ウルトラマン・アート! 時代と創造-ウルトラマン&ウルトラセブン- 【埼玉県立近代美術館】
前回ご紹介した埼玉県立近代美術館の常設を観る前に、特別展の「ウルトラマン・アート! 時代と創造-ウルトラマン&ウルトラセブン-」を観てきました。こちらは会期末ギリギリに行ったので既に終了していますが、まだ巡回している展覧会なのでご紹介しておこうと思います。

【展覧名】
ウルトラマン・アート! 時代と創造-ウルトラマン&ウルトラセブン-
【公式サイト】
http://m-78.jp/45th/art.php
http://momas.jp/exhibitionguide/exhibition/%E3%82%A6%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%88%EF%BC%81/
【会場】埼玉県立近代美術館
【最寄】北浦和駅
【会期】2012年7月7日(土)~9月2日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日15時頃です)】
混雑_1_2_③_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
最終日1日前ということで、結構多くの人で賑わっていました。老若男女の客層でしたが特に子連れが多く、たまに人が並んでいる所もある程度でした。とは言え、特に鑑賞に支障は無い程度だったかな。
さて、この展示はその名の通り特撮ドラマとして国民的人気のウルトラマンとウルトラセブンを題材にした展覧会です。今年の夏はウルトラマン関連の展示を他に2つ観ましたが、こちらはウルトラマンとウルトラセブンに絞った内容となっていました。展覧会は4つの章に分かれていましたので、詳しくは章ごとにその様子を振り返ってみたいと思います。
参考記事:
【番外編】青森県立美術館の常設(2012年8月)と「没後10年特集展示:成田亨」 (青森県立美術館)
館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技 エヴァの原点は、ウルトラマンと巨神兵。 (東京都現代美術館)
<プロローグ>
ウルトラマンは1966年(昭和41年)7月に放映が始まった円谷プロ・TBS制作の番組で、特撮を駆使したダイナミックな映像や、謎や不思議な事件から始まるスリリングなドラマ展開などが子供たちを釘付けにし、一大ブームを巻き起こしました。そしてその翌年にはより本格的なSFを目指したウルトラセブンが始まります。まず最初の章では、円谷英二、金城哲夫、テレビの時代、ウルトラQという4つの視点からウルトラマン誕生にいたるまでを紹介していました。
なお、最初の2部屋だけは写真撮影可能でしたので、撮ってきた写真を使ってご紹介しようと思います。
まず最初にバルタン星人がお出迎え。写っていませんが、この写真の右奥にはウルトラマンも立っていました。

ウルトラマンとバルタン星人。

今でこそ見慣れた姿ですが、よくよく考えると凄く個性的なデザインです。
この辺では円谷英二 氏とウルトラマン誕生までの説明がありました。
円谷英二は1901年に福島県で生まれ、本名は圓谷英一(つむらやえいいち)で、母方の祖先には江戸時代の洋風画家の亜欧堂田善(あおうどうでんぜん)がいるそうです。不意に亜欧堂田善の名前が出てきて、これはちょっと驚きました。少年の頃から新しもの好きだったというのはその血筋でしょうか。
円谷英二は18歳の頃から映画撮影の仕事に就いたそうで、32歳でアメリカ映画の「キングコング」を観て、いつか自分もこんな映画を作って観客をうならせてやろうと考えたそうです。そしてその後、次々と新しい特撮手法を考案し行き、特殊技術を担当した映画「ゴジラ」(1954年)でその名を日本中に広めました。
やがて円谷英二は1948年に始めた「特殊映画技術研究所」をもとに1963年に株式会社円谷特技プロダクション(1968年から円谷プロダクション)を設立、新たに普及しはじめたテレビの番組制作者との間で特撮を活かした新企画に取り組み始めたそうです。高価な最新の光学合成撮影機を東京放送(TBS)が購入したのをきっかけに円谷プロはTBSと企画を進め、初の国産特撮テレビ映画「ウルトラQが」誕生しました。このウルトラQとその後のウルトラマン、ウルトラセブンで円谷英二は監修の立場で携わり、子供たちに夢を与えたいと語っていたそうです。
しかしその数年後、1970年に長年の夢だった「ニッポン・ヒコーキ野郎」の企画半ばで世を去ったそうです。 ウルトラマンは1966年放送なので、結構晩年の作品だったというのも意外でした。
この辺には金城哲夫 氏のプロフィールもありました。円谷プロの企画文芸部部長としてウルトラQ・ウルトラマン・ウルトラセブンの企画立案に力を注ぎ、ウルトラQからウルトラセブンまで116話のうち41話(共同執筆12話)の脚本も手がけているそうです。沖縄出身で少年時代に沖縄戦を経験しているためか、ウルトラセブンの話の中には侵略者としての地球人をめぐって悩むウルトラセブンの描写もあるとのことでした。1969年に退職した後は沖縄で仕事をしていたようですが、わずか37歳で事故で亡くなったのだとか。
少し進むと当時のテレビを取り巻く環境や、1964年に撮影が始まった空想特撮テレビ映画「アンバランス」という作品が、東京オリンピックで使われたウルトラCに発想を受けて「ウルトラQ」へとタイトルが変えられたエピソードが紹介されていました。
また、ウルトラQは放映前にTBS社員の子弟に試写会を行い、その予想以上の手応えから次の企画「科学特捜隊ベムラー」が立てられ、これは同時期にフジテレビで企画して実現しなかった「WOO」の構想を引き継いだ企画だそうです。ベムラーは怪事件や宇宙人と戦う科学特捜隊を救う「神風のようなモンスター」だったようですが、検討を重ねていく上でベムラーに代わって「甲冑を思わせるような、真っ赤なコスチュームに身を包んだ男」である「レッドマン」になったようです。このレッドマンは仮題でしたがこの段階でウルトラマンの設定はほぼ完成したそうで、商標登録が済み正式タイトル「ウルトラマン」となったようです。ベムラーといえばウルトラマンの1話目の敵ですが、最初は正義の怪獣という設定だったのですね。
これはウルトラマン第8話に出てくるマグラー。

