Archive | 2013年06月
先週の土曜日に銀座界隈で展示を観てきたのですが、その前に「GINTO 銀座店」というお店でお昼を摂ってきました。
【店名】
GINTO 銀座店
【ジャンル】
レストラン
【公式サイト】
http://www.gin-to.jp/ginza/
食べログ:http://tabelog.com/tokyo/A1301/A130101/13016543/
※営業時間・休日・地図などは公式サイトでご確認下さい。
【最寄駅】
銀座駅、銀座一丁目駅、有楽町駅
【近くの美術館】
資生堂ギャラリー
松屋銀座
ポーラミュージアム アネックス POLA MUSEUM ANNEX
警察博物館
など
【この日にかかった1人の費用】
2200円程度
【味】
不味_1_2_3_④_5_美味
【接客・雰囲気】
不快_1_2_3_④_5_快適
【混み具合・混雑状況(土曜日13時頃です)】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【総合満足度】
地雷_1_2_3_④_5_名店
【感想】
席を用意するのに1~2分待たされましたが特に混んでいるというわけではありませんでした。ここはプランタンの裏手の新しいビルの5階にあるお店で、店内も非常に綺麗でした。(外観は撮り忘れました)
中はこんな感じ。

高級感と落ち着きがあり、席も広めでした。店員さんもよく気が利くので快適です。
この日はプリフィックスセットにデザートをつけました(2150円) 2人分頼んだので別々のものを頼んでみました。
まずはサラダ。

結構ドレッシングが美味しくて、洋なしが入っていました。
一緒に来た飲み物は撮り忘れましたが、飲み物はアイスティーにしました。
続いてはパン。

このパンは甘さを感じるほどで非常に美味しかったです。これは予想以上でした。
こちらは冷たいスープ。

とろっとした食感でちょうど良い冷たさでした。これも美味しかったです。
こちらはこの日頼んだメインの1つで、農園野菜を使ったベーコンとオニオンのアマトリチャーナパスタ。

見た目も洒落ていますが、パスタの食感もソースの味も良くて満足できました。
こちらはもう1つのメインの500℃の窯で焼き上げたマルゲリータピッツァ。

来た瞬間にチーズとトマトソースの良い香りがしました。これも美味しいです。意外と量もありました。
こちらはデザートのスイカのソルベとヨーグルトジェラートパルフェ。

スイカのソルベってどんな味だろ?と思ったらスイカバーの味がしましたw まあデザートはメインほどではなかったかも。
こちらは連れが頼んだ静岡県産メロンのパルフェ。

少し貰いましたがこのメロンも普通かな。もうちょっと甘いかと期待したけど。
ということで、大人な雰囲気のお店で美味しいランチを摂ることができました。銀座でこの内容でこの値段ならコストの面でも悪くないし、これはお気に入りのお店になりそうです。また機会があったらリピートしてみようと思います。
【店名】
GINTO 銀座店
【ジャンル】
レストラン
【公式サイト】
http://www.gin-to.jp/ginza/
食べログ:http://tabelog.com/tokyo/A1301/A130101/13016543/
※営業時間・休日・地図などは公式サイトでご確認下さい。
【最寄駅】
銀座駅、銀座一丁目駅、有楽町駅
【近くの美術館】
資生堂ギャラリー
松屋銀座
ポーラミュージアム アネックス POLA MUSEUM ANNEX
警察博物館
など
【この日にかかった1人の費用】
2200円程度
【味】
不味_1_2_3_④_5_美味
【接客・雰囲気】
不快_1_2_3_④_5_快適
【混み具合・混雑状況(土曜日13時頃です)】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【総合満足度】
地雷_1_2_3_④_5_名店
【感想】
席を用意するのに1~2分待たされましたが特に混んでいるというわけではありませんでした。ここはプランタンの裏手の新しいビルの5階にあるお店で、店内も非常に綺麗でした。(外観は撮り忘れました)
中はこんな感じ。

高級感と落ち着きがあり、席も広めでした。店員さんもよく気が利くので快適です。
この日はプリフィックスセットにデザートをつけました(2150円) 2人分頼んだので別々のものを頼んでみました。
まずはサラダ。

結構ドレッシングが美味しくて、洋なしが入っていました。
一緒に来た飲み物は撮り忘れましたが、飲み物はアイスティーにしました。
続いてはパン。

このパンは甘さを感じるほどで非常に美味しかったです。これは予想以上でした。
こちらは冷たいスープ。

とろっとした食感でちょうど良い冷たさでした。これも美味しかったです。
こちらはこの日頼んだメインの1つで、農園野菜を使ったベーコンとオニオンのアマトリチャーナパスタ。

見た目も洒落ていますが、パスタの食感もソースの味も良くて満足できました。
こちらはもう1つのメインの500℃の窯で焼き上げたマルゲリータピッツァ。

来た瞬間にチーズとトマトソースの良い香りがしました。これも美味しいです。意外と量もありました。
こちらはデザートのスイカのソルベとヨーグルトジェラートパルフェ。

スイカのソルベってどんな味だろ?と思ったらスイカバーの味がしましたw まあデザートはメインほどではなかったかも。
こちらは連れが頼んだ静岡県産メロンのパルフェ。

少し貰いましたがこのメロンも普通かな。もうちょっと甘いかと期待したけど。
ということで、大人な雰囲気のお店で美味しいランチを摂ることができました。銀座でこの内容でこの値段ならコストの面でも悪くないし、これはお気に入りのお店になりそうです。また機会があったらリピートしてみようと思います。
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今日は前回の記事に引き続き、Bunkamuraザ・ミュージアムの「現代スペイン・リアリズムの巨匠 アントニオ・ロペス展」の後編をご紹介いたします。前編には混み具合なども記載しておりますので、前編を読まれていない方は前編から先にお読み頂けると嬉しいです。
前編はこちら

まずは概要のおさらいです。
【展覧名】
現代スペイン・リアリズムの巨匠 アントニオ・ロペス展
【公式サイト】
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/13_lopez/index.html
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/13_lopez.html
【会場】Bunkamuraザ・ミュージアム
【最寄】渋谷駅/京王井の頭線神泉駅
【会期】2013/4/27(土)~6/16(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日14時半頃です)】
混雑_1_②_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
前半では生い立ちなども含めテーマごとに展示されていましたが、後半も引き続きテーマ別に章分けされていました。
<静物>
アントニオ・ロペスは18歳の初期に描いた作品では自分の日常にフィクションを織り交ぜながら静物を描く一方、分割された大胆な構図の作品を残しているそうで、初期の頃から視点の問題を追求していたそうです。また、1970年代からは静物画に緻密な描写が著しくなったようで、その後1990年代には遠近感の強調なども見られるようです。ここにはそうした静物を描いた作品が並んでいました。
17 アントニオ・ロペス 「食品貯蔵室」
これは「ボデゴン」と呼ばれる酒蔵や厨房を題材にしたスペインならではの静物作品で、絵というよりはブロンズで作られた彫刻といった感じです。厨房のフライパンや吊り下げられたウサギなど実際に深い凹凸で表現され、絵とはまた違った雰囲気がありました。絵だけでなく彫刻でも活躍しているようなので、それが分かる作品でした。
この辺は素描などが並んでいました。
<室内>
続いては室内画のコーナーです。アントニオ・ロペスの一家はマドリード旧市街に住んでいたそうですが、1960年代半ばにマドリード北部の家に転居したそうで、ここには1960~70年代頃の室内を描いた作品が並んでいます。それらの中には遠近法の問題に取り組んだ作品や、同一画面の上部と下部を分けて別々の透視図法で描いたものなど、様々な試みが見られるようです。また、1970年代には室内の空間と光自体を描き出そうとしているそうで、細密な描写テクニックを駆使しているそうです。
33 アントニオ・ロペス 「食器棚」
これは縦長の作品で、4段になった食器棚が描かれています。皿や瓶などが置かれ、棚の上の左には妻の胸像?があり、その表情は微笑んでいるように見えます。この像はリアルに描かれているものの、腕の辺りは透けているので、胸像ではなく幻影として描かれているようです。分厚いマチエールを使った表現がぼんやりした雰囲気となっていて、リアルさと同居しているのが面白かったです。
34 アントニオ・ロペス 「眠る女(夢)」
ベッドに横たわり胸を顕にしている女性を表現した 木版に彩色した立体的な作品です。女性は穏やかな表情をして静かに寝ているようです。こちらの作品も実際の凹凸がついているのが彫刻のようで、解説によるとアントニオ・ロペスは1950年代末からこうした浮き彫りの作品を制作するようになったそうです。細部の1つ1つはリアルなのに、全体を観ると絵画的な印象を受けるのが何とも不思議で興味深かったです。
38 アントニオ・ロペス 「バスルーム」
縦2mもある大きな素描作品で、開いたドアから中のトイレとバスを見るという構図となっています。手前は暗くバスルームのほうが明るくなっていて、写実的に質感豊かに描かれています。また、遠近法が強調されているようで、奥は広々しているのですが若干奇妙な違和感を感じました。
36 アントニオ・ロペス 「トイレと窓」 ★こちらで観られます
これはトイレとその上の窓が描かれた作品です。その題材も変わっていますが、観ていて何か奇妙だと思ったら、画面の半分の高さで上下が分割され、上の窓は正面からの視点、下のトイレは見下ろす視点で描かれているようです。かなり精密に描かれているのですが、結構汚いトイレに見えましたw 何でこんなところ描いたのだろうかという疑問が…w 全体的に冷たそうな色使いもリアルに感じさせました。
この近くには他にも開きっぱなしの冷蔵庫など、変わった視点の作品が多かったです。
<人体>
最後は人体についてのコーナーです。アントニオ・ロペスにとって極めて重要なテーマである人体は、多くは彫刻によって表現されてきたそうです。最小限に抑えられた動作と、それにも関わらず圧倒的な存在感がある点からは古代彫刻を想起させるとのことで、アントニオ・ロペスは人体表現する際には常にエジプトやギリシャの古代彫刻がロペス自身の心の中に存在しているとのことでした。ここにはそうした作品が並んでいました。
53 アントニオ・ロペス 「男と女」 ★こちらで観られます
男女一対の褐色の彫像で、これは27年もかけて作られているそうです。リアルな人体像で凹凸が深く、手を下ろして正面を直視しているような感じです。若干悲しそうな顔に見えるかな。表面はざらついた質感のようで、全体的な造形からは確かに古代彫刻らしさも感じられました。なお、この作品は一旦は売れたものの、アントニオ・ロペスが持ち帰ってきたという逸話もあるようでした。
この近くには子供の頭部の彫刻や人体の素描なども並んでいました。素描は腕の部分を貼り付けていたり、長さを測る跡があったりと、細かい研究の様子が垣間見られるようでした。
64 アントニオ・ロペス 「女の像(イヴ)」
これはやや上を向いている頭巾のようなものを被った裸婦の胸像です。この女性は最初の女性イブをイメージしたそうで、日の出の太陽に驚いている瞬間を表現しているようです。また、この像は2010年に作られたマドリード郊外の5.5mにものぼる「コスラータの女」に先駆けて作った石膏像を、今回の展覧会のために木像バージョンとして制作したものとのことでした。彩色されているので木像とは気づきませんでした。彫刻においても迫真の作品となっていました。
出口付近には制作風景の映像が流れていました。
ということで、また魅力的な画家の作品を堪能することができました。リアリズムでありつつも独特の視点や様々な表現を使っているのが面白かったです。もう会期も残り僅かですので、気になる方はお早めにどうぞ。
参照記事:★この記事を参照している記事
前編はこちら

