レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想 【Bunkamuraザ・ミュージアム】
先週の土曜日の夕方に渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで「レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想」を観てきました。色々ネタを溜め込んでいますが、注目の展覧会なので先にご紹介しておこうと思います。

【展覧名】
レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想
【公式サイト】
http://davinci2012.jp/
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/12_davinci.html
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/12_davinci/index.html
【会場】Bunkamuraザ・ミュージアム ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
【最寄】渋谷駅/京王井の頭線神泉駅
【会期】2012年3月31日(土)~6月10日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日18時頃です)】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
初日に行ったのですが、嵐のような風と雨の夕方だったこともあり意外なほどに空いていて、自分のペースで観ることができました。特殊すぎて今回はあまり役に立たない混雑情報かなw
さて、今回は美術好きでなくても誰でも知っている芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチを題材とした展覧会となっています。レオナルド・ダ・ヴィンチの展示というと資料展のような展示になりがちに思いますが、今回は弟子や工房、同時代の画家の作品が並び、中には日本初公開の作品や研究者でも滅多に観たことが無いような作品なども展示されるという貴重な内容となっていました。題材などによって5つの章に分かれていましたので、詳しくは章ごとに気に入った作品と共にご紹介しようと思います。なお、かっこ書きで「カルロ・ペドレッティ説」となっているのはこの展示の名誉監修を務めているダ・ヴィンチ研究の世界的権威の方の説です。
参考記事:ダ・ヴィンチ ~モナ・リザ25の秘密~ (日比谷公園ダ・ヴィンチミュージアム)
<冒頭>
まず冒頭にレオナルド・ダ・ヴィンチの由来に関する作品が展示されていました。
レオナルド・ダ・ヴィンチ考案/アルブレヒト・デューラー 「柳の枝の飾り文様」
円の中に植物文様のようなものが描かれた図案です。
※この写真は東急のショーウィンドウにあったコピーを撮ったものです。反射が多くてすみません。

これは柳の枝をモチーフにしたものらしく、レオナルド・ダ・ヴィンチを示すようです。ダ・ヴィンチという名前は故郷のヴィンチ村に由来し、そのヴィンチというのはラテン語でユーラシア柳のことだそうで、ヴィンチ村にもこの柳は茂っていたようです。また、この作品はデューラーによる複製らしく、ダ・ヴィンチを敬愛し深く影響を受けたようでした。
参考記事:
黙示録―デューラー/ルドン (東京藝術大学大学美術館)
アルブレヒト・デューラー版画・素描展 宗教/肖像/自然 (国立西洋美術館)
<レオナルド・ダ・ヴィンチの時代の女性像>
まず1章はレオナルド・ダ・ヴィンチからの影響を感じさせる同時代の画家の女性像などが並んでいました。
ラファエロとその工房(帰属) 「カーネーションの聖母」 ★こちらで観られます
これはレオナルド・ダ・ヴィンチの「ブノワの聖母」に影響を受けたラファエロ・サンティが描いた作品を模写したと考えられているものです。室内の聖母マリアの膝の上で、赤ん坊のイエスがカーネーションを持っている様子が描かれています。2人とも頭に薄っすらと金の輪が浮かんでいて、色鮮やかで明るい印象を受けました。解説によるとカーネーションはキリストの受難の象徴で、未来を暗示しているようです。模写のようですが生き生きした雰囲気がある作品でした。
