Archive | 2019年12月
今年も残す所あと1日となりましたので、毎年恒例の年間の展覧会の振り返りで終わりにしようと思います。今年も恐らく150くらいは展示を観たと思いますが、特に気に入った展示をベスト10をご紹介しようと思います。

参考記事:
2018年の振り返り
2017年の振り返り
2016年はブログ休止中
2015年はブログ休止中
2014年の振り返り
2013年の振り返り
2012年の振り返り
2011年の振り返り
2010年の振り返り
2009年の振り返り
今年は久々にカウントダウン形式でもったいぶって行きますw 傾向としては
・個展が好きで、テーマ展は相対的に順位が下がる
・過去に似た展示を観たことがあるものも順位は下がる
・観てしばらく経ってからもすぐに思い出せるものは順位を上げて評価を変えている
と言った感じです。
10位:クリスチャン・ボルタンスキー - Lifetime (国立新美術館)

死や幽霊をテーマにしたやや不気味な作風が独特で、記憶に強く残っています。展示会場は来世に続いていましたw
9位:コートールド美術館展 魅惑の印象派 (東京都美術館)

マネの「フォリー=ベルジェールのバー」をはじめとして傑作の数々を観られて素晴らしいラインナップでした。今年の大型展の中でも特に豪華だったと思います。
8位:没後50年 坂本繁二郎展 (練馬区立美術館)

坂本繁二郎の代表作が目白押しで、静かで幻想的な作風を楽しむことができました。元々好きな画家なのでまとめて系統的な展示が観られただけでも非常に嬉しかった。
7位:メスキータ (東京ステーションギャラリー)

こんな素晴らしい版画家がいたのかと驚くような展示でした。コントラストの強さと絶妙な単純化で強烈なインパクトで、記憶に残りました。
6位:塩田千春展:魂がふるえる (森美術館)


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示-非営利-改変禁止 4.0 国際」ライセンスでライセンスされています。
こちらはタイトル通り魂がふるえるような生と死をテーマにした作品群が印象的でした。まだ若いアーティストなので今後の活躍も楽しみです。
5位:未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命――人は明日どう生きるのか (森美術館)


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらは最先端技術がもたらす夢と危うさの両面を観ることが出来て、倫理観を問い直すような深い内容となっていました。SF好きとしてはワクワクしっぱなしでしたw
4位:チェコ・デザイン 100年の旅 (世田谷美術館)

チェコのデザインの歴史を知ることが出来る内容で、特に知られざる旧東側時代のデザインが目を引きました。レトロ・フューチャー感溢れるデザインが強く印象に残っています。
3位:ジョゼフ・コーネル コラージュ&モンタージュ (DIC川村記念美術館)

こちらは元々熱望していた展示で、終わってからしばらく経った今でも内容を鮮明に思い起こすことが出来るので当時より評価を上げました。ますますコーネルが好きになれたかなw
2位:岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇蹟 (東京都庭園美術館)

こちらは1位にしようか最後まで悩みましたw シュールで耽美で不気味でエレガントな作風がインパクト抜群で、庭園美術館での開催というのもマッチしていた展示です。今まで本格的に紹介されていなかっただけにこの展示の意義は大きかったと思います。
1位:クリムト展 ウィーンと日本 1900 (東京都美術館)

こちらは言わずもがなですねw 今年一番の目玉展示だったと思います。私もクリムト好きなので、これだけの内容を日本で観られるのは感動ものでした。レプリカとは言え「ベートーヴェン・フリーズ」の再現も見事でした。
次点:
以下はベスト10に入れようか迷った展示。こちらも今回は個性派の展示が多いかも。
ル・コルビュジエ 絵画から建築へ―ピュリスムの時代 (国立西洋美術館)
インポッシブル・アーキテクチャー もうひとつの建築史 (埼玉近代美術館)
へそまがり日本美術 禅画からヘタウマまで (府中市美術館)
ギュスターヴ・モロー展― サロメと宿命の女たち ― (パナソニック汐留美術館)
キスリング展 エコール・ド・パリの夢 (東京都庭園美術館)
モダン・ウーマン―フィンランド美術を彩った女性芸術家たち (国立西洋美術館)
ラウル・デュフィ展― 絵画とテキスタイル・デザイン ― (パナソニック汐留美術館)
バスキア展 メイド・イン・ジャパン (森アーツセンターギャラリー)
ブダペスト―ヨーロッパとハンガリーの美術400年 (国立新美術館)
オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち (横浜美術館)
「マンモス展」-その『生命』は蘇るのか- (日本科学未来館)
ジョン・ルーリー展 Walk this way (ワタリウム美術館)
顔真卿 王羲之を超えた名筆 (東京国立博物館 平成館)
奥さんのベスト3:
今年も一緒に展示を観てきた奥さんにも意見を聞いてみました。
3位:岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇蹟 (東京都庭園美術館)
2位:「マンモス展」-その『生命』は蘇るのか- (日本科学未来館)
1位:ジョゼフ・コーネル コラージュ&モンタージュ (DIC川村記念美術館)
今年は私のランキングと似ていましたw マンモスは子供の頃からの夢だったので嬉しかったようです。
ということで、今年は大型展よりも個性派中心の順位となりました。単に豪華な展示よりも知られざる素晴らしいアーティストの展示を観るほうが面白くて記憶に残ります。来年もまた面白そうな展示が沢山ありそうなので、出来る限り世間にフィードバックしていこうと思います。また来年もよろしくお願い致します。良いお年を。

参考記事:
2018年の振り返り
2017年の振り返り
2016年はブログ休止中
2015年はブログ休止中
2014年の振り返り
2013年の振り返り
2012年の振り返り
2011年の振り返り
2010年の振り返り
2009年の振り返り
今年は久々にカウントダウン形式でもったいぶって行きますw 傾向としては
・個展が好きで、テーマ展は相対的に順位が下がる
・過去に似た展示を観たことがあるものも順位は下がる
・観てしばらく経ってからもすぐに思い出せるものは順位を上げて評価を変えている
と言った感じです。
10位:クリスチャン・ボルタンスキー - Lifetime (国立新美術館)

死や幽霊をテーマにしたやや不気味な作風が独特で、記憶に強く残っています。展示会場は来世に続いていましたw
9位:コートールド美術館展 魅惑の印象派 (東京都美術館)

マネの「フォリー=ベルジェールのバー」をはじめとして傑作の数々を観られて素晴らしいラインナップでした。今年の大型展の中でも特に豪華だったと思います。
8位:没後50年 坂本繁二郎展 (練馬区立美術館)

坂本繁二郎の代表作が目白押しで、静かで幻想的な作風を楽しむことができました。元々好きな画家なのでまとめて系統的な展示が観られただけでも非常に嬉しかった。
7位:メスキータ (東京ステーションギャラリー)

こんな素晴らしい版画家がいたのかと驚くような展示でした。コントラストの強さと絶妙な単純化で強烈なインパクトで、記憶に残りました。
6位:塩田千春展:魂がふるえる (森美術館)


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示-非営利-改変禁止 4.0 国際」ライセンスでライセンスされています。
こちらはタイトル通り魂がふるえるような生と死をテーマにした作品群が印象的でした。まだ若いアーティストなので今後の活躍も楽しみです。
5位:未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命――人は明日どう生きるのか (森美術館)


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらは最先端技術がもたらす夢と危うさの両面を観ることが出来て、倫理観を問い直すような深い内容となっていました。SF好きとしてはワクワクしっぱなしでしたw
4位:チェコ・デザイン 100年の旅 (世田谷美術館)

チェコのデザインの歴史を知ることが出来る内容で、特に知られざる旧東側時代のデザインが目を引きました。レトロ・フューチャー感溢れるデザインが強く印象に残っています。
3位:ジョゼフ・コーネル コラージュ&モンタージュ (DIC川村記念美術館)

こちらは元々熱望していた展示で、終わってからしばらく経った今でも内容を鮮明に思い起こすことが出来るので当時より評価を上げました。ますますコーネルが好きになれたかなw
2位:岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇蹟 (東京都庭園美術館)

こちらは1位にしようか最後まで悩みましたw シュールで耽美で不気味でエレガントな作風がインパクト抜群で、庭園美術館での開催というのもマッチしていた展示です。今まで本格的に紹介されていなかっただけにこの展示の意義は大きかったと思います。
1位:クリムト展 ウィーンと日本 1900 (東京都美術館)

こちらは言わずもがなですねw 今年一番の目玉展示だったと思います。私もクリムト好きなので、これだけの内容を日本で観られるのは感動ものでした。レプリカとは言え「ベートーヴェン・フリーズ」の再現も見事でした。
次点:
以下はベスト10に入れようか迷った展示。こちらも今回は個性派の展示が多いかも。
ル・コルビュジエ 絵画から建築へ―ピュリスムの時代 (国立西洋美術館)
インポッシブル・アーキテクチャー もうひとつの建築史 (埼玉近代美術館)
へそまがり日本美術 禅画からヘタウマまで (府中市美術館)
ギュスターヴ・モロー展― サロメと宿命の女たち ― (パナソニック汐留美術館)
キスリング展 エコール・ド・パリの夢 (東京都庭園美術館)
モダン・ウーマン―フィンランド美術を彩った女性芸術家たち (国立西洋美術館)
ラウル・デュフィ展― 絵画とテキスタイル・デザイン ― (パナソニック汐留美術館)
バスキア展 メイド・イン・ジャパン (森アーツセンターギャラリー)
ブダペスト―ヨーロッパとハンガリーの美術400年 (国立新美術館)
オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち (横浜美術館)
「マンモス展」-その『生命』は蘇るのか- (日本科学未来館)
ジョン・ルーリー展 Walk this way (ワタリウム美術館)
顔真卿 王羲之を超えた名筆 (東京国立博物館 平成館)
奥さんのベスト3:
今年も一緒に展示を観てきた奥さんにも意見を聞いてみました。
3位:岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇蹟 (東京都庭園美術館)
2位:「マンモス展」-その『生命』は蘇るのか- (日本科学未来館)
1位:ジョゼフ・コーネル コラージュ&モンタージュ (DIC川村記念美術館)
今年は私のランキングと似ていましたw マンモスは子供の頃からの夢だったので嬉しかったようです。
ということで、今年は大型展よりも個性派中心の順位となりました。単に豪華な展示よりも知られざる素晴らしいアーティストの展示を観るほうが面白くて記憶に残ります。来年もまた面白そうな展示が沢山ありそうなので、出来る限り世間にフィードバックしていこうと思います。また来年もよろしくお願い致します。良いお年を。
記事が参考になったらブログランキングをポチポチっとお願いします(><) これがモチベーションの源です。


更新情報や美術関連の小ネタをtwitterで呟いています。
更新通知用twitter
今日も写真多めです。前回ご紹介した東京国立博物館の展示を観た後、同じ本館の2階で「特集 近世日本と外国文化」を観てきました。この展示は既に終了していますが、撮影可能となっていましたので写真を使ってご紹介していこうと思います。

【展覧名】
特集 近世日本と外国文化
【公式サイト】
https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1992
【会場】東京国立博物館 本館
【最寄】上野駅
【会期】2019年11月19日(火) ~ 12月25日(水)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
0時間15分程度
【混み具合・混雑状況】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_③_4_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_③_4_5_満足
【感想】
空いていて快適に鑑賞することができました。
さて、この展示はヨーロッパ人が日本にやってきた16世紀から19世紀の幕末頃までの諸外国との交流を示す資料が並ぶ内容となっていました。江戸時代には鎖国と呼ばれる政策があったことからそれほど交流していないイメージはありますが、実際にはオランダや中国を通じて多くの品が行き来していたようで、この展示でも多彩な品が並んでいました。撮影可能となっていましたので、詳しくは各章ごとに気に入った作品を写真と共にご紹介していこうと思います。
<1.キリスト教の美術>
まずはキリスト教がもたらした美術に関するコーナーです。単に西洋からの輸入品だけでなく、西洋絵画にならって日本で描いた品や西洋への輸出品なども並んでいました。
「桔梗蝶楓鹿蒔絵螺鈿聖龕 聖ステファノの殉教」

こちらはカトリック諸国の注文で作られた蒔絵の聖龕。一方、中央の部分は羽根モザイクというメキシコの先住民の伝統技法で作られていて、聖ステファノが石打で殉教する場面が描かれています。鹿や楓は内容に合わない気はしますが、各地の文化を合わせた豪華な聖龕となっているのが面白い作品でした。
筆者不詳 「泰西騎士像」

こちらは安土桃山時代~江戸時代頃にイエズス会が長崎に設立した画学校で描かれた作品。掛け軸でなかったら完全に西洋で描かれたものと思ってしまいそうです。恐らく何かの模写ではないかと思いますが、陰影や遠近感もあり見事な腕前です。油彩みたいな濃い色彩なのも凄い。
「人物像」

こちらは銅版油彩の人物像。禁教令後に没収された品のようだけど聖人像なのかな? 熱や湿気に強いので多くの品が海を渡ったとのことで、こちらも全体的に絵がハッキリ分かるくらい状態が良いように思えました。
「銅牌 エッケ・ホモ(この人を見よ)」

こちらは手のひらサイズの小さな銅牌。ミサや個人の礼拝用の道具として輸入されましたが、後に禁教令で没収されて踏み絵に使われるようになったのだとか。踏んだせいか浮いてる部分ほどツルツルになっているように観えました。日本におけるキリスト教の歴史の証人ですね。
「花鳥蒔絵螺鈿櫃」

こちらはヨーロッパに輸出された主力商品の1つ。形は西洋的だけどモチーフは日本的で、大きな鳥や螺鈿で表された草花が見事です。
「浮彫キリスト像」

こちらは長崎奉行所旧蔵品のインド・ポルトガル様式のキリスト像。エッケ・ホモ(この人を見よ)と彫られててキリスト受難のシーンのようです。ポルトガルが東方貿易の拠点としたインドの特産品らしく、鮑貝を使って作られていて見た目は西洋的に思えます。長崎奉行所が持っていたということは信者から没収したんでしょうね…
山名貫義 模写 「ローマ法王パウロ5世像模本」

こちらは国宝の仙台市博物館所蔵の作品を明治時代に模写したもの。原本は1615年頃に慶長遣欧使節団の支倉常長がサン・ピエトロ宮殿でパウロ5世に会った際に与えられたと考えられているようです。穏やかな顔つきで微笑んでいるように観えました。
<2.日蘭交流の幕開け>
続いては日本とオランダの関係についてのコーナーです。オランダがスペインからの独立戦争のさなかにあった1600年、オランダ船のデ・リーフデ号が豊後国に漂着したそうで、この船にはウィリアム・アダムス(三浦按針)やヤン・ヨーステンが乗っていたようです。2人は後に徳川家康と関係を築き、幕府の外交顧問となっています。ここにはそうした日蘭交流に関する品が並んでいました。
筆者不詳 ヨーロッパ 「西洋鍼路図 印度洋ノ部」

こちらはデ・リーフデ号で伝わったとされる(定かではない)ヨーロッパ製の航海図で江戸城内に保管されていたようです。インドがやけに小さかったりアジアは微妙だけどこれも中々よく出来ています。
日本の辺りのアップ

北海道もないし九州も小さいし朝鮮半島もむちゃくちゃですw まあ本国から遠く離れた所でこれだけ出来てれば凄いことですが。
「アジア航海図」

こちらは江戸時代の17世紀に日本で制作された地図。ポルトガルの距離単位と共に日本の単位も描かれているそうで、ヨーロッパ製の地図を手本にしているようです。大西洋やオーストラリアはないけど概ね正しいように思えます。
こちらは地図のアップ

一応日本製なので日本列島や琉球の名前も入っています。北海道や九州はやけに小さいようなw
<3.世界のなかの日本>
最後は鎖国と呼ばれた時代の中でも海外と交易していたことに関するコーナーです。ここにはオランダから将軍に献上された世界地図や日本の様子を伝えた本などが並んでいました。
エンゲルベルト・ケンペル 「日本誌(英語版)」

こちらは1690年から2年間ほど長崎に滞在したオランダ商館付の医師が描いた資料。西欧における日本研究の基本文献として高い評価を受けたそうで、それも納得のクオリティです。実際に日本の城の中をよく表していますね。
「天正遣欧使節記」

こちらは1585年にローマに派遣された天正遣欧少年使節団の滞在時の様子を伝えるパンフレット。伊東マンショらがローマ法王グレゴリウス13世と謁見する様子やメディチ家に歓待される様子が書かれているようです。日本だけでなく彼の地でも大きな出来事だったのが伺えました。
ヨアン・ブラウ 「地球図」

こちらはオランダから幕府へ献上されたと思われる壁掛けの世界地図。南北アメリカもあり かなり正確な地図に思えます。1648年にオランダ独立を記念して作られたとのことで、当時の最先端の情報を盛り込んでいたのかもしれません。こんな良い地図をくれるとはオランダは凄い国ですねw
朽木昌綱(著) 松園主人(編) 「西洋銭譜」

