【番外編】十和田市現代美術館の常設(2012年8月) 【十和田市現代美術館】
ここ数日続いた青森編も今日で最後です。前回ご紹介した三内丸山遺跡を観た後、新青森駅から新幹線で七戸十和田駅に移動し、さらにそこからバスで40分ほどの所にある十和田市現代美術館に行って、常設展を観てきました。

【公式サイト】
http://towadaartcenter.com/web/towadaartcenter.html
【会場】十和田市現代美術館
【最寄】特になし
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間00分程度(私は30分でしたが普通なら1時間程度です)
【混み具合・混雑状況(平日16時半頃です)】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
新幹線とバスの接続が悪く、どちらも1時間に1本! かなり時間をロスしてしまい着いたのは16時半頃で、危うく入場できなくなる所でした。青森県立美術館からのハシゴは結構無茶な計画だったかな…。電車とバスだと中々大変です。(帰りは八戸駅までバスに1時間ほど乗りました。バスで行くなら時間はかかるけど新幹線が多く止まる八戸の方から行ったほうが良いかも。)
そんな時間に行ったこともあり、空いていて快適に観ることができましたが、とにかく時間がないので急ぎ足での鑑賞となってしまいました。特別展は諦めて常設展のみにしましたが、普通なら観るのに1時間程度じゃないかな。
さて、前置きが長くなりましたが、この十和田市現代美術館は2008年に出来た新しい美術館で、省庁再編などで青森県十和田市のシンボルだった官庁街に空き地が増えたことから、十和田市の「アートによるまちづくりプロジェクト、Arts Towada(アーツ・トワダ)計画」の中核として建てられたそうです。この美術館の正面(税務署跡地)や目の前の官庁街通り沿いは現代アートの作品が並ぶ独特の空間となっていて、通り全体をひとつの美術館に見立てる取り組みは世界でもまれな試みだそうです。外の作品は写真を撮ることもできましたので、詳しくは美術館の中と合わせて気に入った作品を通してご紹介していこうと思います。
<1階>
まず最初に1階で1部屋(1点)だけ観ました。
ロン・ミュエク 「スタンディング・ウーマン」 ★こちらで観られます
これは常設に入って出迎えるように立っている大きな女性像です。4m近くあるそうで、着色され非常にリアルな像で驚きました。自分が小人になったような…w ちょっとずんぐりした感じの等身も本物の人間のように思えてくる要因かも?? 不思議な感覚になる部屋でした。
<2階>
時間も少なかったためか、順路と違い2階から観るように促されたので先に2階を観てきました。
フェデリコ・エレーロ 「ウォール・ペインティング」 ★こちらで観られます
何だかやけに派手でポップな壁をした階段だなと思ったら作品でしたw 色とりどりで即興的に描かれたそうで、移動しながら楽しむことができます。明るい雰囲気の画風でした。
なお、屋上にもこの作家の「ミラー」という床面をペインティングした作品がありました。
マリール・ノイデッカー 「闇というもの。」 ★こちらで観られます
これは暗い大きな部屋の中に、何本もの木々が立ち並んでいる作品で、葉っぱはないものの夜の森に迷い込んだような雰囲気があります。これらの木は実際に森の中で樹木をかたどって制作されたそうで、リアルで神秘的な空間となっていました。ライティングも絶妙で、そうした雰囲気を強めているように思いました。
ボッレ・セートレ 「無題 /デッド・スノー・ワールド・システム」 ★こちらで観られます
ここは1つの部屋ごと作品になっていて、靴を脱いで鑑賞します。この部屋に向かう途中、SFの宇宙船のような通路だなと思っていたら、部屋の中はもっと宇宙船チックな感じでした。部屋中真っ白で映像が流れる中、ミラーボールと白山羊?が寝転がっているというシュールな空間です。これも意味は分からなかったですが、理屈抜きに面白かったです。
ここで2階は終わりで再び1階の展示室へ。
<1階>
ハンス・オプ・デ・ビーク 「ロケーション(5)」 ★こちらで観られます
これは特に驚いた作品で、暗い部屋の中がカフェのようになっています。椅子に腰掛けると横には窓があるのですが、そこから眺める風景は夜のハイウェイ(外国風)そのもので、まるで夜の高速のレストランに来たような錯覚に襲われました。遠近感もバッチリで とてもジオラマの風景とは思えませんでしたが、車や人の姿が無くどこかシュールで不穏な感じも受けました。これは是非多くの人に体験して欲しい。
栗林隆 「ザンプランド」 ★こちらで観られます
これは白いテーブルと椅子が置かれた部屋で、天井からアザラシの下半身が突き出しています。天井には穴も開いていて、テーブルの上に乗った椅子に登り穴を覗きこむと、何と天井の上に湿地帯が広がっています。モクモクとした霧が立ち込め鬱蒼としていて、アザラシの上半身もありましたw これも驚きで、まるでシュルレアリスムを部屋にしたような楽しい作品でした。
スゥ・ドーホー 「コーズ・アンド・エフェクト」 ★こちらで観られます
下の写真は表の通りから撮ったものです。遠目で見ると綺麗なシャンデリアのように見える作品です。

