Archive | 2020年03月
今日は表参道から南青山(3~6丁目付近)の美術館巡りについてのご紹介です。
ご紹介するのはこちらの地図の
でポイントした2箇所となります。この周辺には私が訪れたことの無い
でポイントした3つの美術館もあります。また、合わせて
で示した周辺で見どころになりそうな場所についてもご紹介していきます。
この辺に行く際には<根津美術館>を中心にルートを組みます。先日ご紹介した山種美術館と合わせることも多いですが、カフェがてらに<岡本太郎記念館>に行くこともあります。さらに後日ご紹介予定の神宮前方面に抜けたり、乃木坂方面に向かうこともあり、近接したエリアと組み合わせるのにも便利です。また、この辺りには秋山庄太郎写真芸術館、紅ミュージアム、青山中川美術館(予約制)など小規模な美術館もあり特定の内容にフォーカスした展示を行っているようです。有名芸術家のアトリエや企業のメセナなどもある文化的なエリアとなっています。
今日はまず根津美術館からご紹介
<根津美術館>

【公式サイト】
http://www.nezu-muse.or.jp/
【鑑賞時間目安】
2時間00分程度
【過去の展示】
記事一覧はこちら
【企画展・常設】
企画展・常設ともあり
【併設のカフェ】
あり
【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
記事一覧はこちら
【ミュージアムショップ】
あり
【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
不参加
【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
基本的に不可。庭園部分はルールを守れば可能
【特徴】
こちらは日本や東洋の古美術品を中心とした美術館で、国宝7件、重要文化財87件、重要美術品94件という非常に立派なコレクションを持っています。1階が季節ごとの展示となっていて、傾向としては茶の湯、陶芸、仏教に関するコレクション展示と、他の美術館からも出品される特別展が開催されることがあり、特別展の時の方が豪華な内容のことが多いかな。中でも毎年4月中旬から5月上旬頃に行われる琳派の展示が人気で多くの人で賑わいます。(この時期には庭園の燕子花も見頃を迎えるので、1年のうちでも最もオススメのタイミングです。)一方、2階の常設では中国の青銅器、日本の茶道具、季節展示に合わせた古美術品といった感じで3つの部屋に分かれています。それぞれ点数はそれほど多くはないですが、貴重な品々ばかりで繊細な細工などを観ることができます。割とミュージアムスコープが活躍する美術館かもw
この美術館にはもう1つ大きな目玉があり、それは広大な庭園です。斜面になっていて各所に茶室や池などが設けられ、四季折々の花を楽しむことができます。
こちらは桜の季節の様子

桜はそれほど多くないので名所という程ではないですが、目を楽しませてくれます。
こちらはゴールデンウィークの頃の燕子花の様子

前述の通り、この時期には毎年恒例の琳派の展示が行われ、尾形光琳の「燕子花図屏風」が出品される(年によって変わる場合もあるかもしれないので要確認)のですが、それに因んで大量の燕子花が植えられていて、こんな感じで華やいだ光景となります。
燕子花のアップ

例年、タイミングとしてはゴールデンウィークくらいが見頃ですが、年によって前後します。公式サイトで咲き具合をアナウンスしているので、観に行く際はチェックすることをオススメします。
さらに晩秋には紅葉が鮮やかに色づきます。

東京の真ん中とは思えない深山幽谷の趣が漂い、庭を散策するだけでも満足度がかなり高めです。
さらにこの美術館の併設カフェ・レストランは美味しくて人気です。カウンター席からは庭を観ることもできるので、紅葉の時期などは非常に贅沢な気分になれます。
と、美術品だけでなく庭もカフェも素晴らしいという素晴らしい美術館です。近年は外国人観光客も増えていて、日本的な美しさを再発見できる場所ではないかと思います。
続いては根津美術館から徒歩5分程度の所にある岡本太郎記念館についてです。
<岡本太郎記念館>

【公式サイト】
http://www.taro-okamoto.or.jp/
【鑑賞時間目安】
1時間00分程度
【過去の展示】
記事一覧はこちら
【企画展・常設】
企画展・常設ともにあり
【併設のカフェ】
あり
【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
記事一覧はこちら
【ミュージアムショップ】
あり
【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
不参加
【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
概ねルールを守れば可能
【特徴】
こちらは現代アーティストの岡本太郎が住んでいたアトリエ兼住居で、ル・コルビュジェの弟子の坂倉準三が設計した建物となっています。1階は当時のアトリエ様子がそのまま残っているような感じで、2階は小規模な展示を行っています。展示の傾向としては大半は岡本太郎についてのものですが、他のアーティストの展示も行われることがあります。個人の邸宅としては広いものの それほど時間もかからず観ることができるかな。しかし岡本太郎の人となりや制作の様子が伝わってくるような空間となっているので、見どころは多いと思います。
また、庭には岡本太郎の作品が配置されていて、展覧会で観るよりも生き生きとした展示方法となっています。

植物などと一体化した光景はここでしか見られないと思います。何だか楽しげでしょ?w
さらに、ここには魅力的な併設のカフェがあり 割とこれを目当てに行ってます。 前述の庭に面したテラス席もあって、晴れた日には清々しい気分になれると思います。
と、ここは小規模でも楽しめる要素が満載となっています。特に岡本太郎が好きな方は是非訪れて欲しい記念館です。
この辺には他に
でポイントした3つの美術館もあります。
まず根津美術館の北にある秋山庄太郎写真芸術館は、その名の通り写真家の秋山庄太郎に関する展示や、フォトコンテストの入賞展などを行っているようです。(むしろいつもフォトコンテストの展示をやっている気がします) ちょっと分かりづらい所にあって私も入ったことはないですが、コンテストに出すような方には興味深いのではないでしょうか。
また、根津美術館の南側にある紅ミュージアムは化粧品の紅と紅屋の歴史をテーマにした博物館となっています。小町紅を塗る体験できたりするようで、ミュージアムショップで紅も売っているようです。ここは無料なのでそのうち寄ってみようかと思います。
もう1箇所の青山中川美術館は表参道駅の近くにあり、ここは個人の邸宅で完全予約制のようです。週に1度 何組かしか訪れることができないようで思いつきで訪れることはできません。セーヴルやマイセンといった欧州磁器のコレクションを見せてもらえるようで、説明もしてくれるようです。ちょっとハードルが高いので訪れたことはありませんが、もしご興味ある方はまずは予約からですね。
そしてこの近辺で見どころになりそうなスポットとして
で示したブルーノート東京があります。

ここはジャズクラブで、食事を摂りながらコンサートを楽しむことができます。それほど広くないので間近で観られる上、食事も美味しいので大人デートにぴったりです。根津美術館のすぐ近くなので、合わせて訪れると一層楽しいコースだと思います。
参考記事:ブルーノート東京(Blue Note Tokyo) 【南青山界隈のお店】
ということで、この辺は根津美術館を中心に個性的なスポットが並んでいます。最強の組み合わせとしてはゴールデンウィーク辺りで岡本太郎→根津美術館→ブルーノートのコースかなw 美術品以外も楽しみの多いエリアです。
ご紹介するのはこちらの地図の



この辺に行く際には<根津美術館>を中心にルートを組みます。先日ご紹介した山種美術館と合わせることも多いですが、カフェがてらに<岡本太郎記念館>に行くこともあります。さらに後日ご紹介予定の神宮前方面に抜けたり、乃木坂方面に向かうこともあり、近接したエリアと組み合わせるのにも便利です。また、この辺りには秋山庄太郎写真芸術館、紅ミュージアム、青山中川美術館(予約制)など小規模な美術館もあり特定の内容にフォーカスした展示を行っているようです。有名芸術家のアトリエや企業のメセナなどもある文化的なエリアとなっています。
今日はまず根津美術館からご紹介
<根津美術館>

【公式サイト】
http://www.nezu-muse.or.jp/
【鑑賞時間目安】
2時間00分程度
【過去の展示】
記事一覧はこちら
【企画展・常設】
企画展・常設ともあり
【併設のカフェ】
あり
【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
記事一覧はこちら
【ミュージアムショップ】
あり
【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
不参加
【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
基本的に不可。庭園部分はルールを守れば可能
【特徴】
こちらは日本や東洋の古美術品を中心とした美術館で、国宝7件、重要文化財87件、重要美術品94件という非常に立派なコレクションを持っています。1階が季節ごとの展示となっていて、傾向としては茶の湯、陶芸、仏教に関するコレクション展示と、他の美術館からも出品される特別展が開催されることがあり、特別展の時の方が豪華な内容のことが多いかな。中でも毎年4月中旬から5月上旬頃に行われる琳派の展示が人気で多くの人で賑わいます。(この時期には庭園の燕子花も見頃を迎えるので、1年のうちでも最もオススメのタイミングです。)一方、2階の常設では中国の青銅器、日本の茶道具、季節展示に合わせた古美術品といった感じで3つの部屋に分かれています。それぞれ点数はそれほど多くはないですが、貴重な品々ばかりで繊細な細工などを観ることができます。割とミュージアムスコープが活躍する美術館かもw
この美術館にはもう1つ大きな目玉があり、それは広大な庭園です。斜面になっていて各所に茶室や池などが設けられ、四季折々の花を楽しむことができます。
こちらは桜の季節の様子

桜はそれほど多くないので名所という程ではないですが、目を楽しませてくれます。
こちらはゴールデンウィークの頃の燕子花の様子

前述の通り、この時期には毎年恒例の琳派の展示が行われ、尾形光琳の「燕子花図屏風」が出品される(年によって変わる場合もあるかもしれないので要確認)のですが、それに因んで大量の燕子花が植えられていて、こんな感じで華やいだ光景となります。
燕子花のアップ

例年、タイミングとしてはゴールデンウィークくらいが見頃ですが、年によって前後します。公式サイトで咲き具合をアナウンスしているので、観に行く際はチェックすることをオススメします。
さらに晩秋には紅葉が鮮やかに色づきます。

東京の真ん中とは思えない深山幽谷の趣が漂い、庭を散策するだけでも満足度がかなり高めです。
さらにこの美術館の併設カフェ・レストランは美味しくて人気です。カウンター席からは庭を観ることもできるので、紅葉の時期などは非常に贅沢な気分になれます。
と、美術品だけでなく庭もカフェも素晴らしいという素晴らしい美術館です。近年は外国人観光客も増えていて、日本的な美しさを再発見できる場所ではないかと思います。
続いては根津美術館から徒歩5分程度の所にある岡本太郎記念館についてです。
<岡本太郎記念館>

【公式サイト】
http://www.taro-okamoto.or.jp/
【鑑賞時間目安】
1時間00分程度
【過去の展示】
記事一覧はこちら
【企画展・常設】
企画展・常設ともにあり
【併設のカフェ】
あり
【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
記事一覧はこちら
【ミュージアムショップ】
あり
【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
不参加
【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
概ねルールを守れば可能
【特徴】
こちらは現代アーティストの岡本太郎が住んでいたアトリエ兼住居で、ル・コルビュジェの弟子の坂倉準三が設計した建物となっています。1階は当時のアトリエ様子がそのまま残っているような感じで、2階は小規模な展示を行っています。展示の傾向としては大半は岡本太郎についてのものですが、他のアーティストの展示も行われることがあります。個人の邸宅としては広いものの それほど時間もかからず観ることができるかな。しかし岡本太郎の人となりや制作の様子が伝わってくるような空間となっているので、見どころは多いと思います。
また、庭には岡本太郎の作品が配置されていて、展覧会で観るよりも生き生きとした展示方法となっています。

植物などと一体化した光景はここでしか見られないと思います。何だか楽しげでしょ?w
さらに、ここには魅力的な併設のカフェがあり 割とこれを目当てに行ってます。 前述の庭に面したテラス席もあって、晴れた日には清々しい気分になれると思います。
と、ここは小規模でも楽しめる要素が満載となっています。特に岡本太郎が好きな方は是非訪れて欲しい記念館です。
この辺には他に

まず根津美術館の北にある秋山庄太郎写真芸術館は、その名の通り写真家の秋山庄太郎に関する展示や、フォトコンテストの入賞展などを行っているようです。(むしろいつもフォトコンテストの展示をやっている気がします) ちょっと分かりづらい所にあって私も入ったことはないですが、コンテストに出すような方には興味深いのではないでしょうか。
また、根津美術館の南側にある紅ミュージアムは化粧品の紅と紅屋の歴史をテーマにした博物館となっています。小町紅を塗る体験できたりするようで、ミュージアムショップで紅も売っているようです。ここは無料なのでそのうち寄ってみようかと思います。
もう1箇所の青山中川美術館は表参道駅の近くにあり、ここは個人の邸宅で完全予約制のようです。週に1度 何組かしか訪れることができないようで思いつきで訪れることはできません。セーヴルやマイセンといった欧州磁器のコレクションを見せてもらえるようで、説明もしてくれるようです。ちょっとハードルが高いので訪れたことはありませんが、もしご興味ある方はまずは予約からですね。
そしてこの近辺で見どころになりそうなスポットとして


ここはジャズクラブで、食事を摂りながらコンサートを楽しむことができます。それほど広くないので間近で観られる上、食事も美味しいので大人デートにぴったりです。根津美術館のすぐ近くなので、合わせて訪れると一層楽しいコースだと思います。
参考記事:ブルーノート東京(Blue Note Tokyo) 【南青山界隈のお店】
ということで、この辺は根津美術館を中心に個性的なスポットが並んでいます。最強の組み合わせとしてはゴールデンウィーク辺りで岡本太郎→根津美術館→ブルーノートのコースかなw 美術品以外も楽しみの多いエリアです。
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今日は渋谷~神泉周辺の美術館巡りについてのご紹介です。渋谷は神泉駅周辺に見どころが点在しています。
今日ご紹介するのはこちらの地図の
でポイントした3箇所となります。合わせて
で示した周辺で見どころになりそうな場所についてもご紹介していきます。
この辺で最も有名で大きな展示が開催されるのは渋谷東急本店にある<Bunkamura ザ・ミュージアム>です。bunkamuraは美術館だけでなく、音楽のオーチャードホール、演劇のシアターコクーン、映画館のル・シネマもある一大文化施設となっています。また、bunkamuraから北西方向に歩いて5分くらいの所には<戸栗美術館>があり、南西方向に10分くらいの所には<渋谷区立松濤美術館>があって、いずれも静かな住宅街の中で個性的な展示を行っています。渋谷区立松濤美術館の近くには鍋島松濤公園があり、その畔にはギャラリーTOMもあります
この辺を訪れる際はbunkamuraを軸にして、戸栗美術館か松濤美術館、もしくはル・シネマで映画を観るという流れが多いかな。bunkamuraから松濤美術館にかけては良いカフェも多く、歩いていて楽しいエリアです。
<Bunkamura ザ・ミュージアム>

【公式サイト】
https://www.bunkamura.co.jp/museum/index.html
【鑑賞時間目安】
1時間30分程度
【過去の展示】
記事一覧はこちら
【企画展・常設】
企画展・常設ともにあり(常設は2~3点程度)
【併設のカフェ】
同じ建物内にあり
【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
記事一覧はこちら
【ミュージアムショップ】
あり チケットが無いと入れない場所です。
【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
不参加
【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
展示による
【特徴】
こちらは東京の中でも特に重要な展示を行う美術館で、その内容は多岐に渡ります。一時期は現代アートの割合が増えた時期もあったけど、最近はまた伝統的な美術の割合が上がったように思います。強いて言えばロシア美術やシュルレアリスム辺りの潮流の展示が他の大手より多いかな。会場は地下にあり1~2時間で観られるのですが休憩できる所があまり無いので混雑時は結構大変です。また、携帯の電波が届きづらいので、お連れさんとはぐれた時にはミュージアムショップなどで待ち合わせると良いかもしれません。ミュージアムショップは充実していて、開催中の展示の品と共に各種アートグッズなども取り揃えています。ついでに向かいにある本屋さん(ナディッフモダン)も美術書の揃えが良いので、合わせて訪れるのも楽しいです。また、併設カフェという位置づけではないかもしれませんが、隣接してドゥマゴパリというパリのカフェの支店があり、優雅な時間が過ごせる空間となっています。この辺りも含めて非常に魅力的な美術館です。
さらに冒頭にも書いたように このbunkamuraは美術館だけでなく音楽のオーチャードホール、演劇のシアターコクーン、映画館のル・シネマもあって、いずれも高いクオリティの施設となっています。(私はしばらくオーチャードホールには行ってませんが、ル・シネマはたまに行っています。シアターコクーンは行ったことはありません) ル・シネマでは他の映画館ではやらないような芸術関連の作品を上映することが多く、美術展に連動した作品をやる時もあるので美術ファンにも要チェックだと思います。
参考記事:bunkamuraル・シネマで観た映画
ということで、bunkamuraは東京を代表する美術館の1つであるのは間違いないと思います。
続いてはbunkamuraから徒歩5分程度の所にある戸栗美術館についてです。
<戸栗美術館>

【公式サイト】
http://www.toguri-museum.or.jp/
【鑑賞時間目安】
1時間00分程度
【過去の展示】
記事一覧はこちら
【企画展・常設】
企画展・常設ともにあり
【併設のカフェ】
給茶コーナーで飲み物の販売あり。ラウンジで休める
【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
記事一覧はこちら
【ミュージアムショップ】
あり
【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
2020年参加 恐らく入館できる券種
【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
一部可能
【特徴】
こちらは陶磁器専門の美術館で、特に伊万里と鍋島をテーマにした展示が多いように思えます。この辺りには旧鍋島藩屋敷跡があったので それに因んでいるものと思われますが肥前磁器の他に中国・朝鮮などの品もあり、7000点ものコレクションを有しているようです。展示室は主に2階で、特別展示の部屋はそれほど広くはありません。しかし、専門性の高い内容となっているので陶器が好きな方には特に面白いと思います。また、常設では釉薬の違いや文様を比べるような展示となっていて特に鍋島焼の名品が目を引きます。ウィットに富んでいて気品がある鍋島焼をいつでも見られるというのは贅沢な話です。
ミュージアムショップは入口付近にあり、たまに展示中の作家の器も店頭に並ぶこともあるようです。お値段はそれなりにしますが、他にはない魅力的な器が見つかるかもしれません。さらに、1階には広いラウンジがあり、庭を眺めながらゆっくり寛ぐことができます。過去の展示のパネルとかもあるので、カフェよりもお得な気がします。ここは ぐるっとパスで入場することもできるので、色々と凄い美術館なのですが、場所が分かりづらいのが難点w この分かりづらさがいつも静かな要因な気がしますが、bunkamuraから近いので是非ハシゴして欲しい美術館です。
続いては松濤美術館です。
<渋谷区立松濤美術館>

