関東近辺の美術館めぐり ~美術・美景・美味を楽しむブログ~

映画「アラジン」吹替版 (ややネタバレあり)

日付が変わって昨日となりましたが、映画「アラジン」を観てきました。この記事にはややネタバレが含まれていますので、ネタバレなしで観たい方はご注意ください。

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【作品名】
 アラジン

【公式サイト】
 https://www.disney.co.jp/movie/aladdin.html

【時間】
 2時間10分程度

【ストーリー】
 退屈_1_2_3_④_5_面白

【映像・役者】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【総合満足度】
 駄作_1_2_3_④_5_名作

【感想】
公開から3週間以上経っているのに2~3時間前には満席という人気ぶりで、子供から大人まで幅広い年齢層が見に来ているようでした。私が観たのは吹替版となりますので、感想はそれについて書いていこうと思います。

この映画の原作は『千夜一夜物語』の『アラジンと魔法のランプ』ですが、どちらかというとディズニーアニメ映画の中でも人気の高い「アラジン」の実写リメイクとなっていて、ランプの魔人ジーニー役にウィル・スミスが起用されたことでも話題になっています。私はアニメの「アラジン」を観たことがあるものの、話は全く覚えておらず主題歌の「ホール・ニュー・ワールド」がアニメと同じというのだけ分かる程度でしたw ここからネタバレとなりますが、話はディズニー映画らしく子供が観ても理解できる分かりやすい展開となっています。恋愛要素もあってカップルで観るのに向いている話でもあると思います。ウィル・スミスのジーニー役がかなりハマっていて陽気で楽しい雰囲気となっていました。また、アニメ版との違いは分かりませんが、この物語のヒロインは待っているタイプではない所に時代を感じます。それ以外も概ね前向きなメッセージ性が強かったかな。ジーニーがちょいちょい挟む小ネタが笑えるし、大人でも十分に楽しめる内容です。

映像については、実写でも違和感がなく青くなってもウィル・スミスはウィル・スミスだったようなw 空飛ぶ絨毯の空中シーンやダンスシーンなどは特に見所で、パレードシーンなどもディズニーランドのショーを観ているような感覚になります。音楽もアニメから引き継いだ曲に加えて「ラ・ラ・ランド」や「グレイテスト・ショーマン」を手がけたチームの新曲もあって、ディズニーらしさを感じるクオリティです。(吹き替えなので歌は日本人が歌っていましたが、そちらも見事だったと思います)  ただ、大道具・小道具は安っぽいというか作り物感があるかな。あまりリアリティを出さないのはディズニーランドも作り物感が強いからそれに合わせているのかも?と勘ぐってみたりw この辺がディズニーと感性が合わない所だったりします…。

ちなみに吹き替え版のジーニー役は安定の山寺宏一 氏。他の映画でもウィル・スミスの吹き替えをやっているこの人以外にありえない人選なので、イメージぴったりでしたw

ということで、人気ぶりも納得のよく出来た映画となっていました。私は付いていく程度で観に行ったのですが、十分に満足できました。ディズニー好きの方はこれを観てディズニーランドに行くと一層楽しめるのだろうと思います。万人が楽しめる作品です。



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映画「X-MEN: ダーク・フェニックス」(ややネタバレあり)

先週の土曜日に映画「X-MEN: ダーク・フェニックス」を観てきました。この記事にはややネタバレが含まれていますので、ネタバレなしで観たい方はご注意ください。

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【作品名】
 X-MEN: ダーク・フェニックス

【公式サイト】
 http://www.foxmovies-jp.com/darkphoenix/

【時間】
 2時間00分程度

【ストーリー】
 退屈_1_2_③_4_5_面白

【映像・役者】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【総合満足度】
 駄作_1_2_③_4_5_名作

【感想】
公開2日目だけどそれほど混んでなかったかな。3Dも無かったし、アベンジャーズシリーズに比べるとやけに扱いが酷いw

さて、この映画はマーベル・コミックを原作にしたX-MENシリーズの最後となる作品(スピンオフはまだ続く見込み)で、時系列的には「X-MEN: アポカリプス」に続く作品となります。人間関係や設定などの説明は一切ないので、シリーズ通して観ていないと理解できない部分が多いと思われるので、完全にファン向けの映画です。ここからはネタバレとなりますが、フェニックスというのはジーン・グレイの能力全開の時(と制御不能な人格)を指しているのは前の3部作の「X-MEN:ファイナルディシジョン」でも出てきましたが、今回は「X-MEN:フューチャー&パスト」で歴史改変された時間軸での話で、また別物です。X-MENのコミックの原作に「ダーク・フェニックス・サーガ」という人気作があり、それを原作にしている …と言いたい所ですが割と違いが多そうです。 90年代のアニメ版でもダーク・フェニックスをやってたけど、それとも違っているように思います。まあフェニックス編辺りから宇宙人の帝国とか出てきてよく分からなくなった記憶があるので、そっちに寄り過ぎても話がSF要素強すぎになってしまいそうです…w そんな感じでストーリーは原作を引用しつつオリジナルな部分が多いように思えた訳ですが、今回はイマイチ盛り上がりが無かったように思えます。内面の葛藤やチャールズとの関係性を延々とやった上でジーンが暴走しているだけで、このシリーズにあった社会問題的な要素とか歴史的事件などを組み込んだストーリーというのはあまり感じられません。これで終わりで良いの?ってくらい微妙w ファイナルディシジョンの方が絶望感があったし、前作のアポカリプスでもフェニックスがヤバいってのをやってたので、改めてフェニックスを取り扱う割にはそれらを超えていないように思えました。調べたらシリーズで最低の興行成績になりそうとのことで、ちょっと納得w

映像に関しては今回は2Dしか選択肢が無かったのが残念だけど、映像そのものはこのシリーズ通しての安定感がありました。役者も前作を引き継いでる部分が多いので安心です。この辺のクオリティの高さは流石です。

と、つまらない訳ではないものの このシリーズが大好きで期待しすぎた部分があるので これで最後と云うのは少し寂しい感じでした。やはりブライアン・シンガー監督が問題を起こしてポシャった辺りからこのシリーズは衰退してしまった感があります。(前作も途中で解雇されてるし…) まだスピンオフなどは続いて、そのうちマーベル・シネマティック・ユニバース(アベンジャーズの世界)と合流するとの噂もあるので、今後に期待したいところです。



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【船の科学館 南極観測船 宗谷】の案内

今日も写真多めです。前回ご紹介した船の科学館の別館を観た後、眼の前に停泊している南極観測船「宗谷」を観てきました。ここは撮影可能となっていましたので写真を使ってご紹介していこうと思います。

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【公式サイト】
 https://funenokagakukan.or.jp/soya

【会場】船の科学館
【最寄】東京国際クルーズターミナル駅(旧 船の科学館駅)

