リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝 (感想後編)【国立新美術館】
今日は前回の記事に引き続き、国立新美術館の「リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝」の後編をご紹介いたします。前編には混み具合なども記載しておりますので、前編を読まれていない方は前編から先にお読み頂けると嬉しいです。
前編はこちら

まずは概要のおさらいです。
【展覧名】
国立新美術館開館5周年
リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝
【公式サイト】
http://www.asahi.com/event/liechtenstein2012-13/
http://www.nact.jp/exhibition_special/2012/liechtenstein/index.html
【会場】国立新美術館
【最寄】千代田線乃木坂駅/日比谷線・大江戸線 六本木駅
【会期】2012年10月3日(水)~12月23日(日・祝)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間30分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日14時頃です)】
混雑_1_②_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_4_⑤_満足
【感想】
前半では名画ギャラリー(前半)のイタリア・バロックまでご紹介しましたが、今日は残りの半分についてです。
[ルーベンス]
リヒテンシュタイン家ではルーベンスの没後数年から作品を集め始めたそうで、2012年現在で36点を所蔵しているそうです。今回の展示ではその中から10点が出品され、貴重な大作も展示されていました。
38 ペーテル・パウル・ルーベンス 「クララ・セレーナ・ルーベンスの肖像」 ★こちらで観られます
今回のポスターの作品で、実物は意外と小さめです。これはルーベンスの5歳の娘の顔が大きく描かれ、つぶらな瞳でこちらを見て凛々しい雰囲気です。(ポスターには「ようこそ、わが宮殿へ」なんてフレーズが添えられていますが、小さな女の子ですw) 頬が赤く染まり血色が良く、聡明そうに描かれていてルーベンスからの愛情が感じられました。一方、服の部分はさっと描かれていて下書きみたいに見えました。 解説によると、この子はこの絵の5年後にわずか12歳で亡くなったのだとか。
36 ペーテル・パウル・ルーベンス 「キリスト哀悼」
手足をだらりとさせたキリストの亡骸の周りに集まって悲しむ人々を描いた作品です。母マリアは目を閉じていて、土気色のキリストは力なく横たわっています。そのキリストの斜めに横たわる構図が目を引き、ドラマチックな雰囲気を出しているように思いました。右のほうでは大粒の涙を流している人物も描かれているなど、人それぞれの感情が読み取れるようでした。
39 ペーテル・パウル・ルーベンス 「マルスとレア・シルヴィア」 ★こちらで観られます
胸に手を当てる女性と、黒い甲冑に赤いマントの男性が踏み込んで女性の手に触れている様子が描かれた作品です。踏み出す仕草や質感溢れる甲冑、翻るマントなど劇的な雰囲気とダイナミックな動きがあり、明暗や色使いなども見事です。女性の驚く表情などからその場面のストーリーが伝わってきそうなのですが、これはかまどの女神ヴェスタの神殿で巫女のレア・シルヴィアが火を絶やさぬようにしていたところ、その姿に心惹かれた軍神マルスが彼女の寝ている隙に忍び寄っている場面だそうで、マルスの下にはマルスを引っ張るキューピッドの姿もあります。後にこの恋は成就したらしく、キューピッドがそれを暗示しているようです。 そしてレア・シルヴィアには双子の子供ができ、その双子がローマを建国したのだとか。
42 ペーテル・パウル・ルーベンス 「占いの結果を問うデキウス・ムス(デキウス・ムスの連作より)」 ★こちらで観られます
