【番外編】Art and Air ~空と飛行機をめぐる、芸術と科学の物語 【青森県立美術館】
今日も夏の旅行の記事です。ここ3日ほどご紹介してきた仙台に行った後、一気に青森まで移動して、青森県立美術館で「Art and Air ~空と飛行機をめぐる、芸術と科学の物語 或いは、人間は如何にして天空に憧れ、飛行の精神をもって如何に世界を認識してきたか。」を観てきました。私はこの美術館には初めて行ったのですが、三内丸山遺跡の近くにあり建物自体も美しい美術館でした。特別展と常設それぞれに見所がありましたので、今日はまず特別展についてご紹介しようと思います。

【展覧名】
Art and Air ~空と飛行機をめぐる、芸術と科学の物語
或いは、人間は如何にして天空に憧れ、飛行の精神をもって如何に世界を認識してきたか。
【公式サイト】
http://www.aomori-museum.jp/ja/exhibition/48/index.html
【会場】青森県立美術館
【最寄】新青森駅、青森駅など
【会期】2012年7月21日(土)~9月17日(月・祝)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況(平日10時頃です)】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
平日の早い時間ということもあってか空いていてゆっくり観ることができました。
さて、この特別展はタイトルの通り空と飛行機をテーマにした展示で、絵画作品もあればミニチュアや映像作品、資料的な品など様々な作品が集まる幅広い内容でした。展示会場自体も広く、6つの章に分かれていましたので詳しくは章ごとに気に入った作品をご紹介していこうと思います。
<チャプター1:見上げる/飛行・飛翔の夢(展示室A)>
最初は飛ぶことを夢見た人々のコーナーです。古から人々は空を見上げ、空飛ぶことに憧れ空に挑戦を挑んできたそうで、飛翔には自由というイメージがある一方、墜落による死という表裏一体のイメージが存在します。この章ではそれを感じさせるような飛行の歴史や、航空黎明期のヒーロー・ヒロインに関する内容となっていました。
まず冒頭にアンリ・マティスのジャズシリーズの「イカロス」やオノレ・ドーミエの「イカロスの墜落」など、イカロスに関する作品が並んでいました。飛翔への憧れと墜落と言えばやはりこの題材でしょうか。
その先にはレオナルド・ダ・ヴィンチにグライダーやスクリューの模型などがあり、精巧にできていました。また、近くにはライト兄弟のライトフライヤー(1903年に初めて飛んだ)の1/8模型もあり、うつ伏せになって操縦する写真(★こちらで観られます)を観てちょっと驚き。ちょっと傾いたら落ちそうで危ないw
参考記事:
マティス Jazz (ポーラミュージアム アネックス POLA MUSEUM ANNEX)
オノレ・ドーミエ版画展―『カリカチュール』と初期の政治諷刺画― (国立西洋美術館)
ダ・ヴィンチ ~モナ・リザ25の秘密~ (日比谷公園ダ・ヴィンチミュージアム)
少し進むと「星の王子さま」で有名なサン=テグジュペリが乗っていたライトニングP38など3機の飛行機模型があり、「星の王子さま」「戦う操縦士」などの本もありました。また、その近くにはリンドバーグのライアンNPY-1の1/72模型と写真、当時の日本の新聞が等があり、世界中で熱狂していた様子が伝わって来ます。そしてその隣にはアメリア・イヤハートのコーナーもあり、乗っていたロッキードL10エレクトラの模型と「最後の飛行」という本(夫がまとめた航空日誌)、当時の日本の新聞などもありました。アメリア・イヤハートは日本ではあまり有名ではないですが、アメリカでは今でも人気があるようで、2012年7月24日に生誕115周年を記念してgoogleのロゴがこの人にちなんだものになっていたのが記憶に新しいところです。
さらにこの辺にはレッドバロンの異名をとった第一次世界大戦時のドイツの撃墜王マンフレート・フォン・リヒトホーフェンのアルバトロスD.III、フォッカーDR.I、真っ赤なフォッカーDR.VIIの模型がありました。このマンフレート・フォン・リヒトホーフェンはガンダムのシャアのモデルとなったと言われているようで、中々精悍な顔つきのイケメンのようです。真っ赤な機体はむしろ「紅の豚」で出てきた戦闘機を彷彿とするかなw