第3話のネロンガという怪獣の着ぐるみを改造して作ったのだとか。
これはジェットビートルの模型。

この部屋の壁にはウルトラマンの名シーンの写真が並んでいました。

続いての2部屋目はウルトラセブンのコーナー。最初にビラ星人がお出迎え。

ウルトラセブンも立っていました。ビラ星人と戦っているような配置です。

そしてメトロン星人とちゃぶ台を囲む名シーンの再現もありましたw

実際にこの畳の上で記念撮影している人もいました。
正面と背面から。

子供の頃、この話もメトロン星人も異常に怖かった覚えが…w ウルトラマンのジャミラとか実相寺監督の話は私のトラウマになりやすかったw
これはウルトラホーク1号の模型。

これはウルトラホーク3号の模型。

ここにはウルトラセブンの説明もありました。制作日程の限界のためウルトラマンは全39話で終了し、その人気を受けて次の企画が立てられ、その上で宇宙を舞台とする「ウルトラ警備隊」という企画案がまとめられました。このスーパーメカで戦う設定は当時輸入されたサンダーバードや宇宙家族ロビンソンに影響を受けているようです。しかしこの企画に対してTBSからは怪獣路線の維持や、地上を舞台に宇宙の要素を加えること、ウルトラマンジュニアや、人類の味方としてウルトラマンに登場した人気怪獣を登場させることなどの要望が出されたそうで、さらに企画は検討され「ウルトラアイ」や「レッドマン」と変化していったようです。そして次第に設定が固まっていくのですが、同時期に円谷プロで企画していた原始時代を舞台とする特撮コメディ「ウルトラ・セブン」のタイトルを元に、新ヒーローはウルトラセブンに決まったそうです。次の章にはその痕跡を思わせるものも展示されています。
<第2章 ヒーローと怪獣 そのかたちの想像>
ウルトラマンの企画は1965年に始まり、この企画検討の中でビジュアルイメージの具体化に貢献したのがウルトラQの途中から特殊美術担当として参加した成田亨 氏でした。誰も観たことのない宇宙人のヒーローの姿を具現化するため、そのデザイン画では試行錯誤が繰り返されているらしく、次第に形がシンプルになっていったことや、マスクに特に苦心していることが伺えるようです。
最終的には成田亨 氏の指示の下、造形担当の佐々木明 氏が粘土で頭部の原型を作ってウルトラマンのマスクを完成させたそうで、カラータイマーは電飾を行う「機電」の倉方茂雄 氏が制作しました。成田亨 氏はウルトラセブンの途中まで防衛隊の基地セットやメカを始め、各話の怪獣のデザインを手がけていたそうで、その後は池谷仙克 氏が引き継いでいきました。
また、怪獣のデザイン画に基いて撮影用の着ぐるみを制作したのは画家の高山良策 氏で、人が入ってアクションするので安全性や動きやすさに心を配ったそうです。素材や内部の仕掛けにも工夫があるようで、ここには当時の着ぐるみ(の一部)を始め、資料や復元などが並んでいました。
まずはウルトラマンのデザイン画がありました。青を背景に立っている立っている姿で、いつも観るウルトラマンに近いですがカラータイマーがありませんでした。また、その近くにはウルトラマンの初稿があり、ゴツゴツした顔で青い模様をしていてむしろ敵みたいな風貌でちょっと怖いですw
その後は怪獣のデザイン画が並び、ベムラー、ケムール人、カネゴン、ゴーガ、バルタン星人の初稿などがあります。バルタン星人の初稿は、よく知っている顔をしていますが右手は普通の手をしていて、名前はバルカン半島から着想を得ているようです。また、バルタン星人はウルトラQに登場したセミ人間の着ぐるみを再利用することを前提としてデザインされたそうですが、監督の飯島敏宏 氏の要望で大きなハサミが付けられたそうで、右手には普通の手の上にハサミを上書きしているのが分かりました。
この近くには他にもジャミラ、ゼットン(西洋の鎧をイメージ)、ブルトン、シーボーズ、ゴモラ決定稿、レッドキング、メトロン星人、ウルトラセブンの初稿と続きます。セブンの初稿では顔は全然違いますが目と肩の辺りに現在の姿に通じるものを感じられ、隣には「レッドマン」の文字がありました。名前はレッドマンですが、この絵では体は青いのでちっともレッドマンじゃない気もします…w
この先はウルトラセブン関連のデザイン画で、エレキング、キングジョー決定稿、ピッド星人、ゴドラ星人、ウルトラ警備隊のコスチュームなどが描かれていました。また、少し進むとウルトラマンのダダのイラストが3点あり、平たい形でどこかの部族の仮面のようでした。
その後は池谷仙克 氏のコーナーです。成田 氏(セブンの30話まで)の退社後に怪獣デザインを担当したそうで、色付きのデザイン画が並びます。ダリー、ペロリンガ星人、パンドン、ダンカン、フック星人などですが、私は何故かこの辺の記憶は薄いので何とも…。
この近くにはウルトラマンの雛形(2006年再作成)がありました。やはりカラータイマーはありません。また、ベムラーの尾の一部、アボラスの頭部、バニラ頭部など壊れているものもあります。
この部屋の中央辺りには科学特捜隊日本支部の1/33模型も展示されていました。斜めに建つビルで、台形を逆さにした部分に繋がる先進的な形をしています。また、この辺にはジェットビートルの模型(オリジナル木型からの再作成)がありました。戦闘機などは撮影が進むと破損や修理が相次いだそうです。
他にもゼットンやジャミラの円盤の残骸?、当時の映像の写真、ビートルや特殊潜航艇の破片、ゴモラの頭部などもありました。
