没後120年記念 月岡芳年 (感想前編)【太田記念美術館】
この前の日曜日に、原宿の太田記念美術館で「没後120年記念 月岡芳年」を観てきました。この展示は会期が3期(前期1・前期2・後期)に分かれていて、私が観たのは後期の内容でした。

【展覧名】
没後120年記念 月岡芳年
【公式サイト】
http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/H241011tsukiokayoshitoshi.html
【会場】太田記念美術館
【最寄】原宿駅、明治神宮前駅
【会期】
前期:2012年10月2日(火)~10月28日(日)
後期:2012年11月1日(木)~11月25日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日15時頃です)】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
結構お客さんは入っていましたが、混んでいるというほどでもなく自分のペースで観ることができました。
さて、今回は幕末から明治にかけて活躍した浮世絵師 月岡芳年の個展となっています。月岡芳年は武者絵や戯画で人気を博した歌川国芳に入門し、浮世絵最後の輝きを放った人物として、「最後の浮世絵師」とも称されているそうです。月岡芳年は血みどろの絵で有名だそうですが、それだけでなく歴史画や妖怪画、美人画など様々なジャンルで魅力をいかんなく発揮したようです。今回はその没後120年を記念し、下絵を含む240点で画業の全貌を明らかにする内容となっていました。テーマや時代によって章分けされていましたので、詳しくは各章ごとに気に入った作品と共にご紹介しようと思います。なお、冒頭にも書いたように会期によって展示品が入れ替わりますので、お目当ての品がある方は事前に作品リストで確認しておくことをお勧めします。
参考リンク:
作品リスト
参考記事:
月岡芳年「月百姿」展 後期 (礫川浮世絵美術館)
歌川国芳-奇と笑いの木版画 (府中市美術館))
破天荒の浮世絵師 歌川国芳 前期:豪傑なる武者と妖怪 (太田記念美術館))
破天荒の浮世絵師 歌川国芳 後期:遊び心と西洋の風 感想前編(太田記念美術館)
破天荒の浮世絵師 歌川国芳 後期:遊び心と西洋の風 感想後編(太田記念美術館)
奇想の絵師歌川国芳の門下展 (礫川浮世絵美術館)
没後150年 歌川国芳展 -幕末の奇才浮世絵師- 前期 感想前編(森アーツセンターギャラリー)
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浮世絵猫百景-国芳一門ネコづくし- 前期 感想前編(太田記念美術館)
浮世絵猫百景-国芳一門ネコづくし- 前期 感想後編(太田記念美術館)
浮世絵猫百景-国芳一門ネコづくし- 後期 感想前編(太田記念美術館)
浮世絵猫百景-国芳一門ネコづくし- 後期 感想後編(太田記念美術館)
<肉筆>
まず最初の座敷には肉筆の掛け軸が並んでいました。
93 月岡芳年 「猿田彦図」
白い糸が巻き付いたような枝を持ち高下駄を履いた老人が、額に手を当てて遠くを観るようなポーズで描かれた作品です。これは神話の猿田彦らしく、その服は風に揺れているのか右になびいていて、ひだが深く描かれています。細密な描写で毛の1本1本まで見えるような感じで、それが一種異様な雰囲気にも思えました。
236 月岡芳年 「鍾馗」
やや後ろ向きで剣を持った鍾馗を描いた作品で、腕には小さな子供のような鬼がしがみついています。こちらは太めの輪郭線が使われさらっと描いたようなデフォルメとなっています。しかし厳しい表情やヒゲのふさっとした感じはよく出ているように思いました。どこかユーモラスな作品です。
<第1章 国芳一門としての若き日々>