【公式サイト】
https://shoto-museum.jp/
【鑑賞時間目安】
1時間30分程度
【過去の展示】
記事一覧はこちら
【企画展・常設】
企画展のみ
【併設のカフェ】
なし
【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
記事一覧はこちら
【ミュージアムショップ】
あり
【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
2020年参加 恐らく入館できる券種
【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
展示による
【特徴】
こちらは渋谷区の美術館で、美術展の他に渋谷区関連の展覧会も開催されています。まず最初に目に入るのが建物自体の威風堂々たる姿で、これは白井晟一による設計となっています。地上2階・地下2階となっていて、特別展は大体2階と地下で行われています。展示の傾向としては他の地区の美術館との巡回展をよくやっているように思います。その為、大きな美術館では行われないような個性派やユニークな視点の展示が行われることがあり、美術ファンの注目を集めることも多々あります。独特の雰囲気と静けさのある美術館なので、そういった展示とよく合っているかも。神泉駅からもやや離れていて場所が分かりづらいのが難点ですが、どのような展示を行うのか常にチェックしておきたい美術館です。
また、松濤美術館の近くには鍋島松濤公園があり、その畔にはギャラリーTOMもあります(こちらは中に入ったことはありません) 鍋島松濤公園は紀伊徳川家の下屋敷だったところを鍋島家が払い下げを受けて茶園を開いた場所で、「松濤」というのは そこで売っていたお茶の銘柄だったようです。池と風車があり さらに桜の名所となっているので春は特に風情のある景色となります。今年はコロナウィルスの影響でお花見は自粛要請されていますが、来年以降のお花見スポットとして認識しておくと良いかもしれません。

なお、この他に渋谷駅の近くには古代エジプト美術館(こちらも行ったことがありません)や、東口のヒカリエの中にもギャラリーもあります。以前はたばこと塩の博物館も渋谷にあったものの現在は墨田に移動しているなど 新陳代謝のある街です。新しい建物がどんどん建っているので今後もアートスポットは増えるかもしれませんが、逆に1駅隣の神泉辺りは時代の流れを感じないというのが不思議なものですw 慌ただしいようで変わらないものもある、渋谷・神泉はそんなエリアです。
今日ご紹介するのはこちらの地図の


この辺で最も有名で大きな展示が開催されるのは渋谷東急本店にある<Bunkamura ザ・ミュージアム>です。bunkamuraは美術館だけでなく、音楽のオーチャードホール、演劇のシアターコクーン、映画館のル・シネマもある一大文化施設となっています。また、bunkamuraから北西方向に歩いて5分くらいの所には<戸栗美術館>があり、南西方向に10分くらいの所には<渋谷区立松濤美術館>があって、いずれも静かな住宅街の中で個性的な展示を行っています。渋谷区立松濤美術館の近くには鍋島松濤公園があり、その畔にはギャラリーTOMもあります
この辺を訪れる際はbunkamuraを軸にして、戸栗美術館か松濤美術館、もしくはル・シネマで映画を観るという流れが多いかな。bunkamuraから松濤美術館にかけては良いカフェも多く、歩いていて楽しいエリアです。
<Bunkamura ザ・ミュージアム>

【公式サイト】
https://www.bunkamura.co.jp/museum/index.html
【鑑賞時間目安】
1時間30分程度
【過去の展示】
記事一覧はこちら
【企画展・常設】
企画展・常設ともにあり(常設は2~3点程度)
【併設のカフェ】
同じ建物内にあり
【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
記事一覧はこちら
【ミュージアムショップ】
あり チケットが無いと入れない場所です。
【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
不参加
【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
展示による
【特徴】
こちらは東京の中でも特に重要な展示を行う美術館で、その内容は多岐に渡ります。一時期は現代アートの割合が増えた時期もあったけど、最近はまた伝統的な美術の割合が上がったように思います。強いて言えばロシア美術やシュルレアリスム辺りの潮流の展示が他の大手より多いかな。会場は地下にあり1~2時間で観られるのですが休憩できる所があまり無いので混雑時は結構大変です。また、携帯の電波が届きづらいので、お連れさんとはぐれた時にはミュージアムショップなどで待ち合わせると良いかもしれません。ミュージアムショップは充実していて、開催中の展示の品と共に各種アートグッズなども取り揃えています。ついでに向かいにある本屋さん(ナディッフモダン)も美術書の揃えが良いので、合わせて訪れるのも楽しいです。また、併設カフェという位置づけではないかもしれませんが、隣接してドゥマゴパリというパリのカフェの支店があり、優雅な時間が過ごせる空間となっています。この辺りも含めて非常に魅力的な美術館です。
さらに冒頭にも書いたように このbunkamuraは美術館だけでなく音楽のオーチャードホール、演劇のシアターコクーン、映画館のル・シネマもあって、いずれも高いクオリティの施設となっています。(私はしばらくオーチャードホールには行ってませんが、ル・シネマはたまに行っています。シアターコクーンは行ったことはありません) ル・シネマでは他の映画館ではやらないような芸術関連の作品を上映することが多く、美術展に連動した作品をやる時もあるので美術ファンにも要チェックだと思います。
参考記事:bunkamuraル・シネマで観た映画
ということで、bunkamuraは東京を代表する美術館の1つであるのは間違いないと思います。
続いてはbunkamuraから徒歩5分程度の所にある戸栗美術館についてです。
<戸栗美術館>

【公式サイト】
http://www.toguri-museum.or.jp/
【鑑賞時間目安】
1時間00分程度
【過去の展示】
記事一覧はこちら
【企画展・常設】
企画展・常設ともにあり
【併設のカフェ】
給茶コーナーで飲み物の販売あり。ラウンジで休める
【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
記事一覧はこちら
【ミュージアムショップ】
あり
【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
2020年参加 恐らく入館できる券種
【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
一部可能
【特徴】
こちらは陶磁器専門の美術館で、特に伊万里と鍋島をテーマにした展示が多いように思えます。この辺りには旧鍋島藩屋敷跡があったので それに因んでいるものと思われますが肥前磁器の他に中国・朝鮮などの品もあり、7000点ものコレクションを有しているようです。展示室は主に2階で、特別展示の部屋はそれほど広くはありません。しかし、専門性の高い内容となっているので陶器が好きな方には特に面白いと思います。また、常設では釉薬の違いや文様を比べるような展示となっていて特に鍋島焼の名品が目を引きます。ウィットに富んでいて気品がある鍋島焼をいつでも見られるというのは贅沢な話です。
ミュージアムショップは入口付近にあり、たまに展示中の作家の器も店頭に並ぶこともあるようです。お値段はそれなりにしますが、他にはない魅力的な器が見つかるかもしれません。さらに、1階には広いラウンジがあり、庭を眺めながらゆっくり寛ぐことができます。過去の展示のパネルとかもあるので、カフェよりもお得な気がします。ここは ぐるっとパスで入場することもできるので、色々と凄い美術館なのですが、場所が分かりづらいのが難点w この分かりづらさがいつも静かな要因な気がしますが、bunkamuraから近いので是非ハシゴして欲しい美術館です。
続いては松濤美術館です。
<渋谷区立松濤美術館>

【公式サイト】
https://shoto-museum.jp/
【鑑賞時間目安】
1時間30分程度
【過去の展示】
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【企画展・常設】
企画展のみ
【併設のカフェ】
なし
【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
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【ミュージアムショップ】
あり
【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
2020年参加 恐らく入館できる券種
【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
展示による
【特徴】
こちらは渋谷区の美術館で、美術展の他に渋谷区関連の展覧会も開催されています。まず最初に目に入るのが建物自体の威風堂々たる姿で、これは白井晟一による設計となっています。地上2階・地下2階となっていて、特別展は大体2階と地下で行われています。展示の傾向としては他の地区の美術館との巡回展をよくやっているように思います。その為、大きな美術館では行われないような個性派やユニークな視点の展示が行われることがあり、美術ファンの注目を集めることも多々あります。独特の雰囲気と静けさのある美術館なので、そういった展示とよく合っているかも。神泉駅からもやや離れていて場所が分かりづらいのが難点ですが、どのような展示を行うのか常にチェックしておきたい美術館です。
また、松濤美術館の近くには鍋島松濤公園があり、その畔にはギャラリーTOMもあります(こちらは中に入ったことはありません) 鍋島松濤公園は紀伊徳川家の下屋敷だったところを鍋島家が払い下げを受けて茶園を開いた場所で、「松濤」というのは そこで売っていたお茶の銘柄だったようです。池と風車があり さらに桜の名所となっているので春は特に風情のある景色となります。今年はコロナウィルスの影響でお花見は自粛要請されていますが、来年以降のお花見スポットとして認識しておくと良いかもしれません。

なお、この他に渋谷駅の近くには古代エジプト美術館(こちらも行ったことがありません)や、東口のヒカリエの中にもギャラリーもあります。以前はたばこと塩の博物館も渋谷にあったものの現在は墨田に移動しているなど 新陳代謝のある街です。新しい建物がどんどん建っているので今後もアートスポットは増えるかもしれませんが、逆に1駅隣の神泉辺りは時代の流れを感じないというのが不思議なものですw 慌ただしいようで変わらないものもある、渋谷・神泉はそんなエリアです。
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今日は再び休館状況についてです。先週に1都3県の主な美術館の休館状況をまとめましたが、当初は03月15日辺りを目処にしている美術館が大半でした。しかしその後 さらに自粛期間が伸びた美術館も増えましたので、改めて03月15日時点での休館状況を調べてみました。

※下記はすべて2020/03/15時点で公式サイトに載っている情報となります。
いずれの美術館も状況によって休館期間の延長や 開催中→休館にする場合があるようですので、詳細については公式サイトを御覧ください。
<東京都現代美術館>
2020/02/17 ~ 2020/03/15 展示替え休館 + 臨時休館
→2020/02/17 ~ 2020/03/31 展示替え休館 + 臨時休館
<すみだ北斎美術館>
2020/02/29 ~ 2020/03/16 臨時休館
<江戸東京博物館>
2020/02/29 ~ 2020/03/16 展覧会をはじめとする主催事業を休止または中止(常設展・特別展・企画展・施設・催し物)
→2020/02/29 ~ 2020/03/31 展覧会をはじめとする主催事業を休止または中止(常設展・特別展・企画展・施設・催し物)
<東京国立博物館>
2020/02/27 ~ 2020/03/16 全館臨時休館
→2020/02/27 ~ 2020/03/17以降も延長(期間不明) 全館臨時休館
<国立西洋美術館>
2020/02/29 ~ 2020/03/16 全館臨時休館
→2020/02/29 ~ 2020/03/17も当面の間延長(期間不明) 全館臨時休館
※開幕延期:ロンドン・ナショナル・ギャラリー展
※開幕延期:内藤コレクション展Ⅱ「中世からルネサンスの写本 祈りと絵」
<東京都美術館>
2020/02/27 ~ 2020/03/16 臨時休室
→2020/02/27 ~ 2020/03/21 臨時休室(3月末までは主催事業を中止)
※特別展「ハマスホイとデンマーク絵画」は閉幕
<国立科学博物館>
2020/02/29 ~ 2020/03/15 臨時休館(園)
→2020/02/29 ~ 2020/03/15以降も当面の間(再開日未定) 臨時休館(園)
<東京藝術大学大学美術館>
元々休館中(次回展示は4/4から)
<上野の森美術館>
開館中(各種イベント取りやめ、中止になった展示もあり)
<アーティゾン美術館(旧ブリヂストン美術館)> ※予約制
2020/03/03 ~ 2020/03/15 臨時休館 ミュージアムショップも臨時休館中は臨時休業
→2020/03/17より再開
<三井記念美術館>
2020/02/29 ~ 2020/03/16 臨時休館
→2020/02/29 ~ 2020/03/31 臨時休館
<出光美術館(東京本館)>
2020/03/02 ~ 2020/04/03 臨時休館 + 展示替え休館
※「狩野派 ─画壇を制した眼と手」は終了
<東京国立近代美術館>
2020/02/29 ~ 2020/03/15 臨時休館
→2020/02/29 ~ 2020/03/16以降も当面の間(再開日未定) 臨時休館
<東京ステーションギャラリー>
2020/02/29 ~ 2020/03/16 臨時休館
→2020/02/29 ~ 2020/03/31 臨時休館
<三菱一号館美術館>
2020/02/28 ~ 2020/03/16 臨時休館ならびにCafé1894短縮営業
→2020/02/28 ~ 2020/03/31 臨時休館ならびにCafé1894短縮営業
※Café 1894 :2020/03/01 ~ 2020/03/15 11:00~18:00(L.O.17:00)
→※Café 1894 :2020/03/01 ~ 2020/03/31 11:00~18:00(L.O.17:00)
<国立新美術館>
2020/02/29 ~ 2020/03/16 臨時休館
→2020/02/29 ~ 2020/03/16以降も当面の間(再開日未定) 臨時休館
<サントリー美術館>
元々リニューアル工事のため休館中(次回展示は5/13から)
<21_21 DESIGN SIGHT>
2020/02/27 ~ 2020/03/12 臨時休館
→2020/02/27 ~ 2020/03/31 臨時休館
<森アーツセンターギャラリー>
2020/02/29 ~ 2020/03/13 休館
→2020/02/29 ~ 2020/03/19 休館
<六本木ヒルズ展望台東京シティビュー>
2020/02/29 ~ 2020/03/13 休館
→2020/02/29 ~ 2020/03/19 休館
<森美術館>
2020/02/29 ~ 2020/03/13 休館
→2020/02/29 ~ 2020/03/19 休館
<大倉集古館>
2020/01/27 ~ 2020/04/03 休館(予定通り)
<泉屋博古館 分館>
2020/01月 ~ 2021/12月予定 改修工事のため休館
<東京都庭園美術館>
2020/02/29 ~ 2020/03/15 全面休止
→2020/02/29 ~ 2020/03/31 全面休止
<目黒区美術館>
イベント等は中止。展覧会は開催中
<根津美術館>
2020/02/29 ~ 2020/03/16 全館臨時休館
→2020/02/29 ~ 2020/04/17 全館臨時休館 + 展示替え休館
※「虎屋のおひなさま」は閉幕。次回開館は、04/18(土)開幕の特別展「国宝 燕子花図屏風―色彩の誘惑―」からの予定
<太田記念美術館>
2020/03/01 ~ 2020/03/16 臨時休館
→2020/03/01 ~ 2020/03/31 臨時休館
<パナソニック 汐留ミュージアム>
2020/02/29 ~ 2020/03/15 臨時休館
→2020/02/29 ~ 2020/04/10 臨時休館 + 展示替え休館
※「モダンデザインが結ぶ暮らしの夢」は閉幕 次回開催は04/11からの予定
<日本科学未来館>
2020/02/28 ~ 2020/03/17 臨時休館
→2020/02/28 ~ 2020/03/17以降も当面の間(再開日未定) 臨時休館
<東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館(SOMPO美術館)>
2020/03/03 ~ 2020/05/27 臨時休館 + 展示替え休館
※FACE展2020は3月1日(日)をもって終了
<東京オペラシティアートギャラリー>
2020/02/29 ~ 2020/03/16 臨時休館
→2020/02/29 ~ 2020/04/10 臨時休館 + 展示替え休館
※「白髪一雄」「収蔵品展 069 汝の隣人を愛せよ」「project N 78 今井麗」は閉幕
<Bunkamuraザ・ミュージアム>
2020/02/28 ~ 2020/03/10 Bunkamuraが主催する公演、展覧会、映画をやむを得ず中止
※『ニューヨークが生んだ伝説の写真家 永遠のソール・ライター』は2月28日(金)以降の全日程を中止
→2020/02/28 ~ 2020/03/19 (03/20以降の開催については決定次第HPでお知らせ)
<松濤美術館>
開館中
3月7日(土)のギャラリー・トークおよび建築ツアーの中止
<山種美術館>
開館中。イベント等は中止
<板橋区立美術館>
開館中
<練馬区立美術館>
現在開催中の「生誕140年記念 背く画家 津田青楓とあゆむ明治・大正・昭和」は通常通り開催。
イベント等は3月末までに開催するものについては、原則として中止
<世田谷美術館>
通常どおり開館(一部のイベントについては中止もしくは延期)
今後、新型コロナウイルス感染症の拡大状況などによっては、臨時休館する場合あり。
<静嘉堂文庫美術館>
2020/03/02 ~ 2020/04/11 臨時休館 + 展示替え休館
<府中市美術館>
通常通り開館。展覧会関連イベントについては、新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐため中止
<横浜美術館>
2020/02/29 ~ 2020/03/15 全館臨時休館
→2020/02/29 ~ 2020/03/31 全館臨時休館
<そごう美術館>
2020/03/05 ~ 2020/04/10 臨時休館
中止:「ロベール・ドアノー展」
中止:「再興第 104 回院展」
<横須賀美術館>
2020/03/04 ~ 2020/03/16 全館臨時休館(横須賀美術館、谷内六郎館、レストラン・アクアマーレ、ミュージアムショップ、駐車場)
→2020/03/04 ~ 2020/03/31 臨時休館 (※03/17からレストラン・アクアマーレおよび駐車場は通常営業)
<神奈川県立近代美術館 葉山館>
元々改修工事の為、6/30まで展示は休止中。
美術図書室、レストラン、駐車場とも2020年3月4日より15日まで臨時休室・休業
→2020年3月31日まで休館
<神奈川県立近代美術館 鎌倉別館>
2020/03/04 ~ 2020/03/15 臨時休館
→2020/03/04 ~ 2020/04/10 臨時休館 + 展示替え休館
※「生誕120年・没後100年 関根正二展」は閉幕
<埼玉県立近代美術館>
2020/02/29 ~ 2020/03/15 臨時休館
2020/02/29 ~ 2020/03/15以降も当面の間(再開日未定) 臨時休館
※「森田恒友展」については終了
<うらわ美術館>
2020/03/02 ~ 2020/03/15 臨時休館
→2020/03/02 ~ 2020/03/31 臨時休館
<DIC川村記念美術館>
2020/03/16まで休館延長。庭園、レストラン、ショップ、ギャラリーなどの付帯施設もすべて利用できない
→2020/03/31まで休館延長。庭園、レストラン、ショップ、ギャラリーなどの付帯施設もすべて利用できない
<千葉市美術館>
元々リニューアル工事で休館中
ということで、大半は休館期間が延期となっていて、特に3/31までを目処にした所が多いようです。国立の美術館は再開日未定かな。 一方で区立や私立の中には開催中のものもあるようです。
まだ情勢も混迷を深めていますので、また様子をみて更新しようと思います。
おまけ:
冒頭の桜の写真は昨年に面影橋で撮ったものです。今日、今年の開花宣言が出た矢先に雪が降りましたが来週辺りに満開になる見込みなのだとか。私は残念ながら引きこもり生活続行なので、桜も見送りになりそうです。
参考記事:肥後細川庭園と面影橋の桜