この辺にはラファエロ工房の作品がもう1点あり、他にも聖母を描いた作品が並んでいました。
フランチェスコ・コロンナ 「ポリフィロの夢」
これは挿絵が入った本で、金属活字が発明されて間もない頃の作品のようです。内容は修道師が書いた夢の中の話で、様々な試練を乗り越えて恋人と共に現実に帰っていくというストーリーだそうです。ラテン語、ギリシャ語、アラビア語など様々な言語が混じった難解な本らしく、哲学的で美そのものを書いているとも解釈できるようでした。レオナルド・ダ・ヴィンチたちにも影響を与え、発想の源となったらしいですが、これを観ただけではそこまでわからないかもw とりあえず貴重なものというのはよく分かりました。
ポッカッチョ・ボッカッチーノ 「ロマの少女」
赤い衣を着て、青い布を頭に巻いた少女の肖像です。これはジプシーの少女らしく、じっとこちらを観て何か言いたげな表情に観えます。背景が暗いせいか、より鮮やかに感じられました。解説によると、この画家はウルビーノ派やベネツィア派の影響を受けているそうです。また、レオナルド・ダ・ヴィンチは「目は心の窓」と言ってそれまで無表情だった肖像に心の機微を捉えた表現を行ったらしく、この作品もそうした流れの中にあるとのことでした。
<レオナルド・ダ・ヴィンチとレオナルド派>
続いてはレオナルド・ダ・ヴィンチと彼の工房などのコーナーです。ダ・ヴィンチは当時の慣習に従って14~16歳頃にフィレンツェのアンドレア・デル・ヴェロッキオの工房で修行をしました。ここは当時のフィレンツェで最も有名だった工房で、同じようにボッティチェッリなども修行をしていたようです。その後レオナルド・ダ・ヴィンチが独立すると自分の工房を持って弟子たちと共に作品を制作していきます。この時代の工房の弟子たちは師の素描や作品を忠実に模写して人物造形や描き方を学んだそうで、レオナルド・ダ・ヴィンチの工房でもそのようにしていたようです。また、レオナルド・ダ・ヴィンチが作品に仕上げなかった素描を元に、弟子たちは時にバリエーションを加えて独自の作品を描いたりもしていたらしく、ここではその弟子たちの作品を通じて、レオナルド・ダ・ヴィンチの美の理想をたどるような内容になっていました。
レオナルド・ダ・ヴィンチ 「衣紋の習作」 ★こちらで観られます
これはヴェロッキオの工房にいた頃に描いた素描です。ひだのある衣だけが描かれているのですが、あたかも人がそれをまとっているかのような造形となっています。ダ・ヴィンチは「絵画論」という弟子のまとめた本のなかで、「人体に着せた布はその中に人体があるかのように表現しなくてはならない」と言っていたそうです。この作品はその言葉をそのまま体現したかのようで、明暗などによって見事に表現されていました。
この隣にも衣を描いた素描が並んでいました。
レオナルド・ダ・ヴィンチと弟子 「少女の頭部(「紡錘の聖母」のヴァリエーション)」 ★こちらで観られます
オリジナルが現存しない「紡錘の聖母」という作品を元に描かれた素描です。伏せ目でうつむき加減の女性の肩から上が描かれていて、肩には何度もラインを引き直した跡がありこだわりを感じさせます。特に目鼻のあたりはかなり緻密で、表情や人体をよく観察しているのが分かりました。ダ・ヴィンチは「慎ましやかな女性を描くときはうつむき加減で斜めに向くのが良い」と言っていたそうで、この作品を含めてこの後そうしたポーズの女性像が何枚か出品されています。
参考記事:医学と芸術展:生命(いのち)と愛の未来を探る (森美術館)
この近くにはマッチ箱くらいの大きさの素描などがあり、ダ・ヴィンチが素描を重視していたのがわかります。また、弟子のメルチィがダ・ヴィンチの言葉をまとめて本にした「絵画論」も展示されていました。
レオナルド・ダ・ヴィンチ下絵、サライ(カルロ・ペドレッティ説) 「聖母マリア」
これは小悪魔という意味のあだ名のサライという弟子が描いたと考えられる作品で、青と赤の衣をまとった聖母マリアが描かれ、頭を下げて目を伏せたようなポーズをしています。今は修復されていますが修復前の写真を観ると絵の具が透けていたらしく、下絵の方が洗練されていて下絵はレオナルド・ダ・ヴィンチによるものと思われるそうです。ダ・ヴィンチの弟子というとメルチィとこの人を真っ先に思い浮かべるかな。手を焼きつつも相当可愛がっていた弟子のようです。
隣にもサライ(カルロ・ペドレッティ説)による「ほつれ髪の女」の模写が展示されていました。
