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【池袋】 美術館巡りルート

今日は池袋 周辺のアートスポット巡りについてのご紹介です。


ご紹介するのはこちらの地図のakamaru.pngでポイントした3箇所となります。また、kiiromaru.pngaomaru.pngで示した周辺で見どころになりそうな場所についてもご紹介していきます。

池袋はかつて西武にセゾン美術館(西武美術館)があったものの現在は美術館らしい美術館は無く、今日はアート関連スポットという感じになります。見所になりそうなのは西口の<自由学園 明日館>で、周辺には豊島区立郷土資料館や池袋防災館と言った施設もあります。要町や椎名町あたりまで範囲を広げると池袋モンパルナスと呼ばれた芸術村の跡などもあります。(これは細かすぎるので詳しくは下記参照)
 参考リンク:豊島区アトリエ散策マップ

一方の東口ではサンシャインシティの中に<サンシャイン水族館><古代オリエント博物館>があり、他にコニカミノルタプラネタリウム満天も見所となります。また、池袋は演劇の街と知られ、青で示したように東京芸術劇場をはじめ、池袋演芸場(落語・漫才)、サンシャイン劇場、シアターグリーンなどがあり つい最近では豊島区立芸術文化劇場(Hareza池袋)なども加わりました。(私は演劇には疎いので東京芸術劇場しか入ったことがなく地図で示すだけですがw)

西口→東口→演劇関係という感じでご紹介していこうと思います。




まずはメトロポリタン口から徒歩10分圏内にある「自由学園 明日館」(みょうにちかん)についてです。

<自由学園 明日館>

DSC_0055_enc_20181210001214d1e.jpg

【公式サイト】
 https://jiyu.jp/tour/

【鑑賞時間目安】
 3時間00分程度

【過去の展示】
 記事一覧はこちら

【企画展・常設】
 企画展(ごく小規模)・常設・建物

【併設のカフェ】
 あり

【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
 記事一覧はこちら

【ミュージアムショップ】
 あり

【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
 不参加

【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
 ルールを守れば可能

【特徴】
こちらは美術館という訳ではなく現役の文化施設と言った感じですが、近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライトによる設計として建物好きには有名なスポットとなっています。普段は地域のコミュニティの集まりや結婚式場として使われているので見学できませんが、月1日程度の休日見学日と毎月第3金曜日の夜間見学日が設けられていて そのタイミングでのみ見学できます。特に休日見学日には講堂で東京音楽大学生による無料コンサートや建物のガイドツアーも行われるのでかなり充実した体験となると思います。建物内の撮影も可能で、フランク・ロイド・ライトの設計を隅々までじっくりと見て回りながら 自分のお気に入りポイントを探すのも楽しい所です。さらにここの食堂は今でもカフェとして使われていて、ここが凄い!
こちらが食堂の中。
DSC_0128_enc_20181210230739795.jpg

こんな洒落た雰囲気の中でお茶することができます。フランク・ロイド・ライトの弟子の遠藤新が増築した部分もあり、椅子も遠藤新によるものです。幾何学的な構造が美しく、ここに来るだけででもかなりの満足度です。(カフェだけ利用可能な日もあるようです。)
また、敷地の奥にはミュージアムショップもあり、明日館に関するグッズが売っています。遠藤新の椅子のミニチュアや ライトの照明をデザインしたTシャツなどここにしかない面白い品もあるので、見学の後には必ず寄りたいお店です。

ということで、建物・音楽・カフェ・ショップと揃って非常に素晴らしいスポットです。それほど広くはないですがコンサートやカフェを楽しんでいるとあっという間に2~3時間経ちますので、時間に余裕を持って行った方が良いかな。ちなみにここは結婚式場にもなるので、建物好きの方は検討してみるのも良いかも??



自由学園 明日館の近くには豊島区立郷土資料館と池袋防災館があります。

豊島区立郷土資料館は見学無料で、豊島区の歴史などを紹介しています。最近リニューアルしたようなので変わっているかもしれませんが、近代化の様子や戦時の頃の紹介があり、よくある地元の資料館と言った感じです。そんなに時間もかからないので気軽に寄って行けると思います。

池袋防災館は防災体験ができる施設で、ツアー形式で観ていくことになります。(ネット予約可能) 1日3回、所要時間1時間40分となるので時間を守るのが必要となりますが、地震・煙・消化といった普段経験できないような防災体験が可能となっていて、いざという時の備えになると思います。私は東日本大震災の次の年辺りに行きましたが、定期的に訪れた方が良いかなと思っています。アートではないけどオススメのスポットです。
 参考記事:池袋防災館の案内




続いては東口のサンシャインシティ周辺についてです。まずはサンシャイン水族館から。

<サンシャイン水族館>

DSC04074.jpg

【公式サイト】
 https://sunshinecity.jp/aquarium/

【鑑賞時間目安】
 1時間30分程度

【過去の展示】
 記事一覧はこちら

【企画展・常設】
 企画展・常設ともにあり

【併設のカフェ】
 あり

【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
 記事一覧はこちら

【ミュージアムショップ】
 あり

【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
 不参加

【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
 ルールを守れば可能

【特徴】
こちらは昔から有名な水族館で、サンシャインシティの中でも特に人気のスポットとなっています。1階は海の生物、2階は淡水の生物と言った感じでエリアが分かれ、ビルの中とは思えないほど大きな水槽もあって様々な生き物の生態を観ることが出来ます。かつてはラッコ(今はいません)やウーパールーパーなどで人気を博しましたが、2017年7月にリニューアルオープンしてからの目玉は「天空のオアシス」をコンセプトとした「天空の旅」で、こちらでは冒頭の写真のように都会の建物を背景にペンギンが空を飛ぶように泳ぐ姿が観られます。

下から見上げることもできるようになっています。
DSC_0429_enc.jpg
私はペンギン好きなので華麗な泳ぎを観ているだけで長時間楽しめますw 

たまに企画展なども開催されていて、テーマに沿って面白い生物が紹介されることがあります。知れば知るほど興味が湧いてくるので、子供だけでなく幅広い年代に楽しめると思います。
難点としてはいつも混んでいることですが、夏は結構遅くまでやってるので夜に行くのも良いかもしれません。サンシャインシティはショッピングや展望台、プラネタリウムなどもあるのでデートの定番が揃っている感じですねw 



サンシャイン水族館の隣にはプラネタリウム「満天」があり、ワールドインポートマートビル2階にはバンダイナムコのナンジャタウンもあります。満天はチケットがすぐに無くなるので、早めに予約して 水族館やナンジャタウンで遊んでから観るという流れがオススメです。時間を有効活用しやすいのがサンシャインシティの良いところですw
 参考記事:プラネタリウム「満天」とナンジャタウン




もう1つサンシャインシティにある施設「古代オリエント博物館」をご紹介

<古代オリエント博物館>

PB111498.jpg

【公式サイト】
 http://aom-tokyo.com/

【鑑賞時間目安】
 1時間00分程度

【過去の展示】
 記事一覧はこちら

【企画展・常設】
 企画展・常設ともにあり

【併設のカフェ】
 なし

【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
 記事一覧はこちら

【ミュージアムショップ】
 あり

【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
 2020年参加 恐らく入館できる券種

【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
 不可

【特徴】
こちらはサンシャインシティ文化会館の中にある博物館で、西洋~西アジア辺りの古代文明をテーマにしたコレクションとなっています。シリア、メソポタミア、エジプト、イランなど結構範囲が広めで、それぞれを見比べることで異なる特徴を持っていることがよく分かるようになっています。生活の様子を再現した展示などもあるので、身近に感じられて予想以上に分かりやすいのではないかと思います。ここでアート好きとして観ておきたいのは各文明の造形で、古典主義から現代アートまで様々な様式が古代文明から引用されていることに気づくのではないかと思います。単純化の仕方や幾何学性などに注目すると、一層に面白く感じられます。私が特に好きなのはキクラデスの出土品で、もはや現代アートそのものとも思えるフォルムなので是非観ていただきたい逸品です。また、常設にはハムラビ法典の柱の再現などもあり歴史に興味を持つきっかけになると思います。お子様連れで行くのも良いスポットです。

企画展も小規模ながら開催していて、オリエントに付随するテーマとなるようです。これも単に本や教科書では分からないような事を紹介してくれるので、意外な発見があって面白い内容だったりします。常設だけでなく企画展を目当てにするのも良いかもしれません。




最後にaomaru.pngで示した演劇関連施設もご紹介しておこうと思います。

私はあまり詳しくはないのですが、池袋は昔から演劇で有名な街で特に最近は文化で町おこしをしようという流れがあり一層に活気づいているようです。特に有名なのは東京芸術劇場で、ここは本格派かな。演劇のみならずバレエやオーケストラの演奏会なども行われるので、コンサートで訪れたことがあります(あと、絵画展に参加したことがあるので何度か行ってました) 

西口にはもう1つ池袋演芸場があり、ここは落語・漫才・寄席などが行われる場所で、関東の芸人がよく出てくるようです。2階にカフェがあって、そこで出番待ちしてる芸人がいるという話はTV等で聞きますねw 

東口のサンシャインの中にもサンシャイン劇場があり、ここはヲタ系のイベントが多いイメージがあるかなw そっち系のファンをよく見かける気がするのは乙女ロードが近いからだろうか…w

南池袋公園の近くにあるシアターグリーンは若手の実験的な演劇を行うのを目的としているそうで、大・中・小3つのステージのある個性的な小劇場となっているようです。ここは演劇通が好きそうな感じかな。

最後に、池袋駅の北東あたりに2020年7月にオープン予定のハレザ池袋の中で豊島区立芸術文化劇場(東京建物 Brillia HALL)が2019年11月から先行開業しました。この劇場は8つの劇場を備えミュージカルや演劇だけでなく歌舞伎やライブイベントなど様々な催し物が開かれる予定のようです。ハレザ池袋には映画館もできるようなので、芝居に関してはあらゆるものが集まる総合的な拠点になりそうです。

