関東近辺の美術館めぐり ~美術・美景・美味を楽しむブログ~

【国立西洋美術館】の案内 (常設 2018年03月)

前回ご紹介した展示を観た後、国立西洋美術館の常設も観てきました。また新収蔵品が増えてきていましたので、それと合わせて今までご紹介していない作品を写真を使ってご紹介していこうと思います。

公式サイト:
 http://collection.nmwa.go.jp/artizeweb/search_5_area.do

 ※常設展はフラッシュ禁止などのルールを守れば撮影可能です。(中には撮ってはいけない作品もあります。)
  掲載等に問題があったらすぐに削除しますのでお知らせください。

参考記事
 国立西洋美術館の案内 (常設 2017年11月)
 国立西洋美術館の案内 (常設 2011年10月)
 国立西洋美術館の案内 (常設 2011年07月)
 国立西洋美術館の案内 (常設 2010年10月 絵画編)
 国立西洋美術館の案内 (常設 2010年10月 彫刻編)
 国立西洋美術館の案内 (常設 2010年06月)
 国立西洋美術館の案内 (常設 2010年02月)
 国立西洋美術館の案内 (常設 2010年01月)
 国立西洋美術館の案内 (常設 2009年10月)
 国立西洋美術館の案内 (常設 2009年04月)

テオドール・シャセリオー 「アクタイオンに驚くディアナ」
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こちらは去年この美術館で展示があったシャセリオーの作品で2017年度の新収蔵品です。シャセリオーは新古典主義とロマン派の橋渡し的な存在で、アングルに師事して絵画のナポレオンになるとまで言われた画家です。これはオウィディウスの変身物語から取材したもので、ディアナとニンフが水浴しているのを覗いた狩人アクタイオンが鹿に変えられるというシーンを描いたものです。裸体表現は批評に見事で、アングルからの影響も感じるかな。後ろで鹿人間になってる様子などドラマチックな部分はロマン派的な要素も感じました。非常に素晴らしいコレクションが増えて嬉しい限り。
 参考記事:シャセリオー展―19世紀フランス・ロマン主義の異才(国立西洋美術館)

エドガー・ドガ 「舞台袖の3人の踊り子」
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こちらは2016年度の新収蔵品。ドガの代名詞とも言える踊り子を描いた作品で、素早く軽やかなタッチが洒落た雰囲気を出しています。後ろに立っている男性はパトロンでしょうか。代表作のエトワールにもこうした男性が描かれていますが、こういう華やかな舞台の陰の部分も描いている所に都会的な感覚があるように思います。

レオン・ボナ 「ド・ラ・バヌーズ子爵夫人の肖像」
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こちらは2015年の新収蔵品で、フランスのアカデミスムの画家ボナによる作品です。この時代の画家は日本では印象派ばかり紹介されますが、ボナのもとでロートレックやカイユボットも学んでいた時期があるようです。画風としてはアカデミスムらしく非常に丹念に写実的に描いていて、落ち着いた雰囲気があります。背景が闇なのに浮かび上がるようで黒衣が沈み込まないのが見事でした。

ジョルジュ・デヴァリエール 「聖母の訪問」
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こちらの作品は数年前から観るようになった気がしますが、旧松方コレクションだったようです。象徴主義や表現主義などを変遷した宗教画家で、ステンドグラスなんかも手がけていたそうです。ギュスターブ・モローらに師事したらしく、この絵でも幻想的な雰囲気からちょっとその影響が感じられるかな。題材は聖母マリアが洗礼者ヨハネの母エリサベトを訪れた話で、背景には天使たちも祝福しています。中央の2人はやや写実的に、天使は霊的に描かれているなど観れば観るほど発見のある面白い作品です。

ピエール=オーギュスト・ルノワール 「横たわる浴女」
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こちらは元々はルノワールに師事した梅原龍三郎が所蔵していた作品。背景は溶け込むような感じですが、意外と裸体はくっきりしているかな。顔や体つきも含めてこれぞルノワールという感じでした。

ピエール=オーギュスト・ルノワール 「ばら」
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これは以前からありましたが久々に観た気がします。小品であるものの薔薇の可憐さがよく表されていて、粗目のタッチなのに花弁が幾重にもなっているように見えるのが流石です。リズム感すら感じる配置も好みでした。

アンドレ・ドラン 「果物」
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こちらは寄贈作品で、見覚えが無かったので最近増えたのかな? フォーヴィスムらしい濃いめの色彩ですが、この絵では滑らかで艶のある感じに仕上がっています。ドランは日本ではそれほど多く見かけることはないですが、フランスの美術館では結構厚めに展示されたりしているので、日本でも今後更に評価されて行くんじゃないかな。非常に素晴らしい作品です。


ということで、また素晴らしいコレクションが加わったりしていて嬉しい限りです。撮影不可でしたが今回はモネの部屋でも京都国立近代美術館のコレクションなんかもあったので、目新しい感じがありました。こちらも特別展のチケットで入ることができますので、ベラスケスの展示に行かれる方は是非 常設も観ることをお勧めします。


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マーグ画廊と20世紀の画家たち―美術雑誌『デリエール・ル・ミロワール』を中心に 【国立西洋美術館】

今日は写真多めです。前回ご紹介したベラスケスの展示を観た後、国立西洋美術館の常設にある版画素描展示室で「マーグ画廊と20世紀の画家たち―美術雑誌『デリエール・ル・ミロワール』を中心に」を観てきました。この展示は撮影可能でしたので、写真を使ってご紹介していこうと思います。

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【展覧名】
 マーグ画廊と20世紀の画家たち―美術雑誌『デリエール・ル・ミロワール』を中心に 

【公式サイト】
 http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2018marg.html

【会場】国立西洋美術館 版画素描展示室
【最寄】上野駅

【会期】2018年2月24日(土)~2018年5月27日
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間40分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
空いていて快適に鑑賞することができました。

さて、この展示は第二次世界大戦の直後にパリで設立された「マーグ画廊」に関連する版画展です。マーグ画廊はエメ・マーグと妻のマルグリットによって設立され、20世紀を代表する画家たちと親交を結ぶと共に若手に発表の機会を提供するなど 戦後フランスの美術界を牽引した画廊だそうで、大画廊へと発展していったそうです。エメ・マーグは元々小さな版画工房を営んでいたそうで、出版事業に情熱を注ぎ1946年に「デリエール・ル・ルミロワール(鏡の裏)」を創刊し、1982年の終刊まで253号が刊行されたそうです。「デリエール・ル・ルミロワール」は画廊での展覧会のカタログでもあり、精巧な複製の作成や同時代の文筆家の詩や論評を組合せたり、本誌のためにオリジナルリトグラフが作成されるなど 様々な試みがあったようで、この展示では「デリエール・ル・ルミロワール」と共にマーグ画廊とゆかりの深い6人の版画作品を展示していました。詳しくは気に入った作品の写真を使ってご紹介していこうと思います。

ゲール・ヴァン・ヴェルデ 「デリエール・ル・ミロワール 第1号(1946年12月刊)表紙」
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こちらは記念すべき創刊号。マティスの提案によって行われた「黒はひとつの色彩である展」のカタログとして発刊されたようで、モノクロの先進的な表紙となっています。

まずはボナールから紹介されていました。エメ・マーグとマルグリットは南仏のカンヌでアルテという版画工房を営んでいたそうで、カンヌの近くのル・カネに住んでいたボナールと出会う機会があり、それによってマーグに転機が訪れたようです。

ピエール・ボナール 「『インゼル・ポートフォリオ』:大通り」
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簡素化された描写が軽やかで、通りの喧騒が伝わってきそうな感じがします。ボナールらしさが版画でも活きた感じ。

ピエール・ボナール 「デリエール・ル・ミロワール 第158-159号(1966年4月刊)《『ラ・ルヴュ・ブランシュ』誌のためのポスター》(表紙)」
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こちらは1894年の作品ですが、ボナールの死後に回顧展を行った際に表紙に採用したそうです。ボナールもエメ・マーグの版画技術を高く評価していたそうです。

続いてマティスもありました。マティスも南仏のヴァンスに住んでいた時にボナールの紹介で知り合ったそうです。マーグ画廊の最初の個展がマティスだったというのだから物凄いスタートダッシュですw

