関東近辺の美術館めぐり ~美術・美景・美味を楽しむブログ~

ガレも愛した-清朝皇帝のガラス (感想後編)【サントリー美術館】

前回に引き続きサントリー美術館の「ガレも愛した-清朝皇帝のガラス」 についてです。前半は清王朝のガラスの歴史ついてご紹介しましたが、今日は下階のエミール・ガレへの影響などについてです。下階は2箇所で撮影可能となっていましたので、写真も使ってご紹介していこうと思います。まずは概要のおさらいです。

 前編はこちら

【展覧名】
 ガレも愛した-清朝皇帝のガラス

【公式サイト】
 https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2018_2/

【会場】サントリー美術館
【最寄】六本木駅

【会期】2018年4月25日(水)~7月1日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 2時間00分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_③_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
下階は最初の部屋と最後のコーナーが撮影可能となっていました。早速その写真を使っていこうと思います。

<Ⅱ.清王朝の栄華―乾隆帝の偉業(1736~95>
こちらは内容的には2章の品が並んでいました。

「紅色宝相華唐草文鉢」
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紅色が見事な厚手の器。清朝のガラスはこういう力強い雰囲気があります。側面に宝相華唐草文鉢が浮き彫りになっていて、装飾と高台と共に削り出して作られたのだとか。かなり手間を掛けて浮き彫りにしてるんですね。

「黄色鳳凰文瓶 1対」
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ちょっと分かりづらいですが尾の長い鳳凰が枝に止まっている様子が表された作品。こちらもモチーフの輪郭に沿って点を打ってからそれを削っていく玉に使わえる技法を応用しているそうです。かなり厚手なのでこちらも気が遠くなるほどの作業だったのでは…? この明るい黄色の色彩感覚が中国らしいかな。

「雪片地紅被騎馬人物文瓶」
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こちらはスノーフレークグラスの素地に赤い被せガラスをのせて更に彫刻した作品。2人の武人が下の方に表されていて、雪の中で戦っているように見えました。口の辺りを見ると結構な厚みがあるのがわかります。

この他にも2点ほど撮影可能でしたが全部載せるのは自重しておきますw


<Ⅲ.エミール・ガレと清朝のガラス>
3章はフランスのアール・ヌーヴォー期を代表する工芸家エミール・ガレの作品と、清朝ガラスを並べて展示していました。エミール・ガレは北斎漫画など日本美術(ジャポニスム)からの影響が強いことがよく取り上げられていますが、それだけではなく中国からの影響もあるようです。(他にエジプト、イスラムなども) 1871年にサウス・ケンジントン博物館(ヴィクトリアアンドアルバート博物館)で詳しく研究もしていたそうで、その後もベルリンの工芸美術館を調査したり、個人的に鼻煙壺と呼ばれる嗅ぎタバコの容器の収集も行っていました。そうした中国ガラスの研究は1889年のパリ万博以降の作品に如実に表れているようで、このコーナーでは中国ガラスと比較しながら鑑賞する形式となっていました。ここは撮影禁止ですので文章で。
 参考記事:エミール・ガレの生きた時代 (目黒区美術館)

102 エミール・ガレ「花器 蜻蛉」
こちらは哀しみの花瓶シリーズの1つで、口の長い花瓶に黒っぽいトンボが下向きに表された作品です。トンボはまるで死んでいるような雰囲気が漂っていて、シリーズ名の意味も分かるかな。この近くにはガレの旧蔵品の「蝶吉祥文鼻煙壺」があり、こちらと構図はちょっと似ていて、それを参考にしたのではないかと考えられるそうです。見比べて観ると確かに似ているようにも思えましたが、独自デザインの部分が大きいので、丸パクリという訳ではないようでした。

この辺にはガレの旧蔵品の鼻煙壺がいくつかありました。「苔瑪瑙製鼻煙壺」という作品のほうが前述の花器に雰囲気が似ている気がしました。

110 エミール・ガレ「赤色窯変瓶」
こちらは赤い徳利みたいな瓶で、側面に黒い斑点がついています。力強い印象を受けるこの作品は中国の模玉ガラスに影響を受けているそうで、ここまで観てきた清朝ガラスの雰囲気に通じるものがありました。確かに中国的な要素を感じます。

この先には様々な色の中国の鼻煙壺がありました。ガレは中国のこうした品々を驚きの目を持って観ていたようです。

120 エミール・ガレ「瓶 草花」
こちらは小さな赤っぽい瓶で、赤い被せガラスで草花を表しています。これもここまで観てきた中国の被せガラスをよく研究している感じが出ていて、その影響ぶりは深いように思いました。ガレは結構多くの作品を観てきましたが、こういう観点で見比べられる機会は無かったので一層面白く感じます。

この近くにはこの美術館のコレクションであるガレの花器「カトレア」なんかもありました。これは名品なので久々に観られて嬉しいですが、こうして改めて観るとでっかい鼻煙壺みたいに見えるかなw

136 エミール・ガレ「花器 茄子」
こちらも久々に観た大好きな作品。白い胴に緑の首が付いた花器で、本当に茄子の実のような形が優美です。側面に浮き彫りされた花も表されていて可憐な印象を受けます。これはかなり日本的な感じに思いますが、こうした自然を取り入れるのは東洋からの影響(中国からも)のようです。

この辺には他に「おだまき」「アイリス」 「昼顔形花器 蛾」などサントリー美術館所蔵の名品が並んでいるので、数は少ないものの充実した内容と言えそうです。


<エピローグ―清朝のガラスの小宇宙>
最後は清朝ガラスの「鼻煙壺」が並んでいました。鼻煙壺は嗅ぎタバコを入れる容器で、鼻孔にすりつけて嗅いだりして楽しんだようです。実用品でありながらステータス・シンボルともなって、ガラス以外にも様々な素材で作られたのだとか。(日本で言うと根付みたいなポジションかな) ここには小さいながらも清朝ガラスの技術を駆使した作品が並んでいました。
 参考記事:たばこと塩の博物館の案内 (2018年1月 たばこの歴史と文化)

こんな感じでずらりと並んでいます。
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ちょっと暗いので、スマフォのカメラだと厳しいかも。

こちらは陶器のように見えますがガラスです。
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様々な色のガラスが使われ、優美な雰囲気です。犬か猫と思われる生き物もいますね。

こちらは琥珀色内画唐子文鼻煙壺
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本当に琥珀のような色をしていて見事です。しかもその内側に絵が描かれているという手の込みように驚き。

こちらは黒地赤被花鳥文鼻煙壺
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黒地に赤という、ガラスと聞いて思い浮かべる華麗なイメージとはだいぶ違う重厚な作品。割と彫りが深く、色と相まって力強い雰囲気がありました。

こちらは雪片地青被人物文鼻煙壺
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再び登場のスノーフレークグラス。雪を背景に3人の人物がお茶をしている感じに見えます。被せガラスが前景になっている発想も凄い。

こちらは琥珀色内画唐子文鼻煙壺
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2重構造になって内側に唐子が描かれています。形もちょっと変わっていて面白い。

最後にこちらは白地桃色マーブル文鼻煙壺
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桃色が可愛らしくマーブル状になっています。本当に様々な技術が鼻煙壺に詰められていました。


ということで、清朝ガラスの名品と共にガレの作品を見比べて その影響をつぶさに鑑賞することができました。思ったよりガレの作品が少なめでしたが、ジャポニスムだけでなく中国からもインスピレーションを受けているのがよく分かると思います。ご覧の通り見た目が分かりやすい美しさなので、美術初心者も楽しめる内容じゃないかな。ガラス工芸が好きな方には特に面白い展示だと思います。



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ガレも愛した-清朝皇帝のガラス (感想前編)【サントリー美術館】

10日ほど前の土曜日に六本木のサントリー美術館で「ガレも愛した-清朝皇帝のガラス」を観てきました。情報量の多い充実した内容となっていましたので、前編・後編に分けてご紹介していこうと思います。

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【展覧名】
 ガレも愛した-清朝皇帝のガラス

【公式サイト】
 https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2018_2/

【会場】サントリー美術館
【最寄】六本木駅

【会期】2018年4月25日(水)~7月1日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 2時間00分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_③_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
結構多くの人で賑わっていましたが、概ね自分のペースで観ることができました。

さて、この展示は中国の清朝時代のガラス器とフランスのアール・ヌーヴォーの代表的な工芸作家であるエミール・ガレを合わせて紹介するもので、前半は中国のガラスの歴史、後半はその中国ガラスから如何にガレが影響を受けているかを検証するような内容となっていました。今日はそのうちの前半部分についてです。