次の部屋はセブン関連で、クール星人の円盤、アイスラッガーのレプリカ、クール星人の腕(撮影で使用)、プラチク星人の宇宙戦車、キングジョーの合体前(撮影で使用)、ウィンダムの頭部レプリカ、ウルトラホーク2号の検討用モデル、背中から電池と配線が出ているウルトラセブンの飛行シーン用模型などがありました。飛行シーン用模型は結構黒ずんで使い倒した感じがします。
その後は美術スタッフの造形担当の佐々木明 氏のコーナーでした。ここには2006年に作ったウルトラマンのマスクや下絵、ウルトラマンの製作過程、ブーツ、カラータイマー(撮影用)、ウルトラマンのマスク(再作成)、14~29話のBタイプマスク(再作成?)、30話以降のCタイプマスク(再作成?)などがありました。BタイプとCタイプは似ていますが、目の角度や口の幅、耳の形状に違いがあるようです。ちなみにAタイプは口が開閉できたのですが、そこだけ皺になったりしたので全面強化プラスチックのBマスクとなったようです。Aタイプは顔が明らかに違うので番組を観ればすぐ分かると思います。(ソースは忘れましたが、地球にきたばかりでストレスで痩せてた為というような解釈を聞いたことがあります。)
また、ここには登場シーン用の模型もあったのですが、遠近感が強調されているのが面白かったです。
この部屋の中央には1/100のウルトラマン警備隊の秘密基地の模型もありました。山の中に飛行機の格納庫やロケットがあるのが確かにサンダーバードみたいな…w 他にもウルトラホーク2号(撮影で使用)や、高山良策 氏がアントラーという怪獣を制作している写真、怪獣の石膏の型などもありました。
なお、高山良策 氏は池袋モンパルナスと呼ばれたアトリエ村で活動していた前衛画家で、日本アンデパンダン展にも出品していたらしく画風はシュルレアリスム風だったそうです。池袋モンパルナスがここで出てくるとはこれまた驚きでした。
その先もセブンや高山氏関連のコーナーで、マスクやブーツ、ミニチュア、ゴリーとシャドー星人のマスクのレプリカ、3体のポール星人、ゴース星人のコスチューム、プロテ星人の円盤(撮影で使用)、ラゴンとセミ人間の頭部、ウルトラQのマンモスフラワーを描いた油彩画、高山良策 氏の「アトリエ・メイ」の看板、アトリエ・メイ関連資料、高山良策 氏の怪獣造形道具、金網に紙を巻きつけた怪獣造形用の人型、怪獣造形の採寸図(どうやって人が入るか分かりやすい断面図)、ケムラーの図面、ビラ星人の図面、製作中の写真などもありました。
ここには高山良策 氏の「感謝状」という水彩画があり、賞状や食べ物、化粧品、ペン、工具などを釣餌として人々がそれに引っ掛けられている様子が描かれていました。シュールな場面であると共に、権威・名誉・物に群がる現代人を風刺しているようでした。
この章の最後には怪獣カードというソノシートのようなものも沢山ならんでいました。
<第3章 STUDIO>
当時の円谷プロ社屋は世田谷区砧にあり、特撮や基地の内部、メカのコクピットの撮影場所となったのは世田谷区大倉の東京美術センター(美セン)だったそうです。今ではCGで描き出せる場面も当時はここで全て時間と人の労力で作っていました。また、ウルトラQの放映前にはTBSの広報活動に力をそそぎ、続くウルトラマン・ウルトラセブンでは週刊少年マガジンをはじめ雑誌で盛んに紹介されたそうです。ここではそうした現場や広報に関する品が並んでいました。
まずは当時の雑誌や書籍、グッズがずらりと並んでいました。少年マガジンや絵本、カルタ、ソフトビニール人形など玩具があり、壁面には当時の撮影の様子の写真がならびます。
部屋の中央には科学特捜隊のユニフォーム(フジ隊員 撮影用)、ヘルメット(フジ隊員 撮影用)、スパイダーショットなどがあります。 そして次の部屋にはウルトラマンのシナリオ本が全39話分が並び、たまにサインもされていました。さらにセブンの全49話のシナリオ本もあり、最初の方は「レッドマン(仮)」のタイトルがついているのが分かります。
少し進むとセブンの撮影関連の品で、撮影の様子の写真、ウルトラ警備隊のヘルメット、ユニフォーム(キリヤマ隊員 撮影用)、ブーツ(ソガ隊員 撮影用)、出演者のサイン、円谷英二の年賀状、セブンの最終回のシナリオ(直筆原稿)、絵コンテなどがありました。この辺はマニアが喜びそうな品です。
<第4章 RE-CREATION>
最後はウルトラマンとウルトラセブンを題材としたガレージキットとインスタレーションのコーナーでした。まずは非常にリアルなソフトビニール人形(2005年制作)が並び、有名怪獣が勢揃いしています。そしてその次にバンダイのデスクトップジオラマ「ウルトラ怪獣名鑑」「ウルトラ怪獣戯画」シリーズが並び、小さい食玩のようでありながら躍動感があって、名シーンをよく再現していました。
最後の部屋は伊藤隆介 氏の2003年のインスタレーションで、ミニチュアのウルトラマン、背景で回る空、手前で回転する雲の3つが組み合わさって見事に飛行シーンとなってプロジェクターに映しだされていました。これは実に分かりやすくてスピード感や動きもよく分かりました。
会場を出るとグッズ販売も盛況でした。フィギュアやソフビ、ポスター、台本風自由帳、DVD、書籍、ブロマイドセットなどなど沢山あります。むしろお父さんたちの方が躍起になっている光景が面白かったw
ということで、大分長くなってしまいましたがウルトラマン好きの方も十分満足できそうなくらいぎっしり詰まった内容でした。若干、当時のものでなく複製品が多い気がしますが、使い込んで壊れている品などは逆に当時の様子を感じさせてくれました。もう関東では終わってしまいましたが、この後は高松に行くようですので、近くで気になる方は是非どうぞ。
おまけ:
吹き抜けにもウルトラマンが飛んでいました。