まずは概要のおさらいです。
【展覧名】
現代スペイン・リアリズムの巨匠 アントニオ・ロペス展
【公式サイト】
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/13_lopez/index.html
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/13_lopez.html
【会場】Bunkamuraザ・ミュージアム
【最寄】渋谷駅/京王井の頭線神泉駅
【会期】2013/4/27(土)~6/16(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日14時半頃です)】
混雑_1_②_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
前半では生い立ちなども含めテーマごとに展示されていましたが、後半も引き続きテーマ別に章分けされていました。
<静物>
アントニオ・ロペスは18歳の初期に描いた作品では自分の日常にフィクションを織り交ぜながら静物を描く一方、分割された大胆な構図の作品を残しているそうで、初期の頃から視点の問題を追求していたそうです。また、1970年代からは静物画に緻密な描写が著しくなったようで、その後1990年代には遠近感の強調なども見られるようです。ここにはそうした静物を描いた作品が並んでいました。
17 アントニオ・ロペス 「食品貯蔵室」
これは「ボデゴン」と呼ばれる酒蔵や厨房を題材にしたスペインならではの静物作品で、絵というよりはブロンズで作られた彫刻といった感じです。厨房のフライパンや吊り下げられたウサギなど実際に深い凹凸で表現され、絵とはまた違った雰囲気がありました。絵だけでなく彫刻でも活躍しているようなので、それが分かる作品でした。
この辺は素描などが並んでいました。
<室内>
続いては室内画のコーナーです。アントニオ・ロペスの一家はマドリード旧市街に住んでいたそうですが、1960年代半ばにマドリード北部の家に転居したそうで、ここには1960~70年代頃の室内を描いた作品が並んでいます。それらの中には遠近法の問題に取り組んだ作品や、同一画面の上部と下部を分けて別々の透視図法で描いたものなど、様々な試みが見られるようです。また、1970年代には室内の空間と光自体を描き出そうとしているそうで、細密な描写テクニックを駆使しているそうです。
33 アントニオ・ロペス 「食器棚」
これは縦長の作品で、4段になった食器棚が描かれています。皿や瓶などが置かれ、棚の上の左には妻の胸像?があり、その表情は微笑んでいるように見えます。この像はリアルに描かれているものの、腕の辺りは透けているので、胸像ではなく幻影として描かれているようです。分厚いマチエールを使った表現がぼんやりした雰囲気となっていて、リアルさと同居しているのが面白かったです。
34 アントニオ・ロペス 「眠る女(夢)」
ベッドに横たわり胸を顕にしている女性を表現した 木版に彩色した立体的な作品です。女性は穏やかな表情をして静かに寝ているようです。こちらの作品も実際の凹凸がついているのが彫刻のようで、解説によるとアントニオ・ロペスは1950年代末からこうした浮き彫りの作品を制作するようになったそうです。細部の1つ1つはリアルなのに、全体を観ると絵画的な印象を受けるのが何とも不思議で興味深かったです。
38 アントニオ・ロペス 「バスルーム」
縦2mもある大きな素描作品で、開いたドアから中のトイレとバスを見るという構図となっています。手前は暗くバスルームのほうが明るくなっていて、写実的に質感豊かに描かれています。また、遠近法が強調されているようで、奥は広々しているのですが若干奇妙な違和感を感じました。
36 アントニオ・ロペス 「トイレと窓」 ★こちらで観られます
これはトイレとその上の窓が描かれた作品です。その題材も変わっていますが、観ていて何か奇妙だと思ったら、画面の半分の高さで上下が分割され、上の窓は正面からの視点、下のトイレは見下ろす視点で描かれているようです。かなり精密に描かれているのですが、結構汚いトイレに見えましたw 何でこんなところ描いたのだろうかという疑問が…w 全体的に冷たそうな色使いもリアルに感じさせました。
この近くには他にも開きっぱなしの冷蔵庫など、変わった視点の作品が多かったです。
<人体>
最後は人体についてのコーナーです。アントニオ・ロペスにとって極めて重要なテーマである人体は、多くは彫刻によって表現されてきたそうです。最小限に抑えられた動作と、それにも関わらず圧倒的な存在感がある点からは古代彫刻を想起させるとのことで、アントニオ・ロペスは人体表現する際には常にエジプトやギリシャの古代彫刻がロペス自身の心の中に存在しているとのことでした。ここにはそうした作品が並んでいました。
53 アントニオ・ロペス 「男と女」 ★こちらで観られます
男女一対の褐色の彫像で、これは27年もかけて作られているそうです。リアルな人体像で凹凸が深く、手を下ろして正面を直視しているような感じです。若干悲しそうな顔に見えるかな。表面はざらついた質感のようで、全体的な造形からは確かに古代彫刻らしさも感じられました。なお、この作品は一旦は売れたものの、アントニオ・ロペスが持ち帰ってきたという逸話もあるようでした。
この近くには子供の頭部の彫刻や人体の素描なども並んでいました。素描は腕の部分を貼り付けていたり、長さを測る跡があったりと、細かい研究の様子が垣間見られるようでした。
64 アントニオ・ロペス 「女の像(イヴ)」
これはやや上を向いている頭巾のようなものを被った裸婦の胸像です。この女性は最初の女性イブをイメージしたそうで、日の出の太陽に驚いている瞬間を表現しているようです。また、この像は2010年に作られたマドリード郊外の5.5mにものぼる「コスラータの女」に先駆けて作った石膏像を、今回の展覧会のために木像バージョンとして制作したものとのことでした。彩色されているので木像とは気づきませんでした。彫刻においても迫真の作品となっていました。
出口付近には制作風景の映像が流れていました。
ということで、また魅力的な画家の作品を堪能することができました。リアリズムでありつつも独特の視点や様々な表現を使っているのが面白かったです。もう会期も残り僅かですので、気になる方はお早めにどうぞ。
参照記事:★この記事を参照している記事
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1週間ほど前の土曜日に渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで「現代スペイン・リアリズムの巨匠 アントニオ・ロペス展」を観てきました。こちらの展示は日本初の個展ということで、メモを多めに取ってきましたので前編・後編に分けてご紹介しようと思います。

【展覧名】
現代スペイン・リアリズムの巨匠 アントニオ・ロペス展
【公式サイト】
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/13_lopez/index.html
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/13_lopez.html
【会場】Bunkamuraザ・ミュージアム
【最寄】渋谷駅/京王井の頭線神泉駅
【会期】2013/4/27(土)~6/16(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日14時半頃です)】
混雑_1_②_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
結構混んでいて、場所によっては列になっているところもありました。思ったより注目されているのかも。
さて、今回の展示は現在のスペイン美術を代表する画家アントニオ・ロペスの日本初の個展となります。アントニオ・ロペスは1936年にスペインのラ・マンチャ地方に生まれ、若くして才能を開花させ絵画・彫刻の分野においてリアリズムを追求してきたそうです。この展示では1950年代~2010年代まで幅広い時代の作品が並び、テーマごとに章分けされていましたので、詳しくは各章ごとに気に入った作品と共にご紹介しようと思います。
<故郷>
まずは初期の作品や生い立ちを交えた故郷に関するコーナーです。アントニオ・ロペスは農業を営む両親の下に生まれ、その才能を見出したのは叔父で画家のアントニオ・ロペス・トーレスだったそうです。そして叔父は最初の絵画の師となり、今でもアントニオ・ロペスが尊敬している画家の1人であるようです。その後、アントニオ・ロペスはわずか13歳でマドリードに絵画修業に出て、その1年後には王立サン・フェルナンド美術アカデミーの美術学校に入学しました。そして同級生で最年少だったにも関わらず数々のコンクールで受賞を繰り返すなど、早熟の才を見せたようです。
このコーナーには故郷への思いが反映された作品が並び、故郷を離れてからもその風景や人物関係を重要視して、しばしば取り上げていたようです。しかし、郷愁や追憶という情緒は極力抑えられ、自らのアイデンティティを探るかのように内省的な作品となっているそうです。
1 アントニオ・ロペス 「パチンコを撃つ少年」 ★こちらで観られます
これは17歳の頃の作品で、屋上の上で空に向かってパチンコを構える少年が描かれています。右下には屋上で横たわる少女の足が見えていて、空には鳥が待っています。背景には街の屋根が連なる風景が広がり、地平線が低めなためか広々とした印象を受けました。柔らかい日差しに温かみも感じられます。これを17歳で描いたとは…。驚きです。
7 アントニオ・ロペス 「立ち話をするフランシスコ・カレテロとアントニオ・ロペス・トーレス」
両脇に2階建ての家が並ぶ道の中央で2人の黒い服の男性が向かい合って話し合っている様子が描かれた作品です。右側の建物の前には妊婦らしき女性や数人の人々の姿もあります。解説によると、この中央にいる2人はアントニオ・ロペスの叔父と、長らく町長を務めた人物(この人も画家)らしく、2人ともロペスと血の繋がりがあるそうです。全体的にざらついた質感で落ち着いた色合いで描かれていて、ロペス自身はこの作品を1950年代の分厚いマティエールの作品の代表的なものとして挙げているとのことでした。
この隣には同じくフランシスコ・カレテロを描いた肖像もありました。27年間も描き続けているそうで、アントニオ・ロペスは完成までに非常に時間がかかるようです。
3 アントニオ・ロペス 「花嫁と花婿」 ★こちらで観られます
シルクハットの男性の膝の上に座る ドレスを着た花嫁が描かれた作品です。左端には室内の様子が描かれ、ギラーやワインボトル、スイカ?などが書き込まれています。全体的にくすんだような色合いで、様々な色が塗り重ねられているようです。また、画面奥の静物は様々な視点から描かれたキュビスム的な雰囲気があるのが面白いです。
解説によると、ロペスはこの頃イタリアに行ったそうで、ドレスにはギリシャ・ローマの彫刻からの影響が見られるとのことでした。また、この絵は元々は女性2人の像だったのがやがて男女となり、最終的にはこの花嫁・花婿となったそうです。
<家族>
アントニオ・ロペスは美術アカデミーの下級生(年は3歳上)のマリア・モレーノと結婚し、2人の娘マリアとカルメンをもうけたそうです。アントニオ・ロペスにとって家族は大事なモチーフらしく、その作品は現在も家族が所有しているプライベートなもののようです。ここではそうした家族を描いた作品が並んでいました。
12 アントニオ・ロペス 「夕食」 ★こちらで観られます
食卓で食事をする次女カルメンと妻のマリアを描いた作品で、静かで親密な印象を受けます。テーブルの上には瓶や肉、リンゴなどが描かれていますが、リンゴなどは上から貼り付けているコラージュらしく、よく観ると確かに若干違っているのが確認できました。また、妻の顔は眉が二重になっているなど、描きかけのような感じで、これは途中で描き直したのをそのままにしてあるとのことでした。アントニオ・ロペスは遅筆のようで(というより直しを入れ続ける?)、これも9年間描いても未完のようです。後のほうのコーナーには20数年かけている作品も展示されています。
この近くには下絵や妻の彫像もありました。妻とはアカデミーを卒業して6年後に結婚したそうです。
14 アントニオ・ロペス 「マリアの肖像」 ★こちらで観られます
これは鉛筆で描かれた長女マリアの肖像です。ちょっと不安げな目でこちらを見ていて、服はかなりリアルな質感をしています。顔の部分はやや薄っすらと描かれていて、どこか儚げで幻想的にすら見えました。静かな雰囲気の作品です。
<植物>
続いては植物を描いた作品のコーナーで、特にマルメロという植物を描いた作品に焦点が当てられていました。この章の冒頭の説明によると、アントニオ・ロペスを取材して作られた映画「マルメロの陽光」というものがあるそうです。これはビクトル・エリセ監督が1992年に制作したもので、カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞し、これによってマルメロはアントニオ・ロペスの最も有名な主題として知られるようになったそうです。ここにはその映画に出てくる作品も展示されていました。
26 アントニオ・ロペス 「マルメロの木」 ★こちらで観られます
こちらが映画「マルメロの陽光」で描かれた作品で、天候不順によって結局未完成となったそうです。緑鮮やかな葉っぱと、黄色い大きな実をつけるマルメロの木が描かれ、細部はあまり詳細ではなく、全体像を捉えている途中という印象を受けます。黄緑や黄色など明るい色が多いので爽やかで、陽の光まで感じられるように思いました。
この少し先にはバラを描いた作品が数点並んでいました。アントニオ・ロペスの作品にはよく直線が残っていて、長さを計測しているのかな??と思いながら観ていました。
<マドリード>
続いてはマドリード近郊を描いた作品のコーナーです。マドリードはアントニオ・ロペスの画業の中でも重要なモチーフらしく、20代半ばから70歳までそれぞれの時期を代表する作品が含まれているそうです。ここには大型の作品もあり、町並みを一望できる景色がその場に広がっているような迫力ある内容となっていました。
45 アントニオ・ロペス 「死んだ犬」
手前に大きく横たわる黒い犬が描かれ、肋らしきものも見えますが地面と同化するように黒く、細部はよく分かりません。背景には工場や荒野のような光景が広がり、そこに1人の男性が座って町のほうを眺めているようです。解説などは無かったので詳しい意図はわかりませんでしたが、意味深な構成となっていました。かなり厚塗されていて犬が化石のようにすら見えたのも面白かったです。
48 アントニオ・ロペス 「グラン・ビア」 ★こちらで観られます
これは今回のポスターにもなっている作品で、マドリードのグラン・ビア通りの起点をリアルに描いたものです。周りの建物は古くからありそうですが、1974年~81年にかけて描かれているのでアスファルトの道路だったりと最近の風景のようです。大通りなのに誰一人いない静かな雰囲気で、左の建物のデジタル時計は6:30を指しているので早朝の様子が描かれているようです。全体的に灰色が多いのでひんやりした印象を受けますが、不思議と全体的に光が感じられるように思えました。
52 アントニオ・ロペス 「バリェーカスの消防署の塔からみたマドリード」
これは横4mを超える大作で、1990年から2006年にかけて描かれたそうです。消防署の塔の上からマドリードを観た風景画で、正午の頃らしく陰影が強くて明るい日差しを感じます。非常に遠くまで見渡せるようで細かく描かれていますが、人物の姿が無くちょっとシュールな印象も受けました。作品自体も大きいので、まるで目の前に風景が広がっているような、作者のこの光景への感動が伝わってくるような作品でした。
この辺は大型の作品が並んでいました。大型の風景画は圧巻です。リアルなんだけど人がいないなどちょっと不思議な感じ。
ということで、今日はこの辺までにしておきます。私はアントニオ・ロペスの作品を観たことが無かったので、これを機会に様々な主題の作品を観ることができて良かったです。後半にも見どころがありましたので、次回は後半部分についてご紹介しようと思います。
→ 後編はこちら
参照記事:★この記事を参照している記事