レオナルド・ダ・ヴィンチと弟子(カルロ・ペドレッティ説) 「岩窟の聖母」 ★こちらで観られます
こちらは同名のレオナルド・ダ・ヴィンチの代表作の第3(または第2)のバージョンではないか?と考えられている作品です。岩の洞窟の中に聖母マリアとその傍らで手を合わせた赤ん坊の洗礼者ヨハネ、そして祝福のポーズをとる赤ん坊のキリストとヨハネを指さす天使が描かれています。マリアはうつむいていて、ヨハネとキリストは向きあうような感じかな。すぐ隣にルーヴルのオリジナルとロンドンナショナルギャラリーの別バージョンの写真がありましたが、これはその2枚とよく似ています。これを観た19世紀の画家アングルはレオナルド・ダ・ヴィンチの真作と考えていたほどで、素人目には真贋は全くわかりませんw 本人の作ではないかもしれませんが、非常に見事でこれだけでも今回の展示を観た甲斐があるように思いました。
レオナルド・ダ・ヴィンチ 「ほつれ髪の女」 ★こちらで観られます
これは今回のポスターにも使われている目玉作品です。板に描かれた女性の頭部の素描で、線をぼかすスフマート法を用いて描かれています。ややうつむいていて髪は波打つような感じなのですが、ダ・ヴィンチは絵画論の中で「髪は風に合わせてたわむれるように描くと良い」と言っていたそうです。柔らかな陰影がつけられた緻密な描写となっていて、スコープで拡大してみてもその繊細さに驚きました。何とも知的で気品のある作品です。
ジャンピエトリーノ 「マグダラのマリア」
手を交差させて胸に当て、やや上を向いて口を開ける裸婦を描いた作品です。これは元娼婦のマグダラのマリアを描いたものらしく、その傍らには香油の壺があり、キリストの足に香油を塗ったエピソードが思い起こされます。この絵で最も目を引くのは髪の毛で、腰のあたりまで伸びたうねる赤毛が全体的にボリューム感をもたせているように思いました。恍惚の表情をしていると解説されていましたが、確かにそう見えるかも。。
<「モナ・リザ」のイメージの広がり>
続いては世界一有名な絵画「モナ・リザ」に関するコーナーです。モナ・リザは描いている時から模写が描かれていたそうで、中にはレオナルド・ダ・ヴィンチの真筆と考えられていたものもあるそうです。ここにはそうした真筆と思われていた作品も含め沢山のモナ・リザが並んでいました。
レオナルド・ダ・ヴィンチの未完成作説あり 「アイルワースのモナ・リザ」 ★こちらで観られます
これは世界初公開で研究者でもほとんど観たことがないもので、レオナルド・ダ・ヴィンチによる未完成作(別バージョン)ではないかとも考えられているそうです。よく知られるルーヴルのモナ・リザに比べるとだいぶ若い姿に見えるかな。背景はルーヴルのとだいぶ違って岩山が広がり両脇に円柱が立っているという特徴があります。(そう言えば、ラファエロがモナ・リザにインスピレーションを得て描いた「一角獣を抱く貴婦人」にも両脇に円柱があったのを思い出す…。) 誰が描いたにせよ、ここに展示されている中では白眉の作品じゃないかな。 目鼻や手の表現など細部の表現も見事だし、全体的に気品がありました。若く描いている点もミステリアスです。もしこれが本物だったら大ニュースになるでしょうね。
参考記事:ボルゲーゼ美術館展 (東京都美術館)
アンブロワーズ・デュボア(帰属) 「モナ・リザ」
これは完成度の高いモナ・リザの模写ですが、スフマート法は用いずに描かれたもののようです。16世紀末にアンリ4世が命じて作らせたものだそうで、実際の作品に接する機会があったためかサイズもオリジナルに忠実なようです。周りの他の模写はちょっと顔が違うなと違和感があったりするのですが、こちらはオリジナルによく似ていました。
この近くにはモナ・リザの彫刻や素描、ミュンヘンのモナ・リザやプラド美術館のモナ・リザなど真筆と考えられていた作品を原画にした版画なども展示されていました。
<「裸のモナ・リザ」、「レダと白鳥」>
続いては「裸のモナ・リザ」と、「レダと白鳥」という作品についてのコーナーです。「裸のモナ・リザ」は本人が描いた作品は発見されていませんが、弟子の作品などに残されていて、レオナルド・ダ・ヴィンチの最後の創意だったと考える研究者もいるそうです。 また、「レダと白鳥」は真筆は失われてしまいましたが、弟子の模写によって知られているようです。ここにはそうした模写が並んでいました。
レオナルド・ダ・ヴィンチ構想/サライ(帰属) 「裸のモナ・リザ」 ★こちらで観られます