ここからが浮世絵版画のコーナーです。月岡芳年は12歳の頃に歌川国芳のもとに弟子入りし、それからわずか3年後に「一魁斎芳年」の名前で「文治元年平家の一門亡海中落入る図」(前期のみ展示)という作品を制作しました。駆け出しの絵師が3枚続の大判錦絵を手がけるのは異例中の異例だったそうで、親族から資金の提供があったのではないかと推測されるものの、すでに才能に満ち溢れていたのは確かだったようです。20歳を過ぎると役者絵や武者絵を継続して作るようになりますが、23歳の時に師匠の国芳が病死してしまいます。その為わずか10年の師弟関係となりましたが、国芳が芳年に与えた影響は大きいようです。27歳の時、「和漢百物語 小野川喜三郎」に初めて「月岡魁斎芳年」と月岡の号を署名したらしく、これは月岡雪斎という親戚の画姓を引き継いだものとされるようですが、一人立ちの決意も込められていたと考えられるようです。ここにはそうした若い頃の作品が並んでいました。
2 月岡芳年 「那智山之大滝にて荒行図」
3枚続きの大判で、滝に打たれて修行する文覚上人と、その右上で見守る不動明王の使いの二童子が描かれています。画面中に白い飛沫が飛び散り、文覚上人は顔と手しか見えず周りは水と飛沫で覆われていて物凄い勢いと水の量を感じさせます。文覚上人は険しい表情で耐えているけど苦しい修行であるのがよく伝わってくる作品でした。
この辺は3枚続きの作品が多かったように思います。桃太郎の豆まきや、遊郭の夜明けの頃を描いた作品、武者絵など題材は様々です。
8 月岡芳年 「東海道 京都之内 大内能上覧図」
舞台の上に赤く長い髪の役者が描かれ、奥にはそれを鑑賞している上級武士たちの姿が描かれています。面白いのは左にいる人物で、何故か刀を持った役者の刀と手ぐらいしか描かれていません。それが画面の左側にも世界があるように感じさせ、想像力を掻き立てるようでした。中々斬新な構図で面白いです。
15 月岡芳年 「通俗西遊記 羅刹女 孫悟空」
刀を口にくわえ、芭蕉扇を振り回す女と、風にすっ飛ばされて行く長い棒を持った人物が描かれた作品で、これは西遊記の羅刹女と孫悟空の戦いを題材にしています。火焔山の火を消すために孫悟空が芭蕉扇を借りにいったのですが、羅刹女の息子は孫悟空に倒されていたため、戦いを挑んできたというストーリーです。線描による風が力強く感じられ、孫悟空のすっ飛ばされていくポーズがその威力を感じさせます。背景は暗く、勢いと緊迫感のある作品でした。
この隣にも西遊記の作品がありました。また、近くにあった壇ノ浦の戦いを描いた作品もダイナミックな波の表現で面白かったです。
23 月岡芳年 「和漢百物語 小野川喜三郎」
キセルを持った半裸の横綱と、三つ目のろくろ首のような入道が描かれた妖怪画です。横綱はその姿を観ても動じずに入道の顔に煙を吹きかけていて、入道は顔をしかめて嫌がっているような表情をしています。解説によると、この作品は日本と中国の怪談話を題材にした26枚のシリーズの1枚らしく、この横綱を召し抱えている大名の屋敷に妖怪が出るので退治しにきたようです。実はこの入道の正体は狸だそうですが、脅しにきたのにやり返されて面食らっている感じが面白かったです。なお、この作品の背景には屏風があり、そこに先述した「月岡魁斎芳年」の落款が書かれ、月岡姓を用いた最も早い制作例であるとのことでした。
この作品の両脇にも百物語の作品が並んでいました。
<第2章 幕末の混迷と血みどろ絵の流行>
続いての2章はスプラッターな血みどろ作品のコーナーです。芳年は1866年に兄弟子の落合芳幾と共に歌舞伎や講談の刃傷場面を描いた「英名二十八衆句」という作品を発表し、その後も過剰なまでに血を描写した作品を多く手がけているそうです。そのインパクトから芳年というと血みどろのイメージで狂気の絵師とみなされることもあるようですが、このような表現は幕末の歌舞伎や講談で好まれた趣向だそうで、芳年はそれを過剰に演出したに過ぎないようです。その後、30歳の頃に明治の新しい時代になると、芳年だけでなく狩野派をはじめとするあらゆる絵師の基盤が揺らぎ、芳年は自らの方向性を模索する中、「一魁随筆」という武者絵を打ち出しました。しかし思ったような人気を得ることはできず、失意の中で神経衰弱という病に倒れたそうです。ここにはそうした時期の作品が並んでいました。
