没後70年 竹内栖鳳(前期) 【山種美術館】
先週の日曜日に恵比寿の山種美術館に行って、「没後70年 竹内栖鳳」を観てきました。この展示は前期・後期に分かれていて私が行ったのは前期の内容でした。

【展覧名】
没後70年 竹内栖鳳
【公式サイト】
http://www.yamatane-museum.jp/exh/current.html
【会場】山種美術館
【最寄】JR・東京メトロ 恵比寿駅
【会期】
前期:2012年09月29日(土)~10月28日(日)
後期:2012年10月30日(火)~11月25日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日14時頃です)】
混雑_1_2_③_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
混んでいるというほどでもないですが結構お客さんがいて、賑わっていました、
さて、今回の展示は今年で没後70年となる日本画の巨匠、竹内栖鳳の展示です。竹内栖鳳は東の大観、西の栖鳳と並び称された画家で、自身の画業の素晴らしさだけでなく後進を育て多大な影響を与えました。今回の展示では初期から晩年の栖鳳の作品に加え、連綿と続く京都画壇からの影響についてや、弟子たちの作品など3つの章に分かれて紹介されていました。詳しくはいつも通り各章ごとに気に入った作品と共にご紹介しようと思います。なお、冒頭にも書いたようにこの展示には前期・後期があり、作品も大幅に入れ替わりがあるようです。お目当ての品がある方は出品リストを確認してからお出かけすることをお勧めします。
参考リンク:出品リスト
参考記事:大観と栖鳳-東西の日本画 (山種美術館)
<冒頭>
まず冒頭部に栖鳳についての略歴がありました。竹内栖鳳は京都の料亭の息子として生まれ、跡継ぎになることを期待されましたが次第に画家を目指すようになりました。そのきっかけは画家の客が即興で描いた杜若を観たことで、筆一本で自然を生き生きと表現できることに驚いたそうです。画家になることは家族に反対されましたが14歳で近所の画家に習いに行くようになり、夢が叶います。 そして30代になる頃には京都画壇を代表する画家に上り詰め、パリ万博が開催された1900年にはヨーロッパ遊学を果たしました。渡欧先では西洋絵画に直に触れ、帰国してからは写生を軸にした円山四条派の画風に西洋絵画の要素を取り入れた新しい表現を生み出していくことになります。詳しくは後の章となりますが、ここには栖鳳の代表作がハイライト的に展示されていました。
27 竹内栖鳳 「斑猫」 ★こちらで観られます
座って振り返る姿の猫を描いた作品で、全体的にふわっとした毛並みをしています。じっとこちらを伺う目はエメラルドグリーンで、どことなく気品があり優美な雰囲気です。解説によると、この猫は栖鳳が旅で立ち寄った沼津の八百屋の愛猫だったのですが、栖鳳は一目見た瞬間に徽宗皇帝(自らも絵を描いた北宋の皇帝)の猫図を想起し表現欲が湧いたそうです。そして栖鳳は自筆の画と引換に猫を譲り受け、京都に連れて帰って写生や撮影を繰り返し、この絵を完成させました。
作品の近くにはこの猫の写真があり、確かに絵の猫と似ていました。目は若干黄色っぽく見えるかな。毛並みは写真より絵の方がふわふわしていて、表情も一層賢そうに描かれています。世の中に猫の絵は数あれど、これは1つの頂点ではないかと思います。
<第1章 先人たちに学ぶ>
1章は栖鳳が影響を受けた先人たちのコーナーです。栖鳳が最初に画を学んだのは円山四条派の画家(土田英林)で、円山四条派は円山応挙を祖とする円山派と、呉春を祖とする四条派から成っています。円山派は写生を重んじ写実的な画風である一方、四条派は写意(精神性)を重視したらしく、それぞれ方向性が違っているのですが、双方を兼ね揃えた画家もいるので広い意味で区別なく円山四条派と総称されることが多いようです。栖鳳の師(2番目の師)となった幸野楳嶺も双方を学んでいたらしく、栖鳳にもそれが伝わっていったようです。ここにはそうした円山派・四条派。四条派風に転じた森派など栖鳳を遡る画家の作品が並んでいました。
