シャルダン展-静寂の巨匠 【三菱一号館美術館】
10日ほど前の土曜日に丸の内の三菱一号館美術館で「シャルダン展-静寂の巨匠」を観てきました。

【展覧名】
シャルダン展-静寂の巨匠
【公式サイト】
http://www.mimt.jp/chardin/
【会場】三菱一号館美術館
【最寄】東京駅・二十橋前駅・有楽町・日比谷駅
【会期】2012年9月8日(土)~2013年1月6日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日18時頃です)】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
開催初日に行ったためか、かなり空いていてじっくりと観ることができました。
さて、今回の展示は18世紀フランスを代表する静物画・風俗画の巨匠ジャン・シメオン・シャルダンの日本初の個展となっています(一部、他の画家の作品もあり) 私はシャルダンの名前は聞いたことはあったものの作品を観たことがあるか定かではなかったのですが、今回はルーヴル美術館を始め国内外の有名美術館や個人蔵の作品38点が集い、その画業を知るまたとない機会となっていました。38点というと点数が少ないように思えますが、ルーヴル美術館ですら所有数が40点未満らしく、元々作品点数が少ない画家のようです。
参考記事:マリー=アントワネットの画家ヴィジェ・ルブラン -華麗なる宮廷を描いた女性画家たち- 感想前編(三菱一号館美術館)
まず入口付近に簡単な概要がありました。ジャン・シメオン・シャルダン(1699年~1779年)はロココ時代の中でリアリズムを先取りしていたらしく、当時の批評家に高く評価され王侯貴族にも愛好されたそうです。しかし没後は長く顧みられることはなく、19世紀半ば以降にようやく再評価されたそうで、ミレー、マネ、セザンヌ、マティスなど多くの画家に影響を与え、小説家のプルーストは「失われた時を求めて」という作品でシャルダンの静物を賞賛したそうです。ちなみにシャルダンを再評価したのはフェルメールを再評価したトレ=ビュルガーという評論家らしく、その審美眼には驚かされます。
展覧会は時代ごとに5つの章に分かれていましたので、詳しくは各章ごとに気に入った作品をご紹介しようと思います。
<第1章 多難な門出と初期静物画>
1章は初期のコーナーです。シャルダンは1699年にビリヤード台職人の息子としてパリに生まれ、幼い頃から画家を志していたそうです。そしてアカデミーや歴史画家の元で修行した後、1724年に聖ルカ・アカデミーの親方画家になりました。この頃に数点の風俗画を描いているようですが間もなく静物画に転向したらしく、この転機をもたらしたのは一匹の死んだ兎(または野兎)だったそうです。シャルダンはこの兎をできる限り忠実に情熱を持って描写したようで、それこそが自分の進む道だと気づいたそうです。
その後1728年にパリのシテ島で開催された野外展覧会「青年美術家展」に数点の作品を出品すると注目を集め、29歳という遅い年齢ながらも念願の王立絵画彫刻アカデミーの入会を果たしました。(準会員と正会員の資格を1日で得たそうです) しかし、シャルダンは動物と果物に卓越した画家としてアカデミーに登録されていたそうで、これは当時の絵画の位階としては最低のジャンルだったようです。しかも小さな作品を遅い筆運びで仕上げるので、十分な収入を期待できるものではなく、この頃にはまだ大きな労苦があったそうです。 このコーナーではそうした時期の作品が並んでいました。
ジャン・シメオン・シャルダン 「ビリヤードの勝負」
部屋の中のビリヤード台が中心に描かれ、そこで白い服の人物が球を突き、左の方では赤い服の男性は杯に酒を注がれています。沢山の人達がビリヤードの様子を観ていて、台の上には酒の空き瓶のようなものが吊られている様子も描かれています。そのモチーフからシャルダンの父の職業(ビリヤード台職人)との関連性が思い浮かぶかな。精密で写実的な雰囲気です。 解説によると、これは本格的に画家の道を歩み始めた頃の作品らしく、現存する中でも最初期の油彩だそうです。これだけ大人数を配した作品はこの後は無かったそうで、シャルダンは最初は歴史画家を目指していたものの、やがて静物画に自分の道を見出したようです。
この辺には初期の静物である「食事のしたく(別名)銀のゴブレット」という作品もありました。
ジャン・シメオン・シャルダン 「死んだ野兎と獲物袋」
茶色い兎が足を紐で縛られ、倒れている様子を描いた作品で、傍らには獲物の袋?もあります。写真のようにリアルと言うわけではないですが、力なく横たわって口のあたりに血のような跡もあり、死んだばかりのような感じを受けます。背景は暗い空間で何もありませんが、影が映っているなど繊細な明暗を感じました。華やかなロココ時代にあって無駄なものを削ぎ落した画風のようです。
この隣にも兎の絵がありました。こうした兎の絵で転機を迎えたのかな?
