琵琶湖をめぐる 近江路の神と仏 名宝展 【三井記念美術館】
前々回・前回と京橋~新橋の展示をご紹介しましたが、同じ日に三越前にある三井記念美術館で「琵琶湖をめぐる 近江路の神と仏 名宝展」も観ていました。この展示は3期に分かれていて、私が観たのは後期の内容でした。

【展覧名】
琵琶湖をめぐる 近江路の神と仏 名宝展
【公式サイト】
http://www.mitsui-museum.jp/exhibition/index.html
【会場】三井記念美術館
【最寄】銀座線三越前/新日本橋駅/東京駅/神田駅
【会期】2012年9月8日(土)~11月25日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日14時半頃です)】
混雑_1_②_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
予想以上に混んでいて、大体の展示室で列を組んで観るような感じでした。
さて、今回の展示は現在の滋賀県である近江国に伝わる仏像や仏具などを集めた展示で、42の古社寺から国宝6点、重要文化財56点(展示替えあり)もの貴重な品々が集まっています。奈良時代、平安時代、鎌倉時代などの古い時代の品がテーマごとに並んでいましたので、詳しくは各章ごとに気に入った作品と共にご紹介しようと思います。
<【展示室1・2】小金銅仏・金工品>
まず最初は鍍金された仏像や仏具のコーナーです。
1-1 「誕生釈迦仏立像」(善水寺) ★こちらで観られます
これは奈良時代の作品で、右手を挙げ天を指し、左手を地に向ける誕生直後の釈迦の立像です。このポーズは天上天下唯我独尊を示すのですが、5~6頭身くらいあるので子供という感じはしないかな。くびれがあり柔らかそうな肉体表現となっていて、顔はやや厳しい雰囲気があるように観えました。解説によると、これは東大寺開眼供養の際に作られた東大寺の像によく似ているそうで、近江と奈良に何らかの関係があったと考えられるようです。
この近くには厨子に入った銀製の小さな阿弥陀仏などもありました。
1-5 「金銀鍍透彫華籠」(神照寺) ★こちらで観られます
2枚セットの華籠(けこ)という円形のザルのような籠で、これは散華(さんげ)を盛るための容器です。網目は唐草文や花をかたどっていて、鍍金され花には銀が鍍金されているようです。緻密な細工で華やかな印象を受けました。2つあったうち右に展示されていた方はちょっと一部の繋がりが切れているように見えるかな…??
この辺には寺の長押(なげし)にかける団扇型の華鬘(けまん)や法具、打ち鳴らす銅磬(どうけい)などもありました。
2-1 「金銅経箱」(延暦寺) ★こちらで観られます
これは延暦寺で見つかった品で、表面が宝相華唐草文で覆われた金色で長方形の経箱です。中央には「妙法蓮華経」の文字が書かれ、中には藤原道長の娘の藤原彰子(上東門院)が写経した法華経が収められていたそうです。鍍金にかなり細かい線刻が施されていて、小さいながらも荘厳な雰囲気がありました。
<【展示室3】>
続いての第3室は琵琶湖の写真と近江の寺社の地図が展示されていました。
<【展示室4】仏像・神像>
続いての4室は最も圧巻の部屋で、沢山の仏像がずらりと並んでいました。時代や題材で4つに細分化されています。
[平安時代の仏像]
まずは平安時代の仏像のコーナーです。
4-1 「如意輪観音半跏像」(石山寺) ★こちらで観られます
頭から台まで1本の木でできた金色に輝く仏像で、石山寺の御前立像(本尊が秘仏となっているので代わりに礼拝するための像)と考えられているそうです。右足をあぐらのように組み、左足は台の下に伸ばす姿で、腕は2本です。如意輪観音は平安期には6本の腕で作られることが多く、2本の腕の原型は奈良時代に遡るようです。如意輪観音の歴史を知る上で貴重な作品のようで、本尊は11世紀に焼失してしまったとも解説していました。気品のある佇まいが好みの観音様です。
