はじまりは国芳 ~江戸スピリットのゆくえ~ 【横浜美術館】
年末で忙しくてちょっと間が空きました。この前の祝日に、横浜美術館に行って「はじまりは国芳 ~江戸スピリットのゆくえ~」を観てきました。この展示は前期・後期に分かれていて、私が観たのは後期の内容でした。

【展覧名】
はじまりは国芳 ~江戸スピリットのゆくえ~
【公式サイト】
http://www.yaf.or.jp/yma/jiu/2012/kuniyoshi/index.html
【会場】横浜美術館
【最寄】JR桜木町駅/みなとみらい線みなとみらい駅
【会期】
前期:2012年11月03日(土)~2012年12月05日(水)
後期:2012年12月07日(金)~2013年01月14日(月)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況(祝日17時頃です)】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
クリスマスイヴということもあってか結構多くのお客さんがいましたが、混んでいるというわけでもなく自分のペースで鑑賞することができました。
さて、今回の展示は歌川国芳とその系譜に関しての展示です。ここ数年、没後150年記念などで国芳一門に関する展示は結構多いように思いますが、こうした形で時代の流れを追うのをテーマにしたのは他には無かったと思います。時代によって章が分かれていましたので、詳しくは各章ごとに気に入った作品と共にご紹介していこうと思います。
<第1章 歌川国芳と幕末・明治の絵師たち>
まずは歌川国芳とその直弟子のコーナーです。親分肌の国芳には70人を超える直弟子がいたそうで、ここにはそうした絵師の作品が並んでいました。(解説などは以前観た展示の方が詳細だったので、詳しく知りたい方は参考記事をご参照ください。)
参考記事
歌川国芳-奇と笑いの木版画 (府中市美術館))
破天荒の浮世絵師 歌川国芳 前期:豪傑なる武者と妖怪 (太田記念美術館))
破天荒の浮世絵師 歌川国芳 後期:遊び心と西洋の風 感想前編(太田記念美術館)
破天荒の浮世絵師 歌川国芳 後期:遊び心と西洋の風 感想後編(太田記念美術館)
奇想の絵師歌川国芳の門下展 (礫川浮世絵美術館)
没後150年 歌川国芳展 -幕末の奇才浮世絵師- 前期 感想前編(森アーツセンターギャラリー)
没後150年 歌川国芳展 -幕末の奇才浮世絵師- 前期 感想後編(森アーツセンターギャラリー)
没後150年 歌川国芳展 -幕末の奇才浮世絵師- 後期 感想前編(森アーツセンターギャラリー)
没後150年 歌川国芳展 -幕末の奇才浮世絵師- 後期 感想後編(森アーツセンターギャラリー)
浮世絵猫百景-国芳一門ネコづくし- 前期 感想前編(太田記念美術館)
浮世絵猫百景-国芳一門ネコづくし- 前期 感想後編(太田記念美術館)
浮世絵猫百景-国芳一門ネコづくし- 後期 感想前編(太田記念美術館)
浮世絵猫百景-国芳一門ネコづくし- 後期 感想後編(太田記念美術館)
10 歌川国芳 「鬼若丸の鯉退治」
鬼若丸というのは幼い頃の弁慶の名前で、これは比叡山の巨大な鯉を倒す場面を描いた3枚続きの作品です。シャチやイルカのような大きさの鯉が泳いでいる上で、鬼若丸が刀を持ってじっと様子を伺っている様子が描かれ、その背後には膝をついて見守る乳母の飛鳥や、驚いて逃げる寺の子供たちの姿もあります。水面は縞模様に色が塗られていて、水の流れが感じられ、迫力がありました。
この近くには13「大物浦平家の亡霊」や12「宮本武蔵の鯉退治」(★こちらで観られます)といった人気作や、国芳の出世作となった水滸伝のシリーズもありました。
31 月岡芳年 「義経記五條橋之図」 ★こちらで観られます
3枚続きの作品で、弁慶と牛若丸の五条大橋での戦いを描いた作品です。ひらりと飛んでいる義経と、薙刀を構えて前かがみになり足を踏ん張る弁慶が描かれていて、中央上空には丸い月が浮かんでいます。非常に動きと勢いを感じるとともに、月は芳年らしいモチーフに思いました。