上半身裸で、モナ・リザと同じように手を組んで身体を左に向ける女性像です。顔には微笑を浮かべているのですがモナ・リザよりもニコニコしている感じで、髪もだいぶ短くなっているなど違いは様々あります。しかし、ここには似た作品がいくつかあり、もしかしたらオリジナルがあったのかも?と思わせます。モナ・リザとして観なくても面白い作品で、良い構図に思えました。
この近くには背景が花になった裸のモナ・リザや、やや黄色っぽい色合いになった作品、版画などもありました。
レオナルド周辺の画家 「レダと白鳥」 ★こちらで観られます
裸婦(レダ)と白鳥に姿を変えたゼウスを描いた作品で、足元には2人の子供の姿もあります。この作品は真作と考えられていたようですが、後世に加筆されているようです。 均整の取れたスタイルのレダは身をくねらせ、艶かしい雰囲気があります。うつむいてやや微笑んだ表情は確かにダ・ヴィンチ風のようでした。色の塗り方などはダ・ヴィンチとは違うように見えますが、これはこれで素晴らしい作品だと思います。
<神話化されるレオナルド・ダ・ヴィンチ>
最後は神話化されていったレオナルド・ダ・ヴィンチについてのコーナーです。ダ・ヴィンチは「印刷技法は最も有益な発明だ」と言って、手稿や素描をエッチングで印刷する技法を研究していたようです。しかし、自作の版画化という夢が実現したのは後の時代のことで、1785年にマンテッリがミラノのアンブロシアーナ図書館のダ・ヴィンチの素描を全部版画化したそうです。また、さらに後の19世紀になるとミラノの大収集家ジュゼッペ・ボッシが「最後の晩餐」に関する著書の中で、トリノ王立図書館にある自画像に基づく版画を掲載し、レオナルド・ダ・ヴィンチのイメージを決定づけたとのことでした。その後、神話化されたダ・ヴィンチは白髪の老人で描かれていったようで、ここにはそうした没後の他の作家による作品が並んでいました。
ジロラモ・マンテッリ 「レオナルド風の女性の肖像」
レオナルド・ダ・ヴィンチと弟子の作品を版画化したものの1つです。横を向く女性の肖像で、当時は真筆と考えられていたようですが今はレオナルド派によるものと考えられているようです。流石にオリジナルを観た後だとそこまで感動は無いのですが緻密なエッチングでした。
この辺にはモナ・リザを描くダ・ヴィンチや画中画として描かれたダ・ヴィンチの作品、ダ・ヴィンチの死を描いた作品などもありました。
「レオナルドの肖像」
これは白髪で長いヒゲのレオナルド・ダ・ヴィンチの肖像です。賢者風で今日の我々がよく知るダ・ヴィンチそのものという感じでした。
出口の辺りには10分程度の映像があり、その生涯を振り返るような内容でした。
ということで、非常に貴重な機会となっていました。私は元々レオナルド・ダ・ヴィンチが好きというわけでもないので満足度4にしましたが、絵画ファンの多くには満足度の高い展示なのではないかと思います。もしこの中から新たに本物と断定される作品が現れたら伝説の展覧会になるかもしれません。
おまけ:
東急のショーウィンドウにあった「ほつれ髪の女」のコピー。

参照記事:★この記事を参照している記事


【展覧名】
レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想
【公式サイト】
http://davinci2012.jp/
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/12_davinci.html
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/12_davinci/index.html
【会場】Bunkamuraザ・ミュージアム ★この美術館の記事 ☆周辺のお店
【最寄】渋谷駅/京王井の頭線神泉駅
【会期】2012年3月31日(土)~6月10日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日18時頃です)】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
初日に行ったのですが、嵐のような風と雨の夕方だったこともあり意外なほどに空いていて、自分のペースで観ることができました。特殊すぎて今回はあまり役に立たない混雑情報かなw