参考リンク:
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリのWikipedia
チャールズ・リンドバーグのWikipedia
アメリア・イヤハートのWikipedia
マンフレート・フォン・リヒトホーフェンのWikipedia
続いては日本の航空の歴史についての作品のコーナーでした。古くは江戸時代に備前の国に浮田幸吉という人物が空を飛んだという逸話があり、明治期には二宮忠八という人が「カラス型飛行器」で飛行実験に成功しました。これはゴム動力でプロペラを回したらしく、ここにはカラス型飛行器の模型も展示されています。また、二宮忠八に関する資料や伝記、設計図、「玉虫型飛行器」という別の飛行機の模型も展示されていて、この玉虫型の動力はよく分かりませんが、後ろに扇風機のようなものがついている変わった形で面白いです。さらに二宮忠八自筆の掛け軸もあり、ラクダと椰子の木の上を飛ぶ飛行機が描かれ、賛に「翼なき身も今は憂へず 空の便りの叶ふ 飛行機」と書かれていました(ちょっと読みづらいので間違っているかもw) 空への情熱というよりは達観した感じを受けるかな。
その隣には周延という人が描いた「風船の図」という絵があり、気球を手に持って飛ぶ人が描かれていて驚きました。これは1890年11月24日にイギリス人興行師のスペンサーが上野博物館の前で軽気球に乗って空中曲芸をした時の絵らしく、大きな話題を呼んで浮世絵や歌舞伎の題材にもなったそうです。当時の人もさぞや驚きだったのでは??
そして日本初の飛行機での飛行を行った徳川好敏に関するコーナーもあり、回顧録や初飛行に関する品、ハンス・グラーデ1910年型、アンリ・ファルマン型1910年型などの模型もありました。
参考リンク:
浮田幸吉のwikipedia
二宮忠八のwikipedia
1890年代の航空のwikipedia
徳川好敏のwikipedia
参考記事:
空と宇宙展-飛べ!100年の夢 (国立科学博物館)
その後は空と美術のコーナーで、まずは山口勝弘 氏の写真作品が4点並んでいました。空と言うより、三角や丸、台形などのモチーフが並ぶ幾何学的な構成で、写真なのか抽象画なのか先進的な雰囲気とシュールな感じを受けました。また、映像作品もあり、女性の物悲しく高い声の歌と共に写真と同様のシュールなものが映されていました。女性が詩?を朗読しているのですが、ちょっと不安を覚えるものの幻想的な感じです。
その近くには忽那光一郎 氏の写真(★こちらで観られます)が並び、夜の空に光の曲線が続いている面白い作風でした。シャッターを開きっぱなしにして星の軌道を撮るような感じの写真なのですが、星では無さそうなので飛行機の軌道かな? 非常に明快な美しさです。
<チャプター2:見下ろす/神の視点(展示室B)>
続いては高い視点から観た光景に関するコーナーです。高い所から観る風景は昔から鳥瞰図として描かれてきましたが、それは神の視点として表現されてきたそうです。空を飛べなかった頃は想像で描いていたようですが、18世紀に気球が登場すると現実の風景となったようです。ここにはそうした「神の視点」の作品などが並んでいました。
まずは江戸時代の作品が並び、有名な歌川広重の「江戸名所百景 深川洲崎十万坪」がありました。この絵は上部に下に向かって滑空する鷹?が描かれ、その下に海とその岸が描かれています。夜なのか背景は青暗く、星のようなものも描かれていました。これは想像で描かれた光景のようですが、見事に高い位置からの視点となっていて、大胆な構図と相まって面白い作品です。
この隣に広重はもう1枚あります。また、高野山を描いた絵図や明治時代に吉田初三郎という人が弘前市を描いた図などもあり、いずれも俯瞰するような視点で描かれていました。
そして少し進むと建築関連についてのコーナーとなっていました。黒川紀章の「農村都市計画」の1/5500の模型があり、浮島のような構造物のある都市が斬新です。また、丹下健三の東京計画1960の写真があり、これは東京湾に沢山の建造物を建てる計画のようです。幾何学的で巨大な人工島が並んでいてインパクトがあります。この2人の作品はメタボリスム展で観たものと同じかも??
