エジプト考古学博物館所蔵 ツタンカーメン展 (感想後編)【上野の森美術館】
今日は前回の記事に引き続き、上野の森美術館の「エジプト考古学博物館所蔵 ツタンカーメン展 ~黄金の秘宝と少年王の真実~」の後編をご紹介いたします。前編には混み具合なども記載しておりますので、前編を読まれていない方は前編から先にお読み頂けると嬉しいです。
前編はこちら

まずは概要のおさらいです。
【展覧名】
エジプト考古学博物館所蔵 ツタンカーメン展 ~黄金の秘宝と少年王の真実~
【公式サイト】
http://kingtut.jp/
http://www.ueno-mori.org/exhibition/schedule.html#20120804
【会場】上野の森美術館
【最寄】上野駅(JR・東京メトロ・京成)
【会期】2012年8月4日(土) ~ 12月9日(日)
→ 期間延長 2012年8月4日(土) ~ 2013年1月20日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間30分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日13時半頃です)】
混雑_①_2_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
前編では1階の展示をご紹介しましたが、後編は2階の展示をご紹介します。2階はツタンカーメンの王墓から出土した品も並んでいました。
<第4-1章 世紀の発見ツタンカーメン王墓>
ヨーロッパの探検家たちは王家の谷の存在を早くから知っていたようですが、たどり着くのは困難だったようです。しかしナポレオンのエジプト遠征によって王家の谷が広く知れ渡ると、多くの探検家や学者が王家の谷を訪れ発掘するようになったそうです。やがて20世紀始めにもなると王家の谷は掘り尽くされたとまで言われたようですが、イギリス人貴族のカーナヴォン卿とハワード・カーターは未発見の墓が残っていると考え、発掘権を得ました。そしてついに1922年11月4日にツタンカーメンの墓を掘り当て、世紀の大発見となりました。古代に荒らされた形跡があるものの再封印されていたようで、未盗掘の状態で見つかったのは王家の谷の中では唯一なのだとか。その発掘と保存の作業は10年にも及び、点数は5398点に及んだそうです。ここにはその中から元エジプト考古大臣ザヒ・ハワス博士監修の元で選ばれた品々が並んでいました。
88 「ライオンの飾りのついた化粧容器」 ★こちらで観られます
円筒形の容器の側面に鹿のような生き物を狩るライオンが描かれ、円筒の上にピンクの舌を出すライオンの像が乗っている副葬品です。これはベス神という出産の守り神で、快楽の神でもあるそうです。台座の両脇には柱があり、柱の下には異国のヌビア人とアジア人の頭部が出ていて、この容器は混沌の力を打ち負かす強いライオンとしての王を示しているとのことです。また、内部には油が残っていたそうで、中に化粧品を入れていたようです。男の墓に何故化粧品が?とちょっと不思議に思いますが、この時代は男も化粧をしていたそうで、化粧は美しく見せたり保湿する効果の他に、魔力から身を守るものだと考えられていたようです。ライオンがペロッと舌を出してちょっと可愛いらしく見えましたが、権威やお守り的な意味があるんですね。
この近くにはチェストや92「ツタンカーメンの肘掛け椅子と足台」などもありました。椅子はちょっと小さめでした。
95 「ツタンカーメンの銘入りガラス製枕」 ★こちらで観られます
青いガラスで作られた枕で、U形の首を支える部分と逆T字の台座が優美な形です。縁は金色となっていて色合いが美しい品でした。解説によると、古代エジプトの枕は様々な材質で出来ていて、死後にミイラの頭を支えるのにも使われたそうです。
98「子供の木棺(外棺)」、99「子供のカルトナージュ・マスク」、100「子供の木棺(内棺)」 ★こちらで観られます
