Archive | 2019年01月
今日は再び中京への遠征編で写真多めです。これまで名古屋・長島とご紹介してきましたが、最後に名古屋から電車で20分程度の所にある犬山まで行って、5年ぶりに博物館明治村を訪れてきました。(犬山駅から明治村まではバスで30分程度)
【公式サイト】
http://www.meijimura.com/
この施設は日本第3位の敷地面積を誇る建物のテーマパーク的な博物館で、明治~大正の頃の建物がずらりと67軒も並んでいます。村内にはバスや蒸気機関車、路面電車なども走っていて、非常に見どころの多い博物館です。以前訪れた時はあまりの広さと充実ぶりに時間切れとなってしまい、一部の建物の見学ができず仕舞いとなってしまったので、今回はそのリベンジも含めての再訪となりました。今回は以前にご紹介できなかったエリアと、この明治村で最も貴重な帝国ホテルを中心にご紹介していこうと思います。
参考記事:
【番外編】博物館明治村の写真 前編(2013年12月)
【番外編】博物館明治村の写真 後編(2013年12月)
こちらは三重県庁舎。明治12年(1879)に建てられた左右対称の建物です。

設計は三重県の大工の清水義八という人が中心だったそうで、当時の内務省庁舎に倣った造りのようです。普段は中も入れるのですが、何と2018年12月29日(土)~2019年2月24日(日)の間の土日祝日は見学を制限するとのことで、またもや見学できませんでしたw つくづくこの建物とは縁がないのかも
ちょうどお昼時に着いたので、三重県庁舎の少し先にある なごや庵というお店できしめんを頂くことにしました。

他にも飲食店はいくつかありますが、前回の時間切れの教訓を活かして時短で済ませるものを選びましたw
きしめんはこんな感じ。

この きしめん が予想以上に美味しくて、出汁がきいていました。ここでお昼にしたのは正解でした。
お昼も済ませて、前回あまり観られなかった2丁目から観ることにしました。なごや庵のすぐ近くです。

ここだけでも両脇に10軒くらい並んでいます。本当にこの明治村の充実ぶりには感心するばかりです
こちらは札幌電話交換局。明治31年(1898)に建てられたものです。

重厚な石造りとなっていて堅牢な印象です。一方で花の文様が連なっているのが洒落た雰囲気も出していました。
電話交換局の中にも入れます。こちらは様々な電話交換機の展示

電話交換手は明治の頃に女性が働ける数少ない職業の1つで、13歳~23歳で言動がハキハキして礼儀正しいこと・試験に合格することといった条件があったのだとか。ちなみに男は対応が荒っぽいということで女性だけの職業になっていったのだとかw
続いてこちらは安田銀行会津支店。明治40年(1907)に建てられました。

洋風も取り入れているようですが土蔵のようで、銀行というよりは蔵ですねw 今はハイカラ衣装館としてハイカラな袴姿になれるレンタル衣装屋さんとなっています。時間に余裕のある女性は是非立ち寄りたいお店でしょうね。
こちらは京都中井酒造。明治3年(1870)の建物です。

いわゆる町家です。軒が低くゆるくカーブする点が京都の伝統的な造りなのだとか。今は甘味処となっているようです。ここも時間があればお茶したかったw
続いてこちらは名古屋にあった東松家住宅。明治34年(1901)頃の商家です。

塗屋造という江戸時代から続く伝統工法で建てられていますが、増築を重ねてこのような姿になったようです。3階以上の建物が禁止された時代が前後にあるので、3階建ては珍しいのだとか。
こちらも中に入って見学することができます。普段は1階のみ見学可なのですが、ちょうどガイドツアーが始まって2階に行けるチャンスでした。しかし時間が無いので涙を飲んでスルーしました…

吹き抜けが3階まで続いていて面白い作りとなっています。家具も商家っぽいものが多くて面白い建物でした。
続いてこちらは第四高等学校物理化学教室。金沢にあった明治23年(1890)の建物です。

この建物の設計者は久留正道らしいので、上野にある国立国会図書館国際子ども図書館と同じ設計者です。いかにも学校という感じの造りかもw
参考記事:久留正道・安藤忠雄 「国立国会図書館国際子ども図書館」
こちらも中に入ることができます。

ちょっと廊下は狭めに感じたかな。結構、天井の高い建物でした。シンプルながらも落ち着いた空間です。
続いて2丁目の一番奥には東山梨郡役所があります。山梨市にあった明治18年(1885)の建物です。

地元の職人が洋風建築に似せて作ったものの正確な洋風ではないので擬洋風と呼ばれるのだとか。特に屋根に特徴があるようです。
こちらも中に入れます。

中央部分はホールになっていて、何かの展覧会の準備をしていました。普段は何かの展示をしているのかも。
2階のバルコニーの辺りを撮ったもの。

こちらから観ると2丁目を一望できました。中々見晴らしが良い部屋です。
と、2丁目は前回全く観ることができなかったので時間を多めに取って観てきました。この後、バスに乗って一気に村内の一番奥にある帝国ホテルへと向かいました。
こちらが旧帝国ホテル。フランク・ロイド・ライトによる設計です。大正12年(1923)に4年間の大工事の末に完成しました。

今はこの中央玄関部分のみしか残っていませんが、これだけでも残って本当に良かった。この建物には遠藤新やアントニン・レーモンドなどの弟子も関わっています。
参考記事:
フランク・ロイド・ライト 「自由学園明日館」(2018年12月)
遠藤新 「自由学園明日館 講堂」(2018年12月)
アントニン・レーモンド 「旧イタリア大使館別荘」 日光編
大谷資料館の資料展示と大谷寺の写真
こちらは右側面。幾何学的な美しさを感じます。

レンガに櫛目を入れて装飾性を出しているようです。
右側面後方の辺り。ここからも入ることができます

どこから観ても絵になるのが凄い!
先程の入口から外を観るとこんな感じ

窓の周りにある枠が洒落た印象となっています。細かいところにまで美意識が感じられます。
こちらは左側面。

ほぼ右側面と同じかな。こちらは見通しの良い斜面となっているので、全体が見渡しやすかったです。
この帝国ホテルの中にはカフェがあります。

カフェの椅子もフランク・ロイド・ライトのデザインだったりして非常に豪華な空間です。
こちらでお茶をしてきました。私はシフォンケーキとコーヒー。奥さんはサンドウィッチと紅茶です。

この贅沢な空間に負けないくらい美味しくて、優雅な時間を過ごすことができました。明治村に行ったら必ず立ち寄りたいお店です。
カフェからホテルの奥を観るとこんな感じ。

この奥には食堂があったようです。中もシンメトリーな美しさがあります。
先程の奥側からカフェを観た様子と、側面方向を観た様子

この建物だけでも明治村に行く価値があります。常滑焼や大谷石といった日本の素材とライトのデザインが最高の取り合わせです。
ということで、今回も明治村を楽しんできました。特に帝国ホテルは最高の一言です。しかしこれでもほんの一部でしかないのが恐ろしいところで、この後も前回周りきれなかった所を中心に観てきました。また、今回は特別にイルミネーションを観ることもできましたので、次の記事ではそれをご紹介して番外編の締めとしようと思います。
【名古屋編(2019年)】
熱田神宮の写真
名古屋城周辺の写真
アール・ヌーヴォーの伝道師 浅井忠と近代デザイン (ヤマザキマザック美術館)
ヤマザキマザック美術館の案内 (名古屋編)
ウィリアム・モリスと英国の壁紙展 -美しい生活をもとめて- (松坂屋美術館)
リニア・鉄道館 前編
リニア・鉄道館 後編
徳川美術館の案内
徳川園の写真
文化のみち二葉館の写真
文化のみち橦木館と周辺の写真
【長島編(2019年)】
なばなの里のイルミネーション
【犬山編(2019年)】
博物館明治村の写真 前編 2019年01月
博物館明治村の写真 後編 2019年01月
【犬山編(2013年)】
野外民族博物館 リトルワールドの写真 前編(2013年12月)
野外民族博物館 リトルワールドの写真 後編(2013年12月)
有楽苑と犬山城の写真
なり多 【愛知県犬山界隈のお店】
博物館明治村の写真 前編 2013年12月
博物館明治村の写真 後編 2013年12月
【名古屋編(2013年)
矢場とん 三越ラシック店【名古屋 栄界隈のお店】
あつた蓬莱軒 松坂屋店【名古屋 栄界隈のお店】
【公式サイト】
http://www.meijimura.com/
この施設は日本第3位の敷地面積を誇る建物のテーマパーク的な博物館で、明治~大正の頃の建物がずらりと67軒も並んでいます。村内にはバスや蒸気機関車、路面電車なども走っていて、非常に見どころの多い博物館です。以前訪れた時はあまりの広さと充実ぶりに時間切れとなってしまい、一部の建物の見学ができず仕舞いとなってしまったので、今回はそのリベンジも含めての再訪となりました。今回は以前にご紹介できなかったエリアと、この明治村で最も貴重な帝国ホテルを中心にご紹介していこうと思います。
参考記事:
【番外編】博物館明治村の写真 前編(2013年12月)
【番外編】博物館明治村の写真 後編(2013年12月)
こちらは三重県庁舎。明治12年(1879)に建てられた左右対称の建物です。

設計は三重県の大工の清水義八という人が中心だったそうで、当時の内務省庁舎に倣った造りのようです。普段は中も入れるのですが、何と2018年12月29日(土)~2019年2月24日(日)の間の土日祝日は見学を制限するとのことで、またもや見学できませんでしたw つくづくこの建物とは縁がないのかも
ちょうどお昼時に着いたので、三重県庁舎の少し先にある なごや庵というお店できしめんを頂くことにしました。

他にも飲食店はいくつかありますが、前回の時間切れの教訓を活かして時短で済ませるものを選びましたw
きしめんはこんな感じ。

この きしめん が予想以上に美味しくて、出汁がきいていました。ここでお昼にしたのは正解でした。
お昼も済ませて、前回あまり観られなかった2丁目から観ることにしました。なごや庵のすぐ近くです。

ここだけでも両脇に10軒くらい並んでいます。本当にこの明治村の充実ぶりには感心するばかりです
こちらは札幌電話交換局。明治31年(1898)に建てられたものです。

重厚な石造りとなっていて堅牢な印象です。一方で花の文様が連なっているのが洒落た雰囲気も出していました。
電話交換局の中にも入れます。こちらは様々な電話交換機の展示

電話交換手は明治の頃に女性が働ける数少ない職業の1つで、13歳~23歳で言動がハキハキして礼儀正しいこと・試験に合格することといった条件があったのだとか。ちなみに男は対応が荒っぽいということで女性だけの職業になっていったのだとかw
続いてこちらは安田銀行会津支店。明治40年(1907)に建てられました。

洋風も取り入れているようですが土蔵のようで、銀行というよりは蔵ですねw 今はハイカラ衣装館としてハイカラな袴姿になれるレンタル衣装屋さんとなっています。時間に余裕のある女性は是非立ち寄りたいお店でしょうね。
こちらは京都中井酒造。明治3年(1870)の建物です。

いわゆる町家です。軒が低くゆるくカーブする点が京都の伝統的な造りなのだとか。今は甘味処となっているようです。ここも時間があればお茶したかったw
続いてこちらは名古屋にあった東松家住宅。明治34年(1901)頃の商家です。

塗屋造という江戸時代から続く伝統工法で建てられていますが、増築を重ねてこのような姿になったようです。3階以上の建物が禁止された時代が前後にあるので、3階建ては珍しいのだとか。
こちらも中に入って見学することができます。普段は1階のみ見学可なのですが、ちょうどガイドツアーが始まって2階に行けるチャンスでした。しかし時間が無いので涙を飲んでスルーしました…


吹き抜けが3階まで続いていて面白い作りとなっています。家具も商家っぽいものが多くて面白い建物でした。
続いてこちらは第四高等学校物理化学教室。金沢にあった明治23年(1890)の建物です。

この建物の設計者は久留正道らしいので、上野にある国立国会図書館国際子ども図書館と同じ設計者です。いかにも学校という感じの造りかもw
参考記事:久留正道・安藤忠雄 「国立国会図書館国際子ども図書館」
こちらも中に入ることができます。


ちょっと廊下は狭めに感じたかな。結構、天井の高い建物でした。シンプルながらも落ち着いた空間です。
続いて2丁目の一番奥には東山梨郡役所があります。山梨市にあった明治18年(1885)の建物です。

地元の職人が洋風建築に似せて作ったものの正確な洋風ではないので擬洋風と呼ばれるのだとか。特に屋根に特徴があるようです。
こちらも中に入れます。

中央部分はホールになっていて、何かの展覧会の準備をしていました。普段は何かの展示をしているのかも。
2階のバルコニーの辺りを撮ったもの。

こちらから観ると2丁目を一望できました。中々見晴らしが良い部屋です。
と、2丁目は前回全く観ることができなかったので時間を多めに取って観てきました。この後、バスに乗って一気に村内の一番奥にある帝国ホテルへと向かいました。
こちらが旧帝国ホテル。フランク・ロイド・ライトによる設計です。大正12年(1923)に4年間の大工事の末に完成しました。

今はこの中央玄関部分のみしか残っていませんが、これだけでも残って本当に良かった。この建物には遠藤新やアントニン・レーモンドなどの弟子も関わっています。
参考記事:
フランク・ロイド・ライト 「自由学園明日館」(2018年12月)
遠藤新 「自由学園明日館 講堂」(2018年12月)
アントニン・レーモンド 「旧イタリア大使館別荘」 日光編
大谷資料館の資料展示と大谷寺の写真
こちらは右側面。幾何学的な美しさを感じます。

レンガに櫛目を入れて装飾性を出しているようです。
右側面後方の辺り。ここからも入ることができます

どこから観ても絵になるのが凄い!
先程の入口から外を観るとこんな感じ

窓の周りにある枠が洒落た印象となっています。細かいところにまで美意識が感じられます。
こちらは左側面。

ほぼ右側面と同じかな。こちらは見通しの良い斜面となっているので、全体が見渡しやすかったです。
この帝国ホテルの中にはカフェがあります。

カフェの椅子もフランク・ロイド・ライトのデザインだったりして非常に豪華な空間です。
こちらでお茶をしてきました。私はシフォンケーキとコーヒー。奥さんはサンドウィッチと紅茶です。

この贅沢な空間に負けないくらい美味しくて、優雅な時間を過ごすことができました。明治村に行ったら必ず立ち寄りたいお店です。
カフェからホテルの奥を観るとこんな感じ。

この奥には食堂があったようです。中もシンメトリーな美しさがあります。
先程の奥側からカフェを観た様子と、側面方向を観た様子


この建物だけでも明治村に行く価値があります。常滑焼や大谷石といった日本の素材とライトのデザインが最高の取り合わせです。
ということで、今回も明治村を楽しんできました。特に帝国ホテルは最高の一言です。しかしこれでもほんの一部でしかないのが恐ろしいところで、この後も前回周りきれなかった所を中心に観てきました。また、今回は特別にイルミネーションを観ることもできましたので、次の記事ではそれをご紹介して番外編の締めとしようと思います。
【名古屋編(2019年)】
熱田神宮の写真
名古屋城周辺の写真
アール・ヌーヴォーの伝道師 浅井忠と近代デザイン (ヤマザキマザック美術館)
ヤマザキマザック美術館の案内 (名古屋編)
ウィリアム・モリスと英国の壁紙展 -美しい生活をもとめて- (松坂屋美術館)
リニア・鉄道館 前編
リニア・鉄道館 後編
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徳川園の写真
文化のみち二葉館の写真
文化のみち橦木館と周辺の写真
【長島編(2019年)】
なばなの里のイルミネーション
【犬山編(2019年)】
博物館明治村の写真 前編 2019年01月
博物館明治村の写真 後編 2019年01月
【犬山編(2013年)】
野外民族博物館 リトルワールドの写真 前編(2013年12月)
野外民族博物館 リトルワールドの写真 後編(2013年12月)
有楽苑と犬山城の写真
なり多 【愛知県犬山界隈のお店】
博物館明治村の写真 前編 2013年12月
博物館明治村の写真 後編 2013年12月
【名古屋編(2013年)
矢場とん 三越ラシック店【名古屋 栄界隈のお店】
あつた蓬莱軒 松坂屋店【名古屋 栄界隈のお店】
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今日は帰りが遅かったので軽めの記事です。2週間ほど前に映画「劇場版 ダーウィンが来た! アフリカ新伝説」を観てきました。この記事には少しだけネタバレが含まれていますので、ネタバレなしで観たい方はご注意ください。