参考記事:
月岡芳年「月百姿」展 後期 (礫川浮世絵美術館)
没後120年記念 月岡芳年 感想前編(太田記念美術館)
没後120年記念 月岡芳年 感想後編(太田記念美術館)
この辺は国芳と弟子の作品が混じって並んでいました。四谷怪談を描いた歌川国芳の「お岩のぼうこん」や少し先には月岡芳年の洋風の「一魁随筆 山姥 怪童丸」などもあります。
月岡芳年 タイトル失念…
これは肉筆画で、豪華なかんざしをしている花魁を描いた作品です。大津絵を散らした面白い着物を着ていて、塗木履という厚底の履物を履いています。上体を反らすような姿勢で、実際にこのような歩き方をしていたそうです。艷やかな雰囲気のある作品でした。
この隣にも遊女を描いた肉筆画がありました。また、芳年の「全盛四季冬 根津花屋敷 大松楼」も並んでいます。
69 月岡芳年 「風俗三十二相 けむさう 享和年間 女郎の風俗」 ★こちらで観られます
団扇をもって身をかがめる女性が描かれた作品で、右の方には煙が立ち込めています。煙は線や色面で表現され流れを感じるのですが、その動きが煙っぽさを出していました。タイトルの通り、女性の煙たそうな顔も面白かったです。
ここには風俗三十二相が6枚展示されていました。どれもユーモアを感じで好きな作品です。
83 落合芳幾 「勧進大相撲土俵入之図」
3枚続きの作品で、中央に屋根のある土俵が描かれ、2人の力士が目をあわせて対峙しているような感じです。その周りにも沢山の力士が列を組んで並んでいて、周りは二階建ての観客席となっています。パノラマで凄い数の見物人が描かれていて、活況と迫力が伝わって来ました。
少し先には88 歌川国芳の「猫の当て字 たこ」や90 「きん魚づくし ぼんぼん」、「ほおづき尽くし」シリーズ、93「里すずめねぐらの仮宿」、96「荷宝蔵壁のむだ書き」(落書き風の絵)など、楽しげな作品が並んでいました。この章の最後には草子も展示されています。
<第2章 歌川国芳と近代絵画の系譜>
続いては国芳の少し後(直弟子や孫弟子)のコーナーです。狩野派も学んだ河鍋暁斎、国芳の師風を最もよく受け継いだ月岡芳年、芳年の弟子で挿絵や口絵で人気を博した水野年方、年方に入門した鏑木清方と、清方を含む年方門下の画家で結成された烏合会 などの作品が並んでいました。
118 河鍋暁斎 「群猫釣鯰図」
これは掛け軸で、身を捻って泳ぐ鯰と、その上方に群がっている猫たちが描かれています。猫の目は鋭く、鯰を狙っているようで、ちょっと悪そうな感じw 1匹の猫が采配のようなものを振って指揮している姿もあり、戯画的な要素が国芳との共通点に思えました。 簡素に描かれているものの、墨の強弱もあって面白い作品です。
116 河鍋暁斎 「開化放屁合戦絵巻」
裸の男達がジャンプしたり身を捻った姿勢で描かれ、その尻からは凄い勢いで屁が出ている様子が描かれています。右のほうには洋服を着た人物が鼻をつまんだりしながら取り締まっているようで、これは文明開化の頃の作品のようです。解説によると、こうした小役人たちが権威を振りかざす様子を批判しているそうで、その反骨精神も師匠譲りのように思いました。それにしても滑稽でシュールな作品です。
122 月岡芳年 「松竹梅湯嶋掛軸」
縦2枚続きの作品で、ハシゴに昇る着物の女性が、振り返る姿勢で何かを探している様子が描かれています。背景には火事の様子が描かれていて、解説によるとこれは「八百屋お七」という歌舞伎などでも取り上げられた話を題材にしているようです。お七は以前に火事に遭った際、その避難所で出会った男に恋したそうで、もう一度会いたいと想うあまりに自宅に放火したらしく、ハシゴに昇っているのは男を探しているためのようです。火の粉が舞い、華やかな着物を翻す様子は異様な華やかさで、恍惚のような表情は妖しさがありました。
参考リンク:八百屋お七のwikipedia
140 水野年方 「御殿女中図」
これは肉筆の掛け軸で、紅葉したモミジの木の側で傘をさす着物の女性の後姿と、立派な輿の脇に立つ女性が描かれています。全体的に緻密かつ写実的で、身分の高そうな気品があり、淡い色合いが可憐な印象でした。
