メトロポリタン美術館展 大地、海、空-4000年の美への旅 (感想後編)【東京都美術館】
今日は前回の記事に引き続き、東京都美術館の「メトロポリタン美術館展 大地、海、空-4000年の美への旅」の後編をご紹介いたします。前編には混み具合なども記載しておりますので、前編を読まれていない方は前編から先にお読み頂けると嬉しいです。
前編はこちら

まずは概要のおさらいです。
【展覧名】
【特別展】メトロポリタン美術館展 大地、海、空-4000年の美への旅
Earth, Sea and Sky: Nature in Western Art; Masterpieces from The Metropolitan Museum of Art
【公式サイト】
http://met2012.jp/
http://www.tobikan.jp/museum/2012/metropolitan2012.html
【会場】東京都美術館
【最寄】上野駅(JR・東京メトロ・京成)
【会期】2012年10月6日~2013年1月4日
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間30分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日14時頃です)】
混雑_①_2_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_4_⑤_満足
【感想】
前編では1~3章までをご紹介しましたが、今日は残りの4~7章までをご紹介します。
<第4章 草花の庭>
4章は庭や草花に関するコーナーです。楽園という言葉は「囲われた庭」を意味するペルシャ語に由来しているそうで、開墾されたり栽培されるなど人の手の入った庭は肯定的に受け止められていたそうです。また、花も絵によく描かれますが、盛りの短い花は儚さの象徴でもあるようです。ここにはそうした主題の作品が並んでいました。
この章の冒頭には花をモチーフにしたモザイク模様のタイルの作品(トルコ16世紀後半)、びっしりと草花が表された大きなカーペット(北ネーデルランド1600年頃)、写実的な絵画「ガラスの花瓶の花束」(フランドル1662年)、日本風の陶器の器(日本・アメリカ1902~1918年頃)などが並んでいました。後半の展示も幅広い年代・地域の作品が並んでいます。
70 ルイス・コンフォート・ティファニー/ティファニー・ファーニス 「花形の花器」 1902~1918年 アメリカ ★こちらで観られます
一輪のオレンジ色の花をそのまま花器にしたような作品です。その色形に気品があって可憐な雰囲気がありました。今回はティファニーの作品もいくつか出品され、この隣にもティファニーの花器があったのですが、こちらの作品の方が好みでした。
72 フェリクス・オベール 「アイリス」 1897~1898年 フランス
水の中に咲くアイリスを描いた作品(綿ビロードにプリントしたもの)で、水はオレンジで波を赤で表現しています。意匠化されたデザインは日本の琳派を思い起こすかな。時期的にジャポニスムが流行った頃の作品だと思います。よく観るとアイリスは連続したパターンを組み合わせていて、その繋ぎ目が自然で群生しているような感じを出していました。
この近くにはヴェルサイユの庭を描いたルノワールの作品(フランス1900~1905年)や、日本的なデザインを取り入れた衣装戸棚(アメリカ1880~1885年)、ガレの飾り棚(フランス1900年頃)などもありました。
74 オディロン・ルドン 「中国の花瓶に活けられたブーケ」 1912~1914年頃 フランス ★こちらで観られます
赤黒い背景に、花瓶とそこに活けられた花々を描いた作品です。背景には立体感がなく、宙に浮かんでいるかのような幻想的な空間となっています。ポピーやマリーゴールド、金木犀?などの花が描かれ、写実的でありながらどこか神秘的にすら感じました。背景が赤いのにオレンジやピンクなどの花も鮮やかに見えるのも不思議です。これは今回の展示の中でもかなり気に入りました。
<第5章 カメラが捉えた自然>
続いては写真のコーナーです。写真は19世紀に発明されたそうで、ここには白黒写真が並び、動物や庭、花、風景などこれまで観てきた主題の作品も展示されていました。
78 ギュスターヴ・ル・グレイ 「海上の帆船」 1856年 フランス