57 月岡芳年 「英名二十八衆句 直助権兵衛」
兄弟子と作った血みどろの刃傷沙汰を描いたシリーズで、この作品には血みどろで仰向けになって死んでいる人物を踏みつけ、顔の皮を引っ張って剥がそうとしている男が描れています。これは歌舞伎狂言「東海道四谷怪談」に取材したものらしく、このシリーズの代表的なものだそうです。眼球と歯が露出し体には血の手形が残っているなど、凄惨そのものといった感じで狂気を感じます。しかしこれはオリジナルな場面というわけではないようで、他の絵師の絵を参考にしているとのことでした。
この辺で1階の展示は終わりで、続いては2階です。
59 月岡芳年 「東錦浮世稿談 向疵与三 蝙蝠安」
向疵与三という男が悪事をネタにゆすり続ける兄貴分の蝙蝠安を出刃包丁で惨殺しているシーンを描いた作品です。蝙蝠安は体中に血がついていて、その顔は出血多量で青ざめながらもふらふらと逃げようとしています。そしてその後ろには包丁を振り上げる向疵与三の姿があり、空には三日月が浮かんでいました。恐ろしさとともに臨場感のある場面でした。
この辺にはたまに1章の作品も混じっているようで、近くには師匠の出世作を思わせる水滸伝を題材にした作品もありました。これは血みどろではありませんw
81 月岡芳年 「魍魎百撰相 小幡助三郎信世」
切腹して自分の腹に深々と刀を突き刺す武士を描いた作品で、これは石田三成の家臣の小幡という武将だそうです。小幡は関ヶ原の敗戦の後に捕らえれ、三成の行方を訊かれたものの答えず、その忠義に感服した家康によって解放されたのですが、すぐに近くの寺で自害ました。これはその時の様子を描いていて、切腹して力なく倒れこむような感じで、歯をむき出して死にゆく表情を見せていました。解説によると、この絵を描いたのは慶応4年の上野戦争の頃のようで、敗れて切腹した彰義隊の姿を念頭にしたと推測されるとのことでした。
91 月岡芳年 「一魁随筆 山姥 怪童丸」
真っ赤な体の怪童丸(金太郎)が足柄山の山姥に抱きついている様子を描いた作品です。 背景には山と桜?が描かれ、足元には白いうさぎの姿もあります。明らかにここまで観てきた画風と一線を画し、西洋画のような印象を受けます。陰影や聖母子的な題材(とくに山姥は聖母マリアのような顔をしている)など、西洋画の研究の様子が観られて面白いです。 しかし、この作品の売れ行きは芳しくなかったようで、それが原因かは定かではないですが、この後病気となってしまいます。
このシリーズは現在13点確認できるそうで、隣にも同じシリーズの作品が並んでいました。
<第3章 新たな活動-新聞と西南戦争>
続いては病の後の時期のコーナーです。神経衰弱の病から回復した35歳の芳年は、新たに「大蘇(たいそ)」という号を用い、再び精力的な制作を始めました。この時期に新たに見出した活路が新聞と西南戦争だったそうで、1875年に郵便報知新聞の記事を絵画化した錦絵新聞を手がけ、様々な事件を描いていきました。また、1877年(39歳)の頃に勃発した西南戦争も格好の画題となったようで、ここにはそうした作品が並んでいました。
103 月岡芳年 「郵便 報知新聞 第五百六十五号」
別れた若い妻を逆恨みした男が、妻を包丁で惨殺する様子が書かれた作品です。男は嫌がる妻の手を引っ張り包丁を振り上げていて、既に女は斬られているのか壁には真っ赤な血が飛び散っています。残酷なシーンで、その場を観てきたかのような臨場感が恐ろしく感じられました。
この近くには妖怪画のような新聞や彰義隊の戦いを描いた作品もありました。
117 月岡芳年 「隆盛龍城攻之図」
激しい波の中、大きな魚に乗った僧の霊に導かれて、西南戦争の指揮を執る西郷隆盛が刀を持って龍宮に進軍している様子を描いた作品です。この僧は安政の大獄の際に西郷隆盛と共に入水自殺をした月照で、その際に西郷だけが助かったというエピソードがあります。軍団の向かう先には妖怪のような龍宮城の兵?がいて、波や魚の表情がダイナミックで荒々しい雰囲気が伝わってきます。解説によると、西南戦争で連敗していた西郷は、「この上は入水して月照と共に龍宮城に攻め入り、龍王となって独立した国を作ろう」とまじめに語っていたそうです。ちょっと荒唐無稽な話ですが、それを見事に絵画化した感じの作品でした。