この辺には阿弥陀如来や地蔵菩薩、毘沙門天などもありました。
4-13 「千手観音立像」(葛川明王院) ★こちらで観られます
金色の千手観音で、42本の腕を持っています。胸の前で手を合わせ、左右に小さな20本ずつの手が様々なものを持っていて、1つの手が25の世界を救うので25×40で1000の世界を救うとされています。特に2本の杖が目を引き、煌びやかな雰囲気です。頭には大小11面の顔があり、落ち着いた表情をしていました。 解説によると、これは不動明王と毘沙門と共に三尊形式で置かれていたそうで、都風の洗練された姿とのことでした。
[十一面観音像]
続いては十一面観音像のコーナーです(それ以外の仏像もあります) 十一面観音は奈良時代前期から信仰され、近江では平安前期に作られたものが伝わっているようで、ここには平安中期の一木造り彫眼の作品が展示されていました。
4-10 「十一面観音立像」(飯道寺) ★こちらで観られます
左手に蓮の花?の入った華瓶(けびょう)を持ち、右手を下ろして伸ばす「与願印(願いを叶える印)」のポーズで目をつぶった十一面観音像です。頭の上に10個の頭と1体の小さな立像があり、典型的な十一面観音像といった感じです。優しい顔つきで、ちょっとだけ腰を捻っているのが優美でした。解説によると、穏やかで都の作風を感じさせるとのことでした。
この辺には薬師如来や地蔵菩薩などもありました。
4-6 「地蔵菩薩立像」(永昌寺)
左手に宝珠を持ち、右手を下げる与願印のポーズの地蔵菩薩です。坊主頭に福耳で、額にガラス質の丸いものが埋め込まれていて、よく知るお地蔵さんらしい姿です。中は繰り抜かれていないそうで、全体的にどっしりとした感じがあります。また、衣のひだの表現が目を引き、彫りが深くダイナミックな印象を受けました。
この辺には広目天や不動明王、帝釈天などもありました。
[鎌倉時代の仏像]
続いては鎌倉時代の仏像のコーナーで、鎌倉時代の近江の仏像は全体的に観ると慶派風の様式が基本にあるようです。ここにも慶派の作品が並んでいました。
4-19 快慶 「大日如来坐像」(石山寺) ★こちらで観られます
これは快慶の初期の作品で、左手の人差し指を右手で包むような印(智拳印。仏の智慧の境地に入ることを表す。)を結び座っている大日如来の像です。大きめの頭となめらかで張りのある体つきをしていて、切れ長の目は見渡すような目をしていました。どっしりとして落ち着いた雰囲気のある像でした。
[神像と本地仏]
続いては神像と本地仏のコーナーで、次の展示室5にも続いています。仏像に倣って神像が祀られたのは奈良時代に遡り、現存する神像は平安前期以降の作品らしく、近江は神像が最も多数残されている地域だそうです。
一方、本地仏とは日本の神を本来の仏の姿として表すという本地垂迹説(神仏習合の思想で、日本の神は仏の化身とする考え)に基づく像のことで、ここには本地仏が並んでいました。
4-22 「熊野本地仏像(阿弥陀・千手・十一面・地蔵)」(熊野神社)
9体の本地仏のうち4体の仏像が展示されていて、かつては熊野十二所権現を表す12体の本地仏が祀られていたとされているそうです。阿弥陀仏が本宮、千手観音が那智、十一面観音が若宮、地蔵が禅師宮だそうですが、見た目はそれぞれの仏像の典型的な姿です。しかし、かなりスッキリとした印象でどこか普通の仏像とは違うような気もしました。
<【展示室5】絵巻・経巻・神像>
続いての部屋は絵巻、お経、神像のコーナーです。
5-1 「男神坐像(伝落別命・伝大己貴命)」(小槻大社)
2体の男神の座像で、いずれも冠を被り 服の中の手を胸の前に出して笏を持つ(展示では笏を外している)典型的な姿をしています。右に展示された神像は目を見開き迫力がある表情で、左の神像は厳しい威厳のある顔をしていました。