【展覧名】
現代スペイン・リアリズムの巨匠 アントニオ・ロペス展
【公式サイト】
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/13_lopez/index.html
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/13_lopez.html
【会場】Bunkamuraザ・ミュージアム
【最寄】渋谷駅/京王井の頭線神泉駅
【会期】2013/4/27(土)~6/16(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日14時半頃です)】
混雑_1_②_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
結構混んでいて、場所によっては列になっているところもありました。思ったより注目されているのかも。
さて、今回の展示は現在のスペイン美術を代表する画家アントニオ・ロペスの日本初の個展となります。アントニオ・ロペスは1936年にスペインのラ・マンチャ地方に生まれ、若くして才能を開花させ絵画・彫刻の分野においてリアリズムを追求してきたそうです。この展示では1950年代~2010年代まで幅広い時代の作品が並び、テーマごとに章分けされていましたので、詳しくは各章ごとに気に入った作品と共にご紹介しようと思います。
<故郷>
まずは初期の作品や生い立ちを交えた故郷に関するコーナーです。アントニオ・ロペスは農業を営む両親の下に生まれ、その才能を見出したのは叔父で画家のアントニオ・ロペス・トーレスだったそうです。そして叔父は最初の絵画の師となり、今でもアントニオ・ロペスが尊敬している画家の1人であるようです。その後、アントニオ・ロペスはわずか13歳でマドリードに絵画修業に出て、その1年後には王立サン・フェルナンド美術アカデミーの美術学校に入学しました。そして同級生で最年少だったにも関わらず数々のコンクールで受賞を繰り返すなど、早熟の才を見せたようです。
このコーナーには故郷への思いが反映された作品が並び、故郷を離れてからもその風景や人物関係を重要視して、しばしば取り上げていたようです。しかし、郷愁や追憶という情緒は極力抑えられ、自らのアイデンティティを探るかのように内省的な作品となっているそうです。
1 アントニオ・ロペス 「パチンコを撃つ少年」 ★こちらで観られます
これは17歳の頃の作品で、屋上の上で空に向かってパチンコを構える少年が描かれています。右下には屋上で横たわる少女の足が見えていて、空には鳥が待っています。背景には街の屋根が連なる風景が広がり、地平線が低めなためか広々とした印象を受けました。柔らかい日差しに温かみも感じられます。これを17歳で描いたとは…。驚きです。
7 アントニオ・ロペス 「立ち話をするフランシスコ・カレテロとアントニオ・ロペス・トーレス」
両脇に2階建ての家が並ぶ道の中央で2人の黒い服の男性が向かい合って話し合っている様子が描かれた作品です。右側の建物の前には妊婦らしき女性や数人の人々の姿もあります。解説によると、この中央にいる2人はアントニオ・ロペスの叔父と、長らく町長を務めた人物(この人も画家)らしく、2人ともロペスと血の繋がりがあるそうです。全体的にざらついた質感で落ち着いた色合いで描かれていて、ロペス自身はこの作品を1950年代の分厚いマティエールの作品の代表的なものとして挙げているとのことでした。
この隣には同じくフランシスコ・カレテロを描いた肖像もありました。27年間も描き続けているそうで、アントニオ・ロペスは完成までに非常に時間がかかるようです。
3 アントニオ・ロペス 「花嫁と花婿」 ★こちらで観られます
シルクハットの男性の膝の上に座る ドレスを着た花嫁が描かれた作品です。左端には室内の様子が描かれ、ギラーやワインボトル、スイカ?などが書き込まれています。全体的にくすんだような色合いで、様々な色が塗り重ねられているようです。また、画面奥の静物は様々な視点から描かれたキュビスム的な雰囲気があるのが面白いです。
解説によると、ロペスはこの頃イタリアに行ったそうで、ドレスにはギリシャ・ローマの彫刻からの影響が見られるとのことでした。また、この絵は元々は女性2人の像だったのがやがて男女となり、最終的にはこの花嫁・花婿となったそうです。
<家族>
アントニオ・ロペスは美術アカデミーの下級生(年は3歳上)のマリア・モレーノと結婚し、2人の娘マリアとカルメンをもうけたそうです。アントニオ・ロペスにとって家族は大事なモチーフらしく、その作品は現在も家族が所有しているプライベートなもののようです。ここではそうした家族を描いた作品が並んでいました。
12 アントニオ・ロペス 「夕食」 ★こちらで観られます
食卓で食事をする次女カルメンと妻のマリアを描いた作品で、静かで親密な印象を受けます。テーブルの上には瓶や肉、リンゴなどが描かれていますが、リンゴなどは上から貼り付けているコラージュらしく、よく観ると確かに若干違っているのが確認できました。また、妻の顔は眉が二重になっているなど、描きかけのような感じで、これは途中で描き直したのをそのままにしてあるとのことでした。アントニオ・ロペスは遅筆のようで(というより直しを入れ続ける?)、これも9年間描いても未完のようです。後のほうのコーナーには20数年かけている作品も展示されています。
この近くには下絵や妻の彫像もありました。妻とはアカデミーを卒業して6年後に結婚したそうです。
14 アントニオ・ロペス 「マリアの肖像」 ★こちらで観られます
これは鉛筆で描かれた長女マリアの肖像です。ちょっと不安げな目でこちらを見ていて、服はかなりリアルな質感をしています。顔の部分はやや薄っすらと描かれていて、どこか儚げで幻想的にすら見えました。静かな雰囲気の作品です。
<植物>
続いては植物を描いた作品のコーナーで、特にマルメロという植物を描いた作品に焦点が当てられていました。この章の冒頭の説明によると、アントニオ・ロペスを取材して作られた映画「マルメロの陽光」というものがあるそうです。これはビクトル・エリセ監督が1992年に制作したもので、カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞し、これによってマルメロはアントニオ・ロペスの最も有名な主題として知られるようになったそうです。ここにはその映画に出てくる作品も展示されていました。
26 アントニオ・ロペス 「マルメロの木」 ★こちらで観られます
こちらが映画「マルメロの陽光」で描かれた作品で、天候不順によって結局未完成となったそうです。緑鮮やかな葉っぱと、黄色い大きな実をつけるマルメロの木が描かれ、細部はあまり詳細ではなく、全体像を捉えている途中という印象を受けます。黄緑や黄色など明るい色が多いので爽やかで、陽の光まで感じられるように思いました。
この少し先にはバラを描いた作品が数点並んでいました。アントニオ・ロペスの作品にはよく直線が残っていて、長さを計測しているのかな??と思いながら観ていました。
<マドリード>
続いてはマドリード近郊を描いた作品のコーナーです。マドリードはアントニオ・ロペスの画業の中でも重要なモチーフらしく、20代半ばから70歳までそれぞれの時期を代表する作品が含まれているそうです。ここには大型の作品もあり、町並みを一望できる景色がその場に広がっているような迫力ある内容となっていました。
45 アントニオ・ロペス 「死んだ犬」
手前に大きく横たわる黒い犬が描かれ、肋らしきものも見えますが地面と同化するように黒く、細部はよく分かりません。背景には工場や荒野のような光景が広がり、そこに1人の男性が座って町のほうを眺めているようです。解説などは無かったので詳しい意図はわかりませんでしたが、意味深な構成となっていました。かなり厚塗されていて犬が化石のようにすら見えたのも面白かったです。
48 アントニオ・ロペス 「グラン・ビア」 ★こちらで観られます
これは今回のポスターにもなっている作品で、マドリードのグラン・ビア通りの起点をリアルに描いたものです。周りの建物は古くからありそうですが、1974年~81年にかけて描かれているのでアスファルトの道路だったりと最近の風景のようです。大通りなのに誰一人いない静かな雰囲気で、左の建物のデジタル時計は6:30を指しているので早朝の様子が描かれているようです。全体的に灰色が多いのでひんやりした印象を受けますが、不思議と全体的に光が感じられるように思えました。
52 アントニオ・ロペス 「バリェーカスの消防署の塔からみたマドリード」
これは横4mを超える大作で、1990年から2006年にかけて描かれたそうです。消防署の塔の上からマドリードを観た風景画で、正午の頃らしく陰影が強くて明るい日差しを感じます。非常に遠くまで見渡せるようで細かく描かれていますが、人物の姿が無くちょっとシュールな印象も受けました。作品自体も大きいので、まるで目の前に風景が広がっているような、作者のこの光景への感動が伝わってくるような作品でした。
この辺は大型の作品が並んでいました。大型の風景画は圧巻です。リアルなんだけど人がいないなどちょっと不思議な感じ。
ということで、今日はこの辺までにしておきます。私はアントニオ・ロペスの作品を観たことが無かったので、これを機会に様々な主題の作品を観ることができて良かったです。後半にも見どころがありましたので、次回は後半部分についてご紹介しようと思います。
→ 後編はこちら
参照記事:★この記事を参照している記事
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前々回、前回とご紹介した太田記念美術館の展示を観た後、美術館の目の前にあるパルコ併設のカフェ「Cafe de F.O.B」でお茶してきました。

【店名】
Cafe de F.O.B(カフェド フォブ) 原宿店
【ジャンル】
カフェ
【公式サイト】
http://www.fobcoop.co.jp/stores/stores3.html
食べログ:http://tabelog.com/tokyo/A1306/A130601/13018577/
※営業時間・休日・地図などは公式サイトでご確認下さい。
【最寄駅】
原宿駅、明治神宮前駅
【近くの美術館】
太田記念美術館
PARCO FACTORY パルコファクトリー
色彩美術館
明治神宮文化館宝物展示室
など
【この日にかかった1人の費用】
840円程度
【味】
不味_1_2_3_④_5_美味
【接客・雰囲気】
不快_1_2_③_4_5_快適
【混み具合・混雑状況(日曜日16時半頃です)】
混雑_1_②_3_4_5_快適
【総合満足度】
地雷_1_2_3_④_5_名店
【感想】
結構混んでいて、店の中は開いていないのでテラス席となりました。爽やかな天気の日だったので、ちょうど良かったかも。
店内はこんな感じ。こざっぱりした印象です。テラス席はパルコの裏口に面しているので人通りが多いですが意外と落ち着けました。

この日は暑かったのでアイスティー(420円)とクリームチーズのアイス(420円)にしました。

まずはアイスティー。

私はあまり紅茶を飲まないので良し悪しはよく分かりませんが、爽やかな香りでした。苦味はほとんどないのでストレートでも飲みやすいです。
続いてクリームチーズのアイス

こちらは軽いチーズの風味がするのですが、意外と後味が軽くてさっぱりしていました。こちらも美味しいです。
ということで、この時期(5月末)はテラスが気持ち良くて、ゆっくりとお茶することができました。ここはいつも太田記念美術館の帰りに寄ろうかと思っては混雑を見て諦めていたので、ようやく行けて良かったです。この辺りはカフェの激戦区なので飛び抜けた存在というほどでも無いですが、便利なところにあるのでまた利用したいと思います。

【店名】
Cafe de F.O.B(カフェド フォブ) 原宿店
【ジャンル】
カフェ
【公式サイト】
http://www.fobcoop.co.jp/stores/stores3.html
食べログ:http://tabelog.com/tokyo/A1306/A130601/13018577/
※営業時間・休日・地図などは公式サイトでご確認下さい。
【最寄駅】
原宿駅、明治神宮前駅
【近くの美術館】
太田記念美術館
PARCO FACTORY パルコファクトリー
色彩美術館
明治神宮文化館宝物展示室
など
【この日にかかった1人の費用】
840円程度
【味】
不味_1_2_3_④_5_美味
【接客・雰囲気】
不快_1_2_③_4_5_快適
【混み具合・混雑状況(日曜日16時半頃です)】
混雑_1_②_3_4_5_快適
【総合満足度】
地雷_1_2_3_④_5_名店
【感想】
結構混んでいて、店の中は開いていないのでテラス席となりました。爽やかな天気の日だったので、ちょうど良かったかも。
店内はこんな感じ。こざっぱりした印象です。テラス席はパルコの裏口に面しているので人通りが多いですが意外と落ち着けました。


