Archive | 2020年03月
前回ご紹介したICCの展示を観た後、同じオペラシティの中にあるLe Pain Quotidien(ル・パン・コティディアン) 東京オペラシティ店というお店でカフェタイムをとってきました。

【店名】
Le Pain Quotidien(ル・パン・コティディアン) 東京オペラシティ店
【ジャンル】
ベーカリー/レストラン/カフェ
【公式サイト】
https://www.lepainquotidien.com/jp/ja/
食べログ:https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131807/13143660/
※営業時間・休日・地図などは公式サイトでご確認下さい。
【最寄駅】
初台駅
【近くの美術館】
東京オペラシティアートギャラリー
NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)
【この日にかかった1人の費用】
1400円程度
【味】
不味_1_2_3_④_5_美味
【接客・雰囲気】
不快_1_2_3_④_5_快適
【混み具合・混雑状況(土曜日17時頃です)】
混雑_1_2_③_4_5_快適
【総合満足度】
地雷_1_2_3_④_5_名店
【感想】
結構混んでいてちょうど満席くらいでした。音楽イベントがあったのかも??
さて、このお店はオペラシティの中にあり、ちょうど東京オペラシティアートギャラリーの2階ほど下あたりに位置しています。先日は1つ上の階の椿屋珈琲に入ってみましたが、こちらも気になっていたので入ってみました。
参考記事:椿屋珈琲 東京オペラシティ店 【オペラシティのお店】
店名が読めないので調べた所、Le Pain Quotidienでル・パン・コティディアンと読むようで、フランス語で「日々の糧」を意味するようです。ちょっと日本人の発想では無さそうな名前だと思ったらベルギー発祥のベーカリーレストランとのことで、パン屋さん兼レストランとなっています(カフェメニューもあります)
入口の右手付近はこんな感じでパン屋さんになっています。

この日は買いませんでしたが良い香りが漂っていました。オーガニックの小麦を使っているとのことで、手でじっくり捏ね上げる昔ながらの製法にこだわっているようです。
レストランスペースは左手奥の辺りとなっていました。左上あたりにある大きなテーブル席に通されました。

長いテーブルで、「コミューナルテーブル」と呼んでいるそうです。再生木材が使われているそうで、お店全体的にも素朴な落ち着きと洗練された雰囲気が両立しているように思えました。
この日はレモネード(715円) モンブラン660円を頼みました。

最初はカフェのケーキセットを頼もうとしたら注文できる時間帯を過ぎていましたw 確か17時くらいまでだったかな。 メニューにはオーガニックコーヒーとかヴィーガン向けのメニューなんかもあって食に注意深い人にも安心です。
まずはレモネード。いつもはコーヒーなんですが、喉が乾いていたのでこちらにしました。

程よい酸っぱさで、甘くなくさっぱりしていました。飲みやすくてレモンらしい風味が豊かです。
続いてモンブラン。これは季節のデザートなので、いつもある訳ではないかもしれません。

濃厚なクリームで、全体的に栗よりもベイクした感じの香りが強めでした。台座が硬いのでフォークだと食べづらいw
ということで、美味しいだけでなく かなり細やかな気配りとこだわりを感じさせるお店となっていました。自然由来の食を求める人には特に良いかもしれません。ここは東京オペラシティアートギャラリーのすぐ下にあるので、今後も帰り際に利用したいと思います。

【店名】
Le Pain Quotidien(ル・パン・コティディアン) 東京オペラシティ店
【ジャンル】
ベーカリー/レストラン/カフェ
【公式サイト】
https://www.lepainquotidien.com/jp/ja/
食べログ:https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131807/13143660/
※営業時間・休日・地図などは公式サイトでご確認下さい。
【最寄駅】
初台駅
【近くの美術館】
東京オペラシティアートギャラリー
NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)
【この日にかかった1人の費用】
1400円程度
【味】
不味_1_2_3_④_5_美味
【接客・雰囲気】
不快_1_2_3_④_5_快適
【混み具合・混雑状況(土曜日17時頃です)】
混雑_1_2_③_4_5_快適
【総合満足度】
地雷_1_2_3_④_5_名店
【感想】
結構混んでいてちょうど満席くらいでした。音楽イベントがあったのかも??
さて、このお店はオペラシティの中にあり、ちょうど東京オペラシティアートギャラリーの2階ほど下あたりに位置しています。先日は1つ上の階の椿屋珈琲に入ってみましたが、こちらも気になっていたので入ってみました。
参考記事:椿屋珈琲 東京オペラシティ店 【オペラシティのお店】
店名が読めないので調べた所、Le Pain Quotidienでル・パン・コティディアンと読むようで、フランス語で「日々の糧」を意味するようです。ちょっと日本人の発想では無さそうな名前だと思ったらベルギー発祥のベーカリーレストランとのことで、パン屋さん兼レストランとなっています(カフェメニューもあります)
入口の右手付近はこんな感じでパン屋さんになっています。

この日は買いませんでしたが良い香りが漂っていました。オーガニックの小麦を使っているとのことで、手でじっくり捏ね上げる昔ながらの製法にこだわっているようです。
レストランスペースは左手奥の辺りとなっていました。左上あたりにある大きなテーブル席に通されました。

長いテーブルで、「コミューナルテーブル」と呼んでいるそうです。再生木材が使われているそうで、お店全体的にも素朴な落ち着きと洗練された雰囲気が両立しているように思えました。
この日はレモネード(715円) モンブラン660円を頼みました。

最初はカフェのケーキセットを頼もうとしたら注文できる時間帯を過ぎていましたw 確か17時くらいまでだったかな。 メニューにはオーガニックコーヒーとかヴィーガン向けのメニューなんかもあって食に注意深い人にも安心です。
まずはレモネード。いつもはコーヒーなんですが、喉が乾いていたのでこちらにしました。

程よい酸っぱさで、甘くなくさっぱりしていました。飲みやすくてレモンらしい風味が豊かです。
続いてモンブラン。これは季節のデザートなので、いつもある訳ではないかもしれません。

濃厚なクリームで、全体的に栗よりもベイクした感じの香りが強めでした。台座が硬いのでフォークだと食べづらいw
ということで、美味しいだけでなく かなり細やかな気配りとこだわりを感じさせるお店となっていました。自然由来の食を求める人には特に良いかもしれません。ここは東京オペラシティアートギャラリーのすぐ下にあるので、今後も帰り際に利用したいと思います。
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先週の休みに初台のNTTインターコミュニケーション・センター(ICC)で「開かれた可能性-ノンリニアな未来の想像と創造」という展示を観てきました。この展示は既に終了していますが、撮影可能となっていましたので写真と共にご紹介しておこうと思います。