この近くにあった女神坐像(★こちらで観られます)もかなり良かったです。また、この部屋のガラスケースの中には5-4「紺紙金字妙法蓮華経 開結経共」(百済寺)があり、これは紺色の紙に金色の字で書かれたお経でした。ずらっと美しい字が並んでいるのが圧巻です。 さらにその隣には絵巻の5-3「桑実寺縁起」(桑実寺)も展示されていました。
<【展示室6】<パネル展示>「神体山と近江の神々 ―八王子山・三上山・竹生島―」>
小さな部屋の展示室6では神体山(神が宿る山)として信仰を集める琵琶湖の竹生島や、近江富士と呼ばれる三上山、比叡山の東にある八王子山などがパネルで紹介されていました。
<【展示室7】仏画・垂迹(すいじゃく)画>
最後の部屋は仏画のコーナーです。こちらもテーマによって5つの小コーナーに分かれていました。
[密教関係]
まずは仏教の本質を表した両界曼荼羅(金剛界と胎蔵界)や、東西南北とその間の4隅、それに天地と日月を合わせた十二方位を守護する十二天像を描いた作品が並んでいました。
7-3 「両界曼荼羅図」(滋賀県立琵琶湖文化館)
これは2幅対の掛け軸で、結構ボロボロに劣化していました。右幅には中央に大日如来を配し、8体の仏が蓮の花のような配置に並んでいて、さらにその周りを無数の仏が四角く取り囲んでいる胎蔵界を示しています。 一方、左幅は3×3の升目状の中にそれぞれ円形に並ぶ仏が描かれ、こちらは金剛界を示しているようです。非常に細密に描かれていて、当時は色鮮やかだったのではないかと想像させました。曼荼羅には非常に色々な意味があるので説明すると長くなるのですが、配置からも2つの世界の違いが何となく伝わってくるようでした。
7-7 「十二天像 毘沙門天」(聖衆来迎寺)
左手に宝塔、右手に宝棒を持った姿の毘沙門天像で、後ろには燃え盛る光背も描かれています。全体的にすっきりとした線描で、色彩豊かに緻密に描かれていました。解説によると、タイトルの通りこれは12幅対の1幅のようでした。
[釈迦関係]
続いては釈迦を描いた作品のコーナーです。ここは2点だけ展示されていました。
7-17 「涅槃像」(長命寺) ★こちらで観られます
これは掛け軸で、中央よりやや上の方に肘をついて横たわる釈迦が描かれ、その周りには菩薩や弟子、沢山の動物などが集まり、上の方からは母親の摩耶夫人が迎えに来ている様子が描かれています。これは典型的な涅槃図といった構図ですが、変わっているのがあちこちに白い長方形がある点で、昔ここにはそれぞれの人物や動物の名前が書かれていたそうです。釈迦の位置がやや上の方に配されているのも特徴のようでした。
[浄土教関連]
続いてはあの世についての作品が並ぶコーナーで、来迎図や六道絵が並んでいました。
7-14 「六道絵 等活地獄図」(聖衆来迎寺) ★こちらで観られます
沢山の鬼たちが亡者を責めている地獄を描いた作品です。あちこちに炎が燃え盛っていて、中央あたりに門と壁があります。金棒を振り上げたり、台に乗せて切り刻む様子はまさに地獄といった感じなのですが、中央やや上の方には何故か赤子と骸骨の姿がありました。赤子は生まれ変わった姿なのかな?? もうちょっと解説が欲しかった…。恐ろしい光景が印象的な作品でした。
[仏画の色々]
続いては様々な仏画のコーナーです。といっても3点のみです。
7-29 「千手観音二十八部衆像」(大清寺)
中央に円に囲まれた千手観音が描かれ、その下の両脇に13体ずつ天部神が描かれています。さらに上の方には風神(左)・雷神(右)の姿もあり、様々な姿の天部が大集合といった感じです。何故かかちょっと楽しそうな…w 背景に木々が描かれている点なども特徴的でした。
[垂迹画]
最後は本地垂迹説による絵画作品のコーナーで、延暦寺を守護する山王の神々を描いた7-23「日吉山王神像」(百済寺)のみ展示されていました。
ということで、充実した内容となっていました。特に仏像のコーナーが見所で、その造形美を堪能することができました。仏教美術を真に理解するのは非常に大変だと思いますが、仏像や仏具などは素人目にも素晴らしいと思わせるものもあるので、興味がある方はこの展示を観てみるのも良いかと思います。満足できる内容でした。