この日は暑かったのでアイスティー(420円)とクリームチーズのアイス(420円)にしました。

まずはアイスティー。

私はあまり紅茶を飲まないので良し悪しはよく分かりませんが、爽やかな香りでした。苦味はほとんどないのでストレートでも飲みやすいです。
続いてクリームチーズのアイス

こちらは軽いチーズの風味がするのですが、意外と後味が軽くてさっぱりしていました。こちらも美味しいです。
ということで、この時期(5月末)はテラスが気持ち良くて、ゆっくりとお茶することができました。ここはいつも太田記念美術館の帰りに寄ろうかと思っては混雑を見て諦めていたので、ようやく行けて良かったです。この辺りはカフェの激戦区なので飛び抜けた存在というほどでも無いですが、便利なところにあるのでまた利用したいと思います。
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今日は前回の記事に引き続き、太田記念美術館の「北斎と暁斎 奇想の漫画」の後編をご紹介いたします。前編には混み具合なども記載しておりますので、前編を読まれていない方は前編から先にお読み頂けると嬉しいです。
前編はこちら
まずは概要のおさらいです。
【展覧名】
北斎と暁斎 奇想の漫画
【公式サイト】
http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/H250506hokusai-kyosai.html
【会場】太田記念美術館
【最寄】原宿駅、明治神宮前駅
【会期】
前期:2013年4月27日(土)~5月26日(日)
後期:2013年5月31日(金)~6月26日(水)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日14時頃です)】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
前編では1~2章をご紹介しましたが、後編は3~6章についてです。若干順序が前後しているようで、最後が5章となる構成となっていました。
<Ⅲ 風景への観察眼>
3章は風景画のコーナーです。北斎は単なる名所の風景のみならず、波や風など 形にするのが難しい自然現象を描くことを試行錯誤していたそうです。一方、暁斎は北斎に比べると風景画は少ないそうですが、やはり卓越した描写力を認めることができるらしく、目の前の風景のスケッチに丹念な観察眼が光っているそうです。ここにはそうした作品が並んでいました。
83 葛飾北斎 「諸国瀧廻 東都葵ヶ岡の滝」
左側に石垣とその上の道を行き交う人々、右半分には水を湛えた池とそこから流れ落ちる滝が描かれた作品です。滝の下の波なども表現されていて、実際の風景よりも水の流れという捉えがたいモチーフを描き分けることを目的としているそうです。構図自体も面白く、北斎ならではの大胆な表現に思いました。
近くには有名な富嶽三十六景 駿州江尻など風の動きが感じられる作品もありました。
90 河鍋暁斎 「東海道 名所之内 箱根山中陰石」
手前に大きな木の根と枝が描かれ、その脇を沢山の武士が行列している様子が描かれた作品です。背景には箱根の山があり、これは14代将軍 徳川家茂の上洛を題材に制作されたそうです。木のうねりや人々の行列など複雑な構成となっているのが面白かったです。暁斎の風景画は確かに珍しいかも? この近くには写実的な風景を描いた暁斎漫画などもありました。
<Ⅳ 神仏妖怪大集合>
続いては神仏や妖怪といった目に見えない存在についてのコーナーです。2人の縦横無尽な妖怪たちが並んでいました。
122 河鍋暁斎 「暁斎百鬼画談」
ずら~~っと並ぶ妖怪たちが描かれた作品で、一つ目入道や付喪神、ぬらりひょんのような妖怪、動物のような妖怪など様々な妖怪が大行進しています。まるで実在するかのような緻密で動き溢れる表現が面白く、ここでも妖怪たちは表情豊かに生き生きと描かれていました。
117 葛飾北斎 「北斎漫画 十二編」 ★こちらで観られます
3つ目を持つ入道?やろくろ首などの妖怪たちが描かれた作品で、近くで三味線を弾く人と入道相手に何かをやり取りしている人だけは人間のようです。ろくろ首は画面の右から左へぐーーーんと首が伸びていて、画面に迫力と動きが感じられました。
<Ⅵ 知られざる画業>
北斎には代表作以外に迫力ある読本や斬新なアイディアにあふれた絵手本などまだまだ知られていない魅力的な版本も多いそうです。一方、暁斎も同様に仮名垣魯文や万亭応賀の戯作本の挿絵、教科書や教訓本の真面目な挿絵など広い画業だったようです。ここにはそうした本などが並んでいました。
197 葛飾北斎・曲亭馬琴(著) 「椿説弓張月 続編巻之六」
仙人のような人物と頭が虎で胴体が牛のような怪物が描かれた本です。周りには逃げ惑う人々などが描かれていて、既に何名か怪物にやられたらしく横たわっています。怪物には迫力があり、画面に緊迫感がありました。
215 葛飾北斎 「画本彩色通 初編」
これは絵を描くための本で、描くのに使う道具らしきものや絵の塗り方が図解入りで描かれています。「地塗りの色より濃く~」など具体的な技法が書いてあって興味深い内容となっていました。
227 河鍋暁斎・万亭応賀(著) 「権兵衛種蒔論」
天秤を担ぐ骸骨が走っているような様子が描かれた本が見開きで展示されていました。天秤には「黄」と「暇」と書かれた玉があり、もう片方には「学び」と書かれた千両箱があります。また、骸骨は「博学」という札をぶら下げていて、周りには和漢書と西洋六箇国史記と書かれたお墓があります。解説によると、これは実用を伴わない学業偏重を風刺しているそうで、多大な時間と金を費やして実益を産まずに死んでいく人間を表しているとのことでした。皮肉と髑髏が暁斎らしさを感じさせました。
<Ⅴ 躍動する身体>
最後の章は地下のコーナーです。2人はコミカルでユーモラス、そしてリズミカルな動きをした人々を描いたそうで、その根底は北斎と暁斎の人体の的確な表現があるようです。ここにはそうした躍動する身体表現が並んでいました。
155 葛飾北斎 「北斎漫画 初編」
これは北斎漫画で、右ページには釣りをする人や 喧嘩をする人とそれを止めようとする人々、左ページには槌を叩く人、臼?を作る人、車輪を作る人など様々な道具を使う職人たちが描かれているのが展示されていました。どちらも人々の動きが見て取れる感じで、ポーズが面白くて躍動的です。一瞬を捉えたような観察眼もさすがでした。
この辺には北斎漫画が並んでいました。相撲をとったり槍の訓練?をしていたり、妖怪が描かれたものもありました。
171 葛飾北斎 「北斎漫画 十二編」
こちらも北斎漫画を見開きで展示していて、紙が風に飛ばされて舞っている様子や、巻物が風で広がっている様子、他にも布が飛んだりしていて強風で大変なことになっていますw 人々も風にあおられて飛ばされた紙を追ったり、身をかがめたり、着物がまくれたりと目に見えない風の強さを感じさせるモチーフばかりです。風に対する反応の違いなども面白い作品でした。
31 河鍋暁斎 「暁斎漫画」
これは暁斎漫画で、骸骨たちが骨だけの傘を持って綱渡りしたり、喧嘩したり、集まって宴会?していたりと、様々な姿が描かれてます。右下のほうではタバコを吸っている骸骨がいて、吸ったそばから目から煙が抜けてしまっているのが可笑しく感じられました。こちらも人体骨格を知り尽くした暁斎ならではの見識とユーモアに溢れた作品です。
153 河鍋暁斎 「暁斎楽画 第四極楽の文明開化」
これは極楽が文明開化した様子を描いた作品で、洋服を着た仏?が人力車に乗っていたり、鬼が牛鍋を売っていたり、郵便局員の格好をした鬼なども描かれています。当時の世相を反映しているようで、若干皮肉がありそうな滑稽な雰囲気となっていました。
この隣にも地獄の文明開化を描いた作品がありました。散切り頭の閻魔やツノを切る鬼など、やはり当時の様子が伺えました。
ということで、2人の鬼才の作品を堪能することができました。あまり今まで意識したことは無かったですが、観ていて確かにこの2人には共通する部分は多いのかも!?と思わせるものもありました。この2人に描けない物は無さそう…w 予想以上に満足できる内容でした。
参照記事:★この記事を参照している記事
前編はこちら
まずは概要のおさらいです。
【展覧名】
北斎と暁斎 奇想の漫画
【公式サイト】
http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/H250506hokusai-kyosai.html
【会場】太田記念美術館
【最寄】原宿駅、明治神宮前駅
【会期】
前期:2013年4月27日(土)~5月26日(日)
後期:2013年5月31日(金)~6月26日(水)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日14時頃です)】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
前編では1~2章をご紹介しましたが、後編は3~6章についてです。若干順序が前後しているようで、最後が5章となる構成となっていました。
<Ⅲ 風景への観察眼>
3章は風景画のコーナーです。北斎は単なる名所の風景のみならず、波や風など 形にするのが難しい自然現象を描くことを試行錯誤していたそうです。一方、暁斎は北斎に比べると風景画は少ないそうですが、やはり卓越した描写力を認めることができるらしく、目の前の風景のスケッチに丹念な観察眼が光っているそうです。ここにはそうした作品が並んでいました。
83 葛飾北斎 「諸国瀧廻 東都葵ヶ岡の滝」
左側に石垣とその上の道を行き交う人々、右半分には水を湛えた池とそこから流れ落ちる滝が描かれた作品です。滝の下の波なども表現されていて、実際の風景よりも水の流れという捉えがたいモチーフを描き分けることを目的としているそうです。構図自体も面白く、北斎ならではの大胆な表現に思いました。
近くには有名な富嶽三十六景 駿州江尻など風の動きが感じられる作品もありました。
90 河鍋暁斎 「東海道 名所之内 箱根山中陰石」
手前に大きな木の根と枝が描かれ、その脇を沢山の武士が行列している様子が描かれた作品です。背景には箱根の山があり、これは14代将軍 徳川家茂の上洛を題材に制作されたそうです。木のうねりや人々の行列など複雑な構成となっているのが面白かったです。暁斎の風景画は確かに珍しいかも? この近くには写実的な風景を描いた暁斎漫画などもありました。
<Ⅳ 神仏妖怪大集合>
続いては神仏や妖怪といった目に見えない存在についてのコーナーです。2人の縦横無尽な妖怪たちが並んでいました。
122 河鍋暁斎 「暁斎百鬼画談」
ずら~~っと並ぶ妖怪たちが描かれた作品で、一つ目入道や付喪神、ぬらりひょんのような妖怪、動物のような妖怪など様々な妖怪が大行進しています。まるで実在するかのような緻密で動き溢れる表現が面白く、ここでも妖怪たちは表情豊かに生き生きと描かれていました。
117 葛飾北斎 「北斎漫画 十二編」 ★こちらで観られます
3つ目を持つ入道?やろくろ首などの妖怪たちが描かれた作品で、近くで三味線を弾く人と入道相手に何かをやり取りしている人だけは人間のようです。ろくろ首は画面の右から左へぐーーーんと首が伸びていて、画面に迫力と動きが感じられました。
<Ⅵ 知られざる画業>
北斎には代表作以外に迫力ある読本や斬新なアイディアにあふれた絵手本などまだまだ知られていない魅力的な版本も多いそうです。一方、暁斎も同様に仮名垣魯文や万亭応賀の戯作本の挿絵、教科書や教訓本の真面目な挿絵など広い画業だったようです。ここにはそうした本などが並んでいました。
197 葛飾北斎・曲亭馬琴(著) 「椿説弓張月 続編巻之六」
仙人のような人物と頭が虎で胴体が牛のような怪物が描かれた本です。周りには逃げ惑う人々などが描かれていて、既に何名か怪物にやられたらしく横たわっています。怪物には迫力があり、画面に緊迫感がありました。
215 葛飾北斎 「画本彩色通 初編」
これは絵を描くための本で、描くのに使う道具らしきものや絵の塗り方が図解入りで描かれています。「地塗りの色より濃く~」など具体的な技法が書いてあって興味深い内容となっていました。
227 河鍋暁斎・万亭応賀(著) 「権兵衛種蒔論」
天秤を担ぐ骸骨が走っているような様子が描かれた本が見開きで展示されていました。天秤には「黄」と「暇」と書かれた玉があり、もう片方には「学び」と書かれた千両箱があります。また、骸骨は「博学」という札をぶら下げていて、周りには和漢書と西洋六箇国史記と書かれたお墓があります。解説によると、これは実用を伴わない学業偏重を風刺しているそうで、多大な時間と金を費やして実益を産まずに死んでいく人間を表しているとのことでした。皮肉と髑髏が暁斎らしさを感じさせました。
<Ⅴ 躍動する身体>
最後の章は地下のコーナーです。2人はコミカルでユーモラス、そしてリズミカルな動きをした人々を描いたそうで、その根底は北斎と暁斎の人体の的確な表現があるようです。ここにはそうした躍動する身体表現が並んでいました。
155 葛飾北斎 「北斎漫画 初編」
これは北斎漫画で、右ページには釣りをする人や 喧嘩をする人とそれを止めようとする人々、左ページには槌を叩く人、臼?を作る人、車輪を作る人など様々な道具を使う職人たちが描かれているのが展示されていました。どちらも人々の動きが見て取れる感じで、ポーズが面白くて躍動的です。一瞬を捉えたような観察眼もさすがでした。
この辺には北斎漫画が並んでいました。相撲をとったり槍の訓練?をしていたり、妖怪が描かれたものもありました。
171 葛飾北斎 「北斎漫画 十二編」
こちらも北斎漫画を見開きで展示していて、紙が風に飛ばされて舞っている様子や、巻物が風で広がっている様子、他にも布が飛んだりしていて強風で大変なことになっていますw 人々も風にあおられて飛ばされた紙を追ったり、身をかがめたり、着物がまくれたりと目に見えない風の強さを感じさせるモチーフばかりです。風に対する反応の違いなども面白い作品でした。
31 河鍋暁斎 「暁斎漫画」
これは暁斎漫画で、骸骨たちが骨だけの傘を持って綱渡りしたり、喧嘩したり、集まって宴会?していたりと、様々な姿が描かれてます。右下のほうではタバコを吸っている骸骨がいて、吸ったそばから目から煙が抜けてしまっているのが可笑しく感じられました。こちらも人体骨格を知り尽くした暁斎ならではの見識とユーモアに溢れた作品です。
153 河鍋暁斎 「暁斎楽画 第四極楽の文明開化」
これは極楽が文明開化した様子を描いた作品で、洋服を着た仏?が人力車に乗っていたり、鬼が牛鍋を売っていたり、郵便局員の格好をした鬼なども描かれています。当時の世相を反映しているようで、若干皮肉がありそうな滑稽な雰囲気となっていました。
この隣にも地獄の文明開化を描いた作品がありました。散切り頭の閻魔やツノを切る鬼など、やはり当時の様子が伺えました。
ということで、2人の鬼才の作品を堪能することができました。あまり今まで意識したことは無かったですが、観ていて確かにこの2人には共通する部分は多いのかも!?と思わせるものもありました。この2人に描けない物は無さそう…w 予想以上に満足できる内容でした。
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10日ほど前の日曜日に太田記念美術館で「北斎と暁斎 奇想の漫画」を観てきました。メモを多めに取ってきましたので、前編・後編に分けてご紹介しようと思います。なお、この展示は前期・後期に期間が分かれていて、私が観たのは前期(既に終了)の内容となっていました。

