没後120年記念 月岡芳年 (感想後編)【太田記念美術館】
今日は前回の記事に引き続き、太田記念美術館の「没後120年記念 月岡芳年」の後編をご紹介いたします。前編には混み具合なども記載しておりますので、前編を読まれていない方は前編から先にお読み頂けると嬉しいです。
前編はこちら

まずは概要のおさらいです。
【展覧名】
没後120年記念 月岡芳年
【公式サイト】
http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/H241011tsukiokayoshitoshi.html
【会場】太田記念美術館
【最寄】原宿駅、明治神宮前駅
【会期】
前期:2012年10月2日(火)~10月28日(日)
後期:2012年11月1日(木)~11月25日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日15時頃です)】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
前編では神経衰弱から回復して「大蘇」という号を用いた頃までをご紹介しましたが、今日は晩年までをご紹介します。師匠の歌川国芳などについては今回は省略しますので、気になる方は参考記事をご覧ください。
参考記事:
月岡芳年「月百姿」展 後期 (礫川浮世絵美術館)
歌川国芳-奇と笑いの木版画 (府中市美術館))
破天荒の浮世絵師 歌川国芳 前期:豪傑なる武者と妖怪 (太田記念美術館))
破天荒の浮世絵師 歌川国芳 後期:遊び心と西洋の風 感想前編(太田記念美術館)
破天荒の浮世絵師 歌川国芳 後期:遊び心と西洋の風 感想後編(太田記念美術館)
奇想の絵師歌川国芳の門下展 (礫川浮世絵美術館)
没後150年 歌川国芳展 -幕末の奇才浮世絵師- 前期 感想前編(森アーツセンターギャラリー)
没後150年 歌川国芳展 -幕末の奇才浮世絵師- 前期 感想後編(森アーツセンターギャラリー)
没後150年 歌川国芳展 -幕末の奇才浮世絵師- 後期 感想前編(森アーツセンターギャラリー)
没後150年 歌川国芳展 -幕末の奇才浮世絵師- 後期 感想後編(森アーツセンターギャラリー)
浮世絵猫百景-国芳一門ネコづくし- 前期 感想前編(太田記念美術館)
浮世絵猫百景-国芳一門ネコづくし- 前期 感想後編(太田記念美術館)
浮世絵猫百景-国芳一門ネコづくし- 後期 感想前編(太田記念美術館)
浮世絵猫百景-国芳一門ネコづくし- 後期 感想後編(太田記念美術館)
<第4章 新時代の歴史画-リアリズムと国民教化>
西南戦争が終わった後、40代となった芳年が精力的に取り組んだのは歴史画で、日本の神話から江戸時代に至るまでの揃いものを立て続けに発表したそうです。その基盤には師匠の武者絵があると考えられ、さらに時代考証を重んじた菊池容斎や、西洋の油絵の色彩、銅版の陰影などを加えたようです。
この頃、天皇を中心とする明治政府にとって歴史画は国民を教化する有益なツールと認識され、芳年の絵も国民に歴史や修身を啓蒙する役割を担ったようです。ここにはそうした歴史画が並んでいました。
141 月岡芳年 「大日本名将鑑 阿倍比羅夫」
阿倍比羅夫は7世紀中頃の飛鳥時代の武人で、謀反を起こした蝦夷を討伐した後、女真国も制圧し、凱旋の際には2頭の大熊と70枚の熊の皮を献上したと伝わる人物だそうです。この絵では画面を覆い尽くすほどの大きな熊を投げ飛ばし刀でとどめを刺そうとしている様子が描かれていて、一部は画面からはみ出しています。矢が突き刺さっていたり熊の下敷きになっている人など、迫力ある光景となっていました。
この辺には酒呑童子を描いた作品もありました。
143 月岡芳年 「大日本史略図会 第九十一代亀山天皇」
これは3枚続きの作品で、浜辺で膝をついて手を握りしめ祈っている人物を中心に、周りには刀を振り上げる人たちが描かれています。左の方から凄い勢いで風が吹いているようで、放射線状に無数の線が描かれていて、その風で刀が折れて舞い飛んでいる様子も描かれています。この作品も臨場感があり、非常に動きと勢いを感じさせました。亀山天皇というと元寇の際に護国祈願をした天皇ですが、これもそれに関係があるのかな??