中国のガラスの始原は春秋戦国時代末期の頃で、当初は主に儀式に使う装飾品として貴石や玉(ぎょく)の代わりとして用いられていたようです。ガラス工芸が飛躍的に発展したのが今回のテーマである清王朝時代で、1696年に第4代皇帝 康熙帝(こうきてい)が紫禁城内にガラス工房を設置して 皇帝のためのガラス作りを始めたのがきっかけとなりました。その次の第5代皇帝 雍正帝(ようせいてい)もそれを引き継ぎ、さらに第6代皇帝 乾隆帝(けんりゅうてい)の時代になると栄華を極めました。清朝のガラスは透明と不透明の間で、重厚かつ卓越した彫琢が特徴となっているそうで、今回の展示ではその歴史と共に特徴的な作品が多く並んでいました。詳しくは各章ごとに気に入った作品と共にご紹介していこうと思います。


<プロローグ-中国ガラスの始原>
まず最初はプロローグとして今回の目玉作品と、中国ガラスの始まりについてのコーナーとなっていました。

22 「青色文字入双耳瓶」
こちらは最盛期の乾隆帝の品で、ハイライト的に冒頭に展示されていました。紫色のガラスの器で、側面に4段になった亀甲の文様が25個ずつあって均整の取れた印象を受けます。こうした亀甲模様は古代ササン朝ペルシアの品にもあるそうで、そこから影響を受けているようです。幾何学的な美しさがあり色と共に気品が感じられました。
 参考記事:雲母 Kira 平山郁夫とシルクロードのガラス (平山郁夫シルクロード美術館)山梨 北杜編

この後は春秋戦国時代末期~戦国時代(BC5~3世紀)頃に誕生した中国ガラスの初期の作品が並んでいました。

8 「玉琉璃象嵌帯鉤」 ★公式サイトで観られます
こちらは金メッキされた男性用のベルトの留め金です。両脇には龍の頭がついていて、片方はフックがあり そこにも龍が象られています。龍と言っても つぶらな瞳をしていて何だか犬みたいに見えるかなw 表面には3つの「璧」というガラスが埋め込まれていて、七星文も細工されているようでした。恐ろしく手の込んだ品なので恐らく権力者のものじゃないかな。 ちなみにこの作品の他にも七星文の飾りがいくつかありました。七星文はドラゴンボールの七星球の中の星の配置を思い出すとわかりやすいかなw 六角形の各頂点と中央に模様がついた文様です。(星ではなく丸ですがw)

この辺にはずらりとトンボ玉が並んでいました。円や格子を使ったデザインの品があって、ガラスというよりは陶器みたいな感じに見えます。邪気を払う副葬品として使われていたのだとか。


<Ⅰ.皇帝のガラスの萌芽―康熙帝・雍正帝の時代(1696~1735)>
続いては清朝のガラスの始まりのコーナーです。前述の通り康熙帝がガラス工房を作ったことによって200年に及ぶ清朝のガラスの歴史が幕開ける訳ですが、ここには3点しかありませんでした。この時代、ガラスの技術指導にはヨーロッパの宣教師が当たったそうで、かねてからガラス製造が行われていた山東省博山や広州から職人が集められました。特に博山の果たした役割は大きく、ガラスの原料の重要な供給地ともなったそうです。 雍正帝の時代になると窯が増設されて貴石の代わりにガラスが使われるようになったそうですが、今はその頃の品はあまり残っていないようです。その理由も含めてこの章で紹介されていました。

20 「藍色鉢」 ★公式サイトで観られます
こちらは恐らく雍正帝の時代に作られたコバルトブルーの鉢です。ちょっとくすんだ感じがあって側面には白い斑点があり、これは「クリズリング」というガラスの劣化現象のようです。ガラスの中の成分が長年の間に変化するとこうなるようで、この時代の現存作品が少ないのは成分的にこの劣化現象が起こりやすい為のようです。この隣にあった作品は全体的に茶色くなっていて、さらに劣化が進行すると崩壊してしまうのだとか。ちょっと残念ですが昔のガラスの問題点も分かって興味深い品でした。


<Ⅱ.清王朝の栄華―乾隆帝の偉業(1736~95>
続いては最盛期の乾隆帝の時代のコーナーです。清王朝時代の文化関連は必ずと言って良いほど乾隆帝の名前が出てきますが、60年間に及ぶ治世の間にガラス製造も栄華を極めたました。1740年に中国に来た2人に宣教師ガブリエル=レオナール・ド・ブロサールとピエール・ダンカーヴィルの助言もあり、生産性の高い窯を設け、技術も発展していったようです。この章はかなり充実した内容で、この時代の特徴的な品々が並んでいました。

29 「紫色龍文鉢」
こちらは厚手の赤紫のガラス器でそこに2匹の龍が彫刻されています。かなり細かい加工がされていますが、繊細というよりは重厚で力強い印象を受けるかな。彫刻は元々「玉」を加工する技術を使っているようで、ガラスも玉のような感じに仕上げているように思います。また、この辺にはこうしたカラフルなガラスが並んでいて、レモンイエローや水色など割とポップな感じが面白く、こんな色を出せる技術に驚きました。ちなみに黄色は皇帝専用の特別な色のようです。

51 「白地紅被楼閣瑞祥文蓋付壺 1対」
こちらは2つセットの壺で、乳白色のガラスに深い紅色のガラスを被せて(上から重ねる技法)そこに模様を彫刻したものです。楼閣、龍、コウモリ、鳳凰、麒麟など吉祥の文様が表されていて、非常に凝った作りです。ちょっと色彩感覚がキツめで好みとは言えませんが、こちらも重厚な印象を受けました。

この辺にはこうした被せガラスの作品が並んでいました。この技法もこの時代に発展したようです。黄色と黒とか、色の取り合わせがちょっと微妙な感じがしますがw

45 「多色燭台 1対」
こちらは蝋燭を刺す心棒にいくつものガラスのパーツを重ねて作った燭台で、黄色、赤、藍、水色、オレンジなど非常にカラフルなガラスが使われ目に鮮やかです。さらに台の黄色いガラスには金と漆で唐草文の装飾も施されていたようですが、現在は金は消えて漆だけが残っています。その色合いは現代アートもびっくりなポップさで、事前知識が無かったら昔のものとは思えないかもw 私の好みには合わない色彩感覚ですが目を引く派手さで驚きでした。

47 「雪片地紅被唐子文蓋付壺」
こちらは細かい白の斑点のある「スノーフレークガラス」を地に紅色の被せガラスで唐子たちが遊ぶ様子を浮き彫りにしたものです。数え切れないくらいの子どもたちが雪に はしゃいでいるようにも見えるかな。こうしたスノーフレークガラスは偶然に技法が見つかったそうですが、その素材感に合った題材となっているのが面白かったです。

この先には色ガラスに彫刻した作品が並んでいました。本当に玉の代わりみたいな使い方です。

79 「金星ガラス瓶」
深いコバルトブルーを地に、側面に「金星」と呼ばれる やや赤みがかった砂状痕の金の斑文がある瓶です。これはヴェネツィアのアヴェンチュリングラスを手本にしたものですが、安定して作ることができなかったようです。その為か整った形を好む中国の品とは思えないくらい歪な感じもしますが、それがどこか日本人の感性に近いような印象を受けました。

この近くにはマーブル文のガラスや、鼈甲のようなガラスなどもありました。
 参考記事:あこがれのヴェネチアン・グラス ― 時を超え、海を越えて (サントリー美術館)

76 「白地多色貼蝙蝠果実文壺」
こちらは白い壺に部分的に溶着させて仏手柑や桃、柘榴、コウモリなどが表された品です。花は赤や黄色、葉っぱは薄い水色といった感じで絵画的な色彩感覚が美しく感じられます。解説によると、この3つの果実は三多果と呼ばれる繁栄の象徴だそうで、割と中国美術全般で目にするように思います。こちらはスッキリした雰囲気でガラスらしい華麗な作品でした。


ということでこの辺までが上階の前半展示となっていました。清朝の最盛期の品が中心となっていて豪華絢爛です(ド派手で好みには合いませんがw) 後半はこれらの作品を踏まえた上でガレがどのような作品を作ったのかという内容となっていましたので、次回はそれについてご紹介していこうと思います。下階はいくつか撮影スポットがあったので写真も使っていく予定です。

 →  後編はこちら



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吉永陽一写真展「いきづかい-いつもの鉄路」 【FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)】

今日は写真多めです。ゴールデンウィークの平日に休みを取って六本木ミッドタウンにあるFUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)で吉永陽一写真展「いきづかい-いつもの鉄路」を観てきました。この展示は既に終了していますが撮影可能で面白い内容でしたのでご紹介しておこうと思います。

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【展覧名】
鉄道が紡ぐ日々の物語
【写真家たちの新しい物語】 吉永陽一写真展「いきづかい-いつもの鉄路」