さて、今回は美術好きでなくても誰でも知っている芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチを題材とした展覧会となっています。レオナルド・ダ・ヴィンチの展示というと資料展のような展示になりがちに思いますが、今回は弟子や工房、同時代の画家の作品が並び、中には日本初公開の作品や研究者でも滅多に観たことが無いような作品なども展示されるという貴重な内容となっていました。題材などによって5つの章に分かれていましたので、詳しくは章ごとに気に入った作品と共にご紹介しようと思います。なお、かっこ書きで「カルロ・ペドレッティ説」となっているのはこの展示の名誉監修を務めているダ・ヴィンチ研究の世界的権威の方の説です。
参考記事:ダ・ヴィンチ ~モナ・リザ25の秘密~ (日比谷公園ダ・ヴィンチミュージアム)
<冒頭>
まず冒頭にレオナルド・ダ・ヴィンチの由来に関する作品が展示されていました。
レオナルド・ダ・ヴィンチ考案/アルブレヒト・デューラー 「柳の枝の飾り文様」
円の中に植物文様のようなものが描かれた図案です。
※この写真は東急のショーウィンドウにあったコピーを撮ったものです。反射が多くてすみません。

これは柳の枝をモチーフにしたものらしく、レオナルド・ダ・ヴィンチを示すようです。ダ・ヴィンチという名前は故郷のヴィンチ村に由来し、そのヴィンチというのはラテン語でユーラシア柳のことだそうで、ヴィンチ村にもこの柳は茂っていたようです。また、この作品はデューラーによる複製らしく、ダ・ヴィンチを敬愛し深く影響を受けたようでした。
参考記事:
黙示録―デューラー/ルドン (東京藝術大学大学美術館)
アルブレヒト・デューラー版画・素描展 宗教/肖像/自然 (国立西洋美術館)
<レオナルド・ダ・ヴィンチの時代の女性像>
まず1章はレオナルド・ダ・ヴィンチからの影響を感じさせる同時代の画家の女性像などが並んでいました。
ラファエロとその工房(帰属) 「カーネーションの聖母」 ★こちらで観られます
これはレオナルド・ダ・ヴィンチの「ブノワの聖母」に影響を受けたラファエロ・サンティが描いた作品を模写したと考えられているものです。室内の聖母マリアの膝の上で、赤ん坊のイエスがカーネーションを持っている様子が描かれています。2人とも頭に薄っすらと金の輪が浮かんでいて、色鮮やかで明るい印象を受けました。解説によるとカーネーションはキリストの受難の象徴で、未来を暗示しているようです。模写のようですが生き生きした雰囲気がある作品でした。
この辺にはラファエロ工房の作品がもう1点あり、他にも聖母を描いた作品が並んでいました。
フランチェスコ・コロンナ 「ポリフィロの夢」
これは挿絵が入った本で、金属活字が発明されて間もない頃の作品のようです。内容は修道師が書いた夢の中の話で、様々な試練を乗り越えて恋人と共に現実に帰っていくというストーリーだそうです。ラテン語、ギリシャ語、アラビア語など様々な言語が混じった難解な本らしく、哲学的で美そのものを書いているとも解釈できるようでした。レオナルド・ダ・ヴィンチたちにも影響を与え、発想の源となったらしいですが、これを観ただけではそこまでわからないかもw とりあえず貴重なものというのはよく分かりました。
ポッカッチョ・ボッカッチーノ 「ロマの少女」
赤い衣を着て、青い布を頭に巻いた少女の肖像です。これはジプシーの少女らしく、じっとこちらを観て何か言いたげな表情に観えます。背景が暗いせいか、より鮮やかに感じられました。解説によると、この画家はウルビーノ派やベネツィア派の影響を受けているそうです。また、レオナルド・ダ・ヴィンチは「目は心の窓」と言ってそれまで無表情だった肖像に心の機微を捉えた表現を行ったらしく、この作品もそうした流れの中にあるとのことでした。
<レオナルド・ダ・ヴィンチとレオナルド派>
続いてはレオナルド・ダ・ヴィンチと彼の工房などのコーナーです。ダ・ヴィンチは当時の慣習に従って14~16歳頃にフィレンツェのアンドレア・デル・ヴェロッキオの工房で修行をしました。ここは当時のフィレンツェで最も有名だった工房で、同じようにボッティチェッリなども修行をしていたようです。その後レオナルド・ダ・ヴィンチが独立すると自分の工房を持って弟子たちと共に作品を制作していきます。この時代の工房の弟子たちは師の素描や作品を忠実に模写して人物造形や描き方を学んだそうで、レオナルド・ダ・ヴィンチの工房でもそのようにしていたようです。また、レオナルド・ダ・ヴィンチが作品に仕上げなかった素描を元に、弟子たちは時にバリエーションを加えて独自の作品を描いたりもしていたらしく、ここではその弟子たちの作品を通じて、レオナルド・ダ・ヴィンチの美の理想をたどるような内容になっていました。