参考記事:円山応挙-空間の創造 (三井記念美術館)
3 円山応挙 「虎図」 ★こちらで観られます
これは水墨の掛け軸で、渓流の岩に両手を乗せてこちらを睨みつけている虎を描いた作品です。手足には力が漲っていて緊張感が張り詰めています。しかし虎の顔は猫みたいな感じかなw 解説によると、写実を重んじる円山派ではありますが、これが描かれた頃(江戸時代)はまだ虎を観ることが出来なかったようで、猫などを参考に描いていたそうです。その為か目や体つきが猫っぽく感じられるとともに、S字の尻尾に気品が感じられました。
8 伝 長沢芦雪 「唐子遊び図」
沢山の中国風の子供達が集まった様子が描かれた作品で、琴棋書画をテーマにしています。下の方では地べたに紙をおいて絵を描く子供と その周りで見守る子供たち、さらにその背後には書を広げる子供が描かれています。また、中段では台に琴を乗せて弾く子供と それを見ている子供たち、右上の方には碁石が散らばった碁盤の近くで取っ組み合いの喧嘩をしている子供たちが描かれています。写実的でありながら生き生きとしていて、喧嘩をしていても楽しげな雰囲気があります。これは応挙の弟子の芦雪の作と伝わっているようで(真作かは不明)、応挙の作を踏襲したと考えられるようです。目尻の垂れた黒目がちな目元などに芦雪の特徴があるとのことでした。本当に芦雪の作か私には分かりませんが、素晴らしい作品であることは確かに思います。
この辺には四条派の祖である呉春の師、与謝蕪村の作品もありました。遡れば円山応挙も与謝蕪村も沈南蘋の影響を受けているので源流は同じなのかも??
4 円山応挙 「雪中双猿図」
雪の降り積もる枝の上で2匹の猿がくっつき合うように描かれた作品です。1匹は伏せて枝を掴み、もう一匹はそれに跨るようにして何かを手に持って口に近づけています。濃淡で一気に描いたような感じで刷毛の跡が残っているほどですが、輪郭線のない体毛の表現などが面白く、一目で応挙と分かる個性がありました。応挙も好きなのでこれも好みです。
この辺には森派や明治期の円山派の作品などもありました。
<第2章 竹内栖鳳の画業>
続いての2章が今回のメインです。竹内栖鳳は18歳で幸野楳嶺の門弟となり、「棲鳳」という名前を幸野楳嶺から名付けられました。これは鳳凰にちなんだ名前のようで、後に字は変わりましたが発音は同じです。
入門の翌年には早くも展覧会へ出品し受賞を重ねたそうで、次第にその名を轟かせていきます。1900年にはパリ万博見学および西洋美術視察の目的で渡欧を果たし、ヨーロッパ各地をめぐるチャンスを得たそうで、帰国後には「棲鳳」から「栖鳳」に名を改め渡欧体験の成果を形にして行きました。また、文展では初回から審査員を務めつつ話題作を次々と発表したそうで、帝展でも審査員となり京都画壇を代表する画家となっていきました。ここには初期からヨーロッパ滞在時の作品や代表作などが並んでいました。
19 竹内栖鳳 「池塘浪静」
芦の生える水辺を描いた作品で、水の中には鯉が沢山描かれ、1匹の鯉が身をくねらせて水から跳ね上がっています。全体的に線が細い印象で、芦は1本1本真っ直ぐに伸びています。また、背景は霞むようで奥行きを感じさせるのですが、こうした画風は円山四条派の伝統に則りながらも近代性があるとのことでした。静かな中に躍動感のある作品です。
この近くには26歳頃に雪舟の模写をした19「山水長巻」もあり、雪舟の画風に近く感じられ技量の高さを伺わせました。また、打って変わって大胆な画風の「熊」という作品があり、荒々しい雰囲気に驚きました。しかしどこか可愛らしいw
21 竹内栖鳳 「象図」 ★こちらで観られます
