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最近観た展示(2014年6月) まとめ

今年も早くも前半が終了しましたが、忙しさは相変わらずで更新が滞ってしまっています。取り急ぎ、6月に観た展示について簡単にご紹介していこうと思います。
今回は以下の4つです。

  ジャック・カロ―リアリズムと奇想の劇場(国立西洋美術館)
  非日常からの呼び声 平野啓一郎が選ぶ西洋美術の名品(国立西洋美術館)
  うつわとかびん(上原近代美術館)
  デュフィ展 絵筆が奏でる 色彩のメロディー(Bunkamuraザ・ミュージアム)




 ジャック・カロ―リアリズムと奇想の劇場(国立西洋美術館)


【展覧名】
 ジャック・カロ―リアリズムと奇想の劇場

【公式サイト】
 http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2013callot.html

【会場】国立西洋美術館
【最寄】上野駅(JR・東京メトロ・京成)


【会期】2014年4月8日(火)~6月15日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間30分程度

【混み具合・混雑状況(土曜日13時頃です)】
 混雑_1_2_③_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
この展示は既に終了しています。混んでいたわけではないのですが、小さめの作品が多い為たまに行列ができるような感じでした。

この展示は17世紀の版画家ジャック・カロの版画作品が並ぶもので、主に西洋美術館が所蔵する品で構成されていました。40数年の生涯で1400点以上も作品を残したそうですが、1点1点の出来は緻密で、題材も多岐に渡っていました。(入口で虫眼鏡を貸してくれるくらい小さかったw) 版画展ということで若干地味な印象はありましたが、ジャック・カロは版画の技術革新にも貢献した人物で、単に細かいだけでなく微妙な陰影の強弱など表現力に目を見張るものがあり、参考になりました。これはちょっと美術好き向けの展示だったかな。下階はもう一つの展示となっていましたので、次に紹介致します。




 非日常からの呼び声 平野啓一郎が選ぶ西洋美術の名品(国立西洋美術館)

【展覧名】
 非日常からの呼び声 平野啓一郎が選ぶ西洋美術の名品

【公式サイト】
 http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2014hirano.html

【会場】国立西洋美術館
【最寄】上野駅(JR・東京メトロ・京成)


【会期】2014年4月8日(火)~6月15日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間30分程度

【混み具合・混雑状況(土曜日14時半頃です)】
 混雑_1_2_3_④_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
この展示は既に終了しています。こちらはジャック・カロ展と共に開催されていた、特別展室の下階を使った展示で、西洋美術館が持つ常設の作品から作家の平野啓一郎 氏が選んだ品々を並べるという内容でした。芥川賞作家であり非常に美術に造詣の深い方が選んだだけあって名品ばかりだったのですが、テーマをいくつか設けてそれに沿った作品を選ぶという感じでした。詩的な解釈も添えられているので何となく繋がりが見えるようにも思える一方で、絵の系統や時代でテーマを組んでいるわけではないので、あまり詳しくない方には難しい所もあったのではないかと思います。見慣れた作品も新たな解釈で違って見えるという面白い企画でした。




 うつわとかびん(上原近代美術館)

【展覧名】
 うつわとかびん

【公式サイト】
 http://www.uehara-modernart.jp/calendar/ca.html
 http://www.uehara-modernart.jp/calendar/list2014-1.pdf

【会場】上原近代美術館(静岡県)
【最寄】無し


【会期】2014年3月18日(火)~6月22日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間00分程度

【混み具合・混雑状況(平日15時頃です)】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
こちらは伊豆の下田に旅行中に立ち寄った展示で既に終了しています。最寄り駅からバスで30分くらいだったかな… かなり公共交通の便は厳しい所にあります(この美術館の運営母体である大正製薬の創業者の一家がこの辺に住んでいた為、その場所に建てたそうです) 平日だったこともあって貸切状態でした。

この展示はその名の通り、器や花器の花を描いた静物画が並んでいたのですが、予想以上に良い作品が多く、有名画家の作品が大半でした。セザンヌ、ルドン、マティス、ブラックなどの他に、梅原龍三郎、安井曾太郎などの日本の洋画家の作品もあり、コレクションの充実ぶりが伺えました。常設にもモネやピサロなどもあったりして粒ぞろいです。

なお、カフェ等は無いのが残念。周りに何も無いので欲しかったw 隣には仏教美術の美術館もありますが、今回は時間の都合上行きませんでした。




 デュフィ展 絵筆が奏でる 色彩のメロディー(Bunkamuraザ・ミュージアム)


【展覧名】
 Bunkamura25周年特別企画
 デュフィ展 絵筆が奏でる 色彩のメロディー

【公式サイト】
 http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/14_dufy/index.html
 http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/14_dufy.html

【会場】Bunkamuraザ・ミュージアム
【最寄】渋谷駅/京王井の頭線神泉駅


【会期】2014/06/07(土)~7/27(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 2時間00分程度

【混み具合・混雑状況(日曜日14時半頃です)】
 混雑_1_2_③_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_4_⑤_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_4_⑤_満足

【感想】
予想以上に多くのお客さんで賑わっていました。とは言え、列が出来ている所はそれほどなく比較的快適に鑑賞することができました。この展示は前期後期で若干の展示替えがあるようで、私が観たのは前期の内容です。


この展示は指折り数えて待っていたのですが、期待以上に見応えがありました。デュフィというと明るい色面と軽やかな輪郭で描かれた作品を思い起こしますが、この展示ではそこだけをフォーカスするのではなく、版画やテキスタイル、家具などに至るまで様々な作品が並んでいました。勿論デュフィらしい作風の作品も素晴らしく、品揃えに満足できました。 ちょっと解説は簡素でデュフィはいかなる人物でどう考えて描いていたのかという部分は薄かったようにも思えましたが、版画やテキスタイルで得た技術を再び絵画に応用する様子などがよく分かり、今まで知らなかったデュフィを知る機会となっていました。 これはかなり満足度が高い展示でした。




ということで、6月は旅行や体調不良であまり観て周れませんでしたがデュフィ展という素晴らしい展示を観ることができました。7月はオルセー美術館展や台湾故宮展など大注目の展示がありますので、そろそろ本格復帰を目指したいと思います(会社の下半期の体制次第ですがw)



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