<第2章 「台所・家事の用具」と最初の注文制作>
続いては台所用品を描いた作品が並ぶコーナーです。シャルダンは1728年に王立絵画彫刻アカデミーの会員となりましたが、当初から高い名声を得ていたわけではなく、つましい生活を余儀なくされていたそうです。そこで、それまでの獲物と果物のモチーフに加え、台所や家事の用具も描いて制作の領域を広げようと試みました。するとその探求に応えるように最初の注文を獲得したようで、さらに私生活でも最初の妻マルグリト・サンタールと1731年に結婚し、その年の11月には長男のジャン・ピエールも生まれました(後に娘も生まれたようです)。
この頃のシャルダンは平凡でありふれた日常の品々が形作る曲線や斜線、素材が生み出す色彩の変化や光の反射を好んで描いたそうで、銅版やカンバス、木板など異なるものに描き独特の効果が出ているようです。初期に比べて形態や色彩を多様化させる関心が見られるようで、構成も計算されているそうです。ここにはそうした作品が並んでいました。
ジャン・シメオン・シャルダン 「肉のない料理」「肉のある料理」
こちらは2点が対になるように展示されていました。左は吊り下げられた魚、卵、金属の器、陶器の容器などが描かれ、右は吊り下げられた赤い肉、赤っぽい鍋?、陶器の器、ガラスの瓶などが描かれています。絵の構図もお互いが対になるような配置になっていて、解説によるとこれは自然と三角形を形作る構図になっているらしく、確かに吊られた魚と肉を頂点に、瓶や鍋が三角の辺になるようになっていました。これは驚くと共に近代的な感じを受けます。色合いの対称性も面白いです。
なお、この絵はフェルメールを再発見したテオフィル・トレ(トレ=ビュルガーの本名)が一時期所有していたそうです。絵にはキリスト教の四句節の意味もあるそうで、色々と興味深い作品でした。
この辺にはテーブルに乗った玉ねぎや肉の静物、鳥の絵などもありました。
ジャン・シメオン・シャルダン 「錫引きの銅鍋」
これは静物で、中央に茶色い銅鍋があり、その脇にたまご、胡椒入れ、陶器、ポロ葱?などが描かれています。そんなにリアルさはありませんが、17世紀のオランダの静物に倣ったのか、フランドルの静物に通じるものを感じます。また、明るめの光を感じ、静かな雰囲気があるように思いました。
<第3章 風俗画-日常生活の場面>
続いては風俗画のコーナーです。シャルダンは1733年頃から友人の肖像画家ジョゼフ・アヴェドの助言によって風俗画を手がけるようになり、この転向はシャルダンに大きな恩恵をもたらすことになります。当時、風俗画は静物よりも絵画のジャンルとして位階が高く、シャルダンは新たにロシアの女帝やスウェーデン王妃、王侯貴族、ブルジョアなど新しい顧客を獲得しました。さらに風俗画は版画化の対象にもなり、当時の風俗画の大流行と相まって莫大な収入を約束されたようです。1734年から20年間はそうした成功の日々だったようですが、1735~1737年にかけて妻と娘を相次いで亡くす不幸にも見舞われたそうです。しかし、1737年にサロン(官展)が再開されると、ほぼ毎年参加するなど精力的に活動していたようで、ほとんどの作品を版画化させ、レプリカなどの制作もためらわなかったそうです。さらに1740年にはベルサイユ宮殿で国王ルイ15世に2点の風俗画(「働き者の母」と「食前の祈り」)を献上する栄誉に浴しました。
その後、1742年に大病を患った後に1744年には裕福な未亡人フランソワーズ=マルグリット・プジェと再婚します。この妻によってシャルダンはブルジョアの世界に招き入れられ、彼の目はブルジョアに向けられるようになったそうです。ここにはそうした成功をもたらせた風俗画が展示されていました。
ジャン・シメオン・シャルダン 「食前の祈り」
テーブルを中心に母親と2人の子供が描かれ、手前では女の子のような格好をしている男の子(当時のフランスの風習で男の子でも女の子の格好をしていた)が手をあわせてお祈りをしています。奥にいる姉は椅子に座ってそれをちらっとみているようで、ちょっとお姉さんぽい感じです。庶民の生活を垣間見たような微笑ましい光景で温かみを感じさせました。