その他に池袋は野外演劇イベントなども定期的に行われるようなので、演劇が好きな方はそうしたイベントの日に訪れるのも良いかもしれません。私もそのうち観てみようと思います。


ということで、池袋は美術よりは演劇に力を注いでいる感じではありますが、多様な施設があります。私が一番好きなのは自由学園明日館で、日本が誇る世界的な建造物といえると思います。一方でサンシャインは家族向け・デート向けかな。池袋は一時はガラの悪いイメージでしたが、今はリニューアルされつつある街だと思います。





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【吉祥寺~三鷹】 美術館巡りルート

今日は吉祥寺~三鷹 周辺の美術館巡りについてのご紹介です。

ご紹介するのはこちらの地図のakamaru.pngでポイントした3箇所となります。また、kiiromaru.pngで示した周辺で見どころになりそうな場所についてもご紹介していきます。

吉祥寺の周辺には北側に<武蔵野市立吉祥寺美術館>があり、それ以外は南側の井の頭恩賜公園の中に見所が多く存在します。特に井の頭自然文化園と<三鷹の森ジブリ美術館>(予約制)が人気のスポットだと思います。また、井の頭公園から三鷹駅に向かうと、途中に山本有三記念館や太宰治文学サロンがあり、三鷹駅前に<三鷹市美術ギャラリー>があります。ジブリ美術館以外は割と直線上に並んでいるので、歩いてもウォーキング程度のハシゴしやすいルートです。東から西へと向かう順でご紹介していこうと思います。




まずは吉祥寺駅北側にある武蔵野市立吉祥寺美術館についてです。

<武蔵野市立吉祥寺美術館>

P1130188.jpg

【公式サイト】
 http://www.musashino-culture.or.jp/a_museum/

【鑑賞時間目安】
 1時間00分程度

【過去の展示】
 記事一覧はこちら

【企画展・常設】
 企画展・常設ともにあり

【併設のカフェ】
 なし(同じ建物内に飲食店がある)

【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
 記事一覧はこちら

【ミュージアムショップ】
 あり

【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
 2020年参加 恐らく入館できる券種

【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
 不可

【特徴】
こちらは武蔵野市の市立美術館で、繁華街の中にあるコピス吉祥寺という商業施設の7階にあります。以前は伊勢丹だった建物で、伊勢丹が撤退した際はどうなるのか??とやきもきしましたが、無事にコピス吉祥寺になってからも存続しています。展示室は企画展示室、浜口陽三記念室、萩原英雄記念室の3つがあり、企画室で企画展、2つの記念室が常設となります。常設の2部屋はその名の通り版画家の2人をそれぞれ紹介していて、展示品も時期で変わっているようです。いずれも前衛的で分かりづらい作品もありますが、静かで心に響く作風だと思います。
企画展では2500点に及ぶ近現代の日本人アーティストのコレクションの中から企画されるものや、市民公募の展示などが行われます。ここの企画展は未知の画家の個展がよく開かれるので、他の美術館では観られないような発見が多いのではないかと思います。有名ではないけれど素晴らしい作風の画家と出会うことができるのが非常に楽しい所です。美術好きな人ほど掘り出し物が見つかる美術館です。




続いては井の頭公園の端にあるアニメ映画で有名なスタジオジブリの三鷹の森ジブリ美術館についてです。

<三鷹の森ジブリ美術館>

DSC07858.jpg

【公式サイト】
 http://www.ghibli-museum.jp/

【鑑賞時間目安】
 3時間00分程度

【過去の展示】
 記事一覧はこちら

【企画展・常設】
 企画展・常設ともにあり

【併設のカフェ】
 あり

【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
 記事一覧はこちら

【ミュージアムショップ】
 あり

【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
 不参加

【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
 基本的に不可。建物外観・屋上部分はルールを守れば可能

【特徴】
こちらはスタジオジブリの公式の美術館で、ジブリアニメに関する展示を行っています。まず注意すべき点として、ここは完全に事前予約制となっています。ローソンにある端末で毎月10日午前10時から 翌1ヵ月分を販売するのですが、あっという間に売り切れます。特に土日は20分もしないうちに売り切れるので、目当ての日程がある場合は10日10時にスタンバイすることをオススメします。
肝心の展示についてですが、ここは単に原画などを展示するだけでなく、建物全体にジブリの世界観が溢れていて地下1階~2階、屋上にかけてあちこちにキャラクターが待っています。また、ここでしか観られない短編映画上映もあって、ジブリファンにはたまらないと思います。子供だけのお楽しみとしてネコバスルームという部屋もあり、子供は特に楽しめるようになっています。
企画展は年1~2回くらいのペースで行われ、スケッチや構想など映画の制作に関するものが多いようです。制作への並々ならぬこだわりぶりや意図も伝わってくるので、ここは大人の方が楽しめると思います。

ミュージアムショップはジブリ公式だけあってかなり幅広いグッズがあり、名前も『紅の豚』から取った「マンマユート」という凝りっぷりです。お手頃なものから高級なものまであり、思わず飾りたくなる品ばかりです。ここだけでもかなりの見所だと思います。

ここにはカフェ・レストランもあり、そちらも大人気です。やはりジブリの世界観を大事にしていて、映画に因んだメニューなどがあります。この美術館に行ったら是非寄っておきたいお店だと思います。

ということで、ジブリの世界をそのまま美術館にしたような感じなので、ファンなら一度は訪れることをオススメします。チケットを取るのが大変なのだけが難点ですw



井の頭公園の近くにはkiiromaru.pngで示したスポットが点在しています。

まず井の頭恩賜公園には「井の頭自然文化園」という動物園があります。ここは小さな動物園ですが、カピバラやペンギンなど人気動物が多く かつてはゾウのはな子で有名でした(2016年に亡くなりました)。 園内にはモルモットとのふれあいコーナーや、長崎の平和祈念像で知られる彫刻家の北村西望の作品を200点以上展示している彫刻館・アトリエ館もあるので、予想以上に見所たっぷりです。井の頭公園自体が美しく、ボート遊びなどもできるので一日中遊んで楽しめるのではないかと思います。

動物園から玉川上水の橋を渡って南西に向かうと、「山本有三記念館」があります。こちらはかつて作家の山本有三が住んだ家で、大正時代に建てられたレトロで洒落た洋風建築となっています。代表作「路傍の石」を始めとした著書に関する展示を行っていますが、山本有三に興味がなくても建物だけでも楽しめるんじゃないかなw ぐるっとパスで入ることができるので、井の頭公園とセットで訪れるのも良いかと思います。

さらに山本有三記念館から200~300mくらい西に行くと「太宰治文学サロン」もあります。三鷹は太宰治が創作活動を行っていた地で、この辺にはいくつかゆかりの地があります(ここから南に1km位の所にお墓があったり) ここは太宰治の生涯や功績の紹介、企画展なども行われているようで、小規模ながら太宰治に関して深い内容が観られます。 私はファンじゃないのでしっかり観たことはないですが、ファンの方は三鷹で太宰治の聖地巡りをするのも楽しいかもしれません。




最後に三鷹駅前の三鷹市美術ギャラリーについてです。

<三鷹市美術ギャラリー>

P1060903.jpg

【公式サイト】
 http://mitaka-sportsandculture.or.jp/gallery/

【鑑賞時間目安】
 1時間30分程度

【過去の展示】
 記事一覧はこちら

【企画展・常設】
 企画展のみ

【併設のカフェ】
 なし(同じ建物内に飲食店がある)

【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
 記事一覧はこちら

【ミュージアムショップ】
 あり

【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
 2020年参加 恐らく入館できる券種

【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
 展示による

【特徴】
こちらは三鷹市の市立ギャラリーで、コラルという商業施設の5階に入っています。地域に根ざしている点や商業施設の中にある点など先程の吉祥寺の美術館と似た感じかな。ここを最後にしたのは営業時間に特徴があって、だいたい午後8時までやっています。なので、体力さえあればここを最後にすると1日で沢山周ることができますw ここも他では観られない国内画家の個展を行うことが多いですが、一方で有名な西洋画家の展示が行われることもあります。予想以上に本格的な展覧会が観られるので、要チェックな美術館です。駅前にあるので、アクセスが良いのも嬉しいw


ということで、井の頭公園を中心に様々な分野の文化施設が集中している地域です。この辺は玉川上水沿いに歩いたり街歩きするのも楽しいので、のんびり1日かけて巡ってみるのがオススメです。本当は井の頭公園も桜が綺麗なんですけどね… 今日・明日は井の頭公園が封鎖されているので来年以降を楽しみにしたい所です。





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コロナウィルスによる各美術館の休館状況 (1都3県) 【2020年03月28日時点の情報】

今日は再び休館状況についてです。2週間前に1都3県の主な美術館の休館状況をまとめましたが、その際は03月31日辺りを目処にしている美術館が大半でした。しかしその後 さらに自粛期間が伸びた美術館も増えましたので、改めて03月28日時点での休館状況を調べてみました。

DSC03234.jpg


 ※下記はすべて2020/03/28時点で公式サイトに載っている情報となります。
いずれの美術館も状況によって休館期間の延長や 開催中→休館にする場合があるようですので、詳細については公式サイトを御覧ください。
3/31までになっている美術館は情報更新されていない所ばかりでした。
 


<東京都現代美術館>
 2020/02/17 ~ 2020/03/15 展示替え休館 + 臨時休館
2020/02/17 ~ 2020/03/31 展示替え休館 + 臨時休館
→2020/02/17 ~ 2020/04/13 展示替え休館 + 臨時休館