こちらは福知山藩主によるヨーロッパ諸国のコインの図録。表裏の図像だけでなく重さや大きさまで描かれていて、こんなに沢山のコインを江戸時代に知ることが出来たのかと驚きます。西洋への関心が深くオランダ商館長とも交流していたとのことですが、藩主とは思えないほどの研究ぶりも興味深い品でした。
ということで、思った以上にお互いに交流していた様子が伺えました。美術展というよりは歴史資料展と言った感じでしたが、こうした背景を知っておくと美術鑑賞の参考にもなると思います。
ちなみに、来年もトーハクの最初の展示は「博物館に初もうで」です。干支の子年に因んだ品や、長谷川等伯の「松林図屏風」をはじめとする新春名品紹介などもあるようです。私も例年通り足を運んでみようと思っています
参考リンク:博物館に初もうで(2020年)

【展覧名】
特集 近世日本と外国文化
【公式サイト】
https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1992
【会場】東京国立博物館 本館
【最寄】上野駅
【会期】2019年11月19日(火) ~ 12月25日(水)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
0時間15分程度
【混み具合・混雑状況】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_③_4_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_③_4_5_満足
【感想】
空いていて快適に鑑賞することができました。
さて、この展示はヨーロッパ人が日本にやってきた16世紀から19世紀の幕末頃までの諸外国との交流を示す資料が並ぶ内容となっていました。江戸時代には鎖国と呼ばれる政策があったことからそれほど交流していないイメージはありますが、実際にはオランダや中国を通じて多くの品が行き来していたようで、この展示でも多彩な品が並んでいました。撮影可能となっていましたので、詳しくは各章ごとに気に入った作品を写真と共にご紹介していこうと思います。
<1.キリスト教の美術>
まずはキリスト教がもたらした美術に関するコーナーです。単に西洋からの輸入品だけでなく、西洋絵画にならって日本で描いた品や西洋への輸出品なども並んでいました。
「桔梗蝶楓鹿蒔絵螺鈿聖龕 聖ステファノの殉教」

こちらはカトリック諸国の注文で作られた蒔絵の聖龕。一方、中央の部分は羽根モザイクというメキシコの先住民の伝統技法で作られていて、聖ステファノが石打で殉教する場面が描かれています。鹿や楓は内容に合わない気はしますが、各地の文化を合わせた豪華な聖龕となっているのが面白い作品でした。
筆者不詳 「泰西騎士像」

こちらは安土桃山時代~江戸時代頃にイエズス会が長崎に設立した画学校で描かれた作品。掛け軸でなかったら完全に西洋で描かれたものと思ってしまいそうです。恐らく何かの模写ではないかと思いますが、陰影や遠近感もあり見事な腕前です。油彩みたいな濃い色彩なのも凄い。
「人物像」

こちらは銅版油彩の人物像。禁教令後に没収された品のようだけど聖人像なのかな? 熱や湿気に強いので多くの品が海を渡ったとのことで、こちらも全体的に絵がハッキリ分かるくらい状態が良いように思えました。
「銅牌 エッケ・ホモ(この人を見よ)」

こちらは手のひらサイズの小さな銅牌。ミサや個人の礼拝用の道具として輸入されましたが、後に禁教令で没収されて踏み絵に使われるようになったのだとか。踏んだせいか浮いてる部分ほどツルツルになっているように観えました。日本におけるキリスト教の歴史の証人ですね。
「花鳥蒔絵螺鈿櫃」

こちらはヨーロッパに輸出された主力商品の1つ。形は西洋的だけどモチーフは日本的で、大きな鳥や螺鈿で表された草花が見事です。
「浮彫キリスト像」

こちらは長崎奉行所旧蔵品のインド・ポルトガル様式のキリスト像。エッケ・ホモ(この人を見よ)と彫られててキリスト受難のシーンのようです。ポルトガルが東方貿易の拠点としたインドの特産品らしく、鮑貝を使って作られていて見た目は西洋的に思えます。長崎奉行所が持っていたということは信者から没収したんでしょうね…
山名貫義 模写 「ローマ法王パウロ5世像模本」

こちらは国宝の仙台市博物館所蔵の作品を明治時代に模写したもの。原本は1615年頃に慶長遣欧使節団の支倉常長がサン・ピエトロ宮殿でパウロ5世に会った際に与えられたと考えられているようです。穏やかな顔つきで微笑んでいるように観えました。
<2.日蘭交流の幕開け>
続いては日本とオランダの関係についてのコーナーです。オランダがスペインからの独立戦争のさなかにあった1600年、オランダ船のデ・リーフデ号が豊後国に漂着したそうで、この船にはウィリアム・アダムス(三浦按針)やヤン・ヨーステンが乗っていたようです。2人は後に徳川家康と関係を築き、幕府の外交顧問となっています。ここにはそうした日蘭交流に関する品が並んでいました。
筆者不詳 ヨーロッパ 「西洋鍼路図 印度洋ノ部」

こちらはデ・リーフデ号で伝わったとされる(定かではない)ヨーロッパ製の航海図で江戸城内に保管されていたようです。インドがやけに小さかったりアジアは微妙だけどこれも中々よく出来ています。
日本の辺りのアップ

北海道もないし九州も小さいし朝鮮半島もむちゃくちゃですw まあ本国から遠く離れた所でこれだけ出来てれば凄いことですが。
「アジア航海図」

こちらは江戸時代の17世紀に日本で制作された地図。ポルトガルの距離単位と共に日本の単位も描かれているそうで、ヨーロッパ製の地図を手本にしているようです。大西洋やオーストラリアはないけど概ね正しいように思えます。
こちらは地図のアップ

一応日本製なので日本列島や琉球の名前も入っています。北海道や九州はやけに小さいようなw
<3.世界のなかの日本>
最後は鎖国と呼ばれた時代の中でも海外と交易していたことに関するコーナーです。ここにはオランダから将軍に献上された世界地図や日本の様子を伝えた本などが並んでいました。
エンゲルベルト・ケンペル 「日本誌(英語版)」

こちらは1690年から2年間ほど長崎に滞在したオランダ商館付の医師が描いた資料。西欧における日本研究の基本文献として高い評価を受けたそうで、それも納得のクオリティです。実際に日本の城の中をよく表していますね。
「天正遣欧使節記」

こちらは1585年にローマに派遣された天正遣欧少年使節団の滞在時の様子を伝えるパンフレット。伊東マンショらがローマ法王グレゴリウス13世と謁見する様子やメディチ家に歓待される様子が書かれているようです。日本だけでなく彼の地でも大きな出来事だったのが伺えました。
ヨアン・ブラウ 「地球図」

こちらはオランダから幕府へ献上されたと思われる壁掛けの世界地図。南北アメリカもあり かなり正確な地図に思えます。1648年にオランダ独立を記念して作られたとのことで、当時の最先端の情報を盛り込んでいたのかもしれません。こんな良い地図をくれるとはオランダは凄い国ですねw
朽木昌綱(著) 松園主人(編) 「西洋銭譜」

こちらは福知山藩主によるヨーロッパ諸国のコインの図録。表裏の図像だけでなく重さや大きさまで描かれていて、こんなに沢山のコインを江戸時代に知ることが出来たのかと驚きます。西洋への関心が深くオランダ商館長とも交流していたとのことですが、藩主とは思えないほどの研究ぶりも興味深い品でした。
ということで、思った以上にお互いに交流していた様子が伺えました。美術展というよりは歴史資料展と言った感じでしたが、こうした背景を知っておくと美術鑑賞の参考にもなると思います。
ちなみに、来年もトーハクの最初の展示は「博物館に初もうで」です。干支の子年に因んだ品や、長谷川等伯の「松林図屏風」をはじめとする新春名品紹介などもあるようです。私も例年通り足を運んでみようと思っています
参考リンク:博物館に初もうで(2020年)
記事が参考になったらブログランキングをポチポチっとお願いします(><) これがモチベーションの源です。


更新情報や美術関連の小ネタをtwitterで呟いています。
更新通知用twitter
今日は写真多めです。先週の日曜日に上野の東京国立博物館 本館で特別公開「高御座と御帳台」を観てきました。この展示は撮影可能となっていましたので、写真を使ってご紹介していこうと思います。

【展覧名】
特別公開「高御座と御帳台」
【公式サイト】
https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1994
【会場】東京国立博物館 本館 特別4室・特別5室
【最寄】上野駅
【会期】 2019年12月22日(日)~ 2020年1月19日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
0時間40分程度
【混み具合・混雑状況】
混雑_①_2_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_③_4_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_③_4_5_満足
【感想】
かなり混んでいて、トーハクに着いた時は30分待ちとなっていました。他の展示を観て16時頃に行ったら並ばずに済んだので、時間帯によって混み具合が異なると思われます。ツイッターで混雑具合も確認できるようなので、それを確認しつつなるべく余裕を持ってスケジュールすることをオススメします。
参考リンク:公式ツイッター
さて、この展示は令和元年(2019年)10月22日に行われた新天皇の即位礼正殿の儀で使われた高御座(たかみくら)と御帳台(みちょうだい)が実際に観られる機会となっています。高御座は古代より天皇の即位の儀式に用いられた調度品で、過去の儀式の様子を描いた絵などにも出てきます。一方の御帳台は近代以降に皇后の御座として用いられるようになったようです。いずれも大正天皇即位の際に作られ、普段は京都御所の紫宸殿に置かれているようですが、今回はそれを間近で観ることができました。詳しくは写真と共にご紹介していこうと思います。
参考記事:
天皇と宮中儀礼 (東京国立博物館 平成館)
【番外編】 京都旅行 京都御所
まずはさっそく高御座が現れます。

8角形で8本の柱が立ち それぞれの上に小鳳が表され、頂上部分には大鳳がいます。つまり合わせて9羽の鳳凰がいるようです。
こちらは御倚子のアップ

両脇に置かれているのは剣璽と国璽・御璽を置く「案」という小卓だそうです。
こちらは頂上にいる大凰のアップ

まばゆいほどに輝く金の羽根が神々しい。よく観ると周りは太陽のような装飾も並んでいます。
こちらは高御座の裏側。今回はグルっと回って様々な角度から観ることができます。

後ろ側もしっかりと装飾されています。階段もあったりしてここから昇るんですね。
こちらは大鳳の後ろ側からのアップ

沢山の尾を立てています。後ろから見ても立派な姿
続いては御帳台です。高御座の右側に置かれていました。

高御座と比べると作りはよく似ていますが やや小ぶりです。
こちらも御倚子のアップ。こっちの方が正面から撮りやすかったw

背もたれの部分などに螺鈿細工らしきものが薄っすらと観えました。こちらも皇后に相応しい格式の高さを感じさせます。
御帳台の上には鸞(らん)という瑞鳥が飾られています。

遠目で観ると鳳凰そっくりw
こちらは横から観た鸞

尻尾がカールしているのが優美な印象を受けます。鳳凰に比べると女性的なイメージかも
こちらは台座のアップ

おそらく麒麟かな? こちらも瑞兆の幻獣です。
御帳台も裏から観ることができます。

高御座には周りにも鳳凰がいましたが、御帳台には鸞は1羽しかいませんね。太陽みたいな装飾も無いようでした。
鸞の後ろからのアップ

こういう機会でもないと観られるアングルじゃないかもw
実際の儀式の際の写真も展示されていました。

私もテレビで観ていましたが、儀式が始まる頃に急に晴れてきて皇居周辺では虹もさしたというのには驚きましたw 最高の儀式となったので明るい時代になって欲しいですね。
続いて第2会場は即位礼正殿の儀の参加者たちの服装や儀式に使用する品が並んでいました。
こちらは束帯(武官)=威儀の者

本来は左右10名並ぶ所が雨のために令和の際は各2名となったようです。金色の鎧がカッコいいw
こちらは束帯(文官)=威儀物捧持者

こちらは太刀・弓・やなぐい・桙・楯を持つ人たち。やはり本来はそれぞれ4名ずつ左右各20人の予定でしたが、各1名ずつ各5名となったようです。こちらは持ち物によって服も違うようでした。
こちらが儀式に使う品々。

先程の威儀物捧持者たちが持つ武具なども並んでいました
こちらは束帯(文官)の像

平安貴族みたいな印象を受けます。伝統を感じさせますね。
こちらは五衣・唐衣・裳(女官) それぞれ、「いつつぎぬ・からぎぬ・も」と読みます

女性皇族がお召になったもので、中継で観た覚えがありました。これも古式ゆかしい雰囲気です。
最後にいくつかの写真がありました。

こちらは令和元年10月25日に豊明殿で行われた饗宴の儀の様子。背景の壁画は中村岳陵の「豊幡雲」を原画にした綴織です。雄大な雰囲気で儀式によく合います。
ということで、歴史的な儀式に使われた高御座・御帳台を観ることができました。非常に人気で混雑していますが、古代から続く儀式を目の当たりに出来る貴重な機会だと思います。気になる方はお早めにどうぞ。

【展覧名】
特別公開「高御座と御帳台」
【公式サイト】
https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1994
【会場】東京国立博物館 本館 特別4室・特別5室
【最寄】上野駅
【会期】 2019年12月22日(日)~ 2020年1月19日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
0時間40分程度
【混み具合・混雑状況】
混雑_①_2_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_③_4_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_③_4_5_満足
【感想】
かなり混んでいて、トーハクに着いた時は30分待ちとなっていました。他の展示を観て16時頃に行ったら並ばずに済んだので、時間帯によって混み具合が異なると思われます。ツイッターで混雑具合も確認できるようなので、それを確認しつつなるべく余裕を持ってスケジュールすることをオススメします。
参考リンク:公式ツイッター
さて、この展示は令和元年(2019年)10月22日に行われた新天皇の即位礼正殿の儀で使われた高御座(たかみくら)と御帳台(みちょうだい)が実際に観られる機会となっています。高御座は古代より天皇の即位の儀式に用いられた調度品で、過去の儀式の様子を描いた絵などにも出てきます。一方の御帳台は近代以降に皇后の御座として用いられるようになったようです。いずれも大正天皇即位の際に作られ、普段は京都御所の紫宸殿に置かれているようですが、今回はそれを間近で観ることができました。詳しくは写真と共にご紹介していこうと思います。
参考記事:
天皇と宮中儀礼 (東京国立博物館 平成館)
【番外編】 京都旅行 京都御所
まずはさっそく高御座が現れます。

8角形で8本の柱が立ち それぞれの上に小鳳が表され、頂上部分には大鳳がいます。つまり合わせて9羽の鳳凰がいるようです。
こちらは御倚子のアップ

両脇に置かれているのは剣璽と国璽・御璽を置く「案」という小卓だそうです。
こちらは頂上にいる大凰のアップ

まばゆいほどに輝く金の羽根が神々しい。よく観ると周りは太陽のような装飾も並んでいます。
こちらは高御座の裏側。今回はグルっと回って様々な角度から観ることができます。

後ろ側もしっかりと装飾されています。階段もあったりしてここから昇るんですね。
こちらは大鳳の後ろ側からのアップ

沢山の尾を立てています。後ろから見ても立派な姿
続いては御帳台です。高御座の右側に置かれていました。

高御座と比べると作りはよく似ていますが やや小ぶりです。
こちらも御倚子のアップ。こっちの方が正面から撮りやすかったw

背もたれの部分などに螺鈿細工らしきものが薄っすらと観えました。こちらも皇后に相応しい格式の高さを感じさせます。
御帳台の上には鸞(らん)という瑞鳥が飾られています。

遠目で観ると鳳凰そっくりw
こちらは横から観た鸞

尻尾がカールしているのが優美な印象を受けます。鳳凰に比べると女性的なイメージかも
こちらは台座のアップ

おそらく麒麟かな? こちらも瑞兆の幻獣です。
御帳台も裏から観ることができます。

高御座には周りにも鳳凰がいましたが、御帳台には鸞は1羽しかいませんね。太陽みたいな装飾も無いようでした。
鸞の後ろからのアップ

こういう機会でもないと観られるアングルじゃないかもw
実際の儀式の際の写真も展示されていました。

私もテレビで観ていましたが、儀式が始まる頃に急に晴れてきて皇居周辺では虹もさしたというのには驚きましたw 最高の儀式となったので明るい時代になって欲しいですね。
続いて第2会場は即位礼正殿の儀の参加者たちの服装や儀式に使用する品が並んでいました。
こちらは束帯(武官)=威儀の者

本来は左右10名並ぶ所が雨のために令和の際は各2名となったようです。金色の鎧がカッコいいw
こちらは束帯(文官)=威儀物捧持者

こちらは太刀・弓・やなぐい・桙・楯を持つ人たち。やはり本来はそれぞれ4名ずつ左右各20人の予定でしたが、各1名ずつ各5名となったようです。こちらは持ち物によって服も違うようでした。
こちらが儀式に使う品々。


