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エジプト考古学博物館所蔵 ツタンカーメン展 (感想前編)【上野の森美術館】

先週の日曜日に、上野の森美術館で「エジプト考古学博物館所蔵 ツタンカーメン展 ~黄金の秘宝と少年王の真実~」を観てきました。この展示は六本木ヒルズのエジプト展と共にこの夏特に話題の展覧会で、早速 入場制限&大混雑の人気ぶりとなっていましたので、前編・後編に分けてじっくりとご紹介しようと思います。

P1030874.jpg P1030876.jpg

【展覧名】
 エジプト考古学博物館所蔵 ツタンカーメン展 ~黄金の秘宝と少年王の真実~

【公式サイト】
 http://kingtut.jp/
 http://www.ueno-mori.org/exhibition/schedule.html#20120804

【会場】上野の森美術館
【最寄】上野駅(JR・東京メトロ・京成)


【会期】2012年8月4日(土) ~ 12月9日(日) 
 → 期間延長 2012年8月4日(土) ~ 2013年1月20日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 2時間30分程度

【混み具合・混雑状況(日曜日13時半頃です)】
 混雑_①_2_3_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_4_⑤_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
まず気になる混み具合ですが、私が行ったのは開催2日目であったにも関わらず大変な混雑で、チケット購入はすぐに済んだものの入場待ち30分となっていました。実際には20分程度だったと思いますが、木陰とは言え真夏の昼に並んだので大変でしたw

私が行った時の列はこんな感じでした。
P1030877.jpg
左のほうにチラッと黄色くなっている所が入口。

係員の人に聞いてみたところ、午前は1時間待ちになっていたそうで、午前は特に混んでいるようです。さらに混む場合は整理券配布も行われるそうで、むしろそっちの方が時間を有意義に使えそうです。逆に狙い時としては、私が観終わった16時頃は入場規制もなく、一番空いている時間帯のようでした。(整理券が出るような日は遅い時間を狙うと整理券が無くなって入れないこともあるようです)

これは16時頃
P1030884.jpg

公式サイトのTOPやツイッターでは随時混雑状況を更新しているようですので、お出かけの際は傾向把握と対策を考えて行くことをお勧めします。
 参考リンク:
  公式サイトTOP
  ツタンカーメン展の公式ツイッター

そして中に入るとどこもかしこも人だらけ!w 基本的に中々進まないので、鑑賞時間は余裕を持って予定しておいたほうが良いと思います。満員電車のように人にぶつかるので、大きな荷物は増設されたロッカーに入れた方がよろしいかと。 ちなみに平日と休日ではチケットの値段が違い、休日の大人は3000円! 超強気の価格設定にちょっと失笑。事情があるとは思いますが、美術館なのにお祭り的な盛り上げ方で商業主義に走り過ぎでは?


さて、前置きが長くなりましたが、ここからが展覧会の中身についてです。この展示は誰もが知っているであろうエジプトのツタンカーメンについての展示で、2004年にスイスのバーゼルから始まり、ボン、ニューヨーク、ロンドン、メルボルンと巡回し1000万人もの人が訪れたそうです。そして日本では東京に先立ち大阪で開催され、93万人が訪れたらしく大人気の展示となっています。
その内容は、元エジプト考古大臣ザヒ・ハワス博士監修の元、ツタンカーメンの王墓から発見された品約50点や、ツタンカーメンの親族の品など合計122点が並ぶ貴重な品揃えとなっていました。(しかし、一番有名な黄金のマスクはこの展示にはありません。以前ドイツで展示した際に破損して以来、法律でエジプトから持ち出せなくなったのだとか。今回のポスターで使われているのは黄金のカノポスという内臓の容器です)

会場は6つの章に分けられていましたので、詳しくは各章ごとに気に入った品を通してご紹介しようと思います。 なお、私は離れた所でメモを取っていましたが、各作品の解説は作品上部の高い位置にあり、読みづらいです。また、各章の説明も人が多くてじっくり読むのは大変なので、公式サイトにある各章の説明を事前に読んでおいた方が楽かもしれません。
 参考リンク:各章の概要説明