海に浮かぶ帆船を撮ったモノクロ写真です。プリントがやや茶色がかっている為か夕暮れのように見えますが、実際の時間帯は分かりません。写真でありながら雲などは絵画のような感じに思えました。
解説によるとこの頃発明されたネガは銀板と違い紙に何枚も焼き付けられることが画期的だったそうで、この作品も鶏の卵を髪に塗ったものにプリントしていて、それによってきめ細かいプリントができたそうです。
この近くには花や湖、植物を撮った写真などが並んでいました。凝った構図の作品もあって面白いです。
86 アルベルト・レンガー=パッチェ 「あくびをするヒヒ」 1928年頃 ドイツ
口を開けてあくびしているヒヒを撮った写真で、顔はほとんど口しかうつっていないほど大きなあくびです。まさに決定的瞬間を撮ったような感じで、愉快でちょっと獣の怖さを感じました。
89 杉本博司 「ボーデン湖、ウットヴィル」 1993年 日本 ★こちらで観られます
これは湖を撮った白黒の写真で、画面の中央辺りに水平線があるのですが、灰色の水面と白い空しかないため抽象画にすら見えます。よく観ると微妙な濃淡もあり、シンプルな構図ながらも何らかの意味がありそうに思えました。
<第6章 大地と空>
続いては風景画のコーナーです。1章では理想化された風景をご紹介しましたが、こちらは様々な風景を描いた作品が並んでいました。
[6-1:森へ]
96 アンリ・ルソー 「ビエーヴル川の堤、ビセートル付近」 1908~1909年頃 フランス ★こちらで観られます
これは絵画作品で、幹まで緑色をした木々が立ち並び、下の方には川が流れている様子が描かれています。また、木々の間の道には人形か小人のような人たちが歩いていてシュールな感じを受けます。遠くには石のアーチのようなものや木々が描かれ、ルソーらしい素朴な雰囲気がありました。木は何の木かわかりませんでしたが、うねっていて生命力が感じられました。
参考記事:アンリ・ルソー パリの空の下で ルソーとその仲間たち (ポーラ美術館)
98 ジョン・ヘンリー・ダール/モリス商会のジョン・マーティン 「緑樹」 1892年 イギリス
これは大きなタペストリーで、右から順にどんぐり、栗、西洋なしの木が描かれ、その上に巻物のようなものが描かれています。この巻物には右から順に、帆船、屋根の樽木、彫刻とそれぞれの用途が書かれいているそうです。全体を埋め尽くすように草や花が表され、そこには鹿や狐、逃げていく兎などの姿もありました。意匠化されていてどことなく中世のような印象を受ける作品でした。
参考記事:
ラファエル前派からウィリアム・モリスへ (横須賀美術館)
ウィリアム・モリス ステンドグラス・テキスタイル・壁紙 デザイン展 (うらわ美術館)
94 フィンセント・ファン・ゴッホ 「糸杉」 1889年 オランダ ★こちらで観られます
これは今回のポスターにもなっている作品で、ゴッホがサンレミの精神病院に入院してすぐの頃の作品だそうです。中央からやや左の所に画面を突き出すほどの高い杉が描かれ、右上には三日月が浮かんでいる様子が描かれています。周りの大気や杉の葉がうねるように渦巻いていて、ちょっと異様な感じもします。近くで観ると厚塗されていて様々な色が重なるような感じが力強く、糸杉はそびえ立つような感じでした。
解説によると、ゴッホは「糸杉はエジプトのオベリスクと同じように美しい」と言っていたそうで、ヒマワリに匹敵する重要なモチーフだったようです。地中海地方では糸杉を墓地に植えるらしく死と関連付けられることもあるようですが、ゴッホはそれも知っていたのだとか。
参考記事:
ゴッホ展 こうして私はゴッホになった 感想前編(国立新美術館)
ゴッホ展 こうして私はゴッホになった 感想後編(国立新美術館)
ここら辺で次の階に移ります。音声ガイド(通常版)では坂本龍一氏がゴッホの糸杉からインスピレーションを得て作曲したテーマ曲を聞くこともできます。
[6-2:岩や山]
100 アルバート・ビアスタット 「マーセド川、ヨセミテ渓谷」 1866年 アメリカ ★こちらで観られます
これはカルフォルニアにある切り立った断崖絶壁と川が描かれた作品で、川岸にはアメリカ先住民らしき人々が集まり、水面には船の姿もあります。その人々と風景の大きさを比べると、山の雄大さがよく分かります。また、非常に緻密で写真のような写実性があり、光の表現が柔らかく明るさを感じました。解説によると、この作者はこの地の写真を観て実際に訪れてみたそうです。そして自らもここで写真を撮ったりしていたとのことでした。