六曲一双の屏風で、金地に水墨で描かれています。右隻は正面を向いた象で、画面からはみ出さんばかりに大きく描かれています。一方、左隻では横向きの象が背中に籠を載せ、そこに猿も乗っています。その象に驚いたのか猿の目線の先には2羽の鳥が逃げていく様子も描かれているのが面白いです。象は右前足を上げて踏み出すような力強さがあり、表面が細かく描かれて写実的な感じでした。解説によると、実物の象を日本で見るのは難しい時代だったようですが、パリに行った際にスケッチしてきたらしく、それを元に写実的に描いているようです。また、猿の大きさと象の大きさを対比することで、その大きさを強調しているらしく、これは芦雪が得意とした手法とのことでした。猿のふわふわした毛と象の体表のざらつきも対照的に見えるかな。
この近くには中国旅行の際の作品もありました。栖鳳は狩野派も模写していたらしく、そのルーツは中国にあると考えていたようです。また、中国の揚州に似ていると言っていた潮来を描いた作品も多々並んでいました。
42 竹内栖鳳 「晩鴉」
これは水墨の掛け軸で、潮来の川の周りが描かれた作品です。周りには木々が生い茂り、橋の上には大きな鴉がとまっています。写実性はあまりなく詩情溢れる感じで、鴉、橋、樹の幹などは線が使われていますが、全体的には墨の滲みを使って表現していて、ぼんやりとして湿潤な空気感が伝わって来ました。解説によるとこの作品には特注の和紙が使われているとのことでした。
この辺には短冊や色紙に描かれた作品もありました。
36 竹内栖鳳 「緑池」
水面から顔を出している蛙を描いた作品です。蛙以外は色の濃淡と余白のような感じで、静かな雰囲気が漂います。蛙は写実的で、頭から下は水面に入っているような表現が見事でした。
22 竹内栖鳳 「雨霽」
これは六曲一双の水墨の屏風で、第1回文展に審査員として出品した作品です。左隻には6~7羽の鷺の群れが柳の下で休んでいて、口を開けたり振り返ったりそれぞれのんびりと過ごしているようです。一方、右隻には羽根を伸ばして飛び立つ鷺と柳の木が描かれています。解説によると、文展の締め切り5~6日前あたりではこのまま出してもつまらない作品だと考え一旦は筆を置いたそうですが、右隻にうっすらとした柳の木を書き加えたことで奥行きと広がりが出て満足できる作品になったそうです。また、渡欧後はその影響の強い作品を作っていましたが、この作品では円山四条派に立ち返っているそうです。 雨上がりの空気感や鷺の躍動感が伝わり、叙情性のある作品となっていました。
この隣には第2回文展に出品された23 「飼われたる猿と兎」(東近美所蔵)も展示されていました。
参考記事:東京国立近代美術館の案内 (2010年04月)
45 竹内栖鳳 「蛙と蜻蛉」
余白を背景に12匹の蛙が描かれた作品で、その上の方には1匹のトンボが舞っています。蛙はじっと身を低くしているものや、足を伸ばして跳んでいるもの、2~3匹で組み合っているもの、右半分が画面からはみ出している蛙などもいて、何となく右の方に向かっているような感じを受けます。それに対してトンボは自由な雰囲気がありました。 解説によると、これは帝展に出品された作品で、帝国美術院の日本画会員が12名であったため風刺的な寓意を込めたのではないかと言われたそうです。また、制作の際には栖鳳は10日間も蛙を見つめつづけ、オスとメスの区別がつくほどだったのだとか。栖鳳は鳥獣戯画を模写したこともあり、それを思わせるとのことでした。
この近くには横山大観(松)、川合玉堂(竹)と共に描いた46「松竹梅のうち 梅」も展示されていました。 また、可愛らしい鴨の雛を描いた50「鴨雛」も好みでした。
45 竹内栖鳳 「春雪」 ★こちらで観られます
最晩年の作品で、小舟の舳先にとまりじっとしている鴉が描かれています。周りには大きめの雪が淡く舞い散り、灰色を背景にして寂しげな感じに見えます。しかし淡い色彩の中で鴉の黒が強くみえて孤高の雰囲気があるように思いました。解説によると、栖鳳はこの作品を描いた5ヶ月後に亡くなったそうです。
この隣には水車の上に乗った鳥を描いた51「憩える車」という作品もあり、こちらも好みでした。
<第3章 栖鳳をとりまく人々>