先程の威儀物捧持者たちが持つ武具なども並んでいました
こちらは束帯(文官)の像


平安貴族みたいな印象を受けます。伝統を感じさせますね。
こちらは五衣・唐衣・裳(女官) それぞれ、「いつつぎぬ・からぎぬ・も」と読みます


女性皇族がお召になったもので、中継で観た覚えがありました。これも古式ゆかしい雰囲気です。
最後にいくつかの写真がありました。

こちらは令和元年10月25日に豊明殿で行われた饗宴の儀の様子。背景の壁画は中村岳陵の「豊幡雲」を原画にした綴織です。雄大な雰囲気で儀式によく合います。
ということで、歴史的な儀式に使われた高御座・御帳台を観ることができました。非常に人気で混雑していますが、古代から続く儀式を目の当たりに出来る貴重な機会だと思います。気になる方はお早めにどうぞ。
記事が参考になったらブログランキングをポチポチっとお願いします(><) これがモチベーションの源です。


更新情報や美術関連の小ネタをtwitterで呟いています。
更新通知用twitter
今日は前回に引き続き森美術館の「未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命--人は明日どう生きるのか 豊かさとは何か、人間とは何か、生命とは何か」についてです。前編は3章の途中まででしたが、後編は残りの5章までについてご紹介していこうと思います。まずは概要のおさらいです。
→ 前編はこちら
【展覧名】
未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命--人は明日どう生きるのか
豊かさとは何か、人間とは何か、生命とは何か
【公式サイト】
https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/future_art/index.html
【会場】森美術館
【最寄】六本木駅
【会期】2019年11月19日(火)~ 2020年3月29日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_4_⑤_満足
【感想】
後半も混むことなく快適に鑑賞することができました。引き続き各章ごとに気に入った作品の写真と共にご紹介していこうと思います。
<ライフスタイルとデザインの革新>
前編で途中までご紹介しましたが、この章では最先端のテクノロジーで新しいライフスタイルを提示する作品が並んでいました。
Archiphiliaプロジェクト・チーム(竹中工務店) 「Archiphilia-建築に生命が宿る-」


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらは家全体がIoTとAIの技術が使われた模型で、鑑賞者の動きをセンサが捉えて反応する仕組みとなっています。手をかざすと家の中が明るくなり、壁や屋根の模様が周囲に映されていました。AIを使ってより快適な暮らしができるというコンセプトのようですが、過去に話題になったユビキタスなどは既に死語になってるので何時になったら実現するんだろうか?という疑問もw
所属:GROOVE X(東京) 「LOVOT(らぼっと)」


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらは「役に立たない、でも愛着がある」というコンセプトで作られた愛玩ロボット。ペンギンみたいな動きをして目が動くのが可愛い奴です。充電中は目を閉じて寝ているようで、人間の言動に反応したりもするようです。この子たちは可愛らしいロボットのペットですが、逆に人間がAIのペットになる未来もあり得るかも知れませんね…。
OPEN MEALS 「SUSHI SINGULARITY」


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらはソルティ・スィート・サワー・ビターの味の四元素をデータ化し、米粉・寒天・大豆・海藻などを原材料にして3Dプリンタでレシピを再現するというロボット。プロのレシピをネット上で手に入れて、3Dプリンタでしか出来ない食感(網目や城の形など)も再現できるようです。原材料が単純過ぎるようにも思えますが、イノシン酸やグルタミン酸といった旨味が化学調味料になっていることを考えれば、一層に複雑な味も作れそうに思えます。これは実際に出来たら流行るかも??
<身体の拡張と倫理>
続いてはロボット工学やバイオ技術を使った身体能力の拡張に関するコーナーです。ここには倫理的な問題を引き起こす可能性と共に未来の明暗の両面が紹介されていました。
パトリック・トレセ 「ヒューマン・スタディ #1,5 RNP」


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらはロボットアームが観客の顔を模写するという作品。ハイテクだけど学校の机のような所に設置されていて手書きのように描いてくのはちょっとアナログ感が漂いますw
パトリック・トレセ 「ヒューマン・スタディ #1,5 RNP」


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらが描かれたデッサンの一部。まだまだ上手く描ける訳ではなさそうw 顔の輪郭は分かっても目鼻立ちの認識に課題ありと言った感じでした。
この先はバイオ・アトリエという怪しい実験室のような暗い部屋となっていました。
エイミー・カール 「エンメッシュメント(生命と愛のもつれ)」


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらは3Dプリンタで出来た心臓です。単なる再現ではなく従来の心臓の機能を改善するデザインとなっているようで、人間に利点もある一方で倫理的な問題が懸念されると思います。何処まで改変して良いのか?線引きする判断基準が主観的になりがちなだけに 近い未来に難しい論点になりそうに思えました。
ディムート・シュトレーベ 「シュガーベイブ」


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらはフィンセント・ファン・ゴッホが切り落とした左耳を生きた状態で再現したタンパク質による彫刻。ゴッホの親戚の末裔の方の軟骨細胞を元にしているそうで、母系からも唾液サンプルを使って本人に近づけようとしているようです。クローンの一種のような感じで再生医療にも応用できそうですが、死んだ人間を蘇らせるような技術に思えるかな。こうした技術が現実になってくると期待と不気味さが入り混じったものを感じます。
リー・シャン(李山) 「再構造案8」


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらは昆虫を大きく写した写真… と言いたいところですが、よく観ると複眼が人の唇になっています。このキメラ的な不気味さが美術の通念から乖離していると論争を巻き起こしたようですが、新しいバイオ技術の影の部分を象徴しているようにも思えます。科学は哲学・宗教とどう折り合いつけていくのかこれからの課題でしょうね。
<変容する社会と人間>
最後はテクノロジーがもたらす社会制度や考え方の刷新についてです。これまで想定されなかった事象が起きた場合、それに対して社会はどう向き合うのか?という難しい問いかけをしてくるような作品が並んでいました。
マイク・タイカ 「私たちと彼ら」


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらはAIによって作られた架空の人物たちの肖像とツイートを組み合わせたインスタレーションで、垂れ下がっている紙に延々とツイートが印刷されています。この作品は2016年の米国大統領選挙でトランプ氏を支持するツイートBOTに着想を得ているようで、アメリカの政治に関するツイートを機械学習で作っているようです。肖像もフリッカー上の人物像をAIで合成しているらしいので、一種のディープフェイクみたいな感じ。割と単純なツイートばかりなので これはBOT臭いなと感じるものもあるけど、精度が上がれば見分けがつかなくなりそうです。チューリングテストを突破するAIも生まれたら何を以て真偽を見極めるのか? これまた技術の負の側面と脅威を感じさせる作品でした。
ANOTHER FARM 「Boundaries」


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらは尾崎ヒロミ(スプツニ子!)氏と串野真也 氏から成るユニットの作品で、遺伝子組み換えで光るシルクを使った能衣裳となっています。見た目は非常に綺麗で幻想的ですが、綺麗で有益なら遺伝子組み換えはOKなのか?という疑問も湧きます。遺伝子組み換え関連は特に議論が必要な分野なのは確かでしょうね…。
近くには実在する遺伝子的に3人の親を持つ子供について取り上げ、家族の定義や子育てのあり方、治療とデザインベイビーの線引などを問う作品もありました。
諸星大二郎 「夢みる機械」


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらは1974年の短編漫画で、人間は理想の夢の中で生きて、代わりに本人そっくりのロボットが生活を送るという内容となっています。マトリックスの先駆けのような感じかな。作者は日本のSFや漫画に大きな影響を与えた鬼才で、科学技術への皮肉や問題提起を早くから盛り込んでいました。この作品は実際には読んだことがないので、いずれ読んでみたい…。
メモ・アクテン 「深い瞑想:60分で見る、ほとんど「すべて」の略史」


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらはフリッカー上で「everything」とタグ付けされた写真を機械学習させ、それを元に自動生成した画像です。建物や風景、人物を思わせるモチーフが並びますが、ぐにゃぐにゃして何とも不気味w イヴ・タンギーの絵みたいなシュールさを感じました。
ということで、後半は技術進歩の危うさを感じさせる品もあって一層に興味深い内容となっていました。私はSF(特にディストピアもの)が好きなので、かなり満足できました。先進技術や近未来予測に興味がある方にオススメの展示です。
→ 前編はこちら
【展覧名】
未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命--人は明日どう生きるのか
豊かさとは何か、人間とは何か、生命とは何か
【公式サイト】
https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/future_art/index.html
【会場】森美術館
【最寄】六本木駅
【会期】2019年11月19日(火)~ 2020年3月29日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_4_⑤_満足
【感想】
後半も混むことなく快適に鑑賞することができました。引き続き各章ごとに気に入った作品の写真と共にご紹介していこうと思います。
<ライフスタイルとデザインの革新>
前編で途中までご紹介しましたが、この章では最先端のテクノロジーで新しいライフスタイルを提示する作品が並んでいました。
Archiphiliaプロジェクト・チーム(竹中工務店) 「Archiphilia-建築に生命が宿る-」


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらは家全体がIoTとAIの技術が使われた模型で、鑑賞者の動きをセンサが捉えて反応する仕組みとなっています。手をかざすと家の中が明るくなり、壁や屋根の模様が周囲に映されていました。AIを使ってより快適な暮らしができるというコンセプトのようですが、過去に話題になったユビキタスなどは既に死語になってるので何時になったら実現するんだろうか?という疑問もw
所属:GROOVE X(東京) 「LOVOT(らぼっと)」


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらは「役に立たない、でも愛着がある」というコンセプトで作られた愛玩ロボット。ペンギンみたいな動きをして目が動くのが可愛い奴です。充電中は目を閉じて寝ているようで、人間の言動に反応したりもするようです。この子たちは可愛らしいロボットのペットですが、逆に人間がAIのペットになる未来もあり得るかも知れませんね…。
OPEN MEALS 「SUSHI SINGULARITY」


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらはソルティ・スィート・サワー・ビターの味の四元素をデータ化し、米粉・寒天・大豆・海藻などを原材料にして3Dプリンタでレシピを再現するというロボット。プロのレシピをネット上で手に入れて、3Dプリンタでしか出来ない食感(網目や城の形など)も再現できるようです。原材料が単純過ぎるようにも思えますが、イノシン酸やグルタミン酸といった旨味が化学調味料になっていることを考えれば、一層に複雑な味も作れそうに思えます。これは実際に出来たら流行るかも??
<身体の拡張と倫理>
続いてはロボット工学やバイオ技術を使った身体能力の拡張に関するコーナーです。ここには倫理的な問題を引き起こす可能性と共に未来の明暗の両面が紹介されていました。
パトリック・トレセ 「ヒューマン・スタディ #1,5 RNP」


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらはロボットアームが観客の顔を模写するという作品。ハイテクだけど学校の机のような所に設置されていて手書きのように描いてくのはちょっとアナログ感が漂いますw
パトリック・トレセ 「ヒューマン・スタディ #1,5 RNP」


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらが描かれたデッサンの一部。まだまだ上手く描ける訳ではなさそうw 顔の輪郭は分かっても目鼻立ちの認識に課題ありと言った感じでした。
この先はバイオ・アトリエという怪しい実験室のような暗い部屋となっていました。
エイミー・カール 「エンメッシュメント(生命と愛のもつれ)」


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらは3Dプリンタで出来た心臓です。単なる再現ではなく従来の心臓の機能を改善するデザインとなっているようで、人間に利点もある一方で倫理的な問題が懸念されると思います。何処まで改変して良いのか?線引きする判断基準が主観的になりがちなだけに 近い未来に難しい論点になりそうに思えました。
ディムート・シュトレーベ 「シュガーベイブ」


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらはフィンセント・ファン・ゴッホが切り落とした左耳を生きた状態で再現したタンパク質による彫刻。ゴッホの親戚の末裔の方の軟骨細胞を元にしているそうで、母系からも唾液サンプルを使って本人に近づけようとしているようです。クローンの一種のような感じで再生医療にも応用できそうですが、死んだ人間を蘇らせるような技術に思えるかな。こうした技術が現実になってくると期待と不気味さが入り混じったものを感じます。
リー・シャン(李山) 「再構造案8」


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらは昆虫を大きく写した写真… と言いたいところですが、よく観ると複眼が人の唇になっています。このキメラ的な不気味さが美術の通念から乖離していると論争を巻き起こしたようですが、新しいバイオ技術の影の部分を象徴しているようにも思えます。科学は哲学・宗教とどう折り合いつけていくのかこれからの課題でしょうね。
<変容する社会と人間>
最後はテクノロジーがもたらす社会制度や考え方の刷新についてです。これまで想定されなかった事象が起きた場合、それに対して社会はどう向き合うのか?という難しい問いかけをしてくるような作品が並んでいました。
マイク・タイカ 「私たちと彼ら」



この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらはAIによって作られた架空の人物たちの肖像とツイートを組み合わせたインスタレーションで、垂れ下がっている紙に延々とツイートが印刷されています。この作品は2016年の米国大統領選挙でトランプ氏を支持するツイートBOTに着想を得ているようで、アメリカの政治に関するツイートを機械学習で作っているようです。肖像もフリッカー上の人物像をAIで合成しているらしいので、一種のディープフェイクみたいな感じ。割と単純なツイートばかりなので これはBOT臭いなと感じるものもあるけど、精度が上がれば見分けがつかなくなりそうです。チューリングテストを突破するAIも生まれたら何を以て真偽を見極めるのか? これまた技術の負の側面と脅威を感じさせる作品でした。
ANOTHER FARM 「Boundaries」


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらは尾崎ヒロミ(スプツニ子!)氏と串野真也 氏から成るユニットの作品で、遺伝子組み換えで光るシルクを使った能衣裳となっています。見た目は非常に綺麗で幻想的ですが、綺麗で有益なら遺伝子組み換えはOKなのか?という疑問も湧きます。遺伝子組み換え関連は特に議論が必要な分野なのは確かでしょうね…。
近くには実在する遺伝子的に3人の親を持つ子供について取り上げ、家族の定義や子育てのあり方、治療とデザインベイビーの線引などを問う作品もありました。
諸星大二郎 「夢みる機械」


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらは1974年の短編漫画で、人間は理想の夢の中で生きて、代わりに本人そっくりのロボットが生活を送るという内容となっています。マトリックスの先駆けのような感じかな。作者は日本のSFや漫画に大きな影響を与えた鬼才で、科学技術への皮肉や問題提起を早くから盛り込んでいました。この作品は実際には読んだことがないので、いずれ読んでみたい…。
メモ・アクテン 「深い瞑想:60分で見る、ほとんど「すべて」の略史」


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらはフリッカー上で「everything」とタグ付けされた写真を機械学習させ、それを元に自動生成した画像です。建物や風景、人物を思わせるモチーフが並びますが、ぐにゃぐにゃして何とも不気味w イヴ・タンギーの絵みたいなシュールさを感じました。
ということで、後半は技術進歩の危うさを感じさせる品もあって一層に興味深い内容となっていました。私はSF(特にディストピアもの)が好きなので、かなり満足できました。先進技術や近未来予測に興味がある方にオススメの展示です。
記事が参考になったらブログランキングをポチポチっとお願いします(><) これがモチベーションの源です。


更新情報や美術関連の小ネタをtwitterで呟いています。
更新通知用twitter
今日は写真多めです。前々回・前回とご紹介した森アーツセンターギャラリーの展示を観た際、森美術館で「未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命--人は明日どう生きるのか 豊かさとは何か、人間とは何か、生命とは何か」も合わせて観てきました。この展示は撮影可能で盛り沢山となっていましたので、前編・後編に分けて写真を使ってご紹介していこうと思います。
【展覧名】
未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命--人は明日どう生きるのか
豊かさとは何か、人間とは何か、生命とは何か
【公式サイト】
https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/future_art/index.html
【会場】森美術館
【最寄】六本木駅
【会期】2019年11月19日(火)~ 2020年3月29日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_4_⑤_満足
【感想】
金曜日の夜だった割には結構お客さんがいましたが、快適に鑑賞することができました。
さて、この展示はAI・バイオ技術・ロボット工学・ARなどの先端テクノロジーとその影響を受けて生まれたアート・デザイン・建築などを紹介するもので、近未来の都市やライフスタイル、社会や人間のあり方を考察するという内容となっています。この企画は2011年に開催された「メタボリズムの未来都市展」に端を発するようで、かつて1960年代の日本人建築家が提唱した都市論を、現代のテクノロジーで実現可能なのかという着想から生まれたようです。森美術館では以前にも医学と芸術の関係性を考察する展示を行っていたので、これもそうした意欲的な企画に連なるものだと思われます。様々な先端テクノロジーが5章構成で並んでいましたので、詳しくは各章ごとに気に入った作品と共にご紹介していこうと思います。
参考記事:
メタボリズムの未来都市展 (森美術館)
医学と芸術展:生命(いのち)と愛の未来を探る (森美術館)
<都市の新たな可能性>
まずは都市計画のプロジェクトに関するコーナーです。特に現代で大きな関心を寄せている環境問題やAIを活用した都市などが紹介されていました。
フォスター+パートナーズ 「マスダール・シティ」