【展覧名】
開かれた可能性-ノンリニアな未来の想像と創造
【公式サイト】
https://www.ntticc.or.jp/ja/exhibitions/2020/open-possibilities/
【会場】NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)
【最寄】初台駅
【会期】2020年1月11日(土)~3月1日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
0時間30分程度
【混み具合・混雑状況】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_③_4_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_③_4_5_満足
【感想】
空いていて快適に鑑賞することができました。
さて、この展示はシンガポールと東京で開催される巡回展で、科学技術を用いたアート作品が並ぶ内容となっていました。科学と伝統を融合させるような作品もいくつかあり、テクノロジーへの多様な視点を紹介することで、決してリニア(直線的)ではない未来への可能性を想像させるのが目的のようです。展示は撮影可能となっていましたので、詳しくは写真と共にご紹介して参ります。
市原えつこ 「仮想通貨奉納祭」

こちらは「サーバー神輿」で、展示会場にあったQRコードでビットコインによる投げ銭ができるという作品です。お金が入るとLEDファンが回転して人工知能が音声合成した祈り・煩悩の言葉が鳴り響き、「ワッショイ・セレブレーション機能」が発動するそうです。八百万の神もついに仮想空間にも進出した感じでしょうかw バズワードてんこ盛りのやり過ぎ感が逆に皮肉っぽくて面白く思えました。
市原えつこ+中臺久和巨 「天狗ロボット」

こちらはロボットのNaoが天狗の面を付けている作品。デジタルシャーマン・プロジェクトということで民間信仰の天狗をモチーフにしています。触ることが出来て、頭に触れると野太い声で自分は天狗であることを告げて一喝してきましたw 見た目と声・話し方のギャップが凄くて中々シュール。ロボットがシャーマンになるという発想がぶっ飛んでいて驚きでした。
Waft Lab 「Solah Trabas(ソラー・トラバス)」

「トラバス」というのは危険なドライブのスリルを楽しむジャワ島の一部のオフロードバイクの文化のことだそうです。ホイールが光ったりして、彼の地のデコトラみたいなものかな?w 共に流れる音楽はトランスとジャワの儀式を融合させたものだそうで、こちらも現地の文化や宗教をデジタルなものと組み合わせた感じの作品でした。
INTER-MISSION 「ラプス・プロジェクト(パノラマ・ラプス)」

こちらは3つの映像作品で、「シンガポール国立博物館」「シンガポール国立美術館」「シンガポール美術館」をデジタル消去してはじめから存在しなかったように見せているようです。と、言われても現地の景色を知らないので どの辺が現実と違うのか分かりません…w これが上野とかなら身近なんですけどねw もし身近ならパラレルワールドか異世界に迷い込んだような不思議さが感じられそうに思えました。
やんツー 「造山運動」

こちらは山を描いた絵…ではなくリアルタイムの仮想通貨の価格推移のチャート図です。タイトルの「造山運動」は地殻変動を指す言葉のようで、価格推移になぞらえているそうです。まあ、観た感じでチャート図と分かりますよねw むしろ急激に上がったり下がってたりする方が興味を引きました。仮想通貨って結局まともに使われずに投機の玩具みたいになってますけど普及するんですかね??
ヘリ・ドノ 「ガムラン・オブ・飲むニケーション」

こちらは部屋全体が機械仕掛けの作品となっていました。人形たちが楽器を鳴らすような感じです。
一部分をアップにするとこんな感じ。この人形たちは見覚えがあります。

この人形はワヤン・クリッと呼ばれるインドネシアの伝統的な影絵芝居のための人形で、ガムランと呼ばれる民族音楽を奏でています。考えてみれば人形劇とロボットは似たようなものなので、違和感がないかな。伝統とテクノロジーの融合は昔からあったのかも??と思わせました。
葉山嶺 「裁縫鳥の真珠」

こちらは映像作品で、香港で撮った映像と、作者により野鳥の鳴き声を混ぜたもの。結構上手いので普通に鳥の声だと思ってました。 テクノロジーを使って人間以外の存在と人間による演劇的な会話 という意味があるようですが、解説も難解なので理解できたかは怪しいですw
ということで、中には理解が難しいものもあったので 分かったような分からないような感じですが、新しいテクノロジーを使ったアートの数々となっていました。安易に有用性や危険性を示すのではなく、思いもよらないような分野と融合しているのがユニークでした。

【展覧名】
開かれた可能性-ノンリニアな未来の想像と創造
【公式サイト】
https://www.ntticc.or.jp/ja/exhibitions/2020/open-possibilities/
【会場】NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)
【最寄】初台駅
【会期】2020年1月11日(土)~3月1日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
0時間30分程度
【混み具合・混雑状況】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_③_4_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_③_4_5_満足
【感想】
空いていて快適に鑑賞することができました。
さて、この展示はシンガポールと東京で開催される巡回展で、科学技術を用いたアート作品が並ぶ内容となっていました。科学と伝統を融合させるような作品もいくつかあり、テクノロジーへの多様な視点を紹介することで、決してリニア(直線的)ではない未来への可能性を想像させるのが目的のようです。展示は撮影可能となっていましたので、詳しくは写真と共にご紹介して参ります。
市原えつこ 「仮想通貨奉納祭」

こちらは「サーバー神輿」で、展示会場にあったQRコードでビットコインによる投げ銭ができるという作品です。お金が入るとLEDファンが回転して人工知能が音声合成した祈り・煩悩の言葉が鳴り響き、「ワッショイ・セレブレーション機能」が発動するそうです。八百万の神もついに仮想空間にも進出した感じでしょうかw バズワードてんこ盛りのやり過ぎ感が逆に皮肉っぽくて面白く思えました。
市原えつこ+中臺久和巨 「天狗ロボット」

こちらはロボットのNaoが天狗の面を付けている作品。デジタルシャーマン・プロジェクトということで民間信仰の天狗をモチーフにしています。触ることが出来て、頭に触れると野太い声で自分は天狗であることを告げて一喝してきましたw 見た目と声・話し方のギャップが凄くて中々シュール。ロボットがシャーマンになるという発想がぶっ飛んでいて驚きでした。
Waft Lab 「Solah Trabas(ソラー・トラバス)」