<冒頭>
まず最初にテレビモニタが並ぶ部屋に入り2分半の映像を観るところから始まります。ここでは簡単にツタンカーメンの王墓にまつわる話が紹介され、1922年11月4日にイギリス人考古学者ハワード・カーターが発見し その出土品は5000点もあること、ツタンカーメンは新王国時代の王であることなどが分かります。(詳しくは後ほど)


<第1章 ツタンカーメンの世界(新王国時代とは)>
1章はツタンカーメンの生きた「新王国時代」についてのコーナーです。まずは新王国時代までのエジプトの変遷を説明していました。
古代エジプトは紀元前3050年頃、上エジプト(南部)と下エジプト(北部)が統一され、1人の王によって統治されるようになり、ここからファラオの時代が始まったそうです。エジプトは2つの国から成るという考えはその後も存続したらしく、この統治の維持が王の役目となったそうです(後のほうのコーナーで、これがよく分かる品があります)
初期王朝の時代を経て紀元前2680年頃に上下の境のメンフィスを首都とする古王国時代が始まり、ギザの3大ピラミッドなどが作られた「ピラミッドの時代」となったそうです。しかし500年ほどで衰え、国土が分裂した混乱期(第一中間期)となりました。やがて紀元前2000年頃に上エジプトのテーベ出身の王がエジプトの再統一を果たし、中王国時代が始まります。この時代には工芸や文学などの文化が花開くなど繁栄していたようですが、再び国土は分裂し、異民族ヒクソスの支配を受けた第二中間期となります。そして紀元前1600年頃に、テーベの王たちは異民族を退けて上下エジプトの再々統一を果たし、最大最後の繁栄を誇った新王国時代がやってきます。特にツタンカーメンの生きた第18王朝期は領土も最大となり、神殿や岩窟墓群などが多く作られたようです。ここにはその頃の品が並んでいました。

「ツタンカーメンの立像」 ★こちらで観られます
映像を見終わった後に出迎えるように展示されていた石製のツタンカーメン立像です。現代人に比べるとちょっと小さめですが等身大で、スカートのようなものを履いてそれを押さえるようなポーズで立っています。若干胸が膨らんでいて、女性的な雰囲気もあるように思えました。
解説によるとこの像の前面にはツタンカーメンの名前があったはずだそうですが、第18王朝最後の王ホルエムヘブによって名前をホルエムヘブに書き換えられているそうです。当時こうしたことは珍しくはなかったのだとか。

「アメンヘテプ2世立像」
巻物を持って一歩踏み出すような姿の第18王朝期の王(ツタンカーメンのひいひいじいさん)の立像です。瀝青(れきせい)という天然アスファルトを表面に塗っているようで、全身が黒っぽく、壊れた所からは木で出来ていることが分かりました。この瀝青は表面保護や接着剤として使われていたのだとか。

「泳ぐ少女を象った化粧用スプーン(持ち手)」
これは伸びをするようなポーズで泳ぐ少女を象ったスプーンです。スラっと長い体が優美な雰囲気で、意匠も面白いです。化粧用だそうですが、使い方はよく分かりませんでした。

この近くには水色のアンク(♀の形の品)などがありました。アンクは生命を意味し、護符の意匠とされ墓や神殿の壁面装飾に多用されたそうです。

「トトメス4世の銘入り投げ棒の模型」
「~」みたいなくねった形の棒で、鮮やかな青色をしています。これは石英の粉末にナトロンという天然ソーダを加えて焼いたものだそうで「ファイアンス」という技術だそうです。トルコ石のような輝きがあり、高貴な印象を受けました。
このファイアンスは護符やシャブティ(あの世で身代わりになる人形)など各種容器に使われた技術のようで、この後の展示でもいくつか観ることが出来ました。