これはデキウス・ムスというローマの執政官を主題にした8点の連作のうちの1点で、かなり大きめの大作です。赤いマントのデキウス・ムスが戦争に勝つためには自軍の将軍が犠牲にならねばならないという予言を受けていたそうで、自分か仲間のどちらが犠牲になるべきかを占っている様子が描かれています。周りにはローマの兵士らしき人物や 捧げられた牛などが描かれ、牛の肝臓に異常があったらしくそれを指さす老人も描かれています。つまり占いの結果はデキウス・ムスが犠牲になるべきと出たようで、デキウス・ムスは胸に手を当てて驚いているようでした。こちらの作品もドラマチックで心情が巧みに表現されているように思いました。
この隣には連作のもう1点もありました。また、少し進むとこの作品を陶板にしたものや版画にした作品もありました(いずれも別の作者の模作)
<クンストカンマー>
続いては豪華な工芸品が並ぶコーナーです。16世紀以降、中欧の王侯貴族の間で「クンストカンマー」と呼ばれる一室を設ける習慣が広まったそうで、そこには美しい工芸品や東洋の珍しい陶器、最新技術の時計など珍奇にして貴重な品々が収められたそうです。リヒテンシュタイン家のカール1世のクンストカンマーは、神聖ローマ皇帝ルドルフ2世も魅了されたほどだったそうで、皇帝の死後には皇帝が宮廷に集めた芸術家に直接注文して工芸品を手に入れていたそうです。ここにはそうして集められた品々が並んでいました。
75 ヨアヒム・フリース 「ぜんまい仕掛けの酒器(牡鹿に乗るディアナ)」
これは金銀に光る酒器で、鹿の上に乗るディアナを象っています。どこからどう見ても彫刻像ですが、分解することができるらしく、鹿の身体に酒を満たすようです。さらにこれはゼンマイ仕掛けで動きまわるそうで展示ケースの脇でその映像を観ることができました。酒宴の席でこれが目の前に止まった人がその酒を飲むというのを繰り返していき、複雑な形の容器からこぼさずに飲むというのが宴を盛り上げたそうです。彫刻像としても優美な雰囲気ですが、まさか分解して動きまわるとは驚きでした。確かに珍奇な品です。
76 コジモ・ディ・ジョヴァンニ・カストルッチ/オッタヴィオ・ミゼローニ/ジュリアーノ・ディ・ピエロ・パンドルフィーニ 「貴石象嵌のチェスト」 ★こちらで観られます
側面に様々な貴石を組み合わせて風景や草花を表現したチェストで、これは貴石象嵌という手法だそうです。緻密で普通に絵のように見えますが、よく観ると石の模様が生かされ、その継ぎ目も観ることができました。解説によると、これはカール1世の注文で作られ10年かかったそうです。こちらもその手間に驚かされる作品でした。
78 マティアス・ラウフミラー 「豪華なジョッキ」 ★こちらで観られます
これは象牙で作られたジョッキで、側面や把手にぎっしりと人々の彫刻が彫られています。これは「サビニの女たちの略奪」という話をモチーフにしているそうで、人々が繋がり合うように表され、かなり立体的で緻密でした。変なところを持つと折れてしまいそう…w 作った人の技術の高さが伺えます。
<名画ギャラリー>
最後は再び絵画作品が並ぶコーナーです。
[17世紀フランドル]
17世紀のフランドル絵画は侯爵家のコレクション形成当初から中核をなしてきたそうです。ここにはブリューゲル一家などの作品も並んでいました。
31 ヤン・ブリューゲル(父) 「若きトビアスのいる風景」
右側に川、左に大勢の人々と木々が描かれた風景画で、背景には山が描かれ遠くの風景は青みがかっていて遠近感を感じさせます。右下の方にはかなり小さめに、父の目の薬となる魚を取るトビアスと、それにお供した天使ラファエルの姿もあります。こうした主題のモチーフを目立たない場所に置くのはヤン・ブリューゲル(父)の常套の手段だったそうで、風景の方が主役になっているように思いました。そうした点や空気感などからフランドルらしさを感じる作品でした。
32 ピーテル・ブリューゲル(子) 「ベツレヘムの人口調査」
これはピーテル・ブリューゲル(父)の作品の模写で、雪景色の村の中、沢山の人々が左下の建物に集まってきている様子が描かれています。これは聖書にもあるベツレヘムの人口調査の場面らしく、右下辺りには牛に乗るマリアの姿もあります。村に流れる川は凍っているようで、そり遊びに興じる人たちもいてのんびりした雰囲気に思えました。ブリューゲルの作品なので、何か隠された意図もありそうな気がしますが、私には読み取れませんでしたw
参考記事:
ブリューゲル版画の世界 感想前編(Bunkamuraザ・ミュージアム)