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらはアラブ首長国連邦のアブダビで建設中の未来都市の計画。石油に依存しない再生エネルギーを使い、地上は歩行者のみが通行し、地下にPRT(パーソナル高速輸送)という交通システムを張り巡らせる計画のようです。産油国が石油依存をしない方向に向かっているというのが素晴らしい。
フォスター+パートナーズ 「マスダール・シティ」


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらがマスダール・シティのPRTのイメージ映像。これを観た感じだと自動運転の電気自動車でゴルフカートくらいの乗り物でした。驚くべきは既に建設中という点で、近い将来に世界のモデルになりそうな都市です。貨物輸送や上下水道はどうするのか気になりましたが、地下を有効活用するのはスマートな都市計画に思いました。
MADアーキテクツ 「山水都市リサーチ」


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらは中国の山水図のような世界観と現代都市の融合を目指した計画の模型。このままの形ではなさそうですが、この設計思想を中国の朝陽公園プラザという建物で実現したようで、隣にはその写真もありました。滑らかなフォルムで仙境を思わせ、人工物のような岩山のような不思議な感覚を覚えるデザインです。
ポメロイ・スタジオ 「ポッド・オフグリッド」


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらは海上に浮かぶ都市で、エネルギーインフラに頼らない(オフグリッド)コミュニティだそうです。イソギンチャクみたいな形をしていて1つ1つのモジュールが住居・公共施設・農業地・発電・水濾過・廃棄物処理などを行うのだとか。このデザインとコンセプトはメタボリズムの思想に似ているように思えました。シンガポールやヴェニスでのプロジェクトを構想しているそうです。
会田誠 「NEO出島」


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらは何かと議論を巻き起こす会田誠 氏の皮肉が込められた都市計画。国会議事堂の上に英語を公用語としたグローバル・エリートのための都市を造り、日本のアジア地域のハブとしての存在感を失わないようにするという構想です。一般人は立入禁止らしく、格差社会やエリート主義への痛烈な皮肉が込められているようです。出島という発想も安易でべらぼうな感じがとても面白いw
五十嵐太郎 「映画にみる未来都市」


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらは過去のSF映画に出てくる未来都市の映像が流れていました。どれも傑作ばかりですが、荒廃したディストピアが多いような…w この他にもAKIRAなどもありました。AKIRAは2020年の東京オリンピックの頃の話なので、何だか予言めいています。
<ネオ・メタボリズム建築へ>
続いては新しい素材開発や新工法の研究に関するコーナーです。環境の変化や用途の変更に柔軟に対応できるメタボリズムの再来を思わせる思想の品々が並んでいました。
ハッセル・スタジオ+EOC 「NASA 3Dプリンター製住居コンペ案」


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらは3Dプリンタ搭載の自律型ロボットを使った火星での居住地建設の案です。まず3Dプリンタを使って現地の土などでドーム状のシェルターを造って宇宙線などから守り、次に住居ユニットを輸送してその中で展開させるという2段階の工程となっているようです。映像を観ていると現地の素材を使うので輸送しなくても思い通りにシェルターを作れるようでした。3Dプリンタはこれからの世の中を大きく変えそうな技術ですが、発想次第でこんなことも可能になるんですね。
MX3D&ヨリス・ラーマン・ラボ 「MX3Dの橋」


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらも3Dプリンタで作られたステンレス製の橋。従来よりも複雑で自由な形を可能としたようです。また、この橋にはセンサーが付いていて歩行者のデータを取っているようで、一層の改善も期待できそうです。将来的にはロボットだけで橋が作れるようになるのだとか。
ミハエル・ハンスマイヤー 「ムカルナスの変異」


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
ムカルナスとはイスラーム建築の単純な幾何学文様を織りなすパターンの装飾のことで、これはコンピューターシミュレーションで作図しロボットが施行したそうです。有機的ではあるけど、集合恐怖症を起こしそうな密集ぶりがちょっとキモいw 人工知能などはまだ人間の美意識を完全に理解していないように思えますが、これもその一例のように感じました。
<ライフスタイルとデザインの革新>
続いては最先端テクノロジーや斬新なコンセプトによって誕生したサービスや製品に関するコーナーです。ここには衣食住やペットなど様々なライフスタイルが提示されていました。
ニュー・テリトリーズ/フランソワ・ロッシュ 「気分の建築」


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらは住人の深層心理や生理学的な情報を計測・解析して隠れた願望に基づく理想の建築を計画するというもの。ロボットが施行をしてくれるようですが、正直キモいw 深層心理はあまり深く追わない方が良いような気がしますね…w
ダーン・ローズカールデ 「ロータス・モデル」


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらは鑑賞者の動きに反応する花のような形の作品。熱を感知するそうで、近くで手をかざすと形が変化していきます。
ダーン・ローズカールデ 「ロータス・モデル」


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
手をかざすとこんな感じ。割とゆっくり動くのでじっくり観ていないと気づきにくいかも。先程の写真と比べると星型の中央部分が大きくあいているのが分かります。これは様々な所で応用が効きそうな素材なので、観ていてワクワクしました。
エイミー・カール 「[インターナル・コレクション] シリーズ」


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらは人体を3Dスキャンしてデザインしたドレス。左から順に靭帯と腱、神経系、肺 に着想を得たそうです。これまたちょっと怖い雰囲気もありますが、割とカッコいいかもw 3Dスキャンで思わぬデザインが見つかるかもしれませんね。
Nissan Inteligent Mbbility×Artプロジェクト 「Invisible to Nisible~未来の自動運転~」


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらはVRを使った参加型のインスタレーション。体験した所、遠隔地にいる家族などと一緒に車に乗っているようなARや、運転上の様々な情報が流れてきました。とは言え、こんな自動運転は求めてないかなw ドライブするという感覚自体が車好きだけの発想なので、ベッドに横になってたら目的地に着くような快適な自動運転車が欲しいw
中里唯馬


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらは以前にご紹介した中里唯馬 氏のデザインの服 様々な素材で出来ていてまさに未来的なデザインとなっていました。
参考記事:HARMONIZE YUIMA NAKAZATO Exhibition (21_21 DESIGN SIGHT)
ということで、3章の途中ですが長くなってきたので今日はここまでにしておこうと思います。前半は最先端技術によって夢のような世界が実現できそうに思える明るい内容だったように思えます。一方で後半は不気味なディストピアへの警鐘や倫理観の考察などもありましたので、次回はそれについてご紹介していこうと思います。
→ 後編はこちら
【展覧名】
未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命--人は明日どう生きるのか
豊かさとは何か、人間とは何か、生命とは何か
【公式サイト】
https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/future_art/index.html
【会場】森美術館
【最寄】六本木駅
【会期】2019年11月19日(火)~ 2020年3月29日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_4_⑤_満足
【感想】
金曜日の夜だった割には結構お客さんがいましたが、快適に鑑賞することができました。
さて、この展示はAI・バイオ技術・ロボット工学・ARなどの先端テクノロジーとその影響を受けて生まれたアート・デザイン・建築などを紹介するもので、近未来の都市やライフスタイル、社会や人間のあり方を考察するという内容となっています。この企画は2011年に開催された「メタボリズムの未来都市展」に端を発するようで、かつて1960年代の日本人建築家が提唱した都市論を、現代のテクノロジーで実現可能なのかという着想から生まれたようです。森美術館では以前にも医学と芸術の関係性を考察する展示を行っていたので、これもそうした意欲的な企画に連なるものだと思われます。様々な先端テクノロジーが5章構成で並んでいましたので、詳しくは各章ごとに気に入った作品と共にご紹介していこうと思います。
参考記事:
メタボリズムの未来都市展 (森美術館)
医学と芸術展:生命(いのち)と愛の未来を探る (森美術館)
<都市の新たな可能性>
まずは都市計画のプロジェクトに関するコーナーです。特に現代で大きな関心を寄せている環境問題やAIを活用した都市などが紹介されていました。
フォスター+パートナーズ 「マスダール・シティ」


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらはアラブ首長国連邦のアブダビで建設中の未来都市の計画。石油に依存しない再生エネルギーを使い、地上は歩行者のみが通行し、地下にPRT(パーソナル高速輸送)という交通システムを張り巡らせる計画のようです。産油国が石油依存をしない方向に向かっているというのが素晴らしい。
フォスター+パートナーズ 「マスダール・シティ」


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらがマスダール・シティのPRTのイメージ映像。これを観た感じだと自動運転の電気自動車でゴルフカートくらいの乗り物でした。驚くべきは既に建設中という点で、近い将来に世界のモデルになりそうな都市です。貨物輸送や上下水道はどうするのか気になりましたが、地下を有効活用するのはスマートな都市計画に思いました。
MADアーキテクツ 「山水都市リサーチ」


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらは中国の山水図のような世界観と現代都市の融合を目指した計画の模型。このままの形ではなさそうですが、この設計思想を中国の朝陽公園プラザという建物で実現したようで、隣にはその写真もありました。滑らかなフォルムで仙境を思わせ、人工物のような岩山のような不思議な感覚を覚えるデザインです。
ポメロイ・スタジオ 「ポッド・オフグリッド」


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらは海上に浮かぶ都市で、エネルギーインフラに頼らない(オフグリッド)コミュニティだそうです。イソギンチャクみたいな形をしていて1つ1つのモジュールが住居・公共施設・農業地・発電・水濾過・廃棄物処理などを行うのだとか。このデザインとコンセプトはメタボリズムの思想に似ているように思えました。シンガポールやヴェニスでのプロジェクトを構想しているそうです。
会田誠 「NEO出島」


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらは何かと議論を巻き起こす会田誠 氏の皮肉が込められた都市計画。国会議事堂の上に英語を公用語としたグローバル・エリートのための都市を造り、日本のアジア地域のハブとしての存在感を失わないようにするという構想です。一般人は立入禁止らしく、格差社会やエリート主義への痛烈な皮肉が込められているようです。出島という発想も安易でべらぼうな感じがとても面白いw
五十嵐太郎 「映画にみる未来都市」


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらは過去のSF映画に出てくる未来都市の映像が流れていました。どれも傑作ばかりですが、荒廃したディストピアが多いような…w この他にもAKIRAなどもありました。AKIRAは2020年の東京オリンピックの頃の話なので、何だか予言めいています。
<ネオ・メタボリズム建築へ>
続いては新しい素材開発や新工法の研究に関するコーナーです。環境の変化や用途の変更に柔軟に対応できるメタボリズムの再来を思わせる思想の品々が並んでいました。
ハッセル・スタジオ+EOC 「NASA 3Dプリンター製住居コンペ案」


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらは3Dプリンタ搭載の自律型ロボットを使った火星での居住地建設の案です。まず3Dプリンタを使って現地の土などでドーム状のシェルターを造って宇宙線などから守り、次に住居ユニットを輸送してその中で展開させるという2段階の工程となっているようです。映像を観ていると現地の素材を使うので輸送しなくても思い通りにシェルターを作れるようでした。3Dプリンタはこれからの世の中を大きく変えそうな技術ですが、発想次第でこんなことも可能になるんですね。
MX3D&ヨリス・ラーマン・ラボ 「MX3Dの橋」


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらも3Dプリンタで作られたステンレス製の橋。従来よりも複雑で自由な形を可能としたようです。また、この橋にはセンサーが付いていて歩行者のデータを取っているようで、一層の改善も期待できそうです。将来的にはロボットだけで橋が作れるようになるのだとか。
ミハエル・ハンスマイヤー 「ムカルナスの変異」


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
ムカルナスとはイスラーム建築の単純な幾何学文様を織りなすパターンの装飾のことで、これはコンピューターシミュレーションで作図しロボットが施行したそうです。有機的ではあるけど、集合恐怖症を起こしそうな密集ぶりがちょっとキモいw 人工知能などはまだ人間の美意識を完全に理解していないように思えますが、これもその一例のように感じました。
<ライフスタイルとデザインの革新>
続いては最先端テクノロジーや斬新なコンセプトによって誕生したサービスや製品に関するコーナーです。ここには衣食住やペットなど様々なライフスタイルが提示されていました。
ニュー・テリトリーズ/フランソワ・ロッシュ 「気分の建築」


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらは住人の深層心理や生理学的な情報を計測・解析して隠れた願望に基づく理想の建築を計画するというもの。ロボットが施行をしてくれるようですが、正直キモいw 深層心理はあまり深く追わない方が良いような気がしますね…w
ダーン・ローズカールデ 「ロータス・モデル」


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらは鑑賞者の動きに反応する花のような形の作品。熱を感知するそうで、近くで手をかざすと形が変化していきます。
ダーン・ローズカールデ 「ロータス・モデル」


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
手をかざすとこんな感じ。割とゆっくり動くのでじっくり観ていないと気づきにくいかも。先程の写真と比べると星型の中央部分が大きくあいているのが分かります。これは様々な所で応用が効きそうな素材なので、観ていてワクワクしました。
エイミー・カール 「[インターナル・コレクション] シリーズ」


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらは人体を3Dスキャンしてデザインしたドレス。左から順に靭帯と腱、神経系、肺 に着想を得たそうです。これまたちょっと怖い雰囲気もありますが、割とカッコいいかもw 3Dスキャンで思わぬデザインが見つかるかもしれませんね。
Nissan Inteligent Mbbility×Artプロジェクト 「Invisible to Nisible~未来の自動運転~」


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらはVRを使った参加型のインスタレーション。体験した所、遠隔地にいる家族などと一緒に車に乗っているようなARや、運転上の様々な情報が流れてきました。とは言え、こんな自動運転は求めてないかなw ドライブするという感覚自体が車好きだけの発想なので、ベッドに横になってたら目的地に着くような快適な自動運転車が欲しいw
中里唯馬


この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらは以前にご紹介した中里唯馬 氏のデザインの服 様々な素材で出来ていてまさに未来的なデザインとなっていました。
参考記事:HARMONIZE YUIMA NAKAZATO Exhibition (21_21 DESIGN SIGHT)
ということで、3章の途中ですが長くなってきたので今日はここまでにしておこうと思います。前半は最先端技術によって夢のような世界が実現できそうに思える明るい内容だったように思えます。一方で後半は不気味なディストピアへの警鐘や倫理観の考察などもありましたので、次回はそれについてご紹介していこうと思います。
→ 後編はこちら
記事が参考になったらブログランキングをポチポチっとお願いします(><) これがモチベーションの源です。


更新情報や美術関連の小ネタをtwitterで呟いています。
更新通知用twitter
今日も写真多めで、前回に引き続き森アーツセンターギャラリー&スカイギャラリーの「特別展 天空ノ鉄道物語」についてです。前編は内周の途中まででしたが、後編は内周の残りと外周についてご紹介していこうと思います。まずは概要のおさらいです。
→ 前編はこちら
【展覧名】
特別展 天空ノ鉄道物語
【公式サイト】
https://macg.roppongihills.com/jp/exhibitions/tentetsuten/index.html
【会場】森アーツセンターギャラリー&スカイギャラリー
【最寄】六本木駅
【会期】2019年12月3日(火)~ 2020年3月22日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
外周も特に混むことなく快適に鑑賞できましたが、鉄道関連の展示は20:00には終わってしまうのでやや足早での鑑賞となりました。後編も引き続き写真と共にご紹介していこうと思います。
<時刻表ライブラリー>
こちらは1964年から2019年までの時刻表の表紙を集めたコーナー。JR発足までは旧日本交通公社(現在のJTBパブリッシング)が発行した『交通公社の時刻表』、JR発足以降は交通新聞社の『JR時刻表』の全国版が並んでいました。
壁一面にこんな感じで並んでいます。

子供の頃、家にあった時刻表を眺めながら鉄道旅を空想していました。これでだいぶ日本の地理を覚えたものですw
いくつか時刻表を実際に観ることができるようになっていました。

古いのは復刻版だったりしますが、各新幹線開業の時の時刻表などとなっていました。
こちらは1982年11月号の一部。上越新幹線の開業の頃の時刻表です。

東京駅から ひっきりなしに寝台特急が発車しています。旅情を駆られますね。
<発展>
続いては鉄道の発展と未来に関するコーナーです。
こちらはリニアL0系の模型

リニアの構想からもう半世紀くらい経ってますが、ついに実現に向けて動いています。早すぎて車窓は期待できないようですw
参考記事:
リニア・鉄道館 前編(名古屋編)
リニア・鉄道館 後編(名古屋編)
近くには今後予定されている北海道新幹線と北陸新幹線の延伸や長崎新幹線のマップなどもありました。新幹線が出来ると在来線が無くなるので、一概に便利になると言って良いものか…。
こちらはエンターテイメント列車のコーナーにあった南風アンパンマン列車の模型

子供が喜びそうな夢のある列車です。せっかくなら現美新幹線とかエヴァ新幹線の模型があっても良かったのにw
<共生>
続いては参加型のワークショップのコーナーです。
ここでは鑑賞者の思い描く鉄道の未来を壁に貼っていきます。