なお、こちらは先述のようにルイ15世に献上した作品と同じですが、これはそれを描き直したものだそうで、いくつかバージョンがあるらしくこの辺にはロシアの女帝エカテリーナ2世が所有していた同名作品もありました。比べるとかなりそっくりです。さらにこれは版画化され、シャルダンの収入源にもなったようです。
近くには「画家ジョゼフ・アヴェドの肖像(別名)錬金術士」という作品もありました。ここに描かれた画家が風俗画を薦めた人です。また、シャルダンを紹介した美術年鑑や日本の本なども並んでいて、「羽根を持つ少女」という作品についてよく書かれているようでした。
ジャン・シメオン・シャルダン 「羽根を持つ少女」
ラケットとバドミントンの羽根を持つ少女が描かれた作品です。椅子の前でポーズを取っていますが、ちょっとボーっとしているような感じで子供らしく、純朴な可愛さがありました。解説によると、羽根や少女の上半身などに円錐形が用いられているそうで、確かに幾何学的な面白さがあり、さらに柔らかく繊細な光の表現も絶妙です。セザンヌに影響を与えたという話も腑に落ちる気がしました。
この隣にもそっくりな作品(ジャン・シメオン・シャルダンに帰属「羽根を持つ少女」)が展示されていました。
ジャン・シメオン・シャルダン 「病後の食事(別名)思いやりのある看護人」
テーブルの前に立ち卵の殻を向いているピンクの服の女性を描いた作品で、テーブルには大きなパンや水差しが置かれています。この絵は他と比べて結構スッキリした印象を受けるかな。より繊細で柔らかい雰囲気で、陰影の付け方が巧みに見えました。
解説では、この作品と同じ部屋にあった「買い物帰りの女中」という作品と比べると、絵肌の粗さが消えてより滑らかに洗練され、作品の持つ空気は優しさを増したと評価していました。
次の部屋には最後の油彩風俗画の「セネリット(鳥風琴)」という作品もありました。だいぶ筆が細かいように見えます。
ジャン・シメオン・シャルダン 「良き教育」 ★こちらで観られます
赤いカーテンの窓辺で母親が娘に聖書を教えている様子を描いた作品です。娘は手を組んでじっと聴いているような感じで、窓の側には女の子が身に付けるべき裁縫の道具も置かれています。左の窓から差し込む光は明るく、2人を柔らかく包み込んでちょっとぼやけるような感じにも見えました。微笑ましい光景でこれはかなり気に入りました。
この近くには彫刻をデッサンする若い画家を描いた「デッサンの勉強」などもあり、教育をテーマにした2枚が並ぶ趣向のようでした。
<第4章 静物画への回帰>
続いては再び静物のコーナーです。シャルダンは1748年に15年ほど描くのをやめていた静物画へと回帰し、1750年代半ばには完全に風俗画を放棄して静物に専念していたようです。 大きな成功を収めた風俗画から退いた理由は不明のようですが、この頃も着実に画家の地位は高まっていきます。1752年に王から年金を授かったのを皮切りに、1755年には王立絵画彫刻アカデミーの会計官とサロン展示係に就任し、1757年にはルーヴル宮のアトリエ兼住居が与えられたそうです。(しかし、時間と気力を要するアカデミーの任務は制作の支障ともなったようです)
この時期の静物が初期の作品と大きく異なっているのは、狩猟の獲物や果実の種類、用具が豊かになっている点だそうで、これは2人目の妻がもたらした高価な調度品などによるモチーフの変化のようです。そして、画風自体も筆運びはより柔らかく滑らかになり、初期の特徴の厚塗りはなくなり、モチーフを忠実に描くよりも明暗表現を重視し時間をかけるようになりました。また、この頃はパステル画に転向しているのですが、これは油彩に使われる鉛で目を患ったためのようです。
その後、シャルダンは王立アカデミーを取り巻く環境の変化で冷遇を受けたり、息子が亡くなるなど悲しい出来事もあったようですが、サロンに意欲的に出品を続けていたようです。しかし1779年にルーヴル宮の居室で80年の人生を終え、しばらく忘れられた存在となって行きました…。(晩年に冷遇されたせいかな??) ここにはそうした静物画が展示されていました。
ジャン・シメオン・シャルダン 「カーネーションの花瓶」