176 月岡芳年 「錦絵修身談」
これは修身の教科書で、日本、中国、西洋の美談が見開きの挿絵と共に書かれている作品です。3冊並んでいた中で、中央にあった作品は 海の上の船を指さす褐色の肌の3人の少年が描かれていました。明らかに日本ではなさそうな風景で、その表現にも陰影などから西洋の銅版画などからの影響が伺えました。
158 月岡芳年 「新容六怪撰 平清盛」
雪の降り積もる岩に巨大な骸骨(髑髏)が現れ、貴族風の女性たちが廊下のあたりで恐れ慄いている様子が描かれています。そして中央にはそれを睨みつける平清盛の姿があり、太刀を握り厳しい表情を浮かべていました。有名な逸話を元にした緊張感ある作品です。
この隣には牛若丸と弁慶が刀を交えている今回のポスターの作品もありました。また、この先のガラスケースには役者の作品や本(水滸伝の本など)、報知新聞などもありました。 その後は地下に移動しますが、地下の最初のほうも4章でした。
171 月岡芳年 「全盛四季冬 根津花屋敷 大松楼」
3枚続きの作品で、背景に雪の積もる庭と池が描かれ、手前に欄干でくつろぐ3人の遊女がそれぞれ1枚に1人ずつ描かれています。右は座って三味線を弾く遊女で、左はやかんを火鉢に乗せる遊女、中央はお盆に雪うさぎを載せた遊女が描かれています。解説によると中央の遊女は地獄太夫を気取っていた幻太夫(幼太夫と誤記されている)で、明治16年頃に芳年が客として通っていたそうです。彼女の打掛には髑髏の模様があるのですが、よく観ると猫が集まってその形を形成しているのがわかり、これは師匠の歌川国芳の「国芳もやう正札附現金男 野晒悟助」を彷彿とさせました。それにしても遊女は3人とも微笑むような表情で、雪を楽しんでいるようでした。
<第5章 最後の浮世絵師-江戸への回帰>
最後は晩年のコーナーです。芳年は明治15年(1882年)に絵入自由新聞社に日給100円という破格の高給で迎え入れられたそうで、その人気は多角47歳の頃に出た「東京流行細見紀」では浮世絵師としてトップに名前が挙がるほどだったようです。晩年は傑作と評される作品を手がけ、画技は最高潮に達しました。画題としては講談や歌舞伎、戯作など庶民に好まれるものを数多く典拠としていて、中には師匠との関連を感じさせる作品も多々見受けられるそうです。また、他の画家が新たな美術を模索する中、芳年は過ぎ去った江戸を懐かしむ庶民たちの感情に沿うように江戸へと回帰していったようです。しかし、再び神経を病み、54歳という若さで没しました。この章にはそうした時期の作品が並んでいました。
189 月岡芳年 「新撰東錦絵 大仁坊梅ヶ枝を殺害の図」
仰向けで手を挙げて苦しむ着物の女性と、馬乗りになり首を抑え、手に持つ短刀を突きつける男が描かれた作品です。そんな殺しの場面で男は後ろを振り返っていて、その目線の先には1羽の鳥が飛んでいます。背景は暗く、簡略化された川や蕾の花の木々など、恐ろしい場面のはずなのにどこか儚く神秘的な雰囲気があり、妖しい作品でした。
184 月岡芳年 「曾我時致乗裸馬駆大磯」
鞍もない裸馬に乗って笹を振り上げ、馬を急がせている男を描いた作品です。これは曽我物語の一場面だそうで、男には彩色されているのですが馬は水墨で簡略化されたような感じです。太い輪郭や流れるたてがみなどに力強さと疾走感があり、足を伸ばす姿勢からも躍動を感じました。隣には肉筆の下絵もありました。
この先は縦に2枚続きの作品が並ぶコーナーです。
195 月岡芳年 「奥州安達がはらひとつ家の図」 ★こちらで観られます
これは縦に2枚続きの作品で、天井から足を縛られて吊るされた妊婦と、その下で包丁を研ぐ半裸の老婆が描かれています。妊婦はさるぐつわをされて後ろ手を縛られているので逃げようもない感じで、老婆にこれから殺される場面のようです。解説によるとこれは浄瑠璃の奥州安達ヶ原を題材にしているそうで、この老婆は岩手という名で、前九年の役で没落した安倍氏の生き残りらしく、幼い天皇の弟の病気を治すために宿を借りに来た妊婦(夫婦で来て夫が離れた隙に縛られた)から胎児の血を取ろうとしているようです。しかし、実はこの女性はこの老婆の実の娘らしく、いろいろな意味で恐ろしい光景となっていました。見た目のインパクトもあるので目を引きます。