ブリューゲル版画の世界 感想後編(Bunkamuraザ・ミュージアム)
33 ヤン・ブリューゲル(子) 「死の勝利」
沢山の骸骨たちと人々が戦っている様子を描いた作品で、多くの人は右の方にある横長の建物のような所に逃げようと必死になっています。しかし中には何故か寝そべって弦楽器を奏でている人もいて意味深です。背景には沢山の骸骨に追われる人々や、首吊りの処刑が行われているなど、不気味で緊迫した雰囲気がありました。…たまに可笑しさも感じられるのも面白いです。
[17世紀オランダ]
続いては17世紀オランダのコーナーです。こちらもフランドルに並ぶ充実ぶりのようで、巨匠の作品が並んでいました。
52 アンソニー・ヴァン・ダイク 「マリア・デ・タシスの肖像」 ★こちらで観られます
光沢のあるドレスを着て真珠の首飾りをした若い女性を描いた作品です。これは有力者である郵便局長の娘を描いたものだそうで、こちらを見て微笑む顔が優美で、魅力的な女性です。写実的で緻密な画風で描かれ、特に服の腕の辺りの質感が見事に思えました。
56 フランス・ハルス 「男の肖像」
黒い帽子に黒い服の男性が微笑んでこちらを見ている様子を描いた作品で、手に何か持っていて、作者は顔と手に注力して描いたそうです。表情豊かな顔はハルスらしい作風かな。生き生きした雰囲気があります。 結構素早いタッチで描かれているのも興味深かったです。
54 レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レイン 「キューピッドとしゃぼん玉」 ★こちらで観られます
これはレンブラントが28歳頃の初期の作品で、クッションに寄りかかって手にシャボン玉の道具を持って遊んでいるキューピッドが描かれています。腰に矢の束をつけていますが弓は傍らに置いてやや左の方を向いていて、背景は真っ暗です。キューピッドにはスポットライトでもあたったような光が差し込んでいて、明暗の表現が対比的でした。解説によると、シャボン玉は愛の儚さを象徴しているそうで、レンブラント自身もこの頃結婚したのですが8年後に妻を亡くしてしまったそうです。
[18世紀-新古典主義の芽生え]
続いては18世紀のコーナーです。18世紀にはイタリアのヘルクラネウムやポンペイの遺跡が発掘されたのをきっかけに古典古代を志向する動きがありました。ここにはそうした作品が並んでいます。
62 ジョヴァンニ・パロオ・パニーニ 「古代ローマの傑出した遺跡と彫刻のある奇想」
コロッセオを背景にオベリスクやパンテオン、凱旋門などローマの見所が一堂に会したような風景を描いた作品です。これはカプリッチョ(奇想画)で、本当にありそうな風景にも見えます。どこか神話的で穏やかな雰囲気がありました。
このコーナーにはカナレットの作品などもありました。
[ビーダーマイヤー]
最後は「ビーダーマイヤー」についてのコーナーです。ビーダーマイヤーは1815年~1848年に至る時期に中央ヨーロッパで展開された様式で、身近な人物や風景、生物など親しみやすい題材を細やかな情感を込めながら優美に描れたそうです。侯爵家のコレクションの中ではバロックに次ぐ第2の中核として積極的に購入されているらしく、ここにはそうした作品が並んでいました。
64 エリザベート・ヴェジェ=ルブラン 「虹の女神イリスとしてのカロリーネ・リヒテンシュタイン侯爵夫人(旧姓マンデルシャイト女伯)」 ★こちらで観られます
ヴィジェ=ルブランはロココ風の画家だと思いますが、定義の問題なのかな? この絵は紅の衣をまとい黄色の布をはためかせて飛んでいる女性が描かれ、背景には山や青空に浮かぶ虹や沸き立つ雲が描かれています。解説によるとこれはアロイス1世の妻のカロリーネを虹の女神に見立てたもので、作者がフランス革命の際に亡命してウィーンに滞在した時に描かれた作品だそうです。知的な顔で優しそうな表情をしていて優美な雰囲気なのですが、これには面白い逸話があり、裸足で描かれていることが一族のお偉方に問題視されたそうです。どうやら靴を履いていないのがはしたないと思われたようですが、その反応を見た侯爵は、絵の下に靴を置いて「絵の中の夫人から靴が滑り落ちた」と説明したそうです。その話も含めて面白い作品でした。
参考記事:
マリー=アントワネットの画家ヴィジェ・ルブラン -華麗なる宮廷を描いた女性画家たち- 感想前編(三菱一号館美術館)
