ドビュッシー 、音楽と美術ー印象派と象徴派のあいだで (感想後編)【ブリヂストン美術館】
今日は前回の記事に引き続き、ブリヂストン美術館の「オルセー美術館、オランジュリー美術館共同企画 ドビュッシー 、音楽と美術ー印象派と象徴派のあいだで」の後編をご紹介いたします。前編には混み具合なども記載しておりますので、前編を読まれていない方は前編から先にお読み頂けると嬉しいです。
前編はこちら

まずは概要のおさらいです。
【展覧名】
オルセー美術館、オランジュリー美術館共同企画
ドビュッシー 、音楽と美術ー印象派と象徴派のあいだで
【公式サイト】
http://debussy.exhn.jp/
http://www.bridgestone-museum.gr.jp/exhibitions/
【会場】ブリヂストン美術館
【最寄】JR東京駅・銀座線京橋駅・都営浅草線宝町駅
【会期】2012年7月14日(土)~10月14日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日15時頃です)】
混雑_1_②_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
前編は5章までご紹介しましたが、後編は6章から10章をご紹介します。7章の後には4章の内容が再び出てきます。
<第6章 ペアレスとメリザンド>
6章はドビュッシー作曲の歌劇「ペアレスとメリザンド」についてのコーナーです。これは1902年にオペラ・コミック座で上演され、その後各国で人気を博した作品で、ドビュッシー自身が全てを完成させた唯一のオペラのようです。 ドビュッシーは1892年にモーリス・メーテルリンクの同名の戯曲を読み、1893年にはリュニェ・ポー演出による劇も観ていたそうで、原作者のメーテルリンクに許しを得て10年かけて作曲しました。大雑把なストーリーとしては、ゴローという男が森で見つけたメリザンドを妻にしたものの、メリザンドは弟のペアレスを愛していて、ゴローは嫉妬に苦しみ、ついにはペアレスを刺してしまいます。メリザンドはこれを悲しむあまりに息を引き取り、後にはゴロー1人が残るという話のようです。
まずこの章の最初にメーテルリンクを描いた肖像画があり、その後に衣装のデザイン画などが並びます。この衣装はフランドル絵画から影響を受けているそうです。音声解説では貴重な当時の曲を聴くこともできました。
アンリ=エドモン・クロス 「髪」 ★こちらで観られます
長い髪をとかす女性を描いた作品で、顔は見えず後ろを向く色っぽいポーズをしています。点描の技法で描かれていて、人物像は新印象主義が苦手とされた分野ですが、構図と相まって神秘的な雰囲気がありました。
この作品は直接は「ペアレスとメリザンド」とは関係無さそうですが、解説によるとメリザンドは背の丈ほどの髪だったそうで、退廃的な空気の流れるこの時代の芸術家は長い髪の女性に惹かれていたとのことでした。
モーリス・ドニ 「イヴォンヌ・ルロールの3つの肖像」
庭や川や森を背景に、白い花を持つ白いドレスの女性を描いた作品で、脇には花を摘む女性と後ろ向きで髪を押さえる女性の姿もあります。白いドレスの女性はこちらに微笑んでいるようで、清純な感じです。また、恐らく両脇の人物も同じ人(ルロールの娘)のようですが、ポーズのせいかこちらは色っぽく見えました。全体的に明るい雰囲気の作品です。
この辺にはヴァレンティーヌ・ユゴーによる「ペアレスとメリザンド」の舞台装飾の原画もありました。暗い森?や建物が描かれ幻想的というかちょっと怖い感じでした。
<第7章 《聖セバスチャンの殉教》《遊戯》>
前章の「ペアレスとメリザンド」の成功によってドビュッシーは劇音楽の制作を考えるようになったそうで、バレエやオペラの企画が10点ほどあったそうですが、未完で終わったものもあるようです。1911年に作った「聖セバスチャンの殉教」は5時間を超える上演の長さや、詩人ダヌンツィオの難解な様式、主演が期待ほどの成功をもたらさなかったことなどから人気と言えるものでは無かったようで、さらにパリの司教が倒錯したこの作品の観覧を禁じたそうです。
