事:北京故宮博物院200選 感想後編(東京国立博物館 平成館)
さらにここには春画も何枚か展示されていました。どれも性器の大きさが半端じゃないですw
E05 <日動画廊> ★ブース紹介ページ
こちらは山本大貴という写実の画家の作品が並んでいました。いずれも現代日本の女性を描いた作品なのですが、エレキギターを弾いていたり、ヘッドフォンで音楽を聴いたり、読書する女という作品ではipadをじっとみていたりと、今の世相を盛り込んでいるような感じでした。そしてどの作品も気品があって、しなやかさを感じる女性美でした。
今回は写実画家のいい作品が結構多く観られたかも。
A06 <柳ヶ瀬画廊> ★ブース紹介ページ
こちらは「熊谷守一の花展」と銘打って熊谷守一の作品が並んでいました。極限まで単純化されたアヤメや薔薇、朝顔の作品などが並び、油彩だけでなく墨彩画の作品も多数並んでいました。
G07 <森美術館> ★ブース紹介ページ
こちらは森美術館のミュージアムショップのコーナーで、店の半分くらいは草間彌生グッズとなっていました。他にも奈良美智や村上隆といった人気の現代アーティストのグッズが並び人気のコーナーでした。
この近くにあったG08 Somartaは以前オペラシティで観た作品に似た黒の無縫製ニットの作品などがありました。
参考記事:感じる服 考える服:東京ファッションの現在形 (東京オペラシティ アートギャラリー)
G11 <team.Lab>
ここは「花と屍」というタイトルの12幅対の掛け軸風の映像作品が展示されていました。アニメーションで平安時代の宮殿のようなところや、おどろおどろしい雰囲気の川辺、白い龍が空でうねる様子、合戦場などが展開されています。妖しさがありつつ物語性がありそうな感じでした。
ということで、今回も充実した内容となっていましたので、例年通り今年も図録を買って来ました。(若干、出展内容と違っているようにも思いますが、自分が観た時には無かっただけかな??) おそらく来年も開催されると思いますので、開催されたら行きたいと思います。古典的な美術品の価値や現代アートの現状についても分かった気がしたイベントでした。
参照記事:★この記事を参照している記事

【展覧名】
アートフェア東京2012
【公式サイト】
http://artfairtokyo.com/
【会場】東京国際フォーラム 展示ホール ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
【最寄】東京駅・有楽町駅
【会期】
2012年3月30日(金)~4月1日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日15時頃です)】
混雑_1_②_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
私が行った日は嵐のような風と雨だったこともあってか、今まで行った中では空いていたように思います。
参考記事:
アートフェア東京2009 (東京国際フォーラム)
アートフェア東京2010 (東京国際フォーラム)
アートフェア東京2011 (東京国際フォーラム)
混み具合はこんな感じでした。

今回は東京国際フォーラムの下のフロア2面となっていました。
さて、このイベントは毎年この時期に開催される東京のギャラリーが一堂に介したアートのお祭りのようなもので、上の写真のようにブースに区切られて沢山のギャラリーがお抱えのアーティストを紹介したり、伝統的な美術品を展示していたりします。そして、値段がつけられていて実際に買うこともできるという場でもあります。 今年も古今東西のアートが集まって非常に面白い内容でしたので、詳しくは気に入ったブースと共にその雰囲気をご紹介しようと思います。(観てきた順にご紹介します。ジグザグに端から順に周ってきました。)
B01 <Gallery Togeisha> ★ブース紹介ページ
ここは金子豊文という人の絵に驚きました。猫や鶏、たくさんの野菜を描いた作品などが並んでいたのですが、猫の毛1本1本描きこまれたような緻密さと、色彩の鮮やかさがすごかったです、構図が一味違っているのも良くてしばらく眺めてきました。これは一度描いた上から削っているのかな。まとめて作品を観てみたいです。
D01 <渡邊木版美術画舗> ★ブース紹介ページ
ここは老舗らしいですが斬新な現代アート作品が展示されていました。大型のカプセルの中に、頭にチューブのようなものを取り付けられた白髪に白肌(透明っぽい)をした裸体の少女の人形が入っています。下には心電図のようなモニタもあり生命維持装置のようにも観えました。SFっぽい作品でした。
<ShuffleⅡ> ★ブース紹介ページ
ここは会場の一番角にあったいくつかのギャラリーが集まったコーナーで、ちょくちょく入場制限をするほどの人気ぶりでした。ここのコンセプトはそのタイトルの通り古今の作品をシャッフルしたような驚きの組み合わせで、Ⅱとなっているのは昨年に白金でⅠが開催されていたからだそうです。
本堀雄二 「BUTSU NANZUKA」
こちらは昨年のアートフェアでも見かけた本堀雄二 氏のダンボールで作った仏像です。ちょっと離れてみると優美な観音像に見えるのですが、側面から見るとどこにでもあるダンボールなのが面白いです。さらに今回は平安時代の四天王像を従えて展示されていて、時代をこえたコラボを観ることができました。
参考記事:植物化石-5億年の記憶- 展 (INAXギャラリー) ※同時開催「本堀雄二 -紙の断層 透過する仏-展」
この部屋の中央には火焔式土器のようなものがあり、部屋の隅にも縄文土器に花が活けられていました。
円山応挙 「虎図」
江戸時代の絵師、応挙の作品で虎の水墨の掛け軸です。上を見上げて猫のような目をしていて、ちょっと可愛らしい雰囲気がありました。
この隣には長沢芦雪の作品もありました。また、江戸時代の幽霊画の隣には松井冬子の作品(これもちょっと幽霊画っぽい)が並んでいるなど面白いクロスオーバーぶりです。
山口英紀 「右心房・左心房」
どう観ても白黒写真にしかみえないけれど水墨画の作品です。ビルと高速道路を見下ろすように描いていて、左右対となってそれがタイトルの由来となっているようでした。片方は車の姿もなく完全な対称というわけでもないのも面白かったです。
「瀑布図刺繍額」
明治時代の刺繍で作られた絵画のような作品です。紅葉の中の滝が編みこまれているのですが、光沢のある糸で輝くような感じでした。その細かさにかなり驚きです。
D03 <画廊くにまつ> ★ブース紹介ページ
こちらは今年も松尾太一 氏の透明の樹脂に包まれた花々の作品が展示されていました。その作風だけでも華やかですが、有機的で不定形な形態も生命感があるように思いました。
D14 <ギャラリー戸村> ★ブース紹介ページ
こちらは毎年楽しみにしている高松和樹 氏の少女を描いた作品が今年も展示されていました。さらに今年は冨田伊織という方の作品も目を引き、私が行った時にちょうど本人がお客さんに説明していました。透明標本という蛍光色の標本(魚、タツノオトシゴ、イカ、鶏?、カメレオンなどなど)が瓶に入って並んでいます。最初、作り物か?と思ったら全て本物の生き物の標本に色をつけたもののようです。色鮮やかなレントゲン写真のような感じですが、骨や肉も残っているとのことでした。これはSFっぽさもあって楽しめました。 写真パネルも含めて結構点数があったのですが売れ行き好調でした。