参考記事:メタボリズムの未来都市展 (森美術館)
その次は松江泰治 氏によって撮られたJP-02という青森の写真シリーズが並んでいました。(JPは日本のことで02は青森のことのようです。) 三内丸山遺跡などを撮った写真もあるのですが、その切り取り方・構図が独特で、生き物のような感じで幾何学的な要素もあるのが面白かったです。
その隣はスカイツリーに関するコーナーで、スカイツリーの写真やデザインスケッチ、建設されていく様子、1/500の模型などがありました。
この章の最後には飛行機から撮った富士山などの写真があり、戦時中のB-29爆撃機から撮られたものもありました。編隊を組んで飛んでいるようで、敵国を上空から俯瞰した写真からは制空権を支配した様子が伺えました。これからどこに向かうのかと考えると恐ろしい写真です…。
<チャプター3:空と飛行機の物語(展示室C、映像室)>
続いての章は飛行機にまつわる物語のコーナーです。ここも色々とあったのですが、戦争記録が多かったかな。
まずは三菱一〇式艦上戦闘機の精密な図面や、北脇昇の「空の決別」という作品がありました。(これはどこかで観た覚えがありますがいつだったか失念) 「空の決別」は楓の種子やサンゴを戦闘機や炎に見立て、煙を背景に空中戦をしているような絵です。これは発想の面白さと戦闘の恐ろしさを感じました。
この辺には雷電や零戦の模型や図面、タミヤの1/350の戦艦大和の模型などもありました。また、少し進むと日本-ロンドン間の100時間飛行に成功した神風号や世界一周をしたニッポン号のポスターや模型もあり、当時の日本の熱狂ぶりがわかります。
その反対側には戦時中の模型飛行機や空中戦を描いた大きな絵が並んでいました。また、最近の作品もあり、吉井智 氏によるキノコ雲を描いた作品(2011~2012年頃)や、会田誠 氏の螺鈿のようにキラキラした感じで零戦と燃える都市を描いた作品、風間サチコ氏の巨大な武者が大きな戦闘機などと戦う木版画(2009年頃)などもありました。 この部屋は戦争をテーマにしているのだと思いますが色々ありすぎてカオスな感じですw
部屋の壁際には小松崎茂 氏の描いたタミヤのプラモの箱絵(★こちらで観られます)が並び、疾風、紫電、震電、雷電、飛燕、鍾馗などが描かれていました。この人の絵には独特の迫力とワクワクするものを感じるのは子供時代からの刷り込みでしょうかw ここにはプラモも一緒に展示されています。
参考記事:館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技 エヴァの原点は、ウルトラマンと巨神兵。 (東京都現代美術館)
この大部屋の先には小部屋があり、松本零士のコーナーとなっています。松本零士の父は元陸軍少佐で、第二次大戦ではテストパイロットだったそうです。ここには銀河鉄道999の原画(カラーのが1枚)や宇宙海賊キャプテン・ハーロックに出てくるスペースウルフという宇宙船の模型、松本零士所蔵の航空撮影用のカメラや飛行機模型などが並び、「ケースハード」という漫画の6巻第8話「親父の親心」という話の白黒原画などもありました。南方でアメリカの飛行機と空中するシーンなどもあったので戦争ものかな? また、部屋の一角ではアニメ映像で「ザ・コクピット」というレイテ島の戦いを題材にした作品も上映されていました。
大部屋にはもう1つ奥の部屋があり、そこに向かう途中にも作品が並んでいます。石田徹也 氏の「飛べなくなった人」(★こちらで観られます)という作品は、男性が手を広げ、その周りに飛行機の外壁があるようなシュールな雰囲気の絵です。飛行機部分の錆びついた感じや悲しげな顔がタイトルに相応しい閉塞感を感じさせました。
<チャプター4:メカニズムとフォルム(展示室D)>
ここは一番奥の方の部屋で、飛行機そのものの造形や、飛行機への偏愛から生じた作品についてのコーナーでした。
ここにはマン・レイの撮ったマルセル・デュシャンの写真があり、解説によると、デュシャンは1910年の航空ショーに同行した彫刻家のブランクーシに「絵画は終わった、このプロペラに勝るものを一体誰が作れるか。どうかね君は?」と言っていたそうです。この言葉を「空間の鳥」のように流線型の美しい作品を作ったブランクーシに言ったというのも面白い逸話でした。隣には大きなプロペラも展示されています。
参考記事:シュルレアリスム展 感想前編(国立新美術館)
また、この辺は現代作家の作品も横尾忠則 氏、中村宏 氏、池田学 氏、O JUN 氏などの作品も並んでいました。
少し進むと飛行機そのものについてのコーナーで、戦後初めて日本のメーカーが開発した旅客機YS-11の図面や、飛行機関連の本、日本航空の4代目の制服、日本エアシステムの初代制服、JALのパンフレット、ブリキの玩具の飛行機などが並んでいました。