「トラバス」というのは危険なドライブのスリルを楽しむジャワ島の一部のオフロードバイクの文化のことだそうです。ホイールが光ったりして、彼の地のデコトラみたいなものかな?w 共に流れる音楽はトランスとジャワの儀式を融合させたものだそうで、こちらも現地の文化や宗教をデジタルなものと組み合わせた感じの作品でした。
INTER-MISSION 「ラプス・プロジェクト(パノラマ・ラプス)」

こちらは3つの映像作品で、「シンガポール国立博物館」「シンガポール国立美術館」「シンガポール美術館」をデジタル消去してはじめから存在しなかったように見せているようです。と、言われても現地の景色を知らないので どの辺が現実と違うのか分かりません…w これが上野とかなら身近なんですけどねw もし身近ならパラレルワールドか異世界に迷い込んだような不思議さが感じられそうに思えました。
やんツー 「造山運動」

こちらは山を描いた絵…ではなくリアルタイムの仮想通貨の価格推移のチャート図です。タイトルの「造山運動」は地殻変動を指す言葉のようで、価格推移になぞらえているそうです。まあ、観た感じでチャート図と分かりますよねw むしろ急激に上がったり下がってたりする方が興味を引きました。仮想通貨って結局まともに使われずに投機の玩具みたいになってますけど普及するんですかね??
ヘリ・ドノ 「ガムラン・オブ・飲むニケーション」

こちらは部屋全体が機械仕掛けの作品となっていました。人形たちが楽器を鳴らすような感じです。
一部分をアップにするとこんな感じ。この人形たちは見覚えがあります。

この人形はワヤン・クリッと呼ばれるインドネシアの伝統的な影絵芝居のための人形で、ガムランと呼ばれる民族音楽を奏でています。考えてみれば人形劇とロボットは似たようなものなので、違和感がないかな。伝統とテクノロジーの融合は昔からあったのかも??と思わせました。
葉山嶺 「裁縫鳥の真珠」

こちらは映像作品で、香港で撮った映像と、作者により野鳥の鳴き声を混ぜたもの。結構上手いので普通に鳥の声だと思ってました。 テクノロジーを使って人間以外の存在と人間による演劇的な会話 という意味があるようですが、解説も難解なので理解できたかは怪しいですw
ということで、中には理解が難しいものもあったので 分かったような分からないような感じですが、新しいテクノロジーを使ったアートの数々となっていました。安易に有用性や危険性を示すのではなく、思いもよらないような分野と融合しているのがユニークでした。
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今日は前回に引き続き三菱一号館美術館の「開館10周年記念 画家が見たこども展 ゴッホ、ボナール、ヴュイヤール、ドニ、ヴァロットン」についてです。前編は1章までご紹介しましたが、後編では残りの2章以降についてご紹介して参ります。まずは概要のおさらいです。
→ 前編はこちら

【展覧名】
開館10周年記念 画家が見たこども展 ゴッホ、ボナール、ヴュイヤール、ドニ、ヴァロットン
【公式サイト】
https://mimt.jp/kodomo/
【会場】三菱一号館美術館
【最寄】東京駅/有楽町駅
【会期】2020年2月15日(土)~6月7日(日)(2月28日~3月16日は臨時休館)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間30分程度
【混み具合・混雑状況】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
後半も混むことなく快適に鑑賞できました。引き続き各章ごとに気に入った作品と共にご紹介して参ります。
<2 都市の公園と家族の庭>
2章は公園や庭園の子供をモチーフにした作品が並ぶコーナーです。
41 モーリス・ドニ 「赤いエプロンドレスを着た子ども」 ★こちらで観られます
こちらは今回のポスターにもなっている作品で、花を持って歩く赤い服の女の子が描かれています。服は背景の花畑に透けるような表現で大きな斑点で描かれていて実験的な大胆さを感じます。少女は微笑んでいるようで可愛らしく幸せそうな雰囲気となっていました。
51 アルフレド・ミュラー 「ピクニック」 ★こちらで観られます
こちらは横長の画面に4人の女の子たちが樹の下にシートを広げてピクニックしている様子が描かれた作品です。1人は青い傘を担ぐようにさしていて、その後ろにはアヒルの親子の姿もあります。微笑ましい光景に思えますが、何故かみんな無表情というか沈んだ雰囲気があり、妙に暗い印象を受けました。素描のような表現も面白い作品です。
50 エドゥアール・ヴュイヤール 「公園にて、麦わら帽子」
こちらはチュイルリー公園で柵につかまっている麦わら帽子の子供を描いた作品です。その後ろには腰に手を当てて困った顔をしている母親らしき姿があり、その背後でも女の子が遊んでいます。母親は子供が言うことを聞かないのでうんざりした感じが出ていて、今も昔も親子というのは変わらないようです。絵の中の人の感情がよく表れていて、生き生きとしていました。
この近くにあったヴァロットンの「リュクサンブール公園」も良かったです。そう言えばヴァロットンの「ボール(ボール遊びをする子どものいる公園の一隅)」を以前この美術館で観たのを思い出しました。今回は残念ながらありませんが。
44 アリスティード・マイヨール 「若い少女の胸像」 ★こちらで観られます
こちらはマイヨールが彫刻家になる前に画家を目指していた若い頃の作品です。黄色を背景に紺色の服を着た少女がこちらを見て微笑んでいる様子が描かれています。陰影があまりなく対比的で明るい色彩となっていて、ゴーギャンの画風によく似ています。何故か下の方は未完成のように塗り残されていて、幻影のような感じにも思えました。
マイヨールも数点ありました。
<3 家族の情景>
続いては画家の子供など家族・親類を描いた作品のコーナーです。
53 ピエール・ボナール 「家族の情景」 ★こちらで観られます
こちらはレスタンプ・オリジナルに収められたリトグラフで、ボナールの妹夫妻とその赤ちゃんが描かれた縦長の画面となっています。夫妻は赤ちゃんをじっと観ていますが、今にもぐずり出しそうな顔をしているのが危ういw かなり簡略化された表現で、平面的で色数が少なく落ち着いた雰囲気があります。泣かないようにあやしている独特の緊張感が面白い作品でした。
66 ピエール・ボナール 「歌う子どもたち(シャルルとジャン・テラス)」 ★こちらで観られます
こちらは作曲家のクロード・テラスの家の2人の息子を描いた作品で、2人はボナールの甥っ子にあたります。2人で仲良く並んで1冊の楽譜を観て歌っているそうですが、歌っているというよりは本を読んでいるように見えるかな。兄は真面目そうで、弟も楽譜を目で追っている感じがします。柔らかく温かい雰囲気があり、親密な空間を覗いたような作品でした。ちなみに弟のシャルルは後に美術史家となりボナールに関する著書も書いたのだとか。
65 ピエール・ボナール 「小さな少年」
こちらはテーブルで猫を抱いている女の子?と、隣で観ている子が描かれた作品です。2人とも微笑んでいて可愛らしく、猫もまだ子猫のような幼さを感じさせます。猫はボナールの絵によく出てきますが、子供とセットだと一層に幸せそうな雰囲気になるように思えました。
61 ピエール・ボナール 「子どもたちの昼食」 ★こちらで観られます
こちらは中央に明るく灯るランプがあり、テーブルの両端で子供が食事をしている様子が描かれています。テーブルの上には猫がそれをじっと観ている後ろ姿があり、奥の方の市松模様の上にも白い猫(犬?)もいるようです。特に目を引くのがオレンジがかったランプで、柔らかい明暗表現によって温かみが感じられます。こちらも穏やかで微笑ましい光景となっていました。
68 モーリス・ドニ 「子ども部屋(二つの揺りかご)」 ★こちらで観られます
こちらは中央に観音開きの大きなガラスの窓があり、窓の向こうにはパリ郊外の町並みが見えています。そして窓の両脇には子供の小さめのベッドがあり、左には赤ちゃん 右には赤い服の女の子が座っています。お互い見つめ合っていて、2人はドニの長女とその妹のようです。中央の窓の存在が面白い構図で、明るい背景と共に爽やかな印象を受けました。
この辺はドニが多めでした。上階はこの辺までです。
上階の最後には記念撮影できる場所があります。