[6-3:空]
110 エドワード・ホッパー 「トゥーライツの灯台」 1929年 アメリカ ★こちらで観られます
これは丘の上に建つ灯台を描いた作品で、真っ青な空には2筋の羽根のような雲が描かれています。灯台には光が強く当たっているような表現で、全体的に滑らかな感じを受けます。若干寂しさも感じつつ、どこか不思議な雰囲気が好みでした。ホッパーは好みなのでこれもかなり気に入りました。
111 ジョージア・オキーフ 「骨盤Ⅱ」 1944年 アメリカ
これはニューメキシコの砂漠で白骨化した動物の骨を描いた作品で、大きくトリミングされ、骨の穴から背景の青空が見えるような構図です。その構図が面白く、白~乳白色の骨は優美で色気すら感じるほどでした。解説によると、オキーフは骨に死を感じず、生身の動物よりも命を感じたそうです。その為か爽やかで明るい雰囲気もありました。
この近くにあったジョン・フレデリック・ケンセットの「海上の日没」(アメリカ1872年)という作品も好みでした。この人はハドソンリヴァー派の画家で、メトロポリタン美術館の創始者の1人だそうです。
<第7章 水の世界>
最後は水に関する作品のコーナーです。古くから文化と切り離し難い水は作品の主題になっていたようで、水の生き物や、水の動き・透明性・反射といった特性を表していたようです。ここにはそうした作品が並んでいました。
[7-1:水の生物]
112 「カエルの分銅」 メソポタミア 古バビロニア時代(BC2000~1600年) ★こちらで観られます
伏せたカエルを模した分銅で、砂粒のような肌の素材でできていて 見た目以上に重いらしく4.7kgもあるそうです。足の方に向かって流線的な形をしているのが優美で、これは現代でも通じそうなデザインセンスでした。
この先には壺や皿などが並んでいました。タコの足をモチーフにした壺(ミュケナイ BC1200~1100年頃)、ロブスターのハサミの形の壺(ギリシア BC460年頃)、魚の形の容器(後期ローマまたはビザンティン 300~600年頃)、子供を背に載せたヒキガエルの銅像(イタリア 16世紀初頭)、魚・蛇・カエル・ザリガニなどが池から出てくるような意匠の大皿(フランス1575~1600年頃)、ピンクの貝を杯にしたもの(ポーランド 16世紀後半)、ティファニーの魚やカエルをモチーフにした銀の花瓶や盆(アメリカ1870年代)、ウィリアム・ド・モーガンのラスター彩の大皿(イギリス1890年頃)などがありました。
[7-2:海と水流]
127 ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー 「ヴェネツィア、サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂の前廊から望む」 1835年頃 イギリス ★こちらで観られます
ヴェネツィアの水路を描いた作品で、中央に何艘もの船が描かれ両脇にはヴェネツィアの街が並んでいます。全体的に明るく、水彩のような透明感があります。また、緻密に描かれていて、ヴェネツィアの活気や爽やかな気候まで伝わってくるような詩情溢れる画面となっていました。
この近くにはモネのエトルタの海の絵(フランス1883年)や、ユベール・ロベールの橋を描いた作品(フランス1776年)、カナレットのヴェネツィアを描いた作品(イタリア1740年頃)などもありました。
130 ポール・セザンヌ 「レスタックからマルセイユ湾を望む」 1885年頃 フランス ★こちらで観られます
高い所から見渡すように描かれた風景画で、手前に赤い屋根の家が立ち並び、中央に青い海が広がっています。奥には向こう岸の山が見え、その色合いはセザンヌならではです。また、家々は幾何学的でそこにもセザンヌの特徴が観られました。広々していて明るい雰囲気の作品です。
この隣にはヴラマンクの作品(フランス1905年)もありました。
133 ウィンスロー・ホーマー 「月光、ウッドアイランド灯台」 1894年 アメリカ ★こちらで観られます