この辺は3枚続きの作品が並んでいました。西南戦争を描いたものが多く、戦争の激しさをつぶさに表現していました。
75 月岡芳年 「長篠合戦 山県三郎兵衛討死之図」
これは2章にリストされていますが、3章のガラスケースの中にありました。戦国時代の長篠の戦を描いた3枚続きの作品で、鉄砲の軌跡のような線が無数に描かれ、当たった人からは血が吹き出しています。沢山の人が倒れ、旗や竹が舞い飛び煙が上がり、物凄い勢いで鉄砲が敵を圧倒している感じが伝わりました。
123 月岡芳年 「見立多以尽 はんだんをしてもらひたい」
おみくじを持って火鉢にひじをつき、やや振り返っている女性を描いた作品です。このおみくじの判断をしてもらいたいようで、歯を見せて笑うような親しげな表情で左の方を見ています。何とも楽しげで女性が可愛らしく感じられました。解説によると、この作品は様々な階級の女性(特に遊女や高貴な女性)が「~したい」という願望と共に描かれているシリーズの1つのようでした。
この辺には女性を描いた作品や本などが並んでいました。私は芳年の美人画が大好きなのでこれは嬉しい、
ということで、今日はこの辺までにしておこうと思います。もともとしっかり押さえたいと思っていた絵師だけに、この機に全貌を知ることができて満足しています。後半には私の好きなシリーズもありましたので、次回はそれについてご紹介しようと思います。
→ 後編はこちら
参照記事:★この記事を参照している記事

【展覧名】
没後120年記念 月岡芳年
【公式サイト】
http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/H241011tsukiokayoshitoshi.html
【会場】太田記念美術館
【最寄】原宿駅、明治神宮前駅
【会期】
前期:2012年10月2日(火)~10月28日(日)
後期:2012年11月1日(木)~11月25日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日15時頃です)】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
結構お客さんは入っていましたが、混んでいるというほどでもなく自分のペースで観ることができました。
さて、今回は幕末から明治にかけて活躍した浮世絵師 月岡芳年の個展となっています。月岡芳年は武者絵や戯画で人気を博した歌川国芳に入門し、浮世絵最後の輝きを放った人物として、「最後の浮世絵師」とも称されているそうです。月岡芳年は血みどろの絵で有名だそうですが、それだけでなく歴史画や妖怪画、美人画など様々なジャンルで魅力をいかんなく発揮したようです。今回はその没後120年を記念し、下絵を含む240点で画業の全貌を明らかにする内容となっていました。テーマや時代によって章分けされていましたので、詳しくは各章ごとに気に入った作品と共にご紹介しようと思います。なお、冒頭にも書いたように会期によって展示品が入れ替わりますので、お目当ての品がある方は事前に作品リストで確認しておくことをお勧めします。
参考リンク:
作品リスト
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破天荒の浮世絵師 歌川国芳 前期:豪傑なる武者と妖怪 (太田記念美術館))
破天荒の浮世絵師 歌川国芳 後期:遊び心と西洋の風 感想前編(太田記念美術館)
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奇想の絵師歌川国芳の門下展 (礫川浮世絵美術館)
没後150年 歌川国芳展 -幕末の奇才浮世絵師- 前期 感想前編(森アーツセンターギャラリー)