参照記事:★この記事を参照している記事

【展覧名】
琵琶湖をめぐる 近江路の神と仏 名宝展
【公式サイト】
http://www.mitsui-museum.jp/exhibition/index.html
【会場】三井記念美術館
【最寄】銀座線三越前/新日本橋駅/東京駅/神田駅
【会期】2012年9月8日(土)~11月25日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日14時半頃です)】
混雑_1_②_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
予想以上に混んでいて、大体の展示室で列を組んで観るような感じでした。
さて、今回の展示は現在の滋賀県である近江国に伝わる仏像や仏具などを集めた展示で、42の古社寺から国宝6点、重要文化財56点(展示替えあり)もの貴重な品々が集まっています。奈良時代、平安時代、鎌倉時代などの古い時代の品がテーマごとに並んでいましたので、詳しくは各章ごとに気に入った作品と共にご紹介しようと思います。
<【展示室1・2】小金銅仏・金工品>
まず最初は鍍金された仏像や仏具のコーナーです。
1-1 「誕生釈迦仏立像」(善水寺) ★こちらで観られます
これは奈良時代の作品で、右手を挙げ天を指し、左手を地に向ける誕生直後の釈迦の立像です。このポーズは天上天下唯我独尊を示すのですが、5~6頭身くらいあるので子供という感じはしないかな。くびれがあり柔らかそうな肉体表現となっていて、顔はやや厳しい雰囲気があるように観えました。解説によると、これは東大寺開眼供養の際に作られた東大寺の像によく似ているそうで、近江と奈良に何らかの関係があったと考えられるようです。
この近くには厨子に入った銀製の小さな阿弥陀仏などもありました。
1-5 「金銀鍍透彫華籠」(神照寺) ★こちらで観られます
2枚セットの華籠(けこ)という円形のザルのような籠で、これは散華(さんげ)を盛るための容器です。網目は唐草文や花をかたどっていて、鍍金され花には銀が鍍金されているようです。緻密な細工で華やかな印象を受けました。2つあったうち右に展示されていた方はちょっと一部の繋がりが切れているように見えるかな…??
この辺には寺の長押(なげし)にかける団扇型の華鬘(けまん)や法具、打ち鳴らす銅磬(どうけい)などもありました。
2-1 「金銅経箱」(延暦寺) ★こちらで観られます
これは延暦寺で見つかった品で、表面が宝相華唐草文で覆われた金色で長方形の経箱です。中央には「妙法蓮華経」の文字が書かれ、中には藤原道長の娘の藤原彰子(上東門院)が写経した法華経が収められていたそうです。鍍金にかなり細かい線刻が施されていて、小さいながらも荘厳な雰囲気がありました。
<【展示室3】>
続いての第3室は琵琶湖の写真と近江の寺社の地図が展示されていました。
<【展示室4】仏像・神像>
続いての4室は最も圧巻の部屋で、沢山の仏像がずらりと並んでいました。時代や題材で4つに細分化されています。
[平安時代の仏像]
まずは平安時代の仏像のコーナーです。
4-1 「如意輪観音半跏像」(石山寺) ★こちらで観られます
頭から台まで1本の木でできた金色に輝く仏像で、石山寺の御前立像(本尊が秘仏となっているので代わりに礼拝するための像)と考えられているそうです。右足をあぐらのように組み、左足は台の下に伸ばす姿で、腕は2本です。如意輪観音は平安期には6本の腕で作られることが多く、2本の腕の原型は奈良時代に遡るようです。如意輪観音の歴史を知る上で貴重な作品のようで、本尊は11世紀に焼失してしまったとも解説していました。気品のある佇まいが好みの観音様です。
この辺には阿弥陀如来や地蔵菩薩、毘沙門天などもありました。
4-13 「千手観音立像」(葛川明王院) ★こちらで観られます