【作品名】
劇場版 ダーウィンが来た! アフリカ新伝説
【公式サイト】
https://darwin-movie.com/
【時間】
1時間30分程度
【ストーリー】
退屈_1_2_3_④_5_面白
【映像・役者】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【総合満足度】
駄作_1_2_3_④_5_名作
【感想】
公開してすぐに行ったこともあって結構混んでいました。親子連れが多かったかな。
さて、この映画はNHK総合で放送されている生物のドキュメンタリー番組「ダーウィンが来た!生きもの新伝説」を映画化したもので、3つの動物の家族の話を代わる代わる時系列的に紹介する内容となっています。私は毎週この番組を観ていて、動物や昆虫の生態の奥深さに毎週のように驚いているのですが この映画でも非常に興味深い生態を取り上げています。ここからは少しネタバレで、3つの家族はそれぞれ ライオンの雄の子供の成長、群れを持たない雌ライオンと子どもたちの放浪、片腕の無いゴリラと家族 といった感じです。どれも素晴らしい映像で、これはどうやって撮ったのだろう?というくらい近くで撮った迫力ある画面となっています(IMAXのような高画質での上映が無いのだけが残念)。また、ライオンやゴリラを通じてアフリカの豊かな自然と他の動物たちも出てきたりして、そちらの面でも見応えたっぷりとなっています。
そしてTV同様にナレーションや掛け合いもあるので、すんなりと状況が理解できる分かりやすさです。子供の観客も結構な割合で来ているようでしたが、恐らく小学校中学年以上であれば容易に理解できるのではないかと思います。 各家族ともに波乱万丈で先が全く読めない展開となるのもドキュメンタリーならではの面白さかな。特に2組のライオンを比較すると同じライオンでもこうも違うのかという生活を送っていて、生態の奥深さを感じます。動物は人間が思っている以上に賢くて複雑な社会を形成しているのがよく分かる内容です。
ということで、内容的には普段やっている番組の延長線上みたいにも思えますが、厳選されたエピソードを大画面で観ることができました。動物好き(特にライオンとゴリラが好きな方)には非常に楽しめる内容だと思います。この番組を普段みている方におすすめの映画です。

【作品名】
劇場版 ダーウィンが来た! アフリカ新伝説
【公式サイト】
https://darwin-movie.com/
【時間】
1時間30分程度
【ストーリー】
退屈_1_2_3_④_5_面白
【映像・役者】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【総合満足度】
駄作_1_2_3_④_5_名作
【感想】
公開してすぐに行ったこともあって結構混んでいました。親子連れが多かったかな。
さて、この映画はNHK総合で放送されている生物のドキュメンタリー番組「ダーウィンが来た!生きもの新伝説」を映画化したもので、3つの動物の家族の話を代わる代わる時系列的に紹介する内容となっています。私は毎週この番組を観ていて、動物や昆虫の生態の奥深さに毎週のように驚いているのですが この映画でも非常に興味深い生態を取り上げています。ここからは少しネタバレで、3つの家族はそれぞれ ライオンの雄の子供の成長、群れを持たない雌ライオンと子どもたちの放浪、片腕の無いゴリラと家族 といった感じです。どれも素晴らしい映像で、これはどうやって撮ったのだろう?というくらい近くで撮った迫力ある画面となっています(IMAXのような高画質での上映が無いのだけが残念)。また、ライオンやゴリラを通じてアフリカの豊かな自然と他の動物たちも出てきたりして、そちらの面でも見応えたっぷりとなっています。
そしてTV同様にナレーションや掛け合いもあるので、すんなりと状況が理解できる分かりやすさです。子供の観客も結構な割合で来ているようでしたが、恐らく小学校中学年以上であれば容易に理解できるのではないかと思います。 各家族ともに波乱万丈で先が全く読めない展開となるのもドキュメンタリーならではの面白さかな。特に2組のライオンを比較すると同じライオンでもこうも違うのかという生活を送っていて、生態の奥深さを感じます。動物は人間が思っている以上に賢くて複雑な社会を形成しているのがよく分かる内容です。
ということで、内容的には普段やっている番組の延長線上みたいにも思えますが、厳選されたエピソードを大画面で観ることができました。動物好き(特にライオンとゴリラが好きな方)には非常に楽しめる内容だと思います。この番組を普段みている方におすすめの映画です。
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今日も引き続き旅行の遠征編で写真多めです。前回までご紹介してきた名古屋を観た後、名古屋から電車で20分くらい桑名市にある「なばなの里」のイルミネーションを観てきました。(私が観たのは2019年1月の内容となります。
公式サイト:http://www.nagashimaresort.jp/nabana/illumination/index.html
期間:2018年10月20日(土)~2019年5月6日
こちらが「なばなの里」の入口。ホテルで夕食を済ませた後、送迎バスで行ったので21時くらいから観始めました。

カメラのダイヤルが間違っているのに気づかず撮影していたので、妙なモードで撮ってしまいました…、しかしこれしか無いので幾分ましな写真を使っていこうと思います。
この なばなの里はナガシマリゾートの中の1つの施設で「イルミネーションランキング」で3年連続1位をとったらしく、7つのスポットで数えきれないほどの電飾を使って表現しています。今年のテーマは「JAPAN-日本の情景-」ということで、それに合わせたイルミネーションもありました。詳しくはルートに沿って園内を反時計回りにご紹介していこうと思います。
まず入口を入ってすぐにある光の雲海というイルミネーション

ここは恋人同士でアーチをくぐるような感じで観る所のようです。幾組ものカップルが撮影していたのであまり近寄れませんでしたw
左はチャペルで右はチャペルの前にあるシンボルツリー。記念撮影にぴったりの場所です。

右の写真でUFOみたいなのが写っていますが、こちらは正式名称は「アイランド富士」といい高さ45mまで上昇して回転する乗り物で、園内を見渡すことができます。せっかくなのでこちらも乗ってみました。
UFO?からの園内を撮った動画。(話している人たちは私とは無関係な方です)
ぐるっと一周して終わりなのであっという間ですが、上から観るイルミネーションは非常に綺麗でした。
降りてきて再びルートに沿って観ていきました。

幻想的な風景がひろがります。
こちらは木々が水面に写っているようす。

東山魁夷の絵でこういう風景があったようなw 神秘的な光景となっています。
続いてこちらは目玉の1つである光のトンネル「華回廊」

この写真だと人が少なく見えますが、実際はかなり多くの人で賑わっています(これは閉園少し前に撮った写真です)
中はこんな感じ。

なんと200mもあるトンネルで、ずっとこんな景色が続きます。光が川のように続く様子は圧巻でした。
続いてUFOからも見えていた富士山の形のイルミネーション

これもプロジェクションマッピングではなく電飾で表現しているようです。日本の四季をテーマにやや誇張された日本を押し出しています。
ちょっと富嶽三十六景の神奈川沖浪裏みたいなシーンもあります。

人の大きさと比べるとかなり巨大なのがわかるかな。こちらは毎年やっているわけではなさそうです。
動画も撮ってみました。
外国人受けしそうな感じかな。スケールの大きさに驚かされました。
この辺が一番奥の辺りで、ここから折り返していきます。
続いてこちらは光のトンネル「ラベンダー」

先程のトンネルと並んでいますが、こちらは半分の100m。しかしこちらは途中で色が変わったり、曲がりくねっていて違った面白さがありました。
戻ってくるとUFOと水面が綺麗に見える場所がありました。

ここで川のようなイルミネーションを観ていると幻想的な気分になります。
こちらは先程のチャペルの裏手から撮った写真。

光が流れていく様子を桟橋のような所から観られます。どういう訳かあまり人もいなくて穴場スポットでした。
こちらも動画を撮ってみました。
音楽も相まって癒やされるイルミネーションでした。
ということで、1時間半ほどで見て回ることができました。千葉のドイツ村などに比べると意外とあっさり観て回れたように思えますが、光のトンネルや富士山など大規模なイルミネーションがあって、見どころは多かったように思えます。名古屋からも近いので、名古屋旅行の際に足を伸ばしてみるのも良いかと思います。
おまけ:
2日目の宿は なばなの里と同じナガシマリゾートの一端であるホテルナガシマに泊まりました。

参考リンク:
公式サイト
じゃらん
このホテルナガシマには なばなの里やナガシマスパーランドなどのセット券もあって何だかんだでお得でした。ただ、最寄りの駅からは離れていて送迎バスが無いので公共交通機関で行くのは中々厄介でした(結局、路線バスで行きました) 施設は快適だったのですが、中でも驚きなのは温泉で、内湯、ジャグジー、炭酸泉などの他に露天風呂が4箇所くらいあって、その側に滝が流れているという凝りっぷりです。あれこれ試しているとあっという間に時間が経ちますw
隣には東海地区最大の遊園地ナガシマスパーランドがあります。

ここに寄る時間は無かったのですが、絶叫マシンがいくつあるんだ?ってくらい見えましたw
ついでに夜はバイキングを楽しみました。各種取りそろえていますが、ステーキなんかもあって嬉しい

思わず2回くらい並びましたw
ついでにカニもありました(いつもあるかはわかりません)

まあ流石に一級品というほどでもないですが、食べ放題なのでワクワク感が半端ないw これは季節限定なのかわかりませんが、嬉しいメニューでした。
なお、このホテルから なばなの里への送迎バスは無料となっていました。なばなの里に行くならこのホテルに泊まるのがベストだと思います。
【名古屋編(2019年)】
熱田神宮の写真
名古屋城周辺の写真
アール・ヌーヴォーの伝道師 浅井忠と近代デザイン (ヤマザキマザック美術館)
ヤマザキマザック美術館の案内 (名古屋編)
ウィリアム・モリスと英国の壁紙展 -美しい生活をもとめて- (松坂屋美術館)
リニア・鉄道館 前編
リニア・鉄道館 後編
徳川美術館の案内
徳川園の写真
文化のみち二葉館の写真
文化のみち橦木館と周辺の写真
【長島編(2019年)】
なばなの里のイルミネーション
【犬山編(2019年)】
博物館明治村の写真 前編 2019年01月
博物館明治村の写真 後編 2019年01月
【犬山編(2013年)】
野外民族博物館 リトルワールドの写真 前編(2013年12月)
野外民族博物館 リトルワールドの写真 後編(2013年12月)
有楽苑と犬山城の写真
なり多 【愛知県犬山界隈のお店】
博物館明治村の写真 前編 2013年12月
博物館明治村の写真 後編 2013年12月
【名古屋編(2013年)
矢場とん 三越ラシック店【名古屋 栄界隈のお店】
あつた蓬莱軒 松坂屋店【名古屋 栄界隈のお店】
公式サイト:http://www.nagashimaresort.jp/nabana/illumination/index.html
期間:2018年10月20日(土)~2019年5月6日
こちらが「なばなの里」の入口。ホテルで夕食を済ませた後、送迎バスで行ったので21時くらいから観始めました。

カメラのダイヤルが間違っているのに気づかず撮影していたので、妙なモードで撮ってしまいました…、しかしこれしか無いので幾分ましな写真を使っていこうと思います。
この なばなの里はナガシマリゾートの中の1つの施設で「イルミネーションランキング」で3年連続1位をとったらしく、7つのスポットで数えきれないほどの電飾を使って表現しています。今年のテーマは「JAPAN-日本の情景-」ということで、それに合わせたイルミネーションもありました。詳しくはルートに沿って園内を反時計回りにご紹介していこうと思います。
まず入口を入ってすぐにある光の雲海というイルミネーション

ここは恋人同士でアーチをくぐるような感じで観る所のようです。幾組ものカップルが撮影していたのであまり近寄れませんでしたw
左はチャペルで右はチャペルの前にあるシンボルツリー。記念撮影にぴったりの場所です。


右の写真でUFOみたいなのが写っていますが、こちらは正式名称は「アイランド富士」といい高さ45mまで上昇して回転する乗り物で、園内を見渡すことができます。せっかくなのでこちらも乗ってみました。
UFO?からの園内を撮った動画。(話している人たちは私とは無関係な方です)
ぐるっと一周して終わりなのであっという間ですが、上から観るイルミネーションは非常に綺麗でした。
降りてきて再びルートに沿って観ていきました。

幻想的な風景がひろがります。
こちらは木々が水面に写っているようす。

東山魁夷の絵でこういう風景があったようなw 神秘的な光景となっています。
続いてこちらは目玉の1つである光のトンネル「華回廊」

この写真だと人が少なく見えますが、実際はかなり多くの人で賑わっています(これは閉園少し前に撮った写真です)
中はこんな感じ。

なんと200mもあるトンネルで、ずっとこんな景色が続きます。光が川のように続く様子は圧巻でした。
続いてUFOからも見えていた富士山の形のイルミネーション

これもプロジェクションマッピングではなく電飾で表現しているようです。日本の四季をテーマにやや誇張された日本を押し出しています。
ちょっと富嶽三十六景の神奈川沖浪裏みたいなシーンもあります。

人の大きさと比べるとかなり巨大なのがわかるかな。こちらは毎年やっているわけではなさそうです。
動画も撮ってみました。
外国人受けしそうな感じかな。スケールの大きさに驚かされました。
この辺が一番奥の辺りで、ここから折り返していきます。
続いてこちらは光のトンネル「ラベンダー」

先程のトンネルと並んでいますが、こちらは半分の100m。しかしこちらは途中で色が変わったり、曲がりくねっていて違った面白さがありました。
戻ってくるとUFOと水面が綺麗に見える場所がありました。

ここで川のようなイルミネーションを観ていると幻想的な気分になります。
こちらは先程のチャペルの裏手から撮った写真。

光が流れていく様子を桟橋のような所から観られます。どういう訳かあまり人もいなくて穴場スポットでした。
こちらも動画を撮ってみました。
音楽も相まって癒やされるイルミネーションでした。
ということで、1時間半ほどで見て回ることができました。千葉のドイツ村などに比べると意外とあっさり観て回れたように思えますが、光のトンネルや富士山など大規模なイルミネーションがあって、見どころは多かったように思えます。名古屋からも近いので、名古屋旅行の際に足を伸ばしてみるのも良いかと思います。
おまけ:
2日目の宿は なばなの里と同じナガシマリゾートの一端であるホテルナガシマに泊まりました。

参考リンク:
公式サイト
じゃらん
このホテルナガシマには なばなの里やナガシマスパーランドなどのセット券もあって何だかんだでお得でした。ただ、最寄りの駅からは離れていて送迎バスが無いので公共交通機関で行くのは中々厄介でした(結局、路線バスで行きました) 施設は快適だったのですが、中でも驚きなのは温泉で、内湯、ジャグジー、炭酸泉などの他に露天風呂が4箇所くらいあって、その側に滝が流れているという凝りっぷりです。あれこれ試しているとあっという間に時間が経ちますw
隣には東海地区最大の遊園地ナガシマスパーランドがあります。

ここに寄る時間は無かったのですが、絶叫マシンがいくつあるんだ?ってくらい見えましたw
ついでに夜はバイキングを楽しみました。各種取りそろえていますが、ステーキなんかもあって嬉しい

思わず2回くらい並びましたw
ついでにカニもありました(いつもあるかはわかりません)