E08 <ギャラリー銀座アルトン> ★ブース紹介ページ
こちらは「片桐剛 展」と銘打って片桐剛 氏の作品が並んでいました。写実的に現代日本の女性を描いた作品が多く、イヤリングをつける仕草や本を読む様子、香水の瓶を開ける姿などが描かれ、ふとした時の何とも言えない女性の神秘を感じるような表情をしていました。
E02 <埼玉画廊> ★ブース紹介ページ
こちらは「吉岡正人 展」というタイトルで吉岡正人 氏の作品が展示されていました。中世~ルネッサンス期の絵を思わせる作風で、同じ女性を描いたのではないかと思う作品が並んでいます。中にはヨーロッパ風の建物や風景の作品もあるのですが、どこか神秘的で幻想的な雰囲気がありました。
C09 <翠波画廊> ★ブース紹介ページ
ここはティエリー・デュヴァルという画家の描いた写実的なパリの街並みの絵が並んでいました。写真のようにも観えますが、洒落ていて詩情あふれる雰囲気がありました。
この近くにあったE03 ギャルリーためながは今年もチェン・ジャン・ホンの作品がありました。やはり好みの作風です。
B12 <加島美術> ★ブース紹介ページ
ここは「河鍋暁斎屋敷」という名前でぼろぼろの民家風の展示スペースとなっていました。中には木にとまるカラスの水墨の掛け軸と、野ざらしになった骸骨を描いた作品、妖怪たちが琴・棋(囲碁)・書・画を嗜んでいるところを描いた掛け軸がありました。いずれも河鍋暁斎らしさを感じる作品で面白いです。前者2枚は値段がついていたので確認してみたら、43万円と30万円でした。意外と安いのでは?? …でもメモの桁が間違ってるのかもw
B11 <角匠> ★ブース紹介ページ
こちらには北斎の肉筆画「女達磨図」や狩野派の屏風など日本画中心に並んでいました。中には中国に渡ったイタリア人画家ジュゼッペ・カスティリオーネ(中国名;郎世寧)が描いた扇の作品(松の下にいる2頭の馬を描いている)が2800万円の値となっていました。
参考記事:北京故宮博物院200選 感想後編(東京国立博物館 平成館)
さらにここには春画も何枚か展示されていました。どれも性器の大きさが半端じゃないですw
E05 <日動画廊> ★ブース紹介ページ
こちらは山本大貴という写実の画家の作品が並んでいました。いずれも現代日本の女性を描いた作品なのですが、エレキギターを弾いていたり、ヘッドフォンで音楽を聴いたり、読書する女という作品ではipadをじっとみていたりと、今の世相を盛り込んでいるような感じでした。そしてどの作品も気品があって、しなやかさを感じる女性美でした。
今回は写実画家のいい作品が結構多く観られたかも。
A06 <柳ヶ瀬画廊> ★ブース紹介ページ
こちらは「熊谷守一の花展」と銘打って熊谷守一の作品が並んでいました。極限まで単純化されたアヤメや薔薇、朝顔の作品などが並び、油彩だけでなく墨彩画の作品も多数並んでいました。
G07 <森美術館> ★ブース紹介ページ
こちらは森美術館のミュージアムショップのコーナーで、店の半分くらいは草間彌生グッズとなっていました。他にも奈良美智や村上隆といった人気の現代アーティストのグッズが並び人気のコーナーでした。
この近くにあったG08 Somartaは以前オペラシティで観た作品に似た黒の無縫製ニットの作品などがありました。
参考記事:感じる服 考える服:東京ファッションの現在形 (東京オペラシティ アートギャラリー)
G11 <team.Lab>
ここは「花と屍」というタイトルの12幅対の掛け軸風の映像作品が展示されていました。アニメーションで平安時代の宮殿のようなところや、おどろおどろしい雰囲気の川辺、白い龍が空でうねる様子、合戦場などが展開されています。妖しさがありつつ物語性がありそうな感じでした。
ということで、今回も充実した内容となっていましたので、例年通り今年も図録を買って来ました。(若干、出展内容と違っているようにも思いますが、自分が観た時には無かっただけかな??) おそらく来年も開催されると思いますので、開催されたら行きたいと思います。古典的な美術品の価値や現代アートの現状についても分かった気がしたイベントでした。
参照記事:★この記事を参照している記事
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今日は恒例の3ヶ月に1度の展覧会スケジュールの更新です。4月は年度の切り替わる時期なので、今回はだいぶ更新がありました。いつもどおり今のところ分かっているスケジュールを掲載しておきます。なお、2012年01月号以降に終わったものは削除して、新たに判明したものは追加しています。(挙げると限が無いので、適当に大きい展示をやりそうな美術館だけピックアップしています。)
バックナンバー:
展覧会年間スケジュール (1都3県) 【2012年01月号】
展覧会年間スケジュール (1都3県) 【2011年10月号】
展覧会年間スケジュール (1都3県) 【2011年07月号】
展覧会年間スケジュール (1都3県) 【2011年04月号】
展覧会年間スケジュール (1都3県) 【2011年01月号】
展覧会年間スケジュール (1都3県) 【2010年10月号】
展覧会年間スケジュール (1都3県) 【2010年7月号】
展覧会年間スケジュール (1都3県) 【2010年4月号】
2010年の展覧会スケジュール (1都3県)
※結構苦労して作ってるので、そのままコピーして転載とかは勘弁してください。
※展覧名、スケジュール、内容などは変更になる可能性があるようです。詳しくは当該時期に近づいたら公式HPで確認してください。
※誤記入している可能性も有ります。間違っていたらすみません。公式サイトが常に正しいです。
※記事へのリンクと周辺のお店のリンクは広告が出るようになってしまいます。すみませんがFC2の仕様ですのでご注意下さい。
<東京都現代美術館> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/02/04 ~ 2012/05/06 靉嘔 ふたたび虹のかなたに
2012/02/04 ~ 2012/05/06 田中敦子 - アート・オブ・コネクティング
2012/05/26 ~ 2012/06/17 トーキョーワンダーウォール公募2012入選作品展
2012/05/19 ~ 2012/07/08 トーマス・デマンド
2012/07/06 ~ 2012/10/08 スタジオジブリ企画協力による展覧会(詳細未定)
2012/07/28 ~ 2012/10/08 Future Beauty 日本ファッションの未来性
2012/10/27 ~ 2013/02/03 東京アートミーティング(第3回)アートと音楽-新たな共感覚をもとめて (仮題)
2012/10/27 ~ 2013/02/03 MOTアニュアル2012
2012/10月 ~ 2013/02月 Tokyo Sonic Art Weeks(仮題)
<江戸東京博物館> ★この美術館の記事
2012/02/21 ~ 2012/05/06 ザ・タワー ~都市と塔のものがたり~
2012/05/26 ~ 2012/07/16 江戸東京博物館開館20周年記念特別展 日本橋~描かれたランドマークの400年~