【展覧名】
北斎と暁斎 奇想の漫画
【公式サイト】
http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/H250506hokusai-kyosai.html
【会場】太田記念美術館
【最寄】原宿駅、明治神宮前駅
【会期】
前期:2013年4月27日(土)~5月26日(日)
後期:2013年5月31日(金)~6月26日(水)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日14時頃です)】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
特に混んでいなかったので、快適に鑑賞することができました。
さて、今回の展示は江戸時代の絵師 葛飾北斎と、江戸時代末期から明治にかけて活躍した河鍋暁斎という2人の鬼才を比較するような内容となっています。葛飾北斎は「北斎漫画」という有名な素描・デッサン帳を残していますが、これにはこの世の森羅万象が描きだされているそうです。そしてその北斎の特色を最も色濃く継承したのが狩野派の絵師でありながら浮世絵の世界にも深く親しんだ河鍋暁斎で、河鍋暁斎も「暁斎漫画」という作品を残しています。暁斎漫画や暁斎酔画には踊る骸骨や擬人化された蛙などユーモラスな画題や、北斎にも匹敵するほどのあらゆる題材を描いているそうで、この展示ではそうした2人の作品を並べて展示していました。画題ごとに章分けされていましたので、詳しくは各章ごとに気に入った作品と共にご紹介しようと思います。
<肉筆>
まず最初の座敷になっているスペースには肉筆画が並んでいました。
41 葛飾北斎 「雨中の虎」
これは肉筆の掛け軸で、雨の中で大きな口を開けて吠えている?赤っぽい虎が描かれた作品です。崖の上に立ち 体がよじれているようなポーズで、細かいところはちょっとよく分からなかったですが長い胴体に見えました。右下の方の足は浮いているように見えるのもちょっと不思議。迫力ある顔と色が印象に残りました。
44 河鍋暁斎 「美人観蛙戯図」
しゃがんで腕を組み、蛙たちの相撲を眺める団扇を持った美女が描かれた肉筆画です。蛙たちは擬人化されていて、周りにも応援したり蓮の茎をタバコのようにふかしている蛙の姿もあります。蛙たちは楽しそうな雰囲気で、女性も心なしか微笑んでいるように見えました。ユーモラスでのんびりした作品でした。
<Ⅰ 奇想天外 2人の鬼才>
葛飾北斎と河鍋暁斎の2人は様々な対象を緻密に観察し、2次元の世界に再現する卓越した技術力が魅力として挙げられるそうですが、2人を鬼才とまで称することができるのは作品の構想が常人には思いもよらない奇抜さと柔軟さがあるためのようです。ここにはそうした奇想天外な構想の作品が並んでいました。
14 葛飾北斎 「北斎漫画 十一編」
これは北斎漫画の一部で、1ページに4行×4列で16個、見開きで32個の面が描かれたページが展示されていました。般若や翁、天狗など様々な面が描かれ、表情豊かで正に漫画的なユーモラスな雰囲気が面白いです。解説によると、こうした面を描いた作品は暁斎漫画にも見られるとのことでした。
参考記事:河鍋暁斎の能・狂言画 (三井記念美術館)
この辺は北斎漫画が並んでいました。
209 葛飾北斎 「一筆画譜」
これは一筆描きで描かれた鶴が、1ページに8~9羽程度描かれた冊子です。羽ばたいたり舞い降りたり、地面を突いたりと鶴の様々な動作が捉えられているのですが、全て一筆で描かれているのが驚きです。一筆でここまで生き生きと的確に表現できるのは細密描写よりも凄いかも? 少ない筆で最大限に表現する単純化にただただ驚くばかりでした。
186 河鍋暁斎 「骸骨の首引き」
お互いの首に縄をつけて引っ張り合う骸骨たちが描かれ、隣にもそれを見物して驚く仕草の骸骨の姿があります。線だけの白黒の作品ですが、まるでレントゲンで透視したように肉体の動きを感じるのが面白いです。骨の形も解剖学的で、想像力で補っているとは思えないほどにリアルでした。骨格のことをよほど知っていないとこれは難しそう。
この隣にも茶を飲む骸骨たちを描いた作品がありました。ちょっとキモいけどおかしくて楽しい作品です。河鍋暁斎の骸骨作品はよく観るので、お得意の画題だったと思われます。
また、少し先には古代ギリシャ彫刻のラオコーンの解剖図などもあり、骨や筋肉の動きまで把握した上で人体を描いているのが伺えました。
8 河鍋暁斎 「狂斎画譜」
これは本に描かれた作品で、真っ赤な体の仁王が、屈んで鼻の穴に指を突っ込んで変な顔をしている様子が描かれています。これは子供を笑わせようとしているそうですが、こんな変な顔の仁王は観たことありませんw 本来怖いイメージなので、この発想にも遊び心を感じました。
<Ⅱ 戯れる動物たち>
葛飾北斎と河鍋暁斎の違いが際立って見受けられるのは動物の表現だそうです。北斎は哺乳類、鳥類、爬虫類のみならず空想上の動物まであらゆる種類の動物を描きだそうとしていました。一方、河鍋暁斎は写実的な表現に優れているものの、カエルや象、もぐらなどが人間さながらに豊かなポーズや表情をしているところに一番の魅力があるそうで、解説では まるで鳥獣戯画が近代に甦ったかのようだと評していました。ここにはそうした2人の動物画が並んでいました。
40 葛飾北斎 「狆」
長い毛を持った狆(ちん)という犬を描いた作品です。首に赤い帯のようなものをつけて鞠で遊んでいます。狆はペットして愛玩されたそうですが、ここでは爪が長く顔もちょっと妖怪みたいな奇怪さがありましたw フサフサした毛並みの表現も面白かったです。
この辺には北斎漫画などが並び、魚や昆虫、鳥などが描かれていました。
62 葛飾北斎 「北斎漫画 十編」
北斎漫画が見開きで展示されていて、米俵が積まれているところに沢山の着物を着た擬人化されたネズミが描かれています。運び出したり帳を観ていたり、何かを引っ張っているなど作業しているようです。ネズミは目が鋭くてあまり可愛くはなかったですが、想像力豊かに描かれていました。
50 河鍋暁斎 「今昔未見 舶来虎真図」
金網と柵に囲まれた中、上空に鶏の姿があり、その下にそれに襲いかかる豹が描かれています。大きく口を開けていて獰猛な印象を受けるかな。解説によると、これは1860年に両国で開催された豹の見世物を書いたもので、題名では虎となっていますが、これは当時は虎と豹を混同されていたためのようです。しかし、絵の左上にある文には豹が正しいとの認識が書かれているとのことで、暁斎が博学だったのが伺えるエピソードでした。
この辺には象の見世物を描いた作品もありました。
68 河鍋暁斎 「暁斎漫画」
暁斎漫画が見開きで展示されていて、擬人化された蛙たちが描かれています。蒲を持ったり棒を持ったりして戦うポーズをしていて、これは歌舞伎の仮名手本忠臣蔵の各場面を演じているそうです。蛙も暁斎がよく擬人化した生き物ですが、表情豊かでどこか憎めない愛嬌を感じました。
ということで、今日はこの辺までにしておきます。この2人の作品は本当に千変万化で発想豊かなものばかりで、観ていて見入ったり笑ってしまったり非常に面白いです。変な気取りが無く、ひたすら絵が好きだった感じも受けました。後半も楽しめましたので、次回は残りの内容をご紹介します。
→ 後編はこちら
参照記事:★この記事を参照している記事

【展覧名】
北斎と暁斎 奇想の漫画
【公式サイト】
http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/H250506hokusai-kyosai.html
【会場】太田記念美術館
【最寄】原宿駅、明治神宮前駅
【会期】
前期:2013年4月27日(土)~5月26日(日)
後期:2013年5月31日(金)~6月26日(水)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日14時頃です)】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
特に混んでいなかったので、快適に鑑賞することができました。
さて、今回の展示は江戸時代の絵師 葛飾北斎と、江戸時代末期から明治にかけて活躍した河鍋暁斎という2人の鬼才を比較するような内容となっています。葛飾北斎は「北斎漫画」という有名な素描・デッサン帳を残していますが、これにはこの世の森羅万象が描きだされているそうです。そしてその北斎の特色を最も色濃く継承したのが狩野派の絵師でありながら浮世絵の世界にも深く親しんだ河鍋暁斎で、河鍋暁斎も「暁斎漫画」という作品を残しています。暁斎漫画や暁斎酔画には踊る骸骨や擬人化された蛙などユーモラスな画題や、北斎にも匹敵するほどのあらゆる題材を描いているそうで、この展示ではそうした2人の作品を並べて展示していました。画題ごとに章分けされていましたので、詳しくは各章ごとに気に入った作品と共にご紹介しようと思います。
<肉筆>
まず最初の座敷になっているスペースには肉筆画が並んでいました。
41 葛飾北斎 「雨中の虎」
これは肉筆の掛け軸で、雨の中で大きな口を開けて吠えている?赤っぽい虎が描かれた作品です。崖の上に立ち 体がよじれているようなポーズで、細かいところはちょっとよく分からなかったですが長い胴体に見えました。右下の方の足は浮いているように見えるのもちょっと不思議。迫力ある顔と色が印象に残りました。
44 河鍋暁斎 「美人観蛙戯図」
しゃがんで腕を組み、蛙たちの相撲を眺める団扇を持った美女が描かれた肉筆画です。蛙たちは擬人化されていて、周りにも応援したり蓮の茎をタバコのようにふかしている蛙の姿もあります。蛙たちは楽しそうな雰囲気で、女性も心なしか微笑んでいるように見えました。ユーモラスでのんびりした作品でした。
<Ⅰ 奇想天外 2人の鬼才>
葛飾北斎と河鍋暁斎の2人は様々な対象を緻密に観察し、2次元の世界に再現する卓越した技術力が魅力として挙げられるそうですが、2人を鬼才とまで称することができるのは作品の構想が常人には思いもよらない奇抜さと柔軟さがあるためのようです。ここにはそうした奇想天外な構想の作品が並んでいました。
14 葛飾北斎 「北斎漫画 十一編」
これは北斎漫画の一部で、1ページに4行×4列で16個、見開きで32個の面が描かれたページが展示されていました。般若や翁、天狗など様々な面が描かれ、表情豊かで正に漫画的なユーモラスな雰囲気が面白いです。解説によると、こうした面を描いた作品は暁斎漫画にも見られるとのことでした。
参考記事:河鍋暁斎の能・狂言画 (三井記念美術館)
この辺は北斎漫画が並んでいました。
209 葛飾北斎 「一筆画譜」
これは一筆描きで描かれた鶴が、1ページに8~9羽程度描かれた冊子です。羽ばたいたり舞い降りたり、地面を突いたりと鶴の様々な動作が捉えられているのですが、全て一筆で描かれているのが驚きです。一筆でここまで生き生きと的確に表現できるのは細密描写よりも凄いかも? 少ない筆で最大限に表現する単純化にただただ驚くばかりでした。
186 河鍋暁斎 「骸骨の首引き」
お互いの首に縄をつけて引っ張り合う骸骨たちが描かれ、隣にもそれを見物して驚く仕草の骸骨の姿があります。線だけの白黒の作品ですが、まるでレントゲンで透視したように肉体の動きを感じるのが面白いです。骨の形も解剖学的で、想像力で補っているとは思えないほどにリアルでした。骨格のことをよほど知っていないとこれは難しそう。
この隣にも茶を飲む骸骨たちを描いた作品がありました。ちょっとキモいけどおかしくて楽しい作品です。河鍋暁斎の骸骨作品はよく観るので、お得意の画題だったと思われます。
また、少し先には古代ギリシャ彫刻のラオコーンの解剖図などもあり、骨や筋肉の動きまで把握した上で人体を描いているのが伺えました。
8 河鍋暁斎 「狂斎画譜」
これは本に描かれた作品で、真っ赤な体の仁王が、屈んで鼻の穴に指を突っ込んで変な顔をしている様子が描かれています。これは子供を笑わせようとしているそうですが、こんな変な顔の仁王は観たことありませんw 本来怖いイメージなので、この発想にも遊び心を感じました。
<Ⅱ 戯れる動物たち>
葛飾北斎と河鍋暁斎の違いが際立って見受けられるのは動物の表現だそうです。北斎は哺乳類、鳥類、爬虫類のみならず空想上の動物まであらゆる種類の動物を描きだそうとしていました。一方、河鍋暁斎は写実的な表現に優れているものの、カエルや象、もぐらなどが人間さながらに豊かなポーズや表情をしているところに一番の魅力があるそうで、解説では まるで鳥獣戯画が近代に甦ったかのようだと評していました。ここにはそうした2人の動物画が並んでいました。
40 葛飾北斎 「狆」
長い毛を持った狆(ちん)という犬を描いた作品です。首に赤い帯のようなものをつけて鞠で遊んでいます。狆はペットして愛玩されたそうですが、ここでは爪が長く顔もちょっと妖怪みたいな奇怪さがありましたw フサフサした毛並みの表現も面白かったです。
この辺には北斎漫画などが並び、魚や昆虫、鳥などが描かれていました。
62 葛飾北斎 「北斎漫画 十編」
北斎漫画が見開きで展示されていて、米俵が積まれているところに沢山の着物を着た擬人化されたネズミが描かれています。運び出したり帳を観ていたり、何かを引っ張っているなど作業しているようです。ネズミは目が鋭くてあまり可愛くはなかったですが、想像力豊かに描かれていました。
50 河鍋暁斎 「今昔未見 舶来虎真図」
金網と柵に囲まれた中、上空に鶏の姿があり、その下にそれに襲いかかる豹が描かれています。大きく口を開けていて獰猛な印象を受けるかな。解説によると、これは1860年に両国で開催された豹の見世物を書いたもので、題名では虎となっていますが、これは当時は虎と豹を混同されていたためのようです。しかし、絵の左上にある文には豹が正しいとの認識が書かれているとのことで、暁斎が博学だったのが伺えるエピソードでした。
この辺には象の見世物を描いた作品もありました。
68 河鍋暁斎 「暁斎漫画」
暁斎漫画が見開きで展示されていて、擬人化された蛙たちが描かれています。蒲を持ったり棒を持ったりして戦うポーズをしていて、これは歌舞伎の仮名手本忠臣蔵の各場面を演じているそうです。蛙も暁斎がよく擬人化した生き物ですが、表情豊かでどこか憎めない愛嬌を感じました。
ということで、今日はこの辺までにしておきます。この2人の作品は本当に千変万化で発想豊かなものばかりで、観ていて見入ったり笑ってしまったり非常に面白いです。変な気取りが無く、ひたすら絵が好きだった感じも受けました。後半も楽しめましたので、次回は残りの内容をご紹介します。
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前回、前々回と三越前周辺の展示をご紹介しましたが、帰りに日本橋三越の3階にある「ラデュレ サロン・ド・テ 日本橋三越店」でお茶して来ました。