金色の千手観音で、42本の腕を持っています。胸の前で手を合わせ、左右に小さな20本ずつの手が様々なものを持っていて、1つの手が25の世界を救うので25×40で1000の世界を救うとされています。特に2本の杖が目を引き、煌びやかな雰囲気です。頭には大小11面の顔があり、落ち着いた表情をしていました。 解説によると、これは不動明王と毘沙門と共に三尊形式で置かれていたそうで、都風の洗練された姿とのことでした。
[十一面観音像]
続いては十一面観音像のコーナーです(それ以外の仏像もあります) 十一面観音は奈良時代前期から信仰され、近江では平安前期に作られたものが伝わっているようで、ここには平安中期の一木造り彫眼の作品が展示されていました。
4-10 「十一面観音立像」(飯道寺) ★こちらで観られます
左手に蓮の花?の入った華瓶(けびょう)を持ち、右手を下ろして伸ばす「与願印(願いを叶える印)」のポーズで目をつぶった十一面観音像です。頭の上に10個の頭と1体の小さな立像があり、典型的な十一面観音像といった感じです。優しい顔つきで、ちょっとだけ腰を捻っているのが優美でした。解説によると、穏やかで都の作風を感じさせるとのことでした。
この辺には薬師如来や地蔵菩薩などもありました。
4-6 「地蔵菩薩立像」(永昌寺)
左手に宝珠を持ち、右手を下げる与願印のポーズの地蔵菩薩です。坊主頭に福耳で、額にガラス質の丸いものが埋め込まれていて、よく知るお地蔵さんらしい姿です。中は繰り抜かれていないそうで、全体的にどっしりとした感じがあります。また、衣のひだの表現が目を引き、彫りが深くダイナミックな印象を受けました。
この辺には広目天や不動明王、帝釈天などもありました。
[鎌倉時代の仏像]
続いては鎌倉時代の仏像のコーナーで、鎌倉時代の近江の仏像は全体的に観ると慶派風の様式が基本にあるようです。ここにも慶派の作品が並んでいました。
4-19 快慶 「大日如来坐像」(石山寺) ★こちらで観られます
これは快慶の初期の作品で、左手の人差し指を右手で包むような印(智拳印。仏の智慧の境地に入ることを表す。)を結び座っている大日如来の像です。大きめの頭となめらかで張りのある体つきをしていて、切れ長の目は見渡すような目をしていました。どっしりとして落ち着いた雰囲気のある像でした。
[神像と本地仏]
続いては神像と本地仏のコーナーで、次の展示室5にも続いています。仏像に倣って神像が祀られたのは奈良時代に遡り、現存する神像は平安前期以降の作品らしく、近江は神像が最も多数残されている地域だそうです。
一方、本地仏とは日本の神を本来の仏の姿として表すという本地垂迹説(神仏習合の思想で、日本の神は仏の化身とする考え)に基づく像のことで、ここには本地仏が並んでいました。
4-22 「熊野本地仏像(阿弥陀・千手・十一面・地蔵)」(熊野神社)
9体の本地仏のうち4体の仏像が展示されていて、かつては熊野十二所権現を表す12体の本地仏が祀られていたとされているそうです。阿弥陀仏が本宮、千手観音が那智、十一面観音が若宮、地蔵が禅師宮だそうですが、見た目はそれぞれの仏像の典型的な姿です。しかし、かなりスッキリとした印象でどこか普通の仏像とは違うような気もしました。
<【展示室5】絵巻・経巻・神像>
続いての部屋は絵巻、お経、神像のコーナーです。
5-1 「男神坐像(伝落別命・伝大己貴命)」(小槻大社)
2体の男神の座像で、いずれも冠を被り 服の中の手を胸の前に出して笏を持つ(展示では笏を外している)典型的な姿をしています。右に展示された神像は目を見開き迫力がある表情で、左の神像は厳しい威厳のある顔をしていました。
この近くにあった女神坐像(★こちらで観られます)もかなり良かったです。また、この部屋のガラスケースの中には5-4「紺紙金字妙法蓮華経 開結経共」(百済寺)があり、これは紺色の紙に金色の字で書かれたお経でした。ずらっと美しい字が並んでいるのが圧巻です。 さらにその隣には絵巻の5-3「桑実寺縁起」(桑実寺)も展示されていました。