アンリ・マティス 「版画を彫るアンリ・マティス」
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版画を一心不乱に掘る自画像。ちょっと目が怖いくらい真剣ですw

アンリ・マティス 「木かげの長椅子の若い女」
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こちらは着色されていませんが、マティスっぽさがよく伝わる作品。マティスは数点しか展示されていませんでしたが、いずれも簡素な線描で優美に表現されていて、流石としか言いようがありません。私の最も好きな画家の筆頭候補です。

続いてはキュビスムの創始者の1人ブラックの作品が並んでいました。ブラックはマティスの娘の紹介で出会ったそうで、専属契約も結んでいたようです。

ジョルジュ・ブラック 「フォックス」
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右のあたりにFOXという文字の入った作品。ブラックならではの画風ですが、まだ若い頃の雰囲気があります。(これは1911年に描かれたものを復活させたものです。) 幾何学の組み合わせがリズミカルで好みでした。

ジョルジュ・ブラック 「デリエール・ル・ミロワール 第138号(1963年5月刊)《たばこの箱》」
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こちらもブラック。非常に洒落た雰囲気で、ピカソとは違った落ち着きと調和を感じさせます。

ジョルジュ・ブラック 「デリエール・ル・ミロワール 第138号(1963年5月刊)《パピエ・コレ》」
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ブラックは良い作品が多く、これも先程と同じ号のようです。コラージュや多面的な捉え方など、版画においてもブラックらしさがよく出ています。

ジョルジュ・ブラック 「葉、色、光」
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こちらはちょっと驚いた作品。色は独創的ですが、あまりキュビスムっぽくなくてこういう作風もあったんですね。

続いてはシャガールのコーナー。大戦中はアメリカに亡命していたシャガールですが、1948年にフランスに帰国していて、マーグはシャガールの娘に連れられてアトリエを訪れて専属契約を結んだそうです。

こんな感じでシャガールの作品がずらりと並んでいました。デリエール・ル・ミロワールに最も多くオリジナル版画を残したのはシャガールだったそうです。
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リトグラフに熱中したシャガールだけあって、リトグラフでもその色合いは油彩に近いものを感じます。

マルク・シャガール 「デリエール・ル・ミロワール 第66-67-68号(1954年6月刊)《花咲く河岸》」
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この深い色彩が油彩にも負けない情感を生み出していました。モチーフもお馴染みのものが多かったかな。

マルク・シャガール 「赤い鶏」
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鶏もシャガールの得意の画題です。こちらは元々はデリエール・ル・ミロワールのために制作されたものが、後に単独作品として発行されたのだとか。

続いては今回のポスターにもなっているミロの作品が並んでいました。ミロは1947年にマーグ画廊で開催された「シュルレアリスム国際展」に参加したそうで、この展示を企画したブルトンやデュシャンの紹介で出会ったようです。

ジョアン・ミロ 「デリエール・ル・ミロワール 第14-15 号(1948年11月刊)表紙
・裏表紙」

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この明るく伸びやかな色合いが版画でもしっかり表現されています。裏表紙がすごく自由な感じw

ジョアン・ミロ 「デリエール・ル・ミロワール」 (発行年を失念…)
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恐らく星や月などミロの絵でよく出てくるモチーフを描いたものだと思います。軽やかな色彩が非常に洒落ています。

ジョアン・ミロ 「デリエール・ル・ミロワール 第87-88-89号(1956年6月刊)表紙」
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こちらは今回のポスターにもなっている作品。文字の部分はミロ-アルティガスと書かれているそうで、アルティガスとはミロの同郷の友人で陶芸家らしく、アルティガスとその息子が作った陶芸作品をマーグ画廊で発表していたようです。それにしてもこの独特の色の組み合わせが天才的です。

最後はカンディンスキーのコーナーです。カンディンスキーは特にマーグ画廊と知り合いという訳ではなく、1944年には亡くなっています。しかしカンディンスキーの妻のニーナがマーグ画廊を信頼して亡き夫の作品の販売・管理を委託したという経緯で個展が開催されるようになったようです。当時は今ほど他の画家に比べて知名度が無かったらしいのでマーグ画廊が果たした役割は大きかったのかも。

ワシリー・カンディンスキー 左:「『小さな世界』: IV」 右:「『小さな世界』: VI」
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ここには「小さな世界」という作品が12点ほど並んでいます。3つの異なる版画技法を使い分けていたようで、それぞれ雰囲気が違いつつも一目でカンディンスキーだとわかる個性がありました。何とも躍動感ある抽象画です。

ワシリー・カンディンスキー 「デリエール・ル・ミロワール 第60-61号(1953年10月刊)《「白の上に II」のための習作》」
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こちらも意味は分かりませんが、抽象とも具象とも言えないものが踊るように響きあっているのが非常に心地良かったです。


今回の展示にはありませんでしたが、マーグ画廊は他にもレジェやジャコメッティ、コールダーなどとも懇意にしていたようです。


ということで、それほど規模は大きくないものの、巨匠の版画がぎゅっと詰まった展示となっていました。マーグ画廊という存在を知ることができたのも参考になり、これまでになかった切り口だったように思います。この展示は常設扱いなので無料観覧日に観ることができたり、ベラスケスの展示の半券で入ることもできますので、期間内に国立西洋美術館に行く機会があったら覗いてみると楽しめるのではないかと思います。予想以上に面白い展示でした。



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プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光 (感想後編)【国立西洋美術館】

前回に引き続き国立西洋美術館の「日本スペイン外交関係樹立150周年記念 プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光」についてです。前半は3章までご紹介しましたが、今日は残りの4~7章をご紹介していこうと思います。まずは概要のおさらいです。
 前編はこちら

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【展覧名】
 日本スペイン外交関係樹立150周年記念
 プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光

【公式サイト】
 https://artexhibition.jp/prado2018/
 http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2018prado.html

【会場】国立西洋美術館
【最寄】上野駅

【会期】2018年2月24日(土)~2018年5月27日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 2時間00分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_②_3_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_4_⑤_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
前半は上階の内容についてでしたが、後半は下階と上階に戻ってくる部屋についてです。後半も気に入った作品と共に簡単にご紹介していこうと思います。


<IV 宮廷|THE COURT>
この章は宮廷の人物を描いた作品が並んでいました。宮廷における美術は王や国の権力を示す意味もあり、フェリペ4世は40年で3000点以上の絵画を収集したコレクターでもありました。ここではそうした時代に描かれた作品が並んでいました。

ディエゴ・ベラスケス 「狩猟服姿のフェリペ 4世」
こちらは猟銃を持って猟犬を従えるフェリペ4世の立ち姿を描いた作品です。ちょび髭をはやしていて、顎が長いのはハプスブルク家の人々の特徴かな。 割と質素な服を着ているのですが、これは当時 財政難だったこともあって質素倹約を求められていたのが背景にあるようです。また、こうした狩猟の絵は軍事的資質を示す目的もあるようで、ただの肖像にも様々な意味が込められているようです。私には威厳があるというよりは洒落た人物に見えましたw

ディエゴ・ベラスケス 「バリェーカスの少年」
こちらは3等身くらいの小さな大人の男性を描いた作品です。ちょっと見下ろすような目線でこちらを観ていて粗末な身なりに見えます。これは宮廷内にいた矮人という発達障害の人で、知的障害もあったようです。当時の宮廷ではこうした人たちを貴族の引き立て役として道化師などと共に従えていたようです。あまり良い趣味とは思えない風習ですが、ベラスケスはつぶさにそれを描写していて、やや狂気を感じさせる表情で描いていました。

この隣には同様の矮人と共に貴婦人を対比的に描いた作品もありました。これは分かりやすく引き立て役になっています。また、この先には同時代の画家による大画面の作品も並んでいて見ごたえがありました。

この章の最初のあたりで、解説機で面白い話がありました。ベラスケスは画家だけでなく官僚としても活躍した人物だったのですが、相当な野心家だったそうです。平民出身だったもののどんどん出世して、サンディエゴ騎士団の団長(平民出身ではなれないはずの地位)にもなったそうです。


<V 風景|THE LANDSCAPE>
続いては風景に関するコーナーです。この時代、風景を描いた作品は稀でしたが、愛好家には人気があったようです。フランシスコ・コリャンテスなどは独立した風景画をイタリアとフランドルの折衷した様式で描いていたようで、ここにはそうした時代の風景が描き込まれた作品が並んでいました。