【店名】
ラデュレ サロン・ド・テ 日本橋三越店
【ジャンル】
カフェ
【公式サイト】
http://www.laduree.jp/laduree-nihonbashi-boutique.html
http://www.mitsukoshi.co.jp/shop?EcLogicName=storeinfo.storetopInfo&tenpoCd=10
食べログ:http://tabelog.com/tokyo/A1302/A130202/13094290/
※営業時間・休日・地図などは公式サイトでご確認下さい。
【最寄駅】
三越前駅 新日本橋駅
【近くの美術館】
三井記念美術館
日本銀行金融研究所貨幣博物館
など
【この日にかかった1人の費用】
1650円程度
【味】
不味_1_2_3_4_⑤_美味
【接客・雰囲気】
不快_1_2_3_4_⑤_快適
【混み具合・混雑状況(日曜日17時半頃です)】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【総合満足度】
地雷_1_2_3_4_⑤_名店
【感想】
お茶には遅い時間に行ったこともあり、空いていてゆっくりお茶することができました。私が行った時はたまたま空いていましたが、人気のお店なのでティータイムなどは混むかもしれません。ケーキは軒並み売り切れになっていたので、遅い時間に行くとお目当てのものが食べられないこともあると思われます。
さて、このお店は1862年創業のパリの老舗パティスリーの日本橋三越の支店で、日本には今のところ7店しかないようです。店内の写真は撮れないようでしたが、非常にシックで19世紀頃の貴族の邸宅を思わせるような、豪華で落ち着きのある雰囲気となっています。
このお店はマカロンが有名なので、この日はマカロン(2個650円)とコーヒー(1000円)を頼みました。マカロンは10種類くらいの中から選んで頼みます。

食器も趣味も良くて好みです。
私が頼んだのはフランボワーズとピスタッシュのマカロンでした。

まずフランボワーズはかなり香りが良くて爽やかな酸味がありました。これはつぶが入ってるのかな? 表面はさくさくで中しっとりしています。
ピスタッシュもピスタチオの香りが口の中に広がって上品な甘さでした。本当にここのマカロンは美味しいです。
続いてコーヒー。

こちらはまろやかで後味はすっきりしていました。苦味はわずかで酸味もなかったです。 カップ1杯半くらい飲めます。
ということで、非常に贅沢な時間を過ごすことができました。ここは販売もしているので、お土産や贈答に良さそうです。ちょっと高いお店ですが、店員さんの接客も流石でしたし納得の満足度でした。この界隈でお勧めのお店です。

【店名】
ラデュレ サロン・ド・テ 日本橋三越店
【ジャンル】
カフェ
【公式サイト】
http://www.laduree.jp/laduree-nihonbashi-boutique.html
http://www.mitsukoshi.co.jp/shop?EcLogicName=storeinfo.storetopInfo&tenpoCd=10
食べログ:http://tabelog.com/tokyo/A1302/A130202/13094290/
※営業時間・休日・地図などは公式サイトでご確認下さい。
【最寄駅】
三越前駅 新日本橋駅
【近くの美術館】
三井記念美術館
日本銀行金融研究所貨幣博物館
など
【この日にかかった1人の費用】
1650円程度
【味】
不味_1_2_3_4_⑤_美味
【接客・雰囲気】
不快_1_2_3_4_⑤_快適
【混み具合・混雑状況(日曜日17時半頃です)】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【総合満足度】
地雷_1_2_3_4_⑤_名店
【感想】
お茶には遅い時間に行ったこともあり、空いていてゆっくりお茶することができました。私が行った時はたまたま空いていましたが、人気のお店なのでティータイムなどは混むかもしれません。ケーキは軒並み売り切れになっていたので、遅い時間に行くとお目当てのものが食べられないこともあると思われます。
さて、このお店は1862年創業のパリの老舗パティスリーの日本橋三越の支店で、日本には今のところ7店しかないようです。店内の写真は撮れないようでしたが、非常にシックで19世紀頃の貴族の邸宅を思わせるような、豪華で落ち着きのある雰囲気となっています。
このお店はマカロンが有名なので、この日はマカロン(2個650円)とコーヒー(1000円)を頼みました。マカロンは10種類くらいの中から選んで頼みます。

食器も趣味も良くて好みです。
私が頼んだのはフランボワーズとピスタッシュのマカロンでした。

まずフランボワーズはかなり香りが良くて爽やかな酸味がありました。これはつぶが入ってるのかな? 表面はさくさくで中しっとりしています。
ピスタッシュもピスタチオの香りが口の中に広がって上品な甘さでした。本当にここのマカロンは美味しいです。
続いてコーヒー。

こちらはまろやかで後味はすっきりしていました。苦味はわずかで酸味もなかったです。 カップ1杯半くらい飲めます。
ということで、非常に贅沢な時間を過ごすことができました。ここは販売もしているので、お土産や贈答に良さそうです。ちょっと高いお店ですが、店員さんの接客も流石でしたし納得の満足度でした。この界隈でお勧めのお店です。
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前回ご紹介した展示を観る前に、三井記念美術館で「河鍋暁斎の能・狂言画」を観てきました。この展示は前期・後期に分かれていて、私が観たのは後期の内容でした。

【展覧名】
河鍋暁斎の能・狂言画
【公式サイト】
http://www.mitsui-museum.jp/exhibition/index.html
【会場】三井記念美術館
【最寄】銀座線三越前/新日本橋駅/東京駅/神田駅
【会期】
前期:2013年4月20日(土)~5月19日(月)
後期:2013年5月21日(水)~6月16日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日14時頃です)】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
特に混雑もなく自分のペースで観ることができました。
さて、今回の展示は幕末~明治にかけて活躍した鬼才絵師 河鍋暁斎と能・狂言との関わりについての展示です。 河鍋暁斎は狩野派で絵の修行中の幼少期から大蔵流の狂言を習い、免状をいただいて素人ながら実際の舞台にも上がったことがあるそうです。そんな河鍋暁斎の描いた能画の下絵には舞台裏を描いたものや、師弟の親しい間柄が垣間見える作品もあるらしく、能を学んだ者ならではの視点があるようです。また、娘の河鍋暁翠も父の薫陶を受けて能・狂言を研究して多くの作品を描いたそうです。
展示はテーマごとに章分けされていましたので、詳しくは各章ごとに気に入った作品と共にご紹介していこうと思います。 なお、展覧会では特に解説されていませんでしたが、能は文語主体で歴史物などのシリアスな内容、狂言は口語主体で一般庶民の役柄などがある喜劇といった違いがあるようで、どちらも猿楽をルーツにしているようです。
<河鍋暁斎と能・狂言>
まずは河鍋暁斎 自身と能・狂言との関わりを示す作品が並ぶコーナーです。
84 梅亭金鵞(編) 河鍋暁斎(画) 『暁斎画談』外編 「貞光院墓前に三番叟を舞ふ図」
こちらは絵入りの暁斎自伝と言える本で、白黒で上半分には文字、下半分に暁斎自身の挿絵が描かれています。大きな墓の前で片足を上げて舞う暁斎と、その後ろで笛や鼓を演奏する人や僧侶たちが描かれ、見物人たちもきているようです。解説によるとこれは、狩野洞白陳信(暁斎の狩野派時代の師匠)の祖母 貞光院の3周忌の様子を描いたものらしく、貞光院は暁斎が能を習うのを賞し、費用を負担してくれた恩人だそうです。恩人への恩返しの舞かな。その舞からは軽妙な印象を受けました。
この近くには暁斎への免状なども展示されていました。
58 河鍋暁斎 「暁斎漫画 初編」
こちらは暁斎漫画の1冊で、仏、鬼、般若など能・狂言で使う面が描かれているページが展示されていました。見開きで18の面(15種類)が描かれ、いずれも表情豊かで怖かったりおかしみを感じたりします。1つだけ面の内側が描かれているものがあり、これは不動で運慶の作と紹介されているようですが、肉付き面の伝承があるためこのように描いているとのことでした。
この辺には小さな画帖などが並んでいました。
33 河鍋暁斎 「山姥と金太郎図」 ★こちらで観られます
横縞模様を背景に、真っ赤な体の金太郎が老婆に抱きついている(乳を貰っている?)様子が描かれた扇です。老婆の近くには籠が置いてあり作業の合間の休憩なのかもしれません。この老婆は山姥らしく、能では山姥は人を助ける山の女とされるようです。ちょっと迷惑そうな顔に見ましたが穏やかな感じで、鬼婆的な印象はありませんでした。
<舞台を描く>
続いては狂言などの舞台を描いた作品が並ぶコーナーです。
4 河鍋暁斎 「伯母が酒図屏風」
こちらは2曲1隻の屏風で、左上にうつ伏せになって怖がっている老婆、その視線の先の右下あたりには酒の杯を持って振り返る男の姿があります。この男は老婆の甥で、ケチな酒屋の老婆から酒を貰おうとして「この辺に鬼が出る」と言った後に家を一旦出て、鬼の面をつけて再び老婆を訪れたようです。老婆は鬼におののいているわけですが、甥は酒に夢中になって鬼の面の扱いが雑になっているようで、膝のあたりに面をつけて完全に顔を出していましたw この狂言のおかしみが伝わってくると共に、大胆な構図も面白い作品です。
11 河鍋暁斎 「雷図」
両手にバチのようなものを持って手を挙げる赤髪の雷神と、逃げ惑っている男が描かれた作品です。雷神は雷と共に落ちた際に腰を痛めてしまったそうで、この逃げている男(藪医者)に診てもらって鍼治療で治るという 狂言「雷」を題材にしているようです。雷神はあまり怖くはなく滑稽な感じを受けるかなw 藪医者は代金を要求するそうですが、持ち合わせの無い雷神は、恵みの雨を降らせると約束するというストーリーだそうです。描かれているものの割にのんびりした印象でした。
1 河鍋暁斎 「石橋・猩々図屏風」 ★こちらで観られます
これは2曲1双の屏風のうちの1隻で、赤い毛の生えた獅子の面をつけた人が舞い、その傍らでは頭巾を被った僧侶らしき人が座っています。獅子の目の前には牡丹の花があり、真っ赤な敷物が画面を横切っているため色鮮やかな印象を受けます。解説によるとこれは石橋(しゃっきょう)の1場面で、文殊菩薩の使いの獅子が世を祝福する舞を舞っている様子のようです。装飾的な服や足を上げるポーズなど、華やかで動きのある作品でした。
ちなみに獅子(ライオンではなく唐獅子みたいな)は文殊菩薩や牡丹と共に描かれることが多いです。日本画で獅子と言えば牡丹とセットと覚えておいて損はないかと。
この近くには娘の暁翠の作品も並んでいました。暁翠は暁斎に比べて優美でしっとりした画風だそうで、細やかで華やいだ雰囲気に思えました。
<能の物語>
続いても能・狂言の場面を描いた作品です。(実は章分けの意味はあまり無いような…w)
31 河鍋暁斎 「浦島太郎・鶴亀図」
こちらは3幅対の掛け軸で、一時途絶えていた「浦島」という狂言を題材にした作品です。(浦島太郎の話で、今は復活しているものの公演は稀だそうです。) 右幅に浦島、中央に旭日を背景にした鶴、左幅には月を背景に岩に登る尾の毛が長い亀が描かれていて、長寿を思わせるモチーフが多く縁起が良さそうな感じを受けるかな。解説によると、この作品は明治に日本に来た建築家ジョサイア・コンドルが所有していたものだそうで、ジョサイア・コンドルは河鍋暁斎に弟子入りして、「暁英」の画号も与えられています。博覧会で入選するほどの腕前だったそうで、ジョサイア・コンドルの多才ぶりも伺えるエピソードでした。
<迫真の下絵>
続いては素描作品が並ぶコーナーで、ここは思った以上に面白い作品が並んでいます。
36 河鍋暁斎 「能・狂言面之地取画巻」 ★こちらで観られます
これは能・狂言の面や舞う人々を描いた巻物で、よく観ると絵が貼付けられているところもあります。下絵といっても彩色されていて、高いデッサン力が伝わってきます。奇妙な面や軽快な舞の様子など、瞬間を捉えたような絵もあって観ていて楽しかったです。
42 河鍋暁斎 「道成寺図(鐘の中)」 ★こちらで観られます
これは有名な道成寺の演目を題材にした作品で、白拍子が釣鐘の中で蛇へと変身するシーンの舞台裏が描かれています。釣鐘の中で鏡を観て蝋燭の火をたよりに面をつけている様子はまさに舞台裏そのもので、これは舞台に立った暁斎ならではの説得力かな。非常に参考になる作品でした。
この近くには道成寺などの鬼女を描いた下絵や「末広がり」という詐欺師に騙される話の下絵などもありました。また、その先の小部屋には「狂言尽くし」という各狂言の場面を描いたハガキサイズのセットものの作品が並んでいました。
<版本・版画になった能・狂言>
最後は版本・版画になった作品が並ぶコーナーでした。
57 河鍋暁斎 「能画図式」
こちらは乾坤2冊の能・狂言画の絵本で、ずらっと各ページが展示されていました。セリフも描かれ、人々は動きや表情が豊かです。暁斎の狂言への理解の深さと、簡潔ながらも豊かな表現に驚きました。全体的に楽しげな雰囲気の作品です。
72 河鍋暁斎 「東海道名所之内 御能拝見昼番」
上下で場面の異なる作品で、歌川国芳の弟子時代の兄弟子にあたる歌川芳虎との合作です。上半分は江戸城の御能昼番という庶民も見られる能を観た人々が、竿につけた提灯や傘を持って練り歩く様子が描かれています。興奮冷めやらぬ感じが伝わり活気があります。 一方下半分は芳虎によるもので、「偐紫田舎源氏」を題材にしているようです。 解説によると、どちらも将軍の徳川家茂による上洛と関係しているようです。当時の人々の能・狂言への熱狂が伺える作品でした。
ということで、河鍋暁斎がいかに能・狂言に深い関わりを持っているか分かる展示でした。元々好きな絵師なので、これは非常に参考になりました。若干地味な印象のテーマですが、今後の鑑賞にも役立ちそうな展覧会です。
参照記事:★この記事を参照している記事