マリー=アントワネットの画家ヴィジェ・ルブラン -華麗なる宮廷を描いた女性画家たち- 感想後編(三菱一号館美術館)
68 フリードリヒ・フォン・アメリング 「マリー・フランツィスカ・リヒテンシュタイン候女 2歳の肖像」 ★こちらで観られます
これはリヒテンシュタインの候女の2歳の頃の寝顔を描いた作品で、柔らかい日差しの中安らかな顔で眠っています。小さな人形を抱いていて非常に可愛らしく、絵の前では多くの人が可愛いを連呼していましたw 写真のような写実性で透き通る色彩も素晴らしいです。
解説によるとこの作者はオーストリアのビーダーマイヤーを代表する画家で、アロイス2世侯の注文によって侯爵家の子供たちを描いたのだとか。
71 フェルディナント・ゲオルグ・ヴォルトミュラー 「銀器の花瓶の花、燭台、銀器」
超緻密で色鮮やかに描かれた静物です。ピンクや黄色のバラなど花々が描かれ、手前にはガラスの容器なども置かれています。その質感や反射が非常にリアルでした。また、背景は暗く手前の品々が明るく感じられるのも面白かったです。
ということで、見応えのある展示でした。特にルーベンスとフランドルのコレクションが好みです。前半のバロックサロンのように会場と一体となった展示方法も面白かったので、今季お勧めしたい展示の1つです。
参照記事:★この記事を参照している記事
前編はこちら

まずは概要のおさらいです。
【展覧名】
国立新美術館開館5周年
リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝
【公式サイト】
http://www.asahi.com/event/liechtenstein2012-13/
http://www.nact.jp/exhibition_special/2012/liechtenstein/index.html
【会場】国立新美術館
【最寄】千代田線乃木坂駅/日比谷線・大江戸線 六本木駅
【会期】2012年10月3日(水)~12月23日(日・祝)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間30分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日14時頃です)】
混雑_1_②_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_4_⑤_満足
【感想】
前半では名画ギャラリー(前半)のイタリア・バロックまでご紹介しましたが、今日は残りの半分についてです。
[ルーベンス]
リヒテンシュタイン家ではルーベンスの没後数年から作品を集め始めたそうで、2012年現在で36点を所蔵しているそうです。今回の展示ではその中から10点が出品され、貴重な大作も展示されていました。
38 ペーテル・パウル・ルーベンス 「クララ・セレーナ・ルーベンスの肖像」 ★こちらで観られます
今回のポスターの作品で、実物は意外と小さめです。これはルーベンスの5歳の娘の顔が大きく描かれ、つぶらな瞳でこちらを見て凛々しい雰囲気です。(ポスターには「ようこそ、わが宮殿へ」なんてフレーズが添えられていますが、小さな女の子ですw) 頬が赤く染まり血色が良く、聡明そうに描かれていてルーベンスからの愛情が感じられました。一方、服の部分はさっと描かれていて下書きみたいに見えました。 解説によると、この子はこの絵の5年後にわずか12歳で亡くなったのだとか。
36 ペーテル・パウル・ルーベンス 「キリスト哀悼」
手足をだらりとさせたキリストの亡骸の周りに集まって悲しむ人々を描いた作品です。母マリアは目を閉じていて、土気色のキリストは力なく横たわっています。そのキリストの斜めに横たわる構図が目を引き、ドラマチックな雰囲気を出しているように思いました。右のほうでは大粒の涙を流している人物も描かれているなど、人それぞれの感情が読み取れるようでした。
39 ペーテル・パウル・ルーベンス 「マルスとレア・シルヴィア」 ★こちらで観られます