ディエゴ・ベラスケス 「王太子バルタサール・カルロス騎馬像」
こちらは今回の展示のポスターにもなっている、小さな王子が馬に乗った姿を描いた作品です。パッと見たら人物像だろ?という感じですが、割と背景も描き込まれていて、空気遠近法で霞む山なども観られます。前回ご紹介した「マルス」でも使われていた粗いタッチの描写も観られ、離れてみると情感があるという印象派の先鞭とも言える部分もあります。それにしても可愛くて凛々しい王子様で、今回の展示でも特に見栄えのする作品なのは間違いないと思いますが、これは6歳の頃に両親の希望で描かれたそうです しかし、その後17歳の頃に若くして亡くなったそうで、ちょっと意外な運命ですね…。

クロード・ロラン  「聖セラピアの埋葬のある風景」
この辺にはクロード・ロランもありました。古代遺跡のような風景の中、埋葬される人物が小さく描かれています。柔らかい明暗の表現で、一種の理想郷のようにも見えるかな。これは確かに人物よりも風景に目が行く作品でした。
 参考リンク:公式サイトの「展覧会構成」

フランシスコ・コリャンテス 「羊飼いの礼拝のある冬景色」
こちらはキリスト誕生時の羊飼いの礼拝を主題にした作品ですが、右半分は冬景色が描かれています。遠近感のある表現で、確かにフランドル風の作風と主題になっているように思えました。割とこの時代は主題は宗教でも実質は風景が主役という作品もあったのかもしれません。
 参考記事:ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜 感想前編(東京都美術館)

デニス・ファン・アルスロート  「ブリュッセルのオメガング もしくは鸚鵡(オウム)の祝祭:職業組合の行列」
こちらは横5mくらいの大作で、画面中に物凄い数の人々が幾重にも連なる行列になって描かれています。これは祝祭の行列のようで、背景の建物では見物人が観ているのですが、こちらも数え切れないほどの人数です。しかし、その表情は1人1人違っていて、いずれも生き生きとしていて驚きました。たまに長い竿みたいなのを掲げている人がいるのですが、これは職業組合のシンボルを掲げているとのことでした。盛大な祭りの賑わいがよく伝わる作品です。


<VI 静物|THE STILL LIFE>
続いては静物画です。静物画も風景画同様に絵画の題材としては格下と考えられていたのですが、この時代頃から徐々に盛り上がっていったジャンルです。この時代のスペインでは「ボデゴン」という現代では静物画を意味するスペイン独特の風俗画が描かれたようです。こうした静物をベラスケスが描いたかは分かりませんが初期には静物も描かれた風俗画も手がけていたそうです。(この章にはベラスケスの作品はありません)  ここにはそうした時代の静物画が並んでいました。

フェリペ・ラミーレス 「食用アザミ、シャコ、ブドウ、アヤメのある静物」
こちらは暗闇を背景に、窓枠みたいなところに置かれているタイトル通りのものが並んだ静物画です。質感表現やくっきりした明暗によってかなりリアルな描写となっていて、壁に飾ってあったら本物と見間違えるのではないか?というちょっとトリックアート的な要素もありました。この辺もフランドルの静物なんかを思い起こすものがあったように思います。

ヤン・ブリューゲル(父) 「花卉」
花瓶に溢れんばかりの花々が入っている様子が描かれた静物画です。白、赤、青、黄色、ピンクと色とりどりで華やかな一方、ちょっと萎れていたり周りに落ちた花もあって、老いや死を感じさせる部分もあります。花のブリューゲルと呼ばれたヤン・ブリューゲル(父・1世)の作品だけあって精緻で可憐な雰囲気の作品でした。
 参考記事:ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜 感想後編(東京都美術館)


<VII 宗教|THE RELIGION>
最後は宗教画のコーナーです。この時代の絵画の花形と言えばやはり宗教画で、宗教改革の頃に対抗宗教改革の一環として分かりやすく信仰心を掻き立てるような宗教画が求められました。テネブリズムという明暗のコントラストを強調した様式が流行したようで、ここにはそうした時代の作品が並んでいました。

ディエゴ・ベラスケス 「東方三博士の礼拝」
こちらはイエス・キリスト誕生時の東方三博士の礼拝をテーマにした作品です。ベラスケスが20歳の頃に描いた作品だそうで、明暗が非常に強くてベラスケスの他の作品と比べると作風がちょっと違うように見えます。(これがテネブリズムだと思います) 画中の跪いている博士はベラスケス自身の自画像と考えられているようで、キリストは自分の娘、マリアは妻をモデルにしているようです。キリストは光っていて気品もあるけど、割と普通の子のようにも見えるのはそのせいかも知れません。ベラスケスっぽくはないけど面白い作品でした。

ペーテル・パウル・ルーベンス 「聖アンナのいる聖家族 」
こちらは幼子イエスを抱いたマリアと、背後に聖アンナと養父ヨセフを描いた作品で、イエスから出る明るい光を感じます。瑞々しい肌の表現などはルーベンスならではの持ち味がよく出ていて、それだけでも見栄えがします。一方で親しげな表情をしているのは普通の人間っぽい感じもするかな。この絵では等身大で観るものに直接訴えかけるという意図もあるようで、対抗宗教改革の影響も見て取れるようでした。

バルトロメ・エステバン・ムリーリョ 「小鳥のいる聖家族」
ムリーリョもありました。この章の充実ぶりは中々凄い。こちらは幼子イエス(と小鳥)、マリア、ヨセフ、白い犬が描かれた作品なのですが、これが聖家族なの?というくらい庶民的な雰囲気で描かれています。服の色も赤と青で描かれるのが一般的ですが、ここでは普通の当時の服と思われるものを着ています。宗教っぽさがほどんどなく、仲の良い家族と言った感じに見えましたが、やはりムリーリョだけあって気品も感じられました。


ということで、ベラスケスだけでなく同時代の画家や宮廷文化、当時の世相なども知ることのできる展示でした。割とベラスケス以外も有名画家や良い作品が多いので、見応えがありました。会期が長めになっていますので、西洋絵画が好きな方は是非足を運んでみてはと思います。


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プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光 (感想前編)【国立西洋美術館】

3週間ほど前の土曜日に、上野の国立西洋美術館で「日本スペイン外交関係樹立150周年記念 プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光」を観てきました。見どころの多い展示でメモも多めに取ってきましたので、前編・後編に分けてご紹介していこうと思います。

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【展覧名】
 日本スペイン外交関係樹立150周年記念
 プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光

【公式サイト】
 https://artexhibition.jp/prado2018/
 http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2018prado.html

【会場】国立西洋美術館
【最寄】上野駅

【会期】2018年2月24日(土)~2018年5月27日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 2時間00分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_②_3_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_4_⑤_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
開催された次の週に早速行ってきたのですが、既に多くのお客さんで賑わっていて所によっては人だかりができるような感じでした。少し待てば観られる程度でしたが、今後(特に会期末)は更に混んでくると思われますので、スケジュールには余裕を持ってお出かけすることをお勧めします。

さて、この展示はスペインの生んだ17世紀の巨匠ベラスケスの作品7点を軸に、マドリードのプラド美術館が誇る同時代の名画を70点紹介する内容となっています。ベラスケスは国王フェリペ4世のお抱えの画家でありながら優秀な官僚でもあった為、残された絵画は120点程度と少なく、その多くは宮廷に伝わったこともあり 日本でこれだけ一気に観られるチャンスは滅多に無いと言えます。今回はそんな貴重な絵画と共に17世紀スペインの絵画の動向なども観られる趣旨で、構成は題材ごとに章立てされていました。詳しくは各章ごとに気に入った作品と共にご紹介していこうと思います。


<I 芸術|THE ART>
まずは芸術そのものについてのコーナーです。ここには権威付けの為に絵の中で絵画や画家の地位を高める意味を込めてる作品が並んでいました。

ディエゴ・ベラスケス 「フアン・マルティネス・モンタニェースの肖像」
こちらはヘラを使って彫刻を造る黒衣の男性を描いた作品です。彫刻はベラスケスも仕えたフェリペ4世の像らしく、彫刻家はこちらをチラッと振り返って手を止めているように思います。まるで自分が画家自身の視点にいるような感覚を覚えて、彫刻家・画家・鑑賞者の関係性が面白く感じられます。それにしてもベラスケスの黒の使い方は流石で、黒衣でも光沢があるように見える絶妙な表現となっていました。