【公式サイト】
 http://fujifilmsquare.jp/photosalon/tokyo/s2/18042702.html

【会場】FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)
【最寄】六本木駅/乃木坂駅

【会期】2018年4月27日(金)~ 2018年5月10日(木)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間30分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_③_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
結構お客さんがいましたが自分のペースで鑑賞することができました。

さて、この展示は新しいスタイルの鉄道写真で注目を集める吉永陽一 氏のミニ個展となっていました。吉永陽一 氏は鉄道好きの方なら名前を知っているかもしれませんが「空鉄(そらてつ)」という鉄道を空撮した写真で有名な写真家で、何度かテレビで紹介されたりもしています。その撮影方法は独特で、セスナやヘリコプターからお目当ての列車を追ったりしながら撮っているようです。今回の展示でもそうした作品が並んでいて、撮影することもできました。詳しくは撮ってきた写真を使ってご紹介していこうと思います。

こちらは雪の積もったカシオペア。
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直線が規則正しく並んでいる様子がまさにアート。非常に美しい光景です。

こちらは路面電車を空から撮ったもの。
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車のせいでどん詰まりになっているようですが大丈夫でしょうかw

こちらはカーブを走る様子を捉えたもの。
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線路の曲線が何とも美しい。町並みも綺麗にそれに沿っている様子が分かります。

こちらはSLを撮ったもの。
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煙と蒸気をなびかせながら力強く走っている様子が伺えます。橋の上の見物人たちも まさか自分たちも上から撮られているとは思わないだろうなあw

こちらは箱根の登山鉄道
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ここは乗ってても驚くほどの急カーブなので、上からの様子を観られて嬉しい。
 参考記事:箱根の鉄道と周辺の写真(箱根編)

こちらはちょっと前の渋谷の様子かな。
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もうこの形の銀座線は引退してしまいました。今は熊本なんかで走ってるはず。

こちらは最近の渋谷じゃないかな
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初期の銀座線をイメージした黄色い車体が最近の形となっています。渋谷駅の周りもまだまだ変わって行きますね。

こちらはちょっとどこの駅か分かりませんが、線路が扇状に広がる様子。
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鉄道は急には曲がれないので、こうした美しいカーブが生まれやすいのかも。

こちらはトワイライトエクスプレス
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惜しくも定期便は無くなってしまいました。一度は乗ってみたかった…。

こちらはごちゃごちゃした住宅街を抜けていく様子(京急かな?)
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ある意味キュビスム的な色とりどりの屋根の群像がカオスで面白い

こちらは整然とした感じの駅のホーム
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枕木もリズミカルだし、鉄道は幾何学的な美しさの宝庫ですね。真上から観るこの視点を見つけたのは素晴らしい。

こちらはスイッチバックを撮ったもの
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段々になっている線路が勾配の厳しさを物語っています。これも上からしか分からない光景ですね。

こちらは路面電車の通る交差点。富山かな?
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割と道路も空撮すると面白いのかも。空から見ると街にも幾何学模様が溢れていますね。

空撮ではない写真もいくつかありました。
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いずれも旅情を誘う素晴らしい写真でした。特に上の段の真ん中が好み。

こちらは下に飛行機と鉄道がクロスしている様子を撮ったもの。
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これは相当にナイスタイミングと言えるのでは? 劇的な1枚です。

こちらは新幹線の車両基地
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きっちり並んでいる様子が写されています。特に上の方は綺麗に揃っていて面白い。


ということで、今までの鉄道写真にはない新たな視点を提供してくれる面白い写真ばかりとなっていました。私も鉄道が好きですが、まだまだ知らなかった魅力があることにワクワクさせられました。もうこの展示は終わってしまいましたが、今後も益々活躍が期待される方なので、同じような展示があったら是非また行きたいと思います。


おまけ:
会場内にはプラレールも走っていました。
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見下ろして撮れば空撮みたいだったかも?w



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こいのぼりなう! 須藤玲子×アドリアン・ガルデール×齋藤精一によるインスタレーション 【国立新美術館】

今日は写真多めです。1週間ほど前の日曜日に国立新美術館で「こいのぼりなう! 須藤玲子×アドリアン・ガルデール×齋藤精一によるインスタレーション」という展示を観てきました。この展示では撮影することができましたので、写真を使ってご紹介していこうと思います。

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【展覧名】
 こいのぼりなう! 須藤玲子×アドリアン・ガルデール×齋藤精一によるインスタレーション

【公式サイト】
 http://www.nact.jp/exhibition_special/2018/koinoborinow2018/

【会場】国立新美術館
【最寄】乃木坂駅・六本木駅

【会期】2018年4月11日(水)~5月28日(月)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間30分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_④_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
結構沢山の人がいましたが、会場が広いので快適に鑑賞することができました。

さて、この展示は須藤玲子 氏というテキスタイルの作家と、フランスの展示デザイナーのアドリアン・ガルデール氏がコラボレートしたもので、2008年にジョン・F・ケネディ舞台芸術センター、2014年にパリのギメ東洋美術館にて発表された作品です。今回はさらに新バージョンとして齋藤精一 氏も加わっているそうで、国立新美術館のもっとも大きい展示室を埋め尽くすように鯉のぼりが展示されていました。無料で観られる展示ですが、色とりどりの鯉のぼりが並ぶ様子は圧巻で、魚群のように潮となっていました。詳しくは写真を使ってご紹介していこうと思います。

こちらが展示会場の全景。無数の鯉のぼりが∞の字のようにうねっていますが、これは大きな魚型となっています。
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鯉のぼりの数は何と300匹! 大体似た色合いの鯉のぼりがグループ分けのようになってたかな。

驚くべきことに、鯉のぼり(というか吹き流しみたいな)は全部異なるテキスタイルが使われています。
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パッと観ただけでも様々な模様があるのが分かります。これだけの数のテキスタイルを作れるのも凄い。

部屋の真ん中にはクッションがあって寝ながら鑑賞することもできました。
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ここは周りを鯉のぼりに囲まれているので魚群の中にいるみたいな光景となります。

この辺は赤い鯉のぼりが固まっていました。
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何だかスイミーの話を思い起こしますw 中々華やかな雰囲気です。

こちらは下の方にあった鯉のぼりの口の中を撮ったもの。
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かなり複雑な模様のテキスタイルで、幻想的な光景です。

この辺は青~紫っぽい鯉のぼり
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この展示方法も面白くて、高いものから低いものなど絶妙な配置で魚群の雰囲気がよく出ています。

一通り鯉のぼりの群れを観た後、裏にある部屋に移動しました。

こちらは鯉のぼりに使われているテキスタイルの見本。実際に触ることができて、1つ1つに文様の名前と解説が付いています。
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ずら~~っとテキスタイルが並んでいて驚きですが、こうして1つ1つ観てると全部個性的なので更に驚きました。

こちらはテキスタイルの本
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こちらも様々なサンプルを1冊にしているようでした。

もう1つこの展示には面白いコーナーがあり、自作の鯉のぼりを作るワークショップがありました。

こんな感じで鯉のぼりの側面に3本のシールがあるシートを貰えます。
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このシールを剥がすと両面テープになっていました。

これに千代紙を貼り付けていきます。
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まあこっちのパターンはそれほど多くはありませんがw それでも色々とあるのでセンスが問われるところです

私はこんな感じにしました。
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一応、1本ごとに色を分けているのですが、ちょっとごちゃついてしまったw 張り方も割と無計画だったのかなw


ということで、無料とは思えないほど大規模で驚きの多い展示となっていました。これは特に難しいことを考えずに楽しめるので、家族連れも多く幅広い層のお客さんがいました。明日で終わってしまう展示ですが、六本木アートナイト等で行く六本木に行く機会がある方はチェックしてみてください。



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「六本木アートナイト2018」の予告

日付が変わって本日となりましたが、今年も毎年恒例の六本木アートナイトが今週の土日に行われます。記事にする頃にはとっくに終わっているので、先に概要だけご紹介しておこうと思います

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【展覧名】
 六本木アートナイト2018

【公式サイト】
 http://www.roppongiartnight.com/2018/

【会場】
 六本木ヒルズ、森美術館、東京ミッドタウン、サントリー美術館、 21_21 DESIGN SIGHT、
 国立新美術館、六本木商店街、その他六本木地区の協力施設や公共スペース

【最寄】
 千代田線乃木坂駅/日比谷線・大江戸線 六本木駅

【会期】
  2018年5月26日(土)10:00 ~ 5月27日(日)18:00
  コアタイム 5月26日(土)18:00 ~ 5月27日(日)6:00

このイベントは六本木の街全体が現代アートの展示場のようになる一種のお祭りで、街のあちこちにインスタレーションが置かれたり、パフォーマンスがあったりします(毎年内容は変わります) 昨年は9月末に開催されたので、もうやるのかという感じですが 最初からこの時期にやってれば良かったのでは?と思えるベストシーズンだと思います。ちょっと今年は にわか雨が降るかもという予報ですが、それさえ無ければ暑くもなく寒くもない丁度いいコンディションになりそうです。