ツタンカーメンと共に墓に収められた2人の胎児の娘の為の木棺とマスクです。それぞれ妊娠5ヶ月、妊娠7ヶ月で亡くなったそうで、小さめのサイズの棺となっています。しかし、いずれも金色で小さいながらも王族らしい立派な装飾となっていました。
近くには舟の模型などもありました。
<第4-2章 世紀の発見ツタンカーメン王墓>
ツタンカーメンの墓は、通廊の他に前室、玄室、宝庫、付属室の4室からなるそうで、ここにも引き続き王墓から出土した品が並んでいました。
65 「ツタンカーメンのシャブティ」 ★こちらで観られます
これは木製のシャブティ(あの世で身代わりになる人形)で、お腹の前で手を交差して立ち、まっすぐこちらを見ています。頭に蛇型の装飾をつけていて、足の部分にはヒエログリフ?も描かれていました。この作品の両脇にもファイアンス製と石灰岩製のシャブティが置かれていたのですが、いずれも顔が似ているように思いました。これがツタンカーメンの顔なのかな。
この辺には金銀トルコ石などを使った細かい装飾の71「ツタンカーメンの胸飾り」や、大きな青いスカラベがついたブレスレット、「?」の形で金と青の縞模様をした73「ツタンカーメンの王笏」などもありました。
62 「儀式用の盾」
これは巨大な儀式用の盾で、表面にはスフィンクス?が人々を踏みつけ、背中の上に扇を乗せ、その上に鳥がとまっている様子が象られています。これも権威を示す意味があるのかな? 実用には向かなそうですが大きくて目を引きました。
この辺には60「ダチョウ狩りの装飾付き扇」、63「シストラム(儀式用の楽器)」などもありました。また、この部屋の奥には映像がありツタンカーメンの王墓の様子を見ることができます。
<第5章 ツタンカーメンの真実>
前編でご紹介した通りツタンカーメンはアクエンアテンの息子で、父の治世11年目に生まれ新しい都アケトアテンで育ったそうです。この頃の名前は「アテンの生ける肖像」という意味のツタンカーテン(トゥト・アンク・アテン。アテンは父の宗教改革によって一神崇拝された太陽神)で、マヤという乳母に育てられ贅沢で特権的な生活をしていたそうです。また、王になる前には母違いの姉と結婚していたらしく、2人は一緒に育てられたのではないかと推察されるようです。
やがて父アクエンアテンが亡くなると、わずか9歳で王に即位し、アメン神官達との軋轢にさらされました。その為か父の宗教改革は存続することなくアメン信仰に復帰し、ツタンカーテンもツタンカーメン(トゥト・アンク・アメン)に改名したそうです。遷都も行うなど、王として懸命に国を治めていたようですが、わずか19歳で骨折が元で亡くなったそうです。…神官との仲が最悪のタイミングで子供が政権を握るのは酷な話に思えます。
80 「ツタンカーメンの半身像」 ★こちらで観られます
木で出来たツタンカーメンの半身像です。これは王の衣装を作る時のマネキンか儀式の衣装掛けの為に使われたと考えられるらしく、赤茶色の肌に大きな目、長い眉で、頭に蛇を象った装飾をつけたものを被っています。端正な顔立ちで形はどこか女性的な滑らかさがありました。色褪せることなく美しい色合いの像です。
この近くには大きなツボや金のアンク、小型のゲーム盤と駒、指輪用の宝石箱などもありました。
<第6-1章 黄金のファラオたち>
現在と同様に古代エジプトでも金は貴重なもので、権力の象徴と見なされると共に、来世での永遠の生活を信じたエジプト人たちにとって特別なものだったようです。神々は錆びることのない金で出来ていると考えられていた為、墓の副葬品に使われたそうで、東方砂漠やヌビア地方の鉱山から調達されました。ここには金の装飾品などが並んでいました。
67 「下エジプト王冠を被ったツタンカーメンの像」68「上エジプト王冠を被ったツタンカーメンの像」 ★こちらで観られます