この辺には肉筆が何点かありました。
162 鏑木清方 「大蘇芳年」
袖に手を入れて腕を組んでいる月岡芳年(大蘇は芳年が病気から回復した頃の画号)の姿を孫弟子の鏑木清方が描いた作品です。すっきりした画風で遠くを見るような表情をしているのですが、これは噺家の噺を聴いている時の様子を、記憶をたよりに描いているそうです。一門の繋がりを感じさせます。
149 池田蕉園 「秋苑」
池田蕉園は水野年方の門下の女性浮世絵師で烏合会のメンバーです。白い猫を肩に乗せたピンクの着物の女性が足元の花?を見ているようで、背景には草木がぼんやり描かれています。全体的に色が淡く、儚げな感じを受けました。猫も一緒に下を見ているのも可愛らしいです。
この辺には烏合会の作品が並んでいました。この頃、世の中が急激に西洋化していったことへの反動から歴史画が流行ったそうで、そうした作品もありました。
158 鏑木清方 「妖魚」
これは6曲1隻の屏風で、海の岩の上に伏せている下半身が魚の人魚が描かれています。長い黒髪と白い肌で、上目遣いが妖しい色気を漂わせ、退廃的な雰囲気です。岩は緑、背景は黄色のためか幻想性を増しているように思えました。解説によると、これは泉鏡花の小説に想を得たそうで、帝展出品作のようです。また、この頃の西洋の世紀末の退廃絵画の影響を受けているとのことでした。
参考記事:
清方/Kiyokata ノスタルジア (サントリー美術館)
清方/Kiyokata ノスタルジア 2回目(サントリー美術館)
<第3章 歌川国芳と洋風表現:五姓田芳柳とその一派>
続いては国芳とその系譜に連なる五姓田芳柳らのコーナーです。国芳は熱心に西洋画を研究していたそうで、国芳に弟子入りした五姓田芳柳は狩野派も学び、その後 横浜で「横浜絵」と呼ばれる和洋折衷の絵を描くようになったそうです。五姓田芳柳も多くの門弟を養っていたそうで、ここにはそうした作品が並んでいました。
167 伝 初代五姓田芳柳 「外国人男性和装像」
これは掛け軸で、立派なヒゲの西洋人が扇子と刀を持って、紋付袴の和装をしています。超細密かつ写実的で、西洋画そのものといった感じを受けました。題材的にもお土産みたいな感じなのかな?
この辺には外国の本を参考に描かれた歌川国芳の「忠臣蔵十一段目夜討之図」もありました。
183 山本芳翠 「眠れる女」
山本芳翠は芳柳の弟子で、後に渡仏しパリでアカデミズムの画家にも師事した画家です。これは腕を組んで顔を伏せて寝ている女性が描かれた作品で、油彩で描かれています。気持ちよさそうに安らかな表情をしていて、こちらも西洋画と見まごう作風でした。
この辺は油彩画が並んでいました。
<第4章 郷土会の画家たちと新版画運動>
最後は鏑木清方の門下の郷土会に関するコーナーです。郷土会は清方門下の画塾での研究成果を世に問うために組織されたそうで、1915年から1931年まで16回に渡って展示会が開催されたようです。また、浮世絵商の渡邊庄三郎は伝統的な版画の技法や製作工程を後世に残し、時代に即した新たな木版画を生み出すべく、「新版画」を構想していました。そして渡邊庄三郎は郷土会の場で伊東深水の絵を目にとめ、それがきっかけで深水の最初の木版画「対鏡」が渡邊庄三郎の版元で刊行されました。鏑木清方も弟子たちに新版画運動を薦めたようで、興味を持った川瀬巴水を筆頭に、他の弟子たちも新版画を取り組んでいったそうです。ここにはそうした作品が並んでいました。
196 鏑木清方 「水汲」
これは掛け軸で、2つの桶を天秤にして水汲みして運ぶ女性が描かれています。頭に布を巻いた横向きの姿で、桶をおいて休んでいるのかな。背景には草木の淡い緑が描かれ、全体的に爽やかな雰囲気がありました。
近くには清方の「にごりえ」(樋口一葉の作品の挿絵?)などもありました。
204 伊東深水 「暮方」 ★こちらで観られます
2枚の襖のようなもの(額)に描かれた大きな作品で、窓辺の鏡に向かって、髪にかんざしを刺そうとしている湯上りの芸者が描かれています。窓には風鈴や朝顔、畳には団扇などがあり涼し気な雰囲気です。芸者の顔が見えませんでしたが、凛とした雰囲気がありました。