前回は蜷川実花 氏がメインプログラム・アーティストを務めて近年の中では盛り上がりを見せましたが、今回は「街はアートの夢を見る」をテーマに金氏徹平 氏、鬼頭健吾 氏、宇治野宗輝 氏という3名のアーティストが主要なメンバーとして挙げられています。私としては宇治野宗輝 氏に注目していて、この方は昨年のヨコハマトリエンナーレ2017や森美術館のMOMコレクションなどでも活躍されていました。今回も既存製品を使った大掛かりなインスタレーションが観られるのではないかと思います。
 参考記事:
  MOMコレクション005 リサイクル&ビルド(森美術館)
  ヨコハマトリエンナーレ2017 島と星座とガラパゴス (横浜赤レンガ倉庫1号館)

また、「DUNDU(ドゥンドゥ)光の巨人」というドイツのパペットシアターも今回の目玉と思われ、下記の時間帯に現れるようです
 ①18:45頃~ 六本木ヒルズアリーナ他
 ②20:30頃~ 国立新美術館 屋外エリア
 ③22:00頃~ 東京ミッドタウン プラザ1階
こちらは是非観ておきたいので、その時間に観に行こうと考えています。

ちょっとフライングですが、金曜の夜に森美術館に行った際に設営している様子を撮ってきました。
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こちらはオープニングを行う会場の設営の様子。準備万端ですね

何やらロボット的なものがいました。
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今回はパペットもいるしロボットが活躍するのかな?

毛利庭園の池には灯篭流しみたいなのがありました。
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綺麗でお祭り気分を盛り上げてくれそうです。

ということで、今年も夕方から3時間くらいは楽しんでこようと思います。昨年も沢山写真を撮ってきたものの会期の迫ったネタが多すぎてアートナイトの様子をご紹介しそびれましたが、今年は記事化するつもりです(多分) 割と年によって当たり外れがあるので観るまではどれくらい盛り上がるか分かりませんが、現代アート好きの方はチェックしてみてください。

 参考記事:
  「六本木アートナイト2012」と「アートフェア東京2012」の予告
  「六本木アートナイト2013」と「アートフェア東京2012」の予告
  「六本木アートナイト2014」の予告
  「六本木アートナイト2017」の予告

 「写真で旅する世界遺産」と「六本木アートナイト」と桜装飾 (2009年)
  六本木アートナイト2010 (前編)
  六本木アートナイト2010 (後編)
  六本木アートナイト2012 (前編)
  六本木アートナイト2012 (後編)
  六本木アートナイト2013 (前編)
  六本木アートナイト2013 (後編)
  六本木アートナイト2014 (前編)
  六本木アートナイト2014 (後編)
   ※2011年は東日本大震災で中止。2015、2016年はブログ休止中


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【東京国立近代美術館】の案内 (2018年05月)

今回は写真多めです。前々回・前回とご紹介した東京国立近代美術館の展示を観た後、本館所蔵品ギャラリーで常設作品も観てきました。ここの常設は期間が設けられているので、まずは概要についてです。

【展覧名】
 所蔵作品展 MOMAT コレクション

【公式サイト】
 http://www.momat.go.jp/am/exhibition/permanent20171114/

【会場】
  東京国立近代美術館 本館所蔵品ギャラリー

【最寄】
  東京メトロ東西線 竹橋駅

【会期】2017年11月14日~2018年5月27日
  ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間00分程度

【感想】
12月に訪れた時と同じ会期内のはずですが、だいぶ内容が変わっていました。今回も4階から下っていくルートで、気に入った作品をいくつかご紹介していこうと思います。

 ※ここの常設はルールさえ守れば写真が撮れますが、撮影禁止の作品もあります。
 ※当サイトからの転載は画像・文章ともに一切禁止させていただいております。

参考記事:
 東京国立近代美術館の案内 (2017年12月前編)
 東京国立近代美術館の案内 (2017年12月後編)
 東京国立近代美術館の案内 (2017年09月)
 東京国立近代美術館の案内 (2014年01月)
 東京国立近代美術館の案内 (2013年09月)
 東京国立近代美術館の案内 (2013年03月)
 東京国立近代美術館の案内 (2012年02月)
 東京国立近代美術館の案内 (2011年12月)
 東京国立近代美術館の案内 (2011年06月)
 東京国立近代美術館の案内 (2010年12月)
 東京国立近代美術館の案内 (2010年09月)
 東京国立近代美術館の案内 (2010年05月)
 東京国立近代美術館の案内 (2010年04月)
 東京国立近代美術館の案内 (2010年02月)
 東京国立近代美術館の案内 (2009年12月)

船田玉樹 「花の夕」
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非常に華やかな色彩が目を引いた作品。ピンクの円を叩きつけるように描いているのも面白い表現でした。

川合玉堂 「行く春」
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こちらは長瀞の光景を描いた作品です。桜の華やいだ雰囲気と 川を行く船の詩情が好み。奥行きを感じる表現となっているようでした。

菊池芳文 「小雨ふる吉野」
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こちらも桜をテーマにした作品。遥か遠くまで桜が続いている様子が霞んだように表現されていました。小雨という割には結構な雨かも。

中村不折 「廓然無聖」
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「廓然無聖」とは聖と俗の区別がない悟りの境地のことだそうで、達磨が武帝にそのように答えたシーンが描かれています。しかしこれを観た瞬間にキリスト教の作品かと思いました。フランスで学んだ成果が出ているようです。

中川八郎 「杏花の村」
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こちらも花をテーマにした作品。明るい色彩で長閑で清々しい光景となっています。

織田一磨 「東京風景より 上野廣小路」
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こちらは関東大震災の前の上野の風景。情感溢れる描写のおかげかもしれませんが、かつてはこんなお洒落な街だったんですね。

織田一磨の「東京風景」は他にも数点あっていずれも叙情的で好みでした。

伊東深水 「夜の池之端」
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こちらも上野の不忍池の近くの池之端の光景。関東大震災前まではここに花柳界があったそうで、三味線を持っている人影がそれっぽいかな。夕暮れの雰囲気がよく出ています。

この辺には川瀬巴水の作品もありました。関東大震災前の東京は美しい街だったんですね…。その後には関東大震災直後の光景を描いた作品が並んでいました。

長谷川利行 「タンク街道」
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こちらは千住にあったガスタンク。長谷川利行は粗めのタッチでモダンな建物をよく描いているのが魅力です。最近、府中市美術館で個展をやっているので観に行きたいと考えています。
 参考リンク:長谷川利行展 七色の東京

藤牧義夫 「橋」
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若くして消息不明となった版画家による作品。素朴なようで力強い独特の作風が目を引きました。4年くらいしか活動期間がないようですが、個展を観てみたい。

アレクサンドル・ロトチェンコ 「'ディナモ'スポーツ・クラブ」
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ロシア構成主義の芸術家の作品。画家だけでなく写真家としても活動していて、面白い構図の作品を残しています。この作品でも幾何学模様のような人の流れを撮っていて、写真なのにロトチェンコっぽさを感じました。
 参考記事:ロトチェンコ+ステパーノワーロシア構成主義のまなざし (東京都庭園美術館)

この近くには国吉康雄やパウル・クレーなどもありました。

古賀春江 「月花」
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童話のような温かみを感じる作品ですが、パウル・クレーからの影響も見て取れる作品。シュルレアリスムの印象が強い画家ですが、結構色々と画風を描いていたのが伺えます。

猪熊弦一郎 「○○方面鉄道建設」
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恐らく泰緬鉄道の敷設の様子が描かれた作品。抽象画や伸びやかな作品を多く残した いのくまさん ですが、戦争中は従軍画家として戦地に赴き、こうした写実的な作品も描いていました。
 参考記事:猪熊弦一郎展 猫たち (Bunkamura ザ・ミュージアム)

山下菊二 「植民地工場」
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共産党員でもあった画家で、工場労働者の過酷さをシュルレアリスム風に描いているようです。タイトルも批判的な感じですね。この人の作品は不穏な作風が多い気がします。

海老原喜之助 「殉教者」
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元々、副題に「サン・セバスチャン」とあったらしいので、矢で射られて殉教した聖セバスティアヌスのことだと思われます。荒々しくキュビスム風かつプリミティブな印象を受ける作風でインパクトがありました。戦争の犠牲者への鎮魂も込められているのだとか。

麻生三郎 「仰向けの人」
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どう観ても抽象画で、どこが人やねん!とツッコみたくなりますが… よーーーく観るといますね。シミのような人影が。ちょっと不穏な雰囲気の作品です。