参照記事:★この記事を参照している記事

【展覧名】
ウルトラマン・アート! 時代と創造-ウルトラマン&ウルトラセブン-
【公式サイト】
http://m-78.jp/45th/art.php
http://momas.jp/exhibitionguide/exhibition/%E3%82%A6%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%88%EF%BC%81/
【会場】埼玉県立近代美術館
【最寄】北浦和駅
【会期】2012年7月7日(土)~9月2日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日15時頃です)】
混雑_1_2_③_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
最終日1日前ということで、結構多くの人で賑わっていました。老若男女の客層でしたが特に子連れが多く、たまに人が並んでいる所もある程度でした。とは言え、特に鑑賞に支障は無い程度だったかな。
さて、この展示はその名の通り特撮ドラマとして国民的人気のウルトラマンとウルトラセブンを題材にした展覧会です。今年の夏はウルトラマン関連の展示を他に2つ観ましたが、こちらはウルトラマンとウルトラセブンに絞った内容となっていました。展覧会は4つの章に分かれていましたので、詳しくは章ごとにその様子を振り返ってみたいと思います。
参考記事:
【番外編】青森県立美術館の常設(2012年8月)と「没後10年特集展示:成田亨」 (青森県立美術館)
館長 庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技 エヴァの原点は、ウルトラマンと巨神兵。 (東京都現代美術館)
<プロローグ>
ウルトラマンは1966年(昭和41年)7月に放映が始まった円谷プロ・TBS制作の番組で、特撮を駆使したダイナミックな映像や、謎や不思議な事件から始まるスリリングなドラマ展開などが子供たちを釘付けにし、一大ブームを巻き起こしました。そしてその翌年にはより本格的なSFを目指したウルトラセブンが始まります。まず最初の章では、円谷英二、金城哲夫、テレビの時代、ウルトラQという4つの視点からウルトラマン誕生にいたるまでを紹介していました。
なお、最初の2部屋だけは写真撮影可能でしたので、撮ってきた写真を使ってご紹介しようと思います。
まず最初にバルタン星人がお出迎え。写っていませんが、この写真の右奥にはウルトラマンも立っていました。