まあ流石に一級品というほどでもないですが、食べ放題なのでワクワク感が半端ないw これは季節限定なのかわかりませんが、嬉しいメニューでした。
なお、このホテルから なばなの里への送迎バスは無料となっていました。なばなの里に行くならこのホテルに泊まるのがベストだと思います。
【名古屋編(2019年)】
熱田神宮の写真
名古屋城周辺の写真
アール・ヌーヴォーの伝道師 浅井忠と近代デザイン (ヤマザキマザック美術館)
ヤマザキマザック美術館の案内 (名古屋編)
ウィリアム・モリスと英国の壁紙展 -美しい生活をもとめて- (松坂屋美術館)
リニア・鉄道館 前編
リニア・鉄道館 後編
徳川美術館の案内
徳川園の写真
文化のみち二葉館の写真
文化のみち橦木館と周辺の写真
【長島編(2019年)】
なばなの里のイルミネーション
【犬山編(2019年)】
博物館明治村の写真 前編 2019年01月
博物館明治村の写真 後編 2019年01月
【犬山編(2013年)】
野外民族博物館 リトルワールドの写真 前編(2013年12月)
野外民族博物館 リトルワールドの写真 後編(2013年12月)
有楽苑と犬山城の写真
なり多 【愛知県犬山界隈のお店】
博物館明治村の写真 前編 2013年12月
博物館明治村の写真 後編 2013年12月
【名古屋編(2013年)
矢場とん 三越ラシック店【名古屋 栄界隈のお店】
あつた蓬莱軒 松坂屋店【名古屋 栄界隈のお店】
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今日も引き続き名古屋編で写真多めです。前回ご紹介した名古屋の「文化のみち二葉館」を観た後、セット券となっている文化のみち橦木館(しゅもくかん)も合わせて観てきました。こちらも撮影可能となっていましたので、写真を使ってご紹介していこうと思います。
公式サイト:https://www.shumokukan.city.nagoya.jp/
こちらが文化のみち橦木館。二葉館から歩いて5分くらいの所にあります。

この橦木館は輸出陶磁器商の井元為三郎によって大正末期頃に建てられました。主に洋館と和館からなる和洋折衷の様式となっています。
入口の脇から庭に入ることができます。庭からは和館がよく見えます。

和館も落ち着いた佇まいで大正末期~昭和初期頃の建物の様式を伝えているようです。
庭はこんな感じ。

真冬に行ったこともあって彩りはありませんでしたが、緑の多い庭園となっています。
庭には茶室もありました。

こちらは現在でも貸室として使われているようです。
庭を散策した後、館内に入って中の様子も撮ってきました。

入口で靴を脱いで館内に入ります。ステンドグラスがあって洒落た感じ
こちらは中から観た玄関部分。

幾何学的でリズミカルなステンドグラスが施されています。中々趣味が良い。最初に2階から観るようだったので、左に写っている階段から2階に上がりました。
こちらは2階にあった旧化粧室。

大正末期にしてはモダンなバスルームじゃないかな。私はトイレと風呂は分けたい派なので、ちょっと落ち着かないお風呂ですが…w
こちらは旧娯楽室。

広々としていて、眺めも良い部屋です。今は展示室として使われていました。
旧娯楽室には入口方向にもう1部屋ありました。

ここにもステンドグラス。この小部屋からも外の様子がよく見えました。
奥の部屋はこんな感じ

当時の家具やそろばんなんかが展示されています。タイルまでリズミカルで好みの空間でした。
こちらは小部屋から大部屋に戻る時の光景。

ステンドグラスのスペード・クローバー・ダイヤの模様が娯楽室っぽい雰囲気を出しています。
部屋の奥には陶器の展示がありました。

輸出向けの陶器らしく結構派手めです。最盛期には日本の輸出陶磁器の8割近くが名古屋を経由して全世界に輸出されていたのだとか。
2階はもう1部屋あるのですが貸室でこの日は観られませんでしたので、1階に戻って和館へと進みました。
こちらはかなり大部屋の和室

ここも貸室になっているようで、何かに使った後のような感じした。鳥が舞うような欄間が可愛らしい。
こちらは旧台所、浴室、脱衣室

昭和初期っぽい雰囲気があります。ここだけ観ると普通の住宅に見えるw
さらに和館は奥に部屋があります(先程写っていた部屋です)

日本家屋はこの水平垂直の幾何学性とリズムが美しい。整然として気品が感じられます。
こちらが奥の部屋。

違い棚や書院もあって格式の高い部屋となっています。…でもここの縁側で寝っ転がりたい気分になりましたw
再び入口に戻り、入口脇の洋室に入るとカフェになっています。

参考リンク:
喫茶室SHUMOKUCAFE
食べログ
食べログでは閉店になっていますが、私が行った時は普通にやっていました。メニューが違うように見えるので以前とは違うのかな? ジェラートやガレットなどを楽しめるメニューとなっていました。
せっかくなのでバニラのジェラートとコーヒーを頂いてきました。

寒い日でしたが館内は暖かかったのでジェラートも美味しくいただけました。この部屋の雰囲気の中で頂くコーヒーは格別です。
と、橦木館は実質20~30分程度しかいませんでしたが満足できました。二葉館とのセット券もあるので、訪れるのであればまとめて観たほうがお得感があると思います。
そしてさらに橦木館の近くにある歴史的建造物を見て回りました。橦木館と双葉館以外で通常の見学が出来るのは他に2箇所ありますが、閉館時間を過ぎていたので外から観て楽しんできました。
こちらは橦木館のすぐ側にあるカトリック主税町教会。ここも文化財として登録されているそうで、文化のみちの1つとなっています。

3段のアーチが独特で「被昇天の聖母聖堂」と呼ばれるそうです。礼拝堂も美しい形をしています。
続いてこちらは旧春田鉄次郎邸。ここは入館無料で入れるのですが、15時半までだったため入れず…。

春田鉄次郎も陶磁器の貿易商だったそうで、洋館と和館で構成されているようです。今は創作フランス料理の店としても営業している部分もあるのだとか。
続いてこちらは旧豊田佐助邸。ここも無料ですが15時半までで閉館していました。

豊田佐助は発明王・豊田佐吉の弟で実業家だったそうです。こちらは完全に洋館に見えますが奥に和館もあるようでした。
この辺はこうした建物がいくつも並んでいて非常に洒落たセレブタウンです。現役で人が住んでいる家もあるのですが、見分けがつかないものもいくつかw
こちらは料亭「か茂免」(かもめ)本店。昭和3年創業の老舗の料亭です。

建物は、京都の紙問屋であった中井巳次郎の名古屋別邸として大正時代に建築されたものであるとのことで、東久邇宮稔彦王殿下がここに住んでいた時期もあるのだとか。高級料亭に入るわけにもいかず、中が観られず残念w
参考リンク:白壁・か茂免について
ということで、文化のみち 白壁・主税・橦木エリアは歴史的な豪邸揃いの凄い地区となっていました。あまり観光地化されている感じではないですが、建物好きの方は楽しめる場所だと思います。
名古屋市内の観光はこれでお終いですが、この後 名古屋から少し離れて2箇所ほど見学してきましたので次回はそちらについてご紹介していこうと思います。
おまけ:
名古屋では名古屋市立美術館のアルヴァ・アアルト展や名古屋市博物館の月遷展をやっていて観たかったのですが、時間が取れず仕舞いでした。愛知県美術館には行ったものの改修中で特別展はやってなかったし、さらに名古屋テレビ塔も改修中だったりとツイてなかったw っていうか土日でも17時で全部終わってしまうって、名古屋の施設の閉まる時間は早すぎじゃないですかね…。
【名古屋編(2019年)】
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こちらが文化のみち橦木館。二葉館から歩いて5分くらいの所にあります。

この橦木館は輸出陶磁器商の井元為三郎によって大正末期頃に建てられました。主に洋館と和館からなる和洋折衷の様式となっています。
入口の脇から庭に入ることができます。庭からは和館がよく見えます。

和館も落ち着いた佇まいで大正末期~昭和初期頃の建物の様式を伝えているようです。
庭はこんな感じ。

真冬に行ったこともあって彩りはありませんでしたが、緑の多い庭園となっています。
庭には茶室もありました。

こちらは現在でも貸室として使われているようです。
庭を散策した後、館内に入って中の様子も撮ってきました。

入口で靴を脱いで館内に入ります。ステンドグラスがあって洒落た感じ
こちらは中から観た玄関部分。

幾何学的でリズミカルなステンドグラスが施されています。中々趣味が良い。最初に2階から観るようだったので、左に写っている階段から2階に上がりました。
こちらは2階にあった旧化粧室。

大正末期にしてはモダンなバスルームじゃないかな。私はトイレと風呂は分けたい派なので、ちょっと落ち着かないお風呂ですが…w
こちらは旧娯楽室。

広々としていて、眺めも良い部屋です。今は展示室として使われていました。
旧娯楽室には入口方向にもう1部屋ありました。

ここにもステンドグラス。この小部屋からも外の様子がよく見えました。
奥の部屋はこんな感じ

当時の家具やそろばんなんかが展示されています。タイルまでリズミカルで好みの空間でした。
こちらは小部屋から大部屋に戻る時の光景。

ステンドグラスのスペード・クローバー・ダイヤの模様が娯楽室っぽい雰囲気を出しています。
部屋の奥には陶器の展示がありました。

輸出向けの陶器らしく結構派手めです。最盛期には日本の輸出陶磁器の8割近くが名古屋を経由して全世界に輸出されていたのだとか。
2階はもう1部屋あるのですが貸室でこの日は観られませんでしたので、1階に戻って和館へと進みました。
こちらはかなり大部屋の和室

ここも貸室になっているようで、何かに使った後のような感じした。鳥が舞うような欄間が可愛らしい。
こちらは旧台所、浴室、脱衣室

昭和初期っぽい雰囲気があります。ここだけ観ると普通の住宅に見えるw
さらに和館は奥に部屋があります(先程写っていた部屋です)

日本家屋はこの水平垂直の幾何学性とリズムが美しい。整然として気品が感じられます。
こちらが奥の部屋。

違い棚や書院もあって格式の高い部屋となっています。…でもここの縁側で寝っ転がりたい気分になりましたw
再び入口に戻り、入口脇の洋室に入るとカフェになっています。

参考リンク:
喫茶室SHUMOKUCAFE
食べログ
食べログでは閉店になっていますが、私が行った時は普通にやっていました。メニューが違うように見えるので以前とは違うのかな? ジェラートやガレットなどを楽しめるメニューとなっていました。
せっかくなのでバニラのジェラートとコーヒーを頂いてきました。

寒い日でしたが館内は暖かかったのでジェラートも美味しくいただけました。この部屋の雰囲気の中で頂くコーヒーは格別です。
と、橦木館は実質20~30分程度しかいませんでしたが満足できました。二葉館とのセット券もあるので、訪れるのであればまとめて観たほうがお得感があると思います。
そしてさらに橦木館の近くにある歴史的建造物を見て回りました。橦木館と双葉館以外で通常の見学が出来るのは他に2箇所ありますが、閉館時間を過ぎていたので外から観て楽しんできました。
こちらは橦木館のすぐ側にあるカトリック主税町教会。ここも文化財として登録されているそうで、文化のみちの1つとなっています。

3段のアーチが独特で「被昇天の聖母聖堂」と呼ばれるそうです。礼拝堂も美しい形をしています。
続いてこちらは旧春田鉄次郎邸。ここは入館無料で入れるのですが、15時半までだったため入れず…。

春田鉄次郎も陶磁器の貿易商だったそうで、洋館と和館で構成されているようです。今は創作フランス料理の店としても営業している部分もあるのだとか。
続いてこちらは旧豊田佐助邸。ここも無料ですが15時半までで閉館していました。

豊田佐助は発明王・豊田佐吉の弟で実業家だったそうです。こちらは完全に洋館に見えますが奥に和館もあるようでした。
この辺はこうした建物がいくつも並んでいて非常に洒落たセレブタウンです。現役で人が住んでいる家もあるのですが、見分けがつかないものもいくつかw
こちらは料亭「か茂免」(かもめ)本店。昭和3年創業の老舗の料亭です。

建物は、京都の紙問屋であった中井巳次郎の名古屋別邸として大正時代に建築されたものであるとのことで、東久邇宮稔彦王殿下がここに住んでいた時期もあるのだとか。高級料亭に入るわけにもいかず、中が観られず残念w
参考リンク:白壁・か茂免について
ということで、文化のみち 白壁・主税・橦木エリアは歴史的な豪邸揃いの凄い地区となっていました。あまり観光地化されている感じではないですが、建物好きの方は楽しめる場所だと思います。
名古屋市内の観光はこれでお終いですが、この後 名古屋から少し離れて2箇所ほど見学してきましたので次回はそちらについてご紹介していこうと思います。
おまけ:
名古屋では名古屋市立美術館のアルヴァ・アアルト展や名古屋市博物館の月遷展をやっていて観たかったのですが、時間が取れず仕舞いでした。愛知県美術館には行ったものの改修中で特別展はやってなかったし、さらに名古屋テレビ塔も改修中だったりとツイてなかったw っていうか土日でも17時で全部終わってしまうって、名古屋の施設の閉まる時間は早すぎじゃないですかね…。
【名古屋編(2019年)】
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今日も引き続き名古屋編で写真多めです。前回ご紹介した名古屋の徳川園・徳川美術館を観た後、タクシーで移動して「文化のみち二葉館」という和洋折衷の建物を見学してきました。
公式サイト:http://www.futabakan.jp/index.html
こちらが文化のみち二葉館。瀟洒な雰囲気の建物となっています。どの駅からも遠いのでバスかタクシーじゃないと行きづらいのが難点。

ここは日本初の女優と謳われた川上貞奴と電力王と称された福沢桃介が大正から昭和初期にかけて暮らしていた邸宅を移築・復元したもので「文化のみち」と呼ばれる歴史的建造物の密集地帯にあります。「文化のみち」は大きく分けて3箇所あり、名古屋城付近、白壁・主税・橦木、徳川園付近となっていて、ここは白壁・主税・橦木のエリアに当たります。
側面から観るとこんな感じ。

大正9年の竣工で、その斬新さと豪華さから政財界や文化人の集まるサロンとして機能していたようです。
こちらは逆側の外観。

元々は双葉町にあったのを2000年から5年間かけてこちらに移築したようです。裏手には蔵などもあって和風な部分もあります。
中に入るとこんな感じ。こちらは大広間

設計は当時新進気鋭の住宅専門会社「あめりか屋」が担当したそうです。大正ロマン溢れる内装となっています。
こちらも大広間。ステンドグラスも女優の家らしい雰囲気。ステンドグラスは簡潔でアールデコ風にも見えます。

パネルやビデオで歴史などを紹介していましたが、あまりゆっくりできる時間が無かったので映像は断念しました。
大広間の奥はソファが並んでいました。

確かにここなら文化人のサロンに打って付けかもしれません。
ソファの辺りから振り返ると螺旋の階段があります。

暖炉もあって まるで外国の建物のようです。
こちらは広間の隣の旧食堂。今は展示室になっています。

こちらもステンドグラスが綺麗です。元の場所はどうだったか分かりませんが、光も入って明るめの部屋です。
展示室では川上貞奴について紹介していました。

左はミュラーによる「サダヤッコ」で、先日ご紹介したヤマザキマザック美術館にもありました。右の花魁の打ち掛けによく似た服を着て描かれています。この衣装は唯一現存する貞奴の舞台衣装なのだとか。
他にも当時の写真や台本、貞奴を描いたピカソによるデッサンなども展示されていました。
こちらは旦那さんの福沢桃介に関する展示。

木曽川水系に多くの発電所を築いた電力王だったようです。事業に関する資料や卒業証書なんかもありましたw
さらに隣の部屋へと進むと和風の部屋が見えてきます

和と洋が混ざっているけど不思議と調和している感じです。
こちらは旧婦人室

和室は創建当初のままで国の文化財に登録されているようです。洋風の部屋とはまた違った凛とした空間となっています。
こちらは旧書斎。かなり狭い部屋です。

文台がお洒落。狭いと落ち着くのかもw
こちらは旧台所などの部屋

今は集会室として貸室として使われているようでした。
廊下を歩いていると裏の蔵と配電盤が見えました。

電力王の家だけあって立派な配電盤です。当時、周りが停電になっても自家発電できるようになっていたというのだから驚きです。
こちらは裏口。

今は貸室の入口として使われているようです。
この辺りは水回りもあります。

貞奴がこの屋敷を売却した後、和館は改装されたそうで、この辺は昭和13年の改装の状態で復元しているようです。
大広間に戻って、先程の螺旋階段を昇って2階へと進みました。
2階の階段付近はこんな感じ。

階段を取り囲むように部屋が並び、それぞれ資料などを展示しています。
こちらは旧浴室・旧洗面所・旧化粧室。今は名古屋ゆかりの文学者・文学作品を紹介する展示室になっています。

坪内逍遙をはじめ、江夏美好(田村俊子賞)、小谷剛(芥川賞)などを紹介しています。…私は1つも読んだこと無かったですがw
こちらは旧支那室。中国風のライトが光っています。