この辺には金太郎や里見八犬伝を題材にした作品もありました。いずれも縦長の画面を上手く利用した構図が面白いです。
208 月岡芳年 「風俗三十二相 いたさう 寛政年間女郎の風俗」
これは江戸から明治の様々な職業の女性の心の感情を捉えたシリーズの1枚で、刺青を彫られている遊女が描かれています。あまりの痛さで髪はほつれ、手ぬぐいをぐっとかみしめて顔をそむけるような感じで、こちらにまで痛さが伝わってくるようでした。
213 月岡芳年 「風俗三十二相 暗さう 明治年間妻君の風俗」
寝床の行灯に火を灯す女性が描かれた作品で、ちょっと楽しげな表情をしています。緻密に描かれていて色っぽい雰囲気がありました。 こちらも先ほどと同じシリーズの1枚ですが、このシリーズは大好きなので、もっと見たかったw
参考記事:東京国立博物館の案内 (2009年11月)
223 月岡芳年 「新形三十六怪撰 清姫日高川に蛇体と成る図」
日高川を泳いで渡ってきた豪華な着物を着た女性を描いた作品です。これは歌舞伎の「道成寺」などで有名な清姫を描いたもので、濡れてまとわりつく髪や屈んだ姿勢、鱗を思わせる着物がその後に怨念で蛇と化すのを予見しているような感じです。背景には暗闇に月が浮かび、花弁が舞い散っているなど妖しい雰囲気がありました。
228 月岡芳年 「月百姿 大物海上月 弁慶」
これは月にちなんだ和漢の物語を題材にしたシリーズの1枚で、船に乗る弁慶とその前に現れた大波が描かれ、その背景には大きな月が登っています。これは源義経が兄の頼朝に追われ都落ちする際、船出したところ平家の怨霊が嵐を巻き起こしたという場面らしく、ここでは手に数珠を持った弁慶が経を読んでいるようです。よく晴れて月が浮かんでいるのに非常に高い波が押し寄せていて、妖怪はいないものの怪異を思わせる光景でした。
最後には前編でご紹介した文覚上人の滝修行の様子を描いた作品の下絵などもありました。
ということで、非常に好みの作品もあり満足な内容でした。血みどろあり美人ありで師匠譲りの面白さも感じられて楽しめました。もう残りの期間も短くなっていますので、気になる方はお早めに是非どうぞ。浮世絵好きな方に特にお勧めです。
参照記事:★この記事を参照している記事
前編はこちら

まずは概要のおさらいです。
【展覧名】
没後120年記念 月岡芳年
【公式サイト】
http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/H241011tsukiokayoshitoshi.html
【会場】太田記念美術館
【最寄】原宿駅、明治神宮前駅
【会期】
前期:2012年10月2日(火)~10月28日(日)
後期:2012年11月1日(木)~11月25日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況(日曜日15時頃です)】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
前編では神経衰弱から回復して「大蘇」という号を用いた頃までをご紹介しましたが、今日は晩年までをご紹介します。師匠の歌川国芳などについては今回は省略しますので、気になる方は参考記事をご覧ください。
参考記事:
月岡芳年「月百姿」展 後期 (礫川浮世絵美術館)
歌川国芳-奇と笑いの木版画 (府中市美術館))
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奇想の絵師歌川国芳の門下展 (礫川浮世絵美術館)
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浮世絵猫百景-国芳一門ネコづくし- 前期 感想前編(太田記念美術館)
浮世絵猫百景-国芳一門ネコづくし- 前期 感想後編(太田記念美術館)
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浮世絵猫百景-国芳一門ネコづくし- 後期 感想後編(太田記念美術館)