<すみだ北斎美術館>
 2020/02/29 ~ 2020/03/16 臨時休館
→2020/03/20から開館中? 再開以降の続報なし
 
<江戸東京博物館>
 2020/02/29 ~ 2020/03/16 展覧会をはじめとする主催事業を休止または中止(常設展・特別展・企画展・施設・催し物)
2020/02/29 ~ 2020/03/31 展覧会をはじめとする主催事業を休止または中止(常設展・特別展・企画展・施設・催し物)
→2020/02/29 ~ 2020/04/13 展覧会をはじめとする主催事業を休止または中止(常設展・特別展・企画展・施設・催し物)

<東京国立博物館>
 2020/02/27 ~ 2020/03/16 全館臨時休館
2020/02/27 ~ 2020/03/17以降も延長(期間不明) 全館臨時休館
→2020/02/27 ~ 2020/03/25以降も延長(期間不明) 全館臨時休館

<国立西洋美術館>
 2020/02/29 ~ 2020/03/16 全館臨時休館
→2020/02/29 ~ 2020/03/17以降も当面の間延長(期間不明) 全館臨時休館

 ※開幕延期:ロンドン・ナショナル・ギャラリー展
 ※開幕延期:内藤コレクション展Ⅱ「中世からルネサンスの写本 祈りと絵」

<東京都美術館>
 2020/02/27 ~ 2020/03/16 臨時休室
2020/02/27 ~ 2020/03/21 臨時休室(3月末までは主催事業を中止)
→2020/03/28 ~ 2020/03/29 臨時休館


<国立科学博物館>
 2020/02/29 ~ 2020/03/15 臨時休館(園)
→2020/02/29 ~ 2020/03/15以降も当面の間(再開日未定) 臨時休館(園)

 ※開幕日変更(未定):特別展「和食展 ~日本の自然、人々の知恵~」


<東京藝術大学大学美術館>
 元々休館中(次回展示は4/4から)
→元々休館中(「Alter-narrativesーありえたかもしれない物語ー」展 4月に延期・会期未定)

<上野の森美術館>
 開館中(各種イベント取りやめ、中止になった展示もあり)
→2020/03/28より休館(期間不明)

<アーティゾン美術館(旧ブリヂストン美術館)> ※予約制
 2020/03/03 ~ 2020/03/15 臨時休館 ミュージアムショップも臨時休館中は臨時休業
→2020/03/17より再開
 
<三井記念美術館>
 2020/02/29 ~ 2020/03/16 臨時休館
→2020/02/29 ~ 2020/03/31 臨時休館

<出光美術館(東京本館)>
 2020/03/02 ~ 2020/04/03 臨時休館 + 展示替え休館
→2020/03/02 ~ 2020/04/20 臨時休館 + 展示替え休館

<東京国立近代美術館>
 2020/02/29 ~ 2020/03/15 臨時休館
→2020/02/29 ~ 2020/03/16以降も当面の間(再開日未定) 臨時休館

<東京ステーションギャラリー>
 2020/02/29 ~ 2020/03/16 臨時休館
→2020/02/29 ~ 2020/03/31 臨時休館

<三菱一号館美術館>
 2020/02/28 ~ 2020/03/16 臨時休館ならびにCafé1894短縮営業
2020/02/28 ~ 2020/03/31 臨時休館ならびにCafé1894短縮営業
→2020/02/28 ~ 当面の間 臨時休館(期間不明)

  ※Café 1894 :2020/03/01 ~ 2020/03/31 11:00~18:00(L.O.17:00)
  ※Café 1894 :2020/03/28 ~ 2020/03/29 臨時休業

<国立新美術館>
 2020/02/29 ~ 2020/03/16 臨時休館
2020/02/29 ~ 2020/03/16以降も当面の間(再開日未定) 臨時休館
→2020/02/29 ~ 2020/03/26以降も当面の間(再開日未定) 臨時休館


<サントリー美術館>
元々リニューアル工事のため休館中(次回展示は5/13から)

<21_21 DESIGN SIGHT>
 2020/02/27 ~ 2020/03/12 臨時休館
2020/02/27 ~ 2020/03/31 臨時休館
→2020/02/27 ~ 2020/04/12 臨時休館

<森アーツセンターギャラリー>
 2020/02/29 ~ 2020/03/13 休館
2020/02/29 ~ 2020/03/19 休館
→2020/02/29 ~ 2020/04/16 休館+展示替え休館

<六本木ヒルズ展望台東京シティビュー>
 2020/02/29 ~ 2020/03/13 休館
2020/02/29 ~ 2020/03/19 休館
→2020/02/29 ~ 当面の間 休館(期間不明)

 ※「ヘザウィック・スタジオ展:共感する建築」の閉幕は延期

<森美術館>
 2020/02/29 ~ 2020/03/13 休館
2020/02/29 ~ 2020/03/19 休館
→2020/02/29 ~ 期間不明 休館

 ※「未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命――人は明日どう生きるのか」は終了

<大倉集古館>
2020/01/27 ~ 2020/04/03 休館(予定通り)

<泉屋博古館 分館>
2020/01月 ~ 2021/12月予定 改修工事のため休館

<東京都庭園美術館>
 2020/02/29 ~ 2020/03/15 全面休止
2020/02/29 ~ 2020/03/31 全面休止
→2020/02/29 ~ 2020/04/12 全面休止

 ※「北澤美術館所蔵 ルネ・ラリック アール・デコのガラス モダン・エレガンスの美」は閉幕

<目黒区美術館>
 イベント等は中止。展覧会は開催中
→展示入替のため休館(次回予定は04/22~6/14)

<根津美術館>
 2020/02/29 ~ 2020/03/16 全館臨時休館
→2020/02/29 ~ 2020/04/17 全館臨時休館 + 展示替え休館

 ※「虎屋のおひなさま」は閉幕。次回開館は、04/18(土)開幕の特別展「国宝 燕子花図屏風―色彩の誘惑―」からの予定

<太田記念美術館>
 2020/03/01 ~ 2020/03/16 臨時休館
→2020/03/01 ~ 2020/03/31 臨時休館

<パナソニック 汐留ミュージアム>
 2020/02/29 ~ 2020/03/15 臨時休館
→2020/02/29 ~ 2020/04/10 臨時休館 + 展示替え休館

 ※「モダンデザインが結ぶ暮らしの夢」は閉幕 次回開催は04/11からの予定

<日本科学未来館>
 2020/02/28 ~ 2020/03/17 臨時休館
→2020/02/28 ~ 2020/03/17以降も当面の間(再開日未定) 臨時休館

<東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館(SOMPO美術館)>
2020/03/03 ~ 2020/05/27 臨時休館 + 展示替え休館

<東京オペラシティアートギャラリー>
 2020/02/29 ~ 2020/03/16 臨時休館
→2020/02/29 ~ 2020/04/10 臨時休館 + 展示替え休館

<Bunkamuraザ・ミュージアム>
 2020/02/28 ~ 2020/03/10 Bunkamuraが主催する公演、展覧会、映画をやむを得ず中止
2020/02/28 ~ 2020/03/19 (03/20以降の開催については決定次第HPでお知らせ)
→2020/03/28 ~ 2020/03/29 休館(「超写実絵画の襲来 ホキ美術館展」は休館日以外は開催中)

<松濤美術館>
 開館中
→2020/03/16 ~ 2020/04/03 展示替えのため休館

<山種美術館>
 開館中。イベント等は中止
→2020/03/28 ~ 2020/03/29 臨時休館 

 ※03/30は通常休館日、31日(火)以降は平常通りの開館を予定だが、状況により予告なく予定を変更する場合あり


<板橋区立美術館>
開館中
 ※イベント等に中止あり

<練馬区立美術館>
 現在開催中の「生誕140年記念 背く画家 津田青楓とあゆむ明治・大正・昭和」は通常通り開催。
→3月28日(土)~4月12日(日)の土日は、臨時休館 (3/28,3/29,4/4,4/5,4/11,4/12)

<世田谷美術館>
通常どおり開館(一部のイベントについては中止もしくは延期)
今後、新型コロナウイルス感染症の拡大状況などによっては、臨時休館する場合あり。

<静嘉堂文庫美術館>
2020/03/02 ~ 2020/04/11 臨時休館 + 展示替え休館

<府中市美術館>
通常通り開館。展覧会関連イベントについては、新型コロナウィルスの感染拡大を防ぐため中止
→2020/03/28 ~ 2020/03/29 臨時休館 03/31以降は現在のところ開館する予定だが、最新の状況についてはウェブサイト等で要確認

<横浜美術館>
 2020/02/29 ~ 2020/03/15 全館臨時休館
2020/02/29 ~ 2020/03/31 全館臨時休館
→2020/02/29 ~ 当面の間(期間不明) 全館臨時休館

 ※「New Artist Picks:『柵瀨茉莉子展|いのちを縫う』」については、開館再開ののち会期を変更の上、開催予定


<そごう美術館>
2020/03/05 ~ 2020/04/10 臨時休館

<横須賀美術館>
 2020/03/04 ~ 2020/03/16 全館臨時休館(横須賀美術館、谷内六郎館、レストラン・アクアマーレ、ミュージアムショップ、駐車場)
2020/03/04 ~ 2020/03/31 臨時休館 (※03/17からレストラン・アクアマーレおよび駐車場は通常営業)
→2020/03/04 ~ 2020/04/27 臨時休館 (レストラン・アクアマーレおよび駐車場は通常営業)

<神奈川県立近代美術館 葉山館>
 元々改修工事の為、6/30まで展示は休止中。
 美術図書室、レストラン、駐車場とも2020年3月4日より15日まで臨時休室・休業
2020年3月31日まで休館
→当面の間休館(期間不明)