また、1912年にバレエ・リュスのディアギレフに依頼されて作った「遊戯」はニジンスキーが演じたものの評判は芳しくなかったそうで、結局4回しか上演されなかったようです。これはドビュッシーの中でも最も前衛的な曲なのだとか。
レオン・バクスト 「[遊戯]のためのデザイン」 ★こちらで観られます
これはニジンスキーが演じたバレエ「遊戯」のためのデザイン画で、褐色の地に鉛筆と一部にパステルを使って描いています。川辺の岩場?や大きな城塞のようなものを背景に、左下のほうには小さく剣と盾を持つ男の影も描かれています。どのような場面かは分かりませんが、モノクロの中にぼんやりと色がついているのが神秘的な雰囲気でした。
ここには「おもちゃ箱」という曲の楽譜もありました。これは2番目の妻と子供をもうけ、子供向けに書いた曲らしく可愛らしい挿絵がついていました。
<第4章 アール・ヌーヴォーとジャポニスム>
次の部屋に進むと再度アール・ヌーヴォーのコーナーとなっていました。前半よりもこちらの方がアール・ヌーヴォーっぽい作品が並んでいます。
クロード・ドビュッシー 「海-3つの交響的スケッチ」 ★こちらで観られます
これは楽譜の表紙に葛飾北斎の「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」の左側の波がトリミングされたような構図の模写が描かれたものです。この頃フランスではジャポニスムが盛り上がりを見せていて、ドビュッシーも浮世絵を家に飾っていたらしく、この楽譜を見るだけでもドビュッシーのジャポニスムへの傾倒が伝わってくるようでした。
この近くにはストラヴィンスキーと一緒に写った写真もありました。そこにも北斎の「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」と喜多川歌麿の「当時金盛美人揃 玉屋内しづか」が飾られている様子が写されています。
「日本の扇子」
ドビュッシーが庇護してくれたルロール家の娘イヴォンヌに贈った大きめの日本の扇で、表面は木の葉っぱにとまったり周りで飛ぶ鳥たち、裏面には葉っぱが数枚書かれています。また、表面にはイヴォンヌに捧げた曲?の楽譜が手書きされていて、これは「ペアレスとメリザンド (第1幕第3場 城の前にて花を抱えたジュヌヴィエーヴとメリザンド)」と書かれているそうです。そして裏面にも「イヴォンヌ・ルロール嬢に捧ぐメリザンドの妹の思い出として クロード・ドビュッシー94年2月」とあり、こちらも音符などが書かれていました。ルロール家との関係の深さや日本美術への関心が伺えます。
この近くには歌川広重の東海道五十三次シリーズがあり、「庄野 白雨」2枚(刷りが違う)と「水口」が並んでいました。「水口」は友人に贈ったものらしく、当時は20フラン~25フラン程度で売られていたそうです。これは彼のつましい生活を支えた音楽レッスンの1回分の授業料だったそうで、東海道五十三次は何枚か所有していたようです。
参考記事:浮世絵入門 -広重《東海道五十三次》一挙公開- (山種美術館)
この辺には「アルケル」と名付けられた木彫りの蛙の文鎮もあり、これはドビュッシーが愛用し旅先にも持っていくほどだったそうです。ちなみにアルケルはペアレスとメリザンドの祖父の名前なのだとか。
ジェームズ・アボット・マクニール・ホイッスラー 「紫と緑のヴァリエーション」 ★こちらで観られます
これは縦長の作品で、手前に3人のドレスを着た女性が描かれ、奥の海?を眺めて佇んでいます。水面にはヨットが浮かんでいてのんびりした光景ですが、ちょっと暗めに見えるかな。全体的に大胆な構図で、地と水辺の境をかなり下の方に描いているせいか水辺が広々とした感じに見えました。特に解説はありませんでしたがホイッスラーもジャポニスムに影響された人なので、これも浮世絵からの影響なのかな?