この辺には清方の風景画などもありました。
215 伊東深水 「対鏡」
赤い着物の横向きの女性を描いた作品で、黒髪に白い肌をしています。この作品が新版画最初の作品のようで、背景はザラ摺りと呼ばれるざらついた質感をしています。この摺りは伝統的な摺師が嫌っていたようですがあえて使ったようです。色の取り合わせも強く、色鮮やかで色っぽい雰囲気がありました。
この辺は深水や巴水、山川秀峰などの木版が並んでいました。また、3歳の頃に日本に来て絵を学んだポール・ジャクレーという人の作品もあり、日本だけでなく朝鮮やミクロネシアの風俗が描かれていました。
参考記事:
伊東深水-時代の目撃者 (平塚市美術館)
東京国立近代美術館の案内 (2011年12月)
242 川瀬巴水 「雪に暮るる寺島村」(東京十二題より)
巴水の代表作「東京十二題」も6点展示されていました。これは小さな用水路とその脇の家々を描いた作品で、道には傘をさした人の姿があり、周りは雪景色となっています。家々からは黄色い明かりが漏れていて、寒々しい風景の中にほっとするような温かみを感じました。
参考記事:馬込時代の川瀬巴水 (大田区立郷土博物館)
この近くにあった247 笠松紫浪「春の夜-銀座」も好みでした。また、巴水の弟子で横浜で絵を描いていた石渡江逸などの作品もありました。
ということで、国芳一門のダイジェスト版またはベスト版と言えそうな内容となっていました。見た目の美しさだけでなく洒落や遊び心、探究心などが脈々と受け継がれていることが分かるのも面白かったです。
おまけ:
年末で仕事が忙しくて更新がちょっと間が空いてしまいました。冬休みになったので、年末年始は特別企画を考えています。最近、大型展示も終わってアクセスが激減し、モチベーションも低下しているので変わったネタで心機一転しようと思います。
参照記事:★この記事を参照している記事

【展覧名】
はじまりは国芳 ~江戸スピリットのゆくえ~
【公式サイト】
http://www.yaf.or.jp/yma/jiu/2012/kuniyoshi/index.html
【会場】横浜美術館
【最寄】JR桜木町駅/みなとみらい線みなとみらい駅
【会期】
前期:2012年11月03日(土)~2012年12月05日(水)
後期:2012年12月07日(金)~2013年01月14日(月)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況(祝日17時頃です)】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
クリスマスイヴということもあってか結構多くのお客さんがいましたが、混んでいるというわけでもなく自分のペースで鑑賞することができました。
さて、今回の展示は歌川国芳とその系譜に関しての展示です。ここ数年、没後150年記念などで国芳一門に関する展示は結構多いように思いますが、こうした形で時代の流れを追うのをテーマにしたのは他には無かったと思います。時代によって章が分かれていましたので、詳しくは各章ごとに気に入った作品と共にご紹介していこうと思います。
<第1章 歌川国芳と幕末・明治の絵師たち>
まずは歌川国芳とその直弟子のコーナーです。親分肌の国芳には70人を超える直弟子がいたそうで、ここにはそうした絵師の作品が並んでいました。(解説などは以前観た展示の方が詳細だったので、詳しく知りたい方は参考記事をご参照ください。)
参考記事
歌川国芳-奇と笑いの木版画 (府中市美術館))
破天荒の浮世絵師 歌川国芳 前期:豪傑なる武者と妖怪 (太田記念美術館))
破天荒の浮世絵師 歌川国芳 後期:遊び心と西洋の風 感想前編(太田記念美術館)
破天荒の浮世絵師 歌川国芳 後期:遊び心と西洋の風 感想後編(太田記念美術館)
奇想の絵師歌川国芳の門下展 (礫川浮世絵美術館)
没後150年 歌川国芳展 -幕末の奇才浮世絵師- 前期 感想前編(森アーツセンターギャラリー)