さらにこの辺にはタミヤの戦闘機の模型などがあります。戦中は模型飛行機は国民学校で正式な教材だったそうで、木製の模型の多くは木工が盛んだった静岡で制作されたそうです。その後、戦後はプラスチックモデルが主流となっていきましたが、今でもタミヤのような模型屋さんが静岡に多いのはそうした背景があるためとのことでした。
そして、この部屋の奥の壁面にはプラモの箱絵らしきものが並び、石橋謙一 氏、大西将美 氏、佐竹政夫 氏、小池繁夫 氏、梶田達二 氏、小泉和明 氏、横山宏 氏などの絵が並びます。勇猛さを感じるところは共通しているのですが、タッチや色合いに個性も見られました。
この部屋の出口付近にはアニメのマクロスやゲームのエースコンバットに関するコーナーで、こちらはハセガワによる模型が並んでいます。何故かエースコンバットの飛行機の機体にアイドルマスター(ゲーム・アニメ)の女の子が塗装された「痛飛行機」もあり、何だこれ!?と声を上げている人もいましたw (エースコンバットもアイドルマスターもナムコのゲームで、コラボしたようです)
<チャプター5:空を飛ぶこと(展示室E)>
再び大部屋を通り抜けると、第1会場の最後の章です。ここは空を飛ぶという行為を通して人間と表現の可能性を探求する作家の試みをテーマにした内容となっていました。
まず北代省三 氏の木製飛行機の部品や図面、「模型飛行機入門」のための写真やラジコンによる航空撮影などが展示されていました。この人は前衛画家であり舞台美術家であり、デザイナーでありと多岐に渡る活躍をした人物で、空に憧れ飛行機模型なども制作していました。シンプルで素朴ながらも美意識を感じる機体です。
続いては八木和彦 氏の「OPEN SKYプロジェクト」という部屋になっていて、ここにはM-02Jという流線的な滑空機(★こちらで観られます)が展示されていました。結構大きいのですが、パイロットがうつ伏せになって操縦する映像などを観て、真っ先に思い浮かべたのは「風の谷のナウシカ」に出てきたメーヴェでした。実際、このM-02Jはメーヴェと呼ばれていたこともあったようで、プロジェクトの回想を漫画で読むことができました。
参考リンク:M-02Jの滑空テストのYouTube
ここにはパイロットのコスチュームを来た女の子のマネキンもあります。また、部屋の上部にモニタがあり、肉眼で見ると真っ白な画面ですが、偏光フィルター付の望遠鏡で見るとM-02Jが飛んでいる姿を観られるという趣向もありました。
ここで第一会場は終わりで、常設を挟んで第二・第三会場に続きます。
<チャプター6:天と地と>
この章は第2会場にあり、常設の中にある感じでした。(常設については次回) この章では天と地の関係を1つの例として、従来対立すると考えられる概念の両義性をテーマにした作品が並んでいました。
まず、アニメ監督の押井守 氏による「TOKYO Scanner」という映像作品があり、これは東京湾から六本木ヒルズを目指しながら飛行する映像のようでした。たまに戦闘機がターゲットをロックオンするような効果がつけられていて、ただの東京遊覧が上陸作戦のような感じに見えて面白かったです。
そしてその隣の部屋には「ロータス102B」という1991年のチーム・ロータスのF1マシン(★こちらで観られます)が置いてありました。緑と白の車体で、これはタミヤやコマツがスポンサーになっていたらしく前の方にタミヤのマークも入っています。(現在はタミヤが所蔵) 解説によると、後にF1界で活躍したミカ・ハッキネンのデビューマシンだったのだとか。
その隣には飛行機のような骨組みだけの作品もありました。また、中村宏 氏の絵画作品や稲垣足穂 氏の作品などが並んでいました。
第3会場もあるようでしたが、時間の関係でそちらは見ませんでした。
ということで、ボリュームたっぷりの見応えある展示でした。観る場所が分からず迷ったり、若干 欲張った内容にも思いますが、古い美術品から現代アートまで様々なものを観ることができ、空飛ぶことが如何に古今の人々の想像力を掻き立ててきたのかがよく分かりました。
この後、常設展も観てきました。勿論、有名なあれも観てきましたので次回はそれをご紹介しようと思います。
参照記事:★この記事を参照している記事


【展覧名】
Art and Air ~空と飛行機をめぐる、芸術と科学の物語
或いは、人間は如何にして天空に憧れ、飛行の精神をもって如何に世界を認識してきたか。
【公式サイト】
http://www.aomori-museum.jp/ja/exhibition/48/index.html
【会場】青森県立美術館
【最寄】新青森駅、青森駅など