難波田龍起 「昇天」
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いくつもの人の輪郭のようなものが魂の昇天のように揺らめいて見えました。静かな雰囲気だけど所どころの赤や くすんだ色合いが独特の雰囲気です。

今回は池袋モンパルナス関連の画家が結構多かった気がします。
 参考記事:東京⇆沖縄 池袋モンパルナスとニシムイ美術村 (板橋区立美術館)

続いて日本画のコーナー。

小倉遊亀 「O夫人坐像」
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小倉遊亀の肖像は人柄が伝わってくるような表情が素晴らしいと思います。姿勢を正して礼儀正しく賢そうな奥さんですね。日本画なのに洋画のような軽やかさがあるのも好み。

安田靫彦 「大観先生像」
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今回の横山大観展に合わせて大観の肖像がありました。これだとちょっと神経質そうにも観えますが、美術に対しては厳しい人なのでそれが出ているのかな。

平櫛田中 「鶴氅」
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こちらは平櫛田中や横山大観らが敬愛してやまなかった岡倉天心をモデルにした像。遠目からでも岡倉天心と分かるくらい写真とそっくりの風貌で、流石は平櫛田中ですね。

安田靫彦 「居醒泉」
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こちらはヤマトタケルが伊吹山の神に襲われて倒れた後、居醒泉を飲んで蘇生したシーン。一見すると昼寝しているみたいですがよく観ると薄っすらと目を開けています。手に力を感じないものの、その先に居醒泉の水があるようです。せっかく蘇生しても病身となって死んでしまうようですが…

下村観山 「木の間の秋」
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横山大観の盟友でもある下村観山の作品もありました。琳派を意識して描いたようですが、西洋的な写実性も合わせもっているようです。陰影が不思議な感じで独特の表現となっています。

今回、2階の展示は割愛します。残念ながら今回はスケジュールの関係で工芸館にも行けませんでした。


ということで、今回の常設も楽しんできました。今回は横山大観展にちなんだ作品なんかもあって、余韻を感じることもできるんじゃないかな。他にも素晴らしい作品が多く展示されていますので、横山大観展に行かれる方は常設も覗いてみるとよろしいかと思います。




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生誕150年 横山大観展 (感想後編)【東京国立近代美術館】

前回に引き続き東京国立近代美術館の「生誕150年 横山大観展」 についてです。前半は第1会場の1~2章についてご紹介しましたが、今日は残りの3章についてご紹介していこうと思います。まずは概要のおさらいです。

 前編はこちら

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【展覧名】
 生誕150年 横山大観展

【公式サイト】
 http://taikan2018.exhn.jp/
 http://www.momat.go.jp/am/exhibition/yokoyama-taikan/

【会場】東京国立近代美術館
【最寄】竹橋駅

【会期】2018年4月13日(金)~2018年5月27日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 2時間30分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_①_2_3_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_4_⑤_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_4_⑤_満足

【感想】
前半も混んでいましたが、後半の第二会場の「生々流転」は特に混んでいました。多分ここで列に並ぶと結構な時間がかかりそうです。


<第3章 「昭和」の大観>
こちらは昭和時代のコーナーで、59歳から最晩年までの作品が並んでいました。大観は大正15年に宮内省から下命されて「朝陽霊峯」を描いて以降、富士の絵を量産していくことになります。戦前、富士は国のシンボルとして考えられていたそうです。 そして絵筆を以て国に報いる「彩管報国」を唱えて、「海に因む十題」「山に因む十題」の売上を陸海軍に献納するなど、国に奉仕する姿勢を見せていたようです。また、昭和5年のローマでのローマ日本美術展では作家総代を務め、「夜桜」を展示し国の花である桜に大和心を世界に向けて発信しました。
 参考記事:大倉コレクションの精華II-近代日本画名品選- (大倉集古館)

戦後になって富士の持つ意味が変わっても大観は富士を描いたそうで、それ以外の題材と共に情趣あふれる作品を残したようです。ここにはそうした作品が並んでいました。

70 横山大観 「紅葉」 ★公式サイトで観られます
こちらは6曲1双の屏風で、真っ赤に色づいた楓の大木が描かれています。背景には川が流れ、青地に赤が映える非常に華やかな雰囲気です。たらしこみ等が使われ葉っぱや波は様式化されているなど 大和絵や琳派の伝統を感じる一方で、川面にプラチナの箔が使われているなど斬新さも感じられます。右隻には川の上を飛び立つ鶺鴒の姿もあり、動きも感じられました。色彩の強さが絢爛で、伝統と革新が融合した面白い作品です。

この近くには「夜桜」もありました。大倉集古館の展示でよく観る作品ですが、現在建て替えで休館中なの久々に観られました。

73 横山大観 「野の花」 ★公式サイトで観られます
こちらは2曲1双の屏風で、岩の元で正座を崩したような姿勢で休んでいる若い女性が描かれています。黒目の大きな美人で、頭には頬かむりのようなものを被っていて農婦なのかな? 周りには百合や桔梗などが咲き、軽やかな色彩で情感ある野原となっています。草は勢いよく伸びやかで、ちょっと琳派的な雰囲気もあるように思いました。遠くを観るような女性の目がミステリアスで、目線の先に何があるのか気になりました。

78 横山大観 「海に因む十題のうち 海潮四題・秋」
浜辺に押し寄せる波を描いた作品で、遠くには太陽が輝いています。浜辺には鳥が3羽いて、雄大さだけでなく叙情的な光景です。こうした海の景色は日本中で観られるように思いますが、日本の精神性を重ねたのも頷けるような作品でした。

この辺にはこの作品の他にも「海に因む十題」「山に因む十題」からの作品が並んでいました。先述の通りこれらを売って陸海軍に売上を献納したのですが、それは4機の「大観号」という軍用機となりました。当時はこうした行動が世間に好意的に受け止められたようです。富士や海といった日本を象徴するモチーフもこの頃の世相にマッチしていたんでしょうね。

ここで第1会場は終わりで、一旦外に出て次の会場に進みます。


<第2会場>
続いての第2会場は「生々流転」と「生々流転 小下絵画帳」だけが展示されていました。

60 横山大観 「生々流転」 ★公式サイトで観られます
こちらは40mにも及ぶ水墨の巻物で、水が山に降り注ぎ、川を下って海に流れ、また海で雲になっていく「流転」の様子が描かれています。川沿いの野山や家々など延々と水が辿っていく様子は情趣溢れる光景となっていて、描写が細かいのに40mもあることに驚かされます。「片ぼかし」を多用している様子も確認できて恐ろしく手がかかっているんじゃないかな。たまに朦朧体のような表現もあるような…?? 後半の海に至ると4mに及ぶ波だけ描かれた部分があって、嵐の前の静けさといった感じです。そしてクライマックスは水蒸気が上がっていって大きな竜巻のような渦(冒頭のポスターの渦)となり、波と混ざるような表現がダイナミックでした。そしてまた雨となって山へと降り注ぐのが輪廻転生のようで、水の一生を感慨深い気持ちで観ることができました。解説によると、この作品を展覧会に出した初日に関東大震災が起きたそうで、この作品も被災したようですが奇跡的に無事だったみたいです。エピソードまで劇的ですね。以前の展覧会で下絵は観たことがあったので、この機に観られて良かった。
 参考記事:横山大観展:良き師、良き友-師:岡倉天心、そして紫紅、未醒、芋銭、溪仙らとの出会い 感想後編(横浜美術館)


<第3会場>
今回は2Fのギャラリー4まで会場が続いていました。最後の第3会場は5点のみで、今回の展覧会のミュージアムショップもこちらにあります。

90 横山大観 「霊峰飛鶴」
青い富士の山頂付近を背に無数の鶴が右から左へと舞い飛ぶ様子が描かれた作品です。背景は黄土色の雲?が富士山のオーラのような感じで描かれていて、富士山の存在感を強めています。非常に日本的なモチーフの取り合わせでドラマチックな印象を受けると共に、富士山の超然とした雰囲気が感じられました。

91 横山大観 「風蕭々兮易水寒」
こちらは再興院展に大観が最後に出品した同名の作品のバリエーションです。(会期によってはそちらも展示されていたようです) 枯れ木の元で川(海?)を観ている犬(馬みたいなw)が描かれたもので、寒々しく寂しい光景となっています。解説によると、これは後に始皇帝となる秦王の政を暗殺しに行った荊軻が詠んだ詩句を題材にしているそうで、その詩には再び帰ることがないという覚悟を詠まれていたようです。寂しい光景なのはそのせいかな。院展に最後に出品されたというのと関連付けて考えると大観自身の心情でもあったのではないかと考えながら観ていました。

89 横山大観 「或る日の太平洋」
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※写真はかなり前に常設展示されていた時に撮影したものです。(今回の展示は撮影不可です)
この章にはこの作品もありました。波濤がダイナミックで力強く、富士山はそれを越える巨大な存在として描かれているように思います。