ウルトラマンとバルタン星人。


今でこそ見慣れた姿ですが、よくよく考えると凄く個性的なデザインです。
この辺では円谷英二 氏とウルトラマン誕生までの説明がありました。
円谷英二は1901年に福島県で生まれ、本名は圓谷英一(つむらやえいいち)で、母方の祖先には江戸時代の洋風画家の亜欧堂田善(あおうどうでんぜん)がいるそうです。不意に亜欧堂田善の名前が出てきて、これはちょっと驚きました。少年の頃から新しもの好きだったというのはその血筋でしょうか。
円谷英二は18歳の頃から映画撮影の仕事に就いたそうで、32歳でアメリカ映画の「キングコング」を観て、いつか自分もこんな映画を作って観客をうならせてやろうと考えたそうです。そしてその後、次々と新しい特撮手法を考案し行き、特殊技術を担当した映画「ゴジラ」(1954年)でその名を日本中に広めました。
やがて円谷英二は1948年に始めた「特殊映画技術研究所」をもとに1963年に株式会社円谷特技プロダクション(1968年から円谷プロダクション)を設立、新たに普及しはじめたテレビの番組制作者との間で特撮を活かした新企画に取り組み始めたそうです。高価な最新の光学合成撮影機を東京放送(TBS)が購入したのをきっかけに円谷プロはTBSと企画を進め、初の国産特撮テレビ映画「ウルトラQが」誕生しました。このウルトラQとその後のウルトラマン、ウルトラセブンで円谷英二は監修の立場で携わり、子供たちに夢を与えたいと語っていたそうです。
しかしその数年後、1970年に長年の夢だった「ニッポン・ヒコーキ野郎」の企画半ばで世を去ったそうです。 ウルトラマンは1966年放送なので、結構晩年の作品だったというのも意外でした。
この辺には金城哲夫 氏のプロフィールもありました。円谷プロの企画文芸部部長としてウルトラQ・ウルトラマン・ウルトラセブンの企画立案に力を注ぎ、ウルトラQからウルトラセブンまで116話のうち41話(共同執筆12話)の脚本も手がけているそうです。沖縄出身で少年時代に沖縄戦を経験しているためか、ウルトラセブンの話の中には侵略者としての地球人をめぐって悩むウルトラセブンの描写もあるとのことでした。1969年に退職した後は沖縄で仕事をしていたようですが、わずか37歳で事故で亡くなったのだとか。
少し進むと当時のテレビを取り巻く環境や、1964年に撮影が始まった空想特撮テレビ映画「アンバランス」という作品が、東京オリンピックで使われたウルトラCに発想を受けて「ウルトラQ」へとタイトルが変えられたエピソードが紹介されていました。
また、ウルトラQは放映前にTBS社員の子弟に試写会を行い、その予想以上の手応えから次の企画「科学特捜隊ベムラー」が立てられ、これは同時期にフジテレビで企画して実現しなかった「WOO」の構想を引き継いだ企画だそうです。ベムラーは怪事件や宇宙人と戦う科学特捜隊を救う「神風のようなモンスター」だったようですが、検討を重ねていく上でベムラーに代わって「甲冑を思わせるような、真っ赤なコスチュームに身を包んだ男」である「レッドマン」になったようです。このレッドマンは仮題でしたがこの段階でウルトラマンの設定はほぼ完成したそうで、商標登録が済み正式タイトル「ウルトラマン」となったようです。ベムラーといえばウルトラマンの1話目の敵ですが、最初は正義の怪獣という設定だったのですね。
これはウルトラマン第8話に出てくるマグラー。

第3話のネロンガという怪獣の着ぐるみを改造して作ったのだとか。
これはジェットビートルの模型。

この部屋の壁にはウルトラマンの名シーンの写真が並んでいました。

続いての2部屋目はウルトラセブンのコーナー。最初にビラ星人がお出迎え。

ウルトラセブンも立っていました。ビラ星人と戦っているような配置です。


そしてメトロン星人とちゃぶ台を囲む名シーンの再現もありましたw

実際にこの畳の上で記念撮影している人もいました。
正面と背面から。


子供の頃、この話もメトロン星人も異常に怖かった覚えが…w ウルトラマンのジャミラとか実相寺監督の話は私のトラウマになりやすかったw
これはウルトラホーク1号の模型。