<神奈川県立近代美術館 鎌倉別館>
 2020/03/04 ~ 2020/03/15 臨時休館
2020/03/04 ~ 2020/04/10 臨時休館 + 展示替え休館
→当面の間休館(期間不明)


<埼玉県立近代美術館>
 2020/02/29 ~ 2020/03/15 臨時休館
 2020/02/29 ~ 2020/03/15以降も当面の間(再開日未定) 臨時休館

<うらわ美術館>
 2020/03/02 ~ 2020/03/15 臨時休館
→2020/03/02 ~ 2020/03/31 臨時休館


<DIC川村記念美術館>
 2020/03/16まで休館延長。庭園、レストラン、ショップ、ギャラリーなどの付帯施設もすべて利用できない
2020/03/31まで休館延長。庭園、レストラン、ショップ、ギャラリーなどの付帯施設もすべて利用できない
→2020/04/01以降も休館延長(期間不明) 庭園、レストラン、ショップ、ギャラリーなどの付帯施設もすべて利用できない

 ※「ふたつのまどか―コレクション×5人の作家たち」展は、開幕を延期

<千葉市美術館>
元々リニューアル工事で休館中


ということで、1都4県の外出自粛要請を受けて開館中だったところも3/28~29は休館になった所が多いようです。休館も軒並み延期となって開催期間にも影響が出ているようです。世界的な拡大も続いているので今は大人しく家にいた方が良さそうですね。皆様も無理なさいませんよう…。

おまけ:
冒頭の写真は葛飾北斎の「弘法大師修法図」という西新井大師に伝わる大型絵馬です。西新井で疫病を鎮めた逸話を描いたものです。

↓こちらも疫病や魔を払うと言われる鍾馗様(葛飾北斎の肉筆のコピー)です。
20171216 154934
鍾馗様は玄宗皇帝の夢に出てマラリアを払ったと言われます。それにしてもオリンピックも延期になって一生の記憶になりそうな春です。



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【荻窪~上井草~石神井公園】 美術館巡りルート

今日は荻窪~上井草~石神井公園 周辺の美術館巡りについてのご紹介です。


ご紹介するのはこちらの地図のakamaru.pngでポイントした2箇所となります。また、aomaru.pngkiiromaru.pngで示した周辺で見どころになりそうな場所についてもご紹介していきます。

地図で観ると分かりますが、このルートは距離は結構離れていて歩いて行くのは困難です。しかし、荻窪駅~上井草駅~石神井公園駅を繋ぐバスが運行されていて、それに沿って<東京工芸大学 杉並アニメーションミュージアム><ちひろ美術館・東京>があり、意外とすんなりとハシゴできるルートとなっています。また、東京都立石神井公園の中には練馬区立石神井公園ふるさと文化館があり、石神井公園駅の北側には東映アニメーションミュージアムもあります。

これは杉並アニメーションミュージアムの近くの荻窪警察前のバス停。
20180303 154232
この西武バス [荻14]に乗って行くと、ちひろ美術館・東京に近い上井草駅入口のバス停や、石神井公園駅まで通じています。
 参考リンク:荻14 西武バス バス路線図

南から北上する感じでご紹介していこうと思います。



まずは東京工芸大学 杉並アニメーションミュージアムについてです。ここは無料で観られます。

<東京工芸大学 杉並アニメーションミュージアム>

DSC02203.jpg

【公式サイト】
 https://sam.or.jp/

【鑑賞時間目安】
 2時間00分程度

【過去の展示】
 記事一覧はこちら

【企画展・常設】
 企画展・常設ともにあり

【併設のカフェ】
 なし

【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
 記事一覧はこちら

【ミュージアムショップ】
 なし

【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
 不参加。無料

【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
 展示による。常設部分はルールを守れば可能

【特徴】
こちらは日本初のアニメをテーマにした施設で、館長はトキワ荘を経てアニメーション作家となった鈴木伸一氏が務めています。(鈴木伸一氏は藤子不二雄 氏の漫画に出てくるラーメンが大好きな小池さんのモデルになった方です。) この辺はアニメの制作会社が集中しているため、こうした施設ができたようで、様々なアニメに関する展示を行っています。企画展と常設展があり、企画展は子供向けアニメのタイトルが多いように思いますが、少年誌が原作の人気作の展示も行われることがあります。原画や絵コンテといった貴重な資料を展示することがあるので、そのアニメのファンには特に面白い内容ではないかと思います。一方、常設は古いアニメに関するものが多いように思いますが、誰もが知る有名作のフィギュアやグッズが目白押しとなっています。また、トレースのワークショップやアフレコ体験ができる機械などもあるので、無料とは思えないほどたっぷりと楽しむことができると思います。小規模ながらも思った以上に観るのに時間がかかるので注意w アニメ好きや親子連れの方にオススメのミュージアムです。
ちなみにこの近くにカフェなどは無いので、駅前で済ますか この後の何処かで休憩するのが良いかもしれません。




続いては上井草にある ちひろ美術館・東京についてです。

<ちひろ美術館・東京>

20180303 163109

【公式サイト】
 https://chihiro.jp/tokyo/

【鑑賞時間目安】
 1時間00分程度

【過去の展示】
 記事一覧はこちら

【企画展・常設】
 企画展・常設ともにあり

【併設のカフェ】
 あり

【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
 記事一覧はこちら

【ミュージアムショップ】
 あり

【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
 2020年参加 恐らく入館できる券種

【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
 不可。庭園部分はルールを守れば可能

【特徴】
こちらは絵本作家である いわさきちひろ氏の自宅兼アトリエ跡だった場所が美術館になっています。敷地は結構広いので個人宅跡と言っても立派な建物で、2階建の中に4つの展示室、アトリエ跡、図書館、カフェ、ミュージアムショップもあります。企画展は いわさきちひろ の絵本を軸にしたものが多いですが、現代アートとのコラボや他の絵本作家の展示なども行っていて意外と幅広い企画が行われます。いわさきちひろ の絵本は柔らかく可愛らしい絵柄で親しみが持てるので、その雰囲気にマッチしたものが選ばれているように思えますが、いわさきちひろ氏は反戦をテーマにした作品も残していることから、そうした内容の企画もあったりします。
一方の常設はアトリエと図書館くらいかな。アトリエは当時の生活用品や写真、文学集などが置かれていて人となりが伝わってきます。また、ここには小さな「ちひろの庭」というのがあり、そこだけ撮影可能です(冒頭の写真です)
注意点として、ここは冬期休館(2月1日~2月末日)があるので冬は開館情報を公式サイトでチェックすることをオススメします。いわさきちひろ の絵本が好きな方や親子連れにオススメの美術館です。




それ以外にaomaru.pngkiiromaru.pngで示した周辺で見どころになりそうな場所についてもご紹介していきます。

まず東京都立石神井公園は大きな池があり、その周りに四季折々の草花を楽しむことができます。ソメイヨシノが約170本あるので、例年はお花見で賑わうようです。また、公園内には練馬区立石神井公園ふるさと文化館もあります。ここは入ったことがありませんが練馬区の歴史や伝統文化、自然などを学ぶ博物館のようで、2010年開館なので結構綺麗な建物です。体験コーナーや食事処などもあるので ここも子供を連れて行くのに良さそうです。

そして石神井公園駅の北側にはaomaru.pngの東映アニメーションミュージアムがあります。こちらは石神井公園からやや離れているのでバス(約10分)が推奨されています。東映の東京撮影所に隣接しているのでやや不便な所にあるのかもw ここは2018/7/4に開館したばかりで私もまだ行ったことはないですが、やはり東映アニメに関する内容のようで、「ゲゲゲの鬼太郎」や「プリキュア」などの有名作をはじめとした展示があるようです。


ということで、このルートは基本的にバス移動が便利です。アニメ、絵本、公園、地域密着の博物館といったラインナップなので親子で楽しめる場所が多いルートと言えそうです。アニメだけでも2箇所あるので、アニメ好きの方もチェックしてみてください。




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【向ヶ丘遊園】 美術館巡りルート

今日は向ヶ丘遊園 周辺の美術館巡りについてのご紹介です。

ご紹介するのはこちらの地図のakamaru.pngでポイントした2箇所となります。また、aomaru.pngkiiromaru.pngで示した周辺で見どころになりそうな場所についてもご紹介していきます。

この辺に足を運ぶのは<川崎市立日本民家園><川崎市岡本太郎美術館>に行く時で、常にセットで観ています。いずれも広大な生田緑地の中にある施設で、生田緑地には他に、かわさき宙(そら)と緑の科学館、枡形山展望台、飯室山 展望台、生田緑地ばら苑(春と秋のみ営業)なども見所になると思います。また、近くには川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム(予約制)もあり、家族連れが1日中遊べるエリアとなっています。




まずは民家園についてです。

<川崎市立日本民家園>

DSC_4978.jpg

【公式サイト】
 http://www.nihonminkaen.jp/

【鑑賞時間目安】
 3時間00分程度

【過去の展示】
 記事一覧はこちら

【企画展・常設】
 建物がメイン。企画展と常設は小規模

【併設のカフェ】
 園内に食事処あり

【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
 記事一覧はこちら

【ミュージアムショップ】
 あり

【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
 不参加

【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
 ルールを守れば可能

【特徴】
こちらはその名の通り日本各地(主に東日本)の古民家を集めた施設で、全部で25軒もの建物を観ることができます。民家だけでなく水車小屋・船頭小屋・高倉・歌舞伎舞台などもあり、だいたいは江戸時代の建物です。横浜にある三渓園と違って庶民の建物ばかりなので素朴な感じがしますが、風土の違いから来る各地の民家の造りの違いや 当時の生活の様子がよく分かるのが面白い点です。地方ごとに小さい村のようになっているので比べてみると特徴が分かりやすいんじゃないかな。ボランティアの方も多く、気さくに説明してくれるので建物に詳しくなくても理解しやすいと思います。
園内には合掌造の建物の中にお食事処があり、お蕎麦や甘味を頂くことができます。その近くに売店が出ることもあるので、江戸時代にタイムスリップした気分になりながら食事するのも楽しいと思います。他に藍染め体験(予約推奨)できるようなので、時間に余裕を持って行くと選択肢が増えそうです。
難点としては駅から遠いのと、園内が起伏に富んでいる点かなw 丘陵の中にあるので一種のハイキングだと思った方が良いかもしれません。結構広いので良い運動になりますw 園内は撮影可能なのでカメラを持って行くと一層楽しめると思います。建物好きの方は一度は行ってみることをオススメします。