ということで、後半は見栄えのする大作が中心となっていました。割と観たことがある作品が多かったものの 総じて大観の代表作がずらりと並ぶ素晴らしい展示だと思います。まさに大観の決定版でこれだけ見事な内容は中々無いので図録も購入しました。(大観の交友関係とか苦労時代のエピソード等はざっくりしてたので、大観をあまりご存知ない方にはその辺が伝わらない気はしますが…)
もう会期末で非常に混んでいますので、これから行かれる方は十分に時間を取って行くことをお勧めします。



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生誕150年 横山大観展 (感想前編)【東京国立近代美術館】

10日程前の土曜日に、竹橋の東京国立近代美術館で「生誕150年 横山大観展」を観てきました。非常に濃密な内容で見どころが多かったので、前編・後編に分けてご紹介していこうと思います。なお、この展示は展示期間が小刻みになっていて、私が観たのは5/12時点の内容となります。

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【展覧名】
 生誕150年 横山大観展

【公式サイト】
 http://taikan2018.exhn.jp/
 http://www.momat.go.jp/am/exhibition/yokoyama-taikan/

【会場】東京国立近代美術館
【最寄】竹橋駅

【会期】2018年4月13日(金)~2018年5月27日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 2時間30分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_①_2_3_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_4_⑤_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_4_⑤_満足

【感想】
かなり混んでいて、あちこちで列を組んで観るような感じでした。もう会期末で日によっては入場待ちも発声するようなので、おでかけの際には公式ツイッター等で状況を確認することをオススメします。
 公式ツイッター:https://twitter.com/TAIKAN_2018

特に「生々流転」という作品では非常に長い列が出来ていて、私は2列目から観てきたのですが それでも2時間以上かかりました。最前列で観るともっと時間がかかるかもしれません。スケジュールには余裕を持って行ったほうが良さそうです。


さて、今回の展示は近代日本画の巨匠である横山大観の大規模な回顧展となっています。横山大観の展示はいくつも観てきましたが、これだけ大規模かつ充実した内容は久々だと思います。展示室も第1会場から2階の第3会場までいつもよりも広めとなっていて、40mに及ぶ「生々流転」も全場面を観ることができました。時代ごとに3つの章に分かれていましたので、各章ごとに気に入った作品を挙げていこうと思います。なお、横山大観の略歴等に関しては過去に何度も記事化しているので詳細は下記をご参照ください。
 参考記事:
  横山大観展:良き師、良き友-師:岡倉天心、そして紫紅、未醒、芋銭、溪仙らとの出会い 感想前編(横浜美術館)
  横山大観展:良き師、良き友-師:岡倉天心、そして紫紅、未醒、芋銭、溪仙らとの出会い 感想後編(横浜美術館)
  横山大観 ―東京画壇の精鋭― (山種美術館)


<第1章 「明治」の大観>
まずは明治時代のコーナーで、22~44歳頃までの作品が並んでいました。横山大観は出来たばかりの東京美術学校の第一期生として入学し、岡倉天心や橋本雅邦らに目をかけられて学んでいきました。その後、自らも東京美術学校で教授となったのですが、明治31年に岡倉天心が美術学校騒動と呼ばれる事件(図案科の福地復一と対立し、九鬼隆一の奥さんと不倫したという怪文書などが出た事件)で校長職を追われると、大観も教授職を辞して日本美術院の設立に参加し、岡倉天心と共に行動しました。この頃は朦朧体と揶揄された輪郭の無い画風で世間からの評価は厳しく、五浦に都落ちして貧乏な生活をしてたりもします。しかし、大観の新しさは3つあるそうで、
 ・人物の感情や主題の気分を画面全体で表現した
 ・筆線を廃し、色をぼかした表現(朦朧体)
 ・そこから飛躍した色彩の取り組み
が挙げられるようです。ここにはそうした初期からの作品が並んでいました。

1 横山大観 「村童観猿翁」
こちらは卒業制作で描いた作品です。牛に群がる子供たちが描かれ、牛の上には赤い着物の猿の姿もあります。その後ろには帽子の男性が座っていて、この男性が操る猿回しの芸を子供たちが観ている様子となっています。背景の草木は写生的に描かれ、子供は大和絵風に見えるかな。解説によるとこの猿回しは橋本雅邦をモデルにしていて、子供たちは同級生の画家たちのようです。楽しげで当時の東京美術学校の雰囲気まで伝わってくるようでした。
 参考記事:東京美術学校から東京藝術大学へ 日本絵画の巨匠たち (ホテルオークラ アスコットホール)

15 横山大観 「迷児」 ★公式サイトで観られます
こちらは孔子、釈迦、老子、キリストに囲まれた子供を描いた作品で、絹の裏に金箔を塗って木炭で描いた白黒の画面となっています。ぼんやりとした明暗のあるモノトーンで静かな印象となっていますが、これは当時の日本の状況を表しているらしく この子はどの宗教を選ぶべきか迷っているようです。右端で1人だけ空を観ている人物がいるのですが これは老子で、大観自身は老子の思想に興味があったのだとか。三教図はたまに観る主題ですが、そこに時事ネタを入れた点などは斬新さを感じます。
 参考記事:横山大観展:良き師、良き友-師:岡倉天心、そして紫紅、未醒、芋銭、溪仙らとの出会い 感想前編(横浜美術館)

18 横山大観 「ガンヂスの水」 ★公式サイトで観られます
こちらは中洲の木々が川に飲み込まれてうねっている様子を描いた作品です。全体的に輪郭のない朦朧体で描かれていて、ぼんやりした印象を受けます。ハッキリしなくて、解説では川なのに草原のようにも見えると言っていて、確かにそう見えなくもないw なお、この作品は岡倉天心の勧めで親友の菱田春草とインドや欧米を旅行した際に観た光景だと思われます。帰国してから朦朧体から離れていくことになります。

25 横山大観 「瀑布(ナイヤガラの滝・万里の長城)」
こちらは左隻に明治37年に観たナイアガラの滝、右隻に明治43年に観た万里の長城を金屏風に描いた作品です。岩や砦に緑や青の点描や たらしこみ(滲みを活かし色を重ねる)といった技法が使われ、割と線描も使ってデフォルメされた感じです。いずれも日本画としては変わった題材なのが大観独特かも。雄大さを感じるしっかりとした日本画となっているのは流石でした。

22 横山大観 「白衣観音」 ★公式サイトで観られます
こちらは今回の展示で100年ぶりに発見された作品で、岩に腰掛けて右手を施無畏印のように挙げる観音の姿が描かれています。とは言え、手足や首に装身具があって普通のインド人の女性のようにも見えるかな。白い薄布をまとっていて透けるような清らかさがあります。しかしデッサンは苦手だったようで、ハッキリ言えば下手ですw 特に組んでいる足の辺りは等身が妙な感じがしました。一方で顔は見通すような意志の強そうな表情となっていて印象的でした。

23 横山大観 「流燈」 ★こちらで観られます
こちらは大観がブレイクするきっかけとなった作品で、3人の異国情緒ある女性が描かれています。こちらの女性たちは大観の作品とは思えないくらい華やかで、デッサンもしっかりした感じです。また、髪の毛の表現は輪郭がないのですが、手や衣には輪郭が使われるなどそれまでの朦朧体から一歩踏み出したような画風となっています。そう言えばこの作品を観た日にちょうど美の巨人でも紹介されていました。これを観た当時の人もこれが大観?て思ったのは我々現代人と同じだったんですねw
 参考リンク:美の巨人たち 横山大観らしからぬ“かわいい”作品『流燈』で挑んだ新たな日本画!