この両隣にはブリヂストン美術館所蔵のゴーギャンが2点並んでいます。
<第9章 霊感源としての自然-ノクターン、海景、風景>
8章の前に9章となっていました。ドビュッシーの音楽には自然を主題にしたものが数多くあり、ヴィクトル・ユゴーやポール・ヴェルレーヌ、モーリス・メーテルリンクの詩をしばしば引用し、引用元をハッキリとタイトルに表したそうです(雲、海、雪の上の足跡、枯葉、霧 など)
また、ドビュッシーの芸術は印象派の絵画を音楽に書き換えたに過ぎないと見なされていたようですが、実際のところは印象派と距離を置こうとしていたそうです。モネの睡蓮の思索的雰囲気を取り入れているものの、愛したのはターナーの作品に見られる神秘的な光や曖昧な形態だったそうで、それを自分の音楽に取り入れたとのことでした。
ウィンスロー・ホーマー 「夏の夜」
暗闇の中で明るく光る海を背景に、手前に踊る2人の女性、その右に5人くらいの人影が描かれています。海と踊る2人は影の部分との対比が強く輝くようで、神秘的な雰囲気があります。一方で強烈な明暗がちょっと不安なものを感じさせました。
この辺にはブリヂストン美術館所蔵のコローやブーダンの海の絵や、モネの睡蓮などもありました。
クロード・モネ 「嵐、ベリール」 ★こちらで観られます
岩場に打ち寄せる波を描いた作品で、白く打ち寄せる波は勢いを感じさせますが、抽象的な感じにも見えます。ごつごつした岩や薄暗い背景などからは自然の厳しさも感じさせました。
この近くにあったアレクサンダー・ハリソンの「海景」(オルセー美術館所蔵)という穏やかな夕日の海を描いた作品も好みでした。
エドゥアール・マネ 「浜辺にて」 ★こちらで観られます
これは今回の目玉の1つで2年くらい前に三菱一号館美術館で観た記憶があります。浜辺で寝転がる黒い服の男性(マネの弟のウジェーヌ)と、本を読み足を伸ばし座る女性(マネの妻シュザンヌ)が描かれ、どうやら海にバカンスに来ているようです。お互いに視線を合わせることはなく、どことなく寂しげな感じに見え、波の音が聞こえてきそうな静けさがありました。解説によると、これはこの場で素早く描いたと考えられるようで、砂が混じっているようです。結構色鮮やかで、やはり弟の黒い服の色使いが気になりました。
参考記事:マネとモダン・パリ (三菱一号館美術館)
この辺にあったシャルル・ラコストの「影の手」という夕闇に手のように広がる雲を描いた作品も面白かったです。
<第8章 美術と文学と音楽の親和性>
ドビュッシーは若い頃から美術雑誌や詩集の熱心な読者で、詩に基づいて作曲したりしていました。前編でも書いたように独立芸術書房に出入りしていたおかげで若い世代の作家たちと知り合い、その中のフェルディナン・エロールの紹介で尊敬するステファヌ・マラルメにも出会うことができたようです。(ドビュッシーはマラルメの「まぼろし」と「牧神の午後」に曲をつけています)
また、ワーグナーに魅了されていたそうで、2回ほどドイツのバイロイトにまで歌劇を聴きに訪れていたそうです。ドビュッシーはワグナーのピアノ曲や全ての役を演じることができるほど好きだったようですが、ドビュッシーの作品にはその信奉の痕跡はなく、既に自己の様式を確立していたようです。
他にもお気に入りの作家の名前がいくつか挙げられていて、芸術方面ではロダンやクローデル、アール・ヌーヴォーなど様々な作家・芸術に親しんでいたようでした。
エドゥアール・マネ 「ステファヌ・マラルメの肖像」 ★こちらで観られます
「牧神の午後」を書いた詩人の肖像で、ソファ?に座り タバコを持つ手で本を押さえているヒゲの男性が描かれています。目線も本に向かっているのですが、ちょっと気難しそうな雰囲気の人に見えました。黒い服が艷やかに感じられるのは流石といった感じです。
なお、解説によるとマラルメは「火曜会」という会合を開いていたそうで、ドビュッシーはその場でターナーやホイッスラー、ドガの絵を知って魅了されたそうです。(特にドガ) マネとドガも火曜会に参加していたメンバーなのだとか。
この辺はドビュッシーの楽譜や、ルドンやギュスターヴ・モロー、カリエールなどの作品もありました。ルドンは「選ばれし乙女」に感激してドビュッシーに絵を捧げています。そして少し進むと何気なくポール・セリュジエの「タリスマン(護符)」が展示されていました。ナビ派結成の記念碑的な作品です。
参考記事:オルセー美術館展2010 ポスト印象派 感想後編(国立新美術館)
<第10章 新しい世界>