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浮世絵猫百景-国芳一門ネコづくし- 前期 感想前編(太田記念美術館)
浮世絵猫百景-国芳一門ネコづくし- 前期 感想後編(太田記念美術館)
浮世絵猫百景-国芳一門ネコづくし- 後期 感想前編(太田記念美術館)
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<肉筆>
まず最初の座敷には肉筆の掛け軸が並んでいました。
93 月岡芳年 「猿田彦図」
白い糸が巻き付いたような枝を持ち高下駄を履いた老人が、額に手を当てて遠くを観るようなポーズで描かれた作品です。これは神話の猿田彦らしく、その服は風に揺れているのか右になびいていて、ひだが深く描かれています。細密な描写で毛の1本1本まで見えるような感じで、それが一種異様な雰囲気にも思えました。
236 月岡芳年 「鍾馗」
やや後ろ向きで剣を持った鍾馗を描いた作品で、腕には小さな子供のような鬼がしがみついています。こちらは太めの輪郭線が使われさらっと描いたようなデフォルメとなっています。しかし厳しい表情やヒゲのふさっとした感じはよく出ているように思いました。どこかユーモラスな作品です。
<第1章 国芳一門としての若き日々>
ここからが浮世絵版画のコーナーです。月岡芳年は12歳の頃に歌川国芳のもとに弟子入りし、それからわずか3年後に「一魁斎芳年」の名前で「文治元年平家の一門亡海中落入る図」(前期のみ展示)という作品を制作しました。駆け出しの絵師が3枚続の大判錦絵を手がけるのは異例中の異例だったそうで、親族から資金の提供があったのではないかと推測されるものの、すでに才能に満ち溢れていたのは確かだったようです。20歳を過ぎると役者絵や武者絵を継続して作るようになりますが、23歳の時に師匠の国芳が病死してしまいます。その為わずか10年の師弟関係となりましたが、国芳が芳年に与えた影響は大きいようです。27歳の時、「和漢百物語 小野川喜三郎」に初めて「月岡魁斎芳年」と月岡の号を署名したらしく、これは月岡雪斎という親戚の画姓を引き継いだものとされるようですが、一人立ちの決意も込められていたと考えられるようです。ここにはそうした若い頃の作品が並んでいました。
2 月岡芳年 「那智山之大滝にて荒行図」
3枚続きの大判で、滝に打たれて修行する文覚上人と、その右上で見守る不動明王の使いの二童子が描かれています。画面中に白い飛沫が飛び散り、文覚上人は顔と手しか見えず周りは水と飛沫で覆われていて物凄い勢いと水の量を感じさせます。文覚上人は険しい表情で耐えているけど苦しい修行であるのがよく伝わってくる作品でした。
この辺は3枚続きの作品が多かったように思います。桃太郎の豆まきや、遊郭の夜明けの頃を描いた作品、武者絵など題材は様々です。
8 月岡芳年 「東海道 京都之内 大内能上覧図」
舞台の上に赤く長い髪の役者が描かれ、奥にはそれを鑑賞している上級武士たちの姿が描かれています。面白いのは左にいる人物で、何故か刀を持った役者の刀と手ぐらいしか描かれていません。それが画面の左側にも世界があるように感じさせ、想像力を掻き立てるようでした。中々斬新な構図で面白いです。
15 月岡芳年 「通俗西遊記 羅刹女 孫悟空」
刀を口にくわえ、芭蕉扇を振り回す女と、風にすっ飛ばされて行く長い棒を持った人物が描かれた作品で、これは西遊記の羅刹女と孫悟空の戦いを題材にしています。火焔山の火を消すために孫悟空が芭蕉扇を借りにいったのですが、羅刹女の息子は孫悟空に倒されていたため、戦いを挑んできたというストーリーです。線描による風が力強く感じられ、孫悟空のすっ飛ばされていくポーズがその威力を感じさせます。背景は暗く、勢いと緊迫感のある作品でした。
この隣にも西遊記の作品がありました。また、近くにあった壇ノ浦の戦いを描いた作品もダイナミックな波の表現で面白かったです。
23 月岡芳年 「和漢百物語 小野川喜三郎」