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間30分程度

【感想】
空いていて快適に鑑賞することができました。

さて、この南極観測船 宗谷は船の科学館の施設のうちの1つで、以前は青函連絡船「羊蹄丸」も一緒に停泊していましたが2019年時点では宗谷のみが展示されています。その為か入場も無料(入船者の任意の寄付という形)となっていて、中では写真を撮ることもできます。

まず、この南極観測船 宗谷についてですが、元々は1938年(昭和13)に耐氷型貨物船と作られ、太平洋戦争も経験しました。その後は引揚船や灯台補給船として使われ、1956年(昭和31)に南極観測船となったようです。映画『南極物語』などにも出てくるし、この時期の宗谷が一番有名じゃないかな。1962年の6次南極観測まで使われ、その後もさらに巡視船として活躍していたようです。1978年に引退し、1979年からこの場所で展示されています。

もちろん、中にも入ることができます。ルートは2階→1階→2階といった感じとなっていました。

こちらは食器室。
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隣に食堂があるのでここに食器を置いていたようです。流しもありますね。

こちらが食堂。
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テレビと冷蔵庫が懐かしい感じw

こちらは機関長室
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結構広くていい部屋だなと思いましたが、そこは機関長という地位の高さたる所以のようです。他の部屋は結構狭いようで、後で観ることができます。

船内の通路はそれほど広くなく、様々な配線や機器類が並んでいます。
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あまり飾り気が無いのが客船と違う雰囲気です。

こちらは機関長寝室(航空長室)
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航空長は空から観測したり物資の空輸を担っていたらしいので、かなり重要なポジションです。その分、お部屋も個室ですw

こちらはお風呂
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南極では氷を蒸気で溶かして使っていたそうですが、真水は貴重なので航行中は海水だったようです。海水では洗った気がしないような…

こちらは第6士官寝室(高層気象観測室)
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こちらは電離層や宇宙線などを船上観測する部屋。オーロラとかも観測したのかな? ペンギンの写真が可愛いw

こちらは宗谷に関する様々な事柄を紹介するスペースとなっていました。
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当時の映像なんかも観ることができます。最近でも南極観測は続けていて、隕石採集で他の天体について調べたり、氷床を解析して過去の気候変動などを調べたり、二酸化炭素の量を調べるなど多用な研究が行われているようです。ちなみに今は2代目の「しらせ」が南極観測船として活躍しています。

こちらは南極の動物たちと鉱石
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南極は独特の生態系が残っているが魅力ですね。研究は大変そうですが。

他にも数千年前にできた氷の展示などもありました。この先をもう少し行くと下の階へと下っていきます。

こちらは第1科員室(観測隊員室)
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これが一般の部屋で、2段ベッドの相部屋です。昔はクーラーが無かったので赤道を通るときは暑かったようです。また、航海中は横揺れが激しいので、船に対して横向きのベッドは特にそれが酷くて眠れない程だったのだとか。

こちらは冷蔵小出し庫
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大型冷蔵庫から小出しにして肉や野菜を貯蔵していたようです。小出しにするって発想は中々便利そう

こちらは科員用の食堂にあったエンジンがガラス張りになった床
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砕氷して進むために2サイクル8気筒のディーゼルエンジンが2基並列に置かれ、合計で4800馬力48トンの推力を出したそうです。立ち往生しないように馬力が重要だったんでしょうね。

こちらは調理室。130名もの食事を用意していたそうです。
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蒸気釜、電気式パン焼き器の他に豆腐製造機まであったというのだから驚き。食事くらいしか娯楽が無さそうだし、その気持ちは分かるw

通路にタロとジロのぬいぐるみがありました。南極物語は子供の頃に観て、何て酷いことをするんだと思ったものです…。
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奇跡的に越冬して生き残った2匹ですが、今でも上野の国立科学博物館にジロの剥製があります。タロも北海道大学植物園に剥製があるそうです。

この辺は士官の寝室などもありました。士官の部屋は科員に比べると やや豪華で、2人部屋などとなっていました。

こちらは主機室入口
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この下にエンジンなどのある主機室があるようです。まさに船の心臓部への入り口です。

こちらは第4准士官室(観測隊員室)
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猫を抱っこしていますが、これは雄の三毛猫のタケシです。三毛猫はほとんど雌なので、雄は縁起がよいとされて第一次南極観測隊の出発の際に贈られました。南極で越冬した猫となったわけですが、急に船に乗ることになってよく1年頑張ったものですw

こちらは治療室
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長く危険な任務なのでこうした部屋も必要でしょうね。虫垂炎くらいならここで手術したのだとか。

また2階へ戻る途中にスクリューがありました。
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3mくらいある肉厚のブレードで、氷の海を進むために作られているようです。エンジンだけでなくスクリューも氷に負けない頑丈な造りなんですね。

こちらは通信室
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ここで日本とやりとりを行っていました。時計の上に書いてあるJDOXというのは宗谷のコールサインとのことです。

こちらは操舵室
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様々な機器類があってイメージ通りです。でも思ったより広くなかったw 

この隣には船長室もあって、船長室は浴室付きでした。

こちらは操舵室からの眺め
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遠くまで見えそうな感じですが、寒い時に窓が曇ったりしないのかな?

こちらは甲板。
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結構な広さでした。昔は飛行機とか積んでたみたいだし、ここにも色々置いたんでしょうね。

煙突も立派です。
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救命ボートもありました。緊急の場合はボートダビット(白いアームみたいなやつ)を使って船を下に滑り出させるそうです。お世話になる機会には遭遇したくないやつですね。


ということで、南極観測船の中を楽しんできました。やはり普通の船と違って様々な計器類があったり、昔ならではの苦労を感じさせる所もあって面白かったです。こちらも日本科学未来館や大江戸温泉に程近い場所にありますので、そういった場所と合わせて訪れてみると楽しいと思います。船や南極が好きな方にオススメのスポットです。



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【船の科学館 別館】の案内

今日も写真多めです。ここ数日、日本科学未来館についてご紹介してきましたが、その後にすぐ近くにある船の科学館にも行ってきました。ここも撮影可能となっていましたので写真を使ってご紹介していこうと思います。

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【公式サイト】
 https://funenokagakukan.or.jp/

【会場】船の科学館
【最寄】東京国際クルーズターミナル駅(旧 船の科学館駅)

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間30分程度

【感想】
お客さんはそこそこいましたが、快適に鑑賞することができました。

さて、この船の科学館はその名の通り船をテーマにした博物館で、お台場が住所すら無かった昭和49年(1974)に建てられた この辺りでも特に古い施設となっています。あまりに古いので船の形をした本館は老朽化に伴って休館(多分、復活しないと思われる)となっていて、現在では別館と南極観測船「宗谷」だけが見学可能となっています。別館は無料で撮影可能となっていましたので、詳しくは写真を使ってご紹介していこうと思います。

こちらは本館の外観。かなり立派で「クイーン・エリザベス2号」をモチーフにした船の形をしています。
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しかし本館は平成23年(2011)以降ずっと休館となっていて、今は入ることが出来ません。耐震性やバリアフリーといった点にも課題があるらしいので、復活するとしたら相当にお金がかかりそう。
ちなみにこれだけ立派な科学館が作られたのは、ここがボートレースの収益から成る日本財団(旧 財団法人日本船舶振興会)が関わっていた為のようです。日本船舶振興会と言えば笹川良一 氏が真っ先に思いつきますが、展示にもその思想が伺える部分があります。