2体の金のツタンカーメン像が対になって展示されていました。姿は殆ど同じなのですが、67の方は後頭部に上に向かって伸びる突起のようなものがある冠を被り、68の方はボウリングのピンを太くしたような形の冠を被っています。これはエジプトは下エジプトと上エジプトのそれぞれを支配していることを示しているようです。また、いずれも一歩踏み出すような姿勢でサンダルを履き、右手には杖 左手には殻竿というように王権を象徴するものを持っていました。スラっとした体つきで女性的な雰囲気があるのですが、解説によるとこれはアマルナ時代の特徴のようで、父アクエンアテンかその晩年の共同統治者スメンクカラー王のための彫刻とも考えられているそうです。何しろツタンカーメンは突然亡くなったので、既にあるものを集めたのではないかのとのことでした。
この隣には金の厨子(★こちらで観られます)や、金で出来た74「ホルウル(大ホルス神像)」、75「プタハ神像」、76「ドゥアムウトエフ神像」などもありました。金ピカでお宝っぽさMAXですw
79 「有翼スカラベ付き胸飾り」 ★こちらで観られます
中央に黄色いガラス質のスカラベ(フンコロガシ)が象られ、その両脇には翼を広げた装飾、下にはハヤブサの足がつけられています。これはホルスの翼と足のようで、爪で永遠の象徴の「シェンの輪」と、上下エジプトの象徴であるロータスとパピルスを掴んでいるそうです。(細かくてよく分かりませんが…w) また、スカラベの上には船に乗ったホルスの左眼、その脇に2匹のコブラ、一番上には三日月と満月が乗っていて、満月の中にトト、王、ラーが描かれているようでした。非常に緻密で様々な象徴や権威を感じさせるモチーフばかりですが、その配置も芸術的で面白かったです。ちなみに、スカラベの材質は隕石の落下で出来たガラスなのだとか。これもちょっと驚きです。
<第6-2章 黄金のファラオたち>
最後は今回の見所である「ツタンカーメンの棺型カノポス容器」のあるコーナーです。このカノポスはぐるりと360度から見ることができ、蓋が離れているので中も少しだけ見ることができました。
101 「ツタンカーメンの棺型カノポス容器」 ★こちらで観られます
カノポスという内蔵を収めていた容器で、実際にこれには肝臓が入っていたそうです。金地で、手を交差し顎に長い装飾(髭?)があり、頭は金と青の縞々になっています。胴体部分は鱗のように三角が重なり、頭には上エジプト王と下エジプト王の象徴のハゲワシとコブラが象られています。また、内部には象形文字があり、蓋のほうには翼を広げた女神の姿もありました。これはまさに古代エジプトを象徴するような品で、これが見られるだけでも貴重な機会と言えそうです。
解説によると、このカノポス容器は王のミイラを収めた人形棺と非常に似ているようですが、その容貌はツタンカーメンにはあまり似ていないそうです。また、ツタンカーメンが王になる前に短期間だけエジプトを統治したアンクケペルウラーの名前が刻まれていることから、本来はツタンカーメンの為に作られたものではなかったとも言われているとのことでした。
この近くにはツタンカーメンの頭蓋骨のレプリカがあり、これは触ることもできました。後頭部が長いように見えるかな。ミイラの等身大の写真などもあります。
105 「ハヤブサ形の黄金の胸飾りとおもり」
意匠化されたハヤブサ型の胸飾りで、羽は円を描くようで両足は何かを掴んでいます。羽の1枚1枚を細かく表現していて、これも当時の職人の凄さを感じます。
この近くには同じく細かい文様が付けられた102「ツタンカーメンの黄金の儀式用短剣と鞘」(★こちらで観られます)もありました。
最後に今回の監修者でもあるザヒ・ハワス博士について書かれていて、博士はまだ王家の谷に墓はあると考え発掘が続けられているそうです。期待されているのは。アクエンアテンの妻の王妃ネフェルティティの墓だそうです。
展示を出て、1階の別館のような所はグッズショップになっていました。

こちらも混んでいました。
今回は美術館の前に特設のグッズショップもありました。

こちらは観光地さながらのセンスの品がありちょっと目眩が…w
ということで、非常に盛況の展示となっていました。解説が読みづらかったり、いかにもテレビ屋的なセンスの演出が玉に瑕ですが、来ている物自体は非常に貴重なものだと思います。この夏は六本木でもエジプト展が行われていますので、合わせて観れば一気にエジプトに詳しくなれるかも??