大正から昭和初期に文化人・中産階級の住宅で中国風の様式を取り入れるのが流行ったそうです。この部屋は何に使われたか分からないようですが、移築前は高台にあったので見晴らしが良い部屋だったのは間違いなさそうです。今は住宅街しか見えないけど開放感があります。
2階にも和室がありました。こちらは旧婦人室。ここも今は貸室として使われているようです。

床の間になっていて典型的な和風の部屋って感じ。ここだけ観ると温泉旅館みたいなw
こちらは旧書斎。洋風の書斎は結構広いw

ここにも流水と楓と思われるステンドグラスがありました。この部屋もいまは文学作品などを紹介しています。
最後に旧寝室。いまは作家の城山三郎の書斎の再現となっています。

城山三郎も名古屋生まれで、伝記小説や歴史小説を多く手がけたそうです。
ということで、瀟洒な建物を堪能することができました。特に洋間は女優らしい趣味となっていて良かったかな。空いてて名古屋の中でも穴場の観光スポットと言ったところですが、建物好きには面白い所だと思います。この後、「文化のみち」に挙げられる歴史的建造物をいくつか見て回ってきましたので、次回はそちらについてご紹介していこうと思います。
【名古屋編(2019年)】
熱田神宮の写真
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アール・ヌーヴォーの伝道師 浅井忠と近代デザイン (ヤマザキマザック美術館)
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徳川園の写真
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【長島編(2019年)】
なばなの里のイルミネーション
【犬山編(2019年)】
博物館明治村の写真 前編 2019年01月
博物館明治村の写真 後編 2019年01月
【犬山編(2013年)】
野外民族博物館 リトルワールドの写真 前編(2013年12月)
野外民族博物館 リトルワールドの写真 後編(2013年12月)
有楽苑と犬山城の写真
なり多 【愛知県犬山界隈のお店】
博物館明治村の写真 前編 2013年12月
博物館明治村の写真 後編 2013年12月
【名古屋編(2013年)】
矢場とん 三越ラシック店【名古屋 栄界隈のお店】
あつた蓬莱軒 松坂屋店【名古屋 栄界隈のお店】
公式サイト:http://www.futabakan.jp/index.html
こちらが文化のみち二葉館。瀟洒な雰囲気の建物となっています。どの駅からも遠いのでバスかタクシーじゃないと行きづらいのが難点。

ここは日本初の女優と謳われた川上貞奴と電力王と称された福沢桃介が大正から昭和初期にかけて暮らしていた邸宅を移築・復元したもので「文化のみち」と呼ばれる歴史的建造物の密集地帯にあります。「文化のみち」は大きく分けて3箇所あり、名古屋城付近、白壁・主税・橦木、徳川園付近となっていて、ここは白壁・主税・橦木のエリアに当たります。
側面から観るとこんな感じ。

大正9年の竣工で、その斬新さと豪華さから政財界や文化人の集まるサロンとして機能していたようです。
こちらは逆側の外観。

元々は双葉町にあったのを2000年から5年間かけてこちらに移築したようです。裏手には蔵などもあって和風な部分もあります。
中に入るとこんな感じ。こちらは大広間

設計は当時新進気鋭の住宅専門会社「あめりか屋」が担当したそうです。大正ロマン溢れる内装となっています。
こちらも大広間。ステンドグラスも女優の家らしい雰囲気。ステンドグラスは簡潔でアールデコ風にも見えます。

パネルやビデオで歴史などを紹介していましたが、あまりゆっくりできる時間が無かったので映像は断念しました。
大広間の奥はソファが並んでいました。

確かにここなら文化人のサロンに打って付けかもしれません。
ソファの辺りから振り返ると螺旋の階段があります。

暖炉もあって まるで外国の建物のようです。
こちらは広間の隣の旧食堂。今は展示室になっています。

こちらもステンドグラスが綺麗です。元の場所はどうだったか分かりませんが、光も入って明るめの部屋です。
展示室では川上貞奴について紹介していました。


左はミュラーによる「サダヤッコ」で、先日ご紹介したヤマザキマザック美術館にもありました。右の花魁の打ち掛けによく似た服を着て描かれています。この衣装は唯一現存する貞奴の舞台衣装なのだとか。
他にも当時の写真や台本、貞奴を描いたピカソによるデッサンなども展示されていました。
こちらは旦那さんの福沢桃介に関する展示。

木曽川水系に多くの発電所を築いた電力王だったようです。事業に関する資料や卒業証書なんかもありましたw
さらに隣の部屋へと進むと和風の部屋が見えてきます

和と洋が混ざっているけど不思議と調和している感じです。
こちらは旧婦人室

和室は創建当初のままで国の文化財に登録されているようです。洋風の部屋とはまた違った凛とした空間となっています。
こちらは旧書斎。かなり狭い部屋です。

文台がお洒落。狭いと落ち着くのかもw
こちらは旧台所などの部屋

今は集会室として貸室として使われているようでした。
廊下を歩いていると裏の蔵と配電盤が見えました。


電力王の家だけあって立派な配電盤です。当時、周りが停電になっても自家発電できるようになっていたというのだから驚きです。
こちらは裏口。

今は貸室の入口として使われているようです。
この辺りは水回りもあります。

貞奴がこの屋敷を売却した後、和館は改装されたそうで、この辺は昭和13年の改装の状態で復元しているようです。
大広間に戻って、先程の螺旋階段を昇って2階へと進みました。
2階の階段付近はこんな感じ。

階段を取り囲むように部屋が並び、それぞれ資料などを展示しています。
こちらは旧浴室・旧洗面所・旧化粧室。今は名古屋ゆかりの文学者・文学作品を紹介する展示室になっています。

坪内逍遙をはじめ、江夏美好(田村俊子賞)、小谷剛(芥川賞)などを紹介しています。…私は1つも読んだこと無かったですがw
こちらは旧支那室。中国風のライトが光っています。

大正から昭和初期に文化人・中産階級の住宅で中国風の様式を取り入れるのが流行ったそうです。この部屋は何に使われたか分からないようですが、移築前は高台にあったので見晴らしが良い部屋だったのは間違いなさそうです。今は住宅街しか見えないけど開放感があります。
2階にも和室がありました。こちらは旧婦人室。ここも今は貸室として使われているようです。

床の間になっていて典型的な和風の部屋って感じ。ここだけ観ると温泉旅館みたいなw
こちらは旧書斎。洋風の書斎は結構広いw

ここにも流水と楓と思われるステンドグラスがありました。この部屋もいまは文学作品などを紹介しています。
最後に旧寝室。いまは作家の城山三郎の書斎の再現となっています。

城山三郎も名古屋生まれで、伝記小説や歴史小説を多く手がけたそうです。
ということで、瀟洒な建物を堪能することができました。特に洋間は女優らしい趣味となっていて良かったかな。空いてて名古屋の中でも穴場の観光スポットと言ったところですが、建物好きには面白い所だと思います。この後、「文化のみち」に挙げられる歴史的建造物をいくつか見て回ってきましたので、次回はそちらについてご紹介していこうと思います。
【名古屋編(2019年)】
熱田神宮の写真
名古屋城周辺の写真
アール・ヌーヴォーの伝道師 浅井忠と近代デザイン (ヤマザキマザック美術館)
ヤマザキマザック美術館の案内 (名古屋編)
ウィリアム・モリスと英国の壁紙展 -美しい生活をもとめて- (松坂屋美術館)
リニア・鉄道館 前編
リニア・鉄道館 後編
徳川美術館の案内
徳川園の写真
文化のみち二葉館の写真
文化のみち橦木館と周辺の写真
【長島編(2019年)】
なばなの里のイルミネーション
【犬山編(2019年)】
博物館明治村の写真 前編 2019年01月
博物館明治村の写真 後編 2019年01月
【犬山編(2013年)】
野外民族博物館 リトルワールドの写真 前編(2013年12月)
野外民族博物館 リトルワールドの写真 後編(2013年12月)
有楽苑と犬山城の写真
なり多 【愛知県犬山界隈のお店】
博物館明治村の写真 前編 2013年12月
博物館明治村の写真 後編 2013年12月
【名古屋編(2013年)】
矢場とん 三越ラシック店【名古屋 栄界隈のお店】
あつた蓬莱軒 松坂屋店【名古屋 栄界隈のお店】
記事が参考になったらブログランキングをポチポチっとお願いします(><) これがモチベーションの源です。


更新情報や美術関連の小ネタをtwitterで呟いています。
更新通知用twitter
今日も引き続き名古屋編で写真多めです。前回ご紹介した名古屋の徳川美術館に行った際、すぐ隣にある徳川園の庭園も観てきました。こちらは撮影可能となっていましたので、写真を使ってご紹介していこうと思います。

公式サイト:https://www.tokugawaen.aichi.jp/index.html
さて、この徳川園は尾張藩二代藩主の徳川光友が隠居所としてこの地に大曽根屋敷を自ら造営したのを起源としているそうで、その後は家老の家に譲られたそうですが明治22年からは尾張徳川家の邸宅として使われました。そして昭和6年には19代当主 義親によって邸宅と庭園が名古屋市に寄付され、その翌年から徳川園として公開されました。しかし、戦時末期に空襲で大部分を消失し、しばらくは一般的な公園となっていたようで、日本庭園としてリニューアルしたのは平成16年(2004年)と割と最近のことのようです。 現在では美しい庭となっていましたので、その様子は写真を使ってご紹介していこうと思います。
こちらが園内の地図。私は徳川美術館の前の入口から入って行きました。入場券は徳川園単体と、徳川美術館とのセット券がありましたのでセット券を購入しました。

大名庭園らしい池泉回遊式の庭園となっていましたので、その庭を時計回りに見て回ることにしました。
こちらは入口を入ってすぐの辺りの光景。

左に見えるのは「観仙楼」という庭を一望できる建物で、レストランやホールになっているようです。
こちらは虎仙橋という橋。

この橋の下は「虎の尾」と呼ばれる虎の尻尾のような渓谷の道となっているのでこの名前になったのだとか。
これが虎の尾。まるで渓谷のような風景です。

ここは秋には紅葉が綺麗な場所とのことですが、1月に行ったら散りきっていましたw
先程の虎仙橋を渡って坂を下って行くと池が見えてきます。

確かに大名庭園の典型的な造りに見えるかな。東京だと六義園などに似ています。
参考記事:
六義園 庭園内の写真
新江戸川公園の写真
旧安田庭園の写真
振り向いてみると、すぐ側に菖蒲田がありました。

1月は何もありませんでしたが、5月下旬から6月初旬にかけて1700株もの花菖蒲を楽しめるそうです。
先程の観仙楼の脇には「龍門の瀧」という滝もあります。

鯉が滝を登って龍になるという登竜門の伝説に基づいて作った滝で、尾張家江戸下屋敷跡地にあった滝の石を使って再現したそうです。
龍門の瀧の辺りから池を望むとこんな感じ。

マンションやビルが見えるのがちょっと悲しいけど、美しい庭です。
さらに進んだ辺り。ちょっと明暗強すぎて暗くなってますがw

この池は龍仙湖というそうで、地下水が湧き出ているようです。そのためか水も澄んでいました。
水の中には魚もいます。

結構大きな鯉が泳いでいました。他にも水鳥なんかもいて、のんびりした雰囲気となっていました。
続いてこちらは湖畔に建つ瑞龍亭という茶室。

尾張徳川家では織田有楽斎を始祖とする尾州有楽流が重用されたそうで、有楽好みの様式となっているのだとか。ちなみに織田有楽斎の茶室は名古屋から電車で20分くらいの犬山にあります。以前撮った如庵と見比べて観ると確かに似てる気がします。
参考記事:【番外編】有楽苑と犬山城の写真
瑞龍亭の中はこんな感じ。

縁側の辺りからは池を一望できて、特に向こう岸にある中国の西湖を模した橋なんかも見渡せるようになっていました。
こちらは牡丹園。

見頃は4月中旬から下旬とのことですが、私が行った1月にはちょうど冬ボタンのイベントをやっていました。
【イベント名】寒を遊ぶ 徳川園の冬牡丹
【期間】2019年1月2日(水)~2月17日(日)
せっかくなので牡丹も撮影してきました。

冨貴の象徴であるのがよく分かるゴージャスな花となっています。色合いも上品です。
こちらも生命感溢れる牡丹。島錦という種類のようです。

この多層となった花びらがレースみたいで優美な雰囲気に思えるんじゃないかな。
こちらはハイヌーンという品種。

こちらも淡い黄色が美しい色合いでした。わら囲いを施して冷たい風から守っているのかな?
牡丹園あたりから対岸を観た様子。

左側に西湖っぽい橋(西湖堤)が見えます。この光景は中国画や日本画の古典でよく出てくる風景そっくりです。
先程見えた西湖堤の辺りから橋の向こう側を撮ったもの。

こちらも季節によっては花が美しく見えそうな光景となっていました。
この辺で池を一周して先程の菖蒲田の辺りに戻ってきます。他にも築山のような場所もあるのですが、普通の林にしか見えないので割愛w 四睡庵という真新しい休憩所もあります(四睡は豊干禅師、寒山、拾得、虎の四者が一緒になって寝ている様子を表した禅画の頻出画題です)
最後に先程の虎の尾に流れている大曽根の滝。

こちらの滝は高低差6mもあり、3段となっています。ちょっと わざとらしい造りにも見えますが、これだけの滝があるとは驚きです。
ということで、徳川園の庭園も楽しんできました。庭園自体もさることながら牡丹のイベントを観られたのはラッキーでした。各季節ごとに催し物や花の見頃があるようなので、タイミングを見て行くのがベストかもしれません。徳川美術館に行く機会があったら是非セットで見ておきたい庭園です。
【名古屋編(2019年)】
熱田神宮の写真
名古屋城周辺の写真
アール・ヌーヴォーの伝道師 浅井忠と近代デザイン (ヤマザキマザック美術館)
ヤマザキマザック美術館の案内 (名古屋編)
ウィリアム・モリスと英国の壁紙展 -美しい生活をもとめて- (松坂屋美術館)
リニア・鉄道館 前編
リニア・鉄道館 後編
徳川美術館の案内
徳川園の写真
文化のみち二葉館の写真
文化のみち橦木館と周辺の写真
【長島編(2019年)】
なばなの里のイルミネーション
【犬山編(2019年)】
博物館明治村の写真 前編 2019年01月
博物館明治村の写真 後編 2019年01月
【犬山編(2013年)】
野外民族博物館 リトルワールドの写真 前編(2013年12月)
野外民族博物館 リトルワールドの写真 後編(2013年12月)
有楽苑と犬山城の写真
なり多 【愛知県犬山界隈のお店】
博物館明治村の写真 前編 2013年12月
博物館明治村の写真 後編 2013年12月
【名古屋編(2013年)】
矢場とん 三越ラシック店【名古屋 栄界隈のお店】
あつた蓬莱軒 松坂屋店【名古屋 栄界隈のお店】

公式サイト:https://www.tokugawaen.aichi.jp/index.html
さて、この徳川園は尾張藩二代藩主の徳川光友が隠居所としてこの地に大曽根屋敷を自ら造営したのを起源としているそうで、その後は家老の家に譲られたそうですが明治22年からは尾張徳川家の邸宅として使われました。そして昭和6年には19代当主 義親によって邸宅と庭園が名古屋市に寄付され、その翌年から徳川園として公開されました。しかし、戦時末期に空襲で大部分を消失し、しばらくは一般的な公園となっていたようで、日本庭園としてリニューアルしたのは平成16年(2004年)と割と最近のことのようです。 現在では美しい庭となっていましたので、その様子は写真を使ってご紹介していこうと思います。
こちらが園内の地図。私は徳川美術館の前の入口から入って行きました。入場券は徳川園単体と、徳川美術館とのセット券がありましたのでセット券を購入しました。

大名庭園らしい池泉回遊式の庭園となっていましたので、その庭を時計回りに見て回ることにしました。
こちらは入口を入ってすぐの辺りの光景。

左に見えるのは「観仙楼」という庭を一望できる建物で、レストランやホールになっているようです。
こちらは虎仙橋という橋。

この橋の下は「虎の尾」と呼ばれる虎の尻尾のような渓谷の道となっているのでこの名前になったのだとか。
これが虎の尾。まるで渓谷のような風景です。

ここは秋には紅葉が綺麗な場所とのことですが、1月に行ったら散りきっていましたw
先程の虎仙橋を渡って坂を下って行くと池が見えてきます。

確かに大名庭園の典型的な造りに見えるかな。東京だと六義園などに似ています。
参考記事:
六義園 庭園内の写真
新江戸川公園の写真
旧安田庭園の写真
振り向いてみると、すぐ側に菖蒲田がありました。