別館の中はそれほど広くなく、船の模型や各種資料などが並んでいました。

こちらは南極観測船 宗谷の模型。
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宗谷についてはこの船の科学館にある実物に乗ってきましたので、次回の記事で詳しく書こうと思います。この模型では小型飛行機を乗せているのが実物では観ることが出来ない点かな。

こちらは旧日本軍の戦艦の模型。何故いきなり戦艦…?と思った方は笹川良一 氏についてググってみてください。
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かなり精巧に出来ていて、軍事マニアには嬉しいのではないかと思います。

こちらは空母。
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つい最近、安倍首相とトランプ大統領が一緒に乗艦してニュースになった護衛艦かが の前身となる空母 加賀もありました。真珠湾攻撃に参加した空母で、その名前を受け継いだ護衛艦にアメリカの大統領が乗ったというのは現在の日米関係の象徴的な出来事でした。

打って変わってこちらは江戸時代の北前船
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この船が江戸時代の物流を担っていて、多くの港町が栄えました。荷物を多く積み込む為に胴部分の幅を広くしているようです。

こちらは利根川で活躍した川船「高瀬船」の模型。
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銚子から江戸まで米を輸送していたようです。乗組員の船室があるのは航行が長いからだそうです。

続いてこちらは日本の領海や火山などを示す地図
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日本の国土は狭いようで、海を入れるとめちゃくちゃ広いことが一目瞭然です。

先程の地図は押しボタンで光るようになっていました。
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このラインナップで何が言いたいか分かったw 日本としては譲れない所ばかりですね。

こちらは沖ノ鳥島の模型。もはや船の展示じゃないですw
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日本最南端のサンゴ礁で出来た島で、東小島と北小島があります。満潮時でも海面に沈まないので立派な島です。

こちらが北小島の映像。護岸して摩耗しないようにしています。この島が消えたら日本本土よりも広い面積の国土が無くなりますからね…
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ちなみに、この時これを観た中国人が大声で何か嘲笑していました。 …言葉はわからないが主張は分かったw

こちらは竹島に関するパネル展示。船の話はどこ行ったw
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韓国人がこれを観たら激怒しそうw 

他にも尖閣諸島とか東シナ海のガス田のについてのパネルもありました。また中国人が何やら指差してましたが、お察し。

こちらは巡視船やしま の模型。
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これで日本の領海を巡視しているようです。ヘリコプターは2機搭載できるのだとか。近くには巡視船の仕事に関する映像などもありました。不審船などの脅威から日本を守っています。

こちらは日本近海の海洋資源に関するコーナー。もはや船でなく日本の海に関する展示ですw
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実際、日本の近海には多くの資源が眠っていると言われています。問題はコストに対して利益が出るかどうかで、現在の技術だと赤字でしょうね。メタンハイドレートやこうした鉱物が簡単に採取できるようになったら日本は資源大国になれるんでしょうけど。

こちらは日本に運ばれてくる資源
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日本は資源を外国に頼っている部分が大きいので、船舶の活躍は欠かせません。貨物船がジェット機の何倍もの大きさであることも分かる模型でした。


ということで、船の科学館というよりは 海の科学館といった感じの内容となっていました。やや右寄りな部分もあるかな。ここは日本科学未来館からすぐ近くにあって無料なので、ハシゴして観るのも良いかもしれません。場所柄、外国人の反応とかも観られますw



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第22回文化庁メディア芸術祭 【日本科学未来館】

今日は写真多めです。前回ご紹介した日本科学未来館のレストランで食事をした後、同じ階で開催されていた「第22回文化庁メディア芸術祭」を観てきました。この展示は撮影可能となっていましたので、写真を使ってご紹介していこうと思います。なお、この記事を書いている時点で既に終了した展示となっています。

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【展覧名】
 第22回文化庁メディア芸術祭 

【公式サイト】
 http://j-mediaarts.jp/

【会場】日本科学未来館, フジテレビ湾岸スタジオ, 東京国際交流館, BMW GROUP Tokyo Bay, シンボルプロムナード公園 他
【最寄】お台場の各駅

【会期】2019年6月1日(土)~6月16日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間45分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_②_3_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
最終日だったこともあって結構混んでいて場所よっては人だかりが出来るほどでした。

さて、この展示は毎年開催されている文化庁主催の芸術祭で、今年で22回目を迎えました。以前は恵比寿の写美→六本木の国立新美術館で行われていて、六本木時代が割と長かったのですが、最近はオペラシティで開催されたり流動的になっていて今年はお台場での開催となったようです。開催場所が結構細かく分かれて、全部回るのは大変そうだったので私は日本科学未来館だけ観ることにしました。会場内で撮影してきましたので、詳しくは写真と共にご紹介してまいります。
 参考記事:
  第17回文化庁メディア芸術祭 (国立新美術館)
  第16回文化庁メディア芸術祭 (国立新美術館)
  第15回文化庁メディア芸術祭 (国立新美術館)

こちらは岩崎秀雄 氏の「Culturing cut」という作品で、アート部門の優秀賞となります。
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作者自身が池などに発生するシアノバクテリアに関する論文を書き、その中で主観的な表現を使っている部分を切り抜いて、切り抜いた部分でバクテリアを育てるという作品となっています。

これが切り抜いた論文とバクテリアの様子。
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客観的であるべき生物学の論文に「驚くべきことに」「面白いことに」といった主観的な表現が多用されることに着想を得たとのことですが、結構穴が空いているので使用頻度は高そうw ちょっと皮肉が効いているように思えました。

こちらは功労賞の池田宏 氏に関するコーナー。
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アニメーション監督/アニメーション研究者として活躍し、『魔法使いサリー』『ひみつのアッコちゃん』を手がけた後、任天堂でのゲーム開発を経て株式会社マリオの代表取締役社長なども務めた方です。その経歴だけでも各メディアに多大な影響を与えたことが伺えます。 展示されていた台本のフォントに時代を感じる…w

こちらは今年のマンガ部門の受賞作と審査委員会推薦作品が並ぶ本棚。
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実際に読めるようになっていました。以前『銀河の死なない子供たちへ』はちょっとだけ読んだけどシュールでついていけなかったw

こちらは今年のマンガ部門新人賞の黄島点心 氏『黄色い円盤』
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短編集らしく、観た感じはコメディっぽいかな。

原稿もありました。
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割とシュールそうな予感がしますw

こちらはフランスでベストセラーになったバンド・デシネ(漫画)で、『見えない違い-私はアスペルガー』(マドモワゼル・カロリーヌ/原作:ジュリー・ダシェ/訳:原 正人)
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これはガチで読んでみたい漫画。アスペルガーの症状を漫画で知ることが出来そうなので気になりました。

