二川幸夫・建築写真の原点 日本の民家一九五五年 【パナソニック 汐留ミュージアム】
前回ご紹介した旧新橋停車場 鉄道歴史展示室の展示を観る前に、すぐ近くにあるパナソニック 汐留ミュージアムで「二川幸夫・建築写真の原点 日本の民家一九五五年」を観てきました。

【展覧名】
二川幸夫・建築写真の原点 日本の民家一九五五年
【公式サイト】
http://panasonic.co.jp/es/museum/exhibition/13/130112/index.html
【会場】パナソニック 汐留ミュージアム
【最寄】JR/東京メトロ 新橋駅 都営大江戸線汐留駅
【会期】2013年1月12日(土)~3月24日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日14時頃です)】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
招待客が結構いたようで、多くのお客さんで賑わっていました。また、ちょうどギャラリートークの時間だったこともあり、場所によっては人だかりができているくらいだったかな。とは言え、特に鑑賞に支障があるわけでもなくゆっくりと観ることができました。
さて、この展示は1957~1959年にかけて出版され世界の建築家に絶賛された写真集「日本の民家」をテーマにした内容です。この「日本の民家」は建築写真家で出版社や建築ギャラリーの主催者としても活躍する二川幸夫 氏(1932年~)が20代の頃に発表したデビュー作らしく、解説を執筆したのは後の工学院大学学長の伊藤鄭爾(いとうていじ)氏だったそうです。
二川氏はこれらの写真を撮った当時は大学生で、最初は勉強の為に撮っていたそうですが、友人が美術出版社に勤めるようになり、そこの社長が二川氏の写真に価値を見出したそうです。そして当時31歳だった新進気鋭の伊藤鄭爾 氏の解説をつけて出版したところ高い評価を受け、毎日出版社の賞を獲得し、海外からはポンピドゥー・センターやMomaからも展示のオファーがあるなど高い評価を受けました。(二川氏はこうしたオファーを断り続けていたようです) 写真を撮った1955年当時は戦後を脱して高度成長期に差し掛かる頃で、世間はアメリカに目が向いていたようですが、そうした時代に二川氏は日本の民家に目を向けていたようです。当時は今ほどの交通網もなく、情報も無いので歩いて自分で情報を集めて切り開いて行ったらしく、そうした旅はその後の二川氏の原点となったとのことです。
元々は280点の写真集のようですが、会場には二川氏と選んだ作品が72点(すべて白黒写真)ほど宙に浮かぶように展示されていて、日本の地域ごとに章分けされていました。詳しくは各章ごとに気に入った作品と共にご紹介していこうと思います。なお、今回はギャラリートークを聞いてきましたので、メモした範囲でそれもご紹介しようと思います。
ギャラリートークの冒頭ではこの会場のデザインについても紹介していました。今回は台湾タワーのプロジェクトにも携わっている建築家の藤本壮介 氏のが手がけたそうです。また、今回の展示はキュレーターさんが1年前の「今和次郎採集講義」の展示で昔の日本の民家を観て驚いたことがきっかけで、素朴な美しさに惹かれ、その時にこの写真集を思い出して企画したとのことでした。
<京・山城>
まずは京都と山城の民家のコーナーです。京都は天皇の御所があるため江戸時代に幕府の制限をあまり受けなかったそうで、日本の原点とも言える町家が建ち、調和のとれた京都独自の町並みとなっているようです。
2 二川幸夫 「堀川べりに続く家並み」
画面の下半分が川べりの石垣、上半分が京都ならではの町家が写っている写真です。石畳と幾何学的な格子などが非常に美しく、凛とした佇まいです。構図も面白く、町家がより魅力的に感じました。
<大和・河内>
続いては大和と河内です。二川氏は大阪の生まれのためか、最初は近畿から始まりその後しばらく南下していきます。ここには高塀造(大和棟)という様式の民家や、また、チャーターした飛行機から撮った空撮写真があり、当時は建築は空から観るものではないと言われたというエピソードもトークで話していました。