※下記はすべて2020/03/15時点で公式サイトに載っている情報となります。
いずれの美術館も状況によって休館期間の延長や 開催中→休館にする場合があるようですので、詳細については公式サイトを御覧ください。
<東京都現代美術館>
→2020/02/17 ~ 2020/03/31 展示替え休館 + 臨時休館
<すみだ北斎美術館>
2020/02/29 ~ 2020/03/16 臨時休館
<江戸東京博物館>
→2020/02/29 ~ 2020/03/31 展覧会をはじめとする主催事業を休止または中止(常設展・特別展・企画展・施設・催し物)
<東京国立博物館>
→2020/02/27 ~ 2020/03/17以降も延長(期間不明) 全館臨時休館
<国立西洋美術館>
→2020/02/29 ~ 2020/03/17も当面の間延長(期間不明) 全館臨時休館
※開幕延期:ロンドン・ナショナル・ギャラリー展
※開幕延期:内藤コレクション展Ⅱ「中世からルネサンスの写本 祈りと絵」
<東京都美術館>
→2020/02/27 ~ 2020/03/21 臨時休室(3月末までは主催事業を中止)
※特別展「ハマスホイとデンマーク絵画」は閉幕
<国立科学博物館>
→2020/02/29 ~ 2020/03/15以降も当面の間(再開日未定) 臨時休館(園)
<東京藝術大学大学美術館>
元々休館中(次回展示は4/4から)
<上野の森美術館>
開館中(各種イベント取りやめ、中止になった展示もあり)
<アーティゾン美術館(旧ブリヂストン美術館)> ※予約制
→2020/03/17より再開
<三井記念美術館>
→2020/02/29 ~ 2020/03/31 臨時休館
<出光美術館(東京本館)>
2020/03/02 ~ 2020/04/03 臨時休館 + 展示替え休館
※「狩野派 ─画壇を制した眼と手」は終了
<東京国立近代美術館>
→2020/02/29 ~ 2020/03/16以降も当面の間(再開日未定) 臨時休館
<東京ステーションギャラリー>
→2020/02/29 ~ 2020/03/31 臨時休館
<三菱一号館美術館>
→2020/02/28 ~ 2020/03/31 臨時休館ならびにCafé1894短縮営業
→※Café 1894 :2020/03/01 ~ 2020/03/31 11:00~18:00(L.O.17:00)
<国立新美術館>
→2020/02/29 ~ 2020/03/16以降も当面の間(再開日未定) 臨時休館
<サントリー美術館>
元々リニューアル工事のため休館中(次回展示は5/13から)
<21_21 DESIGN SIGHT>
→2020/02/27 ~ 2020/03/31 臨時休館
<森アーツセンターギャラリー>
→2020/02/29 ~ 2020/03/19 休館
<六本木ヒルズ展望台東京シティビュー>
→2020/02/29 ~ 2020/03/19 休館
<森美術館>
→2020/02/29 ~ 2020/03/19 休館
<大倉集古館>
2020/01/27 ~ 2020/04/03 休館(予定通り)
<泉屋博古館 分館>
2020/01月 ~ 2021/12月予定 改修工事のため休館
<東京都庭園美術館>
→2020/02/29 ~ 2020/03/31 全面休止
<目黒区美術館>
イベント等は中止。展覧会は開催中
<根津美術館>
→2020/02/29 ~ 2020/04/17 全館臨時休館 + 展示替え休館
※「虎屋のおひなさま」は閉幕。次回開館は、04/18(土)開幕の特別展「国宝 燕子花図屏風―色彩の誘惑―」からの予定
<太田記念美術館>
→2020/03/01 ~ 2020/03/31 臨時休館
<パナソニック 汐留ミュージアム>
→2020/02/29 ~ 2020/04/10 臨時休館 + 展示替え休館
※「モダンデザインが結ぶ暮らしの夢」は閉幕 次回開催は04/11からの予定
<日本科学未来館>
→2020/02/28 ~ 2020/03/17以降も当面の間(再開日未定) 臨時休館
<東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館(SOMPO美術館)>
2020/03/03 ~ 2020/05/27 臨時休館 + 展示替え休館
※FACE展2020は3月1日(日)をもって終了
<東京オペラシティアートギャラリー>
→2020/02/29 ~ 2020/04/10 臨時休館 + 展示替え休館
※「白髪一雄」「収蔵品展 069 汝の隣人を愛せよ」「project N 78 今井麗」は閉幕
<Bunkamuraザ・ミュージアム>
※『ニューヨークが生んだ伝説の写真家 永遠のソール・ライター』は2月28日(金)以降の全日程を中止
→2020/02/28 ~ 2020/03/19 (03/20以降の開催については決定次第HPでお知らせ)
<松濤美術館>
開館中
3月7日(土)のギャラリー・トークおよび建築ツアーの中止
<山種美術館>
開館中。イベント等は中止
<板橋区立美術館>
開館中
<練馬区立美術館>
現在開催中の「生誕140年記念 背く画家 津田青楓とあゆむ明治・大正・昭和」は通常通り開催。
イベント等は3月末までに開催するものについては、原則として中止
<世田谷美術館>
通常どおり開館(一部のイベントについては中止もしくは延期)
今後、新型コロナウイルス感染症の拡大状況などによっては、臨時休館する場合あり。
<静嘉堂文庫美術館>
2020/03/02 ~ 2020/04/11 臨時休館 + 展示替え休館
<府中市美術館>
通常通り開館。展覧会関連イベントについては、新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐため中止
<横浜美術館>
→2020/02/29 ~ 2020/03/31 全館臨時休館
<そごう美術館>
2020/03/05 ~ 2020/04/10 臨時休館
中止:「ロベール・ドアノー展」
中止:「再興第 104 回院展」
<横須賀美術館>
→2020/03/04 ~ 2020/03/31 臨時休館 (※03/17からレストラン・アクアマーレおよび駐車場は通常営業)
<神奈川県立近代美術館 葉山館>
元々改修工事の為、6/30まで展示は休止中。
→2020年3月31日まで休館
<神奈川県立近代美術館 鎌倉別館>
→2020/03/04 ~ 2020/04/10 臨時休館 + 展示替え休館
※「生誕120年・没後100年 関根正二展」は閉幕
<埼玉県立近代美術館>
2020/02/29 ~ 2020/03/15以降も当面の間(再開日未定) 臨時休館
※「森田恒友展」については終了
<うらわ美術館>
→2020/03/02 ~ 2020/03/31 臨時休館
<DIC川村記念美術館>
→2020/03/31まで休館延長。庭園、レストラン、ショップ、ギャラリーなどの付帯施設もすべて利用できない
<千葉市美術館>
元々リニューアル工事で休館中
ということで、大半は休館期間が延期となっていて、特に3/31までを目処にした所が多いようです。国立の美術館は再開日未定かな。 一方で区立や私立の中には開催中のものもあるようです。
まだ情勢も混迷を深めていますので、また様子をみて更新しようと思います。
おまけ:
冒頭の桜の写真は昨年に面影橋で撮ったものです。今日、今年の開花宣言が出た矢先に雪が降りましたが来週辺りに満開になる見込みなのだとか。私は残念ながら引きこもり生活続行なので、桜も見送りになりそうです。
参考記事:肥後細川庭園と面影橋の桜
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今日は恵比寿 周辺の美術館巡りについてのご紹介です。恵比寿は南側のガーデンプレイスと、北東側の山種美術館の周辺に見どころが点在しています。
今日ご紹介するのはこちらの地図の
でポイントした3箇所となります。合わせて
で示した周辺で見どころになりそうな場所についても記載していきます。
まず恵比寿駅の南側にある恵比寿ガーデンプレイスには<東京都写真美術館>と<ヱビスビール記念館>があり、恵比寿ガーデンプレイスタワーの38Fには無料の展望スペース「SKY LOUNGE」があります。
一方、恵比寿駅の北東方向には<山種美術館>があり、近くには國學院大學博物館と白根記念渋谷区郷土博物館・文学館があります。(この2館は訪れたことがないので詳細は書けません) この2つのエリアはお互いに駅から逆方向となっているので合わせて訪れるのは結構大変です。山種美術館はどこの駅からも遠くて他のエリアと組み合わせづらかったりしますw
でポイントした施設については以下の通りです。
<東京都写真美術館>

【公式サイト】
https://topmuseum.jp/
【鑑賞時間目安】
1~3時間程度
【過去の展示】
記事一覧はこちら
【企画展・常設】
両方あり
【併設のカフェ】
あり
【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
記事一覧はこちら
【ミュージアムショップ】
あり
【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
2020年参加 恐らく入館できる券種
【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
展示による
【特徴】
こちらは写真と映像が専門の美術館で、地下・2階・3階の3会場で写真展を同時期に行うことが多く、さらに1階で映画上映も行っています。そのため鑑賞時間は観る展示の数でかなり変わってきます。展示の傾向は 写真黎明期~近代~現代と全時代に渡って幅広く取り扱っていて、古今東西の美術写真の展示が行われます。1つ1つの内容も濃厚なので、ここだけで1日観ていられるかもしれません。映画も通常の映画館やミニシアターでもやらないような芸術映画が多く、日本ではここでしか観られないものもあるようです。
また、じっくり見て回る際に頼りになるのが併設カフェで、ここのカファ MAISON ICHI(メゾン・イチ)は特にお気に入りのお店です。パン屋さんのカフェなので、軽い食事もできます。映画の待ち時間などに利用するのも良いかと思います。
ミュージアムショップは2階にあり、ここが中々充実しています。国内外の写真や映像に関する書籍が特に良い揃えなので、見て回るだけでも楽しいです。4階には図書室もあるし、写真関連の書籍を探すのを目的にここを訪れるのも良いかもしれません。
<ヱビスビール記念館>

【公式サイト】
https://www.sapporobeer.jp/brewery/y_museum/
【鑑賞時間目安】
1時間00分程度
【過去の展示】
記事一覧はこちら
【企画展・常設】
常設のみ
【併設のカフェ】
試飲スペースあり
【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
記事一覧はこちら
【ミュージアムショップ】
あり
【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
不参加。もともと見学のみは無料
【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
ルールを守れば可能
【特徴】
こちらもガーデンプレイスの中にある施設で、ヱビスビールの歴史と共に恵比寿の歴史も分かるような常設があります。しかし、恐らく多くの人は常設はオマケ程度に考えていますw ここには大人気のガイドツアーがあり、美味しいビールの注ぎ方体験ツアーや試飲のできるコースもあって 多分みんなの目当てはこれですw(※曜日によってはツアーが無い日もあるので、事前でネットで確認することをオススメします。)
試飲ツアーは有料ですが、常設見学だけなら無料なので気軽に寄ることができます。ビール好きの方は特に楽しい所だと思います。
そして恵比寿ガーデンプレイスの辺りでもう一箇所オススメなのが恵比寿ガーデンプレイスタワーの38Fにある無料の展望スペース「SKY LOUNGE」です。ここは本来は飲食店街なのですが、ちょっとだけ展望できるスペースがあります。この辺りを一望できるので天気の良い日に昇って観ると気持ちがいいと思います。

参考記事:目黒~恵比寿~渋谷~原宿 写真散歩
また、ガーデンプレイスでは毎年クリスマスシーズンになるとイルミネーションを行っていて、バカラのシャンデリアが目玉として登場します。これも華やかなのでクリスマスシーズンは合わせて観ておきたいイベントです。

参考記事:Baccarat ETERNAL LIGHTS -歓びのかたち- (恵比寿ガーデンプレイス)
続いては北東方向の山種美術館の周辺についてです。
<山種美術館>

【公式サイト】
http://www.yamatane-museum.jp/
【鑑賞時間目安】
1時間30分程度
【過去の展示】
記事一覧はこちら
【企画展・常設】
企画展のみ
【併設のカフェ】
あり
【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
記事一覧はこちら
【ミュージアムショップ】
あり (チケットが必要な場所にあります)
【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
2020年参加 恐らく割引の券種
【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
展示による。基本的に不可で1点のみ等
【特徴】
こちらは日本画専門の美術館で、開館当初は日本初の専門美術館だったようです(2回くらい移設されて2009年に今の地に来ました) 創設者の山崎種二 氏が画家たちと懇意にしていたこともあり、他の美術館では滅多に観られないような傑作が多く 特に日本美術院・再興日本美術院に属していた画家の揃えが良いように思います。奥村土牛や速水御舟など他の美術館では中々やらない展示を定期的に行っていて、人気を博しています。また、京都画壇の竹内栖鳳や上村松園のコレクションも良質なものがあり、ちょくちょく目にすることが多いように思います。ここの展示は基本的にコレクションの中から選ばれる(他館のはあまり持ってこない)ので、何年か観ていると同じ作品が何度も出てきますが、テーマや組み合わせの妙で楽しませてくれます。とにかく素晴らしい作品が多いので、何度観ても飽きないのが強みですw さらにここのカフェは展示とコラボした和菓子などがメニューにあり、繊細な味と見た目で満足度高めです。 一方、唯一の難点はアクセスで、山の上のような所にあるので歩いて行くのが結構面倒です。まあ、それを差っ引いても素晴らしい美術館なので、日本画が好きな方は是非訪れてほしい所です。
前述の通り山種美術館は駅からも遠いのですが、さらに北上して行くと地図上で黄色で示した國學院大學博物館と白根記念渋谷区郷土博物館・文学館が近くにあります。こちらは入ったことがないので詳しくは分かりませんが、いずれ観に行ってみようと思います。また、山種美術館の前の道をひたすら北上すると根津美術館の前を通ります。私はタクシーを使って山種美術館と根津美術館をセットで訪れることが多いです。お互い似た系統の美術館なので、日本美術三昧のコースと言えるかもしれません。
ちなみに恵比寿駅から山種美術館に徒歩で向かうと、途中にはカフェやラーメン屋さんが多いのでそれも楽しみだったりします。有名なAFURIとか九十九ラーメンもあるので、ラーメン探訪と合わせるのもありかなw
ということで、恵比寿周辺も魅力的なスポットが満載です。特に写美と山種美術館はアート好きには必須の美術館だと思います。
今日ご紹介するのはこちらの地図の


まず恵比寿駅の南側にある恵比寿ガーデンプレイスには<東京都写真美術館>と<ヱビスビール記念館>があり、恵比寿ガーデンプレイスタワーの38Fには無料の展望スペース「SKY LOUNGE」があります。
一方、恵比寿駅の北東方向には<山種美術館>があり、近くには國學院大學博物館と白根記念渋谷区郷土博物館・文学館があります。(この2館は訪れたことがないので詳細は書けません) この2つのエリアはお互いに駅から逆方向となっているので合わせて訪れるのは結構大変です。山種美術館はどこの駅からも遠くて他のエリアと組み合わせづらかったりしますw

<東京都写真美術館>

【公式サイト】
https://topmuseum.jp/
【鑑賞時間目安】
1~3時間程度
【過去の展示】
記事一覧はこちら
【企画展・常設】
両方あり
【併設のカフェ】
あり
【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
記事一覧はこちら
【ミュージアムショップ】
あり
【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
2020年参加 恐らく入館できる券種
【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
展示による
【特徴】
こちらは写真と映像が専門の美術館で、地下・2階・3階の3会場で写真展を同時期に行うことが多く、さらに1階で映画上映も行っています。そのため鑑賞時間は観る展示の数でかなり変わってきます。展示の傾向は 写真黎明期~近代~現代と全時代に渡って幅広く取り扱っていて、古今東西の美術写真の展示が行われます。1つ1つの内容も濃厚なので、ここだけで1日観ていられるかもしれません。映画も通常の映画館やミニシアターでもやらないような芸術映画が多く、日本ではここでしか観られないものもあるようです。
また、じっくり見て回る際に頼りになるのが併設カフェで、ここのカファ MAISON ICHI(メゾン・イチ)は特にお気に入りのお店です。パン屋さんのカフェなので、軽い食事もできます。映画の待ち時間などに利用するのも良いかと思います。
ミュージアムショップは2階にあり、ここが中々充実しています。国内外の写真や映像に関する書籍が特に良い揃えなので、見て回るだけでも楽しいです。4階には図書室もあるし、写真関連の書籍を探すのを目的にここを訪れるのも良いかもしれません。
<ヱビスビール記念館>