2012/07/28 ~ 2012/09/23 江戸東京博物館開館20周年記念特別展 二条城展(仮称)
2012/10/08 ~ 2012/12/02 江戸東京博物館開館20周年記念特別展 川村清雄(仮称)
2013/01/02 ~ 2013/02/24 江戸東京博物館開館20周年記念特別展 尾張徳川家の武と雅(仮称)
2013/03/12 ~ 2013/05/06 江戸東京博物館開館20周年記念 2013年NHK大河ドラマ特別展「八重の桜」(仮称)
<東京国立博物館 平成館> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/03/20 ~ 2012/06/10 東京国立博物館140周年 特別展「ボストン美術館 日本美術の至宝」
2012/07/18 ~ 2012/09/09 東京国立博物館140周年 生誕100年記念 特別展「青山杉雨の眼と書」
2012/10/10 ~ 2012/11/25 東京国立博物館140周年 古事記1300年・出雲大社大遷宮 特別展「出雲―聖地の至宝―」
2012/10/10 ~ 2012/12/24 日中国交正常化40周年記念 東京国立博物館140周年 特別展「中国 王朝の至宝」
2013/01/12 ~ 2013/03/31 東京国立博物館140周年 特別展「飛騨の円空―千光寺とその周辺の足跡―」
2013/01/22 ~ 2013/03/03 日中国交正常化40周年 東京国立博物館140周年 特別展「書聖 王羲之」
<国立西洋美術館> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/03/06 ~ 2012/05/20 ユベール・ロベール - 時間の庭
2012/03/06 ~ 2012/05/20 ピラネージ・牢獄(仮)
2012/06/13 ~ 2012/09/17 ベルリン国立美術館展 学べるヨーロッパ美術の400年
2012/11/03 ~ 2013/01/27 手の痕跡 国立西洋美術館所蔵作品を中心としたロダンとブールデルの彫刻と素描
<東京都美術館> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/06/30 ~ 2012/09/17 マウリッツハイス美術館展 オランダ・フランドル絵画の至宝
2012/07/15 ~ 2012/09/30 Arts & Life:生きるための家展
2012/07/15 ~ 2012/09/30 東京都美術館ものがたり
2012/10/06 ~ 2013/01/04 メトロポリタン美術館展 大地、海、空-4000年の美への旅
<国立科学博物館> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/03/10 ~ 2012/06/24 特別展「インカ帝国展」
2012/07/21 ~ 2012/10/08 特別展「元素のふしぎ」
<東京藝術大学大学美術館> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/03/20 ~ 2012/04/08 大西博 回顧展 -幻景-
2012/04/05 ~ 2012/06/24 芸大コレクション展―春の名品選―
2012/04/28 ~ 2012/06/24 近代洋画の開拓者 高橋由一
2012/07/12 ~ 2012/09/17 日中国交正常化40周年記念 特別展「草原の王朝 契丹 ―美しき3人のプリンセス―」
<ブリヂストン美術館> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/03/31 ~ 2012/06/24 ブリヂストン美術館開館60周年記念 あなたに見せたい絵があります。
2012/07/14 ~ 2012/10/14 特別展 ドビュッシー - 音楽と美術(仮称)
2012/10/26 ~ 2012/12/24 コレクション展 ブリヂストン美術館コレクション展(仮称)
<三井記念美術館> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/02/08 ~ 2012/04/08 茶会への招待 -三井家の茶道具-
2012/04/14 ~ 2012/06/17 ホノルル美術館所蔵「北斎展」葛飾北斎生誕250周年記念
2012/06/30 ~ 2012/08/26 美術の遊びとこころⅤ 三井版 日本美術デザイン大辞展
2012/09/08 ~ 2012/11/25 琵琶湖をめぐる 近江路の神と仏 名宝展
2012/12/08 ~ 2013/01/26 ユクトシ クルトシ -茶道具と円山派の絵画-
2013/02/08 ~ 2013/04/07 三井家のおひなさま 特別展示「酒器」
<出光美術館(東京本館)> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/04/03 ~ 2012/06/10 悠久の美 ―唐物茶陶から青銅器まで
2012/06/16 ~ 2012/07/22 日本の美・発見VII祭 MATSURI―遊楽・祭礼・名所
2012/08/04 ~ 2012/10/21 やきものに親しむIX東洋の白いやきもの―純なる世界【併設 仙】
2012/10/27 ~ 2012/12/26 琳派芸術II
2013/01/11 ~ 2013/03/24 中近東文化センター改修記念オリエントの美術
<東京国立近代美術館> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/02/10 ~ 2012/05/06 生誕100年 ジャクソン・ポロック展
2012/02/03 ~ 2012/05/06 原弘と東京国立近代美術館 デザインワークを通して見えてくるもの
2012/06/12 ~ 2012/07/29 吉川霊華展 近代にうまれた線の探究者
2012/07/30 ~ 2012/10/15 所蔵品ギャラリーリニューアルのため休館
2012/10/16 ~ 2013/01/14 東京国立近代美術館60周年記念特別展「美術にぶるっ! ベストセレクション 日本近代美術の100年」
<ニューオータニ美術館> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/03/17 ~ 2012/05/27 ヨーロッパ絵画に見る 永遠の女性美
2012/06/02 ~ 2012/07/08 浮世絵に見る江戸美人の化粧 白、紅、黒-三色の美
2012/07/14 ~ 2012/09/30 マリー・ローランサンとその時代 ~ 巴里に魅せられた画家たち
<三菱一号館美術館> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/04/06 ~ 2012/05/27 KATAGAMI Style―世界が恋した日本のデザイン
2012/06/23 ~ 2012/08/19 バーン=ジョーンズ展 ― 装飾と象徴 ―
2012/09/08 ~ 2013/01/06 シャルダン展 ― 静寂の画家
<国立新美術館> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/01/18 ~ 2012/04/02 国立新美術館開館5周年 野田裕示 絵画のかたち/絵画の姿