5 二川幸夫 「空から見た天理の集落」
これがセスナから見た広々した風景写真です。豊かな田園が広がり、所々に島のように家々がまとまって立ち並んでいます。家と田のブロックが分かれていて、リズミカルな印象を受けました。展覧会の後の章にも関東の空撮写真がありますが、民家の点在の仕方も地域によってちょっと違っているのも面白いです。
9 二川幸夫 「南河内、羽曳野市、吉村要治郎家」
藁葺き屋根の民家を側面から撮った写真で、柱・格子・瓦など直線が多く規則正しい調和をみせています。「柱と壁の作り出す構成はモンドリアンの絵を見ているようである」との言葉がありましたが、まったく同感でした。
この辺には神聖な場所としての釜を撮った作品なども展示されていました。
<山陽路>
ここでは倉敷の写真のみの展示となっていました。倉敷には多くの古い建物が残っているそうですが、これは伊藤鄭爾 氏が後に文化財として推薦したため、重要文化財として残ったようです。
17 二川幸夫 「倉敷市本町、大原総一郎家」
こちらは大原美術館などを作った大原家の家を横から撮った写真です。瓦屋根で白壁の壮麗な雰囲気で、立派なお屋敷の風格があります。倉敷のイメージそのものといった感じでした。
<四国路>
こちらは四国のコーナーで、四国は台風が強いのでそれから家を守るための石垣なども撮られていました。
19 二川幸夫 「愛媛県南宇和郡西海町、外泊集落」 ★こちらで観られます
瓦屋根で高い石垣に囲まれた家が急な斜面にそびえるように並んでいる様子が撮られた写真です。この石垣は防風のためのものだそうですが、堅牢な印象を受け、家が鎧を着ているかのような重厚感がありました。よほど風が強いのかな。
23 二川幸夫 「徳島県つるぎ町、桑平の集落」
藁葺の家が斜面に横並びになっている様子を撮った写真です。この集落は険しい斜面にあるので、屋敷の奥行きはあまりなく、横一直線に母屋、納屋、牛小屋が並んでいるようです。家は素朴な造りで、自然とともに生きている感じを受けました。
<西海路>
こちらは九州のコーナーで、佐賀の「クド造り」という家や屋根に猫耳みたいなものがついている家の写真などがありました。
26 二川幸夫 「佐賀県、民家の草葺屋根」
これが草葺の屋根に猫耳のようなものがついている写真で、これは「みんのす」というものらしく、棟の部分を補強するために風にほぐれないよう萱束をまとめているそうです。そして写真の上半分には空が広がり、爽やかな雰囲気がありました。猫耳があると可愛らしいですが、用途はやはり補強。日本の家屋は雨風に負けない工夫が面白い進化を促しているようです。
28 二川幸夫 「クド造りの民家」
屋根の形がコの字になっているのを上から撮った写真です。屋根の頂上の棟の部分には筒瓦が載せてあり、竹を刺して固定しています。こうした特徴はクド造りと呼ばれるものだそうで、クドというのはカマドを指し、江戸時代に身分によって棟の長さに制限があったため曲げているのが起源のようです。こちらもかなり独特な雰囲気がありました。
<陸羽・岩代>
続いては一気に北上して東北のコーナーです。この地方には兜造りという建物があり、2階・3階の多層構造で、2~3階では養蚕をしているため蚕のための換気・採光の口が開くのが特徴のようでした。また、岩手の遠野は名馬の多い地方で、馬が一緒に住むほど馬が大事にされていたそうです。曲屋(まがりや)と呼ばれる民家の写真も展示されていました。
32 二川幸夫 「山形県鶴岡市、田麦俣の集落」
木々の中に沈み込むように建っている家々を撮った写真です。それぞれの家の屋根には小窓?があり、そこから養蚕のための採光をしているそうです。近くには1件だけを撮った作品もあり、兜のような形のところから兜造りと呼ばれるようでした。養蚕農家の造りはこの後の他の地方でも共通したものを感じます。
36 二川幸夫 「岩手県遠野市上綾織、曲屋の千葉哲雄家、遠景」
これは遠野の曲屋を横から撮ったもので、曲屋は平面がL字型になっていることからそう呼ばれているようです。この写真だとよく分かりませんでしたが、以前訪れた曲屋を思い出しました。