【公式サイト】
https://www.sapporobeer.jp/brewery/y_museum/
【鑑賞時間目安】
1時間00分程度
【過去の展示】
記事一覧はこちら
【企画展・常設】
常設のみ
【併設のカフェ】
試飲スペースあり
【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
記事一覧はこちら
【ミュージアムショップ】
あり
【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
不参加。もともと見学のみは無料
【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
ルールを守れば可能
【特徴】
こちらもガーデンプレイスの中にある施設で、ヱビスビールの歴史と共に恵比寿の歴史も分かるような常設があります。しかし、恐らく多くの人は常設はオマケ程度に考えていますw ここには大人気のガイドツアーがあり、美味しいビールの注ぎ方体験ツアーや試飲のできるコースもあって 多分みんなの目当てはこれですw(※曜日によってはツアーが無い日もあるので、事前でネットで確認することをオススメします。)
試飲ツアーは有料ですが、常設見学だけなら無料なので気軽に寄ることができます。ビール好きの方は特に楽しい所だと思います。
そして恵比寿ガーデンプレイスの辺りでもう一箇所オススメなのが恵比寿ガーデンプレイスタワーの38Fにある無料の展望スペース「SKY LOUNGE」です。ここは本来は飲食店街なのですが、ちょっとだけ展望できるスペースがあります。この辺りを一望できるので天気の良い日に昇って観ると気持ちがいいと思います。

参考記事:目黒~恵比寿~渋谷~原宿 写真散歩
また、ガーデンプレイスでは毎年クリスマスシーズンになるとイルミネーションを行っていて、バカラのシャンデリアが目玉として登場します。これも華やかなのでクリスマスシーズンは合わせて観ておきたいイベントです。

参考記事:Baccarat ETERNAL LIGHTS -歓びのかたち- (恵比寿ガーデンプレイス)
続いては北東方向の山種美術館の周辺についてです。
<山種美術館>

【公式サイト】
http://www.yamatane-museum.jp/
【鑑賞時間目安】
1時間30分程度
【過去の展示】
記事一覧はこちら
【企画展・常設】
企画展のみ
【併設のカフェ】
あり
【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
記事一覧はこちら
【ミュージアムショップ】
あり (チケットが必要な場所にあります)
【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
2020年参加 恐らく割引の券種
【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
展示による。基本的に不可で1点のみ等
【特徴】
こちらは日本画専門の美術館で、開館当初は日本初の専門美術館だったようです(2回くらい移設されて2009年に今の地に来ました) 創設者の山崎種二 氏が画家たちと懇意にしていたこともあり、他の美術館では滅多に観られないような傑作が多く 特に日本美術院・再興日本美術院に属していた画家の揃えが良いように思います。奥村土牛や速水御舟など他の美術館では中々やらない展示を定期的に行っていて、人気を博しています。また、京都画壇の竹内栖鳳や上村松園のコレクションも良質なものがあり、ちょくちょく目にすることが多いように思います。ここの展示は基本的にコレクションの中から選ばれる(他館のはあまり持ってこない)ので、何年か観ていると同じ作品が何度も出てきますが、テーマや組み合わせの妙で楽しませてくれます。とにかく素晴らしい作品が多いので、何度観ても飽きないのが強みですw さらにここのカフェは展示とコラボした和菓子などがメニューにあり、繊細な味と見た目で満足度高めです。 一方、唯一の難点はアクセスで、山の上のような所にあるので歩いて行くのが結構面倒です。まあ、それを差っ引いても素晴らしい美術館なので、日本画が好きな方は是非訪れてほしい所です。
前述の通り山種美術館は駅からも遠いのですが、さらに北上して行くと地図上で黄色で示した國學院大學博物館と白根記念渋谷区郷土博物館・文学館が近くにあります。こちらは入ったことがないので詳しくは分かりませんが、いずれ観に行ってみようと思います。また、山種美術館の前の道をひたすら北上すると根津美術館の前を通ります。私はタクシーを使って山種美術館と根津美術館をセットで訪れることが多いです。お互い似た系統の美術館なので、日本美術三昧のコースと言えるかもしれません。
ちなみに恵比寿駅から山種美術館に徒歩で向かうと、途中にはカフェやラーメン屋さんが多いのでそれも楽しみだったりします。有名なAFURIとか九十九ラーメンもあるので、ラーメン探訪と合わせるのもありかなw
ということで、恵比寿周辺も魅力的なスポットが満載です。特に写美と山種美術館はアート好きには必須の美術館だと思います。
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今日は中目黒・代官山 周辺の美術館巡りについてのご紹介です。この辺は前回ご紹介した目黒のルートに隣接していて、中目黒・代官山から池尻大橋辺りにかけていくつか見どころが点在しています。
今日ご紹介するのはこちらの地図の
でポイントした2箇所となります。合わせて
と
で示した周辺で見どころになりそうな場所についても後述いたします。
この辺には<ヒルサイドテラス>、<旧朝倉家住宅>、<郷さくら美術館>などの美術関連施設があり、隣接する恵比寿のルートと組み合わせて訪れることがあります。(郷さくら美術館は行ったことがないので詳細は書けません…) そして代官山から北(池尻大橋方面)に向かって行くと、<菅刈公園>と<西郷山公園>があり、いずれも桜の名所にもなります。また旧朝倉家住宅の近くには<美空ひばり記念館>もあり、ファンの方には人気のようです。(ここも訪れたことはありません)
でポイントした施設の特徴は以下の通りです。
<ヒルサイドテラス>

【公式サイト】
http://hillsideterrace.com/events/category/exhibition/
【鑑賞時間目安】
1時間00分程度
【過去の展示】
記事一覧はこちら
【企画展・常設】
企画展のみ
【併設のカフェ】
あり
【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
過去に記事化したものはありません
【ミュージアムショップ】
なし
【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
不参加
【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
不可
【特徴】
こちらは美術館というよりは複合施設の中にあるイベントスペースと言った感じで、頻繁にアートイベントも開催されていて現代アートが多い傾向にあると思います。そんなに広くはないので1時間もかからないこともあるかな。付近にはレストランやアート関連のお店などもあって洒落たスポットとなっています。アート目的というよりは街歩きのついでに寄る人が多そうです。
<旧朝倉家住宅>

【公式サイト】
https://www.city.shibuya.tokyo.jp/shisetsu/bunka/asakura.html
【鑑賞時間目安】
1時間00分程度
【過去の展示】
記事一覧はこちら
【企画展・常設】
展示なし。施設自体のみ
【併設のカフェ】
なし
【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
過去に記事化したものはありません
【ミュージアムショップ】
なし
【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
不参加
【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
ルールを守れば可能
【特徴】
こちらは元々は東京府議会議長などを歴任した朝倉虎治郎の邸宅だった場所で、大正8年に立てられた歴史的建造物を見学することができます。(しかも入場料は100円) 旧家らしい風情があり、特に洋間から眺める緑豊かな庭園が見どころです。庭園も散策することができ日本家屋の美しさを満喫できると思います。代官山にあるのに静かな所で、気軽に歴史散策できるスポットです。
上記2つの施設の他に、この周辺には見どころとなりそうな公園や文化施設があります。(これらは記事にしたことがありません)
で示した<郷さくら美術館>は現代日本画専門の美術館で、大画面の作品が多数展示されているようです。中目黒駅から近く 小さい美術館なのでそれほど時間もかからず見られそうです。いずれ寄ってみようと思います。
一方、北に向かうと
で示した施設があります。
<菅刈公園>は江戸時代には豊後の岡藩の屋敷があった場所で、回遊式の大名庭園だった名残があります。池や和館もあり広々として気持ちのいい場所です。さらにその東側に隣接する形で<西郷山公園>もあります。こちらは旧西郷邸(西郷隆盛の弟で明治期の政治家・軍人であった西郷従道)があった場所で、本当に小高い山のようになっています。いずれも桜の時期は混雑する名所ですが、今年はコロナウィルスの影響でどうなるか分かりませんね… 来年以降の参考にして頂ければと思います(菅刈公園は2020年3月12日時点では臨時休館してます) 西のほうに向かって池尻大橋駅あたりまで行くと<目黒天空庭園>(首都高速道路大橋ジャンクションの屋上の公園)もあったりして公園の密集地だったりします。
また、旧朝倉家住宅と西郷山公園の中間辺りには<美空ひばり記念館>もあります。ここは昭和を代表する歌手 美空ひばりが住んでいた家を記念館にしたものらしく、入館は完全予約制となっています。観た感じでは普通の住宅のように見えるけどファンの方にとっては嬉しいのかも。 最近、この施設が売却されるのではないか?という記事がありましたが、当面は大丈夫との見解のようです。いずれどうなるかは分からないので気になる方は早めに訪れておいたほうが良いかもしれません。
ということで、この辺は小規模ながら洒落た施設が点在しています。代官山付近はショッピングやグルメの聖地でもあり人気のエリアなので、アートや公園に足を運びつつ街自体を楽しむのも良いかと思います。大人の街歩きに向いているエリアです。
今日ご紹介するのはこちらの地図の



この辺には<ヒルサイドテラス>、<旧朝倉家住宅>、<郷さくら美術館>などの美術関連施設があり、隣接する恵比寿のルートと組み合わせて訪れることがあります。(郷さくら美術館は行ったことがないので詳細は書けません…) そして代官山から北(池尻大橋方面)に向かって行くと、<菅刈公園>と<西郷山公園>があり、いずれも桜の名所にもなります。また旧朝倉家住宅の近くには<美空ひばり記念館>もあり、ファンの方には人気のようです。(ここも訪れたことはありません)

<ヒルサイドテラス>

【公式サイト】
http://hillsideterrace.com/events/category/exhibition/
【鑑賞時間目安】
1時間00分程度
【過去の展示】
記事一覧はこちら
【企画展・常設】
企画展のみ
【併設のカフェ】
あり
【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
過去に記事化したものはありません
【ミュージアムショップ】
なし
【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
不参加
【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
不可
【特徴】
こちらは美術館というよりは複合施設の中にあるイベントスペースと言った感じで、頻繁にアートイベントも開催されていて現代アートが多い傾向にあると思います。そんなに広くはないので1時間もかからないこともあるかな。付近にはレストランやアート関連のお店などもあって洒落たスポットとなっています。アート目的というよりは街歩きのついでに寄る人が多そうです。
<旧朝倉家住宅>

【公式サイト】
https://www.city.shibuya.tokyo.jp/shisetsu/bunka/asakura.html
【鑑賞時間目安】
1時間00分程度
【過去の展示】
記事一覧はこちら
【企画展・常設】
展示なし。施設自体のみ
【併設のカフェ】
なし
【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
過去に記事化したものはありません
【ミュージアムショップ】
なし
【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
不参加
【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
ルールを守れば可能
【特徴】
こちらは元々は東京府議会議長などを歴任した朝倉虎治郎の邸宅だった場所で、大正8年に立てられた歴史的建造物を見学することができます。(しかも入場料は100円) 旧家らしい風情があり、特に洋間から眺める緑豊かな庭園が見どころです。庭園も散策することができ日本家屋の美しさを満喫できると思います。代官山にあるのに静かな所で、気軽に歴史散策できるスポットです。
上記2つの施設の他に、この周辺には見どころとなりそうな公園や文化施設があります。(これらは記事にしたことがありません)

一方、北に向かうと

<菅刈公園>は江戸時代には豊後の岡藩の屋敷があった場所で、回遊式の大名庭園だった名残があります。池や和館もあり広々として気持ちのいい場所です。さらにその東側に隣接する形で<西郷山公園>もあります。こちらは旧西郷邸(西郷隆盛の弟で明治期の政治家・軍人であった西郷従道)があった場所で、本当に小高い山のようになっています。いずれも桜の時期は混雑する名所ですが、今年はコロナウィルスの影響でどうなるか分かりませんね… 来年以降の参考にして頂ければと思います(菅刈公園は2020年3月12日時点では臨時休館してます) 西のほうに向かって池尻大橋駅あたりまで行くと<目黒天空庭園>(首都高速道路大橋ジャンクションの屋上の公園)もあったりして公園の密集地だったりします。
また、旧朝倉家住宅と西郷山公園の中間辺りには<美空ひばり記念館>もあります。ここは昭和を代表する歌手 美空ひばりが住んでいた家を記念館にしたものらしく、入館は完全予約制となっています。観た感じでは普通の住宅のように見えるけどファンの方にとっては嬉しいのかも。 最近、この施設が売却されるのではないか?という記事がありましたが、当面は大丈夫との見解のようです。いずれどうなるかは分からないので気になる方は早めに訪れておいたほうが良いかもしれません。
ということで、この辺は小規模ながら洒落た施設が点在しています。代官山付近はショッピングやグルメの聖地でもあり人気のエリアなので、アートや公園に足を運びつつ街自体を楽しむのも良いかと思います。大人の街歩きに向いているエリアです。
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今日は目黒駅周辺の美術巡りについてのご紹介です。この企画は前回から始まったので まだ手探り状態ではありますが、テンプレ化してしばらく続けてみようと思います。
今日ご紹介するのはこちらの地図の
でポイントした3箇所となります。合わせて
と
の周辺で見どころとなりそうな場所についても後述いたします。
<目黒区美術館>、<目黒雅叙園 百段階段>、<目黒寄生虫館>は目黒駅から西側にあり、基本的には目黒区美術館と百段階段のセットで訪れていて、寄生虫館は稀に行く感じです。前回ご紹介した白金台界隈のルートと組み合わせて使うこともありますが、白金台からはちょっと離れています。
各施設の特徴は以下の通りです。
<目黒区美術館>

【公式サイト】
https://mmat.jp/
【鑑賞時間目安】
2時間00分程度
【過去の展示】
記事一覧はこちら
【企画展・常設】
企画展のみ
【併設のカフェ】
あり
【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
記事一覧はこちら
【ミュージアムショップ】
あり
【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
2020年参加 恐らく入館できる券種
【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
展示による。基本的には不可
【特徴】
こちらは目黒区立の美術館で、川沿いの公園の中にあります。周りは区民センターやテニスコート、プールなんかもあって区民の憩いの場と言った雰囲気です。駅からはちょっと離れているので、私はここだけでなく百段階段などと合わせて訪れることが多いです。
展示の傾向としては王道とも言える近代絵画展もあれば 大きな美術館ではやらないような個性派の展示、目黒に関連した人物などの展示、区民のための公募展といったものまで様々です。常設はなく企画展のみで、1階に1フロア、2階に3フロア程度と結構広い展示室となっています。また、1階には併設カフェもあるので、展覧会後に待ち合わせたり 図録でも見ながらゆっくりしたりすることもできます。ショップはチケット売り場の隣にちょこっとある程度なのでそんなに規模は大きくないものの、図録をはじめ絵葉書やグッズなど主要なもの大体あるように思います。最近はややマイナーな画家を取り上げることもあって、貴重な図録をゲットできたりするのが嬉しいw ちょっと穴場的な美術館です。
<目黒雅叙園 百段階段>

【公式サイト】
https://www.hotelgajoen-tokyo.com/100dan
【鑑賞時間目安】
1時間00分程度
【過去の展示】
記事一覧はこちら
【企画展・常設】
企画展のみ 建物/装飾も見どころ
【併設のカフェ】
館内にはあるが、やや離れている
【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
記事一覧はこちら
【ミュージアムショップ】
あり
【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
不参加
【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
展示による。建物はルールを守れば可能
【特徴】
こちらは結婚式場としても有名な目黒雅叙園の一画にある歴史的建造物で、中で企画展が行われることがあります。かつては「昭和の竜宮城」とも呼ばれた旅館で、寺社仏閣か城の中のような佇まいとなっています。百段と言いつつ実は99段だったりしますが、斜面上にいくつかの部屋があり、室内はそれぞれ異なる趣きで鏑木清方をはじめ多くの画家や作家が手掛けた装飾も見どころです。企画展は現代のアーティストとのコラボ企画やエンターテイメント性の高い内容が多く、予備知識が要らない分かりやすいものが中心です。「和のあかり」など恒例化した展示もあり、美術ファンだけでなく幅広い客層が集まっているようです。館内が複雑に入り組んでいるのでカフェに行くには少し時間がかかりますが、ホテルだけあって立派なカフェもあります。また、雅叙園も見て回ると面白いので、それも含めて足を運んでみると良いかも知れません。
<目黒寄生虫館>

【公式サイト】
https://www.kiseichu.org/
【鑑賞時間目安】
0時間30分程度
【過去の展示】
記事一覧はこちら
【企画展・常設】
常設+企画展(企画展はごく小規模)
【併設のカフェ】
なし
【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
記事一覧はこちら
【ミュージアムショップ】
あり
【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
不参加
【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
ルールを守れば可能
【特徴】
ここは寄生虫をテーマにした博物館で、世の中に美術館・博物館は数あれど、ここより個性的な所は中々ありませんw (寄生虫をテーマにしている博物館は世界でここだけらしいです) 広さは雑居ビルの1~2階と言った程度なので30分くらいあれば十分に見て回れますが、虫が苦手な人や病気の患部を観るのが苦手な人には刺激が強いので注意です。しかし中身は至って真面目で、寄生虫の恐ろしさだけでなく予防方法などの啓蒙も行っているので、一度は見ておくと寄生虫に対する理解が深まるかもしれません。ミュージアムショップも小規模ですが、寄生虫入りキーホルダーなど世界でここにしか無さそうなグッズもありますw 目黒の中でも異彩を放つディープスポットです。
3館の他に、目黒区美術館から川沿いに北に向かう(中目黒駅方面)と、有名な桜並木があります。
で示したあたりに<桜並木>と合わせて<中目黒公園>や<めぐろ歴史資料館>も川沿いにあり、この辺は遊歩道となっているのでウォーキングにも適していると思います。目黒駅→目黒区美術館→桜並木→中目黒駅といったコースも春には楽しいかも知れません。まあ、2020年はコロナウィルスでお花見も自粛したほうが良さそうですが…。
参考記事:目黒~恵比寿~渋谷~原宿 写真散歩
また、寄生虫館から南方向に行くと
で示した目黒不動尊で有名な瀧泉寺があります。目黒の地名の由来になった場所なので一度は訪れて観るのも良いかもしれません。
なお、他に目黒駅前に久米美術館というのもあるようですが、こちらは行ったことがありません。
ということで、目黒の周辺にも色々と見どころがあります。それぞれ方向性が違って個性的ではありますが、川沿いを歩きながらハシゴしてみるのも楽しいと思います。地図では分からないアップダウンがあったり距離は長めなので、体力は必要かもw
今日ご紹介するのはこちらの地図の