ドビュッシーの成熟期の作品の特徴は、旋律・音色・リズムがそれぞれ分割される簡潔な手法だそうで、これは絵画で言えばフォーヴィスムのような時代を先取りした冒険だったようです。その為、音楽界を混乱させたそうですが、フォーヴィスムのドラン達のサロン・ドートンヌへの発言などからは自分を前衛芸術家の一員とみなしていたわけではないと推察できるようです。また、ドビュッシーは20世紀初頭の絵画から距離を置いていたようですが、ターナーやホイッスラー、ドガなどを着想源としてしているとのことでした。
ポール・ゴーガン 「牛のいる海景」
手前には黒い牛の姿があり、背景では谷間に打ち寄せる波が白い飛沫をあげ、その左右に岩が並んでいます。平坦で遠近感があまり感じられず、色面がくっきりわかれるような画風で妄りの草とオレンジの岩というように色の対比も面白かったです。これは最近日本で観た記憶があります。
参考記事:ゴーギャン展2009 (東京国立近代美術館)
ジョルジュ・ラコンブ 「紫色の波」
この人はナビ派の画家で彫刻家でもある人です。ブルターニュ地方の海の洞窟を中から描いた作品で、ハート型の洞窟の入口から夕日で紫に染まった波が手前に向かって押し寄せてきます。波は意匠化されて浮世絵を思わせ、波に飲まれつつも波を2つに分ける岩は冠を被った人のシルエットのように見えました。淡めの色彩や大胆な意匠化が面白い作品です。
この部屋はブリヂストン美術館の常設品が多いかな。他にはドビュッシーの「水に映る影」の楽譜やカンディンスキーやパウル・クレーなどの作品も展示されています。
ということで、オルセー美術館を始めとする貴重なフランスの品々を観ることができました。多くの名品が来ていて、音楽家からのアプローチというのも面白いと思うのですが、展覧会の構成はどこか散漫とした感じにも思えました。章ごとの趣旨と展示品の関連がよく分からないというか…。 しかし、交流の様子などは参考になったので、音楽・美術ともに好きな方には特に面白い展示だと思います。
参照記事:★この記事を参照している記事
前編はこちら


まずは概要のおさらいです。
【展覧名】
オルセー美術館、オランジュリー美術館共同企画
ドビュッシー 、音楽と美術ー印象派と象徴派のあいだで
【公式サイト】
http://debussy.exhn.jp/
http://www.bridgestone-museum.gr.jp/exhibitions/
【会場】ブリヂストン美術館
【最寄】JR東京駅・銀座線京橋駅・都営浅草線宝町駅
【会期】2012年7月14日(土)~10月14日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日15時頃です)】
混雑_1_②_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
前編は5章までご紹介しましたが、後編は6章から10章をご紹介します。7章の後には4章の内容が再び出てきます。
<第6章 ペアレスとメリザンド>
6章はドビュッシー作曲の歌劇「ペアレスとメリザンド」についてのコーナーです。これは1902年にオペラ・コミック座で上演され、その後各国で人気を博した作品で、ドビュッシー自身が全てを完成させた唯一のオペラのようです。 ドビュッシーは1892年にモーリス・メーテルリンクの同名の戯曲を読み、1893年にはリュニェ・ポー演出による劇も観ていたそうで、原作者のメーテルリンクに許しを得て10年かけて作曲しました。大雑把なストーリーとしては、ゴローという男が森で見つけたメリザンドを妻にしたものの、メリザンドは弟のペアレスを愛していて、ゴローは嫉妬に苦しみ、ついにはペアレスを刺してしまいます。メリザンドはこれを悲しむあまりに息を引き取り、後にはゴロー1人が残るという話のようです。
まずこの章の最初にメーテルリンクを描いた肖像画があり、その後に衣装のデザイン画などが並びます。この衣装はフランドル絵画から影響を受けているそうです。音声解説では貴重な当時の曲を聴くこともできました。
アンリ=エドモン・クロス 「髪」 ★こちらで観られます
長い髪をとかす女性を描いた作品で、顔は見えず後ろを向く色っぽいポーズをしています。点描の技法で描かれていて、人物像は新印象主義が苦手とされた分野ですが、構図と相まって神秘的な雰囲気がありました。
この作品は直接は「ペアレスとメリザンド」とは関係無さそうですが、解説によるとメリザンドは背の丈ほどの髪だったそうで、退廃的な空気の流れるこの時代の芸術家は長い髪の女性に惹かれていたとのことでした。
モーリス・ドニ 「イヴォンヌ・ルロールの3つの肖像」
庭や川や森を背景に、白い花を持つ白いドレスの女性を描いた作品で、脇には花を摘む女性と後ろ向きで髪を押さえる女性の姿もあります。白いドレスの女性はこちらに微笑んでいるようで、清純な感じです。また、恐らく両脇の人物も同じ人(ルロールの娘)のようですが、ポーズのせいかこちらは色っぽく見えました。全体的に明るい雰囲気の作品です。