【会期】2012年7月21日(土)~9月17日(月・祝)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況(平日10時頃です)】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
平日の早い時間ということもあってか空いていてゆっくり観ることができました。
さて、この特別展はタイトルの通り空と飛行機をテーマにした展示で、絵画作品もあればミニチュアや映像作品、資料的な品など様々な作品が集まる幅広い内容でした。展示会場自体も広く、6つの章に分かれていましたので詳しくは章ごとに気に入った作品をご紹介していこうと思います。
<チャプター1:見上げる/飛行・飛翔の夢(展示室A)>
最初は飛ぶことを夢見た人々のコーナーです。古から人々は空を見上げ、空飛ぶことに憧れ空に挑戦を挑んできたそうで、飛翔には自由というイメージがある一方、墜落による死という表裏一体のイメージが存在します。この章ではそれを感じさせるような飛行の歴史や、航空黎明期のヒーロー・ヒロインに関する内容となっていました。
まず冒頭にアンリ・マティスのジャズシリーズの「イカロス」やオノレ・ドーミエの「イカロスの墜落」など、イカロスに関する作品が並んでいました。飛翔への憧れと墜落と言えばやはりこの題材でしょうか。
その先にはレオナルド・ダ・ヴィンチにグライダーやスクリューの模型などがあり、精巧にできていました。また、近くにはライト兄弟のライトフライヤー(1903年に初めて飛んだ)の1/8模型もあり、うつ伏せになって操縦する写真(★こちらで観られます)を観てちょっと驚き。ちょっと傾いたら落ちそうで危ないw
参考記事:
マティス Jazz (ポーラミュージアム アネックス POLA MUSEUM ANNEX)
オノレ・ドーミエ版画展―『カリカチュール』と初期の政治諷刺画― (国立西洋美術館)
ダ・ヴィンチ ~モナ・リザ25の秘密~ (日比谷公園ダ・ヴィンチミュージアム)
少し進むと「星の王子さま」で有名なサン=テグジュペリが乗っていたライトニングP38など3機の飛行機模型があり、「星の王子さま」「戦う操縦士」などの本もありました。また、その近くにはリンドバーグのライアンNPY-1の1/72模型と写真、当時の日本の新聞が等があり、世界中で熱狂していた様子が伝わって来ます。そしてその隣にはアメリア・イヤハートのコーナーもあり、乗っていたロッキードL10エレクトラの模型と「最後の飛行」という本(夫がまとめた航空日誌)、当時の日本の新聞などもありました。アメリア・イヤハートは日本ではあまり有名ではないですが、アメリカでは今でも人気があるようで、2012年7月24日に生誕115周年を記念してgoogleのロゴがこの人にちなんだものになっていたのが記憶に新しいところです。
さらにこの辺にはレッドバロンの異名をとった第一次世界大戦時のドイツの撃墜王マンフレート・フォン・リヒトホーフェンのアルバトロスD.III、フォッカーDR.I、真っ赤なフォッカーDR.VIIの模型がありました。このマンフレート・フォン・リヒトホーフェンはガンダムのシャアのモデルとなったと言われているようで、中々精悍な顔つきのイケメンのようです。真っ赤な機体はむしろ「紅の豚」で出てきた戦闘機を彷彿とするかなw
参考リンク:
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリのWikipedia
チャールズ・リンドバーグのWikipedia
アメリア・イヤハートのWikipedia
マンフレート・フォン・リヒトホーフェンのWikipedia
続いては日本の航空の歴史についての作品のコーナーでした。古くは江戸時代に備前の国に浮田幸吉という人物が空を飛んだという逸話があり、明治期には二宮忠八という人が「カラス型飛行器」で飛行実験に成功しました。これはゴム動力でプロペラを回したらしく、ここにはカラス型飛行器の模型も展示されています。また、二宮忠八に関する資料や伝記、設計図、「玉虫型飛行器」という別の飛行機の模型も展示されていて、この玉虫型の動力はよく分かりませんが、後ろに扇風機のようなものがついている変わった形で面白いです。さらに二宮忠八自筆の掛け軸もあり、ラクダと椰子の木の上を飛ぶ飛行機が描かれ、賛に「翼なき身も今は憂へず 空の便りの叶ふ 飛行機」と書かれていました(ちょっと読みづらいので間違っているかもw) 空への情熱というよりは達観した感じを受けるかな。
その隣には周延という人が描いた「風船の図」という絵があり、気球を手に持って飛ぶ人が描かれていて驚きました。これは1890年11月24日にイギリス人興行師のスペンサーが上野博物館の前で軽気球に乗って空中曲芸をした時の絵らしく、大きな話題を呼んで浮世絵や歌舞伎の題材にもなったそうです。当時の人もさぞや驚きだったのでは??