没後150年 歌川国芳展 -幕末の奇才浮世絵師- 前期 感想後編(森アーツセンターギャラリー)
没後150年 歌川国芳展 -幕末の奇才浮世絵師- 後期 感想前編(森アーツセンターギャラリー)
没後150年 歌川国芳展 -幕末の奇才浮世絵師- 後期 感想後編(森アーツセンターギャラリー)
浮世絵猫百景-国芳一門ネコづくし- 前期 感想前編(太田記念美術館)
浮世絵猫百景-国芳一門ネコづくし- 前期 感想後編(太田記念美術館)
浮世絵猫百景-国芳一門ネコづくし- 後期 感想前編(太田記念美術館)
浮世絵猫百景-国芳一門ネコづくし- 後期 感想後編(太田記念美術館)
10 歌川国芳 「鬼若丸の鯉退治」
鬼若丸というのは幼い頃の弁慶の名前で、これは比叡山の巨大な鯉を倒す場面を描いた3枚続きの作品です。シャチやイルカのような大きさの鯉が泳いでいる上で、鬼若丸が刀を持ってじっと様子を伺っている様子が描かれ、その背後には膝をついて見守る乳母の飛鳥や、驚いて逃げる寺の子供たちの姿もあります。水面は縞模様に色が塗られていて、水の流れが感じられ、迫力がありました。
この近くには13「大物浦平家の亡霊」や12「宮本武蔵の鯉退治」(★こちらで観られます)といった人気作や、国芳の出世作となった水滸伝のシリーズもありました。
31 月岡芳年 「義経記五條橋之図」 ★こちらで観られます
3枚続きの作品で、弁慶と牛若丸の五条大橋での戦いを描いた作品です。ひらりと飛んでいる義経と、薙刀を構えて前かがみになり足を踏ん張る弁慶が描かれていて、中央上空には丸い月が浮かんでいます。非常に動きと勢いを感じるとともに、月は芳年らしいモチーフに思いました。
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月岡芳年「月百姿」展 後期 (礫川浮世絵美術館)
没後120年記念 月岡芳年 感想前編(太田記念美術館)
没後120年記念 月岡芳年 感想後編(太田記念美術館)
この辺は国芳と弟子の作品が混じって並んでいました。四谷怪談を描いた歌川国芳の「お岩のぼうこん」や少し先には月岡芳年の洋風の「一魁随筆 山姥 怪童丸」などもあります。
月岡芳年 タイトル失念…
これは肉筆画で、豪華なかんざしをしている花魁を描いた作品です。大津絵を散らした面白い着物を着ていて、塗木履という厚底の履物を履いています。上体を反らすような姿勢で、実際にこのような歩き方をしていたそうです。艷やかな雰囲気のある作品でした。
この隣にも遊女を描いた肉筆画がありました。また、芳年の「全盛四季冬 根津花屋敷 大松楼」も並んでいます。
69 月岡芳年 「風俗三十二相 けむさう 享和年間 女郎の風俗」 ★こちらで観られます
団扇をもって身をかがめる女性が描かれた作品で、右の方には煙が立ち込めています。煙は線や色面で表現され流れを感じるのですが、その動きが煙っぽさを出していました。タイトルの通り、女性の煙たそうな顔も面白かったです。
ここには風俗三十二相が6枚展示されていました。どれもユーモアを感じで好きな作品です。
83 落合芳幾 「勧進大相撲土俵入之図」
3枚続きの作品で、中央に屋根のある土俵が描かれ、2人の力士が目をあわせて対峙しているような感じです。その周りにも沢山の力士が列を組んで並んでいて、周りは二階建ての観客席となっています。パノラマで凄い数の見物人が描かれていて、活況と迫力が伝わって来ました。
少し先には88 歌川国芳の「猫の当て字 たこ」や90 「きん魚づくし ぼんぼん」、「ほおづき尽くし」シリーズ、93「里すずめねぐらの仮宿」、96「荷宝蔵壁のむだ書き」(落書き風の絵)など、楽しげな作品が並んでいました。この章の最後には草子も展示されています。
<第2章 歌川国芳と近代絵画の系譜>
続いては国芳の少し後(直弟子や孫弟子)のコーナーです。狩野派も学んだ河鍋暁斎、国芳の師風を最もよく受け継いだ月岡芳年、芳年の弟子で挿絵や口絵で人気を博した水野年方、年方に入門した鏑木清方と、清方を含む年方門下の画家で結成された烏合会 などの作品が並んでいました。