この辺にはヴァレンティーヌ・ユゴーによる「ペアレスとメリザンド」の舞台装飾の原画もありました。暗い森?や建物が描かれ幻想的というかちょっと怖い感じでした。
<第7章 《聖セバスチャンの殉教》《遊戯》>
前章の「ペアレスとメリザンド」の成功によってドビュッシーは劇音楽の制作を考えるようになったそうで、バレエやオペラの企画が10点ほどあったそうですが、未完で終わったものもあるようです。1911年に作った「聖セバスチャンの殉教」は5時間を超える上演の長さや、詩人ダヌンツィオの難解な様式、主演が期待ほどの成功をもたらさなかったことなどから人気と言えるものでは無かったようで、さらにパリの司教が倒錯したこの作品の観覧を禁じたそうです。
また、1912年にバレエ・リュスのディアギレフに依頼されて作った「遊戯」はニジンスキーが演じたものの評判は芳しくなかったそうで、結局4回しか上演されなかったようです。これはドビュッシーの中でも最も前衛的な曲なのだとか。
レオン・バクスト 「[遊戯]のためのデザイン」 ★こちらで観られます
これはニジンスキーが演じたバレエ「遊戯」のためのデザイン画で、褐色の地に鉛筆と一部にパステルを使って描いています。川辺の岩場?や大きな城塞のようなものを背景に、左下のほうには小さく剣と盾を持つ男の影も描かれています。どのような場面かは分かりませんが、モノクロの中にぼんやりと色がついているのが神秘的な雰囲気でした。
ここには「おもちゃ箱」という曲の楽譜もありました。これは2番目の妻と子供をもうけ、子供向けに書いた曲らしく可愛らしい挿絵がついていました。
<第4章 アール・ヌーヴォーとジャポニスム>
次の部屋に進むと再度アール・ヌーヴォーのコーナーとなっていました。前半よりもこちらの方がアール・ヌーヴォーっぽい作品が並んでいます。
クロード・ドビュッシー 「海-3つの交響的スケッチ」 ★こちらで観られます
これは楽譜の表紙に葛飾北斎の「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」の左側の波がトリミングされたような構図の模写が描かれたものです。この頃フランスではジャポニスムが盛り上がりを見せていて、ドビュッシーも浮世絵を家に飾っていたらしく、この楽譜を見るだけでもドビュッシーのジャポニスムへの傾倒が伝わってくるようでした。
この近くにはストラヴィンスキーと一緒に写った写真もありました。そこにも北斎の「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」と喜多川歌麿の「当時金盛美人揃 玉屋内しづか」が飾られている様子が写されています。
「日本の扇子」
ドビュッシーが庇護してくれたルロール家の娘イヴォンヌに贈った大きめの日本の扇で、表面は木の葉っぱにとまったり周りで飛ぶ鳥たち、裏面には葉っぱが数枚書かれています。また、表面にはイヴォンヌに捧げた曲?の楽譜が手書きされていて、これは「ペアレスとメリザンド (第1幕第3場 城の前にて花を抱えたジュヌヴィエーヴとメリザンド)」と書かれているそうです。そして裏面にも「イヴォンヌ・ルロール嬢に捧ぐメリザンドの妹の思い出として クロード・ドビュッシー94年2月」とあり、こちらも音符などが書かれていました。ルロール家との関係の深さや日本美術への関心が伺えます。
この近くには歌川広重の東海道五十三次シリーズがあり、「庄野 白雨」2枚(刷りが違う)と「水口」が並んでいました。「水口」は友人に贈ったものらしく、当時は20フラン~25フラン程度で売られていたそうです。これは彼のつましい生活を支えた音楽レッスンの1回分の授業料だったそうで、東海道五十三次は何枚か所有していたようです。
参考記事:浮世絵入門 -広重《東海道五十三次》一挙公開- (山種美術館)
この辺には「アルケル」と名付けられた木彫りの蛙の文鎮もあり、これはドビュッシーが愛用し旅先にも持っていくほどだったそうです。ちなみにアルケルはペアレスとメリザンドの祖父の名前なのだとか。
ジェームズ・アボット・マクニール・ホイッスラー 「紫と緑のヴァリエーション」 ★こちらで観られます
これは縦長の作品で、手前に3人のドレスを着た女性が描かれ、奥の海?を眺めて佇んでいます。水面にはヨットが浮かんでいてのんびりした光景ですが、ちょっと暗めに見えるかな。全体的に大胆な構図で、地と水辺の境をかなり下の方に描いているせいか水辺が広々とした感じに見えました。特に解説はありませんでしたがホイッスラーもジャポニスムに影響された人なので、これも浮世絵からの影響なのかな?
