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東京国立博物館の案内 【2012年11月】

前回ご紹介した東京国立博物館 本館特別5・4室の展示を観た後、常設も観てきました。今回も写真を撮ってきましたので、それを使ってご紹介しようと思います。

 ※ここの常設はルールさえ守れば写真が撮れます。(撮影禁止の作品もあります)
 ※当サイトからの転載は画像・文章ともに一切禁止させていただいております。

公式サイト
 http://www.tnm.jp/modules/r_exhibition/index.php?controller=hall&hid=12&date=

 参考記事:
   東京国立博物館の案内 【建物編】
   東京国立博物館の案内 【常設・仏教編】
   東京国立博物館の案内 【常設・美術編】
   東京国立博物館の案内 【2009年08月】
   東京国立博物館の案内 【2009年10月】
   東京国立博物館の案内 【2009年11月】
   東京国立博物館の案内 【秋の庭園解放】
   東京国立博物館の案内 【2009年12月】
   東京国立博物館の案内 【2009年12月】 その2
   東京国立博物館の案内 【2010年02月】
   東京国立博物館の案内 【2010年06月】
   東京国立博物館の案内 【2010年11月】
   博物館に初もうで (東京国立博物館 本館)
   本館リニューアル記念 特別公開 (東京国立博物館 本館)
   東京国立博物館の案内 【2011年02月】
   東京国立博物館の案内 【2011年07月】
   東京国立博物館の案内 【2011年11月】
   博物館に初もうで 2012年 (東京国立博物館 本館)
   東京国立博物館140周年 新年特別公開 (東京国立博物館 本館)
   東京国立博物館の案内 【2012年03月】
   東京国立博物館の案内 【秋の庭園解放 2012】


今回は1階の仏像のコーナーからぐるっと周る感じで観て行きました。時間があまりなかったので、ちょっと急ぎ足でした。一部、以前ご紹介したものも含まれていますが、なるべくまだ掲載したことがないものを中心に書いていこうと思います。

「菩薩立像」
DSC_23373.jpg
何とも優美な仏像。唇に彩色の上に薄い水晶板をあててさらに朱を塗っているそうです。

「十二神将立像」
DSC_23394.jpg
左から順に巳神(ししん)、未神(びしん)、申神(しんしん)、辰神(しんしん)、戌神(じゅつしん) 動きが豊かで面白い像で、慶派(運慶系統)の作品のようでした。

左:「厨子(愛染明王坐像付属)」 右:「愛染明王坐像」
DSC_23401.jpg DSC_23403.jpg
こちらの愛染明王はよく観るのですが、厨子は初めて観ました。厨子の裏側には水牛に乗る焔魔天と焔魔天曼荼羅が描かれているそうです。何度観てもこの像は迫力と生命力を感じます。

隣の蒔絵の部屋も見所が多いですが、今回は割愛します。

尾形乾山 「銹絵葡萄図角皿」
DSC_23429.jpg
尾形光琳の弟の乾山の皿。明治6年(1873年)のウィーン万国博覧会に出品されたそうですが、帰りに船が難破してしまい、水没していたものを引き上げたそうです。無事に戻ってきて何より。渋い味わいです。

「織部開扇向付」
DSC_23432.jpg
遊び心に富んだ面白い形の器。織部ならではの楽しさがあります。

この先には根付の特集もありました。こちらも面白い展示でしたが、写真が上手く撮れてなかった…w 続いては一気に進んで近代絵画のコーナーをご紹介します。

島崎柳塢(りゅうう) 「美音」
DSC_23450.jpg
この画家は川端玉章の弟子で、結城素明らと无声会(むせいかい)という団体を結成していたようです。人々が琴の音を聴いているとことのようで、全体的に凛とした雰囲気を感じました。

前田青邨 「神輿振」
DSC_23499.jpg
これは絵巻で、青邨の出世作だそうです。1177年に延暦寺の僧兵が神輿を奉じ京に乱入した事件を描いているらしく、町の人々が騒然とした感じが伝わってきました。

黒田清輝 「瓶花」
DSC_23515.jpg
これは黒田清輝っぽさがあまり感じられないのが気になりました。40代半ば頃の作品かな?

この辺で2階へ移動しました。

葛飾北斎 「諸國名橋奇覧・飛越の堺つりはし」
DSC_23522.jpg
諸國名橋奇覧シリーズの1枚。構図に斬新さを感じます。

歌川広重 「東海道五拾三次」
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有名な東海道五拾三次も数枚展示されていました。

「振袖」(白絖地楓竹矢来文字模様)
DSC_23533.jpg DSC_23534.jpg
こちらは源氏物語の若紫巻がモチーフの振袖。「若」「紫」とそのまま書いてあるのでわかりやすいw 色とりどりで秋の風情を感じさせます。

酒井抱一 「流水四季草花図屏風」
DSC_23555.jpg
これは四季の花々が描かれているようで、抱一らしい作風で雅な雰囲気がありました。

尾形乾山 「紅葉に菊流水図」
DSC_23562.jpg
こちらにも乾山の作品がありました。兄の作風とまた違った素朴な味わいがあるように思います。

尾形光琳 「拾得図」
DSC_23566.jpg
いつも一緒の寒山と拾得のうち拾得だけが展示されていました。寒山の幅もあるのかな?

狩野探幽 「果実図」
DSC_23569.jpg
こちらは3幅対。余白が多いためかポツンとしてちょっとシュールな感じにすら見えました。

円山応挙 「芦雁図襖」
DSC_23586.jpg
これは先日ご紹介した応挙館にある襖絵の一部。写実的で動きがあり、広がりを感じさせました。

狩野秀頼 「観楓図屏風」
DSC_23599.jpg
これは去年もちょうど今の時期に観たかな。(2009年にもご紹介しましたが再掲。)京都の高雄で紅葉を楽しんでいる様子で今の時期にぴったりです。色合いが鮮やかで何とも優美。


ということで、今回の常設も楽しむことができました。全部観る時間がなかったので、次に行くときはじっくり時間を取って観たいですw ここの常設は膨大な量があるので、いつ行っても新しい発見があります。

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■2011/11/21
海の見える杜美術館の公式紹介サイトに掲載されました
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■2011/9/29
「週刊文春 10月6日号」に掲載されました
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■2009/10/28
Yahoo!カテゴリーに登録されました
  → 絵画
  → 関東 > 絵画

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