118 河鍋暁斎 「群猫釣鯰図」
これは掛け軸で、身を捻って泳ぐ鯰と、その上方に群がっている猫たちが描かれています。猫の目は鋭く、鯰を狙っているようで、ちょっと悪そうな感じw 1匹の猫が采配のようなものを振って指揮している姿もあり、戯画的な要素が国芳との共通点に思えました。 簡素に描かれているものの、墨の強弱もあって面白い作品です。
116 河鍋暁斎 「開化放屁合戦絵巻」
裸の男達がジャンプしたり身を捻った姿勢で描かれ、その尻からは凄い勢いで屁が出ている様子が描かれています。右のほうには洋服を着た人物が鼻をつまんだりしながら取り締まっているようで、これは文明開化の頃の作品のようです。解説によると、こうした小役人たちが権威を振りかざす様子を批判しているそうで、その反骨精神も師匠譲りのように思いました。それにしても滑稽でシュールな作品です。
122 月岡芳年 「松竹梅湯嶋掛軸」
縦2枚続きの作品で、ハシゴに昇る着物の女性が、振り返る姿勢で何かを探している様子が描かれています。背景には火事の様子が描かれていて、解説によるとこれは「八百屋お七」という歌舞伎などでも取り上げられた話を題材にしているようです。お七は以前に火事に遭った際、その避難所で出会った男に恋したそうで、もう一度会いたいと想うあまりに自宅に放火したらしく、ハシゴに昇っているのは男を探しているためのようです。火の粉が舞い、華やかな着物を翻す様子は異様な華やかさで、恍惚のような表情は妖しさがありました。
参考リンク:八百屋お七のwikipedia
140 水野年方 「御殿女中図」
これは肉筆の掛け軸で、紅葉したモミジの木の側で傘をさす着物の女性の後姿と、立派な輿の脇に立つ女性が描かれています。全体的に緻密かつ写実的で、身分の高そうな気品があり、淡い色合いが可憐な印象でした。
この辺には肉筆が何点かありました。
162 鏑木清方 「大蘇芳年」
袖に手を入れて腕を組んでいる月岡芳年(大蘇は芳年が病気から回復した頃の画号)の姿を孫弟子の鏑木清方が描いた作品です。すっきりした画風で遠くを見るような表情をしているのですが、これは噺家の噺を聴いている時の様子を、記憶をたよりに描いているそうです。一門の繋がりを感じさせます。
149 池田蕉園 「秋苑」
池田蕉園は水野年方の門下の女性浮世絵師で烏合会のメンバーです。白い猫を肩に乗せたピンクの着物の女性が足元の花?を見ているようで、背景には草木がぼんやり描かれています。全体的に色が淡く、儚げな感じを受けました。猫も一緒に下を見ているのも可愛らしいです。
この辺には烏合会の作品が並んでいました。この頃、世の中が急激に西洋化していったことへの反動から歴史画が流行ったそうで、そうした作品もありました。
158 鏑木清方 「妖魚」
これは6曲1隻の屏風で、海の岩の上に伏せている下半身が魚の人魚が描かれています。長い黒髪と白い肌で、上目遣いが妖しい色気を漂わせ、退廃的な雰囲気です。岩は緑、背景は黄色のためか幻想性を増しているように思えました。解説によると、これは泉鏡花の小説に想を得たそうで、帝展出品作のようです。また、この頃の西洋の世紀末の退廃絵画の影響を受けているとのことでした。
参考記事:
清方/Kiyokata ノスタルジア (サントリー美術館)
清方/Kiyokata ノスタルジア 2回目(サントリー美術館)
<第3章 歌川国芳と洋風表現:五姓田芳柳とその一派>
続いては国芳とその系譜に連なる五姓田芳柳らのコーナーです。国芳は熱心に西洋画を研究していたそうで、国芳に弟子入りした五姓田芳柳は狩野派も学び、その後 横浜で「横浜絵」と呼ばれる和洋折衷の絵を描くようになったそうです。五姓田芳柳も多くの門弟を養っていたそうで、ここにはそうした作品が並んでいました。
167 伝 初代五姓田芳柳 「外国人男性和装像」
これは掛け軸で、立派なヒゲの西洋人が扇子と刀を持って、紋付袴の和装をしています。超細密かつ写実的で、西洋画そのものといった感じを受けました。題材的にもお土産みたいな感じなのかな?