<目黒区美術館>、<目黒雅叙園 百段階段>、<目黒寄生虫館>は目黒駅から西側にあり、基本的には目黒区美術館と百段階段のセットで訪れていて、寄生虫館は稀に行く感じです。前回ご紹介した白金台界隈のルートと組み合わせて使うこともありますが、白金台からはちょっと離れています。
各施設の特徴は以下の通りです。
<目黒区美術館>

【公式サイト】
https://mmat.jp/
【鑑賞時間目安】
2時間00分程度
【過去の展示】
記事一覧はこちら
【企画展・常設】
企画展のみ
【併設のカフェ】
あり
【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
記事一覧はこちら
【ミュージアムショップ】
あり
【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
2020年参加 恐らく入館できる券種
【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
展示による。基本的には不可
【特徴】
こちらは目黒区立の美術館で、川沿いの公園の中にあります。周りは区民センターやテニスコート、プールなんかもあって区民の憩いの場と言った雰囲気です。駅からはちょっと離れているので、私はここだけでなく百段階段などと合わせて訪れることが多いです。
展示の傾向としては王道とも言える近代絵画展もあれば 大きな美術館ではやらないような個性派の展示、目黒に関連した人物などの展示、区民のための公募展といったものまで様々です。常設はなく企画展のみで、1階に1フロア、2階に3フロア程度と結構広い展示室となっています。また、1階には併設カフェもあるので、展覧会後に待ち合わせたり 図録でも見ながらゆっくりしたりすることもできます。ショップはチケット売り場の隣にちょこっとある程度なのでそんなに規模は大きくないものの、図録をはじめ絵葉書やグッズなど主要なもの大体あるように思います。最近はややマイナーな画家を取り上げることもあって、貴重な図録をゲットできたりするのが嬉しいw ちょっと穴場的な美術館です。
<目黒雅叙園 百段階段>

【公式サイト】
https://www.hotelgajoen-tokyo.com/100dan
【鑑賞時間目安】
1時間00分程度
【過去の展示】
記事一覧はこちら
【企画展・常設】
企画展のみ 建物/装飾も見どころ
【併設のカフェ】
館内にはあるが、やや離れている
【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
記事一覧はこちら
【ミュージアムショップ】
あり
【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
不参加
【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
展示による。建物はルールを守れば可能
【特徴】
こちらは結婚式場としても有名な目黒雅叙園の一画にある歴史的建造物で、中で企画展が行われることがあります。かつては「昭和の竜宮城」とも呼ばれた旅館で、寺社仏閣か城の中のような佇まいとなっています。百段と言いつつ実は99段だったりしますが、斜面上にいくつかの部屋があり、室内はそれぞれ異なる趣きで鏑木清方をはじめ多くの画家や作家が手掛けた装飾も見どころです。企画展は現代のアーティストとのコラボ企画やエンターテイメント性の高い内容が多く、予備知識が要らない分かりやすいものが中心です。「和のあかり」など恒例化した展示もあり、美術ファンだけでなく幅広い客層が集まっているようです。館内が複雑に入り組んでいるのでカフェに行くには少し時間がかかりますが、ホテルだけあって立派なカフェもあります。また、雅叙園も見て回ると面白いので、それも含めて足を運んでみると良いかも知れません。
<目黒寄生虫館>

【公式サイト】
https://www.kiseichu.org/
【鑑賞時間目安】
0時間30分程度
【過去の展示】
記事一覧はこちら
【企画展・常設】
常設+企画展(企画展はごく小規模)
【併設のカフェ】
なし
【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
記事一覧はこちら
【ミュージアムショップ】
あり
【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
不参加
【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
ルールを守れば可能
【特徴】
ここは寄生虫をテーマにした博物館で、世の中に美術館・博物館は数あれど、ここより個性的な所は中々ありませんw (寄生虫をテーマにしている博物館は世界でここだけらしいです) 広さは雑居ビルの1~2階と言った程度なので30分くらいあれば十分に見て回れますが、虫が苦手な人や病気の患部を観るのが苦手な人には刺激が強いので注意です。しかし中身は至って真面目で、寄生虫の恐ろしさだけでなく予防方法などの啓蒙も行っているので、一度は見ておくと寄生虫に対する理解が深まるかもしれません。ミュージアムショップも小規模ですが、寄生虫入りキーホルダーなど世界でここにしか無さそうなグッズもありますw 目黒の中でも異彩を放つディープスポットです。
3館の他に、目黒区美術館から川沿いに北に向かう(中目黒駅方面)と、有名な桜並木があります。

参考記事:目黒~恵比寿~渋谷~原宿 写真散歩
また、寄生虫館から南方向に行くと

なお、他に目黒駅前に久米美術館というのもあるようですが、こちらは行ったことがありません。
ということで、目黒の周辺にも色々と見どころがあります。それぞれ方向性が違って個性的ではありますが、川沿いを歩きながらハシゴしてみるのも楽しいと思います。地図では分からないアップダウンがあったり距離は長めなので、体力は必要かもw
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コロナウィルスの影響で一切外出しない生活となり、必然的にネタ切れとなってしまったので新企画を立ててみました。画家とか画派とかの紹介か 美術ニュースでも書こうかと思っていたのですが、その前にかねてからよく訊かれていたご質問に対して答えてみようと思います。それは「本当にこんなに展覧会を観てるの?」です。(今はコメントできない状態ですが)コメント欄やTWのDM、リアルでもこの質問をよくされます。勿論実際に観てメモしているので、「観ないと書けない」と回答すると、次に来るのは「そういう仕事ですか?」もしくは「働いてないんですか?」ですw まあそこまでストレートな物言いではないですが、やんわりと無職やろ?と訊かれます。 要するに暇だから毎日巡ってるんだろと思われているのでしょうが、私が美術館に行くのは休日と金曜の夜間開催くらいです。(一般的なサラリーマンとして働いてますよw) では、どうやって毎日のように記事が書けるかというと、1回の外出で効率よく周っている為です。記事を時系列順に読んで頂くと分かるのですが、同じ日に2~3の展示を見て回って、途中に立ち寄る併設カフェとかも記事にしているので毎日 美術展を観ているかのように思えるだけです。(大きい展示の時は2分割したりしてます)
と、前置きが長くなってきましたが、この企画は要するに美術館を効率良く観るためのルートをご紹介するものです。美術館や文化施設はどういう訳か狭い地域に集中する傾向があり、1都3県だけでも無数にそうした地区が存在します。私はそうした地区ごとに展覧会の会期を見比べて、最も効率良く目当ての展示が観られるタイミングで足を運んでいます。同じ地区内で興味のある展示が重なる瞬間が見頃ですw まずは一例として白金台駅周辺の美術館巡りを取り上げてみようと思います。
こちらの地図の
でポイントした4箇所が今日ご紹介するルートです。(コロナウィルスの影響で2020年3月現在は休館してたりします)
東京都庭園美術館、国立科学博物館附属自然教育園、松岡美術館が徒歩10分圏内にあり、それらとは少し離れた所に畠山記念館があります。
このルートでは基本的には東京都庭園美術館を中心に、もう1箇所を何処にするかという感じで巡っています。各美術館の特徴は下記の通りです。
<東京都庭園美術館>

【公式サイト】
https://www.teien-art-museum.ne.jp/
【鑑賞時間目安
2時間00分程度
【過去の展示】
記事一覧はこちら
【併設のカフェ】
あり
【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
記事一覧はこちら
【ぐるっとパス】
2020年参加 恐らく入館できる券種
【ミュージアムショップ】
あり
【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
展示による。庭園部分はルールを守れば可能
【特徴】
旧朝香宮家の邸宅を美術館にしていて、アール・デコ様式の装飾が非常に美しい所です。展示の傾向としては近現代の絵画・彫刻・装飾などを幅広く扱っていて多彩ですが、アールデコ関連の展示は定期的に行っています。この美術館は建物自体に魅力があるので、作品と響き合って他の美術館では観られないような独特の空間となり 2割増し位で引き立ちます。また、庭は日本庭園と洋式の庭園に分かれていて、庭だけの利用も可能となっています。庭の花は見どころという程でもないですが、四季によって異なる顔を見せます。カフェは入口付近と新館にあり、ミュージアムショップも同様に入口付近と新館の2箇所にあります。いずれも満足度の高いお店なので、展示の前後に気分を盛り上げてくれると思います。デートや観光にも良い場所です。
<国立科学博物館附属自然教育園>

【公式サイト】
http://www.ins.kahaku.go.jp/
【鑑賞時間目安】
2時間00分程度
【過去の展示】
記事一覧はこちら
【併設のカフェ】
なし
【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
記事一覧はこちら
【ぐるっとパス】
2020年参加 割引の券種
【ミュージアムショップ】
なし
【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
ルールを守れば可能
【特徴】
こちらは上野にある国立科学博物館に付属する広大な自然園で、東京都庭園美術館に隣接する森となります。園内を1周するだけでも1時間くらいかかり、じっくり観て回れば2時間以上はかかると思います。園内では鳥の声や虫の音が響き、ちょっとしたハイキング気分になれます。また、かつて築かれた土塁の跡や 大名庭園だった名残などもあり かつての様子を忍ばせます。勿論、草花も様々な種類が生息していて、四季折々で見頃を迎えます。写真撮影やスケッチをすることもでき、自然を身近に感じることができるスポットです。
<松岡美術館>

【公式サイト】
https://www.matsuoka-museum.jp/
【鑑賞時間目安】
1時間30分程度
【過去の展示】
記事一覧はこちら
【併設のカフェ】
なし
【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
記事一覧はこちら
【ぐるっとパス
2020年は参加せず。(休館中。例年は入館できる券種)
【ミュージアムショップ】
あり
【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
ルールを守れば可能
【特徴】
こちらは2020年3月時点では休館中です。1階が常設、2階が企画展のスペースとなっていて、多岐にわたる品が並びます。1階の常設はエジプト等の古代文明の品、近代彫刻、アジアの仏像などが並んでいて、特にジャコメッティの「猫の給仕頭」が人気となっています。2階は3部屋に分かれていて、日本画・西洋画のコーナーが2部屋、中国磁器のコーナーが1部屋と言った感じです。いずれも企画展によって内容が変わります。ここのコレクションは方向性がないと批判されることもありますが、よくこれだけ集めたものだとその幅の広さに感心させられます。あまり目立たない場所にあるのが難点ですが、それ故いつも空いていて心静かに鑑賞することができる美術館です。
<畠山記念館>

【公式サイト】
https://www.ebara.co.jp/csr/hatakeyama/
【鑑賞時間目安】
1時間30分程度
【過去の展示】
記事一覧はこちら
【併設のカフェ】
なし
【近くのカフェ】
なし
【ぐるっとパス】
参加せず
【ミュージアムショップ】
あり
【館内撮影可否】
不可
【特徴】
こちらは2020年3月時点では休館中ですが、近々再開予定となっています。住宅街の中にあり駅からも離れているのであまり知名度はありませんが、国宝6件、重要文化財33件を所有する立派なコレクションです。その内容は茶道具を中心に、書画、陶磁、漆芸、能装束などで、日本だけでなく中国や朝鮮の古美術品も取り扱っています。展示室内に畳敷きがあったりするのが特徴で、茶席を設けることもあるようです。たまに琳派の展示を行ったりするので、日本美術が好きな方はチェックしておきたい美術館です。
となっています。現在は松岡美術館が長期休館に入っているので、もう少し範囲を広げて目黒のルートと組み合わせたりもしています。美しい建築物もあれば自然もあって、しかも良いカフェも多い…という美術館巡りをするのに嬉しい要素が満載の地区と言えます。今はコロナウィルスの騒動でそれどころでは無いですが、落ち着いたらこの辺を散策してみるのも楽しいと思います。
次回はお隣の目黒界隈の美術館巡りルートをご紹介しようと思います。
と、前置きが長くなってきましたが、この企画は要するに美術館を効率良く観るためのルートをご紹介するものです。美術館や文化施設はどういう訳か狭い地域に集中する傾向があり、1都3県だけでも無数にそうした地区が存在します。私はそうした地区ごとに展覧会の会期を見比べて、最も効率良く目当ての展示が観られるタイミングで足を運んでいます。同じ地区内で興味のある展示が重なる瞬間が見頃ですw まずは一例として白金台駅周辺の美術館巡りを取り上げてみようと思います。
こちらの地図の

東京都庭園美術館、国立科学博物館附属自然教育園、松岡美術館が徒歩10分圏内にあり、それらとは少し離れた所に畠山記念館があります。
このルートでは基本的には東京都庭園美術館を中心に、もう1箇所を何処にするかという感じで巡っています。各美術館の特徴は下記の通りです。
<東京都庭園美術館>

【公式サイト】
https://www.teien-art-museum.ne.jp/
【鑑賞時間目安
2時間00分程度
【過去の展示】
記事一覧はこちら
【併設のカフェ】
あり
【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
記事一覧はこちら
【ぐるっとパス】
2020年参加 恐らく入館できる券種
【ミュージアムショップ】
あり
【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
展示による。庭園部分はルールを守れば可能
【特徴】
旧朝香宮家の邸宅を美術館にしていて、アール・デコ様式の装飾が非常に美しい所です。展示の傾向としては近現代の絵画・彫刻・装飾などを幅広く扱っていて多彩ですが、アールデコ関連の展示は定期的に行っています。この美術館は建物自体に魅力があるので、作品と響き合って他の美術館では観られないような独特の空間となり 2割増し位で引き立ちます。また、庭は日本庭園と洋式の庭園に分かれていて、庭だけの利用も可能となっています。庭の花は見どころという程でもないですが、四季によって異なる顔を見せます。カフェは入口付近と新館にあり、ミュージアムショップも同様に入口付近と新館の2箇所にあります。いずれも満足度の高いお店なので、展示の前後に気分を盛り上げてくれると思います。デートや観光にも良い場所です。
<国立科学博物館附属自然教育園>

【公式サイト】
http://www.ins.kahaku.go.jp/
【鑑賞時間目安】
2時間00分程度
【過去の展示】
記事一覧はこちら
【併設のカフェ】
なし
【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
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【ぐるっとパス】
2020年参加 割引の券種
【ミュージアムショップ】
なし
【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
ルールを守れば可能
【特徴】
こちらは上野にある国立科学博物館に付属する広大な自然園で、東京都庭園美術館に隣接する森となります。園内を1周するだけでも1時間くらいかかり、じっくり観て回れば2時間以上はかかると思います。園内では鳥の声や虫の音が響き、ちょっとしたハイキング気分になれます。また、かつて築かれた土塁の跡や 大名庭園だった名残などもあり かつての様子を忍ばせます。勿論、草花も様々な種類が生息していて、四季折々で見頃を迎えます。写真撮影やスケッチをすることもでき、自然を身近に感じることができるスポットです。
<松岡美術館>

【公式サイト】
https://www.matsuoka-museum.jp/
【鑑賞時間目安】
1時間30分程度
【過去の展示】
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【併設のカフェ】
なし
【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
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【ぐるっとパス
2020年は参加せず。(休館中。例年は入館できる券種)
【ミュージアムショップ】
あり
【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
ルールを守れば可能
【特徴】
こちらは2020年3月時点では休館中です。1階が常設、2階が企画展のスペースとなっていて、多岐にわたる品が並びます。1階の常設はエジプト等の古代文明の品、近代彫刻、アジアの仏像などが並んでいて、特にジャコメッティの「猫の給仕頭」が人気となっています。2階は3部屋に分かれていて、日本画・西洋画のコーナーが2部屋、中国磁器のコーナーが1部屋と言った感じです。いずれも企画展によって内容が変わります。ここのコレクションは方向性がないと批判されることもありますが、よくこれだけ集めたものだとその幅の広さに感心させられます。あまり目立たない場所にあるのが難点ですが、それ故いつも空いていて心静かに鑑賞することができる美術館です。
<畠山記念館>

【公式サイト】
https://www.ebara.co.jp/csr/hatakeyama/
【鑑賞時間目安】
1時間30分程度
【過去の展示】
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【併設のカフェ】
なし
【近くのカフェ】
なし
【ぐるっとパス】
参加せず
【ミュージアムショップ】
あり
【館内撮影可否】
不可
【特徴】
こちらは2020年3月時点では休館中ですが、近々再開予定となっています。住宅街の中にあり駅からも離れているのであまり知名度はありませんが、国宝6件、重要文化財33件を所有する立派なコレクションです。その内容は茶道具を中心に、書画、陶磁、漆芸、能装束などで、日本だけでなく中国や朝鮮の古美術品も取り扱っています。展示室内に畳敷きがあったりするのが特徴で、茶席を設けることもあるようです。たまに琳派の展示を行ったりするので、日本美術が好きな方はチェックしておきたい美術館です。
となっています。現在は松岡美術館が長期休館に入っているので、もう少し範囲を広げて目黒のルートと組み合わせたりもしています。美しい建築物もあれば自然もあって、しかも良いカフェも多い…という美術館巡りをするのに嬉しい要素が満載の地区と言えます。今はコロナウィルスの騒動でそれどころでは無いですが、落ち着いたらこの辺を散策してみるのも楽しいと思います。
次回はお隣の目黒界隈の美術館巡りルートをご紹介しようと思います。
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ここ1ヶ月ほどコロナウィルスの話題が尽きず、先月末から日本でも感染拡大を懸念して各施設・イベントの休止・休館が相次いでいますので、1都3県の主な美術館の休館状況を調べてみました。
→ 追記:3/15時点の状況を別記事でまとめました