ホセ・ガルシア・イダルゴ 「無原罪の聖母を描く父なる神」
こちらはマリアの絵を描いている神をテーマにした作品。周りには沢山の天使たちの姿もあり、天国の様子でしょうか。マリアを作った神もまた画家だと言わんばかりの強気な作品に思えますが、こうして宗教と結びつけて画家たちが権威付けを行っていた様子が伺えました
 参考リンク:公式サイトの「展覧会構成」

エル・グレコ(本名 ドメニコス・テオトコプーロス) と工房 「聖顔」
エル・グレコまでありました。こちらは聖女ベロニカがゴルゴタの丘でキリストの汗をぬぐった際に布にキリストの顔が写ったという聖顔布をテーマにした作品です。これもキリストが自画像を描いた画家であるという権威付けの意味が込められているようですが、単純に肖像画としてもリアルで見ごたえがありました。

アロンソ・カーノ 「聖ベルナルドゥスと聖母 」
これは祈っている聖人の口に マリア像から母乳がダイレクトに飛び込んでいく光景を描いた作品です。何じゃそりゃ!?と驚くような珍しい題材ですが、スペインでは割と描かれた題材らしく、彫刻が奇跡を呼ぶ力を持っていることも示しているようです。水鉄砲のように母乳が口に向かって噴射していて、やや放物線を描いているのが何とも細かい気配りでちょっと可笑しかったw 

この辺には芸術に関する本などもありました。この時代の芸術家は自由芸術の実践者としての地位向上を図っていたようです。


<II 知識|THE KNOWLEDGE>
続いては知識に関するコーナーで、ギリシア・ローマの古典文明やキリスト教の精神などをテーマにした作品が並んでいます。また、この頃は古代哲学者をペアで描くのも流行っていたようで、清貧の美徳と結びついていったようです。

ディエゴ・ベラスケス 「メニッポス」
振り返るポーズをした帽子に黒衣の男性を描いた作品です。この人物は元奴隷で金貸しで財を成したものの、騙し取られたという波乱万丈の人生だったそうで、ちょっと笑っているのもあって皮肉屋っぽい雰囲気もあるかな。古代哲学者らしいですが、格好自体はスペインの服にも見えて、こちらも黒衣の表現が見事です。ちらっと顔だけこっちを向いているのはさっきの彫刻家の作品と似た構図にも思えました。

この隣にはルーベンスの工房作の古代の人らしい姿の哲学者を描いた肖像もありました。

ヤン・ブリューゲル(父)、ヘンドリク・ファン・バーレン、ヘラルト・セーヘルスら 「視覚と嗅覚」
大画面に沢山の画中画が描かれた作品で、花や風景、宗教など様々な題材が並びます。手前には望遠鏡や地球儀などもあり、クピドらしき子供と2人の女性の姿もあります。1枚で百科事典のような趣すらあるように思えますが、視覚に訴える絵だけでなく花瓶など嗅覚を刺激する品々もあり、タイトル通りの意味が込められていそうです。花のブリューゲルと呼ばれたヤン1世の作品だけあって華やかで見栄えのする作品でした。
 参考記事:ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜 感想前編(東京都美術館)


<III 神話|THE MYTHOLOGY>
続いては神話に関する題材です。キリスト教においてギリシア・ローマの神は異教の神なので、主題にするのは稀だったそうです(って意外です) また、こうした異教の神は大抵は裸体であるのも猥褻とされていたようですが、当時の王侯貴族は邸宅に秘密の部屋という立ち入り禁止の空間にそうした作品を集めて愛好していたようです。そのようにしてこっそりと裸体で色彩や描写の美を追求していたようで、ここにはそうした作品が並んでいました。

ディエゴ・ベラスケス 「マルス」
兜を被り頬杖をついた口髭の男性の半裸を描いた作品です。この兜が戦いの神マルスを示しているようですが、それにしては疲れてぼんやりしているように見えます。これは戦争の神が暇をしている平和な世の中を意味しているようで、ベラスケスがフェリペ4世を讃えているのかな? 割と粗いタッチで描かれているのですが、離れて観るとしっかり描き込まれているように見えるのは、後の印象派を先取りしたかのような表現となっていました。

ペーテル・パウル・ルーベンス、ヤーコプ・ヨルダーンス 「アンドロメダを救うペルセウス」
こちらは鎖に繋がれた裸体のアンドロメダと、それを解いている黒い甲冑のペルセウスを描いた作品です。アンドロメダはルーベンスならではの血色の美しさがあり、肉感的な裸体も優美で色気を感じます。一方のペルセウスも赤いマントが黒に映えて凛々しい雰囲気です。背後にペガサスが描かれているのも神話のシーンを忠実に再現していて面白いかな。まさかこんな良いルーベンスまで観られるとはサプライズでしたw

この近くにはビセンテ・カルドゥーチョに帰属 の「巨大な男性頭部」という本当に巨大な頭を描いた作品もあり、目を引きました。


ということで、前半から見どころの多い内容となっています。絵画の歴史においてもスペインの絵画は非常に重要な存在ですので、西洋画を詳しく知りたい方には見逃せない展示ではないかと思います。後半にも素晴らしい作品が並んでいましたので、次回は残りの4章から7章をご紹介の予定です。

 → 後編はこちら



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第7回菊池ビエンナーレ 現代陶芸の〈今〉 【智美術館】

前回ご紹介した泉屋博古館分館の展示を観た後、近くの智美術館で「第7回菊池ビエンナーレ 現代陶芸の〈今〉」を観てきました。この展示は既に終了していますが、今後も同様の展示が開催されると思われるので、簡単にご紹介しておこうと思います。

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【展覧名】
 第7回菊池ビエンナーレ 現代陶芸の〈今〉 

【公式サイト】
 http://www.musee-tomo.or.jp/past_exhibition.html

【会場】菊池寛実記念 智美術館
【最寄】六本木一丁目駅/神谷町駅

【会期】2017年12月16日(土)~ 2018年3月18日(日
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間40分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
最終日の1日前に行ったのですが、空いていて快適に鑑賞することができました。

さて、この展示はこの智美術館を運営している公益財団法人菊池美術財団が21世紀の陶芸界の新たな展開を探るのを目的に、2004年から2年ごとに開催されている公募展です。今回も322点の応募があり、そのうち52点が入選という狭き門となっていたようです。一風変わった入賞・入選作が並んでいましたので、気に入った作品をいくつか挙げてみようと思います。

和田均 「表裏」 (※冒頭のポスターに載っている作品)
こちらは今回の大賞作品で、2つの鼓のような形の陶器が並んでいます。いずれも真っ白でよく似ていますが、右にあった方が縦に筋が入っていて、それによって影が生まれていました。このどちらが表か裏かを考えるのは鑑賞者に委ねられているようですが、いずれにしてもすっきりした先進的な雰囲気が面白かったです。

田島正仁 「彩釉鉢」 (※冒頭のポスターに載っている作品)
こちらは奨励賞の作品で、楕円形の鉢です。鉢の中央に深い青が色付けされ、そこから側面の白までグラデーションになっていく様子が美しい色合いでした。吸い込まれるような青さや形から近未来的なものも感じられました。

釣光穂 「Ivy」
白、水色、ピンクのポップな色合いの紐を組んで作った網のような陶器の作品です。これが陶器なのかという感嘆が真っ先にでるような斬新さで、丹念に編み込まれているのが驚きでした。色合いの軽やかさも好みです。

中田正巳 「SEN」 (※冒頭のポスターに載っている作品)
こちらは口のほうが広がる縦長の円筒形(やや逆さの円錐みたいな形)の2本の容器です。まるで紙を丸めたみたいな感じの造形で、側面には細かい線もつけられていました。どこか和風な雰囲気で落ち着きがあり優美なフォルムでした。

伊藤北斗 「釉刻色絵金銀彩鉢」
円に近い多角形の皿で、色とりどりのイカが描かれています。実際にはいなそうなカラフルなイカばかりで、いくつかのパターンを組み合わせているようにも見えます。地の色も含めて光沢もあって面白い質感と題材でした。