参考記事:遠野の写真 (番外編 岩手)
<武蔵・両毛>
続いては関東のコーナーです。こちらにも土蔵や養蚕などの用途によって特徴のある民家の写真が並んでいました。
41 二川幸夫 「埼玉県川越市志義町、旧原田米穀店、店蔵の正面」
こちらは火事に強い土蔵のお店で、重厚な屋根瓦と 幾重にも重なるような扉の窓があり大きな金庫のような印象を受けます。火災の際には2階の扉を全部閉めて階下には戸をたてて目塗りするそうで、商品を守るのに適した造りになっているようでした。入口の看板に「主食は現金」と書いてあるのがますます金庫っぽいw
42 二川幸夫 「空から見る武蔵野の集落」
これは上空から見る農村の風景で、田畑の中にポツンポツンと雑木林に囲まれた1~2軒の家が点在しています。先ほどの河内の写真は家が密集しているところと田畑が区分けのように分かれていたので、こちらはだいぶ違う印象を受けました。この雑木林はカラっ風を防ぐもので、夏に取り払う小枝は燃料に、秋の落ち葉も燃料や肥料として使われるそうです。実に合理的な造りのように思えました。
<信州・甲州>
信州は山に囲まれ材木が取れるため、板葺きの家が多いそうです。その為、屋根の勾配がゆるく中は広い作りになっているのが特徴で、一番上に「雀踊り」というという飾りが付いているようです。
47 二川幸夫 「山形県塩山市の甘草屋敷(高野宅美家)、屋根裏の大黒柱」
これは屋根裏を撮った写真で、養蚕の道具らしきものも写っています。タイトルになっている大黒柱は、木をそのまま柱にしたような豪快なもので、民家の持つ力強さを感じさせました。
50 二川幸夫 「長野県塩尻市、本山宿を望む」
高いところから集落を撮った写真で、この街は宿場町らしく1本の街道の両脇に家がひしめきあっています。それぞれの家の屋根は勾配がなだらかで、板葺きのようでした。
この辺は確かに勾配のゆるい屋根の建物の写真が並んでいました。
52 二川幸夫 「長野県塩尻市、郷原宿、山城屋(赤羽家)の正面」
こちらもなだらかで広い屋根の民家で、頂上の部分に飾りがつけられています。この家は本棟造りというものだそうで、特権的な様式のようです。家自体も大きく、裕福そうな風格がありました。
<北陸路>
こちらには二川幸夫 氏の思い入れの強い今回のポスターの作品などが並んでいました。
56 二川幸夫 「石川県輪島市町野町、時国宏家の大黒柱」 ★こちらで観られます
これが今回のポスターで、どっしりとした柱の根本が写っています。その表面は時間の経過を思わせる風化した肌で、柱に威厳すら感じました。キュレーターさんがおっしゃるには、柱の下に石があるのにそこから生えているかのような逞しさがあり、日本の民家の象徴のように感じたそうです。
この隣にはこの家の外観写真もありました。平家の武将の末裔の家らしく、かなりのお屋敷です。
58 二川幸夫 「新潟県岩船郡関川村下関、渡辺万寿太郎家」
これは酒造や廻船業で財を成した家をやや上から撮った写真です。この辺も風が強いので板葺きの上に丸い石を並べるようで、漬物石のようなものが規則正しく無数に並んでいます。側面には格子があり、何処と無く京都の家を思い起こしました。
61 二川幸夫 「新潟県三島郡出雲崎町の漁師町」
海に面した家々?を撮った写真です。それぞれに舟を格納するらしく細長の建物となっていて、海っペリに密集するように並んでいました。生業がそのまま建物に直結しているようで面白い町並みでした。
<高山・白川>
続いては高山と白川です。二川幸夫 氏が最初に訪れた民家はこの地方で、学生の時に実家に帰省する際、沖縄建築の先生に挨拶しに行った所、どうせ帰るなら途中で高山に寄るように言われ、日下部 氏という人を紹介してもらって民家を観て周り、その民家に感銘を受けたそうです。山奥にこんなに美しい民家があるのだから日本にはもっと美しい民家があるのではと考えて旅をすることになったとのエピソードもトークで紹介していました。
高山といえばやはり合掌造りで、1950年代にはまだ見られたようですが1960年代あたりはダムの建設などで見られなくなったそうです。今はダムに沈んだ村の写真なども展示されていました。