2012/03/28 ~ 2012/06/11 国立新美術館開館5周年 セザンヌ―パリとプロヴァンス
2012/04/25 ~ 2012/07/16 国立新美術館開館5周年 大エルミタージュ美術館展世紀の顔・西欧絵画の400年
2012/07/04 ~ 2012/09/10 国立新美術館開館5周年 「具体」-ニッポンの前衛 18年の軌跡
<サントリー美術館> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/04/14 ~ 2012/05/27 サントリー美術館・東京ミッドタウン5周年記念 毛利家の至宝 大名文化の精粋 国宝・雪舟筆「山水長巻」特別公開」(仮称)
2012/06/13 ~ 2012/07/22 沖縄復帰40周年記念 紅型 BINGATA ―琉球王朝のいろとかたち―(仮称)
2012/08/08 ~ 2012/09/02 来て、見て、感じて、楽しんじゃって! おもしろびじゅつワンダーランド(仮称)
2012/09/19 ~ 2012/11/04 お伽草子 この国は物語にあふれている(仮称)
2012/11/21 ~ 2012/12/29 森と湖の国 フィンランドのデザイン(仮称)
<森アーツセンターギャラリー> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/03/02 ~ 2012/06/17 尾田栄一郎 監修 「ONE PIECE展」~原画×映像×体感のワンピース
<森美術館> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/02/04 ~ 2012/05/27 イ・ブル展:私からあなたへ、私たちだけに
2012/06/16 ~ 2012/10/28 アラブ・エクスプレス展:アラブ美術の今を知る
2012/11/17 ~ 2013/03/31 会田誠展
<大倉集古館> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/04/07 ~ 2012/06/03 観世宗家の至宝
2012/06/09 ~ 2012/07/22 日本刀-悠久の美をみつめて- 第3回 新作日本刀 研磨 外装 刀職技術展覧会
2012/08/04 ~ 2012/09/30 特別企画展「国宝 古今和歌集序と日本の書」
<泉屋博古館 分館> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/04/14 ~ 2012/06/17 近代の京焼と京都ゆかりの絵画―受け継がれるみやこの美―」
<東京都庭園美術館> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2011/11/01 ~ 未定 リニューアルに伴う長期休館
<目黒区美術館> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/04/14 ~ 2012/06/10 シャルロット・ペリアンと日本
2012/07/14 ~ 2012/09/02 古茂田守介再び、蘇った絵画(仮称)
2012/09/25 ~ 2012/10/07 区展(目黒区民作品展)
2012/10/20 ~ 2012/12/16 もうひとつの川村清雄(仮称)
2013/01/19 ~ 2013/02/03 めぐろの子どもたち展
2013/02/16 ~ 2013/03/24 記憶写真展
<根津美術館> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/02/25 ~ 2012/04/08 特別展 虎屋のお雛さま
2012/04/21 ~ 2012/05/20 特別展 KORIN展 ー国宝「燕子花図」とメトロポリタン美術館所蔵「八橋図」ー
2012/06/02 ~ 2012/07/16 コレクション展 中世人の花会と茶会
2012/07/28 ~ 2012/08/26 コレクション展 応挙の藤花図と近世の屏風
2012/09/08 ~ 2012/10/21 コレクション展 平家物語画帖 ー諸行無常のミニアチュールー
2012/11/01 ~ 2012/12/16 特別展 ZESHIN ー柴田是真の漆工・漆絵・絵画ー
2013/01/09 ~ 2013/02/11 コレクション展 新春の国宝那智瀧図 ー仏教説話画の名品とともにー
2013/02/23 ~ 2013/04/07 コレクション展 遠州・不昧の美意識 ー名物の茶道具ー
<パナソニック 汐留ミュージアム> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/01/14 ~ 2012/03/25 今和次郎採集講義
2012/04/07 ~ 2012/06/24 ジョルジュ・ルオー 名画の謎
2012/07/07 ~ 2012/09/23 アール・デコ 光のエレガンス
2012/10/06 ~ 2012/12/16 パリ・ルオー財団特別企画展 ルオーとサーカス
2013/01/12 ~ 2013/03/24 日本の民家1955 - 二川幸夫・建築写真の原点 -
<損保ジャパン東郷青児美術館> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/04/14 ~ 2012/07/01 薔薇と光の画家 アンリ・ル・シダネル展―フランス ジェルブロワの風―
2012/07/07 ~ 2012/08/26 【特別展】ちひろ美術館コレクション ちひろと世界の絵本画家たち
2012/09/08 ~ 2012/11/11 【特別展】アントワープ王立美術館所蔵 ジェームズ・アンソール ―写実と幻想の系譜―
2012/11/17 ~ 2012/12/24 所蔵作品展
2013/01/12 ~ 2013/02/17 フィナーレ選抜奨励展 ―輝く12の視座―
2013/02/23 ~ 2013/03/31 損保ジャパン美術賞展 FACE2013
<東京オペラシティアートギャラリー> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/04/13 ~ 2012/09/02 BEAT TAKESHI KITANO 絵描き小僧展
2012/10/03 ~ 2012/12/24 篠山紀信展 写真力 THE PEOPLE by KISHIN
2013/01/12 ~ 2013/03/24 JUN-ICHI ARAI 美しい布の軌跡(仮称)
<Bunkamuraザ・ミュージアム> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/03/31 ~ 2012/06/10 レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想
2012/06/19 ~ 2012/07/29 スイスの絵本画家 クライドルフの世界
2012/08/04 ~ 2012/10/04 国立トレチャコフ美術館所蔵 レーピン展
2012/10/20 ~ 2012/12/09 マンチェスター大学ウィットワース美術館所蔵 巨匠たちの英国水彩画展