夜の海を描いた作品で、手前に岩があり激しい波も見えます。画面の中には描かれていませんが空には月が浮かんでいるようで、非常に強い月光が海を明るく照らしています。また、遥か先の水平線のあたりには赤い点があり、これがタイトルにもなっている灯台の光のようでした。かなり素早いタッチで描かれ、細部はよく分からないところもありますがそれが劇的な雰囲気でした。解説によると、これは夏のある夜に画材を持って海の岩に赴き、そこで午前一時まで月光の下4~5時間で描いたとのことでした。
ということで、特に一番上の階に気に入った作品が多かったように思います。ホッパー、オキーフ、ホーマーなどアメリカの画家の作品も見応えがありました。全体的には様々な時代・地域の作品が揃った世界最大級の美術館ならではの展覧会です。
おまけ:
今回は音声ガイドが2種類用意されていて、通常版の他に、英語も学べる!【リトル・チャロ版】というのがあります。(チャロはNHK・Eテレの英語番組のキャラクター) 私は通常版だったのですが、連れはチャロ版を借りていました。チャロ版は簡単な英語を織り交ぜつつチャロと博士が会話するような感じだったらしく、チャロのコメントがちょっとお馬鹿で可愛かったそうです。
参考リンク:音声ガイドの案内
通常版では先述の通り坂本龍一氏のテーマ曲を聞くこともできるのですが、私にとってのメトロポリタン美術館のテーマソングは「タイムトラベルは楽しい」のフレーズの「メトロポリタンミュージアム」(みんなの歌)が不動ですw チャロを出すくらいならメトロポリタンミュージアムをテーマソングにしてほしかったw
追記:後日、再度この展示を観に行ってきました。
メトロポリタン美術館展 大地、海、空-4000年の美への旅 2回目感想前編(東京都美術館)
メトロポリタン美術館展 大地、海、空-4000年の美への旅 2回目感想後編(東京都美術館)
参照記事:★この記事を参照している記事
前編はこちら

まずは概要のおさらいです。
【展覧名】
【特別展】メトロポリタン美術館展 大地、海、空-4000年の美への旅
Earth, Sea and Sky: Nature in Western Art; Masterpieces from The Metropolitan Museum of Art
【公式サイト】
http://met2012.jp/
http://www.tobikan.jp/museum/2012/metropolitan2012.html
【会場】東京都美術館
【最寄】上野駅(JR・東京メトロ・京成)
【会期】2012年10月6日~2013年1月4日
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間30分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日14時頃です)】
混雑_①_2_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_4_⑤_満足
【感想】
前編では1~3章までをご紹介しましたが、今日は残りの4~7章までをご紹介します。
<第4章 草花の庭>
4章は庭や草花に関するコーナーです。楽園という言葉は「囲われた庭」を意味するペルシャ語に由来しているそうで、開墾されたり栽培されるなど人の手の入った庭は肯定的に受け止められていたそうです。また、花も絵によく描かれますが、盛りの短い花は儚さの象徴でもあるようです。ここにはそうした主題の作品が並んでいました。
この章の冒頭には花をモチーフにしたモザイク模様のタイルの作品(トルコ16世紀後半)、びっしりと草花が表された大きなカーペット(北ネーデルランド1600年頃)、写実的な絵画「ガラスの花瓶の花束」(フランドル1662年)、日本風の陶器の器(日本・アメリカ1902~1918年頃)などが並んでいました。後半の展示も幅広い年代・地域の作品が並んでいます。
70 ルイス・コンフォート・ティファニー/ティファニー・ファーニス 「花形の花器」 1902~1918年 アメリカ ★こちらで観られます
一輪のオレンジ色の花をそのまま花器にしたような作品です。その色形に気品があって可憐な雰囲気がありました。今回はティファニーの作品もいくつか出品され、この隣にもティファニーの花器があったのですが、こちらの作品の方が好みでした。
72 フェリクス・オベール 「アイリス」 1897~1898年 フランス
水の中に咲くアイリスを描いた作品(綿ビロードにプリントしたもの)で、水はオレンジで波を赤で表現しています。意匠化されたデザインは日本の琳派を思い起こすかな。時期的にジャポニスムが流行った頃の作品だと思います。よく観るとアイリスは連続したパターンを組み合わせていて、その繋ぎ目が自然で群生しているような感じを出していました。