64 二川幸夫 「岐阜県高山市、日下部礼一家、「おいえ」と「なかのおいえ」」
これは部屋の中の写真で、障子・柱・梁など水平垂直の直線の多い空間となっています。そのシンプルな構造が美しく、時計や電灯のレトロな雰囲気も好みでした。
この辺は立派な梁を上から撮った写真もありました。
69 二川幸夫 「岐阜県大野郡白川村、飛騨加須良集落」
これはダムに消えた合掌造りの家を撮ったもので、4~5階建てで急勾配の屋根をしています。山間の寂しい雰囲気で、まさに秘境といった感じでした。
<書籍>
最後は二川幸夫 氏の写真集などの書籍が並ぶコーナーです。その後の二川幸夫 氏の関心は近現代の名建築へと向かったようで、特にフランク・ロイド・ライトに関する著書が多いようでした。
ということで、日本全国でこれだけ個性的かつ用途に沿った民家があったことに驚きで、非常に興味深い内容でした。写真そのものも面白いものが多く、昔の民家の魅力が感じられました。建築好きの方にお勧めの展示です。
参照記事:★この記事を参照している記事

【展覧名】
二川幸夫・建築写真の原点 日本の民家一九五五年
【公式サイト】
http://panasonic.co.jp/es/museum/exhibition/13/130112/index.html
【会場】パナソニック 汐留ミュージアム
【最寄】JR/東京メトロ 新橋駅 都営大江戸線汐留駅
【会期】2013年1月12日(土)~3月24日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日14時頃です)】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
招待客が結構いたようで、多くのお客さんで賑わっていました。また、ちょうどギャラリートークの時間だったこともあり、場所によっては人だかりができているくらいだったかな。とは言え、特に鑑賞に支障があるわけでもなくゆっくりと観ることができました。
さて、この展示は1957~1959年にかけて出版され世界の建築家に絶賛された写真集「日本の民家」をテーマにした内容です。この「日本の民家」は建築写真家で出版社や建築ギャラリーの主催者としても活躍する二川幸夫 氏(1932年~)が20代の頃に発表したデビュー作らしく、解説を執筆したのは後の工学院大学学長の伊藤鄭爾(いとうていじ)氏だったそうです。
二川氏はこれらの写真を撮った当時は大学生で、最初は勉強の為に撮っていたそうですが、友人が美術出版社に勤めるようになり、そこの社長が二川氏の写真に価値を見出したそうです。そして当時31歳だった新進気鋭の伊藤鄭爾 氏の解説をつけて出版したところ高い評価を受け、毎日出版社の賞を獲得し、海外からはポンピドゥー・センターやMomaからも展示のオファーがあるなど高い評価を受けました。(二川氏はこうしたオファーを断り続けていたようです) 写真を撮った1955年当時は戦後を脱して高度成長期に差し掛かる頃で、世間はアメリカに目が向いていたようですが、そうした時代に二川氏は日本の民家に目を向けていたようです。当時は今ほどの交通網もなく、情報も無いので歩いて自分で情報を集めて切り開いて行ったらしく、そうした旅はその後の二川氏の原点となったとのことです。
元々は280点の写真集のようですが、会場には二川氏と選んだ作品が72点(すべて白黒写真)ほど宙に浮かぶように展示されていて、日本の地域ごとに章分けされていました。詳しくは各章ごとに気に入った作品と共にご紹介していこうと思います。なお、今回はギャラリートークを聞いてきましたので、メモした範囲でそれもご紹介しようと思います。
ギャラリートークの冒頭ではこの会場のデザインについても紹介していました。今回は台湾タワーのプロジェクトにも携わっている建築家の藤本壮介 氏のが手がけたそうです。また、今回の展示はキュレーターさんが1年前の「今和次郎採集講義」の展示で昔の日本の民家を観て驚いたことがきっかけで、素朴な美しさに惹かれ、その時にこの写真集を思い出して企画したとのことでした。