前編でご紹介したヴァロットンの版画の中に入り込む感じですねw
続いては下階です。
74 ジョルジュ・ラコンブ 「立つシルヴィの肖像」
ラコンブは「彫刻のナビ」と呼ばれた彫刻家ですが、こちらは長女を描いた絵画作品です。赤いワンピースに赤い長靴を履いて草原の上に立ち、スカートの裾を持ってポーズを取っています。背景は暗く赤が目を引きますが、全体的には平面的でナビ派らしい画風です。顔は丹念に描かれていて、やや無表情に思えるものの可愛らしい女の子でした。
この隣には同じ女の子をモデルにした頭部像もありました。
83 モーリス・ドニ 「サクランボを持つノエルの肖像」 ★こちらで観られます
こちらはドニの長女が3歳の頃の肖像で、テーブルに向かってさくらんぼを持ち 微笑んでいる様子が描かれています。優しい顔つきで、髪の毛がもしゃもしゃした様子まで丹念に描かれている点にドニの愛情を感じます。解説によると、後にドニの妻が亡くなるとこの子が母親代わりに兄弟の世話をしたそうです。その話を聞いたせいか、幼くして既に慈愛の表情を浮かべているようにも思えました。
やはりドニは子供を描いた作品が多めでした。聖母子に見立てたような宗教的な作品もあり、「美しきイコンのナビ」のあだ名を持っていたようです。
<4 挿画と物語、写真>
4章は挿絵と写真のコーナーです。ナビ派の画家たちはコダック社のカメラで色々と撮影していたようで、その写真もいくつか残っているようです。
89-92 ピエール・ボナール 「感情のアルファベット」
こちらはアルファベットの学習の為の本で、ボナールによって挿絵が描かれています。「友愛(amitié)のA」では子供と犬が戯れる様子、「不機嫌(bouderie)のB」では子供が俯いて母がじっと観ている様子、「秘密(confidence)のC」ではジョウロが2つ並んでいる様子が描かれているのですが… 中々理解するのが難しいw 特にCはシュールさすら感じるw かなり分かりづらいですが、あえて物ではなく感情でアルファベットを表現するところに個性が感じられます。解説によると、この本は未完成で出版できなかったようです。実際に当時の子供がどんな反応したか分からないのは残念w
107 モーリス・ドニ 「ボローニャのポルティコ(柱廊)の下のアンヌ=マリー、ベルナデット、ノエル」
こちらは回廊を歩く3人の女の子の後ろ姿が撮られた写真で、3人とも同じような服で大きな帽子をかぶっています。明暗が交錯する回廊の中、1人だけが手前で振り返っているのがドラマチックな印象で、可愛らしい表情を見せています。構図やタイミングが絵画的で、写真でもいかんなく感性が発揮されている様子が伺えました。
この近くにはボナールの写真もありました。
参考記事:ピエール・ボナール展 感想前編(国立新美術館)
<エピローグ 永遠の子ども時代>
最後はエピローグとして晩年のボナールの作品を含む油彩の大型作品が5点ほど並んでいました。
111 ピエール・ボナール 「雄牛と子ども」 ★こちらで観られます
こちらはオレンジ色の雄牛と、その手前の柵に手をかけている子供を描いた作品です。子供は伏目がちで ちょっと沈んだ表情に見えるかな。全体的には色が明るく、特に雄牛のオレンジが目を引きます。解説によると、これを描いた翌年にボナールは亡くなってしまったようですが、そうとは思えない明るさと、理想郷のような幻想性があるように思えました。
他にも犬とベンチに座る「イザベル・ルコント・ドゥ・ヌイ嬢」や正方形の大型作品の「大装飾画、街路風景」(★こちらで観られます)も見事でした。
ということで、後半もナビ派の名品の数々を観ることができました。ナビ派は親密な空気感を表現することが多かったので、子供はうってつけの題材だったのかもしれません。今までと異なる面白い着眼点で、心温まる内容だと思います。コロナウィルスの影響で休館期間がありますが、会期は長めなので騒動が落ち着いたら洋画好きの方はチェックしてみてください。
→ 前編はこちら