「アメンヘテプ2世の舟の模型」 ★こちらで観られます

アメンヘテプ2世(ツタンカーメンの高祖父)の遺体と共に収められていた3艘の船の模型のうちの1艘で、生前に自分の国の視察を行なった際の舟を表しているようです。木製で2mくらいあるんじゃないかな? 側面に太陽神ラーや神々が描かれ、舳先にスフィンクスのようなものもいます。 解説によると、古代エジプトでは舟は重要な乗り物だったらしく、死後、昼はラーと共に天を進み、夜は冥界の海を航行すると考えられていたそうです。その為、夜の危険な海の安全を祈り戦う神の姿を描いたとのことでした。色鮮やかで造形の良さも驚きでした。

この辺には「ヘセト」という水差しや、ネムセトという清めの水を注ぐ容器(ミイラの口開けの儀式などで使う)もありました。

「アメンヘテプ3世とティイ王妃の銘入りチェスト」 ★こちらで観られます

ツタンカーメンの曾祖父・曾祖母の墓で見つかった4つの長い足のついたチェストです。金、ファイアンスの青、象牙などで文様が描かれ、非常に繊細な彫刻が施されています。すっきりしたデザインで、七宝を思わせる美しさがありました。

この近くには石像などもありました。


<第2章 古代エジプト人 スピリチュアル・ワールド>
続いては古代エジプト人の信仰についてのコーナーです。古代エジプト人は太陽が西に沈み東から昇る様子から、死後も生は続くという再生復活の思想を生み出したようです。彼らは、死んだ王は舟に乗り、昼は天を進み 夜は怪物を退治しながら冥界を進んで、夜明けに復活して東の空から再び空を駆けると考えました。この死生観は庶民に至るまで信じられていたらしく、墓やミイラ作りが盛んに行われたようです。また、人の頭を持つ鳥の姿の精霊バアや生命力を表す精霊カアなどが信じられ、壁画などに残されました。
そして、新王国時代の都テーベでは太陽の沈むナイル川西岸にネクロポリス(死者の町=墓地)が作られたそうです。ここにはそうした宗教的な品々が並んでいました。

なお、このコーナーについては六本木の古代エジプト展が非常に参考になると思います。先に六本木の方を観たほうが良いかも。
 参考記事:
  大英博物館 古代エジプト展 感想前編(森アーツセンターギャラリー)
  大英博物館 古代エジプト展 感想後編(森アーツセンターギャラリー)

31 「プタハメスのシャブティ」
これはツタンカーメンの祖父の時代の神官の墓で見つかったシャブティという人形です。シャブティとは来世で死者の代わりに労働を行なってくれる身代わり人形のことで、ミイラの姿で手を組んで、青い顔に白い胴、黄色と黒の縞々の髪をしています。如何にもエジプトといった感じかな。細かい文様がついていて手が込んでいるようでした。

34 「サトアメン王女の椅子」 ★こちらで観られます
これはツタンカーメンの叔母の椅子で、椅子の足がライオンの足を象っています。また、背もたれの部分には王女の姿が左右対称に金で描かれ、召使やヒエログリフ?なども描かれていました。椅子の足が動物の足になる意匠は近代でも通じそうなデザインで面白い。
解説によると、この王女は父と結婚したそうです。現代の我々の感覚では驚きですが、この頃のエジプトの貴族は、神話の神々と同じように身内同士で結婚することがあったようです。

この辺にはシャブティやカノポス容器(ミイラの内蔵を入れる容器)、大きなアンク、ウアスという権威を示す杖、金と黒の装飾が目を引く46「チュウヤのカノポス厨子」、牛の頭の像(★こちらで観られます)、写実的な豹の像などが並んでいました。特にシャブティが多めで、金やファイアンスで作られていて、よく観ると顔も個性的なのが面白かったです。