胸に手を当てる女性と、黒い甲冑に赤いマントの男性が踏み込んで女性の手に触れている様子が描かれた作品です。踏み出す仕草や質感溢れる甲冑、翻るマントなど劇的な雰囲気とダイナミックな動きがあり、明暗や色使いなども見事です。女性の驚く表情などからその場面のストーリーが伝わってきそうなのですが、これはかまどの女神ヴェスタの神殿で巫女のレア・シルヴィアが火を絶やさぬようにしていたところ、その姿に心惹かれた軍神マルスが彼女の寝ている隙に忍び寄っている場面だそうで、マルスの下にはマルスを引っ張るキューピッドの姿もあります。後にこの恋は成就したらしく、キューピッドがそれを暗示しているようです。 そしてレア・シルヴィアには双子の子供ができ、その双子がローマを建国したのだとか。
42 ペーテル・パウル・ルーベンス 「占いの結果を問うデキウス・ムス(デキウス・ムスの連作より)」 ★こちらで観られます
これはデキウス・ムスというローマの執政官を主題にした8点の連作のうちの1点で、かなり大きめの大作です。赤いマントのデキウス・ムスが戦争に勝つためには自軍の将軍が犠牲にならねばならないという予言を受けていたそうで、自分か仲間のどちらが犠牲になるべきかを占っている様子が描かれています。周りにはローマの兵士らしき人物や 捧げられた牛などが描かれ、牛の肝臓に異常があったらしくそれを指さす老人も描かれています。つまり占いの結果はデキウス・ムスが犠牲になるべきと出たようで、デキウス・ムスは胸に手を当てて驚いているようでした。こちらの作品もドラマチックで心情が巧みに表現されているように思いました。
この隣には連作のもう1点もありました。また、少し進むとこの作品を陶板にしたものや版画にした作品もありました(いずれも別の作者の模作)
<クンストカンマー>
続いては豪華な工芸品が並ぶコーナーです。16世紀以降、中欧の王侯貴族の間で「クンストカンマー」と呼ばれる一室を設ける習慣が広まったそうで、そこには美しい工芸品や東洋の珍しい陶器、最新技術の時計など珍奇にして貴重な品々が収められたそうです。リヒテンシュタイン家のカール1世のクンストカンマーは、神聖ローマ皇帝ルドルフ2世も魅了されたほどだったそうで、皇帝の死後には皇帝が宮廷に集めた芸術家に直接注文して工芸品を手に入れていたそうです。ここにはそうして集められた品々が並んでいました。
75 ヨアヒム・フリース 「ぜんまい仕掛けの酒器(牡鹿に乗るディアナ)」
これは金銀に光る酒器で、鹿の上に乗るディアナを象っています。どこからどう見ても彫刻像ですが、分解することができるらしく、鹿の身体に酒を満たすようです。さらにこれはゼンマイ仕掛けで動きまわるそうで展示ケースの脇でその映像を観ることができました。酒宴の席でこれが目の前に止まった人がその酒を飲むというのを繰り返していき、複雑な形の容器からこぼさずに飲むというのが宴を盛り上げたそうです。彫刻像としても優美な雰囲気ですが、まさか分解して動きまわるとは驚きでした。確かに珍奇な品です。
76 コジモ・ディ・ジョヴァンニ・カストルッチ/オッタヴィオ・ミゼローニ/ジュリアーノ・ディ・ピエロ・パンドルフィーニ 「貴石象嵌のチェスト」 ★こちらで観られます
側面に様々な貴石を組み合わせて風景や草花を表現したチェストで、これは貴石象嵌という手法だそうです。緻密で普通に絵のように見えますが、よく観ると石の模様が生かされ、その継ぎ目も観ることができました。解説によると、これはカール1世の注文で作られ10年かかったそうです。こちらもその手間に驚かされる作品でした。
78 マティアス・ラウフミラー 「豪華なジョッキ」 ★こちらで観られます
これは象牙で作られたジョッキで、側面や把手にぎっしりと人々の彫刻が彫られています。これは「サビニの女たちの略奪」という話をモチーフにしているそうで、人々が繋がり合うように表され、かなり立体的で緻密でした。変なところを持つと折れてしまいそう…w 作った人の技術の高さが伺えます。
<名画ギャラリー>
最後は再び絵画作品が並ぶコーナーです。
[17世紀フランドル]
17世紀のフランドル絵画は侯爵家のコレクション形成当初から中核をなしてきたそうです。ここにはブリューゲル一家などの作品も並んでいました。
31 ヤン・ブリューゲル(父) 「若きトビアスのいる風景」