【展覧名】
開館10周年記念 画家が見たこども展 ゴッホ、ボナール、ヴュイヤール、ドニ、ヴァロットン
【公式サイト】
https://mimt.jp/kodomo/
【会場】三菱一号館美術館
【最寄】東京駅/有楽町駅
【会期】2020年2月15日(土)~6月7日(日)(2月28日~3月16日は臨時休館)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間30分程度
【混み具合・混雑状況】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
後半も混むことなく快適に鑑賞できました。引き続き各章ごとに気に入った作品と共にご紹介して参ります。
<2 都市の公園と家族の庭>
2章は公園や庭園の子供をモチーフにした作品が並ぶコーナーです。
41 モーリス・ドニ 「赤いエプロンドレスを着た子ども」 ★こちらで観られます
こちらは今回のポスターにもなっている作品で、花を持って歩く赤い服の女の子が描かれています。服は背景の花畑に透けるような表現で大きな斑点で描かれていて実験的な大胆さを感じます。少女は微笑んでいるようで可愛らしく幸せそうな雰囲気となっていました。
51 アルフレド・ミュラー 「ピクニック」 ★こちらで観られます
こちらは横長の画面に4人の女の子たちが樹の下にシートを広げてピクニックしている様子が描かれた作品です。1人は青い傘を担ぐようにさしていて、その後ろにはアヒルの親子の姿もあります。微笑ましい光景に思えますが、何故かみんな無表情というか沈んだ雰囲気があり、妙に暗い印象を受けました。素描のような表現も面白い作品です。
50 エドゥアール・ヴュイヤール 「公園にて、麦わら帽子」
こちらはチュイルリー公園で柵につかまっている麦わら帽子の子供を描いた作品です。その後ろには腰に手を当てて困った顔をしている母親らしき姿があり、その背後でも女の子が遊んでいます。母親は子供が言うことを聞かないのでうんざりした感じが出ていて、今も昔も親子というのは変わらないようです。絵の中の人の感情がよく表れていて、生き生きとしていました。
この近くにあったヴァロットンの「リュクサンブール公園」も良かったです。そう言えばヴァロットンの「ボール(ボール遊びをする子どものいる公園の一隅)」を以前この美術館で観たのを思い出しました。今回は残念ながらありませんが。
44 アリスティード・マイヨール 「若い少女の胸像」 ★こちらで観られます
こちらはマイヨールが彫刻家になる前に画家を目指していた若い頃の作品です。黄色を背景に紺色の服を着た少女がこちらを見て微笑んでいる様子が描かれています。陰影があまりなく対比的で明るい色彩となっていて、ゴーギャンの画風によく似ています。何故か下の方は未完成のように塗り残されていて、幻影のような感じにも思えました。
マイヨールも数点ありました。
<3 家族の情景>
続いては画家の子供など家族・親類を描いた作品のコーナーです。
53 ピエール・ボナール 「家族の情景」 ★こちらで観られます
こちらはレスタンプ・オリジナルに収められたリトグラフで、ボナールの妹夫妻とその赤ちゃんが描かれた縦長の画面となっています。夫妻は赤ちゃんをじっと観ていますが、今にもぐずり出しそうな顔をしているのが危ういw かなり簡略化された表現で、平面的で色数が少なく落ち着いた雰囲気があります。泣かないようにあやしている独特の緊張感が面白い作品でした。
66 ピエール・ボナール 「歌う子どもたち(シャルルとジャン・テラス)」 ★こちらで観られます
こちらは作曲家のクロード・テラスの家の2人の息子を描いた作品で、2人はボナールの甥っ子にあたります。2人で仲良く並んで1冊の楽譜を観て歌っているそうですが、歌っているというよりは本を読んでいるように見えるかな。兄は真面目そうで、弟も楽譜を目で追っている感じがします。柔らかく温かい雰囲気があり、親密な空間を覗いたような作品でした。ちなみに弟のシャルルは後に美術史家となりボナールに関する著書も書いたのだとか。
65 ピエール・ボナール 「小さな少年」
こちらはテーブルで猫を抱いている女の子?と、隣で観ている子が描かれた作品です。2人とも微笑んでいて可愛らしく、猫もまだ子猫のような幼さを感じさせます。猫はボナールの絵によく出てきますが、子供とセットだと一層に幸せそうな雰囲気になるように思えました。
61 ピエール・ボナール 「子どもたちの昼食」 ★こちらで観られます
こちらは中央に明るく灯るランプがあり、テーブルの両端で子供が食事をしている様子が描かれています。テーブルの上には猫がそれをじっと観ている後ろ姿があり、奥の方の市松模様の上にも白い猫(犬?)もいるようです。特に目を引くのがオレンジがかったランプで、柔らかい明暗表現によって温かみが感じられます。こちらも穏やかで微笑ましい光景となっていました。
68 モーリス・ドニ 「子ども部屋(二つの揺りかご)」 ★こちらで観られます
こちらは中央に観音開きの大きなガラスの窓があり、窓の向こうにはパリ郊外の町並みが見えています。そして窓の両脇には子供の小さめのベッドがあり、左には赤ちゃん 右には赤い服の女の子が座っています。お互い見つめ合っていて、2人はドニの長女とその妹のようです。中央の窓の存在が面白い構図で、明るい背景と共に爽やかな印象を受けました。
この辺はドニが多めでした。上階はこの辺までです。
上階の最後には記念撮影できる場所があります。