続いて民家園の西門の近くにある川崎市岡本太郎美術館についてです。

<川崎市岡本太郎美術館>

DSC_5231.jpg

【公式サイト】
 http://www.taromuseum.jp/

【鑑賞時間目安】
 1時間00分程度

【過去の展示】
 記事一覧はこちら

【企画展・常設】
 企画展・常設ともにあり

【併設のカフェ】
 あり

【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
 記事一覧はこちら

【ミュージアムショップ】
 あり

【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
 不参加

【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
 展示による

【特徴】
こちらはその名の通り 川崎生まれの岡本太郎に関する展示を主に行っている美術館で、父で漫画家の岡本一平、母で歌人・小説家の岡本かの子 も併せて顕彰されています。生前の岡本太郎から2千点におよぶ主要作品を寄贈されたとあって館内の各所に有名作が並んでいて、岡本太郎のことであれば間違いなく日本一の美術館だと思います。企画展は岡本太郎自身や父母、交流したアーティスト、興味を持っていた事物などをテーマにしたものが多く、内容も流石の深さとなっています。また、公募展も行っているようで毎年2月上旬~4月中旬あたりは公募の受賞作品展となります。
ここはカフェとミュージアムショップも楽しみな所で、TAROグッズが熱い!w 太陽の塔のミニチュアを始め作品をモチーフにした品が豊富です。今はあるか分かりませんが、岡本太郎ガチャガチャがあるとつい回しまくってしまいますw 岡本太郎が好きな方には聖地のような美術館です。





生田緑地には他にもkiiromaru.pngで示した周辺で見どころになりそうな場所があります。

まず大きな施設としては「かわさき宙(そら)と緑の科学館」があります。こちらは地元の科学館で、プラネタリウムなどの宇宙関連の内容と、川崎周辺の自然に関する展示があるようです。プラネタリウムは土日は1日5回程度の上映があるようなので、近くの他の施設やここの館内を観て時間調節すると良さそうです。

生田緑地には「枡形山展望台」と「飯室山 展望台」の2つの展望台があり、特に「枡形山展望台」は立派な望楼が建っています。割と分かりづらい所にあって、山道を歩いて行く必要がありますがこの辺りの景色を一望できるようになっています。かつては鎌倉時代の源頼朝の侍大将であった稲毛三郎重成が城を構えたと伝わっているそうで、それも納得の立地かなw 自販機やトイレもあって便利ですが、展望台は開放時間(9:30~16:30)の制限があるので注意です。春には桜もあって名所となっているようです。
一方の飯室山展望台は行ったことがないですが、こちらは特に時間の制限は無さそうです。調べたかぎりそれほど整備されてなさそうな感じです。

それらとはちょっと離れて藤子不二雄ミュージアムとの中間辺りに「生田緑地ばら苑」があります。ここは春と秋の公開期間しか入れませんが、期間中は無休で無料で観ることができます。春には約800種 約3300株、秋には625種 約2900株のバラが一斉に咲き、美しい庭園風景と共に楽しめます。(もちろん撮影可能です) 公開期間は年によって異なるので、ご興味ある方は公式サイトで確認してから行くことをオススメします。
 公式サイト:生田緑地ばら苑

また、少し離れた所にaomaru.pngで示した川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアムがあります。こちらは行ったことがないですが、予約制のためフラっと行ける美術館ではありません。チケットはローソンだけで買えるようになっていて日時指定の形式です。毎月30日に翌々月分の入館チケットを発売開始らしいので、結構早めに計画を建てる必要があります。 中は常設と企画展で藤子・F・不二雄 氏の漫画の世界を紹介していて、特に『ドラえもん』が厚めとなっているようです。カフェやミュージアムショップも充実しているようなので、ファンの方には特に楽しい処ではないかと思います。 って私も藤子不二雄は2人とも好きなんですが、予約制って面倒なんだよね…w


ということで、生田緑地を中心に様々な施設が集まっているエリアで、特に親子連れで楽しめるコンテンツが多いのではないかと思います。広くて起伏があるので、時間に余裕を持ってハイキングのつもりで訪れると良いと思います。



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【二子玉川・用賀】 美術館巡りルート

今日は上野毛~二子玉川~用賀周辺の美術館巡りについてのご紹介です。

ご紹介するのはこちらの地図のakamaru.pngでポイントした3箇所となります。また、kiiromaru.pngで示した周辺で見どころになりそうな場所についてもご紹介していきます。



この辺りには上野毛の<五島美術館>、二子玉川の<静嘉堂文庫美術館>、用賀の<世田谷美術館>があります。また、静嘉堂文庫には民家園(岡本公園民家園)が隣接していて、世田谷美術館は砧公園の中にあります。この3館は歩いて巡るのは大変ですが、バスを使うと意外と簡単にハシゴできます。五島美術館 → 徒歩 → 二子玉川駅 → 徒歩またはバス → 静嘉堂文庫美術館 → バス → 世田谷美術館 と言った感じです。バスはかつては「せたがや3館めぐるーぷ」というのがありましたが期間限定だったようで今は恐らくありません。代わりに二子玉川駅から玉32(休日に走るバス)を利用すると、静嘉堂文庫と世田谷美術館をハシゴするのに楽です。人気の二子玉川でショッピングや食事を摂って巡ることもできるルートです。




上野毛の五島美術館から北上する感じでご紹介していこうと思います。

<五島美術館>

DSC00311.jpg

【公式サイト】
 https://www.gotoh-museum.or.jp/

【鑑賞時間目安】
 2時間30分程度

【過去の展示】
 記事一覧はこちら

【企画展・常設】
 企画展+庭園

【併設のカフェ】
 なし

【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
 記事一覧はこちら

【ミュージアムショップ】
 あり

【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
 2020年参加 恐らく入館できる券種

【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
 館内は不可。庭園部分はルールを守れば可能

【特徴】
こちらは東急の元会長が集めた古美術品(日本・中国・朝鮮など)を中心としたコレクションを誇る美術館で、広大な庭園も見所となっています。展示は年6~7回(そのうち特別展は1~2回程度)開催されていて、傾向としては絵画、書跡、茶道具、陶磁器、古鏡、刀剣、文房具など各分野の名品をテーマに沿って紹介するものが多いように思います。春と秋の名品展では五島美術館と大東急記念文庫のコレクションから国宝も出品されることが毎年恒例となっていて、秋はちょうど紅葉の時期に当たることもあります。
ここの庭園は斜面上に設けられていて、石仏、池、茶室、小さな古墳まであって非常に閑静な雰囲気となっています。また、枝垂れ桜、コブシ、紅葉など季節によって草木が目を楽しませてくれるので、むしろそちらを目当てに行くこともあります。頂上付近からは天気次第で富士山も望めるようです。展示は本格派だし庭園も広いのでゆっくりすると2時間以上あっという間に過ぎますが、カフェなどは無いのでその点が難点。食事やお茶は上野毛駅か二子玉川駅辺りで摂るのが良さそうです。
展示も素晴らしいですが、庭の見頃のタイミングを図って訪れたい美術館です。




続いては静嘉堂文庫についてです。こちらも敷地内に庭園がある美術館です。

<静嘉堂文庫美術館>

DSC00994.jpg

【公式サイト】
 http://www.seikado.or.jp/

【鑑賞時間目安】
 2時間00分程度

【過去の展示】
 記事一覧はこちら

【企画展・常設】
 企画展のみ

【併設のカフェ】
 あり

【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
 記事一覧はこちら

【ミュージアムショップ】
 あり

【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
 2020年参加 恐らく入館できる券種

【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
 不可。庭園部分はルールを守れば可能

【特徴】
こちらは三菱財閥の岩﨑彌之助と岩﨑小彌太の父子が設立した文庫「静嘉堂」が母体となった美術館で、静嘉堂文庫に隣接しています。

こちらが静嘉堂文庫。しかしここには入ったことがありませんw
DSC01024.jpg
静嘉堂文庫は20万冊の古典籍(漢籍12万冊・和書8万冊)を所有していますが個人の利用はかなり制限されていて、研究者か紹介を受けた学生しか利用できないようになっています。ここには国宝7点、重要文化財84点を含む6500点の東洋古美術品も収蔵されていて、それが美術館の展示で観られる感じです。

展示は常設はなく企画展のみで、主に静嘉堂文庫で所有しているコレクションが並びます。年間4~5回くらいの展覧会がありますが、特に世界に3点しかない貴重なコレクションである国宝「曜変天目(稲葉天目)」が出品されるタイミングが注目を集めます。しょっちゅう観られるわけではないので、年間スケジュールなどで確認しておくと良いかもしれません。もちろんそれ以外の古美術品もレベルが高く、解説も詳細だったりするので見応えがあります。古美術が好きな方には是非観て欲しい美術館です。

さらにここには庭園と霊廟があります。庭園は斜面上にあって5~10分くらいで観られる程度ですが、季節によって紅梅や水仙なども楽しめるので、十分に見どころと言えます。

霊廟はこんな感じです。
DSC01017_20180223005854e2d.jpg
設計したのは三菱財閥に縁の深いジョサイア・コンドルで、西洋の教会のようにも見えるかな。手前に鼎と狛犬があるのが面白い組み合わせです。