【展覧名】
河鍋暁斎の能・狂言画
【公式サイト】
http://www.mitsui-museum.jp/exhibition/index.html
【会場】三井記念美術館
【最寄】銀座線三越前/新日本橋駅/東京駅/神田駅
【会期】
前期:2013年4月20日(土)~5月19日(月)
後期:2013年5月21日(水)~6月16日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日14時頃です)】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
特に混雑もなく自分のペースで観ることができました。
さて、今回の展示は幕末~明治にかけて活躍した鬼才絵師 河鍋暁斎と能・狂言との関わりについての展示です。 河鍋暁斎は狩野派で絵の修行中の幼少期から大蔵流の狂言を習い、免状をいただいて素人ながら実際の舞台にも上がったことがあるそうです。そんな河鍋暁斎の描いた能画の下絵には舞台裏を描いたものや、師弟の親しい間柄が垣間見える作品もあるらしく、能を学んだ者ならではの視点があるようです。また、娘の河鍋暁翠も父の薫陶を受けて能・狂言を研究して多くの作品を描いたそうです。
展示はテーマごとに章分けされていましたので、詳しくは各章ごとに気に入った作品と共にご紹介していこうと思います。 なお、展覧会では特に解説されていませんでしたが、能は文語主体で歴史物などのシリアスな内容、狂言は口語主体で一般庶民の役柄などがある喜劇といった違いがあるようで、どちらも猿楽をルーツにしているようです。
<河鍋暁斎と能・狂言>
まずは河鍋暁斎 自身と能・狂言との関わりを示す作品が並ぶコーナーです。
84 梅亭金鵞(編) 河鍋暁斎(画) 『暁斎画談』外編 「貞光院墓前に三番叟を舞ふ図」
こちらは絵入りの暁斎自伝と言える本で、白黒で上半分には文字、下半分に暁斎自身の挿絵が描かれています。大きな墓の前で片足を上げて舞う暁斎と、その後ろで笛や鼓を演奏する人や僧侶たちが描かれ、見物人たちもきているようです。解説によるとこれは、狩野洞白陳信(暁斎の狩野派時代の師匠)の祖母 貞光院の3周忌の様子を描いたものらしく、貞光院は暁斎が能を習うのを賞し、費用を負担してくれた恩人だそうです。恩人への恩返しの舞かな。その舞からは軽妙な印象を受けました。
この近くには暁斎への免状なども展示されていました。
58 河鍋暁斎 「暁斎漫画 初編」
こちらは暁斎漫画の1冊で、仏、鬼、般若など能・狂言で使う面が描かれているページが展示されていました。見開きで18の面(15種類)が描かれ、いずれも表情豊かで怖かったりおかしみを感じたりします。1つだけ面の内側が描かれているものがあり、これは不動で運慶の作と紹介されているようですが、肉付き面の伝承があるためこのように描いているとのことでした。
この辺には小さな画帖などが並んでいました。
33 河鍋暁斎 「山姥と金太郎図」 ★こちらで観られます
横縞模様を背景に、真っ赤な体の金太郎が老婆に抱きついている(乳を貰っている?)様子が描かれた扇です。老婆の近くには籠が置いてあり作業の合間の休憩なのかもしれません。この老婆は山姥らしく、能では山姥は人を助ける山の女とされるようです。ちょっと迷惑そうな顔に見ましたが穏やかな感じで、鬼婆的な印象はありませんでした。
<舞台を描く>
続いては狂言などの舞台を描いた作品が並ぶコーナーです。
4 河鍋暁斎 「伯母が酒図屏風」
こちらは2曲1隻の屏風で、左上にうつ伏せになって怖がっている老婆、その視線の先の右下あたりには酒の杯を持って振り返る男の姿があります。この男は老婆の甥で、ケチな酒屋の老婆から酒を貰おうとして「この辺に鬼が出る」と言った後に家を一旦出て、鬼の面をつけて再び老婆を訪れたようです。老婆は鬼におののいているわけですが、甥は酒に夢中になって鬼の面の扱いが雑になっているようで、膝のあたりに面をつけて完全に顔を出していましたw この狂言のおかしみが伝わってくると共に、大胆な構図も面白い作品です。
11 河鍋暁斎 「雷図」
両手にバチのようなものを持って手を挙げる赤髪の雷神と、逃げ惑っている男が描かれた作品です。雷神は雷と共に落ちた際に腰を痛めてしまったそうで、この逃げている男(藪医者)に診てもらって鍼治療で治るという 狂言「雷」を題材にしているようです。雷神はあまり怖くはなく滑稽な感じを受けるかなw 藪医者は代金を要求するそうですが、持ち合わせの無い雷神は、恵みの雨を降らせると約束するというストーリーだそうです。描かれているものの割にのんびりした印象でした。
1 河鍋暁斎 「石橋・猩々図屏風」 ★こちらで観られます
これは2曲1双の屏風のうちの1隻で、赤い毛の生えた獅子の面をつけた人が舞い、その傍らでは頭巾を被った僧侶らしき人が座っています。獅子の目の前には牡丹の花があり、真っ赤な敷物が画面を横切っているため色鮮やかな印象を受けます。解説によるとこれは石橋(しゃっきょう)の1場面で、文殊菩薩の使いの獅子が世を祝福する舞を舞っている様子のようです。装飾的な服や足を上げるポーズなど、華やかで動きのある作品でした。
ちなみに獅子(ライオンではなく唐獅子みたいな)は文殊菩薩や牡丹と共に描かれることが多いです。日本画で獅子と言えば牡丹とセットと覚えておいて損はないかと。
この近くには娘の暁翠の作品も並んでいました。暁翠は暁斎に比べて優美でしっとりした画風だそうで、細やかで華やいだ雰囲気に思えました。
<能の物語>
続いても能・狂言の場面を描いた作品です。(実は章分けの意味はあまり無いような…w)
31 河鍋暁斎 「浦島太郎・鶴亀図」
こちらは3幅対の掛け軸で、一時途絶えていた「浦島」という狂言を題材にした作品です。(浦島太郎の話で、今は復活しているものの公演は稀だそうです。) 右幅に浦島、中央に旭日を背景にした鶴、左幅には月を背景に岩に登る尾の毛が長い亀が描かれていて、長寿を思わせるモチーフが多く縁起が良さそうな感じを受けるかな。解説によると、この作品は明治に日本に来た建築家ジョサイア・コンドルが所有していたものだそうで、ジョサイア・コンドルは河鍋暁斎に弟子入りして、「暁英」の画号も与えられています。博覧会で入選するほどの腕前だったそうで、ジョサイア・コンドルの多才ぶりも伺えるエピソードでした。
<迫真の下絵>
続いては素描作品が並ぶコーナーで、ここは思った以上に面白い作品が並んでいます。
36 河鍋暁斎 「能・狂言面之地取画巻」 ★こちらで観られます
これは能・狂言の面や舞う人々を描いた巻物で、よく観ると絵が貼付けられているところもあります。下絵といっても彩色されていて、高いデッサン力が伝わってきます。奇妙な面や軽快な舞の様子など、瞬間を捉えたような絵もあって観ていて楽しかったです。
42 河鍋暁斎 「道成寺図(鐘の中)」 ★こちらで観られます
これは有名な道成寺の演目を題材にした作品で、白拍子が釣鐘の中で蛇へと変身するシーンの舞台裏が描かれています。釣鐘の中で鏡を観て蝋燭の火をたよりに面をつけている様子はまさに舞台裏そのもので、これは舞台に立った暁斎ならではの説得力かな。非常に参考になる作品でした。
この近くには道成寺などの鬼女を描いた下絵や「末広がり」という詐欺師に騙される話の下絵などもありました。また、その先の小部屋には「狂言尽くし」という各狂言の場面を描いたハガキサイズのセットものの作品が並んでいました。
<版本・版画になった能・狂言>
最後は版本・版画になった作品が並ぶコーナーでした。
57 河鍋暁斎 「能画図式」
こちらは乾坤2冊の能・狂言画の絵本で、ずらっと各ページが展示されていました。セリフも描かれ、人々は動きや表情が豊かです。暁斎の狂言への理解の深さと、簡潔ながらも豊かな表現に驚きました。全体的に楽しげな雰囲気の作品です。
72 河鍋暁斎 「東海道名所之内 御能拝見昼番」
上下で場面の異なる作品で、歌川国芳の弟子時代の兄弟子にあたる歌川芳虎との合作です。上半分は江戸城の御能昼番という庶民も見られる能を観た人々が、竿につけた提灯や傘を持って練り歩く様子が描かれています。興奮冷めやらぬ感じが伝わり活気があります。 一方下半分は芳虎によるもので、「偐紫田舎源氏」を題材にしているようです。 解説によると、どちらも将軍の徳川家茂による上洛と関係しているようです。当時の人々の能・狂言への熱狂が伺える作品でした。
ということで、河鍋暁斎がいかに能・狂言に深い関わりを持っているか分かる展示でした。元々好きな絵師なので、これは非常に参考になりました。若干地味な印象のテーマですが、今後の鑑賞にも役立ちそうな展覧会です。
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日付が変わって昨日となりましたが、日曜日の夕方に日本橋三越で「ねこ歩き 岩合光昭写真展」を観てきました。色々とネタを溜め込んでいますが、もうすぐ終わってしまう展示なので先にご紹介しておこうと思います。