前編でご紹介したヴァロットンの版画の中に入り込む感じですねw
続いては下階です。
74 ジョルジュ・ラコンブ 「立つシルヴィの肖像」
ラコンブは「彫刻のナビ」と呼ばれた彫刻家ですが、こちらは長女を描いた絵画作品です。赤いワンピースに赤い長靴を履いて草原の上に立ち、スカートの裾を持ってポーズを取っています。背景は暗く赤が目を引きますが、全体的には平面的でナビ派らしい画風です。顔は丹念に描かれていて、やや無表情に思えるものの可愛らしい女の子でした。
この隣には同じ女の子をモデルにした頭部像もありました。
83 モーリス・ドニ 「サクランボを持つノエルの肖像」 ★こちらで観られます
こちらはドニの長女が3歳の頃の肖像で、テーブルに向かってさくらんぼを持ち 微笑んでいる様子が描かれています。優しい顔つきで、髪の毛がもしゃもしゃした様子まで丹念に描かれている点にドニの愛情を感じます。解説によると、後にドニの妻が亡くなるとこの子が母親代わりに兄弟の世話をしたそうです。その話を聞いたせいか、幼くして既に慈愛の表情を浮かべているようにも思えました。
やはりドニは子供を描いた作品が多めでした。聖母子に見立てたような宗教的な作品もあり、「美しきイコンのナビ」のあだ名を持っていたようです。
<4 挿画と物語、写真>
4章は挿絵と写真のコーナーです。ナビ派の画家たちはコダック社のカメラで色々と撮影していたようで、その写真もいくつか残っているようです。
89-92 ピエール・ボナール 「感情のアルファベット」
こちらはアルファベットの学習の為の本で、ボナールによって挿絵が描かれています。「友愛(amitié)のA」では子供と犬が戯れる様子、「不機嫌(bouderie)のB」では子供が俯いて母がじっと観ている様子、「秘密(confidence)のC」ではジョウロが2つ並んでいる様子が描かれているのですが… 中々理解するのが難しいw 特にCはシュールさすら感じるw かなり分かりづらいですが、あえて物ではなく感情でアルファベットを表現するところに個性が感じられます。解説によると、この本は未完成で出版できなかったようです。実際に当時の子供がどんな反応したか分からないのは残念w
107 モーリス・ドニ 「ボローニャのポルティコ(柱廊)の下のアンヌ=マリー、ベルナデット、ノエル」
こちらは回廊を歩く3人の女の子の後ろ姿が撮られた写真で、3人とも同じような服で大きな帽子をかぶっています。明暗が交錯する回廊の中、1人だけが手前で振り返っているのがドラマチックな印象で、可愛らしい表情を見せています。構図やタイミングが絵画的で、写真でもいかんなく感性が発揮されている様子が伺えました。
この近くにはボナールの写真もありました。
参考記事:ピエール・ボナール展 感想前編(国立新美術館)
<エピローグ 永遠の子ども時代>
最後はエピローグとして晩年のボナールの作品を含む油彩の大型作品が5点ほど並んでいました。
111 ピエール・ボナール 「雄牛と子ども」 ★こちらで観られます
こちらはオレンジ色の雄牛と、その手前の柵に手をかけている子供を描いた作品です。子供は伏目がちで ちょっと沈んだ表情に見えるかな。全体的には色が明るく、特に雄牛のオレンジが目を引きます。解説によると、これを描いた翌年にボナールは亡くなってしまったようですが、そうとは思えない明るさと、理想郷のような幻想性があるように思えました。
他にも犬とベンチに座る「イザベル・ルコント・ドゥ・ヌイ嬢」や正方形の大型作品の「大装飾画、街路風景」(★こちらで観られます)も見事でした。
ということで、後半もナビ派の名品の数々を観ることができました。ナビ派は親密な空気感を表現することが多かったので、子供はうってつけの題材だったのかもしれません。今までと異なる面白い着眼点で、心温まる内容だと思います。コロナウィルスの影響で休館期間がありますが、会期は長めなので騒動が落ち着いたら洋画好きの方はチェックしてみてください。
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先週の休みに三菱一号館美術館で「開館10周年記念 画家が見たこども展 ゴッホ、ボナール、ヴュイヤール、ドニ、ヴァロットン」を観てきました。メモを多めに取ってきましたので前編・後編に分けてご紹介していこうと思います。

【展覧名】
開館10周年記念 画家が見たこども展 ゴッホ、ボナール、ヴュイヤール、ドニ、ヴァロットン
【公式サイト】
https://mimt.jp/kodomo/
【会場】三菱一号館美術館
【最寄】東京駅/有楽町駅
【会期】2020年2月15日(土)~6月7日(日)(2月28日~3月16日は臨時休館)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間30分程度
【混み具合・混雑状況】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
割と空いていて快適に鑑賞することができました。当時もコロナウィルスのニュースが大きく報道されていましたが、ついに2月28日~3月16日の間は三菱一号館美術館も休館となってしまったようです。今後の予定も変更になる可能性があるようですので、気になる方は公式サイトをご確認ください。
さて、この展示は近代フランスの画家たち(特にタイトルとなっているナビ派の画家たち)が「子供」をモチーフに描いた作品が並ぶ内容となっています。彼らは都市生活をよく描きましたが、その中には子供も含まれていて、様々な場面に登場してくるようです。展示は描かれた場面ごとに章分けされていましたので、詳しくは各章ごとに気に入った作品と共にご紹介していこうと思います。
<プロローグ>
まずはプロローグです。19世紀末に子どもたちの存在は大きな主題となったようで、ここには有名画家の作品が並んでいました。
1 モーリス・ブーテ・ド・モンヴェル 「ブレのベルナールとロジェ」
こちらは今回のパンフレットにもなっている作品で、絵本や少年少女向けの雑誌で挿絵を手掛けていた画家の2人の息子が描かれています。草原の中で2人揃って直立不動で立っていて、セーラー服(この頃流行っていた)を着て帽子を被っています。兄の方は髪も長いし女の子みたいに見えるかな。しかし無表情で仕方なく並んでいるような感じがしますw それが逆に子供っぽさを感じさせて面白い。画風は写実的で、長閑な光景に2人だけ立ってるのがちょっとシュールにも思えました。
この部屋にはルノワールが描いた子供の絵もありました。ルノワールにとっては得意分野ですね。
4 ウジェーヌ・カリエール 「画家の家族の肖像」
こちらは3組の母子が並んでいる様子が描かれた作品です。抱きかかえたり、手を置いたりしていて仲の良さそうな家族です。全体的にぼんやりして茶色がかっているのがカリエールらしい画風に思えます。大型の作品なのに静けさが漂い、瞑想的な雰囲気すらありました。
この隣にもカリエールの「病める子ども」がありました。5歳で亡くした子供を偲んで描いたと考えられるようです。
12 テオフィル・アレクサンドル・スランタン 「人形を抱く子ども」
こちらは赤と白の縦縞の服を着た人形を抱きかかえる1~2歳くらいの子供を描いた作品です。白い布をかぶっていて つぶらな目でこちらをじっと観ているのがあどけない感じです。全体的に落ち着いた色調で、穏やかな日常の幸せが感じられました。
10 フィンセント・ファン・ゴッホ 「マルセル・ルーランの肖像」 ★こちらで観られます
こちらはゴッホがよく描いた郵便配達人のジョゼフ・ルーランの家の末娘マルセルを描いた作品です。緑を背景に白い産着を着た赤ちゃんがキョトンとした顔で大人しくしているようです。やたら右肩の辺りが膨らんでいるようなボリューム感で、赤ちゃんなのにどっしりした風格がありました。
この近くにはゴーギャンの版画もありました。タヒチ時代に描いた作品です。
<1 路上の光景、散策する人々>
続いては都市生活の中の子供のコーナーで、路上で見かけた子供などがモチーフになっています。優しさや生命力を感じさせるだけでなく、時に小悪魔的な雰囲気の子供が登場する作品なども並んでいます。
18-21 ピエール・ボナール 「パリ生活の小景より」 ★こちらで観られます
こちらはボナールの12点セットの版画集の一部で、パリの町並みの様子が描かれています。その中にも子供たちが登場していて、馬車の様子を観る子供たちなどの姿があります。しかし私は子供よりもこの版画の大胆な構図や構成の方が面白く感じられました。「大通り」は通りを水平方向に描いたもので、そこに垂直の木がリズミカルに並んでいるのが心地よく感じます。また、「夕暮れの広場」では黒地に黒い服を着た人を表現していて、実験的な試みに思えました。
13 ピエール・ボナール 「乳母たちの散歩、辻馬車の列」 ★こちらで観られます
こちらは四曲一隻の屏風仕立てで、「日本かぶれのナビ」と呼ばれたボナールらしいジャポニスム的な要素が強い作品です。手前で車輪を転がして遊ぶ2人の子供とその母親、奥には乳母らしき姿もあり 背景には水平方向に並ぶ馬車が四曲に渡って連なっています。かなり簡略化が進んでいて、色彩は淡く少ない色合いとなっていて平面的な印象を受けます。それでも子供の元気な躍動感があり、やんちゃな雰囲気に思えるかな。余白の使い方なんかも日本画のような趣で面白い構図でした。
23 エドゥアール・ヴュイヤール 「赤いスカーフの子ども」
こちらは父親らしき人物と手を繋いでいる赤い服の女の子を描いた作品です。2人とも後ろ姿で、父親は肩から上は画面からはみ出ていて描かれていません。まるで子供だけをトリミングしたような斬新な構図が何とも現代的な感性です。また、全体的に暗めの色調で、赤の斑点で描かれた女の子の襟巻き?が強く目を引きました。先日観てきた写真家のソール・ライターはナビ派に大きな影響を受けているようでしたが、これを観るとソール・ライターの作品を思い起こしました。ナビ派はこの時点でこんな視点を持っていたのかと改めて驚かされますね。
参考記事:永遠のソール・ライター 感想前編(Bunkamura ザ・ミュージアム)
大部屋の壁の一画だけ撮影可能となっていました。