これは9mもある天井から吊り下げられているのですが、よく観ると人間の形をした樹脂人形がお互いを肩車するように繋がっているのが分かります。ちょっと異様な感じも受けますが、連綿と続く輪廻転生をモチーフにしているそうで、確かにお互いを支えあっている点などからそうした印象を受けました。これも気づいた時の驚きが大きく、面白い作品でした。
1階にはこの他にも面白い作品があり、エントランスホールなどにも作品があります。
<中庭>
中庭にもあちこちに驚ける作品が並んでいました。
山極満博 「ぼくはきみになれない」 ★こちらで観られます
中庭にはこの人の作品が何点かあったのですが、特に面白かったのはコンクリ(側溝みたいなのを裏返したもの)とミニカーを使ってトンネルに潜っていく道路を表現した作品でした。やけにリアリティがあり、その発想に遊び心を感じました。
オノ・ヨーコ 「平和の鐘」 ★こちらで観られます
中庭にあった鐘で、これは特に変わったものではないですが、実際に叩くことが出来ました。カン カンと抜けるような音がして、交代で叩く来場者たちを楽しませていました。
<アート広場>
何とか閉館ぎりぎりで常設を見終えたので、続いては外の作品を観てきました。こちらも閉館時間になると中に入れなくなったり映像が止まるようで、残念ながら映像は観られませんでした。
椿昇 「アッタ」 ★こちらで観られます

ハキリアリというアリを巨大にした作品です。観た瞬間に地球防衛軍というゲームの敵キャラを思い浮かべましたw アリは大きくなると急にキモくて怖いイメージ…。刺々しい感じです。
ポール・モリソン 「オクリア」 ★こちらで観られます

これはミュージアムショップの壁面に描かれていた作品。高さ10m、幅20mもあるそうでインパクトがあります。 神話に登場するリンゴの木をモチーフとしているそうなので、アダムとイブの話かな??
ちなみにミュージアムショップの隣の休憩スペースにも作品はあります。本当にあちこちに作品がある感じです。
チェ・ジョンファ 「フラワー・ホース」 ★こちらで観られます

官庁街通りは別名「駒街道」というそうで、これは十和田市の未来の繁栄を象徴しているそうです。華やかで躍動感のある作品でした。
エルヴィン・ヴルム 「ファット・ハウス」「ファット・カー」 ★こちらで観られます

ここからは向かいの税務署跡地の作品です。これは太った家と太った車だそうで、お化け屋敷かと思いましたw この家の中では映像作品があるようでしたが、私が行った時は観られませんでした…。近くにいた子供がハシャいでいたので、意味は分からないけれど誰もが楽しくなる作品だと思います。
草間彌生 「愛はとこしえ十和田でうたう」 ★こちらで観られます