<第4章 新時代の歴史画-リアリズムと国民教化>
西南戦争が終わった後、40代となった芳年が精力的に取り組んだのは歴史画で、日本の神話から江戸時代に至るまでの揃いものを立て続けに発表したそうです。その基盤には師匠の武者絵があると考えられ、さらに時代考証を重んじた菊池容斎や、西洋の油絵の色彩、銅版の陰影などを加えたようです。
この頃、天皇を中心とする明治政府にとって歴史画は国民を教化する有益なツールと認識され、芳年の絵も国民に歴史や修身を啓蒙する役割を担ったようです。ここにはそうした歴史画が並んでいました。
141 月岡芳年 「大日本名将鑑 阿倍比羅夫」
阿倍比羅夫は7世紀中頃の飛鳥時代の武人で、謀反を起こした蝦夷を討伐した後、女真国も制圧し、凱旋の際には2頭の大熊と70枚の熊の皮を献上したと伝わる人物だそうです。この絵では画面を覆い尽くすほどの大きな熊を投げ飛ばし刀でとどめを刺そうとしている様子が描かれていて、一部は画面からはみ出しています。矢が突き刺さっていたり熊の下敷きになっている人など、迫力ある光景となっていました。
この辺には酒呑童子を描いた作品もありました。
143 月岡芳年 「大日本史略図会 第九十一代亀山天皇」
これは3枚続きの作品で、浜辺で膝をついて手を握りしめ祈っている人物を中心に、周りには刀を振り上げる人たちが描かれています。左の方から凄い勢いで風が吹いているようで、放射線状に無数の線が描かれていて、その風で刀が折れて舞い飛んでいる様子も描かれています。この作品も臨場感があり、非常に動きと勢いを感じさせました。亀山天皇というと元寇の際に護国祈願をした天皇ですが、これもそれに関係があるのかな??
176 月岡芳年 「錦絵修身談」
これは修身の教科書で、日本、中国、西洋の美談が見開きの挿絵と共に書かれている作品です。3冊並んでいた中で、中央にあった作品は 海の上の船を指さす褐色の肌の3人の少年が描かれていました。明らかに日本ではなさそうな風景で、その表現にも陰影などから西洋の銅版画などからの影響が伺えました。
158 月岡芳年 「新容六怪撰 平清盛」
雪の降り積もる岩に巨大な骸骨(髑髏)が現れ、貴族風の女性たちが廊下のあたりで恐れ慄いている様子が描かれています。そして中央にはそれを睨みつける平清盛の姿があり、太刀を握り厳しい表情を浮かべていました。有名な逸話を元にした緊張感ある作品です。
この隣には牛若丸と弁慶が刀を交えている今回のポスターの作品もありました。また、この先のガラスケースには役者の作品や本(水滸伝の本など)、報知新聞などもありました。 その後は地下に移動しますが、地下の最初のほうも4章でした。
171 月岡芳年 「全盛四季冬 根津花屋敷 大松楼」
3枚続きの作品で、背景に雪の積もる庭と池が描かれ、手前に欄干でくつろぐ3人の遊女がそれぞれ1枚に1人ずつ描かれています。右は座って三味線を弾く遊女で、左はやかんを火鉢に乗せる遊女、中央はお盆に雪うさぎを載せた遊女が描かれています。解説によると中央の遊女は地獄太夫を気取っていた幻太夫(幼太夫と誤記されている)で、明治16年頃に芳年が客として通っていたそうです。彼女の打掛には髑髏の模様があるのですが、よく観ると猫が集まってその形を形成しているのがわかり、これは師匠の歌川国芳の「国芳もやう正札附現金男 野晒悟助」を彷彿とさせました。それにしても遊女は3人とも微笑むような表情で、雪を楽しんでいるようでした。
<第5章 最後の浮世絵師-江戸への回帰>
最後は晩年のコーナーです。芳年は明治15年(1882年)に絵入自由新聞社に日給100円という破格の高給で迎え入れられたそうで、その人気は多角47歳の頃に出た「東京流行細見紀」では浮世絵師としてトップに名前が挙がるほどだったようです。晩年は傑作と評される作品を手がけ、画技は最高潮に達しました。画題としては講談や歌舞伎、戯作など庶民に好まれるものを数多く典拠としていて、中には師匠との関連を感じさせる作品も多々見受けられるそうです。また、他の画家が新たな美術を模索する中、芳年は過ぎ去った江戸を懐かしむ庶民たちの感情に沿うように江戸へと回帰していったようです。しかし、再び神経を病み、54歳という若さで没しました。この章にはそうした時期の作品が並んでいました。