※下記はすべて2020/03/09時点で公式サイトに載っている情報となります。
いずれの美術館も状況によって休館期間の延長や 開催中→休館にする場合があるようですので、詳細については公式サイトを御覧ください。
<東京都現代美術館>
2020/02/17 ~ 2020/03/15 展示替え休館 + 臨時休館
<すみだ北斎美術館>
2020/02/29 ~ 2020/03/16 臨時休館
<江戸東京博物館>
2020/02/29 ~ 2020/03/16 展覧会をはじめとする主催事業を休止または中止(常設展・特別展・企画展・施設・催し物)
<東京国立博物館>
2020/02/27 ~ 2020/03/16 全館臨時休館
<国立西洋美術館>
2020/02/29 ~ 2020/03/16 全館臨時休館
※開幕延期:ロンドン・ナショナル・ギャラリー展
※開幕延期:内藤コレクション展Ⅱ「中世からルネサンスの写本 祈りと絵」
<東京都美術館>
2020/02/27 ~ 2020/03/16 臨時休室
<国立科学博物館>
2020/02/29 ~ 2020/03/15 臨時休館(園)
<東京藝術大学大学美術館>
元々休館中(次回展示は4/4から)
<上野の森美術館>
2020/03/05~03/11 休館 (ギャラリーは3月9日まで休み無く開催)
<アーティゾン美術館(旧ブリヂストン美術館)> ※予約制
2020/03/03 ~ 2020/03/15 臨時休館 ミュージアムショップも臨時休館中は臨時休業
<三井記念美術館>
2020/02/29 ~ 2020/03/16 臨時休館
<出光美術館(東京本館)>
2020/03/02 ~ 2020/04/03 臨時休館 + 展示替え休館
<東京国立近代美術館>
2020/02/29 ~ 2020/03/15 臨時休館
<東京ステーションギャラリー>
2020/02/29 ~ 2020/03/16 臨時休館
<三菱一号館美術館>
2020/02/28 ~ 2020/03/16 臨時休館ならびにCafé1894短縮営業
※Café 1894 :2020/03/01 ~ 2020/03/15 11:00~18:00(L.O.17:00)
<国立新美術館>
2020/02/29 ~ 2020/03/16 臨時休館
<サントリー美術館>
元々リニューアル工事のため休館中(次回展示は5/13から)
<21_21 DESIGN SIGHT>
2020/02/27 ~ 2020/03/12 臨時休館
<森アーツセンターギャラリー>
2020/02/29 ~ 2020/03/13 休館
<六本木ヒルズ展望台東京シティビュー>
2020/02/29 ~ 2020/03/13 休館
<森美術館>
2020/02/29 ~ 2020/03/13 休館
<大倉集古館>
2020/01/27 ~ 2020/04/03 休館(予定通り)
<泉屋博古館 分館>
2020/01月 ~ 2021/12月予定 改修工事のため休館
<東京都庭園美術館>
2020/02/29 ~ 2020/03/15 全面休止
<目黒区美術館>
イベント等は中止。展覧会は開催中?
<根津美術館>
2020/02/29 ~ 2020/03/16 全館臨時休館
<太田記念美術館>
2020/03/01 ~ 2020/03/16 臨時休館
<パナソニック 汐留ミュージアム>
2020/02/29 ~ 2020/03/15 臨時休館
<日本科学未来館>
2020/02/28 ~ 2020/03/17 臨時休館
<東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館(SOMPO美術館)>
2020/03/03 ~ 2020/05/27 臨時休館 + 展示替え休館
※FACE展2020は3月1日(日)をもって終了
<東京オペラシティアートギャラリー>
2020/02/29 ~ 2020/03/16 臨時休館
<Bunkamuraザ・ミュージアム>
2020/02/28 ~ 2020/03/10 Bunkamuraが主催する公演、展覧会、映画をやむを得ず中止
※『ニューヨークが生んだ伝説の写真家 永遠のソール・ライター』は2月28日(金)以降の全日程を中止
<松濤美術館>
開館中?
3月7日(土)のギャラリー・トークおよび建築ツアーの中止
<山種美術館>
2020/03/02 ~ 2020/03/13 展示替と館内点検のため全館休館
<板橋区立美術館>
2020/03/13まで休館(次回展示は3/14から)
<練馬区立美術館>
現在開催中の「生誕140年記念 背く画家 津田青楓とあゆむ明治・大正・昭和」は通常通り開催。
イベント等は3月末までに開催するものについては、原則として中止
<世田谷美術館>
通常どおり開館(一部のイベントについては中止もしくは延期)
今後、新型コロナウイルス感染症の拡大状況などによっては、臨時休館する場合あり。
<静嘉堂文庫美術館>
2020/03/02 ~ 2020/03/15 臨時休館
<府中市美術館>
2020/03/02 ~ 2020/03/13 展示替えのため休館(3月14日(土曜日)からは通常通り開館する予定)
展覧会関連イベントについては、新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐため中止
<横浜美術館>
2020/02/29 ~ 2020/03/15 全館臨時休館
<そごう美術館>
2020/03/05 ~ 2020/04/10 臨時休館
中止:「ロベール・ドアノー展」
中止:「再興第 104 回院展」
<横須賀美術館>
2020/03/04 ~ 2020/03/16 全館臨時休館(横須賀美術館、谷内六郎館、レストラン・アクアマーレ、ミュージアムショップ、駐車場)
<神奈川県立近代美術館 葉山館>
元々改修工事の為、6/30まで展示は休止中。
美術図書室、レストラン、駐車場とも2020年3月4日より15日まで臨時休室・休業
<神奈川県立近代美術館 鎌倉別館>
2020/03/04 ~ 2020/03/15 臨時休館
<埼玉県立近代美術館>
2020/02/29 ~ 2020/03/15 臨時休館
イベントについては上記臨時休館期間中及び3月末までに予定されていたものを中止
<うらわ美術館>
2020/03/02 ~ 2020/03/15 臨時休館
<DIC川村記念美術館>
2020/03/16まで休館延長。庭園、レストラン、ショップ、ギャラリーなどの付帯施設もすべて利用できない
3月開催のイベント中止。
<千葉市美術館>
元々リニューアル工事で休館中
ということで、基本的には休館中となっているようです。概ね3/15~16までを目処にしているようですが、あと1週間で終息するとは思えないので まだ変更の余地があるのではないかと推測します。来週辺りに再びチェックして動向を見守ってみようと思います。
→ 追記:3/15時点の状況を別記事でまとめました

※下記はすべて2020/03/09時点で公式サイトに載っている情報となります。
いずれの美術館も状況によって休館期間の延長や 開催中→休館にする場合があるようですので、詳細については公式サイトを御覧ください。
<東京都現代美術館>
2020/02/17 ~ 2020/03/15 展示替え休館 + 臨時休館
<すみだ北斎美術館>
2020/02/29 ~ 2020/03/16 臨時休館
<江戸東京博物館>
2020/02/29 ~ 2020/03/16 展覧会をはじめとする主催事業を休止または中止(常設展・特別展・企画展・施設・催し物)
<東京国立博物館>
2020/02/27 ~ 2020/03/16 全館臨時休館
<国立西洋美術館>
2020/02/29 ~ 2020/03/16 全館臨時休館
※開幕延期:ロンドン・ナショナル・ギャラリー展
※開幕延期:内藤コレクション展Ⅱ「中世からルネサンスの写本 祈りと絵」
<東京都美術館>
2020/02/27 ~ 2020/03/16 臨時休室
<国立科学博物館>
2020/02/29 ~ 2020/03/15 臨時休館(園)
<東京藝術大学大学美術館>
元々休館中(次回展示は4/4から)
<上野の森美術館>
2020/03/05~03/11 休館 (ギャラリーは3月9日まで休み無く開催)
<アーティゾン美術館(旧ブリヂストン美術館)> ※予約制
2020/03/03 ~ 2020/03/15 臨時休館 ミュージアムショップも臨時休館中は臨時休業
<三井記念美術館>
2020/02/29 ~ 2020/03/16 臨時休館
<出光美術館(東京本館)>
2020/03/02 ~ 2020/04/03 臨時休館 + 展示替え休館
<東京国立近代美術館>
2020/02/29 ~ 2020/03/15 臨時休館
<東京ステーションギャラリー>
2020/02/29 ~ 2020/03/16 臨時休館
<三菱一号館美術館>
2020/02/28 ~ 2020/03/16 臨時休館ならびにCafé1894短縮営業
※Café 1894 :2020/03/01 ~ 2020/03/15 11:00~18:00(L.O.17:00)
<国立新美術館>
2020/02/29 ~ 2020/03/16 臨時休館
<サントリー美術館>
元々リニューアル工事のため休館中(次回展示は5/13から)
<21_21 DESIGN SIGHT>
2020/02/27 ~ 2020/03/12 臨時休館
<森アーツセンターギャラリー>
2020/02/29 ~ 2020/03/13 休館
<六本木ヒルズ展望台東京シティビュー>
2020/02/29 ~ 2020/03/13 休館
<森美術館>
2020/02/29 ~ 2020/03/13 休館
<大倉集古館>
2020/01/27 ~ 2020/04/03 休館(予定通り)
<泉屋博古館 分館>
2020/01月 ~ 2021/12月予定 改修工事のため休館
<東京都庭園美術館>
2020/02/29 ~ 2020/03/15 全面休止
<目黒区美術館>
イベント等は中止。展覧会は開催中?
<根津美術館>
2020/02/29 ~ 2020/03/16 全館臨時休館
<太田記念美術館>
2020/03/01 ~ 2020/03/16 臨時休館
<パナソニック 汐留ミュージアム>
2020/02/29 ~ 2020/03/15 臨時休館
<日本科学未来館>
2020/02/28 ~ 2020/03/17 臨時休館
<東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館(SOMPO美術館)>
2020/03/03 ~ 2020/05/27 臨時休館 + 展示替え休館
※FACE展2020は3月1日(日)をもって終了
<東京オペラシティアートギャラリー>
2020/02/29 ~ 2020/03/16 臨時休館
<Bunkamuraザ・ミュージアム>
2020/02/28 ~ 2020/03/10 Bunkamuraが主催する公演、展覧会、映画をやむを得ず中止
※『ニューヨークが生んだ伝説の写真家 永遠のソール・ライター』は2月28日(金)以降の全日程を中止
<松濤美術館>
開館中?
3月7日(土)のギャラリー・トークおよび建築ツアーの中止
<山種美術館>
2020/03/02 ~ 2020/03/13 展示替と館内点検のため全館休館
<板橋区立美術館>
2020/03/13まで休館(次回展示は3/14から)
<練馬区立美術館>
現在開催中の「生誕140年記念 背く画家 津田青楓とあゆむ明治・大正・昭和」は通常通り開催。
イベント等は3月末までに開催するものについては、原則として中止
<世田谷美術館>
通常どおり開館(一部のイベントについては中止もしくは延期)
今後、新型コロナウイルス感染症の拡大状況などによっては、臨時休館する場合あり。
<静嘉堂文庫美術館>
2020/03/02 ~ 2020/03/15 臨時休館
<府中市美術館>
2020/03/02 ~ 2020/03/13 展示替えのため休館(3月14日(土曜日)からは通常通り開館する予定)
展覧会関連イベントについては、新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐため中止
<横浜美術館>
2020/02/29 ~ 2020/03/15 全館臨時休館
<そごう美術館>
2020/03/05 ~ 2020/04/10 臨時休館
中止:「ロベール・ドアノー展」
中止:「再興第 104 回院展」
<横須賀美術館>
2020/03/04 ~ 2020/03/16 全館臨時休館(横須賀美術館、谷内六郎館、レストラン・アクアマーレ、ミュージアムショップ、駐車場)
<神奈川県立近代美術館 葉山館>
元々改修工事の為、6/30まで展示は休止中。
美術図書室、レストラン、駐車場とも2020年3月4日より15日まで臨時休室・休業
<神奈川県立近代美術館 鎌倉別館>
2020/03/04 ~ 2020/03/15 臨時休館
<埼玉県立近代美術館>
2020/02/29 ~ 2020/03/15 臨時休館
イベントについては上記臨時休館期間中及び3月末までに予定されていたものを中止
<うらわ美術館>
2020/03/02 ~ 2020/03/15 臨時休館
<DIC川村記念美術館>
2020/03/16まで休館延長。庭園、レストラン、ショップ、ギャラリーなどの付帯施設もすべて利用できない
3月開催のイベント中止。
<千葉市美術館>
元々リニューアル工事で休館中
ということで、基本的には休館中となっているようです。概ね3/15~16までを目処にしているようですが、あと1週間で終息するとは思えないので まだ変更の余地があるのではないかと推測します。来週辺りに再びチェックして動向を見守ってみようと思います。
記事が参考になったらブログランキングをポチポチっとお願いします(><) これがモチベーションの源です。


更新情報や美術関連の小ネタをtwitterで呟いています。
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前回ご紹介した常設を観る前に東京オペラシティアートギャラリーの企画展「白髪一雄」を観てきました。この展示は一部で撮影可能となっていましたので、写真と共にご紹介していこうと思います。

【展覧名】
白髪一雄
【公式サイト】
http://www.operacity.jp/ag/exh229/
【会場】東京オペラシティアートギャラリー
【最寄】初台駅
【会期】2020年1月11日(土)~3月22日(日) ※2月29日(土)~ 3月16日(月)は臨時休館
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【混み具合・混雑状況】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
空いていて快適に鑑賞することができました。しかしこの展示はコロナウィルス予防の影響で臨時休館していて、その後の予定も変わる可能性もあるみたいです。お出かけの際は公式サイトをチェックした上、感染予防の注意を最大限するようお願いいたします。
さて、この展示はロープに掴まって足で床においたキャンバス等に直接描く「フット・ペインティング」で名高い現代画家 白髪一雄の個展となっています。白髪一雄は具体美術協会に参加し立体作品なども残していますが、波打つような大迫力の大型作品が特に魅力ではないかと思います。今回の展示ではそうした作品に加えて制作資料などを含めて120点ほど並んでいました。展示は8つの章に分かれていましたので、各章ごとに気に入った作品と共にご紹介していこうと思います。なお、今回は作品解説も章立てのキャプションもほぼ無いので、私の簡単な感想が中心となります。
<第1章 知られざる初期作品>
まずは初期のコーナーです。白髪一雄は幼少期より書画骨董、チャンバラ映画や芝居、浮世絵版画や中国の怪異小説(特に水滸伝)などに親しんでいたそうで、最初は日本画を学んでいたものの京都の美術専門学校を出てから油彩画に転向したそうです。少年時代には地元の尼崎のだんじり祭で山車と山車が衝突による流血の情景を目にしたことがあるらしく、それが白髪一雄の原風景となり後に血のイメージを意識した作品に繋がっていくようです。ここには初期の1949~52年頃の作品が並んでいました。
1 白髪一雄 「鳥監」
こちらは黒い鳥かごに入った4羽の鳥を描いた作品です。フラミンゴのような鳥の姿が確認できますが、かなり簡略化されていて筆致は早めです。まだ具象は残っているものの 既に大胆な表現となっていて、色も明るく塗り方も荒い感じでした。
この辺はまだ具象的な作品がありました。キュビスムを取り入れた感じのもあったりして 画風は安定せず、模索している様子が伺えました。
6 白髪一雄 「妖草II」
こちらは暗い背景に三角が無数に並ぶような抽象的な作品です。白い部分があって目に鮮やかだけど、不穏な色彩に思えるかな。初期の岡本太郎を思わせるような不協和音と不気味さを感じる作品でした。
この近くには既に抽象化が進んでいる作品が並んでいました。
<第2章 「具体」前夜:抽象からフット・ペインティングへ>
続いて2章はフットペインティングを始めた頃のコーナーです。白髪一雄は1952年に金山明・村上三郎・田中敦子らと先鋭的な表現をめざして「0会(ゼロ会)」を結成し、1953年~54年辺りから手を使って制作するようになり、更に素足で描く「フット・ペインティング」を創始していきました。当時はキャンバスではなく紙に描いていたようです。ここには1953~1954年頃の抽象画が並んでいました(フットペインティングっぽいのは次の章だったような…)
11 白髪一雄 「作品」
こちらは赤い渦巻のような抽象画です。中心に目のような物があり、暗い赤バラと言うか台風の目と言うかw 隣にも似た感じの作品があり、それは中心から無数に放射線状に線が飛び出すような感じでした。明暗があって微妙に花のようにも思えるけど、視覚的効果が面白い作品でした。
<第3章 「具体」への参加>
続いては具体美術協会に加入した頃のコーナーです。白髪一雄は1955年に「0会(ゼロ会)」の仲間とともに、吉原治良率いる「具体美術協会」に参加し、実験的な作品やパフォーマンスを発表していきました。1956年あたりは野外作品なども手掛けていたようです。ここにはそうした時代の作品が並んでいました。
19 白髪一雄 「ミスター ステラ」
こちらは巨大なキャンバスに足で描いたアクションペインティング作品で、赤と黒が渦巻いて流れを感じます。この頃には代名詞的なフットペインティングの作風が出来上がっていたように見えるかな。タイトルはフランク・ステラを意識したのではないか?と思えました。
17 白髪一雄 「作品(赤い材木)」 ★こちらで観られます
こちらは赤い四脚のような木製の作品です。側面がギザギザしていて色と共に荒々しい造形に思えます。何に使った作品か分かりませんでしたが、力強い印象を受けました。
<第4章 「水滸伝シリーズ」の誕生>
続いては『水滸伝』の登場人物の名前などがつけられた水滸伝シリーズのコーナーです。豪傑たちの名前と共に血を連想させる赤・黒に染まる大型作品が多く並んでいます。一部、3章の内容もこの章に展示されていました。
22 白髪一雄 「天異星赤髪鬼」