レオナルド・ダ・ヴィンチ 「衣紋の習作」 ★こちらで観られます
これはヴェロッキオの工房にいた頃に描いた素描です。ひだのある衣だけが描かれているのですが、あたかも人がそれをまとっているかのような造形となっています。ダ・ヴィンチは「絵画論」という弟子のまとめた本のなかで、「人体に着せた布はその中に人体があるかのように表現しなくてはならない」と言っていたそうです。この作品はその言葉をそのまま体現したかのようで、明暗などによって見事に表現されていました。
この隣にも衣を描いた素描が並んでいました。
レオナルド・ダ・ヴィンチと弟子 「少女の頭部(「紡錘の聖母」のヴァリエーション)」 ★こちらで観られます
オリジナルが現存しない「紡錘の聖母」という作品を元に描かれた素描です。伏せ目でうつむき加減の女性の肩から上が描かれていて、肩には何度もラインを引き直した跡がありこだわりを感じさせます。特に目鼻のあたりはかなり緻密で、表情や人体をよく観察しているのが分かりました。ダ・ヴィンチは「慎ましやかな女性を描くときはうつむき加減で斜めに向くのが良い」と言っていたそうで、この作品を含めてこの後そうしたポーズの女性像が何枚か出品されています。
参考記事:医学と芸術展:生命(いのち)と愛の未来を探る (森美術館)
この近くにはマッチ箱くらいの大きさの素描などがあり、ダ・ヴィンチが素描を重視していたのがわかります。また、弟子のメルチィがダ・ヴィンチの言葉をまとめて本にした「絵画論」も展示されていました。
レオナルド・ダ・ヴィンチ下絵、サライ(カルロ・ペドレッティ説) 「聖母マリア」
これは小悪魔という意味のあだ名のサライという弟子が描いたと考えられる作品で、青と赤の衣をまとった聖母マリアが描かれ、頭を下げて目を伏せたようなポーズをしています。今は修復されていますが修復前の写真を観ると絵の具が透けていたらしく、下絵の方が洗練されていて下絵はレオナルド・ダ・ヴィンチによるものと思われるそうです。ダ・ヴィンチの弟子というとメルチィとこの人を真っ先に思い浮かべるかな。手を焼きつつも相当可愛がっていた弟子のようです。
隣にもサライ(カルロ・ペドレッティ説)による「ほつれ髪の女」の模写が展示されていました。
レオナルド・ダ・ヴィンチと弟子(カルロ・ペドレッティ説) 「岩窟の聖母」 ★こちらで観られます
こちらは同名のレオナルド・ダ・ヴィンチの代表作の第3(または第2)のバージョンではないか?と考えられている作品です。岩の洞窟の中に聖母マリアとその傍らで手を合わせた赤ん坊の洗礼者ヨハネ、そして祝福のポーズをとる赤ん坊のキリストとヨハネを指さす天使が描かれています。マリアはうつむいていて、ヨハネとキリストは向きあうような感じかな。すぐ隣にルーヴルのオリジナルとロンドンナショナルギャラリーの別バージョンの写真がありましたが、これはその2枚とよく似ています。これを観た19世紀の画家アングルはレオナルド・ダ・ヴィンチの真作と考えていたほどで、素人目には真贋は全くわかりませんw 本人の作ではないかもしれませんが、非常に見事でこれだけでも今回の展示を観た甲斐があるように思いました。
レオナルド・ダ・ヴィンチ 「ほつれ髪の女」 ★こちらで観られます
これは今回のポスターにも使われている目玉作品です。板に描かれた女性の頭部の素描で、線をぼかすスフマート法を用いて描かれています。ややうつむいていて髪は波打つような感じなのですが、ダ・ヴィンチは絵画論の中で「髪は風に合わせてたわむれるように描くと良い」と言っていたそうです。柔らかな陰影がつけられた緻密な描写となっていて、スコープで拡大してみてもその繊細さに驚きました。何とも知的で気品のある作品です。
ジャンピエトリーノ 「マグダラのマリア」
手を交差させて胸に当て、やや上を向いて口を開ける裸婦を描いた作品です。これは元娼婦のマグダラのマリアを描いたものらしく、その傍らには香油の壺があり、キリストの足に香油を塗ったエピソードが思い起こされます。この絵で最も目を引くのは髪の毛で、腰のあたりまで伸びたうねる赤毛が全体的にボリューム感をもたせているように思いました。恍惚の表情をしていると解説されていましたが、確かにそう見えるかも。。
<「モナ・リザ」のイメージの広がり>