キセルを持った半裸の横綱と、三つ目のろくろ首のような入道が描かれた妖怪画です。横綱はその姿を観ても動じずに入道の顔に煙を吹きかけていて、入道は顔をしかめて嫌がっているような表情をしています。解説によると、この作品は日本と中国の怪談話を題材にした26枚のシリーズの1枚らしく、この横綱を召し抱えている大名の屋敷に妖怪が出るので退治しにきたようです。実はこの入道の正体は狸だそうですが、脅しにきたのにやり返されて面食らっている感じが面白かったです。なお、この作品の背景には屏風があり、そこに先述した「月岡魁斎芳年」の落款が書かれ、月岡姓を用いた最も早い制作例であるとのことでした。
この作品の両脇にも百物語の作品が並んでいました。
<第2章 幕末の混迷と血みどろ絵の流行>
続いての2章はスプラッターな血みどろ作品のコーナーです。芳年は1866年に兄弟子の落合芳幾と共に歌舞伎や講談の刃傷場面を描いた「英名二十八衆句」という作品を発表し、その後も過剰なまでに血を描写した作品を多く手がけているそうです。そのインパクトから芳年というと血みどろのイメージで狂気の絵師とみなされることもあるようですが、このような表現は幕末の歌舞伎や講談で好まれた趣向だそうで、芳年はそれを過剰に演出したに過ぎないようです。その後、30歳の頃に明治の新しい時代になると、芳年だけでなく狩野派をはじめとするあらゆる絵師の基盤が揺らぎ、芳年は自らの方向性を模索する中、「一魁随筆」という武者絵を打ち出しました。しかし思ったような人気を得ることはできず、失意の中で神経衰弱という病に倒れたそうです。ここにはそうした時期の作品が並んでいました。
57 月岡芳年 「英名二十八衆句 直助権兵衛」
兄弟子と作った血みどろの刃傷沙汰を描いたシリーズで、この作品には血みどろで仰向けになって死んでいる人物を踏みつけ、顔の皮を引っ張って剥がそうとしている男が描れています。これは歌舞伎狂言「東海道四谷怪談」に取材したものらしく、このシリーズの代表的なものだそうです。眼球と歯が露出し体には血の手形が残っているなど、凄惨そのものといった感じで狂気を感じます。しかしこれはオリジナルな場面というわけではないようで、他の絵師の絵を参考にしているとのことでした。
この辺で1階の展示は終わりで、続いては2階です。
59 月岡芳年 「東錦浮世稿談 向疵与三 蝙蝠安」
向疵与三という男が悪事をネタにゆすり続ける兄貴分の蝙蝠安を出刃包丁で惨殺しているシーンを描いた作品です。蝙蝠安は体中に血がついていて、その顔は出血多量で青ざめながらもふらふらと逃げようとしています。そしてその後ろには包丁を振り上げる向疵与三の姿があり、空には三日月が浮かんでいました。恐ろしさとともに臨場感のある場面でした。
この辺にはたまに1章の作品も混じっているようで、近くには師匠の出世作を思わせる水滸伝を題材にした作品もありました。これは血みどろではありませんw
81 月岡芳年 「魍魎百撰相 小幡助三郎信世」
切腹して自分の腹に深々と刀を突き刺す武士を描いた作品で、これは石田三成の家臣の小幡という武将だそうです。小幡は関ヶ原の敗戦の後に捕らえれ、三成の行方を訊かれたものの答えず、その忠義に感服した家康によって解放されたのですが、すぐに近くの寺で自害ました。これはその時の様子を描いていて、切腹して力なく倒れこむような感じで、歯をむき出して死にゆく表情を見せていました。解説によると、この絵を描いたのは慶応4年の上野戦争の頃のようで、敗れて切腹した彰義隊の姿を念頭にしたと推測されるとのことでした。
91 月岡芳年 「一魁随筆 山姥 怪童丸」
真っ赤な体の怪童丸(金太郎)が足柄山の山姥に抱きついている様子を描いた作品です。 背景には山と桜?が描かれ、足元には白いうさぎの姿もあります。明らかにここまで観てきた画風と一線を画し、西洋画のような印象を受けます。陰影や聖母子的な題材(とくに山姥は聖母マリアのような顔をしている)など、西洋画の研究の様子が観られて面白いです。 しかし、この作品の売れ行きは芳しくなかったようで、それが原因かは定かではないですが、この後病気となってしまいます。
このシリーズは現在13点確認できるそうで、隣にも同じシリーズの作品が並んでいました。