2012/12/22 ~ 2013/02/24 白隠展 HAKUIN (仮称) 禅画に込めたメッセージ
<山種美術館> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/03/31 ~ 2012/05/20 【特別展】桜・さくら・SAKURA 2012
2012/05/26 ~ 2012/07/22 【特別展】生誕120年 福田平八郎と日本画モダン
2012/07/28 ~ 2012/09/23 夏休み企画 美術館で旅行 ―東海道からパリまで―
2012/09/29 ~ 2012/11/25 【特別展】没後70年 竹内栖鳳 ―京都画壇の画家たち―
2012/12/01 ~ 2013/01/27 生誕100年 山辰雄 奥田元宋 ―日展の画家たち―
<板橋区立美術館> ★この美術館の記事
2012/04/07 ~ 2012/05/06 館蔵品展 奥絵師 木挽町狩野家~お殿様に仕えた絵師たちの260年~
2012/05/12 ~ 2012/06/17 館蔵品展 身体表現と日本近代美術
2012/06/30 ~ 2012/08/12 2012イタリア・ボローニャ国際絵本原画展
2012/08/13 ~ 2012/10/16 工事のため閉館
2012/12/01 ~ 2013/01/06 江戸文化シリーズNo.28 我ら明清親衛隊
2013/02/23 ~ 2013/03/24 館蔵品展 狩野派以外も大賑わい
<世田谷美術館> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/04/28 ~ 2012/07/01 駒井哲郎 1920~1976 福原コレクション
2012/07/14 ~ 2012/09/02 村山知義の宇宙 すべての僕が沸騰する
<府中市美術館> ★この美術館の記事
2012/03/17 ~ 2012/05/06 三都画家くらべ 京、大阪をみて江戸を知る
<横浜美術館> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/04/07 ~ 2012/06/24 マックス・エルンスト-フィギュア×スケープ 時代を超える像景
2012/04/07 ~ 2012/06/24 横浜美術館コレクション展
2011/08/09 ~ 2013/03 アーティストの言葉たち展
<そごう美術館> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/03/29 ~ 2012/04/22 宮沢賢治・詩と絵の宇宙 雨ニモマケズの心
2012/04/25 ~ 2012/05/13 島田ゆか&ユリア・ヴォリ 絵本原画展 -バムとケロ、ぶた(SIKA)の世界-
<埼玉県立近代美術館> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/04/14 ~ 2012/05/20 草間彌生 永遠の永遠の永遠
2012/05/29 ~ 2012/06/20 第62回県展 -埼玉県美術展覧会-
2012/07/07 ~ 2012/09/02 ウルトラマン・アート! 時代と創造-ウルトラマン&ウルトラセブン-
2012/09/15 ~ 2012/11/11 開館30周年記念展 日本の70年代 1968-1982
2012/11/17 ~ 2013/01/14 丸沼芸術の森所蔵 ベン・シャーン展
2013/01/22 ~ 2013/03/24 ポール・デルヴォー展
<DIC川村記念美術館> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/01/14 ~ 2012/04/15 抽象と形態:何処までも顕れないもの
2012/04/28 ~ 2012/07/22 FLOWERSCAPES フラワースケープ
2012/07/24 ~ 2012/10/12 コレクション展示
2012/10/13 ~ 2013/01/14 中西夏之展(仮称)
2013/01/16 ~ 2013/02/01 コレクション展示
2013/02/02 ~ 2013/03/31 BLACKS―ルイーズ・ニーヴェルスン、アド・ラインハート、杉本博司(仮称)
<千葉市美術館> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/04/10 ~ 2012/05/20 蕭白ショック!! 曾我蕭白と京の画家たち
2012/05/29 ~ 2012/07/08 浮世絵師 溪斎英泉
2012/05/29 ~ 2012/07/08 モダンガール万華鏡―近代日本の絵画・版画から―
2012/07/14 ~ 2012/09/02 夏休み特別企画 どうぶつ大行進
2012/09/08 ~ 2012/10/21 ブラティスラヴァ世界絵本原画展―広がる絵本のかたち ◆特別展示:日本のしかけ絵本
2012/09/08 ~ 2012/10/21 特集展示|齋藤義重 1980年代以降を中心に
2012/10/30 ~ 2012/12/26 須田悦弘展
2012/10/30 ~ 2012/12/26 須田悦弘による日本の美
2013/01/04 ~ 2013/02/11 江戸から昭和のきもの Kimono Beauty ―シックでモダンなきものたち―
2013/01/04 ~ 2013/02/11 文人画再発見!~西谷コレクションを中心に~
2013/03/02 ~ 2013/03/23 第44回千葉市民美術展覧会
ということで、今回の更新で今年の展示の全貌が見えてきました。特にGWあたりは豊作となっていて、周りきれるか分からないほど良さそうな展示がありますw 洋画の大型展だけでなく蕭白展や草間彌生展など個性派も楽しみです。
バックナンバー:
展覧会年間スケジュール (1都3県) 【2012年01月号】
展覧会年間スケジュール (1都3県) 【2011年10月号】
展覧会年間スケジュール (1都3県) 【2011年07月号】
展覧会年間スケジュール (1都3県) 【2011年04月号】
展覧会年間スケジュール (1都3県) 【2011年01月号】
展覧会年間スケジュール (1都3県) 【2010年10月号】
展覧会年間スケジュール (1都3県) 【2010年7月号】
展覧会年間スケジュール (1都3県) 【2010年4月号】
2010年の展覧会スケジュール (1都3県)
※結構苦労して作ってるので、そのままコピーして転載とかは勘弁してください。
※展覧名、スケジュール、内容などは変更になる可能性があるようです。詳しくは当該時期に近づいたら公式HPで確認してください。
※誤記入している可能性も有ります。間違っていたらすみません。公式サイトが常に正しいです。
※記事へのリンクと周辺のお店のリンクは広告が出るようになってしまいます。すみませんがFC2の仕様ですのでご注意下さい。
<東京都現代美術館> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/02/04 ~ 2012/05/06 靉嘔 ふたたび虹のかなたに
2012/02/04 ~ 2012/05/06 田中敦子 - アート・オブ・コネクティング