この辺には外国の本を参考に描かれた歌川国芳の「忠臣蔵十一段目夜討之図」もありました。
183 山本芳翠 「眠れる女」
山本芳翠は芳柳の弟子で、後に渡仏しパリでアカデミズムの画家にも師事した画家です。これは腕を組んで顔を伏せて寝ている女性が描かれた作品で、油彩で描かれています。気持ちよさそうに安らかな表情をしていて、こちらも西洋画と見まごう作風でした。
この辺は油彩画が並んでいました。
<第4章 郷土会の画家たちと新版画運動>
最後は鏑木清方の門下の郷土会に関するコーナーです。郷土会は清方門下の画塾での研究成果を世に問うために組織されたそうで、1915年から1931年まで16回に渡って展示会が開催されたようです。また、浮世絵商の渡邊庄三郎は伝統的な版画の技法や製作工程を後世に残し、時代に即した新たな木版画を生み出すべく、「新版画」を構想していました。そして渡邊庄三郎は郷土会の場で伊東深水の絵を目にとめ、それがきっかけで深水の最初の木版画「対鏡」が渡邊庄三郎の版元で刊行されました。鏑木清方も弟子たちに新版画運動を薦めたようで、興味を持った川瀬巴水を筆頭に、他の弟子たちも新版画を取り組んでいったそうです。ここにはそうした作品が並んでいました。
196 鏑木清方 「水汲」
これは掛け軸で、2つの桶を天秤にして水汲みして運ぶ女性が描かれています。頭に布を巻いた横向きの姿で、桶をおいて休んでいるのかな。背景には草木の淡い緑が描かれ、全体的に爽やかな雰囲気がありました。
近くには清方の「にごりえ」(樋口一葉の作品の挿絵?)などもありました。
204 伊東深水 「暮方」 ★こちらで観られます
2枚の襖のようなもの(額)に描かれた大きな作品で、窓辺の鏡に向かって、髪にかんざしを刺そうとしている湯上りの芸者が描かれています。窓には風鈴や朝顔、畳には団扇などがあり涼し気な雰囲気です。芸者の顔が見えませんでしたが、凛とした雰囲気がありました。
この辺には清方の風景画などもありました。
215 伊東深水 「対鏡」
赤い着物の横向きの女性を描いた作品で、黒髪に白い肌をしています。この作品が新版画最初の作品のようで、背景はザラ摺りと呼ばれるざらついた質感をしています。この摺りは伝統的な摺師が嫌っていたようですがあえて使ったようです。色の取り合わせも強く、色鮮やかで色っぽい雰囲気がありました。
この辺は深水や巴水、山川秀峰などの木版が並んでいました。また、3歳の頃に日本に来て絵を学んだポール・ジャクレーという人の作品もあり、日本だけでなく朝鮮やミクロネシアの風俗が描かれていました。
参考記事:
伊東深水-時代の目撃者 (平塚市美術館)
東京国立近代美術館の案内 (2011年12月)
242 川瀬巴水 「雪に暮るる寺島村」(東京十二題より)
巴水の代表作「東京十二題」も6点展示されていました。これは小さな用水路とその脇の家々を描いた作品で、道には傘をさした人の姿があり、周りは雪景色となっています。家々からは黄色い明かりが漏れていて、寒々しい風景の中にほっとするような温かみを感じました。
参考記事:馬込時代の川瀬巴水 (大田区立郷土博物館)
この近くにあった247 笠松紫浪「春の夜-銀座」も好みでした。また、巴水の弟子で横浜で絵を描いていた石渡江逸などの作品もありました。
ということで、国芳一門のダイジェスト版またはベスト版と言えそうな内容となっていました。見た目の美しさだけでなく洒落や遊び心、探究心などが脈々と受け継がれていることが分かるのも面白かったです。
おまけ:
年末で仕事が忙しくて更新がちょっと間が空いてしまいました。冬休みになったので、年末年始は特別企画を考えています。最近、大型展示も終わってアクセスが激減し、モチベーションも低下しているので変わったネタで心機一転しようと思います。
参照記事:★この記事を参照している記事
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森と湖の国 フィンランド・デザイン (感想後編)【サントリー美術館】 2012/12/20
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中国 王朝の至宝 (感想後編) 【東京国立博物館 平成館】 2012/12/16
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中国 王朝の至宝 (感想前編) 【東京国立博物館 平成館】 2012/12/15
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