井上俊博 「将棋盤」
こちらは正に将棋盤そのものを陶器で作ったもので、表面と側面に源頼光の土蜘蛛退治の様子が描かれています。沢山の妖怪が描かれていて中々インパクトがあるのですが、駒も金属か陶器か分からないような独特の質感が面白かったです。

国兼聡美 「憤怒の猫」
こちらは二本足で立つフードを被った猫の擬人像です。ずんぐりしていて、怒りの表情を浮かべているのが逆にちょっと可愛いw 陶器というよりは木彫りのような質感の手足や、滑らかで上から被せたようなフードの質感など、パーツごとに表現が違うのも見事でした。

高橋朋子 「蒼掌塞器 Regulus」
これは側面に細長い三角形を組み合わせた幾何学文様がある器で、上には金色のオブジェのようなものがついた蓋があります。中々文章では伝えづらい形ではありますが、模様が金属的な鈍い光を放っていて、モダンな印象を受けました。

高橋奈己 「実」
実というよりは つぼみのような螺旋状の形をした球形の作品で、側面が流れるような美しい造形となっています。色も真っ白で可憐な雰囲気で、シンプルながら非常に洗練されているように思いました。

武村和紀 「Growing-繋-」
これは六角形の骨組みが連なって半球型になっている作品です。骨組みの幾何学性が美しいのですが、こんな複雑な形をよく陶器で作ったものだと驚かされました。(結構な大きさです) 途方もない根気と綿密な設計を感じさせる大作でした。

ということで、陶器とは思えない作品が多くて驚きの多い内容となっていました。「これ本当に陶器なの?」と何度も呟いてしまったw 非常にハイレベルで未来の陶芸を感じるものばかりでしたので、また2年後にも開催されたら観に行きたいと思わせる展示でした。


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木島櫻谷 PartⅠ 近代動物画の冒険 【泉屋博古館分館】

先週の土曜日に六本木一丁目の泉屋博古館分館で「生誕140年記念特別展 木島櫻谷 PartⅠ 近代動物画の冒険」を観てきました。この展示は前期・後期があり、私が観たのは前期の内容でした(3/20から後期で一部入れ替えがあったようです)

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【展覧名】
 生誕140年記念特別展 木島櫻谷 PartⅠ 近代動物画の冒険

【公式サイト】
 https://www.sen-oku.or.jp/tokyo/program/index.html

【会場】泉屋博古館分館
【最寄】六本木一丁目駅/神谷町駅

【会期】2018年2月24日(土)~ 4月8日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間00分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_①_2_3_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
ギャラリートークの前後の時間に行ったところ非常に混んでいて、何と20分程度の入場待ちとなっていました。中も大混雑で、ここがこんなに混んでいるのは初めて見ましたw NHKの日曜美術館でも取り上げられていたので、注目されている展示なのかもしれません。柵まで用意されていたところを観ると一時的な混雑ではなさそうですので、これから行かれる方は時間に余裕を持ってスケジュールすることをお勧めします。

さて、この展示は明治から昭和にかけて京都画壇で活躍した日本画家 木島櫻谷(このしま おうこく)の個展となっています。展示はPartIとIIに分かれていて、今期のPartIは木島櫻谷の作品の中で最も高く評価された動物を描いた作品が並んでいます。木島櫻谷はかつては非常に活躍して名を馳せたようですが、現在はそれほど知られていません。2013年に京都の泉屋博古館で回顧展が開催されたことで再び注目を集め、今回の展示でブレイクしている感じです。簡単に来歴をまとめると、木島櫻谷は京都画壇の伝統を継承した四条派の今尾景年に師事し、20代で早くも頭角を現し明治後半から大正期にかけて文展の花形として活躍して行きました。その後の昭和期には帝展の審査員を歴任するなど画壇の重鎮だったようです。非常に精緻で叙情性のある作風で、今回の展示も見事な作品が多く並んでいます。簡単にメモを取ってきたので、各章ごとに気に入った作品と共にご紹介していこうと思います。


<I 青年のころ>
まずは青年時代のコーナーです。20代の頃は写生にふける日々だったようで、円山四条派の付立や刷毛描きなどの表現の熟達ぶりが作品から伺えるそうです。そして次第に西洋の写実表現や筆致に転化されていくそうで、油彩や陰影の表現などにも挑戦しているようです。また、この頃は風を感じさせる作風も特徴らしく、そうした作品も含め若い時代の動物画が並んでいました。

木島櫻谷 「野猪図」
24歳の頃の作品で、円山四条派風の写実性をもって猪を描いています。下り坂を歩くような姿勢で、毛並みの表現や肉感的な体躯が見事です。若くして才能を発揮していた様子が分かり、技術的には既に高いレベルにあったように思えました。

木島櫻谷 「猿猴」
木につかまっているニホンザルを描いた作品で、前かがみで やや憂鬱そうな表情を浮かべています。ふわふわした毛並みは付立という技法(輪郭を使わない墨の濃淡で描く没骨)を使っていて円山四条派の作風を思わせるかな。周りの草木はやや琳派的な洒脱な雰囲気もあって、好みの作風でした。

この辺にあった奔馬図という作品も躍動感があって良かったです。

木島櫻谷 「初夏・晩秋」
六曲一双の屏風で、右が初夏、左が晩秋の鹿達が描かれています。初夏の鹿は夏毛で角が短く、のんびりした雰囲気があります。一方の晩秋の鹿は冬毛で角も伸びた感じです。こちらはどこか寂しい雰囲気で、鹿以外に特に季節を感じさせるモチーフは無いものの、晩秋を感じさせました。


<II 壮年のころ>
続いては壮年の頃の作品のコーナーです。木島櫻谷が30歳の頃に文展が設立されると、文展で連続して上位入選し名を馳せるなど画業の転機を迎えたようです。また、この頃描かれた「寒月」を頂点に、動物画の緻密さも増して行ったようで、以降の40代半ばまで伝統絵画の構成美、装飾性と写実主義の融合が試みられたそうです。ここにはそうした円熟を迎えた時期の作品が並んでいました。

木島櫻谷 「寒月」
こちらは今回のポスターにもなっている作品で、六曲一双の大画面の屏風です。月の下、静けさ漂う雪の竹林の中に1匹の狐が描かれていて、やや振り返りながら歩いています。夜の銀世界に点々と足跡が残っている様子が叙情的で、しんみりした雰囲気が漂います。しかし狐はやや警戒しているのか鋭い目をしているのも印象的かな。竹林にも奥行きがあるなど、従来の日本画とは違った側面も感じられました。

木島櫻谷 「獅子虎図屏風」
六曲一双の屏風で、右にライオン、左に虎が描かれています。画面に大きく描かれたライオンは歩き出すような堂々とした姿をしていて、一方の虎は伏せて上目気味で水を飲んでいるようです。お互い向き合って対角になる構図で、目を合わせているようにも見えるかな。輪郭は使わず色面で肉体を描いているようで、表現も面白かったです。

木島櫻谷 「猛鷲波濤図屏風」
六曲一双の金地の屏風で、右にかなり大きめな鷲、左に波濤と断崖が描かれています。鷲は墨でダイナミックに描かれていて勢いと威厳を感じさせます。一方の波濤図も硬そうな岩の質感や波濤の勢いが見事で、波の色は薄めだけど濃淡によって表現されています。また、空間表現も素晴らしく、鷲との間の空白が空のように見えました。これも中々インパクトのある作品でした。

木島櫻谷 「熊鷲図屏風」
こちらは二曲一双の屏風で、右に熊、左に鷲が描かれていて、雪原で向き合っている感じに見えます。鷲は松にとまっていて緊張感のある風貌で、羽の表現が一見荒々しく見えますが、離れてみるとフサフサした感じがしました。 一方の熊は大阪博物館で写生してきたものらしく、身体は優しい感じを受けますがゴワゴワした硬い毛並みがリアルです。何故か熊が右寄りに描かれているのですが、これによって画面に空間が生まれて面白い効果がありました。

木島櫻谷 「幽谷秋色」
こちらは掛け軸で、霧に烟る滝と川が描かれています。周りには紅葉した木々もあり叙情的な雰囲気で、岩の上には猿たちの姿もあります。解説によると、木島櫻谷は橋本雅邦に私淑(敬意を払って自主学習すること)していたそうで、橋本雅邦の光の表現に影響を受けているようです。しかし叙情性は京都画壇の山水画の伝統を継承しているようで、この作品ではその両面を観ることができました。どこか懐かしいような光景でした。