そして日本初の飛行機での飛行を行った徳川好敏に関するコーナーもあり、回顧録や初飛行に関する品、ハンス・グラーデ1910年型、アンリ・ファルマン型1910年型などの模型もありました。
参考リンク:
浮田幸吉のwikipedia
二宮忠八のwikipedia
1890年代の航空のwikipedia
徳川好敏のwikipedia
参考記事:
空と宇宙展-飛べ!100年の夢 (国立科学博物館)
その後は空と美術のコーナーで、まずは山口勝弘 氏の写真作品が4点並んでいました。空と言うより、三角や丸、台形などのモチーフが並ぶ幾何学的な構成で、写真なのか抽象画なのか先進的な雰囲気とシュールな感じを受けました。また、映像作品もあり、女性の物悲しく高い声の歌と共に写真と同様のシュールなものが映されていました。女性が詩?を朗読しているのですが、ちょっと不安を覚えるものの幻想的な感じです。
その近くには忽那光一郎 氏の写真(★こちらで観られます)が並び、夜の空に光の曲線が続いている面白い作風でした。シャッターを開きっぱなしにして星の軌道を撮るような感じの写真なのですが、星では無さそうなので飛行機の軌道かな? 非常に明快な美しさです。
<チャプター2:見下ろす/神の視点(展示室B)>
続いては高い視点から観た光景に関するコーナーです。高い所から観る風景は昔から鳥瞰図として描かれてきましたが、それは神の視点として表現されてきたそうです。空を飛べなかった頃は想像で描いていたようですが、18世紀に気球が登場すると現実の風景となったようです。ここにはそうした「神の視点」の作品などが並んでいました。
まずは江戸時代の作品が並び、有名な歌川広重の「江戸名所百景 深川洲崎十万坪」がありました。この絵は上部に下に向かって滑空する鷹?が描かれ、その下に海とその岸が描かれています。夜なのか背景は青暗く、星のようなものも描かれていました。これは想像で描かれた光景のようですが、見事に高い位置からの視点となっていて、大胆な構図と相まって面白い作品です。
この隣に広重はもう1枚あります。また、高野山を描いた絵図や明治時代に吉田初三郎という人が弘前市を描いた図などもあり、いずれも俯瞰するような視点で描かれていました。
そして少し進むと建築関連についてのコーナーとなっていました。黒川紀章の「農村都市計画」の1/5500の模型があり、浮島のような構造物のある都市が斬新です。また、丹下健三の東京計画1960の写真があり、これは東京湾に沢山の建造物を建てる計画のようです。幾何学的で巨大な人工島が並んでいてインパクトがあります。この2人の作品はメタボリスム展で観たものと同じかも??
