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【番外編 フランス旅行】 オルセー美術館とセーヌ川

年末年始であまり美術館に行く人もいないのか、アクセス数も激減しているので、この機会に2012年のゴールデンウィークに行ってきたフランスのパリの美術館めぐりについてでも書いておこうと思います。まずは一番最初に訪れたパリのオルセー美術館についてです。(ここは残念ながら作品の写真は撮れなかったので軽くですが…)

初日は夕方に着いたので軽く散策した程度でしたが、2日目に早速、オルセー美術館を訪れました。
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この建物は元々は駅だっただけに、この美術館の真下にある地下鉄に乗っていると古い路線などが見えたりするそうです。
 公式サイト:オルセー美術館

このオルセー美術館を含め、パリ観光で便利なミュージアムパスというのがあるので、事前に日本で購入してから行きました。
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 参考リンク:パリ・ミュージアム・パス

私がオルセー美術館に行ったとき(2012/4月末)は特別展でドガ展を開催していました。
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しかし、何とこの特別展ではミュージアムパスは使えませんでした。なので、普通にお金を払って特別展も観てきましたw

世界的な美術館だけに混雑は予想していたのですが、開館ちょっと前に行ったらこんなに並んでいました。
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個人の入口から入ったのですが、待ち時間はおよそ1時間くらいでした。グループの入口はすんなり行っているようだったので、ツアーなら入るのは苦労しないかも。しかし、オルセーだけでも1日かけても足りないくらいなので、ツアーだと観るものも限られるのではないかと思います。

ちなみに、このオルセー美術館ではフランス語の他に英語、スペイン語の案内板などもあるので、英語ができれば何とかなります。英語も駄目でも今はスマフォがあるので何とかなるんじゃないかな。さらに蛇足ですが、スマフォを使う場合、無料のWiFiスポットもあるようでしたが、これは全く期待しない方が良いかも…。私は国内キャリアのローミングを利用しましたが、かなりのボッタクリ価格(電話の音もかなり酷い)なので、空港などで借りられるレンタルのポータブルWiFiのほうが割安だと思います。

中に入ると実はそんなに混んでいませんでしたw テロ警戒のためか入口で1人1人厳重な手荷物チェックをするので時間がかかるようです。
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入口付近は写真を撮っている人が多く、係員も特に何も注意する感じではなかったのですが、基本的には館内は撮影禁止でした。もしかしたらここも駄目なのかもしれません…。
ここでじっくり開館から閉館まで近代絵画を堪能してきました。(メモを取ると時間を食うのでメモ無しで観てきました。それでもギリギリ回りきれるかどうかという量ですw)  2011年にリニューアルされたのですが、初めて訪れたのでリニューアル前後でどう変わったのかはわかりません^^; オルセーは19世紀の美術が専門で、主に3層に分かれています。うろ覚えですが、下階はバルビゾン派や写実主義など、中階はポスト印象派、アール・ヌーヴォー、一番上の階は印象派といった感じで、最上級の品ぞろえとなっていました。超有名作があちこちにあって、それをじっくり観られるのは本当に贅沢なひとときでした。ちなみに一番混んでいたのはゴッホの部屋と印象派の部屋でした。周るなら開館直後にこの2つの部屋を観てからゆっくり周るのが良さそうです。
 参考記事:
  オルセー美術館展2010 ポスト印象派 感想前編 (国立新美術館)
  オルセー美術館展2010 ポスト印象派 感想後編 (国立新美術館)
  

最上階からはモンマルトルの丘が見えました。ここも後日ご紹介しようと思います。
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表から見えた大時計の裏にはパヴィヨン・アモンというカフェもあったのですが、満席でした。

昼食は入口の上のあたり(中階付近)にあるレストランで摂りました。
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 参考リンク:ミュゼ・ドゥ・オルセー・レストランのトリップアドバイザー

ここでも30分くらい待ったかな。美術館の展示品とは時代が違うと思いますが豪華な内装で、優雅な気分でランチができました。

メニューはこんな感じ。他にデザートと飲み物がつきました。どれも美味しいです。
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混んでいることもあり、中々注文の品が来ないで食べ終わる頃には1時間以上経過していました。フランスでは基本的にテーブル会計なのですが、中々近くに店員さんが来ないので会計も一苦労ですw

午後も閉館までじっくり観て周りました。かなりの量で大作も多いので、オルセーだけでも1日かかります。

オルセー美術館が閉館となったので、続いてはオルセー美術館のすぐ側にあるソルフェリーノ河川港から出るディナークルーズに向かいました。
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右に見えている建物がオルセー美術館。対岸の左に見えているのはルーヴル美術館です。