様々なテーマがあり、どれにしようか悩みます。
こちらがシール。かつての寝台特急のヘッドマークを模したものとなっています。

大好きなはやぶさ か あさかぜ のロゴを選びたい所ですが、さくらのロマンを選んで、自分デザインの列車を選びました。鉄道好きとしてはこの2点は無くならないで欲しいものです。
<中井精也写真展 鉄道のある暮らしの風景>
内周の最後は写真家の中井精也 氏の作品展となっていました。鉄道写真のブログで有名な方で、NHKの「てつたび」や「鉄道発見伝」などのテレビ番組でも見かけます。今回は特に三陸鉄道北リアス線の復興の様子を撮った作品が多く並んでいました。
こちらは2012年2月21日の小本駅付近の写真

シルエットと黄昏の風景が非常に美しく、構図も見事です。
こちらは一部をアップにしたもの。

震災から1年経っても手旗信号だったようです。いち早く復旧し復興のシンボルとなった鉄道ですが、その背景にはこうした職員さんたちの苦労があったことがよく分かります。
他にも中井精也 氏の鉄道写真は時代を捉えた報道写真の領域に踏み込んでいる作品ばかりでした。感動的な写真もあるので今回の展示の見どころの1つと言えます。 その後はグッズショップで、内周は以上となります。
<天空駅>
ここからは外周コースです。森アーツセンターギャラリーの内周を観た後、森美術館の展示を観てから東京シティビューのスカイギャラリーの外周展示を観ました。こちらも撮影可能となっていました。
夜景を背景に機関車登場! まるで銀河鉄道の夜みたいです。

残念ながらダンボール製の模型ですw しかしよく出来ていて絵になりました。
この辺りはSLに関する展示を行っていました。

いずれもSLヘッドマークで、特に北海道の路線が多めとなっていました。
<関東圏の大手私鉄>
続いては関東の私鉄に関するコーナーです。ここは主にパネルと模型の展示でした。
こちらは京成電鉄のスカイライナーの写真

一度だけ乗ったことがありますが、速くて 内装も空港に行くのに適した造りとなっています。最近は私鉄の特急も魅力的な車体が多くて嬉しい。
他にも小田急、京王、京急、相模鉄道、西武、東武などもパネル紹介されていました。
模型もいくつかありました。

私鉄の特急といえばやはりロマンスカーが筆頭ではないかと思います。この車両はもう観られなくなって残念ですが、歴史に残る名車です。
参考記事:箱根の鉄道と周辺の写真(箱根編)
<鉄道車両ドアインスタレーション>
続いては鉄道会社19社の列車のドアをモチーフにしたインスタレーションのコーナーです。
壁一面にこんな感じで各会社を代表する車両のドアが映されています。

このドアにタッチすると開いて中から色々なものが飛び出してくるという仕組みです。
これは東急の車両のドア

何故だるまが出てくるのか意味はわかりませんw まあ何となくイメージカラーっぽいかなw
<さよなら青函連絡船>
続いては1908年から1988年まで青森駅と函館駅を結んだ青函連絡船のコーナーです。青函トンネルの登場によって姿を消した時の記念品などが並んでいました。
こちらは補助汽船(タグボート)のJNRロゴ

国鉄時代の香りがしますw 隣にJRのロゴもありましたが、青函連絡船と言えば国鉄のイメージです。
他にも青函連絡船の模型や当時のパンフレットなどもありました。
<JR以外の鉄道会社 開業特集>
続いてはJR以外の鉄道会社の開業当時の品が並ぶコーナーです。
こちらは1987年3月15日の天竜浜名湖鉄道の開業記念のヘッドマーク

旧国鉄の二俣線を引き継いで第三セクターとして開業しました。国鉄民営化の2週間くらい前ですね。ちなみにこの記事を書く前の日にちょうど「鉄道発見伝」の番組内でこのヘッドマークが出てきてタイムリーでした。
この他には三陸鉄道リアス線(全線開通)のヘッドマーク、沖縄都市モノレールの浦添延伸のくす玉など今年開業した路線に関する品もありました。
<全国の愉快な駅名>
続いては珍駅名コーナー。と言っても3つくらいでしたw
こちらは明知鉄道明知線の極楽駅の駅看板。

2008年開業の新しい駅で、近くに存在した極楽寺に由来したそうです。極楽橋とかなら知ってましたが、これは知らなかったw
他には恋山形駅や宮本武蔵駅などが紹介されていました。
この近くには電車でGO!!を無料で遊べるコーナーがありました。

3台あったけどどれも中々終わらないので諦めましたw 最近のは天候なども選べるようでかなりリアルです。
<さよならヘッドマーク>
続いては各種のさよならヘッドマークのコーナー。観ていて切なくなります。
こんな感じでずらりと並んでいます。

江刺線などは比較的最近です。昨年に函館に行った際に道南いさりび鉄道となっているのを観てきました。三セクで残れるだけまだ良いですね… 北海道の路線は風前の灯です。
<鉄道とアニメーション>
続いては玩具やアニメに取り上げられた鉄道に関するコーナーです。
ここには巨大なプラレールのモニュメントがありました。

私が子供の頃にもありましたが、Nゲージのほうが圧倒的に好きでしたw とは言えこれだけ沢山集まると壮観です。
なんじゃこりゃ?と思ったら細田守監督の「未来のミライ」に出てくる「黒い新幹線」の座席のようです。

分かりやすい悪夢感w 減速時に歯が首に刺さりそうw
<GACHA GACHA CAFFEE × METRO>
最後はデザインオフィス「nendo」がプロデュースしたガチャガチャコーヒーと東京メトロ・東京都交通局のコラボカフェとなっていました。
入口に地下鉄の切符の自販機があります

一番左のは最近見かけないかな。一番右のはicカード対応で最近でもよく見かけます。
ここには巨大な営団地下鉄のマークがありました。

東京メトロになって久しいので懐かしいw
自動改札をくぐるとカフェとなっています。(自動改札は動きません)

提灯のように各路線のマークが並んでいました。毎日お世話になっているのでロゴで全路線分かりましたw
近くには開業ヘッドマークや模型なども展示されていました。
ガチャガチャカフェって何だろ?と思ったら、豆がガチャガチャに入っていました。

これを回してセルフで自動のミルにセットして抽出するという流れのようです。面白い仕組みですね。
ということで、外周も存分に楽しむことができました。鉄道博物館とは違ったノリで幅広い層が楽しめるのではないかと思います。会期は長めですので、鉄道好きの方はぜひチェックしてみてください。
→ 前編はこちら
【展覧名】
特別展 天空ノ鉄道物語
【公式サイト】
https://macg.roppongihills.com/jp/exhibitions/tentetsuten/index.html
【会場】森アーツセンターギャラリー&スカイギャラリー
【最寄】六本木駅
【会期】2019年12月3日(火)~ 2020年3月22日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
外周も特に混むことなく快適に鑑賞できましたが、鉄道関連の展示は20:00には終わってしまうのでやや足早での鑑賞となりました。後編も引き続き写真と共にご紹介していこうと思います。
<時刻表ライブラリー>
こちらは1964年から2019年までの時刻表の表紙を集めたコーナー。JR発足までは旧日本交通公社(現在のJTBパブリッシング)が発行した『交通公社の時刻表』、JR発足以降は交通新聞社の『JR時刻表』の全国版が並んでいました。
壁一面にこんな感じで並んでいます。

子供の頃、家にあった時刻表を眺めながら鉄道旅を空想していました。これでだいぶ日本の地理を覚えたものですw
いくつか時刻表を実際に観ることができるようになっていました。

古いのは復刻版だったりしますが、各新幹線開業の時の時刻表などとなっていました。
こちらは1982年11月号の一部。上越新幹線の開業の頃の時刻表です。

東京駅から ひっきりなしに寝台特急が発車しています。旅情を駆られますね。
<発展>
続いては鉄道の発展と未来に関するコーナーです。
こちらはリニアL0系の模型

リニアの構想からもう半世紀くらい経ってますが、ついに実現に向けて動いています。早すぎて車窓は期待できないようですw
参考記事:
リニア・鉄道館 前編(名古屋編)
リニア・鉄道館 後編(名古屋編)
近くには今後予定されている北海道新幹線と北陸新幹線の延伸や長崎新幹線のマップなどもありました。新幹線が出来ると在来線が無くなるので、一概に便利になると言って良いものか…。
こちらはエンターテイメント列車のコーナーにあった南風アンパンマン列車の模型

子供が喜びそうな夢のある列車です。せっかくなら現美新幹線とかエヴァ新幹線の模型があっても良かったのにw
<共生>
続いては参加型のワークショップのコーナーです。
ここでは鑑賞者の思い描く鉄道の未来を壁に貼っていきます。

様々なテーマがあり、どれにしようか悩みます。
こちらがシール。かつての寝台特急のヘッドマークを模したものとなっています。

大好きなはやぶさ か あさかぜ のロゴを選びたい所ですが、さくらのロマンを選んで、自分デザインの列車を選びました。鉄道好きとしてはこの2点は無くならないで欲しいものです。
<中井精也写真展 鉄道のある暮らしの風景>
内周の最後は写真家の中井精也 氏の作品展となっていました。鉄道写真のブログで有名な方で、NHKの「てつたび」や「鉄道発見伝」などのテレビ番組でも見かけます。今回は特に三陸鉄道北リアス線の復興の様子を撮った作品が多く並んでいました。
こちらは2012年2月21日の小本駅付近の写真

シルエットと黄昏の風景が非常に美しく、構図も見事です。
こちらは一部をアップにしたもの。

震災から1年経っても手旗信号だったようです。いち早く復旧し復興のシンボルとなった鉄道ですが、その背景にはこうした職員さんたちの苦労があったことがよく分かります。
他にも中井精也 氏の鉄道写真は時代を捉えた報道写真の領域に踏み込んでいる作品ばかりでした。感動的な写真もあるので今回の展示の見どころの1つと言えます。 その後はグッズショップで、内周は以上となります。
<天空駅>
ここからは外周コースです。森アーツセンターギャラリーの内周を観た後、森美術館の展示を観てから東京シティビューのスカイギャラリーの外周展示を観ました。こちらも撮影可能となっていました。
夜景を背景に機関車登場! まるで銀河鉄道の夜みたいです。

残念ながらダンボール製の模型ですw しかしよく出来ていて絵になりました。
この辺りはSLに関する展示を行っていました。

いずれもSLヘッドマークで、特に北海道の路線が多めとなっていました。
<関東圏の大手私鉄>
続いては関東の私鉄に関するコーナーです。ここは主にパネルと模型の展示でした。
こちらは京成電鉄のスカイライナーの写真

一度だけ乗ったことがありますが、速くて 内装も空港に行くのに適した造りとなっています。最近は私鉄の特急も魅力的な車体が多くて嬉しい。
他にも小田急、京王、京急、相模鉄道、西武、東武などもパネル紹介されていました。
模型もいくつかありました。

私鉄の特急といえばやはりロマンスカーが筆頭ではないかと思います。この車両はもう観られなくなって残念ですが、歴史に残る名車です。
参考記事:箱根の鉄道と周辺の写真(箱根編)
<鉄道車両ドアインスタレーション>
続いては鉄道会社19社の列車のドアをモチーフにしたインスタレーションのコーナーです。
壁一面にこんな感じで各会社を代表する車両のドアが映されています。

このドアにタッチすると開いて中から色々なものが飛び出してくるという仕組みです。
これは東急の車両のドア

何故だるまが出てくるのか意味はわかりませんw まあ何となくイメージカラーっぽいかなw
<さよなら青函連絡船>
続いては1908年から1988年まで青森駅と函館駅を結んだ青函連絡船のコーナーです。青函トンネルの登場によって姿を消した時の記念品などが並んでいました。
こちらは補助汽船(タグボート)のJNRロゴ

国鉄時代の香りがしますw 隣にJRのロゴもありましたが、青函連絡船と言えば国鉄のイメージです。
他にも青函連絡船の模型や当時のパンフレットなどもありました。
<JR以外の鉄道会社 開業特集>
続いてはJR以外の鉄道会社の開業当時の品が並ぶコーナーです。
こちらは1987年3月15日の天竜浜名湖鉄道の開業記念のヘッドマーク

旧国鉄の二俣線を引き継いで第三セクターとして開業しました。国鉄民営化の2週間くらい前ですね。ちなみにこの記事を書く前の日にちょうど「鉄道発見伝」の番組内でこのヘッドマークが出てきてタイムリーでした。
この他には三陸鉄道リアス線(全線開通)のヘッドマーク、沖縄都市モノレールの浦添延伸のくす玉など今年開業した路線に関する品もありました。
<全国の愉快な駅名>
続いては珍駅名コーナー。と言っても3つくらいでしたw
こちらは明知鉄道明知線の極楽駅の駅看板。

2008年開業の新しい駅で、近くに存在した極楽寺に由来したそうです。極楽橋とかなら知ってましたが、これは知らなかったw
他には恋山形駅や宮本武蔵駅などが紹介されていました。
この近くには電車でGO!!を無料で遊べるコーナーがありました。

3台あったけどどれも中々終わらないので諦めましたw 最近のは天候なども選べるようでかなりリアルです。
<さよならヘッドマーク>
続いては各種のさよならヘッドマークのコーナー。観ていて切なくなります。
こんな感じでずらりと並んでいます。

江刺線などは比較的最近です。昨年に函館に行った際に道南いさりび鉄道となっているのを観てきました。三セクで残れるだけまだ良いですね… 北海道の路線は風前の灯です。
<鉄道とアニメーション>
続いては玩具やアニメに取り上げられた鉄道に関するコーナーです。
ここには巨大なプラレールのモニュメントがありました。

私が子供の頃にもありましたが、Nゲージのほうが圧倒的に好きでしたw とは言えこれだけ沢山集まると壮観です。
なんじゃこりゃ?と思ったら細田守監督の「未来のミライ」に出てくる「黒い新幹線」の座席のようです。

分かりやすい悪夢感w 減速時に歯が首に刺さりそうw
<GACHA GACHA CAFFEE × METRO>
最後はデザインオフィス「nendo」がプロデュースしたガチャガチャコーヒーと東京メトロ・東京都交通局のコラボカフェとなっていました。
入口に地下鉄の切符の自販機があります

一番左のは最近見かけないかな。一番右のはicカード対応で最近でもよく見かけます。
ここには巨大な営団地下鉄のマークがありました。

東京メトロになって久しいので懐かしいw
自動改札をくぐるとカフェとなっています。(自動改札は動きません)

提灯のように各路線のマークが並んでいました。毎日お世話になっているのでロゴで全路線分かりましたw
近くには開業ヘッドマークや模型なども展示されていました。
ガチャガチャカフェって何だろ?と思ったら、豆がガチャガチャに入っていました。

これを回してセルフで自動のミルにセットして抽出するという流れのようです。面白い仕組みですね。
ということで、外周も存分に楽しむことができました。鉄道博物館とは違ったノリで幅広い層が楽しめるのではないかと思います。会期は長めですので、鉄道好きの方はぜひチェックしてみてください。
記事が参考になったらブログランキングをポチポチっとお願いします(><) これがモチベーションの源です。


更新情報や美術関連の小ネタをtwitterで呟いています。
更新通知用twitter
今日は写真多めです。前回ご紹介したイルミネーションを観る前に六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで「特別展 天空ノ鉄道物語」を観てきました。この展示は撮影可能で写真を多く撮ってきましたので、前編・後編に分けてご紹介していこうと思います。
【展覧名】
特別展 天空ノ鉄道物語
【公式サイト】
https://macg.roppongihills.com/jp/exhibitions/tentetsuten/index.html
【会場】森アーツセンターギャラリー&スカイギャラリー
【最寄】六本木駅
【会期】2019年12月3日(火)~ 2020年3月22日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
金曜日の夕方だったこともあり空いていて快適に鑑賞することができました。
さて、この展示はJR・東京メトロ・私鉄各社などの鉄道について紹介するもので、鉄道にまつわる様々な品が並ぶ内容となっています。会場は内周と外周に大きく分けられ、内周は森アーツセンターギャラリー内のため専用チケットが必要で、外周はスカイギャラリーでの展示となっています。ボリュームもたっぷりで見どころが多かったので、詳しくはセクションごとに写真と共にご紹介していこうと思います。
<冒頭>
まずは内周の入口辺りのコーナーです。初っ端から大掛かりな展示となっていて驚きがありました。
鉄道の展示らしく入口が改札となっていました(最初に説明を受けた後にある入口です)

国鉄時代の風情満点でさっそく気分を盛り上げてくれます。
近くには大きなパネルで上野駅が映し出されていました。

今も雰囲気が残っていますが、当時の東北の玄関口としての活気が伝わってくるようです。
少し前後しますが、先程の改札口より前に来場記念の刻印をするダッチングマシンがありました。