この両隣にはブリヂストン美術館所蔵のゴーギャンが2点並んでいます。
<第9章 霊感源としての自然-ノクターン、海景、風景>
8章の前に9章となっていました。ドビュッシーの音楽には自然を主題にしたものが数多くあり、ヴィクトル・ユゴーやポール・ヴェルレーヌ、モーリス・メーテルリンクの詩をしばしば引用し、引用元をハッキリとタイトルに表したそうです(雲、海、雪の上の足跡、枯葉、霧 など)
また、ドビュッシーの芸術は印象派の絵画を音楽に書き換えたに過ぎないと見なされていたようですが、実際のところは印象派と距離を置こうとしていたそうです。モネの睡蓮の思索的雰囲気を取り入れているものの、愛したのはターナーの作品に見られる神秘的な光や曖昧な形態だったそうで、それを自分の音楽に取り入れたとのことでした。
ウィンスロー・ホーマー 「夏の夜」
暗闇の中で明るく光る海を背景に、手前に踊る2人の女性、その右に5人くらいの人影が描かれています。海と踊る2人は影の部分との対比が強く輝くようで、神秘的な雰囲気があります。一方で強烈な明暗がちょっと不安なものを感じさせました。
この辺にはブリヂストン美術館所蔵のコローやブーダンの海の絵や、モネの睡蓮などもありました。
クロード・モネ 「嵐、ベリール」 ★こちらで観られます
岩場に打ち寄せる波を描いた作品で、白く打ち寄せる波は勢いを感じさせますが、抽象的な感じにも見えます。ごつごつした岩や薄暗い背景などからは自然の厳しさも感じさせました。
この近くにあったアレクサンダー・ハリソンの「海景」(オルセー美術館所蔵)という穏やかな夕日の海を描いた作品も好みでした。
エドゥアール・マネ 「浜辺にて」 ★こちらで観られます
これは今回の目玉の1つで2年くらい前に三菱一号館美術館で観た記憶があります。浜辺で寝転がる黒い服の男性(マネの弟のウジェーヌ)と、本を読み足を伸ばし座る女性(マネの妻シュザンヌ)が描かれ、どうやら海にバカンスに来ているようです。お互いに視線を合わせることはなく、どことなく寂しげな感じに見え、波の音が聞こえてきそうな静けさがありました。解説によると、これはこの場で素早く描いたと考えられるようで、砂が混じっているようです。結構色鮮やかで、やはり弟の黒い服の色使いが気になりました。
参考記事:マネとモダン・パリ (三菱一号館美術館)
この辺にあったシャルル・ラコストの「影の手」という夕闇に手のように広がる雲を描いた作品も面白かったです。
<第8章 美術と文学と音楽の親和性>
ドビュッシーは若い頃から美術雑誌や詩集の熱心な読者で、詩に基づいて作曲したりしていました。前編でも書いたように独立芸術書房に出入りしていたおかげで若い世代の作家たちと知り合い、その中のフェルディナン・エロールの紹介で尊敬するステファヌ・マラルメにも出会うことができたようです。(ドビュッシーはマラルメの「まぼろし」と「牧神の午後」に曲をつけています)
また、ワーグナーに魅了されていたそうで、2回ほどドイツのバイロイトにまで歌劇を聴きに訪れていたそうです。ドビュッシーはワグナーのピアノ曲や全ての役を演じることができるほど好きだったようですが、ドビュッシーの作品にはその信奉の痕跡はなく、既に自己の様式を確立していたようです。
他にもお気に入りの作家の名前がいくつか挙げられていて、芸術方面ではロダンやクローデル、アール・ヌーヴォーなど様々な作家・芸術に親しんでいたようでした。
エドゥアール・マネ 「ステファヌ・マラルメの肖像」 ★こちらで観られます
「牧神の午後」を書いた詩人の肖像で、ソファ?に座り タバコを持つ手で本を押さえているヒゲの男性が描かれています。目線も本に向かっているのですが、ちょっと気難しそうな雰囲気の人に見えました。黒い服が艷やかに感じられるのは流石といった感じです。
なお、解説によるとマラルメは「火曜会」という会合を開いていたそうで、ドビュッシーはその場でターナーやホイッスラー、ドガの絵を知って魅了されたそうです。(特にドガ) マネとドガも火曜会に参加していたメンバーなのだとか。