こちらはエンターテイメント部門の優秀賞のTik Tok
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若い世代で流行っている動画SNSアプリですが、私はやってませんw この手のサービスは水物なので何年持つかな。

こちらもエンターテイメント部門の優秀賞でLINNÉ LENS
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スマフォでかざすと約10000種の生き物の名前が分かるアプリで、AIを使っているようです。最近、水族館で観たけど中々便利なアプリなのでまだまだ人気になりそうな気がします。

LINNÉ LENSを体験することもできました。
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瞬時に判明するし、ARになっているので使い勝手もかなり良い感じでした。

エンターテイメント部門の大賞はNHKの『チコちゃんに叱られる』でした。
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私も好きな番組ですが、奥さんは生意気だから嫌いと言って中々観させて貰えませんw トリビアみたいなもんだと思うんですけどね。

こちらはアニメーション部門優秀賞の『若おかみは小学生!』のコーナー。
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原作は児童文学らしく、私は原作もアニメも観たことがないのですが昨年話題になっていたのだけは知っていました。そのうち観てみようかと思っています。

原画も少し展示されていました。
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監督の高坂希太郎 氏は宮崎駿監督作品の原画や作画監督を務めていたらしく、アニメもかなりのクオリティのようです。

こちらもアニメーション部門優秀賞の『ペンギン・ハイウェイ』のコーナー
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これも小説が原作だそうです。ペンギン好きなので、何でこんなにペンギンがいるのか気になるw ジュブナイルっぽい雰囲気ですね。

こちらもアニメーション部門優秀賞の『ひそねとまそたん』のコーナー
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『シン・ゴジラ』で監督を務めた樋口真嗣、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の脚本を手掛けた岡田麿里と制作チームがタッグを組んだ とのことで、これも話題になっていたのは知っていました。(ジョジョのアニメを観てるとこれのBDのCMやってるしw) ちょっと素朴な絵柄が可愛いけど、割とぶっ飛んだ設定のようでした。

こちらはアニメーション部門の新人賞で、ロシアの短編アニメ『The Little Ship』
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パッと観てみんなの歌に出てきそう…と思いましたw 会場でこのアニメが流れていて可愛らしくちょっと哀しげな雰囲気となっていました。

アニメーションで使われた人形も展示されていました。
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この素朴さが味があって良いですね。

こちらはアート部門の大賞で、古舘健 氏の「Pulses/Grains/Phase/Moiré」
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部屋丸ごと作品のインスタレーションで、中に入るとLEDが高速でチカチカして虫が羽ばたくような音が鳴り続けています。迫りくるようでちょっと不気味な感じがしましたw


ということで、今年は半分も観ていないと思いますがそれでも個性豊かな作品ばかりとなっていました。割と身近なものや話題になった作品が多いのも特徴かな。今年はもう終わってしまいましたが、この芸術祭は毎年行われるので来年以降もウォッチしていきたいと思います。



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Miraikan Kitchen(ミライカン キッチン) 【日本科学未来館のお店】

前回ご紹介した日本科学未来館の展示を観た後、7階にあるMiraikan Kitchen(ミライカン キッチン)で遅い昼食を摂りました。

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【店名】
 Miraikan Kitchen(ミライカン キッチン)

【ジャンル】
 レストラン

【公式サイト】
 https://www.miraikan.jst.go.jp/guide/shopcafe/tenant.html
 食べログ:https://tabelog.com/tokyo/A1313/A131306/13179726/
 ※営業時間・休日・地図などは公式サイトでご確認下さい。

【最寄駅】
 テレコムセンター駅/東京国際クルーズターミナル駅(旧:船の博物館駅)/りんかい線東京テレポート駅

【近くの美術館】
 日本科学未来館(館内のレストランです)、船の博物館、メガウェブなど

【この日にかかった1人の費用】
 900円程度

【味】
 不味_1_2_3_④_5_美味

【接客・雰囲気】
 不快_1_2_③_4_5_快適

【混み具合・混雑状況(日曜日14時頃です)】
 混雑_1_2_3_④_5_快適

【総合満足度】
 地雷_1_2_③_4_5_名店

【感想】
14時頃ということでそれほど混むことなく快適に食事をすることが出来ました。お昼時はかなり混むこともあるようです。

さて、このお店は日本科学未来館の7階にあるセルフスタイルのレストランで、5階のカフェよりもランチ向きのメニューとなっています。今まで何度も日本科学未来館に行っていますが、普段はお台場などで食べるのでこのお店は初めてでした。セルフと聞いてあまり期待していなかったというのもありますが、実際に行ったら味とお店の雰囲気は中々良かったように思います。詳しくは写真を使ってご紹介していこうと思います。

メニューはこんな感じ。時期によって変わるようです。
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青い「地球肉まん」とか独特のメニューもありますw これは地球がこの日本科学未来館のシンボル的なモニュメントだからでしょうね。

お店はこんな感じで細長い回廊状になっています。
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席も結構あって、ガラス越しにお台場の景色を観ることができます。東京タワーあたりまでは普通に見えます。

外にはテラス席もありますが、6月でもかなりの日差しなのでやめておきましたw
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開放感があるのは確かなので、春とか秋は気持ちが良さそうです。

ここの方式はフードコートみたいな感じで、先に注文して受け取って席に持ち運ぶ方式です。
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この日は席が沢山空いていたのですぐにレジに並びましたが、混んでいる時は席を確保してからの方が良いかも。

ここはドリンクを頼むと飲み放題となっています。
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ファミレスとかでよく見かけるマシーンですね。ストローは土に帰る素材を使っているところに日本科学未来館らしさを感じますw

こちらは出汁バー。メニューによっては1杯だけセルフで取ることができます。
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確か3種類くらいの中から選ぶ形式でした。私が頼んだのには出汁はついてこなかったw

この日、私は特別展に合わせて雪原カレーとドリンクセット(1020円+200円)を頼みました。マンモス展(2019年6月7日~11月4日)の期間限定コラボメニューです。
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このカレーを観て真っ先に思ったのが、量が少ない!w 予想外の量の少なさに驚きました。マンモスのプレートの裏にちょこっとあるのがライスです。 しかし味は美味しくて、辛さは無く まったりした味わいです。チーズの香りも強くてカレーというよりシチューみたいな感じかな。ちなみにマンモスのプレートも食べられるようになっていました。ウエハースかな? プレートは味はしませんw

ドリンクは普通に市販のジュースなので割愛。貧乏性なので2杯は飲みたいところですw

奥さんは鶏の竜田丼とドリンクセット(720円+200円)にしていました。こちらは出汁が付いてきます。
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少し貰って食べたらこの竜田揚げがやたら美味しかったw 衣はサクサクして肉はジューシーです。こっちの方がお得感があります。


ということで、予想以上に味も良いし景色も良かったのですが、量がやたら少なかったのが玉に瑕です。お子様が多く訪れる場所だけにそれに合わせているのかもしれません(コラボメニューを頼む大人はいないのだろうか?w) それでも気に入ったので、今後も使っていこうと思います。 日本科学未来館に訪れる機会があったらここでご飯にするのも良さそうです。