木島櫻谷 「かりくら」
こちらは最近修復された作品です。2幅対の掛け軸で、薄野の中で馬に乗った狩衣の武士たちが描かれています。右から左へと3頭の馬が駆け抜けるような勇壮さがあり、馬の躍動感もあります。しかし一方では秋の風情も漂っていて、ススキの間には桔梗かリンドウのような青い花が咲いていて可憐です。動と静が両立するような画面となっているのが面白い作品でした。


<III 暮年のころ>
最後は晩年のコーナーです。40代を迎えた木島櫻谷は京都絵画専門学校の教職を退き、画壇からも離れて自宅で詩書画に費やすようになりました。一方で帝展や絵画展には機会を絞って出品はしていたようです。また、この頃は文人画風の観念的表現が色濃くなっていたようで、表現にもやや変化が観られます。

木島櫻谷 「角とぐ鹿」
木に角をこすりつけて角を研いでいる鹿を描いた掛け軸です。木の葉が舞い散り 枯れたような幹が寂しい雰囲気で、確かに文人画風に思える表現も観られます。こちらを観る鹿の目には光がなく、元気無さそうでボーッとしているように見えます。毛並みは相変わらず見事で、流石と言った所でした。

この隣にはこの作品の下絵もありました。紙を重ねて直しを入れている様子も伺えます。

木島櫻谷 「月下遊狸」
朧月の下で歩いている狸を横向きに描いた作品です。冬毛でずんぐりした姿が可愛く、自然の何気ない風景が叙情的に描かれています。木島櫻谷は「狸の櫻谷」との異名があったそうで、洒脱な筆致の毛並みが好評だったようです。この作品でもその通り名の由来が分かるような面白さがありました。

この作品の隣もタヌキが描かれた作品がありました。いずれも可愛らしい姿です。

最後に白黒の映像で木島櫻谷の自宅の様子を流していました。孫たちに囲まれて和やかで楽しげな雰囲気の映像となっていました。


ということで、見応えのある展示となっていました。それほど点数は多くないのですが、精緻な筆致となっているのでしっかり観ていくと時間を忘れるような作品ばかりでした。かなり混雑しているのが難点ですが、確かにこれは人気が出る内容だと思います。次回はPartIIとして四季や花鳥を題材にした内容となるようですので、そちらも観に行こうと考えております。日本画好きにオススメの展示です。

 →Part2の記事はこちら


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「Life展」まなざしのゆくえ 大巻伸嗣 【ちひろ美術館・東京】

前回ご紹介した杉並アニメーションミュージアムの展示を観た後、バスで上井草駅近くのちひろ美術館・東京に移動して『いわさきちひろ生誕100年「Life展」まなざしのゆくえ 大巻伸嗣』を観てきました。

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【展覧名】
 いわさきちひろ生誕100年「Life展」まなざしのゆくえ 大巻伸嗣 

【公式サイト】
 https://100.chihiro.jp/exhibitions/life/171
 https://chihiro.jp/tokyo/exhibitions/44496/

【会場】ちひろ美術館・東京
【最寄】上井草駅

【会期】2018年3月1日~2018年5月12日
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間45分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
空いていて快適に鑑賞することができました。

さて、この展示はこの美術館の名前にもなっている いわさきちひろ氏の絵本の原画と共に、大巻伸嗣 氏のインスタレーション作品を展示するという内容となっています。大巻伸嗣 氏は昨年 上野公園で開催された「数寄フェス」で寛永寺の山門「文殊楼」から着想をしたインスタレーションを制作するなど、現在活躍されている作家で、今回の展示ではデッサンなども含めて展示していました。あまりメモなど取っていませんでしたが、簡単に各部屋ごとにその様子をご紹介していこうと思います。
 参考リンク:大巻伸嗣 氏のホームページ
 
こちらは大巻伸嗣 氏が昨年手がけた数寄フェスでの写真
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今回もアッと言わせる大型作品がありました。


<展示室1>
こちらは いわさきちひろ 氏がベトナム戦争の頃に描いた戦争をテーマにした素描が並んでいます。燃える町や焼け跡、鉄条網など戦争を感じられるものを題材にしていて、描写に過激さは無いものの訴えてくる力があります。また、ここには大巻伸嗣 氏による血のように赤い写真がズラリと並んでいました。金属のような光沢で離れて観ると何が写っているのかよく分からないくらい真っ赤なのですが、中央に瓶や壺のようなものが写っているようでした。色から血を想像しましたがこれも戦争に関係あるのかな。(美術館のブログによると、復興のイメージだそうです)
 参考リンク:ちひろ美術館・東京のブログ

少し先にはいわさきちひろ氏の『戦火のなかの子どもたち』の原画と思われる作品などもありました。


<展示室2>
2階の展示室2の辺りには青い垂れ幕がいくつかあり、そこに船の形の本箱が展示されていました。この展示室には いわさきちひろ氏の船や海を描いた水彩があるのでそれに合わせた感じかな。部屋の中にも同様の船の本棚がありました。

ここには いわさきちひろ 氏の絵本の水彩原画が並んでいて、パステルカラーで滲みを活かした独特の画風で描かれています。この美術館には実際の絵本もあるので、作品のどういうシーンで使われたかも調べれば分かるのが面白いかな。鳥や花を描いた作品はのびのびした雰囲気で、夢の中のようなメルヘンチックな雰囲気とどこか郷愁を誘うものが感じられました。優しい色使いに人柄が現れてそう。


<図書室>
2階の図書室にも いわさきちひろ 氏の原画が数点展示されていました。おやゆび姫なんかは有名な作品だと思います。また、ここは図書室なので、いわさきちひろ 氏を始めとして沢山の児童書が並んでいます。そのため、小さい子に読み聞かせているお母さんたちもいました。いわさきちひろ 氏が愛用したソファなんかもあるので、ゆっくり絵本を読めるスペースです。


<展示室3>
ここは常設部分と企画展が半々といった感じです。常設部分は1972年頃の いわさきちひろ氏のアトリエの再現となっていて、大きな文学集やイーゼルなんかも置かれています。また、服やバッグ、当時の写真なんかも展示されているので、いわさきちひろ 氏の人となりがよく分かる展示スペースとなっています。

企画展の部分としては いわさきちひろ氏と大巻伸嗣 氏の2人素描が展示されています。いわさきちひろ 氏は鉛筆で描いた女性や少女、自身を描いた肖像作品で、写実的な描写となっています。意外と素朴な雰囲気と力強さも感じられたかな。良い意味で いわさきちひろ 氏の意外な画風を観られたように思います。一方の大巻伸嗣 氏の素描は率直に言ってちょっと怖いw デフォルメされた人物を描いているのですが、滲みを活かす手法が用いられていて、そこは いわさきちひろ 氏と共通するように思いました。


<展示室4>
ここは最初に いわさきちひろ 氏の黒いダリアを描いた作品があります。この花を観ておくと この先にある作品との比較もできると思いますので、じっくり観ておくと良いかと思います。 そして暗い通路を抜けた所に大巻伸嗣 氏の巨大な壁画のようなインスタレーション「Echoes-Crystallization」がありました。これは絶滅危惧種の花と木を描いたもので、一見すると真っ白な画面に見えますが修正液の上から粉状の水晶をかけて表現するという独特の手法で描かれています。そのため、近くで観ると立体的でザラついた質感なのが分かります。キラキラ光り 風に舞う花々が華やかで流麗な印象を受けますが。これは戦争で犠牲になった人々の亡骸や原爆をイメージしているようです。大巻伸嗣 氏はいわさきちひろ氏の黒いダリアを黒い太陽だと感じたようで、核エネルギーのメタファーのようにも考えたようです。 いずれの作品も見た目は華やかに思えますが、意味する所は戦争の悲惨さを物語っているようでした。


ということで、割と戦争に関する部分がクローズアップされていたように思えました。勿論、いわさきちひろ 氏ならではの優しい雰囲気の作品も観ることもできますので、いわさきちひろの絵本が好きなお子さんと共に親子で楽しめる展示ではないかと思います。

おまけ1:
お庭は撮影可能とのことでした。チューリップがいわさきちひろの絵本に出てきそうな感じ。
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できればカフェも寄りたかったけど、石神井公園を散歩したかったので今回はカフェを諦めました。