この壁にかかっているヴァロットンの版画が撮影可能です。折角なので何枚か写真と共にご紹介。
フェリックス・ヴァロットン 「ベレー帽をかぶる子ども」

こちらは写実的な素描を版画にしたもの。この他の版画と比べるとかなり雰囲気が違っていて、写真のような精密さです。それにしても耳にこだわりを感じますねw
フェリックス・ヴァロットン 「街頭デモ」

こちらは街頭デモの様子。散り散りになって逃げていくところでしょうか。何処が子供の絵なんだ?と思ったら左上に乳母車らしきものを押している女性の姿が…。巻き込まれたのかは分かりませんが、黒い服の中で白い服が目を引き 騒乱の混乱に一層の緊迫感が出ているように思えました。
フェリックス・ヴァロットン 「事故(『息づく街パリ』より)」

こちらは事故の現場を描いた作品。凄惨な現場ですが、2人の子供がその様子をまじまじと見ています。子供が見たらトラウマになりそうな気はするけど、妙なことまで好奇心旺盛なのが子供だったりしますね。それにしても轢かれた人の表情が一番のんびりして見えるのは気の所為でしょうかw
フェリックス・ヴァロットン 「女の子たち」

沢山の女の子が歩いている中、真ん中の子がこちらを向いているのが気になるw 何故かこの子は瞳がないのがちょっと怖いw 他の子の仕草や表情は大人びた雰囲気に思えました。
フェリックス・ヴァロットン 「突風」

突風が吹いた時の一瞬を捉えたような作品。子供も母親の傍らで身をかがめてやり過ごしています。この強風で帽子を押さえるポーズは歌川広重の東海道五十三次を思い起こしました。自然に出るポーズだけに絵の中の人達が生き生きして見えますね。
フェリックス・ヴァロットン 「可愛い天使たち」

タイトル的には無邪気で可愛い子供に見えますが、警官に捕まったホームレスみたいな男性を見て囃し立てている野次馬のようですw 子供ってこういう善悪の判断のない残酷なところがありますよね… ヴァロットンの冷徹なまでの観察眼が面白い作品です。
ということで長くなってきたので今日はこの辺にしておこうと思います。三菱一号館美術館はナビ派に力を入れているだけあって面白い作品が多く、特にヴァロットンはこの美術館イチオシの画家ではないかと思います。後半も様々な場面で描かれた子供の絵が並んでいましたので、次回は残りについてご紹介の予定です。
→ 後編はこちら