1月は何もありませんでしたが、5月下旬から6月初旬にかけて1700株もの花菖蒲を楽しめるそうです。
先程の観仙楼の脇には「龍門の瀧」という滝もあります。

鯉が滝を登って龍になるという登竜門の伝説に基づいて作った滝で、尾張家江戸下屋敷跡地にあった滝の石を使って再現したそうです。
龍門の瀧の辺りから池を望むとこんな感じ。

マンションやビルが見えるのがちょっと悲しいけど、美しい庭です。
さらに進んだ辺り。ちょっと明暗強すぎて暗くなってますがw

この池は龍仙湖というそうで、地下水が湧き出ているようです。そのためか水も澄んでいました。
水の中には魚もいます。

結構大きな鯉が泳いでいました。他にも水鳥なんかもいて、のんびりした雰囲気となっていました。
続いてこちらは湖畔に建つ瑞龍亭という茶室。

尾張徳川家では織田有楽斎を始祖とする尾州有楽流が重用されたそうで、有楽好みの様式となっているのだとか。ちなみに織田有楽斎の茶室は名古屋から電車で20分くらいの犬山にあります。以前撮った如庵と見比べて観ると確かに似てる気がします。
参考記事:【番外編】有楽苑と犬山城の写真
瑞龍亭の中はこんな感じ。

縁側の辺りからは池を一望できて、特に向こう岸にある中国の西湖を模した橋なんかも見渡せるようになっていました。
こちらは牡丹園。

見頃は4月中旬から下旬とのことですが、私が行った1月にはちょうど冬ボタンのイベントをやっていました。
【イベント名】寒を遊ぶ 徳川園の冬牡丹
【期間】2019年1月2日(水)~2月17日(日)
せっかくなので牡丹も撮影してきました。

冨貴の象徴であるのがよく分かるゴージャスな花となっています。色合いも上品です。
こちらも生命感溢れる牡丹。島錦という種類のようです。

この多層となった花びらがレースみたいで優美な雰囲気に思えるんじゃないかな。
こちらはハイヌーンという品種。

こちらも淡い黄色が美しい色合いでした。わら囲いを施して冷たい風から守っているのかな?
牡丹園あたりから対岸を観た様子。

左側に西湖っぽい橋(西湖堤)が見えます。この光景は中国画や日本画の古典でよく出てくる風景そっくりです。
先程見えた西湖堤の辺りから橋の向こう側を撮ったもの。

こちらも季節によっては花が美しく見えそうな光景となっていました。
この辺で池を一周して先程の菖蒲田の辺りに戻ってきます。他にも築山のような場所もあるのですが、普通の林にしか見えないので割愛w 四睡庵という真新しい休憩所もあります(四睡は豊干禅師、寒山、拾得、虎の四者が一緒になって寝ている様子を表した禅画の頻出画題です)
最後に先程の虎の尾に流れている大曽根の滝。

こちらの滝は高低差6mもあり、3段となっています。ちょっと わざとらしい造りにも見えますが、これだけの滝があるとは驚きです。
ということで、徳川園の庭園も楽しんできました。庭園自体もさることながら牡丹のイベントを観られたのはラッキーでした。各季節ごとに催し物や花の見頃があるようなので、タイミングを見て行くのがベストかもしれません。徳川美術館に行く機会があったら是非セットで見ておきたい庭園です。
【名古屋編(2019年)】
熱田神宮の写真
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【犬山編(2019年)】
博物館明治村の写真 前編 2019年01月
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【犬山編(2013年)】
野外民族博物館 リトルワールドの写真 前編(2013年12月)
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【名古屋編(2013年)】
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今日も引き続き名古屋編です。名古屋旅行2日目に、ナゴヤドームの近くにある徳川美術館にも足を運んでみました。

【公式サイト】
https://www.tokugawa-art-museum.jp/
【会場】徳川美術館
【最寄】大曽根駅
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【感想】
結構混んでいましたが、概ね自分のペースで観ることができました。しかし予想以上に見どころが多くて広いので、1時間半というのは結構早いペースです。スケジュール上 仕方なかったのですが、もうちょっとゆっくり観るべきでした…。(本来なら2時間半くらいはかかると思います。)
さて、この美術館は尾張徳川家に伝わった品々が並ぶ私立美術館で、尾張徳川家の子孫である徳川義親によって1931年に会館しました。さらに徳川宗家や紀伊徳川家などの品も購入するなどコレクションの拡充を行い、現在では1万件余りの所蔵品があり その中には国宝9件・重文59件も含むという充実した内容となっています。展示は部屋ごとにテーマが分かれていましたので、簡単に部屋ごとにご紹介していこうと思います。なお、いずれの部屋も展示期間が設けられていて常設でも入れ替えがあるようです。私が観たのは2019年1月中旬の内容となります。
<第1展示室 武家のシンボル -武具・刀剣-> ★こちらで観られます
まずは武家らしく刀剣や武具のコーナーとなります。私が行った時には国宝「太刀 銘 光忠」を始め、「太刀(菊紋) 菊一文字」など名刀がずらりと並んでいました。特に光忠は雲が沸き立つような刃紋となっていて見た目も美しい刀です。この美術館の国宝のうち7点は刀のようなので、ある意味このコーナーがこの美術館のシンボルとも言えるかもしれません。
他にも鎧や火縄銃などもあり、葵の御紋もしっかり入っていて見た目も凝った造りのものが多かったように思います。
<第2展示室 大名の数寄 -茶の湯->
続いては茶の湯のコーナーです。茶の湯は公式行事でもあったため、大名は屋敷に茶室を設けて茶道具を集めていました。ここにはそうした茶器や茶道具があるのですが、なんと展示室の中に茶室までありますw これは名古屋城の二之丸御殿にあった「猿面茶室」を復元したもので、国宝指定されていたものの戦災で焼失したようです。 その茶室と共に茶道具が並ぶというロケーションぴったりの展示方法となっていて、中々驚きです。
ここで気に入ったのは「梅花天目」という茶碗で、天目茶碗の中に黒い梅の花の模様が浮かび上がるように表されていました。形も良いし洒脱な雰囲気です。 ちなみにこの美術館は大名物の曜変天目(油滴天目)なども所蔵しているので、運が良ければ観られるかもしれません。
<第3展示室 大名の室礼 -書院飾り->
続いては書院飾りのコーナーです。ここも実際の書院があって、掛け軸、盆、香炉、釜、碗、水指、水滴、文鎮、硯など様々な書院の品が並びます。特に名古屋城二之丸御殿 広間の「上段の間」の復元は豪華で、中国の故事に倣った名君たちを描いた作品などもありました。それにしても、まさか書院の再現まであるとは…w この時点でこの美術館の凝りっぷりはヤバいということに気づきましたw
<第4展示室 武家の式楽 -能->
続いては慶事や公式行事で必ず演じられた武家の式楽である能をテーマにした部屋です。ここまで来ると予想できると思いますが、この部屋には能舞台がありますw その能舞台の上に能衣裳が展示されていて、色鮮やかで豪華な装束となっています。また、ここで面白いのが能面で表情豊かな面が並んでいます。尾張徳川家は時代によって金春流、宝生流、金剛流、観世流といった流派を重用してきたそうでそれぞれの流派の特徴の違いなども楽しめました。
<第5展示室 大名の雅び -奥道具->
続いては大名が使う小物や道具類を集めたコーナーです。ここには大名行列の際に運んだ箱や、弁当箱、籠などがあり、すべてに葵の御紋が入っています。特に籠は中まで豪華な装飾が施されていて、大名の威容を感じさせます。また、他にも印籠や根付などの小物があり、こちらも金をふんだんに使って意匠に富んだ品々となっていました。
さらにここにもド派手な品があって、国宝の「初音の調度」(★こちらで観られます)が置かれています。これは三代将軍家光の娘が尾張徳川家に嫁いできた際の調度で、染織・金工品など70件が国宝に指定されている至宝とも言える品です。これは以前観た覚えがあったのですが、キンキラキンの連打ぶりに将軍家の威信が感じられました。
参考記事:尾張徳川家の至宝 (江戸東京博物館)
他にも京狩野の濃厚な色彩で描かれた屏風などもあり、尾張の趣味が反映されているように思えました。やはり尾張は派手好きな印象がありますねw
<逢左文庫>
続いては逢左文庫という文庫を紹介する部屋となっていました。逢左文庫は尾張初代藩主 徳川義直(家康の9男)が家康から譲り受けた3000冊の本を中心に作った「御文庫」が始まりのようで、歴代藩主も書物を蒐集して拡充を図ったようです。ここはその歴史を紹介する感じだったので、軽く流し見した程度でした。
<企画展>
続いては企画展の部屋で、こちらは今回「書は語る-30センチのエスプリ-」という展示を行っていました。

会期:2019年1月4日(金)~2月3日(日)
この展示はその名の通り書を集めたもので、短冊に書かれた和歌が中心となっていました。短冊自体も砂子がまかれたりして凝っていて美しいのですが、それ以上に流麗な字を書く人が多くて、雅な雰囲気が漂います。書いている人も歴代の天皇や親王、武家や文化人など歴史上誰でも知っているような人物ばかりが並びます。もちろん徳川家康のもあって、ややぎこちなさも感じるものの達筆です。一方で豊臣秀吉は代筆させていたりしますw 他に面白いところでは大塩平八郎で、こちらは太くて力強い字となっていました。何だかイメージ通り。文化人も近松門左衛門や良寛など有名所が揃っていて、良寛は繊細でさらっとした筆使いが絶妙でした。
幕末維新の政治家のコーナーでは西園寺公望をはじめみんな達筆なのですが、特に三条実美は緩急がついて見事でした。この辺は流石って感じですね
最後の方には近現代の作家や画家の書もあって、棟方志功は下手にも見えるけどパワフルな字でこれもイメージ通りw 「フクちゃん」を描いた漫画家の横山隆一は漫画の男の子が描いてあったりして、ユーモラスな感じでした。
<本館>
本館では東海毎日新春書展という書の展示をやっていました。ここはさらっと観た程度ですが、本館自体が歴史的建造物で見どころの1つとなっています。
外観だけは撮影可能となっていたので、こんな感じ。

戦前の雰囲気が漂う建物となっています。
ということで、思った以上に盛りだくさんで豪華絢爛な美術館となっていました。とにかく、やることのスケールがでかい!w 徳川の名に恥じぬ恐るべき美術館です。そしてこの美術館には庭園があり、そちらも見どころの1つとなっていますので次回はそちらについてご紹介しようと思います。
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【公式サイト】
https://www.tokugawa-art-museum.jp/
【会場】徳川美術館
【最寄】大曽根駅
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【感想】
結構混んでいましたが、概ね自分のペースで観ることができました。しかし予想以上に見どころが多くて広いので、1時間半というのは結構早いペースです。スケジュール上 仕方なかったのですが、もうちょっとゆっくり観るべきでした…。(本来なら2時間半くらいはかかると思います。)
さて、この美術館は尾張徳川家に伝わった品々が並ぶ私立美術館で、尾張徳川家の子孫である徳川義親によって1931年に会館しました。さらに徳川宗家や紀伊徳川家などの品も購入するなどコレクションの拡充を行い、現在では1万件余りの所蔵品があり その中には国宝9件・重文59件も含むという充実した内容となっています。展示は部屋ごとにテーマが分かれていましたので、簡単に部屋ごとにご紹介していこうと思います。なお、いずれの部屋も展示期間が設けられていて常設でも入れ替えがあるようです。私が観たのは2019年1月中旬の内容となります。
<第1展示室 武家のシンボル -武具・刀剣-> ★こちらで観られます
まずは武家らしく刀剣や武具のコーナーとなります。私が行った時には国宝「太刀 銘 光忠」を始め、「太刀(菊紋) 菊一文字」など名刀がずらりと並んでいました。特に光忠は雲が沸き立つような刃紋となっていて見た目も美しい刀です。この美術館の国宝のうち7点は刀のようなので、ある意味このコーナーがこの美術館のシンボルとも言えるかもしれません。
他にも鎧や火縄銃などもあり、葵の御紋もしっかり入っていて見た目も凝った造りのものが多かったように思います。
<第2展示室 大名の数寄 -茶の湯->
続いては茶の湯のコーナーです。茶の湯は公式行事でもあったため、大名は屋敷に茶室を設けて茶道具を集めていました。ここにはそうした茶器や茶道具があるのですが、なんと展示室の中に茶室までありますw これは名古屋城の二之丸御殿にあった「猿面茶室」を復元したもので、国宝指定されていたものの戦災で焼失したようです。 その茶室と共に茶道具が並ぶというロケーションぴったりの展示方法となっていて、中々驚きです。
ここで気に入ったのは「梅花天目」という茶碗で、天目茶碗の中に黒い梅の花の模様が浮かび上がるように表されていました。形も良いし洒脱な雰囲気です。 ちなみにこの美術館は大名物の曜変天目(油滴天目)なども所蔵しているので、運が良ければ観られるかもしれません。
<第3展示室 大名の室礼 -書院飾り->
続いては書院飾りのコーナーです。ここも実際の書院があって、掛け軸、盆、香炉、釜、碗、水指、水滴、文鎮、硯など様々な書院の品が並びます。特に名古屋城二之丸御殿 広間の「上段の間」の復元は豪華で、中国の故事に倣った名君たちを描いた作品などもありました。それにしても、まさか書院の再現まであるとは…w この時点でこの美術館の凝りっぷりはヤバいということに気づきましたw
<第4展示室 武家の式楽 -能->
続いては慶事や公式行事で必ず演じられた武家の式楽である能をテーマにした部屋です。ここまで来ると予想できると思いますが、この部屋には能舞台がありますw その能舞台の上に能衣裳が展示されていて、色鮮やかで豪華な装束となっています。また、ここで面白いのが能面で表情豊かな面が並んでいます。尾張徳川家は時代によって金春流、宝生流、金剛流、観世流といった流派を重用してきたそうでそれぞれの流派の特徴の違いなども楽しめました。
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さらにここにもド派手な品があって、国宝の「初音の調度」(★こちらで観られます)が置かれています。これは三代将軍家光の娘が尾張徳川家に嫁いできた際の調度で、染織・金工品など70件が国宝に指定されている至宝とも言える品です。これは以前観た覚えがあったのですが、キンキラキンの連打ぶりに将軍家の威信が感じられました。
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他にも京狩野の濃厚な色彩で描かれた屏風などもあり、尾張の趣味が反映されているように思えました。やはり尾張は派手好きな印象がありますねw
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<企画展>
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<本館>
本館では東海毎日新春書展という書の展示をやっていました。ここはさらっと観た程度ですが、本館自体が歴史的建造物で見どころの1つとなっています。
外観だけは撮影可能となっていたので、こんな感じ。

戦前の雰囲気が漂う建物となっています。
ということで、思った以上に盛りだくさんで豪華絢爛な美術館となっていました。とにかく、やることのスケールがでかい!w 徳川の名に恥じぬ恐るべき美術館です。そしてこの美術館には庭園があり、そちらも見どころの1つとなっていますので次回はそちらについてご紹介しようと思います。
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今日も名古屋編で、前回に引き続きリニア・鉄道館についてです。今日は車両以外の展示を中心に写真を使ってご紹介していこうと思います。まずはテンプレートのおさらいから。
前編:リニア・鉄道館 前編(名古屋編)
【公式サイト】
http://museum.jr-central.co.jp/
【会場】リニア・鉄道館
【最寄】あおなみ線「金城ふ頭駅」
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間30分程度
前回は各種車両をご紹介しましたが、このリニア・鉄道館には車両だけでなく体験型の展示や資料展示などもあります。今日はそうした写真を中心にご紹介していこうと思います。
と、その前にここにはもう1台人気の新幹線がいます。それがこちらの922形 通称ドクターイエローです。

このドクターイエローの中も入れたのですが、思ったより普通で計器や機器があるところではなく座席と映像がある車両となっていました。
丁度お昼くらいに行ったのでお腹が空いて、一度2階に上がってデリカステーションというお店で駅弁を買ってきました。

このお店の前でも食べることができますが、せっかくなのでもっと雰囲気が出る場所で食べることにしました。
こちらは屋外に置かれている117系。昔の関西圏の新快速で、東海地方でも東海ライナーとして活躍したそうです。