これはウルトラホーク3号の模型。

ここにはウルトラセブンの説明もありました。制作日程の限界のためウルトラマンは全39話で終了し、その人気を受けて次の企画が立てられ、その上で宇宙を舞台とする「ウルトラ警備隊」という企画案がまとめられました。このスーパーメカで戦う設定は当時輸入されたサンダーバードや宇宙家族ロビンソンに影響を受けているようです。しかしこの企画に対してTBSからは怪獣路線の維持や、地上を舞台に宇宙の要素を加えること、ウルトラマンジュニアや、人類の味方としてウルトラマンに登場した人気怪獣を登場させることなどの要望が出されたそうで、さらに企画は検討され「ウルトラアイ」や「レッドマン」と変化していったようです。そして次第に設定が固まっていくのですが、同時期に円谷プロで企画していた原始時代を舞台とする特撮コメディ「ウルトラ・セブン」のタイトルを元に、新ヒーローはウルトラセブンに決まったそうです。次の章にはその痕跡を思わせるものも展示されています。
<第2章 ヒーローと怪獣 そのかたちの想像>
ウルトラマンの企画は1965年に始まり、この企画検討の中でビジュアルイメージの具体化に貢献したのがウルトラQの途中から特殊美術担当として参加した成田亨 氏でした。誰も観たことのない宇宙人のヒーローの姿を具現化するため、そのデザイン画では試行錯誤が繰り返されているらしく、次第に形がシンプルになっていったことや、マスクに特に苦心していることが伺えるようです。
最終的には成田亨 氏の指示の下、造形担当の佐々木明 氏が粘土で頭部の原型を作ってウルトラマンのマスクを完成させたそうで、カラータイマーは電飾を行う「機電」の倉方茂雄 氏が制作しました。成田亨 氏はウルトラセブンの途中まで防衛隊の基地セットやメカを始め、各話の怪獣のデザインを手がけていたそうで、その後は池谷仙克 氏が引き継いでいきました。
また、怪獣のデザイン画に基いて撮影用の着ぐるみを制作したのは画家の高山良策 氏で、人が入ってアクションするので安全性や動きやすさに心を配ったそうです。素材や内部の仕掛けにも工夫があるようで、ここには当時の着ぐるみ(の一部)を始め、資料や復元などが並んでいました。
まずはウルトラマンのデザイン画がありました。青を背景に立っている立っている姿で、いつも観るウルトラマンに近いですがカラータイマーがありませんでした。また、その近くにはウルトラマンの初稿があり、ゴツゴツした顔で青い模様をしていてむしろ敵みたいな風貌でちょっと怖いですw
その後は怪獣のデザイン画が並び、ベムラー、ケムール人、カネゴン、ゴーガ、バルタン星人の初稿などがあります。バルタン星人の初稿は、よく知っている顔をしていますが右手は普通の手をしていて、名前はバルカン半島から着想を得ているようです。また、バルタン星人はウルトラQに登場したセミ人間の着ぐるみを再利用することを前提としてデザインされたそうですが、監督の飯島敏宏 氏の要望で大きなハサミが付けられたそうで、右手には普通の手の上にハサミを上書きしているのが分かりました。
この近くには他にもジャミラ、ゼットン(西洋の鎧をイメージ)、ブルトン、シーボーズ、ゴモラ決定稿、レッドキング、メトロン星人、ウルトラセブンの初稿と続きます。セブンの初稿では顔は全然違いますが目と肩の辺りに現在の姿に通じるものを感じられ、隣には「レッドマン」の文字がありました。名前はレッドマンですが、この絵では体は青いのでちっともレッドマンじゃない気もします…w
この先はウルトラセブン関連のデザイン画で、エレキング、キングジョー決定稿、ピッド星人、ゴドラ星人、ウルトラ警備隊のコスチュームなどが描かれていました。また、少し進むとウルトラマンのダダのイラストが3点あり、平たい形でどこかの部族の仮面のようでした。
その後は池谷仙克 氏のコーナーです。成田 氏(セブンの30話まで)の退社後に怪獣デザインを担当したそうで、色付きのデザイン画が並びます。ダリー、ペロリンガ星人、パンドン、ダンカン、フック星人などですが、私は何故かこの辺の記憶は薄いので何とも…。
この近くにはウルトラマンの雛形(2006年再作成)がありました。やはりカラータイマーはありません。また、ベムラーの尾の一部、アボラスの頭部、バニラ頭部など壊れているものもあります。
この部屋の中央辺りには科学特捜隊日本支部の1/33模型も展示されていました。斜めに建つビルで、台形を逆さにした部分に繋がる先進的な形をしています。また、この辺にはジェットビートルの模型(オリジナル木型からの再作成)がありました。戦闘機などは撮影が進むと破損や修理が相次いだそうです。
他にもゼットンやジャミラの円盤の残骸?、当時の映像の写真、ビートルや特殊潜航艇の破片、ゴモラの頭部などもありました。
次の部屋はセブン関連で、クール星人の円盤、アイスラッガーのレプリカ、クール星人の腕(撮影で使用)、プラチク星人の宇宙戦車、キングジョーの合体前(撮影で使用)、ウィンダムの頭部レプリカ、ウルトラホーク2号の検討用モデル、背中から電池と配線が出ているウルトラセブンの飛行シーン用模型などがありました。飛行シーン用模型は結構黒ずんで使い倒した感じがします。