とにかく赤黒く染まった画面がおどろおどろしい程のインパクトです。赤髪鬼というタイトルも納得ですが、むしろ血みどろの事件現場みたいな…w 少年時代のトラウマ炸裂と言った所でしょうか。
16 白髪一雄 「赤い液(再制作:大)」(複製)
こちらはガラスの水槽のようなものに謎の白い物体と赤い液体状に見えるものが入っている作品です。まるで実験室で臓器を入れたガラス瓶のようなイメージかなw やや不気味さを感じつつ、こんな立体作品もあったのかと驚きました。 わざわざ再制作するほど気に入ってたのかな?
26 白髪一雄 「長義」

こちらは床に置かれて展示されていました。実際に描く時もこんな感じで置いていると思われます。やや小さめですが、飛び散るような勢いがあり大型作品と同じくらい力強く感じられました。
33 白髪一雄 「猪狩壱」
こちらはイノシシの毛皮をキャンバスの上に張り、その上から赤と黒の絵の具を塗りたくった作品です。やはり絵の具は飛び散っていて、首がもがれて血を出して倒れているような印象を受けます。中々スプラッターな感じでショッキングです。年表によると1961年に初めてイノシシの毛皮を使った作品を制作したそうで、白髪一雄は当時 猟友会に入っていたそうです。そしてその時に観た石仏・石塔・梵字などに強く惹かれ、密教への関心を深めていきました。(この後、密教関連の章があります。)
14 白髪一雄 「指で強く押してください」
これは前章の内容ですがこの章にありました。茶色いウレタンのザラついた表面に×や+に見える切り込みがあり、切り込みに沿って赤が塗られています。タイトルのように実際に押すことは出来ませんが、何かの傷のように見えたかな。この頃の作品は痛みのようなものを感じさせるように思いました。
28 白髪一雄 「地暴星喪門神」

こちらは水滸伝の豪傑のあだ名を作品名にしたもの。天○星とか地○星というあだ名で108人いるうちの1人です(聖闘士星矢のスペクターではなく水滸伝が元ネタですw) 何だか馬が跳ねるような感じに見えるかな。具象的ではないけど躍動感があるのが面白い。
この辺は同様に水滸伝の豪傑の名前のシリーズが並んでいました。
<第5章 スキージ・ペインティングと制作の変容>
続いては素足にかわってスキージ(長いヘラ)を用いて描いていた頃のコーナーです。1965年からスキージを用いる制作が始まり、スキージをコンパスのように用いて扇形や半円をモチーフにした作品を制作していたようです。ここにはそうした素足では描けないような作品が並んでいました。
39 白髪一雄 「色絵」

見事に半円形になった作品。勢いは変わりませんが、流れに方向性が出たように思えます。色彩についても確かに色絵の陶器を思わせるような感じかな。以前より明るくなったように思えました。
41 白髪一雄 「平治元年十二月二十六日」
こちらはかなり巨大な作品で、先程の「色絵」のキャンバスを2枚繋いでいます。うねりのような幅の広い流れがあり、やはりスキージならではの表現となっていました。とにかく間近で観ると迫力があります。
<第6章 「具体」の解散と密教への傾倒>
続いては密教への傾倒に関するコーナーです。猟友会の活動の際に観た梵字などから1960年代頃から密教への関心を深め、1971年には比叡山延暦寺で得度して天台宗の僧侶(法名は白髪素道)にまでなっています。一方この頃、具体美術協会の吉原治良が亡くなり具体美術協会は解散したようです。ここには密教の教えを取り入れたような大型作品が並んでいました。
45 白髪一雄 「貫流」

白黒で流水や山水を思わせるかな。今までの赤っぽい色合いから一気にモノクロの水墨的な印象を受ける色彩に変わったように思えます。
50 白髪一雄 「密呪」
こちらは暗い背景に9の字肩に赤黒いものが描かれた作品です。周りには絵の具が飛び散っていて、ブラックホールのような印象を受けるかな。もしくは曼荼羅のようなものでしょうか。やはりスキージを使っているようで、これまでにない神秘性も加わっているように思えました。
この辺には密教の仏の名前のタイトルの作品が多く並んでいました。
<第7章 フット・ペインティングへの回帰と晩年の活動>
続いては再びフットペインティングに回帰した晩年のコーナーです。仏道修行の後、スキージで円相を多く描いていたようですが、動きに乏しい円の反復で制作は停滞したようで 1978年に久しぶりに足だけで描く作品を制作したようです。そして仏教的なタイトルは減っていき、代わりに中国史などにまつわるタイトルが増えたようです。1984~90年代なかばになると黒・白黒・白のみの作品が制作されたようですが、一方で1990年代には黄色・オレンジ・ピンクなど明るい色彩が以前よりも頻繁に使用されるようになったようです。ここにはそうした時期の作品が名編んでいました。
58 白髪一雄 「酔獅子」

たしかに獅子が下向きで身構えているようにも見えるかもw 足だけで描いた作品はスキージに比べると有機的で無秩序な動きで、炸裂するような勢いを感じさせますね。
54 白髪一雄 「扶桑」
こちらは白地に白のペインティングをした作品です。厚塗り具合は他の作品と同じですが、白一色なのが何とも斬新。厚塗りで物理的に立体感があるので、影がついて流れが確認できます。これまでの色彩感覚とは全く異なる方向性で驚きました。
55 白髪一雄 「游墨 壱」

こちらは黒一色。墨跡のようで日本っぽさを感じるかな。モノクロの作品も新しい境地のように思えました。
57 白髪一雄 「うすさま」

こちらが晩年の作品。青やオレンジ、ピンクなどこれまで観なかった明るい色彩が特徴です。色というのは不思議なもので、これは何となく温かみを感じますw タイトルは恐らく烏枢沙摩明王のことでしょうね。
<第8章 水彩・素描にみる形成期の模索と制作の裏側>
こちらは資料のコーナーです。制作に使われた品などが並んでいました。
62 白髪一雄 「尼崎与茂川夜景」
こちらは夜の川の畔の家々を描いた水彩画です。家の明かりが川面に映って揺らめく様子が叙情的で、ここまで観てきた作品とはえらく作風が違っています。1948年頃の作品のようで、1章よりも前の頃はこういう絵を描いていたのかと驚きました。
65 白髪一雄 「無題」
こちらは1952年頃の椅子に座る裸婦を描いた素描です。やけにカクカクしていてキュビスム的な感じもしつつ、細長い身体がベルナール・ビュフェの作風に似ているように思えます。生きる痛みのようなものを感じさせる裸婦でした。
この先には1960~70年代に使っていたスキージ(スキー板みたいな)や天井から吊り下がるロープ、絵の具、絵の具を入れた缶などがありました。また、水彩による下絵のようなものもあり、画風は油彩に似ているものの墨一色や赤黒が多かったように思えます。
少し進むと『具体』誌に載せた文章の原稿などもあり、最後に映像で制作風景を流していました。上半身裸で缶に絵の具を入れて床に置いた画面に撒くように塗っています。そしてロープに掴まり、足で滑るように伸ばして描くスタイルとなっていました。サポートを務める奥さんの存在も大きいように思えます。
ということで、白髪一雄の作風の変遷を代表作と共に観ることができました。もうちょっと解説やキャプションが欲しかった所ですが、ダイナミックな作品ばかりで間近で観ると圧倒されました。休館期間もありますが、騒動が落ち着いたら現代アートの好きな方はチェックしてみてください。
おまけ:
この記事で コロナウィルス騒動による休館ラッシュ前に行った展示のメモが尽きましたw 次回はとりあえず現在の休館状況のまとめでも書こうかと思います。

【展覧名】
白髪一雄
【公式サイト】
http://www.operacity.jp/ag/exh229/
【会場】東京オペラシティアートギャラリー
【最寄】初台駅
【会期】2020年1月11日(土)~3月22日(日) ※2月29日(土)~ 3月16日(月)は臨時休館
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【混み具合・混雑状況】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
空いていて快適に鑑賞することができました。しかしこの展示はコロナウィルス予防の影響で臨時休館していて、その後の予定も変わる可能性もあるみたいです。お出かけの際は公式サイトをチェックした上、感染予防の注意を最大限するようお願いいたします。
さて、この展示はロープに掴まって足で床においたキャンバス等に直接描く「フット・ペインティング」で名高い現代画家 白髪一雄の個展となっています。白髪一雄は具体美術協会に参加し立体作品なども残していますが、波打つような大迫力の大型作品が特に魅力ではないかと思います。今回の展示ではそうした作品に加えて制作資料などを含めて120点ほど並んでいました。展示は8つの章に分かれていましたので、各章ごとに気に入った作品と共にご紹介していこうと思います。なお、今回は作品解説も章立てのキャプションもほぼ無いので、私の簡単な感想が中心となります。
<第1章 知られざる初期作品>
まずは初期のコーナーです。白髪一雄は幼少期より書画骨董、チャンバラ映画や芝居、浮世絵版画や中国の怪異小説(特に水滸伝)などに親しんでいたそうで、最初は日本画を学んでいたものの京都の美術専門学校を出てから油彩画に転向したそうです。少年時代には地元の尼崎のだんじり祭で山車と山車が衝突による流血の情景を目にしたことがあるらしく、それが白髪一雄の原風景となり後に血のイメージを意識した作品に繋がっていくようです。ここには初期の1949~52年頃の作品が並んでいました。
1 白髪一雄 「鳥監」
こちらは黒い鳥かごに入った4羽の鳥を描いた作品です。フラミンゴのような鳥の姿が確認できますが、かなり簡略化されていて筆致は早めです。まだ具象は残っているものの 既に大胆な表現となっていて、色も明るく塗り方も荒い感じでした。
この辺はまだ具象的な作品がありました。キュビスムを取り入れた感じのもあったりして 画風は安定せず、模索している様子が伺えました。
6 白髪一雄 「妖草II」
こちらは暗い背景に三角が無数に並ぶような抽象的な作品です。白い部分があって目に鮮やかだけど、不穏な色彩に思えるかな。初期の岡本太郎を思わせるような不協和音と不気味さを感じる作品でした。
この近くには既に抽象化が進んでいる作品が並んでいました。
<第2章 「具体」前夜:抽象からフット・ペインティングへ>
続いて2章はフットペインティングを始めた頃のコーナーです。白髪一雄は1952年に金山明・村上三郎・田中敦子らと先鋭的な表現をめざして「0会(ゼロ会)」を結成し、1953年~54年辺りから手を使って制作するようになり、更に素足で描く「フット・ペインティング」を創始していきました。当時はキャンバスではなく紙に描いていたようです。ここには1953~1954年頃の抽象画が並んでいました(フットペインティングっぽいのは次の章だったような…)
11 白髪一雄 「作品」
こちらは赤い渦巻のような抽象画です。中心に目のような物があり、暗い赤バラと言うか台風の目と言うかw 隣にも似た感じの作品があり、それは中心から無数に放射線状に線が飛び出すような感じでした。明暗があって微妙に花のようにも思えるけど、視覚的効果が面白い作品でした。
<第3章 「具体」への参加>
続いては具体美術協会に加入した頃のコーナーです。白髪一雄は1955年に「0会(ゼロ会)」の仲間とともに、吉原治良率いる「具体美術協会」に参加し、実験的な作品やパフォーマンスを発表していきました。1956年あたりは野外作品なども手掛けていたようです。ここにはそうした時代の作品が並んでいました。
19 白髪一雄 「ミスター ステラ」
こちらは巨大なキャンバスに足で描いたアクションペインティング作品で、赤と黒が渦巻いて流れを感じます。この頃には代名詞的なフットペインティングの作風が出来上がっていたように見えるかな。タイトルはフランク・ステラを意識したのではないか?と思えました。
17 白髪一雄 「作品(赤い材木)」 ★こちらで観られます
こちらは赤い四脚のような木製の作品です。側面がギザギザしていて色と共に荒々しい造形に思えます。何に使った作品か分かりませんでしたが、力強い印象を受けました。
<第4章 「水滸伝シリーズ」の誕生>
続いては『水滸伝』の登場人物の名前などがつけられた水滸伝シリーズのコーナーです。豪傑たちの名前と共に血を連想させる赤・黒に染まる大型作品が多く並んでいます。一部、3章の内容もこの章に展示されていました。
22 白髪一雄 「天異星赤髪鬼」

とにかく赤黒く染まった画面がおどろおどろしい程のインパクトです。赤髪鬼というタイトルも納得ですが、むしろ血みどろの事件現場みたいな…w 少年時代のトラウマ炸裂と言った所でしょうか。
16 白髪一雄 「赤い液(再制作:大)」(複製)
こちらはガラスの水槽のようなものに謎の白い物体と赤い液体状に見えるものが入っている作品です。まるで実験室で臓器を入れたガラス瓶のようなイメージかなw やや不気味さを感じつつ、こんな立体作品もあったのかと驚きました。 わざわざ再制作するほど気に入ってたのかな?
26 白髪一雄 「長義」

こちらは床に置かれて展示されていました。実際に描く時もこんな感じで置いていると思われます。やや小さめですが、飛び散るような勢いがあり大型作品と同じくらい力強く感じられました。
33 白髪一雄 「猪狩壱」
こちらはイノシシの毛皮をキャンバスの上に張り、その上から赤と黒の絵の具を塗りたくった作品です。やはり絵の具は飛び散っていて、首がもがれて血を出して倒れているような印象を受けます。中々スプラッターな感じでショッキングです。年表によると1961年に初めてイノシシの毛皮を使った作品を制作したそうで、白髪一雄は当時 猟友会に入っていたそうです。そしてその時に観た石仏・石塔・梵字などに強く惹かれ、密教への関心を深めていきました。(この後、密教関連の章があります。)
14 白髪一雄 「指で強く押してください」
これは前章の内容ですがこの章にありました。茶色いウレタンのザラついた表面に×や+に見える切り込みがあり、切り込みに沿って赤が塗られています。タイトルのように実際に押すことは出来ませんが、何かの傷のように見えたかな。この頃の作品は痛みのようなものを感じさせるように思いました。
28 白髪一雄 「地暴星喪門神」

こちらは水滸伝の豪傑のあだ名を作品名にしたもの。天○星とか地○星というあだ名で108人いるうちの1人です(聖闘士星矢のスペクターではなく水滸伝が元ネタですw) 何だか馬が跳ねるような感じに見えるかな。具象的ではないけど躍動感があるのが面白い。
この辺は同様に水滸伝の豪傑の名前のシリーズが並んでいました。
<第5章 スキージ・ペインティングと制作の変容>
続いては素足にかわってスキージ(長いヘラ)を用いて描いていた頃のコーナーです。1965年からスキージを用いる制作が始まり、スキージをコンパスのように用いて扇形や半円をモチーフにした作品を制作していたようです。ここにはそうした素足では描けないような作品が並んでいました。
39 白髪一雄 「色絵」

見事に半円形になった作品。勢いは変わりませんが、流れに方向性が出たように思えます。色彩についても確かに色絵の陶器を思わせるような感じかな。以前より明るくなったように思えました。
41 白髪一雄 「平治元年十二月二十六日」
こちらはかなり巨大な作品で、先程の「色絵」のキャンバスを2枚繋いでいます。うねりのような幅の広い流れがあり、やはりスキージならではの表現となっていました。とにかく間近で観ると迫力があります。
<第6章 「具体」の解散と密教への傾倒>
続いては密教への傾倒に関するコーナーです。猟友会の活動の際に観た梵字などから1960年代頃から密教への関心を深め、1971年には比叡山延暦寺で得度して天台宗の僧侶(法名は白髪素道)にまでなっています。一方この頃、具体美術協会の吉原治良が亡くなり具体美術協会は解散したようです。ここには密教の教えを取り入れたような大型作品が並んでいました。
45 白髪一雄 「貫流」

白黒で流水や山水を思わせるかな。今までの赤っぽい色合いから一気にモノクロの水墨的な印象を受ける色彩に変わったように思えます。
50 白髪一雄 「密呪」
こちらは暗い背景に9の字肩に赤黒いものが描かれた作品です。周りには絵の具が飛び散っていて、ブラックホールのような印象を受けるかな。もしくは曼荼羅のようなものでしょうか。やはりスキージを使っているようで、これまでにない神秘性も加わっているように思えました。
この辺には密教の仏の名前のタイトルの作品が多く並んでいました。
<第7章 フット・ペインティングへの回帰と晩年の活動>
続いては再びフットペインティングに回帰した晩年のコーナーです。仏道修行の後、スキージで円相を多く描いていたようですが、動きに乏しい円の反復で制作は停滞したようで 1978年に久しぶりに足だけで描く作品を制作したようです。そして仏教的なタイトルは減っていき、代わりに中国史などにまつわるタイトルが増えたようです。1984~90年代なかばになると黒・白黒・白のみの作品が制作されたようですが、一方で1990年代には黄色・オレンジ・ピンクなど明るい色彩が以前よりも頻繁に使用されるようになったようです。ここにはそうした時期の作品が名編んでいました。
58 白髪一雄 「酔獅子」