<第2章 「大正」の大観>
続いては大正時代のコーナーです。この頃、師である岡倉天心や 苦楽を共にしてきた親友の菱田春草を亡くし、大観は失意の中にいたようです。しかし文展に出品した「瀟湘八景」が新聞記者時代の夏目漱石たちに個性的な自己表現と評されるなど、画業の評価は高まっていったようです。大正は個性の時代でもあり、下村観山らと共に再興した日本美術院は自由と個性を掲げて時代の風に乗っていくことになります。
 参考記事:日本美術院再興100年 特別展『世紀の日本画』 感想前編(東京都美術館)

この時期の大観は彩色画と水墨画を平行して描いていたようで、彩色画は大和絵や琳派、水墨画は古画を学んでいたようです。色使いやデフォルメなどに試みがあるそうで、中でも「片ぼかし」という技法がこの頃からの特徴となります。これは弧を描く線の内側だけをぼかす技法で、この時代以降 水墨画で多用しているのが確認できます。ここにはそうした時代の作品が並んでいました。

35 横山大観 「山茶花と栗鼠」
こちらは2曲1双の屏風、左隻にお互い向き合って木の実を食べる2匹のリスが描かれています。右隻には花の咲く木と小枝を抱えたリスが小さく描かれていて、いずれも可愛らしい印象を受けます。リスは毛並みを1本1本描いていて、どこか人間のような目つきをしているかなw 周りの草や木は何処と無く琳派風で、木の幹にはたらしこみなども使われていました。

37 横山大観 「瀟湘八景」
こちらは8幅対の掛け軸で、第6回文展で夏目漱石に評価された作品のヴァリエーションとなります(文展出品作も会期によって展示していたようです) この画題は昔から様々な画家に描かれていますが、ここでは風景だけでなく長閑な風俗画のような側面もあるように思います。雨や湿気などを感じさせ、伸びやかな構図がいずれも面白い作品でした。漱石は大観の作品について、聖人君子のような脱俗ではなく平民的なのんきな脱俗的作品といった旨の評をしたようです。確かに大観は大らかさを感じさせて、絵の巧さよりも情感ある画面を作るのが得意な気がします。

42 横山大観 「竹雨」
こちらは丘の竹林とそこに歩く傘を持った人を描いた水墨の作品です。人物の輪郭や土の際辺りには片ぼかしの技法が使われているのがよく分かります。絵の上の方は湿気に烟る竹といった感じですが、下の方は割とラフな描写となっているのが面白く、やや素朴で力強い印象を受けました。

47 横山大観 「秋色」
こちらは6曲1双の屏風で、槇や蔦のオレンジや黄色、緑といった葉っぱが生い茂る中で、鹿の親子が実を食べようとしている様子が描かれています。その色の取り合わせが不穏な位に鮮やかで、特に葉っぱの赤と緑が引き立てあっているように見えます。解説によると、モチーフなどからも尾形光琳の「槇楓図屏風」に似ているところがあると考えられているようですが、かなり大胆で 琳派というよりは西洋のナビ派のような雰囲気があるように思いました。

45 46 横山大観 「雲去来 習作」「雲去来」
こちらはいずれも水墨画で、習作と本図がセットっで展示されていました。桃みたいな形の山々と麓の木々や家々を描いていて、一見すると両者はよく似ているように思います。しかし解説によると、習作では淡くて柔らかいぼかしをしているのに対して、本画は雲と山肌の境目が画然としていて雲を諧調を連ねるようになっているそうです。そう言われて観ると確かに本画の方は遠くの山の輪郭までハッキリ見えるかな。 習作と本画を見比べることで制作過程も知ることが出来る面白い展示方法でした。ちなみに日本画では小下絵はよく観ますがこうした習作を作るのは珍しいようです。

43 横山大観 「荒川絵巻(長瀞之巻・赤羽之巻)」
こちらは小杉未醒と共に荒川に写生旅行に行った際に描いた作品で、今の東京都北区の赤羽辺りの川辺を描いているようです。もちろん現在の様子とはだいぶ違って急な土手があったり山の中のような風景となっていて、中洲で作業する人がいるなど当時の生活の様子も伺えます。こちらの作品では片ぼかしを多用していて、ちょっと南画みたいな雰囲気にも思えたかな。途中で雨が激しく降っている様子もあり、情趣あふれる作品となっていました。


ということで、長くなってきたので今日はここまでにしようと思います。前半から既に代表作の嵐ですが、1点だけ不満があるのが会期が細かすぎてお目当ての品を揃って観るのが困難だったことです。今回私はポスターになっている「群青富士」は観られなかったのが残念でした。それだけ目玉作品が沢山あるというのは実に贅沢な話ですがw 後半にはさらに驚くべき作品がありますので、次回は残りの3章と第2~3展示室の様子をご紹介しようと思います。


  → 後編はこちら



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人間・髙山辰雄展――森羅万象への道 【世田谷美術館】

前々回ご紹介した静嘉堂文庫の展示を観た後、世田谷美術館に移動して「人間・髙山辰雄展――森羅万象への道」を観てきました。この展示は前期・後期で大幅な展示替えがあるようで、私が観たのは前期の内容でした(既に後期の内容となっています)

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【展覧名】
 人間・髙山辰雄展――森羅万象への道 

【公式サイト】
 https://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/special/detail.php?id=sp00188

【会場】世田谷美術館
【最寄】用賀駅

【会期】
 前期:2018年4月14日(土)~5月13日(日)
 後期:2018年5月15日(火)~6月17日(日)
  ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間30分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_4_⑤_満足

【感想】
空いていて快適に鑑賞することができました。

さて今回の展示は髙山辰雄(1912~2007年)という つい最近まで活躍されていた画家の個展となっています。髙山辰雄は戦後画壇の最高峰として杉山寧、東山魁夷ともに「日展三山」と称された画家で、静かで深い精神性を感じさせる作風となっています。この美術館のある世田谷で人生の後半を過ごして創作の拠点としていたようで、今回は生まれ故郷の大分県立美術館の所蔵品と共に70年に渡る画業を一気に回顧する内容となっていました。

まず簡単に略歴があり、それによると髙山辰雄は大分県大分市に生まれ、1931年に東京美術学校の日本画科に入学し、在学中の1934年に帝展に初入選しました。松岡映丘に師事し、山本丘人らと共に研鑽を積んだそうです。 戦後間もない頃にはゴーギャンの伝記に感銘を受けたそうで、1950年代は鮮やかな色彩の時代と呼べる作品が残されています。その後は点描による静謐で幻想的な画風となっていき、生と死や人間の存在などを描くようになっていったそうです。

展覧会構成は概ね時代ごとに章分けされていましたので、詳しくは各章ごとに気に入った作品をご紹介していこうと思います。なお、私が観たのは前期の内容(既に後期)で、この記事で挙げる作品は既に展示していないものも含まれておりますのでご了承ください。(展示リストで会期を確認することができます)
 参考リンク:展示リスト(pdf)


<冒頭>
まず最初に大きな屏風が展示されていました。こちらは会期によって変わるようです。

34 髙山辰雄 「朝」
こちらはダイジェスト的に冒頭にあった屏風で、大きな丸い朝日と その前に広がる野山が描かれています。空や川は金色で表されていて、川辺には髪を整えるような仕草の裸婦が立っています。近くにはうずくまったり寝ている裸婦もいるので、まだ朝早い時間なのかな? 全体的にゴーギャンのタヒチの絵のような原始の世界を思わせる雰囲気があり、影響が見て取れます。しかし静かで内省的な印象を受けるのが独特で、大画面なのに迫力よりも精神性が感じられました。(1973年の作なので、ずっと後の画風です)


<1章 若き研鑽の日々>
ここから時代を追っていく感じになります。若い頃は松岡映丘の弟子らしい作品なんかもありました。

1 髙山辰雄 「温泉」 ★公式サイトで観られます
これは帝展に初出品で初入選した作品で、大分の柴石温泉に入る裸婦が描かれています。渓流のような温泉となっていて、川の流れの途中のくぼみのような所で2人の裸婦がくつろいでいるようです。髪を結んで切れ長の目をした女性たちは どこか仙女のような雰囲気があるかな。 流れを細い線で描いたり写生的な画風で、草花や岩などからは日本画というよりは洋画のような色彩すら感じられました。

11 髙山辰雄 「浴室」
こちらも裸婦を描いた作品で、髪を結わえる女性と、たらいで髪を洗う女性が描かれています。水面の透明で透ける表現などは細やかで、写実的な感じです。一方、女性たちは細い輪郭で体を柔らかく描いていて色気があると共に、どこか原始的な力強さのようなものも感じられました。


<2章 ゴーギャンとの出会い>
続いては1945~60年代のコーナーです。この時期、ゴーギャンの伝記を読んで感銘を受けたそうで、確かにゴーギャン風の作品が並んでいます。

16 髙山辰雄 「沼」
緑の山を背に、オレンジの空と湖が描かれ、手前には2人の褐色の肌の裸婦が描かれた作品です。顔はモディリアーニみたいな感じですが、色合いの強さや原始を感じる雰囲気なんかはまさにゴーギャン的な作風に思えます。1人はこちらを向き、もう1人は後ろ向きで肩を寄せるポーズとなっているのも観念的で面白い構図となっていました。

この隣にも色彩豊かな人物像があり、それも顔はモディリアーニ風に思いました。

25 髙山辰雄 「穹」
深い青の夜空に、大きな白い月が左上に浮かんでいる様子が描かれた作品です。よく観ると下の方には森や岩のようなものもあり、明るい月光が照らしています。月は表面の陰影までしっかり描かれていて、ここだけリアルで立体的な感じです。神秘的な光景の中に月が浮かび上がってくるように見えました。