花瓶に入ったカーネーションやクロッカス、月下香、スイートピーなどが描かれた作品で、花瓶はオランダのデルフト焼なのかな?? 白や赤の花が咲き誇る中、1輪のカーネーションが花瓶の脇に転がっていて、解説によると、落ちた花は伝統的には儚さを表しますが、この頃になると摘んできたばかりであることを示したそうです。(私は儚いように見えましたが…w) また、この作品は結構大胆な筆触で、解説では後の印象派のようだとも言っていました。背景は暗くて、そこは初期の静物と同じ特徴に見えるかな。全体的にどこか幻想的で、むしろ後の象徴主義のような感じも受けました。
<第5章 シャルダンの影響を受けた画家たちと《グラン・ブーケ》三菱一号館美術館のコレクションから>
下の階に進むと4章の途中で一旦5章となり、三菱一号館美術館の所蔵品が並ぶコーナーとなっていました。影響を受けた画家として、
ミレー
セザンヌ(シャルダンの「赤エイ」を模写していた)
マルケ(影響は受けていないが模写していた)
ルドン(シャルダンを観たか確証はなし)
が紹介されていました。ちょっと無理やりな感じもしますが、ルドンのグラン・ブーケは良い作品なので、間に常設が挟まってると思えば得した気分になれますw
参考記事:
ルドンとその周辺-夢見る世紀末展 感想前編(三菱一号館美術館)
ルドンとその周辺-夢見る世紀末展 感想後編(三菱一号館美術館)
<第4章 静物画への回帰>
最後の長い部屋は再び4章です。
ジャン・シメオン・シャルダン 「配膳室のテーブル」 ★こちらで観られます
テーブルに乗った様々なものの静物で、布、白い陶器、皿、銀のコンロなどが描かれています。この銀のコンロなどは贅沢品のようで、妻によってもたらされたそうです。全体的にちょっとぼんやりした感じですが、質感が出ていて円形が並びリズム感があるように思えました。
ジャン・シメオン・シャルダン 「木いちごの籠」 ★こちらで観られます
これは今回のポスターで、テーブルの上の籠に盛られた真っ赤な木苺と、水の入ったグラス、白いカーネーション、桃と赤い果実?が描かれています。背景は暗く、赤く三角形に盛られた木苺が特に目を引くのですが、これは木苺の下にあるカーネーションの白が色を引き立てているそうです。また、光の当たる様子が実物のようでありながらも夢の中のような幻想的なものに感じられ、むしろ崇高なものに見えてきました。近づいて観るとそんなに細かく描いているわけでもないのに、離れてみると質感を感じるのも不思議です。これは10分くらい観ていましたが、かなり気に入りました。
この辺で解説機で面白いエピソードが聞けました。シャルダンは色彩について訊かれた際に、「色彩は使うが絵は色彩で描くのではなく、感情で描くものだ」と答えたようです。
ジャン・シメオン・シャルダン 「桃の籠」
テーブルに乗った桃と、その下に置かれたナイフ、脇のくるみ、左にはワインの入ったグラスが描かれています。グラスの淵や桃は光を反射していて、明暗が巧みに感じられます。また、手前に伸びたナイフは立体感を出しているそうで、そちらも質感豊かに表現されていました。
この辺も静物画でした。なお、シャルダンの晩年はアカデミーの首席画家が交代らしく、それが原因で不遇となり、忘れ去られたようです。そして後にレアリスムの画家たちに再発見されたとのことでした。
ということで、忘れられた巨匠の作品をじっくりと楽しむことができました。小さめで静かな雰囲気の作品が多いので、正直な所 素人目にはちょっと地味な画風にも思えましたが、パッと見の派手さではなく、日本の侘び寂びにも似たジワジワ来る感じが良かったです。アーティストのためのアーティストという印象も受けたかな。 かなり貴重な機会だと思いますので、気になる方は是非どうぞ。
参照記事:★この記事を参照している記事

【展覧名】
シャルダン展-静寂の巨匠
【公式サイト】
http://www.mimt.jp/chardin/
【会場】三菱一号館美術館
【最寄】東京駅・二十橋前駅・有楽町・日比谷駅
【会期】2012年9月8日(土)~2013年1月6日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日18時頃です)】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