参考記事:メタボリズムの未来都市展 (森美術館)
その次は松江泰治 氏によって撮られたJP-02という青森の写真シリーズが並んでいました。(JPは日本のことで02は青森のことのようです。) 三内丸山遺跡などを撮った写真もあるのですが、その切り取り方・構図が独特で、生き物のような感じで幾何学的な要素もあるのが面白かったです。
その隣はスカイツリーに関するコーナーで、スカイツリーの写真やデザインスケッチ、建設されていく様子、1/500の模型などがありました。
この章の最後には飛行機から撮った富士山などの写真があり、戦時中のB-29爆撃機から撮られたものもありました。編隊を組んで飛んでいるようで、敵国を上空から俯瞰した写真からは制空権を支配した様子が伺えました。これからどこに向かうのかと考えると恐ろしい写真です…。
<チャプター3:空と飛行機の物語(展示室C、映像室)>
続いての章は飛行機にまつわる物語のコーナーです。ここも色々とあったのですが、戦争記録が多かったかな。
まずは三菱一〇式艦上戦闘機の精密な図面や、北脇昇の「空の決別」という作品がありました。(これはどこかで観た覚えがありますがいつだったか失念) 「空の決別」は楓の種子やサンゴを戦闘機や炎に見立て、煙を背景に空中戦をしているような絵です。これは発想の面白さと戦闘の恐ろしさを感じました。
この辺には雷電や零戦の模型や図面、タミヤの1/350の戦艦大和の模型などもありました。また、少し進むと日本-ロンドン間の100時間飛行に成功した神風号や世界一周をしたニッポン号のポスターや模型もあり、当時の日本の熱狂ぶりがわかります。
その反対側には戦時中の模型飛行機や空中戦を描いた大きな絵が並んでいました。また、最近の作品もあり、吉井智 氏によるキノコ雲を描いた作品(2011~2012年頃)や、会田誠 氏の螺鈿のようにキラキラした感じで零戦と燃える都市を描いた作品、風間サチコ氏の巨大な武者が大きな戦闘機などと戦う木版画(2009年頃)などもありました。 この部屋は戦争をテーマにしているのだと思いますが色々ありすぎてカオスな感じですw
部屋の壁際には小松崎茂 氏の描いたタミヤのプラモの箱絵(★こちらで観られます)が並び、疾風、紫電、震電、雷電、飛燕、鍾馗などが描かれていました。この人の絵には独特の迫力とワクワクするものを感じるのは子供時代からの刷り込みでしょうかw ここにはプラモも一緒に展示されています。
参考記事:館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技 エヴァの原点は、ウルトラマンと巨神兵。 (東京都現代美術館)
この大部屋の先には小部屋があり、松本零士のコーナーとなっています。松本零士の父は元陸軍少佐で、第二次大戦ではテストパイロットだったそうです。ここには銀河鉄道999の原画(カラーのが1枚)や宇宙海賊キャプテン・ハーロックに出てくるスペースウルフという宇宙船の模型、松本零士所蔵の航空撮影用のカメラや飛行機模型などが並び、「ケースハード」という漫画の6巻第8話「親父の親心」という話の白黒原画などもありました。南方でアメリカの飛行機と空中するシーンなどもあったので戦争ものかな? また、部屋の一角ではアニメ映像で「ザ・コクピット」というレイテ島の戦いを題材にした作品も上映されていました。
大部屋にはもう1つ奥の部屋があり、そこに向かう途中にも作品が並んでいます。石田徹也 氏の「飛べなくなった人」(★こちらで観られます)という作品は、男性が手を広げ、その周りに飛行機の外壁があるようなシュールな雰囲気の絵です。飛行機部分の錆びついた感じや悲しげな顔がタイトルに相応しい閉塞感を感じさせました。
<チャプター4:メカニズムとフォルム(展示室D)>
ここは一番奥の方の部屋で、飛行機そのものの造形や、飛行機への偏愛から生じた作品についてのコーナーでした。
ここにはマン・レイの撮ったマルセル・デュシャンの写真があり、解説によると、デュシャンは1910年の航空ショーに同行した彫刻家のブランクーシに「絵画は終わった、このプロペラに勝るものを一体誰が作れるか。どうかね君は?」と言っていたそうです。この言葉を「空間の鳥」のように流線型の美しい作品を作ったブランクーシに言ったというのも面白い逸話でした。隣には大きなプロペラも展示されています。
参考記事:シュルレアリスム展 感想前編(国立新美術館)
また、この辺は現代作家の作品も横尾忠則 氏、中村宏 氏、池田学 氏、O JUN 氏などの作品も並んでいました。