中々マニアックな記念品でこれは嬉しいw かつては切符にダッチングマシンで日付を刻印していました。
今回のチケットは硬券付きというこだわりぶりです。

この硬券を先程のダッチングマシンに通して日付を刻印します。やり方は映像で分かるので、知らない方も安心です。
再び改札に戻って、こちらは乗り場の案内板。

流石に古すぎて私の世代ではないですが、北の都市の名前がずらりとあるのは国鉄時代をしのばせます。
<国鉄時代>
改札をくぐると国鉄時代の品々が並んでいます。1964年の東海道新幹線の開業から1987年の国鉄民営化直前までの時代のコーナーとなっていました。
こちらは懐かしの寝台特急のヘッドマーク

私は特に はやぶさ と あさかぜ が好きでした。(今回はあさかぜは無いのでちょっと残念) 寝台特急はロマンそのものですね。
他にも富士、あかつき、さくら、なは、あけぼの、日本海などのヘッドマークがありました。なは とかすっかり存在を忘れてたので懐かしすぎるw
こちらも国鉄時代の各列車のヘッドマーク

カートレインがあって嬉しい驚き。一度は乗ってみたかったですが、汐留駅すら無くなってしまいましたw 他も懐かしい面々です。
近くにはかつての硬券や切符のハサミなども展示されていました。
こちらは撮影スポットとなっていた0系新幹線の大型写真

特に親子連れが盛んに記念撮影していました。もう55年も前なんですねえ。
0系の2人がけシートもありました。

0系現役時代に乗ったことがありますが、今の新幹線に比べるとだいぶ質素な印象です。
こちらは新幹線開業頃の路線図

日本全国のがあり、これは首都圏あたりです。
東京あたりをアップするとこんな感じ。

多少端折っているように思えるけど、武蔵野線や埼京線など丸ごと無い路線もありますね。
<出発>
続いては1987年4月1日の国鉄民営化(分割民営化)およびJR発足の頃についてのコーナーです。
こちらは日付入りのさよなら国鉄のヘッドマーク

平成に変わる少し前で、日本の鉄道にとって時代の大きな節目となりました。
この辺にはさようなら国鉄記念入場券なども並んでいました。国鉄マークが変わったのは結構ショックだったのを今でも覚えています。
こちらはJR7社のNゲージのモニュメント

北海道、東日本、東海、西日本、四国、九州、貨物となっていて、それぞれ当時の代表的な車両となっていました。
そのうちの1つのアップ。これは東海だったかな

カーブがきつすぎて模型としてどうなんだこれはw このモニュメントは要らなかった気がします。
続いてこちらは1988年の瀬戸大橋線開通のヘッドマーク

鉄道も道路もつながって四国へのアクセスがグッと向上しました。この頃はバブル時代の世相もあってイケイケでしたねw
こちらも1988年に開通した青函トンネルに関するグッズ類

にほん列島が「一本列島」にというダジャレみたいな言葉通り、北海道から四国・九州まで繋がった年でした。
<変遷>
続いては時代の要請に反応して変わっていった様子を紹介するコーナーです。ここは寝台列車に関する品が多めでした。
こちらは知内駅の駅看板

1990年に開業したものの、2014年に旅客扱いが廃止され2016年の北海道新幹線開業によって今では「湯の里知内信号場」となっている駅です。かつてはスーパー白鳥も止まったのですが、時代の流れですね。隣の木古内駅は北海道新幹線の駅に、吉岡海底駅は吉岡定点という単なる避難施設になりました。
この辺はかつての車内放送が流れ、青函トンネルを通っていた列車のヘッドマークが展示されていました。
こちらはカシオペアと北斗星のヘッドマーク

いずれも上野と札幌の間を走っていました。いずれも人気で私も大好きでした。しかしカシオペアは乗らずじまい…
こちらはトワイライトエクスプレスのヘッドマーク

大阪と札幌の間を走っていたので関東圏の人間としては遠い憧れでした。夕暮れの日本海を観ながらのディナーとか夢のような列車だったようです。
こちらは寝台特急 出雲のヘッドマーク

出雲はサンライズ出雲としてサンライズ瀬戸と共にわずかに残った現役の寝台特急と言えなくもないw しかしサンライズ出雲はヘッドマークがないので、これは懐かしい。
このヘッドマークは裏からも観ることができました

裏から観るのは珍しいので貴重な機会です
<平成の鉄道文化>
続いては平成時代の鉄道文化に関するコーナーです。
ここに入るとトワイライトエクスプレスの原寸大模型がありました。

割と違和感があるけど流石に仕方ないかなw 本物は京都鉄道博物館で観ることが出来ます。
参考記事:
京都鉄道博物館 前編(京都編)
京都鉄道博物館 後編(京都編)
中はダイナープレヤデスの再現となっています。

これは再現度高めかも。残念ながら中に入ることはできませんでした。
この先は再び鉄道関連の進化についての内容となっていました。
こちらはオレンジカード。かつてはこれが凄く便利だったw

さらにイオカードを経て今のsuicaへと進化していきました。私は子供の頃に集めたオレンジカードを未だに持っていますw
こちらはW7系のグランクラスの座席

近くに200系の2席タイプと0系の3席タイプが並んでいてシートの変遷を観ることが出来ます。グランクラスは格が違うので単純比較するのは妙な気はしますが、椅子だけでもかなりの進化を遂げたのがよく分かります。
こちらは現行のJR7社の駅長の制服コレクション

めっちゃマニアックな展示で面白いw こうして並ぶとディテールの違いが分かります。
ということで、予想以上に濃密な内容となっています。特に国鉄関連と寝台列車の展示が熱いw この先にも展示は続いていましたので、次回は残りの内周と、外周についてご紹介の予定です。
→ 後編はこちら
【展覧名】
特別展 天空ノ鉄道物語
【公式サイト】
https://macg.roppongihills.com/jp/exhibitions/tentetsuten/index.html
【会場】森アーツセンターギャラリー&スカイギャラリー
【最寄】六本木駅
【会期】2019年12月3日(火)~ 2020年3月22日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
金曜日の夕方だったこともあり空いていて快適に鑑賞することができました。
さて、この展示はJR・東京メトロ・私鉄各社などの鉄道について紹介するもので、鉄道にまつわる様々な品が並ぶ内容となっています。会場は内周と外周に大きく分けられ、内周は森アーツセンターギャラリー内のため専用チケットが必要で、外周はスカイギャラリーでの展示となっています。ボリュームもたっぷりで見どころが多かったので、詳しくはセクションごとに写真と共にご紹介していこうと思います。
<冒頭>
まずは内周の入口辺りのコーナーです。初っ端から大掛かりな展示となっていて驚きがありました。
鉄道の展示らしく入口が改札となっていました(最初に説明を受けた後にある入口です)

国鉄時代の風情満点でさっそく気分を盛り上げてくれます。
近くには大きなパネルで上野駅が映し出されていました。

今も雰囲気が残っていますが、当時の東北の玄関口としての活気が伝わってくるようです。
少し前後しますが、先程の改札口より前に来場記念の刻印をするダッチングマシンがありました。

中々マニアックな記念品でこれは嬉しいw かつては切符にダッチングマシンで日付を刻印していました。
今回のチケットは硬券付きというこだわりぶりです。

この硬券を先程のダッチングマシンに通して日付を刻印します。やり方は映像で分かるので、知らない方も安心です。
再び改札に戻って、こちらは乗り場の案内板。

流石に古すぎて私の世代ではないですが、北の都市の名前がずらりとあるのは国鉄時代をしのばせます。
<国鉄時代>
改札をくぐると国鉄時代の品々が並んでいます。1964年の東海道新幹線の開業から1987年の国鉄民営化直前までの時代のコーナーとなっていました。
こちらは懐かしの寝台特急のヘッドマーク

私は特に はやぶさ と あさかぜ が好きでした。(今回はあさかぜは無いのでちょっと残念) 寝台特急はロマンそのものですね。
他にも富士、あかつき、さくら、なは、あけぼの、日本海などのヘッドマークがありました。なは とかすっかり存在を忘れてたので懐かしすぎるw
こちらも国鉄時代の各列車のヘッドマーク

カートレインがあって嬉しい驚き。一度は乗ってみたかったですが、汐留駅すら無くなってしまいましたw 他も懐かしい面々です。
近くにはかつての硬券や切符のハサミなども展示されていました。
こちらは撮影スポットとなっていた0系新幹線の大型写真

特に親子連れが盛んに記念撮影していました。もう55年も前なんですねえ。
0系の2人がけシートもありました。

0系現役時代に乗ったことがありますが、今の新幹線に比べるとだいぶ質素な印象です。
こちらは新幹線開業頃の路線図

日本全国のがあり、これは首都圏あたりです。
東京あたりをアップするとこんな感じ。

多少端折っているように思えるけど、武蔵野線や埼京線など丸ごと無い路線もありますね。
<出発>
続いては1987年4月1日の国鉄民営化(分割民営化)およびJR発足の頃についてのコーナーです。
こちらは日付入りのさよなら国鉄のヘッドマーク

平成に変わる少し前で、日本の鉄道にとって時代の大きな節目となりました。
この辺にはさようなら国鉄記念入場券なども並んでいました。国鉄マークが変わったのは結構ショックだったのを今でも覚えています。
こちらはJR7社のNゲージのモニュメント

北海道、東日本、東海、西日本、四国、九州、貨物となっていて、それぞれ当時の代表的な車両となっていました。
そのうちの1つのアップ。これは東海だったかな

カーブがきつすぎて模型としてどうなんだこれはw このモニュメントは要らなかった気がします。
続いてこちらは1988年の瀬戸大橋線開通のヘッドマーク

鉄道も道路もつながって四国へのアクセスがグッと向上しました。この頃はバブル時代の世相もあってイケイケでしたねw
こちらも1988年に開通した青函トンネルに関するグッズ類

にほん列島が「一本列島」にというダジャレみたいな言葉通り、北海道から四国・九州まで繋がった年でした。
<変遷>
続いては時代の要請に反応して変わっていった様子を紹介するコーナーです。ここは寝台列車に関する品が多めでした。
こちらは知内駅の駅看板

1990年に開業したものの、2014年に旅客扱いが廃止され2016年の北海道新幹線開業によって今では「湯の里知内信号場」となっている駅です。かつてはスーパー白鳥も止まったのですが、時代の流れですね。隣の木古内駅は北海道新幹線の駅に、吉岡海底駅は吉岡定点という単なる避難施設になりました。
この辺はかつての車内放送が流れ、青函トンネルを通っていた列車のヘッドマークが展示されていました。
こちらはカシオペアと北斗星のヘッドマーク


いずれも上野と札幌の間を走っていました。いずれも人気で私も大好きでした。しかしカシオペアは乗らずじまい…
こちらはトワイライトエクスプレスのヘッドマーク

大阪と札幌の間を走っていたので関東圏の人間としては遠い憧れでした。夕暮れの日本海を観ながらのディナーとか夢のような列車だったようです。
こちらは寝台特急 出雲のヘッドマーク

出雲はサンライズ出雲としてサンライズ瀬戸と共にわずかに残った現役の寝台特急と言えなくもないw しかしサンライズ出雲はヘッドマークがないので、これは懐かしい。
このヘッドマークは裏からも観ることができました

裏から観るのは珍しいので貴重な機会です
<平成の鉄道文化>
続いては平成時代の鉄道文化に関するコーナーです。
ここに入るとトワイライトエクスプレスの原寸大模型がありました。

割と違和感があるけど流石に仕方ないかなw 本物は京都鉄道博物館で観ることが出来ます。
参考記事:
京都鉄道博物館 前編(京都編)
京都鉄道博物館 後編(京都編)
中はダイナープレヤデスの再現となっています。

これは再現度高めかも。残念ながら中に入ることはできませんでした。
この先は再び鉄道関連の進化についての内容となっていました。
こちらはオレンジカード。かつてはこれが凄く便利だったw

さらにイオカードを経て今のsuicaへと進化していきました。私は子供の頃に集めたオレンジカードを未だに持っていますw
こちらはW7系のグランクラスの座席

近くに200系の2席タイプと0系の3席タイプが並んでいてシートの変遷を観ることが出来ます。グランクラスは格が違うので単純比較するのは妙な気はしますが、椅子だけでもかなりの進化を遂げたのがよく分かります。
こちらは現行のJR7社の駅長の制服コレクション

めっちゃマニアックな展示で面白いw こうして並ぶとディテールの違いが分かります。
ということで、予想以上に濃密な内容となっています。特に国鉄関連と寝台列車の展示が熱いw この先にも展示は続いていましたので、次回は残りの内周と、外周についてご紹介の予定です。
→ 後編はこちら
記事が参考になったらブログランキングをポチポチっとお願いします(><) これがモチベーションの源です。


更新情報や美術関連の小ネタをtwitterで呟いています。
更新通知用twitter
前回ご紹介した展示を観た後、同じ六本木ミッドタウンの周辺で毎年恒例のミッドタウンクリスマスのイルミネーションを観てきました。

公式サイト:
http://www.tokyo-midtown.com/jp/xmas/
期間:
2018/11/14(火)~12/25(水)
こちらのイルミネーションは毎年11月半ばからクリスマスまで行われているもので、ここ数年あまり変化は無いようですが、今年も近くに行ったついでに観てきました。例年通り写真と動画を使ってご紹介していこうと思います。
参考記事:
MIDTOWN CHRISTMAS 2009 (ミッドタウンクリスマス2009)
MIDTOWN CHRISTMAS 2010 (ミッドタウンクリスマス2010)
MIDTOWN CHRISTMAS 2011 (ミッドタウンクリスマス2011)
MIDTOWN CHRISTMAS 2012 (ミッドタウンクリスマス2012)
MIDTOWN CHRISTMAS 2017 (ミッドタウンクリスマス2017)
MIDTOWN CHRISTMAS 2018 (ミッドタウンクリスマス2018)
まずは今年のマップ

去年とほぼ同じですが、雪輪の飾りとインフィニティサンタという作品が増えていました。残念ながらインフィニティサンタ(ミラーハウスのサンタ)は1週間しか公開期間がなく、既に終了しています。
こちらはミッドタウンの正面あたり

今年も昨年同様に正面あたりのオブジェはありませんでした。もうやらなくなったのかも。
こちらはホワイトスノーシャワー

雪をイメージさせる飾り付けです。この下にはクリスマスマーケットも開催されていました。
こちらはサンタツリー

これも例年通りですが、今年は一部のサンタがお出かけ中ということでミッドタウンの各所に出没しているようでした。私は1つも見つけられませんでしたが…w
こちらは光の雪輪。

雪輪文様を1000枚重ねたインスタレーションで、滝のようにも観えます。
光の雪輪を真下から観るとこんな感じ

雪の結晶のように観えました。ここから観るのが一番綺麗かも。
再度、外に出てこちらはツリーイルミネーション

黄色く光っているので温かみが感じられます。ここも例年通り
こちらはスターライトロード

奥に観えているのはシャンパン・イルミネーションです。こちらは神秘的な光景。
スターライトロードは道の両脇が装飾されています

昨年もここから撮った覚えがw 見栄えのするポイントです。
そして今年もメインはスターライトガーデンとなります。

19万個のLEDで星の一生と宇宙の神秘を表しているようです。今年は奥の方にツリー状のものがありました。
正面から撮った動画
2分くらいで1周するので、割とテンポ良く観られました。昨年とほぼ同じかな。
先程の上の方から撮った動画
これが始まるとあっという間に年末になる風物詩みたいに思っています。今年も綺麗でした。
ということで、ほぼ去年と同じでしたがいくつか新しい変化もありました。六本木は美術館が多いのでクリスマスの時期はこちらを観ていくことが多いです。今年は残り2日となりましたが、気になる方は会社帰りなどに寄ってみるのもよろしいかと思います。

公式サイト:
http://www.tokyo-midtown.com/jp/xmas/
期間:
2018/11/14(火)~12/25(水)
こちらのイルミネーションは毎年11月半ばからクリスマスまで行われているもので、ここ数年あまり変化は無いようですが、今年も近くに行ったついでに観てきました。例年通り写真と動画を使ってご紹介していこうと思います。
参考記事:
MIDTOWN CHRISTMAS 2009 (ミッドタウンクリスマス2009)
MIDTOWN CHRISTMAS 2010 (ミッドタウンクリスマス2010)
MIDTOWN CHRISTMAS 2011 (ミッドタウンクリスマス2011)
MIDTOWN CHRISTMAS 2012 (ミッドタウンクリスマス2012)
MIDTOWN CHRISTMAS 2017 (ミッドタウンクリスマス2017)
MIDTOWN CHRISTMAS 2018 (ミッドタウンクリスマス2018)
まずは今年のマップ

去年とほぼ同じですが、雪輪の飾りとインフィニティサンタという作品が増えていました。残念ながらインフィニティサンタ(ミラーハウスのサンタ)は1週間しか公開期間がなく、既に終了しています。
こちらはミッドタウンの正面あたり