最後は同門・同僚や弟子たちのコーナーです。(たまに本人の作品も展示されています) 栖鳳は優れた画家であると同時に優秀な指導者でもあり、京都画壇の発展に寄与しました。栖鳳の画塾「竹杖会(ちくじょうかい)」で学んだ門下生には上村松園、西村五雲などもいます。また、明治後期から大正にかけては京都市美術工芸学校と京都市立絵画専門学校で教鞭をとり村上華岳をはじめ多くの学生を指導しました。ここにはそうした栖鳳を取り巻く画家の作品が並んでいました。
58 菊池芳文 「花鳥十二ヶ月」
この人は幸野楳嶺の元で栖鳳と共に学び、京都府画学校と京都市立絵画専門学校で教鞭をとった画家です。タイトルのとおり12ヶ月をテーマにした作品で、そのうち7~12月が展示されていてました。細やかで情感溢れる画風で、淡い色彩が優美に感じられます。特に8月の伸びやかな葉っぱや10月の紅葉する木々と秋の空気感など非常に好みの作品でした。
48 竹内栖鳳 「若き家鴨」 ★こちらで観られます
二曲一双の屏風で、千切られたような金箔が画面を覆い、そこにアヒルたちが描かれています。右隻にはアヒルたちが餌場に群がる様子が描かれ、色とりどりの毛をして可愛らしくも優美な雰囲気です。左隻には何羽かのアヒルが折り重なるようになっていて、微笑ましい光景でした。解説によると、左右で静と動を表すのは得意の技法だそうです。また、この金箔はギラギラした日差しを表現したそうですが、賛否両論を巻き起こしたらしく、70歳を超えても旺盛なチャレンジ精神を感じとれました。
この隣には西村五雲の「白熊」もありました。その後は第2会場へと続きます。
参考記事:日本画どうぶつえん (山種美術館)
31 竹内栖鳳 「双鶴」
2羽の身体の黒い鶴が並んで上を見上げている姿を描いた作品です。S字のラインが2つ並び、非常に優雅な雰囲気です。右の鶴の足は水の中に入っていて、透明感のある表現となっていました。
この隣には西村五雲の65「松鶴」があり、円山応挙みたいな感じに思えました。また、他にも栖鳳の24 「散華」や63 上村松園「新蛍」、70 村上華岳「裸婦図」(★こちらで観られます)なども好みでした。
参考記事:没後60年記念上村松園/美人画の粋(すい) (山種美術館)
ということで、元々好きな画家だけに満足できる内容でした。もう前期は終わってしまいますが、後期に出てくる作品もかなり好きなものがあるので、余裕があったら後期も観に行きたいと考えています。日本画が好きな方にお勧めの展示です。
追記:後日、後期展示も観てきました。後期の記事はこちら
参照記事:★この記事を参照している記事

【展覧名】
没後70年 竹内栖鳳
【公式サイト】
http://www.yamatane-museum.jp/exh/current.html
【会場】山種美術館
【最寄】JR・東京メトロ 恵比寿駅
【会期】
前期:2012年09月29日(土)~10月28日(日)
後期:2012年10月30日(火)~11月25日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日14時頃です)】
混雑_1_2_③_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
混んでいるというほどでもないですが結構お客さんがいて、賑わっていました、
さて、今回の展示は今年で没後70年となる日本画の巨匠、竹内栖鳳の展示です。竹内栖鳳は東の大観、西の栖鳳と並び称された画家で、自身の画業の素晴らしさだけでなく後進を育て多大な影響を与えました。今回の展示では初期から晩年の栖鳳の作品に加え、連綿と続く京都画壇からの影響についてや、弟子たちの作品など3つの章に分かれて紹介されていました。詳しくはいつも通り各章ごとに気に入った作品と共にご紹介しようと思います。なお、冒頭にも書いたようにこの展示には前期・後期があり、作品も大幅に入れ替わりがあるようです。お目当ての品がある方は出品リストを確認してからお出かけすることをお勧めします。
参考リンク:出品リスト
参考記事:大観と栖鳳-東西の日本画 (山種美術館)