<【展示室6】<パネル展示>「神体山と近江の神々 ―八王子山・三上山・竹生島―」>
小さな部屋の展示室6では神体山(神が宿る山)として信仰を集める琵琶湖の竹生島や、近江富士と呼ばれる三上山、比叡山の東にある八王子山などがパネルで紹介されていました。
<【展示室7】仏画・垂迹(すいじゃく)画>
最後の部屋は仏画のコーナーです。こちらもテーマによって5つの小コーナーに分かれていました。
[密教関係]
まずは仏教の本質を表した両界曼荼羅(金剛界と胎蔵界)や、東西南北とその間の4隅、それに天地と日月を合わせた十二方位を守護する十二天像を描いた作品が並んでいました。
7-3 「両界曼荼羅図」(滋賀県立琵琶湖文化館)
これは2幅対の掛け軸で、結構ボロボロに劣化していました。右幅には中央に大日如来を配し、8体の仏が蓮の花のような配置に並んでいて、さらにその周りを無数の仏が四角く取り囲んでいる胎蔵界を示しています。 一方、左幅は3×3の升目状の中にそれぞれ円形に並ぶ仏が描かれ、こちらは金剛界を示しているようです。非常に細密に描かれていて、当時は色鮮やかだったのではないかと想像させました。曼荼羅には非常に色々な意味があるので説明すると長くなるのですが、配置からも2つの世界の違いが何となく伝わってくるようでした。
7-7 「十二天像 毘沙門天」(聖衆来迎寺)
左手に宝塔、右手に宝棒を持った姿の毘沙門天像で、後ろには燃え盛る光背も描かれています。全体的にすっきりとした線描で、色彩豊かに緻密に描かれていました。解説によると、タイトルの通りこれは12幅対の1幅のようでした。
[釈迦関係]
続いては釈迦を描いた作品のコーナーです。ここは2点だけ展示されていました。
7-17 「涅槃像」(長命寺) ★こちらで観られます
これは掛け軸で、中央よりやや上の方に肘をついて横たわる釈迦が描かれ、その周りには菩薩や弟子、沢山の動物などが集まり、上の方からは母親の摩耶夫人が迎えに来ている様子が描かれています。これは典型的な涅槃図といった構図ですが、変わっているのがあちこちに白い長方形がある点で、昔ここにはそれぞれの人物や動物の名前が書かれていたそうです。釈迦の位置がやや上の方に配されているのも特徴のようでした。
[浄土教関連]
続いてはあの世についての作品が並ぶコーナーで、来迎図や六道絵が並んでいました。
7-14 「六道絵 等活地獄図」(聖衆来迎寺) ★こちらで観られます
沢山の鬼たちが亡者を責めている地獄を描いた作品です。あちこちに炎が燃え盛っていて、中央あたりに門と壁があります。金棒を振り上げたり、台に乗せて切り刻む様子はまさに地獄といった感じなのですが、中央やや上の方には何故か赤子と骸骨の姿がありました。赤子は生まれ変わった姿なのかな?? もうちょっと解説が欲しかった…。恐ろしい光景が印象的な作品でした。
[仏画の色々]
続いては様々な仏画のコーナーです。といっても3点のみです。
7-29 「千手観音二十八部衆像」(大清寺)
中央に円に囲まれた千手観音が描かれ、その下の両脇に13体ずつ天部神が描かれています。さらに上の方には風神(左)・雷神(右)の姿もあり、様々な姿の天部が大集合といった感じです。何故かかちょっと楽しそうな…w 背景に木々が描かれている点なども特徴的でした。
[垂迹画]
最後は本地垂迹説による絵画作品のコーナーで、延暦寺を守護する山王の神々を描いた7-23「日吉山王神像」(百済寺)のみ展示されていました。
ということで、充実した内容となっていました。特に仏像のコーナーが見所で、その造形美を堪能することができました。仏教美術を真に理解するのは非常に大変だと思いますが、仏像や仏具などは素人目にも素晴らしいと思わせるものもあるので、興味がある方はこの展示を観てみるのも良いかと思います。満足できる内容でした。
参照記事:★この記事を参照している記事
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