開催初日に行ったためか、かなり空いていてじっくりと観ることができました。
さて、今回の展示は18世紀フランスを代表する静物画・風俗画の巨匠ジャン・シメオン・シャルダンの日本初の個展となっています(一部、他の画家の作品もあり) 私はシャルダンの名前は聞いたことはあったものの作品を観たことがあるか定かではなかったのですが、今回はルーヴル美術館を始め国内外の有名美術館や個人蔵の作品38点が集い、その画業を知るまたとない機会となっていました。38点というと点数が少ないように思えますが、ルーヴル美術館ですら所有数が40点未満らしく、元々作品点数が少ない画家のようです。
参考記事:マリー=アントワネットの画家ヴィジェ・ルブラン -華麗なる宮廷を描いた女性画家たち- 感想前編(三菱一号館美術館)
まず入口付近に簡単な概要がありました。ジャン・シメオン・シャルダン(1699年~1779年)はロココ時代の中でリアリズムを先取りしていたらしく、当時の批評家に高く評価され王侯貴族にも愛好されたそうです。しかし没後は長く顧みられることはなく、19世紀半ば以降にようやく再評価されたそうで、ミレー、マネ、セザンヌ、マティスなど多くの画家に影響を与え、小説家のプルーストは「失われた時を求めて」という作品でシャルダンの静物を賞賛したそうです。ちなみにシャルダンを再評価したのはフェルメールを再評価したトレ=ビュルガーという評論家らしく、その審美眼には驚かされます。
展覧会は時代ごとに5つの章に分かれていましたので、詳しくは各章ごとに気に入った作品をご紹介しようと思います。
<第1章 多難な門出と初期静物画>
1章は初期のコーナーです。シャルダンは1699年にビリヤード台職人の息子としてパリに生まれ、幼い頃から画家を志していたそうです。そしてアカデミーや歴史画家の元で修行した後、1724年に聖ルカ・アカデミーの親方画家になりました。この頃に数点の風俗画を描いているようですが間もなく静物画に転向したらしく、この転機をもたらしたのは一匹の死んだ兎(または野兎)だったそうです。シャルダンはこの兎をできる限り忠実に情熱を持って描写したようで、それこそが自分の進む道だと気づいたそうです。
その後1728年にパリのシテ島で開催された野外展覧会「青年美術家展」に数点の作品を出品すると注目を集め、29歳という遅い年齢ながらも念願の王立絵画彫刻アカデミーの入会を果たしました。(準会員と正会員の資格を1日で得たそうです) しかし、シャルダンは動物と果物に卓越した画家としてアカデミーに登録されていたそうで、これは当時の絵画の位階としては最低のジャンルだったようです。しかも小さな作品を遅い筆運びで仕上げるので、十分な収入を期待できるものではなく、この頃にはまだ大きな労苦があったそうです。 このコーナーではそうした時期の作品が並んでいました。
ジャン・シメオン・シャルダン 「ビリヤードの勝負」
部屋の中のビリヤード台が中心に描かれ、そこで白い服の人物が球を突き、左の方では赤い服の男性は杯に酒を注がれています。沢山の人達がビリヤードの様子を観ていて、台の上には酒の空き瓶のようなものが吊られている様子も描かれています。そのモチーフからシャルダンの父の職業(ビリヤード台職人)との関連性が思い浮かぶかな。精密で写実的な雰囲気です。 解説によると、これは本格的に画家の道を歩み始めた頃の作品らしく、現存する中でも最初期の油彩だそうです。これだけ大人数を配した作品はこの後は無かったそうで、シャルダンは最初は歴史画家を目指していたものの、やがて静物画に自分の道を見出したようです。
この辺には初期の静物である「食事のしたく(別名)銀のゴブレット」という作品もありました。
ジャン・シメオン・シャルダン 「死んだ野兎と獲物袋」
茶色い兎が足を紐で縛られ、倒れている様子を描いた作品で、傍らには獲物の袋?もあります。写真のようにリアルと言うわけではないですが、力なく横たわって口のあたりに血のような跡もあり、死んだばかりのような感じを受けます。背景は暗い空間で何もありませんが、影が映っているなど繊細な明暗を感じました。華やかなロココ時代にあって無駄なものを削ぎ落した画風のようです。
この隣にも兎の絵がありました。こうした兎の絵で転機を迎えたのかな?
