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【番外編 フランス旅行】 パリ モンマルトル界隈

今日も引き続き2012年のゴールデンウィークに行ったフランス・パリの美術館めぐりの記事です。旅行4日目は5/1だったのですが、この日フランスはメーデーで公共施設は軒並みお休みの日でした。その為、この日はまずモンマルトル見物からスタートしました。

モンマルトルへは地下鉄(メトロ)を使いました。
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パリの地下鉄はあちこちで接続していて非常に便利なのですが、治安は良くないです。路線にもよりますが、電車の中が落書きだらけだったり、明らかにヤバそうな雰囲気のところもあります。たまに楽器を演奏して乗ってくる人もいて軽いカルチャーショックw

モンマルトルの坂の下の方にあるブランシュ駅から歩くことにしました。ちょっと荒れた雰囲気。
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モンマルトルはパリの中で特に治安が良くないので要注意。この時も朝っぱらから酔っぱらいに絡まれましたw

この日のコースはひたすらモンマルトルの丘を登りながら途中にある美術関連の史跡を巡っていきます。

ブランシュ駅からすぐ近くにあるムーラン・ルージュ。
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ここを舞台にした映画も何本かあるので知っている方も多いかな。ここはキャバレーで、ロートレックの作品などでも出てきます。今でもディナー付きのショーをやっているそうです。

この近くにはモンマルトルを走る観光用の乗り物プチトランという汽車?もいました。
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ムーラン・ルージュの近くの坂をガンガン登っていくとこちらの建物があります。
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何の変哲もない建物ですが、これはゴッホが住んでいたアパルトマンです。入口にテオと一緒に名前のプレートが記念に飾られています。

この先のモンマルトルの墓地などにも行きましたが、遠くからだとよくわからなかったので割愛。

複雑な裏道を進んでいくと風車が見えてきました。
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これはルノワールの代表作にもなったムーラン・ド・ラ・ギャレットに違いない!と一生懸命に写真を撮ったのですが、帰ってから、ムーラン・ド・ラ・ギャレットの隣の風車だったと知ってショックを受けましたw ムーラン・ド・ラ・ギャレットはこの風車の右の方にあります。(まあそこも通りましたけど…) 

先ほどの風車からも程近い所にあるこちらの建物も有名な場所です。
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これは「洗濯船」と呼ばれた所で、ピカソやモディリアーニが住み、アポリネールやローランサン、マティス等など多くの画家が出入りしたところです。ガラスケースの中に、関連の品がちょろっと展示されていました。

こちらはラ・コンシュラ
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モネやロートレック、ゴッホなども通ったお店です。何とも洒落た雰囲気。

さらにちょっと歩くとユトリロなどの絵に出てくるテアトル広場があります。
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ここは広場がぎっしり埋まるほど多くの画家が集まって絵を売ったり似顔絵を描いたりしていました。この辺は歩いているとユトリロの絵の世界そのものといった感じ。

そしてようやく丘の頂上辺りにあるサクレ・クール寺院に到着。
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こちらは中に入ることもできましたが、中は撮影禁止です。教会だけあって厳かな雰囲気があります。

正面から見るとこんな感じ。人と比べるとその大きさも伝わるかな。
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この日はメーデーだったので、すずらんを売っている人がいました。フランスでは5/1のメーデーにすずらんを大切な人に贈る習慣があるそうです。

パリで一番高い所にあるので、街を一望できます。
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この丘は急坂が多くて登るのが大変なのですが、ここまで一気に来られるケーブルカーもあります。
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サクレ・クールの近くにエスパス・ダリ(エスパス・モンマルトル )というダリに関する施設があったので入ってみました。
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ここはパリのミュージアムパスの対象外なのでチケットを買いました。中は写真を撮ることもできます。

ガイドブックによってはダリ美術館と書いてありますが、美術館というよりは記念館といった感じかな。実物か分かりませんが、ダリに関する品々が並んでいます。

「記憶の固執」のような立体作品。
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「聖アントニウスの誘惑」に出てくる象の立体作品などもありました。
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過去に日本で行われた展示のポスターや、ミレーの「晩鐘」をモチーフにした「女の胸像(回顧された)」もありました。
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 参考記事:描かれた不思議 トリック&ユーモア展 エッシャー、マグリット、国芳から現代まで (横須賀美術館)

ここはダリが好きな方なら楽しめるとは思いますが、そこそこの内容なので、モンマルトル観光のおまけといった感じでした。


と、こんな感じでひたすら歩きながらモンマルトルを彷徨ったのですが、似たような道が多くて曲がりくねっているので、スマフォがあっても中々に大変な所でした。ちょっと時間が無くなってしまい、ラパン・アジルとアベス駅のアール・ヌーヴォーの入口を見忘れてしまいました…。もしこちらに行く機会がある方は、ユトリロなどの画集を観てから行くと より楽しめると思います。狭い地域にぎっしりと美術関連の史跡がある所でした。


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