今年も昨年同様に正面あたりのオブジェはありませんでした。もうやらなくなったのかも。
こちらはホワイトスノーシャワー


雪をイメージさせる飾り付けです。この下にはクリスマスマーケットも開催されていました。
こちらはサンタツリー


これも例年通りですが、今年は一部のサンタがお出かけ中ということでミッドタウンの各所に出没しているようでした。私は1つも見つけられませんでしたが…w
こちらは光の雪輪。

雪輪文様を1000枚重ねたインスタレーションで、滝のようにも観えます。
光の雪輪を真下から観るとこんな感じ

雪の結晶のように観えました。ここから観るのが一番綺麗かも。
再度、外に出てこちらはツリーイルミネーション

黄色く光っているので温かみが感じられます。ここも例年通り
こちらはスターライトロード

奥に観えているのはシャンパン・イルミネーションです。こちらは神秘的な光景。
スターライトロードは道の両脇が装飾されています

昨年もここから撮った覚えがw 見栄えのするポイントです。
そして今年もメインはスターライトガーデンとなります。

19万個のLEDで星の一生と宇宙の神秘を表しているようです。今年は奥の方にツリー状のものがありました。
正面から撮った動画
2分くらいで1周するので、割とテンポ良く観られました。昨年とほぼ同じかな。
先程の上の方から撮った動画
これが始まるとあっという間に年末になる風物詩みたいに思っています。今年も綺麗でした。
ということで、ほぼ去年と同じでしたがいくつか新しい変化もありました。六本木は美術館が多いのでクリスマスの時期はこちらを観ていくことが多いです。今年は残り2日となりましたが、気になる方は会社帰りなどに寄ってみるのもよろしいかと思います。
記事が参考になったらブログランキングをポチポチっとお願いします(><) これがモチベーションの源です。


更新情報や美術関連の小ネタをtwitterで呟いています。
更新通知用twitter
今日も写真多めです。前回ご紹介した展示と同じ会場となりますが、後日にFUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)で角田明子写真展 『 サンタさんが いっぱい 』という展示を観てきました。この展示は撮影可能となっていましたので写真を使ってご紹介していこうと思います。

【展覧名】
世界のすてきなサンタクロースに会える!
FUJIFILM SQUARE 企画写真展
角田明子写真展 『 サンタさんが いっぱい 』
Merry Many Santa Clauses!
【公式サイト】
http://fujifilmsquare.jp/detail/19121302.html
【会場】FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)
【最寄】六本木駅/乃木坂駅
【会期】2019年12月13日(金)~2019年12月27日(金)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
0時間20分程度
【混み具合・混雑状況】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_③_4_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_③_4_5_満足
【感想】
空いていて快適に鑑賞することができました。
さて、この展示は「穏やかで優しい時間と希望の光」をテーマに広告や雑誌などさまざまな分野で活躍されている角田明子 氏によるサンタクロースをテーマにした展示です。角田明子 氏は世界のサンタクロースの撮影をライフワークにしているそうで、この展示でも色々なサンタ像を観ることができました。詳しくは写真と共にご紹介していこうと思います。
角田明子 「おうちのまとから」

こちらはデンマークのサンタさん。羽ペンで手紙を書いていてサンタのイメージ通りかな。サンタの活動を覗き見たような視点が面白い
角田明子 「おしゃべり」

こちらもデンマーク。2011年の夏の世界サンタクロース会議の様子らしく沢山のサンタさんたちが会議をしているようです。子供のサンタもいて楽しげな雰囲気となっていました。
角田明子 「バッケンゆうえんちのむかしのローラーコースター」

もはや帽子以外は普通のオッサンに見えるサンタw これがオフシーズンの姿かな? 豪快に笑っています。
角田明子 「サンタローラーコースター」

こちらはサンタだらけのローラーコースター。何の集団だかよく分からなくなってきたw 全力で楽しんでいますね。
角田明子 「ひろばでわになって」

こちらもデンマークのサンタ会議のようで、カナダやアメリカの国旗も観えています。賑やかで活気が感じられます。
角田明子 「キス」

老夫婦らしきサンタのキスシーンにほっこりします。背後の消防車がソリ代わりでしょうか。はしごの先にトナカイがついていて可愛いw
角田明子 「おかいもの」

ハリー・ポッターのワンシーンみたいな買い物風景。サンタって買い物するんですかね??
会場にはこんな感じで所狭しと写真が並んでいます。

総じて明るく楽しげで幸せそうな写真ばかりです。
角田明子 「サンタポスト」

ここに入れればプレゼントを配ってくれるのかな? 本当にサンタがいるようで子供には夢がありますね。
角田明子 「なかよしかぞく」

こちらはノルウェーの家族。寒そうだけど楽しげで良い笑顔。
角田明子 「プレゼントふくろなげ」

こちらもノルウェー。中央あたりでプレゼントの袋が中に舞ってます。割と雑な扱いw
角田明子 「サンタニッセ(ようせい)のおんなのこ」

可愛らしい女の子2人組。これもサンタの一種の格好なのかな? こちらも良い表情でクリスマスを楽しみにしている子供って感じですね。
角田明子 「さくせんかいぎ」

こちらはデンマークのサンタ。夏はビーチバレーしてるみたいですw 子供もこれを見ればサンタの存在をリアルに感じるかもw
角田明子 「すいえいびより」

こちらも夏のサンタたち。みんなで楽しんでる様子が可愛いw
角田明子 「エルサルバドルのサンタさん」

やけにフランクな雰囲気のサンタさん。南国から来ただけあってノリが良さそう
角田明子 「ドイツのサンタさんとデンマークのピエロさん」

ドイツのサンタさんはちょっと聖ニコラウスっぽさを漂わせています。ピエロは向こうではクリスマスに関係あるんでしょうか??
角田明子 「うみのなか」

躍動感のあるサンタさん。サンタってこういう明るいおじいちゃんのイメージありますねw
ということで、この時期にピッタリの内容となっていました。ユーモラスでどこか可愛らしいサンタクロースたちを観ていると癒やされました。ここは無料で観ることが出来ますので、クリスマスに六本木に行く機会があったら寄ってみるのも良いかと思います。

【展覧名】
世界のすてきなサンタクロースに会える!
FUJIFILM SQUARE 企画写真展
角田明子写真展 『 サンタさんが いっぱい 』
Merry Many Santa Clauses!
【公式サイト】
http://fujifilmsquare.jp/detail/19121302.html
【会場】FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)
【最寄】六本木駅/乃木坂駅
【会期】2019年12月13日(金)~2019年12月27日(金)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
0時間20分程度
【混み具合・混雑状況】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_③_4_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_③_4_5_満足
【感想】
空いていて快適に鑑賞することができました。
さて、この展示は「穏やかで優しい時間と希望の光」をテーマに広告や雑誌などさまざまな分野で活躍されている角田明子 氏によるサンタクロースをテーマにした展示です。角田明子 氏は世界のサンタクロースの撮影をライフワークにしているそうで、この展示でも色々なサンタ像を観ることができました。詳しくは写真と共にご紹介していこうと思います。
角田明子 「おうちのまとから」

こちらはデンマークのサンタさん。羽ペンで手紙を書いていてサンタのイメージ通りかな。サンタの活動を覗き見たような視点が面白い
角田明子 「おしゃべり」

こちらもデンマーク。2011年の夏の世界サンタクロース会議の様子らしく沢山のサンタさんたちが会議をしているようです。子供のサンタもいて楽しげな雰囲気となっていました。
角田明子 「バッケンゆうえんちのむかしのローラーコースター」

もはや帽子以外は普通のオッサンに見えるサンタw これがオフシーズンの姿かな? 豪快に笑っています。
角田明子 「サンタローラーコースター」

こちらはサンタだらけのローラーコースター。何の集団だかよく分からなくなってきたw 全力で楽しんでいますね。
角田明子 「ひろばでわになって」

こちらもデンマークのサンタ会議のようで、カナダやアメリカの国旗も観えています。賑やかで活気が感じられます。
角田明子 「キス」

老夫婦らしきサンタのキスシーンにほっこりします。背後の消防車がソリ代わりでしょうか。はしごの先にトナカイがついていて可愛いw
角田明子 「おかいもの」

ハリー・ポッターのワンシーンみたいな買い物風景。サンタって買い物するんですかね??
会場にはこんな感じで所狭しと写真が並んでいます。

総じて明るく楽しげで幸せそうな写真ばかりです。
角田明子 「サンタポスト」

ここに入れればプレゼントを配ってくれるのかな? 本当にサンタがいるようで子供には夢がありますね。
角田明子 「なかよしかぞく」

こちらはノルウェーの家族。寒そうだけど楽しげで良い笑顔。
角田明子 「プレゼントふくろなげ」

こちらもノルウェー。中央あたりでプレゼントの袋が中に舞ってます。割と雑な扱いw
角田明子 「サンタニッセ(ようせい)のおんなのこ」

可愛らしい女の子2人組。これもサンタの一種の格好なのかな? こちらも良い表情でクリスマスを楽しみにしている子供って感じですね。
角田明子 「さくせんかいぎ」

こちらはデンマークのサンタ。夏はビーチバレーしてるみたいですw 子供もこれを見ればサンタの存在をリアルに感じるかもw
角田明子 「すいえいびより」

こちらも夏のサンタたち。みんなで楽しんでる様子が可愛いw
角田明子 「エルサルバドルのサンタさん」

やけにフランクな雰囲気のサンタさん。南国から来ただけあってノリが良さそう
角田明子 「ドイツのサンタさんとデンマークのピエロさん」

ドイツのサンタさんはちょっと聖ニコラウスっぽさを漂わせています。ピエロは向こうではクリスマスに関係あるんでしょうか??
角田明子 「うみのなか」

躍動感のあるサンタさん。サンタってこういう明るいおじいちゃんのイメージありますねw
ということで、この時期にピッタリの内容となっていました。ユーモラスでどこか可愛らしいサンタクロースたちを観ていると癒やされました。ここは無料で観ることが出来ますので、クリスマスに六本木に行く機会があったら寄ってみるのも良いかと思います。
記事が参考になったらブログランキングをポチポチっとお願いします(><) これがモチベーションの源です。


更新情報や美術関連の小ネタをtwitterで呟いています。
更新通知用twitter
今日は写真多めです。先日ご紹介した国立新美術館の展示を観た際、近くのFUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)でアルバート・ワトソン写真展「Wild」という展示を観てきました。この展示は既に終了していますが、撮影可能となっていましたので写真を使ってご紹介していこうと思います。

【展覧名】
アルバート・ワトソン写真展「Wild」
【公式サイト】
http://fujifilmsquare.jp/detail/1911290123.html
【会場】FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)
【最寄】六本木駅/乃木坂駅
【会期】2019年11月29日(金)~12月12日(木)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
0時間30分程度
【混み具合・混雑状況】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_③_4_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
空いていて快適に鑑賞することができました。
さて、この展示はスコット生まれで 著名人のポートレートを数多くてがけて「最も影響を与えた写真家20人」の1人に選ばれたアルバート・ワトソン氏のミニ個展となります。 アルバート・ワトソン氏はVOGUE、ローリング・ストーンズ、ハーパース・バザーなどの著名誌の表紙を手掛ける一方で40年に渡りアートワークも手掛け 世界中の美術館やギャラリーでも個展を行っていたようで、グラミー賞をはじめ様々な受賞歴もあるようです。この展示ではその魅力の一端が分かる作品が並んでいましたので、詳しくは写真と共にご紹介していこうと思います。
アルバート・ワトソン 「羽根を纏う女」

こちらは「失われた日々」というシリーズの1枚。原初的な格好をしているけど、モードのようでもある雰囲気かな。確かにファッション誌のような写真に思えます。
アルバート・ワトソン 「青塗りの部族」

こちらも「失われた日々」シリーズの1枚。3万年前の地球を訪れるというファンタジーを題材にしていて、これもどこかの部族のような格好です。カラフルで現代アート的な要素を感じました。
アルバート・ワトソン 「坂本龍一」

こちらは1989年当時の坂本龍一氏のポートレート。アルバム「Beauty」で使うために依頼されたもので、どこか象徴主義を思わせるような精神性が感じられる作品となっていました。
アルバート・ワトソン 「ケランダ」

打って変わってこちらはスコットランドの風景写真。こんな光景があるのかと驚くような絶景です。切り立った崖と厚い雲が神々しい。撮影に際してロード・オブ・ザ・リングを読んだそうで、確かにそのイメージに近い光景に思えました。
アルバート・ワトソン 「アリニッシュ」

こちらもスコットランドの島を撮った作品。苔のようなものに覆われて、こちらも自然の雄大さを感じさせました
アルバート・ワトソン 「アバス・チェアイ/ヘビ使い」

こちらは蛇使いの写真。首に巻き付くヘビよりも むしろこの人の目がヘビのようで怖いw
アルバート・ワトソン 「仮面をかぶったサル-グラフィック」

何かサイバーパンク的な要素と原初的な要素があって言い知れぬ怖さがあります。サルに仮面をつけるという発想自体に驚きました。
アルバート・ワトソン 「銃を握るサル」

こちらも危うさを感じさせる一枚。特に解説はありませんでしたが、一種の皮肉や批判が込められているのかも??
アルバート・ワトソン 「カール・ルイス-虎」

こちらは1995年頃のカール・ルイスの写真。未だに語り継がれる陸上競技のレジェンドですが、咆哮するような表情に迫力があります。現役時代ではないと思うけど圧巻です。
アルバート・ワトソン 「ナイン・インチ・ネイルズ」

こちらは1994年のウッドストックでのNIN。雨の中、泥だらけのファンの群れに飛び込んで彼らも泥まみれになっています。このバンド、当時は本当にカッコ良かったです…。
アルバート・ワトソン 「ツタンカーメン王の手袋」

こちらはツタンカーメンの手袋。こんなものまで撮影していたんですね。流石にこれは博物的な写真に思えますが、歴史の重みを感じさせました。
アルバート・ワトソン 「椰子の木」

これは椰子の木の一部を拡大した写真。それぞれ赤・黄・青といった色調となっていて、本物以上に質感が豊かに表されているように思えました。
アルバート・ワトソン 「立石」

こちらはスコットランドのオークニー諸島の巨石。イギリスの巨石文化が持つミステリアスな魅力が詰まっているように思えます。堂々たる雰囲気で神秘性を湛えていました。
アルバート・ワトソン 「アルフレッド・ヒッチコック-コンタクト」

こちらはハーパース・バザーの表紙の為の写真で、有名な映画監督のヒッチコックを撮ったものです。ヒッチコックが鳥を持ってるというのも面白いですが、実はヒッチコックは料理人でもありこのガチョウのレシピも掲載されていたのだとか。ジョークかと思ったら雑誌の内容にもリンクしているとは驚きw
アルバート・ワトソン 「デビッド・ボウイ-Eye On You」

こちらは最近亡くなったデビッド・ボウイを撮った写真。奇抜な格好をする作風でしたが、これも中々シュール。こんな格好なのにキリッと真剣そのものの目つきが逆に可笑しいと言うか…w
アルバート・ワトソン 「マイク・タイソン」

こちらは1986年のマイク・タイソンを撮った写真。首が太すぎてくびれた部分が無い! パンチを喰らっても頑丈そうですね…。後ろ姿だけで強さが伺えます。
アルバート・ワトソン 「ヨウジヤマモトを着るレスリー・ウィナー」

何かの心霊写真かと思ったらファッションでしたw シュールな感じで一際異彩を放っていました。
アルバート・ワトソン 「ミック・ジャガー」

こちらは1992年の頃のミック・ジャガー。デジタル処理ではなく多重露光でヒョウとミック・ジャガーの顔を混ぜているようです。ダジャレみたいなテーマですが、これほど完成度の高い合成をカメラのみで出来たというのは本当に凄い。絵としても完璧な出来栄えですね。
ということで、ミニ個展でしたが多彩な作品を楽しむことができました。この展示は既に終了していますが、いずれまた何処かで個展が開かれたらじっくり観てみたい写真家でした。

【展覧名】
アルバート・ワトソン写真展「Wild」
【公式サイト】
http://fujifilmsquare.jp/detail/1911290123.html
【会場】FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)
【最寄】六本木駅/乃木坂駅
【会期】2019年11月29日(金)~12月12日(木)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
0時間30分程度
【混み具合・混雑状況】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_③_4_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
空いていて快適に鑑賞することができました。
さて、この展示はスコット生まれで 著名人のポートレートを数多くてがけて「最も影響を与えた写真家20人」の1人に選ばれたアルバート・ワトソン氏のミニ個展となります。 アルバート・ワトソン氏はVOGUE、ローリング・ストーンズ、ハーパース・バザーなどの著名誌の表紙を手掛ける一方で40年に渡りアートワークも手掛け 世界中の美術館やギャラリーでも個展を行っていたようで、グラミー賞をはじめ様々な受賞歴もあるようです。この展示ではその魅力の一端が分かる作品が並んでいましたので、詳しくは写真と共にご紹介していこうと思います。
アルバート・ワトソン 「羽根を纏う女」