参考記事:
大英博物館 古代エジプト展 感想前編(森アーツセンターギャラリー)
大英博物館 古代エジプト展 感想後編(森アーツセンターギャラリー)
参照記事:★この記事を参照している記事
前編はこちら

まずは概要のおさらいです。
【展覧名】
エジプト考古学博物館所蔵 ツタンカーメン展 ~黄金の秘宝と少年王の真実~
【公式サイト】
http://kingtut.jp/
http://www.ueno-mori.org/exhibition/schedule.html#20120804
【会場】上野の森美術館
【最寄】上野駅(JR・東京メトロ・京成)
【会期】
→ 期間延長 2012年8月4日(土) ~ 2013年1月20日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間30分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日13時半頃です)】
混雑_①_2_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
前編では1階の展示をご紹介しましたが、後編は2階の展示をご紹介します。2階はツタンカーメンの王墓から出土した品も並んでいました。
<第4-1章 世紀の発見ツタンカーメン王墓>
ヨーロッパの探検家たちは王家の谷の存在を早くから知っていたようですが、たどり着くのは困難だったようです。しかしナポレオンのエジプト遠征によって王家の谷が広く知れ渡ると、多くの探検家や学者が王家の谷を訪れ発掘するようになったそうです。やがて20世紀始めにもなると王家の谷は掘り尽くされたとまで言われたようですが、イギリス人貴族のカーナヴォン卿とハワード・カーターは未発見の墓が残っていると考え、発掘権を得ました。そしてついに1922年11月4日にツタンカーメンの墓を掘り当て、世紀の大発見となりました。古代に荒らされた形跡があるものの再封印されていたようで、未盗掘の状態で見つかったのは王家の谷の中では唯一なのだとか。その発掘と保存の作業は10年にも及び、点数は5398点に及んだそうです。ここにはその中から元エジプト考古大臣ザヒ・ハワス博士監修の元で選ばれた品々が並んでいました。
88 「ライオンの飾りのついた化粧容器」 ★こちらで観られます
円筒形の容器の側面に鹿のような生き物を狩るライオンが描かれ、円筒の上にピンクの舌を出すライオンの像が乗っている副葬品です。これはベス神という出産の守り神で、快楽の神でもあるそうです。台座の両脇には柱があり、柱の下には異国のヌビア人とアジア人の頭部が出ていて、この容器は混沌の力を打ち負かす強いライオンとしての王を示しているとのことです。また、内部には油が残っていたそうで、中に化粧品を入れていたようです。男の墓に何故化粧品が?とちょっと不思議に思いますが、この時代は男も化粧をしていたそうで、化粧は美しく見せたり保湿する効果の他に、魔力から身を守るものだと考えられていたようです。ライオンがペロッと舌を出してちょっと可愛いらしく見えましたが、権威やお守り的な意味があるんですね。
この近くにはチェストや92「ツタンカーメンの肘掛け椅子と足台」などもありました。椅子はちょっと小さめでした。
95 「ツタンカーメンの銘入りガラス製枕」 ★こちらで観られます
青いガラスで作られた枕で、U形の首を支える部分と逆T字の台座が優美な形です。縁は金色となっていて色合いが美しい品でした。解説によると、古代エジプトの枕は様々な材質で出来ていて、死後にミイラの頭を支えるのにも使われたそうです。
98「子供の木棺(外棺)」、99「子供のカルトナージュ・マスク」、100「子供の木棺(内棺)」 ★こちらで観られます
ツタンカーメンと共に墓に収められた2人の胎児の娘の為の木棺とマスクです。それぞれ妊娠5ヶ月、妊娠7ヶ月で亡くなったそうで、小さめのサイズの棺となっています。しかし、いずれも金色で小さいながらも王族らしい立派な装飾となっていました。
近くには舟の模型などもありました。
<第4-2章 世紀の発見ツタンカーメン王墓>