<第2章 「台所・家事の用具」と最初の注文制作>
続いては台所用品を描いた作品が並ぶコーナーです。シャルダンは1728年に王立絵画彫刻アカデミーの会員となりましたが、当初から高い名声を得ていたわけではなく、つましい生活を余儀なくされていたそうです。そこで、それまでの獲物と果物のモチーフに加え、台所や家事の用具も描いて制作の領域を広げようと試みました。するとその探求に応えるように最初の注文を獲得したようで、さらに私生活でも最初の妻マルグリト・サンタールと1731年に結婚し、その年の11月には長男のジャン・ピエールも生まれました(後に娘も生まれたようです)。
この頃のシャルダンは平凡でありふれた日常の品々が形作る曲線や斜線、素材が生み出す色彩の変化や光の反射を好んで描いたそうで、銅版やカンバス、木板など異なるものに描き独特の効果が出ているようです。初期に比べて形態や色彩を多様化させる関心が見られるようで、構成も計算されているそうです。ここにはそうした作品が並んでいました。
ジャン・シメオン・シャルダン 「肉のない料理」「肉のある料理」
こちらは2点が対になるように展示されていました。左は吊り下げられた魚、卵、金属の器、陶器の容器などが描かれ、右は吊り下げられた赤い肉、赤っぽい鍋?、陶器の器、ガラスの瓶などが描かれています。絵の構図もお互いが対になるような配置になっていて、解説によるとこれは自然と三角形を形作る構図になっているらしく、確かに吊られた魚と肉を頂点に、瓶や鍋が三角の辺になるようになっていました。これは驚くと共に近代的な感じを受けます。色合いの対称性も面白いです。
なお、この絵はフェルメールを再発見したテオフィル・トレ(トレ=ビュルガーの本名)が一時期所有していたそうです。絵にはキリスト教の四句節の意味もあるそうで、色々と興味深い作品でした。
この辺にはテーブルに乗った玉ねぎや肉の静物、鳥の絵などもありました。
ジャン・シメオン・シャルダン 「錫引きの銅鍋」
これは静物で、中央に茶色い銅鍋があり、その脇にたまご、胡椒入れ、陶器、ポロ葱?などが描かれています。そんなにリアルさはありませんが、17世紀のオランダの静物に倣ったのか、フランドルの静物に通じるものを感じます。また、明るめの光を感じ、静かな雰囲気があるように思いました。
<第3章 風俗画-日常生活の場面>
続いては風俗画のコーナーです。シャルダンは1733年頃から友人の肖像画家ジョゼフ・アヴェドの助言によって風俗画を手がけるようになり、この転向はシャルダンに大きな恩恵をもたらすことになります。当時、風俗画は静物よりも絵画のジャンルとして位階が高く、シャルダンは新たにロシアの女帝やスウェーデン王妃、王侯貴族、ブルジョアなど新しい顧客を獲得しました。さらに風俗画は版画化の対象にもなり、当時の風俗画の大流行と相まって莫大な収入を約束されたようです。1734年から20年間はそうした成功の日々だったようですが、1735~1737年にかけて妻と娘を相次いで亡くす不幸にも見舞われたそうです。しかし、1737年にサロン(官展)が再開されると、ほぼ毎年参加するなど精力的に活動していたようで、ほとんどの作品を版画化させ、レプリカなどの制作もためらわなかったそうです。さらに1740年にはベルサイユ宮殿で国王ルイ15世に2点の風俗画(「働き者の母」と「食前の祈り」)を献上する栄誉に浴しました。
その後、1742年に大病を患った後に1744年には裕福な未亡人フランソワーズ=マルグリット・プジェと再婚します。この妻によってシャルダンはブルジョアの世界に招き入れられ、彼の目はブルジョアに向けられるようになったそうです。ここにはそうした成功をもたらせた風俗画が展示されていました。
ジャン・シメオン・シャルダン 「食前の祈り」
テーブルを中心に母親と2人の子供が描かれ、手前では女の子のような格好をしている男の子(当時のフランスの風習で男の子でも女の子の格好をしていた)が手をあわせてお祈りをしています。奥にいる姉は椅子に座ってそれをちらっとみているようで、ちょっとお姉さんぽい感じです。庶民の生活を垣間見たような微笑ましい光景で温かみを感じさせました。