【展覧名】
ねこ歩き 岩合光昭写真展
【公式サイト】
http://www.mitsukoshi.co.jp/store/1010/iwago/
【会場】日本橋三越 新館7階ギャラリー
【最寄】三越前駅
【会期】2013年5月29日(水)~6月10日(月)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
0時間30分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日16時頃です)】
混雑_①_2_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_③_4_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_4_⑤_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
驚くほど混んでいて、どこもかしこも行列ができるような感じでした。三越のカードを持っている人は無料で観られるというのもあるかもしれませんが、世の中の猫好きの多さを痛感w
さて、この展示は世界で活躍する動物写真家・岩合光昭 氏の猫の写真が222点(にゃんにゃんにゃん)並んでいる写真展です。この方は40年以上猫の写真を撮っているそうで、猫への愛情が感じられる作品が並んでいます。いくつかのコーナーに分かれていましたので、簡単にですが各コーナーの趣旨などをご紹介していこうと思います。
<1 世界を歩く>
まずは世界各国の町並みと共に写った猫達のコーナーとなっていました。ギリシャ、イタリア、トルコ、モロッコ、アメリカ、キューバの猫の写真が並んでいます。
[ギリシャ]
ここには深い青色の空と海が印象的なギリシャの風景を背景に、猫達が壁から壁へとジャンプする瞬間を捉えた写真などが並んでいました。ミコノス島やサントリーニ島の美しい風景や白い壁の建物など、ギリシャの魅力も見どころです。向こうの猫はどんな猫だろう?と思ったら、普通に近所にいそうな猫でちょっと驚き。 猫はどこに行っても猫なんですね…w
[イタリア]
こちらはローマやシチリアの猫を撮ったコーナー。心なしか猫もオシャレな雰囲気…w 仲のいい猫達やお散歩をする猫を撮った写真に混じって、遺跡や古いた建物をバックに佇む猫の写真もあり、流石は歴史ある国の猫だ…と妙に感心してみたり。 遺跡に猫は若干シュールに感じますw
[トルコ]
こちらはトルコの街の雑踏の中の猫達が写されていました。水をもらったりして人々から愛されている感じがするかな。こちらも街の風景に溶け込んで異国情緒溢れる作品となっていました。カッパドキアを背景にする猫なんて本当にいるのかなw
[モロッコ]
こちらは砂漠の風景を背景にした猫たちの写真が並んでいました。古い城壁の壁を歩いている猫などは結構野性的な目をしているように見えました。しかし子猫の可愛さは世界共通で、非常にキュートです。砂漠の中を歩く猫の写真もあり、こちらも面白い光景でした。
[アメリカ]
こちらは日常にいる猫達が撮られた感じの作品が多かったかな。家の中や河川敷、古い家の前などにいる猫たちが写っています。中にはアリゲーターと戯れている猫の写真があって驚きましたが、これは偽物のアリゲーターとのことでちょっと安心w
[キューバ]
こちらは南国キューバの猫達ののどかな日常が写されていました。餌を貰ったり撫でられたり、やはり彼の地でも人々に愛されています。街には50年代のアメ車が並んでいる風景などもあり、タイムスリップしたような感じも魅力的でした。
<2 日本を歩く -四季の猫達>
続いては日本の猫を撮ったコーナー。やはり日本全国の様々な土地で撮られていて、猫の可愛さと共に四季の移ろいを感じさせる作品が並んでいました。
[春]
ここには桜などの花と一緒に映る猫達が並んでいました。何だか眠そうな猫が多いかなw 匂い付けしたり、はしゃいだり、伸びをしたりとのんびりと楽しげな雰囲気の作品が続きました。
[夏]
こちらは猫の苦手な夏の写真です。沖縄の竹富島の写真が中心で、日陰に隠れたり シーサーのように門柱で寝ていたり、浜辺で遊んでいたりと、暑さにめげずにマイペースな猫達です。他にも長野の猫の写真もあり、そちらは緑が多くて涼しげでした。
[秋]
こちらは奈良や京都の宮古などの猫の写真が並ぶコーナーで、お寺、夕日、柿などと共に写っていて、どこか郷愁を誘われます。秋の猫も眠るような写真が多かったかな。
[冬]
冬のコーナーは青森の雪の中の猫や、澄み切った空と富士山を背景にした猫の写真などが並んでいました。枯れ木や雪を背景にしたものが多く、流石に寒さを感じます。猫たちは一箇所に沢山集まったり、雪の中を歩いていたりと、意外と寒さに耐えて健気な感じを受けました。
<3 わが家の猫たち-寝食を共に>
ここには岩合光昭 氏の身近な猫たちの写真が並んでいました。海ちゃんというボールで遊ぶ茶色と白の猫、目の鋭いにゃんきっちゃんという白猫(岩合氏の娘の猫)、柿右衛門という三毛猫(この子も目つきが鋭いけど可愛い)、今飼っているクナという茶色い猫などの写真が並んでいました。家族としての愛情が感じられる写真ばかりです。
最後にインタビューと猫を撮影しているところを撮った映像が流れていました。また、展覧会を出るとショップも充実していて、様々な猫グッズを販売していました。私が行った時はたまたまサイン会もやっていたようです。
ということで、猫好きにはたまらない写真展だったと思います。猫の可愛さだけでなく、各地の営みや動きなども見られたのが面白かったです。誰もが観て楽しめる内容なので、猫好きの人はチェックしてみると良いかもしれません。
参照記事:★この記事を参照している記事

【展覧名】
ねこ歩き 岩合光昭写真展
【公式サイト】
http://www.mitsukoshi.co.jp/store/1010/iwago/
【会場】日本橋三越 新館7階ギャラリー
【最寄】三越前駅
【会期】2013年5月29日(水)~6月10日(月)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
0時間30分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日16時頃です)】
混雑_①_2_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_③_4_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_4_⑤_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
驚くほど混んでいて、どこもかしこも行列ができるような感じでした。三越のカードを持っている人は無料で観られるというのもあるかもしれませんが、世の中の猫好きの多さを痛感w
さて、この展示は世界で活躍する動物写真家・岩合光昭 氏の猫の写真が222点(にゃんにゃんにゃん)並んでいる写真展です。この方は40年以上猫の写真を撮っているそうで、猫への愛情が感じられる作品が並んでいます。いくつかのコーナーに分かれていましたので、簡単にですが各コーナーの趣旨などをご紹介していこうと思います。
<1 世界を歩く>
まずは世界各国の町並みと共に写った猫達のコーナーとなっていました。ギリシャ、イタリア、トルコ、モロッコ、アメリカ、キューバの猫の写真が並んでいます。
[ギリシャ]
ここには深い青色の空と海が印象的なギリシャの風景を背景に、猫達が壁から壁へとジャンプする瞬間を捉えた写真などが並んでいました。ミコノス島やサントリーニ島の美しい風景や白い壁の建物など、ギリシャの魅力も見どころです。向こうの猫はどんな猫だろう?と思ったら、普通に近所にいそうな猫でちょっと驚き。 猫はどこに行っても猫なんですね…w
[イタリア]
こちらはローマやシチリアの猫を撮ったコーナー。心なしか猫もオシャレな雰囲気…w 仲のいい猫達やお散歩をする猫を撮った写真に混じって、遺跡や古いた建物をバックに佇む猫の写真もあり、流石は歴史ある国の猫だ…と妙に感心してみたり。 遺跡に猫は若干シュールに感じますw
[トルコ]
こちらはトルコの街の雑踏の中の猫達が写されていました。水をもらったりして人々から愛されている感じがするかな。こちらも街の風景に溶け込んで異国情緒溢れる作品となっていました。カッパドキアを背景にする猫なんて本当にいるのかなw
[モロッコ]
こちらは砂漠の風景を背景にした猫たちの写真が並んでいました。古い城壁の壁を歩いている猫などは結構野性的な目をしているように見えました。しかし子猫の可愛さは世界共通で、非常にキュートです。砂漠の中を歩く猫の写真もあり、こちらも面白い光景でした。
[アメリカ]
こちらは日常にいる猫達が撮られた感じの作品が多かったかな。家の中や河川敷、古い家の前などにいる猫たちが写っています。中にはアリゲーターと戯れている猫の写真があって驚きましたが、これは偽物のアリゲーターとのことでちょっと安心w
[キューバ]
こちらは南国キューバの猫達ののどかな日常が写されていました。餌を貰ったり撫でられたり、やはり彼の地でも人々に愛されています。街には50年代のアメ車が並んでいる風景などもあり、タイムスリップしたような感じも魅力的でした。
<2 日本を歩く -四季の猫達>
続いては日本の猫を撮ったコーナー。やはり日本全国の様々な土地で撮られていて、猫の可愛さと共に四季の移ろいを感じさせる作品が並んでいました。
[春]
ここには桜などの花と一緒に映る猫達が並んでいました。何だか眠そうな猫が多いかなw 匂い付けしたり、はしゃいだり、伸びをしたりとのんびりと楽しげな雰囲気の作品が続きました。
[夏]
こちらは猫の苦手な夏の写真です。沖縄の竹富島の写真が中心で、日陰に隠れたり シーサーのように門柱で寝ていたり、浜辺で遊んでいたりと、暑さにめげずにマイペースな猫達です。他にも長野の猫の写真もあり、そちらは緑が多くて涼しげでした。
[秋]
こちらは奈良や京都の宮古などの猫の写真が並ぶコーナーで、お寺、夕日、柿などと共に写っていて、どこか郷愁を誘われます。秋の猫も眠るような写真が多かったかな。
[冬]
冬のコーナーは青森の雪の中の猫や、澄み切った空と富士山を背景にした猫の写真などが並んでいました。枯れ木や雪を背景にしたものが多く、流石に寒さを感じます。猫たちは一箇所に沢山集まったり、雪の中を歩いていたりと、意外と寒さに耐えて健気な感じを受けました。
<3 わが家の猫たち-寝食を共に>
ここには岩合光昭 氏の身近な猫たちの写真が並んでいました。海ちゃんというボールで遊ぶ茶色と白の猫、目の鋭いにゃんきっちゃんという白猫(岩合氏の娘の猫)、柿右衛門という三毛猫(この子も目つきが鋭いけど可愛い)、今飼っているクナという茶色い猫などの写真が並んでいました。家族としての愛情が感じられる写真ばかりです。
最後にインタビューと猫を撮影しているところを撮った映像が流れていました。また、展覧会を出るとショップも充実していて、様々な猫グッズを販売していました。私が行った時はたまたまサイン会もやっていたようです。
ということで、猫好きにはたまらない写真展だったと思います。猫の可愛さだけでなく、各地の営みや動きなども見られたのが面白かったです。誰もが観て楽しめる内容なので、猫好きの人はチェックしてみると良いかもしれません。
参照記事:★この記事を参照している記事
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前回ご紹介した宇都宮美術館の展示を観た後、宇都宮駅行きのバスを途中下車して有名な餃子屋さんの「宇都宮みんみん」に行ってきました。

【店名】
宇都宮みんみん
【ジャンル】
【公式サイト】
http://www.minmin.co.jp/
食べログ;http://tabelog.com/tochigi/A0901/A090101/9000045/
※営業時間・休日・地図などは公式サイトでご確認下さい。
【最寄駅】
JR宇都宮駅/東武宇都宮駅
【近くの美術館】(どれも近いというほどでもありません)
宇都宮美術館
栃木県立美術館
栃木県立博物館
【この日にかかった1人の費用】
720円程度
【味】
不味_1_2_3_④_5_美味
【接客・雰囲気】
不快_1_2_③_4_5_快適
【混み具合・混雑状況(土曜日17時半頃です)】
混雑_①_2_3_4_5_快適
【総合満足度】
地雷_1_2_3_④_5_名店
【感想】
お店の前に行列ができていて15分くらい待って通されました。ここは有名なお店で、以前行った時も行列だったので、少なくとも土日は同じように混んでいると思われます。前は諦めて近くの「正嗣 宮島本店」(こちらも有名なお店)に行きましたが、今回は粘ってみましたw
参考記事:正嗣 宮島本店 (宇都宮界隈のお店)
お店の中はこんな感じ。

結構席数が多いので行列の割に回転が早いのかも。
この日、焼き餃子・水餃子・揚餃子(それぞれ240円)を頼みました。
まずは焼き餃子

パリっとした焼き具合で、中はジューシーです。具の味が美味しくて、これにはかなり満足できました。
続いて水餃子。

こちらはつるっとしていて食べやすく、焼き餃子と同じ位美味しかったです。
こちらは揚餃子。

これは意外と皮が厚くて硬いので皮と具が別々になってしまう感じかな。タレもつけづらかったw
ということでオススメは焼き餃子と水餃子でした。このお店も確かに美味しいお店で満足できました。しかも安いしw この日は2軒の餃子屋さんに行きましたが、やはり宇都宮に行ったら餃子は食べておきたいところです。

【店名】
宇都宮みんみん
【ジャンル】
【公式サイト】
http://www.minmin.co.jp/
食べログ;http://tabelog.com/tochigi/A0901/A090101/9000045/
※営業時間・休日・地図などは公式サイトでご確認下さい。
【最寄駅】
JR宇都宮駅/東武宇都宮駅
【近くの美術館】(どれも近いというほどでもありません)
宇都宮美術館
栃木県立美術館
栃木県立博物館
【この日にかかった1人の費用】
720円程度
【味】
不味_1_2_3_④_5_美味
【接客・雰囲気】
不快_1_2_③_4_5_快適
【混み具合・混雑状況(土曜日17時半頃です)】
混雑_①_2_3_4_5_快適
【総合満足度】
地雷_1_2_3_④_5_名店
【感想】
お店の前に行列ができていて15分くらい待って通されました。ここは有名なお店で、以前行った時も行列だったので、少なくとも土日は同じように混んでいると思われます。前は諦めて近くの「正嗣 宮島本店」(こちらも有名なお店)に行きましたが、今回は粘ってみましたw
参考記事:正嗣 宮島本店 (宇都宮界隈のお店)
お店の中はこんな感じ。

結構席数が多いので行列の割に回転が早いのかも。
この日、焼き餃子・水餃子・揚餃子(それぞれ240円)を頼みました。
まずは焼き餃子

パリっとした焼き具合で、中はジューシーです。具の味が美味しくて、これにはかなり満足できました。
続いて水餃子。

こちらはつるっとしていて食べやすく、焼き餃子と同じ位美味しかったです。
こちらは揚餃子。

これは意外と皮が厚くて硬いので皮と具が別々になってしまう感じかな。タレもつけづらかったw
ということでオススメは焼き餃子と水餃子でした。このお店も確かに美味しいお店で満足できました。しかも安いしw この日は2軒の餃子屋さんに行きましたが、やはり宇都宮に行ったら餃子は食べておきたいところです。
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Author:21世紀のxxx者
多分、年に70~100回くらい美術館に行ってると思うのでブログにしました。写真も趣味なのでアップしていきます。
関東の方には休日のガイドやデートスポット探し、関東以外の方には東京観光のサイトとしてご覧頂ければと思います。
画像を大きめにしているので、解像度は1280×1024以上が推奨です。
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