【展覧名】
開館10周年記念 画家が見たこども展 ゴッホ、ボナール、ヴュイヤール、ドニ、ヴァロットン
【公式サイト】
https://mimt.jp/kodomo/
【会場】三菱一号館美術館
【最寄】東京駅/有楽町駅
【会期】2020年2月15日(土)~6月7日(日)(2月28日~3月16日は臨時休館)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間30分程度
【混み具合・混雑状況】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
割と空いていて快適に鑑賞することができました。当時もコロナウィルスのニュースが大きく報道されていましたが、ついに2月28日~3月16日の間は三菱一号館美術館も休館となってしまったようです。今後の予定も変更になる可能性があるようですので、気になる方は公式サイトをご確認ください。
さて、この展示は近代フランスの画家たち(特にタイトルとなっているナビ派の画家たち)が「子供」をモチーフに描いた作品が並ぶ内容となっています。彼らは都市生活をよく描きましたが、その中には子供も含まれていて、様々な場面に登場してくるようです。展示は描かれた場面ごとに章分けされていましたので、詳しくは各章ごとに気に入った作品と共にご紹介していこうと思います。
<プロローグ>
まずはプロローグです。19世紀末に子どもたちの存在は大きな主題となったようで、ここには有名画家の作品が並んでいました。
1 モーリス・ブーテ・ド・モンヴェル 「ブレのベルナールとロジェ」
こちらは今回のパンフレットにもなっている作品で、絵本や少年少女向けの雑誌で挿絵を手掛けていた画家の2人の息子が描かれています。草原の中で2人揃って直立不動で立っていて、セーラー服(この頃流行っていた)を着て帽子を被っています。兄の方は髪も長いし女の子みたいに見えるかな。しかし無表情で仕方なく並んでいるような感じがしますw それが逆に子供っぽさを感じさせて面白い。画風は写実的で、長閑な光景に2人だけ立ってるのがちょっとシュールにも思えました。
この部屋にはルノワールが描いた子供の絵もありました。ルノワールにとっては得意分野ですね。
4 ウジェーヌ・カリエール 「画家の家族の肖像」
こちらは3組の母子が並んでいる様子が描かれた作品です。抱きかかえたり、手を置いたりしていて仲の良さそうな家族です。全体的にぼんやりして茶色がかっているのがカリエールらしい画風に思えます。大型の作品なのに静けさが漂い、瞑想的な雰囲気すらありました。
この隣にもカリエールの「病める子ども」がありました。5歳で亡くした子供を偲んで描いたと考えられるようです。
12 テオフィル・アレクサンドル・スランタン 「人形を抱く子ども」
こちらは赤と白の縦縞の服を着た人形を抱きかかえる1~2歳くらいの子供を描いた作品です。白い布をかぶっていて つぶらな目でこちらをじっと観ているのがあどけない感じです。全体的に落ち着いた色調で、穏やかな日常の幸せが感じられました。
10 フィンセント・ファン・ゴッホ 「マルセル・ルーランの肖像」 ★こちらで観られます
こちらはゴッホがよく描いた郵便配達人のジョゼフ・ルーランの家の末娘マルセルを描いた作品です。緑を背景に白い産着を着た赤ちゃんがキョトンとした顔で大人しくしているようです。やたら右肩の辺りが膨らんでいるようなボリューム感で、赤ちゃんなのにどっしりした風格がありました。
この近くにはゴーギャンの版画もありました。タヒチ時代に描いた作品です。
<1 路上の光景、散策する人々>
続いては都市生活の中の子供のコーナーで、路上で見かけた子供などがモチーフになっています。優しさや生命力を感じさせるだけでなく、時に小悪魔的な雰囲気の子供が登場する作品なども並んでいます。
18-21 ピエール・ボナール 「パリ生活の小景より」 ★こちらで観られます
こちらはボナールの12点セットの版画集の一部で、パリの町並みの様子が描かれています。その中にも子供たちが登場していて、馬車の様子を観る子供たちなどの姿があります。しかし私は子供よりもこの版画の大胆な構図や構成の方が面白く感じられました。「大通り」は通りを水平方向に描いたもので、そこに垂直の木がリズミカルに並んでいるのが心地よく感じます。また、「夕暮れの広場」では黒地に黒い服を着た人を表現していて、実験的な試みに思えました。
13 ピエール・ボナール 「乳母たちの散歩、辻馬車の列」 ★こちらで観られます
こちらは四曲一隻の屏風仕立てで、「日本かぶれのナビ」と呼ばれたボナールらしいジャポニスム的な要素が強い作品です。手前で車輪を転がして遊ぶ2人の子供とその母親、奥には乳母らしき姿もあり 背景には水平方向に並ぶ馬車が四曲に渡って連なっています。かなり簡略化が進んでいて、色彩は淡く少ない色合いとなっていて平面的な印象を受けます。それでも子供の元気な躍動感があり、やんちゃな雰囲気に思えるかな。余白の使い方なんかも日本画のような趣で面白い構図でした。
23 エドゥアール・ヴュイヤール 「赤いスカーフの子ども」
こちらは父親らしき人物と手を繋いでいる赤い服の女の子を描いた作品です。2人とも後ろ姿で、父親は肩から上は画面からはみ出ていて描かれていません。まるで子供だけをトリミングしたような斬新な構図が何とも現代的な感性です。また、全体的に暗めの色調で、赤の斑点で描かれた女の子の襟巻き?が強く目を引きました。先日観てきた写真家のソール・ライターはナビ派に大きな影響を受けているようでしたが、これを観るとソール・ライターの作品を思い起こしました。ナビ派はこの時点でこんな視点を持っていたのかと改めて驚かされますね。
参考記事:永遠のソール・ライター 感想前編(Bunkamura ザ・ミュージアム)
大部屋の壁の一画だけ撮影可能となっていました。

この壁にかかっているヴァロットンの版画が撮影可能です。折角なので何枚か写真と共にご紹介。
フェリックス・ヴァロットン 「ベレー帽をかぶる子ども」

こちらは写実的な素描を版画にしたもの。この他の版画と比べるとかなり雰囲気が違っていて、写真のような精密さです。それにしても耳にこだわりを感じますねw
フェリックス・ヴァロットン 「街頭デモ」

こちらは街頭デモの様子。散り散りになって逃げていくところでしょうか。何処が子供の絵なんだ?と思ったら左上に乳母車らしきものを押している女性の姿が…。巻き込まれたのかは分かりませんが、黒い服の中で白い服が目を引き 騒乱の混乱に一層の緊迫感が出ているように思えました。
フェリックス・ヴァロットン 「事故(『息づく街パリ』より)」

こちらは事故の現場を描いた作品。凄惨な現場ですが、2人の子供がその様子をまじまじと見ています。子供が見たらトラウマになりそうな気はするけど、妙なことまで好奇心旺盛なのが子供だったりしますね。それにしても轢かれた人の表情が一番のんびりして見えるのは気の所為でしょうかw
フェリックス・ヴァロットン 「女の子たち」

沢山の女の子が歩いている中、真ん中の子がこちらを向いているのが気になるw 何故かこの子は瞳がないのがちょっと怖いw 他の子の仕草や表情は大人びた雰囲気に思えました。
フェリックス・ヴァロットン 「突風」

突風が吹いた時の一瞬を捉えたような作品。子供も母親の傍らで身をかがめてやり過ごしています。この強風で帽子を押さえるポーズは歌川広重の東海道五十三次を思い起こしました。自然に出るポーズだけに絵の中の人達が生き生きして見えますね。
フェリックス・ヴァロットン 「可愛い天使たち」

タイトル的には無邪気で可愛い子供に見えますが、警官に捕まったホームレスみたいな男性を見て囃し立てている野次馬のようですw 子供ってこういう善悪の判断のない残酷なところがありますよね… ヴァロットンの冷徹なまでの観察眼が面白い作品です。
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