こちらは「失われた日々」というシリーズの1枚。原初的な格好をしているけど、モードのようでもある雰囲気かな。確かにファッション誌のような写真に思えます。
アルバート・ワトソン 「青塗りの部族」

こちらも「失われた日々」シリーズの1枚。3万年前の地球を訪れるというファンタジーを題材にしていて、これもどこかの部族のような格好です。カラフルで現代アート的な要素を感じました。
アルバート・ワトソン 「坂本龍一」

こちらは1989年当時の坂本龍一氏のポートレート。アルバム「Beauty」で使うために依頼されたもので、どこか象徴主義を思わせるような精神性が感じられる作品となっていました。
アルバート・ワトソン 「ケランダ」

打って変わってこちらはスコットランドの風景写真。こんな光景があるのかと驚くような絶景です。切り立った崖と厚い雲が神々しい。撮影に際してロード・オブ・ザ・リングを読んだそうで、確かにそのイメージに近い光景に思えました。
アルバート・ワトソン 「アリニッシュ」

こちらもスコットランドの島を撮った作品。苔のようなものに覆われて、こちらも自然の雄大さを感じさせました
アルバート・ワトソン 「アバス・チェアイ/ヘビ使い」

こちらは蛇使いの写真。首に巻き付くヘビよりも むしろこの人の目がヘビのようで怖いw
アルバート・ワトソン 「仮面をかぶったサル-グラフィック」

何かサイバーパンク的な要素と原初的な要素があって言い知れぬ怖さがあります。サルに仮面をつけるという発想自体に驚きました。
アルバート・ワトソン 「銃を握るサル」

こちらも危うさを感じさせる一枚。特に解説はありませんでしたが、一種の皮肉や批判が込められているのかも??
アルバート・ワトソン 「カール・ルイス-虎」

こちらは1995年頃のカール・ルイスの写真。未だに語り継がれる陸上競技のレジェンドですが、咆哮するような表情に迫力があります。現役時代ではないと思うけど圧巻です。
アルバート・ワトソン 「ナイン・インチ・ネイルズ」

こちらは1994年のウッドストックでのNIN。雨の中、泥だらけのファンの群れに飛び込んで彼らも泥まみれになっています。このバンド、当時は本当にカッコ良かったです…。
アルバート・ワトソン 「ツタンカーメン王の手袋」

こちらはツタンカーメンの手袋。こんなものまで撮影していたんですね。流石にこれは博物的な写真に思えますが、歴史の重みを感じさせました。
アルバート・ワトソン 「椰子の木」

これは椰子の木の一部を拡大した写真。それぞれ赤・黄・青といった色調となっていて、本物以上に質感が豊かに表されているように思えました。
アルバート・ワトソン 「立石」

こちらはスコットランドのオークニー諸島の巨石。イギリスの巨石文化が持つミステリアスな魅力が詰まっているように思えます。堂々たる雰囲気で神秘性を湛えていました。
アルバート・ワトソン 「アルフレッド・ヒッチコック-コンタクト」

こちらはハーパース・バザーの表紙の為の写真で、有名な映画監督のヒッチコックを撮ったものです。ヒッチコックが鳥を持ってるというのも面白いですが、実はヒッチコックは料理人でもありこのガチョウのレシピも掲載されていたのだとか。ジョークかと思ったら雑誌の内容にもリンクしているとは驚きw
アルバート・ワトソン 「デビッド・ボウイ-Eye On You」

こちらは最近亡くなったデビッド・ボウイを撮った写真。奇抜な格好をする作風でしたが、これも中々シュール。こんな格好なのにキリッと真剣そのものの目つきが逆に可笑しいと言うか…w
アルバート・ワトソン 「マイク・タイソン」

こちらは1986年のマイク・タイソンを撮った写真。首が太すぎてくびれた部分が無い! パンチを喰らっても頑丈そうですね…。後ろ姿だけで強さが伺えます。
アルバート・ワトソン 「ヨウジヤマモトを着るレスリー・ウィナー」

何かの心霊写真かと思ったらファッションでしたw シュールな感じで一際異彩を放っていました。
アルバート・ワトソン 「ミック・ジャガー」

こちらは1992年の頃のミック・ジャガー。デジタル処理ではなく多重露光でヒョウとミック・ジャガーの顔を混ぜているようです。ダジャレみたいなテーマですが、これほど完成度の高い合成をカメラのみで出来たというのは本当に凄い。絵としても完璧な出来栄えですね。
ということで、ミニ個展でしたが多彩な作品を楽しむことができました。この展示は既に終了していますが、いずれまた何処かで個展が開かれたらじっくり観てみたい写真家でした。
記事が参考になったらブログランキングをポチポチっとお願いします(><) これがモチベーションの源です。


更新情報や美術関連の小ネタをtwitterで呟いています。
更新通知用twitter
プロフィール
Author:21世紀のxxx者
多分、年に70~100回くらい美術館に行ってると思うのでブログにしました。写真も趣味なのでアップしていきます。
関東の方には休日のガイドやデートスポット探し、関東以外の方には東京観光のサイトとしてご覧頂ければと思います。
画像を大きめにしているので、解像度は1280×1024以上が推奨です。
↓ブログランキングです。ぽちっと押して頂けると嬉しいです。
【トラックバック・リンク】
基本的にどちらも大歓迎です。アダルトサイト・商材紹介のみのサイトの方はご遠慮ください。
※TB・コメントは公序良俗を判断した上で断り無く削除することがあります。
※相互リンクに関しては一定以上のお付き合いの上で判断させて頂いております。
【記事・画像について】
当ブログコンテンツからの転載は一切お断り致します。(RSSは問題ありません)
更新情報や美術関連の小ネタをtwitterで呟いています。
更新通知用twitter
展覧スケジュール
検索フォーム
ブログ内検索です。
【○○美術館】 というように館名には【】をつけて検索するとみつかりやすいです。
全記事リスト
カテゴリ
リンク
このブログをリンクに追加する
日ごろ参考にしているブログです。こちらにも訪れてみてください。
<美術系サイト>
弐代目・青い日記帳
いづつやの文化記号
あるYoginiの日常
影とシルエットのアート
建築学科生のブログ
彫刻パラダイス
ギャラリークニャ
「 10秒美術館 」 ~元画商がほんのり捧げる3行コメント~
だまけん文化センター
横浜を好きになる100の方法
美術品オークション
<読者サイト>
アスカリーナのいちご日記
Gogorit Mogorit Diary
青い海(沖縄ブログ)
なつの天然生活
月の囁き
桜から四季の花まで、江戸東京散歩日記
うさみさんのお出かけメモ (u_u)
森の家ーイラストのある生活
Croquis
ラクダにひかれてダマスカス
<友人のサイト>
男性に着て欲しいメンズファッション集
Androidタブレット比較
キャンペーン情報をまとめるブログ
日ごろ参考にしているブログです。こちらにも訪れてみてください。
<美術系サイト>
弐代目・青い日記帳
いづつやの文化記号
あるYoginiの日常
影とシルエットのアート
建築学科生のブログ
彫刻パラダイス
ギャラリークニャ
「 10秒美術館 」 ~元画商がほんのり捧げる3行コメント~
だまけん文化センター
横浜を好きになる100の方法
美術品オークション
<読者サイト>
アスカリーナのいちご日記
Gogorit Mogorit Diary
青い海(沖縄ブログ)
なつの天然生活
月の囁き
桜から四季の花まで、江戸東京散歩日記
うさみさんのお出かけメモ (u_u)
森の家ーイラストのある生活
Croquis
ラクダにひかれてダマスカス
<友人のサイト>
男性に着て欲しいメンズファッション集
Androidタブレット比較
キャンペーン情報をまとめるブログ
最新記事
-
展覧会年間スケジュール (1都3県) 【2023年10月号】 (10/02)
-
最近観た展示 (202305) (08/27)
-
展覧会年間スケジュール (1都3県) 【2023年07月号】 (07/07)
-
最近観た展示 (202304) (06/18)
-
最近観た展示 (202303) (05/26)
-
展覧会年間スケジュール (1都3県) 【2023年04月号】 (04/01)
-
最近観た展示 (202302) (03/10)
-
最近観た展示 (202301) (02/10)
-
展覧会年間スケジュール (1都3県) 【2023年01月号】 (01/01)
-
2022年の振り返り (12/31)
-
最近観た展示 (202212) (12/30)
-
最近観た展示 (202211) (12/29)
-
最近観た展示 (202210) (11/11)
-
最近観た展示 (202209) (10/07)
-
展覧会年間スケジュール (1都3県) 【2022年10月号】 (10/02)
-
最近観た展示 (202208) (08/30)
-
最近観た展示 (202206~07) (07/28)
-
展覧会年間スケジュール (1都3県) 【2022年07月号】 (07/07)
-
映画「トップガン マーヴェリック」4DX SCREEN吹替版 (ややネタバレあり) (06/21)
-
映画「シン・ウルトラマン」(ややネタバレあり) (06/20)
-
メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年 (感想後編)【国立新美術館】 (06/12)
-
メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年 (感想前編)【国立新美術館】 (06/06)
-
ダミアン・ハースト 桜 【国立新美術館】 (05/23)
-
最後の印象派、二大巨匠 シダネルとマルタン展 【SOMPO美術館】 (05/16)
-
最近観た展示 (05/09)
-
ミロ展-日本を夢みて (感想後編)【Bunkamura ザ・ミュージアム】 (04/25)
-
ミロ展-日本を夢みて (感想前編)【Bunkamura ザ・ミュージアム】 (04/20)
-
奇想のモード 装うことへの狂気、またはシュルレアリスム 【東京都庭園美術館】 (04/11)
-
展覧会年間スケジュール (1都3県) 【2022年04月号】 (04/01)
-
【密蔵院】の安行寒桜の写真 (03/27)
-
グランマ・モーゼス展 素敵な100年人生【世田谷美術館】 (03/22)
-
大・タイガー立石展 世界を描きつくせ!【うらわ美術館】 (03/14)
-
大・タイガー立石展 世界を描きつくせ! 【埼玉県立近代美術館】 (03/07)
-
もうすぐ再開予定 (02/28)
-
2021 MOMASコレクション 第3期 【埼玉県立近代美術館】 (01/21)
-
鎌倉の写真 (2021年11月) (01/18)
-
没後70年 吉田博展 【川越市立美術館】 (01/16)
-
今後の更新について (01/14)
-
【山崎美術館】の案内 (2021年11月) (01/11)
-
保岡勝也 「旧山崎家別邸」 (01/09)
-
映画「劇場版 呪術廻戦 0」(ややネタバレあり) (01/07)
-
TERUHISA KITAHARA 鉄道コレクション展 【京橋エドグランタウンミュージアム】 (01/05)
-
展覧会年間スケジュール (1都3県) 【2022年01月号】 (01/01)
-
2021年の振り返り (12/31)
-
ヘラルボニー/ゼロからはじまる 【BAG-Brillia Art Gallery】 (12/29)
-
映画「キングスマン:ファースト・エージェント」(ややネタバレあり) (12/27)
-
横溝美由紀「Landscape やわらかな地平のその先に」 【ポーラミュージアム アネックス POLA MUSEUM ANNEX】 (12/26)
-
第15回 shiseido art egg 【資生堂ギャラリー】 (12/23)
-
映画「マトリックス レザレクションズ」(ややネタバレあり) (12/21)
-
ブダペスト国立工芸美術館名品展 ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ 【パナソニック汐留美術館】 (12/19)
最新コメント
- 21世紀のxxx者:イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜 ― モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン (感想後編)【三菱一号館美術館】 (12/09)
- ゆーき:イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜 ― モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン (感想後編)【三菱一号館美術館】 (12/09)
- 21世紀のxxx者:奇蹟の芸術都市バルセロナ (感想前編)【東京ステーションギャラリー】 (01/03)
- うさぴょん:キヨノサチコ絵本原画の世界 みんな大好き!ノンタン展 【松屋銀座】 (03/21)
- 21世紀のxxx者:川豊 【成田界隈のお店】 (03/04)
- 21世紀のxxx者:劇団四季 「MAMMA MIA!(マンマ・ミーア!)」 (03/04)
- 萌音:川豊 【成田界隈のお店】 (03/03)
最新トラックバック
月別アーカイブ
- 2023/10 (1)
- 2023/08 (1)
- 2023/07 (1)
- 2023/06 (1)
- 2023/05 (1)
- 2023/04 (1)
- 2023/03 (1)
- 2023/02 (1)
- 2023/01 (1)
- 2022/12 (3)
- 2022/11 (1)
- 2022/10 (2)
- 2022/08 (1)
- 2022/07 (2)
- 2022/06 (4)
- 2022/05 (3)
- 2022/04 (4)
- 2022/03 (4)
- 2022/02 (1)
- 2022/01 (9)
- 2021/12 (12)
- 2021/11 (14)
- 2021/10 (10)
- 2021/09 (6)
- 2021/08 (9)
- 2021/07 (10)
- 2021/06 (9)
- 2021/05 (11)
- 2021/04 (12)
- 2021/03 (12)
- 2021/02 (13)
- 2021/01 (13)
- 2020/12 (13)
- 2020/11 (14)
- 2020/10 (14)
- 2020/09 (14)
- 2020/08 (15)
- 2020/07 (14)
- 2020/06 (15)
- 2020/05 (15)
- 2020/04 (16)
- 2020/03 (24)
- 2020/02 (26)
- 2020/01 (28)
- 2019/12 (28)
- 2019/11 (26)
- 2019/10 (28)
- 2019/09 (28)
- 2019/08 (28)
- 2019/07 (28)
- 2019/06 (28)
- 2019/05 (28)
- 2019/04 (28)
- 2019/03 (28)
- 2019/02 (26)
- 2019/01 (29)
- 2018/12 (29)
- 2018/11 (28)
- 2018/10 (29)
- 2018/09 (27)
- 2018/08 (29)
- 2018/07 (29)
- 2018/06 (28)
- 2018/05 (29)
- 2018/04 (28)
- 2018/03 (29)
- 2018/02 (26)
- 2018/01 (28)
- 2017/12 (30)
- 2017/11 (28)
- 2017/10 (30)
- 2017/09 (27)
- 2017/08 (26)
- 2017/07 (25)
- 2017/06 (9)
- 2017/05 (18)
- 2015/04 (1)
- 2014/12 (1)
- 2014/10 (1)
- 2014/09 (1)
- 2014/08 (1)
- 2014/07 (1)
- 2014/06 (1)
- 2014/05 (1)
- 2014/04 (6)
- 2014/03 (12)
- 2014/02 (11)
- 2014/01 (16)
- 2013/12 (15)
- 2013/11 (17)
- 2013/10 (22)
- 2013/09 (23)
- 2013/08 (22)
- 2013/07 (24)
- 2013/06 (20)
- 2013/05 (25)
- 2013/04 (23)
- 2013/03 (24)
- 2013/02 (23)
- 2013/01 (27)
- 2012/12 (24)
- 2012/11 (27)
- 2012/10 (28)
- 2012/09 (27)
- 2012/08 (28)
- 2012/07 (28)
- 2012/06 (27)
- 2012/05 (22)
- 2012/04 (18)
- 2012/03 (28)
- 2012/02 (26)
- 2012/01 (28)
- 2011/12 (28)
- 2011/11 (27)
- 2011/10 (28)
- 2011/09 (27)
- 2011/08 (27)
- 2011/07 (28)
- 2011/06 (27)
- 2011/05 (28)
- 2011/04 (27)
- 2011/03 (23)
- 2011/02 (26)
- 2011/01 (28)
- 2010/12 (28)
- 2010/11 (28)
- 2010/10 (29)
- 2010/09 (27)
- 2010/08 (29)
- 2010/07 (28)
- 2010/06 (28)
- 2010/05 (27)
- 2010/04 (27)
- 2010/03 (31)
- 2010/02 (27)
- 2010/01 (29)
- 2009/12 (29)
- 2009/11 (28)
- 2009/10 (24)
- 2009/09 (25)
- 2009/08 (27)
- 2009/07 (23)
- 2009/06 (20)
- 2009/05 (29)
- 2009/04 (30)
- 2009/03 (14)
- 2009/02 (5)
- 2009/01 (2)
- 2008/11 (1)
メディア掲載
記事の共有
この記事をツイートする
ツイート
広告
美術鑑賞のお供
細かい美術品を見るのに非常に重宝しています。
愛機紹介
このブログの写真を撮ってます。上は気合入れてる時のカメラ、下は普段使いのカメラです。
RSSリンクの表示
QRコード

アクセスランキング
twitter
メールフォーム
※できるだけコメント欄にお願い致します。(管理人だけに表示機能を活用ください) メールは法人の方で、会社・部署・ドメインなどを確認できる場合のみ返信致します。