これは草間彌生の作品群。ヤヨイちゃんや水玉のカボチャが見えます。
これはカボチャの内部。横に穴が開いていて入れます。

キラキラして綺麗な水玉模様を描いていました。
ヤヨイちゃんと犬。水玉だらけで草間彌生らしい作品です。

よく観ると道も水玉です。徹底ぶりが流石です。
参考記事:
草間彌生 永遠の永遠の永遠 (埼玉県立近代美術館)
草間彌生 ボディ・フェスティバル in 60's 展 (ワタリウム美術館)
六本木アートナイト2012 (前編)
六本木アートナイト2012 (後編)
インゲス・イデー 「ゴースト」「 アンノウン・マス」 ★こちらで観られます

こちらはニョロニョロかと思いましたw お化けとトイレの中を覗き見る像です。ちょっと可愛らしくも思いますが、大通りに面して建つ姿は異様で、インパクトがありました。
R&Sie(n) 「ヒプノティック・チェンバー」 ★こちらで観られます

これは見る者に催眠をかけるストーリーがあるそうですが、有機的で変わった形でした。
官庁街通りの歩道。この通りはストリートファニチャーと呼んでいるようで、点々と作品がありました。

緑の並木も綺麗です。日没時刻になると建物の壁と照明を使った作品も観られるそうですが、時間の関係上見ることはできませんでした。
ということで、電車&バスで行くのは大変でしたが苦労して行った甲斐がある美術館でした。現代アートは難しいイメージがありますが、ここにある品は驚きがあって直感的に楽しめる作品が多かったように思います。出来ればいずれまたゆっくり時間を割いて観に行ければ…と思わせる美術館でした。
おまけ:
今年(2012年)の秋から翌年明けには奈良美智の展示があるようで、青森県立美術館と共に青森は奈良美智で盛り上がりそうな予感です。
参考リンク:
奈良美智「青い森の ちいさな ちいさな おうち」
十和田市現代美術館:2012年9月22日(土・祝)~2013年1月14日(月・祝)
奈良美智: 君や 僕に ちょっと似ている a bit like you and me...
青森県立美術館:2012年10月6日~2013年1月14日
参考記事:
【番外編】青森県立美術館の常設(2012年8月)と「没後10年特集展示:成田亨」 (青森県立美術館)
参照記事:★この記事を参照している記事

