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ストリートミュージアム 【東京ミッドタウン】

前々回前回と六本木アートナイトをご紹介しましたが、同じ六本木のミッドタウンの地下ではストリートミュージアムというイベントが行われていました。こちらは1夜限定ではなく2週間ほどの展示となっていました。

DSC_19807.jpg

【展覧名】
 ストリートミュージアム

【公式サイト】
 http://www.tokyo-midtown.com/jp/event/feature2012/5th/street_museum.html

【会場】東京ミッドタウン プラザB1F メトロアベニュー他  ☆周辺のお店
【最寄】六本木駅/乃木坂駅

【会期】2012年3月24日(土)~4月8日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間20分程度

【混み具合・混雑状況(土曜日19時半頃です)】
 混雑_1_2_3_④_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
私が観たのは六本木アートナイトの日で、人は沢山いましたが広い通路で開催されているため特に混雑感はありませんでした。

さて、この展覧会はミッドタウンの開業5周年を記念したイベントで、Tokyo Midtown Awardアートコンペの歴代受賞者15組の作品が並ぶ内容となっていました。その名の通り、地下道の中に展示されていて通り抜けながら楽しむことが出来ます。写真も撮ってきましたので、気に入った作品をいくつかご紹介しようと思います。
 ※写真掲載に問題がある場合は取り下げますのでご連絡ください。

 参考記事:shop×cafe[ショップ・バイ・カフェ] (六本木界隈のお店) ※Tokyo Midtown Award 2009も紹介していました


山本麻璃絵 「シャンプー リンス」
DSC_19798.jpg
これはエスカレーターを降りた所にあり、もう1つ同じような作品と対となってシャンプーとリンスとなっていました。阿吽の仁王像に見立てているそうで面白いw

山本麻璃絵 「丸型ポスト」
DSC_198461.jpg
楠で出来た昔懐かしいポスト。ちょっと歪んでいるのが手作り感があるような。

左:小松宏誠 「今、彼方より風向きを。」
右:題名不明
DSC_19803.jpg DSC_19806.jpg
風の流れを感じさせる2つの作品。左の作品はアヒルとカラスの羽で出来ているようですが、百合のような形なのが洒落ています。

この作品はくるくると回転していました。


山本聖子 「空白の果実」
DSC_19810.jpg
これはもう1つ同じような容器がありました。意味は分かりませんが幾何学的な構造物が果実なのかな?

桝本桂子 「町/器/町」
DSC_19814.jpg
器で街を表した作品。何とも温かみのある街並みに見えるのは器のもつ曲線と色合いのせいかな。

栗真由美 「シロノカラ ー旅立ちー」
DSC_19817.jpg
ポリエステル樹脂などで出来た白い鎧。形は伝統的なものですが光り輝いてSFチックなのが面白かったです。

平田創 「Funky Project 2012 Nanairo Colors」
DSC_19825.jpg
明るく楽しい気持ちにさせる抽象的な作品。一定のリズムがあって花畑のようでした。

牧野永美子・山崎裕治 「純情のこみち」
DSC_19830.jpg
こちらはほのぼのとしていて、童話の世界を立体にしたような作品に思いました。上から覗き込むこともできます。

藤井秀全 「Stain "Droop"」
DSC_19835.jpg
この作品は以前ここで観たのをよく覚えていました。どこか宇宙的に思える一方で色が温かくも華やいだ感じを受けました。光が空間や身体に染みこんでいく感覚を光の染みとして表現しているそうです。

井口雄介 「Lightning case」
DSC_19837.jpg
これは蛍光灯を集めた作品。最初は点滅していたのですが、消えてしまいしばらく待っても再点灯しなかったのが残念w 弱々しく切れかかった蛍光灯が集まることで強い光となるのを表現しているそうです。

石山和広 「うつしかえすもの」

これは一番驚きの作品で、鏡が波打っていました。人が映らないように上部だけ撮影していますが、実際にはこの動く鏡面の前に立って自分を映すこともできます。その様子が非常に面白いので大人も子供も沢山の人が身を写して遊んでいました。


ということで無料で観られる内容ですが十分に面白い内容となっていました。ご紹介したもの以外にも映像作品などがあり現代アートはあまりよく分からないという人でも直感的に楽しめるのではないかと思います。六本木に行く機会があったらチェックしてみてください。

 参照記事:★この記事を参照している記事

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Comment
蛍光灯
吉川です。こんにちは。

井口雄介さんの作品にひかれました。

不思議な感じです。

うまく言えないのですが、
無秩序に見えるなかに
意志があるような、
生命が宿っているような感じがしました。
Re: 蛍光灯
>吉川さん
コメントいただきありがとうございます^^
この作品の前でしばらく点灯するのを待っていたのですが、再点灯しませんでした。
複雑に絡まるような構造の蛍光灯の配置も面白いですよね。
身の回りのものが集まって美術品になるのは不思議な感じです。
この方の詳しいことはわかりませんが、今後の活躍も楽しみです。
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