<京・山城>
まずは京都と山城の民家のコーナーです。京都は天皇の御所があるため江戸時代に幕府の制限をあまり受けなかったそうで、日本の原点とも言える町家が建ち、調和のとれた京都独自の町並みとなっているようです。
2 二川幸夫 「堀川べりに続く家並み」
画面の下半分が川べりの石垣、上半分が京都ならではの町家が写っている写真です。石畳と幾何学的な格子などが非常に美しく、凛とした佇まいです。構図も面白く、町家がより魅力的に感じました。
<大和・河内>
続いては大和と河内です。二川氏は大阪の生まれのためか、最初は近畿から始まりその後しばらく南下していきます。ここには高塀造(大和棟)という様式の民家や、また、チャーターした飛行機から撮った空撮写真があり、当時は建築は空から観るものではないと言われたというエピソードもトークで話していました。
5 二川幸夫 「空から見た天理の集落」
これがセスナから見た広々した風景写真です。豊かな田園が広がり、所々に島のように家々がまとまって立ち並んでいます。家と田のブロックが分かれていて、リズミカルな印象を受けました。展覧会の後の章にも関東の空撮写真がありますが、民家の点在の仕方も地域によってちょっと違っているのも面白いです。
9 二川幸夫 「南河内、羽曳野市、吉村要治郎家」
藁葺き屋根の民家を側面から撮った写真で、柱・格子・瓦など直線が多く規則正しい調和をみせています。「柱と壁の作り出す構成はモンドリアンの絵を見ているようである」との言葉がありましたが、まったく同感でした。
この辺には神聖な場所としての釜を撮った作品なども展示されていました。
<山陽路>
ここでは倉敷の写真のみの展示となっていました。倉敷には多くの古い建物が残っているそうですが、これは伊藤鄭爾 氏が後に文化財として推薦したため、重要文化財として残ったようです。
17 二川幸夫 「倉敷市本町、大原総一郎家」
こちらは大原美術館などを作った大原家の家を横から撮った写真です。瓦屋根で白壁の壮麗な雰囲気で、立派なお屋敷の風格があります。倉敷のイメージそのものといった感じでした。
<四国路>
こちらは四国のコーナーで、四国は台風が強いのでそれから家を守るための石垣なども撮られていました。
19 二川幸夫 「愛媛県南宇和郡西海町、外泊集落」 ★こちらで観られます
瓦屋根で高い石垣に囲まれた家が急な斜面にそびえるように並んでいる様子が撮られた写真です。この石垣は防風のためのものだそうですが、堅牢な印象を受け、家が鎧を着ているかのような重厚感がありました。よほど風が強いのかな。
23 二川幸夫 「徳島県つるぎ町、桑平の集落」
藁葺の家が斜面に横並びになっている様子を撮った写真です。この集落は険しい斜面にあるので、屋敷の奥行きはあまりなく、横一直線に母屋、納屋、牛小屋が並んでいるようです。家は素朴な造りで、自然とともに生きている感じを受けました。
<西海路>
こちらは九州のコーナーで、佐賀の「クド造り」という家や屋根に猫耳みたいなものがついている家の写真などがありました。
26 二川幸夫 「佐賀県、民家の草葺屋根」
これが草葺の屋根に猫耳のようなものがついている写真で、これは「みんのす」というものらしく、棟の部分を補強するために風にほぐれないよう萱束をまとめているそうです。そして写真の上半分には空が広がり、爽やかな雰囲気がありました。猫耳があると可愛らしいですが、用途はやはり補強。日本の家屋は雨風に負けない工夫が面白い進化を促しているようです。
28 二川幸夫 「クド造りの民家」
屋根の形がコの字になっているのを上から撮った写真です。屋根の頂上の棟の部分には筒瓦が載せてあり、竹を刺して固定しています。こうした特徴はクド造りと呼ばれるものだそうで、クドというのはカマドを指し、江戸時代に身分によって棟の長さに制限があったため曲げているのが起源のようです。こちらもかなり独特な雰囲気がありました。
<陸羽・岩代>