ツタンカーメンの墓は、通廊の他に前室、玄室、宝庫、付属室の4室からなるそうで、ここにも引き続き王墓から出土した品が並んでいました。
65 「ツタンカーメンのシャブティ」 ★こちらで観られます
これは木製のシャブティ(あの世で身代わりになる人形)で、お腹の前で手を交差して立ち、まっすぐこちらを見ています。頭に蛇型の装飾をつけていて、足の部分にはヒエログリフ?も描かれていました。この作品の両脇にもファイアンス製と石灰岩製のシャブティが置かれていたのですが、いずれも顔が似ているように思いました。これがツタンカーメンの顔なのかな。
この辺には金銀トルコ石などを使った細かい装飾の71「ツタンカーメンの胸飾り」や、大きな青いスカラベがついたブレスレット、「?」の形で金と青の縞模様をした73「ツタンカーメンの王笏」などもありました。
62 「儀式用の盾」
これは巨大な儀式用の盾で、表面にはスフィンクス?が人々を踏みつけ、背中の上に扇を乗せ、その上に鳥がとまっている様子が象られています。これも権威を示す意味があるのかな? 実用には向かなそうですが大きくて目を引きました。
この辺には60「ダチョウ狩りの装飾付き扇」、63「シストラム(儀式用の楽器)」などもありました。また、この部屋の奥には映像がありツタンカーメンの王墓の様子を見ることができます。
<第5章 ツタンカーメンの真実>
前編でご紹介した通りツタンカーメンはアクエンアテンの息子で、父の治世11年目に生まれ新しい都アケトアテンで育ったそうです。この頃の名前は「アテンの生ける肖像」という意味のツタンカーテン(トゥト・アンク・アテン。アテンは父の宗教改革によって一神崇拝された太陽神)で、マヤという乳母に育てられ贅沢で特権的な生活をしていたそうです。また、王になる前には母違いの姉と結婚していたらしく、2人は一緒に育てられたのではないかと推察されるようです。
やがて父アクエンアテンが亡くなると、わずか9歳で王に即位し、アメン神官達との軋轢にさらされました。その為か父の宗教改革は存続することなくアメン信仰に復帰し、ツタンカーテンもツタンカーメン(トゥト・アンク・アメン)に改名したそうです。遷都も行うなど、王として懸命に国を治めていたようですが、わずか19歳で骨折が元で亡くなったそうです。…神官との仲が最悪のタイミングで子供が政権を握るのは酷な話に思えます。
80 「ツタンカーメンの半身像」 ★こちらで観られます
木で出来たツタンカーメンの半身像です。これは王の衣装を作る時のマネキンか儀式の衣装掛けの為に使われたと考えられるらしく、赤茶色の肌に大きな目、長い眉で、頭に蛇を象った装飾をつけたものを被っています。端正な顔立ちで形はどこか女性的な滑らかさがありました。色褪せることなく美しい色合いの像です。
この近くには大きなツボや金のアンク、小型のゲーム盤と駒、指輪用の宝石箱などもありました。
<第6-1章 黄金のファラオたち>
現在と同様に古代エジプトでも金は貴重なもので、権力の象徴と見なされると共に、来世での永遠の生活を信じたエジプト人たちにとって特別なものだったようです。神々は錆びることのない金で出来ていると考えられていた為、墓の副葬品に使われたそうで、東方砂漠やヌビア地方の鉱山から調達されました。ここには金の装飾品などが並んでいました。
67 「下エジプト王冠を被ったツタンカーメンの像」68「上エジプト王冠を被ったツタンカーメンの像」 ★こちらで観られます
2体の金のツタンカーメン像が対になって展示されていました。姿は殆ど同じなのですが、67の方は後頭部に上に向かって伸びる突起のようなものがある冠を被り、68の方はボウリングのピンを太くしたような形の冠を被っています。これはエジプトは下エジプトと上エジプトのそれぞれを支配していることを示しているようです。また、いずれも一歩踏み出すような姿勢でサンダルを履き、右手には杖 左手には殻竿というように王権を象徴するものを持っていました。スラっとした体つきで女性的な雰囲気があるのですが、解説によるとこれはアマルナ時代の特徴のようで、父アクエンアテンかその晩年の共同統治者スメンクカラー王のための彫刻とも考えられているそうです。何しろツタンカーメンは突然亡くなったので、既にあるものを集めたのではないかのとのことでした。