なお、こちらは先述のようにルイ15世に献上した作品と同じですが、これはそれを描き直したものだそうで、いくつかバージョンがあるらしくこの辺にはロシアの女帝エカテリーナ2世が所有していた同名作品もありました。比べるとかなりそっくりです。さらにこれは版画化され、シャルダンの収入源にもなったようです。
近くには「画家ジョゼフ・アヴェドの肖像(別名)錬金術士」という作品もありました。ここに描かれた画家が風俗画を薦めた人です。また、シャルダンを紹介した美術年鑑や日本の本なども並んでいて、「羽根を持つ少女」という作品についてよく書かれているようでした。
ジャン・シメオン・シャルダン 「羽根を持つ少女」
ラケットとバドミントンの羽根を持つ少女が描かれた作品です。椅子の前でポーズを取っていますが、ちょっとボーっとしているような感じで子供らしく、純朴な可愛さがありました。解説によると、羽根や少女の上半身などに円錐形が用いられているそうで、確かに幾何学的な面白さがあり、さらに柔らかく繊細な光の表現も絶妙です。セザンヌに影響を与えたという話も腑に落ちる気がしました。
この隣にもそっくりな作品(ジャン・シメオン・シャルダンに帰属「羽根を持つ少女」)が展示されていました。
ジャン・シメオン・シャルダン 「病後の食事(別名)思いやりのある看護人」
テーブルの前に立ち卵の殻を向いているピンクの服の女性を描いた作品で、テーブルには大きなパンや水差しが置かれています。この絵は他と比べて結構スッキリした印象を受けるかな。より繊細で柔らかい雰囲気で、陰影の付け方が巧みに見えました。
解説では、この作品と同じ部屋にあった「買い物帰りの女中」という作品と比べると、絵肌の粗さが消えてより滑らかに洗練され、作品の持つ空気は優しさを増したと評価していました。
次の部屋には最後の油彩風俗画の「セネリット(鳥風琴)」という作品もありました。だいぶ筆が細かいように見えます。
ジャン・シメオン・シャルダン 「良き教育」 ★こちらで観られます
赤いカーテンの窓辺で母親が娘に聖書を教えている様子を描いた作品です。娘は手を組んでじっと聴いているような感じで、窓の側には女の子が身に付けるべき裁縫の道具も置かれています。左の窓から差し込む光は明るく、2人を柔らかく包み込んでちょっとぼやけるような感じにも見えました。微笑ましい光景でこれはかなり気に入りました。
この近くには彫刻をデッサンする若い画家を描いた「デッサンの勉強」などもあり、教育をテーマにした2枚が並ぶ趣向のようでした。
<第4章 静物画への回帰>
続いては再び静物のコーナーです。シャルダンは1748年に15年ほど描くのをやめていた静物画へと回帰し、1750年代半ばには完全に風俗画を放棄して静物に専念していたようです。 大きな成功を収めた風俗画から退いた理由は不明のようですが、この頃も着実に画家の地位は高まっていきます。1752年に王から年金を授かったのを皮切りに、1755年には王立絵画彫刻アカデミーの会計官とサロン展示係に就任し、1757年にはルーヴル宮のアトリエ兼住居が与えられたそうです。(しかし、時間と気力を要するアカデミーの任務は制作の支障ともなったようです)
この時期の静物が初期の作品と大きく異なっているのは、狩猟の獲物や果実の種類、用具が豊かになっている点だそうで、これは2人目の妻がもたらした高価な調度品などによるモチーフの変化のようです。そして、画風自体も筆運びはより柔らかく滑らかになり、初期の特徴の厚塗りはなくなり、モチーフを忠実に描くよりも明暗表現を重視し時間をかけるようになりました。また、この頃はパステル画に転向しているのですが、これは油彩に使われる鉛で目を患ったためのようです。
その後、シャルダンは王立アカデミーを取り巻く環境の変化で冷遇を受けたり、息子が亡くなるなど悲しい出来事もあったようですが、サロンに意欲的に出品を続けていたようです。しかし1779年にルーヴル宮の居室で80年の人生を終え、しばらく忘れられた存在となって行きました…。(晩年に冷遇されたせいかな??) ここにはそうした静物画が展示されていました。