189 月岡芳年 「新撰東錦絵 大仁坊梅ヶ枝を殺害の図」
仰向けで手を挙げて苦しむ着物の女性と、馬乗りになり首を抑え、手に持つ短刀を突きつける男が描かれた作品です。そんな殺しの場面で男は後ろを振り返っていて、その目線の先には1羽の鳥が飛んでいます。背景は暗く、簡略化された川や蕾の花の木々など、恐ろしい場面のはずなのにどこか儚く神秘的な雰囲気があり、妖しい作品でした。
184 月岡芳年 「曾我時致乗裸馬駆大磯」
鞍もない裸馬に乗って笹を振り上げ、馬を急がせている男を描いた作品です。これは曽我物語の一場面だそうで、男には彩色されているのですが馬は水墨で簡略化されたような感じです。太い輪郭や流れるたてがみなどに力強さと疾走感があり、足を伸ばす姿勢からも躍動を感じました。隣には肉筆の下絵もありました。
この先は縦に2枚続きの作品が並ぶコーナーです。
195 月岡芳年 「奥州安達がはらひとつ家の図」 ★こちらで観られます
これは縦に2枚続きの作品で、天井から足を縛られて吊るされた妊婦と、その下で包丁を研ぐ半裸の老婆が描かれています。妊婦はさるぐつわをされて後ろ手を縛られているので逃げようもない感じで、老婆にこれから殺される場面のようです。解説によるとこれは浄瑠璃の奥州安達ヶ原を題材にしているそうで、この老婆は岩手という名で、前九年の役で没落した安倍氏の生き残りらしく、幼い天皇の弟の病気を治すために宿を借りに来た妊婦(夫婦で来て夫が離れた隙に縛られた)から胎児の血を取ろうとしているようです。しかし、実はこの女性はこの老婆の実の娘らしく、いろいろな意味で恐ろしい光景となっていました。見た目のインパクトもあるので目を引きます。
この辺には金太郎や里見八犬伝を題材にした作品もありました。いずれも縦長の画面を上手く利用した構図が面白いです。
208 月岡芳年 「風俗三十二相 いたさう 寛政年間女郎の風俗」
これは江戸から明治の様々な職業の女性の心の感情を捉えたシリーズの1枚で、刺青を彫られている遊女が描かれています。あまりの痛さで髪はほつれ、手ぬぐいをぐっとかみしめて顔をそむけるような感じで、こちらにまで痛さが伝わってくるようでした。
213 月岡芳年 「風俗三十二相 暗さう 明治年間妻君の風俗」
寝床の行灯に火を灯す女性が描かれた作品で、ちょっと楽しげな表情をしています。緻密に描かれていて色っぽい雰囲気がありました。 こちらも先ほどと同じシリーズの1枚ですが、このシリーズは大好きなので、もっと見たかったw
参考記事:東京国立博物館の案内 (2009年11月)
223 月岡芳年 「新形三十六怪撰 清姫日高川に蛇体と成る図」
日高川を泳いで渡ってきた豪華な着物を着た女性を描いた作品です。これは歌舞伎の「道成寺」などで有名な清姫を描いたもので、濡れてまとわりつく髪や屈んだ姿勢、鱗を思わせる着物がその後に怨念で蛇と化すのを予見しているような感じです。背景には暗闇に月が浮かび、花弁が舞い散っているなど妖しい雰囲気がありました。
228 月岡芳年 「月百姿 大物海上月 弁慶」
これは月にちなんだ和漢の物語を題材にしたシリーズの1枚で、船に乗る弁慶とその前に現れた大波が描かれ、その背景には大きな月が登っています。これは源義経が兄の頼朝に追われ都落ちする際、船出したところ平家の怨霊が嵐を巻き起こしたという場面らしく、ここでは手に数珠を持った弁慶が経を読んでいるようです。よく晴れて月が浮かんでいるのに非常に高い波が押し寄せていて、妖怪はいないものの怪異を思わせる光景でした。
最後には前編でご紹介した文覚上人の滝修行の様子を描いた作品の下絵などもありました。
ということで、非常に好みの作品もあり満足な内容でした。血みどろあり美人ありで師匠譲りの面白さも感じられて楽しめました。もう残りの期間も短くなっていますので、気になる方はお早めに是非どうぞ。浮世絵好きな方に特にお勧めです。
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Comment
No title
こんばんわ!