青春18切符で東京から京都・大阪に行く時はいつもこれにお世話になってましたw
屋外にあるのはこの車両と小さな汽車(ケ90形式蒸気機関車)のみとなっています。大宮や梅小路に比べると外はかなり少ないかな。
新快速の中はこんな感じ。

めちゃくちゃ早くて乗り心地が良いから好きだったなあ。転換クロスシートのおかげで友達とボックスにして楽しく旅した思い出が蘇りました。
この新快速の中でお弁当を食べることができます。しっかりと暖房も入っていて実車さながらです。
せっかくなので、ドクターイエローのパッケージのお弁当にしてみました。

ドクターイエローは0系しか置いてないのに700系やないかw
ドクターイエローのお弁当の中身はこんな感じ。

恐らく お子様向けなので大人には物足りない量ですが、雰囲気重視ですw 新快速にはテーブルが無いので若干食べづらいけど、それもまた楽しい。
お弁当を食べた後、再び館内へと戻りました。実際には1階と2階を行ったり来たりしながら観たのですが、記事では1階から書いて参ります。
こちらは新幹線の1日という映像。

これが中々面白くて、整備をしている深夜の工事の様子などの映像が興味を引きました。新幹線は走っていない時間も忙しいんですね。
こちらは歴代の車両の模型。

こちらでトンネル内の空気の流れの可視化実験のデモ映像も流していました。顔の形もどんどん進化しています。
こちらはATCの仕組みを模型で説明するもの

前の車両に追いつきそうになると自動的に減速するようになっています。新幹線の安全はこうして守られているのが模型でよく分かります。
こちらは行き先案内板と自動改札

昔はこのパタパタの案内板でした。停車駅の案内が名古屋らしい内容になっています。
他にも踏切や特急券の販売システム(MARS)、歴代の新幹線の座席の座り比べのコーナーなんかもありました。
続いてこちらはリニアの体験コーナー。10分くらい並んで、体験してきました。

こちらは前方の映像と共に車体が加速していく感覚も味わえるようになっています。一種のアトラクションみたいな。
100kmくらいまでは通常の車輪で走り、高速になると浮きます。

500kmくらいのほうが揺れが少なくてスムーズに走っていく感じを体験できました。
窓の外の映像も連動していてリアル。

500kmになるとトンネルの明かりが繋がって見えるくらい早くなります。リニアが実現したらほとんどはトンネルの中らしいw
こちらはリニアに関する資料展示。小型の模型でリニアの仕組みなんかも紹介されています

もう40年以上も前から夢の超特急として研究されてますが、一体いつ出来るんだ?と思ってる人も多いはずw いよいよ現実化しそうで楽しみです。
こちらはかつての実験車両の模型。1977年製造です。

子供の頃に図鑑で観たリニアはこれでした。国鉄マークが入って、時代を感じさせます。
こちらも見覚えのある1980年製造の車体。

3両編成になって収容人数も増えていそうな感じ。ここまで来たらすぐかと思ったら甘かったw
続いてこちらは新幹線のシミュレーター。N700系新幹線の実物大の運転台で体験できるようです。

しかしこちらの体験は抽選で当選しないとできません。さらに有料とのことで私はやりませんでした。
こちらは鉄道模型のコーナー

大宮の鉄博ほどの広さは無いですが、やはり中京っぽい車両が多いのが面白い。
こんな感じで走っていました。

名古屋は私鉄も魅力的なので、私鉄車両も入れて欲しいなあ。
1階はこんな感じで、続いて2階の展示について簡単にご紹介。
2階には国鉄バス第一号車の車両が展示されていました。

ボンネットバスで味わいがあって好み。しかし、どこから乗るんだろうか?w
この辺は吹き抜けになっていて、前回ご紹介した入口のSL・新幹線・リニアの3両を見下ろすこともできました。その先は資料展示となっています。
この日はジェイアール東海バス記念展という展示もやっていました。

会期:2018年10月17日~2019年2月4日
時間があまり無かったので流し見でしたが、JRバスの歴史などを紹介していました。
こちらはJRバスのシートの体験コーナー

右のシートのほうが座り心地が良かったかな。東京ディズニーリゾートに行くバスで使われているそうです。
その後は東海道線の歴史のコーナーがありました。

開国の頃から時代順に紹介されています。ここも流し見でしたが、JR東海らしい内容となっていました。
続いてこちらは体験学習室にあった歴代の新幹線車両

改めてその変遷が分かりますが、500系が無いのが寂しいw 一応、500系だって東海も走ってたはずなんですけどね…。
2階で外に出る場所があったので、行ってみたら喫煙スペースでしたw しかし喫煙スペースからの眺めが中々良かったので一枚撮ってみました。

港の眼の前にあるので、ここで港を観るのも楽しいかも。
帰り際にイベントで300系の前面を開けるというイベントをやっていたので観てきました。

係員の方が1つ1つネジを外してようやく開くようになっています。東北新幹線なんかは連結が当たり前なんで自動で開きますがw
中を開けると連結器が入っています。自力走行に問題が発生した場合などに牽引してもらう為のものです。

実際に数回使われたことがあるようです。この部分を観られるのは貴重な機会でした。
最後にミュージアムショップ。

こちらは勿論 新幹線グッズが多めとなっていました。JR東海は新幹線押しがすごいw
ということで、資料展示なども中京らしい雰囲気となっていました。特にリニアの体験なんかは独特で面白かったです。鉄道好きの方が名古屋に行く機会があったら、こちらの施設も行き先に検討してみてはと思います。
おまけ:
何かと話題のレゴランドもリニア・鉄道館の近くにあります(駅の反対側)

子供が喜ぶ施設が集まっているので、名古屋に子連れでいく場合はこの辺で観光すると良いかもしれません。
【名古屋編(2019年)】
熱田神宮の写真
名古屋城周辺の写真
アール・ヌーヴォーの伝道師 浅井忠と近代デザイン (ヤマザキマザック美術館)
ヤマザキマザック美術館の案内 (名古屋編)
ウィリアム・モリスと英国の壁紙展 -美しい生活をもとめて- (松坂屋美術館)
リニア・鉄道館 前編
リニア・鉄道館 後編
徳川美術館の案内
徳川園の写真
文化のみち二葉館の写真
文化のみち橦木館と周辺の写真
【長島編(2019年)】
なばなの里のイルミネーション
【犬山編(2019年)】
博物館明治村の写真 前編 2019年01月
博物館明治村の写真 後編 2019年01月
【犬山編(2013年)】
野外民族博物館 リトルワールドの写真 前編(2013年12月)
野外民族博物館 リトルワールドの写真 後編(2013年12月)
有楽苑と犬山城の写真
なり多 【愛知県犬山界隈のお店】
博物館明治村の写真 前編 2013年12月
博物館明治村の写真 後編 2013年12月
【名古屋編(2013年)】
矢場とん 三越ラシック店【名古屋 栄界隈のお店】
あつた蓬莱軒 松坂屋店【名古屋 栄界隈のお店】
前編:リニア・鉄道館 前編(名古屋編)
【公式サイト】
http://museum.jr-central.co.jp/
【会場】リニア・鉄道館
【最寄】あおなみ線「金城ふ頭駅」
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間30分程度
前回は各種車両をご紹介しましたが、このリニア・鉄道館には車両だけでなく体験型の展示や資料展示などもあります。今日はそうした写真を中心にご紹介していこうと思います。
と、その前にここにはもう1台人気の新幹線がいます。それがこちらの922形 通称ドクターイエローです。

このドクターイエローの中も入れたのですが、思ったより普通で計器や機器があるところではなく座席と映像がある車両となっていました。
丁度お昼くらいに行ったのでお腹が空いて、一度2階に上がってデリカステーションというお店で駅弁を買ってきました。

このお店の前でも食べることができますが、せっかくなのでもっと雰囲気が出る場所で食べることにしました。
こちらは屋外に置かれている117系。昔の関西圏の新快速で、東海地方でも東海ライナーとして活躍したそうです。

青春18切符で東京から京都・大阪に行く時はいつもこれにお世話になってましたw
屋外にあるのはこの車両と小さな汽車(ケ90形式蒸気機関車)のみとなっています。大宮や梅小路に比べると外はかなり少ないかな。
新快速の中はこんな感じ。

めちゃくちゃ早くて乗り心地が良いから好きだったなあ。転換クロスシートのおかげで友達とボックスにして楽しく旅した思い出が蘇りました。
この新快速の中でお弁当を食べることができます。しっかりと暖房も入っていて実車さながらです。
せっかくなので、ドクターイエローのパッケージのお弁当にしてみました。

ドクターイエローは0系しか置いてないのに700系やないかw
ドクターイエローのお弁当の中身はこんな感じ。

恐らく お子様向けなので大人には物足りない量ですが、雰囲気重視ですw 新快速にはテーブルが無いので若干食べづらいけど、それもまた楽しい。
お弁当を食べた後、再び館内へと戻りました。実際には1階と2階を行ったり来たりしながら観たのですが、記事では1階から書いて参ります。
こちらは新幹線の1日という映像。

これが中々面白くて、整備をしている深夜の工事の様子などの映像が興味を引きました。新幹線は走っていない時間も忙しいんですね。
こちらは歴代の車両の模型。

こちらでトンネル内の空気の流れの可視化実験のデモ映像も流していました。顔の形もどんどん進化しています。
こちらはATCの仕組みを模型で説明するもの

前の車両に追いつきそうになると自動的に減速するようになっています。新幹線の安全はこうして守られているのが模型でよく分かります。
こちらは行き先案内板と自動改札

昔はこのパタパタの案内板でした。停車駅の案内が名古屋らしい内容になっています。
他にも踏切や特急券の販売システム(MARS)、歴代の新幹線の座席の座り比べのコーナーなんかもありました。
続いてこちらはリニアの体験コーナー。10分くらい並んで、体験してきました。

こちらは前方の映像と共に車体が加速していく感覚も味わえるようになっています。一種のアトラクションみたいな。
100kmくらいまでは通常の車輪で走り、高速になると浮きます。

500kmくらいのほうが揺れが少なくてスムーズに走っていく感じを体験できました。
窓の外の映像も連動していてリアル。

500kmになるとトンネルの明かりが繋がって見えるくらい早くなります。リニアが実現したらほとんどはトンネルの中らしいw
こちらはリニアに関する資料展示。小型の模型でリニアの仕組みなんかも紹介されています

もう40年以上も前から夢の超特急として研究されてますが、一体いつ出来るんだ?と思ってる人も多いはずw いよいよ現実化しそうで楽しみです。
こちらはかつての実験車両の模型。1977年製造です。

子供の頃に図鑑で観たリニアはこれでした。国鉄マークが入って、時代を感じさせます。
こちらも見覚えのある1980年製造の車体。

3両編成になって収容人数も増えていそうな感じ。ここまで来たらすぐかと思ったら甘かったw
続いてこちらは新幹線のシミュレーター。N700系新幹線の実物大の運転台で体験できるようです。

しかしこちらの体験は抽選で当選しないとできません。さらに有料とのことで私はやりませんでした。
こちらは鉄道模型のコーナー

大宮の鉄博ほどの広さは無いですが、やはり中京っぽい車両が多いのが面白い。
こんな感じで走っていました。

名古屋は私鉄も魅力的なので、私鉄車両も入れて欲しいなあ。
1階はこんな感じで、続いて2階の展示について簡単にご紹介。
2階には国鉄バス第一号車の車両が展示されていました。

ボンネットバスで味わいがあって好み。しかし、どこから乗るんだろうか?w
この辺は吹き抜けになっていて、前回ご紹介した入口のSL・新幹線・リニアの3両を見下ろすこともできました。その先は資料展示となっています。
この日はジェイアール東海バス記念展という展示もやっていました。

会期:2018年10月17日~2019年2月4日
時間があまり無かったので流し見でしたが、JRバスの歴史などを紹介していました。
こちらはJRバスのシートの体験コーナー

右のシートのほうが座り心地が良かったかな。東京ディズニーリゾートに行くバスで使われているそうです。
その後は東海道線の歴史のコーナーがありました。

開国の頃から時代順に紹介されています。ここも流し見でしたが、JR東海らしい内容となっていました。
続いてこちらは体験学習室にあった歴代の新幹線車両

改めてその変遷が分かりますが、500系が無いのが寂しいw 一応、500系だって東海も走ってたはずなんですけどね…。
2階で外に出る場所があったので、行ってみたら喫煙スペースでしたw しかし喫煙スペースからの眺めが中々良かったので一枚撮ってみました。

港の眼の前にあるので、ここで港を観るのも楽しいかも。
帰り際にイベントで300系の前面を開けるというイベントをやっていたので観てきました。

係員の方が1つ1つネジを外してようやく開くようになっています。東北新幹線なんかは連結が当たり前なんで自動で開きますがw
中を開けると連結器が入っています。自力走行に問題が発生した場合などに牽引してもらう為のものです。

実際に数回使われたことがあるようです。この部分を観られるのは貴重な機会でした。
最後にミュージアムショップ。

こちらは勿論 新幹線グッズが多めとなっていました。JR東海は新幹線押しがすごいw
ということで、資料展示なども中京らしい雰囲気となっていました。特にリニアの体験なんかは独特で面白かったです。鉄道好きの方が名古屋に行く機会があったら、こちらの施設も行き先に検討してみてはと思います。
おまけ:
何かと話題のレゴランドもリニア・鉄道館の近くにあります(駅の反対側)

子供が喜ぶ施設が集まっているので、名古屋に子連れでいく場合はこの辺で観光すると良いかもしれません。
【名古屋編(2019年)】
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今日も引き続き名古屋編で、今回はちょっと写真多めです。名古屋には行きたい美術館・博物館がいくつもあるのですが、鉄道好きとしてはリニア・鉄道館も外せないので足を運んでみました。館内は撮影可能で、たくさん撮ってきたので前編・後編に分けてご紹介していこうと思います。

【公式サイト】
http://museum.jr-central.co.jp/
【会場】リニア・鉄道館
【最寄】あおなみ線「金城ふ頭駅」
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間30分程度
この施設は2011年に開館した鉄道の博物館で、かつて東海地方を走っていた車両や新幹線を中心に鉄道車両が保管・展示されています。雰囲気としては大宮の鉄道博物館(てっぱく)や京都の京都鉄道博物館によく似ていますが、それらに比べるとやや規模が小さく思えるかな。(比較対象がでかすぎるだけですがw) 冒頭に書いたように撮影可能となっていますので、早速 写真を使ってご紹介していこうと思います。
参考記事:
鉄道博物館の案内 (ヒストリーゾーン)
鉄道博物館の案内 (コレクション・資料)
京都鉄道博物館 前編(京都編)
京都鉄道博物館 後編(京都編)
まず最初の展示室にこちらの3両がお出迎えしてくれます。

機関車、新幹線の試験車、そしてリニアです。リニア館の名前だけあって、他の鉄道博物館には無いリニアが目玉の1つかも。
まずこちらがC62蒸気機関車。かつて日本最速だった特急「つばめ」のヘッドマークを付けています。

この車両は17号機で、1954年に狭軌としては世界最高速の129kmを出したそうです。佇まいも力強くて車輪も立派です。
C62機関車の運転室を覗くこともできました。

アナログな計器類がカッコいい! 蒸気機関車の中でも特に好きな車両です。
続いてこちらは見慣れない新幹線。955形新幹線試験電車(300X)という車両です。

こちらは1996年に当時の世界最高速443kmを記録したそうです。300形に似ているようでちょっと違う造形が面白い。
続いてこちらが超電導リニアMLX01-1

2003年にリニア試験場で581kmを記録した次世代の超特急です。滑らかな曲線が空気抵抗を減らすデザインとなっています。
ちなみにリニアが開通すると品川~名古屋が30分というのだから驚きです。
リニアの中に入ることができました。

2×2席のシートになるのかな? 新幹線よりちょっと横幅が狭いように感じましたが、快適そうな空間となっています。
続いての部屋に入ると30両くらいの車両が並んでいました。

特にこの辺は歴代の東海道新幹線がずらり。東海道新幹線が要のJR東海ならではのチョイスかも。東北・上越とか山陽新幹線なんかはありませんw
こちらはよく観る700系に先立って作られた700系723形式で、量産先行車です。

今の主流のN700Aと比べると顔がだいぶ違っています。1997年に登場した車両なので、もう20年も前になるんですね。
こちらはちょっと懐かしい300系322形式

270kmでの運転を実現し、軽量化や省エネなどを可能にした車両ですが、私は100系の方が好きだったのでいまいち好きになれなかったw
こちらが100系123形式

何と言っても2階建てというワクワク感が半端ない新幹線でした。このリニア・鉄道館では2階建て車両も連結されていて中に入ることができます。
こちらが2階の食堂車を撮ったもの。

今は効率重視になってしまいましたが、食堂車を復活させて欲しいなあw この車両は1階が厨房となっています。
こちらは元祖新幹線の0系(21形式)

開業当時から使用したものと同型で、今でも新幹線というとこれを思い浮かべる人も多いと思います。
0系も中に入ることができました。

この布の被ったシートとか、くるっと周る仕掛けとか懐かしいw
こちらも食堂車が連結されていました。開業当時の車両で残っているのはこちらだけだそうです。

この狭い通路を歩いた記憶があります。人とのすれ違いが難しいw
こちらが食堂車。

割と席が少ないですが、ここで景色を見ながら食事をしてみたいものです。
新幹線に他にも個性的な車両が所狭しと並んでいます。全部はご紹介できませんが、好きな車両をいくつかピックアップ。
こちらはクハ381形式。「しなの」がいかにも中部地方っぽくて良い!