さらに裏手には民家園(岡本公園民家園)もあるので、それも併せて訪れるのも良いかもしれません。数軒程度の民家園で無料でさっくり観られると思います。

と、色々あるわけですが併設のカフェはありませんw 谷を挟んだ所に西庵カフェという美味しいお蕎麦屋さん兼カフェがあって、そこを訪れるのも楽しみの1つだったりします。




最後に用賀の世田谷美術館です。静嘉堂文庫の近くからバスで行くことができます。

<世田谷美術館>

1114640015_67.jpg

【公式サイト】
 https://www.setagayaartmuseum.or.jp/

【鑑賞時間目安】
 2時間30分程度

【過去の展示】
 記事一覧はこちら

【企画展・常設】
 企画展・常設ともにあり

【併設のカフェ】
 あり

【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
 記事一覧はこちら

【ミュージアムショップ】
 あり

【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
 2020年参加 恐らく常設を観られる+企画展の割引の券種

【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
 展示による。基本的には不可

【特徴】
こちらは世田谷区の美術館で、かなり広い建物となっています。展示の規模によって変わりますが、概ね1階が企画展、2階が常設展となっていることが多いかな。1階の奥の方では地域に根ざした展覧会をやっていることもしばしばです。企画展の傾向としては幅広いものの、世田谷区に関係したアーティストを紹介する展覧会が多いように思います。常設は期間が設けられているのでミニ企画展と言った感じで、こちらも世田谷関連の内容が多くなっています。都心の美術館がやらないような個性的な展示になる割合も高いので、常にチェックしておきたい美術館です。

また、この美術館は建物自体も洒落ているのが魅力です。内井昭蔵 氏による設計で、回廊やテラスなど独特の作りとなっています。レストランとカフェもあり、特にレストランは店内の雰囲気も良いので併せて利用してみるとこの美術館の魅力が一層分かると思います。

世田谷美術館は砧公園の一画にあるのですが、砧公園は桜の名所でもあります。
DSC_16990.jpg
今年も今頃は満開じゃないかと思うけど、コロナがあるので自重します (ちなみにこのご時世でも世田谷美術館は開館しています)

おまけにもう1枚。
DSC_16993.jpg
これを撮ったのは東日本大震災の2011年でした。


ということで、今回は歩きでは難しいルートですがバスなどを使うと効率よく回れます。ただ、いずれも本格派の展示で更に庭もあるので 1日で3館制覇には体力と時間が必要です。真ん中にある静嘉堂文庫とどちらか という感じが軽めで良いかもしれません。庭の見頃や展示品などを天秤にかけて選びたいルートです。



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【新宿】 美術館巡りルート

今日は新宿駅近辺の美術館巡りについてのご紹介です。

ご紹介するのはこちらの地図のakamaru.pngでポイントした2箇所となります。また、aomaru.pngkiiromaru.pngで示した周辺で見どころになりそうな場所についてもご紹介していきます。

この辺は意外と大きな美術館は少なく、プライベートでは<東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館(SOMPO美術館)>の展示を観るために行く感じです。合わせて東口の<中村屋サロン美術館>を観ることが多いかな。他には文化学園服飾博物館なども近くにあります。また、この辺りには東京都庁展望室 北展望室もあって人気の観光スポットとなっています。




まずはゴッホの「ひまわり」で有名な東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館です(SOMPO美術館)についてです。

<東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館(SOMPO美術館)>

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【公式サイト】
 https://www.sjnk-museum.org/

【鑑賞時間目安】
 2時間00分程度

【過去の展示】
 記事一覧はこちら
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【企画展・常設】
 企画展・常設ともにあり

【併設のカフェ】
 なし

【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
 記事一覧はこちら

【ミュージアムショップ】
 あり

【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
 不参加

【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
 展示による

【特徴】
こちらは今まさに変化しようとしている美術館で、2020年5月28日から現在のビル42階→隣接する敷地へと移転し、名前も「SOMPO美術館」へと変更されます。ここと新橋のパナソニック汐留美術館は名前がコロコロ変わるので覚えるのが面倒なくらいでしたが、今度は覚えやすくなったかなw(1つ前は 損保ジャパン東郷青児美術館でした。企業の合併などで変わるのが厄介だった) 館名から東郷青児の名前が消えるのは残念ですが、東郷青児をはじめ日本人の洋画家を中心としたコレクションがあり、FACE展という公募展も毎年行われています。また、ここのコレクションで特に有名なのは1987年に世間を騒がせたゴッホの「ひまわり」です。当時のレートで58億円で落札されジャパンマネーの象徴として大きな話題となりましたが、最近のオークションでゴッホは80億近い値がついているので 結果的にはかなりお得な買い物だったと考えて良いんじゃないかとw 他にもセザンヌ、ゴーギャンの名作があり3点合わせて常設されていました。常設では東郷青児に加え、素朴なグランマ・モーゼスの作品も少数ながら入れ替えを行って展示されていて、企画展の後に1部屋だけ設けられている感じでした(移転後はどうなるかまだ分かりません)
企画展の傾向としては、年初は公募展があり 4月以降あたりから絵画展が多いように思います。特に近代洋画に強いかな。良質な展示が多く首都圏でも主要な美術館の1つだと言えます。ミュージアムショップはあまり広くなかったけど、移転後は2階の大半のスペースを割くようなので期待できそうです。一方、42階の頃は眺望の良い場所に休憩スペースがあって 東側の様子がよく見えたので これが観られなくなるのはちょっと残念。もう既に移転前の展示は終了しているので、5月末のリニューアルオープンが楽しみな美術館です。




続いては損保ジャパンからは線路を挟んで東口にある中村屋サロン美術館についてです。

<中村屋サロン美術館>

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【公式サイト】
 https://www.nakamuraya.co.jp/museum/

【鑑賞時間目安】
 0時間30分程度

【過去の展示】
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【企画展・常設】
 企画展のみ

【併設のカフェ】
 なし

【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
 記事一覧はこちら

【ミュージアムショップ】
 なし(販売コーナーがあったかも?)

【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
 不参加

【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
 不可

【特徴】
こちらは新宿のアルタの近くにある小さな美術館で、この地で明治末から大正、昭和初期にかけて多くの芸術家・文化人たちが集った「中村屋サロン」のメンバーに関する展示をよく行っています。2014年に中村屋の建て替えで出来た美術館なので まだそれほど知られていないのか新宿の駅前にありながら空いていることが多いです。外見は普通の雑居ビルみたいところのエレベーターで昇っていくので、見つけづらいというのもあるかなw 荻原守衛、中村彝、會津八一、高村光太郎などのコレクションがあり折々のコレクション展で観ることができます。また、企画展では現代の作家を紹介することもあり展示によってガラッと雰囲気が変わるように思います。部屋は大きく分けて2部屋程度なので30分くらいでさっくり観られるので、気軽に寄ることができます。開館時間も19時までの日が多いので、何かの用事の帰りや飲み会までの時間調整に寄ってみるのも良いかもしれません。

ちなみにこのすぐ近くにコニカミノルタプラザというギャラリーがありましたが2017年に閉鎖してしまいました…。残念。



新宿で他に見所になりそうなのはaomaru.pngkiiromaru.pngで示したスポットです。

まず青で示した「文化学園服飾博物館」は服飾に関する展示を行う博物館で、服飾の歴史や最新のモードなど様々な企画展が開催されます。私はかなり長いこと行っていませんが、ここはぐるっとパスの提示で企画展も観られるのでお得です。ファッションに興味がある方には面白いと思います。

この辺で最も多くの観光客が訪れるのは「東京都庁展望室 北展望室」でしょうか。何せ無料で登れる展望室なので外国人にはスカイツリーよりも人気かもw また、都庁のすぐ近くでちょっと通好みなアートスポット?としては京王プラザホテルがあります。ここは剣持勇が全体デザインの指揮を取ったホテルで、加山又造や造園家の深谷光軌なども関わっていてあちこちにアートの要素があります。特に41階のインペリアルスイート・ルームはその粋を集めた部屋らしいですが、流石にそこは入ったことがないので私も未知ですw まあ、宿泊しないでも観られる場所はあるので、食事などとともに楽しむのも良いかと思います。

あと、オマケとして損保ジャパン美術館から都庁に向かう途中に「LOVEオブジェ」があります。ロバート・インディアナの有名作品で この辺りのシンボル的な場所なので、一度は観ておきたいオブジェです。


ということで、主に新宿西口から都庁方面に点在している感じかな。東口・南口には新宿御苑があるので、そちらもルートに入れてみるのも良いかと思います。買い物などとも組み合わせることのできるルートです。 

おまけ:
他に損保ジャパン美術館の北側辺りには昔はロック関連のCD屋さんが沢山ありました。私はメタラーなのでそこでジャケ買いしたりするのも楽しみだったんですが… 今は昔ほどの勢いはないかも。東口のユニオンとかもたまに行く程度になりました。 また、新宿駅南口から新宿御苑に向かう途中には世界堂とか競馬のWINSもあって、私としてはアートとメタルと競馬を満たしてくれる街ですw


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【初台】 美術館巡りルート

今日は初台周辺の美術館巡りについてのご紹介です。

ご紹介するのはこちらの地図のakamaru.pngでポイントした2箇所となります。また、kiiromaru.pngで示した周辺で見どころになりそうな場所についてもご紹介していきます。

初台は東京オペラシティの中に<東京オペラシティ アートギャラリー><NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]>があり、お互いに建物内を3分くらい移動するだけでハシゴすることができます。また、このオペラシティは音楽施設が4つあり、「東京オペラシティ コンサートホール(3階)」「近江楽堂(3階)」「東京オペラシティ リサイタルホール(地下1階)」「新国立劇場」となっています。美術よりは音楽がメインの施設という感じなので、コンサートの前後に立ち寄るというのがベストな流れかもしれません。