<第3章 新たな活動-新聞と西南戦争>
続いては病の後の時期のコーナーです。神経衰弱の病から回復した35歳の芳年は、新たに「大蘇(たいそ)」という号を用い、再び精力的な制作を始めました。この時期に新たに見出した活路が新聞と西南戦争だったそうで、1875年に郵便報知新聞の記事を絵画化した錦絵新聞を手がけ、様々な事件を描いていきました。また、1877年(39歳)の頃に勃発した西南戦争も格好の画題となったようで、ここにはそうした作品が並んでいました。
103 月岡芳年 「郵便 報知新聞 第五百六十五号」
別れた若い妻を逆恨みした男が、妻を包丁で惨殺する様子が書かれた作品です。男は嫌がる妻の手を引っ張り包丁を振り上げていて、既に女は斬られているのか壁には真っ赤な血が飛び散っています。残酷なシーンで、その場を観てきたかのような臨場感が恐ろしく感じられました。
この近くには妖怪画のような新聞や彰義隊の戦いを描いた作品もありました。
117 月岡芳年 「隆盛龍城攻之図」
激しい波の中、大きな魚に乗った僧の霊に導かれて、西南戦争の指揮を執る西郷隆盛が刀を持って龍宮に進軍している様子を描いた作品です。この僧は安政の大獄の際に西郷隆盛と共に入水自殺をした月照で、その際に西郷だけが助かったというエピソードがあります。軍団の向かう先には妖怪のような龍宮城の兵?がいて、波や魚の表情がダイナミックで荒々しい雰囲気が伝わってきます。解説によると、西南戦争で連敗していた西郷は、「この上は入水して月照と共に龍宮城に攻め入り、龍王となって独立した国を作ろう」とまじめに語っていたそうです。ちょっと荒唐無稽な話ですが、それを見事に絵画化した感じの作品でした。
この辺は3枚続きの作品が並んでいました。西南戦争を描いたものが多く、戦争の激しさをつぶさに表現していました。
75 月岡芳年 「長篠合戦 山県三郎兵衛討死之図」
これは2章にリストされていますが、3章のガラスケースの中にありました。戦国時代の長篠の戦を描いた3枚続きの作品で、鉄砲の軌跡のような線が無数に描かれ、当たった人からは血が吹き出しています。沢山の人が倒れ、旗や竹が舞い飛び煙が上がり、物凄い勢いで鉄砲が敵を圧倒している感じが伝わりました。
123 月岡芳年 「見立多以尽 はんだんをしてもらひたい」
おみくじを持って火鉢にひじをつき、やや振り返っている女性を描いた作品です。このおみくじの判断をしてもらいたいようで、歯を見せて笑うような親しげな表情で左の方を見ています。何とも楽しげで女性が可愛らしく感じられました。解説によると、この作品は様々な階級の女性(特に遊女や高貴な女性)が「~したい」という願望と共に描かれているシリーズの1つのようでした。
この辺には女性を描いた作品や本などが並んでいました。私は芳年の美人画が大好きなのでこれは嬉しい、
ということで、今日はこの辺までにしておこうと思います。もともとしっかり押さえたいと思っていた絵師だけに、この機に全貌を知ることができて満足しています。後半には私の好きなシリーズもありましたので、次回はそれについてご紹介しようと思います。
→ 後編はこちら
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琵琶湖をめぐる 近江路の神と仏 名宝展 【三井記念美術館】 2012/11/08
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神話のことば ブラジル現代写真展 【資生堂ギャラリー】 2012/11/07
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八木マリヨ「The Planet Earth&earth - 地球惑星にすれば・・・」 【ポーラミュージアム アネックス POLA MUSEUM ANNEX】 2012/11/06
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