<冒頭>
まず冒頭部に栖鳳についての略歴がありました。竹内栖鳳は京都の料亭の息子として生まれ、跡継ぎになることを期待されましたが次第に画家を目指すようになりました。そのきっかけは画家の客が即興で描いた杜若を観たことで、筆一本で自然を生き生きと表現できることに驚いたそうです。画家になることは家族に反対されましたが14歳で近所の画家に習いに行くようになり、夢が叶います。 そして30代になる頃には京都画壇を代表する画家に上り詰め、パリ万博が開催された1900年にはヨーロッパ遊学を果たしました。渡欧先では西洋絵画に直に触れ、帰国してからは写生を軸にした円山四条派の画風に西洋絵画の要素を取り入れた新しい表現を生み出していくことになります。詳しくは後の章となりますが、ここには栖鳳の代表作がハイライト的に展示されていました。
27 竹内栖鳳 「斑猫」 ★こちらで観られます
座って振り返る姿の猫を描いた作品で、全体的にふわっとした毛並みをしています。じっとこちらを伺う目はエメラルドグリーンで、どことなく気品があり優美な雰囲気です。解説によると、この猫は栖鳳が旅で立ち寄った沼津の八百屋の愛猫だったのですが、栖鳳は一目見た瞬間に徽宗皇帝(自らも絵を描いた北宋の皇帝)の猫図を想起し表現欲が湧いたそうです。そして栖鳳は自筆の画と引換に猫を譲り受け、京都に連れて帰って写生や撮影を繰り返し、この絵を完成させました。
作品の近くにはこの猫の写真があり、確かに絵の猫と似ていました。目は若干黄色っぽく見えるかな。毛並みは写真より絵の方がふわふわしていて、表情も一層賢そうに描かれています。世の中に猫の絵は数あれど、これは1つの頂点ではないかと思います。
<第1章 先人たちに学ぶ>
1章は栖鳳が影響を受けた先人たちのコーナーです。栖鳳が最初に画を学んだのは円山四条派の画家(土田英林)で、円山四条派は円山応挙を祖とする円山派と、呉春を祖とする四条派から成っています。円山派は写生を重んじ写実的な画風である一方、四条派は写意(精神性)を重視したらしく、それぞれ方向性が違っているのですが、双方を兼ね揃えた画家もいるので広い意味で区別なく円山四条派と総称されることが多いようです。栖鳳の師(2番目の師)となった幸野楳嶺も双方を学んでいたらしく、栖鳳にもそれが伝わっていったようです。ここにはそうした円山派・四条派。四条派風に転じた森派など栖鳳を遡る画家の作品が並んでいました。
参考記事:円山応挙-空間の創造 (三井記念美術館)
3 円山応挙 「虎図」 ★こちらで観られます
これは水墨の掛け軸で、渓流の岩に両手を乗せてこちらを睨みつけている虎を描いた作品です。手足には力が漲っていて緊張感が張り詰めています。しかし虎の顔は猫みたいな感じかなw 解説によると、写実を重んじる円山派ではありますが、これが描かれた頃(江戸時代)はまだ虎を観ることが出来なかったようで、猫などを参考に描いていたそうです。その為か目や体つきが猫っぽく感じられるとともに、S字の尻尾に気品が感じられました。
8 伝 長沢芦雪 「唐子遊び図」
沢山の中国風の子供達が集まった様子が描かれた作品で、琴棋書画をテーマにしています。下の方では地べたに紙をおいて絵を描く子供と その周りで見守る子供たち、さらにその背後には書を広げる子供が描かれています。また、中段では台に琴を乗せて弾く子供と それを見ている子供たち、右上の方には碁石が散らばった碁盤の近くで取っ組み合いの喧嘩をしている子供たちが描かれています。写実的でありながら生き生きとしていて、喧嘩をしていても楽しげな雰囲気があります。これは応挙の弟子の芦雪の作と伝わっているようで(真作かは不明)、応挙の作を踏襲したと考えられるようです。目尻の垂れた黒目がちな目元などに芦雪の特徴があるとのことでした。本当に芦雪の作か私には分かりませんが、素晴らしい作品であることは確かに思います。
この辺には四条派の祖である呉春の師、与謝蕪村の作品もありました。遡れば円山応挙も与謝蕪村も沈南蘋の影響を受けているので源流は同じなのかも??