右側に川、左に大勢の人々と木々が描かれた風景画で、背景には山が描かれ遠くの風景は青みがかっていて遠近感を感じさせます。右下の方にはかなり小さめに、父の目の薬となる魚を取るトビアスと、それにお供した天使ラファエルの姿もあります。こうした主題のモチーフを目立たない場所に置くのはヤン・ブリューゲル(父)の常套の手段だったそうで、風景の方が主役になっているように思いました。そうした点や空気感などからフランドルらしさを感じる作品でした。
32 ピーテル・ブリューゲル(子) 「ベツレヘムの人口調査」
これはピーテル・ブリューゲル(父)の作品の模写で、雪景色の村の中、沢山の人々が左下の建物に集まってきている様子が描かれています。これは聖書にもあるベツレヘムの人口調査の場面らしく、右下辺りには牛に乗るマリアの姿もあります。村に流れる川は凍っているようで、そり遊びに興じる人たちもいてのんびりした雰囲気に思えました。ブリューゲルの作品なので、何か隠された意図もありそうな気がしますが、私には読み取れませんでしたw
参考記事:
ブリューゲル版画の世界 感想前編(Bunkamuraザ・ミュージアム)
ブリューゲル版画の世界 感想後編(Bunkamuraザ・ミュージアム)
33 ヤン・ブリューゲル(子) 「死の勝利」
沢山の骸骨たちと人々が戦っている様子を描いた作品で、多くの人は右の方にある横長の建物のような所に逃げようと必死になっています。しかし中には何故か寝そべって弦楽器を奏でている人もいて意味深です。背景には沢山の骸骨に追われる人々や、首吊りの処刑が行われているなど、不気味で緊迫した雰囲気がありました。…たまに可笑しさも感じられるのも面白いです。
[17世紀オランダ]
続いては17世紀オランダのコーナーです。こちらもフランドルに並ぶ充実ぶりのようで、巨匠の作品が並んでいました。
52 アンソニー・ヴァン・ダイク 「マリア・デ・タシスの肖像」 ★こちらで観られます
光沢のあるドレスを着て真珠の首飾りをした若い女性を描いた作品です。これは有力者である郵便局長の娘を描いたものだそうで、こちらを見て微笑む顔が優美で、魅力的な女性です。写実的で緻密な画風で描かれ、特に服の腕の辺りの質感が見事に思えました。
56 フランス・ハルス 「男の肖像」
黒い帽子に黒い服の男性が微笑んでこちらを見ている様子を描いた作品で、手に何か持っていて、作者は顔と手に注力して描いたそうです。表情豊かな顔はハルスらしい作風かな。生き生きした雰囲気があります。 結構素早いタッチで描かれているのも興味深かったです。
54 レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レイン 「キューピッドとしゃぼん玉」 ★こちらで観られます
これはレンブラントが28歳頃の初期の作品で、クッションに寄りかかって手にシャボン玉の道具を持って遊んでいるキューピッドが描かれています。腰に矢の束をつけていますが弓は傍らに置いてやや左の方を向いていて、背景は真っ暗です。キューピッドにはスポットライトでもあたったような光が差し込んでいて、明暗の表現が対比的でした。解説によると、シャボン玉は愛の儚さを象徴しているそうで、レンブラント自身もこの頃結婚したのですが8年後に妻を亡くしてしまったそうです。
[18世紀-新古典主義の芽生え]
続いては18世紀のコーナーです。18世紀にはイタリアのヘルクラネウムやポンペイの遺跡が発掘されたのをきっかけに古典古代を志向する動きがありました。ここにはそうした作品が並んでいます。
62 ジョヴァンニ・パロオ・パニーニ 「古代ローマの傑出した遺跡と彫刻のある奇想」
コロッセオを背景にオベリスクやパンテオン、凱旋門などローマの見所が一堂に会したような風景を描いた作品です。これはカプリッチョ(奇想画)で、本当にありそうな風景にも見えます。どこか神話的で穏やかな雰囲気がありました。
このコーナーにはカナレットの作品などもありました。
[ビーダーマイヤー]
最後は「ビーダーマイヤー」についてのコーナーです。ビーダーマイヤーは1815年~1848年に至る時期に中央ヨーロッパで展開された様式で、身近な人物や風景、生物など親しみやすい題材を細やかな情感を込めながら優美に描れたそうです。侯爵家のコレクションの中ではバロックに次ぐ第2の中核として積極的に購入されているらしく、ここにはそうした作品が並んでいました。
64 エリザベート・ヴェジェ=ルブラン 「虹の女神イリスとしてのカロリーネ・リヒテンシュタイン侯爵夫人(旧姓マンデルシャイト女伯)」 ★こちらで観られます