【公式サイト】
http://towadaartcenter.com/web/towadaartcenter.html
【会場】十和田市現代美術館
【最寄】特になし
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間00分程度(私は30分でしたが普通なら1時間程度です)
【混み具合・混雑状況(平日16時半頃です)】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
新幹線とバスの接続が悪く、どちらも1時間に1本! かなり時間をロスしてしまい着いたのは16時半頃で、危うく入場できなくなる所でした。青森県立美術館からのハシゴは結構無茶な計画だったかな…。電車とバスだと中々大変です。(帰りは八戸駅までバスに1時間ほど乗りました。バスで行くなら時間はかかるけど新幹線が多く止まる八戸の方から行ったほうが良いかも。)
そんな時間に行ったこともあり、空いていて快適に観ることができましたが、とにかく時間がないので急ぎ足での鑑賞となってしまいました。特別展は諦めて常設展のみにしましたが、普通なら観るのに1時間程度じゃないかな。
さて、前置きが長くなりましたが、この十和田市現代美術館は2008年に出来た新しい美術館で、省庁再編などで青森県十和田市のシンボルだった官庁街に空き地が増えたことから、十和田市の「アートによるまちづくりプロジェクト、Arts Towada(アーツ・トワダ)計画」の中核として建てられたそうです。この美術館の正面(税務署跡地)や目の前の官庁街通り沿いは現代アートの作品が並ぶ独特の空間となっていて、通り全体をひとつの美術館に見立てる取り組みは世界でもまれな試みだそうです。外の作品は写真を撮ることもできましたので、詳しくは美術館の中と合わせて気に入った作品を通してご紹介していこうと思います。
<1階>
まず最初に1階で1部屋(1点)だけ観ました。
ロン・ミュエク 「スタンディング・ウーマン」 ★こちらで観られます
これは常設に入って出迎えるように立っている大きな女性像です。4m近くあるそうで、着色され非常にリアルな像で驚きました。自分が小人になったような…w ちょっとずんぐりした感じの等身も本物の人間のように思えてくる要因かも?? 不思議な感覚になる部屋でした。
<2階>
時間も少なかったためか、順路と違い2階から観るように促されたので先に2階を観てきました。
フェデリコ・エレーロ 「ウォール・ペインティング」 ★こちらで観られます
何だかやけに派手でポップな壁をした階段だなと思ったら作品でしたw 色とりどりで即興的に描かれたそうで、移動しながら楽しむことができます。明るい雰囲気の画風でした。
なお、屋上にもこの作家の「ミラー」という床面をペインティングした作品がありました。
マリール・ノイデッカー 「闇というもの。」 ★こちらで観られます
これは暗い大きな部屋の中に、何本もの木々が立ち並んでいる作品で、葉っぱはないものの夜の森に迷い込んだような雰囲気があります。これらの木は実際に森の中で樹木をかたどって制作されたそうで、リアルで神秘的な空間となっていました。ライティングも絶妙で、そうした雰囲気を強めているように思いました。
ボッレ・セートレ 「無題 /デッド・スノー・ワールド・システム」 ★こちらで観られます
ここは1つの部屋ごと作品になっていて、靴を脱いで鑑賞します。この部屋に向かう途中、SFの宇宙船のような通路だなと思っていたら、部屋の中はもっと宇宙船チックな感じでした。部屋中真っ白で映像が流れる中、ミラーボールと白山羊?が寝転がっているというシュールな空間です。これも意味は分からなかったですが、理屈抜きに面白かったです。
ここで2階は終わりで再び1階の展示室へ。
<1階>
ハンス・オプ・デ・ビーク 「ロケーション(5)」 ★こちらで観られます
これは特に驚いた作品で、暗い部屋の中がカフェのようになっています。椅子に腰掛けると横には窓があるのですが、そこから眺める風景は夜のハイウェイ(外国風)そのもので、まるで夜の高速のレストランに来たような錯覚に襲われました。遠近感もバッチリで とてもジオラマの風景とは思えませんでしたが、車や人の姿が無くどこかシュールで不穏な感じも受けました。これは是非多くの人に体験して欲しい。
栗林隆 「ザンプランド」 ★こちらで観られます
これは白いテーブルと椅子が置かれた部屋で、天井からアザラシの下半身が突き出しています。天井には穴も開いていて、テーブルの上に乗った椅子に登り穴を覗きこむと、何と天井の上に湿地帯が広がっています。モクモクとした霧が立ち込め鬱蒼としていて、アザラシの上半身もありましたw これも驚きで、まるでシュルレアリスムを部屋にしたような楽しい作品でした。
スゥ・ドーホー 「コーズ・アンド・エフェクト」 ★こちらで観られます
下の写真は表の通りから撮ったものです。遠目で見ると綺麗なシャンデリアのように見える作品です。