<3章 人間精神の探求>
続いては1970~90年代の作品のコーナーです。この時代は人間をテーマに、点描で描いた静謐な作風となっているようで、大型の見事な作品がずらりと並んでいました。

37 髙山辰雄 「食べる」 ★公式サイトで観られます
赤黒い背景に、茶色っぽい子供が茶碗に向かって黙々と食べている様子が描かれた作品です。テーブルには水しかなく、どこか寂しく不安になるような光景です。子供が小さめに描かれていることもあってポツンとした印象がするのですが、一心不乱で食べている姿は生きる力強さを感じさせるようにも思いました。これは以前に見た時もインパクトがあったのでよく覚えていました。
 参考記事:日本の美術館名品展 感想後編(東京都美術館)

46 髙山辰雄 「海」
暗い海と空を描いた作品で、中央辺りに水平線が白く輝いているように明るくなっています。全体的にざらついたマチエールで、よく観ると暗い所でも波や雲にムラがあってうねりを感じさせます。暗い色調の中ですがどこか希望を感じさせるような風景となっていました。

49 髙山辰雄 「少女」 ★公式サイトで観られます
こちらは今回のポスターにもなっている作品で、砂漠のような背景の中に黄色い服の少女が描かれています。足元には寝ている猫もいて、全体的に静かな画面です。少女は無表情のようでちょっと微笑んでいるような表情にも見えるかな。シュルレアリスム的な寂寞とした雰囲気がある一方で、少女の瞑想的な表情が独特で見入ってしまう作品でした。

59 髙山辰雄 「青衣の少女」
こちらもポスターになっている作品で、冒頭の写真はこちらです。窓辺に横たわる緑がかった青い服の女性が描かれ、じっと指を見つめています。わきには赤い花がありますが決して派手さはなく落ち着いた色合いです。窓の外は暗く、夜の室内かな? 静かに物思いに耽るような表情が素晴らしく、精神性を感じさせる作品となっていました。

69 髙山辰雄 「一軒の家」
森の中に佇む1軒の家を描いた作品で、家の中からはかすかに光が漏れて見えます。森は周りは山なのか空なのか抽象的な感じで混ざり合っているのですが、左上の辺りに細い月が浮かんでいます。この月はよく観ると金属製のオブジェを貼り付けていて、銀色に鈍く光っていました。こうした手法の作品はこれだけだったので ちょっと驚きましたが、幻想的な雰囲気でどこか懐かしいような光景となっていました。

この近くにも暗闇の中の一軒家を描いた作品がありました。割と好みのモチーフなのかも

74 髙山辰雄 「牡丹(阿蘭陀壺に)」
帆船と風車が染め付けされた花瓶に入っている紫の牡丹を描いた作品です。背景はくすんだ壁で、全体的に沈んだ色合いとなっていて静かな印象を受けます。花もしっとりとした感じで、静物なのに深い精神性が感じられるようでした。

この近くに同様の花の静物がありました。

126 髙山辰雄 「山百合」
こちらは水彩のスケッチで、山百合を写実的に描いています。輪郭がしっかりしていて色合いは抑え気味ですが陰影もついていて花の細部まで観察している様子が伺えます。ここまで観てきた画風とはだいぶ異なりますが、高い描写力を持っているのがよく分かる作品でした。

この辺りは小下図のコーナーとなっていました。パステルや鉛筆で描かれた葉書と色紙の間くらいの大きさの作品で、ゴーギャンに傾倒した時代の作品や南画風の作品などもありました。

119 髙山辰雄 「作品-Ⅰ」
こちらは彫刻作品で、頬杖をついてしゃがんでいる人物が表されています。アフロのような髪型で全体的に量感のあるゴツゴツした彫りとなっていて、プリミティブな印象を受けます。これ以外にも彫刻作品がいくつかあったのですが、いずれも絵と同様にざらついた感じの彫跡となっていました。太めですがちょっとジャコメッティみたいな雰囲気もあって、これはこれでもっと観たかった。


<4章 森羅万象への道>
最後は1990~2000年代の晩年のコーナーです。色彩を抑えた画風で郷里の大分の自然を繰り返し描いていたそうです。

112 髙山辰雄 「雲煙に飛翔」
黄土色の地に墨のような色で、天と地の境目が曖昧になった抽象的な風景と鳳凰が描かれた屏風作品です。左の方に2羽の鳳凰が飛んでいるのですが、厳しい表情をしているように見えるかな。2羽の周りは黄土色がオーラのように包んでいて、光り輝いているようにも見えます。モノトーンで静かな画面ですが、雄大さと厳かな雰囲気がありました。

99 髙山辰雄 「夜の風景」
こちらは夜の街頭を背景に、白い道の真ん中に立つ灰色の犬を描いた作品です。ちょっと凛々しい顔をしてどこかをじっと見つめているように見えます。犬がポツンとしていて寂しい光景にも思えますが、何だか犬が賢人のような佇まいのように思えました。

105 髙山辰雄 「雪の宿」
山の麓に建ついくつかの雪の積もった宿を描いた作品です。画面の上部の中央には半月が浮かび、空には冬の澄んだ空気感があるように思えます。宿は中から黄色い光が漏れていて、寂しいような温かみがあるような、冬独特の風景となっていました。こういった夜の建物が好きだったのかな。

展覧会の最後には髙山辰雄が手がけた本の挿絵などが並んでいました。


ということで、瞑想的な深い精神性を湛えた作品ばかりで非常に満足できました。後期も観たいけど流石に行けなそうなので図録も購入しました。ちょっと万人受けはしなそうな感じですが、絵をよく観ている方には面白い展示ではないかと思います。今回は常設も素晴らしかったので、それも合わせて楽しめました。


おまけ;
今回の常設は時間がなくてメモを取れませんでしたが、小堀四郎と村井正誠という2人の画家を取り上げたミニ個展となっていました。こちらも良い展示なので本当ならもっとじっくり観るべきでした。

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【展覧名】
 それぞれのふたり 小堀四郎と村井正誠

【公式サイト】
 https://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/collection/detail.php?id=col00100

【会期】
 2018年4月14日(土)~7月8日(日)


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珈琲譚(かぴたん) 【用賀界隈のお店】

久々にカフェの記事です。前回ご紹介した静嘉堂文庫の展示を観た後、用事があったので一旦 用賀駅に行って ついでに近くの珈琲譚(かぴたん)というお店でコーヒーを頂いてきました。

DSC05113.jpg

【店名】
 珈琲譚(かぴたん)

【ジャンル】
 カフェ

【紹介サイト】
 食べログ:https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131707/13018246/
 ※営業時間・休日・地図などは公式サイトでご確認下さい。

【最寄駅】
 用賀駅

【近くの美術館】
 世田谷美術館
  など

【この日にかかった1人の費用】
 800円程度

【味】
 不味_1_2_3_④_5_美味

【接客・雰囲気】
 不快_1_2_3_④_5_快適

【混み具合・混雑状況(土曜日15時頃です)】
 混雑_1_2_3_④_5_快適

【総合満足度】
 地雷_1_2_3_④_5_名店

【感想】
満席ではなかったですが、結構お客さんがいました。それでも静かな雰囲気で非常に快適なお店です。

用賀には何回も行っているのですが、カフェは大体 世田谷美術館に行っているのでこちらに寄るのは初めてでした。店構えとストレートコーヒーのメニューを観て即決で入ってみました。

中はこんな感じ。
DSC05103.jpg
古き良き喫茶店でクラシックが流れる洒落たお店です。器も様々あって、私の好きな要素が満載でしたw

お店の入り口にはいい香りのするロースターがありました。
DSC05109.jpg
本格的なお店ですね。

この日、グアテマラ(500円)のストレートとハニートースト(310円)を頼みました。カップも洒落ています。
DSC05106.jpg
グアテマラは煎り方も選べたので中煎りにしました。酸味を含んだ良い香りが漂い、飲んでみると軽やかで口の中でさらに香りが広がりました。非常に美味しいコーヒーです。

ピンぼけしていますが、連れはアイスコーヒーでした。こちらはやや深煎り気味
DSC05108.jpg
こちらも少し頂きました。深いコクがあるけど苦味はそれほどなくまろやかさも感じます。これも美味しかったです。

こちらはハニートースト
DSC05104_2018052101302727f.jpg
ふんわりしたパンに甘さ控えめのはちみつが乗っています。コーヒーとも相性が良く、こちらも楽しめました。


ということで、非常に洒落た雰囲気の中で静かに美味しいコーヒーを頂くことができました。こういうお店、大好きですw 丁寧にコーヒーを淹れている感じも凄く良かったので、また用賀に行く際にリピートしたいお店です。用賀駅から近い(世田谷美術館とは逆方向ですが)ので、近くに行く機会がある方はチェックしてみてください。

この後、世田谷美術館に向かいました。次回はそれについてご紹介していこうと思います。


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