この車両は振り子式で、カーブでも速度を落とさないで進むことができます。 …その分、揺れるんですよねw
こちらはモハ52形式。初めて観ました。

戦前に京阪神間の急行列車として活躍したそうで、流線型のデザインから流電の愛称だったそうです。後に飯田線でも走ったので東海地方にもゆかりがあるようです。
モハ52も中に入ることが出来ます。

戦前の車両だけあってレトロ感のあるデザインとなっています。
こちらはモハ1形式。木製の電車です。

これは京浜線や中央線で活躍した車両なので、むしろ関東にゆかりがあると思います。通勤電車の元祖みたいな車両です。
モハ1形式も中に入ることができます。

ドアの数は少ないですが、ロングシートなのは今も昔も変わりないかな。ライトがちょっと洒落た雰囲気です。
続いてこちらはC57形式蒸気機関車。

この機関車はお召し列車にも使用されたことがあるそうです。菊の御紋が正面についているのはその為かな?
こちらはクロ381形式

こちらも特急しなの に使われた車両で、パノラマ車として人気だった車両です。子供の頃に図鑑で観て憧れていた車両なので実物が観られて嬉しい。残念ながら中に入ることはできませんでした。
こちらはクモハ165形式。伊那路のヘッドマークが東海らしくて素晴らしいw

この車両は勾配や寒冷地向けに作られたそうで、「アルプス」等の山岳夜行列車としても活躍したとのことです。これも乗ってみたかった…。
こちらはキハ82形式。私の中でディーゼルといえばこれですw

国鉄色と相まって昭和の非電化区の特急と言えばこのイメージでした。
こちらはオヤ31形式。1937年製造の建築限界測定車です。

このトゲトゲにセンサーがついていて、建築物に接触しないか測定していました。中々お目にかかれない珍しい車両です。
ということで、めぼしい車両だけでもこれだけあります。東海っぽさが全面に出ているのが特に楽しい点じゃないかな。まだまだ紹介したい車両がいくつかあるので後編でもそれらを紹介しつつ、後半は車両以外の楽しみについても写真を使っていこうと思います。
【名古屋編(2019年)】
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【名古屋編(2013年)】
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【公式サイト】
http://museum.jr-central.co.jp/
【会場】リニア・鉄道館
【最寄】あおなみ線「金城ふ頭駅」
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間30分程度
この施設は2011年に開館した鉄道の博物館で、かつて東海地方を走っていた車両や新幹線を中心に鉄道車両が保管・展示されています。雰囲気としては大宮の鉄道博物館(てっぱく)や京都の京都鉄道博物館によく似ていますが、それらに比べるとやや規模が小さく思えるかな。(比較対象がでかすぎるだけですがw) 冒頭に書いたように撮影可能となっていますので、早速 写真を使ってご紹介していこうと思います。
参考記事:
鉄道博物館の案内 (ヒストリーゾーン)
鉄道博物館の案内 (コレクション・資料)
京都鉄道博物館 前編(京都編)
京都鉄道博物館 後編(京都編)
まず最初の展示室にこちらの3両がお出迎えしてくれます。

機関車、新幹線の試験車、そしてリニアです。リニア館の名前だけあって、他の鉄道博物館には無いリニアが目玉の1つかも。
まずこちらがC62蒸気機関車。かつて日本最速だった特急「つばめ」のヘッドマークを付けています。

この車両は17号機で、1954年に狭軌としては世界最高速の129kmを出したそうです。佇まいも力強くて車輪も立派です。
C62機関車の運転室を覗くこともできました。

アナログな計器類がカッコいい! 蒸気機関車の中でも特に好きな車両です。
続いてこちらは見慣れない新幹線。955形新幹線試験電車(300X)という車両です。

こちらは1996年に当時の世界最高速443kmを記録したそうです。300形に似ているようでちょっと違う造形が面白い。
続いてこちらが超電導リニアMLX01-1

2003年にリニア試験場で581kmを記録した次世代の超特急です。滑らかな曲線が空気抵抗を減らすデザインとなっています。
ちなみにリニアが開通すると品川~名古屋が30分というのだから驚きです。
リニアの中に入ることができました。

2×2席のシートになるのかな? 新幹線よりちょっと横幅が狭いように感じましたが、快適そうな空間となっています。
続いての部屋に入ると30両くらいの車両が並んでいました。

特にこの辺は歴代の東海道新幹線がずらり。東海道新幹線が要のJR東海ならではのチョイスかも。東北・上越とか山陽新幹線なんかはありませんw
こちらはよく観る700系に先立って作られた700系723形式で、量産先行車です。

今の主流のN700Aと比べると顔がだいぶ違っています。1997年に登場した車両なので、もう20年も前になるんですね。
こちらはちょっと懐かしい300系322形式

270kmでの運転を実現し、軽量化や省エネなどを可能にした車両ですが、私は100系の方が好きだったのでいまいち好きになれなかったw
こちらが100系123形式

何と言っても2階建てというワクワク感が半端ない新幹線でした。このリニア・鉄道館では2階建て車両も連結されていて中に入ることができます。
こちらが2階の食堂車を撮ったもの。

今は効率重視になってしまいましたが、食堂車を復活させて欲しいなあw この車両は1階が厨房となっています。
こちらは元祖新幹線の0系(21形式)

開業当時から使用したものと同型で、今でも新幹線というとこれを思い浮かべる人も多いと思います。
0系も中に入ることができました。

この布の被ったシートとか、くるっと周る仕掛けとか懐かしいw
こちらも食堂車が連結されていました。開業当時の車両で残っているのはこちらだけだそうです。

この狭い通路を歩いた記憶があります。人とのすれ違いが難しいw
こちらが食堂車。

割と席が少ないですが、ここで景色を見ながら食事をしてみたいものです。
新幹線に他にも個性的な車両が所狭しと並んでいます。全部はご紹介できませんが、好きな車両をいくつかピックアップ。
こちらはクハ381形式。「しなの」がいかにも中部地方っぽくて良い!

この車両は振り子式で、カーブでも速度を落とさないで進むことができます。 …その分、揺れるんですよねw
こちらはモハ52形式。初めて観ました。

戦前に京阪神間の急行列車として活躍したそうで、流線型のデザインから流電の愛称だったそうです。後に飯田線でも走ったので東海地方にもゆかりがあるようです。
モハ52も中に入ることが出来ます。

戦前の車両だけあってレトロ感のあるデザインとなっています。
こちらはモハ1形式。木製の電車です。

これは京浜線や中央線で活躍した車両なので、むしろ関東にゆかりがあると思います。通勤電車の元祖みたいな車両です。
モハ1形式も中に入ることができます。

ドアの数は少ないですが、ロングシートなのは今も昔も変わりないかな。ライトがちょっと洒落た雰囲気です。
続いてこちらはC57形式蒸気機関車。

この機関車はお召し列車にも使用されたことがあるそうです。菊の御紋が正面についているのはその為かな?
こちらはクロ381形式

こちらも特急しなの に使われた車両で、パノラマ車として人気だった車両です。子供の頃に図鑑で観て憧れていた車両なので実物が観られて嬉しい。残念ながら中に入ることはできませんでした。
こちらはクモハ165形式。伊那路のヘッドマークが東海らしくて素晴らしいw

この車両は勾配や寒冷地向けに作られたそうで、「アルプス」等の山岳夜行列車としても活躍したとのことです。これも乗ってみたかった…。
こちらはキハ82形式。私の中でディーゼルといえばこれですw

国鉄色と相まって昭和の非電化区の特急と言えばこのイメージでした。
こちらはオヤ31形式。1937年製造の建築限界測定車です。

このトゲトゲにセンサーがついていて、建築物に接触しないか測定していました。中々お目にかかれない珍しい車両です。
ということで、めぼしい車両だけでもこれだけあります。東海っぽさが全面に出ているのが特に楽しい点じゃないかな。まだまだ紹介したい車両がいくつかあるので後編でもそれらを紹介しつつ、後半は車両以外の楽しみについても写真を使っていこうと思います。
【名古屋編(2019年)】
熱田神宮の写真
名古屋城周辺の写真
アール・ヌーヴォーの伝道師 浅井忠と近代デザイン (ヤマザキマザック美術館)
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ウィリアム・モリスと英国の壁紙展 -美しい生活をもとめて- (松坂屋美術館)
リニア・鉄道館 前編
リニア・鉄道館 後編
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徳川園の写真
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文化のみち橦木館と周辺の写真
【長島編(2019年)】
なばなの里のイルミネーション
【犬山編(2019年)】
博物館明治村の写真 前編 2019年01月
博物館明治村の写真 後編 2019年01月
【犬山編(2013年)】
野外民族博物館 リトルワールドの写真 前編(2013年12月)
野外民族博物館 リトルワールドの写真 後編(2013年12月)
有楽苑と犬山城の写真
なり多 【愛知県犬山界隈のお店】
博物館明治村の写真 前編 2013年12月
博物館明治村の写真 後編 2013年12月
【名古屋編(2013年)】
矢場とん 三越ラシック店【名古屋 栄界隈のお店】
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今日も引き続き名古屋編です。前回ご紹介した展示を観た後、矢場町の松坂屋に移動して松坂屋美術館で「サンダーソンアーカイブ ウィリアム・モリスと英国の壁紙展 -美しい生活をもとめて-」という展示を観てきました。

【展覧名】
サンダーソンアーカイブ ウィリアム・モリスと英国の壁紙展 -美しい生活をもとめて-
【公式サイト】
https://www.matsuzakaya.co.jp/nagoya/museum/exhibition/2019_william_morris/
【会場】松坂屋美術館(名古屋)
【最寄】地下鉄名城線 矢場町駅
【会期】2019年1月2日(水)~2月17日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【混み具合・混雑状況】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
空いていて快適に鑑賞することができました。
さて、この展示はアーツ・アンド・クラフツ運動で有名なウィリアム・モリスの壁紙を集めた内容となっています。これまでもウィリアム・モリスの壁紙は幾度となく展覧会で観てきましたが、この展示はひたすら壁紙に特化していて 壁紙会社のサンダーソン社のコレクションから130点も出品されていました。いくつかの章・節に分かれていましたので、各コーナーごとにその様子を振り返ってみようと思います。
参考記事:
ラファエル前派からウィリアム・モリスへ (目黒区美術館)
ラファエル前派からウィリアム・モリスへ (横須賀美術館)
ウィリアム・モリス ステンドグラス・テキスタイル・壁紙 デザイン展 (うらわ美術館)
<1章 ウィリアム・モリス以前>
まずはウィリアム・モリスより前の壁紙の歴史のコーナーです。イギリスで壁紙が一般の住居に普及したのは19世紀なかばで、多くは手工業的なブロックプリントで製造されたようですが、1840年頃には機械生産が始まり 多色で複雑な柄も可能となり価格も手頃になったようです。
この頃の人気の壁紙は写実的な花束や 大邸宅向けの壁画的表現や織物を模したもので、多くはフランス製だったようです。しかし1850年代になると建築家のA・W・N・ピュージンやデザイナーのオーウェン・ジョーンズなどが主導するデザイン改革がおこり、壁面装飾は平面的・幾何学的な模様であるべきと主張し、フランス風の3次元的な演出は誠実ではないとしたようです。そのデザイン改革の背景には俗悪な大量生産の装飾品の氾濫があったようで、ロンドン万国博覧会でイギリスのデザインの質が低いことが露呈したこともあったようです。ちょうどこのロンドン万国博覧会の頃に日本は開国し、万博にも出品して日本の美術・工芸に関心が集まったそうで、金唐紙は1880年代に最先端の室内装飾となっていきました。この章にはそうした時代の壁紙が並んでいました。
[フレンチスタイル]
こちらはフランス風の壁紙が並んでいました。最初のキャプションの通り花がらが多いかな。ブロックプリントしていて、「イリゼ」という予めグラデーションを付けた背景となっていたりします。ロココ調などちょっとメルヘンチックな雰囲気の壁紙なんかは特にフランス風に見えます。しかしその中でもイギリスの会社による品もあって、割と質的にも近いように思えました。
ここには他に金の装飾が付いたものに薔薇を表した壁紙など、3次元的(だまし絵っぽい感じ)の壁紙もあって、これが後で批判されたもののようです。これはこれで面白いと思うのですが…w 同様に16世紀の刺繍に似せた壁紙は紙ではなく刺繍に見える出来栄えとなっていました。これも人気になったのが頷けるかもw
[リフォームスタイル]
ここはA・W・N・ピュージンとオーウェン・ジョーンズの壁紙などが並んでいました。15世紀の絹織物から影響を受けた壁紙などがあり、中世風のパターン化された文様が面白く、同じ柄がリズミカルに配置されています。アルハンブラ宮殿から着想を得たというのも納得の柄でした。
[オリエンタルスタイル]
ここはアール・ヌーヴォー的な優美さの壁紙がありました。特にアーモンドの花の壁紙などは軽やかで日本の桜を想起するような可憐さで、淡い色彩と相まって情緒があります。また、明らかに日本風のモチーフの壁紙もあり、日本の人々の影絵を描いた階段用の壁紙や、青海波や鶴などをモチーフにした壁紙などもありました。他にも中国風の壁紙もあって、当時の日本以外も含む「オリエンタル」への関心の高さを伺わせました。
その後に日本が金唐革を紙で再現した金唐紙の壁紙がありました。金地に濃淡で草花文を付けていて、「MADE IN JAPAN」の刻印が入っています。重厚感のある壁紙は金属にしか見えないほどの質感です。と、金唐紙は高い技術を要するので日本の専売特許かと思っていたら英国産の金唐紙もあって、日本と遜色ないクオリティで驚きました。
<2章 ウィリアム・モリスとモリス商会>
続いて今回の展示のメインとなるウィリアム・モリスの壁紙の章です。1860年代に登場し1870~1880年代を中心にデザインされたウィリアム・モリスの壁紙は当時 新鮮なスタイルをもたらせた訳ですが、その出発点は建築家の友人であるフィリップ・ウェッブが設計した自邸「レッドハウス」の装飾だったようです。ウィリアム・モリスは中世の職人に倣って室内装飾を作り上げ、これがモリス・マーシャル・フォークナー商会をつくるきっかけとなりました。1860年代は花や鳥を単純に繰り返す壁紙デザインを試み、1870年代は細かな草花が茂る地の層と 主たる花や葉が展開する上層を重ねるデザインを作り出し、生き生きとした動きを幾何学的な秩序によって支える構想を完成させていくことになります。1870年代後半からは中世やルネサンスの染織品のパターンを壁紙に応用していきました。
モリス没後にそのエッセンスを継承して商会を支えたデザイナーがジョン・ヘンリー・ダールで、特に1890年代にはモリスに匹敵する質のデザインを生み出したそうです。また、モリスの次女メイなど女性デザイナーたちも優れた壁紙デザインを残したようで、この章にはモリスの作品の他にそうしたモリス商会の品々も並んでいました。
ここには最初に格子垣という作品があり、背景となる地に格子、その上に椿のような花と格子にとまる鳥などが描かれています。それが繰り返されるパターンとなっているのですが、そう思えないほどの広がりを感じさせます。鳥の目線の先が別の繰り返しの鳥を見つめていたりするので、そうした緻密な計算がそう感じさせるのかもしれません。初期の作品はフルーツや花などが特によく出てくるモチーフのようでした。
その後には1870年代頃の壁紙が並び、この辺はよく観る代表作が多かったかな。花と葉が複雑に生い茂る様子を図案化して描いていて、生き生きとした雰囲気があります。
ここで撮影可能なコーナーがありました。