ジャン・シメオン・シャルダン 「カーネーションの花瓶」
花瓶に入ったカーネーションやクロッカス、月下香、スイートピーなどが描かれた作品で、花瓶はオランダのデルフト焼なのかな?? 白や赤の花が咲き誇る中、1輪のカーネーションが花瓶の脇に転がっていて、解説によると、落ちた花は伝統的には儚さを表しますが、この頃になると摘んできたばかりであることを示したそうです。(私は儚いように見えましたが…w) また、この作品は結構大胆な筆触で、解説では後の印象派のようだとも言っていました。背景は暗くて、そこは初期の静物と同じ特徴に見えるかな。全体的にどこか幻想的で、むしろ後の象徴主義のような感じも受けました。
<第5章 シャルダンの影響を受けた画家たちと《グラン・ブーケ》三菱一号館美術館のコレクションから>
下の階に進むと4章の途中で一旦5章となり、三菱一号館美術館の所蔵品が並ぶコーナーとなっていました。影響を受けた画家として、
ミレー
セザンヌ(シャルダンの「赤エイ」を模写していた)
マルケ(影響は受けていないが模写していた)
ルドン(シャルダンを観たか確証はなし)
が紹介されていました。ちょっと無理やりな感じもしますが、ルドンのグラン・ブーケは良い作品なので、間に常設が挟まってると思えば得した気分になれますw
参考記事:
ルドンとその周辺-夢見る世紀末展 感想前編(三菱一号館美術館)
ルドンとその周辺-夢見る世紀末展 感想後編(三菱一号館美術館)
<第4章 静物画への回帰>
最後の長い部屋は再び4章です。
ジャン・シメオン・シャルダン 「配膳室のテーブル」 ★こちらで観られます
テーブルに乗った様々なものの静物で、布、白い陶器、皿、銀のコンロなどが描かれています。この銀のコンロなどは贅沢品のようで、妻によってもたらされたそうです。全体的にちょっとぼんやりした感じですが、質感が出ていて円形が並びリズム感があるように思えました。
ジャン・シメオン・シャルダン 「木いちごの籠」 ★こちらで観られます
これは今回のポスターで、テーブルの上の籠に盛られた真っ赤な木苺と、水の入ったグラス、白いカーネーション、桃と赤い果実?が描かれています。背景は暗く、赤く三角形に盛られた木苺が特に目を引くのですが、これは木苺の下にあるカーネーションの白が色を引き立てているそうです。また、光の当たる様子が実物のようでありながらも夢の中のような幻想的なものに感じられ、むしろ崇高なものに見えてきました。近づいて観るとそんなに細かく描いているわけでもないのに、離れてみると質感を感じるのも不思議です。これは10分くらい観ていましたが、かなり気に入りました。
この辺で解説機で面白いエピソードが聞けました。シャルダンは色彩について訊かれた際に、「色彩は使うが絵は色彩で描くのではなく、感情で描くものだ」と答えたようです。
ジャン・シメオン・シャルダン 「桃の籠」
テーブルに乗った桃と、その下に置かれたナイフ、脇のくるみ、左にはワインの入ったグラスが描かれています。グラスの淵や桃は光を反射していて、明暗が巧みに感じられます。また、手前に伸びたナイフは立体感を出しているそうで、そちらも質感豊かに表現されていました。
この辺も静物画でした。なお、シャルダンの晩年はアカデミーの首席画家が交代らしく、それが原因で不遇となり、忘れ去られたようです。そして後にレアリスムの画家たちに再発見されたとのことでした。
ということで、忘れられた巨匠の作品をじっくりと楽しむことができました。小さめで静かな雰囲気の作品が多いので、正直な所 素人目にはちょっと地味な画風にも思えましたが、パッと見の派手さではなく、日本の侘び寂びにも似たジワジワ来る感じが良かったです。アーティストのためのアーティストという印象も受けたかな。 かなり貴重な機会だと思いますので、気になる方は是非どうぞ。
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