その後は美術スタッフの造形担当の佐々木明 氏のコーナーでした。ここには2006年に作ったウルトラマンのマスクや下絵、ウルトラマンの製作過程、ブーツ、カラータイマー(撮影用)、ウルトラマンのマスク(再作成)、14~29話のBタイプマスク(再作成?)、30話以降のCタイプマスク(再作成?)などがありました。BタイプとCタイプは似ていますが、目の角度や口の幅、耳の形状に違いがあるようです。ちなみにAタイプは口が開閉できたのですが、そこだけ皺になったりしたので全面強化プラスチックのBマスクとなったようです。Aタイプは顔が明らかに違うので番組を観ればすぐ分かると思います。(ソースは忘れましたが、地球にきたばかりでストレスで痩せてた為というような解釈を聞いたことがあります。)
また、ここには登場シーン用の模型もあったのですが、遠近感が強調されているのが面白かったです。
この部屋の中央には1/100のウルトラマン警備隊の秘密基地の模型もありました。山の中に飛行機の格納庫やロケットがあるのが確かにサンダーバードみたいな…w 他にもウルトラホーク2号(撮影で使用)や、高山良策 氏がアントラーという怪獣を制作している写真、怪獣の石膏の型などもありました。
なお、高山良策 氏は池袋モンパルナスと呼ばれたアトリエ村で活動していた前衛画家で、日本アンデパンダン展にも出品していたらしく画風はシュルレアリスム風だったそうです。池袋モンパルナスがここで出てくるとはこれまた驚きでした。
その先もセブンや高山氏関連のコーナーで、マスクやブーツ、ミニチュア、ゴリーとシャドー星人のマスクのレプリカ、3体のポール星人、ゴース星人のコスチューム、プロテ星人の円盤(撮影で使用)、ラゴンとセミ人間の頭部、ウルトラQのマンモスフラワーを描いた油彩画、高山良策 氏の「アトリエ・メイ」の看板、アトリエ・メイ関連資料、高山良策 氏の怪獣造形道具、金網に紙を巻きつけた怪獣造形用の人型、怪獣造形の採寸図(どうやって人が入るか分かりやすい断面図)、ケムラーの図面、ビラ星人の図面、製作中の写真などもありました。
ここには高山良策 氏の「感謝状」という水彩画があり、賞状や食べ物、化粧品、ペン、工具などを釣餌として人々がそれに引っ掛けられている様子が描かれていました。シュールな場面であると共に、権威・名誉・物に群がる現代人を風刺しているようでした。
この章の最後には怪獣カードというソノシートのようなものも沢山ならんでいました。
<第3章 STUDIO>
当時の円谷プロ社屋は世田谷区砧にあり、特撮や基地の内部、メカのコクピットの撮影場所となったのは世田谷区大倉の東京美術センター(美セン)だったそうです。今ではCGで描き出せる場面も当時はここで全て時間と人の労力で作っていました。また、ウルトラQの放映前にはTBSの広報活動に力をそそぎ、続くウルトラマン・ウルトラセブンでは週刊少年マガジンをはじめ雑誌で盛んに紹介されたそうです。ここではそうした現場や広報に関する品が並んでいました。
まずは当時の雑誌や書籍、グッズがずらりと並んでいました。少年マガジンや絵本、カルタ、ソフトビニール人形など玩具があり、壁面には当時の撮影の様子の写真がならびます。
部屋の中央には科学特捜隊のユニフォーム(フジ隊員 撮影用)、ヘルメット(フジ隊員 撮影用)、スパイダーショットなどがあります。 そして次の部屋にはウルトラマンのシナリオ本が全39話分が並び、たまにサインもされていました。さらにセブンの全49話のシナリオ本もあり、最初の方は「レッドマン(仮)」のタイトルがついているのが分かります。
少し進むとセブンの撮影関連の品で、撮影の様子の写真、ウルトラ警備隊のヘルメット、ユニフォーム(キリヤマ隊員 撮影用)、ブーツ(ソガ隊員 撮影用)、出演者のサイン、円谷英二の年賀状、セブンの最終回のシナリオ(直筆原稿)、絵コンテなどがありました。この辺はマニアが喜びそうな品です。
<第4章 RE-CREATION>
最後はウルトラマンとウルトラセブンを題材としたガレージキットとインスタレーションのコーナーでした。まずは非常にリアルなソフトビニール人形(2005年制作)が並び、有名怪獣が勢揃いしています。そしてその次にバンダイのデスクトップジオラマ「ウルトラ怪獣名鑑」「ウルトラ怪獣戯画」シリーズが並び、小さい食玩のようでありながら躍動感があって、名シーンをよく再現していました。
最後の部屋は伊藤隆介 氏の2003年のインスタレーションで、ミニチュアのウルトラマン、背景で回る空、手前で回転する雲の3つが組み合わさって見事に飛行シーンとなってプロジェクターに映しだされていました。これは実に分かりやすくてスピード感や動きもよく分かりました。
会場を出るとグッズ販売も盛況でした。フィギュアやソフビ、ポスター、台本風自由帳、DVD、書籍、ブロマイドセットなどなど沢山あります。むしろお父さんたちの方が躍起になっている光景が面白かったw
ということで、大分長くなってしまいましたがウルトラマン好きの方も十分満足できそうなくらいぎっしり詰まった内容でした。若干、当時のものでなく複製品が多い気がしますが、使い込んで壊れている品などは逆に当時の様子を感じさせてくれました。もう関東では終わってしまいましたが、この後は高松に行くようですので、近くで気になる方は是非どうぞ。
おまけ:
吹き抜けにもウルトラマンが飛んでいました。