<第3章 ツタンカーメンのミステリー>
1階最後の3章ではツタンカーメンの肉親などについてのコーナーでした。ツタンカーメンが生まれ育った時代は、父のアメンヘテプ4世によりそれまでのアメン神信仰を捨てて太陽神アテンの一神教へと変えた「アマルナ宗教改革」が行われたそうです。そしてアメン神官団の勢力が強いテーベからナイル川中域のアケトアテンに都を移し、アテン神殿や官庁街、居住区、王宮などが作られました。さらにアメンヘテプ4世は「アテン神の輝ける霊」という意味の「アクエンアテン」に改名したそうで、息子のツタンカーメンも当初はツタンカーテン(トゥト・アンク・アテン)という「アテン」を含む名前だったようです。しかし、アクエンアテンの死後はこの宗教改革は続かず、ツタンカーメンの時代にアメン信仰へと復帰し、都はメンフィスに移され、宗教の中心はテーベに戻ったそうです。(神官達と相当な軋轢があったのだろうと、想像に難くないですね…)
ここにはそうしたツタンカーメンの近親に関する品が並んでいました。

53 「アクエンアテン王の巨像頭部」 ★こちらで観られます
ツタンカーメンの父の彫刻で、頭の上に長い装飾具をつけているとは言え、頭だけの割にかなり大きな作品です。かなり顔が細く、細めの目や厚い唇が特徴的でした。この時代は男性と女性の両方の特徴を持つ像が作られたそうで、この作品にもその特徴があるようです。神は万物の父であり母であるとされたので両性的なのだとか。

近くには52「アテン神を礼拝するアクエンアテン王一家のレリーフ」(★こちらで観られます)もありました。太陽から光が降り注ぎ、それを礼拝している感じです。他にも近親者の頭部像やカノポス、シャブティなどが並んでいます。

ちなみにツタンカーメンはDNA調査でアクエンアテンの子であると分かったそうですが、母はアクエンアテンの姉か妹なのだとか。

107 「チュウヤの人型棺」 ★こちらで観られます
これはツタンカーメンの曾祖母の大きな金の人型棺です。かなり豪華かつ荘厳な棺で、表面にはアヌビス神やトト神、翼を広げたヌゥト女神などが描かれています。顔は青で縁取られた目や眉がキリッとした雰囲気でした。解説によると、これは2重の入れ子になっているようで、墓泥棒がこの蓋を動かした形跡もあるそうですが、何故か持って行く事は無かったのだとか。ちょっとミステリーな逸話です。

この近くには106「チュウヤのカルトナージュ・マスク」もありました。こちらも金のマスクで、この2つは今回の目玉作品と言えそうです。


と言うことで、3章までが1階の内容なので前編はここまでにしておこうと思います。1階の展示はツタンカーメンの先祖や出自、その当時の情勢などを伝える品が中心だったと思います。この辺の説明はざっくりしているので、六本木のエジプト展と両方観る予定の方は、先に六本木の展示を観たほうが理解が早いかもしれません(特に2章)。 2階の展示室にはお目当てのツタンカーメンの王墓から発見された品が並んでいましたので、次回はそれをご紹介しようと思います。



   → 後編はこちら



 参照記事:★この記事を参照している記事


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Comment
はじめまして。
こんにちは。

ツタンカーメン展のブログ記事を作っている人がいないか検索していて、こちらのブログにおじゃましました。

私は8月9日の午前中に訪れましたが、確かに満員電車みたいでしたね。でも午後4時すぎだとガラガラだというのは驚きました。空いた時間帯にもう一度行ってみたいと思っていたので、その時間帯を狙ってみようと思います。

後半の記事も拝見しましたが、すごくわかりやすい説明だなと思いました。

また伺いますね。
Re: はじめまして。
>緑さん
初めまして、コメント頂きましてありがとうございます^^
この展示は凄い混み具合でしたね。
私が行った時はまだ開催されて間もなかったので、夕方が空いていましたが
ここ数日(8月10日~13日辺り)の公式ツイッターを見ると、整理券を配るほど混んできているようなので、
夕方に行くと整理券が無くなっているかもしれません。
夏休み期間だからかもしれませんが、もう一度行かれる際は事前に公式サイトやツイッターを
事前に確認しておくことをお勧めします^^ 会期末あたりはさらに混むかもしれませんね…。

記事を参考にして頂いてありがとうございます。書いている甲斐があります。
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■2011/9/29
「週刊文春 10月6日号」に掲載されました
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