たしかに獅子が下向きで身構えているようにも見えるかもw 足だけで描いた作品はスキージに比べると有機的で無秩序な動きで、炸裂するような勢いを感じさせますね。
54 白髪一雄 「扶桑」
こちらは白地に白のペインティングをした作品です。厚塗り具合は他の作品と同じですが、白一色なのが何とも斬新。厚塗りで物理的に立体感があるので、影がついて流れが確認できます。これまでの色彩感覚とは全く異なる方向性で驚きました。
55 白髪一雄 「游墨 壱」

こちらは黒一色。墨跡のようで日本っぽさを感じるかな。モノクロの作品も新しい境地のように思えました。
57 白髪一雄 「うすさま」

こちらが晩年の作品。青やオレンジ、ピンクなどこれまで観なかった明るい色彩が特徴です。色というのは不思議なもので、これは何となく温かみを感じますw タイトルは恐らく烏枢沙摩明王のことでしょうね。
<第8章 水彩・素描にみる形成期の模索と制作の裏側>
こちらは資料のコーナーです。制作に使われた品などが並んでいました。
62 白髪一雄 「尼崎与茂川夜景」
こちらは夜の川の畔の家々を描いた水彩画です。家の明かりが川面に映って揺らめく様子が叙情的で、ここまで観てきた作品とはえらく作風が違っています。1948年頃の作品のようで、1章よりも前の頃はこういう絵を描いていたのかと驚きました。
65 白髪一雄 「無題」
こちらは1952年頃の椅子に座る裸婦を描いた素描です。やけにカクカクしていてキュビスム的な感じもしつつ、細長い身体がベルナール・ビュフェの作風に似ているように思えます。生きる痛みのようなものを感じさせる裸婦でした。
この先には1960~70年代に使っていたスキージ(スキー板みたいな)や天井から吊り下がるロープ、絵の具、絵の具を入れた缶などがありました。また、水彩による下絵のようなものもあり、画風は油彩に似ているものの墨一色や赤黒が多かったように思えます。
少し進むと『具体』誌に載せた文章の原稿などもあり、最後に映像で制作風景を流していました。上半身裸で缶に絵の具を入れて床に置いた画面に撒くように塗っています。そしてロープに掴まり、足で滑るように伸ばして描くスタイルとなっていました。サポートを務める奥さんの存在も大きいように思えます。
ということで、白髪一雄の作風の変遷を代表作と共に観ることができました。もうちょっと解説やキャプションが欲しかった所ですが、ダイナミックな作品ばかりで間近で観ると圧倒されました。休館期間もありますが、騒動が落ち着いたら現代アートの好きな方はチェックしてみてください。
おまけ:
この記事で コロナウィルス騒動による休館ラッシュ前に行った展示のメモが尽きましたw 次回はとりあえず現在の休館状況のまとめでも書こうかと思います。
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先日ご紹介したICCに行く前に東京オペラシティアートギャラリーで展示を観てきました。企画展は準備中なので先に常設をご紹介しようと思います。今回は「収蔵品展069 汝の隣人を愛せよ」と「project N 78 今井麗 IMAI Ulala」いう2つの内容となっていました。

【展覧名】
収蔵品展069 汝の隣人を愛せよ
project N 78 今井麗 IMAI Ulala
【公式サイト】
http://www.operacity.jp/ag/exh230.php
http://www.operacity.jp/ag/exh231.php
【会場】東京オペラシティアートギャラリー
【最寄】初台駅
【会期】2020年1月11日(土)~3月22日(日) ※2月29日~3月16日は臨時休館
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
0時間30分程度
【混み具合・混雑状況】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_③_4_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_③_4_5_満足
【感想】
空いていて快適に鑑賞することができました。
さて、今回の収蔵品展は「汝の隣人(となりびと)を愛せよ」という聖書の一節をタイトルにしていて、自己と他者との関係を問うようなテーマの作品が中心となっています(と言ってもテーマに沿ってるのか分からない絵が多いですがw) また、後半では今井麗(いまい うらら)氏という1982年生まれの現代画家が紹介されていて、こちらは撮影可能となっていました。詳しくはそれぞれ気に入った作品と共にご紹介していこうと思います。
<汝の隣人を愛せよ>
まずは収蔵品展です。今回はシュルレアリスム的な作品が多めだったように思います。
39 加藤清美 「哀しき旅人その2」 ★こちらで観られます
こちらは今回のパンフレットに載っている作品で、枯れ木の側に茶色い服の旅人の後ろ姿と、空飛ぶ人物(女性?)が描かれています。2人はお互いの存在にあまり関心がないように見えて、特に空飛ぶ人がシュールに思えます。枯れ木のせいか寂しげな雰囲気もあって独特の世界観となっていました。
この近くには似たような雰囲気の作品が3点ありました。静かで人形のように無表情なのがちょっと怖いw
5 有元利夫 「花火のある部屋」
こちらは舞台のようなところを描いたもので、中央にはステッキを持ったドレスの女性、その周りを4つの噴出花火が囲っている様子が描かれています。しかし花火には勢いは感じられず、静かで静止したように見えるかな。マジックか儀式のようにも思えます。くすんだマチエールで、中世のフレスコ画を思わせる味わいとなっていて、一層にシュールに感じられました。
この近くにはスケッチもありました。
参考記事:有元利夫展 天空の音楽 (東京都庭園美術館)
61 落田洋子 「完璧なプライバシー」
こちらは4本の煙突から煙を出すホテルと、その前に裸の男たちが無数に集まっている光景を描いた作品です。左右にはやたら大きめの人が雲のような(綿のような)ものを抱いていたりして、中々に不条理な雰囲気です。ホテルも缶の容器みたいに見えるし、ミニチュアの世界か夢の中といった感じに見えました。タイトルも意味深だけど意図は分からず。
76 相馬武夫 「午後の詩興」 ★こちらで観られます
こちらは今回のパンフレットに載っている作品で、服だけで人の頭の無い人物像と 裸婦がテーブルで向き合っている様子が描かれています。背景は草原で水晶玉のようなものを運ぶ給仕らしき姿があり、シュールな光景です。裸婦は無表情だし全体的に物哀しい雰囲気があるかな。空から降り注ぐ光のような表現もあったりして、何らかの意図はありそうでした。
40 河原朝生 「室内I:夏の終わり」
こちらは赤い壁紙の部屋の中から海に浮かんでいる船を観ている男女が描かれた作品です。女性は椅子に座っていて、男性はステッキを持っています。平面的で空虚な部屋で、静かな色彩と共に時間が止まったような雰囲気となっていました。これも描かれているもの自体は現実的だけど超現実的な感じになるのが面白い。
62 オノデラユキ 「古着のポートレート No.10」
こちらは空を背景に 服だけが撮られた白黒写真で、まるで人が着ている時のような感じになっています。透明人間がいたらこう見えるのではないか?という奇妙さがあり、やや迫りくるような雰囲気で不安も覚えましたw 発想が面白い作品です。
18 舟越桂 「[午後にはガンター・グローヴにいる]のためのドローイング」
こちらは廊下の奥で真正面を向いて立っているように見えて目を引きました。黒い服の男性の立像のドローイングで、目の表現などに舟越桂らしさを感じるけど温和な印象に思えました。立派な人物像なので完成作を観てみたくなります。
44 香月泰男 「シベリヤ・シリーズ 雪(窓)」
こちらは4つの黒い窓枠の中に4人の顔が描かれた作品です。目が三角だったりして素朴な表現ですが、苦しそうな顔や憔悴した顔などシベリア抑留の辛さが伝わってくるように思えます。恨めしそうに外を見る目が何とも悲しい。地獄の中のような印象深い作品です。
この辺は素描が並んでいました。小作青史の恐ろしげな絵(★こちらで観られます)や池田龍雄の妖怪のような禽獣記シリーズ(★こちらで観られます)などが並んでいます。
0 加藤ゆわ 「瞬秋」
こちらは2人の着物の女性が並んで歩く様子が描かれた作品です。1人は歯を出して笑っていて、もう1人は頭の上に載ったイチョウの葉っぱを観るように視線を上に向けています。葉っぱが頭に載ったのを かしましく笑い合ってる場面でしょうか。ハッキリ言って2人とも可愛くはないw 美化せずにありのままの日常といった感じに思えます。 画風は全体的に色が明るく平面的で滑らかな仕上げとなっていました。
1 相笠昌義 「みる人」
こちらは真っ白な壁の部屋で等間隔に並んでいる人たちを描いた作品です。どうやら絵画展の様子から絵画を透明にしたような感じらしく、人々が熱心に壁を眺めているような光景になっていますw 、また、やけに白い空白部分が広い構図となっていてガランとした雰囲気となっているのも面白い。近くには相笠昌義 氏の作品が他に2点ほどあって、どれも好みでした。
<今井麗 IMAI Ulala>
続いては今井麗 氏のコーナーです。多摩美術大学の出身で、オルセー美術館でマネの「アスパラガス」を観たことを画家志望の契機にあげているそうで、静物画を中心に描いているようです。ここは撮影可能でしたので写真と共にご紹介して参ります。
今井麗 「テラス」

明るく爽やかな色調で平面的な画風かな。穏やかな光景の中にあるキャラクターの顔が特に目を引きますw 食べかけのケーキがあったりして、ここには描かれていない人の存在や その人となりを想像させるように思えました。
今井麗 「山型食パン」

何の変哲もないモチーフですが、何故か瑞々しく幸せな雰囲気があるように思えます。親しみやすい画風ですね。
今井麗 「木星」

唐突にウルトラマンのダダが出てきましたw この画家の特徴として、こうした玩具やキャラクターが静物に紛れている点があると思います。恐竜みたいな姿もいくつかあるし、ちょっとシュールな感じがありました。
今井麗 「パイナップル」

パイナップルの剥かれた皮や芯といった食べない部分を描いた静物。 何故そっち?w モチーフの選び方に独特のセンスがあって面白い。
今井麗 「グラビア」

バナナの上に熊の顔を載せたらポーズを取ったグラビア写真みたいになってますw 熊が手を合わせているように見えているのが騙し絵的で愉快でした。
今井麗 「リベンジマッチ」

左にいる清掃員に変装した人物はカルロス・ゴーンですねw 2019年の作品なので世相を取り込んでいるようです。熊と猿がプロレスみたいになっていたり、何かのストーリーがありそうな感じでした。
ということで、今回も両方とも楽しむことができました。ここは他の美術館とは一味違った現代絵画のコレクションを楽しめるので、オペラシティを訪れた際に立ち寄ってみるのも良いかと思います。
次回は同じ東京オペラシティアートギャラリーの企画展についてご紹介の予定です。

【展覧名】
収蔵品展069 汝の隣人を愛せよ
project N 78 今井麗 IMAI Ulala
【公式サイト】
http://www.operacity.jp/ag/exh230.php
http://www.operacity.jp/ag/exh231.php
【会場】東京オペラシティアートギャラリー
【最寄】初台駅
【会期】2020年1月11日(土)~3月22日(日) ※2月29日~3月16日は臨時休館
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
0時間30分程度
【混み具合・混雑状況】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_③_4_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_③_4_5_満足
【感想】
空いていて快適に鑑賞することができました。
さて、今回の収蔵品展は「汝の隣人(となりびと)を愛せよ」という聖書の一節をタイトルにしていて、自己と他者との関係を問うようなテーマの作品が中心となっています(と言ってもテーマに沿ってるのか分からない絵が多いですがw) また、後半では今井麗(いまい うらら)氏という1982年生まれの現代画家が紹介されていて、こちらは撮影可能となっていました。詳しくはそれぞれ気に入った作品と共にご紹介していこうと思います。
<汝の隣人を愛せよ>
まずは収蔵品展です。今回はシュルレアリスム的な作品が多めだったように思います。
39 加藤清美 「哀しき旅人その2」 ★こちらで観られます
こちらは今回のパンフレットに載っている作品で、枯れ木の側に茶色い服の旅人の後ろ姿と、空飛ぶ人物(女性?)が描かれています。2人はお互いの存在にあまり関心がないように見えて、特に空飛ぶ人がシュールに思えます。枯れ木のせいか寂しげな雰囲気もあって独特の世界観となっていました。
この近くには似たような雰囲気の作品が3点ありました。静かで人形のように無表情なのがちょっと怖いw
5 有元利夫 「花火のある部屋」
こちらは舞台のようなところを描いたもので、中央にはステッキを持ったドレスの女性、その周りを4つの噴出花火が囲っている様子が描かれています。しかし花火には勢いは感じられず、静かで静止したように見えるかな。マジックか儀式のようにも思えます。くすんだマチエールで、中世のフレスコ画を思わせる味わいとなっていて、一層にシュールに感じられました。
この近くにはスケッチもありました。
参考記事:有元利夫展 天空の音楽 (東京都庭園美術館)
61 落田洋子 「完璧なプライバシー」
こちらは4本の煙突から煙を出すホテルと、その前に裸の男たちが無数に集まっている光景を描いた作品です。左右にはやたら大きめの人が雲のような(綿のような)ものを抱いていたりして、中々に不条理な雰囲気です。ホテルも缶の容器みたいに見えるし、ミニチュアの世界か夢の中といった感じに見えました。タイトルも意味深だけど意図は分からず。
76 相馬武夫 「午後の詩興」 ★こちらで観られます
こちらは今回のパンフレットに載っている作品で、服だけで人の頭の無い人物像と 裸婦がテーブルで向き合っている様子が描かれています。背景は草原で水晶玉のようなものを運ぶ給仕らしき姿があり、シュールな光景です。裸婦は無表情だし全体的に物哀しい雰囲気があるかな。空から降り注ぐ光のような表現もあったりして、何らかの意図はありそうでした。
40 河原朝生 「室内I:夏の終わり」
こちらは赤い壁紙の部屋の中から海に浮かんでいる船を観ている男女が描かれた作品です。女性は椅子に座っていて、男性はステッキを持っています。平面的で空虚な部屋で、静かな色彩と共に時間が止まったような雰囲気となっていました。これも描かれているもの自体は現実的だけど超現実的な感じになるのが面白い。
62 オノデラユキ 「古着のポートレート No.10」
こちらは空を背景に 服だけが撮られた白黒写真で、まるで人が着ている時のような感じになっています。透明人間がいたらこう見えるのではないか?という奇妙さがあり、やや迫りくるような雰囲気で不安も覚えましたw 発想が面白い作品です。
18 舟越桂 「[午後にはガンター・グローヴにいる]のためのドローイング」
こちらは廊下の奥で真正面を向いて立っているように見えて目を引きました。黒い服の男性の立像のドローイングで、目の表現などに舟越桂らしさを感じるけど温和な印象に思えました。立派な人物像なので完成作を観てみたくなります。
44 香月泰男 「シベリヤ・シリーズ 雪(窓)」
こちらは4つの黒い窓枠の中に4人の顔が描かれた作品です。目が三角だったりして素朴な表現ですが、苦しそうな顔や憔悴した顔などシベリア抑留の辛さが伝わってくるように思えます。恨めしそうに外を見る目が何とも悲しい。地獄の中のような印象深い作品です。
この辺は素描が並んでいました。小作青史の恐ろしげな絵(★こちらで観られます)や池田龍雄の妖怪のような禽獣記シリーズ(★こちらで観られます)などが並んでいます。
0 加藤ゆわ 「瞬秋」
こちらは2人の着物の女性が並んで歩く様子が描かれた作品です。1人は歯を出して笑っていて、もう1人は頭の上に載ったイチョウの葉っぱを観るように視線を上に向けています。葉っぱが頭に載ったのを かしましく笑い合ってる場面でしょうか。ハッキリ言って2人とも可愛くはないw 美化せずにありのままの日常といった感じに思えます。 画風は全体的に色が明るく平面的で滑らかな仕上げとなっていました。
1 相笠昌義 「みる人」
こちらは真っ白な壁の部屋で等間隔に並んでいる人たちを描いた作品です。どうやら絵画展の様子から絵画を透明にしたような感じらしく、人々が熱心に壁を眺めているような光景になっていますw 、また、やけに白い空白部分が広い構図となっていてガランとした雰囲気となっているのも面白い。近くには相笠昌義 氏の作品が他に2点ほどあって、どれも好みでした。
<今井麗 IMAI Ulala>
続いては今井麗 氏のコーナーです。多摩美術大学の出身で、オルセー美術館でマネの「アスパラガス」を観たことを画家志望の契機にあげているそうで、静物画を中心に描いているようです。ここは撮影可能でしたので写真と共にご紹介して参ります。
今井麗 「テラス」

明るく爽やかな色調で平面的な画風かな。穏やかな光景の中にあるキャラクターの顔が特に目を引きますw 食べかけのケーキがあったりして、ここには描かれていない人の存在や その人となりを想像させるように思えました。
今井麗 「山型食パン」

何の変哲もないモチーフですが、何故か瑞々しく幸せな雰囲気があるように思えます。親しみやすい画風ですね。
今井麗 「木星」

唐突にウルトラマンのダダが出てきましたw この画家の特徴として、こうした玩具やキャラクターが静物に紛れている点があると思います。恐竜みたいな姿もいくつかあるし、ちょっとシュールな感じがありました。
今井麗 「パイナップル」

パイナップルの剥かれた皮や芯といった食べない部分を描いた静物。 何故そっち?w モチーフの選び方に独特のセンスがあって面白い。
今井麗 「グラビア」

バナナの上に熊の顔を載せたらポーズを取ったグラビア写真みたいになってますw 熊が手を合わせているように見えているのが騙し絵的で愉快でした。
今井麗 「リベンジマッチ」

左にいる清掃員に変装した人物はカルロス・ゴーンですねw 2019年の作品なので世相を取り込んでいるようです。熊と猿がプロレスみたいになっていたり、何かのストーリーがありそうな感じでした。
ということで、今回も両方とも楽しむことができました。ここは他の美術館とは一味違った現代絵画のコレクションを楽しめるので、オペラシティを訪れた際に立ち寄ってみるのも良いかと思います。
次回は同じ東京オペラシティアートギャラリーの企画展についてご紹介の予定です。
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