この近くにはヴェルサイユの庭を描いたルノワールの作品(フランス1900~1905年)や、日本的なデザインを取り入れた衣装戸棚(アメリカ1880~1885年)、ガレの飾り棚(フランス1900年頃)などもありました。
74 オディロン・ルドン 「中国の花瓶に活けられたブーケ」 1912~1914年頃 フランス ★こちらで観られます
赤黒い背景に、花瓶とそこに活けられた花々を描いた作品です。背景には立体感がなく、宙に浮かんでいるかのような幻想的な空間となっています。ポピーやマリーゴールド、金木犀?などの花が描かれ、写実的でありながらどこか神秘的にすら感じました。背景が赤いのにオレンジやピンクなどの花も鮮やかに見えるのも不思議です。これは今回の展示の中でもかなり気に入りました。
<第5章 カメラが捉えた自然>
続いては写真のコーナーです。写真は19世紀に発明されたそうで、ここには白黒写真が並び、動物や庭、花、風景などこれまで観てきた主題の作品も展示されていました。
78 ギュスターヴ・ル・グレイ 「海上の帆船」 1856年 フランス
海に浮かぶ帆船を撮ったモノクロ写真です。プリントがやや茶色がかっている為か夕暮れのように見えますが、実際の時間帯は分かりません。写真でありながら雲などは絵画のような感じに思えました。
解説によるとこの頃発明されたネガは銀板と違い紙に何枚も焼き付けられることが画期的だったそうで、この作品も鶏の卵を髪に塗ったものにプリントしていて、それによってきめ細かいプリントができたそうです。
この近くには花や湖、植物を撮った写真などが並んでいました。凝った構図の作品もあって面白いです。
86 アルベルト・レンガー=パッチェ 「あくびをするヒヒ」 1928年頃 ドイツ
口を開けてあくびしているヒヒを撮った写真で、顔はほとんど口しかうつっていないほど大きなあくびです。まさに決定的瞬間を撮ったような感じで、愉快でちょっと獣の怖さを感じました。
89 杉本博司 「ボーデン湖、ウットヴィル」 1993年 日本 ★こちらで観られます
これは湖を撮った白黒の写真で、画面の中央辺りに水平線があるのですが、灰色の水面と白い空しかないため抽象画にすら見えます。よく観ると微妙な濃淡もあり、シンプルな構図ながらも何らかの意味がありそうに思えました。
<第6章 大地と空>
続いては風景画のコーナーです。1章では理想化された風景をご紹介しましたが、こちらは様々な風景を描いた作品が並んでいました。
[6-1:森へ]
96 アンリ・ルソー 「ビエーヴル川の堤、ビセートル付近」 1908~1909年頃 フランス ★こちらで観られます
これは絵画作品で、幹まで緑色をした木々が立ち並び、下の方には川が流れている様子が描かれています。また、木々の間の道には人形か小人のような人たちが歩いていてシュールな感じを受けます。遠くには石のアーチのようなものや木々が描かれ、ルソーらしい素朴な雰囲気がありました。木は何の木かわかりませんでしたが、うねっていて生命力が感じられました。
参考記事:アンリ・ルソー パリの空の下で ルソーとその仲間たち (ポーラ美術館)
98 ジョン・ヘンリー・ダール/モリス商会のジョン・マーティン 「緑樹」 1892年 イギリス
これは大きなタペストリーで、右から順にどんぐり、栗、西洋なしの木が描かれ、その上に巻物のようなものが描かれています。この巻物には右から順に、帆船、屋根の樽木、彫刻とそれぞれの用途が書かれいているそうです。全体を埋め尽くすように草や花が表され、そこには鹿や狐、逃げていく兎などの姿もありました。意匠化されていてどことなく中世のような印象を受ける作品でした。
参考記事:
ラファエル前派からウィリアム・モリスへ (横須賀美術館)
ウィリアム・モリス ステンドグラス・テキスタイル・壁紙 デザイン展 (うらわ美術館)
94 フィンセント・ファン・ゴッホ 「糸杉」 1889年 オランダ ★こちらで観られます
これは今回のポスターにもなっている作品で、ゴッホがサンレミの精神病院に入院してすぐの頃の作品だそうです。中央からやや左の所に画面を突き出すほどの高い杉が描かれ、右上には三日月が浮かんでいる様子が描かれています。周りの大気や杉の葉がうねるように渦巻いていて、ちょっと異様な感じもします。近くで観ると厚塗されていて様々な色が重なるような感じが力強く、糸杉はそびえ立つような感じでした。