2012/05/26 ~ 2012/06/17 トーキョーワンダーウォール公募2012入選作品展
2012/05/19 ~ 2012/07/08 トーマス・デマンド
2012/07/06 ~ 2012/10/08 スタジオジブリ企画協力による展覧会(詳細未定)
2012/07/28 ~ 2012/10/08 Future Beauty 日本ファッションの未来性
2012/10/27 ~ 2013/02/03 東京アートミーティング(第3回)アートと音楽-新たな共感覚をもとめて (仮題)
2012/10/27 ~ 2013/02/03 MOTアニュアル2012
2012/10月 ~ 2013/02月 Tokyo Sonic Art Weeks(仮題)
<江戸東京博物館> ★この美術館の記事
2012/02/21 ~ 2012/05/06 ザ・タワー ~都市と塔のものがたり~
2012/05/26 ~ 2012/07/16 江戸東京博物館開館20周年記念特別展 日本橋~描かれたランドマークの400年~
2012/07/28 ~ 2012/09/23 江戸東京博物館開館20周年記念特別展 二条城展(仮称)
2012/10/08 ~ 2012/12/02 江戸東京博物館開館20周年記念特別展 川村清雄(仮称)
2013/01/02 ~ 2013/02/24 江戸東京博物館開館20周年記念特別展 尾張徳川家の武と雅(仮称)
2013/03/12 ~ 2013/05/06 江戸東京博物館開館20周年記念 2013年NHK大河ドラマ特別展「八重の桜」(仮称)
<東京国立博物館 平成館> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/03/20 ~ 2012/06/10 東京国立博物館140周年 特別展「ボストン美術館 日本美術の至宝」
2012/07/18 ~ 2012/09/09 東京国立博物館140周年 生誕100年記念 特別展「青山杉雨の眼と書」
2012/10/10 ~ 2012/11/25 東京国立博物館140周年 古事記1300年・出雲大社大遷宮 特別展「出雲―聖地の至宝―」
2012/10/10 ~ 2012/12/24 日中国交正常化40周年記念 東京国立博物館140周年 特別展「中国 王朝の至宝」
2013/01/12 ~ 2013/03/31 東京国立博物館140周年 特別展「飛騨の円空―千光寺とその周辺の足跡―」
2013/01/22 ~ 2013/03/03 日中国交正常化40周年 東京国立博物館140周年 特別展「書聖 王羲之」
<国立西洋美術館> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/03/06 ~ 2012/05/20 ユベール・ロベール - 時間の庭
2012/03/06 ~ 2012/05/20 ピラネージ・牢獄(仮)
2012/06/13 ~ 2012/09/17 ベルリン国立美術館展 学べるヨーロッパ美術の400年
2012/11/03 ~ 2013/01/27 手の痕跡 国立西洋美術館所蔵作品を中心としたロダンとブールデルの彫刻と素描
<東京都美術館> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/06/30 ~ 2012/09/17 マウリッツハイス美術館展 オランダ・フランドル絵画の至宝
2012/07/15 ~ 2012/09/30 Arts & Life:生きるための家展
2012/07/15 ~ 2012/09/30 東京都美術館ものがたり
2012/10/06 ~ 2013/01/04 メトロポリタン美術館展 大地、海、空-4000年の美への旅
<国立科学博物館> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/03/10 ~ 2012/06/24 特別展「インカ帝国展」
2012/07/21 ~ 2012/10/08 特別展「元素のふしぎ」
<東京藝術大学大学美術館> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/03/20 ~ 2012/04/08 大西博 回顧展 -幻景-
2012/04/05 ~ 2012/06/24 芸大コレクション展―春の名品選―
2012/04/28 ~ 2012/06/24 近代洋画の開拓者 高橋由一
2012/07/12 ~ 2012/09/17 日中国交正常化40周年記念 特別展「草原の王朝 契丹 ―美しき3人のプリンセス―」
<ブリヂストン美術館> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/03/31 ~ 2012/06/24 ブリヂストン美術館開館60周年記念 あなたに見せたい絵があります。
2012/07/14 ~ 2012/10/14 特別展 ドビュッシー - 音楽と美術(仮称)
2012/10/26 ~ 2012/12/24 コレクション展 ブリヂストン美術館コレクション展(仮称)
<三井記念美術館> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/02/08 ~ 2012/04/08 茶会への招待 -三井家の茶道具-
2012/04/14 ~ 2012/06/17 ホノルル美術館所蔵「北斎展」葛飾北斎生誕250周年記念
2012/06/30 ~ 2012/08/26 美術の遊びとこころⅤ 三井版 日本美術デザイン大辞展
2012/09/08 ~ 2012/11/25 琵琶湖をめぐる 近江路の神と仏 名宝展
2012/12/08 ~ 2013/01/26 ユクトシ クルトシ -茶道具と円山派の絵画-
2013/02/08 ~ 2013/04/07 三井家のおひなさま 特別展示「酒器」
<出光美術館(東京本館)> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/04/03 ~ 2012/06/10 悠久の美 ―唐物茶陶から青銅器まで
2012/06/16 ~ 2012/07/22 日本の美・発見VII祭 MATSURI―遊楽・祭礼・名所
2012/08/04 ~ 2012/10/21 やきものに親しむIX東洋の白いやきもの―純なる世界【併設 仙】
2012/10/27 ~ 2012/12/26 琳派芸術II
2013/01/11 ~ 2013/03/24 中近東文化センター改修記念オリエントの美術
<東京国立近代美術館> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/02/10 ~ 2012/05/06 生誕100年 ジャクソン・ポロック展
2012/02/03 ~ 2012/05/06 原弘と東京国立近代美術館 デザインワークを通して見えてくるもの
2012/06/12 ~ 2012/07/29 吉川霊華展 近代にうまれた線の探究者
2012/07/30 ~ 2012/10/15 所蔵品ギャラリーリニューアルのため休館
2012/10/16 ~ 2013/01/14 東京国立近代美術館60周年記念特別展「美術にぶるっ! ベストセレクション 日本近代美術の100年」