続いては一気に北上して東北のコーナーです。この地方には兜造りという建物があり、2階・3階の多層構造で、2~3階では養蚕をしているため蚕のための換気・採光の口が開くのが特徴のようでした。また、岩手の遠野は名馬の多い地方で、馬が一緒に住むほど馬が大事にされていたそうです。曲屋(まがりや)と呼ばれる民家の写真も展示されていました。
32 二川幸夫 「山形県鶴岡市、田麦俣の集落」
木々の中に沈み込むように建っている家々を撮った写真です。それぞれの家の屋根には小窓?があり、そこから養蚕のための採光をしているそうです。近くには1件だけを撮った作品もあり、兜のような形のところから兜造りと呼ばれるようでした。養蚕農家の造りはこの後の他の地方でも共通したものを感じます。
36 二川幸夫 「岩手県遠野市上綾織、曲屋の千葉哲雄家、遠景」
これは遠野の曲屋を横から撮ったもので、曲屋は平面がL字型になっていることからそう呼ばれているようです。この写真だとよく分かりませんでしたが、以前訪れた曲屋を思い出しました。
参考記事:遠野の写真 (番外編 岩手)
<武蔵・両毛>
続いては関東のコーナーです。こちらにも土蔵や養蚕などの用途によって特徴のある民家の写真が並んでいました。
41 二川幸夫 「埼玉県川越市志義町、旧原田米穀店、店蔵の正面」
こちらは火事に強い土蔵のお店で、重厚な屋根瓦と 幾重にも重なるような扉の窓があり大きな金庫のような印象を受けます。火災の際には2階の扉を全部閉めて階下には戸をたてて目塗りするそうで、商品を守るのに適した造りになっているようでした。入口の看板に「主食は現金」と書いてあるのがますます金庫っぽいw
42 二川幸夫 「空から見る武蔵野の集落」
これは上空から見る農村の風景で、田畑の中にポツンポツンと雑木林に囲まれた1~2軒の家が点在しています。先ほどの河内の写真は家が密集しているところと田畑が区分けのように分かれていたので、こちらはだいぶ違う印象を受けました。この雑木林はカラっ風を防ぐもので、夏に取り払う小枝は燃料に、秋の落ち葉も燃料や肥料として使われるそうです。実に合理的な造りのように思えました。
<信州・甲州>
信州は山に囲まれ材木が取れるため、板葺きの家が多いそうです。その為、屋根の勾配がゆるく中は広い作りになっているのが特徴で、一番上に「雀踊り」というという飾りが付いているようです。
47 二川幸夫 「山形県塩山市の甘草屋敷(高野宅美家)、屋根裏の大黒柱」
これは屋根裏を撮った写真で、養蚕の道具らしきものも写っています。タイトルになっている大黒柱は、木をそのまま柱にしたような豪快なもので、民家の持つ力強さを感じさせました。
50 二川幸夫 「長野県塩尻市、本山宿を望む」
高いところから集落を撮った写真で、この街は宿場町らしく1本の街道の両脇に家がひしめきあっています。それぞれの家の屋根は勾配がなだらかで、板葺きのようでした。
この辺は確かに勾配のゆるい屋根の建物の写真が並んでいました。
52 二川幸夫 「長野県塩尻市、郷原宿、山城屋(赤羽家)の正面」
こちらもなだらかで広い屋根の民家で、頂上の部分に飾りがつけられています。この家は本棟造りというものだそうで、特権的な様式のようです。家自体も大きく、裕福そうな風格がありました。
<北陸路>
こちらには二川幸夫 氏の思い入れの強い今回のポスターの作品などが並んでいました。
56 二川幸夫 「石川県輪島市町野町、時国宏家の大黒柱」 ★こちらで観られます
これが今回のポスターで、どっしりとした柱の根本が写っています。その表面は時間の経過を思わせる風化した肌で、柱に威厳すら感じました。キュレーターさんがおっしゃるには、柱の下に石があるのにそこから生えているかのような逞しさがあり、日本の民家の象徴のように感じたそうです。
この隣にはこの家の外観写真もありました。平家の武将の末裔の家らしく、かなりのお屋敷です。
58 二川幸夫 「新潟県岩船郡関川村下関、渡辺万寿太郎家」
これは酒造や廻船業で財を成した家をやや上から撮った写真です。この辺も風が強いので板葺きの上に丸い石を並べるようで、漬物石のようなものが規則正しく無数に並んでいます。側面には格子があり、何処と無く京都の家を思い起こしました。