続いては世界一有名な絵画「モナ・リザ」に関するコーナーです。モナ・リザは描いている時から模写が描かれていたそうで、中にはレオナルド・ダ・ヴィンチの真筆と考えられていたものもあるそうです。ここにはそうした真筆と思われていた作品も含め沢山のモナ・リザが並んでいました。
レオナルド・ダ・ヴィンチの未完成作説あり 「アイルワースのモナ・リザ」 ★こちらで観られます
これは世界初公開で研究者でもほとんど観たことがないもので、レオナルド・ダ・ヴィンチによる未完成作(別バージョン)ではないかとも考えられているそうです。よく知られるルーヴルのモナ・リザに比べるとだいぶ若い姿に見えるかな。背景はルーヴルのとだいぶ違って岩山が広がり両脇に円柱が立っているという特徴があります。(そう言えば、ラファエロがモナ・リザにインスピレーションを得て描いた「一角獣を抱く貴婦人」にも両脇に円柱があったのを思い出す…。) 誰が描いたにせよ、ここに展示されている中では白眉の作品じゃないかな。 目鼻や手の表現など細部の表現も見事だし、全体的に気品がありました。若く描いている点もミステリアスです。もしこれが本物だったら大ニュースになるでしょうね。
参考記事:ボルゲーゼ美術館展 (東京都美術館)
アンブロワーズ・デュボア(帰属) 「モナ・リザ」
これは完成度の高いモナ・リザの模写ですが、スフマート法は用いずに描かれたもののようです。16世紀末にアンリ4世が命じて作らせたものだそうで、実際の作品に接する機会があったためかサイズもオリジナルに忠実なようです。周りの他の模写はちょっと顔が違うなと違和感があったりするのですが、こちらはオリジナルによく似ていました。
この近くにはモナ・リザの彫刻や素描、ミュンヘンのモナ・リザやプラド美術館のモナ・リザなど真筆と考えられていた作品を原画にした版画なども展示されていました。
<「裸のモナ・リザ」、「レダと白鳥」>
続いては「裸のモナ・リザ」と、「レダと白鳥」という作品についてのコーナーです。「裸のモナ・リザ」は本人が描いた作品は発見されていませんが、弟子の作品などに残されていて、レオナルド・ダ・ヴィンチの最後の創意だったと考える研究者もいるそうです。 また、「レダと白鳥」は真筆は失われてしまいましたが、弟子の模写によって知られているようです。ここにはそうした模写が並んでいました。
レオナルド・ダ・ヴィンチ構想/サライ(帰属) 「裸のモナ・リザ」 ★こちらで観られます
上半身裸で、モナ・リザと同じように手を組んで身体を左に向ける女性像です。顔には微笑を浮かべているのですがモナ・リザよりもニコニコしている感じで、髪もだいぶ短くなっているなど違いは様々あります。しかし、ここには似た作品がいくつかあり、もしかしたらオリジナルがあったのかも?と思わせます。モナ・リザとして観なくても面白い作品で、良い構図に思えました。
この近くには背景が花になった裸のモナ・リザや、やや黄色っぽい色合いになった作品、版画などもありました。
レオナルド周辺の画家 「レダと白鳥」 ★こちらで観られます
裸婦(レダ)と白鳥に姿を変えたゼウスを描いた作品で、足元には2人の子供の姿もあります。この作品は真作と考えられていたようですが、後世に加筆されているようです。 均整の取れたスタイルのレダは身をくねらせ、艶かしい雰囲気があります。うつむいてやや微笑んだ表情は確かにダ・ヴィンチ風のようでした。色の塗り方などはダ・ヴィンチとは違うように見えますが、これはこれで素晴らしい作品だと思います。
<神話化されるレオナルド・ダ・ヴィンチ>
最後は神話化されていったレオナルド・ダ・ヴィンチについてのコーナーです。ダ・ヴィンチは「印刷技法は最も有益な発明だ」と言って、手稿や素描をエッチングで印刷する技法を研究していたようです。しかし、自作の版画化という夢が実現したのは後の時代のことで、1785年にマンテッリがミラノのアンブロシアーナ図書館のダ・ヴィンチの素描を全部版画化したそうです。また、さらに後の19世紀になるとミラノの大収集家ジュゼッペ・ボッシが「最後の晩餐」に関する著書の中で、トリノ王立図書館にある自画像に基づく版画を掲載し、レオナルド・ダ・ヴィンチのイメージを決定づけたとのことでした。その後、神話化されたダ・ヴィンチは白髪の老人で描かれていったようで、ここにはそうした没後の他の作家による作品が並んでいました。
ジロラモ・マンテッリ 「レオナルド風の女性の肖像」
レオナルド・ダ・ヴィンチと弟子の作品を版画化したものの1つです。横を向く女性の肖像で、当時は真筆と考えられていたようですが今はレオナルド派によるものと考えられているようです。流石にオリジナルを観た後だとそこまで感動は無いのですが緻密なエッチングでした。