<ニューオータニ美術館> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/03/17 ~ 2012/05/27 ヨーロッパ絵画に見る 永遠の女性美
2012/06/02 ~ 2012/07/08 浮世絵に見る江戸美人の化粧 白、紅、黒-三色の美
2012/07/14 ~ 2012/09/30 マリー・ローランサンとその時代 ~ 巴里に魅せられた画家たち
<三菱一号館美術館> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/04/06 ~ 2012/05/27 KATAGAMI Style―世界が恋した日本のデザイン
2012/06/23 ~ 2012/08/19 バーン=ジョーンズ展 ― 装飾と象徴 ―
2012/09/08 ~ 2013/01/06 シャルダン展 ― 静寂の画家
<国立新美術館> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/01/18 ~ 2012/04/02 国立新美術館開館5周年 野田裕示 絵画のかたち/絵画の姿
2012/03/28 ~ 2012/06/11 国立新美術館開館5周年 セザンヌ―パリとプロヴァンス
2012/04/25 ~ 2012/07/16 国立新美術館開館5周年 大エルミタージュ美術館展世紀の顔・西欧絵画の400年
2012/07/04 ~ 2012/09/10 国立新美術館開館5周年 「具体」-ニッポンの前衛 18年の軌跡
<サントリー美術館> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/04/14 ~ 2012/05/27 サントリー美術館・東京ミッドタウン5周年記念 毛利家の至宝 大名文化の精粋 国宝・雪舟筆「山水長巻」特別公開」(仮称)
2012/06/13 ~ 2012/07/22 沖縄復帰40周年記念 紅型 BINGATA ―琉球王朝のいろとかたち―(仮称)
2012/08/08 ~ 2012/09/02 来て、見て、感じて、楽しんじゃって! おもしろびじゅつワンダーランド(仮称)
2012/09/19 ~ 2012/11/04 お伽草子 この国は物語にあふれている(仮称)
2012/11/21 ~ 2012/12/29 森と湖の国 フィンランドのデザイン(仮称)
<森アーツセンターギャラリー> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/03/02 ~ 2012/06/17 尾田栄一郎 監修 「ONE PIECE展」~原画×映像×体感のワンピース
<森美術館> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/02/04 ~ 2012/05/27 イ・ブル展:私からあなたへ、私たちだけに
2012/06/16 ~ 2012/10/28 アラブ・エクスプレス展:アラブ美術の今を知る
2012/11/17 ~ 2013/03/31 会田誠展
<大倉集古館> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/04/07 ~ 2012/06/03 観世宗家の至宝
2012/06/09 ~ 2012/07/22 日本刀-悠久の美をみつめて- 第3回 新作日本刀 研磨 外装 刀職技術展覧会
2012/08/04 ~ 2012/09/30 特別企画展「国宝 古今和歌集序と日本の書」
<泉屋博古館 分館> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/04/14 ~ 2012/06/17 近代の京焼と京都ゆかりの絵画―受け継がれるみやこの美―」
<東京都庭園美術館> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2011/11/01 ~ 未定 リニューアルに伴う長期休館
<目黒区美術館> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/04/14 ~ 2012/06/10 シャルロット・ペリアンと日本
2012/07/14 ~ 2012/09/02 古茂田守介再び、蘇った絵画(仮称)
2012/09/25 ~ 2012/10/07 区展(目黒区民作品展)
2012/10/20 ~ 2012/12/16 もうひとつの川村清雄(仮称)
2013/01/19 ~ 2013/02/03 めぐろの子どもたち展
2013/02/16 ~ 2013/03/24 記憶写真展
<根津美術館> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/02/25 ~ 2012/04/08 特別展 虎屋のお雛さま
2012/04/21 ~ 2012/05/20 特別展 KORIN展 ー国宝「燕子花図」とメトロポリタン美術館所蔵「八橋図」ー
2012/06/02 ~ 2012/07/16 コレクション展 中世人の花会と茶会
2012/07/28 ~ 2012/08/26 コレクション展 応挙の藤花図と近世の屏風
2012/09/08 ~ 2012/10/21 コレクション展 平家物語画帖 ー諸行無常のミニアチュールー
2012/11/01 ~ 2012/12/16 特別展 ZESHIN ー柴田是真の漆工・漆絵・絵画ー
2013/01/09 ~ 2013/02/11 コレクション展 新春の国宝那智瀧図 ー仏教説話画の名品とともにー
2013/02/23 ~ 2013/04/07 コレクション展 遠州・不昧の美意識 ー名物の茶道具ー
<パナソニック 汐留ミュージアム> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/01/14 ~ 2012/03/25 今和次郎採集講義
2012/04/07 ~ 2012/06/24 ジョルジュ・ルオー 名画の謎
2012/07/07 ~ 2012/09/23 アール・デコ 光のエレガンス
2012/10/06 ~ 2012/12/16 パリ・ルオー財団特別企画展 ルオーとサーカス
2013/01/12 ~ 2013/03/24 日本の民家1955 - 二川幸夫・建築写真の原点 -
<損保ジャパン東郷青児美術館> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/04/14 ~ 2012/07/01 薔薇と光の画家 アンリ・ル・シダネル展―フランス ジェルブロワの風―
2012/07/07 ~ 2012/08/26 【特別展】ちひろ美術館コレクション ちひろと世界の絵本画家たち
2012/09/08 ~ 2012/11/11 【特別展】アントワープ王立美術館所蔵 ジェームズ・アンソール ―写実と幻想の系譜―
2012/11/17 ~ 2012/12/24 所蔵作品展
2013/01/12 ~ 2013/02/17 フィナーレ選抜奨励展 ―輝く12の視座―
2013/02/23 ~ 2013/03/31 損保ジャパン美術賞展 FACE2013