4 円山応挙 「雪中双猿図」
雪の降り積もる枝の上で2匹の猿がくっつき合うように描かれた作品です。1匹は伏せて枝を掴み、もう一匹はそれに跨るようにして何かを手に持って口に近づけています。濃淡で一気に描いたような感じで刷毛の跡が残っているほどですが、輪郭線のない体毛の表現などが面白く、一目で応挙と分かる個性がありました。応挙も好きなのでこれも好みです。
この辺には森派や明治期の円山派の作品などもありました。
<第2章 竹内栖鳳の画業>
続いての2章が今回のメインです。竹内栖鳳は18歳で幸野楳嶺の門弟となり、「棲鳳」という名前を幸野楳嶺から名付けられました。これは鳳凰にちなんだ名前のようで、後に字は変わりましたが発音は同じです。
入門の翌年には早くも展覧会へ出品し受賞を重ねたそうで、次第にその名を轟かせていきます。1900年にはパリ万博見学および西洋美術視察の目的で渡欧を果たし、ヨーロッパ各地をめぐるチャンスを得たそうで、帰国後には「棲鳳」から「栖鳳」に名を改め渡欧体験の成果を形にして行きました。また、文展では初回から審査員を務めつつ話題作を次々と発表したそうで、帝展でも審査員となり京都画壇を代表する画家となっていきました。ここには初期からヨーロッパ滞在時の作品や代表作などが並んでいました。
19 竹内栖鳳 「池塘浪静」
芦の生える水辺を描いた作品で、水の中には鯉が沢山描かれ、1匹の鯉が身をくねらせて水から跳ね上がっています。全体的に線が細い印象で、芦は1本1本真っ直ぐに伸びています。また、背景は霞むようで奥行きを感じさせるのですが、こうした画風は円山四条派の伝統に則りながらも近代性があるとのことでした。静かな中に躍動感のある作品です。
この近くには26歳頃に雪舟の模写をした19「山水長巻」もあり、雪舟の画風に近く感じられ技量の高さを伺わせました。また、打って変わって大胆な画風の「熊」という作品があり、荒々しい雰囲気に驚きました。しかしどこか可愛らしいw
21 竹内栖鳳 「象図」 ★こちらで観られます
六曲一双の屏風で、金地に水墨で描かれています。右隻は正面を向いた象で、画面からはみ出さんばかりに大きく描かれています。一方、左隻では横向きの象が背中に籠を載せ、そこに猿も乗っています。その象に驚いたのか猿の目線の先には2羽の鳥が逃げていく様子も描かれているのが面白いです。象は右前足を上げて踏み出すような力強さがあり、表面が細かく描かれて写実的な感じでした。解説によると、実物の象を日本で見るのは難しい時代だったようですが、パリに行った際にスケッチしてきたらしく、それを元に写実的に描いているようです。また、猿の大きさと象の大きさを対比することで、その大きさを強調しているらしく、これは芦雪が得意とした手法とのことでした。猿のふわふわした毛と象の体表のざらつきも対照的に見えるかな。
この近くには中国旅行の際の作品もありました。栖鳳は狩野派も模写していたらしく、そのルーツは中国にあると考えていたようです。また、中国の揚州に似ていると言っていた潮来を描いた作品も多々並んでいました。
42 竹内栖鳳 「晩鴉」
これは水墨の掛け軸で、潮来の川の周りが描かれた作品です。周りには木々が生い茂り、橋の上には大きな鴉がとまっています。写実性はあまりなく詩情溢れる感じで、鴉、橋、樹の幹などは線が使われていますが、全体的には墨の滲みを使って表現していて、ぼんやりとして湿潤な空気感が伝わって来ました。解説によるとこの作品には特注の和紙が使われているとのことでした。
この辺には短冊や色紙に描かれた作品もありました。
36 竹内栖鳳 「緑池」
水面から顔を出している蛙を描いた作品です。蛙以外は色の濃淡と余白のような感じで、静かな雰囲気が漂います。蛙は写実的で、頭から下は水面に入っているような表現が見事でした。
22 竹内栖鳳 「雨霽」