少し進むと飛行機そのものについてのコーナーで、戦後初めて日本のメーカーが開発した旅客機YS-11の図面や、飛行機関連の本、日本航空の4代目の制服、日本エアシステムの初代制服、JALのパンフレット、ブリキの玩具の飛行機などが並んでいました。
さらにこの辺にはタミヤの戦闘機の模型などがあります。戦中は模型飛行機は国民学校で正式な教材だったそうで、木製の模型の多くは木工が盛んだった静岡で制作されたそうです。その後、戦後はプラスチックモデルが主流となっていきましたが、今でもタミヤのような模型屋さんが静岡に多いのはそうした背景があるためとのことでした。
そして、この部屋の奥の壁面にはプラモの箱絵らしきものが並び、石橋謙一 氏、大西将美 氏、佐竹政夫 氏、小池繁夫 氏、梶田達二 氏、小泉和明 氏、横山宏 氏などの絵が並びます。勇猛さを感じるところは共通しているのですが、タッチや色合いに個性も見られました。
この部屋の出口付近にはアニメのマクロスやゲームのエースコンバットに関するコーナーで、こちらはハセガワによる模型が並んでいます。何故かエースコンバットの飛行機の機体にアイドルマスター(ゲーム・アニメ)の女の子が塗装された「痛飛行機」もあり、何だこれ!?と声を上げている人もいましたw (エースコンバットもアイドルマスターもナムコのゲームで、コラボしたようです)
<チャプター5:空を飛ぶこと(展示室E)>
再び大部屋を通り抜けると、第1会場の最後の章です。ここは空を飛ぶという行為を通して人間と表現の可能性を探求する作家の試みをテーマにした内容となっていました。
まず北代省三 氏の木製飛行機の部品や図面、「模型飛行機入門」のための写真やラジコンによる航空撮影などが展示されていました。この人は前衛画家であり舞台美術家であり、デザイナーでありと多岐に渡る活躍をした人物で、空に憧れ飛行機模型なども制作していました。シンプルで素朴ながらも美意識を感じる機体です。
続いては八木和彦 氏の「OPEN SKYプロジェクト」という部屋になっていて、ここにはM-02Jという流線的な滑空機(★こちらで観られます)が展示されていました。結構大きいのですが、パイロットがうつ伏せになって操縦する映像などを観て、真っ先に思い浮かべたのは「風の谷のナウシカ」に出てきたメーヴェでした。実際、このM-02Jはメーヴェと呼ばれていたこともあったようで、プロジェクトの回想を漫画で読むことができました。
参考リンク:M-02Jの滑空テストのYouTube
ここにはパイロットのコスチュームを来た女の子のマネキンもあります。また、部屋の上部にモニタがあり、肉眼で見ると真っ白な画面ですが、偏光フィルター付の望遠鏡で見るとM-02Jが飛んでいる姿を観られるという趣向もありました。
ここで第一会場は終わりで、常設を挟んで第二・第三会場に続きます。
<チャプター6:天と地と>
この章は第2会場にあり、常設の中にある感じでした。(常設については次回) この章では天と地の関係を1つの例として、従来対立すると考えられる概念の両義性をテーマにした作品が並んでいました。
まず、アニメ監督の押井守 氏による「TOKYO Scanner」という映像作品があり、これは東京湾から六本木ヒルズを目指しながら飛行する映像のようでした。たまに戦闘機がターゲットをロックオンするような効果がつけられていて、ただの東京遊覧が上陸作戦のような感じに見えて面白かったです。
そしてその隣の部屋には「ロータス102B」という1991年のチーム・ロータスのF1マシン(★こちらで観られます)が置いてありました。緑と白の車体で、これはタミヤやコマツがスポンサーになっていたらしく前の方にタミヤのマークも入っています。(現在はタミヤが所蔵) 解説によると、後にF1界で活躍したミカ・ハッキネンのデビューマシンだったのだとか。
その隣には飛行機のような骨組みだけの作品もありました。また、中村宏 氏の絵画作品や稲垣足穂 氏の作品などが並んでいました。
第3会場もあるようでしたが、時間の関係でそちらは見ませんでした。
ということで、ボリュームたっぷりの見応えある展示でした。観る場所が分からず迷ったり、若干 欲張った内容にも思いますが、古い美術品から現代アートまで様々なものを観ることができ、空飛ぶことが如何に古今の人々の想像力を掻き立ててきたのかがよく分かりました。
この後、常設展も観てきました。勿論、有名なあれも観てきましたので次回はそれをご紹介しようと思います。
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