これは9mもある天井から吊り下げられているのですが、よく観ると人間の形をした樹脂人形がお互いを肩車するように繋がっているのが分かります。ちょっと異様な感じも受けますが、連綿と続く輪廻転生をモチーフにしているそうで、確かにお互いを支えあっている点などからそうした印象を受けました。これも気づいた時の驚きが大きく、面白い作品でした。
1階にはこの他にも面白い作品があり、エントランスホールなどにも作品があります。
<中庭>
中庭にもあちこちに驚ける作品が並んでいました。
山極満博 「ぼくはきみになれない」 ★こちらで観られます
中庭にはこの人の作品が何点かあったのですが、特に面白かったのはコンクリ(側溝みたいなのを裏返したもの)とミニカーを使ってトンネルに潜っていく道路を表現した作品でした。やけにリアリティがあり、その発想に遊び心を感じました。
オノ・ヨーコ 「平和の鐘」 ★こちらで観られます
中庭にあった鐘で、これは特に変わったものではないですが、実際に叩くことが出来ました。カン カンと抜けるような音がして、交代で叩く来場者たちを楽しませていました。
<アート広場>
何とか閉館ぎりぎりで常設を見終えたので、続いては外の作品を観てきました。こちらも閉館時間になると中に入れなくなったり映像が止まるようで、残念ながら映像は観られませんでした。
椿昇 「アッタ」 ★こちらで観られます

ハキリアリというアリを巨大にした作品です。観た瞬間に地球防衛軍というゲームの敵キャラを思い浮かべましたw アリは大きくなると急にキモくて怖いイメージ…。刺々しい感じです。
ポール・モリソン 「オクリア」 ★こちらで観られます

これはミュージアムショップの壁面に描かれていた作品。高さ10m、幅20mもあるそうでインパクトがあります。 神話に登場するリンゴの木をモチーフとしているそうなので、アダムとイブの話かな??
ちなみにミュージアムショップの隣の休憩スペースにも作品はあります。本当にあちこちに作品がある感じです。
チェ・ジョンファ 「フラワー・ホース」 ★こちらで観られます

官庁街通りは別名「駒街道」というそうで、これは十和田市の未来の繁栄を象徴しているそうです。華やかで躍動感のある作品でした。
エルヴィン・ヴルム 「ファット・ハウス」「ファット・カー」 ★こちらで観られます

ここからは向かいの税務署跡地の作品です。これは太った家と太った車だそうで、お化け屋敷かと思いましたw この家の中では映像作品があるようでしたが、私が行った時は観られませんでした…。近くにいた子供がハシャいでいたので、意味は分からないけれど誰もが楽しくなる作品だと思います。
草間彌生 「愛はとこしえ十和田でうたう」 ★こちらで観られます

これは草間彌生の作品群。ヤヨイちゃんや水玉のカボチャが見えます。
これはカボチャの内部。横に穴が開いていて入れます。

キラキラして綺麗な水玉模様を描いていました。
ヤヨイちゃんと犬。水玉だらけで草間彌生らしい作品です。


よく観ると道も水玉です。徹底ぶりが流石です。
参考記事:
草間彌生 永遠の永遠の永遠 (埼玉県立近代美術館)
草間彌生 ボディ・フェスティバル in 60's 展 (ワタリウム美術館)
六本木アートナイト2012 (前編)
六本木アートナイト2012 (後編)
インゲス・イデー 「ゴースト」「 アンノウン・マス」 ★こちらで観られます

こちらはニョロニョロかと思いましたw お化けとトイレの中を覗き見る像です。ちょっと可愛らしくも思いますが、大通りに面して建つ姿は異様で、インパクトがありました。
R&Sie(n) 「ヒプノティック・チェンバー」 ★こちらで観られます

これは見る者に催眠をかけるストーリーがあるそうですが、有機的で変わった形でした。
官庁街通りの歩道。この通りはストリートファニチャーと呼んでいるようで、点々と作品がありました。