まずは規模の大きい東京オペラシティ アートギャラリーについてです。

<東京オペラシティ アートギャラリー>

DSC01011_20200321013958e8b.jpg

【公式サイト】
 https://www.operacity.jp/ag/

【鑑賞時間目安】
 2時間00分程度

【過去の展示】
 記事一覧はこちら

【企画展・常設】
 企画展・常設ともにあり

【併設のカフェ】
 なし (併設ではないが同じ建物内に複数あり)

【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
 記事一覧はこちら

【ミュージアムショップ】
 あり

【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
 2020年参加 恐らく入館できる券種

【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
 展示による

【特徴】
こちらは下階が企画展、上階が常設+現役若手作家のミニ個展といった構成となっている美術館です。企画展の傾向としては現代アートが多く、絵画・彫刻・写真・映像・デザイン・ファッション・建築など広範に渡った内容で1つの展示の中でもジャンルを超えた品が並ぶこともあります。近頃はあまりやってないけど以前は靴を脱いで鑑賞する展示がよくあったかなw 今は一部撮影可能の展示が増えたように思います。ここは解説機の貸し出しをしていない展示ばかりなのでちょっと難解な時もありますが、他の美術館ではやらないような攻めた展示が多く 目新しい作品を観ることができると思います。
常設に関しては戦後国内の抽象・シュルレアリスムを中心とした約3700点の寺田コレクション(絵画多め)を展示しています。期間とテーマを決めて年4回くらいのペースで入れ替わるので企画展と遜色なく楽しめるけど、やや難解な作品が多いですw 解説も少ないので感覚で観ていく感じになると思います。 そして常設の最後にはプロジェクトNという現役の若手作家のミニ個展があり、主に絵画が並んでいます。若手だけあって発想が斬新だったり表現が尖っていたりするので毎回驚きがあり 予想以上に見応えがあることもしばしばです。プロジェクトNは撮影可能のことが多いので、気になった作品は撮影して作家のことを覚えることにしています。(また何処かで作品に巡り合うと先物買いした気分で嬉しくなりますw)

併設カフェやありませんが近くに飲食店が多くあるので、事欠くことはありません。また、ここのミュージアムショップは品揃えが豊富なのも魅力です。現代アートに関する品が特に充実していて洒落たお店となっています。ちなみにこことICCは ぐるっとパスで入場できる(今後変わる可能性もあります)ので、非常にお得なルートだったりします。作品だけでなくサービスの質も良いので、ちょくちょく通いたくなる美術館です。




続いては同じオペラシティ内にあるICCについてです。

<NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]>

DSC03671.jpg

【公式サイト】
 https://www.ntticc.or.jp/ja/

【鑑賞時間目安】
 1時間30分程度

【過去の展示】
 記事一覧はこちら

【企画展・常設】
 企画展・常設ともにあり

【併設のカフェ】
 なし (無くなった模様)

【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
 記事一覧はこちら

【ミュージアムショップ】
 なし

【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
 2020年参加 恐らく入館できる券種

【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
 展示による

【特徴】
こちらはNTT東日本が運営している施設で、科学技術とアートを融合させたような展示を行っています。常設は入れ替わることのない恒常展示品と毎年6月~3月頃に行われる「オープン・スペース」が混ざったような感じになっていて、さらに大きめのホールで企画展や、上映会が行われることもあります。いずれも先端技術(特に通信技術)を使ったアートで、体験型の作品が多いのが特徴と言えそうです。高度なテクノロジーを使っている一方で割と子供向けの内容も多いので、子供が科学に興味を持つきっかけ作りの場を提供している感じもします。 ここは解説は多いけど、それをきちんと理解するには科学知識が必要だったりするので、大人も勉強になりますw そのため、親子連れの方に特にオススメの施設です。



他にこの辺で見どころになりそうな施設はやはり同じオペラシティの中にある4つの音楽施設です。「東京オペラシティ コンサートホール(3階)」「近江楽堂(3階)」「東京オペラシティ リサイタルホール(地下1階)」「新国立劇場」とあって、演奏の規模や内容によってそれぞれのホールでコンサートが開かれています。東京オペラシティ コンサートホールでは月に1回くらいのペース(だいたい金曜日のお昼頃)でパイプオルガンの無料コンサートをやっているので、そのタイミングで行くと非常にお得ですw また、「新国立劇場」はチケットの高い公演ばかりですが、裏技としてZ席というのが設けられることがあります。このチケットはかなり見づらい席または完全に見えない席のようですが、格安の1600円くらいでオペラを観ることも可能だったりします。ただしチケットの入手難度がかなり高く、当日の10時から販売開始であっという間に売り切れます。私は5回以上挑んで一度も買えた試しは無いですが、気になる方はチャレンジしてみてください。

 参考リンク:
  2019年度ヴィジュアル・オルガンコンサート (無料のコンサート)
  Z席のある公演


ということで、音楽の聖地ではありますがアートも面白いエリアとなっています。コンサートとセットで行くのがベストかな。あまりお金をかけないでもコンサートと美術館巡りを楽しむ方法もあるので、下調べをして行くと良いかもしれません。





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【駒場東大前】 美術館巡りルート

今日は駒場東大前駅周辺の美術館巡りについてのご紹介です。

ご紹介するのはこちらの地図のakamaru.pngでポイントした2箇所となります。また、kiiromaru.pngで示した周辺で見どころになりそうな場所についてもご紹介していきます。

駒場東大前は先日ご紹介した神泉や松濤に近いのでルートを組み合わせることもできるかもしれませんが、1駅で急に雰囲気が変わります。この辺りは東大駒場キャンバスがあり周辺は高級住宅街なので週末は非常に閑静な雰囲気です。この辺を訪れるのは基本的に<日本民藝館>の展示を目当てにした時で、その際に<旧前田侯爵邸>に寄ることもあります。また、旧前田侯爵邸のすぐ近くには日本近代文学館もあり、駒場東大前駅のほど近くに駒場博物館や駒場野公園もあるので 合わせて訪れるのも良いかもしれません。




まずは一番の目当てとなる日本民藝館についてです。

<日本民藝館>

DSC_4549.jpg

【公式サイト】
 http://www.mingeikan.or.jp/

【鑑賞時間目安】
 1時間30分程度

【過去の展示】
 記事一覧はこちら

【企画展・常設】
 企画展・常設ともにあり

【併設のカフェ】
 なし

【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
 記事一覧はこちら

【ミュージアムショップ】
 あり

【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
 不参加

【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
 不可

【特徴】
こちらはその名の通り「民藝運動」を体現するような美術館で、運動の中心となった柳宗悦らによって企画されました。初代館長は柳宗悦、2代目は濱田庄司、3代目は柳宗理ということで民藝のレジェンドが歴代の館長を務めたこともあり、民藝に関しては随一とも言えるコレクションとなっています。日本だけでなく海外の品もあって、企画展によって古今東西の様々な民藝品を観ることができます。直感で観ることが肝要という柳宗悦の方針によって解説などは少ないので、中には用途がよく分からないものもあったりしますw 素朴で観ていてほっこりするような作品が多いので、手仕事の温もりを感じることができるんじゃないかな。あまり難しいことを考えなくても楽しめます。 併設展(常設)もかなりの量があるのでじっくり見て回ると、1時間半では足りないかもしれません。
また、ここは本館だけでなく西館(旧柳宗悦邸)もあり、西館では柳宗悦が暮らした家の中を観ることができます。しかし、この西館を観るのが中々難しいw 私は1度だけ観たことがありますが、基本的に公開日が水曜日・土曜日それぞれ月に2日(合計4日)程度となっていて、月によってはそれより少ない時もあります。当てずっぽうに行っても入れませんので、西館を観たい場合は公式サイトのスケジュールを観た上で足を運ぶことをオススメします。
 参考リンク:西館(旧柳宗悦邸)公開日カレンダー

また、ここで面白いのがミュージアムショップです。民藝の美術館だけあって民芸品が売られていて、毎年開催される日本民藝館展での入選作も店先に並んでいます。見事な手仕事ぶりの品が多いので観ていると必要もないのに欲しくなってくるのが怖いw (実際に何度か買ってます) ここを訪れる際にはミュージアムショップも是非覗いてみることをオススメします。




続いては民藝館に隣接する駒場公園の中にある旧前田侯爵邸についてです。

<旧前田侯爵邸>

DSC_4543.jpg

【公式サイト】
 https://www.city.meguro.tokyo.jp/gyosei/shokai_rekishi/konnamachi/michi/rekishi/hokubu/kyumaeda.html

【鑑賞時間目安】
 1時間00分程度

【過去の展示】
 記事一覧はこちら

【企画展・常設】
 建物自体の展示のみ

【併設のカフェ】
 以前はあったけど改修後は不明

【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
 記事一覧はこちら

【ミュージアムショップ】
 なし

【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
 不参加。元々無料

【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
 ルールを守れば可能

【特徴】
こちらは加賀百万石で名高い大名の前田家が華族になった際に住んでいた屋敷跡で、地上3階地下1階建ての洋館と2階建ての和館の2つの館から成っています。終戦後はご多分に漏れずGHQに接収された訳ですが、その後に国の所有に返還され、今では敷地内が公園となっています。近年しばらく洋館の改修工事を行っていたのでご無沙汰なのですが、2018年10月27日からリニューアルされて再公開されています。

これはリニューアル前の写真ですが、内観の様子
DSC_4372_20130622002746.jpg
館内で写真を撮ることが出来ます。ガイドツアーもあるので利用するのも良いかもしれません。これだけ豪華なのに無料というのも凄い。