おまけ2:
杉並アニメーションミュージアムからはバス1本で近くまで行くことができました。
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この2館をハシゴするなら、萩13か14のバスが便利です。案内板に降りる場所も書いてあって親切。


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【杉並アニメーションミュージアム】の案内(2018年3月)

今日も写真多めです。前回ご紹介した杉並アニメーションミュージアムの企画展を観た後、常設展も観てきました。こちらも撮影することができましたので、写真を使ってご紹介していこうと思います。

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【公式サイト】
 http://sam.or.jp/guide

【会場】杉並アニメーションミュージアム
【最寄】荻窪駅/西荻窪駅

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間45分程度

【感想】
こちらも空いていて快適に鑑賞することができました。

さて、こちらのミュージアムは日本初のアニメをテーマにした施設で、館長は鈴木伸一 氏(トキワ荘を経て藤子不二雄A・藤子不二雄F・石ノ森章太郎などの原作漫画を手がけたアニメーション作家で、ラーメン好きの小池さんのモデル)が務めています。また、杉並区はアニメの制作会社が特に集中しているようで、全国に622社ある製作所のうち138社が杉並区内にあるようです。(2016年時点)そんなアニメの聖地とも言える場所にアニメミュージアムがあるのは必然と言えるかもしれません。 ここは無料で観ることができ、常設ではアニメの歴史や作り方などを展示していました。4つの章に分かれていましたので、簡単に各章ごとに写真を使ってご紹介していこうと思います。

ミュージアムの壁には今まで訪れた漫画家・アニメ関係の方のサインがあります。
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鈴木伸一 氏の名前と共に小池さんの絵もありました。


<日本のアニメの歴史>
まずはアニメの歴史のコーナー。歴史の紹介キャプションとともにフィギュアやグッズなどが展示されています。

これは日本初のアニメ「塙凹内名刀之巻(なまくら刀)」
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ここでも映像が流れていて、アニメの原点を知ることが出来ます。
 参考記事:東京国立近代美術館フィルムセンターの案内(2018年2月)

ここにはアニメの歴史の中でも特に人気の作品の大型フィギュアもありました。
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お馴染みのガンダム(左)とハクション大魔王(右) 中々のクオリティで人間と同程度の大きさです。

こちらはアニメ黎明期の鉄腕アトムの人形。
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手前の半裸の子供は何だかわかりませんが、アトムも造形がまだイマイチな感じw

こちらはルパン三世とみつばちハッチ。
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この緑ジャケットのルパンと不二子はカリオストロの城の頃かな? いつ頃作られたか分かりませんが、この造形は最近っぽい気がします。

他にもドラえもんやハットリくん等のグッズや、巨人の星の映像などもありました。

この辺は80年代かな。となりのトトロやアンパンマンのグッズが並んでいました。
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どちらも今でも愛されている作品ですね。

こちらは90年代の幽遊白書。私も毎週観てましたw
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近くにはエヴァンゲリオン(アニメ版)やポケットモンスター など90年代を代表する作品のグッズもあります。

こちらは「エヴァンゲリオン劇場版」のフィギュア
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現時点で2012年の「Q」が最新ですが、シン・ゴジラのおかげで続編がまだまだ出そうにありませんw あそこから収拾がつく気もしませんが、早く続きが見たいものです。

こちらは2006年の映画「ブレイブ・ストーリー」のキャラクター。
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あまり知名度がありませんが、何故かブレイブ・ストーリーのキャラの大型フィギュアは沢山ありましたw


<アニメが出来るまで>
続いてはアニメが出来るまでについてのコーナーです。

簡単な工程はこんな感じ。
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大まかに言うと、下絵を元に絵を描いて、動画を作成し、音声を吹き込むという流れかな。かなり多くの工程があります。

こちらは「機動戦士ガンダム」の富野由悠季 氏の机の再現。
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私はガンダムには興味が沸かないのですが、ファンには嬉しい展示じゃないかと思います。


<アニメの原理>
こちらはアニメの原理を紹介するコーナー。

パラパラ漫画の要領で、回転させると動いて見えるのを体験できます。
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いくつか種類がありますが、人間の視覚の一種の錯覚を利用しているのは同じかな。


<デジタルワークショップ>
続いてはワークショップのコーナー。タイトル通りデジタルでの体験もできるようですが、今回はアナログなトレースに挑戦してみました。

こんな感じで原画とトレーシングペーパーが用意されています。
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光る机の上に紙を重ねると輪郭がハッキリと見えました。しかし、このトレースが私には意外と難しかったですw トレーシングペーパーが動くと大変なことになります。

何とか描いたのが左の絵です。
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オリジナルに近いけど、ちょっとズレてます。 こんな単純なしんちゃんの顔も描けないとは…w

連れは少女漫画のキャラクターをトレースしていました。
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こっちの方がかなり細かいので大変そうでした。何のキャラかは分かりませんが…。


<これからの日本アニメ>
最後に、このアニメーションミュージアムの取っておきのコーナーです。

こちらは何と、アフレコ体験ができる機械です。
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いくつかあるアニメとシーンの中から、キャラクターを選んでセリフを読むと、画面と合成して観ることができます。

私は鉄腕アトム(最近の)をアフレコしてみました。
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カラオケともまた違った自分の声にちょっと驚きましたw 自分の声って妙にくぐもって聞こえますね。 滑舌良くないと、アニメだと違和感があるので難しかったです。


ということで、アニメに関するあれこれを楽しんできました。この施設は無料というのも嬉しいです。 小規模な展示ではありますが、ワークショップやアフレコなど独特な体験もできるので、アニメ好きの方にオススメのミュージアムです。


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みんなのうたの世界展 【杉並アニメーションミュージアム】

今日は写真多めです。2週間ほど前の土曜日に荻窪の杉並アニメーションミュージアムで「日本のアニメ100周年展 Part2 みんなのうたの世界展」を観てきました。この展示は撮影可能となっていましたので、写真を使ってご紹介していこうと思います。

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【展覧名】
 日本のアニメ100周年展 Part2 みんなのうたの世界展 

【公式サイト】
 http://sam.or.jp/kikaku-list/『日本のアニメ100-周年展-part2-みんなのうたの世界展』 

【会場】杉並アニメーションミュージアム
【最寄】荻窪駅/西荻窪駅

【会期】2018年1月18日(木)~3月25日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間30分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
空いていて快適に鑑賞することができました。

さて、この展示は1961年から現在まで50年以上に渡って親しまれているNHKの「みんなのうた」に関する内容です。みんなのうたは長い歴史で多くの人気曲を生んできましたが、この展示では各時代のベストとも言える曲をチョイスし、アニメの絵コンテや人形、資料などを展示しています。詳しくは気に入った作品の写真と共にご紹介していこうと思います。

各時代の人気曲の一覧などもありました。
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私が最も親しんだ曲はこの頃の曲が多いかなw 長い歴史の中でも特に素晴らしい曲が集中していた時期でもあります。

こちらは一番人気とも言える1984年の「メトロポリタン美術館」(歌・作詞・作曲:大貫妙子 映像:岡本忠成)の人形。
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実際に映像に使われたもので、岡本忠成 氏のご家族が保管していたようです。私はこれを観る為にこの展示を観に行ったと言って過言ではないw 全国の少年少女のトラウマになった映像を作った人形がこうして観られるとは感激です。

よーく観ると、アニメで動いていた首の部分なんかは可動するようになっているのが分かります。
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ちなみにこの歌の不思議な世界観は大貫妙子 氏が『クローディアの秘密』というジュベナイル小説に着想を得ているそうです。何十年も後の今になって、ようやくそんな豆知識も知ることができましたw

こちらは「かいじん百面相」(歌:石丸幹二 作詞:松尾潔 作曲:松尾潔・田中直 映像:岡野正広 振付:ラッキィ池田)
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この曲は2015年の作品なので知りませんでしたが、かなり大掛かりな人形アニメとなっているようでした。振り付けもラッキィ池田 氏が手がけているなど手が込んでいます。

こちらはメトロポリタン美術館と双璧を成す1985年のトラウマソング「まっくら森の歌」(歌・作曲:谷山浩子 作詞:谷山浩子、本橋靖明(原案) 絵:本橋靖明、アニメ:毛利厚)より まっくら森の地図。
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歌詞で「何処にあるかみんな知ってる、何処にあるか誰も知らない」と言っていた まっくら森に地図があるとはw しかも関東地方くらいという途方もなくでかい森のようです。