61 二川幸夫 「新潟県三島郡出雲崎町の漁師町」
海に面した家々?を撮った写真です。それぞれに舟を格納するらしく細長の建物となっていて、海っペリに密集するように並んでいました。生業がそのまま建物に直結しているようで面白い町並みでした。
<高山・白川>
続いては高山と白川です。二川幸夫 氏が最初に訪れた民家はこの地方で、学生の時に実家に帰省する際、沖縄建築の先生に挨拶しに行った所、どうせ帰るなら途中で高山に寄るように言われ、日下部 氏という人を紹介してもらって民家を観て周り、その民家に感銘を受けたそうです。山奥にこんなに美しい民家があるのだから日本にはもっと美しい民家があるのではと考えて旅をすることになったとのエピソードもトークで紹介していました。
高山といえばやはり合掌造りで、1950年代にはまだ見られたようですが1960年代あたりはダムの建設などで見られなくなったそうです。今はダムに沈んだ村の写真なども展示されていました。
64 二川幸夫 「岐阜県高山市、日下部礼一家、「おいえ」と「なかのおいえ」」
これは部屋の中の写真で、障子・柱・梁など水平垂直の直線の多い空間となっています。そのシンプルな構造が美しく、時計や電灯のレトロな雰囲気も好みでした。
この辺は立派な梁を上から撮った写真もありました。
69 二川幸夫 「岐阜県大野郡白川村、飛騨加須良集落」
これはダムに消えた合掌造りの家を撮ったもので、4~5階建てで急勾配の屋根をしています。山間の寂しい雰囲気で、まさに秘境といった感じでした。
<書籍>
最後は二川幸夫 氏の写真集などの書籍が並ぶコーナーです。その後の二川幸夫 氏の関心は近現代の名建築へと向かったようで、特にフランク・ロイド・ライトに関する著書が多いようでした。
ということで、日本全国でこれだけ個性的かつ用途に沿った民家があったことに驚きで、非常に興味深い内容でした。写真そのものも面白いものが多く、昔の民家の魅力が感じられました。建築好きの方にお勧めの展示です。
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Comment
こんばんわ
つい見に行きたくなる展示のご案内、いつもありがとうございます。
関東におれば、ぜひ足を運びたかった二川幸夫氏の写真展でした。
絵画もそうですが、写真はいかに切り取るかが大切で、氏の独自の感性が味わい深いモノクロ写真を通じて観ることができました。
関東におれば、ぜひ足を運びたかった二川幸夫氏の写真展でした。
絵画もそうですが、写真はいかに切り取るかが大切で、氏の独自の感性が味わい深いモノクロ写真を通じて観ることができました。
Re: こんばんわ
>雨男博士さっb
コメント頂きましてありがとうございます^^
こちらの展示は思った以上に楽しめる内容で、ギャラリートークを聞けたのも幸運でした。
おっしゃるとおり、構図は重要ですよね。こちらの写真も独特の構図が多くて面白かったです。
日本にこれだけの特徴的な民家があるのがよくわかり、まさに名作と言える写真集でした。
コメント頂きましてありがとうございます^^
こちらの展示は思った以上に楽しめる内容で、ギャラリートークを聞けたのも幸運でした。
おっしゃるとおり、構図は重要ですよね。こちらの写真も独特の構図が多くて面白かったです。
日本にこれだけの特徴的な民家があるのがよくわかり、まさに名作と言える写真集でした。
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プロフィール
Author:21世紀のxxx者
多分、年に70~100回くらい美術館に行ってると思うのでブログにしました。写真も趣味なのでアップしていきます。
関東の方には休日のガイドやデートスポット探し、関東以外の方には東京観光のサイトとしてご覧頂ければと思います。
画像を大きめにしているので、解像度は1280×1024以上が推奨です。
↓ブログランキングです。ぽちっと押して頂けると嬉しいです。
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