緑の並木も綺麗です。日没時刻になると建物の壁と照明を使った作品も観られるそうですが、時間の関係上見ることはできませんでした。
ということで、電車&バスで行くのは大変でしたが苦労して行った甲斐がある美術館でした。現代アートは難しいイメージがありますが、ここにある品は驚きがあって直感的に楽しめる作品が多かったように思います。出来ればいずれまたゆっくり時間を割いて観に行ければ…と思わせる美術館でした。
おまけ:
今年(2012年)の秋から翌年明けには奈良美智の展示があるようで、青森県立美術館と共に青森は奈良美智で盛り上がりそうな予感です。
参考リンク:
奈良美智「青い森の ちいさな ちいさな おうち」
十和田市現代美術館:2012年9月22日(土・祝)~2013年1月14日(月・祝)
奈良美智: 君や 僕に ちょっと似ている a bit like you and me...
青森県立美術館:2012年10月6日~2013年1月14日
参考記事:
【番外編】青森県立美術館の常設(2012年8月)と「没後10年特集展示:成田亨」 (青森県立美術館)
参照記事:★この記事を参照している記事
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Comment
No title
こんにちは!
青森へいらしていたのですね。
十和田市現代美術館と青森県立美術館、行ってみたい所です!
ハシゴは難しい…と。いつか行く時の参考にさせていただきます。
草間彌生作品がたくさん…ヤヨイちゃんが小さくてなぜか違和感を感じます。。。笑
奈良美智さんの横浜美術館の展示が青森県立美術館へ巡回したら尚更盛り上がりそうですね。
青森へいらしていたのですね。
十和田市現代美術館と青森県立美術館、行ってみたい所です!
ハシゴは難しい…と。いつか行く時の参考にさせていただきます。
草間彌生作品がたくさん…ヤヨイちゃんが小さくてなぜか違和感を感じます。。。笑
奈良美智さんの横浜美術館の展示が青森県立美術館へ巡回したら尚更盛り上がりそうですね。
Re: No title
>naotomomoさん
コメント頂きましてありがとうございます^^
仙台は半日だけで、青森で宿をとって2つの有名な美術館を観てきました。
ここは何しろ新幹線の駅から離れていてバスしか無い所(十和田の電車が2012年4月に廃線になったそうです)なので、
行くのに難儀しました。多分、車を借りればましなんだろうとは思いますが、
出来れば別の日に行ったほうがゆっくり観られるのではないかと思います。
草間彌生を始め、あちこちにアートがあるというのは中々面白いですよ。
館内の作品も楽しいばかりだったし、良い美術館でした。
青森に行く事があったら是非チェックしてみてください。
コメント頂きましてありがとうございます^^
仙台は半日だけで、青森で宿をとって2つの有名な美術館を観てきました。
ここは何しろ新幹線の駅から離れていてバスしか無い所(十和田の電車が2012年4月に廃線になったそうです)なので、
行くのに難儀しました。多分、車を借りればましなんだろうとは思いますが、
出来れば別の日に行ったほうがゆっくり観られるのではないかと思います。
草間彌生を始め、あちこちにアートがあるというのは中々面白いですよ。
館内の作品も楽しいばかりだったし、良い美術館でした。
青森に行く事があったら是非チェックしてみてください。
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多分、年に70~100回くらい美術館に行ってると思うのでブログにしました。写真も趣味なのでアップしていきます。
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ブダペスト国立工芸美術館名品展 ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ 【パナソニック汐留美術館】 (12/19)
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鈴木其一・夏秋渓流図屏風 【根津美術館】 (12/16)
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【根津美術館】の紅葉 2021年11月 (12/14)
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カフェラヴォワ 【新宿界隈のお店】 (12/12)
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川瀬巴水 旅と郷愁の風景 【SOMPO美術館】 (12/10)
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- ゆーき:イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜 ― モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン (感想後編)【三菱一号館美術館】 (12/09)
- 21世紀のxxx者:奇蹟の芸術都市バルセロナ (感想前編)【東京ステーションギャラリー】 (01/03)
- うさぴょん:キヨノサチコ絵本原画の世界 みんな大好き!ノンタン展 【松屋銀座】 (03/21)
- 21世紀のxxx者:川豊 【成田界隈のお店】 (03/04)
- 21世紀のxxx者:劇団四季 「MAMMA MIA!(マンマ・ミーア!)」 (03/04)
- 萌音:川豊 【成田界隈のお店】 (03/03)
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