こちらの船でセーヌ川のディナークルーズに行きました。4月末に行ったのでまだ明るく見えますが、これで18時過ぎです。(ゴールデンウィーク頃のパリは21時過ぎ頃まで明るい)
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こちらのクルーズは50ユーロくらいだったかな。日本で事前に予約して、券をプリントアウトして行きました。
 参考リンク:セーヌ川ディナークルーズ ナイトツアー

かなり前の方の見晴らしの良い席に通して貰えました。ここも英語で押し切れましたw
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前菜はこんな感じ。フランスは流石に美食の国だけあって何処で何を食べても美味しかったw
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メインディッシュは選べたので、私は追加料金を出してステーキにしました。
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若干硬めでしたが、味付けが良くて美味しかったと記憶しています。

クルーズ中はカメラをテーブルに置いて動画撮影していたのですが、それは家族向けのものなので、セーヌ川沿いを歩いた時に撮った写真と交えながらコースを辿っていきます。
まずスタート直後に見えるルーヴル美術館。
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ここは後日、写真も撮ってきたので改めてご紹介する予定です。

しばらく行くと中洲のシテ島とポン・ヌフ(橋)が見えてきます。
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元々、パリはこのシテ島から始まったそうで、ポン・ヌフは新しい橋という意味ですが今ではパリで現存する一番古い橋です。両方ともよく絵画でも描かれているので、ここは絶対に訪れておきたかった。

この後、同じく中洲のサンルイ島を通り、その先で逆側の支流に向かってUターンしていきます。

川を下っていき、今度は自由の女神のある辺りで再度Uターンしていきます。
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エッフェル塔の下もばっちり通ります。とは言え、旅行中にエッフェル塔に行く暇は無かったのですが…w

約2時間のクルーズを終えた後もしばらくセーヌ川付近を散策してきました。(この辺は1日目の写真と混ぜてます)
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先ほどのシテ島にはノートルダム大聖堂があります。
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その大きさと荘厳さに圧倒され、様々な聖人の彫刻なども見所となっていました。

横から観たノートルダム大聖堂と夕暮れ風景。
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その後も夜のパリを散策してきました。流石にどこに行ってもオシャレな街ですw
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カフェ好きとしてもパリはカフェの聖地ですw
こちらはサンジェルマン・デ・プレのレ・ドゥ・マゴ。有名なカフェで渋谷の文化村にも支店があります。
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 参考記事:ドゥ マゴ パリ(渋谷界隈のお店)

こちらもサンジェルマン・デ・プレで有名なカフェ・ド・フロール。
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残念ながら入ることはなかったですが、いずれ行ってみたいです。


ということで、こんな感じでかなり詰め込んで色々と観てきました。この後もルーヴル、ポンピドー・センター、オランジュリー、マルモッタンなど周ってきました(しかも写真も撮れた)ので、次回以降、何回かに渡ってご紹介して行こうと思います。


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Comment
新年おめでとうございます
オルセー美術館いいですね。
うらやましいです。
わたしも昨年3月パリに訪れましたが、ルーブルばかりに
時間を費やしてしまって、オルセー美術館まで
行けませんでした。

お正月の番組で
印象派特集をしており、興味がわいてきたので、
つぎパリを訪れたときには、
ぜひオルセーにと思っております。

それにつけてもパリの夕食はおいしいですよね.
すてきな旅の記憶、ありがとうございました。
No title
あけましておめでとうございます。
本年もよろいくお願いいたします。
オルセーもルーブルも行ったのは25年くらい前です。
オルセー、すごく好きです。
セーヌ川のクルーズもいいですよね。
思い出しました。
ありがとうございました。
Re: 新年おめでとうございます
>雨男博士さん
コメント頂きましてありがとうございます。本年もよろしくお願いします。

ルーヴルはどれだけいても時間が足りない所ですからねw
私は近代絵画が一番見たかったのでまずはオルセー美術館から行ってきました。
やはり傑作揃いで凄いところでしたので、パリに行かれる際には是非訪れてみてください。

パリは何処に行っても美味しい料理が出てきて流石は美食の街といった感じですね。
意外と物価が高くて驚きましたが…w
Re: No title
>YUMIさん
コメント頂きましてありがとうございます。本年もよろしくお願いします。

オルセーとルーヴルに行かれたことがあるのですね。
オルセーはつい最近改築されたので、その頃と内装が変わっているかもしれませんが、
収蔵品の素晴らしさは変わりませんね^^

クルーズも行っておいて良かったです。幸いお天気にも恵まれて最高の思い出になりました。
本当に魅力的な街です^^
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