こちらは和館の外観
DSC_4487.jpg
見学できるのは1階だけです。もちろん履物を脱いで鑑賞することになるので、ブーツとかで行くと面倒かもしれません。

中の様子はこんな感じ
DSC_4526.jpg
和風の中に洋風もあったりしてモダンです。欄間や釘隠しなど細部まで豪華な細工があるので、洋館同様に見どころが多いと思います。

この他に以前は洋館の中にカフェがありました。私はリニューアル後に行っていないのでどのように変わったのか分かりませんが、併設カフェをいくら調べても情報が出てこないので、もしかしたら無くなってしまったのかも…。凄く贅沢な気分になれるカフェだったので気になる所です。民藝館に行く際にでも何が変わったのか観に行きたいと考えています。

ここは調度品の趣味も良いので、建物好きの方は是非足を運んで欲しいスポットです。特に洋館がオススメです。


また、同じ駒場公園の中には日本近代文学館もあります。こちらは中に入ったことがないですが文学に関する企画展も行っているようで、閲覧室の他に展示室もあるようです。館内にカフェがあるのが気になりますが、日曜日・月曜日が休館日なので注意。週末に行くなら土曜日かな。いずれ寄ってみたいと思っています。



他に2つ、kiiromaru.pngで示したで駒場東大前駅の周辺に見どころとなる施設があります。

1つは駅から北東方向にある駒場博物館で、これは東大の教養学部の施設となります。東大や研究に関する内容の企画展を開催していて、美術博物館と自然科学博物館で構成されています。常設展もあってオマーンの学校教育という内容となっているようです。ただ、2020年10月まで展示室改修工事のため展覧会開催を休止しているので もうしばらくかかりそうです。

もう1つは駒場野公園で、こちらは駅の南西方向にあります。ここもかつては教育機関や学校の農場などがあった場所で、今はテニスコートや体育館などがあります。しかし見どころはそれらではなく、19品種の桜が園内のあちこちにある点です。今年はお花見の自粛要請があって憚れるものがありますが、微妙に色形・時期などが違う桜を楽しめるので来年以降の参考にして頂ければと思います。


ということで、静かな住宅街に歴史ある施設が点在しています。週末にこの辺に行くなら日曜ではなく土曜が良いんじゃないかな。特に民藝館の西館が開いている日が狙い目です。


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【原宿】 美術館巡りルート

今日は表参道から原宿近辺の美術館巡りについてのご紹介です。

ご紹介するのはこちらの地図のakamaru.pngでポイントした3箇所となります。また、aomaru.pngkiiromaru.pngで示した周辺で見どころになりそうな場所についてもご紹介していきます。

この辺には表参道駅から原宿駅に向かって歩くと、<ESPACE LOUIS VUITTON TOKYO(エスパス ルイ・ヴィトン東京)><ラフォーレミュージアム原宿><太田記念美術館>などのアートスポットがあります。また、近くにはMoMAデザインストアがあり、他にGYRE Gallery(こちらは行ったことがないので詳細は書けません)や明治神宮の敷地内にある明治神宮ミュージアムなどでも展示を行っています。

この辺に行く際は前回ご紹介した南青山周辺と組み合わせてルートを組むことが多いですが、太田記念美術館を中心に回ることもあります。大通り沿いは人通りが多いので 裏道を歩く方が楽だけど結構入り組んでいたりするので距離の割に疲れますw 今でも若者文化の中心地ですが、意外と伝統的なアートに触れることもできるエリアです。


表参道駅→原宿駅に向かう順で、それぞれご紹介していこうと思います。



まずは表参道駅から近いESPACE LOUIS VUITTON TOKYO(エスパス ルイ・ヴィトン東京)です。

<ESPACE LOUIS VUITTON TOKYO(エスパス ルイ・ヴィトン東京)>

P1020800.jpg

【公式サイト】
 http://www.espacelouisvuittontokyo.com/ja/

【鑑賞時間目安】
 0時間20分程度

【過去の展示】
 記事一覧はこちら

【企画展・常設】
 企画展のみ

【併設のカフェ】
 なし

【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
 記事一覧はこちら

【ミュージアムショップ】
 なし

【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
 不参加。無料

【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
 展示による。概ねルールを守れば可能

【特徴】
こちらは名前の通りルイ・ヴィトンの表参道店の中にあるギャラリーで、1階入口右手のエレベーターから7階へと上がるとフロア全体が展示室となっています。ルイ・ヴィトンということで敷居が高いように感じるかもしれませんが 無料で観られるし、何も買わなくても快く出迎えてくれますw 展示室はガラス張りで開放感があり、結構大掛かりな展示物が置かれることがあります。内容は概ね現代アートで、映像・立体・インスタレーションなど多岐にわたる品が並びます。一見分かりづらい作品も出てきますが 解説付きのパンフレットをくれたりするので、現代アートが苦手でも理解できたりします。(展示によって解説が無い時もあったかもw) 新進気鋭のアーティストなど攻めた展示もあり、小規模ながらも本格派のギャラリーです。撮影可能の展示も多いのでフォトスポットとしても良いんじゃないかな。 現代アート好きの方は特に楽しいと思います。




続いて明治通りに面したラフォーレ原宿の中にあるラフォーレミュージアム原宿についてです。

<ラフォーレミュージアム原宿>

【公式サイト】
 https://www.laforet.ne.jp/news_events/

【鑑賞時間目安】
 1時間00分程度

【過去の展示】
 記事一覧はこちら

【企画展・常設】
 企画展のみ

【併設のカフェ】
 同じ建物内にカフェあり

【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
 記事一覧はこちら

【ミュージアムショップ】
 展示による

【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
 不参加

【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
 展示による

【特徴】
こちらは美術館というよりはイベント会場と言った趣きが強く、ポップカルチャー寄りの展示が行われることが多いように思います。あまりアートとは呼べないような展示もあれば、結構レアな展示もあってカオスなスポットじゃないかなw 若者が集まる建物なので、対象年齢もその辺でしょうね。最近はあまり行っていませんが、すぐ近くに太田記念美術館があるのでセットで訪れることもあります。(お互いの展示内容はだいぶ趣きが違うのでそのセットはオススメしづらいけど…w) たまに大当たりの展示もあるので、私としては穴馬的な扱いのスポットです。




続いてはラフォーレの裏手にある太田記念美術館についてです。

<太田記念美術館>

P1070037.jpg

【公式サイト】
 http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/

【鑑賞時間目安】
 2時間00分程度

【過去の展示】
 記事一覧はこちら

【企画展・常設】
 企画展のみ

【併設のカフェ】
 なし

【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
 記事一覧はこちら

【ミュージアムショップ】
 あり

【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
 不参加

【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
 不可

【特徴】
この辺で美術館というと真っ先に思い浮かぶのがこちらの太田記念美術館です。原宿という若者文化の最前線の地にありながら江戸時代の浮世絵を専門とした美術館となっていて、粋な心意気を見せてくれます。そのコレクションは何と約12,000点ということで、圧倒的な質・量を誇ります。守備範囲も広く、初期の浮世絵~全盛期~後期まで実に様々です。浮世絵師の個展もあれば、特定のモチーフをテーマにした展示、名品展など内容も自在に組み合わせてくるので、いつ行っても観たことが無い作品が出てくる勢いですw 展示室は1階が一部が座敷のようになっていて、ぐるっと壁沿いに見て回る感じです。2階はやや通路が狭いのが難点。地下には展示スペースの他に手ぬぐい専門店の「かまわぬ」があります。ここには多種多様な手ぬぐいがあって、日本的な美しいものから可愛らしいものまで豊富に取り揃えています。(かまわぬ は美術館を経由せず外からも入れます) 館内にカフェは無いのですが、この辺はお洒落カフェには事欠かないかなw 競争が激しすぎて前に行ったお店が無くなってる…なんてこともあるけど、帰り際に街歩きしながらカフェを探すのも良いかもしれません。

ということで、恐らく浮世絵に関しては関東の中でもトップレベルの美術館なので、アート好きなら一度は訪れたいスポットだと思います。




この辺で他に見どころになりそうな所はaomaru.pngkiiromaru.pngで示した場所です。


GYRE Galleryでは定期的に現代アートの展示をおこなっているようです。また、そのすぐ近くにMoMAデザインストアがあります。
P1200432.jpg
MoMAデザインストアはニューヨーク近代美術館の公式ストアで、アーティストによるデザイン小物やグッズなどを販売しています。webでも販売していますが、ここで実物を観る方が楽しめるのでたまに足を運んでいます。現代アートが好きな方に特にオススメのスポットです。
 MoMAデザインストア 公式サイト:https://www.momastore.jp/shop/

また、他のスポットとはちょっと離れますが、原宿駅の西側にある明治神宮の中には2019年10月26日にオープンした明治神宮ミュージアムがあります。ここも新しくなってからは行ったことはないですが、かつて宝物殿や明治神宮文化館で行われていた展示をまとめて行うようになったようで(宝物殿はしばらく閉館)、明治神宮に関する常設に加え 皇室や日本美術に関する企画展が行われるようです。隈研吾 氏のデザインの建物も気になるので、いずれ足を運んでみようと思います。
 かつての記事一覧はこちら


ということで、若者の街らしく現代アートやポップアートのスポットが点在する一方で、浮世絵や日本美術のスポットもあって意外な側面を見せてくれるエリアです。前回の南青山周辺と合わせてルート検討すると効率的だと思います。



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プロフィール

21世紀のxxx者

Author:21世紀のxxx者
 
多分、年に70~100回くらい美術館に行ってると思うのでブログにしました。写真も趣味なのでアップしていきます。

関東の方には休日のガイドやデートスポット探し、関東以外の方には東京観光のサイトとしてご覧頂ければと思います。

画像を大きめにしているので、解像度は1280×1024以上が推奨です。

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■2011/9/29
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