これは六曲一双の水墨の屏風で、第1回文展に審査員として出品した作品です。左隻には6~7羽の鷺の群れが柳の下で休んでいて、口を開けたり振り返ったりそれぞれのんびりと過ごしているようです。一方、右隻には羽根を伸ばして飛び立つ鷺と柳の木が描かれています。解説によると、文展の締め切り5~6日前あたりではこのまま出してもつまらない作品だと考え一旦は筆を置いたそうですが、右隻にうっすらとした柳の木を書き加えたことで奥行きと広がりが出て満足できる作品になったそうです。また、渡欧後はその影響の強い作品を作っていましたが、この作品では円山四条派に立ち返っているそうです。 雨上がりの空気感や鷺の躍動感が伝わり、叙情性のある作品となっていました。
この隣には第2回文展に出品された23 「飼われたる猿と兎」(東近美所蔵)も展示されていました。
参考記事:東京国立近代美術館の案内 (2010年04月)
45 竹内栖鳳 「蛙と蜻蛉」
余白を背景に12匹の蛙が描かれた作品で、その上の方には1匹のトンボが舞っています。蛙はじっと身を低くしているものや、足を伸ばして跳んでいるもの、2~3匹で組み合っているもの、右半分が画面からはみ出している蛙などもいて、何となく右の方に向かっているような感じを受けます。それに対してトンボは自由な雰囲気がありました。 解説によると、これは帝展に出品された作品で、帝国美術院の日本画会員が12名であったため風刺的な寓意を込めたのではないかと言われたそうです。また、制作の際には栖鳳は10日間も蛙を見つめつづけ、オスとメスの区別がつくほどだったのだとか。栖鳳は鳥獣戯画を模写したこともあり、それを思わせるとのことでした。
この近くには横山大観(松)、川合玉堂(竹)と共に描いた46「松竹梅のうち 梅」も展示されていました。 また、可愛らしい鴨の雛を描いた50「鴨雛」も好みでした。
45 竹内栖鳳 「春雪」 ★こちらで観られます
最晩年の作品で、小舟の舳先にとまりじっとしている鴉が描かれています。周りには大きめの雪が淡く舞い散り、灰色を背景にして寂しげな感じに見えます。しかし淡い色彩の中で鴉の黒が強くみえて孤高の雰囲気があるように思いました。解説によると、栖鳳はこの作品を描いた5ヶ月後に亡くなったそうです。
この隣には水車の上に乗った鳥を描いた51「憩える車」という作品もあり、こちらも好みでした。
<第3章 栖鳳をとりまく人々>
最後は同門・同僚や弟子たちのコーナーです。(たまに本人の作品も展示されています) 栖鳳は優れた画家であると同時に優秀な指導者でもあり、京都画壇の発展に寄与しました。栖鳳の画塾「竹杖会(ちくじょうかい)」で学んだ門下生には上村松園、西村五雲などもいます。また、明治後期から大正にかけては京都市美術工芸学校と京都市立絵画専門学校で教鞭をとり村上華岳をはじめ多くの学生を指導しました。ここにはそうした栖鳳を取り巻く画家の作品が並んでいました。
58 菊池芳文 「花鳥十二ヶ月」
この人は幸野楳嶺の元で栖鳳と共に学び、京都府画学校と京都市立絵画専門学校で教鞭をとった画家です。タイトルのとおり12ヶ月をテーマにした作品で、そのうち7~12月が展示されていてました。細やかで情感溢れる画風で、淡い色彩が優美に感じられます。特に8月の伸びやかな葉っぱや10月の紅葉する木々と秋の空気感など非常に好みの作品でした。
48 竹内栖鳳 「若き家鴨」 ★こちらで観られます
二曲一双の屏風で、千切られたような金箔が画面を覆い、そこにアヒルたちが描かれています。右隻にはアヒルたちが餌場に群がる様子が描かれ、色とりどりの毛をして可愛らしくも優美な雰囲気です。左隻には何羽かのアヒルが折り重なるようになっていて、微笑ましい光景でした。解説によると、左右で静と動を表すのは得意の技法だそうです。また、この金箔はギラギラした日差しを表現したそうですが、賛否両論を巻き起こしたらしく、70歳を超えても旺盛なチャレンジ精神を感じとれました。