ヴィジェ=ルブランはロココ風の画家だと思いますが、定義の問題なのかな? この絵は紅の衣をまとい黄色の布をはためかせて飛んでいる女性が描かれ、背景には山や青空に浮かぶ虹や沸き立つ雲が描かれています。解説によるとこれはアロイス1世の妻のカロリーネを虹の女神に見立てたもので、作者がフランス革命の際に亡命してウィーンに滞在した時に描かれた作品だそうです。知的な顔で優しそうな表情をしていて優美な雰囲気なのですが、これには面白い逸話があり、裸足で描かれていることが一族のお偉方に問題視されたそうです。どうやら靴を履いていないのがはしたないと思われたようですが、その反応を見た侯爵は、絵の下に靴を置いて「絵の中の夫人から靴が滑り落ちた」と説明したそうです。その話も含めて面白い作品でした。
参考記事:
マリー=アントワネットの画家ヴィジェ・ルブラン -華麗なる宮廷を描いた女性画家たち- 感想前編(三菱一号館美術館)
マリー=アントワネットの画家ヴィジェ・ルブラン -華麗なる宮廷を描いた女性画家たち- 感想後編(三菱一号館美術館)
68 フリードリヒ・フォン・アメリング 「マリー・フランツィスカ・リヒテンシュタイン候女 2歳の肖像」 ★こちらで観られます
これはリヒテンシュタインの候女の2歳の頃の寝顔を描いた作品で、柔らかい日差しの中安らかな顔で眠っています。小さな人形を抱いていて非常に可愛らしく、絵の前では多くの人が可愛いを連呼していましたw 写真のような写実性で透き通る色彩も素晴らしいです。
解説によるとこの作者はオーストリアのビーダーマイヤーを代表する画家で、アロイス2世侯の注文によって侯爵家の子供たちを描いたのだとか。
71 フェルディナント・ゲオルグ・ヴォルトミュラー 「銀器の花瓶の花、燭台、銀器」
超緻密で色鮮やかに描かれた静物です。ピンクや黄色のバラなど花々が描かれ、手前にはガラスの容器なども置かれています。その質感や反射が非常にリアルでした。また、背景は暗く手前の品々が明るく感じられるのも面白かったです。
ということで、見応えのある展示でした。特にルーベンスとフランドルのコレクションが好みです。前半のバロックサロンのように会場と一体となった展示方法も面白かったので、今季お勧めしたい展示の1つです。
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Comment
No title
いつも本当に詳しい解説ありがとうございます。
昨日に引き続き、しっかり読ませていただきました。
ポスターの子は男の子と思ってました!とんでもなかったですね~ 読んで良かった~と思いました。
息子が、先週見に行って、豪華で素晴らしい!と言っていたので、私のブログにも案内をのせたところです。
21世紀のxxx者さんはOOの絵が一番好き!なんていうコメントもあったらもっと楽しいな~ です。
昨日に引き続き、しっかり読ませていただきました。
ポスターの子は男の子と思ってました!とんでもなかったですね~ 読んで良かった~と思いました。
息子が、先週見に行って、豪華で素晴らしい!と言っていたので、私のブログにも案内をのせたところです。
21世紀のxxx者さんはOOの絵が一番好き!なんていうコメントもあったらもっと楽しいな~ です。
Re: No title
>nobukotsさん
コメント頂きましてありがとうございます。
この子は男の子だと思いますよね。若くして亡くなってしまったそうです。
一番好きなのはどれかというのは難しいですね…。今回はルーベンスの作品だけでも甲乙つけがたいです。
すみません。
コメント頂きましてありがとうございます。
この子は男の子だと思いますよね。若くして亡くなってしまったそうです。
一番好きなのはどれかというのは難しいですね…。今回はルーベンスの作品だけでも甲乙つけがたいです。
すみません。
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プロフィール
Author:21世紀のxxx者
多分、年に70~100回くらい美術館に行ってると思うのでブログにしました。写真も趣味なのでアップしていきます。
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