子供の頃はこの絵と共にメランコリックな曲調がやけに怖かったですが、今聞くと非常に良い曲です。
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歌詞で「心の迷路」と言ってるように鬱病を歌ってるなんて説も見たことがありますが、温かみも感じられる曲です。

こちらは2007年に大ヒットした「おしりかじり虫」(歌:おしりかじり虫 作詞・作曲・アニメ・デザイン:うるまでるび 振付:南流石)
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シュールな歌詞と脱力系の曲も親しみやすいですが、このキャラクターがヒットした要因じゃないかな。

こちらは1976年から長年に渡って親しまれている「山口さんちのツトム君」(歌:川橋啓史 作詞・作曲:みなみらんぼう アニメ:田中ケイコ)
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何と累計100万枚を超えるヒット曲だったようです。後ろにいるツトム君のママがこの歌のキーマンですw

こちらはセル画かな。
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どうしたのかな~?と振り返っている様子が可愛らしい。歌ではこの子の名前は分かりませんが、ユミちゃんという名前のようです。

こちらは2006年に宇多田ヒカルが手がけて話題となった「ぼくはくま」(歌・作詞・作曲:宇多田ヒカル アニメ:合田経郎)
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アニメーションのコンテがかなり詳細に描かれていました。割と素朴な映像だけどこれだけしっかり作っているのが分かります。ちなみにアニメを手がけた合田経郎 氏はNHKのマスコットである どーもくん の生みの親でもあるのだとか。

こちらは2011年の「誰かがサズを弾いていた」(歌・作曲:ヤドランカ 作詞:友利歩未 造形:宇野亜喜良 映像:岡野正広)の人形。
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これも聴いたことが無かった曲でしたが、異国情緒溢れる雰囲気と、みんなのうたの伝統とも言えるトラウマ映像になりそうな人形が気になりましたw

こちらは2005年の「グラスホッパー物語」と2007年の「ハーイ!グラスホッパー」(歌・作詞:高見のっぽ 作曲:松本俊明 映像:伊藤有壱)という人気作のコーナー。
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これも知りませんでしたが、歌と作詞の高見のっぽ 氏は何とあの「できるかな?」のノッポさんらしいので、気になって調べて聴いてみました。一部は実写で一部は人形の映像のようで、ノッポさんが歌ってますw 語りが多い独特の曲で、あれだけしゃべらなかったノッポさんの美声が凄いw 人形はパーツが多種あるようで、これでアニメにしているようでした。

こちらは若林佳子 氏が手がけた みんなのうた のオープニング
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このオープニングがいつから導入されたか覚えていませんが、気づけばこれに慣れてた感じ。

こんな感じで各キャラクターごとに展示されていました。
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温かみのある優しいデザインです。

どうやって動かしているのだろう?と思ったら、よく観るとこちらは布製のようです。
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これをコマ撮りしてたのかな。アニメと言っても絵以外にも様々な方法があって面白い。

こちらは常設の階にあった「コンピューターおばあちゃん」(歌:酒井司優子 作詞作曲:伊藤良一 映像:とこいった) これも人気作です。
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1981年の作品ですが、最近でも放送されています。明治生まれって歌詞が時代を感じさせるw 明治は1868~1912年なので そろそろギネスに挑戦するお年頃。ちなみにこの曲の編曲は坂本龍一が手がけています。

こちらは会場に来たお客さんが みんなのうた への想いを描いたメッセージボード。
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みんな絵が上手すぎる!プロの犯行でしょうかw  やはり メトロポリタン美術館、コンピューターおばあちゃん、おしりかじりむし あたりが人気のようです。

階段には みんなのうた に関わった歌手を紹介するボードがありました。
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大御所 北島三郎 氏の歌う「北風小僧の寒太郎」も今の子供も知っている名曲です。森山良子 氏は代表曲「さとうきび畑」も含めて6曲という常連のようです。

会場内では実際に映像を上映するコーナーもありました。
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まさに厳選された曲ばかり。平成編はいくつか知らないのもありましたが、昭和編は全部懐かしくてBDが欲しくなりましたw


ということで、子供時代を懐かしみながら楽しんできました。思い入れのある曲に関する品々は特に嬉しかったです。(最近の曲は知らないのもありましたが、聴いてみると良い曲ばかりです。) 写真も撮れるし映像も観られますので、みんなのうた が好きな方は是非どうぞ。既に会期末となってしまいましたので、期間にご注意ください。


おまけ:
あまり知名度は無いですが私としては小林幸子 氏が歌っていた「風ぐるま」も取り上げて欲しかった…。かなりの名曲で、これもトラウマ映像ですw


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ストリートミュージアム(2018) 【東京ミッドタウン】

ここ数日、六本木のミッドタウン周辺のミュージアムについてご紹介していますが、ミッドタウンの地下通路でも毎年恒例の「ストリートミュージアム」が開催されていたので観てきました。

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【展覧名】
 ストリートミュージアム

【公式サイト】
 http://www.tokyo-midtown.com/jp/event/blossom/street_museum.html

【会場】東京ミッドタウン プラザB1 メトロアベニュー
【最寄】六本木駅/乃木坂駅

【会期】2018年3月16日(金)~5月27日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間15分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
広い通路での開催ということもあって快適に鑑賞することができました。

さて、この展示は毎年このミッドタウンの地下通路で行われているもので、今年は「Tokyo Midtown Award 2017」の受賞作家6人の作品が並んでいます。過去に比べると点数が少ないようにも思えますが、その分 個性的な作品ばかりだったかな。撮影することもできましたので、詳しくは写真を使ってご紹介していこうと思います。

 参考記事:
  ストリートミュージアム 2013 (東京ミッドタウン)
  ストリートミュージアム 2012 (東京ミッドタウン)


松本千里 「息吹きの園」
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こちらは春の芽生えや成長を表現した作品。私は観た瞬間にエノキだ!と思いましたw 染織の絞り染めの技法を使っているそうで、よく観るとかなり緻密にできています。伝統技法を使って現代的な作風にしているのが面白いです。

山根英治 「景色と大きさ」
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こちらは表(左写真)と裏(右写真)にドローイングがありました。一見するとコマ送りが重なったように見えるかな。草花を持っていたりします。しかしこれは単なるドローイングではなく、染色した綿紐を使って描いているようです。この写真でも分かりづらいですが、近づいて観るとやや凹凸があるようでした。紐で描いてるとか凄い手間ですね。

七搦綾乃 「手と霞」
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こちらは小さい木片がいくつか転がっているように見えた作品。この距離だと何だかわかりません。

近づいて観ると、手のような形の彫刻となっていました。
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これはちょっと握っている感じかな。

こちらも手のように見えますが、指が朽ちてるような印象を受けます。
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観ただけでは詳しい意図は分かりませんでしたが、生命や時間の姿を木彫りで表現しているようです。近くで観るとどこか温もりが感じられました。

金子未弥 「都市を解剖して忘却を得る」
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こちらも離れて観るとモザイク模様のタイルのように見えますが、近づくと別のものが見えてきます。

一部をアップするとこんな感じ。
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よく観ると英単語のようなものが書かれています。密度が高いほど白くなって見えている感じ。この単語は地名らしく、鑑賞者自身のバックグラウンドを語る上で重要な場所を募集していて、その場所の文字情報が作品の一部になるのだとか。双方向性のある面白い企画の作品でした。

遠藤有奈 「Urban Shade」
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こちらは幾何学的な置物ですが、見どころとしてはどこが手前でどこが奥なのかよく分からない点じゃないかと思います。何だか繋がって見えるのが不思議。角度を変えて観るとまた違って見えるようです。

大野光一 「空を支える二本の柱」
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一番強烈なインパクトがあったのがこちら! 強い色彩とちょっと怖い顔が面白い。

右上の顔のアップ
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どこか宇宙人みたいな感じですが、よく観るとちょっと愛嬌があるようなw 表情はちゃんと分かるように思えました。


ということで、今年も個性豊かな作品が並んでいました。ミッドタウンの地下通路で開催されている(もちろん無料)展示ですので、多くの人の目に触れる機会があると思います。アート好きの方が六本木に寄られる際にはこちらの通路も通ってみてください。


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