この隣には西村五雲の「白熊」もありました。その後は第2会場へと続きます。
参考記事:日本画どうぶつえん (山種美術館)
31 竹内栖鳳 「双鶴」
2羽の身体の黒い鶴が並んで上を見上げている姿を描いた作品です。S字のラインが2つ並び、非常に優雅な雰囲気です。右の鶴の足は水の中に入っていて、透明感のある表現となっていました。
この隣には西村五雲の65「松鶴」があり、円山応挙みたいな感じに思えました。また、他にも栖鳳の24 「散華」や63 上村松園「新蛍」、70 村上華岳「裸婦図」(★こちらで観られます)なども好みでした。
参考記事:没後60年記念上村松園/美人画の粋(すい) (山種美術館)
ということで、元々好きな画家だけに満足できる内容でした。もう前期は終わってしまいますが、後期に出てくる作品もかなり好きなものがあるので、余裕があったら後期も観に行きたいと考えています。日本画が好きな方にお勧めの展示です。
追記:後日、後期展示も観てきました。後期の記事はこちら
参照記事:★この記事を参照している記事
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竹内栖鳳展
私も先週行ってきました。竹内栖鳳展スゴく良かったです!
観察と写生を重ねてこその動物の自然な筆致は見事!
ところどころに貼ってあった、栖鳳のことばにも、感銘を受けました。
来月、後期展もぜひ行きたいと思います。
横山大観の松、川合玉堂の竹もぜひ本物を並べて観たいですよね〜
ラウパに反応ありがとうございます。(^O^)b
美術館、ジョジョの他にメタラーだなんて、趣味があいますね。(笑)
竹内栖鳳展の記事書いた後にラウパ感想も書きますよー。
観察と写生を重ねてこその動物の自然な筆致は見事!
ところどころに貼ってあった、栖鳳のことばにも、感銘を受けました。
来月、後期展もぜひ行きたいと思います。
横山大観の松、川合玉堂の竹もぜひ本物を並べて観たいですよね〜
ラウパに反応ありがとうございます。(^O^)b
美術館、ジョジョの他にメタラーだなんて、趣味があいますね。(笑)
竹内栖鳳展の記事書いた後にラウパ感想も書きますよー。
Re: 竹内栖鳳展
>めいさん
コメント頂きましてありがとうございます^^
竹内栖鳳は気品がある作品が多くて好きな画家なんです。
前期でも良い作品が多かったですが、後期も良さそうですね。
確かに松竹梅の作品はまとまって観てみたいです。
大観と観山とかならたまに観ますが、栖鳳はちょっと意外でした。
ラウパの記事楽しみにしています。メタラーでジョジョ好きあたりは結構いるんじゃないかな?
メタルは伝統に基づき革新を続けているので、アートそのものと言っても過言ではないと思ってますw
たまに現代アートの人がメタルを取り入れた作品とか作ってますし。
コメント頂きましてありがとうございます^^
竹内栖鳳は気品がある作品が多くて好きな画家なんです。
前期でも良い作品が多かったですが、後期も良さそうですね。
確かに松竹梅の作品はまとまって観てみたいです。
大観と観山とかならたまに観ますが、栖鳳はちょっと意外でした。
ラウパの記事楽しみにしています。メタラーでジョジョ好きあたりは結構いるんじゃないかな?
メタルは伝統に基づき革新を続けているので、アートそのものと言っても過言ではないと思ってますw
たまに現代アートの人がメタルを取り入れた作品とか作ってますし。
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多分、年に70~100回くらい美術館に行ってると思うのでブログにしました。写真も趣味なのでアップしていきます。
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