解説によると、ゴッホは「糸杉はエジプトのオベリスクと同じように美しい」と言っていたそうで、ヒマワリに匹敵する重要なモチーフだったようです。地中海地方では糸杉を墓地に植えるらしく死と関連付けられることもあるようですが、ゴッホはそれも知っていたのだとか。
参考記事:
ゴッホ展 こうして私はゴッホになった 感想前編(国立新美術館)
ゴッホ展 こうして私はゴッホになった 感想後編(国立新美術館)
ここら辺で次の階に移ります。音声ガイド(通常版)では坂本龍一氏がゴッホの糸杉からインスピレーションを得て作曲したテーマ曲を聞くこともできます。
[6-2:岩や山]
100 アルバート・ビアスタット 「マーセド川、ヨセミテ渓谷」 1866年 アメリカ ★こちらで観られます
これはカルフォルニアにある切り立った断崖絶壁と川が描かれた作品で、川岸にはアメリカ先住民らしき人々が集まり、水面には船の姿もあります。その人々と風景の大きさを比べると、山の雄大さがよく分かります。また、非常に緻密で写真のような写実性があり、光の表現が柔らかく明るさを感じました。解説によると、この作者はこの地の写真を観て実際に訪れてみたそうです。そして自らもここで写真を撮ったりしていたとのことでした。
[6-3:空]
110 エドワード・ホッパー 「トゥーライツの灯台」 1929年 アメリカ ★こちらで観られます
これは丘の上に建つ灯台を描いた作品で、真っ青な空には2筋の羽根のような雲が描かれています。灯台には光が強く当たっているような表現で、全体的に滑らかな感じを受けます。若干寂しさも感じつつ、どこか不思議な雰囲気が好みでした。ホッパーは好みなのでこれもかなり気に入りました。
111 ジョージア・オキーフ 「骨盤Ⅱ」 1944年 アメリカ
これはニューメキシコの砂漠で白骨化した動物の骨を描いた作品で、大きくトリミングされ、骨の穴から背景の青空が見えるような構図です。その構図が面白く、白~乳白色の骨は優美で色気すら感じるほどでした。解説によると、オキーフは骨に死を感じず、生身の動物よりも命を感じたそうです。その為か爽やかで明るい雰囲気もありました。
この近くにあったジョン・フレデリック・ケンセットの「海上の日没」(アメリカ1872年)という作品も好みでした。この人はハドソンリヴァー派の画家で、メトロポリタン美術館の創始者の1人だそうです。
<第7章 水の世界>
最後は水に関する作品のコーナーです。古くから文化と切り離し難い水は作品の主題になっていたようで、水の生き物や、水の動き・透明性・反射といった特性を表していたようです。ここにはそうした作品が並んでいました。
[7-1:水の生物]
112 「カエルの分銅」 メソポタミア 古バビロニア時代(BC2000~1600年) ★こちらで観られます
伏せたカエルを模した分銅で、砂粒のような肌の素材でできていて 見た目以上に重いらしく4.7kgもあるそうです。足の方に向かって流線的な形をしているのが優美で、これは現代でも通じそうなデザインセンスでした。
この先には壺や皿などが並んでいました。タコの足をモチーフにした壺(ミュケナイ BC1200~1100年頃)、ロブスターのハサミの形の壺(ギリシア BC460年頃)、魚の形の容器(後期ローマまたはビザンティン 300~600年頃)、子供を背に載せたヒキガエルの銅像(イタリア 16世紀初頭)、魚・蛇・カエル・ザリガニなどが池から出てくるような意匠の大皿(フランス1575~1600年頃)、ピンクの貝を杯にしたもの(ポーランド 16世紀後半)、ティファニーの魚やカエルをモチーフにした銀の花瓶や盆(アメリカ1870年代)、ウィリアム・ド・モーガンのラスター彩の大皿(イギリス1890年頃)などがありました。
[7-2:海と水流]
127 ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー 「ヴェネツィア、サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂の前廊から望む」 1835年頃 イギリス ★こちらで観られます