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「マンモス展」-その『生命』は蘇るのか- 【日本科学未来館】

今日は写真多めです。先週の日曜日にお台場の日本科学未来館で、企画展「マンモス展」-その『生命』は蘇るのか- を観てきました。この展示は撮影可能となっていましたので、写真を使ってご紹介していこうと思います。

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【展覧名】
 企画展「マンモス展」-その『生命』は蘇るのか-

【公式サイト】
 https://www.mammothten.jp/
 https://www.miraikan.jst.go.jp/spexhibition/mammothten/

【会場】日本科学未来館
【最寄】テレコムセンター駅/東京国際クルーズターミナル駅(旧:船の博物館駅)/りんかい線東京テレポート駅

【会期】2019年6月7日(金)~11月4日(月・休)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間30分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_③_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_4_⑤_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_4_⑤_満足

【感想】
チケットを事前に買って行ったのですが、チケット売り場は5分くらいの列が出来ていました。しかし意外にも中はそれほど混んでおらず、概ね自分のペースで観ることが出来ました。会期が長いので今後はどうなるか分かりませんが、夏休みや会期末は混みそうな気がします。

さて、この展示は約4000年前に絶滅したとされるマンモスをテーマにしていて、実際に冷凍標本を観ることが出来るという驚きの内容となっています。近年の地球温暖化でロシア極東のサハ共和国の永久凍土から次々と見つかっているそうで、そこからの発掘の様子や調査、「マンモス復活プロジェクト」の為の研究なども含めて紹介されています。2005年にも「愛・地球博」で「ユカギルマンモス」が公開され話題となりましたが、今回はさらに「ケナガマンモスの鼻」や仔馬の冷凍標本もありました。大半の作品は撮影可能(ユカギルマンモスの頭部は撮影不可)となっていましたので、詳しくは写真を使ってご紹介していこうと思います。

入ってすぐにいきなり仔マンモスの完全体の冷凍標本がありました。こちらは1977年に発見された「ディーマ」と呼ばれる4万年前のケナガマンモスで、38年ぶりの来日です。
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ちょっとミイラ化しているようにも見えますが、毛もついているしこれだけ完全な形で残っているのに驚きます。生後6~11ヶ月くらいらしく、泥の池ハマって死んだと考えられるようです。4万年も腐らずに残っているなんて本当に奇跡ですね。

その先にはパネルでマンモスの進化や生体について説明していました。マンモスは4000年前に絶滅したと考えられていて、象とは違う系統の生き物です。500万年前頃に象と分岐して進化し、寒さに適応して体毛に覆われた姿だったようです。発見される冷凍マンモスの80%はサハ共和国らしいですが、かつて日本にも北海道あたりに住んでいたそうです。なお、マンモスの名前の由来はサモエード語で「マー(地中の)」「モス(動物)」とのことで、かつては骨から想像し、巨大なネズミか巨大なモグラではないかと考えられていたそうですw

こちらはマンモスの全身骨格。かなり立派な牙を持っています。30~40歳の雄の骨格で、2~3頭の骨を組み合わせているようです。
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しかし思ったより大きくないような…。昔「マンモス級」とか某アイドルが「マンモスうれピー」とか言っていたので、マンモス=デカイというイメージがありますが、実際にはアフリカゾウより小さいのだとか(体高は285cm) これは意外でしたw

こちらはケナガマンモスの頭骨と下顎骨。
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マンモスの歯は生涯5回生え変わるそうで、歯を観ると年が分かるようです。また、200kg以上の草を毎日食べるそうで寿命は60~70年なのだとか。

ケナガマンモス以外にもステップに住んでいたムカシマンモスという種も紹介されていました。

こちらはケナガマンモスの牙(左切歯)4.5m
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マンモスはこの牙で雄同士の喧嘩や敵への威嚇で使ったとも考えられているようです。また、ここでは説明されていませんでしたが、牙を使って穴を掘ったり木をほじったりしたという話を聞いたことがあります。重さ100kgもあるらしいけど、立派すぎて邪魔じゃないのかなあw

こちらはケナガマンモスの歯(上顎左第3大臼歯) この歯で堅い草をすりつぶして食べていたようです。
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1日16時間以上かけて食事していたそうで、イネ科のスゲなどを食べていたようです。

他にも毛や糞もありましたw 続いてマンモスステップという草原に住んでいた他の絶滅動物が何体か並んでいました。

こちらはステップバイソンという約3万年くらいのバイソンの一種
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現在のアメリカやヨーロッパのバイソンの祖先で1万3000年前に絶滅したそうです。ウシ科最大とのことでかなりの大きさでした。

この隣にはケサイというサイの一種もいました。スマトラサイに似ているそうですが、毛に覆われて寒い所に適応していたようです。

こちらはホラアナライオンの再現模型。近くに頭の骨や 子供の全身骨格も展示されています。
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現在のライオンよりも大きく、かなり広く分布していたようです。氷期に洞穴に住んでいたと考えられるのでこの名前のようです。 寒い所にライオンもいたんですね…

こちらはサハ共和国で見つかった動物の骨を使った道具類
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人類はグループでマンモスを狩っていたそうで、火を使って崖に追い込んで仕留めたりしていたようです。大人のマンモスはステップで最強の生き物でしたが、人間によって狩られまくって絶滅の原因の1つとも考えられるようです。狩られたマンモスは食用だけでなく、牙で武器や道具、骨や皮でテントも作っていたのだとか。
ちなみにマンモスの肉は筋肉質で固くて美味しくなかったと考えられるそうで、ウマやバイソンの方が好まれたのだとか。はじめ人間ギャートルズのマンモス肉はめっちゃ美味そうだったのに…w ちょっと夢が壊れたw

この先には絶滅の原因について書いてありました。乱獲だけでなく気候変動で温暖湿潤になったことや、マンモスが寒冷に適応しすぎた「特殊化」して気候変動に適応できなかったことも考えられるようです。本当の理由はまだ確定していないようですが恐らく複合的なもののようで、多分 気候が一番の原因でしょうね…。

こちらは何と、実物のマンモスの毛を触ることができるコーナーです。2種類の毛を触れます。
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長い方は外敵から身を護るもので、結構硬いです。短めのほうは体を温める為のものでモシャモシャしていました。

続いては冷凍マンモスの発掘に関するコーナーです。まずは映像でサハ共和国のバタガイカ・クレーターという所での調査や、マンモスの墓場と呼ばれるユニュゲンという場所の発掘の様子を紹介していました。マンモスは洞窟の中にそのまま埋まっているようです。

こちらは映像をパネルにしたドキュメントの1つ。こんな綺麗なクレーターがあるとは驚きです。永久凍土が崩落してできたようです。
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半端なく広くて100mくらいの断崖絶壁になっています。永久凍土を調べることで当時の植生や気温なども分かるそうですが、中にはメタンガスも大量に含まれているので溶けると更なる温暖化が懸念されるようです。