<東京オペラシティアートギャラリー> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/04/13 ~ 2012/09/02 BEAT TAKESHI KITANO 絵描き小僧展
2012/10/03 ~ 2012/12/24 篠山紀信展 写真力 THE PEOPLE by KISHIN
2013/01/12 ~ 2013/03/24 JUN-ICHI ARAI 美しい布の軌跡(仮称)
<Bunkamuraザ・ミュージアム> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/03/31 ~ 2012/06/10 レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想
2012/06/19 ~ 2012/07/29 スイスの絵本画家 クライドルフの世界
2012/08/04 ~ 2012/10/04 国立トレチャコフ美術館所蔵 レーピン展
2012/10/20 ~ 2012/12/09 マンチェスター大学ウィットワース美術館所蔵 巨匠たちの英国水彩画展
2012/12/22 ~ 2013/02/24 白隠展 HAKUIN (仮称) 禅画に込めたメッセージ
<山種美術館> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/03/31 ~ 2012/05/20 【特別展】桜・さくら・SAKURA 2012
2012/05/26 ~ 2012/07/22 【特別展】生誕120年 福田平八郎と日本画モダン
2012/07/28 ~ 2012/09/23 夏休み企画 美術館で旅行 ―東海道からパリまで―
2012/09/29 ~ 2012/11/25 【特別展】没後70年 竹内栖鳳 ―京都画壇の画家たち―
2012/12/01 ~ 2013/01/27 生誕100年 山辰雄 奥田元宋 ―日展の画家たち―
<板橋区立美術館> ★この美術館の記事
2012/04/07 ~ 2012/05/06 館蔵品展 奥絵師 木挽町狩野家~お殿様に仕えた絵師たちの260年~
2012/05/12 ~ 2012/06/17 館蔵品展 身体表現と日本近代美術
2012/06/30 ~ 2012/08/12 2012イタリア・ボローニャ国際絵本原画展
2012/08/13 ~ 2012/10/16 工事のため閉館
2012/12/01 ~ 2013/01/06 江戸文化シリーズNo.28 我ら明清親衛隊
2013/02/23 ~ 2013/03/24 館蔵品展 狩野派以外も大賑わい
<世田谷美術館> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/04/28 ~ 2012/07/01 駒井哲郎 1920~1976 福原コレクション
2012/07/14 ~ 2012/09/02 村山知義の宇宙 すべての僕が沸騰する
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2012/03/17 ~ 2012/05/06 三都画家くらべ 京、大阪をみて江戸を知る
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2012/04/07 ~ 2012/06/24 マックス・エルンスト-フィギュア×スケープ 時代を超える像景
2012/04/07 ~ 2012/06/24 横浜美術館コレクション展
2011/08/09 ~ 2013/03 アーティストの言葉たち展
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2012/03/29 ~ 2012/04/22 宮沢賢治・詩と絵の宇宙 雨ニモマケズの心
2012/04/25 ~ 2012/05/13 島田ゆか&ユリア・ヴォリ 絵本原画展 -バムとケロ、ぶた(SIKA)の世界-
<埼玉県立近代美術館> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/04/14 ~ 2012/05/20 草間彌生 永遠の永遠の永遠
2012/05/29 ~ 2012/06/20 第62回県展 -埼玉県美術展覧会-
2012/07/07 ~ 2012/09/02 ウルトラマン・アート! 時代と創造-ウルトラマン&ウルトラセブン-
2012/09/15 ~ 2012/11/11 開館30周年記念展 日本の70年代 1968-1982
2012/11/17 ~ 2013/01/14 丸沼芸術の森所蔵 ベン・シャーン展
2013/01/22 ~ 2013/03/24 ポール・デルヴォー展
<DIC川村記念美術館> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/01/14 ~ 2012/04/15 抽象と形態:何処までも顕れないもの
2012/04/28 ~ 2012/07/22 FLOWERSCAPES フラワースケープ
2012/07/24 ~ 2012/10/12 コレクション展示
2012/10/13 ~ 2013/01/14 中西夏之展(仮称)
2013/01/16 ~ 2013/02/01 コレクション展示
2013/02/02 ~ 2013/03/31 BLACKS―ルイーズ・ニーヴェルスン、アド・ラインハート、杉本博司(仮称)
<千葉市美術館> ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
2012/04/10 ~ 2012/05/20 蕭白ショック!! 曾我蕭白と京の画家たち
2012/05/29 ~ 2012/07/08 浮世絵師 溪斎英泉
2012/05/29 ~ 2012/07/08 モダンガール万華鏡―近代日本の絵画・版画から―
2012/07/14 ~ 2012/09/02 夏休み特別企画 どうぶつ大行進
2012/09/08 ~ 2012/10/21 ブラティスラヴァ世界絵本原画展―広がる絵本のかたち ◆特別展示:日本のしかけ絵本
2012/09/08 ~ 2012/10/21 特集展示|齋藤義重 1980年代以降を中心に
2012/10/30 ~ 2012/12/26 須田悦弘展
2012/10/30 ~ 2012/12/26 須田悦弘による日本の美
2013/01/04 ~ 2013/02/11 江戸から昭和のきもの Kimono Beauty ―シックでモダンなきものたち―
2013/01/04 ~ 2013/02/11 文人画再発見!~西谷コレクションを中心に~
2013/03/02 ~ 2013/03/23 第44回千葉市民美術展覧会
ということで、今回の更新で今年の展示の全貌が見えてきました。特にGWあたりは豊作となっていて、周りきれるか分からないほど良さそうな展示がありますw 洋画の大型展だけでなく蕭白展や草間彌生展など個性派も楽しみです。
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多分、年に70~100回くらい美術館に行ってると思うのでブログにしました。写真も趣味なのでアップしていきます。
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