この隣には金の厨子(★こちらで観られます)や、金で出来た74「ホルウル(大ホルス神像)」、75「プタハ神像」、76「ドゥアムウトエフ神像」などもありました。金ピカでお宝っぽさMAXですw
79 「有翼スカラベ付き胸飾り」 ★こちらで観られます
中央に黄色いガラス質のスカラベ(フンコロガシ)が象られ、その両脇には翼を広げた装飾、下にはハヤブサの足がつけられています。これはホルスの翼と足のようで、爪で永遠の象徴の「シェンの輪」と、上下エジプトの象徴であるロータスとパピルスを掴んでいるそうです。(細かくてよく分かりませんが…w) また、スカラベの上には船に乗ったホルスの左眼、その脇に2匹のコブラ、一番上には三日月と満月が乗っていて、満月の中にトト、王、ラーが描かれているようでした。非常に緻密で様々な象徴や権威を感じさせるモチーフばかりですが、その配置も芸術的で面白かったです。ちなみに、スカラベの材質は隕石の落下で出来たガラスなのだとか。これもちょっと驚きです。
<第6-2章 黄金のファラオたち>
最後は今回の見所である「ツタンカーメンの棺型カノポス容器」のあるコーナーです。このカノポスはぐるりと360度から見ることができ、蓋が離れているので中も少しだけ見ることができました。
101 「ツタンカーメンの棺型カノポス容器」 ★こちらで観られます
カノポスという内蔵を収めていた容器で、実際にこれには肝臓が入っていたそうです。金地で、手を交差し顎に長い装飾(髭?)があり、頭は金と青の縞々になっています。胴体部分は鱗のように三角が重なり、頭には上エジプト王と下エジプト王の象徴のハゲワシとコブラが象られています。また、内部には象形文字があり、蓋のほうには翼を広げた女神の姿もありました。これはまさに古代エジプトを象徴するような品で、これが見られるだけでも貴重な機会と言えそうです。
解説によると、このカノポス容器は王のミイラを収めた人形棺と非常に似ているようですが、その容貌はツタンカーメンにはあまり似ていないそうです。また、ツタンカーメンが王になる前に短期間だけエジプトを統治したアンクケペルウラーの名前が刻まれていることから、本来はツタンカーメンの為に作られたものではなかったとも言われているとのことでした。
この近くにはツタンカーメンの頭蓋骨のレプリカがあり、これは触ることもできました。後頭部が長いように見えるかな。ミイラの等身大の写真などもあります。
105 「ハヤブサ形の黄金の胸飾りとおもり」
意匠化されたハヤブサ型の胸飾りで、羽は円を描くようで両足は何かを掴んでいます。羽の1枚1枚を細かく表現していて、これも当時の職人の凄さを感じます。
この近くには同じく細かい文様が付けられた102「ツタンカーメンの黄金の儀式用短剣と鞘」(★こちらで観られます)もありました。
最後に今回の監修者でもあるザヒ・ハワス博士について書かれていて、博士はまだ王家の谷に墓はあると考え発掘が続けられているそうです。期待されているのは。アクエンアテンの妻の王妃ネフェルティティの墓だそうです。
展示を出て、1階の別館のような所はグッズショップになっていました。

こちらも混んでいました。
今回は美術館の前に特設のグッズショップもありました。

こちらは観光地さながらのセンスの品がありちょっと目眩が…w
ということで、非常に盛況の展示となっていました。解説が読みづらかったり、いかにもテレビ屋的なセンスの演出が玉に瑕ですが、来ている物自体は非常に貴重なものだと思います。この夏は六本木でもエジプト展が行われていますので、合わせて観れば一気にエジプトに詳しくなれるかも??
参考記事:
大英博物館 古代エジプト展 感想前編(森アーツセンターギャラリー)
大英博物館 古代エジプト展 感想後編(森アーツセンターギャラリー)
参照記事:★この記事を参照している記事
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