こちらが冷凍マンモスのいる洞窟
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マンモスがどんどん出てくるマンモスの墓場だそうです。しかし何故こんなにも腐らず、他の動物に食べられずに残っているんでしょうね… みんなドロ池にハマったとも思えないし、水害かなんかでしょうか。

骨が出てきた様子。
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発掘隊の興奮の様子が伝わってくるようでした。このドキュメンタリーだけでもかなり面白いw

そしていよいよ今回の展示の目玉作品が連発となるコーナーです。マイナス20度の冷凍展示室が必要なのでロシアでは展示できないらしく、本当に貴重な機会です。温度差があっても全く曇らない技術は日本の企業によるもので、制作費は東京でマンションを買えるほどと言うのだから本展示の気合いの入れようが伺えます。

こちらは2018年に見つかったばかりの4万1000年ほど前の仔馬の冷凍標本! 生後2週間~1ヶ月程度の仔馬だそうです。
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寝ているようで可愛い…w 注目は目の周りの毛だそうで、寒冷化に対応していたのが伺えるようです。この仔馬からは液体状態の血液と尿まで採取できたとのことなので、今後の研究も期待できそうです。

ちなみに仔馬の上にあるのはケナガマンモスも皮膚です。

こちらは9300年前のユカギルバイソン。こちらもかつての姿をそのまま残しています。
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注目は顔だそうで、有毒な草を食べたのが死因と考えられるので苦しそうな表情をしているようです。死ぬ時は何が原因でも苦しいでしょうけどね。

他にも子犬や雷鳥の丸ごと氷漬けになった姿が展示されていました。冷凍標本は永久凍土から掘り出すとすぐに溶けるので、真冬に運ばれるそうです。太古からの貴重な贈り物が失われないように細心の注意を払っているんですね。

そしてこれが今回の目玉の1つである32700年前のケナガマンモスの鼻! 
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鼻先が綺麗なハート型をしています。ひだの構造になっているので寒い時は内側に鼻を丸めてしまって体温を下げないようにしていたと考えられるそうです。それにしてもこれだけ綺麗に残っているのは衝撃的です。しばらく食い入るように観てきました。

この後は冷凍マンモスからマンモスを復活させるプロジェクトについてのコーナーです。2019年3月11日に近畿大学が2万8000年前のマンモスの細胞核が再び生命活動の兆候を見せたというニュースを発信し、多くの研究者や人々を驚かせました。本当にマンモスを復活させることが出来そうですが、そこまでの道のりはかなり険しい道のようです。

こちらが近畿大学が発表したマンモスの細胞核
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細胞レベルでは生命活動の再現に成功したようで、これだけでも十分にすごいことです。近縁種のアジアゾウなどを使ってクローン羊「ドリー」の技術での復活を考えたようですが、アジアゾウも絶滅危惧種なのでそうも行かないし、成功した後の影響も考えながら慎重に研究しているようです。

2010年にロシアのサハ共和国で見つかったユカギルマンモスの「YUKA」は非常に状態の良いサンプルで、マンモス復活の研究に光明が差すきっかけとなったようです。
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このYUKAからDNAを調べ、マンモス細胞をゼロから作ることを目指しているようです。

こちらはYUKAからマンモスの特徴を示すDNAを発見した次世代シーケンサーMiniseqシステム
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一見すると電子レンジみたいな…w ゲノム解析によってマンモスとアフリカゾウのDNAの塩基配列の違いは2700万箇所で全体の0.7%程度と判明したそうです。

他にもタンパク質を分析する機器なども並んでいました。869種類ものタンパク質が見つかり、特に筋肉の保存状態が良かったようです。そしてついにマウスの卵子にマンモスの細胞核を注入するという研究も進んでいます。

こちらは受精卵などを研究する機器
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こうした機器の進化が科学の発展を支えていますね。ニコンインステックとか日本の企業が多いのも頼もしいところです。

こちらがマンモス復活までの道のり。
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1つ1つクリアしていっているようですが、倫理的な問題はどうするんでしょうかね? 将来的に動物は絶滅しても復活させれば良いや みたいな流れにならないことを祈りたいところですが、こうした研究で得た副産物が人類への福音になることも考えられます。

これはゲノム編集の技術によって作られたトマト
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受粉しなくても実がなるトマトだそうで、農作業の労力の負担軽減にもなるようです。私はゲノム編集は禁断の領域に思えますがね…。

そして最後にもう1つの目玉であるユカギルマンモスの頭部の冷凍標本がありました。2005年の愛・地球博でも展示されたもので14年ぶりの来日です。しかしこの品は撮影不可となっていました。

代わりにこちらは1/1サイズのレプリカ。
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このユカギルマンモスの頭部もかなり保存状態が良くて、最後まで驚きの連続でした。

こちらは出口付近のグッズショップ
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ぬいぐるみとかあって中々充実していました。食べ物とかは もっと何とかなっただろという気はします。マンモス肉をイメージした肉とかあれば買うのにw

せっかくなのでスノーボールを買いました。
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マンモスにぴったりのグッズですねw


ということで、非常に貴重かつ驚きに満ちた展示となっていました。子供の頃から思い描いていたマンモスのイメージと異なる点もあったりして、満足度の高い内容です。単に見世物としてでなく科学的な研究としての側面も強く押し出しているので、お子さんを連れて行くのに良いと思います。今年の展示の中でも特にオススメの展示です。



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映画「メン・イン・ブラック : インターナショナル」(ややネタバレあり)

日付が変わって昨日となりましたが、2D版の映画「メン・イン・ブラック : インターナショナル」を観てきました。この記事にはややネタバレが含まれていますので、ネタバレなしで観たい方はご注意ください。

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【作品名】
 メン・イン・ブラック : インターナショナル

【公式サイト】
 http://www.meninblack.jp/

【時間】
 1時間55分程度

【ストーリー】
 退屈_1_2_③_4_5_面白

【映像・役者】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【総合満足度】
 駄作_1_2_③_4_5_名作

【感想】
映画の日だったこともあってかほぼ満員という盛況ぶりでした。

さて、この映画は「メン・イン・ブラック」シリーズの最新作で、約7年ぶりで映画としては4作目となります。しかし4とナンバリングされておらず、これは今までのキャラ(トミー・リー・ジョーンズやウィル・スミス)が出てこないことも関係しているかもしれません。ポスターで分かる程度の軽いネタバレすると、代わりに新人の黒人女性エージェントが主役となっていて1~3との繋がりは薄いように思えます。(このシリーズはドラマも4シーズンくらいあるようですが、それは観ていないので繋がりがあるのか私には分かりません) しかし、この作品から観始めるのは結構敷居が高いように思えます。というのも、MIBの組織や特殊な技術についての説明が少ないので、初めて見る人はこの辺の設定についていけるのか疑問です。
 参考記事:映画「メン・イン・ブラック3」(ややネタバレあり)