壁紙が壁一面に並ぶとだいぶ雰囲気が違って見えます。
壁紙のアップ。見事に図案化されてパターンとなっています。

1つ1つの絵は派手なようで、部屋全体では落ち着いた感じに見える不思議。
この近くの映像ではウィリアム・モリスの壁紙を使っている日本のカフェの紹介やモリスの生涯などを紹介していました。また、クリサンセマム(菊)の制作工程を観るコーナーもありました。まず地の部分に色をつけて葉っぱの模様を出し、花の模様を出し、別の葉っぱの模様を出し…と7度も重ねて葉っぱや花の陰影や立体感を出していました。版木と完成作品が揃って観られるので工程も分かりやすく面白かったです。
その先には他にモリス商会最大のデザインで1枚の絵のような大きさのセント・ジェームス宮殿の大階段用壁紙などもありました。全体的にモリスの壁紙は草花文が多いように思えますが、そのモチーフは様々で色もモノトーンだったり鮮やかだったりして多種多様です。後半は割とカラフルなのが多いかな。
その後はモリス商会のコーナーで、素人目にはモリスの作品と見分けるのが難しいものもありますが、絵柄の違いで何となく他の作家と分かるものもありました。特にジョン・ヘンリー・ダールはモリスそっくりでその精神を受け継いでいます。色彩が豊かなパターンがちょっと多めに感じるくらいかな。モチーフはやはり草花が多めです。他にメイ・モリスの壁紙は女性らしい優美さが感じられ、ジョン・ヘンリー・ダールよりも個性を感じました。
<3章 アーツ・アンド・クラフツ運動>
最後はウィリアム・モリスに影響を受けたデザイナーを中心に、19世紀から20世紀始めにかけての壁紙を紹介するコーナーです。1880年代にアーツ・アンド・クラフツ展覧会協会などのデザイナー団体が組織され、モリスの「生活と芸術を一致させる」という思想はアーツ・アンド・クラフツ運動として広がり、室内装飾は芸術的感覚の表明の場であるとの認識も高まったそうです。こうした芸術的な室内装飾の需要に応じて壁紙業者はアーツ・アンド・クラフツ運動に影響を受けたC・F・A・ヴォイジャーやウォルター・クレインなどにデザインを依頼したそうです。また、この時代も日本美術も注目され、クリストファー・ドレッサーは日本の造形エッセンスを壁紙に取り入れたそうです。ここにはそうしたフォロワーたちの壁紙が並んでいました。
何人かデザイナーごとに小コーナーに分かれていたのですが、特に面白いのはC・F・A・ヴォイジャーで、アール・ヌーヴォー的な優美なデザインや幾何学的なデザイン、ネオゴシックなど幅広いデザインとなっていました。一方でウォルター・クレインは割とウィリアム・モリスに似てるかな。その他のデザイナーもウィリアム・モリスに影響を受けた人を集めただけあってモリスそのものって感じの人もいて、モリスのデザインを借用した品なんかもあります。モリスがいかに絶大な影響力を持っていたか、この章を見れば一目瞭然といった感じでした。
最後に撮影可能な場所がもう1箇所ありました。

もしモリスが今 生きていたらどんなデザインをするか?をテーマにモリスのデザインをモノトーンにした現代の空間の提案だそうです。
壁紙のアップ。

非常に落ち着いていてモダンです。これなら多くの部屋に合うだろうし、グッと優雅な空間になりそうです。
ということで、ウィリアム・モリスの前後の時代も含めて壁紙の歴史を知ることができました。これだけ壁紙を詳しく取り上げる展示は今まで観たことがなかったので参考になりました。この美術館は名古屋の繁華街にあるので、名古屋に行く機会があったらチェックしてみてください。
おまけ:
…そしてこの美術館の上のフロアには名古屋名物の「ひつまぶし」の発祥のお店「あつた蓬莱軒」の支店があります。このお店のピークタイムを避けるという目的もあったので一石二鳥ですw

こちらが「あつた蓬莱軒 松坂屋店」 以前記事にしたこともありますが5年ぶりに行ってきました。昼に行くと3時間待ちとかだったりしますが、美術館の閉館時間の19時半に行ったら30分程度で入れました。
参考記事:
【番外編】あつた蓬莱軒 松坂屋店【名古屋 栄界隈のお店】
参考リンク:
あつた蓬莱軒 松坂屋店
食べログ
こちらは1.5人分のひつまぶし

香ばしさが強めで脂も乗って非常に美味しかったです。
ちなみにこの時奥さんはライブに出かけていて私1人だったのですが、お持ち帰りの ひつまぶしもあったのでそれを買ってホテルに持っていきました。

お持ち帰りだけの場合は列に並ばないで出来上がりまで20分程度待つだけで良いということなので、これは裏技かもw こちらもお店で食べるのと遜色がないので、混んでいたらこれもありかなと。
【名古屋編(2019年)】
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矢場とん 三越ラシック店【名古屋 栄界隈のお店】
あつた蓬莱軒 松坂屋店【名古屋 栄界隈のお店】

【展覧名】
サンダーソンアーカイブ ウィリアム・モリスと英国の壁紙展 -美しい生活をもとめて-
【公式サイト】
https://www.matsuzakaya.co.jp/nagoya/museum/exhibition/2019_william_morris/
【会場】松坂屋美術館(名古屋)
【最寄】地下鉄名城線 矢場町駅
【会期】2019年1月2日(水)~2月17日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【混み具合・混雑状況】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
空いていて快適に鑑賞することができました。
さて、この展示はアーツ・アンド・クラフツ運動で有名なウィリアム・モリスの壁紙を集めた内容となっています。これまでもウィリアム・モリスの壁紙は幾度となく展覧会で観てきましたが、この展示はひたすら壁紙に特化していて 壁紙会社のサンダーソン社のコレクションから130点も出品されていました。いくつかの章・節に分かれていましたので、各コーナーごとにその様子を振り返ってみようと思います。
参考記事:
ラファエル前派からウィリアム・モリスへ (目黒区美術館)
ラファエル前派からウィリアム・モリスへ (横須賀美術館)
ウィリアム・モリス ステンドグラス・テキスタイル・壁紙 デザイン展 (うらわ美術館)
<1章 ウィリアム・モリス以前>
まずはウィリアム・モリスより前の壁紙の歴史のコーナーです。イギリスで壁紙が一般の住居に普及したのは19世紀なかばで、多くは手工業的なブロックプリントで製造されたようですが、1840年頃には機械生産が始まり 多色で複雑な柄も可能となり価格も手頃になったようです。
この頃の人気の壁紙は写実的な花束や 大邸宅向けの壁画的表現や織物を模したもので、多くはフランス製だったようです。しかし1850年代になると建築家のA・W・N・ピュージンやデザイナーのオーウェン・ジョーンズなどが主導するデザイン改革がおこり、壁面装飾は平面的・幾何学的な模様であるべきと主張し、フランス風の3次元的な演出は誠実ではないとしたようです。そのデザイン改革の背景には俗悪な大量生産の装飾品の氾濫があったようで、ロンドン万国博覧会でイギリスのデザインの質が低いことが露呈したこともあったようです。ちょうどこのロンドン万国博覧会の頃に日本は開国し、万博にも出品して日本の美術・工芸に関心が集まったそうで、金唐紙は1880年代に最先端の室内装飾となっていきました。この章にはそうした時代の壁紙が並んでいました。
[フレンチスタイル]
こちらはフランス風の壁紙が並んでいました。最初のキャプションの通り花がらが多いかな。ブロックプリントしていて、「イリゼ」という予めグラデーションを付けた背景となっていたりします。ロココ調などちょっとメルヘンチックな雰囲気の壁紙なんかは特にフランス風に見えます。しかしその中でもイギリスの会社による品もあって、割と質的にも近いように思えました。
ここには他に金の装飾が付いたものに薔薇を表した壁紙など、3次元的(だまし絵っぽい感じ)の壁紙もあって、これが後で批判されたもののようです。これはこれで面白いと思うのですが…w 同様に16世紀の刺繍に似せた壁紙は紙ではなく刺繍に見える出来栄えとなっていました。これも人気になったのが頷けるかもw
[リフォームスタイル]
ここはA・W・N・ピュージンとオーウェン・ジョーンズの壁紙などが並んでいました。15世紀の絹織物から影響を受けた壁紙などがあり、中世風のパターン化された文様が面白く、同じ柄がリズミカルに配置されています。アルハンブラ宮殿から着想を得たというのも納得の柄でした。
[オリエンタルスタイル]
ここはアール・ヌーヴォー的な優美さの壁紙がありました。特にアーモンドの花の壁紙などは軽やかで日本の桜を想起するような可憐さで、淡い色彩と相まって情緒があります。また、明らかに日本風のモチーフの壁紙もあり、日本の人々の影絵を描いた階段用の壁紙や、青海波や鶴などをモチーフにした壁紙などもありました。他にも中国風の壁紙もあって、当時の日本以外も含む「オリエンタル」への関心の高さを伺わせました。
その後に日本が金唐革を紙で再現した金唐紙の壁紙がありました。金地に濃淡で草花文を付けていて、「MADE IN JAPAN」の刻印が入っています。重厚感のある壁紙は金属にしか見えないほどの質感です。と、金唐紙は高い技術を要するので日本の専売特許かと思っていたら英国産の金唐紙もあって、日本と遜色ないクオリティで驚きました。
<2章 ウィリアム・モリスとモリス商会>
続いて今回の展示のメインとなるウィリアム・モリスの壁紙の章です。1860年代に登場し1870~1880年代を中心にデザインされたウィリアム・モリスの壁紙は当時 新鮮なスタイルをもたらせた訳ですが、その出発点は建築家の友人であるフィリップ・ウェッブが設計した自邸「レッドハウス」の装飾だったようです。ウィリアム・モリスは中世の職人に倣って室内装飾を作り上げ、これがモリス・マーシャル・フォークナー商会をつくるきっかけとなりました。1860年代は花や鳥を単純に繰り返す壁紙デザインを試み、1870年代は細かな草花が茂る地の層と 主たる花や葉が展開する上層を重ねるデザインを作り出し、生き生きとした動きを幾何学的な秩序によって支える構想を完成させていくことになります。1870年代後半からは中世やルネサンスの染織品のパターンを壁紙に応用していきました。
モリス没後にそのエッセンスを継承して商会を支えたデザイナーがジョン・ヘンリー・ダールで、特に1890年代にはモリスに匹敵する質のデザインを生み出したそうです。また、モリスの次女メイなど女性デザイナーたちも優れた壁紙デザインを残したようで、この章にはモリスの作品の他にそうしたモリス商会の品々も並んでいました。
ここには最初に格子垣という作品があり、背景となる地に格子、その上に椿のような花と格子にとまる鳥などが描かれています。それが繰り返されるパターンとなっているのですが、そう思えないほどの広がりを感じさせます。鳥の目線の先が別の繰り返しの鳥を見つめていたりするので、そうした緻密な計算がそう感じさせるのかもしれません。初期の作品はフルーツや花などが特によく出てくるモチーフのようでした。
その後には1870年代頃の壁紙が並び、この辺はよく観る代表作が多かったかな。花と葉が複雑に生い茂る様子を図案化して描いていて、生き生きとした雰囲気があります。
ここで撮影可能なコーナーがありました。

壁紙が壁一面に並ぶとだいぶ雰囲気が違って見えます。
壁紙のアップ。見事に図案化されてパターンとなっています。

1つ1つの絵は派手なようで、部屋全体では落ち着いた感じに見える不思議。
この近くの映像ではウィリアム・モリスの壁紙を使っている日本のカフェの紹介やモリスの生涯などを紹介していました。また、クリサンセマム(菊)の制作工程を観るコーナーもありました。まず地の部分に色をつけて葉っぱの模様を出し、花の模様を出し、別の葉っぱの模様を出し…と7度も重ねて葉っぱや花の陰影や立体感を出していました。版木と完成作品が揃って観られるので工程も分かりやすく面白かったです。
その先には他にモリス商会最大のデザインで1枚の絵のような大きさのセント・ジェームス宮殿の大階段用壁紙などもありました。全体的にモリスの壁紙は草花文が多いように思えますが、そのモチーフは様々で色もモノトーンだったり鮮やかだったりして多種多様です。後半は割とカラフルなのが多いかな。
その後はモリス商会のコーナーで、素人目にはモリスの作品と見分けるのが難しいものもありますが、絵柄の違いで何となく他の作家と分かるものもありました。特にジョン・ヘンリー・ダールはモリスそっくりでその精神を受け継いでいます。色彩が豊かなパターンがちょっと多めに感じるくらいかな。モチーフはやはり草花が多めです。他にメイ・モリスの壁紙は女性らしい優美さが感じられ、ジョン・ヘンリー・ダールよりも個性を感じました。
<3章 アーツ・アンド・クラフツ運動>
最後はウィリアム・モリスに影響を受けたデザイナーを中心に、19世紀から20世紀始めにかけての壁紙を紹介するコーナーです。1880年代にアーツ・アンド・クラフツ展覧会協会などのデザイナー団体が組織され、モリスの「生活と芸術を一致させる」という思想はアーツ・アンド・クラフツ運動として広がり、室内装飾は芸術的感覚の表明の場であるとの認識も高まったそうです。こうした芸術的な室内装飾の需要に応じて壁紙業者はアーツ・アンド・クラフツ運動に影響を受けたC・F・A・ヴォイジャーやウォルター・クレインなどにデザインを依頼したそうです。また、この時代も日本美術も注目され、クリストファー・ドレッサーは日本の造形エッセンスを壁紙に取り入れたそうです。ここにはそうしたフォロワーたちの壁紙が並んでいました。
何人かデザイナーごとに小コーナーに分かれていたのですが、特に面白いのはC・F・A・ヴォイジャーで、アール・ヌーヴォー的な優美なデザインや幾何学的なデザイン、ネオゴシックなど幅広いデザインとなっていました。一方でウォルター・クレインは割とウィリアム・モリスに似てるかな。その他のデザイナーもウィリアム・モリスに影響を受けた人を集めただけあってモリスそのものって感じの人もいて、モリスのデザインを借用した品なんかもあります。モリスがいかに絶大な影響力を持っていたか、この章を見れば一目瞭然といった感じでした。
最後に撮影可能な場所がもう1箇所ありました。

もしモリスが今 生きていたらどんなデザインをするか?をテーマにモリスのデザインをモノトーンにした現代の空間の提案だそうです。
壁紙のアップ。

非常に落ち着いていてモダンです。これなら多くの部屋に合うだろうし、グッと優雅な空間になりそうです。
ということで、ウィリアム・モリスの前後の時代も含めて壁紙の歴史を知ることができました。これだけ壁紙を詳しく取り上げる展示は今まで観たことがなかったので参考になりました。この美術館は名古屋の繁華街にあるので、名古屋に行く機会があったらチェックしてみてください。
おまけ:
…そしてこの美術館の上のフロアには名古屋名物の「ひつまぶし」の発祥のお店「あつた蓬莱軒」の支店があります。このお店のピークタイムを避けるという目的もあったので一石二鳥ですw

こちらが「あつた蓬莱軒 松坂屋店」 以前記事にしたこともありますが5年ぶりに行ってきました。昼に行くと3時間待ちとかだったりしますが、美術館の閉館時間の19時半に行ったら30分程度で入れました。
参考記事:
【番外編】あつた蓬莱軒 松坂屋店【名古屋 栄界隈のお店】
参考リンク:
あつた蓬莱軒 松坂屋店
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こちらは1.5人分のひつまぶし

香ばしさが強めで脂も乗って非常に美味しかったです。
ちなみにこの時奥さんはライブに出かけていて私1人だったのですが、お持ち帰りの ひつまぶしもあったのでそれを買ってホテルに持っていきました。

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