この辺はドビュッシーの楽譜や、ルドンやギュスターヴ・モロー、カリエールなどの作品もありました。ルドンは「選ばれし乙女」に感激してドビュッシーに絵を捧げています。そして少し進むと何気なくポール・セリュジエの「タリスマン(護符)」が展示されていました。ナビ派結成の記念碑的な作品です。
参考記事:オルセー美術館展2010 ポスト印象派 感想後編(国立新美術館)
<第10章 新しい世界>
ドビュッシーの成熟期の作品の特徴は、旋律・音色・リズムがそれぞれ分割される簡潔な手法だそうで、これは絵画で言えばフォーヴィスムのような時代を先取りした冒険だったようです。その為、音楽界を混乱させたそうですが、フォーヴィスムのドラン達のサロン・ドートンヌへの発言などからは自分を前衛芸術家の一員とみなしていたわけではないと推察できるようです。また、ドビュッシーは20世紀初頭の絵画から距離を置いていたようですが、ターナーやホイッスラー、ドガなどを着想源としてしているとのことでした。
ポール・ゴーガン 「牛のいる海景」
手前には黒い牛の姿があり、背景では谷間に打ち寄せる波が白い飛沫をあげ、その左右に岩が並んでいます。平坦で遠近感があまり感じられず、色面がくっきりわかれるような画風で妄りの草とオレンジの岩というように色の対比も面白かったです。これは最近日本で観た記憶があります。
参考記事:ゴーギャン展2009 (東京国立近代美術館)
ジョルジュ・ラコンブ 「紫色の波」
この人はナビ派の画家で彫刻家でもある人です。ブルターニュ地方の海の洞窟を中から描いた作品で、ハート型の洞窟の入口から夕日で紫に染まった波が手前に向かって押し寄せてきます。波は意匠化されて浮世絵を思わせ、波に飲まれつつも波を2つに分ける岩は冠を被った人のシルエットのように見えました。淡めの色彩や大胆な意匠化が面白い作品です。
この部屋はブリヂストン美術館の常設品が多いかな。他にはドビュッシーの「水に映る影」の楽譜やカンディンスキーやパウル・クレーなどの作品も展示されています。
ということで、オルセー美術館を始めとする貴重なフランスの品々を観ることができました。多くの名品が来ていて、音楽家からのアプローチというのも面白いと思うのですが、展覧会の構成はどこか散漫とした感じにも思えました。章ごとの趣旨と展示品の関連がよく分からないというか…。 しかし、交流の様子などは参考になったので、音楽・美術ともに好きな方には特に面白い展示だと思います。
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初めまして
いつもご訪問ありがとうございます。
こんにちは、これすごく観たいです。
久留米の石橋美術館にも来るといいな。
その時は21世紀のxxx者のブログを参考にして行きたいです。
こんにちは、これすごく観たいです。
久留米の石橋美術館にも来るといいな。
その時は21世紀のxxx者のブログを参考にして行きたいです。
Re: 初めまして
>kazkolineさん
はじめまして、コメント頂きましてありがとうございます^^
最近フランスに行ったのでフランス文化に一層興味を持っている今日この頃ですw
ちょっと調べてみたのですが、巡回があるか分からなかったです。
多分日本ではここだけじゃないかと思いますが…。
ちなみに石橋美術館で10月まで開催している「あなたに見せたい絵があります。」は非常に良い展示でしたよ^^
はじめまして、コメント頂きましてありがとうございます^^
最近フランスに行ったのでフランス文化に一層興味を持っている今日この頃ですw
ちょっと調べてみたのですが、巡回があるか分からなかったです。
多分日本ではここだけじゃないかと思いますが…。
ちなみに石橋美術館で10月まで開催している「あなたに見せたい絵があります。」は非常に良い展示でしたよ^^
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