この辺にはモナ・リザを描くダ・ヴィンチや画中画として描かれたダ・ヴィンチの作品、ダ・ヴィンチの死を描いた作品などもありました。
「レオナルドの肖像」
これは白髪で長いヒゲのレオナルド・ダ・ヴィンチの肖像です。賢者風で今日の我々がよく知るダ・ヴィンチそのものという感じでした。
出口の辺りには10分程度の映像があり、その生涯を振り返るような内容でした。
ということで、非常に貴重な機会となっていました。私は元々レオナルド・ダ・ヴィンチが好きというわけでもないので満足度4にしましたが、絵画ファンの多くには満足度の高い展示なのではないかと思います。もしこの中から新たに本物と断定される作品が現れたら伝説の展覧会になるかもしれません。
おまけ:
東急のショーウィンドウにあった「ほつれ髪の女」のコピー。

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セザンヌ―パリとプロヴァンス (感想後編)【国立新美術館】 2012/04/07
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レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想 【Bunkamuraザ・ミュージアム】 2012/04/04
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アートフェア東京2012 【東京国際フォーラム】 2012/04/02
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Re: レオナルドダヴィンチの作品♪
>コメント頂いた方
コメント頂きましてありがとうございます。
参考にしていただけると嬉しいです^^
こちらの展示はダ・ヴィンチ自身の作品はそんなにありませんが、
その影響や創意などが分かって面白かったです。
もし観に行かれるようでしたら、混雑を考慮して予定時間は多めに考えておいたほうが良いかも知れません。
また気になる展示があったら遊びにきてください^^
コメント頂きましてありがとうございます。
参考にしていただけると嬉しいです^^
こちらの展示はダ・ヴィンチ自身の作品はそんなにありませんが、
その影響や創意などが分かって面白かったです。
もし観に行かれるようでしたら、混雑を考慮して予定時間は多めに考えておいたほうが良いかも知れません。
また気になる展示があったら遊びにきてください^^
岩窟の聖母
こんにちは、吉川です。
岩窟の聖母、美しいと感じました。
聖母の表情にとても安らぎを感じます。
全体的にクリアな感じも私の好みです。
岩窟の聖母、美しいと感じました。
聖母の表情にとても安らぎを感じます。
全体的にクリアな感じも私の好みです。
Re: 岩窟の聖母
>吉川さん
コメントいただきありがとうございます。
本人の作品かはわかりませんが、この作品に3つめではないか?とも考えられている
作品があるというのは知りませんでした。
この表情は絵画論にある理論に沿っているのかな。気品があって素晴らしかったですよ^^
コメントいただきありがとうございます。
本人の作品かはわかりませんが、この作品に3つめではないか?とも考えられている
作品があるというのは知りませんでした。
この表情は絵画論にある理論に沿っているのかな。気品があって素晴らしかったですよ^^
Trackback
Bunkamuraザ・ミュージアムで開催中の
「レオナルド・ダ・ヴィンチ美の理想」展に行って来ました。
展覧会公式サイト http://davinci2012.jp/
静岡市美術館、福岡市美術館と巡回しやっと東京へやってきました。待ちに待っていた方も多いのではないでしょうか。
...
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多分、年に70~100回くらい美術館に行ってると思うのでブログにしました。写真も趣味なのでアップしていきます。
関東の方には休日のガイドやデートスポット探し、関東以外の方には東京観光のサイトとしてご覧頂ければと思います。
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