ヴェネツィアの水路を描いた作品で、中央に何艘もの船が描かれ両脇にはヴェネツィアの街が並んでいます。全体的に明るく、水彩のような透明感があります。また、緻密に描かれていて、ヴェネツィアの活気や爽やかな気候まで伝わってくるような詩情溢れる画面となっていました。
この近くにはモネのエトルタの海の絵(フランス1883年)や、ユベール・ロベールの橋を描いた作品(フランス1776年)、カナレットのヴェネツィアを描いた作品(イタリア1740年頃)などもありました。
130 ポール・セザンヌ 「レスタックからマルセイユ湾を望む」 1885年頃 フランス ★こちらで観られます
高い所から見渡すように描かれた風景画で、手前に赤い屋根の家が立ち並び、中央に青い海が広がっています。奥には向こう岸の山が見え、その色合いはセザンヌならではです。また、家々は幾何学的でそこにもセザンヌの特徴が観られました。広々していて明るい雰囲気の作品です。
この隣にはヴラマンクの作品(フランス1905年)もありました。
133 ウィンスロー・ホーマー 「月光、ウッドアイランド灯台」 1894年 アメリカ ★こちらで観られます
夜の海を描いた作品で、手前に岩があり激しい波も見えます。画面の中には描かれていませんが空には月が浮かんでいるようで、非常に強い月光が海を明るく照らしています。また、遥か先の水平線のあたりには赤い点があり、これがタイトルにもなっている灯台の光のようでした。かなり素早いタッチで描かれ、細部はよく分からないところもありますがそれが劇的な雰囲気でした。解説によると、これは夏のある夜に画材を持って海の岩に赴き、そこで午前一時まで月光の下4~5時間で描いたとのことでした。
ということで、特に一番上の階に気に入った作品が多かったように思います。ホッパー、オキーフ、ホーマーなどアメリカの画家の作品も見応えがありました。全体的には様々な時代・地域の作品が揃った世界最大級の美術館ならではの展覧会です。
おまけ:
今回は音声ガイドが2種類用意されていて、通常版の他に、英語も学べる!【リトル・チャロ版】というのがあります。(チャロはNHK・Eテレの英語番組のキャラクター) 私は通常版だったのですが、連れはチャロ版を借りていました。チャロ版は簡単な英語を織り交ぜつつチャロと博士が会話するような感じだったらしく、チャロのコメントがちょっとお馬鹿で可愛かったそうです。
参考リンク:音声ガイドの案内
通常版では先述の通り坂本龍一氏のテーマ曲を聞くこともできるのですが、私にとってのメトロポリタン美術館のテーマソングは「タイムトラベルは楽しい」のフレーズの「メトロポリタンミュージアム」(みんなの歌)が不動ですw チャロを出すくらいならメトロポリタンミュージアムをテーマソングにしてほしかったw
追記:後日、再度この展示を観に行ってきました。
メトロポリタン美術館展 大地、海、空-4000年の美への旅 2回目感想前編(東京都美術館)
メトロポリタン美術館展 大地、海、空-4000年の美への旅 2回目感想後編(東京都美術館)
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11月初めに行く予定です。
かなり見ごたえがありそうですね。
当初の予定の日なら1時間半しか見られないので、日程を変えることにしました。
とても参考になりました。
ありがとうございます。
かなり見ごたえがありそうですね。
当初の予定の日なら1時間半しか見られないので、日程を変えることにしました。
とても参考になりました。
ありがとうございます。
Re: No title
>あっけままさん
コメント頂きましてありがとうございます。
こちらの展示は素晴らしい作品に出会うことができましたよ。
かなり時代や場所が多岐に渡るので、ちょっと混乱しそうになりますがw
私は観るのに人一倍時間がかかるのですが、
混んでいるので1時間半だとちょっと心許ないですね。
最後のほうが充実しているし、是非時間のあるときにゆっくりと観てきて下さい^^
コメント頂きましてありがとうございます。
こちらの展示は素晴らしい作品に出会うことができましたよ。
かなり時代や場所が多岐に渡るので、ちょっと混乱しそうになりますがw
私は観るのに人一倍時間がかかるのですが、
混んでいるので1時間半だとちょっと心許ないですね。
最後のほうが充実しているし、是非時間のあるときにゆっくりと観てきて下さい^^
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