学生の頃、福島に住んでいて、一般教育の郷土史で安達が原の鬼婆についてレポートを書いときの資料にこの作品がありました。
この作品こそが私にとっては初めての月岡芳年作品です。
それにしても「奥州安達がはらひとつ家の図」は衝撃ですね!
学生の頃、福島に住んでいて、一般教育の郷土史で安達が原の鬼婆についてレポートを書いときの資料にこの作品がありました。
この作品こそが私にとっては初めての月岡芳年作品です。
それにしても「奥州安達がはらひとつ家の図」は衝撃ですね!
Re: No title
>だまけんさん
コメント頂きましてありがとうございます。
面白そうなレポートを書かれていたのですね! この物語は有名なのかな??
この作品は非常にインパクトありますよね。間近で観ると結構大きいので迫力がありました。
月岡芳年はやはりいいですねえ~。
コメント頂きましてありがとうございます。
面白そうなレポートを書かれていたのですね! この物語は有名なのかな??
この作品は非常にインパクトありますよね。間近で観ると結構大きいので迫力がありました。
月岡芳年はやはりいいですねえ~。
No title
おはようございます!
こちらの展示、ちょうど今日行こうと思っていたのです。
浮世絵は興味ありつつ今まで誰が好きってなかったのですが、
先日、横浜美術館の歌川国芳展で好きな作品がほとんど月岡芳年だったので
これは行かないと!!と思いまして…
鑑賞の参考にさせていただきます♪
こちらの展示、ちょうど今日行こうと思っていたのです。
浮世絵は興味ありつつ今まで誰が好きってなかったのですが、
先日、横浜美術館の歌川国芳展で好きな作品がほとんど月岡芳年だったので
これは行かないと!!と思いまして…
鑑賞の参考にさせていただきます♪
Re: No title
>naotomomoさん
コメント頂きましてありがとうございます^^
月岡芳年の絵は独特な情感があっていいですよね。
私は美人画などが好みですが、血みどろもインパクトがありました。
私も横浜の国芳も早くいかないと。。。w
コメント頂きましてありがとうございます^^
月岡芳年の絵は独特な情感があっていいですよね。
私は美人画などが好みですが、血みどろもインパクトがありました。
私も横浜の国芳も早くいかないと。。。w
図録は販売されておりましたか?
はじめまして。一つ質問ですが展覧会で図録などは販売されておりましたか?芳年の絵が好きなので、図録だけでも入手できればなと思っておりますので、、、
Re: 図録は販売されておりましたか?
>芝商店さん
コメント頂きましてありがとうございます。
ご質問の件についてですが、この展示ではショップを覗かなかったのでちょっと記憶にありません。
申し訳ないです。オークションとか探せばあるのかな??
コメント頂きましてありがとうございます。
ご質問の件についてですが、この展示ではショップを覗かなかったのでちょっと記憶にありません。
申し訳ないです。オークションとか探せばあるのかな??
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Author:21世紀のxxx者
多分、年に70~100回くらい美術館に行ってると思うのでブログにしました。写真も趣味なのでアップしていきます。
関東の方には休日のガイドやデートスポット探し、関東以外の方には東京観光のサイトとしてご覧頂ければと思います。
画像を大きめにしているので、解像度は1280×1024以上が推奨です。
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