また、ストーリーについてはすぐに忘れそうなインパクトの無さで、つまらないという訳では無いけどありがちという感じでした。伏線みたいな振りがあったのに、それが回収されず腑に落ちない所もいくつかw また、この映画はコメディ要素も魅力だったのですが、その部分が減ったように思います。変な宇宙人がそれほどいないし、女性エージェントが優等生タイプで、あまり無茶苦茶なことをしないキャラになってるのもちょっと残念。これまでのシリーズとは毛色が変わった感じがします。

映像については2Dで観たのでフルスペックで体験した訳ではないですが、最近のハリウッド映画の標準はクリアしていると思います。乗り物のシーンなどは未来的な雰囲気もあって、この辺はシリーズ通して安定しているように思いました。演技やCGも世界観を自然に感じさせます。


ということで、7年ぶりということで楽しみにしていましたが、期待ほどでは無かったかな。つまらないという程ではなく、単に記憶に残らなそうな気がしますw 3の時も似たような感想を書いて見事に忘れたので、まあ前作同様と言えるかも。興行収入は好調みたいなので次作にまた期待したいところです。



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【ヱビスビール記念館】の案内

今日は写真多めです。前々回・前回とご紹介した東京都写真美術館の展示を観た後、同じ恵比寿ガーデンプレイスにあるヱビスビール記念館を観てきました。ここは撮影可能となっていましたので、写真を使ってご紹介していこうと思います。

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【公式サイト】
 http://www.sapporobeer.jp/brewery/y_museum/

【会場】ヱビスビール記念館
【最寄】恵比寿駅

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間00分程度

【感想】
展示スペースは空いていましたが、試飲が出来る有料の見学ツアーはほぼ予約で埋まっているような盛況ぶりでした。

さて、この記念館はその名の通りヱビスビールの歴史を展示している施設で、基本的には無料で 試飲付きのガイドツアーは予約制で有料となっています。その歴史は古く1890年に誕生して、恵比寿に工場があったからヱビスビールという訳ではなく、ヱビスビールの工場があるから恵比寿という地名になった程、この地にゆかりが深いビールとなっています。館内ではその歴史を資料などで紹介していましたので、詳しくは写真と共にご紹介していこうと思います。(ちなみに私は下戸で進んでお酒を飲むことはありませんので、味などについては分かりませんw)


こちらは入口にあったエビスビールの缶を模したオブジェ
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エビスビールというとこの金の缶を思い浮かべるかな。

階段を下っていくと踊り場のような所に大きな恵比寿様のロゴがありました。
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恵比寿様は踏まないで!という注意書きがありました。守り神ですもんねw

こちらはミュージアムショップ
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エビスビールのグッズなどが売っていて、もちろん各種ビールも売っていました。

こちらは実際にビールを飲めるコーナー
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私は寄らなかったのですが、多くの人はここでビールを飲んで行くようです。

こちらは見学ツアーの残席状況
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15時時点で1時間先くらいまで埋まっていました。曜日によってツアーが無い日もあるようなので、参加したい方は事前にネットで確認することをオススメします。英語版の日もあるようです。
 参考リンク:http://www.sapporobeer.jp/brewery/y_museum/kengaku/

ちょっとこれが何だか分かりませんが、ビールを作る時に使う炉みたいなものでしょうか。(お酒の知識はほぼ皆無ですw)
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このミュージアムのシンボル的な存在となっていました。

こちらはビール工場の模型。
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何年頃か忘れましたが、戦後じゃないかな。すぐ近くに貨物専用線があり 貯水池もいくつかあるなど、生産と出荷に関する施設も併設していたようでした。

こちらは浮田克躬「丘の工場」という作品
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1958年頃に描かれた作品で、工場が一際大きくて周りは小さな民家が並ぶ場所だったようですね

この先にツアーの待合室などもあります。そしてここからヱビスギャラリーという資料などを展示する部屋となっていました。

こちらは1889年竣工のヱビスビール醸造場と、1890年発売のヱビスビール。一升瓶みたいなw
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ビールの将来性に着目した東京や横浜の資本家が集まって1887年に日本麦酒醸造会社が設立され、その2年後に工場が完成、さらに翌年にビール発売となったようです。ロゴにも日本麦酒醸造会社と書いてありますね。

こちらは1904年頃のビールの値段を端的に表したもの
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今では庶民も楽しめるビールですが、当時は1本20銭で、かけそば10杯分に相当したのだとか。手が出せない程ではないけど、普段から飲めるようなものでは無かったのかもしれないですね。

こちらは1899年に銀座で日本初のビヤホールとして誕生した「恵比寿ビール ビヤホール」の模型
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このお店によってビールの普及にも大きく貢献したそうです。ちなみに当時のおつまみは大根スライスとか、海老と蕗の佃煮だったようです。地味だけど合うのかなあ

こちらは1900年のパリ万国博覧会で欧米のビールを抑えて金賞を受賞した時の様子。
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ビール造りを初めてたった10年で受賞というのは当時も大きな驚きだったようです。さらに1904年のセントルイス万国博覧会ではグランプリを受賞したらしく一気に世界レベルまで品質が高まっていたようです。

こちらは1901年頃に工場内に出来た貨物駅の写真。駅名は「恵比寿停車場」だったそうです。
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さらに翌年に渋谷駅寄りに「恵比寿駅」が出来て、地名も渋谷町下渋谷の伊達跡などが恵比寿1丁目・2丁目と改称されたそうです。地名になってしまうとは恐るべしブランドパワーです。

こちらは1901年に東海道線に登場した食堂車のメニュー
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ビールはエビスビールだったそうです。洋食は精養軒が担当していたそうで、他にステーキとかタンシチューもあったのだとか。

こちらは1908年のポスター。以前何かの展示で観た覚えがあります。
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美人だけど焦点の合わない目が怖いw 背景に工場も描かれているようでした。

こちらは1928年頃の新潟の薬店を撮ったもの。
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当時は薬店でもビールを発売していたそうです。むしろビールとミルクの店にしか見えませんw

こちらは1930年頃の高木葆翠(たかぎほうすい)によるポスター。これも見覚えありました。
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先程の女性像より西洋的で親しみやすい雰囲気になっているかな。時代の違いを感じます。

エビスビールは文学にも影響を与えたそうで、夏目漱石の『二百十日』にも記述がありました。
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ビールはないけどエビスがあるみたいな珍妙な会話が書いてありますw ちなみに夏目漱石は下戸だったのだとか。

こちらは1943年の頃のブランド名がないラベル
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戦時中はビールも公定価格が定められ配給も実施されたそうで、全ビール会社のブランドラベルが廃止されてしまったそうです。ここで一旦 ヱビスビールの名前は消えてしまいました。

こちらは1971年に28年ぶりに復活した時のポスター
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先程のポスターをリメイクしたような感じで歴史と伝統を感じさせます。こだわりのビールとしてビール通・愛好家に圧倒的な支持を得たのだとか。

こちらは復活した頃の瓶と缶
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今とは違うデザインですが、缶が金色なのはこの頃からのようです。