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No title
おはようございます。
ウルトラマン・アート! 時代と創造-ウルトラマン&ウルトラセブン-
を詳しく取り上げて下さって嬉しいです。
(セブンマニアなもので・・・)
ありがとうございます。
ウルトラマン・アート! 時代と創造-ウルトラマン&ウルトラセブン-
を詳しく取り上げて下さって嬉しいです。
(セブンマニアなもので・・・)
ありがとうございます。
No title
はじめまして!
私も「ジャミラ」の回は とても強烈に覚えています
怖いというよりも 子ども心にも とても悲しかった・・・
本当に昔のウルトラシリーズは 怪獣が怖かったですね
あっ、でも私 女ですけどね、
よく見てましたので つい コーフンしてしまいました
これからも よろしくお願いします
私も「ジャミラ」の回は とても強烈に覚えています

怖いというよりも 子ども心にも とても悲しかった・・・
本当に昔のウルトラシリーズは 怪獣が怖かったですね
あっ、でも私 女ですけどね、
よく見てましたので つい コーフンしてしまいました

これからも よろしくお願いします
ウルトラ特集!アートの血筋
力の入ったウルトラ特集、ありがとうございます!!
本などで円谷英二監督について色々読んでいたので、本名は圓谷英一(つむらやえいいち)は知っていましたが……
母方の祖先には江戸時代の洋風画家の亜欧堂田善(あおうどうでんぜん)がいるそうです。
これは、知りませんでした。
ウルトラマン・アート! 時代と創造-ウルトラマン&ウルトラセブン-を見てこられた興奮が伝わってくるようです。
そして、円谷英二監督が関わったウルトラシリーズは特にアートを感じられていたのは亜欧堂田善の血筋ゆえだったのでしょうか?
何もかも絵心がふんだんに散りばめられていた作品でした。
ちょっと気になったのは、金城哲夫氏についてです…
TVの特集で以前放送された時は階段から落ちて、亡くなられたと…
ウィキペディアでも金城哲夫氏は……
1976年2月23日、泥酔した状態で自宅(後述の「松風苑」の敷地内。現在資料館)2階の仕事場へ直接入ろうとして足を滑らせ転落[3]。直ちに病院に搬送されたものの、治療の甲斐なく、3日後の2月26日に脳挫傷のため死去。享年37。
と記載されてます……
わずか37歳で交通事故で亡くなったのだとか。…は多分、違うのでは……
本などで円谷英二監督について色々読んでいたので、本名は圓谷英一(つむらやえいいち)は知っていましたが……
母方の祖先には江戸時代の洋風画家の亜欧堂田善(あおうどうでんぜん)がいるそうです。
これは、知りませんでした。
ウルトラマン・アート! 時代と創造-ウルトラマン&ウルトラセブン-を見てこられた興奮が伝わってくるようです。
そして、円谷英二監督が関わったウルトラシリーズは特にアートを感じられていたのは亜欧堂田善の血筋ゆえだったのでしょうか?
何もかも絵心がふんだんに散りばめられていた作品でした。
ちょっと気になったのは、金城哲夫氏についてです…
TVの特集で以前放送された時は階段から落ちて、亡くなられたと…
ウィキペディアでも金城哲夫氏は……
1976年2月23日、泥酔した状態で自宅(後述の「松風苑」の敷地内。現在資料館)2階の仕事場へ直接入ろうとして足を滑らせ転落[3]。直ちに病院に搬送されたものの、治療の甲斐なく、3日後の2月26日に脳挫傷のため死去。享年37。
と記載されてます……
わずか37歳で交通事故で亡くなったのだとか。…は多分、違うのでは……
Re: No title
>りん子さん
コメント頂きましてありがとうございます^^
この展示はウルトラマンとセブンだけに絞っていたので、密度が高めに感じました。
セブンは今でも色褪せない魅力がありますよね。
またこういう機会があったら足を運んでみたいと思います。
コメント頂きましてありがとうございます^^
この展示はウルトラマンとセブンだけに絞っていたので、密度が高めに感じました。
セブンは今でも色褪せない魅力がありますよね。
またこういう機会があったら足を運んでみたいと思います。
Re: No title
>ジョルさん
はじめまして、コメント頂きましてありがとうございます^^
(再放送ですが)子供時代にウルトラマンを観た時は
不条理さとミステリアスなストーリーに好奇心と怖さを感じたものです…。
今こうして振り返ってみると、様々な美術に裏打ちされたものだったと分かり驚きでした。
やはり子供時代に夢中になったものだけに興味を惹かれますよね。
今後とも宜しくお願いいたします。m(_ _)m
はじめまして、コメント頂きましてありがとうございます^^
(再放送ですが)子供時代にウルトラマンを観た時は
不条理さとミステリアスなストーリーに好奇心と怖さを感じたものです…。
今こうして振り返ってみると、様々な美術に裏打ちされたものだったと分かり驚きでした。
やはり子供時代に夢中になったものだけに興味を惹かれますよね。
今後とも宜しくお願いいたします。m(_ _)m
Re: ウルトラ特集!アートの血筋
>あおば映治さん
コメント頂きましてありがとうございます^^
こちらの展示では知らなかったことが多かったので、色々と参考になりました。
円谷英二にはアートな血が流れていたんですねえ。新しい物好きなのは先祖譲りなのかも??
金城哲夫氏の件はメモを確認したら確かに誤りでした。すみません^^;
(自分の字が汚くて勘違いしました、単に「事故」と解説されていたようです)
誤記を残すのも良くないので、修正しておきました。
ご指定頂きましてありがとうございます!
コメント頂きましてありがとうございます^^
こちらの展示では知らなかったことが多かったので、色々と参考になりました。
円谷英二にはアートな血が流れていたんですねえ。新しい物好きなのは先祖譲りなのかも??
金城哲夫氏の件はメモを確認したら確かに誤りでした。すみません^^;
(自分の字が汚くて勘違いしました、単に「事故」と解説されていたようです)
誤記を残すのも良くないので、修正しておきました。
ご指定頂きましてありがとうございます!
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