こちらは王冠の裏が金色だと純金か純銀のお守りが貰えるキャンペーン
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金は5000本に1本、銀は500本に1本だったようです。かなりレアな確率で、無理ゲー感が漂うw

ヱビスビールは漫画にも取り上げられました。こちらは美味しんぼの16巻の話。ドライビールをディスった話の中で、本物はヱビスだという感じで出てきますw
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私は子供の頃に読んだので、ヱビスビールのイメージはこれでしたw 実際に初めて飲んだ時に、麦の香りが強烈で驚いた覚えがあります。

他にもエヴァンゲリオン2巻なんかもありました。ミサトさんが冷蔵庫の中にぎっしり入れてるのはエビスなのか…w

こちらは数百分の1の確率で現れるラッキーエビス
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普通のラベルと違い鯛が2匹いて、魚籠の中に入っているのがラッキーエビスの特徴のようです。今でもあるのか分かりませんが、都市伝説で聞いたことがありますw

最後にこちらはオルゴール
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回すとおなじみのメロディが流れます。今は恵比寿駅の発車の音楽にもなっています。


ということで、下戸の私でも十分に楽しめる記念館となっていました。歴史が長いとエピソードも多くて、文学や漫画にも影響を与えた様子なども伺えました。ここはギャラリー見学だけなら無料(試飲のツアーは有料)となっていますので、気になる方は気軽に立ち寄ってみてください。ビール好きの方向けの施設です。



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宮本隆司 いまだ見えざるところ 【東京都写真美術館】

前回ご紹介した展示を観た後、1つ下の階で「宮本隆司 いまだ見えざるところ」という展示も観てきました。

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【展覧名】
 宮本隆司 いまだ見えざるところ

【公式サイト】
 https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-3408.html

【会場】東京都写真美術館
【最寄】恵比寿駅

【会期】2019年5月14日(火)~7月15日(月・祝)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間40分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_④_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
お客さんは多かったですが、快適に鑑賞することができました。

さて、この展示は現在も活躍されている宮本隆司 氏という写真家の個展となっています。宮本隆司 氏は1989年に第14回木村伊兵衛写真賞を受賞、1996年の第6回ヴェネツィア・ビエンナーレ建築展では金獅子賞を受賞するなど国内外で活躍されているそうで、近年では両親の故郷の徳之島のアートプロジェクトの企画なども行っているそうです。この展示ではその初期作品から徳之島に関する作品などをいくつかの章に分けて並んでいましたので、各章ごとに簡単に振り返ってみようと思います。


<Lo Manthang(ロー・マンタン) 1996>
こちらはネパールのローマンタンの町を撮った写真が並ぶコーナーです。城壁のある街の様子で、日差しが強くあちこちに石が転がっている光景が多くて廃墟のような感じを受けます。(★こちらで観られます) 人々は民族衣装らしきものを着ていて、1996年とは思えないくらい昔の光景にも思えます。そびえ立つ壁の威圧感や、生活が同居する様子などから異国情緒が感じられました。


<東方の市>
続いてこちらはアジア各国の市場の様子を撮った写真のコーナーです。

29 宮本隆司 「Ho Chi Minh」
こちらはホーチミンの街角で笠を被った人たちが車の前に立っている様子が撮られた写真です。やけに長い車の屋根には沢山のカゴが載せられ、そこには作物らしきものがぎっしり入っています。行商にでも行くのかな? 雑多で、アジア独特の逞しいエネルギー等も感じられました。

この近くには九龍城のような建物を撮った写真もありました。「九龍城砦」という作品で高い評価を受けたらしいので、関心の高いモチーフだったのかもしれませんね。

37 宮本隆司 「Naha」
こちらは那覇の服屋さんの店先を撮った写真で、路地の中にある昭和の頃のような古い服屋さんです。山積みにされた服や、蛍光灯に照らされている様子は裏ぶれた雰囲気があり、東南アジアの市場の写真と比べて観ると共通するものがあるように思えました。1990年代半ばでもこんな光景があったんだなあと妙に感心しましたw


<都市を巡って 建築の黙示録>
こちらは6点のみで、廃墟などを撮った写真が並んでいました。

39 宮本隆司 「サッポロビール恵比寿工場」 ★こちらで観られます
こちらは壁が壊されたビール工場の内部で、炉のようなものが中央に写されていて可動していた頃の様子が伺えます。大きな穴があったり柱も崩れかかっているなど 完全に廃墟ですが、何処と無く残る名残が寂しくもあり ワクワクする感じもありました。廃墟は妙に心惹かれますw


<塔と柱 Tower&Pole>
この章は縦長のカラー写真が並んでいました。いずれも色味は青っぽくなっていて青空・スカイツリー・電柱のセットとなっています。(★こちらで観られます) 建設中のスカイツリーと電柱を重ねるように並べた構図が多く、スカイツリーの完成具合は結構まちまちです。手前の電柱はやたらゴチャついた電線が強調されているように感じられ、九龍城などとの類似点があるように思えました。


<シマというところ>
最後は徳之島のコーナーです。ここで言う「シマ」とは小さな共同体のことらしく、徳之島に住む人たちのポートレートなどが並んでいました。

77 宮本隆司 「井之川」
こちらは太鼓を叩いている老人たちを中心に手を叩いている子供や大人が撮られた写真です。観た感じ、お祭りじゃないかな。近くにも同様の写真がありましたが、日焼けした人が多く南国感があります。小さな共同体の絆の深さも感じられる作品でした。

この辺は立ち姿の住人のポートレートなどがありました。微笑んでいたり厳しい表情をしていたり、人となりも伝わってくるように思えます。また、南国の植物をアップにした作品もいくつかありました。

92 宮本隆司 「面縄」
こちらは洞窟の中に沢山の頭蓋骨が転がっている様子が撮られた写真で、恐らく風葬墓(洞窟に放置して葬るお墓)ではないかと思います。周りには草や蔦が生い茂っていて、生と死が同居しているような画面となっていました。本州とは違った独特な文化を感じます。

103 宮本隆司 「面縄ピンホール」
こちらは十字型の大型の写真で、下に人が寝転がっているシルエットがあり、上には砂浜が上下逆さに写っています。これはわざわざ大型のピンホールカメラを作って撮ったものらしく、それで逆さになっているようです(人影はそこに長時間いたのかな?) 全体的にややぼやけた感じもありますが、しっかりと写っていて昔の技術でこれだけのものが撮れるのかという驚きがありました。

こちらは会場の外にあったピンホールカメラ
DSC09173.jpg
結構な大きさで、これを浜辺に置いて撮影をしたようです。

メイキング映像もありました。
DSC09174_20190620004321f0e.jpg
写真の原点をこうして再現するところに面白味を感じました。


ということで、廃墟やゴチャついた都市風景、異国情緒・異文化などが感じられる写真を観ることができました。やはり写真家は観ている世界が違うなと思わせる作品が多かったように思います。まだまだ活躍される方だと思いますので、気になる方は是非どうぞ。




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